JP2000104978A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2000104978A
JP2000104978A JP10273368A JP27336898A JP2000104978A JP 2000104978 A JP2000104978 A JP 2000104978A JP 10273368 A JP10273368 A JP 10273368A JP 27336898 A JP27336898 A JP 27336898A JP 2000104978 A JP2000104978 A JP 2000104978A
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Japan
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air
set temperature
predetermined value
room temperature
compressor
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JP10273368A
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English (en)
Inventor
Eiko Maki
詠子 牧
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房運転時に上下温度差が過大となり不快感
が生じる。また、サーモオフ時に風向可変手段を下向き
とする方法では、天井付近に上昇した暖気を充分に室内
に循環させることができないという問題の解決を目的と
する。 【解決手段】 サーモオフ時に吹出制御手段18aによ
り吹出気流方向を水平方向に変更、かつ、風量を増加し
て天井付近に上昇した暖気の上部に比較的低温の気流を
吹き出すことにより、天井付近に上昇した暖気をさらに
室内に循環させる。加えて、設定温度補正手段19によ
り設定温度を省エネ方向に補正することにより上下温度
差をさらに低減する中で省エネを図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用エアコン、
業務用パッケージエアコン等の、特に、天井埋込式や天
井吊り方式の空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭用エアコン、業務用パッケー
ジエアコン等の、室内空気を直接加熱、冷却することに
より冷暖房を行う天井埋込式や天井吊り方式の空気調和
機は、天井付近から吹出空気を吹き下ろすこととなる。
一般的に、温度の高い空気は密度が小さいために上昇し
やすく、温度の低い空気は密度が大きく下方に降下しや
すい。そのため、天井付近から吹出空気を吹き下ろす方
式の空気調和機において、暖房運転時、高温の吹出空気
は床面に到達するまでに浮上してしまうため、過大な上
下温度差が生じ、足元が寒く頭部が暑い不快な環境とな
るという問題がある。
【0003】そこで、近年、空気調和機は、暖房時の上
下温度差を低減して室温を均一にするため、部屋の上部
に上昇した暖気を室内に循環させる制御方法や機構が考
案されている。
【0004】従来の空気調和機としては特開平9−18
4651号公報に示されているものがある。
【0005】以下、図面を参照しながら上記従来の空気
調和機を説明する。図10は、従来の空気調和機の概略
構成図である。図11は、従来の空気調和機の機能ブロ
ック図である。図12は、従来の空気調和機の動作を示
すフローチャートである。
【0006】図10において、1は室外に設置された空
気調和機の室外機、2は室内の天井面に埋め込まれた空
気調和機の室内機である。3は圧縮機、4は冷房運転と
暖房運転の切り替えを行う四方弁、5は冷媒と室外空気
との間で熱交換を行う室外熱交換手段、6はファンモー
タおよびファンから構成され室外熱交換手段5に送風す
る室外送風手段であり、圧縮機3および四方弁4、室外
熱交換手段5、室外送風手段6は室外機1の内部に収納
されている。
【0007】また、7は冷媒と室内空気との間で熱交換
を行う室内熱交換手段、8はファンモータおよびファン
から構成され室内熱交換手段7に送風する室内送風手段
であり、室内熱交換手段7および室内送風手段8は室内
機2の内部に収納されている。
【0008】また、9はフィルター等により構成され、
室内送風手段8により室内の空気を室内機2の内部へ吸
い込む吸込口、10は吸込口9から吸い込まれ、室内熱
交換手段7により加熱または冷却された空気が流れる吹
出風路、11は吹出風路10を流れる空気を室内に吹き
出す吹出口、12は吹出口11から吹き出す空気の吹出
気流角度を制御できる風向可変手段である。
【0009】13は、居住者が空気調和機の発停や、暖
房運転、冷房運転および送風運転との切り換え、設定温
度等を入力できる運転条件入力手段である。14は、吸
込口9付近や運転条件入力手段13付近等に設置され、
室温を検知する室温検知手段である。15は、空気調和
機の制御を行う運転制御手段である。
【0010】図11において、16は、運転条件入力手
段13に設置され、居住者が所望の室温を入力する設定
温度入力手段である。運転制御手段15は、室温検知手
段14により検知した室温と設定温度入力手段16によ
り居住者が入力した設定温度に応じて圧縮機3の能力を
制御する能力制御手段17と、室温が所定値に到達して
圧縮機3が停止、すなわちサーモオフの際に風向可変手
段12を制御して吹出気流方向を下向きとし、さらに、
室内送風手段8を制御して室温に応じて風量を肌寒さを
感じさせない程度に風量を増加する吹出制御手段18を
内蔵している。
【0011】以上のように構成された空気調和機の暖房
運転時の制御について、以下その動作を図12のフロー
チャートをもとにして説明する。
【0012】まず、空気調和機のスイッチが入れられて
暖房運転を開始すると、室内空気が室内送風手段8によ
り吸込口9から吸い込まれる。さらに、室内熱交換手段
7により加熱された温風は、吹出風路10を通って吹出
口11により室内へ吹き出される。温度の高い空気は密
度が小さいために上昇しやすいので、過大な上下温度差
が生じる。
【0013】ここで、ステップ1で室温検知手段14に
より室温tを検知する。次に、ステップ2で能力制御手
段16により所定値Tと室温tを比較する(所定値T
は、設定温度入力手段16により入力された設定温度等
から決定された値とすることが望ましい)。ここで、t
≧Tのとき(ステップ3をYES側に分岐)、ステップ
4で能力制御手段17により圧縮機3を停止、すなわち
サーモオフとなる。さらに、ステップ5で、吹出制御手
段18により風向可変手段12を制御して吹出気流方向
を下向きとし、かつ、室温に応じて室内送風手段8を制
御して風量を肌寒さを感じさせない程度に風量を増加さ
せる。
【0014】この結果、室温が所定値に到達して圧縮機
3が停止、すなわちサーモオフとなった際に肌寒さを感
じさせない風量で送風運転をし、かつ、吹出気流方向を
下向きとするので、部屋の上部の暖かい空気を室内に強
制的に循環させることとなり、上下温度差を低減するこ
とができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成は、室温検知手段14により検知した室温が所
定値に到達して圧縮機3が停止、すなわちサーモオフと
なったときに吹出制御手段18により風向可変手段12
を制御して吹出気流方向を下向きとする構成であるの
で、吸込口9付近の暖気を下方に吹き出すに留まり、天
井付近にまで上昇した暖気を室内に循環させることがで
きないという欠点があった。
【0016】本発明は従来の課題を解決するもので、天
井付近に上昇した暖気の上部にサーモオフ時の気流を送
風して天井付近にまで上昇した暖気を室内に循環させて
上下温度差をさらに低減し、加えて、省エネを図ること
のできる空気調和機を提供することである。
【0017】また、上記従来の構成は、室温検知手段1
4により検知した室温が所定値に到達して圧縮機3が停
止、すなわちサーモオフとなったときに吹出制御手段1
8により風向可変手段12を下向きとして送風する構成
であるので、室内機の設置位置によっては居住者に比較
的低温のサーモオフ時の気流が直接当たり、冷風感を与
える可能性があるという欠点があった。
【0018】本発明の他の目的は、室外機の設置位置に
よりサーモオフ時の気流が当たる場合にでも居住者に冷
風感を与えるのを防止し、かつ省エネを図ることのでき
る空気調和機を提供することである。
【0019】また、上記従来の構成は、室温検知手段1
4により検知した室温が所定値に到達して圧縮機3が停
止、すなわちサーモオフとなったときに吹出制御手段1
8により風向可変手段12を下向きとして送風する構成
であるので、暖房運転の起動時に床等が暖まっておら
ず、居住者が体感的に寒く感じている場合にはサーモオ
フ時の気流により冷風感を与える可能性があるという欠
点があった。
【0020】本発明の他の目的は、起動時に床等が暖ま
っておらず居住者が体感的に寒く感じている際にも居住
者に冷風感を与えるのを防止し、かつ省エネを図ること
のできる空気調和機を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、居住者が所望の室温を入力する設定温度入力
手段と、室温検知手段により検知した室温と前記設定温
度入力手段により入力された設定温度をもとに暖房能力
を制御する能力制御手段と、室温と設定温度との差が所
定値に到達して前記能力制御手段により圧縮機が停止、
すなわちサーモオフとなってから、室温と設定温度との
差が所定値に到達して前記能力制御手段により前記圧縮
機が運転開始、すなわちサーモオンとなるまでの間は風
向可変手段を制御して吹出気流方向を水平方向に所定値
変更、かつ室内送風手段を制御して風量設定値を所定値
増加する吹出制御手段と、設定温度を省エネ方向に所定
値補正する設定温度補正手段を備えたのである。
【0022】これにより、天井付近に上昇した暖気の上
部に比較的低温の気流を送風し、天井付近に上昇した暖
気を室内に充分に循環させて上下温度差をさらに低減す
ることができる。加えて、天井付近の暖気を室内居住域
に循環させることにより居住域の室温が上昇するので、
設定温度を省エネ方向に補正することにより前記圧縮機
の運転率を低減でき、省エネを図ることができる。
【0023】また、本発明は、暖房能力が所定値以下と
なる間の風量設定値を居住者が選択できるサーモオフ時
風量選択手段を備えたのである。
【0024】これにより、室内機の設置位置等によりサ
ーモオフ時の気流により冷風感を感じてしまう場合にお
いても冷風感を感じない程度の風量に変更でき、冷風感
を感じさせるのを防ぐことができる。
【0025】さらに、本発明は、暖房運転の起動から所
定時間が経過するまでは、設定温度を省エネ方向に補正
しないよう設定温度補正手段に出力する起動時制御変更
手段を備えたのである。
【0026】これにより、暖房起動時から所定時間が経
過するまでは前記圧縮機の運転率が低下せず室温が上昇
し、起動時に床等が暖まっておらず居住者が体感的に寒
く感じている場合においてもサーモオフ時の気流により
冷風感を感じさせるのを防ぐことができる。
【0027】また、本発明は、暖房運転の起動から所定
時間が経過するまでは、風量設定値を所定値減少させる
よう吹出制御手段に出力する起動時制御変更手段を備え
たのである。
【0028】これにより、起動時に床等が暖まっておら
ず居住者が体感的に寒く感じている場合にさらにサーモ
オフ時の気流により冷風感を感じさせるのを防ぐことが
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、圧縮機と、室温検知手段と、居住者が所望の室温を
入力する設定温度入力手段と、前記室温検知手段により
検知した室温と前記設定温度入力手段により入力された
設定温度をもとに暖房能力を制御する能力制御手段と、
温風を室内に吹き出す吹出気流方向を所望の方向に設定
できる風向可変手段と、室内への温風の送風量が可変な
室内送風手段と、室温と設定温度との差が所定値に到達
して前記能力制御手段により前記圧縮機が停止、すなわ
ちサーモオフとなってから、室温と設定温度との差が所
定値に到達して前記能力制御手段により前記圧縮機が運
転開始、すなわちサーモオンとなるまでの間は前記風向
可変手段を制御して吹出気流方向を水平方向に所定値変
更、かつ前記室内送風手段を制御して風量設定値を所定
値増加する吹出制御手段と、設定温度を省エネ方向に所
定値補正する設定温度補正手段を備えたものであり、天
井付近に上昇した暖気の上部に比較的低温の気流を送風
することとなり、天井付近に上昇した暖気を室内に充分
に循環させて上下温度差をさらに低減することができ
る。加えて、天井付近の暖気を室内居住域に循環させる
ことにより居住域の室温が上昇するので、設定温度を省
エネ方向に補正することにより前記圧縮機の運転率を低
減でき、省エネを図ることが出来る作用を有する。
【0030】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、さらに、暖房能力が所定値以下となる
間の風量設定値を居住者が選択できるサーモオフ時風量
選択手段を備えたものであり、サーモオフ時の風量を居
住者が選択可能であるので、室内機の設置位置等により
サーモオフ時の気流により冷風感を感じてしまう場合に
おいても冷風感を感じない程度の風量に変更でき、冷風
感を感じさせるのを防ぐ作用を有する。
【0031】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明において、さらに、暖房運転の起
動から所定時間が経過するまでは、設定温度を省エネ方
向に補正しないよう設定温度補正手段に出力する起動時
制御変更手段を備えたものであり、暖房運転の起動から
所定時間が経過するまでは省エネ方向に設定温度の補正
を行わないので、暖房起動時から所定時間が経過するま
では前記圧縮機の運転率が低下せず室温が上昇すること
となり、起動時に床等が暖まっておらず居住者が体感的
に寒く感じている場合においてもサーモオフ時の気流に
より冷風感を感じさせるのを防ぐ作用を有する。
【0032】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれかに記載の発明において、さらに、暖房
運転の起動から所定時間が経過するまでは、風量設定値
を所定値減少させるよう吹出制御手段に出力する起動時
制御変更手段を備えたものであり、暖房運転の起動から
所定時間が経過するまではサーモオフ時風量を減少させ
るので室内の気流が減少し、起動時に床等が暖まってお
らず居住者が体感的に寒く感じている場合に、さらにサ
ーモオフ時の気流により冷風感を感じさせるのを防ぐ作
用を有する。
【0033】
【実施例】以下、本発明による空気調和機の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一
構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0034】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よる空気調和機の概略構成図である。図2は、同実施例
の空気調和機の機能ブロック図である。図3は、同実施
例の空気調和機の動作を示すフローチャートである。
【0035】図1において、3は圧縮機、8は、室内へ
の温風の送風量が可変な室内送風手段、12は、温風を
室内に吹き出す吹出気流方向を所望の方向に設定できる
風向可変手段、14は室温検知手段である。
【0036】図2において、16は、居住者が所望の室
温を入力する設定温度入力手段である。17aは、室温
検知手段14により検知した室温と設定温度入力手段1
6により入力された設定温度をもとに圧縮機3の能力を
制御して暖房能力を制御する能力制御手段である。
【0037】18aは、室温と設定温度の差が所定値に
到達して能力制御手段17aにより暖房能力が所定値以
下となる間は風向可変手段12を制御して吹出気流方向
を水平方向に所定値変更、かつ室内送風手段8を制御し
て風量設定値を所定値増加する吹出制御手段である。2
0aは、設定温度を省エネ方向に所定値補正する設定温
度補正手段である。
【0038】以上のように構成された空気調和機につい
て、以下その動作を図3のフローチャートをもとにして
説明する。
【0039】まず、運転条件入力手段13により空気調
和機のスイッチが入れられ、暖房運転を開始すると、吸
込口9から吸い込まれ室内送風手段8により送風された
空気が室内熱交換手段7により加熱され、吹出風路10
を通り吹出口11から室内へ吹き出される。暖房運転を
行った結果、温度の高い空気は密度が小さく上昇しやす
いので、過大な上下温度差が生じる。
【0040】ここで、ステップ11で室温検知手段14
により室温tを検知する。次に、ステップ12で能力制
御手段17aにより室温tと設定温度T0 との差Δt
(Δt=t−t0 )と、所定値Tを比較する。ここで、
Δt≧Tのとき(ステップ13をYES側に分岐)、ス
テップ14でサーモオフとなり、圧縮機3を停止する。
例えば、ここで設定温度T0 =22℃、所定値T=0℃
として説明すると、室温t=22℃以上のときサーモオ
フとなる。
【0041】さらに、吹出制御手段18aにより風向可
変手段12を制御して吹出気流方向を水平方向に所定値
変更し、かつ室内送風手段8を制御して風量設定値を所
定値を増加、例えば暖房運転時よりも1〜2段階増加す
る。
【0042】この結果、サーモオフ時の比較的低温の気
流を天井面に添って吹き出すこととなるので、密度が大
きく下方に低下しやすい比較的低温の気流により天井付
近まで上昇した暖気を室内に循環させることができ、上
下温度差をさらに低減することができる。
【0043】さらに、天井付近の暖気が室内居住域に循
環されることにより居住域の室温が上昇することとな
る。ここで、ステップ16で、設定温度補正手段19に
より設定温度を省エネ方向に所定値αを補正する。ここ
では、例えば、所定値α=−2℃とすると、設定温度T
0 =22℃であっても室温tが20℃以上となればサー
モオフとなるので、圧縮機3の運転率が低減されること
となる。
【0044】ここで、設定温度の補正値は、−1〜−4
K等、サーモオフ時に吹出気流方向を水平に変更、風量
を増加しない場合と同等の居住域室温が得られる補正値
を実験的に求めておくことが望ましい。同等の居住域室
温の得られる補正値を用いた結果、圧縮機3の運転率を
低減でき、居住域室温はサーモオフ時に吹出気流方向を
水平、風量を増加しない場合と同等で、省エネを図るこ
とができる。
【0045】尚、サーモオフ時の風向可変手段12にお
ける吹出気流角度は、天井面に対して水平であるのが最
も良いが、30°〜0°でも効果が得られる。また、サ
ーモオフ時の室内送風手段8の風量設定値については、
ここでは1段階〜2段階増加することとしたが、風量を
増加するほど大きい効果が得られる。最大風量とするこ
とにより最大の上下温度差低減効果が得られるが、ドラ
フトも増加することとなるので、実験的に快適性との釣
り合いがとれる風量を予め求めておくことが望ましい。
また、最低の設定風量としても上下温度差低減効果は得
られるので、最低風量でも良い。
【0046】なお、ここでは、圧縮機3が停止した場合
について説明したが、段階的な制御が可能な圧縮機の場
合、室温が所定値に到達して圧縮機の能力が所定の能力
以下となったとき、例えば圧縮機周波数が所定値以下と
なったときとしても同様の効果が得られる。
【0047】また、室外機1台に対して室内機が複数台
設置された多室型空気調和機等における室内機毎の能力
制御を膨張弁や電磁弁等で行っている場合について、室
内機毎の能力が所定値以下、すなわち膨張弁や電磁弁等
の開度が所定値以下(微開または全閉)となった際に行
っても、同様の効果が得られる。
【0048】以上のように本実施例の空気調和機は、圧
縮機3と、室温検知手段14と、居住者が所望の室温を
入力する設定温度入力手段16と、室温検知手段14に
より検知した室温と設定温度入力手段16により入力さ
れた設定温度をもとに圧縮機3の能力を制御して段房能
力を制御する能力制御手段17aと、温風を室内に吹き
出す吹出気流方向を所望の方向に設定できる風向可変手
段12と、室内への温風の送風量が可変な室内送風手段
8と、室温と設定温度との差が所定値に到達して能力制
御手段17aにより圧縮機3が停止、すなわちサーモオ
フとなってから、室温と設定温度の差が所定値より小さ
くなって能力制御手段17aにより圧縮機3が運転開
始、すなわちサーモオンとなるまでの間は風向可変手段
12を制御して吹出気流方向を水平方向に所定値変更、
かつ室内送風手段8を制御して風量設定値を所定値増加
する吹出制御手段18aと、設定温度を省エネ方向に所
定値補正する設定温度補正手段19を備えたものであ
り、天井付近に上昇した暖気の上部にサーモオフ時の比
較的低温の気流を送風することにより、天井付近に上昇
した暖気を室内に充分に循環させて上下温度差をさらに
低減することができる。加えて、天井付近の暖気を室内
居住域に循環させることにより居住域の室温が上昇する
ので、設定温度を省エネ方向に補正することにより前記
圧縮機の運転率を低減でき、省エネを図ることができ
る。
【0049】(実施例2)図4は、実施例2による空気
調和機の機能ブロック図である。図5は、同実施例の空
気調和機の動作を示すフローチャートである。
【0050】図4において、20は、段房能力が所定値
以下となる間の風量設定値を居住者が選択できるサーモ
オフ時風量選択手段である。
【0051】以上のように構成された空気調和機につい
て、以下その動作を図5のフローチャートを用いて説明
する。
【0052】まず、運転条件入力手段13により空気調
和機のスイッチが入れられ、暖房運転を開始すると、吸
込口9から吸い込まれ室内送風手段8により送風された
空気が室内熱交換手段7により加熱され、吹出風路10
を通り吹出口11から室内へ吹き出される。暖房運転を
行った結果、温度の高い空気は密度が小さく上昇しやす
いので、過大な上下温度差が生じる。
【0053】ここで、ステップ21で室温検知手段14
により室温tを検知する。次に、ステップ22で能力制
御手段17bにより室温tと設定温度T0 との差Δt
(Δt=t−t0 )と、所定値Tを比較する。ここで、
Δt≧Tのとき(ステップ23をYES側に分岐)、ス
テップ24でサーモオフとなり、圧縮機3を停止する。
例えば、ここで設定温度T0 =22℃、所定値T=0℃
として説明すると、室温t=22℃以上のときサーモオ
フとなる。
【0054】さらに、ステップ25で、吹出制御手段1
8bにより風向可変手段12を制御して吹出気流方向を
水平方向に所定値変更し、かつ室内送風手段8を制御し
て風量設定値を所定値を増加、例えば暖房運転時よりも
1〜2段階増加する。
【0055】この結果、サーモオフ時の比較的低温の気
流を天井面に添って吹き出すこととなるので、密度が大
きく下方に低下しやすい比較的低温の気流により天井付
近まで上昇した暖気を室内に循環させることができ、上
下温度差をさらに低減することができる。
【0056】さらに、天井付近の暖気が室内居住域に循
環されることにより居住域の室温が上昇することとな
る。ここで、ステップ26で、設定温度補正手段19に
より設定温度を省エネ方向に所定値αを補正する。ここ
では、例えば、所定値α=−2℃とすると、設定温度T
0 =22℃であっても室温tが20℃以上となればサー
モオフとなるので、圧縮機3の運転率が低減されること
となる。
【0057】ここで、設定温度の補正値は、−1〜−4
K等、サーモオフ時に吹出気流方向を水平に変更、風量
を増加しない場合と同等の居住域室温が得られる補正値
を実験的に求めておくことが望ましい。同等の居住域室
温の得られる補正値を用いた結果、圧縮機3の運転率を
低減でき、居住域室温はサーモオフ時に吹出気流方向を
水平、風量を増加しない場合と同等で、省エネを図るこ
とができる。
【0058】次に、ステップ27で、サーモオフ時風量
選択手段20により、居住者がサーモオフ時の風量設定
値Vを入力しているか確認する。入力されている場合に
おいて(ステップ27をYES側に分岐)、ステップ2
8で風量設定値V=Hiのとき、ステップ29で吹出制
御手段18bによりサーモオフ時の風量を強風に変更す
る。また、ステップ28で風量設定値V=Miのとき、
ステップ30で吹出制御手段18bによりサーモオフ時
の風量を中風に変更する。さらに、ステップ28で風量
設定値V=Loのとき、ステップ31で吹出制御手段1
8bによりサーモオフ時の風量を弱風に変更する。
【0059】この結果、サーモオフ時の風量を居住者が
選択することができるので、室内機の設置位置等により
サーモオフ時の気流により冷風感を感じてしまう場合に
おいても冷風感を感じない程度の風量に変更でき、冷風
感を感じさせるのを防ぐことができる。
【0060】ここで、風量設定値を3段階として説明し
たが、2段階や、4段階以上としても同等の効果が得ら
れる。
【0061】尚、サーモオフ時の風向可変手段12にお
ける吹出気流角度は、天井面に対して水平であるのが最
も良いが、30°〜0°でも効果が得られる。また、サ
ーモオフ時の室内送風手段8の風量設定値については、
ここでは1段階〜2段階増加することとしたが、風量を
増加するほど大きい効果が得られる。最大風量とするこ
とにより最大の上下温度差低減効果が得られるが、ドラ
フトも増加することとなるので、実験的に快適性との釣
り合いがとれる風量を予め求めておくことが望ましい。
また、最低の設定風量としても上下温度差低減効果は得
られるので、最低風量でも良い。
【0062】なお、ここでは、圧縮機3が停止した場合
について説明したが、段階的な制御が可能な圧縮機の場
合、室温が所定値に到達して圧縮機の能力が所定の能力
以下となったとき、例えば圧縮機周波数が所定値以下と
なったときとしても同様の効果が得られる。
【0063】また、室外機1台に対して室内機が複数台
設置された多室型空気調和機等における室内機毎の能力
制御を膨張弁や電磁弁等で行っている場合について、室
内機毎の能力が所定値以下、すなわち膨張弁や電磁弁等
の開度が所定値以下(微開または全閉)となった際に行
っても、同様の効果が得られる。
【0064】以上のように本実施例の空気調和機は、暖
房能力が所定値以下となる間の風量設定値を居住者が選
択できるサーモオフ時風量選択手段20を備えているの
で、室内機の設置位置等によりサーモオフ時の気流によ
り冷風感を感じてしまう場合においても冷風感を感じな
い程度の風量に変更でき、冷風感を感じさせるのを防ぐ
ことができる。
【0065】(実施例3)図6は、実施例3による空気
調和機の機能ブロック図である。図7は、同実施例の空
気調和機の動作を示すフローチャートである。
【0066】図6において、21cは、暖房運転の起動
から所定時間が経過するまでは、設定温度を省エネ方向
に補正しないよう設定温度補正手段19に出力する起動
時制御変更手段である。
【0067】以上のように構成された空気調和機につい
て、以下その動作を図7のフローチャートを用いて説明
する。
【0068】まず、運転条件入力手段13により空気調
和機のスイッチが入れられ、暖房運転を開始すると、吸
込口9から吸い込まれ室内送風手段8により送風された
空気が室内熱交換手段7により加熱され、吹出風路10
を通り吹出口11から室内へ吹き出される。暖房運転を
行った結果、温度の高い空気は密度が小さく上昇しやす
いので、過大な上下温度差が生じる。
【0069】ここで、ステップ41で室温検知手段14
により室温tを検知する。次に、ステップ42で能力制
御手段17cにより室温tと設定温度T0 との差Δt
(Δt=t−t0 )と、所定値Tを比較する。ここで、
Δt≧Tのとき(ステップ43をYES側に分岐)、ス
テップ44でサーモオフとなり、圧縮機3を停止する。
例えば、ここで設定温度T0 =22℃、所定値T=0℃
として説明すると、室温t=22℃以上のときサーモオ
フとなる。
【0070】さらに、ステップ45で吹出制御手段18
cにより風向可変手段12を制御して吹出気流方向を水
平方向に所定値変更し、かつ、室内送風手段8を制御し
て風量設定値を所定値を増加、例えば暖房運転時よりも
1〜2段階増加する。
【0071】この結果、サーモオフ時の比較的低温の気
流を天井面に添って吹き出すこととなるので、密度が大
きく下方に低下しやすい比較的低温の気流により天井付
近まで上昇した暖気を室内に循環させることができ、上
下温度差をさらに低減することができる。
【0072】次に、ステップ46で、起動時制御補正手
段21cにより起動開始からの時間Mxを所定時間Mと
比較する。ここで、Mx≧Mのとき(ステップ47をY
ES側に分岐)、すなわち、起動時間から所定時間以上
が経過したときは、ステップ48で、設定温度補正手段
19により設定温度を省エネ方向に所定値αを補正す
る。
【0073】例えば、所定値α=−2℃とすると、設定
温度T0 =22℃であっても室温tが20℃以上となれ
ばサーモオフとなるので、圧縮機3の運転率が低減され
ることとなる。天井付近の暖気が室内居住域に循環され
ることにより居住域の室温が上昇することとなる。
【0074】ここで、設定温度の補正値は、−1〜−4
K等、サーモオフ時に吹出気流方向を水平に変更、風量
を増加しない場合と同等の居住域室温が得られる補正値
を実験的に求めておくことが望ましい。同等の居住域室
温の得られる補正値を用いた結果、圧縮機3の運転率を
低減でき、居住域室温はサーモオフ時に吹出気流方向を
水平、風量を増加しない場合と同等で、省エネを図るこ
とができる。
【0075】また、Mx<Mのとき(ステップ47をN
O側に分岐)、すなわち、暖房起動からの経過時間が所
定時間に満たないときは、設定温度の補正を行わずステ
ップ41に戻ることとなる。従って、暖房起動時から所
定時間が経過するまでは圧縮機3の運転率は低下せず、
居住域の室温は、天井付近の暖気が循環することにより
上昇することとなる。従って、起動時に床等が暖まって
おらず居住者が体感的に寒く感じている場合においては
室温が上昇するので、サーモオフ時の気流により冷風感
を感じさせるのを防ぐことができる。
【0076】なお、暖房起動からの所定時間について
は、30分〜60分など、床や壁等が暖まるまでの時間
を求めておくことが望ましい。
【0077】また、サーモオフ時の風向可変手段12に
おける吹出気流角度は、天井面に対して水平であるのが
最も良いが、30°〜0°でも効果が得られる。また、
サーモオフ時の室内送風手段8の風量設定値について
は、ここでは1段階〜2段階増加することとしたが、風
量を増加するほど大きい効果が得られる。最大風量とす
ることにより最大の上下温度差低減効果が得られるが、
ドラフトも増加することとなるので、実験的に快適性と
の釣り合いがとれる風量を予め求めておくことが望まし
い。また、最低の設定風量としても上下温度差低減効果
は得られるので、最低風量でも良い。
【0078】また、ここでは、圧縮機3が停止した場合
について説明したが、段階的な制御が可能な圧縮機の場
合、室温が所定値に到達して圧縮機の能力が所定の能力
以下となったとき、例えば圧縮機周波数が所定値以下と
なったときとしても同様の効果が得られる。
【0079】また、室外機1台に対して室内機が複数台
設置された多室型空気調和機等における室内機毎の能力
制御を膨張弁や電磁弁等で行っている場合について、室
内機毎の能力が所定値以下、すなわち膨張弁や電磁弁等
の開度が所定値以下(微開または全閉)となった際に行
っても、同様の効果が得られる。
【0080】以上のように本実施例の空気調和機は、暖
房運転の起動から所定時間が経過するまでは、設定温度
を省エネ方向に補正しないよう設定温度補正手段19に
出力する起動時制御変更手段21cを備えたものであ
り、暖房運転の起動から所定時間が経過するまでは省エ
ネ方向に設定温度の補正を行わないので、暖房起動時か
ら前記圧縮機の運転率が低下せず室温が上昇することに
より、起動時に床等が暖まっておらず居住者が体感的に
寒く感じている場合においてもサーモオフ時の気流によ
り冷風感を感じさせるのを防ぐことができる。
【0081】(実施例4)図8は、実施例4による空気
調和機の機能ブロック図である。図9は、同実施例の空
気調和機の動作を示すフローチャートである。
【0082】図8において、21dは、暖房運転の起動
から所定時間が経過するまでは、風量設定値を所定値減
少させるよう吹出制御手段18dに出力する起動時制御
変更手段である。
【0083】以上のように構成された空気調和機につい
て、以下その動作を図9のフローチャートを用いて説明
する。
【0084】まず、運転条件入力手段13により空気調
和機のスイッチが入れられ、暖房運転を開始すると、吸
込口9から吸い込まれ室内送風手段8により送風された
空気が室内熱交換手段7により加熱され、吹出風路10
を通り吹出口11から室内へ吹き出される。暖房運転を
行った結果、温度の高い空気は密度が小さく上昇しやす
いので、過大な上下温度差が生じる。
【0085】ここで、ステップ51で室温検知手段14
により室温tを検知する。次に、ステップ52で能力制
御手段17dにより室温tと設定温度T0 との差Δt
(Δt=t−t0 )と、所定値Tを比較する。ここで、
Δt≧Tのとき(ステップ53をYES側に分岐)、ス
テップ54でサーモオフとなり、圧縮機3を停止する。
例えば、ここで設定温度T0 =22℃、所定値T=0℃
として説明すると、室温t=22℃以上のときサーモオ
フとなる。
【0086】さらに、ステップ55で吹出制御手段18
dにより風向可変手段12を制御して吹出気流方向を水
平方向に所定値変更する。
【0087】次に、ステップ56で、起動時制御補正手
段21dにより起動開始からの時間Mxを所定時間Mと
比較する。ここで、Mx≧Mのとき(ステップ57をY
ES側に分岐)、ステップ58で室内送風手段8を制御
して風量設定値を所定値を増加、例えば暖房運転時より
も1〜2段階増加する。
【0088】この結果、サーモオフ時の比較的低温の気
流を天井面に添って吹き出すこととなるので、密度が大
きく下方に低下しやすい比較的低温の気流により天井付
近まで上昇した暖気を室内に循環させることができ、上
下温度差をさらに低減することができる。
【0089】加えて、天井付近の暖気が室内居住域に循
環されることにより居住域の室温が上昇することとな
る。
【0090】ここで、ステップ59で、設定温度補正手
段19により設定温度を省エネ方向に所定値αを補正す
る。ここでは、例えば、所定値α=−2℃とすると、設
定温度T0 =22℃であっても室温tが20℃以上とな
ればサーモオフとなるので、圧縮機3の運転率が低減さ
れることとなる。
【0091】ここで、設定温度の補正値は、−1〜−4
K等、サーモオフ時に吹出気流方向を水平に変更、風量
を増加しない場合と同等の居住域室温が得られる補正値
を実験的に求めておくことが望ましい。同等の居住域室
温の得られる補正値を用いた結果、圧縮機3の運転率を
低減でき、居住域室温はサーモオフ時に吹出気流方向を
水平、風量を増加しない場合と同等で、省エネを図るこ
とができる。
【0092】また、Mx<Mのとき(ステップ57をN
O側に分岐)、ステップ60で室内送風手段8を制御し
て風量設定値を所定値減少、例えば暖房運転時よりも1
〜2段階減少させる。
【0093】この結果、暖房起動から所定時間が経過す
るまではサーモオフ時の風量が減少するので、室内に発
生する気流も減少することとなり、起動時に床等が暖ま
っておらず居住者が体感的に寒く感じている場合にさら
にサーモオフ時の気流により冷風感を感じさせるのを防
ぐことができる。ここでは、減少させる風量は暖房運転
時よりも1〜2段階としたが、3段階以上でも同様の効
果がある。
【0094】なお、暖房起動からの所定時間について
は、30分〜60分など、床や壁等が暖まるまでの時間
を求めておくことが望ましい。
【0095】また、サーモオフ時の風向可変手段12に
おける吹出気流角度は、天井面に対して水平であるのが
最も良いが、30°〜0°でも効果が得られる。また、
サーモオフ時の室内送風手段8の風量設定値について
は、ここでは1段階〜2段階増加することとしたが、風
量を増加するほど大きい効果が得られる。最大風量とす
ることにより最大の上下温度差低減効果が得られるが、
ドラフトも増加することとなるので、実験的に快適性と
の釣り合いがとれる風量を予め求めておくことが望まし
い。また、最低の設定風量としても上下温度差低減効果
は得られるので、最低風量でも良い。
【0096】また、ここでは、圧縮機3が停止した場合
について説明したが、段階的な制御が可能な圧縮機の場
合、室温が所定値に到達して圧縮機の能力が所定の能力
以下となったとき、例えば圧縮機周波数が所定値以下と
なったときとしても同様の効果が得られる。
【0097】また、室外機1台に対して室内機が複数台
設置された多室型空気調和機等における室内機毎の能力
制御を膨張弁や電磁弁等で行っている場合について、室
内機毎の能力が所定値以下、すなわち膨張弁や電磁弁等
の開度が所定値(微以下開または全閉)となった際に行
っても、同様の効果が得られる。
【0098】以上のように本実施例の空気調和機は、暖
房運転の起動から所定時間が経過するまでは、風量設定
値を所定値減少させるよう吹出制御手段18dに出力す
る起動時制御変更手段21dを備えており、暖房運転の
起動から所定時間が経過するまではサーモオフ時風量を
減少させるので、起動時に床等が暖まっておらず居住者
が体感的に寒く感じている場合にさらにサーモオフ時の
気流により冷風感を感じさせるのを防ぐことができる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の発明は、圧縮機と、室温検知手段と、居住者が所
望の室温を入力する設定温度入力手段と、前記室温検知
手段により検知した室温と前記設定温度入力手段により
入力された設定温度をもとに暖房能力を制御する能力制
御手段と、温風を室内に吹き出す吹出気流方向を所望の
方向に設定できる風向可変手段と、室内への温風の送風
量が可変な室内送風手段と、室温と設定温度との差が所
定値に到達して前記能力制御手段により前記圧縮機が停
止、すなわちサーモオフとなってから、室温と設定温度
との差が所定値に到達して前記能力制御手段により前記
圧縮機が運転開始、すなわちサーモオンとなるまでの間
は前記風向可変手段を制御して吹出気流方向を水平方向
に所定値変更、かつ前記室内送風手段を制御して風量設
定値を所定値増加する吹出制御手段と、設定温度を省エ
ネ方向に所定値補正する設定温度補正手段を備えること
により、天井付近に上昇した暖気の上部に比較的低温の
気流を送風して、天井付近に上昇した暖気を室内に充分
に循環させて上下温度差をさらに低減することができ
る。加えて、天井付近の暖気を室内居住域に循環させる
ことにより居住域の室温が上昇するので、設定温度を省
エネ方向に補正することにより前記圧縮機の運転率を低
減でき、省エネを図ることができる。
【0100】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に加えて、暖房能力が所定値以下となる間
の風量設定値を居住者が選択できるサーモオフ時風量選
択手段を備えたことにより、室内機の設置位置等により
サーモオフ時の気流により冷風感を感じてしまう場合に
おいても冷風感を感じない程度の風量に変更でき、冷風
感を感じさせるのを防ぐことができる。
【0101】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の発明に加えて、暖房運転の起
動から所定時間が経過するまでは、設定温度を省エネ方
向に補正しないよう設定温度補正手段に出力する起動時
制御変更手段を備えたことにより、暖房運転の起動から
所定時間が経過するまでは省エネ方向に設定温度の補正
を行わないので、暖房起動時から前記圧縮機の運転率が
低下せず室温が上昇することにより、起動時に床等が暖
まっておらず居住者が体感的に寒く感じている場合にお
いてもサーモオフ時の気流により冷風感を感じさせるの
を防ぐことができる。
【0102】また、さらに、請求項4に記載の発明は、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明に加え
て、暖房運転の起動から所定時間が経過するまでは、風
量設定値を所定値減少させるよう吹出制御手段に出力す
る起動時制御変更手段を備えたことにより、暖房運転の
起動から所定時間が経過するまではサーモオフ時風量を
減少させるので、起動時に床等が暖まっておらず居住者
が体感的に寒く感じている場合にさらにサーモオフ時の
気流により冷風感を感じさせるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和機の実施例1の概略構成
【図2】同実施例の空気調和機の機能ブロック図
【図3】同実施例の空気調和機の動作を示すフローチャ
ート
【図4】本発明による空気調和機の実施例2の機能ブロ
ック図
【図5】同実施例の空気調和機の動作を示すフローチャ
ート
【図6】本発明による空気調和機の実施例3の機能ブロ
ック図
【図7】同実施例の空気調和機の動作を示すフローチャ
ート
【図8】本発明による空気調和機の実施例4の機能ブロ
ック図
【図9】同実施例の空気調和機の動作を示すフローチャ
ート
【図10】従来の空気調和機の概略構成図
【図11】従来の空気調和機の機能ブロック図
【図12】従来の空気調和機の動作を示すフローチャー
【符号の説明】
3 圧縮機 8 室内送風手段 12 風向可変手段 14 室温検知手段 16 設定温度入力手段 17a 能力制御手段 18a 吹出制御手段 19 設定温度補正手段 20 サーモオフ時風量選択手段 21c,21d 起動時制御補正手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、室温検知手段と、居住者が所
    望の室温を入力する設定温度入力手段と、前記室温検知
    手段により検知した室温と前記設定温度入力手段により
    入力された設定温度をもとに前記圧縮機の能力を制御し
    て暖房能力を制御する能力制御手段と、温風を室内に吹
    き出す吹出気流方向を所望の方向に設定できる風向可変
    手段と、室内への温風の送風量が可変な室内送風手段
    と、室温と設定温度との差が所定値に到達して前記能力
    制御手段により前記圧縮機が停止、すなわちサーモオフ
    となってから、室温と設定温度との差が所定値に到達し
    て前記能力制御手段により前記圧縮機が運転開始、すな
    わちサーモオンとなるまでの間は前記風向可変手段を制
    御して吹出気流方向を水平方向に所定値変更、かつ前記
    室内送風手段を制御して風量設定値を所定値増加する吹
    出制御手段と、設定温度を省エネ方向に所定値補正する
    設定温度補正手段を備えたことを特徴とする空気調和
    機。
  2. 【請求項2】 暖房能力が所定値以下となる間の風量設
    定値を居住者が選択できるサーモオフ時風量選択手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 暖房運転の起動から所定時間が経過する
    までは、設定温度を補正しないよう設定温度補正手段に
    出力する起動時制御変更手段を備えたことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 暖房運転の起動から所定時間が経過する
    までは、風量設定値を所定値減少させるよう吹出制御手
    段に出力する起動時制御変更手段を備えたことを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかに記載の空気調和
    機。
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