JPH1050072A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH1050072A
JPH1050072A JP8221819A JP22181996A JPH1050072A JP H1050072 A JPH1050072 A JP H1050072A JP 8221819 A JP8221819 A JP 8221819A JP 22181996 A JP22181996 A JP 22181996A JP H1050072 A JPH1050072 A JP H1050072A
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JP
Japan
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sense amplifier
mosfet
unit
differential amplifier
circuit
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JP8221819A
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Yasuhiro Fujimura
康弘 藤村
Kazumasa Ando
一昌 安藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 多ビット構成のスタティック型RAMの動作
の安定化と高速化。 【解決手段】 電源電圧VDDとMOSFETのドレイ
ンN3及びN4との間にあって、非動作状態時は出力ノ
ードを電源電圧VDDにプリチャージし動作状態時は前
記MOSFETに対する負荷手段として作用するMOS
FETP3及びP4と、センスアンプSAの非反転及び
反転入力端子とMOSFETN3、N4のゲートとの間
に設けられ増幅動作終了後にオフ状態とされるMOSF
ETP1及びP2と、MOSFETN3、N4のゲート
と接地電位VSSとの間にそれぞれ設けられ増幅動作終
了後にオン状態とされる第7及び第8のMOSFETN
1及びN2とを含む単位センスアンプUSA0と、入出
力ノードがパスMOSFETを介することなく直接単位
センスアンプUSA0の非反転及び反転出力ノードにそ
れぞれ結合される単位センスアンプラッチUSL0とか
らなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体記憶装置に
関し、例えば、×160ビットのような多ビット構成を
とるスタティック型RAM(ランダムアクセスメモリ)
ならびにその動作の安定化及び高速化に利用して特に有
効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】スタティック型メモリセルが格子状に配
置されてなるメモリアレイをその基本構成要素とし、例
えば160ビットの記憶データを同時に入力又は出力し
うるいわゆる多ビット構成のスタティック型RAMがあ
り、このようなスタティック型RAMを内蔵する論理集
積回路装置がある。論理集積回路装置等に内蔵される多
ビット構成のスタティック型RAMは、記憶データの各
ビットに対応して設けられる例えば160個の単位回路
からなるセンスアンプを備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者等は、この
発明に先立って、上記のような多ビット構成のスタティ
ック型RAMを内蔵する論理集積回路装置を開発しよう
として次の問題点に直面した。すなわち、この論理集積
回路装置に内蔵されるスタティック型RAMは、例えば
×160ビット構成とされ、そのセンスアンプは、記憶
データの各ビットに対応して設けられる例えば160個
の単位回路を含む。
【0004】センスアンプの各単位回路は、例えば図6
に示されるように、Nチャンネル型の一対の差動MOS
FET(金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ。こ
の明細書では、MOSFETをして絶縁ゲート型電界効
果トランジスタの総称とする)N3及びN4を含む差動
増幅回路つまり単位センスアンプUSA0と、それぞれ
PチャンネルMOSFETP5及びNチャンネルMOS
FETN5ならびにPチャンネルMOSFETP6及び
NチャンネルMOSFETN6からなる一対のCMOS
(相補型MOS)インバータが交差結合されてなるラッ
チ回路つまり単位センスアンプラッチUSL0とをそれ
ぞれ含む。単位センスアンプUSA0及び単位データラ
ッチUDL0は、センスアンプ制御信号SC3又はSC
4に従ってそれぞれ選択的に動作状態とされ、これによ
って160個の単位センスアンプ及び単位データラッチ
が同時に動作状態とされることにともなう消費電力の増
大が抑制される。また、単位センスアンプUSA0及び
単位データラッチUDL0間には、センスアンプ制御信
号SC4のハイレベルを受けて、言い換えるならば単位
センスアンプラッチUSL0が動作状態とされたのを受
けてオフ状態とされるPチャンネル型の一対のパスMO
SFETP10及びP11が設けられ、これによって単
位データラッチUDL0の入力確定後は非動作状態とさ
れる単位センスアンプUSA0を切り離し、動作の安定
化を図っている。
【0005】しかし、単位センスアンプUSA0及び単
位データラッチUDL0間に設けられるパスMOSFE
TP10及びP11は、サイズや不純物濃度等の製造バ
ラツキを受けてそのコンダクタンスが異なり、そのソー
ス・ドレイン間における電位差が異なる。このことは、
特にスタティック型RAMの動作が高速化されるほど深
刻な問題となり、場合によっては単位データラッチUD
L0に誤ったデータが取り込まれる原因ともなる。ま
た、これを避けようとして、その非反転及び反転入出力
ノードにおけるレベルが確立された後に単位データラッ
チUDL0を動作状態にしようとした場合、センスアン
プとしての動作が遅くなり、これによってスタティック
型RAMのサイクルタイムの高速化が制約を受ける。
【0006】この発明の目的は、その動作を安定化しつ
つ、差動増幅回路及びラッチ回路を含むセンスアンプの
動作を高速化することにある。この発明の他の目的は、
その動作を安定化しつつ、多ビット構成とされ多数の単
位回路を含むセンスアンプを具備するスタティック型R
AM等の動作を高速化することにある。
【0007】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、論理集積回路装置等に内蔵さ
れ多ビット構成とされるスタティック型RAM等のセン
スアンプの各単位回路を、例えば、差動形態とされる第
1及び第2のMOSFETと、回路の電源電圧と第1及
び第2のMOSFETのドレインつまりその非反転及び
反転出力ノードとの間にそれぞれ設けられ、非動作状態
時は非反転及び反転出力ノードを第1の電源電圧電位に
プリチャージし、動作状態時は第1及び第2のMOSF
ETに対する負荷手段として作用する第3及び第4のM
OSFETと、センスアンプの非反転及び反転入力端子
と第1及び第2のMOSFETのゲートとの間にそれぞ
れ設けられ、増幅動作終了後にオフ状態とされる第5及
び第6のMOSFETと、第1及び第2のMOSFET
のゲートと回路の接地電位との間にそれぞれ設けられ、
増幅動作終了後にオン状態とされる第7及び第8のMO
SFETとを含む差動増幅回路と、一対のCMOSイン
バータが交差結合されてなり、その非反転及び反転入出
力ノードがパスMOSFETを介することなく直接差動
増幅回路の非反転及び反転出力ノードにそれぞれ結合さ
れるラッチ回路とをもとに構成する。
【0009】上記した手段によれば、増幅動作終了後は
非動作状態とされる差動増幅回路がラッチ回路に与える
影響を排除しつつ、差動増幅回路及びラッチ回路間のパ
スMOSFETをなくし、パスMOSFETが設けられ
ることによるラッチ回路の非反転及び反転入出力ノード
間の電位差をなくすことができる。この結果、その動作
を安定化しつつ、差動増幅回路及びラッチ回路を含むセ
ンスアンプの動作を高速化することができ、これによっ
てその動作を安定化しつつ、センスアンプを含むスタテ
ィック型RAM等の動作を高速化することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1には、この発明が適用された
スタティック型RAMの一実施例のブロック図が示され
ている。同図をもとに、まずこの実施例のスタティック
型RAMの構成及び動作の概要について説明する。な
お、この実施例のスタティック型RAMは、他の複数の
ブロックとともに、所定の論理集積回路装置に搭載され
る。図1の各ブロックを構成する回路素子は、特に制限
されないが、論理集積回路装置の他のブロックを構成す
る回路素子とともに、公知のCMOS集積回路の製造技
術によって単結晶シリコンのような1個の半導体基板上
に形成される。
【0011】図1において、この実施例のスタティック
型RAMは、半導体基板面の大半を占めて配置されるメ
モリアレイMARYをその基本構成要素とする。メモリ
アレイMARYは、図の水平方向に平行して配置される
m+1本のワード線と、垂直方向に平行して配置される
n+1組の相補データ線とを含む。これらのワード線及
び相補データ線の交点には、CMOSラッチ回路を中心
とする(m+1)×(n+1)個のスタティック型メモ
リセルが格子状に配置される。なお、メモリアレイMA
RYの具体的構成等については、後で詳細に説明する。
【0012】メモリアレイMARYを構成するm+1本
のワード線は、XアドレスデコーダXDに結合され、択
一的に選択状態とされる。XアドレスデコーダXDに
は、XアドレスバッファXBからi+1ビットの相補内
部アドレス信号X0*〜Xi*(ここで、例えば非反転
内部アドレス信号X0T及び反転内部アドレス信号X0
Bを合わせて相補内部アドレス信号X0*のように*を
付して表す。また、それが有効とされるとき選択的にハ
イレベルとされるいわゆる非反転信号等については、そ
の名称の末尾にTを付して表し、それが有効とされると
き選択的にロウレベルとされる反転信号等についてはB
を付して表す。以下同様)が供給され、Xアドレスバッ
ファXBには、前段のアクセス装置からアドレス入力端
子AX0〜AXiを介して、Xアドレス信号AX0〜A
Xiが供給される。
【0013】XアドレスバッファXBは、アドレス入力
端子AX0〜AXiを介して供給されるXアドレス信号
AX0〜AXiを取り込み、これらのXアドレス信号を
もとに相補内部アドレス信号X0*〜Xi*を形成し
て、XアドレスデコーダXDに供給する。また、Xアド
レスデコーダXDは、XアドレスバッファXBから供給
される相補内部アドレス信号X0*〜X7*をデコード
して、メモリアレイMARYの対応するワード線を択一
的に選択レベルとする。
【0014】次に、メモリアレイMARYを構成するn
+1組の相補データ線は、YスイッチYSに結合され、
このYスイッチYSを介してk+1組ずつ選択的にライ
トアンプWA又はセンスアンプSAの32個の単位回路
に接続される。YスイッチYSには、Yアドレスデコー
ダYDからp+1ビットの図示されないデータ線選択信
号YS0B〜YSpBが供給される。また、ライトアン
プWAには、タイミング発生回路TGから書き込み制御
信号WCが供給され、センスアンプSAには、センスア
ンプ制御信号SC1〜SC4が供給される。さらに、Y
アドレスデコーダYDには、YアドレスバッファYBか
らj+1ビットの相補内部アドレス信号Y0*〜Yj*
が供給され、YアドレスバッファYBには、アドレス入
力端子AY0〜AYjを介してYアドレス信号AY0〜
AYjが供給される。
【0015】YアドレスバッファYBは、アドレス入力
端子AY0〜AYjを介して供給されるYアドレス信号
AY0〜AYjを取り込み、これらのYアドレス信号を
もとに相補内部アドレス信号Y0*〜Yj*を形成し
て、YアドレスデコーダYDに供給する。また、Yアド
レスデコーダYDは、YアドレスバッファYBから供給
される相補内部アドレス信号Y0*〜Yj*をデコード
して、YスイッチYSに対するデータ線選択信号YS0
B〜YSpBの対応するビットを択一的にロウレベルと
する。さらに、YスイッチYSは、データ線選択信号Y
S0B〜YSpBが択一的にハイレベルとされることで
選択的にかつk+1組ずつ同時にオン状態とされるn+
1対のスイッチMOSFETを含み、メモリアレイMA
RYの指定されたk+1組の相補データ線とライトアン
プWA又はリードアンプRAの各単位回路の出力端子又
は入力端子との間を選択的に接続する。
【0016】この実施例において、スタティック型RA
Mは、多ビット構成とされてk+1つまり例えば160
個のデータ入出力端子IO0〜IOkを備え、ライトア
ンプWA,センスアンプSA,データ入力バッファIB
ならびにデータ出力バッファOBは、これらのデータ入
出力端子IO0〜IOkに対応して設けられるk+1つ
まり例えば160個の単位回路を備える。このうち、ラ
イトアンプWAの各単位回路の入力端子は、相補書き込
みデータバスWD0*〜WDk*を介してデータ入力バ
ッファIBの対応する単位回路の出力端子に結合され、
センスアンプSAの各単位回路の出力端子は、相補読み
出しデータバスRD0*〜RDk*を介してデータ出力
バッファOBの対応する単位回路の入力端子に結合され
る。データ入力バッファIBの各単位回路の入力端子な
らびにデータ出力バッファOBの各単位回路の出力端子
は、データ入出力端子IO0〜IOkにそれぞれ共通結
合される。データ出力バッファOBの各単位回路には、
タイミング発生回路TGから出力制御信号OCが共通に
供給される。
【0017】データ入力バッファIBの各単位回路は、
スタティック型RAMが書き込みモードとされるとき、
データ入出力端子IO0〜IOkを介して入力される合
計k+1ビットの書き込みデータを取り込み、ライトア
ンプWAの対応する単位回路に伝達する。このとき、ラ
イトアンプWAの各単位回路は、書き込み制御信号WC
のハイレベルを受けて選択的にかつ一斉に動作状態とさ
れ、データ入力バッファIBの対応する単位回路から相
補書き込みデータバスWD0*〜WDk*を介して伝達
される書き込みデータを所定の相補書き込み信号に変換
した後、メモリアレイMARYの選択されたk+1個の
メモリセルに書き込む。
【0018】一方、センスアンプSAの各単位回路は、
スタティック型RAMが読み出しモードとされるとき、
センスアンプ制御信号SC1〜SC4に従って選択的に
かつ一斉に動作状態とされ、メモリアレイMARYの選
択されたk+1個のメモリセルからYスイッチYSを介
して出力される読み出し信号を増幅した後、相補読み出
しデータバスRD0*〜RDk*を介してデータ出力バ
ッファOBの対応する単位回路に伝達する。このとき、
データ出力バッファOBの各単位回路は、出力制御信号
OCのハイレベルを受けて選択的にかつ一斉に動作状態
とされ、センスアンプSAの対応する単位回路から伝達
されるk+1ビットの読み出しデータをデータ入出力端
子IO0〜IOkを介してアクセス装置に出力する。な
お、センスアンプSAの具体的構成等については、後で
詳細に説明する。
【0019】タイミング発生回路TGは、前段のアクセ
ス装置から供給されるクロック信号CK,クロックイネ
ーブル信号CEならびにリードライト信号RWをもとに
上記各種制御信号をそれぞれ選択的に形成して、各部に
供給する。
【0020】図2には、図1のスタティック型RAMに
含まれるメモリアレイMARY及び周辺部の一実施例の
ブロック図が示されている。同図をもとに、この実施例
のスタティック型RAMに含まれるメモリアレイMAR
Y,YスイッチYSならびにセンスアンプSAの構成及
び動作をやや具体的に説明する。なお、以下の回路図に
おいて、そのチャンネル(バックゲート)部に矢印が付
されるMOSFETはPチャンネル型であって、矢印の
付されないNチャンネルMOSFETと区別して示され
る。また、図2には、メモリアレイMARYの同時選択
されるk+1組の相補データ線D0*〜Dk*とその関
連回路が例示的に示され、本発明に直接関係のないライ
トアンプWAについてはその記述を割愛した。
【0021】図2において、この実施例のスタティック
型RAMの基本構成要素となるメモリアレイMARY
は、図の水平方向に平行して配置されるm+1本のワー
ド線W0〜Wmと、垂直方向に平行して配置されるn+
1組の相補データ線D0*〜Dn*とを含む。これらの
ワード線及び相補データ線の交点には、一対のCMOS
インバータが交差結合されてなるラッチを中心とする
(m+1)×(n+1)個のスタティック型メモリセル
MCが格子状に配置される。
【0022】メモリアレイMARYの同一列に配置され
るm+1個のスタティック型メモリセルMCのラッチの
非反転及び反転入出力ノードは、Nチャンネル型の一対
の選択MOSFETを介して対応する相補データ線D0
*〜Dn*の非反転又は反転信号線にそれぞれ共通結合
される。また、メモリアレイMARYの同一行に配置さ
れるn+1個のスタティック型メモリセルMCの選択M
OSFET対のゲートは、対応するワード線W0〜Wm
にそれぞれ共通結合される。
【0023】メモリアレイMARYを構成するm+1本
のワード線W0〜Wmは、その左方において図示されな
いXアドレスデコーダXDに結合され、択一的に電源電
圧VDDのようなハイレベルとされる。また、メモリア
レイMARYを構成するn+1組の相補データ線D0*
〜Dn*は、その下方においてYスイッチYSの対応す
る単位回路にそれぞれ結合され、さらにこのYスイッチ
YSを介してk+1組ずつ選択的に相補共通データ線C
D0*〜CDk*つまりはセンスアンプSA又は図示さ
れないライトアンプWAの単位回路に接続される。
【0024】YスイッチYSは、メモリアレイMARY
の相補データ線D0*〜Dn*に対応して設けられるn
+1個の単位回路を備え、これらの単位回路のそれぞれ
は、図2に例示されるように、対応する相補データ線D
0*〜Dn*にの非反転及び反転信号線間に直並列形態
に設けられるPチャンネル型の3個のプリチャージMO
SFETPA〜PCと、対応する相補データ線D0*〜
Dn*の非反転又は反転信号線とk+1組の相補共通デ
ータ線CD0*〜CDk*との間にそれぞれ設けられる
Pチャンネル型の一対のスイッチMOSFETとを含
む。このうち、スイッチMOSFETPD及びPEのゲ
ートは、順次k+1組ずつ共通結合され、Yアドレスデ
コーダYDから対応するデータ線選択信号YS0B〜Y
SpBがそれぞれ共通に供給される。また、プリチャー
ジMOSFETPA〜PCのゲートも、順次k+1組ず
つ共通結合され、対応するデータ線選択信号YS0B〜
YSpBのインバータV1による反転信号がそれぞれ共
通に供給される。
【0025】なお、YアドレスデコーダYDから供給さ
れるデータ線選択信号YS0B〜YSpBは、スタティ
ック型RAMが非選択状態とされるとき、すべて電源電
圧VDDのようなハイレベルとされ、スタティック型R
AMが選択状態とされるときには、相補内部アドレス信
号Y0*〜Yj*つまりはYアドレス信号AY0〜AY
jに従って択一的に接地電位VSSのようなロウレベル
とされる。
【0026】これにより、YスイッチYSの各単位回路
のプリチャージMOSFETPA〜PCは、スタティッ
ク型RAMが非選択状態とされるとき、データ線選択信
号YS0B〜YSpBのハイレベルを受けて一斉にオン
状態となり、メモリアレイMARYの相補データ線D0
*〜Dn*の非反転及び反転信号線を電源電圧VDDの
ようなハイレベルにプリチャージする。また、スタティ
ック型RAMが選択状態とされ、データ線選択信号YS
0B〜YSpBが択一的にロウレベルとされると、対応
するk+1組が選択的にオフ状態となり、メモリアレイ
MARYの対応する相補データ線D0*〜Dn*のプリ
チャージ動作を停止する。
【0027】一方、YスイッチYSの各単位回路を構成
するスイッチMOSFETPD及びPEは、スタティッ
ク型RAMが選択状態とされるとき、対応するデータ線
選択信号YS0B〜YSpBが択一的にロウレベルとさ
れることでk+1組ずつ選択的にオン状態となり、メモ
リアレイMARYの対応するk+1組の相補データ線D
0*〜Dn*と相補共通データ線CD0*〜CDk*つ
まりはライトアンプWA又はセンスアンプSAとの間を
選択的に接続状態とする。
【0028】相補共通データ線CD0*〜CDk*は、
センスアンプSAの対応する単位回路つまり単位プリチ
ャージ回路UPC0〜UPCkの相補入力端子にそれぞ
れ結合されるとともに、図示されないライトアンプWA
の単位回路つまり単位ライトアンプUWA0〜UWAk
の相補出力端子にそれぞれ結合される。
【0029】ここで、センスアンプSAは、相補共通デ
ータ線CD0*〜CDk*に対応して設けられるそれぞ
れk+1個の単位プリチャージ回路UPC0〜UPC
k,単位センスアンプUSA0〜USAkならびに単位
センスアンプラッチUSL0〜USLkを備える。この
うち、単位プリチャージ回路UPC0〜UPCkの相補
入力端子は、対応する相補共通データ線CD0*〜CD
k*に結合され、その相補出力端子は、対応する単位セ
ンスアンプUSA0〜USAkの相補入力端子に接続さ
れる。また、単位センスアンプUSA0〜USAkの相
補出力端子は、対応する単位センスアンプラッチUSL
0〜USLkの相補入力端子に結合され、単位センスア
ンプラッチUSL0〜USLkの相補出力端子は、相補
読み出しデータバスRD0*〜RDk*を介して図示さ
れないデータ出力バッファOBの対応する単位回路の相
補入力端子に結合される。単位プリチャージ回路UPC
0〜UPCkには、タイミング発生回路TGからセンス
アンプ制御信号SC1が供給される。また、単位センス
アンプUSA0〜USAkには、センスアンプ制御信号
SC2及びSC3が共通に供給され、単位センスアンプ
ラッチUSL0〜USLkには、センスアンプ制御信号
SC4が共通に供給される。
【0030】センスアンプSAの単位プリチャージ回路
UPC0〜UPCkは、後述するように、センスアンプ
制御信号SC1のハイレベルを受けて選択的に動作状態
とされ、相補共通データ線CD0*〜CDk*の非反転
及び反転信号線を電源電圧VDDのようなハイレベルに
プリチャージする。また、単位センスアンプUSA0〜
USAkは、センスアンプ制御信号SC2及びSC3に
従って選択的に動作状態とされ、メモリアレイMARY
の選択されたk+1個のスタティック型メモリセルMC
から相補共通データ線CD0*〜CDk*を介して出力
される読み出し信号を所定の中間レベルまで増幅した
後、対応する単位センスアンプラッチUSL0〜USL
kにそれぞれ伝達する。さらに、単位センスアンプラッ
チUSL0〜USLkは、センスアンプ制御信号SC4
に従って選択的に動作状態とされ、対応する単位センス
アンプUSA0〜USAkによって所定の中間レベルま
で増幅された読み出し信号を、電源電圧VDDのような
ハイレベル又は接地電位VSSのようなロウレベルまで
増幅・拡大して保持するとともに、相補読み出しデータ
バスRD0*〜RDk*を介してデータ出力バッファO
Bの対応する単位回路に伝達する。なお、センスアンプ
SAの単位プリチャージ回路UPC0〜UPCk,単位
センスアンプUSA0〜USAkならびに単位センスア
ンプラッチUSL0〜USLkの具体的構成等について
は、後で詳細に説明する。
【0031】図3には、図1のスタティック型RAMに
含まれるセンスアンプSAの第1の実施例の部分的な回
路図が示されている。また、図4には、図1のスタティ
ック型RAMの読み出しモードにおける一実施例の信号
波形図が示されている。両図をもとに、この実施例のス
タティック型RAMのセンスアンプSAの具体的構成及
び動作ならびにその特徴について説明する。なお、以下
の記述では、単位プリチャージ回路UPC0に関する説
明をもって単位プリチャージ回路UPC0〜UPCkを
説明し、単位センスアンプUSA0に関する説明をもっ
て単位センスアンプUSA0〜USAkを説明し、単位
センスアンプラッチUSL0に関する説明をもって単位
センスアンプラッチUSL0〜USLkを説明する。
【0032】図3において、センスアンプSAは、前述
のように、相補共通データ線CD0*〜CDk*に対応
して設けられるk+1個の単位回路を備え、これらの単
位回路のそれぞれは、単位プリチャージ回路UPC0〜
UPCk,単位センスアンプUSA0〜USAkならび
に単位センスアンプラッチUSL0〜USLkからな
る。このうち、単位プリチャージ回路UPC0〜UPC
kは、図の単位プリチャージ回路UPC0に代表して示
されるように、対応する相補共通データ線CD0*〜C
Dk*の非反転及び反転信号線間に直並列形態に設けら
れるPチャンネル型の3個のプリチャージMOSFET
P7〜P9をそれぞれ含む。これらのプリチャージMO
SFETP7〜P9のゲートには、タイミング発生回路
TGからセンスアンプ制御信号SC1が共通に供給され
る。
【0033】これにより、単位プリチャージ回路UPC
0〜UPCkのプリチャージMOSFETP7〜P9
は、センスアンプ制御信号SC1のロウレベルを受けて
選択的にオン状態となり、対応する相補共通データ線C
D0*〜CD0kの非反転及び反転信号線を電源電圧V
DDのようなハイレベルにプリチャージする。
【0034】次に、センスアンプSAの単位センスアン
プUSA0〜USAkは、図3の単位センスアンプUS
A0に代表して示されるように、差動形態とされる一対
のNチャンネルMOSFETN3及びN4を含む。これ
らの差動MOSFETN3及びN4の共通結合されたソ
ースは、そのゲートにセンスアンプ制御信号SC3を受
けるNチャンネル型の駆動MOSFETN9を介して接
地電位VSSに結合され、そのドレインつまり単位セン
スアンプUSA0の反転入出力ノードnAB及び非反転
入出力ノードnATは、そのゲートにセンスアンプ制御
信号SC2を受ける一対のPチャンネルMOSFETP
3及びP4を介して電源電圧VDDに結合される。ま
た、そのゲートつまり非反転内部ノードSI0T及び反
転内部ノードSI0Bは、そのゲートに上記センスアン
プ制御信号SC2を受ける一対のPチャンネルMOSF
ETP1及びP2を介して単位センスアンプUSA0の
非反転入力端子CD0T及び反転入力端子CD0Bにそ
れぞれ結合されるとともに、そのゲートに上記センスア
ンプ制御信号SC2を受ける一対のNチャンネルMOS
FETN1及びN2を介して接地電位VSSに結合され
る。
【0035】これにより、単位センスアンプUSA0〜
USAkのMOSFETN3及びN4は、センスアンプ
制御信号SC3がハイレベルとされ駆動MOSFETN
9がオン状態とされることで選択的に動作状態となり、
負荷手段たるMOSFETP3及びP4ともに差動増幅
回路として作用する。また、MOSFETP1及びP2
は、センスアンプ制御信号SC2のロウレベルを受けて
選択的にオン状態となり、単位センスアンプUSA0〜
USAkの相補入出力ノードSI0*〜SIk*と対応
する相補共通データ線CD0*〜CDk*との間を選択
的に接続状態とする。さらに、MOSFETN1及びN
2は、センスアンプ制御信号SC2のハイレベルを受け
て選択的にオン状態となり、対応する非反転入出力ノー
ドSI0T〜SIkTならびに反転入出力ノードSI0
B〜SIkBを接地電位VSSに接続する。この非反転
及び反転入出力ノードが接地電位VSSとされるとき、
差動MOSFETN3及びN4はオフ状態とされる。
【0036】なお、MOSFETP3及びP4は、後述
するように、単位センスアンプUSA0〜USAkの増
幅動作が終了した時点で、MOSFETN3及びN4と
ともにオフ状態とされ、これによって単位センスアンプ
USA0〜USAkと単位センスアンプラッチUSL0
〜USLkとの間が切断状態とされる。また、MOSF
ETP3及びP4は、前述のように、単位センスアンプ
USA0〜USAkが非動作状態とされるとき、センス
アンプ制御信号SC2のロウレベルを受けてオン状態と
され、対応する単位センスアンプUSA0〜USAkの
非反転出力ノードnAT及び反転出力ノードnABを電
源電圧VDDのようなハイレベルとするためのプリチャ
ージMOSFETとして作用する。
【0037】一方、単位センスアンプラッチUSL0〜
USLkは、図3の単位センスアンプラッチUSL0に
代表されるように、それぞれPチャンネルMOSFET
P5及びNチャンネルMOSFETN5ならびにPチャ
ンネルMOSFETP6及びNチャンネルMOSFET
N6からなる一対のCMOSインバータが交差結合され
てなるCMOS型のラッチ回路を含む。これらのラッチ
回路の非反転入出力ノードnLA及び反転入出力ノード
nLBは、その上方において、パスMOSFETを介す
ることなく直接、対応する単位センスアンプUSA0〜
USAkの非反転出力ノードnAT及び反転出力ノード
nABにそれぞれ結合されるとともに、その下方におい
て対応する相補読み出しデータバスRD0*〜RDk*
に結合される。ラッチ回路を構成するMOSFETN5
及びN6の共通結合されたソースは、そのゲートにセン
スアンプ制御信号SC4を受けるNチャンネル型の駆動
MOSFETN10を介して接地電位VSSに結合され
る。
【0038】これにより、単位センスアンプラッチUS
L0〜USLkの各ラッチ回路は、センスアンプ制御信
号SC4がハイレベルとされ駆動MOSFETN10が
オン状態とされることで選択的に動作状態とされ、対応
する単位センスアンプUSA0〜USAkの非反転出力
ノードnAT及び反転出力ノードnABにおける読み出
し信号の増幅後のレベルをさらに増幅・拡大して、保持
する。これらの読み出し信号は、相補読み出しデータバ
スRD0*〜RDk*を介して、データ出力バッファO
Bの対応する単位回路に伝達される。なお、センスアン
プ制御信号SC1〜SC4の具体的時間関係等について
は、後で詳細に説明する。
【0039】クロック信号CKが無効レベルつまりロウ
レベルとされスタティック型RAMが非選択状態とされ
るとき、メモリアレイMARYでは、すべてのワード線
W0〜Wmが接地電位VSSのようなロウレベルの非選
択レベルとされ、センスアンプ制御信号SC1〜SC4
もすべてロウレベルとされる。このため、センスアンプ
SAの単位プリチャージ回路UPC0〜UPCkでは、
センスアンプ制御信号SC1のロウレベルを受けてプリ
チャージMOSFETP7〜P9がオン状態とされ、相
補共通データ線CD0*〜CDk*の非反転及び反転信
号線がすべて電源電圧VDDのようなハイレベルにプリ
チャージされる。また、単位センスアンプUSA0〜U
SAkでは、センスアンプ制御信号SC2のロウレベル
を受けてMOSFETP1及びP2ならびにP3及びP
4がオン状態となり、相補共通データ線CD0*〜CD
k*は各単位センスアンプの差動増幅回路の相補入力ノ
ードに接続されるが、センスアンプ制御信号SC3及び
SC4がロウレベルとされることで駆動MOSFETN
9及びN10がオフ状態となり、単位センスアンプUS
A0〜USAkならびに単位センスアンプラッチUSL
0〜USLkはすべて非動作状態とされる。相補読み出
しデータバスRD0*〜RDk*の非反転及び反転信号
線は、各単位センスアンプのMOSFETP3及びP4
を介して電源電圧VDDのようなハイレベルにプリチャ
ージされる。
【0040】次に、スタティック型RAMは、クロック
信号CKのハイレベルへの立ち上がり時点においてクロ
ックイネーブル信号CEがハイレベルとされることで、
選択的に選択状態とされる。このとき、アドレス入力端
子AX0〜AXiには、例えばワード線W0を指定する
組み合わせでXアドレス信号AX0〜AXiが供給さ
れ、アドレス入力端子AY0〜AYjには、データ線選
択信号YS0Bを指定する組み合わせでYアドレス信号
AY0〜AYjが供給される。
【0041】スタティック型RAMでは、クロック信号
CKの立ち上がりから所定時間が経過した時点でセンス
アンプ制御信号SC1がハイレベルとされ、やや遅れて
センスアンプ制御信号SC3が所定期間だけハイレベル
とされる。また、少し遅れてセンスアンプ制御信号SC
4がハイレベルとされ、さらに遅れてセンスアンプ制御
信号SC2がハイレベルとされる。センスアンプ制御信
号SC3は、センスアンプ制御信号SC2の立ち上がり
とともにロウレベルに戻され、センスアンプ制御信号S
C1,SC2ならびにSC4は、クロック信号CKの立
ち下がりを受けてロウレベルに戻される。メモリアレイ
MARYでは、センスアンプ制御信号SC3の立ち上が
りとほぼ同期して、Xアドレス信号AX0〜AXiによ
って指定されるワード線W0が択一的に電源電圧VDD
のような選択レベルとされる。また、Yアドレスデコー
ダYDでは、Yアドレス信号AY0〜AYjによって指
定されるデータ線選択信号YS0Bが択一的にロウレベ
ルとされ、対応するk+1組の相補データ線D0*〜D
k*と相補共通データ線CD0*〜CDk*つまりはセ
ンスアンプSAの各単位回路との間が接続状態とされ
る。
【0042】センスアンプSAの単位プリチャージ回路
UPC0〜UPCkでは、センスアンプ制御信号SC1
のハイレベルを受けてプリチャージMOSFETP7〜
P9が一斉にオフ状態とされ、相補共通データ線CD0
*〜CDk*のプリチャージ動作が停止される。また、
メモリアレイMARYの相補データ線D0*〜Dn*に
は、選択されたワード線W0に結合されるn+1個のメ
モリセルの保持データに従った読み出し信号がそれぞれ
出力され、相補共通データ線CD0*〜CDk*を介し
てセンスアンプSAの対応する単位回路に伝達される。
さらに、センスアンプSAでは、センスアンプ制御信号
SC3のハイレベルを受けて単位センスアンプUSA0
〜USAkが一斉に動作状態とされ、相補共通データ線
CD0*〜CDk*を介して出力される読み出し信号の
増幅動作が開始される。そして、これらの単位センスア
ンプの相補出力ノードにおける読み出し信号のレベルが
所定値に達した時点でセンスアンプ制御信号SC4がハ
イレベルとされると、単位センスアンプラッチUSL0
〜USLkが一斉に動作状態とされ、相補読み出しデー
タバスRD0*〜RDk*には、電源電圧VDDをハイ
レベルとし接地電位VSSをロウレベルとする全振幅の
読み出し信号が得られる。
【0043】ところで、この実施例のスタティック型R
AMでは、センスアンプ制御信号SC4のハイレベルを
受けて単位センスアンプラッチUSL0〜USLkが動
作状態とされた後、センスアンプ制御信号SC3がロウ
レベルとされて単位センスアンプUSA0〜USAkが
非動作状態とされ、センスアンプ制御信号SC2がハイ
レベルとされる。このため、まず単位センスアンプUS
A0〜USAkのMOSFETP1及びP2がオフ状態
となって、相補共通データ線CD0*〜CDk*つまり
単位プリチャージ回路UPC0〜UPCkと単位センス
アンプUSA0〜USAkを構成するMOSFETN3
及びN4のゲートつまり非反転内部ノードSI0T及び
反転内部ノードSI0Bとの間が切断状態とされるとと
もに、MOSFETN1及びN2がオン状態となって、
これらの非反転内部ノードSI0T及び反転内部ノード
SI0Bのレベルが接地電位VSSのようなロウレベル
に固定される。また、非反転内部ノードSI0T及び反
転内部ノードSI0Bのロウレベルを受けて差動MOS
FETN3及びN4がオフ状態とされ、センスアンプ制
御信号SC2のハイレベルを受けて差動MOSFETN
3及びN4の負荷手段たるMOSFETP3及びP4が
オフ状態とされる。
【0044】これらの結果、単位センスアンプUSA0
〜USAkの非反転出力ノードnAT及び反転出力ノー
ドnABと対応する単位センスアンプラッチUSL0〜
USLkの非反転入出力ノードnLT及び反転入出力ノ
ードnLBとの間が完全な切断状態とされ、センスアン
プSAでは、単位センスアンプラッチUSL0〜USL
kのみが動作状態とされて読み出しデータを保持する。
【0045】周知のように、差動MOSFETN3及び
N4を含むセンスアンプSAの単位センスアンプUSA
0〜USAkは、駆動MOSFETN9がオン状態であ
る限り比較的大きな動作電流を流すが、交差結合された
一対のCMOSインバータを含む単位センスアンプラッ
チUSL0〜USLkは、それが動作状態にあるとき
も、Pチャンネル及びNチャンネルMOSFETが相補
的にオン状態とされることでその動作電流はゼロに近
い。したがって、上記のように単位センスアンプラッチ
USL0〜USLkの増幅動作が開始された時点で単位
センスアンプUSA0〜USAkの動作を停止すること
で、k+1つまり例えば160個の単位センスアンプが
同時に動作状態とされることによる消費電力の増大を抑
え、スタティック型RAMの低消費電力化を図ることが
できる。
【0046】一方、この実施例では、上記のように、単
位センスアンプUSA0〜USAkと対応する単位セン
スアンプラッチUSL0〜USLkとの間がパスMOS
FETを介することなく直接結合されるが、センスアン
プ制御信号SC2がハイレベルとされMOSFETP1
及びP2,P3及びP4ならびにN3及びN4がオフ状
態とされることで、単位センスアンプUSA0〜USA
kと単位センスアンプラッチUSL0〜USLkとの間
は完全な切断状態とされる。したがって、前記図6の場
合のようなサイズや不純物濃度等の製造バラツキともな
うパスMOSFETのコンダクタンスつまりはそのソー
ス・ドレイン間の電位差による影響を排除し、スタティ
ック型RAMの動作を安定化できるものとなる。
【0047】図5には、図1のスタティック型RAMに
含まれるセンスアンプSAの第2の実施例の部分的な回
路図が示されている。なお、この実施例のセンスアンプ
SAは、前記図3の実施例を基本的に踏襲するものであ
るため、これと異なる部分についてのみ説明を追加す
る。
【0048】図5において、この実施例のセンスアンプ
SAは、図3の実施例において差動MOSFETN3及
びN4のゲート側に設けられたMOSFETP1及びP
2ならびにN1及びN2を含まず、代わって差動MOS
FETN3及びN4のソース側に設けられた一対のNチ
ャンネルMOSFETN7及びN8を含む。これらのM
OSFETのゲートには、センスアンプ制御信号SC2
のインバータV2による反転信号が供給される。また、
単位センスアンプラッチUSL0〜USLkの非反転入
出力ノードnLT及び反転入出力ノードnLBは、パス
MOSFETを介することなく直接、対応する単位セン
スアンプUSA0〜USAkの非反転出力ノードnAT
及び反転出力ノードnABにそれぞれ結合される。
【0049】単位センスアンプUSA0〜USAkの増
幅動作が終了しセンスアンプ制御信号SC2がハイレベ
ルとされるとき、これらの単位センスアンプでは、差動
MOSFETN3及びN4はオフ状態とされないもの
の、MOSFETP3及びP4がオフ状態とされ、MO
SFETN7及びN8もオフ状態とされる。このため、
単位センスアンプUSA0〜USAkと対応する単位セ
ンスアンプラッチUSL0〜USLkとの間は完全な切
断状態となり、これによってこの実施例でも前記図3の
実施例と同様を効果を得ることができるものとなる。
【0050】以上の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1)論理集積回路装置等に内蔵され多ビット構成とさ
れるスタティック型RAM等のセンスアンプの各単位回
路を、例えば、差動形態とされる第1及び第2のMOS
FETと、回路の電源電圧と第1及び第2のMOSFE
Tのドレインつまりその非反転及び反転出力ノードとの
間にそれぞれ設けられ、非動作状態時は非反転及び反転
出力ノードを第1の電源電圧電位にプリチャージし、動
作状態時は第1及び第2のMOSFETに対する負荷手
段として作用する第3及び第4のMOSFETと、セン
スアンプの非反転及び反転入力端子と第1及び第2のM
OSFETのゲートとの間にそれぞれ設けられ、増幅動
作終了後にオフ状態とされる第5及び第6のMOSFE
Tと、第1及び第2のMOSFETのゲートと回路の接
地電位との間にそれぞれ設けられ、増幅動作終了後にオ
ン状態とされる第7及び第8のMOSFETとを含む差
動増幅回路と、一対のCMOSインバータが交差結合さ
れてなり、その非反転及び反転入出力ノードがパスMO
SFETを介することなく直接差動増幅回路の非反転及
び反転出力ノードにそれぞれ結合されるラッチ回路とを
もとに構成することで、増幅動作終了後は非動作状態と
される差動増幅回路がラッチ回路に与える影響を排除し
つつ、差動増幅回路及びラッチ回路間のパスMOSFE
Tをなくすことができるという効果が得られる。
【0051】(2)上記(1)項により、パスMOSF
ETによるラッチ回路の非反転及び反転入出力ノード間
の電位差をなくすことができるという効果が得られる。 (3)上記(1)項及び(2)項により、その動作を安
定化しつつ、差動増幅回路及びラッチ回路からなる多数
の単位回路を含むセンスアンプの動作を高速化すること
ができるという効果が得られる。 (4)上記(1)項ないし(3)項により、その動作を
安定化しつつ、多ビット構成とされ多数の単位回路を含
むセンスアンプを備えるスタティック型RAM等の動作
を高速化することができるという効果が得られる。
【0052】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、スタティック型RAMは、任意のブ
ロック構成を採りうるし、その起動制御信号及びアドレ
ス信号の名称及び組み合わせならびに有効レベル等も、
種々の実施形態を採りうる。図2において、メモリアレ
イMARYは、任意数の冗長素子を含むことができる
し、その周辺部を含めて複数のメモリマットに分割する
こともできる。図3及び図5において、センスアンプS
Aの単位プリチャージ回路UPC0〜UPCk,単位セ
ンスアンプUSA0〜USAkならびに単位センスアン
プラッチUSL0〜USLkの具体的構成は、これらの
実施例による制約を受けないし、電源電圧の極性や絶対
値ならびにMOSFETの導電型等も、同様である。図
4において、クロック信号CK,クロックイネーブル信
号CE,Xアドレス信号AX0〜AXi,Yアドレス信
号AY0〜AYj,ワード線W0〜Wm,相補データ線
D0*〜Dn*ならびにセンスアンプ制御信号SC1〜
SC4等の具体的なタイミング関係やその有効レベル等
は、種々の実施形態を採りうる。
【0053】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるスタ
ティック型RAMならびにこれを含む論理集積回路装置
に適用した場合について説明したが、それに限定される
ものではなく、例えば、スタティック型RAMとして単
体で形成されるものや同様なスタティック型RAMを含
む各種の半導体装置にも適用できる。この発明は、少な
くとも差動増幅回路及びラッチ回路を含むCMOS型の
センスアンプを含む半導体記憶装置ならびにこのような
半導体記憶装置を含む装置又はシステムに広く適用でき
る。
【0054】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、論理集積回路装置等に内蔵
され多ビット構成とされるスタティック型RAM等のセ
ンスアンプの各単位回路を、例えば、差動形態とされる
第1及び第2のMOSFETと、回路の電源電圧と第1
及び第2のMOSFETのドレインつまりその非反転及
び反転出力ノードとの間にそれぞれ設けられ、非動作状
態時は非反転及び反転出力ノードを第1の電源電圧電位
にプリチャージし、動作状態時は第1及び第2のMOS
FETに対する負荷手段として作用する第3及び第4の
MOSFETと、センスアンプの非反転及び反転入力端
子と第1及び第2のMOSFETのゲートとの間にそれ
ぞれ設けられ、増幅動作終了後にオフ状態とされる第5
及び第6のMOSFETと、第1及び第2のMOSFE
Tのゲートと回路の接地電位との間にそれぞれ設けら
れ、増幅動作終了後にオン状態とされる第7及び第8の
MOSFETとを含む差動増幅回路と、一対のCMOS
インバータが交差結合されてなり、その非反転及び反転
入出力ノードがパスMOSFETを介することなく直接
差動増幅回路の非反転及び反転出力ノードにそれぞれ結
合されるラッチ回路とをもとに構成することで、増幅動
作終了後は非動作状態とされる差動増幅回路がラッチ回
路に与える影響を排除しつつ、差動増幅回路及びラッチ
回路間のパスMOSFETをなくし、パスMOSFET
が設けられることによるラッチ回路の非反転及び反転入
出力ノード間の電位差をなくすことができる。この結
果、その動作を安定化しつつ、多数の差動増幅回路及び
ラッチ回路を備えるセンスアンプの動作を高速化するこ
とができ、これによってその動作を安定化しつつ、多ビ
ット構成とされるスタティック型RAM等の動作を高速
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたスタティック型RAMの
一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のスタティック型RAMに含まれるメモリ
アレイ及び周辺部の一実施例を示す回路ブロック図であ
る。
【図3】図1のスタティック型RAMに含まれるセンス
アンプの第1の実施例を示す部分的な回路図である。
【図4】図1のスタティック型RAMの読み出しモード
の一実施例を示す信号波形図である。
【図5】図1のスタティック型RAMに含まれるセンス
アンプの第2の実施例を示す部分的な回路図である。
【図6】この発明に先立って本願発明者等が開発したス
タティック型RAMに含まれるセンスアンプの一例を示
す部分的な回路図である。
【符号の説明】
MARY……メモリアレイ、XD……Xアドレスデコー
ダ、XB……Xアドレスバッファ、YS……Yスイッ
チ、YD……Yアドレスデコーダ、YB……Yアドレス
バッファ、WA……ライトアンプ、SA……センスアン
プ、IB……データ入力バッファ、OB……データ出力
バッファ、TG……タイミング発生回路。CK……クロ
ック信号入力端子、CE……クロックイネーブル信号入
力端子、RW……リードライト信号入力端子、AX0〜
AXi……Xアドレス信号入力端子、AY0〜AYj…
…Yアドレス信号入力端子、IO0〜IOk……データ
入出力端子、X0*〜Xi*……相補内部Xアドレス信
号、Y0*〜Yj*……相補内部Yアドレス信号、WD
0*〜WDk*……相補書き込みデータバス、RD0*
〜RDk*……相補読み出しデータバス、SC1〜SC
6……センスアンプ制御信号、WC……書き込み制御信
号、OC……出力制御信号。W0〜Wm……ワード線、
D0*〜Dn*……相補データ線、MC……スタティッ
ク型メモリセル、YS0B〜YSpB……データ線選択
信号、CD0*〜CDk*……相補共通データ線、US
A0〜USAk……単位センスアンプ、USL0〜US
Lk……単位センスアンプラッチ。VDD……電源電
圧、VSS……接地電位、PA〜PE,P1〜P9……
PチャンネルMOSFET、N1〜N10……Nチャン
ネルMOSFET、V1〜V2……CMOSインバー
タ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動形態とされ、そのゲートが非反転入
    力端子(CD0T)及び反転入力端子(CD0B)にそ
    れぞれ結合される第1のMOSFET(N3)及び第2
    のMOSFET(N4)を含む差動増幅回路(USA
    0)と、 交差結合される一対のCMOSインバータを含み、その
    非反転入出力ノード(nLT)及び反転入出力ノード
    (nLB)がパスMOSFETを介することなく直接上
    記差動増幅回路の非反転出力ノード(nAT)及び反転
    出力ノード(nABにそれぞれ結合されるラッチ回路
    (USL0)とを含むセンスアンプを具備することを特
    徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記差動増幅回路は、第1の電源電圧(VDD)と上記
    非反転出力ノード及び反転出力ノードとの間にそれぞれ
    設けられ、差動増幅回路が非動作状態とされるとき上記
    非反転出力ノード及び反転出力ノードを第1の電源電圧
    電位(VDD)にプリチャージし、動作状態とされると
    き上記第1及び第2のMOSFETに対する負荷手段と
    して作用する第3のMOSFET(P3)及び第4のM
    OSFET(P4)を含むものであることを特徴とする
    半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 上記差動増幅回路は、上記非反転入力端子及び反転入力
    端子と上記第1のMOSFET及び第2のMOSFET
    のゲートとの間にそれぞれ設けられ、差動増幅回路の増
    幅動作終了後にオフ状態とされる第5のMOSFET
    (P1)及び第6のMOSFET(P2)と、 上記第1のMOSFET及び第2のMOSFETのゲー
    トと第2の電源電圧(VSS)との間にそれぞれ設けら
    れ、差動増幅回路の増幅動作終了後にオン状態とされる
    第7のMOSFET(N1)及び第8のMOSFET
    (N2)とを含むものであることを特徴とする半導体記
    憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、 上記差動増幅回路は、上記第1のMOSFET及び第2
    のMOSFETのソース側にそれぞれ設けられ、差動増
    幅回路の増幅動作終了後にオフ状態とされる第9のMO
    SFET(N7)及び第10のMOSFET(N8)を
    含むものであることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,請求項2,請求項3又は請求
    項4において、 上記半導体記憶装置は、多ビットの記憶データを同時に
    入力又は出力する多ビット構成のスタティック型RAM
    であって、 上記差動増幅回路及びラッチ回路は、上記記憶データの
    各ビットに対応して設けられるものであることを特徴と
    する半導体記憶装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008044300A1 (fr) * 2006-10-12 2008-04-17 Renesas Technology Corp. Circuit intégré à semi-conducteurs
JP2009140578A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Oki Semiconductor Co Ltd 半導体記憶装置

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