JP2000326718A - 自動車の車室内空調システム - Google Patents
自動車の車室内空調システムInfo
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアボックス１０内に、自動車エンジンの冷
却水回路に組込まれて空気流を通過させるように構成し
た熱交換器１２と、この熱交換器１２を通過した空気流
が通過するようにした補助電気ヒータ１６とを配設し、
更に、空調機能を制御するための電子制御ユニット２１
を備えた自動車の車室内空調システムであって、コンパ
クトな構成で、取付けも容易な車室内空調システムを提
供する。 【解決手段】 電子制御ユニット２１を、熱交換器１２
及び補助電気ヒータ１６の下流側においてエアボックス
１０の底板部に配設し、補助電気ヒータ１６を、電子制
御ユニット２１に対して略々直角に延在するように配設
し、更に、補助電気ヒータ１６の下面が電子制御ユニッ
ト２１に接しているようにした。
却水回路に組込まれて空気流を通過させるように構成し
た熱交換器１２と、この熱交換器１２を通過した空気流
が通過するようにした補助電気ヒータ１６とを配設し、
更に、空調機能を制御するための電子制御ユニット２１
を備えた自動車の車室内空調システムであって、コンパ
クトな構成で、取付けも容易な車室内空調システムを提
供する。 【解決手段】 電子制御ユニット２１を、熱交換器１２
及び補助電気ヒータ１６の下流側においてエアボックス
１０の底板部に配設し、補助電気ヒータ１６を、電子制
御ユニット２１に対して略々直角に延在するように配設
し、更に、補助電気ヒータ１６の下面が電子制御ユニッ
ト２１に接しているようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車エン
ジンの冷却水等の温熱媒体と空気流とを通過させるよう
に構成した熱交換器と、該熱交換器の下流側に配設して
該熱交換器を通過した空気流が通過するようにした補助
電気ヒータと、前記熱交換器及び前記補助電気ヒータを
保持すると共に空気流を案内する機能を果たすエアボッ
クスと、空調機能を制御するための電子制御ユニットと
を備えた、自動車の車室内空調システムに関する。
ジンの冷却水等の温熱媒体と空気流とを通過させるよう
に構成した熱交換器と、該熱交換器の下流側に配設して
該熱交換器を通過した空気流が通過するようにした補助
電気ヒータと、前記熱交換器及び前記補助電気ヒータを
保持すると共に空気流を案内する機能を果たすエアボッ
クスと、空調機能を制御するための電子制御ユニットと
を備えた、自動車の車室内空調システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】高燃費に設計された自動車エンジンまた
はモータを備えた自動車では、その廃熱量が極めて少な
いために、エンジンの冷却に付随して得られる車室内暖
房用の熱エネルギが不足しがちである。それを補うため
に、熱交換器を通過した空気流の温度を、必要に応じて
更に上昇させるための、補助電気ヒータが用いられてい
る。
はモータを備えた自動車では、その廃熱量が極めて少な
いために、エンジンの冷却に付随して得られる車室内暖
房用の熱エネルギが不足しがちである。それを補うため
に、熱交換器を通過した空気流の温度を、必要に応じて
更に上昇させるための、補助電気ヒータが用いられてい
る。
【０００３】この種の空調システムの公知の一例とし
て、ドイツ特許公開公報ＤＥ３７１５１９４Ａ１に記載
されている空調システムでは、エンジンの冷却水を通過
させる熱交換器を、外気を車室内へ取り込むエアダクト
の中に配設している。更に、エンジンが暖まるまでの
間、取り込む空気を加熱するための補助電気ヒータを、
同じくそのエアダクトの中に配設している。また、その
補助電気ヒータによる空気の加熱を、できる限り強力な
ものとするために、その補助電気ヒータの発熱導体の表
面積を大きくする一方で、その発熱導体の温度を１５０
℃以下の低温に維持するように制御を行っており、ま
た、その発熱導体の構造を、箱形の扁平な形状を有する
ものとし、それを、空気流の方向に関して熱交換器のす
ぐ下流側に配設して、その熱交換器に取付けている。従
って、ここでは、その熱交換器が、補助電気ヒータを支
持する支持構造体としての機能を果たしている。
て、ドイツ特許公開公報ＤＥ３７１５１９４Ａ１に記載
されている空調システムでは、エンジンの冷却水を通過
させる熱交換器を、外気を車室内へ取り込むエアダクト
の中に配設している。更に、エンジンが暖まるまでの
間、取り込む空気を加熱するための補助電気ヒータを、
同じくそのエアダクトの中に配設している。また、その
補助電気ヒータによる空気の加熱を、できる限り強力な
ものとするために、その補助電気ヒータの発熱導体の表
面積を大きくする一方で、その発熱導体の温度を１５０
℃以下の低温に維持するように制御を行っており、ま
た、その発熱導体の構造を、箱形の扁平な形状を有する
ものとし、それを、空気流の方向に関して熱交換器のす
ぐ下流側に配設して、その熱交換器に取付けている。従
って、ここでは、その熱交換器が、補助電気ヒータを支
持する支持構造体としての機能を果たしている。
【０００４】上述の種類の空調システムの別の公知の一
例として、ドイツ特許公開公報ＤＥ４２３８３６４Ａ１
に記載されている空調システムでも、補助電気ヒータが
熱交換器の下流側に配設されている。そのため、ブロワ
から吹出された空気流が、先ず熱交換器を通過する際
に、ある程度の温度にまで加熱され、続いて補助電気ヒ
ータを通過する際に、更に高温に加熱される。そして、
こうして加熱された空気が車室内へ吹き出される。温度
設定器と、車室内に設置されている車室内温度センサと
によって、暖房能力が調節されている。車室内温度セン
サは、車室内へ吹き出される空気流の中に位置するよう
に配置され、制御ユニットを用いて、熱交換器を通過し
て流れるエンジン冷却水の流量と、補助電気ヒータの動
作時間とを制御するようにしている。
例として、ドイツ特許公開公報ＤＥ４２３８３６４Ａ１
に記載されている空調システムでも、補助電気ヒータが
熱交換器の下流側に配設されている。そのため、ブロワ
から吹出された空気流が、先ず熱交換器を通過する際
に、ある程度の温度にまで加熱され、続いて補助電気ヒ
ータを通過する際に、更に高温に加熱される。そして、
こうして加熱された空気が車室内へ吹き出される。温度
設定器と、車室内に設置されている車室内温度センサと
によって、暖房能力が調節されている。車室内温度セン
サは、車室内へ吹き出される空気流の中に位置するよう
に配置され、制御ユニットを用いて、熱交換器を通過し
て流れるエンジン冷却水の流量と、補助電気ヒータの動
作時間とを制御するようにしている。
【０００５】更にその他の公知例として、ドイツ特許公
開公報ＤＥ４４３３８１４Ａ１に記載されている自動車
用の暖房システムでも、補助電気ヒータが用いられてお
り、この補助電気ヒータは、多数の、いわゆるＰＴＣ
（正温度係数）エレメントで構成されている。それらＰ
ＴＣエレメントを通電加熱し、熱交換器を通過した空気
流が、それらＰＴＣエレメントの中及び周囲を通過して
流れるようにしている。
開公報ＤＥ４４３３８１４Ａ１に記載されている自動車
用の暖房システムでも、補助電気ヒータが用いられてお
り、この補助電気ヒータは、多数の、いわゆるＰＴＣ
（正温度係数）エレメントで構成されている。それらＰ
ＴＣエレメントを通電加熱し、熱交換器を通過した空気
流が、それらＰＴＣエレメントの中及び周囲を通過して
流れるようにしている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、冒頭
に記載した種類の車室内暖房または空調システムであっ
て、特に小型車に装備するのに適しており、装備スペー
スが小さくて済むコンパクトな構成を有し、取付けも容
易な車室内空調システムを提供することにある。
に記載した種類の車室内暖房または空調システムであっ
て、特に小型車に装備するのに適しており、装備スペー
スが小さくて済むコンパクトな構成を有し、取付けも容
易な車室内空調システムを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、請求項１の特徴部分に記載したように、前記電子
制御ユニットが前記熱交換器及び前記補助電気ヒータの
下流側において前記エアボックスの底板部に配設されて
おり、前記補助電気ヒータが前記電子制御ユニットに対
して略々直角に延在するように配設されており、更に、
前記補助電気ヒータの下面が前記電子制御ユニットに接
しているようにすることによって達成されている。
れば、請求項１の特徴部分に記載したように、前記電子
制御ユニットが前記熱交換器及び前記補助電気ヒータの
下流側において前記エアボックスの底板部に配設されて
おり、前記補助電気ヒータが前記電子制御ユニットに対
して略々直角に延在するように配設されており、更に、
前記補助電気ヒータの下面が前記電子制御ユニットに接
しているようにすることによって達成されている。
【０００８】本発明にかかる車室内空調システムによれ
ば、電子制御ユニットが空調ボックス（エアボックス）
の内部にコンパクトに配設されているため、その空調ボ
ックスを、必要な機能を全て備えた１個の完結した構造
ユニットとして車両に装備することができ、単にその構
造ユニットを自動車エンジンの冷却水回路に接続するだ
けで、取付作業が完了するという利点が得られる。ま
た、電子制御ユニットを空調ボックスの底板部に配設し
ているため、空調ボックスの空気流通断面積が、その電
子制御ユニットによって狭められることが殆どないとい
うことも、利点の１つである。
ば、電子制御ユニットが空調ボックス（エアボックス）
の内部にコンパクトに配設されているため、その空調ボ
ックスを、必要な機能を全て備えた１個の完結した構造
ユニットとして車両に装備することができ、単にその構
造ユニットを自動車エンジンの冷却水回路に接続するだ
けで、取付作業が完了するという利点が得られる。ま
た、電子制御ユニットを空調ボックスの底板部に配設し
ているため、空調ボックスの空気流通断面積が、その電
子制御ユニットによって狭められることが殆どないとい
うことも、利点の１つである。
【０００９】請求項１に従属するその他の請求項は、本
発明にかかる車室内空調システムの有利な実施の形態、
並びに本発明を実施する上で好適な具体的構造及び細部
構造を記載したものである。
発明にかかる車室内空調システムの有利な実施の形態、
並びに本発明を実施する上で好適な具体的構造及び細部
構造を記載したものである。
【００１０】本発明の好適な実施の形態においては、前
記電子制御ユニットが平板形ハウジングの中に構成され
ており、該平板形ハウジングの上面に、前記補助電気ヒ
ータの下面に突設された複数のピン形接続端子を挿入す
るための複数のソケット形接続端子が装備されている。
この場合、前記平板形ハウジングが前記エアボックスの
前記底板部上に取付けられているようにしてもよく、ま
た、前記平板形ハウジングが前記エアボックスの前記底
板部の少なくとも一部を形成しているようにしてもよ
い。底板部の少なくとも一部を形成する場合、底板部に
開口部が形成されており、前記平板形ハウジングを前記
開口部に押込み固定により嵌合させ、前記平板形ハウジ
ングの周縁部が前記エアボックスの前記底板部に係止す
るようにして、前記平板形ハウジングを前記エアボック
スに取付けることができる。また、この場合、前記平板
形ハウジングの前記周縁部と前記エアボックスとの間に
周縁密封構造を備えており、該周縁密封構造は、好まし
くは、突条と凹溝とが嵌合するようにしたさねはぎ嵌合
構造として構成されたものとすることができる。この構
造により高い密封構造をとることができる。または、前
記平板形ハウジングの上面に、前記エアボックスの縦方
向軸心に対して平行に延在する複数の冷却リブが設けら
れている。また、前記平板形ハウジングの上面に、前記
熱交換器及び前記補助電気ヒータを通過して流れる空気
の流量を調節するための少なくとも１つの空気流量調節
機構を保持する凹部を設けることができる。この場合、
前記空気流量調節機構が、枠体と、該枠体の内側に上下
方向に並べて等間隔で取付けた複数枚の回転スラットと
を備えたブラインド形シャッタとして構成されており、
前記複数枚の回転スラットは、互いに連動して回動し、
前記ブラインド形シャッタが閉じた状態にあるときには
互いに部分的に重なるようにしてあり、更に、前記枠体
の下辺に形成した横方向に延在する突条を前記凹部に押
込み固定により嵌合させることができる。また、前記平
板形ハウジングを貫通して少なくとも１本の空気流出用
エアダクトが延在しているようにしてもよく、そうする
ことによって、空調ボックス（エアボックス）を更にコ
ンパクトに設計することが可能になる。また、前記平板
形ハウジングの上面に、前記エアボックスの縦方向軸心
の方向に延在する溝部が形成されており、該溝部は、前
記補助電気ヒータの下流側において、前記エアボックス
内に並設される２つの空気流分配チャンバを仕切る仕切
板の下端を嵌合するためのものとすることができる。こ
の場合、前記空気流分配チャンバの各々に個別に空気流
量調節機構を設けることができる。
記電子制御ユニットが平板形ハウジングの中に構成され
ており、該平板形ハウジングの上面に、前記補助電気ヒ
ータの下面に突設された複数のピン形接続端子を挿入す
るための複数のソケット形接続端子が装備されている。
この場合、前記平板形ハウジングが前記エアボックスの
前記底板部上に取付けられているようにしてもよく、ま
た、前記平板形ハウジングが前記エアボックスの前記底
板部の少なくとも一部を形成しているようにしてもよ
い。底板部の少なくとも一部を形成する場合、底板部に
開口部が形成されており、前記平板形ハウジングを前記
開口部に押込み固定により嵌合させ、前記平板形ハウジ
ングの周縁部が前記エアボックスの前記底板部に係止す
るようにして、前記平板形ハウジングを前記エアボック
スに取付けることができる。また、この場合、前記平板
形ハウジングの前記周縁部と前記エアボックスとの間に
周縁密封構造を備えており、該周縁密封構造は、好まし
くは、突条と凹溝とが嵌合するようにしたさねはぎ嵌合
構造として構成されたものとすることができる。この構
造により高い密封構造をとることができる。または、前
記平板形ハウジングの上面に、前記エアボックスの縦方
向軸心に対して平行に延在する複数の冷却リブが設けら
れている。また、前記平板形ハウジングの上面に、前記
熱交換器及び前記補助電気ヒータを通過して流れる空気
の流量を調節するための少なくとも１つの空気流量調節
機構を保持する凹部を設けることができる。この場合、
前記空気流量調節機構が、枠体と、該枠体の内側に上下
方向に並べて等間隔で取付けた複数枚の回転スラットと
を備えたブラインド形シャッタとして構成されており、
前記複数枚の回転スラットは、互いに連動して回動し、
前記ブラインド形シャッタが閉じた状態にあるときには
互いに部分的に重なるようにしてあり、更に、前記枠体
の下辺に形成した横方向に延在する突条を前記凹部に押
込み固定により嵌合させることができる。また、前記平
板形ハウジングを貫通して少なくとも１本の空気流出用
エアダクトが延在しているようにしてもよく、そうする
ことによって、空調ボックス（エアボックス）を更にコ
ンパクトに設計することが可能になる。また、前記平板
形ハウジングの上面に、前記エアボックスの縦方向軸心
の方向に延在する溝部が形成されており、該溝部は、前
記補助電気ヒータの下流側において、前記エアボックス
内に並設される２つの空気流分配チャンバを仕切る仕切
板の下端を嵌合するためのものとすることができる。こ
の場合、前記空気流分配チャンバの各々に個別に空気流
量調節機構を設けることができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】これより本発明を、添付図面に示
した具体的な実施の形態に即して、更に詳細に説明して
行く。図１に模式的な縦断面図で示した空調システム
は、エアボックス１０を備えており、このエアボックス
は、空調ボックスと呼ばれることもある。このエアボッ
クス１０の流入口へ、ブロワ（不図示）から、空気流が
吹き込まれるようになっている。エアボックス１０の内
部には、冷却媒体管路に接続された蒸発器１１と、自動
車エンジンの冷却水管路に接続された熱交換器１２とが
収容されており、エアボックス１０はそれらを保持して
いる。ブロワから吹き込まれた空気流は、先に蒸発器１
１を通過し、続いて熱交換器１２を通過する。熱交換器
１２の下流側には、空気流分配部１３が設けられてお
り、この空気流分配部１３から複数のエアダクトが分岐
しており、それら複数のエアダクトは、車室内の複数箇
所に設けられた夫々の吹出しノズルに接続されている。
ただし図１には、それら複数のエアダクトのうち、車室
内のダッシュボードに一体に形成されているいわゆるセ
ンターノズルに接続しているエアダクト１４だけが示さ
れている。また、図２には、それら複数のエアダクトの
うち、車室内のフートウェル（乗員の足下空間）に装備
されている吹出しノズルに接続したエアダクト１５が示
されている。車室内の右半分と左半分とで、即ち運転席
側と助手席側とで個別に空調を行えるようにしたい場合
には、空気流分配部１３を、エアボックス１０の縦方向
軸心に沿って延在する仕切板（図２の仮想線で示す）に
よって、２つの空気流分配チャンバ１３１及び１３２に
仕切ればよい（図２）。そして、上述の複数のエアダク
ト１４、１５から成るエアダクト群が、それら空気流分
配チャンバ１３１及び１３２の各々から延出する構成と
しておけばよい。車外からブロワによって吸い込まれた
外気、または、車室内からも併せて吸い込まれた混合空
気が、蒸発器１１で冷却され、また、自動車エンジンの
高温の冷却水を流通させている熱交換器１２で、除湿及
び加熱される。
した具体的な実施の形態に即して、更に詳細に説明して
行く。図１に模式的な縦断面図で示した空調システム
は、エアボックス１０を備えており、このエアボックス
は、空調ボックスと呼ばれることもある。このエアボッ
クス１０の流入口へ、ブロワ（不図示）から、空気流が
吹き込まれるようになっている。エアボックス１０の内
部には、冷却媒体管路に接続された蒸発器１１と、自動
車エンジンの冷却水管路に接続された熱交換器１２とが
収容されており、エアボックス１０はそれらを保持して
いる。ブロワから吹き込まれた空気流は、先に蒸発器１
１を通過し、続いて熱交換器１２を通過する。熱交換器
１２の下流側には、空気流分配部１３が設けられてお
り、この空気流分配部１３から複数のエアダクトが分岐
しており、それら複数のエアダクトは、車室内の複数箇
所に設けられた夫々の吹出しノズルに接続されている。
ただし図１には、それら複数のエアダクトのうち、車室
内のダッシュボードに一体に形成されているいわゆるセ
ンターノズルに接続しているエアダクト１４だけが示さ
れている。また、図２には、それら複数のエアダクトの
うち、車室内のフートウェル（乗員の足下空間）に装備
されている吹出しノズルに接続したエアダクト１５が示
されている。車室内の右半分と左半分とで、即ち運転席
側と助手席側とで個別に空調を行えるようにしたい場合
には、空気流分配部１３を、エアボックス１０の縦方向
軸心に沿って延在する仕切板（図２の仮想線で示す）に
よって、２つの空気流分配チャンバ１３１及び１３２に
仕切ればよい（図２）。そして、上述の複数のエアダク
ト１４、１５から成るエアダクト群が、それら空気流分
配チャンバ１３１及び１３２の各々から延出する構成と
しておけばよい。車外からブロワによって吸い込まれた
外気、または、車室内からも併せて吸い込まれた混合空
気が、蒸発器１１で冷却され、また、自動車エンジンの
高温の冷却水を流通させている熱交換器１２で、除湿及
び加熱される。
【００１２】自動車エンジンが暖まるまでの間、必要な
暖房能力を確保するために、ないしは、高燃費の自動車
エンジンを搭載した自動車において、そのエンジンの冷
却水管路から得られる熱エネルギだけではまかなうこと
のできない最大暖房能力を発揮させる場合に備えて、熱
交換器１２の空気吹出し側に、この熱交換器１２に近接
させて、補助電気ヒータ１６を配設してあり、熱交換器
１２を通過した空気流がこの補助電気ヒータ１６を通過
することによって、その空気流が更に加熱されるように
している。このような補助電気ヒータ１６は、多くの場
合、ＰＴＣエレメントを用いて構成される。
暖房能力を確保するために、ないしは、高燃費の自動車
エンジンを搭載した自動車において、そのエンジンの冷
却水管路から得られる熱エネルギだけではまかなうこと
のできない最大暖房能力を発揮させる場合に備えて、熱
交換器１２の空気吹出し側に、この熱交換器１２に近接
させて、補助電気ヒータ１６を配設してあり、熱交換器
１２を通過した空気流がこの補助電気ヒータ１６を通過
することによって、その空気流が更に加熱されるように
している。このような補助電気ヒータ１６は、多くの場
合、ＰＴＣエレメントを用いて構成される。
【００１３】熱交換器１２及び補助電気ヒータ１６を通
過して流れる空気流の流量を、空気流量調節機構１７で
調節するようにしている。空気流量調節機構１７は、図
１に示した具体例では、ブラインド形シャッタ１８とし
て構成されている。このような形態の空気流量調節機構
は、大きな装備スペースを必要としないという点で特に
有利なものである。ブラインド形シャッタ１８は、空気
流分配部１３に一体に組込まれている。また、ブライン
ド形シャッタ１８は、枠体１９と、この枠体１９の内側
に上下方向に並べて等間隔で取付けた複数枚のスラット
２０とを備えており、それら複数枚のスラット２０は、
互いに連動して回動し、ブラインド形シャッタ１８が閉
じた状態にあるときには、互いに部分的に重なるように
なっている。空気流量調節機構１７の空気流量調節は、
後述の電子制御ユニット２１の制御により図示しないモ
ータを作動させて、スラット２０を回動させることによ
り行うことができる。上述の２つの空気流分配チャンバ
１３１、１３２は、車室内の右半分と左半分とで個別に
空調を行えるようにするために設けられているものであ
り、それら空気流分配チャンバ１３１、１３２の各々に
個別にブラインド形シャッタ１８が設けられている。
過して流れる空気流の流量を、空気流量調節機構１７で
調節するようにしている。空気流量調節機構１７は、図
１に示した具体例では、ブラインド形シャッタ１８とし
て構成されている。このような形態の空気流量調節機構
は、大きな装備スペースを必要としないという点で特に
有利なものである。ブラインド形シャッタ１８は、空気
流分配部１３に一体に組込まれている。また、ブライン
ド形シャッタ１８は、枠体１９と、この枠体１９の内側
に上下方向に並べて等間隔で取付けた複数枚のスラット
２０とを備えており、それら複数枚のスラット２０は、
互いに連動して回動し、ブラインド形シャッタ１８が閉
じた状態にあるときには、互いに部分的に重なるように
なっている。空気流量調節機構１７の空気流量調節は、
後述の電子制御ユニット２１の制御により図示しないモ
ータを作動させて、スラット２０を回動させることによ
り行うことができる。上述の２つの空気流分配チャンバ
１３１、１３２は、車室内の右半分と左半分とで個別に
空調を行えるようにするために設けられているものであ
り、それら空気流分配チャンバ１３１、１３２の各々に
個別にブラインド形シャッタ１８が設けられている。
【００１４】空調機能を制御するための電子制御ユニッ
ト２１が備えられている。この電子制御ユニット２１
は、熱交換器１２、補助電気ヒータ１６、及び空気流量
調節機構１７の下流側において、空気流分配器１３の底
板部に配設されており、これによって、この空調システ
ムがコンパクトな構成となっている。電子制御ユニット
２１は、平板形ハウジング２２の中に組み込まれてお
り、図１に示した実施の形態では、この平板形ハウジン
グ２２が、エアボックス１０の底板部に取付けられてい
る。また、図２及び図３に示した実施の形態では、この
平板形ハウジング２２が、エアボックス１０それ自体の
底板部の一部を形成している。平板形ハウジング２２を
製作する具体的な方法のうちの、最も簡明な例は、電子
部品を搭載したプリント回路板２３を、射出成形法を用
いて樹脂で覆うことによって製作するというものであ
り、その場合に、そのプリント回路板２３への接続配線
にはケーブル２４を使用し、そのケーブル２４を、エア
ボックス１０の底板部を貫通させて外部へ引き出すよう
にすればよい。平板形ハウジング２２の前端は、補助電
気ヒータ１６の配設位置近傍に位置するようにしてあ
り、この平板形ハウジング２２の前端には、上方からピ
ン形接続端子を挿入して接続することのできる複数のソ
ケット形接続端子２５（図３）が一列に並べて装備され
ている。補助電気ヒータ１６の下面には、複数のプラグ
イン形接続端子２６（図１）が一列に並べて突設されて
おり、補助電気ヒータ１６が、平板形ハウジング２２に
対して直角に整列される状態で、それらプラグイン形接
続端子を、夫々のソケット形接続端子２５に差し込むこ
とができる。平板形ハウジング２２の上面には、ソケッ
ト形接続端子２５の列に平行に延在する凹部２７が形成
されており、ブラインド形シャッタ１８の枠体１９の下
辺の下面に形成した横方向に延在する突条２８（図１）
を、この凹部２７に挿入することによって、ブラインド
形シャッタ１８を底板部に固定できるようにしている。
平板形ハウジング２２の上面には更に、この平板形ハウ
ジング２２の左右対称面内に、凹部２７から、平板形ハ
ウジング２２のソケット形接続端子２５を列設した端部
とは反対側の端部まで延在する溝部２９が形成されてい
る。尚、平板形ハウジング２２の左右対称面は、空調ボ
ックス（エアボックス）１０の縦方向軸心に一致してい
る。空気流分配部１３を２つの空気流分配チャンバ１３
１、１３２に仕切る仕切板は、この溝部２９に嵌合する
ことによって、底板部に固定される。電子制御ユニット
２１の電子部品から熱を逃がすために、複数の冷却リブ
３０が設けられており、それら冷却リブ３０は互いに平
行に、且つ、エアボックス１０の縦方向軸心に対して平
行に延在している。また、それら冷却リブ３０は、平板
形ハウジング２２の後端近傍から凹部２７の近傍まで延
在しており、平板形ハウジング２２の上面から上方へ突
出して形成されている。
ト２１が備えられている。この電子制御ユニット２１
は、熱交換器１２、補助電気ヒータ１６、及び空気流量
調節機構１７の下流側において、空気流分配器１３の底
板部に配設されており、これによって、この空調システ
ムがコンパクトな構成となっている。電子制御ユニット
２１は、平板形ハウジング２２の中に組み込まれてお
り、図１に示した実施の形態では、この平板形ハウジン
グ２２が、エアボックス１０の底板部に取付けられてい
る。また、図２及び図３に示した実施の形態では、この
平板形ハウジング２２が、エアボックス１０それ自体の
底板部の一部を形成している。平板形ハウジング２２を
製作する具体的な方法のうちの、最も簡明な例は、電子
部品を搭載したプリント回路板２３を、射出成形法を用
いて樹脂で覆うことによって製作するというものであ
り、その場合に、そのプリント回路板２３への接続配線
にはケーブル２４を使用し、そのケーブル２４を、エア
ボックス１０の底板部を貫通させて外部へ引き出すよう
にすればよい。平板形ハウジング２２の前端は、補助電
気ヒータ１６の配設位置近傍に位置するようにしてあ
り、この平板形ハウジング２２の前端には、上方からピ
ン形接続端子を挿入して接続することのできる複数のソ
ケット形接続端子２５（図３）が一列に並べて装備され
ている。補助電気ヒータ１６の下面には、複数のプラグ
イン形接続端子２６（図１）が一列に並べて突設されて
おり、補助電気ヒータ１６が、平板形ハウジング２２に
対して直角に整列される状態で、それらプラグイン形接
続端子を、夫々のソケット形接続端子２５に差し込むこ
とができる。平板形ハウジング２２の上面には、ソケッ
ト形接続端子２５の列に平行に延在する凹部２７が形成
されており、ブラインド形シャッタ１８の枠体１９の下
辺の下面に形成した横方向に延在する突条２８（図１）
を、この凹部２７に挿入することによって、ブラインド
形シャッタ１８を底板部に固定できるようにしている。
平板形ハウジング２２の上面には更に、この平板形ハウ
ジング２２の左右対称面内に、凹部２７から、平板形ハ
ウジング２２のソケット形接続端子２５を列設した端部
とは反対側の端部まで延在する溝部２９が形成されてい
る。尚、平板形ハウジング２２の左右対称面は、空調ボ
ックス（エアボックス）１０の縦方向軸心に一致してい
る。空気流分配部１３を２つの空気流分配チャンバ１３
１、１３２に仕切る仕切板は、この溝部２９に嵌合する
ことによって、底板部に固定される。電子制御ユニット
２１の電子部品から熱を逃がすために、複数の冷却リブ
３０が設けられており、それら冷却リブ３０は互いに平
行に、且つ、エアボックス１０の縦方向軸心に対して平
行に延在している。また、それら冷却リブ３０は、平板
形ハウジング２２の後端近傍から凹部２７の近傍まで延
在しており、平板形ハウジング２２の上面から上方へ突
出して形成されている。
【００１５】図２及び図３に示した実施の形態では、平
板形ハウジング２２が、エアボックス１０の底板部の一
部を形成している。図２から明らかなように、エアボッ
クス１０の底板部には、空気流分配部１３の近傍部分
に、大きな開口部３１が形成されており、平板形ハウジ
ング２２をこの開口部３１にしっかりと嵌合させ、この
平板形ハウジング２２の周縁部２２１がエアボックス１
０の底板部の上面に係止するようにして、押込み固定
（ポジティブロッキング）の方法により平板形ハウジン
グ２２をエアボックス１０に取付けている。また、エア
ボックス１０の底板部と、平板形ハウジング２２の周縁
部２２１との間には、突条と凹溝とが嵌合するようにし
たさねはぎ嵌合構造３２を備えており、この密封構造３
２によって、平板形ハウジング２２の嵌合部分を略々密
封状態にしてある。平板形ハウジング２２には、既述の
如く、エアダクト１５が貫通するように形成されてい
る。そして、平板形ハウジング２２の下面には、このエ
アダクト１５の周壁を成すような形で接続部３３が形成
されている。この接続部３３には、車室内のフートウェ
ルに装備されている複数の空気吹出しノズルのうちの少
なくとも１つに接続するための接続ダクトが嵌合され
る。
板形ハウジング２２が、エアボックス１０の底板部の一
部を形成している。図２から明らかなように、エアボッ
クス１０の底板部には、空気流分配部１３の近傍部分
に、大きな開口部３１が形成されており、平板形ハウジ
ング２２をこの開口部３１にしっかりと嵌合させ、この
平板形ハウジング２２の周縁部２２１がエアボックス１
０の底板部の上面に係止するようにして、押込み固定
（ポジティブロッキング）の方法により平板形ハウジン
グ２２をエアボックス１０に取付けている。また、エア
ボックス１０の底板部と、平板形ハウジング２２の周縁
部２２１との間には、突条と凹溝とが嵌合するようにし
たさねはぎ嵌合構造３２を備えており、この密封構造３
２によって、平板形ハウジング２２の嵌合部分を略々密
封状態にしてある。平板形ハウジング２２には、既述の
如く、エアダクト１５が貫通するように形成されてい
る。そして、平板形ハウジング２２の下面には、このエ
アダクト１５の周壁を成すような形で接続部３３が形成
されている。この接続部３３には、車室内のフートウェ
ルに装備されている複数の空気吹出しノズルのうちの少
なくとも１つに接続するための接続ダクトが嵌合され
る。
【００１６】本発明にかかる自動車の車室内空調システ
ムは、以上に説明した実施の形態に限定されるものでは
ない。例えば、より簡明な構成として、エアボックス１
０に蒸発器１１を配設して構成する冷房システムを省略
してもよく、その場合には、その空調システムは、単に
ヒータとして機能するものとなる。また、その場合に
は、車室内の冷房は、熱交換器１２を動作させず、補助
電気ヒータ１６の電源を入れないままで、車室内へ外気
を導入することによって行われる。
ムは、以上に説明した実施の形態に限定されるものでは
ない。例えば、より簡明な構成として、エアボックス１
０に蒸発器１１を配設して構成する冷房システムを省略
してもよく、その場合には、その空調システムは、単に
ヒータとして機能するものとなる。また、その場合に
は、車室内の冷房は、熱交換器１２を動作させず、補助
電気ヒータ１６の電源を入れないままで、車室内へ外気
を導入することによって行われる。
【００１７】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、電子制御ユニットが空調ボックス（エアボッ
クス）の内部にコンパクトに配設されているため、その
空調ボックスを、必要な機能を全て備えた１個の完結し
た構造ユニットとして車両に装備することができ、単に
その構造ユニットを自動車エンジンの冷却水回路に接続
するだけで、取付作業が完了するという利点が得られ
る。また、電子制御ユニットを空調ボックスの底板部に
配設しているため、空調ボックスの空気流通断面積が、
その電子制御ユニットによって狭められることが殆どな
い。
によれば、電子制御ユニットが空調ボックス（エアボッ
クス）の内部にコンパクトに配設されているため、その
空調ボックスを、必要な機能を全て備えた１個の完結し
た構造ユニットとして車両に装備することができ、単に
その構造ユニットを自動車エンジンの冷却水回路に接続
するだけで、取付作業が完了するという利点が得られ
る。また、電子制御ユニットを空調ボックスの底板部に
配設しているため、空調ボックスの空気流通断面積が、
その電子制御ユニットによって狭められることが殆どな
い。
【図１】自動車の車室内空調システムの空調ボックス
（エアボックス）の内部構造を示した模式的縦断面図で
ある。
（エアボックス）の内部構造を示した模式的縦断面図で
ある。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿った模式的断面図であ
る。
る。
【図３】図１の矢印ＩＩＩから見た模式図であり、補助
電気ヒータと空気流量調節機構とを取り除いた場合の図
である。
電気ヒータと空気流量調節機構とを取り除いた場合の図
である。
１０ エアボックス １２ 熱交換器 １５ 空気流出用エアダクト １６ 補助電気ヒータ １７ 空気流量調節機構 １８ ブラインド形シャッタ １９ 枠体２１ ２０ スラット ２１ 電子制御ユニット ２２ 平板形ハウジング ２６ ピン形接続端子 ２７ 凹部 ２８ 突条 ２９ 溝部 ３０ 冷却リブ ３１ 開口部 ３２ 嵌合構造 ２２１ 周縁部 １３１、１３２ 空気流分配チャンバ
Claims (12)
- 【請求項１】 自動車エンジンの冷却水等の温熱媒体が
流れ空気流が通過させるように構成した熱交換器（１
２）と、該熱交換器（１２）の下流側に配設して該熱交
換器（１２）を通過した空気流が通過するようにした補
助電気ヒータ（１６）と、前記熱交換器（１２）及び前
記補助電気ヒータ（１６）を保持すると共に空気流を案
内する機能を果たすエアボックス（１０）と、空調機能
を制御するための電子制御ユニット（２１）とを備え
た、自動車の車室内空調システムにおいて、 前記電子制御ユニット（２１）が前記熱交換器（１２）
及び前記補助電気ヒータ（１６）の下流側において前記
エアボックス（１０）の底板部に配設されており、前記
補助電気ヒータ（１６）が前記電子制御ユニット（２
１）に対して略々直角に延在するように配設されてお
り、更に、前記補助電気ヒータ（１６）の下面が前記電
子制御ユニット（２１）に接していることを特徴とする
車室内空調システム。 - 【請求項２】 前記電子制御ユニット（２１）が平板形
ハウジング（２２）の中に構成されており、該平板形ハ
ウジング（２２）の上面に、前記補助電気ヒータ（１
６）の下面に突設された複数のピン形接続端子（２６）
を挿入するための複数のソケット形接続端子（２５）が
装備されていることを特徴とする請求項１記載の車室内
空調システム。 - 【請求項３】 前記平板形ハウジング（２２）が前記エ
アボックス（１０）の前記底板部上に取付けられている
ことを特徴とする請求項２記載の車室内空調システム。 - 【請求項４】 前記平板形ハウジング（２２）が前記エ
アボックス（１０）の前記底板部の少なくとも一部を形
成していることを特徴とする請求項２記載の車室内空調
システム。 - 【請求項５】 前記エアボックス（１０）の前記底板部
に開口部（３１）が形成されており、前記平板形ハウジ
ング（２２）を前記開口部（３１）に押込み固定により
嵌合させ、前記平板形ハウジング（２２）の周縁部（２
２１）が前記エアボックス（１０）の前記底板部に係止
するようにして、前記平板形ハウジング（２２）を前記
エアボックス（１０）に取付けることを特徴とする請求
項４記載の車室内空調システム。 - 【請求項６】 前記平板形ハウジング（２２）の前記周
縁部（２２１）と前記エアボックス（１０）との間に周
縁密封構造を備えており、該周縁密封構造は、好ましく
は、突条と凹溝とが嵌合するようにしたさねはぎ嵌合構
造（３２）として構成されたものであることを特徴とす
る請求項５記載の車室内空調システム。 - 【請求項７】 前記平板形ハウジング（２２）の上面
に、前記エアボックス（１０）の縦方向軸心に対して平
行に延在する複数の冷却リブ（３０）が設けられている
ことを特徴とする請求項２乃至６の何れか１項記載の車
室内空調システム。 - 【請求項８】 前記平板形ハウジング（２２）の上面
に、前記熱交換器（１２）及び前記補助電気ヒータ（１
６）を通過して流れる空気の流量を調節するための少な
くとも１つの空気流量調節機構（１７）を保持する凹部
（２７）が設けられていることを特徴とする請求項２乃
至６の何れか１項記載の車室内空調システム。 - 【請求項９】 前記空気流量調節機構（１７）が、枠体
（１９）と、該枠体（１９）の内側に上下方向に並べて
等間隔で取付けた複数枚の回転スラット（２０）とを備
えたブラインド形シャッタ（１８）として構成されてお
り、前記複数枚の回転スラット（２０）は、互いに連動
して回動し、前記ブラインド形シャッタ（１８）が閉じ
た状態にあるときには互いに部分的に重なるようにして
あり、更に、前記枠体（１９）の下辺に形成した横方向
に延在する突条（２８）を前記凹部（２７）に押込み固
定により嵌合させてあることを特徴とする請求項８記載
の車室内空調システム。 - 【請求項１０】 前記平板形ハウジング（２２）を貫通
して少なくとも１本の空気流出用エアダクト（１５）が
延在していることを特徴とする請求項４乃至９の何れか
１項記載の車室内空調システム。 - 【請求項１１】 前記平板形ハウジング（２２）の上面
に、前記エアボックス（１０）の縦方向軸心の方向に延
在する溝部（２９）が形成されており、該溝部（２９）
は、前記補助電気ヒータ（１６）の下流側において、前
記エアボックス（１０）内に並設される２つの空気流分
配チャンバ（１３１、１３２）を仕切る仕切板の下端を
嵌合するためのものであることを特徴とする請求項２乃
至１０の何れか１項記載の車室内空調システム。 - 【請求項１２】 前記空気流分配チャンバ（１３１、１
３２）の各々に個別に空気流量調節機構（１７）が設け
られていることを特徴とする請求項１１記載の空調シス
テム。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE19920061A DE19920061C1 (de) | 1999-05-03 | 1999-05-03 | Heizungs- oder Klimaanlage für eine Fahrgastzelle eines Kraftfahrzeugs |
| DE19920061:0-16 | 1999-05-03 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000326718A true JP2000326718A (ja) | 2000-11-28 |
| JP3467448B2 JP3467448B2 (ja) | 2003-11-17 |
Family
ID=7906649
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000133988A Expired - Fee Related JP3467448B2 (ja) | 1999-05-03 | 2000-05-02 | 自動車の車室内空調システム |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6285004B1 (ja) |
| JP (1) | JP3467448B2 (ja) |
| DE (1) | DE19920061C1 (ja) |
| FR (1) | FR2793195B1 (ja) |
| GB (1) | GB2349691B (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| JP2005096756A (ja) * | 2003-09-22 | 2005-04-14 | Catem Gmbh & Co Kg | 温度センサが組み込まれた電気加熱装置 |
| KR20120131747A (ko) * | 2011-05-26 | 2012-12-05 | 한라공조주식회사 | 차량용 좌우 독립 공조장치 |
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|---|---|---|---|---|
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| DE10216010A1 (de) * | 2002-04-11 | 2003-10-23 | Behr France Sarl | Elektrische Heizvorrichtung, insbesondere für ein Kraftfahrzeug |
| FR2865966B1 (fr) * | 2004-02-10 | 2006-07-21 | Valeo Climatisation | Methode de mise en place d'un radiateur additionnel dans une installation de ventilation, chauffage et/ou climatisation pour vehicule et installation pour la mise en oeuvre d'une telle methode |
| EP1643805A1 (de) * | 2004-10-04 | 2006-04-05 | Behr France Rouffach SAS | Elektrische Heizungsanordnung, insbesondere für ein Kraftfahrzeug |
| EP1747920B2 (de) * | 2005-07-26 | 2018-07-11 | Mahle Behr France Rouffach S.A.S | Heizungsanordnung mit PCT-Element, insbesondere für ein Kraftfahrzeug |
| DE102005057392A1 (de) * | 2005-11-30 | 2007-05-31 | Behr Gmbh & Co. Kg | Klappenanordnung |
| DE102010062326A1 (de) * | 2010-12-02 | 2012-06-06 | Behr Gmbh & Co. Kg | Kraftfahrzeugklimaanlage |
| DE102011051349B4 (de) * | 2011-06-27 | 2022-06-02 | Audi Ag | Wärmeübertragereinheit für Klimageräte in Kraftfahrzeugen |
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| CN104105229B (zh) * | 2013-04-07 | 2016-02-24 | 光宝科技股份有限公司 | 加热单元及应用该加热单元的加热系统 |
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| EP3819139A1 (en) * | 2019-11-08 | 2021-05-12 | Volvo Car Corporation | A module for accomodating and cooling electronic circuitry in a vehicle |
| CN113815379A (zh) * | 2021-07-20 | 2021-12-21 | 中国重汽集团济南动力有限公司 | 一种雪蜡车车厢内温度调节系统 |
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| DE3331890A1 (de) * | 1983-09-03 | 1985-03-28 | Süddeutsche Kühlerfabrik Julius Fr. Behr GmbH & Co KG, 7000 Stuttgart | Kraftfahrzeug-heizungs- und/oder klimaanlage |
| DE3715194A1 (de) * | 1987-05-07 | 1988-11-24 | Kromberg & Schubert | Heizung fuer den fahrgastraum von kraftfahrzeugen |
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| DE4238364A1 (de) * | 1992-11-13 | 1994-05-26 | Behr Gmbh & Co | Einrichtung zum Kühlen von Antriebskomponenten und zum Heizen eines Fahrgastraumes eines Elektrofahrzeugs |
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| JPH0789330A (ja) * | 1993-09-24 | 1995-04-04 | Nippondenso Co Ltd | バス車両用空気調和装置 |
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-
1999
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-
2000
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