JP3986279B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸い込んだ空気を調和して送出する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図26は従来の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。空気調和機の室内機1は、キャビネット2により本体部が保持されており、前面には吸込口4が設けられたフロントパネル3が着脱自在に取り付けられている。キャビネット2は後方側面に爪部(不図示)が設けられており、室内の壁に取り付けられた取付板に該爪部を嵌合することにより支持される。フロントパネル3の下端部とキャビネット2の下端部との間隙には、室内機1の幅方向に延びる略矩形の吹出口5が形成されている。
【0003】
室内機1の内部には、吸込口4から吹出口5に連通する送風経路6が形成されている。送風経路6内のキャビネット2の前方には空気を送出する送風ファン7が配されている。送風ファン7として、例えばクロスフローファン等を用いることができる。
【0004】
フロントパネル3に対向する位置には、吸込口4を経て吸い込まれた空気に含まれる塵埃を捕集・除去するエアフィルタ8が設けられている。送風経路6中の送風ファン7とエアフィルタ8との間には、室内熱交換器9が配置されている。室内熱交換器9は圧縮機(不図示)に接続されており、圧縮機の駆動により冷凍サイクルが運転される。冷凍サイクルの運転によって冷房時には室内熱交換器9が周囲温度よりも低温に冷却される。また、暖房時には、室内熱交換器9が周囲温度よりも高温に加熱される。
【0005】
室内熱交換器9の前後の下部には冷房または除湿時に室内熱交換器9から落下した結露を捕集するドレンパン10が設けられている。送風経路6内の吹出口5の近傍には、外部に臨んで垂直方向の吹出角度を略水平乃至下方向に変更可能な横ルーバ11a、11bが設けられている。横ルーバ11a、11bの奥側には左右方向の吹出角度を変更可能な縦ルーバ12が設けられている。
【0006】
上記構成の空気調和機において、空気調和機の運転を開始すると、送風ファン7が回転駆動され、室外機(不図示)からの冷媒が室内熱交換器9へ流れて冷凍サイクルが運転される。これにより、室内機1内には吸込口4から空気が吸い込まれ、エアフィルタ8によって空気中に含まれる塵埃が除去される。
【0007】
室内機1内に取り込まれた空気は室内熱交換器9と熱交換し、冷却または加熱される。そして、送風経路6を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11a、11bによって左右方向及び上下方向に向きを規制されて吹出口5から下方に向けて室内に送出される。
【0008】
また、空気調和機の運転の開始直後は速やかに室内の空気を循環させる必要がある。このため、送風ファン7の回転速度を高くして室内熱交換器9で熱交換された空気は吹出口5から勢いよく送出される。そして、室温と設定温度との温度差が小さくなると、送風ファン7の調整により徐々に送風量が低下する。これにより、きめ細かに室内が均一な温度分布に形成されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の空気調和機によると、空気調和機は通常、使用者の身長よりも高い位置に設置され、吹出口5から略水平方向乃至下方向に送風される。このため、設定温度付近に達した状態で送風を継続すると使用者に常に冷たい風や暖かい風が当たることになる。従って、使用者に不快感を与える問題があった。また、除湿運転時や冷房運転時では局所的に使用者の体温を低下させて健康に害を与える問題もあった。
【0010】
これらの問題を解決するために、吹出口から上方に調和空気を送出できる空気調和機が研究開発されている。図27はこの空気調和機の室内機を示す概略側面断面図であり、図26と同一の部分には同一の符号を付している。室内機1の吹出口5は第1開口部5aと第2開口部5bとを有している。第1開口部5aは送風経路6の終端に下方に臨んで配されている。
【0011】
第2開口部5bは送風経路6から上方に傾斜して分岐する分岐通路13により送風経路6と連通している。分岐通路13の両端には、回動軸14a、15aでフロントパネル3に枢支される回動板14、15が設けられている。回動板15により分岐通路13を閉じると、回動板15が送風経路6の内壁面を形成して気流を案内する。
【0012】
空気調和機の運転を開始すると、吸込口4から室内機1内に取り込まれた空気は室内熱交換器9と熱交換し、冷却または加熱される。そして、送風経路6を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11a、11bによって左右及び上下方向に向きを規制されて吹出口5から矢印A1に示すように第1開口部5aから略水平方向乃至下方向に向けて室内に送出される。
【0013】
また、空気調和機の運転の開始直後は速やかに室内の空気を循環させる必要がある。このため、送風ファン7の回転速度を高くして室内熱交換器9で熱交換された空気は吹出口5から勢いよく送出される。室温と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサ(不図示)により検知すると、送風ファン7の調整により徐々に送風量が低下する。
【0014】
そして、図28に示すように、横ルーバ11a、11bが回動して第1開口部5aが閉塞される。同時に、回動板14、15が回動して第2開口部5b及び分岐通路13の分岐部分が開放される。これにより、送風経路6を流通する調整空気が分岐通路13を流通して第2開口部5bから送出され、矢印A2に示すように上方に導かれる。
【0015】
従って、使用者に常に冷たい風や暖かい風が当たることがなく、使用者の不快感を防止して快適性を向上することができる。更に、冷房時には局所的に使用者の体温を低下させることがなく健康上の安全性を向上することができるようになっている。
【0016】
しかしながら、上記の空気調和機によると、第2開口部5bから上方に送出された調和空気が、矢印A3に示すようにフロントパネル3に設けられた吸込口4から室内機1内に取り込まれ、所謂ショートサーキットが生じる。このため、空気調和機の冷却効率または暖房効率を低下させる問題があった。
【0017】
更に、冷房運転時や除湿運転時には第2開口部5bから送出された冷気が室内熱交換器9を通過するため、室内熱交換器9内の冷媒は充分な熱を吸収することができない。このため、室内熱交換器9の温度が通常時に比して低下して結露の増加及び結露水の凍結が発生する。
【0018】
冷房運転または除湿運転を継続すると室内熱交換器9の表面に氷が成長し、室内熱交換器9から離れた位置の氷は低温に維持されずに一部が解ける。この解けた水滴は送風ファン7に滴下すると第2開口部5bから室内に放出される。また、室内熱交換器9の温度が低下してキャビネット2やフロントパネル3の表面が結露して結露水が滴下する。これらにより、室内が浸水する問題があった。また、室内熱交換器9の表面に成長した氷の押圧力によってキャビネット2やフロントパネル3等に破損や変形が発生する問題もあった。
【0019】
本発明は、快適性の向上及び健康上の安全性の向上を図ることができるとともに、冷却効率を向上することのできる空気調和機を提供することを目的とする。また、本発明は、ショートサーキットを防止して結露による室内の浸水及び空気調和機の破損や変形を防止することのできる空気調和機を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、室内の壁面上部に取り付けて、吸込口から取り入れた空気を調和して通路を介して下部に設けた吹出口から下方乃至上方に切り替えて送出する空気調和機において、
室内温度と設定温度との温度差を検知する温度検知手段と、
前記吹出口の上部に設けられ、前記吹出口の上部を開閉する回動板と、
前記吹出口の下部に設けられ、風向を変更する風向板と、
を備え、
前記吹出口よりも上方の前面側を遮蔽し、
前記通路は、前方へ行くにしたがって下方に傾斜した第1上壁および下壁と、第1上壁の前方に連続して前記吹出口近傍で前方へ行くほど上方になるように傾斜した第2上壁とを有し、
空気調和機の冷房運転または除湿運転の開始時には、前記回動板が前記吹出口の上部を閉塞して前記吹出口の下部から下方に空気を送出し、
室内温度と設定温度との温度差が運転開始時よりも小さくなったことを前記温度検知手段が検知すると、空気の送風量を運転開始時よりも低下させて前記回動板によって前記吹出口の上部を開放するとともに前記風向板によって第1上壁と前記下壁との間を流通する気流の進行方向前方を閉塞し、
前記吹出口の上部から調和空気を上方に向けて送出して空気調和機の前面を通過させることを特徴としている。
この構成によると、空気調和機を運転すると、例えば空気調和機の上面側に設けた吸込口から取り込まれた空気が調和されて吹出口から下方に送出され、所定の時期になると吹出口から上方に送出される。上方に送出された調和空気は、空気調和機の前面側から取り込まれることなく室内に流通する。尚、空気調和機の前面側と言う場合には、正面から視認できる傾斜面や曲面が含まれる。
【0021】
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記吹出口よりも上方の前面側に前記吸込口を設け、垂直面に投影して該吸込口の開口面積を前記吹出口よりも上方の投影面積の20%以下にしたことを特徴としている。この構成によると、吹出口から上方に送出された調和空気は吸込口から空気調和機内への流入が抑制されて室内に流通する。
【0022】
また本発明は、上記構成の空気調和機において、垂直面に投影して、前記吹出口よりも上方の長さを100%とし、前面側の上から50%よりも下方を遮蔽したことを特徴としている。この構成によると、吹出口から上方に送出された調和空気は吸込口から空気調和機内への流入が抑制されて室内に流通する。
【0024】
また本発明は、上記構成の空気調和機において、空気調和機の本体部を保持するキャビネットと、空気調和機本体の前面を覆うフロントパネルとを有し、前記吸込口は前記フロントパネルと前記キャビネットの間に設けた隙間から成ることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。説明の便宜上、従来例の図27、図28と同一の部分については同一の符号を付している。図1は第1実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。空気調和機の室内機1は、キャビネット2により本体部が保持されている。キャビネット2の上面側には吸込口4が設けられており、前方には前面が遮蔽されたフロントパネル3が着脱自在に取り付けられている。
【0033】
キャビネット2は後方側面に爪部(不図示)が設けられており、室内の壁に取り付けられる取付板に該爪部を嵌合することにより支持される。フロントパネル3の下端部とキャビネット2の下端部との間隙には、室内機1の幅方向に延びて略矩形の第1、第2開口部5a、5bから成る吹出口5が形成されている。
【0034】
室内機1の内部には、吸込口4から吹出口5に連通する送風経路6が形成されている。送風経路6内のキャビネット2の前方には空気を送出する送風ファン7が配されている。送風ファン7として、例えばクロスフローファン等を用いることができる。
【0035】
フロントパネル3及び吸込口4に対向する位置には、吸込口4から吸い込まれた空気に含まれる塵埃を捕集・除去するエアフィルタ8が設けられている。送風経路6中の送風ファン7とエアフィルタ8との間には、室内熱交換器9が配置されている。フロントパネル3と室内熱交換器9との間には所定間隔の空間が設けられており、吸込口4から取り入れられた空気が該空間を通って室内熱交換器9と広い面積で接触するようになっている。室内熱交換器9は圧縮機(不図示)に接続されており、圧縮機の駆動により冷凍サイクルが運転される。
【0036】
冷凍サイクルの運転によって、冷房時には室内熱交換器9が周囲温度よりも低温に冷却される。暖房時には、室内熱交換器9が周囲温度よりも高温に加熱される。尚、室内熱交換器9とエアフィルタ8との間には吸い込まれた空気の温度を検知する温度センサ(不図示)が設けられている。
【0037】
室内熱交換器9の前後の下部には冷房または除湿時に室内熱交換器9から落下した結露水を捕集するドレンパン10が設けられている。前方のドレンパン10はフロントパネル3に取り付けられ、後方のドレンパン10はキャビネット2と一体に形成されている。送風経路6内の吹出口5の第1開口部5aの近傍には、外部に臨んで垂直方向の吹出角度を略水平乃至下方向に変更可能な横ルーバ11a、11bが設けられている。横ルーバ11a、11bの奥側には左右方向の吹出角度を変更可能な縦ルーバ12が設けられている。
【0038】
第2開口部5bは送風経路6から上方に傾斜して分岐する分岐通路13により送風経路6と連通している。分岐通路13の両端には回動軸14a、15aでフロントパネル3に枢支される回動板14、15が設けられている。回動板15により分岐通路13を閉じると、回動板15が送風経路6の内壁面を形成して気流を案内する。これにより、送風経路6を流通する空気の流通抵抗の増加を防止するようになっている。
【0039】
上記構成の空気調和機において、空気調和機の運転を開始すると、送風ファン7が回転駆動され、室外機(不図示)からの冷媒が室内熱交換器9へ流れて冷凍サイクルが運転される。これにより、室内機1内には吸込口4から空気が吸い込まれ、エアフィルタ8によって空気中に含まれる塵埃が除去される。
【0040】
室内機1内に取り込まれた空気は室内熱交換器9と熱交換し、冷却または加熱される。そして、送風経路6を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11a、11bによって左右及び上下方向に向きを規制されて吹出口5から矢印A1に示すように略水平方向乃至下方向に向けて室内に送出される。
【0041】
また、空気調和機の運転の開始直後は速やかに室内の空気を循環させる必要がある。このため、送風ファン7の回転速度を高くして室内熱交換器9で熱交換された空気は吹出口5から勢いよく送出される。室温と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサにより検知すると、送風ファン7の制御により徐々に送風量が低下する。
【0042】
そして、図2に示すように、横ルーバ11a、11bが回動して第1開口部5aが閉塞される。同時に、回動板14、15が回動して第2開口部5b及び分岐通路13の分岐部分が開放される。これにより、送風経路6を流通する調整空気が分岐通路13を流通して第2開口部5bから送出され、矢印A2に示すように上方に導かれる。従って、使用者に常に冷たい風や暖かい風が当たることがなく、使用者の不快感を防止して快適性を向上することができる。更に、冷房時には局所的に使用者の体温を低下させることがなく健康上の安全性を向上することができる。
【0043】
また、第2開口部5bから上方に送出される調整空気はフロントパネル3の前面を通過するが、フロントパネル3の前面側が遮蔽されているためショートサーキットを生じることがない。従って、空気調和機の冷却効率または暖房効率の低下を防止することができる。
【0044】
また、ショートサーキットが発生しないため、冷房運転時に結露水の凍結及び成長を防止できる。従って、結露水の凍結による氷が解けた水や結露水が室内へ放出されることによる浸水を防止することができるとともに、成長した氷の押圧力による室内機1の変形や破損を防止することができる。
【0045】
尚、空気調和機によって除湿運転を行う際も同様に、室内熱交換器9との熱交換により除湿された低温の空気を上方に送出することにより上記と同様の効果を得ることができる。また、空気調和機は、室内熱交換器内に蒸発部と凝縮部とを備えた再熱ドライ方式の除湿装置であってもよい。即ち、再熱ドライ方式の除湿装置は、蒸発部で熱交換により冷却除湿された空気が凝縮部で熱交換により昇温されて室内に送出される。この時、凝縮器で昇温しても尚、体温よりも低温の空気が常に使用者に当たることを防止することができる。
【0046】
次に、図3は第2実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。前述の図1、図2に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は、フロントパネル3が室内機1の前面側及び上面側を覆うように形成されている。また、フロントパネル3の前面側は遮蔽され、上面側に吸込口4が設けられている。その他の部分は第1実施形態と同一である。
【0047】
上記と同様に、空気調和機の運転を開始すると、室内機1内に吸込口4から吸い込まれた空気が室内熱交換器9と熱交換し、冷却または加熱される。そして、送風経路6を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11a、11bによって左右及び上下方向に向きを規制されて吹出口5から矢印A1に示すように略水平方向乃至下方向に向けて室内に送出される。
【0048】
室温と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサにより検知すると、送風ファン7の調整により徐々に送風量が低下する。そして、図4に示すように、横ルーバ11a、11bが回動して第1開口部5aが閉塞される。同時に、回動板14、15が回動して第2開口部5b及び分岐通路13の分岐部分が開放される。これにより、送風経路6を流通する調整空気は分岐通路13を流通して第2開口部5bから矢印A2に示すように上方に送出される。
【0049】
従って、第1実施形態と同様に、使用者に常に冷たい風や暖かい風が当たることがなく、使用者の不快感を防止して快適性を向上するとともに、冷房時には局所的に使用者の体温を低下させることがなく健康上の安全性を向上することができる。また、フロントパネル3の前面側が遮蔽されているためショートサーキットを生じることがなく、空気調和機の冷却効率または暖房効率の低下を防止することができる。更に、結露水や凍結した氷が解けた水による室内の浸水や、成長した氷による空気調和機の変形や破損を防止することができる。
【0050】
次に、図5は第3実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。前述の図1、図2に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。第1実施形態と異なる点は、フロントパネル3の上部に吸込口4aを設けている点である。その他の部分は第1実施形態と同一である。
【0051】
空気調和機の運転を開始すると、室内機1内に吸込口4、4aから吸い込まれた空気が室内熱交換器9と熱交換し、冷却または加熱される。そして、送風経路6を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11a、11bによって左右及び上下方向に向きを規制されて吹出口5から矢印A1に示すように略水平方向乃至下方向に向けて室内に送出される。
【0052】
室温と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサにより検知すると、送風ファン7の調整により徐々に送風量が低下する。そして、図6に示すように、横ルーバ11a、11bが回動して第1開口部5aが閉塞される。同時に、回動板14、15が回動して第2開口部5b及び分岐通路13の分岐部分が開放される。これにより、送風経路6を流通する調整空気は分岐通路13を流通して第2開口部5bから矢印A2に示すように上方に送出される。
【0053】
従って、第1実施形態と同様に、使用者に常に冷たい風や暖かい風が当たることがなく、使用者の不快感を防止して快適性を向上するとともに、冷房時には局所的に使用者の体温を低下させることがなく健康上の安全性を向上することができる。
【0054】
また、第2開口部5bから送出された調整空気の一部は矢印A3に示すようにフロントパネル3に設けられた吸込口4aから室内機1内に取り込まれてショートサーキットが生じる。しかしながら、本実施形態は以下の方法によりショートサーキットの発生を抑制している。
【0055】
図7はショートサーキットの風量と吸込口4aの開口率との関係を示している。横軸は開口率(単位:%)を示している。開口率は垂直面に投影した際に、吹出口5よりも上方の投影面積に対する吸込口4aの開口面積の割合により表している。縦軸はショートサーキットの風量を示しており、開口率50%の時のショートサーキットの風量を1としたときの比により表している。また、垂直面に投影して吹出口5よりも上方の長さを100%とし、上から50%の位置を中心にして上下略対称に分散して吸込口を配置した時の実験データを示している。
【0056】
同図によると、開口率の増加に伴ってショートサーキットの風量が増加する。前述の図27、図28に示す従来例の開口率は約50%になっている。開口率を20%以下にするとショートサーキットの風量が従来の1/2以下になる。従って、本実施形態は、吸込口4aの開口率を20%以下に形成することによって、従来よりも著しくショートサーキットの発生を抑制することができる。
【0057】
また、図8はショートサーキットの風量と吸込口4aの位置との関係を示している。縦軸はショートサーキットの風量を示しており、垂直面に投影して吹出口5よりも上方の長さを100%とし、上から50%の位置を中心に上下略対称に分散して開口率50%の吸込口を配置した時のショートサーキットの風量を1としている。
【0058】
横軸は吸込口4aの位置を示している。吸込口4aの位置は、垂直面に投影して、室内機1の上から吸込口4aの下端までの距離を吹出口5よりも上方の室内機1の長さに対する比(単位:%)により表している。また、図7の結果から、開口率が20%の吸込口4aの位置を可変したときの実験データを示している。
【0059】
同図によると、吸込口4aを上方に配置するほどショートサーキットの風量が減少する。そして、吸込口4aの位置が上から60%と50%との間でショートサーキットの風量が急激に減少する。従って、本実施形態は、吸込口4aを室内機1の上から50%以内に設け、下方を遮蔽することによって更にショートサーキットの発生を抑制することができるようになっている。
【0060】
これにより、従来よりも空気調和機の冷却効率を向上させることができる。また、室内機1の上面が室内の天井と接近している場合には上面の吸込口4から取り込まれる空気量が減少しても前方に面して設けられる吸込口4aから空気を取り込むことができ、送風効率の低下を防止することができる。また、本実施形態に示すように、上方へ行くほど後方へ傾斜する傾斜面3a(図6参照)に吸込口4aを形成することにより、ショートサーキットを更に抑制することができる。
【0061】
次に、図9は第4実施形態の空気調和機の室内機を示す概略斜視図である。前述の図5、図6に示す第3実施形態と同様の部分には同様の符号を付している。第3実施形態と異なる点は、フロントパネル3には左右方向に分離した複数の吸込口4aを上下に2列設けている点である。他の部分は第3実施形態と同一である。
【0062】
吸込口4a及び吸込口4から室内機1内に取り込まれた空気は吹出口の第1開口部5aから矢印A1に示すように略水平方向乃至下方に送出される。室温と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサにより検知すると、図10に示すように、第1開口部5aが閉塞される。同時に、第2開口部5bが開放され、第2開口部5bから矢印A2に示すように調整空気が上方に送出される。
【0063】
本実施形態は吸込口4aの開口率が20%以下になっている。また、垂直面に投影して吹出口よりも上方の室内機1の長さを100%としたときに上から50%以内に下段の吸込口4aの下端が設けられ、フロントパネル3の下方が遮蔽されている。従って、第3実施形態と同様にショートサーキットの発生を抑制し、空気調和機の冷却効率または暖房効率を向上させることができる。更に、開口率を20%以下に保持しつつ吸込口4aの形状を自由に形成することができるため、室内機1の外観の美観を向上させることができる。
【0064】
次に、図11は第5実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。前述の図5、図6に示す第3実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。第3実施形態と異なる点は、吸込口4aが、フロントパネル3の上端とキャビネット2の上面部2aとの間に設けられた隙間により形成されている点である。その他の部分は第3実施形態と同一である。
【0065】
吸込口4a及び吸込口4から室内機1内に取り込まれた空気は吹出口5の第1開口部5aから矢印A1に示すように略水平方向乃至下方に送出される。室温と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサにより検知すると、図12に示すように、横ルーバ11a、11bにより第1開口部5aが閉塞される。同時に、回動板14、15の回動により第2開口部5b及び分岐通路13が開放され、第2開口部5bから矢印A2に示すように調整空気が上方に送出される。
【0066】
本実施形態は吸込口4aの開口率が20%以下になっている。また、垂直面に投影して吹出口よりも上方の室内機1の長さを100%としたときに上から50%以内に吸込口4aの下端が設けられ、フロントパネル3の下方が遮蔽されている。従って、第3実施形態と同様にショートサーキットの発生を抑制し、空気調和機の冷却効率または暖房効率を向上させることができる。
【0067】
次に、図13は第6実施形態の空気調和機の室内機の一部を示す概略斜視図である。前述の図11、図12に示す第5実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。第5実施形態と異なる点は、回動軸16aによりフロントパネル3の側面部(不図示)に枢支される開閉扉16を吸込口4aに設けている点である。その他の部分は第5実施形態と同一である。
【0068】
開閉扉16により吸込口4aが開放されると、室内の空気が吸込口4a及び吸込口4から室内機1内に取り込まれる。室内機1内に取り込まれた空気は吹出口5の第1開口部5aから矢印A1に示すように略水平方向乃至下方に送出される。室温と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサにより検知すると、図14に示すように、横ルーバ11a、11bにより第1開口部5aが閉塞される。同時に、回動板14、15の回動により第2開口部5b及び分岐通路13が開放され、第2開口部5bから矢印A2に示すように調整空気が上方に送出される。
【0069】
この時、開閉扉16が回動して吸込口4aが閉塞される。従って、上方に送出される調和空気のショートサーキットを防止して冷却効率または暖房効率を向上させることができる。
【0070】
また、図15、図16の第7実施形態に示すように、開閉扉16は回動軸16aを下端に配置して回動できるようにしても同様の効果を得ることができる。更に、図17、図18の第8実施形態に示すように、スライド移動して吸込口4aを開閉する開閉扉17を設けてもよい。
【0071】
次に図19は第9実施形態の空気調和機を示す概略斜視図である。前述の図13、図14に示す第6実施形態と同様の部分には同様の符号を付している。第6実施形態と異なる点は、開閉扉16(図13参照)に替えて、蛇腹状に折り畳んで左右方向に開閉できる開閉部材18を設けている点である。他の部分は第6実施形態と同一である。
【0072】
開閉部材18を折り畳んで開き、吸込口4a及び吸込口4から室内機1内に取り込まれた空気は吹出口の第1開口部5aから矢印A1に示すように略水平方向乃至下方に送出される。室温と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサにより検知すると、図20に示すように、第1開口部5aが閉塞される。同時に、第2開口部5bが開放され、第2開口部5bから矢印A2に示すように調整空気が上方に送出される。この時、開閉部材18を閉じて吸込口4aが閉塞され、ショートサーキットを防止するようになっている。
【0073】
次に、図21は第10実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。前述の図1、図2に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は、フロントパネル3、ドレンパン10、回動板(案内部材)14、15及び横ルーバ(案内部材)11a、11bに発泡樹脂等から成る断熱材21を固着している点である。その他の部分は第1実施形態と同一である。
【0074】
空気調和機の運転を開始すると、室内機1内に吸込口4から吸い込まれた空気が室内熱交換器9と熱交換し、冷却または加熱される。そして、送風経路6を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11a、11bによって左右及び上下方向に向きを規制されて吹出口5から矢印A1に示すように略水平方向乃至下方向に向けて室内に送出される。
【0075】
室温と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサにより検知すると、送風ファン7の調整により徐々に送風量が低下する。そして、図22に示すように、横ルーバ11a、11bが回動して第1開口部5aが閉塞される。同時に、回動板14、15が回動して第2開口部5b及び分岐通路13の分岐部分が開放される。これにより、送風経路6を流通する調整空気は分岐通路13を流通して第2開口部5bから矢印A2に示すように上方に送出される。
【0076】
この時、冷房運転や除湿運転時においてフロントパネル3の背面側は熱交換前の空気と接触する。フロントパネル3の前面側は第2開口部5bから送出される冷却された空気と接触するため背面側よりも低温となる。このため、フロントパネル3の両面に温度差が生じるが、断熱材21により断熱しているため結露を防止して結露水の室内への飛散を防止することができる。
【0077】
同様に、第2開口部5bから調和空気を送出する際には回動板14、15及び横ルーバ11a、11bの一方の面が高温の空気と接触し、他方の面が低温の空気と接触する。しかし、断熱材21により断熱しているため結露を防止することができる。
【0078】
従って、第1実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、簡単な構成により結露を防止して室内への結露水の飛散を防止することができる。また、第2〜第9実施形態の空気調和機においても同様に断熱材21を設けることができる。更に、前述の図27、28に示す従来例の空気調和機おいても同様に、回動板14、15及び横ルーバ11a、11bに断熱材21を設けることによって結露を防止する効果を得ることができる。尚、結露防止のためにフロントパネル3、回動板14、15及び横ルーバ11a、11bにヒータ等の加熱装置を設けてもよい。
【0079】
次に図23は第11実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。前述の図21、図22に示す第10実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は、フロントパネル3が中空部3bを有するように成形加工されている。これにより、断熱材21(図21参照)に替えて中空部3b内の空気が断熱材となっている。また、回動板14、15及び横ルーバ11a、11bには起毛布から成る断熱材22を固着している。その他の部分は第10実施形態と同一である。
【0080】
このような構成によっても、第10実施形態と同様に第2開口部5bから調整空気を送出する際に結露を防止することができ、より低温の空気を送出することができる。また、中空のフロントパネル3により結露を防止できるため、部品点数を削減することができる。更に、起毛布から成る断熱材22により、結露を防止できるとともに、送風時の空力音を低減することができる。
【0081】
第10、第11実施形態において、回動板14、15または横ルーバ11a、11bを中空に形成してもよい。例えば、図24は中空に形成した横ルーバ11aを示す斜視図である。横ルーバ11aは、断面U字型に形成され、中空部11cの空気層から成る断熱材と一体化されている。これにより、断熱による結露防止を図ることができるとともに、部品点数を削減することができる。
【0082】
また、図25に示すように、中空部11cを密閉してもよい。この時、中空部11cを真空に形成すると断熱効果をより向上させることができる。更に、中空部11cにシリカ等の粉末を充填して所謂、粉末真空断熱処理を施してもよい。このようにすると、より低温の調整空気を送出することが可能となる。
【0083】
また、フロントパネル3、回動板14、15あるいは横ルーバ11a、11bの表面に、断熱材として断熱塗料を塗布してもよい。断熱塗料として、例えば、旭硝子コートアンドレジン(株)製のテンプレックス(登録商標)等を用いることができる。これにより、接着剤の削減や貼り付けの手間の削減によるコスト削減を図ることができる。尚、第11実施形態のフロントパネル3の中空部3bを真空にしてもよい。
【0084】
【発明の効果】
本発明によると、吹出口から下方及び上方に切り替えて送出する空気調和機において、吹出口よりも上方の前面側を遮蔽しているので、冷房運転または除湿運転時に使用者に常に冷たい風が当たることがなく、使用者の不快感防止による快適性の向上及び健康上の安全性の向上を図ることができるとともに、ショートサーキットを防止して冷却効率を向上させることができる。また、ショートサーキットが発生しないため、冷房運転時や除湿運転時に結露水の凍結及び成長を防止できる。従って、結露水の凍結による氷が解けた水や結露水が室内へ放出されることによる浸水を防止することができるとともに、成長した氷の押圧力による空気調和機の変形や破損を防止することができる。
【0085】
また本発明によると、吹出口から下方及び上方に切り替えて送出する空気調和機において、吸込口の開口率を20%以下にしたので、冷房運転または除湿運転時に使用者の不快感防止による快適性の向上及び健康上の安全性の向上を図ることができるとともに、ショートサーキットを抑制して冷却効率を向上させることができる。更に、結露水や凍結した氷が解けた水が放出されることによる室内の浸水や、成長した氷による空気調和機の変形や破損を防止することができる。
【0086】
また本発明によると、吹出口から下方及び上方に切り替えて送出する空気調和機において、垂直面に投影して吹出口よりも上方の長さを100%としたときに、前面側の下方の50%を遮蔽しているので、冷房運転または除湿運転時に使用者の不快感防止による快適性の向上及び健康上の安全性の向上を図ることができるとともに、ショートサーキットを抑制して冷却効率を向上させることができる。更に、結露水や凍結した氷が解けた水が放出されることによる室内の浸水や、成長した氷による空気調和機の変形や破損を防止することができる。
【0087】
また本発明によると、吸込口をフロントパネルとキャビネットの間に設けた隙間により形成するので簡単にショートサーキットを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の空気調和機の室内機の動作を示す概略側面断面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機の動作を示す概略側面断面図である。
【図5】 本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。
【図6】 本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機の動作を示す概略側面断面図である。
【図7】 本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機の吸込口の開口率とショートサーキット風量との関係を示す図である。
【図8】 本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機の吸込口の位置とショートサーキット風量との関係を示す図である。
【図9】 本発明の第4実施形態の空気調和機の室内機を示す斜視図である。
【図10】本発明の第4実施形態の空気調和機の室内機の動作を示す斜視図である。
【図11】本発明の第5実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。
【図12】本発明の第5実施形態の空気調和機の室内機の動作を示す概略側面断面図である。
【図13】本発明の第6実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。
【図14】本発明の第6実施形態の空気調和機の室内機の動作を示す概略側面断面図である。
【図15】本発明の第7実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。
【図16】本発明の第7実施形態の空気調和機の室内機の動作を示す概略側面断面図である。
【図17】本発明の第8実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。
【図18】本発明の第8実施形態の空気調和機の室内機の動作を示す概略側面断面図である。
【図19】本発明の第9実施形態の空気調和機の室内機を示す斜視図である。
【図20】本発明の第9実施形態の空気調和機の室内機の動作を示す斜視図である。
【図21】本発明の第10実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。
【図22】本発明の第10実施形態の空気調和機の室内機の動作を示す概略側面断面図である。
【図23】本発明の第11実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。
【図24】本発明の第10、11実施形態の空気調和機の室内機の横ルーバの他の形態を示す斜視図である。
【図25】本発明の第10、11実施形態の空気調和機の室内機の横ルーバの更に他の形態を示す斜視図である。
【図26】従来の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。
【図27】他の従来の空気調和機の室内機を示す概略側面断面図である。
【図28】他の従来の空気調和機の室内機の動作を示す概略側面断面図である。
【符号の説明】
1 室内機
2 キャビネット
3 フロントパネル
3b、11c 中空部
4、4a 吸込口
5 吹出口
5a 第1開口部
5b 第2開口部
6 送風経路
7 送風ファン
8 エアフィルタ
9 室内熱交換器
10 ドレンパン
11a、11b 横ルーバ(案内部材)
12 縦ルーバ
13 分岐通路
14、15 回動板(案内部材)
16、17 開閉扉
18 開閉部材
21、22 断熱材
Claims (4)
- 室内の壁面上部に取り付けて、吸込口から取り入れた空気を調和して通路を介して下部に設けた吹出口から下方乃至上方に切り替えて送出する空気調和機において、
室内温度と設定温度との温度差を検知する温度検知手段と、
前記吹出口の上部に設けられ、前記吹出口の上部を開閉する回動板と、
前記吹出口の下部に設けられ、風向を変更する風向板と、
を備え、
前記吹出口よりも上方の前面側を遮蔽し、
前記通路は、前方へ行くにしたがって下方に傾斜した第1上壁および下壁と、第1上壁の前方に連続して前記吹出口近傍で前方へ行くほど上方になるように傾斜した第2上壁とを有し、
空気調和機の冷房運転または除湿運転の開始時には、前記回動板が前記吹出口の上部を閉塞して前記吹出口の下部から下方に空気を送出し、
室内温度と設定温度との温度差が運転開始時よりも小さくなったことを前記温度検知手段が検知すると、空気の送風量を運転開始時よりも低下させて前記回動板によって前記吹出口の上部を開放するとともに前記風向板によって第1上壁と前記下壁との間を流通する気流の進行方向前方を閉塞し、
前記吹出口の上部から調和空気を上方に向けて送出して空気調和機の前面を通過させることを特徴とする空気調和機。 - 前記吹出口よりも上方の前面側に前記吸込口を設け、垂直面に投影して該吸込口の開口面積を前記吹出口よりも上方の投影面積の20%以下にしたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 垂直面に投影して、前記吹出口よりも上方の長さを100%とし、前面側の上から50%よりも下方を遮蔽したことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 空気調和機の本体部を保持するキャビネットと、空気調和機本体の前面を覆うフロントパネルとを有し、前記吸込口は前記フロントパネルと前記キャビネットの間に設けた隙間から成ることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の空気調和機。
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