JPH10122626A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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Publication number
JPH10122626A
JPH10122626A JP8278143A JP27814396A JPH10122626A JP H10122626 A JPH10122626 A JP H10122626A JP 8278143 A JP8278143 A JP 8278143A JP 27814396 A JP27814396 A JP 27814396A JP H10122626 A JPH10122626 A JP H10122626A
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JP
Japan
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temperature
room temperature
heat exchanger
indoor
air conditioner
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Pending
Application number
JP8278143A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Yamashita
下 哲 司 山
Ai Sorai
井 愛 空
Kenji Yamazaki
崎 健 治 山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8278143A priority Critical patent/JPH10122626A/ja
Publication of JPH10122626A publication Critical patent/JPH10122626A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調環境に応じて吹出風の温度を適切に制御
することのできる空気調和機を提供する。 【解決手段】 冷凍サイクルを暖房モードで運転すると
き、室温センサによって検出された室温と室内熱交換器
温度センサによって検出された室内熱交換器温度のう
ち、少なくとも室内熱交換器温度に基づいて室温設定手
段が設定温度を決定し、この設定温度と室温センサによ
って検出された室温とに基づき圧縮機の速度を制御す
る。この場合、α,βを定数、Tc を室内熱交換器温度
とし、室温Taをα−β×Tc として決定したり、ある
いは、a,b,cを定数、Ta を室温として、Tc <
a、かつ、Tc <b−c×Ta の条件を満たした場合、
設定温度をそれ以前の設定温度から所定値だけ上昇さ
せ、これらの条件を満たさない場合、設定温度をそれ以
前の設定温度に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内ユニットから
の吹出風による影響を考慮して圧縮機及び室内送風機を
制御する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機の暖房運転時に吹出空
気の温度が低下すると、使用者は冷風感を覚える。そこ
で、従来は、室内熱交換器又は吹出空気温度を検出し、
その温度が、使用者が冷風感を覚えると思われる値の手
前まで下がったとき、室内送風機の速度を低下させた
り、圧縮機の回転数を増大させたりして、吹出空気の温
度がある程度以下にならないような制御をしていた。し
かし、この制御は吹出空気の温度が不快なほどに低下す
ることを防止するものにすぎず、吹出風の温度を積極的
に制御して快適な暖房感を得るものではなかった。
【0003】また、空気調和機の圧縮機の回転数制御
は、室温と室内設定温度(以下、単に設定温度と言う)
との差又はその時間変化率に基づいて実施したり、これ
ら温度差と時間変化率の両方に基づいて実施したりする
が、吹出風による快適性を重視した空気調和機において
は、室温と設定温度の差は圧縮機の運転停止の判断にの
み用い、圧縮機の回転数は吹出風の温度を一定にする制
御も考えられている。
【0004】図11はこの制御を実施する制御回路の処
理手順を示したもので、ステップ121 で室温Ta を、ス
テップ122 にて設定温度Ts をそれぞれ読込み、ステッ
プ123 にてこれらの温度を比較し、室温Ta が設定温度
Ts を上回っているときは、ステップ124 で圧縮機を停
止する。一方、室温Ta が設定温度Ts 以下であれば、
ステップ125 で圧縮機を運転し、続いてステップ126 で
室内熱交換器温度Tcを読込み、この室内熱交換器温度
Tc が予め設定したしきい値Tsc1 を越えているか否か
をステップ127 にて調べ、Tc >Tsc1 であればステッ
プ128 にて圧縮機の回転数を下げる余地があるか否かを
調べ、その余地がなければそのままの回転数を維持し、
その余地があるときにはステップ129 で現在の回転数か
ら所定値だけ低下させる。逆に、Tc ≦Tsc1 であれば
ステップ130 でもう一つのしきい値Tsc2 (<Tsc1 )
より低くなっているか否かを調べ、低くなっておればス
テップ131 にて圧縮機の回転数をあげる余地があるか否
かを調べ、その余地がなければそのままの回転数を維持
し、その余地があるときにはステップ129 で現在の回転
数から所定値だけ上昇させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吹出風
による快適性を重視した空気調和機においても、室温が
設定温度よりも低い状態にある場合に限って吹出風の温
度を一定値に保つ制御をするだけで、設定温度が低い場
合には、吹出風の温度を十分に高める前に圧縮機の停止
が頻繁に起こることがあり、高温吹出風による快適性が
得られないことがあった。また、これとは逆に、設定温
度が高い場合には、室温が高い状態にあるにも拘らず、
吹出風をさらに高温にする制御が行われるため、使用者
がのぼせるなど、不快感を招く虞れもあった。
【0006】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、空調環境に応じて吹出風の温度を適切に制
御することのできる空気調和機を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の空気調
和機は、圧縮機、室内熱交換器、減圧装置及び室外熱交
換器が順次冷媒配管で接続された冷凍サイクルを暖房モ
ードで運転するとき、室温センサによって検出された室
温と室内熱交換器温度センサによって検出された室内熱
交換器温度のうち、少なくとも室内熱交換器温度に基づ
いて室温設定手段が設定温度を決定し、この設定温度と
室温センサによって検出された室温とに基づき圧縮機速
度制御手段が圧縮機の速度を制御する構成にしたので、
空調環境に応じて吹出風の温度を適切に制御することが
でき、これによって、設定温度が低い場合に圧縮機が頻
繁に停止したり、設定温度が高い場合に吹出風がさらに
高められるという従来装置の問題点が解消される。
【0008】請求項2に記載の空気調和機は、室温設定
手段が設定温度Tscを決定するに当たり、室温設定手段
は室温Ta を次式、 Ta =α−β×Tc によって決まる関数値の近傍に収束させるようにしたの
で、室内熱交換器温度Tc が低下すれば設定温度Tscは
高くなって高温吹出風による快適性が得られ、反対に、
室内熱交換器温度Tc が上昇すれば設定温度が下げら
れ、使用者がのぼせるなどの不快感を招くことがなくな
る。
【0009】請求項3に記載の空気調和機は、室温設定
手段が設定温度Tscを決定するに当たり、室温をTa 、
室内熱交換器温度をTc とし、a,b,cを定数とする
ときに次式、 Tc <a、かつ、Tc <b−c×Ta の条件を満たすか否かを判別し、これらの条件を満たし
た場合、設定温度をそれ以前の設定温度から所定値だけ
上昇させ、これらの条件を満たさない場合、設定温度を
それ以前の設定温度に維持し、この設定温度を所定時間
毎に圧縮機速度制御手段に供するようにしたので、定数
a,b,cを適切に定めることによって、室温の低い領
域では室内熱交換器の温度が高く維持されて高温吹出風
による快適性が得られ、室温がこの領域を越えた場合に
は室温の上昇に応じて室内熱交換器温度の上限を下げる
ように定めた範囲の境界の近傍に収束させられるので、
使用者がのぼせるなど、不快感を招くことがなくなる。
【0010】請求項4に記載の空気調和機は、請求項3
の条件を満たさない場合には、さらに、設定温度をそれ
以前の設定温度から所定値だけ下降させるようにして、
上記範囲外からこの範囲の境界の近傍に収束させること
ができ、請求項3に記載したものの効果に加えて、最適
な範囲を越えた暖まりすぎの状態を解消して省エネルギ
ーの効果も得られる。
【0011】請求項5に記載の空気調和機は、室温設定
手段における設定温度変更時間間隔よりも短い時間間隔
で、圧縮機速度制御手段が室温と設定温度との差により
圧縮機の速度を制御するので、室温の変化に迅速に対応
することができる。
【0012】請求項6に記載の空気調和機は、さらに、
室温を手動で設定することが可能な手動室温設定器と、
この手動室温設定器によって設定された設定温度と室温
設定手段によって設定された設定温度のいずれか一方を
選択して圧縮機速度制御手段に供給する選択手段とを備
えているので、想定し難い特種な環境条件にも対応でき
る効果がある。
【0013】請求項7に記載の空気調和機は、室内ユニ
ットの上下に設けられた吹出口のうち、下の吹出口から
のみ空気を吹出す状態で、すなわち、使用者に吹出風が
直接当たりやすい状況で、室温設定手段によって自動設
定された設定温度を選択するので、請求項6の効果がさ
らに高められる。
【0014】請求項8に記載の空気調和機は、室内熱交
換器温度センサに代えて、室内ユニットの吹出口の空気
の温度を検出する吹出口温度センサを用いることによっ
て、上述したとほぼ同様な効果が設計上の余裕を持って
達成される。
【0015】請求項9に記載の空気調和機は、さらに、
室温設定手段によって決定された設定温度に基づき、室
内熱交換器に送風する室内送風機の速度を制御する送風
機速度制御手段を備えているので、運転開始時等に冷風
が使用者に当たることを未然に防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す好適な
実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一
実施形態の概略構成を示すブロック図である。同図にお
いて、圧縮機101、室内熱交換器102、減圧装置1
03及び室外熱交換器104が順次冷媒配管にて接続さ
れて周知の冷凍サイクルを形成している。また、室内熱
交換器102の熱交換を促進するために室内送風機10
5が設けられている。なお、室外熱交換器104にも同
様な室外送風機が設けられるが、本発明には直接関係し
ないので図示を省略している。ここで、矢印xで示した
ように冷媒を圧縮機101→室内熱交換器102→減圧
装置103→室外熱交換器104→圧縮機101の順に
循環させることによって暖房運転が行われる。このと
き、室温Ta を検出する室温センサ111と、室内熱交
換器温度Tc を検出する室内熱交換器温度センサ112
とが設けられている。そして室温設定手段113が、手
動室温設定器114の設定温度Ts を初期値として用い
ると共に、検出された室温Ta と室内熱交換器温度Tc
とに基づいて、設定温度Tscを決定して選択手段115
と送風機速度制御手段118とに加えるようになってい
る。
【0017】選択手段115には、手動室温設定器11
4による設定温度Ts も加えられている。選択手段11
5は通常時に室温設定器段113の設定温度Tscを選択
して圧縮機速度制御手段116に加え、手動室温設定器
114から設定温度Ts による運転指令が与えられたと
きに限って、設定温度Ts を選択して圧縮機速度制御手
段116に加える。圧縮機速度制御手段116は設定温
度Tsc又はTs と、室温センサ111によって検出され
た室温Ta との差、あるいは、その時間的な変化をも考
慮して圧縮機101の回転数を制御する。一方、送風機
速度制御手段118は室温設定手段113によって決定
された設定温度Tscに基づいて室内送風機105の回転
数を制御する。なお、室内ユニットの吹出口に吹出空気
の温度Tb を検出する吹出口温度センサ117を設け、
室内熱交換器温度センサ112の代わりに用いることも
可能な構成になっている。
【0018】図2は本発明の一実施形態に係る空気調和
機の室内ユニットの詳細な構成を示す断面図である。同
図において、室内ユニット10は前面に室内空気の吸込
口11を有し、上面にも室内空気の吸込口12を有して
おり、さらに、前面下部に空調用空気(この場合、暖房
空気)の吹出口13を有している。室内ユニット10内
には、吸込口11,12から吹出口13にかけての通風
路14が形成される。この通風路14には、第1熱交換
器15a及び第2熱交換器15bでなる室内熱交換器1
5が設けられる。そして、第1熱交換器15a及び第2
熱交換器15bの内側に室内送風機16が設けられる。
【0019】ここで、第1熱交換器15aと第2熱交換
器15bは室内送風機16を囲むように配設されてい
る。また、第1熱交換器15aは前面の吸込口11に対
向し、第2熱交換器15bは上面の吸込口12に対向し
ている。第2熱交換器15bの下方にはドレイン受け部
17が形成され、第2熱交換器15bの下方にもドレイ
ン受け部18が形成されている。
【0020】しかして、室内送風機16が回転すると、
室内空気が吸込口11及び吸込口12をそれぞれ通して
室内ユニット10内に吸込まれる。吸込口11からの吸
込み空気は第1熱交換器15aを通って室内送風機16
側に流れる。吸込口12からの吸込み空気は第2熱交換
器15bを通って室内送風機16側に流れる。これらの
吸込み空気は吹出口13を通って、斜め下方向に吐出さ
れる。
【0021】この場合、吸込口11,12からの吸込み
空気の温度、つまり、室温を検出する室温センサ31
が、吸込口11と第1熱交換器15aの間の上部に設け
られ、さらに、第1熱交換器15aに接触せしめてその
温度を検出する室内熱交換器温度センサ32が設けられ
ている。なお、室内熱交換器温度センサ32の代わりに
吹出風の温度を検出する場合には、吹出口13に吹き出
し温度センサ33を設けることになる。
【0022】図3は図1に概略を示した実施形態の詳細
な構成を示す系統図である。図中、図2と同一の符号を
付したものはそれぞれ同一の要素を示している。ここ
で、圧縮機21、四方弁22、室内熱交換器15、膨張
弁23、室外熱交換器24によって冷凍サイクルが形成
されている。この場合、室内熱交換器15の熱交換を促
進する室内送風機16が設けられ、また、室外熱交換器
24の熱交換を促進する室外送風機25が設けられてい
る。室内熱交換器15及び室内送風機16は前述した室
内ユニット10を構成している。そして、この室内ユニ
ット10に室温センサ31、室内熱交換器温度センサ3
2及び吹き出し温度センサ33が設けられている。
【0023】一方、圧縮機21の回転数を制御するため
にインバータ装置26が設けられ、さらに、四方弁22
を駆動するための弁駆動回路27と、膨張弁23を駆動
するための弁開度制御回路29と、室内送風機16を駆
動するための送風機駆動回路28とがそれぞれ設けられ
ている。制御回路100はマイクロコンピュータで構成
され、この制御回路100には手動による室温設定器3
0が接続されると共に、室温センサ31,室内熱交換器
温度センサ32(又は吹き出し温度センサ33)が接続
される。そこで、制御回路100は後述する演算処理を
実行して、インバータ装置26に出力周波数指令を、弁
駆動回路27に切換え指令を、送風機駆動回路28に回
転数指令を、弁開度制御回路29に弁開度指令をそれぞ
れ与えるようになっている。
【0024】制御回路100が実行するこれらの演算処
理のうち、弁駆動回路27及び弁開度制御回路29に対
応する演算処理は、本発明に直接関係しないのでその説
明を省略するが、制御回路100は図1に示した室温設
定手段113、選択手段115、圧縮機速度制御手段1
16及び送風機速度制御手段118の各機能を備えてい
る。
【0025】ここで、理解を容易にするために、図1に
示した制御手段の制御内容の概略を説明した後で、この
制御内容に対応する具体的な処理手順を以下に説明す
る。
【0026】先ず、圧縮機の回転数fは、室温Ta と設
定温度Tscとの温度差ΔTに従って、場合によって温度
差ΔTの時間変化分ΔT/dtをも加味して、公知の手
法によって決定する。
【0027】次に、室内送風機に対しては、図4(a)
に示すように、超微風SULに対応する値から強風Hに
対応する値の範囲で、室内熱交換器の温度Tc に応じて
回転数を直線的に変化させ、室内熱交換器の温度Tc が
低い場合ほど回転数を下げて冷風吹出し防止制御、すな
わち、最大回転数の制限制御を行う。また、図4(b)
に示すように、設定温度Tscと室温Ta の差に応じて、
必要とする能力を発揮するべく、微風Lに対応する値と
弱風M+ に対応する値の範囲で、設定温度Tscと室温T
a との差が増大するほど回転数rを直線的に増大させる
制御を行う。
【0028】次に、設定温度Tscは、基本的に室温Ta
と室内熱交換器温度Tc とに基づいて決定する。この場
合、室内熱交換器温度Tc 及び室温Ta を、図5に示し
た領域Aと領域Bとの境界の近傍に収束させる。すなわ
ち、図5は横軸が室温Ta になっており、縦軸が室内熱
交換器温度Tc になっている。ここに関数直線P及び関
数直線Qを定義し、これらの関数直線を境界として領域
Aと領域Bとに分ける。
【0029】ここで、a,b,cを定数とすれば、関数
直線Pは、 Tc =a …(1) と表現され、関数直線Qは、 Tc =b−c×Ta …(2) と表現される。因みに、図5はa=50℃,b=96
℃,c=2の場合を示し、関数直線Pと関数直線Qの交
点における室温Ta をdとすればd=23℃になってい
る。
【0030】本実施形態では、一定の時間間隔、例え
ば、5〜10分毎に、室温Ta 及び室内熱交換器温度T
cが領域Aにあれば、次式に従って設定温度Tscを増大
方向に設定変更する。
【0031】Tsc=Ts +Tw …(3) Tw =f(Ta ,Tc ) …(4) ただし、Ts はリモコン装置の設定値でこれを初期値と
する。また、実用的にはTw =0.5℃を用いることが
できる。
【0032】これとは反対に、室温Ta 及び室内熱交換
器温度Tcが領域Bにあれば、次式に従って設定温度T
scを増大方向に設定変更する。
【0033】Tsc=Ts −Tw …(5) Tw =f(Ta ,Tc ) …(6) ただし、Ts はリモコン装置の設定値でこれを初期値と
する。また、実用的にはTw =0.5℃を用いることが
できる。
【0034】周知の如く、運転開始直後においては、室
温Ta は23℃よりも低く、室内熱交換器温度Tc は5
0℃よりも低くなっているため、室温Ta 及び室内熱交
換器温度Tcは領域Aにあるため、(3),(4)式に
よって増大補正される。従って、運転開始から暫くの間
は、室内熱交換器温度Tc が50℃よりも僅かに高い値
に収束する。この結果、高温吹出し温度一定のファンヒ
ータのような暖かな暖房を実現することができる。若
し、運転開始時に室温Ta が23℃を越えていた場合に
は関数直線Qよりも僅かに高い値に収束する。この場
合、関数直線Qは室温Ta のが増大するほど室内熱交換
器温度Tc が低くなっているので、設定温度Tscも低減
されるので、暖め過ぎを防ぐと共に、電気エネルギーの
浪費を防ぐことができる。
【0035】一方、稀れではあるが運転当初に室内熱交
換器温度Tc が50℃を越えていた場合には、それ以前
の設定温度に維持するか、あるいは、(5),(6)式
に従って減少補正することにより、設定温度Tscが50
℃よりも僅かに低い値に収束する。また、運転開始時あ
るいは長時間運転時に室温Ta が23℃を越え、かつ、
室温Ta 及び室内熱交換器温度Tcが領域Bにある場合
にも(5),(6)式に従って減少補正され、設定温度
Tscが関数直線Qよりも僅かに低い値に収束する。
【0036】なお、長時間運転した場合には設定温度T
scと室温Ta とが一致するから、関数直線Qを示すTc
=b−c×Ta は次の近似式が得られる。
【0037】Tc =b−c×Tsc …(7) この(7)式を変形すると次式が得られる。
【0038】 Tsc=(b−Tc )/c =α−β×Tc …(8) このことは、室温Ta と設定温度Tscがほぼ等しくなる
状況のもとでは、設定温度Tscを室内熱交換器の温度T
c のみに従続させて設定することにほかならない。すな
わち、室温Ta の変化に応じて、室温Ta 及び室内熱交
換器温度Tc を関数直線Qの近傍に収束させるように設
定温度Tscを所定時間間隔で補正する代りに(8)式に
従って設定室温を決定すれば、迅速な室温設定ができる
利点がある。
【0039】以下、圧縮機速度制御手段、送風機速度制
御手段及び室温設定手段に対応する演算処理について、
図6のフローチャートに従って以下に説明する。制御回
路100は最初のステップ141 で暖房運転か否かを判定
し、暖房運転であればステップ142 で高温吹出モード、
すなわち、室内ユニットから吹出される空気の温度を一
定値以上に保持することによってファンヒータのような
暖かな暖房を実現するモードであるか否かを判定し、高
温吹出モードであればステップ143 にて室温Ta を、ス
テップ144 にて室内熱交換器温度Tc をそれぞれ読込
み、さらに、ステップ145 では室温設定器30で設定さ
れた設定温度Ts 、すなわち、使用者が希望する温度を
ひとまず設定温度Tscとして設定し、ステップ146 で設
定温度Tscの更新時間になったか否かを調べるためのタ
イマtを始動させる。
【0040】なお、高温吹出モードは、使用者がリモコ
ン釦などの操作により選択できるように構成されてい
る。
【0041】次に、ステップ147 で、室温Ta と設定温
度Tscとの差ΔT=Ta −Tscを演算すると共に、この
温度差ΔTに基づき圧縮機回転数fを決定し、続いて、
ステップ148 では温度差ΔTに対して、図4(b)の関
係に従って、室内送風機の回転数rを決定し、さらに、
ステップ149 では温度差ΔTに対して、図4(a)の関
係に従って、室内送風機の回転数rを決定する。その
後、ステップ150 にて、決定された室内送風機の回転数
rが上限値rmax より小さいか否かを判定し、小さい場
合にはステップ152 の処理に進み、それぞれ決定された
回転数fで圧縮機を駆動し、回転数rで室内送風機を駆
動する各指令を出力する。もし、ステップ149 で決定さ
れた室内送風機の回転数rが上限値r max以上であれ
ば、ステップ151 にて室内送風機の回転数rを上限値r
max に修正してステップ152 の処理に進む。そして、ス
テップ153 において、設定温度Tscの更新時間になった
か否かを調べるためのタイマtの計時時間が予め設定し
た時間tset 、例えば、5〜10分が経過したか否かを
判別し、経過するまでステップ147 〜153 の処理を繰り
返す。
【0042】次に、ステップ154 において、室内熱交換
器温度Tc 及び室温Ta が図5中のA領域に属するか否
かを判定し、A領域に属しておればステップ155 にて現
在の設定温度Tscが予め設定した上限値37℃を越えて
いるか否かを判定し、越えていなければステップ156 に
て設定室温Tscを現在値から0.5℃だけ増大する処理
を実行し、続いて、ステップ157 にて設定温度Tscの更
新時間になったか否かを調べるためのタイマtをリセッ
トする。なお、ステップ154 で室内熱交換器温度Tc 及
び室温Ta が図5中のA領域に属していないと判定した
場合には、ステップ155 ,156 の処理をせずにステップ
157 にてタイマtのリセット処理をして再びステップ14
6 以降の処理を繰返す。なお、ステップ141 にて運転モ
ードが暖房でないと判定した場合には、ステップ158 に
て他の運転モードでの制御を実行し、また、ステップ14
2 にて高温空気を吹出すモードでない場合には、ステッ
プ159 にてリモコン装置の設定温度Ts のみに基づく通
常の暖房運転モードの制御を実行する。
【0043】図6のフローチャートに示した処理は、領
域Aの上限付近が最終的な安定点になっているため、室
温をどのように設定してもこの安定点に収束する。従っ
て、ひとまず使用者の希望するリモコン装置の設定温度
Ts を設定室温Tscとし、状態によってこれを徐々に変
更することにより使用者の希望する設定温度に近い安定
点に収束させるようにしている。
【0044】また、図6のフローチャートに示した処理
は、設定室温Tscの上昇はあるが、低下はない。このた
め、室温Ta 及び室内熱交換器温度は領域Aを僅かに越
えたところで安定する。しかし、条件によっては設定室
温が過大になることも考えられるので、ステップ155 に
て37℃を越えているか否かを判定し、37℃を越える
場合には設定値の増大補正をしないようにしている。
【0045】さらに、図6のフローチャートのステップ
147 では、圧縮機の回転数fを室温Ta と設定室温Tsc
の差ΔTに対応させて決定したが、より制御性を向上さ
せるため、一定時間での室温の変化ΔTa を加味したP
ID制御、ファジー制御、GA(遺伝的アルゴリズム)
制御等を用いた方が良い。
【0046】ところで、室温Ta 及び室内熱交換器温度
Tc がB領域に存在した場合には、B領域の下限の近傍
に安定させる設定室温の変更が必要になる。この場合に
は、図6中のステップ154 〜157 の処理の代わりに、図
7中のステップ161 〜164 の処理を実行する。すなわ
ち、図6に示したステップ153 の処理に続いて、ステッ
プ161 にて設定室温Ta 及び室内熱交換器温度Tc がA
領域にあるか否かを判定し、A領域にあれば前述したよ
うにステップ162 にて設定温度Tscを現在値よりも0.
5℃だけ増大補正し、A領域にない場合、すなわち、B
領域にある場合にはステップ163 にて設定温度Tscを現
在値よりも0.5℃だけ減少補正してからステップ164
にてタイマtのリセット処理を実行する。
【0047】なお、図7に示す処理を加えた場合、室温
Ta 及び室内熱交換器温度Tc が制御間隔時間t毎に領
域A,Bの境界線上を上下することが考えられる。そこ
で、領域Aと領域Bとの間を往復するとき、ヒステリシ
スを持たせることによってこの問題を解決することがで
きる。
【0048】なおまた、図示はしないが、暖房運転中に
除霜運転を行う場合、室内熱交換器の温度低下が著しい
ので、除霜運転中、及び暖房運転への復帰後の所定時間
(例えば10分程度)は、設定温度の変更をしないよう
にする。
【0049】また、図7に示す処理を加えた場合、高温
吹出モードに設定しても運転を長時間継続すると設定温
度が低減されることになる。そして、次の運転時にもま
た高温吹出モードに設定されたとすれば、前回の運転時
に低減された設定温度を基準にしてその変更が行われる
ため、所望の吹出温度になるまで、ある程度の時間を要
する。これを解消するためには、前回の高温吹出モード
における最終的に決定された設定温度(前回の高温吹出
モード終了時の設定温度)を記憶して運転するようにす
ればよい。さらに、上記実施形態では、関数直線Pとし
てTc =50℃を、関数直線QとしてTc =96−2×
Ta を用い、設定温度Tscの変更値を0.5℃に設定し
たが、これらは空調環境に応じて定数あるいは温度変更
値を適宜変更して実施しても良い。
【0050】ところで、上記実施形態では、室内ユニッ
ト10が図2に示したように、前面に吸込口11を、上
面に吸込口12をそれぞれ有し、下面に吹出口13を有
する空気調和機に就いて説明したが、本発明はこれに適
用を限定されるものではなく、例えば、上面及び下面に
吹出口を備え、このうち、下面からのみ温風を吹出すよ
うにして運転する空気調和機にも適用可能であり、特
に、この空気調和機は床面の近くに設置されるため、そ
の効果が一層高められる。以下、上下に吹出口を有する
室内ユニット及びその制御系統を以下に説明する。
【0051】図8は上下に吹出口を有する室内ユニット
40の斜視図であり、図9は室内ユニット40の縦断面
図である。これら各図において、前面パネル41の後側
に後板42を設け、前側に吸込みグリル43を設けて形
成されており、室内ユニット40は後板42を空調室R
内の壁面Sに固定することによって据付けられる。吸込
みグリル43には吸込口44が形成され、上部に上部吹
出口45が、下部に下部吹出口47がそれぞれ設けられ
ている。また、上部吹出口45には上部ルーバー46
が、下部吹出口47には下部ルーバー48がそれぞれ設
けられている。室内ユニット40内にはそれぞれ独立し
て、上部側に上部送風機50を設けて上部通風路51が
吸込口44から上部吹出口45に至るように上内壁52
に沿って形成される。さらに、下部側に下部送風機53
を設けて下部通風路54が吸込口44から下部吹出口4
7に至るように下内壁55に沿って形成される。
【0052】また、室内ユニット40には室内熱交換器
56が設けられており、この室内熱交換器56は、上熱
交換部56aと下熱交換部56bとで構成されている。
このうち、上熱交換部56aは吸込口44の下流側で上
部送風機50の上流側の上部通風路51内に設けられて
おり、下熱交換部56bは吸込口44の下流側で下部送
風機53の上流側の下部通風路54内に設けられてい
る。
【0053】図10は図9に室内ユニット40を示した
空気調和機の詳細な構成を示す系統図である。図中、図
3と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略
する。これは上熱交換部56aの下流に設けられる上部
送風機50を駆動する上部送風機駆動回路28Aと、下
熱交換部56bの下流側に設けられる下部送風機53を
駆動する下部送風機駆動回路28Bとが設けられた点
が、図3と構成を異にしている。なお、下熱交換部56
bから見て空気の吸い込み側に室温センサ31が設けら
れ、また、下熱交換部56bの温度を検出する室内熱交
換器温度センサ32が設けられている。この室内熱交換
器温度センサ32を設け難い場合には、下熱交換部56
bの吐出側に吹き出し温度センサ33を設ける。そし
て、これらの温度センサの各検出値が制御回路200に
加えられる。
【0054】この空気調和機は床に置くようになってお
り、冷房運転時、暖房運転時にそれぞれ上部吹出口45
及び下部吹出口47のいずれか一方を選択したり、両方
を選択したりすることができるものであるが、特に、下
部吹出口47のみを選択して暖房運転するとき、吹出空
気が使用者に直接当たる場合が多い。この時、図6及び
図7のフローチャートを用いて説明した制御をすること
によって、上述したと全く同様に、空調環境に応じて吹
出風の温度を適切に制御することができる。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の空気調和機によれば、
室温及び室内熱交換器温度のうち、少なくとも室内熱交
換器温度に基づいて設定温度を決定し、この設定温度と
室温センサによって検出された室温とに基づいて圧縮機
の速度を制御するので、空調環境に応じて吹出風の温度
を適切に制御することができ、これによって、設定温度
が低い場合に圧縮機が頻繁に停止したり、設定温度が高
い場合に吹出風がさらに高められるという従来装置の問
題点が解消される。
【0056】請求項2に記載の空気調和機によれば、室
温設定手段が設定温度Tscを決定するに当たり、室温T
a を次式、 Ta =α−β×Tc によって決まる関数値の近傍に収束させるようにしたの
で、室内熱交換器温度Tc が低下すれば設定温度Tscは
高くなって高温吹出風による快適性が得られ、反対に、
室内熱交換器温度Tc が上昇すれば設定温度が下げら
れ、使用者がのぼせるなどの不快感を招くことがなくな
る。
【0057】請求項3に記載の空気調和機によれば、設
定温度Tscを決定するに当たり、室温をTa 、室内熱交
換器温度をTc とし、a,b,cを定数とするときに次
式、 Tc <a、かつ、Tc <b−c×Ta の条件を満たすか否かを判別し、これらの条件を満たし
た場合、設定温度をそれ以前の設定温度から所定値だけ
上昇させ、これらの条件を満たさない場合、設定温度を
それ以前の設定温度に維持し、これらの設定温度を所定
時間毎に圧縮機速度制御手段に供するようにしたので、
定数a,b,cを適切に定めることによって、室温の低
い領域では室内熱交換器の温度が高く維持されて高温吹
出風による快適性が得られ、室温がこの領域を越えた場
合には室温の上昇に応じて室内熱交換器温度の上限を下
げるように定めた範囲の境界の近傍に収束させられるの
で、使用者がのぼせるなどの不快感を招くことがなくな
る。
【0058】請求項4に記載の空気調和機によれば請求
項3の条件を満たさない場合には、さらに、設定温度を
それ以前の設定温度から所定値だけ下降させるようにし
たので、上記範囲外からこの範囲の境界の近傍に収束さ
せることができ、請求項3に記載したものの効果に加え
て、最適な範囲を越えた暖まりすぎの状態を解消して省
エネルギーの効果も得られる。
【0059】請求項5に記載の空気調和機によれば、設
定温度変更時間間隔よりも短い時間間隔で、圧縮機速度
制御手段が室温と設定温度との差により圧縮機の速度を
制御するので、室温の変化に迅速に対応することができ
る。
【0060】請求項6に記載の空気調和機によれば、手
動で設定することが可能な手動室温設定器と、この手動
室温設定器によって設定された設定温度と室温設定手段
によって設定された設定温度のいずれか一方を選択して
圧縮機速度制御手段に供給するので、想定し難い特種な
環境条件にも対応できる効果がある。
【0061】請求項7に記載の空気調和機によれば、室
内ユニットの上下に設けられた吹出口のうち、下の吹出
口からのみ空気を吹出す状態で、すなわち、使用者に吹
出風が直接当たりやすい状況で、室温設定手段によって
自動設定された設定温度を選択するので、請求項6の効
果がさらに高められる。
【0062】請求項8に記載の空気調和機によれば、室
内熱交換器温度センサに代えて、室内ユニットの吹出口
の空気の温度を検出する吹出口温度センサを用いること
によって、上述したとほぼ同様な効果が設計上の余裕を
持って達成される。
【0063】請求項9に記載の空気調和機によれば、さ
らに、決定された設定温度に基づき、室内熱交換器に送
風する室内送風機の速度を制御するので、運転開始時等
に冷風が使用者に当たることを未然に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の概略構成を示すブロック
図。
【図2】図1に示した実施形態の室内ユニットの詳細な
構成を示す縦断面図。
【図3】図1に示した実施形態の詳細な構成を示す系統
図。
【図4】図1に示した実施形態の動作を説明するため
に、送風機回転数と室内熱交換器温度との関係、並び
に、送風機回転数と室温の設定温度に対する差ととの関
係を示した線図。
【図5】図1に示した実施形態の動作を説明するため
に、室内熱交換器温度と室温との関係を示した線図。
【図6】図1に示した実施形態の動作を説明するため
に、主要な構成要素の処理手順を示すフローチャート。
【図7】図1に示した実施形態の動作を説明するため
に、主要な構成要素の処理手順を示すフローチャート。
【図8】本発明の他の実施形態の室内ユニットの斜視
図。
【図9】図8に示した実施形態の室内ユニットの詳細な
構成を示す縦断面図。
【図10】図8に示した実施形態の詳細な構成を示す系
統図。
【図11】従来の空気調和機の制御回路の処理手順を示
すフローチャート。
【符号の説明】
10,40 室内ユニット 100,200 制御回路 101 圧縮機 102 室内熱交換器 103 減圧装置 104 室外熱交換器 104 室内送風機 111 室温センサ 112 度センサ 113 室温設定手段 114 手動室温設定手段 115 選択手段 116 圧縮機速度制御手段 117 異吹出口温度センサ 118 送風機速度制御手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機、室内熱交換器、減圧装置及び室外
    熱交換器が順次冷媒配管で接続された冷凍サイクルを、
    暖房モードで運転する空気調和機において、 室温を検出する室温センサと、 室内熱交換器温度を検出する室内熱交換器温度センサ
    と、 前記室温センサによって検出された室温及び前記室内熱
    交換器温度センサによって検出された室内熱交換器温度
    のうち、少なくとも前記室内熱交換器温度に基づいて室
    内設定温度を決定する室温設定手段と、 前記室温設定手段によって決定された室内設定温度と前
    記室温センサによって検出された室温とに基づいて前記
    圧縮機の速度を制御する圧縮機速度制御手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の空気調和機において、 室内熱交換器温度をTc 、室温をTa とし、α,βを定
    数とするとき、前記室温設定手段は室温Ta を次式、 Ta =α−β×Tc によって決まる関数値の近傍に収束させることを特徴と
    する空気調和機。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の空気調和機において、 室温をTa 、室内熱交換器温度をTc とし、a,b,c
    を定数とするとき、前記室温設定手段は次式、 Tc <a、かつ、Tc <b−c×Ta の条件を満たすか否かを判別し、これらの条件を満たし
    た場合、室内設定温度をそれ以前の室内設定温度から所
    定値だけ上昇させ、これらの条件を満たさない場合、室
    内設定温度をそれ以前の室内設定温度に維持し、この室
    内設定温度を所定時間毎に前記圧縮機速度制御手段に加
    えることを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の空気調和機において、 室温をTa 、室内熱交換器温度をTc 、室内設定温度を
    Tscとし、a,b,c,dを定数とするとき、前記室温
    設定手段は次式、 Tc <a、かつ、Tc <b−c×Ta の条件を満たすか否かを判別し、これらの条件を満たし
    た場合、室内設定温度をそれ以前の室内設定温度から所
    定値だけ上昇させ、これらの条件を満たさない場合、室
    内設定温度をそれ以前の室内設定温度から所定値だけ下
    降させ、これらの室内設定温度を所定時間毎に前記圧縮
    機速度制御手段に供給することを特徴とする空気調和
    機。
  5. 【請求項5】請求項3又は4に記載の空気調和機におい
    て、 前記圧縮機制御手段は、前記室温設定手段における室内
    設定温度の変更時間間隔よりも短い時間間隔で室温と室
    内設定温度との差により前記圧縮機の速度を制御するこ
    とを特徴とする空気調和機。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載の空気調
    和機において、 さらに、室温を手動で設定することが可能な手動室温設
    定器と、 この手動室温設定器によって設定された室内設定温度と
    前記室温設定手段によって設定された室内設定温度のい
    ずれか一方を選択して前記圧縮機速度制御手段に供給す
    る選択手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の空気調和機において、 室内ユニットが上下に吹出口を有し、上下両方の前記吹
    出口から空気を吹出す状態と、下の前記吹出口からのみ
    空気を吹出す状態とに切換え可能であり、このうち、下
    の吹出口からのみ空気を吹出す状態で、前記選択手段は
    前記室温設定手段によって設定された室内設定温度を選
    択して前記圧縮機速度制御手段に供給することを特徴と
    する空気調和機。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかに記載の空気調
    和機において、前記室内熱交換器温度センサに代えて、
    室内ユニットの吹出口の空気の温度を検出する吹出口温
    度センサを用いたことを特徴とする空気調和機。
  9. 【請求項9】請求項1乃至5のいずれかに記載の空気調
    和機において、 さらに、前記室温設定手段によって決定された室内設定
    温度に基づき、前記室内熱交換器に送風する室内送風機
    の速度を制御する送風機速度制御手段を備えたことを特
    徴とする空気調和機。
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