JP2019178811A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】不在時であっても、運転動作を選択する煩わしさから利用者をできる限り解放することができる空気調和機を提供する。【解決手段】空気調和機は、少なくとも室温センサ45、湿度センサ46および人感センサ38を含むセンサ群と、センサ群45、46、38に接続される制御回路53とを備え、制御回路53は、冷媒の循環方向の変更を伴わない特定の機能を実行する運転動作を複数記憶させた運転動作記憶手段54aと、センサ群で取得されたパラメータに基づき複数の運転動作のうち少なくとも一つを人が存在する場合に実行する運転動作選択手段53cと、複数の運転動作の優先度を判定する判定手段53dとを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、少なくとも室温センサ、湿度センサおよび人感センサを含むセンサ群と、センサ群が接続される制御回路とを備える空気調和機に関する。
特許文献1は、通常の温度調整運転に加えて、フィルタ清掃機能、熱交換器を乾燥させる内部乾燥機能、換気機能、空気清浄機能および酸素富化機能を有する空気調和機を開示する。空気調和機は、人が存在するか否かを検知する人体検知センサ(人感センサ)を備える。人体検知センサの動作に基づき不在が確認されると、空気調和機は、通常運転よりも少ない消費電力の省電力運転を実施する。省電力運転中にフィルタ清掃、内部乾燥運転、換気運転、空気清浄運転および酸素富化運転は実行される。フィルタ清掃、内部乾燥運転、換気運転、空気清浄運転および酸素富化運転が行われることによって運転音が増大しても、利用者は在室していないので不快感を持たずに済む。
特開2008−224132号公報
特許文献1に開示されるように、空気の汚れを検出する汚れセンサの出力に応じて空気清浄運転は実行され、室内の酸素濃度を検出する酸素濃度検出センサの出力に応じて酸素富化運転は実行される。しかしながら、特許文献1では、人の不在時のみ空気清浄運転や酸素富化運転が選択されており、在室時の快適性を向上する機能を活用できていない。
本発明は、在室時であっても快適性を向上する機能を自動で実行することで、運転動作を選択する煩わしさから利用者をできる限り解放することができる空気調和機を提供することを目的とする。
本発明の一形態は、少なくとも室温センサ、湿度センサおよび人が存在するか否かを検出する人感センサを含むセンサ群と、前記センサ群に接続される制御回路とを備え、前記制御回路は、冷媒の循環方向の変更を伴わない特定の機能を実行する運転動作を複数記憶させた運転動作記憶手段と、前記センサ群で取得されたパラメータに基づき前記複数の運転動作のうち少なくとも一つを人が存在する場合に実行する運転動作選択手段と、前記運転動作選択手段が実行する運転動作の優先度を判定する判定手段 とを有する空気調和機に関する。
利用者の在室時に複数の機能の開始条件が競合しても、優先度に応じて最適な機能が選択される。利用者は、運転動作を選択する操作に煩わされることはない。
前記制御回路は、優先度に従って、前記パラメータに基づき選択された運転動作を実行する自動モード実行手段と、操作ユニットから出力される選択信号に基づき選択された運転動作を実行する個別選択モード実行手段と、除湿機能に関わる複数の運転動作の実行または不実行を判定するための条件を含む第1データと、運転開始時に特有の運転動作の実行または不実行を判定するための条件を含む第2データと、人の不存在時に特有の運転動作の実行または不実行を判定するための条件を含む第3データとを保持する記憶手段とを備えてもよい。
自動モードでは、センサ群で取得されたパラメータに基づき環境に応じて最適な運転動作は選択される。空気調和機の利用者が操作ユニットを通じて予め設定しておかなければならない運転動作であっても、第1データ、第2データおよび第3データに基づき自動的に選択され、実行されることができる。その一方で、個別選択モードの実行にあたって、空気調和機の利用者は個別に、除湿機能の種類、運転開始時に特有の機能の実行または不実行、および、人不在時に特有の機能の実行または不実行を設定することができる。自動モードを行わない場合には、利用者の好みに応じて特定の運転動作は実行されることができる。
前記記憶回路は、決められた時刻に室外機の発生音を低減する運転動作の実行または不実行を判定するための条件を含む第4データを保持してもよい。個別選択モードの実行にあたって、空気調和機の利用者は個別に、室外機の発生音を低減する機能の実行または不実行を設定することができる。
以上のように開示の空気調和機によれば、運転動作を選択する煩わしさから利用者をできる限り解放することができる。
本発明による電気機器の一実施形態に係る空気調和機の構成を概略的に示す概念図である。 室内機およびリモコン(拡大)の外観を概略的に示す正面図である。 室内機およびリモコンの制御系を概略的に示すブロック図である。 制御回路の処理を概略的に示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
(1)空気調和機の構成
図1は本発明の一実施形態に係る空気調和機11の構成を概略的に示す。空気調和機11は室内機12および室外機13を備える。室内機12は例えば建物内の室内空間に設置される。室内機12には室内熱交換器14が組み込まれる。室外機13には圧縮機15、室外熱交換器16、膨張弁17および四方弁18が組み込まれる。室外機13は、室外空気との熱交換が可能な屋外に設置されればよい。室内熱交換器14、圧縮機15、室外熱交換器16、膨張弁17および四方弁18は冷凍回路19を形成する。
冷凍回路19は第1循環経路21を備える。第1循環経路21は四方弁18の第1口18aおよび第2口18bを相互に結ぶ。第1循環経路21には、圧縮機15が設けられている。圧縮機15の吸入管15aは四方弁18の第1口18aに冷媒配管を介して接続される。第1口18aからガス冷媒は圧縮機15の吸入管15aに供給される。圧縮機15は低圧のガス冷媒を所定の圧力まで圧縮する。圧縮機15の吐出管15bは四方弁18の第2口18bに冷媒配管を介して接続される。圧縮機15の吐出管15bからガス冷媒は四方弁18の第2口18bに供給される。冷媒配管は例えば銅管であればよい。
冷凍回路19は第2循環経路22をさらに備える。第2循環経路22は四方弁18の第3口18cおよび第4口18dを相互に結ぶ。第2循環経路22には、第3口18c側から順番に室外熱交換器16、膨張弁17および室内熱交換器14が組み込まれる。室外熱交換器16は、通過する冷媒と周囲の空気との間で熱エネルギーを交換する。室内熱交換器14は、通過する冷媒と周囲の空気との間で熱エネルギーを交換する。第2循環経路22は例えば銅管などの冷媒配管で形成されればよい。
室外機13には送風ファン23が組み込まれる。送風ファン23は室外熱交換器16に通風する。送風ファン23は例えば羽根車の回転に応じて気流を生成する。送風ファン23の働きで気流は室外熱交換器16を通り抜ける。室外の空気は室外熱交換器16を通り抜け冷媒と熱交換する。熱交換された冷気または暖気の気流は室外機13から吹き出される。通り抜ける気流の流量は羽根車の回転数に応じて調整される。
室内機12には送風ファン24が組み込まれる。送風ファン24は室内熱交換器14に通風する。送風ファン24は羽根車の回転に応じて気流を生成する。送風ファン24の働きで室内機12には室内空気が吸い込まれる。室内空気は室内熱交換器14を通り抜け冷媒と熱交換する。熱交換された冷気または暖気の気流は室内機12から吹き出される。通り抜ける気流の流量は羽根車の回転数に応じて調整される。
冷凍回路19で冷房運転が実施される場合には、四方弁18は第2口18bおよび第3口18cを相互に接続し第1口18aおよび第4口18dを相互に接続する。したがって、圧縮機15の吐出管15bから高温高圧の冷媒が室外熱交換器16に供給される。冷媒は室外熱交換器16、膨張弁17および室内熱交換器14を順番に流れる。室外熱交換器16では冷媒から外気に放熱する。膨張弁17で冷媒は低圧まで減圧される。減圧された冷媒は室内熱交換器14で周囲の空気から吸熱する。冷気が生成される。冷気は送風ファン24の働きで室内空間に吹き出される。
冷凍回路19で暖房運転が実施される場合には、四方弁18は第2口18bおよび第4口18dを相互に接続し第1口18aおよび第3口18cを相互に接続する。圧縮機15から高温高圧の冷媒が室内熱交換器14に供給される。冷媒は室内熱交換器14、膨張弁17および室外熱交換器16を順番に流れる。室内熱交換器14では冷媒から周囲の空気に放熱する。暖気が生成される。暖気は送風ファン24の働きで室内空間に吹き出される。膨張弁17で冷媒は低圧まで減圧される。減圧された冷媒は室外熱交換器16で周囲の空気から吸熱する。その後、冷媒は圧縮機15に戻る。
(2)室内機の構成
図2に示されるように、室内機12は筐体26を備える。筐体26の底板27には吹出口28が形成される。吹出口28は室内に向けて開口される。吹出口28は、室内熱交換器14で生成される冷気または暖気の気流を吹き出す。底板27は筐体26の下面を形成する。
室内機12は、水平な床面と、所定の高さで床面に向き合って床面に平行に広がる天井と、床面および天井の間で鉛直方向に広がる壁面とを備える室内空間に配置される。室内機12は、天井に近い位置で壁面に設置されればよい。
吹出口28には例えば1枚の上下風向板29が配置される。上下風向板29は、室内機12が設置される部屋の床面に平行な水平軸線回りに回転することができる。回転に応じて上下風向板29は吹出口28を開閉することができる。上下風向板29の角度に応じて、吹き出される気流の方向が変えられる。
筐体26の天板31には吸込口32が形成される。室内熱交換器14に流入する空気は吸込口32から取り込まれる。筐体26には天板31の下方で室内熱交換器14の前方に複数のエアフィルタ(図示されず)が着脱自在に装着される。
室内機12は、筐体26に組み込まれるセンサモジュール33を備える。センサモジュール33は、筐体26の外面に露出するセンサケース35を有する。センサケース35は、吹出口28から外れた位置で筐体26の外面となる底板27に設けられる。センサケース35の外表面36には窓孔37が区画される。窓孔37には、センサケース35内に収容される赤外線センサ38が臨む。赤外線センサ38は、室内空間で物体からの輻射熱を検知し、床面および壁面の少なくとも一方を複数の区画に分割して検出を行い温度分布を特定する温度分布信号を生成する。赤外線センサ38は、室内で人の在不在を検出する人感センサとして機能するだけでなく、床面および壁面の温度(輻射温度)を検出する温度センサとして機能する。
空気調和機11は、室内空間に配置されて、室内機12に操作信号を送るリモコン(操作ユニット)41を備える。リモコン41は、筐体42の表面に埋め込まれる操作ボタン群43およびディスプレイパネル44を備える。操作ボタン群43は、「メニュー」ボタン43a、「決定」ボタン43b、「自動」ボタン43c、「冷房」ボタン43d、「暖房」ボタン43e、「除湿」ボタン43f、「停止」ボタン43gといった操作ボタンを含む。個々の操作ボタンが操作されると、個々の操作ボタン43a〜43gに固有の電気信号が出力される。ディスプレイパネル44には、「自動」「冷房」「暖房」「除湿」「送風」といった運転動作の種類や設定温度が表示されるほか、「メニュー」ボタンの操作に応じてメニューリスト(アイコン)が表示される。メニューリストに表示される選択肢の中から「決定」ボタン43bで選択することで、利用者が動作の実行または不実行を決定する運転動作が選択される。
メニューリストの選択肢として表示される複数の運転動作は、自動モードおよび個別選択モードで実行される運転動作である四方弁の切り替えを伴わない特定の機能として、「省エネモード」、「除湿機能の切り替え」、「急速運転モード」、「低騒音モード」を有していればよい。
「省エネモード」とは、人の不存在時に特有の運転動作であって、人が不在となった場合に空気調和機11の運転を停止あるいは省電力運転とする機能である。
「除湿機能の切り替え」とは、室内熱交換器14の半分で放熱を実施し残り半分で吸熱を実施することで室温の低下を抑えて除湿を行う再熱除湿機能と、室内機12の送風ファン24の回転数を小さくして冷房運転を実施するいわゆる弱冷房除湿機能とを、目標温度や目標湿度に応じて切り替える機能である。
「急速運転モード」とは、運転開始時に特有の運転動作であって、運転開始時に設定温度と室温との差が一定以上ある場合、急速運転モードがONになっていない場合の運転時に使用する圧縮機と送風機の回転数よりも、圧縮機と送風機の回転数を大きくすることで、室温を早く設定温度に近づけることを目的とした機能である。
「低騒音モード」とは、夜間の圧縮機の回転数および室外送風機の回転数を、低騒音モードがONになっていない場合の運転時に使用する圧縮機と室外送風機の回転数よりも低く抑え、室外機から発生する騒音を低減するための機能である。
図3に示されるように、リモコン41は、室温センサ45、湿度センサ46および時計回路47を備える。室温センサ45は室内の室温を計測する。室温センサ45は、計測した室温を特定する室温信号を生成し出力する。湿度センサ46は室内の湿度を計測する。湿度センサ46は、計測した湿度を特定する湿度信号を生成し出力する。時計回路47は、時刻を特定する時刻信号を生成し出力する。
リモコン41は信号処理回路48を備える。信号処理回路48には送信回路49が接続される。送信回路49は、信号処理回路48の信号処理で生成された指令信号を室内機12に向けて送信する。信号処理回路48には、操作ボタン群43の各操作ボタン43a〜43g、室温センサ45、湿度センサ46および時計回路47が接続される。信号処理回路48には、各操作ボタン43a〜43gに固有の電気信号、室温センサ45の室温信号、湿度センサ46の湿度信号および時計回路47の時刻信号が入力される。操作ボタン43a〜43gに固有の電気信号、室温信号、湿度信号、時刻信号は送信回路49から室内機12に向けて発信される。
リモコン41では信号処理回路48に描画回路51が接続される。描画回路51にはディスプレイパネル44が接続される。描画回路51は、信号処理回路48の信号処理で生成される描画信号に基づきディスプレイパネル44の画面上に画像を表示する。
室内機12は、受信回路52に接続される制御回路53を備える。制御回路53は、リモコン41から出力される選択信号に基づき選択された機能をオンオフする個別選択モード実行手段53aと、室温センサ45、湿度センサ46、時計回路47および赤外線センサ38で取得されたパラメータに基づき、第2循環経路22で冷媒の循環方向の変更を伴わない特定の機能を実行する複数の運転動作のうち少なくとも一つを人が存在する場合に実行する運転動作選択手段53cと、運転動作選択手段53cが実行する運転動作の優先度を判定する判定手段53dと、運転動作選択手段53cが実行する運転動作を優先度に従った順序で実行する自動モード実行手段53bとを含む。
受信回路52は、リモコン41の送信回路49から送信される操作ボタン43a〜43gに固有の電気信号や室温信号、湿度信号、時刻信号を受信し制御回路53に供給する。こうして制御回路53には、室内機12に設置の赤外線センサ38に加えて、室温センサ45、湿度センサ46および時計回路47といったセンサ群が接続される。
制御回路53は、図示しない情報処理回路および記憶回路54を含む。記憶回路54には、冷媒の循環方向の変更を伴わない特定の機能を実行する運転動作を複数記憶させた運転動作記憶手段54aと、データ記憶手段54bとが含まれる。運動動作記憶手段54aには、四方弁の切り替えを伴わない特定の機能(「省エネモード」、「除湿機能の切り替え」、「急速運転モード」、「低騒音モード」)をオンオフする個別選択モードプログラム56と、室温信号、湿度信号、時刻信号および温度分布信号といったパラメータに基づき選択された運転動作(四方弁の切り替えを伴わない特定の機能)の優先度を判定し、判定された優先度に従って、四方弁の切り替えを伴わない特定の機能の実行または不実行を制御する自動モードプログラム55とが格納される。データ記憶手段54bには、除湿機能に関わる複数の運転動作の実行または不実行を判定するための条件を含む第1データ57と、運転開始時に特有の運転動作の実行または不実行を判定するための条件を含む第2データ58と、人の不存在時に特有の運転動作の実行または不実行を判定するための条件を含む第3データ59と、決められた時刻に室外機13の発生音を低減する運転動作の実行または不実行を判定するための条件を含む第4データ61とが保持される。制御回路53は、自動モードプログラム55、個別選択モードプログラム56、第1データ57、第2データ58、第3データ59および第4データ61に基づき、室内機12の送風ファン24の動作、圧縮機15の動作、膨張弁17の開き度、四方弁18の切り替え、室外機13の送風ファン23の動作を制御する。
(3)空気調和機の動作
次に空気調和機11の動作を説明する。制御回路53の自動モード実行手段53bは、自動モードの実行を指示する指令信号を受信すると、自動モードプログラム55に基づき、センサ群45、46、47、38で取得された複数のパラメータに応じて運転動作選択手段53cが選択した運転動作を優先度に応じて実行する。パラメータには室温、湿度、時刻、人の在不在、床面の輻射温度および壁面の輻射温度が含まれる。室温は室温信号で特定される。湿度は湿度信号で特定される。時刻は時刻信号で特定される。人の在不在、床面の輻射温度および壁面の輻射温度は温度分布信号に基づき特定される。ここでは、運転動作の実行にあたって、制御回路53は判定手段53dにより、後述されるように、特定の機能を実現する複数の運転動作の優先度を判定する。指令信号はリモコン41の送信回路49から送信される。利用者は、「自動」ボタン43cの操作に基づき自動モードを選択することができる。利用者の選択操作に応じてリモコン41の信号処理回路48は指令信号を生成する。
制御回路53の個別選択モード実行手段53aは、四方弁の切り替えを伴わない特定の機能(「省エネモード」、「除湿機能の切り替え」、「急速運転モード」、「低騒音モード」)のオンオフをそれぞれ指示する指令信号を受信すると、個別選択モードプログラム56に基づき、四方弁の切り替えを伴わない特定の機能のそれぞれ実行または不実行を設定する。制御回路53は、冷房運転、除湿運転、送風運転および暖房運転をそれぞれ指示する指令信号を受信すると、設定温度を維持するように、圧縮機15の動作や膨張弁17の開き度、室外機16の送風ファン23の動作を制御する。
判定手段53dは、複数の運転動作の優先度を判定するにあたって、個別選択モードプログラム56でオンに設定された回数に応じて機能の優先順位を上げればよい。これは、利用者の好みを運転内容に反映させる事に繋がる。
また「省エネモード」よりも、「除湿機能の切り替え」あるいは「急速運転モード」の優先順位を上にすればよい。これは、空調機を省電力とする機能よりも空調能力の向上を行う機能を優先した方が、快適性の向上に繋がるためである。
後述の、いわゆるニューラルネットワークが構築される情報処理回路を用いても良い。その学習機能に基づき、利用時間が増加するほど優先度の判定は高精度に確立されていく。
図4に示されるように、自動モードプログラム55が実行されると、制御回路53は、ステップS1で、センサ群45、46、47、38から室温信号、湿度信号、時刻信号および温度分布信号を取得する。制御回路53は、ステップS2で、予め決められた時間が経過したか否かを判定する。予め決められた時間は、各種センサの検出が安定するまでの時間であればよい。予め決められた時間が経過していれば、制御回路53は、ステップS3で、取得した室温、湿度、時刻、人の在不在、床面の輻射温度および壁面の輻射温度に基づき、予め決められた室内環境の判定基準に従って室内環境を数値化する。数値化された室内環境は、記憶回路54に記憶されればよい。
予め決められた室内環境の判定基準に従った数値化では、例えば、在室者がいれば「1」が設定され、室内に人が不在であれば「0」が設定される。時刻が夜間帯(例えば午後11時〜朝7時)であれば「1」が設定され、それ以外の時間帯であれば「0」が設定される。室温と設定温度との差が大きければ(例えば温度差が5度を超えれば)「1」が設定され、それ以外であれば「0」が設定される。湿度が決められた値よりも高ければ(例えば相対湿度65%を超えれば)「1」が設定され、それ以外であれば「0」が設定される。設定温度と床面温度との差が大きければ(例えば温度差が5度を超えれば)「1」が設定され、それ以外であれば「0」が設定される。
制御回路53ではセンサ群45、46、47、38で取得された複数のパラメータに応じて個々の室内環境が特定される。室内環境の特定にあたって情報処理回路は用いられる。情報処理回路では、いわゆるニューラルネットワークが構築され、その学習機能に基づき、利用時間が増加するほど室内環境の特定は高精度に確立されていく。制御回路53は、ステップS4で、センサ群45、46、47、38から取得された室温信号、湿度信号、時刻信号および温度分布信号に基づき特定の室内環境を選択する。
制御回路53は、ステップS5で、パラメータに基づき選択された室内環境に応じた運転動作を実施する。例えば、冷房運転時に予め決められた値(例えば相対湿度65%)よりも湿度が高いと、制御回路53はステップS4で「蒸し暑い」室内環境を認識する。この「蒸し暑い」室内環境では、制御回路53は冷房運転から除湿運転に運転動作を切り替える。冷房運転時に壁面の輻射温度が予め決められた温度(例えば摂氏34度)よりも高いと、制御回路53はステップS4で「輻射熱」室内環境を認識する。この「輻射熱」室内環境では、制御回路53は壁面に向かって冷気を吹き出し、壁面からの輻射熱の影響を除去する運転動作を実行する。冷房運転時に室内に利用者の不在が確認されると、制御回路53はステップS4で「節電冷房」室内環境を認識する。この「節電冷房」室内環境では制御回路53は予め決められた温度(例えば2度)だけ高めに室内温度を設定し節電を優先する運転動作を実行する。
暖房運転時に床面の輻射温度が予め決められた温度(例えば摂氏16度)よりも低いと、制御回路53はステップS4で「輻射冷え」室内環境を認識する。この「輻射冷え」室内環境では、制御回路53は床面に向かって暖気を吹き出し、床面からの輻射熱の影響を除去する運転動作を実行する。暖房運転時に室内に利用者の不在が確認されると、制御回路53はステップS4で「節電暖房」室内環境を認識する。この「節電暖房」室内環境では制御回路53は予め決められた温度(例えば2度)だけ低めに室内温度を設定し節電を優先する運転動作を実行する。暖房運転の開始にあたって夜間帯の時刻が確認されると、制御回路53はステップS4で「静寂」室内環境を認識する。この「静寂」室内環境では、制御回路53は、圧縮機15で控えめの動作を実行し室外機13の発生音を低減する運転動作を確立する。
情報処理回路の学習機能に基づき、室内環境に紐付けられる運転動作は高精度に特定されていく。こうしてステップS4およびS5では、パラメータに基づき1つの室内環境が特定され、その1つの室内環境に紐付けられた運転動作が実行されるので、複数の機能の開始条件が競合しても、優先度に応じて最適な機能は選択される。利用者は、運転動作を選択する操作に煩わされることはない。
ステップS6で、制御回路53は、利用者からの指示により四方弁の切り替えを伴わない特定の機能のオンオフをそれぞれ指示する指令信号を受信すると、ステップS7で自動モードプログラム55の実行を中止する。特定の機能のオンオフ信号に基づき、個別選択モードプログラム56で実行される機能が設定される。
空気調和機11の利用者はリモコン41の「機能設定」操作で機能を選択することができる。例えば第1データ57では「再熱除湿」または「弱冷房除湿」のいずれかが特定される。利用者はメニューリストから「再熱除湿」または「弱冷房除湿」を選択し「決定」ボタン43bを操作する。第1データ57には、再熱除湿が選択されれば「0」が書き込まれ、弱冷房除湿が選択されれば「1」が書き込まれる。再熱除湿が設定されると、制御回路53は、室内熱交換器14の半分で放熱を実施し残り半分で吸熱を実施する。こうして室温の低下を伴わずに除湿は実現される。弱冷房除湿が設定されると、制御回路53は設定温度に対して弱めの冷房運転を実施する。こうして室温の低下を抑制しながら除湿は実現される。
第2データ58では急速な暖房の「実行」または「不実行」のいずれかが特定される。利用者はメニューリストから「実行」または「不実行」を選択し「決定」ボタン43bを操作する。第2データ58には、実行が選択されれば「0」が書き込まれ、不実行が選択されれば「1」が書き込まれる。急速な暖房の実行が選択されると、暖房運転の開始時に設定温度が上げられ急速な暖房が実行される。室内は迅速に暖められる。運転開始時に特有の運転動作である。
第3データ59では人が不在時の節電運転の「実行」または「不実行」のいずれかが特定される。利用者はメニューリストから「実行」または「不実行」を選択し「決定」ボタン43bを操作する。第3データ59には、実行が選択されれば「0」が書き込まれ、不実行が選択されれば「1」が書き込まれる。不在時の節電運転の実行が選択されると、人の不在の検出に応じて冷房運転時の設定温度は上げられ暖房運転時の設定温度は下げられる。こうして不在時には消費電力の低減が図られる。人の不存在時に特有の運転動作である。
第4データ61では、決められた時刻に室外機13から発生する騒音を低減する運転動作の「実行」または「不実行」のいずれかが特定される。利用者はメニューリストから「実行」または「不実行」を選択し「決定」ボタン43bを操作する。第4データ61には、実行が選択されれば「0」が書き込まれ、不実行が選択されれば「1」が書き込まれる。室外機13から発生する騒音を低減する運転動作が実行されると、制御回路53は室外機13で圧縮機15の動作や送風ファン23の動作を抑制する。
本実施形態に係る自動モードプログラム55が実行されると、制御回路53は、センサ群45、46、47、38で取得された室温、湿度、時刻、人の在不在、床面の輻射温度および壁面の輻射温度(これらパラメータ)に基づき環境に応じて最適な運転動作を選択する。空気調和機11の利用者が操作ユニット41を通じて予め設定しておかなければならない運転動作であっても、判定手段53dにより判定された優先度に基づき自動的に選択され、実行される。その一方で、個別選択モードプログラム56の実行にあたって、空気調和機11の利用者は個別に、除湿機能の種類、運転開始時に特有の機能の実行または不実行、人不在時に特有の機能の実行または不実行、および、室外機13の発生音を低減する機能の実行または不実行を設定することができる。自動モードを行わない場合には、利用者の好みに応じて特定の運転動作は実行されることができる。
11…空気調和機、38…人感センサとしての赤外線センサ、45…室温センサ、46…湿度センサ、53…制御回路、53a…個別選択モード実行手段、53b…自動モード実行手段、53c…運転動作選択手段、53d…判定手段、54…記憶回路、54a…運転動作記憶手段、57…第1データ、58…第2データ、59…第3データ、61…第4データ。

Claims (3)

  1. 少なくとも室温センサ、湿度センサおよび人が存在するか否かを検出する人感センサを含むセンサ群と、
    前記センサ群に接続される制御回路と
    を備え、
    前記制御回路は、冷媒の循環方向の変更を伴わない特定の機能を実行する運転動作を複数記憶させた運転動作記憶手段と、前記センサ群で取得されたパラメータに基づき前記複数の運転動作のうち少なくとも一つを人が存在する場合に実行する運転動作選択手段と、前記運転動作選択手段が実行する運転動作の優先度を判定する判定手段とを有することを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機において、前記制御回路は、
    優先度に従って、前記パラメータに基づき選択された運転動作を実行する自動モード実行手段と、
    操作ユニットから出力される選択信号に基づき選択された運転動作を実行する個別選択モード実行手段と、
    除湿機能に関わる複数の運転動作の実行または不実行を判定するための条件を含む第1データと、運転開始時に特有の運転動作の実行または不実行を判定するための条件を含む第2データと、人の不存在時に特有の運転動作の実行または不実行を判定するための条件を含む第3データとを保持する記憶手段とを備える
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項2に記載の空気調和機において、前記記憶手段は、決められた時刻に室外機の発生音を低減する運転動作の実行または不実行を判定するための条件を含む第4データを保持することを特徴とする空気調和機。
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