JP2003083564A - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
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- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
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Abstract
とともに、冷却効率または暖房効率を向上することので
きる空気調和機を提供する。 【解決手段】 室内機1の上面に形成された吸込口4か
ら室内の空気が取り入れられ、室内熱交換器3と熱交換
した後、吹出口5の第1開口部5aから室内に送出され
る。所定の時期になると、横ルーバ11a、11bが回
動して第1開口部5aが閉塞され、回動板14、15が
回動して第2開口部5bが開放される。これにより、送
風経路6を流通する調整空気は分岐通路13を流通して
第2開口部5bから送出され、上方に導かれる。従っ
て、使用者に常に冷たい風や暖かい風が当たることを防
止するとともに、フロントパネル3に吸込口が設けられ
ないのでショートサーキットを防止することができる。
Description
調和して送出する空気調和機に関する。
す概略側面断面図である。空気調和機の室内機1は、キ
ャビネット2により本体部が保持されており、前面には
吸込口4が設けられたフロントパネル3が着脱自在に取
り付けられている。キャビネット2は後方側面に爪部
(不図示)が設けられており、室内の壁に取り付けられ
た取付板に該爪部を嵌合することにより支持される。フ
ロントパネル3の下端部とキャビネット2の下端部との
間隙には、室内機1の幅方向に延びる略矩形の吹出口5
が形成されている。
5に連通する送風経路6が形成されている。送風経路6
内のキャビネット2の前方には空気を送出する送風ファ
ン7が配されている。送風ファン7として、例えばクロ
スフローファン等を用いることができる。
込口4を経て吸い込まれた空気に含まれる塵埃を捕集・
除去するエアフィルタ8が設けられている。送風経路6
中の送風ファン7とエアフィルタ8との間には、室内熱
交換器9が配置されている。室内熱交換器9は圧縮機
(不図示)に接続されており、圧縮機の駆動により冷凍
サイクルが運転される。冷凍サイクルの運転によって冷
房時には室内熱交換器9が周囲温度よりも低温に冷却さ
れる。また、暖房時には、室内熱交換器9が周囲温度よ
りも高温に加熱される。
は除湿時に室内熱交換器9から落下した結露を捕集する
ドレンパン10が設けられている。送風経路6内の吹出
口5の近傍には、外部に臨んで垂直方向の吹出角度を略
水平乃至下方向に変更可能な横ルーバ11a、11bが
設けられている。横ルーバ11a、11bの奥側には左
右方向の吹出角度を変更可能な縦ルーバ12が設けられ
ている。
機の運転を開始すると、送風ファン7が回転駆動され、
室外機(不図示)からの冷媒が室内熱交換器9へ流れて
冷凍サイクルが運転される。これにより、室内機1内に
は吸込口4から空気が吸い込まれ、エアフィルタ8によ
って空気中に含まれる塵埃が除去される。
換器9と熱交換し、冷却または加熱される。そして、送
風経路6を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11a、1
1bによって左右方向及び上下方向に向きを規制されて
吹出口5から下方に向けて室内に送出される。
かに室内の空気を循環させる必要がある。このため、送
風ファン7の回転速度を高くして室内熱交換器9で熱交
換された空気は吹出口5から勢いよく送出される。そし
て、室温と設定温度との温度差が小さくなると、送風フ
ァン7の調整により徐々に送風量が低下する。これによ
り、きめ細かに室内が均一な温度分布に形成されるよう
になっている。
従来の空気調和機によると、空気調和機は通常、使用者
の身長よりも高い位置に設置され、吹出口5から略水平
方向乃至下方向に送風される。このため、設定温度付近
に達した状態で送風を継続すると使用者に常に冷たい風
や暖かい風が当たることになる。従って、使用者に不快
感を与える問題があった。また、除湿運転時や冷房運転
時では局所的に使用者の体温を低下させて健康に害を与
える問題もあった。
ら上方に調和空気を送出できる空気調和機が研究開発さ
れている。図27はこの空気調和機の室内機を示す概略
側面断面図であり、図26と同一の部分には同一の符号
を付している。室内機1の吹出口5は第1開口部5aと
第2開口部5bとを有している。第1開口部5aは送風
経路6の終端に下方に臨んで配されている。
斜して分岐する分岐通路13により送風経路6と連通し
ている。分岐通路13の両端には、回動軸14a、15
aでフロントパネル3に枢支される回動板14、15が
設けられている。回動板15により分岐通路13を閉じ
ると、回動板15が送風経路6の内壁面を形成して気流
を案内する。
から室内機1内に取り込まれた空気は室内熱交換器9と
熱交換し、冷却または加熱される。そして、送風経路6
を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11a、11bによ
って左右及び上下方向に向きを規制されて吹出口5から
矢印A1に示すように第1開口部5aから略水平方向乃
至下方向に向けて室内に送出される。
かに室内の空気を循環させる必要がある。このため、送
風ファン7の回転速度を高くして室内熱交換器9で熱交
換された空気は吹出口5から勢いよく送出される。室温
と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサ
(不図示)により検知すると、送風ファン7の調整によ
り徐々に送風量が低下する。
1a、11bが回動して第1開口部5aが閉塞される。
同時に、回動板14、15が回動して第2開口部5b及
び分岐通路13の分岐部分が開放される。これにより、
送風経路6を流通する調整空気が分岐通路13を流通し
て第2開口部5bから送出され、矢印A2に示すように
上方に導かれる。
が当たることがなく、使用者の不快感を防止して快適性
を向上することができる。更に、冷房時には局所的に使
用者の体温を低下させることがなく健康上の安全性を向
上することができるようになっている。
と、第2開口部5bから上方に送出された調和空気が、
矢印A3に示すようにフロントパネル3に設けられた吸
込口4から室内機1内に取り込まれ、所謂ショートサー
キットが生じる。このため、空気調和機の冷却効率また
は暖房効率を低下させる問題があった。
口部5bから送出された冷気が室内熱交換器9を通過す
るため、室内熱交換器9内の冷媒は充分な熱を吸収する
ことができない。このため、室内熱交換器9の温度が通
常時に比して低下して結露の増加及び結露水の凍結が発
生する。
熱交換器9の表面に氷が成長し、室内熱交換器9から離
れた位置の氷は低温に維持されずに一部が解ける。この
解けた水滴は送風ファン7に滴下すると第2開口部5b
から室内に放出される。また、室内熱交換器9の温度が
低下してキャビネット2やフロントパネル3の表面が結
露して結露水が滴下する。これらにより、室内が浸水す
る問題があった。また、室内熱交換器9の表面に成長し
た氷の押圧力によってキャビネット2やフロントパネル
3等に破損や変形が発生する問題もあった。
性の向上を図ることができるとともに、冷却効率または
暖房効率を向上することのできる空気調和機を提供する
ことを目的とする。また、本発明は、ショートサーキッ
トを防止して結露による室内の浸水及び空気調和機の破
損や変形を防止することのできる空気調和機を提供する
ことを目的とする。
に本発明は、室内の壁面に取り付けて、吸込口から取り
入れた空気を調和して下部に設けた吹出口から下方及び
上方に切り替えて送出する空気調和機において、前記吹
出口よりも上方の前面側を遮蔽したことを特徴としてい
る。この構成によると、空気調和機を運転すると、例え
ば空気調和機の上面側に設けた吸込口から取り込まれた
空気が調和されて吹出口から下方に送出され、所定の時
期になると吹出口から上方に送出される。上方に送出さ
れた調和空気は、空気調和機の前面側から取り込まれる
ことなく室内に流通する。尚、空気調和機の前面側と言
う場合には、正面から視認できる傾斜面や曲面が含まれ
る。
吸込口から取り入れた空気を調和して下部に設けた吹出
口から下方及び上方に切り替えて送出する空気調和機に
おいて、前記吹出口よりも上方の前面側に前記吸込口を
設け、垂直面に投影して該吸込口の開口面積を前記吹出
口よりも上方の投影面積の20%以下にしたことを特徴
としている。この構成によると、吹出口から上方に送出
された調和空気は吸込口から空気調和機内への流入が抑
制されて室内に流通する。
吸込口から取り入れた空気を調和して下部に設けた吹出
口から下方及び上方に切り替えて送出する空気調和機に
おいて、垂直面に投影して、前記吹出口よりも上方の長
さを100%とし、前面側の上から50%よりも下方を
遮蔽したことを特徴としている。この構成によると、吹
出口から上方に送出された調和空気は吸込口から空気調
和機内への流入が抑制されて室内に流通する。
いて、空気調和機の本体部を保持するキャビネットと、
空気調和機本体の前面を覆うフロントパネルとを有し、
前記吸込口は前記キャビネットまたは前記フロントパネ
ルに設けた開口部から成ることを特徴としている。
いて、空気調和機の本体部を保持するキャビネットと、
空気調和機本体の前面を覆うフロントパネルとを有し、
前記吸込口は前記フロントパネルと前記キャビネットの
間に設けた隙間から成ることを特徴としている。
いて、空気調和機本体の前面を覆うフロントパネルに結
露防止手段を設けたことを特徴としている。この構成に
よると、吹出口から上方に向けて送出される空気がフロ
ントパネルと接触する。この時、冷房運転または除湿運
転が行われるとフロントパネルに対して内側と外側との
間に温度差が生じるが結露防止手段により結露が防止さ
れる。
吸込口から取り入れた空気を調和して下部に設けた吹出
口から下方及び上方に切り替えて送出する空気調和機に
おいて、前記吹出口の一部を覆って前記吹出口から送出
される空気の向きを上下方向に可変する案内部材を備
え、前記案内部材に結露防止手段を設けたことを特徴と
している。この構成によると、空気調和機を運転すると
案内部材により吹出口の一部が覆われて調和空気が上方
または下方に送出される。案内部材は一方面が案内のた
め調和空気と接触し、他方面が外気と接触する。この
時、冷房運転または除湿運転が行われると案内部材に対
して内側と外側との間に温度差が生じるが結露防止手段
により結露が防止される。
いて、前記結露防止手段は断熱材から成ることを特徴と
している。
いて、前記断熱材は断熱塗料から成ることを特徴として
いる。
いて、前記断熱材は起毛布から成ることを特徴としてい
る。
いて、前記断熱材は中空部材により形成される空気層ま
たは真空層から成ることを特徴としている。
おいて、前記吹出口から上方に調整空気を送出して冷房
運転または除湿運転を行うことを特徴としている。
参照して説明する。説明の便宜上、従来例の図27、図
28と同一の部分については同一の符号を付している。
図1は第1実施形態の空気調和機の室内機を示す概略側
面断面図である。空気調和機の室内機1は、キャビネッ
ト2により本体部が保持されている。キャビネット2の
上面側には吸込口4が設けられており、前方には前面が
遮蔽されたフロントパネル3が着脱自在に取り付けられ
ている。
示)が設けられており、室内の壁に取り付けられる取付
板に該爪部を嵌合することにより支持される。フロント
パネル3の下端部とキャビネット2の下端部との間隙に
は、室内機1の幅方向に延びて略矩形の第1、第2開口
部5a、5bから成る吹出口5が形成されている。
5に連通する送風経路6が形成されている。送風経路6
内のキャビネット2の前方には空気を送出する送風ファ
ン7が配されている。送風ファン7として、例えばクロ
スフローファン等を用いることができる。
位置には、吸込口4から吸い込まれた空気に含まれる塵
埃を捕集・除去するエアフィルタ8が設けられている。
送風経路6中の送風ファン7とエアフィルタ8との間に
は、室内熱交換器9が配置されている。フロントパネル
3と室内熱交換器9との間には所定間隔の空間が設けら
れており、吸込口4から取り入れられた空気が該空間を
通って室内熱交換器9と広い面積で接触するようになっ
ている。室内熱交換器9は圧縮機(不図示)に接続され
ており、圧縮機の駆動により冷凍サイクルが運転され
る。
室内熱交換器9が周囲温度よりも低温に冷却される。暖
房時には、室内熱交換器9が周囲温度よりも高温に加熱
される。尚、室内熱交換器9とエアフィルタ8との間に
は吸い込まれた空気の温度を検知する温度センサ(不図
示)が設けられている。
は除湿時に室内熱交換器9から落下した結露水を捕集す
るドレンパン10が設けられている。前方のドレンパン
10はフロントパネル3に取り付けられ、後方のドレン
パン10はキャビネット2と一体に形成されている。送
風経路6内の吹出口5の第1開口部5aの近傍には、外
部に臨んで垂直方向の吹出角度を略水平乃至下方向に変
更可能な横ルーバ11a、11bが設けられている。横
ルーバ11a、11bの奥側には左右方向の吹出角度を
変更可能な縦ルーバ12が設けられている。
斜して分岐する分岐通路13により送風経路6と連通し
ている。分岐通路13の両端には回動軸14a、15a
でフロントパネル3に枢支される回動板14、15が設
けられている。回動板15により分岐通路13を閉じる
と、回動板15が送風経路6の内壁面を形成して気流を
案内する。これにより、送風経路6を流通する空気の流
通抵抗の増加を防止するようになっている。
機の運転を開始すると、送風ファン7が回転駆動され、
室外機(不図示)からの冷媒が室内熱交換器9へ流れて
冷凍サイクルが運転される。これにより、室内機1内に
は吸込口4から空気が吸い込まれ、エアフィルタ8によ
って空気中に含まれる塵埃が除去される。
換器9と熱交換し、冷却または加熱される。そして、送
風経路6を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11a、1
1bによって左右及び上下方向に向きを規制されて吹出
口5から矢印A1に示すように略水平方向乃至下方向に
向けて室内に送出される。
かに室内の空気を循環させる必要がある。このため、送
風ファン7の回転速度を高くして室内熱交換器9で熱交
換された空気は吹出口5から勢いよく送出される。室温
と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサ
により検知すると、送風ファン7の制御により徐々に送
風量が低下する。
a、11bが回動して第1開口部5aが閉塞される。同
時に、回動板14、15が回動して第2開口部5b及び
分岐通路13の分岐部分が開放される。これにより、送
風経路6を流通する調整空気が分岐通路13を流通して
第2開口部5bから送出され、矢印A2に示すように上
方に導かれる。従って、使用者に常に冷たい風や暖かい
風が当たることがなく、使用者の不快感を防止して快適
性を向上することができる。更に、冷房時には局所的に
使用者の体温を低下させることがなく健康上の安全性を
向上することができる。
る調整空気はフロントパネル3の前面を通過するが、フ
ロントパネル3の前面側が遮蔽されているためショート
サーキットを生じることがない。従って、空気調和機の
冷却効率または暖房効率の低下を防止することができ
る。
め、冷房運転時に結露水の凍結及び成長を防止できる。
従って、結露水の凍結による氷が解けた水や結露水が室
内へ放出されることによる浸水を防止することができる
とともに、成長した氷の押圧力による室内機1の変形や
破損を防止することができる。
も同様に、室内熱交換器9との熱交換により除湿された
低温の空気を上方に送出することにより上記と同様の効
果を得ることができる。また、空気調和機は、室内熱交
換器内に蒸発部と凝縮部とを備えた再熱ドライ方式の除
湿装置であってもよい。即ち、再熱ドライ方式の除湿装
置は、蒸発部で熱交換により冷却除湿された空気が凝縮
部で熱交換により昇温されて室内に送出される。この
時、凝縮器で昇温しても尚、体温よりも低温の空気が常
に使用者に当たることを防止することができる。
室内機を示す概略側面断面図である。前述の図1、図2
に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し
ている。本実施形態は、フロントパネル3が室内機1の
前面側及び上面側を覆うように形成されている。また、
フロントパネル3の前面側は遮蔽され、上面側に吸込口
4が設けられている。その他の部分は第1実施形態と同
一である。
ると、室内機1内に吸込口4から吸い込まれた空気が室
内熱交換器9と熱交換し、冷却または加熱される。そし
て、送風経路6を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11
a、11bによって左右及び上下方向に向きを規制され
て吹出口5から矢印A1に示すように略水平方向乃至下
方向に向けて室内に送出される。
ことを温度センサにより検知すると、送風ファン7の調
整により徐々に送風量が低下する。そして、図4に示す
ように、横ルーバ11a、11bが回動して第1開口部
5aが閉塞される。同時に、回動板14、15が回動し
て第2開口部5b及び分岐通路13の分岐部分が開放さ
れる。これにより、送風経路6を流通する調整空気は分
岐通路13を流通して第2開口部5bから矢印A2に示
すように上方に送出される。
常に冷たい風や暖かい風が当たることがなく、使用者の
不快感を防止して快適性を向上するとともに、冷房時に
は局所的に使用者の体温を低下させることがなく健康上
の安全性を向上することができる。また、フロントパネ
ル3の前面側が遮蔽されているためショートサーキット
を生じることがなく、空気調和機の冷却効率または暖房
効率の低下を防止することができる。更に、結露水や凍
結した氷が解けた水による室内の浸水や、成長した氷に
よる空気調和機の変形や破損を防止することができる。
室内機を示す概略側面断面図である。前述の図1、図2
に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し
ている。第1実施形態と異なる点は、フロントパネル3
の上部に吸込口4aを設けている点である。その他の部
分は第1実施形態と同一である。
内に吸込口4、4aから吸い込まれた空気が室内熱交換
器9と熱交換し、冷却または加熱される。そして、送風
経路6を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11a、11
bによって左右及び上下方向に向きを規制されて吹出口
5から矢印A1に示すように略水平方向乃至下方向に向
けて室内に送出される。
ことを温度センサにより検知すると、送風ファン7の調
整により徐々に送風量が低下する。そして、図6に示す
ように、横ルーバ11a、11bが回動して第1開口部
5aが閉塞される。同時に、回動板14、15が回動し
て第2開口部5b及び分岐通路13の分岐部分が開放さ
れる。これにより、送風経路6を流通する調整空気は分
岐通路13を流通して第2開口部5bから矢印A2に示
すように上方に送出される。
常に冷たい風や暖かい風が当たることがなく、使用者の
不快感を防止して快適性を向上するとともに、冷房時に
は局所的に使用者の体温を低下させることがなく健康上
の安全性を向上することができる。
空気の一部は矢印A3に示すようにフロントパネル3に
設けられた吸込口4aから室内機1内に取り込まれてシ
ョートサーキットが生じる。しかしながら、本実施形態
は以下の方法によりショートサーキットの発生を抑制し
ている。
4aの開口率との関係を示している。横軸は開口率(単
位:%)を示している。開口率は垂直面に投影した際
に、吹出口5よりも上方の投影面積に対する吸込口4a
の開口面積の割合により表している。縦軸はショートサ
ーキットの風量を示しており、開口率50%の時のショ
ートサーキットの風量を1としたときの比により表して
いる。また、垂直面に投影して吹出口5よりも上方の長
さを100%とし、上から50%の位置を中心にして上
下略対称に分散して吸込口を配置した時の実験データを
示している。
ートサーキットの風量が増加する。前述の図27、図2
8に示す従来例の開口率は約50%になっている。開口
率を20%以下にするとショートサーキットの風量が従
来の1/2以下になる。従って、本実施形態は、吸込口
4aの開口率を20%以下に形成することによって、従
来よりも著しくショートサーキットの発生を抑制するこ
とができる。
吸込口4aの位置との関係を示している。縦軸はショー
トサーキットの風量を示しており、垂直面に投影して吹
出口5よりも上方の長さを100%とし、上から50%
の位置を中心に上下略対称に分散して開口率50%の吸
込口を配置した時のショートサーキットの風量を1とし
ている。
込口4aの位置は、垂直面に投影して、室内機1の上か
ら吸込口4aの下端までの距離を吹出口5よりも上方の
室内機1の長さに対する比(単位:%)により表してい
る。また、図7の結果から、開口率が20%の吸込口4
aの位置を可変したときの実験データを示している。
るほどショートサーキットの風量が減少する。そして、
吸込口4aの位置が上から60%と50%との間でショ
ートサーキットの風量が急激に減少する。従って、本実
施形態は、吸込口4aを室内機1の上から50%以内に
設け、下方を遮蔽することによって更にショートサーキ
ットの発生を抑制することができるようになっている。
効率を向上させることができる。また、室内機1の上面
が室内の天井と接近している場合には上面の吸込口4か
ら取り込まれる空気量が減少しても前方に面して設けら
れる吸込口4aから空気を取り込むことができ、送風効
率の低下を防止することができる。また、本実施形態に
示すように、上方へ行くほど後方へ傾斜する傾斜面3a
(図6参照)に吸込口4aを形成することにより、ショ
ートサーキットを更に抑制することができる。
室内機を示す概略斜視図である。前述の図5、図6に示
す第3実施形態と同様の部分には同様の符号を付してい
る。第3実施形態と異なる点は、フロントパネル3には
左右方向に分離した複数の吸込口4aを上下に2列設け
ている点である。他の部分は第3実施形態と同一であ
る。
取り込まれた空気は吹出口の第1開口部5aから矢印A
1に示すように略水平方向乃至下方に送出される。室温
と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサ
により検知すると、図10に示すように、第1開口部5
aが閉塞される。同時に、第2開口部5bが開放され、
第2開口部5bから矢印A2に示すように調整空気が上
方に送出される。
以下になっている。また、垂直面に投影して吹出口より
も上方の室内機1の長さを100%としたときに上から
50%以内に下段の吸込口4aの下端が設けられ、フロ
ントパネル3の下方が遮蔽されている。従って、第3実
施形態と同様にショートサーキットの発生を抑制し、空
気調和機の冷却効率または暖房効率を向上させることが
できる。更に、開口率を20%以下に保持しつつ吸込口
4aの形状を自由に形成することができるため、室内機
1の外観の美観を向上させることができる。
の室内機を示す概略側面断面図である。前述の図5、図
6に示す第3実施形態と同様の部分には同一の符号を付
している。第3実施形態と異なる点は、吸込口4aが、
フロントパネル3の上端とキャビネット2の上面部2a
との間に設けられた隙間により形成されている点であ
る。その他の部分は第3実施形態と同一である。
取り込まれた空気は吹出口5の第1開口部5aから矢印
A1に示すように略水平方向乃至下方に送出される。室
温と設定温度との温度差が小さくなったことを温度セン
サにより検知すると、図12に示すように、横ルーバ1
1a、11bにより第1開口部5aが閉塞される。同時
に、回動板14、15の回動により第2開口部5b及び
分岐通路13が開放され、第2開口部5bから矢印A2
に示すように調整空気が上方に送出される。
以下になっている。また、垂直面に投影して吹出口より
も上方の室内機1の長さを100%としたときに上から
50%以内に吸込口4aの下端が設けられ、フロントパ
ネル3の下方が遮蔽されている。従って、第3実施形態
と同様にショートサーキットの発生を抑制し、空気調和
機の冷却効率または暖房効率を向上させることができ
る。
の室内機の一部を示す概略斜視図である。前述の図1
1、図12に示す第5実施形態と同様の部分には同一の
符号を付している。第5実施形態と異なる点は、回動軸
16aによりフロントパネル3の側面部(不図示)に枢
支される開閉扉16を吸込口4aに設けている点であ
る。その他の部分は第5実施形態と同一である。
と、室内の空気が吸込口4a及び吸込口4から室内機1
内に取り込まれる。室内機1内に取り込まれた空気は吹
出口5の第1開口部5aから矢印A1に示すように略水
平方向乃至下方に送出される。室温と設定温度との温度
差が小さくなったことを温度センサにより検知すると、
図14に示すように、横ルーバ11a、11bにより第
1開口部5aが閉塞される。同時に、回動板14、15
の回動により第2開口部5b及び分岐通路13が開放さ
れ、第2開口部5bから矢印A2に示すように調整空気
が上方に送出される。
が閉塞される。従って、上方に送出される調和空気のシ
ョートサーキットを防止して冷却効率または暖房効率を
向上させることができる。
すように、開閉扉16は回動軸16aを下端に配置して
回動できるようにしても同様の効果を得ることができ
る。更に、図17、図18の第8実施形態に示すよう
に、スライド移動して吸込口4aを開閉する開閉扉17
を設けてもよい。
示す概略斜視図である。前述の図13、図14に示す第
6実施形態と同様の部分には同様の符号を付している。
第6実施形態と異なる点は、開閉扉16(図13参照)
に替えて、蛇腹状に折り畳んで左右方向に開閉できる開
閉部材18を設けている点である。他の部分は第6実施
形態と同一である。
a及び吸込口4から室内機1内に取り込まれた空気は吹
出口の第1開口部5aから矢印A1に示すように略水平
方向乃至下方に送出される。室温と設定温度との温度差
が小さくなったことを温度センサにより検知すると、図
20に示すように、第1開口部5aが閉塞される。同時
に、第2開口部5bが開放され、第2開口部5bから矢
印A2に示すように調整空気が上方に送出される。この
時、開閉部材18を閉じて吸込口4aが閉塞され、ショ
ートサーキットを防止するようになっている。
機の室内機を示す概略側面断面図である。前述の図1、
図2に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を
付している。本実施形態は、フロントパネル3、ドレン
パン10、回動板(案内部材)14、15及び横ルーバ
(案内部材)11a、11bに発泡樹脂等から成る断熱
材21を固着している点である。その他の部分は第1実
施形態と同一である。
内に吸込口4から吸い込まれた空気が室内熱交換器9と
熱交換し、冷却または加熱される。そして、送風経路6
を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11a、11bによ
って左右及び上下方向に向きを規制されて吹出口5から
矢印A1に示すように略水平方向乃至下方向に向けて室
内に送出される。
ことを温度センサにより検知すると、送風ファン7の調
整により徐々に送風量が低下する。そして、図22に示
すように、横ルーバ11a、11bが回動して第1開口
部5aが閉塞される。同時に、回動板14、15が回動
して第2開口部5b及び分岐通路13の分岐部分が開放
される。これにより、送風経路6を流通する調整空気は
分岐通路13を流通して第2開口部5bから矢印A2に
示すように上方に送出される。
ロントパネル3の背面側は熱交換前の空気と接触する。
フロントパネル3の前面側は第2開口部5bから送出さ
れる冷却された空気と接触するため背面側よりも低温と
なる。このため、フロントパネル3の両面に温度差が生
じるが、断熱材21により断熱しているため結露を防止
して結露水の室内への飛散を防止することができる。
出する際には回動板14、15及び横ルーバ11a、1
1bの一方の面が高温の空気と接触し、他方の面が低温
の空気と接触する。しかし、断熱材21により断熱して
いるため結露を防止することができる。
ことができるとともに、簡単な構成により結露を防止し
て室内への結露水の飛散を防止することができる。ま
た、第2〜第9実施形態の空気調和機においても同様に
断熱材21を設けることができる。更に、前述の図2
7、28に示す従来例の空気調和機おいても同様に、回
動板14、15及び横ルーバ11a、11bに断熱材2
1を設けることによって結露を防止する効果を得ること
ができる。尚、結露防止のためにフロントパネル3、回
動板14、15及び横ルーバ11a、11bにヒータ等
の加熱装置を設けてもよい。
の室内機を示す概略側面断面図である。前述の図21、
図22に示す第10実施形態と同様の部分には同一の符
号を付している。本実施形態は、フロントパネル3が中
空部3bを有するように成形加工されている。これによ
り、断熱材21(図21参照)に替えて中空部3b内の
空気が断熱材となっている。また、回動板14、15及
び横ルーバ11a、11bには起毛布から成る断熱材2
2を固着している。その他の部分は第10実施形態と同
一である。
態と同様に第2開口部5bから調整空気を送出する際に
結露を防止することができ、より低温の空気を送出する
ことができる。また、中空のフロントパネル3により結
露を防止できるため、部品点数を削減することができ
る。更に、起毛布から成る断熱材22により、結露を防
止できるとともに、送風時の空力音を低減することがで
きる。
14、15または横ルーバ11a、11bを中空に形成
してもよい。例えば、図24は中空に形成した横ルーバ
11aを示す斜視図である。横ルーバ11aは、断面U
字型に形成され、中空部11cの空気層から成る断熱材
と一体化されている。これにより、断熱による結露防止
を図ることができるとともに、部品点数を削減すること
ができる。
を密閉してもよい。この時、中空部11cを真空に形成
すると断熱効果をより向上させることができる。更に、
中空部11cにシリカ等の粉末を充填して所謂、粉末真
空断熱処理を施してもよい。このようにすると、より低
温の調整空気を送出することが可能となる。
5あるいは横ルーバ11a、11bの表面に、断熱材と
して断熱塗料を塗布してもよい。断熱塗料として、例え
ば、旭硝子コートアンドレジン(株)製のテンプレック
ス(登録商標)等を用いることができる。これにより、
接着剤の削減や貼り付けの手間の削減によるコスト削減
を図ることができる。尚、第11実施形態のフロントパ
ネル3の中空部3bを真空にしてもよい。
方に切り替えて送出する空気調和機において、吹出口よ
りも上方の前面側を遮蔽しているので、使用者に常に冷
たい風や暖かい風が当たることがなく、使用者の不快感
防止による快適性の向上及び健康上の安全性の向上を図
ることができるとともに、ショートサーキットを防止し
て冷却効率或いは暖房効率を向上させることができる。
また、ショートサーキットが発生しないため、冷房運転
時や除湿運転時に結露水の凍結及び成長を防止できる。
従って、結露水の凍結による氷が解けた水や結露水が室
内へ放出されることによる浸水を防止することができる
とともに、成長した氷の押圧力による空気調和機の変形
や破損を防止することができる。
上方に切り替えて送出する空気調和機において、吸込口
の開口率を20%以下にしたので、使用者の不快感防止
による快適性の向上及び健康上の安全性の向上を図るこ
とができるとともに、ショートサーキットを抑制して冷
却効率或いは暖房効率を向上させることができる。更
に、結露水や凍結した氷が解けた水が放出されることに
よる室内の浸水や、成長した氷による空気調和機の変形
や破損を防止することができる。
上方に切り替えて送出する空気調和機において、垂直面
に投影して吹出口よりも上方の長さを100%としたと
きに、前面側の下方の50%を遮蔽しているので、使用
者の不快感防止による快適性の向上及び健康上の安全性
の向上を図ることができるとともに、ショートサーキッ
トを抑制して冷却効率或いは暖房効率を向上させること
ができる。更に、結露水や凍結した氷が解けた水が放出
されることによる室内の浸水や、成長した氷による空気
調和機の変形や破損を防止することができる。
ネルとキャビネットの間に設けた隙間により形成するの
で簡単にショートサーキットを抑制することができる。
上方に切り替えて送出する空気調和機においてフロント
パネル或いは空気の向きを上下方向に可変する案内部材
に結露防止手段を設けているので、吹出口から上方に調
和空気を送出する際にフロントパネル或いは案内部材の
一面が低温の空気と接触し、他面が高温の空気と接触し
ても結露を防止して結露水の飛散を防止することができ
る。
材から成るので、簡単に結露を防止することができる。
ら成るので、簡単に結露を防止できるとともに、接着剤
の削減及び貼り付け作業を削減することができる。
成るので、簡単に結露を防止できるとともに、送風の空
力音を低減することができる。
より形成される空気層または真空層から成るので、簡単
に結露を防止できるとともに、部品点数を削減すること
ができる。
を示す概略側面断面図である。
の動作を示す概略側面断面図である。
を示す概略側面断面図である。
の動作を示す概略側面断面図である。
を示す概略側面断面図である。
の動作を示す概略側面断面図である。
の吸込口の開口率とショートサーキット風量との関係を
示す図である。
の吸込口の位置とショートサーキット風量との関係を示
す図である。
を示す斜視図である。
の動作を示す斜視図である。
を示す概略側面断面図である。
の動作を示す概略側面断面図である。
を示す概略側面断面図である。
の動作を示す概略側面断面図である。
を示す概略側面断面図である。
の動作を示す概略側面断面図である。
を示す概略側面断面図である。
の動作を示す概略側面断面図である。
を示す斜視図である。
の動作を示す斜視図である。
機を示す概略側面断面図である。
機の動作を示す概略側面断面図である。
機を示す概略側面断面図である。
の室内機の横ルーバの他の形態を示す斜視図である。
の室内機の横ルーバの更に他の形態を示す斜視図であ
る。
面図である。
面断面図である。
概略側面断面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 室内の壁面に取り付けて、吸込口から取
り入れた空気を調和して下部に設けた吹出口から下方及
び上方に切り替えて送出する空気調和機において、前記
吹出口よりも上方の前面側を遮蔽したことを特徴とする
空気調和機。 - 【請求項2】 室内の壁面に取り付けて、吸込口から取
り入れた空気を調和して下部に設けた吹出口から下方及
び上方に切り替えて送出する空気調和機において、前記
吹出口よりも上方の前面側に前記吸込口を設け、垂直面
に投影して該吸込口の開口面積を前記吹出口よりも上方
の投影面積の20%以下にしたことを特徴とする空気調
和機。 - 【請求項3】 室内の壁面に取り付けて、吸込口から取
り入れた空気を調和して下部に設けた吹出口から下方及
び上方に切り替えて送出する空気調和機において、垂直
面に投影して、前記吹出口よりも上方の長さを100%
とし、前面側の上から50%よりも下方を遮蔽したこと
を特徴とする空気調和機。 - 【請求項4】 空気調和機の本体部を保持するキャビネ
ットと、空気調和機本体の前面を覆うフロントパネルと
を有し、前記吸込口は前記キャビネットまたは前記フロ
ントパネルに設けた開口部から成ることを特徴とする請
求項2または請求項3に記載の空気調和機。 - 【請求項5】 空気調和機の本体部を保持するキャビネ
ットと、空気調和機本体の前面を覆うフロントパネルと
を有し、前記吸込口は前記フロントパネルと前記キャビ
ネットの間に設けた隙間から成ることを特徴とする請求
項2または請求項3に記載の空気調和機。 - 【請求項6】 前記フロントパネルに結露防止手段を設
けたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の
空気調和機。 - 【請求項7】 空気調和機本体の前面を覆うフロントパ
ネルに結露防止手段を設けたことを特徴とする請求項1
〜請求項3のいずれかに記載の空気調和機。 - 【請求項8】 室内の壁面に取り付けて、吸込口から取
り入れた空気を調和して下部に設けた吹出口から下方及
び上方に切り替えて送出する空気調和機において、前記
吹出口の一部を覆って前記吹出口から送出される空気の
向きを上下方向に可変する案内部材を備え、前記案内部
材に結露防止手段を設けたことを特徴とする空気調和
機。 - 【請求項9】 前記結露防止手段は断熱材から成ること
を特徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載の空
気調和機。 - 【請求項10】 前記断熱材は断熱塗料から成ることを
特徴とする請求項9に記載の空気調和機。 - 【請求項11】 前記断熱材は起毛布から成ることを特
徴とする請求項9に記載の空気調和機。 - 【請求項12】 前記断熱材は中空部材により形成され
る空気層または真空層から成ることを特徴とする請求項
9に記載の空気調和機。 - 【請求項13】 前記吹出口から上方に調整空気を送出
して冷房運転または除湿運転を行うことを特徴とする請
求項1〜請求項12に記載の空気調和機。
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