JPH0752636A - 車両用ヒートポンプ空調装置 - Google Patents

車両用ヒートポンプ空調装置

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JPH0752636A
JPH0752636A JP22279693A JP22279693A JPH0752636A JP H0752636 A JPH0752636 A JP H0752636A JP 22279693 A JP22279693 A JP 22279693A JP 22279693 A JP22279693 A JP 22279693A JP H0752636 A JPH0752636 A JP H0752636A
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JP
Japan
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heat exchanger
electric heater
auxiliary electric
compressor
rotation speed
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Application number
JP22279693A
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English (en)
Inventor
Takashi Osawa
隆司 大沢
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用ヒートポンプ空調装置において、暖房
運転の起動時に補助電気ヒータの能力を的確に制御する
ことにより、省電力および快適性の向上を図る。 【構成】 暖房運転の起動時において補助電気ヒータ5
の駆動が必要とされる場合に、コンプレッサ3が所定回
転数以上である場合の室内熱交換器1の出口側空気温度
の上昇率に基づいて、室内熱交換器1の暖房能力不足を
補うのに必要とされる最適な補助電気ヒータ5の能力を
決定し、この決定された能力で補助電気ヒータ5を駆動
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用ヒートポンプ空調
装置に関し、例えば電気自動車の空調装置として有効に
利用することができる。
【0002】
【従来の技術】この種の空調装置として、例えば実開平
4−3812号公報に記載のヒートポンプ式電気自動車
用空調装置がある。これは、室内熱交換器,室外熱交換
器,コンプレッサおよび四方弁を有し、四方弁によりコ
ンプレッサから室内および室外熱交換器への冷媒経路を
切換えることによって暖房および冷房を行なうヒートポ
ンプ式の電気自動車用空調装置において、室内熱交換器
の下流側に補助電気ヒータを設け、暖房運転時における
室外熱交換器のフロスト除去のためのデフロストモード
運転時に、補助電気ヒータの下流側に設けられた温度セ
ンサに基づいて補助電気ヒータをオン/オフ制御するよ
うにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、補助電気ヒ
ータの駆動は、上述のデフロストモード時ばかりでな
く、暖房運転の起動時においても迅速な暖房を図るとい
う観点から必要とされる。このような暖房運転の起動時
において、補助電気ヒータをデフロスト時のように単に
オン/オフ制御するようにすると、補助電気ヒータはそ
のオン時において一定電力で駆動されるので、場合によ
っては必要以上の暖房能力を与えることとなり、省電力
に反するばかりでなく、吹出温度の急変を招来して空調
フィーリングを悪化させることになるなどの問題があ
る。
【0004】本発明は上記観点に基づいてなされたもの
で、その目的は、暖房運転の起動時において補助電気ヒ
ータの能力を的確に制御することにより、省電力および
快適性の向上を図ることのできる車両用ヒートポンプ空
調装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、図1
に示すように、室内熱交換器1,室外熱交換器2,コン
プレッサ3および四方弁4を有し、前記四方弁4により
前記コンプレッサ3から前記室内および室外熱交換器
1,2への冷媒経路を切換えることによって、暖房およ
び冷房を行なう車両用ヒートポンプ空調装置において、
前記室内熱交換器1の下流側に配設された補助電気ヒー
タ5と、前記室内熱交換器1の出口側空気温度を検出す
るダクトセンサ6と、前記コンプレッサ3の回転数を検
出する回転数センサ7と、暖房運転の起動時において前
記補助電気ヒータ5の駆動が必要とされる場合に、前記
回転数センサ7に基づいて前記コンプレッサ3が所定回
転数以上か否かを認識するコンプレッサ回転数認識手段
8と、前記コンプレッサ回転数認識手段8に応答し、コ
ンプレッサ3が前記所定回転数以上であることで、前記
ダクトセンサ6からの前記室内熱交換器1の出口側空気
温度に基づいて前記室内熱交換器1の出口側空気温度の
上昇率を演算する温度上昇率演算手段9と、前記温度上
昇率演算手段9に応答し、演算された前記室内熱交換器
1の出口側空気温度の上昇率に基づいて最適な前記補助
電気ヒータ5の能力を決定するヒータ能力決定手段10
と、前記ヒータ能力決定手段10に応答し、決定された
ヒータ能力に従って前記補助電気ヒータ5を駆動するヒ
ータ駆動手段11とを有する車両用ヒートポンプ空調装
置によって、上記目的を達成する。
【0006】
【作用】暖房運転の起動時において補助電気ヒータ5の
駆動が必要とされる場合に、コンプレッサ回転数認識手
段8が、コンプレッサ3が所定回転数以上か否かを認識
する。コンプレッサ3が所定回転数以上であることで、
温度上昇率演算手段9が、ダクトセンサ6からの室内熱
交換器1の出口側空気温度に基づいて室内熱交換器1の
出口側空気温度の上昇率を演算する。室内熱交換器1の
出口側空気温度の上昇率が演算されることで、ヒータ能
力決定手段10が、演算された出口側空気温度の上昇率
に基づいて最適な補助電気ヒータ5の能力を決定し、決
定されたヒータ能力に従って、ヒータ駆動手段11が、
補助電気ヒータ5を駆動する。従って、コンプレッサ3
が所定回転数以上である場合の室内熱交換器1の出口側
温度の上昇率に基づいて最適な補助電気ヒータ5の能力
が決定され、この決定された能力で補助電気ヒータ5が
駆動されるので、補助電気ヒータ5による電力消費を最
適化することができ、省電力を図ることができると共
に、吹出温度の急変を抑制して快適な暖房を図ることが
できる。
【0007】
【実施例】図2は本発明の一実施例を示す構成図であ
る。
【0008】図2において、20は車両用ヒートポンプ
空調装置のダクトで、その内部に、送風機21,室内熱
交換器22および補助電気ヒータ23が配設されてい
る。室内熱交換器22は送風機21の下流に位置し、補
助電気ヒータ23は室内熱交換器22の下流に位置して
いる。ダクト20の最上流にはインテークドア24が設
けられており、内外気の導入選択が行なわれるようにな
っている。室内熱交換器22と補助電気ヒータ23との
間にはミックスドア25が設けられている。ミックスド
ア25は、例えば、暖房時にはフルホット側aに制御さ
れ、冷房時にはフルクール側bに制御されるようになっ
ている。ダクト20の最下流には、デフロスタ吹出口を
開閉するデフドア26と、ベント吹出口を開閉するベン
トドア27と、フロア吹出口を開閉するフロアドア28
とが設けられており、各ドアの開閉に応じて空調空気の
吹出しが行なわれるようになっている。
【0009】室内熱交換器22は、コンプレッサ29,
電気四方弁30および室外熱交換器31と共にヒートポ
ンプサイクルを構成している。コンプレッサ29は、吐
出側がオイルセパレータ32を有する冷媒導管33を介
して電気四方弁30に接続され、吸入側がアキュムレー
タ34を有する冷媒導管35を介して電気四方弁30に
接続されている。電気四方弁30は、また、冷媒導管3
6を介して室外熱交換器31に接続されていると共に、
冷媒導管37を介して室内熱交換器22に接続されてい
る。室内熱交換器22と室外熱交換器31とはオリフィ
ス38を有する冷媒導管39を介して接続されている。
このようなヒートポンプサイクルにおいて、電気四方弁
30が実線で示される状態では、コンプレッサ29から
電気四方弁30,室外熱交換器31,室内熱交換機22
および電気四方弁30を経てコンプレッサ29に戻る冷
房モードの冷媒経路が形成されて冷房運転が行なわれ、
電気四方弁30が破線で示される状態では、コンプレッ
サ29から電気四方弁30,室内熱交換器22,室外熱
交換器31および電気四方弁30を経てコンプレッサ2
9に戻る暖房モードの冷媒経路が形成されて暖房運転が
行なわれる。コンプレッサ29はコンプレッサ駆動回路
40を介してコントロールユニット41の制御下におか
れている。電気四方弁30はコントロールユニット41
によって冷房モードまたは暖房モードに切換制御される
ようになっている。
【0010】補助電気ヒータ23は、ヒータ駆動回路4
2を介してコントロールユニット41の制御下におかれ
ており、後述するように、本例ではその能力が0.5K
W,1.0KWおよび1.5KWの三段階に制御される
ようになっている。
【0011】43は室温センサで、室内温度Tinc をコ
ントロールユニット41に与える。44はコンプレッサ
29の回転数Nを検出する回転数センサで、コンプレッ
サ29の回転数Nをコントロールユニット41に与え
る。45はダクトセンサで、室内熱交換器22の出口側
に設けられており、室内熱交換器22の出口側空気温度
e をコントロールユニット41に与える。コントロー
ルユニット41には、更に、暖房要求信号および冷房要
求信号が与えられるようになっている。
【0012】コントロールユニット41はマイクロコン
ピュータを内蔵している。コントロールユニット41に
は、図3に示すヒータ能力決定用マップが格納されてい
る。ヒータ能力決定用マップは室内熱交換器22の出口
側空気温度Te の上昇率αに対して最適な補助電気ヒー
タ23の能力を指定するためのもので、本例では、温度
上昇率領域がI,II,IIIの3つで、室内熱交換器
22の出口側空気温度Te の上昇率αが温度上昇率領域
Iに属する場合には1.5KWのヒータ能力を指定し、
室内熱交換器22の出口側空気温度Te の上昇率αが温
度上昇率領域IIに属する場合には1.0KWのヒータ
能力を指定し、室内熱交換器22の出口側空気温度Te
の上昇率αが温度上昇率領域IIIに属する場合には
0.5KWのヒータ能力を指定するようになっている。
温度上昇率領域I,II,IIIはI<II<IIIの
関係を有し、室内熱交換器22の出口側空気温度Te
上昇率αは、それが小の場合には温度上昇率領域Iに属
し、中の場合には温度上昇率領域IIに属し、大の場合
には温度上昇率領域IIIに属することとなる。
【0013】コントロールユニット41は、暖房要求信
号または冷房要求信号に応じて電気四方弁30を切換え
ることにより暖房運転または冷房運転を行なう周知の機
能を有している。コントロールユニット41は、更に、
図4のフローチャートに従って、暖房運転の起動時にお
いて補助電気ヒータ23の駆動が必要か否かを判断し、
補助電気ヒータ23の駆動が必要とされる場合に、コン
プレッサ29が所定回転数N1 以上である場合の室内熱
交換器22の出口側空気温度Te の上昇率αを演算し、
この演算された室内熱交換器22の出口側空気温度Te
の上昇率αに最適な補助電気ヒータ23の能力をヒータ
能力決定用マップを用いて決定し、この決定された能力
に従って補助電気ヒータ23を駆動する機能を有してい
る。
【0014】図4および図5は図2の構成におけるコン
トロールユニット41の制御フローチャートで、暖房運
転起動時の補助電気ヒータ23の制御処理を示し、図4
の端子a,b,c,dは図5の同符号の端子a,b,
c,dに夫々接続される。以下、図4および図5を併用
して図2の構成の動作を説明する。
【0015】コントロールユニット41は、後述するよ
うに、室温センサ43からの室内温度Tinc が高室内温
度領域A1 に属するか低室内温度領域B1 に属するかを
判断し、また、ダクトセンサ45からの室内熱交換器2
2の出口側空気温度Te が高出口側空気温度領域A2
属するか低出口側空気温度領域B2 に属するかを判断
し、また、回転数センサ44からのコンプレッサ29の
回転数Nが高回転数領域A3 に属するか低回転数領域B
3 に属するかを判断する機能を有している。本例では、
高室内温度領域A1 と低室内温度領域B1 とは室内温度
15℃〜20℃のヒステリシスを介して設定されてお
り、コントロールユニット41の駆動当初においては室
内温度15℃〜20℃の間の室温センサ43からの室内
温度Tinc に対しては低室内温度領域B1 を優先させる
ようになっている。また、高出口側空気温度領域A2
低出口側空気温度領域B2 とは室内熱交換器22の出口
側空気温度40℃〜45℃のヒステリシスを介して設定
されており、コントロールユニット41の駆動当初にお
いては室内熱交換器22の出口側空気温度40℃〜45
℃の間のダクトセンサ45からの出口側空気温度Te
対しては低出口側空気温度領域B2 を優先させるように
なっている。また、高回転数領域A3 と低回転数領域B
3 とは所定回転数N1 〜所定回転数N1 よりも僅かに低
い回転数N0 のハンチング防止のためのヒステリシス介
して設定されている。コンプレッサ29の所定回転数N
1 および回転数N0 は、例えば、コンプレッサ29の最
高回転数NMAX を4700rpmとすると、N1 =45
00rpm,N0 =4400rpmに設定される。
【0016】コントロールユニット41に暖房要求信号
が与えられて、暖房運転の起動が要求されたとすると、
コントロールユニット41は、ステップ50の暖房モー
ドか否かの判断を介して暖房運転の起動が要求されてい
ることを認識し、電気四方弁30を暖房モードに切換え
ると共にコンプレッサ駆動回路40を介してコンプレッ
サ29の駆動を開始して、暖房運転を開始する。
【0017】ここで、先ず、暖房運転の起動当初を考
え、室温センサ43からの室内温度Tinc が20℃より
も低く、ダクトセン45からの出口側空気温度Te が4
5℃よりも低く、また、回転数センサ44からのコンプ
レッサ29の回転数Nが所定回転数N1 よりも低いとす
る。コントロールユニット41は、ステップ50の後ス
テップ51に入り、ウオームアップフラグFが「1」か
否かを判断する。ウオームアップフラグFは暖房運転の
起動当初においては「0」であり、従って、コントロー
ルユニット41は、ステップ51からステップ52に入
り、室温センサ43から室内温度Tinc を取込み、取込
んだ室内温度Tinc が高室内温度領域A1に属するか低
室内温度領域B1 に属するかを判断する。室内温度T
inc は20℃よりも低く低室内温度領域B1 に属するの
で、コントロールユニット41は、ステップ52からス
テップ53に入り、ウオームアップフラグFを「1」に
セットして、ステップ54に入る。コントロールユニッ
ト41は、ステップ54で、ダクトセンサ45から室内
熱交換器22の出口側空気温度Te を取込み、取込んだ
出口側空気温度Te が高出口側空気温度領域A2 に属す
るか低出口側空気温度領域B2 に属するかを判断する。
出口側空気温度Te は45℃よりも低く低出口側温度領
域B2 に属するので、コントロールユニット41は、ス
テップ54からステップ55に入り、回転数センサ44
からコンプレッサ29の回転数Nを取込み、取込んだ回
転数Nが高回転数領域A3 に属するか低回転数領域B3
に属するかを判断する。回転数Nは所定回転数N1 より
も低く低回転数領域B3 に属するので、コントロールユ
ニット41は、ステップ55からステップ56に入り、
補助電気ヒータ23のオフ処理を経てステップ57に入
る。コントロールユニット41は、ステップ57で、室
温センサ43から室内温度Tinc を取込み、取込んだ室
内温度Tinc が高室内温度領域A1 に属するか低室内温
度領域B1 に属するかを判断する。室内温度Tinc は2
0℃よりも低く低室内温度領域B1 に属するので、コン
トロールユニット41はステップ57からステップ50
に戻る。コントロールユニット41は、ステップ50に
戻ると、ステップ50を経てステップ51に入り、ウオ
ームアップフラグFが「1」にセットされているのでス
テップ51からステップ54に進み、ステップ54,5
5,56および57を経てステップ50に戻る。
【0018】室内温度Tinc はまだ20℃よりも低く、
また、出口側空気温度Te もまだ45℃よりも低くい
が、コンプレッサ29の回転数Nが所定回転数N1 以上
になったとする。コントロールユニット41は、ステッ
プ55からステップ58に入り、内部タイマをスタート
させると共に、ダクトセンサ45から室内熱交換器22
の出口側空気温度Te を取込み、これを第1の出口側空
気温度Te 1として一時記憶する。ステップ58のタイ
マスタートおよび出口側空気温度Te の取込みは、暖房
運転の起動後初めてステップ55からステップ58に入
ったときにのみ行なわれ、循環する際には行なわれな
い。これは例えばフラグ処理によって容易に行なうこと
ができる。コントロールユニット41は、ステップ58
の後ステップ59に入り、所定時間Tが経過したか否か
を判断する。所定時間Tが経過していなければ、ステッ
プ60からステップ57に入り、ステップ57からステ
ップ50に戻る。所定時間Tが経過することで、コント
ロールユニット41は、ステップ59からステップ60
に入り、ダクトセンサ45から室内熱交換器22の出口
側空気温度Te を取込み、これを第2の出口側空気温度
e 2として一時記憶し、次のステップ61で、第1の
出口側空気温度Te 1と第2の出口側空気温度T e 2と
所定時間Tとから、演算式α=(Te 2−Te 1)/T
を用いて、室内熱交換器22の出口側空気温度Te の上
昇率αを演算する。次いで、ステップ62に入り、ヒー
タ能力決定用マップを用いて、演算された出口側空気温
度Te の上昇率αに対する補助電気ヒータ23の能力を
決定し、次ぎのステップ64で、決定された能力に従っ
て補助電気ヒータ23を駆動を開始する。前述したよう
に、補助電気ヒータ23は、出口側空気温度Te の上昇
率αが大で温度上昇率領域IIIに属する場合には0.
5KWで駆動され、出口側空気温度Te の上昇率αが中
で温度上昇率領域IIに属する場合には1.0KWで駆
動され、出口側空気温度Te の上昇率αが小で温度上昇
率領域Iに属する場合には1.5KWで駆動されること
となる。ステップ60,61および62の出口側空気温
度Te の取込み,出口側空気温度Te の上昇率αの演
算,および補助電気ヒータ23の能力決定は、暖房運転
の起動後初めてステップ59からステップ60に入った
ときにのみ行なわれ、循環する際には行なわれない。こ
れは例えばフラグ処理によって容易に行なうことができ
る。コントロールユニット41は、ステップ64の後ス
テップ57に入り、ステップ57からステップ50に戻
る。
【0019】室内温度Tinc が20℃以上になったとす
ると、コントロールユニット41は、ステップ57から
ステップ65に入り、ウオームアップフラグFを「0」
にリセットすると共に内部タイマをリセットして、ステ
ップ50に戻る。ウオームアップフラグFがリセットさ
れているので、コントロールユニット41は、ステップ
50予備51を経てステップ52に入り、室内温度T
inc が20℃以上であることからステップ66の補助電
気ヒータ23のオフ処理を経て通常の暖房運転に入る。
【0020】なお、ステップ54で出口側空気温度Te
が45℃以上になれば、室内熱交換器22の暖房能力だ
けで十分であると認識して、ステップ56の補助電気ヒ
ータ23のオフ処理に入る。また、ステップ50で暖房
モードでなければ冷房運転に入る。
【0021】図6は図4および図5のフローチャートに
従って制御された場合の動作説明図で、(a)はコンプ
レッサ29の回転数Nを示し、(b)は室内熱交換器2
2の出口側空気温度Te を示し、(c)は補助電気ヒー
タ23のヒータ能力を示し、(d)は室内熱交換器22
および補助電気ヒータ23を通して得られる吹出空気温
度を示している。図6の(a),(b),(c)および
(d)において、横軸は時間軸で、t0 は暖房運転の起
動時点を表わしている。また、図6の(b)および
(c)において、室内熱交換器22の出口側空気温度T
e の上昇が実線のカーブ(イ)のときには補助電気ヒー
タ23が実線のヒータ能力(ニ)で駆動され、出口側空
気温度Te の上昇が破線のカーブ(ロ)のときには補助
電気ヒータ23が破線のヒータ能力(ホ)で駆動され、
出口側空気温度Te の上昇が一点鎖線のカーブ(ハ)の
ときには補助電気ヒータ23が一点鎖線のヒータ能力
(ヘ)で駆動されることを表わしている。
【0022】図6において、時点t0 で暖房運転が起動
されると、コンプレッサ29の回転数Nが所定回転数N
1 に達することで、第1の出口側空気温度Te 1が取込
まれ、所定時間Tの経過後に第2の出口側温度Te 2が
取込まれて、出口側空気温度Te の上昇率αが演算さ
れ、ヒータ能力決定用マップに従ってヒータ能力が決定
される。図6の(b)のカーブ(イ)のように上昇率α
が大で補助電気ヒータ23による暖房能力があまり必要
ではない場合には、図6の(c)に示すように補助電気
ヒータ23は0.5KWで駆動が開始され、図6の
(b)のカーブ(ロ)のように上昇率αが中で補助電気
ヒータ23による暖房能力がそれほど必要ではない場合
には、図6の(c)に示すように補助電気ヒータ23は
1.0KWで駆動が開始され、図6の(b)のカーブ
(ハ)のように上昇率αが小で補助電気ヒータ23によ
る暖房能力がかなり必要とされる場合には、図6の
(c)に示すように補助電気ヒータ23は1.5KWで
駆動が開始される。補助電気ヒータ23は、暖房運転の
起動時点t0 から駆動が開始される時点t1 まで、オフ
状態におかれる。このような制御により、室内熱交換器
22および補助電気ヒータ23を通して得られる吹出空
気温度は、図6の(d)に示すように、室内熱交換器2
2の暖房能力不足が的確に補われ、吹出温度の急変を抑
制しつつ目標温度への速やかな制御が行なわれる。ま
た、補助電気ヒータ23が室内熱交換器22の暖房能力
不足を補うのに必要とされる最適な能力で駆動されるの
で、補助電気ヒータ23の電力消費を最適化することが
でき、省電力を図ることができる。なお、図6の(d)
において、カーブ(ト)はヒータ能力(ニ)に対応し、
カーブ(チ)はヒータ能力(ホ)に対応し、カーブ
(リ)はヒータ能力(ヘ)に対応する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、暖
房運転の起動時において補助電気ヒータの駆動が必要と
される場合に、コンプレッサが所定回転数以上である場
合の室内熱交換器の出口側温度の上昇率に基づいて最適
な補助電気ヒータの能力を決定し、この決定された能力
で補助電気ヒータを駆動するように構成したので、補助
電気ヒータによる電力消費を最適化することができ、省
電力を図ることができると共に、吹出温度の急変を抑制
して快適な暖房を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の構成図である。
【図2】図2は本発明の一実施例を示す構成図である。
【図3】図3は図2の構成のコントロールユニットに格
納されているヒータ能力決定用マップの一例を示す図で
ある。
【図4】図4は図2の構成のコントロールユニットの制
御フローチャートで、暖房運転起動時の補助電気ヒータ
の制御処理を示す。
【図5】図5は図2の構成のコントロールユニットの制
御フローチャートで、暖房運転起動時の補助電気ヒータ
の制御処理を示し、図4に接続される。
【図6】図6は図4および図5のフローチャートに従っ
て制御された場合の動作説明図である。
【符号の説明】
1 室内熱交換器 2 室外熱交換器 3 コンプレッサ 4 電気四方弁 5 補助電気ヒータ 6 ダクトセンサ 7 回転数センサ 8 コンプレッサ回転数認識手段 9 温度上昇率演算手段 10 ヒータ能力決定手段 11 ヒータ駆動手段 22 室内熱交換器 23 補助電気ヒータ 29 コンプレッサ 30 電気四方弁 31 室外熱交換器 41 コントロールユニット 44 回転数センサ 45 ダクトセンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内熱交換器,室外熱交換器,コンプレ
    ッサおよび四方弁を有し、前記四方弁により前記コンプ
    レッサから前記室内および室外熱交換器への冷媒経路を
    切換えることによって、暖房および冷房を行なう車両用
    ヒートポンプ空調装置において、 前記室内熱交換器の下流側に配設された補助電気ヒータ
    と、 前記室内熱交換器の出口側空気温度を検出するダクトセ
    ンサと、 前記コンプレッサの回転数を検出する回転数センサと、 暖房運転の起動時において前記補助電気ヒータの駆動が
    必要とされる場合に、前記回転数センサに基づいて前記
    コンプレッサが所定回転数以上か否かを認識するコンプ
    レッサ回転数認識手段と、 前記コンプレッサ回転数認識手段に応答し、コンプレッ
    サが前記所定回転数以上であることで、前記ダクトセン
    サからの前記室内熱交換器の出口側空気温度に基づいて
    前記室内熱交換器の出口側空気温度の上昇率を演算する
    温度上昇率演算手段と、 前記温度上昇率演算手段に応答し、演算された前記室内
    熱交換器の出口側空気温度の上昇率に基づいて最適な前
    記補助電気ヒータの能力を決定するヒータ能力決定手段
    と、 前記ヒータ能力決定手段に応答し、決定されたヒータ能
    力に従って前記補助電気ヒータを駆動するヒータ駆動手
    段とを有する車両用ヒートポンプ空調装置。
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