JPH0243271A - 冷凍サイクル用断熱塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、冷凍サイクルで使用される機器等の断熱に用
いられる冷凍サイクル用断熱塗料に関するものである。

（従来の技術） 最近、空調機の冷却効率の向上を目的として、配管、コ
ンプレッサ等からの熱のリークを防止する種々の工夫が
なされている。従来、この種の工夫としては、例えば、
配管を発泡ゴムからなる断熱材で包み込む方法や、コン
プレッサを圧縮ウールからなる断熱材で覆う方法が行な
われていた。

（発明が解決しようとする課題） ところで、上記の断熱方法にあっては、断熱材と被断熱
物との間に間隙ができ易く、被断熱体の表面に対流が発
生して断熱効率が低下するという問題点があった。また
、断熱材の被断熱物への装着に手間がかかるとともに、
被断熱物の形状が複雑な場合には断熱材の成形が難しい
という問題点があった。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、上記課題を解決するためになされたものであ
って、塗料中に多数の中空体を有する構成とされている
。

（作　用） 本発明にあっては、塗料中に多数の中空体を有している
から、断熱体と被断熱物との間に間隙ができることがな
く、シたがってこの間隙に対流が発生して断熱効率が低
下することを防止することができる。また、断熱塗料を
塗布するだけで、被断熱物に断熱層を形成することがで
きるから、製造上の手間を省くことができるとともに、
被断熱物の形状が複雑な場合にも容易に断熱層を形成す
ることができる。

（実施例） 以下本発明の一実施例について、第１図ないし第３図を
参照して説明する。

第１図は、第２図に示すようなコンプレッサ１１の壁部
の断面を示すものであって、図中符号１２はコンプレッ
サ１１の表面板金を示す。この表面板金１２の外面には
、冷凍サイクル用断熱塗料１３が塗布されている。この
冷凍サイクル用断熱塗料１３は、防錆塗料１４と、この
防錆塗料１４中に多数分散して含まれる中空ビーズ１５
・・・とから構成されている。

このように、上記実施例にあっては、防錆塗料１４中に
多数の中空ビーズ１５・・・が含まれた冷凍サイクル用
断熱塗料１３がコンプレッサ１１の表面板金１２の外面
に塗布されているから、第４図に示すように、コンプレ
ッサの表面板金１２の外面に防錆塗料１４が塗布されて
いる場合に比して、防錆塗料１４部分の伝熱断面積が小
さくなる。すなわち、第３図に示すように、伝熱断面積
Ａ−Ａ′は、中空ビーズ１５・・・による空間の分だけ
小さくなる。したがって、熱伝導量を低下させることが
でき、断熱効果を向上させることができる。

また、冷凍サイクル用断熱塗料１３を表面板金１２に塗
布することによって断熱層を形成するようにしているか
ら、表面板金１２と断熱塗料との間に間隙を生ずるよう
なことがない。したがって、この間隙に対流が発生して
断熱効率が低下することを防止することができる。

さらに、冷凍サイクル用断熱塗料１３を塗布するだけで
容易に断熱層の形成を行なうことができるから、断熱材
をコンプレッサに装着する手間を省くことができるとと
もに、コンプレッサの形状が複雑であっても、コンプレ
ッサのすべての表面に容易に断熱層を形成することがで
きる。

また、冷凍サイクル用断熱塗料１３は防錆塗料を有して
いるから、断熱作用と同時に防錆効果をも奏することが
でき、複合効果を得ることができる。したがって、第４
図に示すように、表面板金１２に防錆塗料１４を塗布し
、その外側を断熱材１６で覆う場合に比して、厚さを薄
くすることができ、装置全体を小型化することができる
。また、塗料および断熱材のコストを削減することがで
きるとともに、製造上の手間を削減することができる。

さらに、従来の塗装設備をそのまま使用することができ
、新たな設備投資を必要としない。また、断熱性は、断
熱塗料の塗布量を調整し塗膜の厚さを変えることによっ
て調整することができる。さらに、高い断熱性が要求さ
れる場合には、断熱塗料を塗布した上に断熱材を装着す
ればよい。この場合においては、断熱塗料による断熱効
果の分だけ装着する断熱材の厚さを薄くすることができ
、コストを削減することができる。

なお、上記実施例においては、中空ビーズを用いている
が、中空ガラスピーズ、シラスバルーン等の無機質の材
料からなる中空体を用いてもよく、また、耐熱樹脂ビー
ズのように有機質からなる中空体でもよい。さらに、中
空体に替えて塗料中に発泡等による多数の気胞を介在さ
せるようにしてもよい。

また、上記実施例においては、塗料として防錆塗料を採
用しているが、これに限る必要はなく、他の塗料でもよ
い。

さらに、上記実施例においては、冷凍サイクル用断熱塗
料をコンプレッサに使用しているが、これに限る必要は
なく、冷凍サイクル中の他の装置および部品、例えば四
方弁、−設配管等に使用してもよいのは勿論である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明にあっては、断熱体と被断
熱物との間に間隙を生ずることがなく、したがって断熱
効率の低下を防止することができる。また、塗料を塗布
するだけで断熱層を形成することができ、製造上の手間
を省くことができるとともに、被断熱物の形状が複雑な
場合にも容易に断熱層を形成することができるという効
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第１図はその冷凍サイクル用断熱塗料の塗布部の断
面図、第２図は冷凍サイクル用断熱塗料が塗布されたコ
ンプレッサを示す斜視図、第３図は冷凍サイクル用断熱
塗料の拡大断面図、第４図は、第１図の実施例と比較す
るための防錆塗料の塗布部の断面図である。 １３・・・冷凍サイクル用断熱塗料、１４・・・防錆塗
料、１５・・・中空ビーズ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 塗料中に多数の中空体を有することを特徴とする冷凍サ
   イクル用断熱塗料。