JPH10503154A - ２つの包装材ウエブを接続するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 底部シート材（１１）をカバーシート材（１２）に接続するための装置（１０）が、加熱ローラ（１５）と、この加熱ローラ（１５）と協働するヒートシールローラ（１６，１６ａ）とを有している。加熱ローラ（１５）の侵入側領域に、カバーシート材（１２）のための予加熱装置（２０）が配置されている。カバーシート材（１２）の特に良好な処理を可能にするために、楔状加熱部材（３０，３０ａ）として構成された、カバーシート材（１２）のための付加的な予加熱装置を加熱ローラ（１５）のすぐ近くに配置することが提案されている。予加熱装置（２０）の代わりに、ヒートシールローラ（１６，１６ａ）も加熱可能に構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ２つの包装材ウエブを接続するための装置 従来の技術 本発明は、例えばヨーロッパ公開特許第０４３２１２６号明細書により公知で あるような、請求項１の上位概念に記載した、２つの包装材ウエブ（帯状の包装 材）を接続するための装置から出発している。このような形式の装置は特に、熱 可塑性材料より成る、錠剤、糖衣錠又はこれと類似のものを収容するためのポケ ット状凹部を備えたプラスチックウエブをカバーシート材にヒートシールするた めに使用される。公知の装置においては、ヒートシールしようとする２つのシー ト材ウエブは、加熱及びヒートシールローラの間の侵入領域に作用する加熱ブロ ーによって予加熱される。 実際の使用によれば、このような形式の予加熱装置は、充分満足に作業しない 、つまり気密なヒートシールが保証されないということが分かった。これは特に 、処理が困難なカバーシート材においてそうである。処理が困難なカバーシート 材とは、例えば特に良好に再使用可能なカバーシート材、又は特別な機能的特性 を有するカバーシート材のことである。このようなカバーシート材は、特に、一 方ではプラスチックウエブに気密に接続され、他方ではプラスチックウエブから カバーシート材を手によって簡単に剥き取ることができるいわゆる「ピールオフ 式“Peel-Off”カバーシート材」のことである。 発明の利点 これに対して、請求項１又は５に記載した特徴を有する、２つの包装材ウエブ を接続するための本発明による装置は、処理するのが困難であるカバーシート材 もしっかりと確実に処理することができるので、プラスチックウエブとの常に気 密なヒートシールが得られるという利点を有している。 ２つの包装材ウエブを接続するための本発明による装置の別の利点及び有利な 変化実施例は、従属請求項及び以下の説明に記載されている。 図面 本発明の２つの実施例が図面に示されていて、以下に詳しく説明されている。 図１は、２つの包装材ウエブを接続するための装置の、２つの作業段階中におけ る概略的な縦断面図、図２は、図１の実施例とは異なる実施例の、同様に縦断面 図である。 実施例の説明 ２つの包装材ウエブ１１，１２を接続するための装置１０は、軸１３を中心に して旋回可能な加熱ローラ１５と、この加熱ローラ１５と協働する、駆動される ヒートシールローラ１６とを有している。２つのローラ１５，１６の接触領域１ ７内では、底部シート材１ １及びカバーシート材１２として記載された２つの包装材ウエブが、熱及び圧力 の影響を受けて公知の形式で互いに接続若しくは溶接される。 熱可塑性の材料より成る底部シート材１１には、前もって存在する図示してい ない第１のステーションでポケット状凹部１８が成形され、次いで第２のステー ションでこのポケット状凹部１８内に、例えば錠剤が満たされる。底部シート材 １２を搬送するために、ヒートシールローラ１６はその外周面で、ポケット状凹 部１８に合致する切欠１９を有している。カバーシート１２は例えばアルミニウ ム又はプラスチック材料例えばポリプロピレンより成っている。 カバーシート材１２を必要な熱融着（ヒートシール）温度に加熱するために、 加熱ローラ１５の他に、加熱ローラ１５と協働する予加熱装置２０が使用される 。予加熱装置２０は、カバーシート材１２の下側若しくは上側２２，２３に対し てわずかな間隔を保って、この下側及び上側に合致して配置された２つの加熱プ レート２４，２５を有している。上側２３に作用する加熱プレート２５は有利な 形式で、軸１３を中心にして離反旋回させるために加熱ローラ１５に接続されて いる。加熱ローラ１５及び加熱プレート２５の離反旋回せしめられた位置は、図 １に一点鎖線で示されている。カバーシート材１２の上側２３をできるだけ均一 に加熱するために、加熱ローラ１５に向けられた、加 熱プレート２５の端面は、加熱ローラ１５に形状接続式に合致しているので、加 熱プレート２５と加熱ローラ１５との間には殆どギャップは存在していない。カ バーシート材１２の下側２２に向けられた加熱プレート２４は、カバーシート材 １２が加熱ローラ１５に当接する高さ位置にほぼ達する。ヒートシールローラ１ ６に向けられた、加熱プレート２４の端部２８には、予加熱部材として構成され た、別個に加熱可能な楔状加熱部材３０が直接接続されており、この楔状加熱部 材３０は、２つのローラ１５，１６の接触領域１７内にほぼ達している。 楔状加熱部材３０は、加熱プレート２４とほぼ同じ厚さを有していて、加熱プ レート２４に接続されている。製造中断中に、加熱プレート２４と楔状加熱部材 ３０とは一緒に、加熱ローラ１５若しくはヒートシールローラ１６から離反する （離れる）方向に旋回可能であって、これによって、底部シート材１１若しくは カバーシート材１２に対して、これらのシート材がもはや加熱されない程度の大 きい間隔が得られる。ここでも、加熱プレート２４及び楔状加熱部材３０の離反 旋回された位置は、図１に一点鎖線で示されてている。 カバーシート材１２若しくは底部シート材１１に向けられた、楔状加熱部材３ ０の加熱面３２，３３は、付着防止コーティングされていて、加熱ローラ１５若 しくはヒートシールローラ１６の形状に応じてそれぞれ凹状に形成されているの で、カバーシート材１２若しくはヒートシール材１１に対してそれぞれ一定の間 隔が調節されており、この間隔は、カバーシート材１２の下側２２に対する加熱 プレート２４の間隔よりも大きい。 底部シート材１１を大きい面に亙って予加熱することもできるようにするため に、変化形状においては、一点鎖線で示された楔状加熱部材３０ａは、底部シー ト材１１の上側３４に対して平行に延長されている。 ２つの包装材ウエブ１１，１２を接続するための上記装置１０は、次のように 作用する。加熱ローラ１５並びに加熱プレート２４，２５及び楔状加熱部材３０ 若しくは３０ａの加熱は、互いに別個に調節可能である。一般的に、楔状加熱部 材３０若しくは３０ａは、カバーシート材１２の溶融点に近いか又はこれよりも 高い最大温度に調節されている。カバーシート材１２からの楔状加熱部材３０若 しくは３０ａの間隔によって、カバーシート材１２がこの温度にならないように 保証される。これに対して、予加熱部材として使用される２つの加熱プレート２ ４，２５は、最小の温度を有している。２つの包装材ウエブ１１，１２を接続す るために、ヒートシールローラ１６は、有利には連続的に駆動され、この場合、 底部シート材１１の前送りは、ポケット状凹部１８がヒートシールローラ１６の 切欠１９内に形状接続式（形状による束縛）に当接することによって得られる。 次いで、２つの加熱プレート２４，２５及び楔状加熱部材３０若しくは３０ａに よって予加熱されたカバーシート材１２はその下側２２が、加熱ローラ１５によ る熱及び圧力によって底部シート材１１の上側にヒートシールされる。楔状加熱 部材３０若しくは３０ａによって、カバーシート材１２の下側２２が送り方向で 見て加熱ローラ１５に向かって次第に集中的に加熱されるので、特に良好なヒー トシールが得られる。特に、楔状加熱部材３０ａの、底部シート材１１の上側３ ４に対して平行に延びる加熱面３３ａによって、底部シート材１１も予加熱され るので、２つの包装材ウエブ１１，１２の最適な接続が得られ、この場合、底部 シート材１１とカバーシート材１２との間の熱負荷が小さく維持される。 図２に示した実施例においては、予加熱装置２０が省略されている。その代わ り、加熱ローラ１５だけでなく、ヒートシールローラ１６ａも加熱可能に構成さ れている。これによって温度を、底部シート材１１及び充填材料に合わせること ができるので、底部シート材１１若しくは充填材料の損傷は避けることができる 。加熱されたヒートシールローラ１６ａによって、付加的に熱エネルギーを底部 シート材１１に伝達することができ。これは、良好なヒートシールのために有効 である。付加的に、加熱ローラ１５には付加的な変向 ローラ３５が連結されている。加熱ローラ１５に対する変向ローラ３５の位置を 介して、加熱ローラ１５に対するカバーシート材１２の巻掛け角度αを変えるこ とができる。この巻掛け角度αが大きければ大きい程、所定の熱量をカバーシー ト材１２に引き渡すために、加熱ローラ１５の温度を低く調節することができる 。他方、加熱ローラ１５の所定の温度において、より大きい巻掛け角度に応じて 特に大きい熱量をカバーシート材１２に伝達することができる。実際には、加熱 ローラ１５は、一定に調節された所定の温度を有している。巻掛け角度αを相応 に調節することによって、必要な熱エネルギーをカバーシート材１２に確実に伝 達することができる。 第１実施例による装置に、同様に加熱可能なヒートシールローラ１６を備える ことも可能であるということを、補足的に述べておく。これによって２つの実施 例の利点を互いにプラスすることができる。しかも、底部シート材１１の材料を 相応に選択すれば、楔状加熱部材３０若しくは３０ａの加熱面３３、３３ａの接 着防止コーティングを省略することができる。また、装置１０の使用を、図示の 実施例で記載されたブリスターウエブ(blisterbahn)だけに限定されるものでは なく、基本的に、互いに接続しようとする包装材ウエブに転用することができる 。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．熱及び圧力の作用下で、第１の包装材ウエブ（１２）を第２の包装材ウエ ブ（１１）にヒートシールための装置であって、第１の包装材ウエブ（１２）に 働く加熱ローラ（１５）と、該加熱ローラ（１５）と協働するヒートシールロー ラ（１６）と、これら２つのローラ（１５，１６）の接触領域（１７）に作用す る第１の予加熱装置（３０，３０ａ）とを有している形式のものにおいて、 第１の包装材ウエブ（１２）に配属された第２の予加熱装置（２０）が設けら れており、第１の予加熱装置（３０，３０ａ）の温度と第２の予加熱装置（２０ ）の温度とがそれぞれ別個に調節可能であることを特徴とする、２つの包装材ウ エブを接続するための装置。 ２．第１の予加熱装置（３０，３０ａ）が、第２の包装材ウエブ（１１）の上 側（３４）の領域内で延長可能に構成されている、請求項１記載の装置。 ３．第１の包装材ウエブ（１２）の下側（２２）に向けられた、第１の予加熱 装置（３０，３０ａ）の面（３２）が、第１の包装材ウエブ（１２）の下側（２ ２）に対して、第２の予加熱装置（２０）の相応の面よりも大きい間隔を有して いる、請求項１又は２記載の装置。 ４．第１の予加熱装置（３０，３０ａ）が、第２の予加熱装置（２０）の一部 （２４）と協働して、２つの包装材ウエブ（１１，１２）から離反旋回可能に構 成されている、請求項１から３までのいづれか１項記載の装置。 ５．第１の包装材ウエブ（１２）を熱及び圧力の作用下で第２の包装材ウエブ （１１）にヒートシールするための装置（１０）であって、第１の包装材ウエブ （１２）に作用する加熱ローラ（１５）と、該加熱ローラ（１５）と協働するヒ ートシールローラ（１６ａ）と、これら２つのローラ（１５，１６ａ）に作用す る第１の予加熱装置（３０，３０ａ）とを有している形式のものにおいて、 第１の包装材ウエブ（１２）が、位置移動可能なローラ（３５）上をガイドさ れ、加熱ローラ（１５）に対する、ローラ（３５）の位置に応じて、加熱ローラ （１５）に対する第１の包装材ウエブ（１２）の相応の巻掛け角度（α）が調節 されるようになっていることを特徴とする、第１の包装材ウエブを熱及び圧力の 作用下で第２の包装材ウエブにヒートシールするための装置。 ６．ヒートシールローラ（１６，１６ａ）が加熱可能に構成されている、請求 項１から５までのいづれか１項記載の装置。 ７．予加熱装置（３０，３０ａ）が、少なくとも第 １の包装材ウエブ（１２）に向けられた面（３２）で、第１の包装材ウエブ（１ ２）の溶融温度とほぼ同じか又はこれを越える温度を有している、請求項１から ６までのいづれか１項記載の装置。 ８．第１の包装材ウエブがカバーシート材（１２）であって、第２の包装材ウ エブが、切欠（１９）を備えた底部シート材（１１）である、請求項１から７ま でのいづれか１項記載の装置。