JP3432022B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3432022B2 JP30896694A JP30896694A JP3432022B2 JP 3432022 B2 JP3432022 B2 JP 3432022B2 JP 30896694 A JP30896694 A JP 30896694A JP 30896694 A JP30896694 A JP 30896694A JP 3432022 B2 JP3432022 B2 JP 3432022B2
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    • F24F2110/10Temperature

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、天井埋込形や天袋埋
込形の室内ユニットを備える空気調和機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、室内の天井や天袋に埋め込み式に
収納された室内ユニットを有する天井埋込形あるいは天
袋埋込形と称される空気調和機がある。この空気調和機
の室内ユニットは、天井あるいは天袋内に埋設されたケ
ースと、このケース内に収納された室内側熱交換器およ
び送風機を備え、室内から吸い込んだ空気を上記室内側
熱交換器を通過させて熱交換を行った後、再び室内に吹
き出すようになっている。
【0003】室内に吹き出される空気の風向は、一般
に、「ルーバ」と称される風向制御板によって制御され
るようになっている。このルーバの角度は、従来、室内
の温度等に基づいて居住者がリモコン等を通じて調整し
たり、この空気調和機に設けられたマイコンにより自動
で調整されるようになっている。
【0004】例えば、暖房開始時など室内の温度が低い
場合には、上記ルーバの角度を下方向に向けることで室
内を急速に暖め、室内の温度が上がった場合には、ルー
バの角度を略水平に調整することで、吹き出された温風
が直接居住者に当たることを防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の埋込形の空気調和機には、以下に説明する解決すべ
き課題がある。すなわち、従来の空気調和機は、室内の
温度が上昇した後は、上述したようにルーバの角度を略
水平に調整することで居住者に気流を感じさせないよう
にし、居住者が不快な思いをするのを防止するようにし
ている。
【0006】しかし、ルーバを水平方向に向けた場合で
も、吹出空気が室内の壁面に衝突し、この壁面を伝って
下方向に流通することがある。このため、室内の居住空
間で暖気の対流が起こり、居住者が不快な思いをすると
いうことがあった。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、暖房運転中、居住者が気流や暖気を感じて
不快な思いをすることを有効に防止できる天井あるいは
天袋埋込形の空気調和機を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、室内ユニットと制御装置とを有する空気調和機にお
いて、上記室内ユニットは、室内の天井あるいは天井近
くに埋設され、室内に開口する吸込口および吹出口とを
有するケースと、このケース内に設けられ上記吸込口か
ら吸い込んだ室内空気を上記吹出口に流通させると共に
その送風量を変更できる送風機と、上記ケース内に設け
られ、上記吸込口から吸い込んだ室内空気との間で熱交
換を行う熱交換器と、上記吹出口に設けられ吹出空気の
風向を天井面と略平行な方向から斜め下方向の範囲で制
御する上下ルーバ機構と、上記吸込口から吸い込む室内
空気の温度を検出する温度検出手段を有し、上記制御装
置は、暖房運転時、吹出空気の風向が天井面に略平行に
制御された場合の上記送風機の送風量を、吹出空気の風
向が斜め下方向に制御された場合の送風量よりも小さく
なるように制御する手段と、上記温度検出手段で検出し
た温度が設定温度よりも低い場合には、上記上下ルーバ
機構による吹出空気の風向を斜め下方向に固定し、設定
温度に達した場合には上記風向を上記天井面と略平行な
方向に固定する手段と、上記天井面と略平行な方向に固
定された上下ルーバ機構による吹出空気の風向を、所定
の周期毎に斜め下方向に制御する手段とを有することを
特徴とする空気調和機である。
【0009】第2の手段は、第1の手段の空気調和機に
おいて、上記制御装置は、運転モードに応じて上記所定
の周期を変更する手段を有することを特徴とする空気調
和機である。
【0010】第3の手段は、室内ユニットと制御装置と
を有する空気調和機において、上記室内ユニットは、室
内の天井あるいは天井近くに埋設され、室内に開口する
吸込口および吹出口とを有するケースと、このケース内
に設けられ上記吸込口から吸い込んだ室内空気を上記吹
出口に流通させると共にその送風量を変更できる送風機
と、上記ケース内に設けられ、上記吸込口から吸い込ん
だ室内空気との間で熱交換を行う熱交換器と、上記吹出
口に設けられ吹出空気の風向を天井面と略平行な方向か
ら斜め下方向の範囲で制御する上下ルーバ機構と、上記
吸込口から吸い込む室内空気の温度を検出する温度検出
手段を有し、上記制御装置は、暖房運転時、吹出空気の
風向が天井面に略平行に制御された場合の上記送風機の
送風量を、吹出空気の風向が斜め下方向に制御された場
合の送風量よりも小さくなるように制御する手段と、上
記温度検出手段で検出した温度が設定温度よりも低い場
合には、上記上下ルーバ機構による吹出空気の風向を斜
め下方向に固定し、設定温度に達した場合には上記風向
を上記天井面と略平行な方向に固定する手段と、上記上
下ルーバ機構による吹出空気の風向が斜め下方向から天
井面と略平行な方向に固定される前に、上下ルーバ機構
による吹出空気の風向を上記天井面と略平行な方向と斜
め下方との間でスイングさせる手段とを有することを特
徴とする空気調和機である。
【0011】第4の手段は、室内ユニットと制御装置と
を有する空気調和機において、上記室内ユニットは、室
内の天井あるいは天井近くに埋設され、室内に開口する
吸込口および吹出口とを有するケースと、このケース内
に設けられ上記吸込口から吸い込んだ室内空気を上記吹
出口に流通させると共にその送風量を変更できる送風機
と、上記ケース内に設けられ、上記吸込口から吸い込ん
だ室内空気との間で熱交換を行う熱交換器と、上記吹出
口に設けられ吹出空気の風向を天井面と略平行な方向か
ら斜め下方向の範囲で制御する上下ルーバ機構とを有
し、上記制御装置は、暖房運転時、吹出空気の風向が天
井面に略平行に制御された場合の上記送風機の送風量
を、吹出空気の風向が斜め下方向に制御された場合の送
風量よりも小さくなるように制御する手段と、運転開始
から所定時間は上記上下ルーバ機構による吹出空気の風
向を斜め下方向に固定し、その後上記風向を上記天井面
と略平行な方向に固定する手段を有することを特徴とす
る空気調和機。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】第1の手段によれば、天井面および天井面付近
の暖気領域からの輻射熱によって居住空間を暖める輻射
式暖房運転と、温風による通常の対流式暖房運転とを切
り換えて行うことができ、かつ輻射式暖房運転を行う場
合の送風機の送風量を対流式暖房運転の際よりも小さく
することで、輻射式暖房運転時に室内の居住空間に暖気
の対流を起こさせることを防止できる。また、運転開始
時等には、対流式暖房により居住空間を迅速に暖めるこ
とができる。さらに、輻射式暖房運転中、所定周期毎に
対流式暖房運転を行うことで居住空間の温度を検出する
ことができる。
【0018】第2の手段によれば、安眠運転モード等で
は、対流式暖房を行う回数を減らすことができる。
【0019】第の手段によれば、天井面および天井面
付近の暖気領域からの輻射熱によって居住空間を暖める
輻射式暖房運転と、温風による通常の対流式暖房運転と
を切り換えて行うことができ、かつ輻射式暖房運転を行
う場合の送風機の送風量を対流式暖房運転の際よりも小
さくすることで、輻射式暖房運転時に室内の居住空間に
暖気の対流を起こさせることを防止できる。また、運転
開始時等には、対流式暖房により居住空間を迅速に暖め
ることができる。さらに、輻射式運転を行う前、上下ル
ーバ機構をスイングさせることで居住空間と天井付近と
の温度差をなくすことができる。
【0020】
【0021】第の手段によれば、天井面および天井面
付近の暖気領域からの輻射熱によって居住空間を暖める
輻射式暖房運転と、温風による通常の対流式暖房運転と
を切り換えて行うことができ、かつ輻射式暖房運転を行
う場合の送風機の送風量を対流式暖房運転の際よりも小
さくすることで、輻射式暖房運転時に室内の居住空間に
暖気の対流を起こさせることを防止できる。また、運転
開始から所定時間は吹出空気の風向を斜め下方に固定し
対流暖房を行うことで、輻射式暖房を迅速に開始するこ
とができる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。まず、この天井埋め込み形空気調和機の室内
ユニットの基本的な構成を図2を参照して説明する。
【0023】図中1は、天井内に埋めこまれたケースで
ある。このケース1には、室内側に開口する吸込口2と
吹出口3とが設けられかつ内面は断熱材5によって覆わ
れている。
【0024】このケース1内には、上記吸込口2に対向
する位置に室内側熱交換器6が配設され、吹出口3に対
向する位置に横流ファン(送風機)7が配設されてい
る。この横流ファン7は図に点線で示すファンモータ8
によって作動し、上記吸込口2からこのケース1内に吸
い込んだ室内の空気を上記室内側熱交換器6を通過させ
た後上記吹出口3に流通させるようになっている。
【0025】また、この吸込口3には、上下ルーバ機構
9と、左右ルーバ機構10とが配設されている。上下ル
ーバ機構9は、幅方向一端を揺動支持されこの吹出口を
開閉する上下ルーバ11(風向調整板)と、この上下ル
ーバ11を揺動駆動する上下ルーバ駆動用モータ12と
を有する。
【0026】この上下ルーバ11の幅方向他端部11a
(先端部)は、上記吹出口3の縁部よりも外側に導出さ
れ、図2に示すように、若干量(例えば20°)開くこ
とで、吹出空気の風向を天井面と略平行な方向に制御す
ることができるようになっている。また、図に二点鎖線
で示すように大きく開くことで、吹出空気の風向を斜め
下方向に制御することができるようになっている。
【0027】したがって、この上下ルーバ機構9は、上
記吹出空気の風向を、天井面に略平行な方向と斜め下方
向との間で変更できるように構成されている。一方、上
記左右ルーバ機構10は、図2および図3(a)に示す
ように、複数本の中心軸13によって揺動自在に支持さ
れた複数の左右ルーバ14と、この左右ルーバ14を左
右方向に揺動駆動する左右ルーバ駆動用モータ15とか
らなる。
【0028】この左右ルーバ14は、図3(b)に示す
ように駆動されることで、吹出空気の風向を、吹き出さ
れるにつれて次第に広がるように制御(ワイド吹出への
切換制御)することができるように構成されている。
【0029】次に、この空気調和機の室内ユニットの取
り付け位置を図1を参照して説明する。図1(a)中、
点線は床面から1.8mの高さを示すものである。居住
者の身長を考慮すると、この点線以下の空間が居住空間
となる。
【0030】上記室内ユニットは、この図に示すよう
に、床面から1.8m以上の高さの天井に埋設される。
これは、吹出空気の風向を図1(b)に示すように制御
した際に、吹出空気による気流感を居住空間にいる居住
者に感じさせないようにするためである。
【0031】なお、この空気調和機は、後述するよう
に、室内ユニットの吹出口3から室内の壁面までの離間
距離x(図1(b)に示す)に応じた制御がなされるよ
うになっている。したがって、この室内ユニットを取り
付ける作業者は、この室内ユニットを据え付ける際に、
上記壁面までの距離xを計測し、図1(c)に示すディ
ップスイッチ16を用いてこの距離xを入力するように
する。
【0032】次に、この空気調和機の制御系について説
明する。この空気調和機の制御は、図2に示すように上
記室内ユニットのケース1内に設けられた制御部(CP
U、制御装置)17によって行われるようになってい
る。
【0033】図4に示すように、この制御部17は、上
記ファンモータ8、上下ルーバ駆動用モータ12、左右
ルーバ駆動用モータ15に接続され、各機構を制御する
ようになっている。
【0034】また、図2に示すように、上記吸込口2内
には、吸込空気の温度を検出する温度センサ19(温度
検出手段)が設けられ、この温度センサ19も上記制御
部17に接続されている。この温度センサ19の検出値
は、図1(a)に示すような風向制御がなされている場
合には室内の居住空間の温度としての検出値となり、図
1(b)に示すような風向制御がなされている場合には
天井付近の温度としての検出値となる。
【0035】また、この空気調和機は、外部入力装置と
して、温度設定や運転モード(冷暖房運転、安眠モード
および輻射モードのON/OFF)の設定等を行えるリ
モコン21(操作器)を有し、このリモコン21も上記
制御部17に接続されている。また、前述したディップ
スイッチ16もこの制御部17に接続されており、この
制御部17に上記設定距離xを入力するようになってい
る。
【0036】さらに、この制御部17には、室外機等に
設けられた圧縮機の駆動用モータを制御するインバータ
回路22が接続されており、このインバータ回路22を
通して上記圧縮機の制御(暖房能力の制御)も行えるよ
うに構成されている。
【0037】次に、この制御部17の機能について説明
する。この制御部17は、次の機能を有する。第1に、
暖房運転時、運転開始時から輻射モードが設定された場
合、上記温度センサ19で検知される吸込空気の温度
(居住空間の温度)が、上記リモコン21等によって設
定された設定温度T1(この実施例では例えば20℃)
よりも低い場合には、上記上下ルーバ機構9による風向
制御を斜め下方に固定する(図1(a))。また、居住
空間の温度が上記設定温度T1に達した場合には、天井
面と略平行な方向に固定する(図1(b))。
【0038】第2に、図1(b)の場合において、上記
ファンモータ8による送風量を制御し、この時の送風量
を、風向が斜め下方向に制御されている際(図1
(a))の送風量よりも小さくする。
【0039】第3に、図1(b)の場合の送風量は、設
定された上記距離xに応じて決定し、吹出空気が室内の
壁面に衝突しないように制御する。第4に、図1(b)
の場合において、所定周期h(例えば30分)毎に上記
上下ルーバ機構9による風向を図1(a)に示すように
斜め下方向に制御し、その際、上記温度センサ19で室
内の居住空間の温度を検出する。そして、その居住空間
の温度が所定値T2以下に低下している場合には、上記
上下ルーバ機構9による風向制御を斜め下方向に固定
し、居住空間を暖めるようにする。
【0040】第5に、第4の機能を行う際、運転モード
が安眠運転モードに設定されている場合には、上記周期
hを通常運転モードの場合よりも長く設定する。第6
に、吹出空気の風向が天井面と略平行な方向に固定され
ている際には、左右ルーバ機構10を図3(b)に示す
ワイド切換に制御する。
【0041】以下、図5に示すタイミングチャートを参
照し、空気調和機の動作と共に上記制御部17の機能を
説明する。上記制御部17は、上記温度センサ19によ
って検出された吸込空気の温度に基づいて、上記ファン
モータ8(横流ファン7)、上下ルーバ駆動用モータ1
2(上下ルーバ機構9)および左右ルーバ駆動用モータ
15(左右ルーバ機構10)を制御する。
【0042】運転開始時には、上記制御部17は、上記
第1の機能に基づき、上記上下ルーバ機構9による風向
制御を斜め下方向に固定する。この状態で上記制御部1
7は、上記ファンモータ8および上記インバータ回路2
2に命令を発し、上記圧縮機を作動させ、この空気調和
機に暖房運転を行わせる。
【0043】このことで、室内の居住空間(1.8m以
下の空間)には、図1(a)に示すように、斜め下方向
に温風が吹き出される。したがって、室内の居住空間は
対流式暖房により暖められることとなる。
【0044】一方、居住空間を対流した空気は上記室内
ユニットの吸込口2に吸い込まれる。すなわち、対流式
暖房を行っている場合には、この吸込口2に設けられた
上記温度センサ19で検出される温度は、居住空間の温
度を表すこととなる。
【0045】一方、この吸込空気の温度が設定温度T1
(図5に示す。例えば20℃)に達したならば、上記制
御部17は上記上下ルーバ機構9を制御し、吹出空気の
風向を図1(b)に示すように天井面と略平行に制御す
る。この方向に風向が制御されると、上記吹出空気は暖
かいので室内の上部で対流しながら天井面を加熱する。
【0046】このことにより、高さ1.8m以上の天井
付近のみに暖気対流領域が形成され、この天井付近の温
度は図1(b)に示すように例えば40℃に上昇する。
そして、1.8mよりも下に位置する居住空間は天井面
及びこの天井付近の暖気領域からの輻射熱によって暖め
られることとなる。このことによって「輻射式暖房」が
行われる。
【0047】なお、図1(b)の場合において、上記吹
出空気の風量が大きい(強い)場合には、上記吹出空気
が壁面に衝突し、図に点線矢印で示すように壁面に沿っ
て下方に流通してしまい、居住空間内で暖気の対流を引
き起こすことがある。
【0048】一般に、居住者は、室内の温度が十分に上
昇した後に暖気の対流を感じると、不快感をおぼえると
いうことが知られている。そこで、この発明では、第
2、3の機能により、図1(b)の場合の送風量を図1
(a)に示す場合よりも小さくし、かつ距離xに応じた
送風量を設定することで上記吹出空気が壁面に衝突する
ことを防止する。
【0049】このことにより、居住空間にいる居住者
は、室内が暖まった後は、輻射暖房のみによって暖気の
対流を感じることなく快適に過ごすことができる。ま
た、上記制御部17は、上記上下ルーバ機構9による風
向が天井と略平行に固定された際には、第6の機能に基
づき、図3(b)に示すように上記左右ルーバ機構10
の風向制御をワイド吹出に切り換える。このことで、上
記吹出空気が部屋の隅々まで行きわたり、居住空間が全
体に亘って良好に輻射式暖房されることとなる。
【0050】一方、床下の温度が非常に低い場合等で
は、輻射暖房だけでは室内の居住空間の温度が時間の経
過と共に図5に一点鎖線(イ)で示すように次第に低下
してくることが考えられる。このような事態を解消する
ために、上記制御部17は、第4の機能を発揮する。
【0051】すなわち、図5において、一定の周期h1
(例えば15分)毎に上記上下ルーバ機構9を作動さ
せ、上記吹出空気の風向を斜め下方向に向ける。このこ
とにより、一時的に図1(a)に示す対流式暖房が行わ
れることとなる。この際、上記吸込口2には居住空間を
対流した空気が吸い込まれることとなるので、上記温度
センサ19で上記居住空間の温度t1〜t4を検出する
ことができる。
【0052】上記制御部17は、この居住空間t1〜t
4の温度をあらかじめ記憶された所定の温度T2(例え
ばT1ー5℃)と比較し、居住空間の温度がこの所定の
温度T2よりも低くなった場合には、再び上記上下ルー
バ機構9による風向制御を斜め下方向に固定し、上記室
内の居住空間を対流式暖房により暖める。
【0053】この実施例では、4回目に検出された居住
空間の温度t4が所定の温度T2を下回っているので、
この制御を行っている。なお、以上に述べたのは、通常
の輻射運転モードであったが、この部屋が寝室であり、
運転モードが安眠運転モードに設定された場合には、上
記制御部17は第5の機能を発揮し、図5(b)に示す
制御を行う。
【0054】すなわち、第4の機能に基づき上記上下ル
ーバ機構9による風向制御を斜め下方向に切り換える周
期を、前述した周期h1からこれよりも長い周期h2
(例えば30分)に変更する。これにより、就寝中の居
住者が対流暖房による気流感を感じ目覚めてしまうとい
うことを有効に防止できる。
【0055】以上述べたような構成によれば、以下に説
明するように輻射式暖房を良好かつ効果的に行うことが
できる効果がある。第1に、輻射式暖房を迅速に開始で
きる効果がある。
【0056】すなわち、輻射式暖房を行う場合でも、最
初は対流式暖房で居住空間を直接的に暖めるようにし
た。また、横流ファン7による送風量を大きくすること
で、居住空間の温度を急速に上昇させるようにした。
【0057】このことで、より迅速に輻射式暖房へと移
行することができる効果がある。第2に、気流感(暖気
感)のない快適な輻射式暖房を行える効果がある。すな
わち、輻射式暖房を行う場合には、横流ファン7による
送風量を対流式暖房の場合よりも小さくした。また、輻
射式暖房を行う際の送風量の大きさ(吹出空気の強さ)
を、室内の壁面までの距離に応じて設定するようにし
た。
【0058】このことで、吹出空気が室内の壁面に衝突
して居住空間に流通してしまうということを有効に防止
できる。したがって、図1(b)に示すように、暖気対
流を天井近くの空間だけで形成することができ、この暖
気対流領域からの輻射熱のみで居住空間の暖房を行え
る。また、送風量を少なくすることで、天井付近に形成
される暖気流を非常に薄くすることができる。
【0059】このことで居住空間にいる居住者に気流感
および暖気感を感じさせない快適な暖房を行うことがで
きる効果がある。第3に、居住空間の温度を監視しつつ
輻射式暖房を行える効果がある。
【0060】すなわち、この発明では、輻射式暖房を行
っている最中に、周期的に上下ルーバ機構9を作動さ
せ、吸込空気の温度を検出する温度センサ19を用いて
居住空間の温度を測定するようにした。
【0061】このことで、輻射温度センサ等の特別なセ
ンサを用いなくても、輻射式暖房運転中に居住空間の温
度を検出することができる。また、検出された居住空間
の温度が所定値以下に下がった場合には、そのまま上下
ルーバ機構9の風向を斜め下方向に固定して対流式暖房
を行うようにした。 このことで、対流式暖房による
補助を行いつつ上記輻射式暖房を継続することができる
ので、居住空間の温度低下を防止でき良好かつ効果的な
輻射式暖房を行える。
【0062】第4に、運転モードが安眠運転モードに設
定された場合でも、輻射式暖房を良好に継続することが
できる効果がある。すなわち、輻射式暖房によれば、上
述したように気流感が少ないので、快適な睡眠を得るこ
とができる。また、居住空間の温度を監視するための上
記上下ルーバ機構9の動作を安眠運転モードの場合には
より長い周期毎に行うようにした。 このことで、居
住者の睡眠を邪魔することなく輻射式暖房を継続するこ
とができる効果がある。
【0063】次に、この発明の第2の実施例を図6に基
づいて説明する。なお、この第2の実施例の空気調和機
の構成自体については前記第1の実施例と同じであるの
で、その説明は省略する。
【0064】また、この第2の実施例は、暖房運転時、
運転開始から輻射モードが設定された場合において、輻
射式暖房を開始するまでの立ち上げ制御の変更に関する
ものであり、輻射式暖房を開始してからの制御は、上記
第1の実施例と同じである。
【0065】すなわち、上記第1の実施例で説明した上
記制御部17の機能のうち、前記第1の機能以外の機能
(第2〜第6の機能)およびその機能に基づく動作につ
いては第1の実施例と同じである。したがって、その説
明は省略する。
【0066】この第2の実施例の制御部17は、輻射式
暖房の立ち上げを行うために以下の機能を有する。第1
に、運転開始時から上記上下ルーバ機構9をスイング作
動させ、上記吹出空気の風向を周期的に斜め下方向と天
井面に略平行な方向との間で切り換える。
【0067】第2に、上下ルーバ機構9による風向制御
が斜め下方向である場合の吸込空気の温度(居住空間の
温度)と、天井面に略平行である場合の吸込空気の温度
(天井付近の温度)とを上記温度センサ19の検出値に
基づいて比較し、その温度差が大きい場合には、風向を
斜め下方向に制御する時間を長く設定する。
【0068】第3に、運転開始時から、上記左右ルーバ
機構10の風向制御をワイド吹出に切り換える。以下、
この機能に基づく空気調和機の動作を図6に示すタイミ
ングチャートを参照して説明する。
【0069】上記制御部17は、リモコン21等から運
転開始指令を受けとると、上記インバータ回路22に命
令を発し、上記圧縮機を高速で作動させる。すなわち、
立ち上げ時には暖房能力を高く設定する。
【0070】そして、この制御部17は、第1の機能に
基づき、運転開始時から、上記上下ルーバ機構9をスイ
ング動作させる。そして、第2の機能に基づき、上下ル
ーバ機構9により制御される風向が斜め下方向に制御さ
れた際の吸込空気の温度および天井に略平行に制御され
た際の吸込空気の温度を上記温度センサ19で検出し、
それらを比較する。
【0071】図6中、t1、t3、t5およびt7は、
風向が天井と略平行に制御された場合の吸込空気の温
度、すなわち天井付近の温度を示す。また、t2、t
4、t6、t8は、風向が斜め下方向に制御された場合
の吸い込み温度、すなわち居住空間の温度を示す。
【0072】そして、この温度差が所定値以上の場合、
すなわち、天井付近と比較して居住空間の温度が低い場
合には、その温度差に応じて風向を斜め下方向に向ける
時間の割合を長くする(この実施例ではt3〜t4
間)。このことで、居住空間は対流式暖房で有効に暖め
られるから、部屋全体の温度を均一化する方向に温度制
御がなされることとなる。
【0073】そして、上記制御部17は、上記温度差が
十分に小さくなったならば、上下ルーバ機構9による風
向制御を天井面と略平行な方向に固定する。したがっ
て、これ以後、輻射式暖房が行われることとなる。
【0074】なお、この実施例では、上記制御部17
は、上記第1の実施例と異なり、運転を開始時から、上
記左右ルーバ機構10の風向制御をワイド吹出に設定す
るようにしている。このことで、吹出空気を部屋の隅々
までいきわたらせることができる。
【0075】このような構成によれば、以下に説明する
効果を得ることができる。第1に、輻射式暖房運転を立
ち上げる際、上下ルーバ機構9をスイング動作させた
後、上記上下ルーバ機構9による風向を天井面と略平行
に固定し、輻射式暖房に移行するようにした。
【0076】このことで、最初から輻射式暖房を行う場
合と比較して居住空間を迅速に暖めることができる。図
6の一番下に示すグラフは、居住空間の温度変化を示す
グラフである。そして、図中一点鎖線は、最初から輻射
式暖房のみを行った場合の温度上昇を示し、図中実線は
この実施例の場合の温度上昇を示すものである。すなわ
ち、居住空間の温度をより迅速に上昇させることが可能
になる。
【0077】また、上記第1の実施例と異なり、立ち上
げ開始時に、天井付近と居住空間の両方を暖めるように
したので、部屋全体を均一な温度に暖めることができ
る。このように輻射式暖房に移行する前に部屋全体を均
一に暖めておくことで、輻射式暖房に移行した後に居住
空間の温度が低下するということを有効に防止できる効
果がある。
【0078】第2に、天井付近と居住空間の温度差が大
きい場合には、その温度差に応じて風向を斜め下方向に
制御する時間の割合を天井面に略平行な方向に制御する
時間よりも大きく設定するようにした。このことによ
り、より効果的に室内の温度を均一化することができる
効果がある。
【0079】次に、第3の実施例を図7を参照して説明
する。この第3の実施例は、この空気調和機による暖房
を対流式暖房(図1(a))から輻射式暖房(図1
(b))に切り換える際の制御に関するものである。
【0080】すなわち、上記第1、第2の実施例は、暖
房運転時、運転開始から輻射モードが設定された場合の
立ち上げ制御に関するものであったが、この実施例では
対流式暖房によって室内がすでに暖められている状態か
ら、輻射モードが選択されて、輻射式暖房に移行する際
の制御に関するものである。
【0081】なお、空気調和機自体の構成については、
上記第1の実施例と同じであるので、その説明は省略す
る。この第3の実施例の制御部17は、上述した制御を
行うために、以下の機能を有する。
【0082】第1に、リモコン21等から輻射式暖房へ
の運転切換指令を受けたならば、上記上下ルーバ機構9
をスイングさせ、この上下ルーバ機構9による風向制御
を、斜め下方向と天井面と略平行な方向との間で周期的
に変化させる。
【0083】第2に、上下ルーバ機構9により風向が斜
め下方向に制御された際の吸込空気の温度(居住空間の
温度)と、風向が天井面に略平行に制御された際の吸込
空気の温度(天井付近の温度)とを比較し、その温度差
が大きい場合には、風向を斜め下方向に制御する時間の
割合を大きく設定する。
【0084】第3に、運転切換指令を受けたならば、上
記左右ルーバ機構10による風向制御をワイド吹出(図
3(b))に切り換える。第4に、運転切換指令を受け
たならば、インバータ回路22に命令を発し圧縮機の出
力を上昇させ、暖房能力が高くなるようにする。
【0085】次に、この機能に基づく運転切換動作を図
7のタイミングチャートを参照して説明する。上記制御
部17は、運転切り替え指令を受け取ったならば、上記
第1〜第4の機能を発揮することで、居住空間の温度低
下を極力防止するようにする。
【0086】すなわち、対流式暖房を突然に輻射式暖房
に切り換えると、切り換えた時点では天井面からの輻射
熱が少ないので居住空間の温度が一旦下がってしまい、
この間、居住者は寒い思いをすることとなる。
【0087】そこで、この制御部17は、上記第4の機
能に基づいて上記圧縮機の出力を上げ、暖房能力を高く
すると共に、第1の機能に基づいて上記上下ルーバ機構
9をスイングさせることで、上記居住空間を対流式暖房
で暖めつつ徐々に輻射暖房に移行するようにする。
【0088】そして、この間、居住空間の温度の低下が
激しい場合には、第2の機能に基づき、上記第2の実施
例と同様に、天井付近と居住空間との温度差をなくし部
屋全体の温度を均一化する。
【0089】そして、上記制御部17はこの温度差が十
分に小さくなったならば、上記上下ルーバ機構9を停止
させ、吹出空気の風向を天井面と略平行な方向に固定す
る。このことで、この空気調和機の運転は対流式暖房か
ら輻射式暖房へ移行する。
【0090】なお、上記制御部17は、運転切換信号を
受けたならば上記左右ルーバ機構10をワイド吹出に切
り換えることで、部屋全体を有効に暖めるようにする。
このような構成によれば、以下の効果を得ることができ
る。
【0091】すなわち、この第3の実施例では、対流式
暖房を突然に輻射式暖房に切り換えるのではなく、上下
ルーバ機構10をスイングさせる工程を介在させるよう
にした。このことで、しばらくは対流式暖房と輻射式暖
房とを併用できるので、室内の温度低下を押さえること
ができる。
【0092】具体的には、図7の一番下のグラフに示す
ように居住空間の温度を制御することができる。このグ
ラフにおいて、点線で示すのは対流式運転を突然に輻射
式暖房に切り替えた場合の居住空間の温度の変化を示す
ものである。実線で示すのはこの第3の実施例の制御を
行った場合の居住空間の温度の変化を示すものである。
すなわち、この第3の実施例では対流式暖房を併用して
徐々に輻射式暖房へと移行するようにしているので居住
空間の温度の低下を極力抑えることができる。
【0093】また、このとき、同図に示すように、圧縮
機の出力を上げるようにして、対流式暖房の能力を上昇
させるようにしたので、室内の温度低下をより効果的に
抑制することが可能である。
【0094】これらのことにより、図に示すように、上
記居住空間の温度低下を防止しつつ輻射暖房に移行する
ことができる効果がある。次に、第4の実施例について
図8を参照して説明する。
【0095】この第4の実施例は、第1、第2の実施例
と同様に暖房運転時、運転開始時から輻射モードが設定
された場合の運転立ち上げ制御に関するものである。こ
の実施例の空気調和機の構成自体は、上記第1の実施例
と同じであるので新たな説明は省略する。
【0096】この第4の実施例の制御部17は、以下の
機能を有する。第1に、運転開始時には、上記上下ルー
バ機構9による風向制御を斜め下方向に固定して対流式
暖房(図1(a))を行う。
【0097】第2に、運転開始から所定時間(例えば5
分)が経過したならば、上記上下ルーバ機構9をスイン
グ動作させることで、対流式暖房と輻射式暖房とを併用
した暖房を行う。そして、居住空間と天井付近の温度に
差がある場合には、上記第2の実施例と同様に、上記風
向を斜め下方向に制御する時間の割合を天井面と略平行
に制御する時間よりも大きく設定する。
【0098】第3に、第2の機能によって室内の温度が
均一な温度T1に達したならば上記上下ルーバ機構9に
よる風向制御を天井と略平行な方向に固定し、輻射式暖
房に移行する。
【0099】図8は、この第4の実施例の制御部17に
よる制御を示したタイミングチャートである。すなわ
ち、上記制御部17は、運転開始指令を受けとったなら
ば上記ルーバ機構9による風向制御を斜め下方向に固定
することで対流式暖房を開始する。そして、運転開始か
ら例えば5分が経過したならば、上記上下ルーバ機構9
をスイング動作させることで、天井付近の暖房(輻射式
暖房)も開始する。そして、室内の温度が均一な温度T
1に達したところで第3の機能に基づき上記輻射式暖房
へと完全に移行する。
【0100】また、上記制御部17は、上記第2の機能
に基づいて上記上下ルーバ機構9のスイング動作を制御
し、第2、第3の実施例と同様に、室内の温度の均一化
を図るようにする。
【0101】このような構成によれば、以下の効果を得
ることができる。すなわち、この第4の実施例では、輻
射式暖房を開始する際に、最初は対流式暖房により室内
の居住空間を有効に暖めた後、対流式暖房と輻射式暖房
とを併用することで室内温度の均一化を図るようにした
ので、輻射式暖房に移行した後の居住空間の温度に変動
が生じることを有効に防止できる効果がある。
【0102】なお、この発明は、上記第1〜第4の実施
例に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない
範囲で種々変形可能である。例えば、上記第1〜第4の
実施例では、吹出口3が一つしか設けられていない室内
ユニットを用いていたが、図9に示すように、吹出口3
が2つ設けられてなる両側吹出しの室内ユニットを用い
るようにしても良い。
【0103】この室内ユニットを用いる場合には、この
室内ユニットを天井の略中央に据え付けるようにし、か
つ、同様に、吹出口3と室内の壁面までの距離xを上記
ディップスイッチ16を用いて入力するようにする。
【0104】このことで、上記第1〜第4の実施例と略
同様の効果を得ることが可能になる。また、上記第1〜
第4の実施例では、この発明を天井埋込形の室内ユニッ
トを有する空気調和機に適用する場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、図10に示すよう
に、1.8m以上の高さに設けられた天袋に埋め込まれ
る室内ユニットを有する空気調和機に適用するようにし
ても良い。
【0105】要は、居住空間よりも高い位置に据え付け
られる室内ユニットを有する空気調和機であれば良い。
なお、天井の高さが非常に高く、例えば4mもある場合
には、1.8m以上の室内の壁面に埋設することで、上
記第1〜第4の実施例と略同様の効果を得ることができ
る。
【0106】また、上記実施例では、室内の居住空間を
1.8以下に設定していたが、これに限定されるもので
はない、例えば2.0m以下を居住空間と定義して、上
記室内ユニットを2.0m以上に据え付けるようにして
も良い。
【0107】また、上記第1、第2および第4の実施例
では、温度センサ19の検出温度に基づいて立ち上げ制
御を行っていたが、これに限定されるものではなく、検
出温度とは無関係に運転開始から所定時間は無条件で対
流式暖房を行うようにしても良い(請求項10に対
応)。
【0108】例えば、空気調和機と他の暖房器(石油ス
トーブや床下暖房等)を併用する場合等には、上記温度
センサ19から有効な情報を得ることができないので、
このように無条件に対流式暖房を用いて輻射式暖房の立
ち上げを行う方が安全な場合もある。
【0109】
【発明の効果】以上述べたように、上述した発明によれ
ば、天井付近にのみ暖気流領域を形成することで、居住
者に暖気や気流を感じさせない快適な暖房(輻射式暖
房)を行うことができる。特に、輻射式暖房を行う際の
送風量を、対流式暖房を行う際の送風量よりも小さくす
ることで、天井付近に形成する暖気領域を薄くすること
ができる効果がある。
【0110】また、輻射式暖房運転を行う前に対流式暖
房運転を併用することで、輻射式暖房運転を迅速に開始
できると共に、輻射式暖房運転以降後の居住空間の温度
低下を極力防止することができる。
【0111】さらに、輻射式暖房運転中にも定期的に対
流式暖房を行うようにすることで、吸込空気の温度から
室内の居住空間の温度を検出することができるので、輻
射温度センサを用いることなく輻射式暖房運転の制御を
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す暖房運転時の暖気流
の流れを示す概念図。
【図2】同じく、室内ユニットを概略縦断面図。
【図3】同じく、左右ルーバ機構の動きを示す動作概念
図、
【図4】同じく、制御系を示すブロック図。
【図5】同じく、第1の実施例を示すタイミングチャー
ト。
【図6】同じく、第2の実施例を示すタイミングチャー
ト。
【図7】同じく、第3の実施例を示すタイミングチャー
ト。
【図8】同じく、第4の実施例を示すタイミングチャー
ト。
【図9】他の実施例を示す概略構成図。
【図10】他の実施例を示す概略構成図。
【符号の説明】
1…ケース、2…吸込口、3…吹出口、6…熱交換器、
7…横流ファン(送風機)、9…上下ルーバ機構、10
…左右ルーバ機構、17…制御部(制御装置)、19温
度センサ(温度検出手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−166337(JP,A) 特開 平1−302055(JP,A) 特開 平1−169256(JP,A) 特開 平2−103331(JP,A) 特開 平3−113226(JP,A) 特開 平2−187553(JP,A) 特開 昭62−194158(JP,A) 特開 昭63−271052(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内ユニットと制御装置とを有する空
    気調和機において、 上記室内ユニットは、 室内の天井あるいは天井近くに埋設され、室内に開口す
    る吸込口および吹出口とを有するケースと、このケース
    内に設けられ上記吸込口から吸い込んだ室内空気を上記
    吹出口に流通させると共にその送風量を変更できる送風
    機と、上記ケース内に設けられ、上記吸込口から吸い込
    んだ室内空気との間で熱交換を行う熱交換器と、上記吹
    出口に設けられ吹出空気の風向を天井面と略平行な方向
    から斜め下方向の範囲で制御する上下ルーバ機構と、上
    記吸込口から吸い込む室内空気の温度を検出する温度検
    出手段を有し、 上記制御装置は、 暖房運転時、吹出空気の風向が天井面に略平行に制御さ
    れた場合の上記送風機の送風量を、吹出空気の風向が斜
    め下方向に制御された場合の送風量よりも小さくなるよ
    うに制御する手段と、上記温度検出手段で検出した温度
    が設定温度よりも低い場合には、上記上下ルーバ機構に
    よる吹出空気の風向を斜め下方向に固定し、設定温度に
    達した場合には上記風向を上記天井面と略平行な方向に
    固定する手段と、上記天井面と略平行な方向に固定され
    た上下ルーバ機構による吹出空気の風向を、所定の周期
    毎に斜め下方向に制御する手段とを有することを特徴と
    する空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和機において、上記制御装置は、運転モードに応じて上記所定の周期を
    変更する手段を有する ことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 室内ユニットと制御装置とを有する空
    気調和機において、 上記室内ユニットは、 室内の天井あるいは天井近くに埋設され、室内に開口す
    る吸込口および吹出口とを有するケースと、このケース
    内に設けられ上記吸込口から吸い込んだ室内空気を上記
    吹出口に流通させると共にその送風量を変更できる送風
    機と、上記ケース内に設けられ、上記吸込口から吸い込
    んだ室内空気との間で熱交換を行う熱交換器と、上記吹
    出口に設けられ吹出空気の風向を天井面と略平行な方向
    から斜 め下方向の範囲で制御する上下ルーバ機構と、上
    記吸込口から吸い込む室内空気の温度を検出する温度検
    出手段を有し、 上記制御装置は、 暖房運転時、吹出空気の風向が天井面に略平行に制御さ
    れた場合の上記送風機の送風量を、吹出空気の風向が斜
    め下方向に制御された場合の送風量よりも小さくなるよ
    うに制御する手段と、上記温度検出手段で検出した温度
    が設定温度よりも低い場合には、上記上下ルーバ機構に
    よる吹出空気の風向を斜め下方向に固定し、設定温度に
    達した場合には上記風向を上記天井面と略平行な方向に
    固定する手段と、上記上下ルーバ機構による吹出空気の
    風向が斜め下方向から天井面と略平行な方向に固定され
    る前に、上下ルーバ機構による吹出空気の風向を上記天
    井面と略平行な方向と斜め下方との間でスイングさせる
    手段とを有する ことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 室内ユニットと制御装置とを有する空
    気調和機において、 上記室内ユニットは、 室内の天井あるいは天井近くに埋設され、室内に開口す
    る吸込口および吹出口とを有するケースと、このケース
    内に設けられ上記吸込口から吸い込んだ室内空気を上記
    吹出口に流通させると共にその送風量を変更できる送風
    機と、上記ケース内に設けられ、上記吸込口から吸い込
    んだ室内空気との間で熱交換を行う熱交換器と、上記吹
    出口に設けられ吹出空気の風向を天井面と略平行な方向
    から斜め下方向の範囲で制御する上下ルーバ機構とを有
    し、 上記制御装置は、 暖房運転時、吹出空気の風向が天井面に略平行に制御さ
    れた場合の上記送風機の送風量を、吹出空気の風向が斜
    め下方向に制御された場合の送風量よりも小さくなるよ
    うに制御する手段と、運転開始から所定時間は上記上下
    ルーバ機構による吹出空気の風向を斜め下方向に固定
    し、その後上記風向を上記天井面と略平行な方向に固定
    する手段を有する ことを特徴とする空気調和機。
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