JPH11203873A - 半導体集積回路及びデータ処理システム - Google Patents

半導体集積回路及びデータ処理システム

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JPH11203873A
JPH11203873A JP10006343A JP634398A JPH11203873A JP H11203873 A JPH11203873 A JP H11203873A JP 10006343 A JP10006343 A JP 10006343A JP 634398 A JP634398 A JP 634398A JP H11203873 A JPH11203873 A JP H11203873A
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JP
Japan
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sense amplifier
dummy
memory cell
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cell array
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JP10006343A
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Takeshi Suzuki
武史 鈴木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センスアンプ活性化タイミングや出力ラッチ
タイミングに関するタイミングマージンを予め確保せず
に誤動作を防止できる半導体集積回路を提供する。 【解決手段】 ダミーメモリセルアレイ(20)内部の
ダミーデータ線に配置されたダミーメモリセルにより読
み出し動作時のデータ線の振幅の変化を模擬し、データ
線振幅が必要量に達したことを検出してからセンスアン
プ(17)及びダミーセンスアンプ(22)を活性化す
る。更に、ダミーセンスアンプによってセンスアンプの
出力状態を模擬し、センスアンプの出力が確定するのに
合わせて出力ラッチ回路(18)のラッチタイミングを
生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
メモリ動作における内部タイミング制御技術に関し、例
えばSRAM(Static Random Access Memory;スタテ
ィック・ランダム・アクセス・メモリ)におけるセンス
アンプや出力ラッチ回路のタイミング制御に適用して有
効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】SRAMなどのスタティック型のメモリ
では、誤動作防止の観点から、ビット線対(相補ビット
線)の電位差がデータ読み出しに必要な大きさに達して
からセンスアンプを活性化し、また、センスアンプの出
力が確定してから出力ラッチ回路にセンスアンプの出力
をラッチさせることが必要である。このため、アドレシ
ングされたメモリセルの記憶情報に従って相補ビット線
の状態が変化される動作に前記センスアンプの活性化タ
イミングや出力ラッチ回路のラッチタイミングを同期さ
せるため、メモリアクセスストローブ信号のような外部
クロック信号を遅延回路で夫々所定時間遅延させてセン
スアンプ活性化信号や出力ラッチ制御信号を生成してい
た。
【0003】同期型周辺回路を有するSRAMについて
記載された文献の例として、昭和60年12月25日株
式会社オーム社発行の「マイクロコンピュータハンドブ
ック」第253頁及び第254頁がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製造過
程におけるプロセスばらつきや、使用環境条件(温度、
電源電圧など)に変動が生じた場合、メモリセルアレイ
部分の動作遅延と前記タイミング信号生成用の遅延回路
の動作遅延とは一致しないのが普通である。メモリセル
アレイ部分の動作遅延が大き過ぎる場合には、ビット線
振幅が必要量開く前にセンスアンプが活性化され、ま
た、センスアンプの出力が確定する前に出力ラッチ回路
がラッチ動作を行ない、誤動作を生ずる虞がある。この
ため、メモリセルアレイ部分の動作と前記タイミング信
号生成用回路部分の動作とに対して比較的大きなタイミ
ングマージンを見込まなければならなくなり、結果とし
て、センスアンプ活性化タイミングが遅らされ、全体と
してのメモリアクセス時間が長くなり、アクセス動作の
高速化が阻まれてしまう。
【0005】本発明の目的は、製造過程におけるプロセ
スばらつきや使用環境条件が変動してもセンスアンプ活
性化タイミングや出力ラッチタイミングの点で誤動作を
生じない半導体集積回路を提供することにある。
【0006】本発明の別の目的は、メモリセルの選択動
作からセンスアンプの活性化タイミングまでの期間に過
剰なタイミングマージンを確保する事を要せずに、セン
スアンプ活性化タイミングや出力ラッチタイミングの点
で誤動作を生じない半導体集積回路を提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、センスアンプ活性化
タイミングや出力ラッチタイミングに関するタイミング
マージンの点においてアクセス速度を改善できる半導体
集積回路を提供することにある。
【0008】本発明の更に別の目的は、メモリアクセス
の高速化によってデータ処理能力を向上させることがで
きるデータ処理システムを提供することにある。
【0009】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0011】本願発明の第1の観点による半導体集積回
路は、ダミーデータ線(BLD,BLDb)に配置され
たダミーメモリセル(1D)により読み出し動作時のデ
ータ線(BL1,BL1b〜BLn,BLnb))の振
幅の変化を模擬し、データ線振幅が必要量に達したこと
を検出してからセンスアンプ(4)を活性化する。すな
わち、選択端子がワード線に接続されると共にデータ端
子がデータ線に接続された複数個のメモリセル(1)を
有するメモリセルアレイ(11)と、前記メモリセルア
レイで選択されたメモリセルの記憶情報を検出して増幅
するセンスアンプ(4)と、前記センスアンプの出力を
ラッチする出力ラッチ回路(29)とを含んで1個の半
導体基板に形成された半導体集積回路において、前記メ
モリセルからのデータ読み出し動作に同期して選択され
るダミーメモリセル(1D)を有し、前記メモリセルか
らのデータ読み出し動作に同期する前記データ線のレベ
ル変化を前記ダミーメモリセルが接続されるダミーデー
タ線上で模擬するダミーメモリセルアレイ(20)と、
前記ダミーデータ線の所定レベルを検出して前記センス
アンプの活性化信号を形成する第1検出回路(21)と
を設ける。
【0012】上記した手段によれば、製造過程における
プロセスばらつきや、使用環境条件の変動が生じても、
ダミーデータ線に配置されたダミーメモリセルにより読
み出し動作時のデータ線振幅の実際の変化がダミーデー
線を介して模擬されているので、実際にデータ線振幅が
必要量に達した状態が模擬されたときにセンスアンプを
活性化することができる。よって、メモリセルアレイ部
分の動作遅延が大き過ぎてビット線振幅が必要量開く前
にセンスアンプが活性化されてしまうことによる誤動作
が防止される。さらに、センスアンプ活性化タイミング
に対して過大なタイミングマージンを見込む事も要せ
ず、これによって、全体としてのメモリアクセス動作の
高速化も達成される。
【0013】本発明の第2の観点による半導体集積回路
は、第1の観点に加えて、ダミーセンスアンプによって
センスアンプの出力状態を模擬し、センスアンプの出力
が確定するのに合わせて出力ラッチ回路のラッチタイミ
ングを生成する。すなわち、前記ダミーデータ線のレベ
ルを入力し前記センスアンプ活性化と同期的に増幅動作
を行なって前記センスアンプを模擬するダミーセンスア
ンプ(4D)と、前記ダミーセンスアンプの出力レベル
の確定を検出して前記出力ラッチ回路のラッチタイミン
グ信号を形成する第2検出回路(23)とを更に設け
る。
【0014】上記した手段によれば、製造過程における
プロセスばらつきや、使用環境条件の変動が生じても、
実際にセンスアンプの出力が確定する状態をダミーセン
スアンプで模擬できるので、センスアンプの出力が確定
する前に誤ったデータをラッチしてしまう事態が阻止さ
れ、また、出力ラッチタイミングに対して過大なタイミ
ングマージンを見込む事も要せず、メモリアクセス動作
を一層高速化できる。
【0015】本発明の第3の観点による半導体集積回路
は、論理演算機能付きRAMのような半導体集積回路を
対象とし、センスアンプ後段の論理演算部(25)の出
力が確定する状態をダミー論理演算部(26)で模擬
し、それによって論理演算部の出力ラッチタイミングを
生成する。すなわち、第2の観点による半導体集積部に
対し、前記センスアンプの出力を入力として論理演算を
行なうと共に論理演算結果を出力ラッチ回路に与える論
理演算部を追加した半導体集積回路において、前記メモ
リセルからのデータ読み出し動作に同期して選択される
ダミーメモリセル(1D)を有し、前記メモリセルから
のデータ読み出し動作に同期する前記データ線のレベル
変化を前記ダミーメモリセルが接続されるダミーデータ
線上で模擬するダミーメモリセルアレイ(20)と、前
記ダミーデータ線の所定レベルを検出して前記センスア
ンプの活性化信号を形成する第1検出回路(21)と、
前記ダミーデータ線のレベルを入力し前記センスアンプ
活性化と同期的に増幅動作を行なって前記センスアンプ
を模擬するダミーセンスアンプ(22)と、前記ダミー
センスアンプの出力を入力とし前記論理演算部を模擬す
るダミー論理演算部(26)と、前記ダミー論理演算部
の出力レベルの確定を検出して前記出力ラッチ回路(2
9)のラッチタイミング信号を形成する第2検出回路
(23)とを設けて成る。
【0016】上記第3の観点によれば、製造過程におけ
るプロセスばらつきや、使用環境条件に変動が生じて
も、論理演算部の出力が確定する前に誤ったデータをラ
ッチしてしまう事態が阻止され、また、出力ラッチタイ
ミングに対して過大なタイミングマージンを見込む事も
要せず、メモリアクセス動作を高速化できる。
【0017】また、前記ワード線の一端にワード線選択
信号を出力するデコーダ(12)を設ける場合、前記ワ
ード線を共有して前記複数個のメモリセルアレイと前記
ダミーメモリアレイを交互に配置し、個々のメモリセル
アレイに対応して前記センスアンプと出力ラッチ回路を
設けると共に、個々のダミーメモリセルアレイに対応し
てダミーセンスアンプを設け、前記ダミーメモリセルア
レイを対応するメモリセルアレイのセンスアンプ活性化
制御に利用し、前記ダミーセンスアンプを対応するメモ
リセルの出力ラッチ回路のラッチタイミング制御に利用
することができる。これは、ワード線選択信号はワード
線の一方から他方に向けて伝達されるので、デコーダの
遠端ほど、メモリセルの選択動作が遅くなることを考慮
したものである。上記により、選択されたメモリセルの
位置とビット線を模擬するダミーメモリセルの位置を最
大でもワード線の半分以下の距離に抑えられるようにな
る。
【0018】上記半導体集積回路は、これをバスを介し
てアクセスするプロセッサと共に実装基板に含んでデー
タ処理システムを構成することができ、プロセッサによ
る半導体集積回路のアクセスを高速化できる。また、前
記半導体集積回路に前記メモリセルの記憶情報をアクセ
スすることができるCPU等の回路を含んでもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】《SRAM》図1には本発明の一
例に係るSRAMの全体的なブロック図が示される。メ
モリセルアレイ(MCA)11には多数のスタティック
型メモリセルがマトリクス配置され、代表的に2個のメ
モリセルアレイ11が配置されている。アドレスデコー
ダ(DEC)12はメモリセルアレイ11に含まれるメ
モリセルのワード線選択信号とカラム選択信号を生成す
る。アドレスデコーダ12はチップイネーブル信号のよ
うなクロック信号CLKに同期して活性化され、当該ク
ロック信号CLKに同期して供給されるアドレス信号1
3をデコードする。ワード線選択信号が伝達されるワー
ド線14及びカラム選択信号が伝達されるカラム選択信
号線15は2個のメモリセルアレイ11に共通化され
る。前記メモリセルの選択端子は前記ワード線14に結
合される。前記メモリセルのデータ入出力端子はビット
線に接続され、ビット線はカラム選択信号線15に選択
端子が結合されたカラムスイッチ回路を介して複数ビッ
ト単位で複数の共通データ線16に接続される。共通デ
ータ線16にはセンスアンプ部(SA)17が設けら
れ、センスアンプ部17の出力は出力ラッチ部(DO
L)18でラッチされて外部に出力される。センスアン
プ部17には共通データ線16のビット数に応ずる数の
センスアンプが含まれ、センスアンプは前記メモリセル
アレイ11で選択されたメモリセルの記憶情報を検出し
て増幅する。出力ラッチ部18には共通データ線16の
ビット数に応ずる数の出力ラッチ回路が含まれる。
【0020】前記センスアンプ部17の活性化タイミン
グと出力ラッチ部18のラッチタイミングとを形成する
ためにダミーメモリセルアレイ(DMC)20、第1検
出回路(DETa)21、ダミーセンスアンプ部(DS
A)22及び第2検出回路(DETb)23を有する。
前記ダミーメモリセルアレイ20は、前記メモリセルか
らのデータ読み出し動作に同期して選択されるダミーメ
モリセルを有し、前記メモリセルからのデータ読み出し
動作に同期する前記ビット線のレベル変化を前記ダミー
メモリセルが接続されるダミーデータ線上で模擬する。
前記第1検出回路21は、前記ダミーデータ線の所定レ
ベルを検出して前記センスアンプの活性化信号φSAを
形成する。前記ダミーセンスアンプ部22は、前記ダミ
ーデータ線のレベルを入力し前記センスアンプ活性化と
同期的に増幅動作を行なって前記センスアンプを模擬す
るダミーセンスアンプを有する。前記第2検出回路23
は、ダミーセンスアンプの出力レベルの確定を検出して
前記出力ラッチ回路のラッチタイミング信号φDOLを
形成する。
【0021】詳細については後述するが、上記ダミー回
路を用いたタイミング制御の構成は、製造過程における
プロセスばらつきや、使用環境条件に変動が生じても、
ダミーデータ線に配置されたダミーメモリセルにより読
み出し動作時のデータ線振幅の実際の変化がダミーデー
線を介して模擬されているので、実際にデータ線振幅が
必要量に達した状態が模擬されたときにセンスアンプを
活性化することができる。よって、メモリセルアレイ部
分の動作遅延が大き過ぎてビット線振幅が必要量開く前
にセンスアンプが活性化されてしまうことによる誤動作
が防止される。さらに、実際にセンスアンプの出力が確
定する状態をダミーセンスアンプで模擬できるので、セ
ンスアンプの出力が確定する前に誤ったデータをラッチ
してしまう事態が阻止される。よって、センスアンプ活
性化タイミングや出力ラッチタイミングに対して過大な
タイミングマージンを見込む事も要せず、メモリアクセ
ス動作を高速化できる。
【0022】図1においてワード線選択信号はワード線
の一方から他方に向けて伝達される。アドレスデコーダ
12の遠端ほど、メモリセルの選択動作は遅くなる。こ
れを考慮して、ワード線を共有するメモリセルアレイ1
1毎に前記ダミーメモリセルアレイ20、第1検出回路
21、ダミーセンスアンプ部22及び第2検出回路23
が設けられ、選択されたメモリセルの位置とビット線を
模擬するダミーメモリセルの位置が最大でもワード線の
半分の長さに抑えられるようになっている。
【0023】図2には一つのメモリセルアレイ及びダミ
ー回路の詳細な一例が示される。同図に示される構成は
リード・ライトデータの1ビット分の構成であり、例え
ば16ビット並列入出力するSRAMの場合には、図2
の構成が図面の表裏方向に16組設けられていると理解
されたい。
【0024】図2に示されるSRAMは、特に制限され
ないが、公知のMOS集積回路製造技術によって単結晶
シリコンのような1個の半導体基板に形成されている。
【0025】図2に示されるSRAMはスタティック型
メモリセル1を複数個マトリクス配置して成るメモリセ
ルアレイを有する。メモリセル1は、特に制限されない
が、pチャンネル型MOSトランジスタQ1とnチャン
ネル型MOSトランジスタQ2とによって構成される一
対のCMOS(相補型MOS)インバータ回路1A,1
Bの出力端子を相互に他方の入力端子に交差結合したス
タティックラッチと、前記CMOSインバータ回路1
A,1Bの出力端子にソース電極が結合された一対のn
チャンネル型選択MOSトランジスタQ3,Q4とによ
って構成される。前記選択MOSトランジスタQ3,Q
4のドレイン電極はメモリセルのデータ入出力端子とさ
れ、前記選択MOSトランジスタQ3,Q4のゲート電
極はメモリセル1の選択端子とされる。
【0026】前記メモリセル1のデータ入出力端子は代
表的に示されたビット線対BL1,BL1b〜BLn,
BLnbに列毎に結合される。メモリセル1の選択端子
は行毎に対応するワード線WL1〜WLm(図1のワー
ド線14に相当する)に結合される。ワード線WL1〜
WLmは、外部から供給されるロウアドレス信号に対応
される所定の1本が選択レベルに駆動される。ワード線
の駆動は、前記ロウアドレス信号をデコードする図示を
省略するロウアドレスデコーダと、ロウアドレスデコー
ダから出力されるワード線選択信号によってワード線を
駆動する図示を省略するワードドライバとによって行わ
れる。
【0027】前記ビット線対BL1,BL1b〜BL
n,BLnbは、pチャンネル型MOSトランジスタQ
5によって構成され、カラム選択信号によってスイッチ
制御されるカラム選択トランスファゲートを介してリー
ドコモンデータ線対CDR,CDRbに共通接続され
る。前記トランスファゲートを構成するMOSトランジ
スタQ5は、外部から供給されるカラムアドレス信号に
対応する所定一対のビット線対を選択的にリードコモン
データ線対CDR,CDRbに導通制御し、そのための
スイッチ制御信号としてのリードカラム選択信号CSR
1〜CSRn(図1のカラム選択信号15に含まれる)
は図示を省略するカラムアドレスデコーダが形成する。
図示を省略する前記カラムアドレスデコーダ、ロウアド
レスデコーダ、及びワードドライバは図1のアドレスデ
コーダ12に含まれている。
【0028】前記ビット線対BL1,BL1b〜BL
n,BLnbの他端には、ソース電極に電源電圧Vdd
が供給されるpチャンネル型プリチャージMOSトラン
ジスタQ6のドレイン電極及びビット線イコライズMO
SトランジスタQ7のソース電極にBL1,ドレイン電
極にBL1が結合され、各プリチャージMOSトランジ
スタQ6及びイコライズMOSトランジスタQ7はその
ゲート電極に供給されるプリチャージ信号φpcによっ
てスイッチ制御される。プリチャージ信号φpcは、そ
のローレベルによって各プリチャージMOSトランジス
タQ6及びイコライズMOSトランジスタQ7をオン動
作し、オン状態を採るプリチャージMOSトランジスタ
Q6及びイコライズMOSトランジスタQ7は、ビット
線対BL1,BL1b〜BLn,BLnb及びMOSト
ランジスタQ5を介してコモンデータ線対CDR,CD
Rbを電源電圧Vddに充電し、以前のメモリアクセス
によってビット線対やコモンデータ線対CDR,CDR
bに生じた電位差を縮めて同電位とする。
【0029】前記ビット線対BL1,BL1b〜BL
n,BLnbにはまた、ライトカラム選択信号CSW1
〜CSWn(図1のカラム選択信号15に含まれてい
る)をゲート電極に入力するnチャンネル型MOSトラ
ンジスタQ8によって構成されたトランスファゲートを
介してライトコモンデータ線CDW,CDWbに共通接
続される。MOSトランジスタQ8によって構成される
トランスファゲートは、外部から供給されるカラムアド
レス信号に対応する所定一対のビット線対を選択的にラ
イトコモンデータ線対CDW,CDWbに導通制御し、
そのためのスイッチ制御信号としてライトカラム選択信
号CSW1〜CSWnが図示を省略するカラムアドレス
デコーダで形成される。
【0030】上記ライトコモンデータ線対CDW,CD
Wbには、書き込み回路3の出力端子が結合される。前
記書き込み回路3は、図示を省略するデータ入力バッフ
ァから供給される書き込みデータDwに従ってライトコ
モンデータ線対CDw,CDWbを所定の相補レベルに
駆動する。
【0031】前記リードコモンデータ線対CDR,CD
Rbには、読み出し回路としてのセンスアンプ4の入力
端子が結合される。センスアンプ4は、メモリセルデー
タの読み出しによってリードコモンデータ線対CDR,
CDRbに生ずるプリチャージレベルとしての電源電圧
Vdd近傍の微小なレベル変化である相補的な電位差に
基づいてこれを増幅する差動増幅回路5を有する。差動
増幅回路5の前段には、メモリセルデータの読み出しに
よってリードコモンデータ線対CDR,CDRbに生ず
る電源電圧Vdd近傍の前記微小なレベル変化を差動増
幅回路5の増幅動作上最も高感度となる動作点近傍での
レベル変化に変換して、これを差動増幅回路5の入力端
子に与えるレベルシフト回路6が設けられている。
【0032】前記差動増幅回路5は、特に制限されない
が、ソース電極の共通接続端が電流源としてのnチャン
ネル型パワースイッチMOSトランジスタQ10を介し
て接地電位Vssに接続された差動対を成す一対のnチ
ャンネル型入力MOSトランジスタQ11,Q12のド
レイン電極の各々に、カレントミラー負荷を構成するp
チャンネル型MOSトランジスタQ13,Q14のドレ
イン電極とpチャンネル型MOSトランジスタQ15,
Q16のドレイン電極が並列接続されて成る。前記pチ
ャンネル型MOSトランジスタQ15,Q16は、パワ
ースイッチMOSトランジスタQ10と相補的のスイッ
チ動作される。前記カレントミラー負荷を構成するpチ
ャンネル型MOSトランジスタQ13,Q14と前記p
チャンネル型MOSトランジスタQ15,Q16のソー
ス電極は電源電圧Vddに接続される。差動増幅回路5
の一対の入力端子は入力MOSトランジスタQ11,Q
12のゲート電極とされる。差動増幅回路5の出力端子
はMOSFETQ12とQ14の結合ドレイン電極とさ
れ、出力インバータINVの入力端子に結合される。差
動増幅回路5の増幅出力電圧Voutが前記出力インバ
ータINVで検出可能なレベルに到達することにより、
この出力インバータINVは図1で説明した出力ラッチ
部18の出力ラッチ回路29に読み出しデータDrを与
える。前記パワースイッチMOSトランジスタQ10は
そのゲート電極に供給されるセンスアンプ信号φSAに
よってスイッチ制御される。センスアンプ信号φSAは
そのハイレベルによってパワースイッチMOSトランジ
スタQ10をオン動作させて差動増幅回路5を活性化す
る。尚、パワースイッチMOSトランジスタQ10と相
補関係で動作される前記pチャンネル型MOSトランジ
スタQ15,Q16は差動増幅回路5の非活性化に呼応
してMOSトランジスタQ11とQ13との結合ドレイ
ン電極とMOSトランジスタQ12とQ14との結合ド
レイン電極を電源電圧Vddに充電させるようになって
いる。
【0033】前記レベルシフト回路6は、メモリセルデ
ータの読み出しによってリードコモンデータ線対CD
R,CDRbに生ずるプリチャージレベルとしての電源
電圧Vdd近傍の微小な相補レベル変化を、差動増幅回
路5の増幅動作上最も高感度となる動作点付近でのレベ
ル変化に変換する。このレベルシフト回路6は、特に制
限されないが、出力になるドレイン電位を入力電圧に追
従変化させる一対のnチャンネル型MOSトランジスタ
Q20,Q21とドレイン電極への電流源である一対の
pチャンネル型負荷MOSトランジスタQ22,Q23
とから成るインバータ回路を基本回路とする。具体的に
はpチャンネル型負荷MOSトランジスタQ22,Q2
3のソース電極に電源電圧Vddが供給され、そのゲー
ト電極には常時オン状態にする接地電圧Vssが接続さ
れる。MOSトランジスタQ20とQ22及びQ21と
Q23の各々直列接続されたノードがレベルシフト回路
6の差動信号出力端子とされる。このとき、入力信号対
出力信号の増幅度は、pチャンネル型負荷MOSトラン
ジスタQ22,Q23とnチャンネル型入力MOSトラ
ンジスタQ20,Q21との駆動比で決まり、nチャン
ネル型入力MOSトランジスタQ20,Q21の駆動能
力が大きい程、増幅度が大きくなる。
【0034】図2においてダミーメモリセルアレイ20
は基本的に、メモリセルアレイ1の一対のビット線に係
る構成と電気的に等価な構成を有する。BLD,BLD
bはダミービット線対、1Dはダミーメモリセル、4D
はダミーセンスアンプである。ダミーメモリセル1Dは
その記憶情報が固定される点がメモリセル1と相違され
る。例えば、ダミーメモリセル1DにおけるMOSトラ
ンジスタQ1のゲート電極が電源電圧Vddに結合さ
れ、ダミーメモリセル1Dはそれが選択されたとき、そ
のインバータ1Aがローレベル、インバータ1Bがハイ
レベルを出力しようとする。ダミーメモリセルアレイ2
0においてMOSトランジスタQ8は常時オフ状態に制
御される。MOSトランジスタQ5は前記リードカラム
選択信号CSR1〜CSRnの論理和信号によってスイ
ッチ制御される。したがって、メモリセルアレイ1にお
けるカラム選択動作に同期して、ダミーメモリセルアレ
イ20のMOSトランジスタQ5もオン動作される。
【0035】前記第1の検出回路21はインバータによ
って構成される。第1検出回路21の入力端子は、MO
SトランジスタQ5とQ20の間の位置でダミービット
線BLDに結合されている。SRAMのリード動作にお
いて、ビット線対BL1,BL1b〜BLn,BLn
b、リードコモンデータ線CDR,CDRb及びダミー
ビット線対BLD,BLDbは読み出し動作の開始前に
イコライズMOSトランジスタQ7及びプリチャージM
OSトランジスタQ6の作用により概ねVddにプリチ
ャージされている。クロック信号CLKに同期してSR
AMにリード動作が指示されると、メモリセルアレイ1
1におけるメモリセル選択動作に同期してダミーメモリ
セルアレイ20ではダミーメモリセル1Dの選択動作が
行なわれる。これにより、ダミーメモリセル1Dはダミ
ービット線BLDにローレベル、ダミービット線BLD
bにハイレベルを出力しようとし、ダミービット線対B
LD,BLDbは電源電圧Vdd近傍から徐々にその電
位差を拡大していく。第1検出回路21はその電位差が
差動増幅回路5(5D)による差動増幅上、誤動作を生
じない電位差になるときのダミービット線BLDの所定
レベルを論理閾値電圧として有する。ダミービット線B
LDのレベルがプリチャージレベルから前記所定レベル
まで降下したところで、第1検出回路21はセンスアン
プ信号φSAをハイレベルに反転して、センスアンプ4
及びダミーセンスアンプ4Dを活性化する。これによっ
て、センスアンプ4は誤動作を生ずる事なく、メモリセ
ル1からの読み出しデータを検出して増幅する事ができ
る。
【0036】このときダミーセンスアンプ4Dも活性化
されており、第2検出回路23はダミー差動増幅回路5
Dの出力が確定するレベル、即ちローレベルに向けた所
定レベルを論理閾値電圧として持つ。第2検出回路23
は、ダミー差動増幅回路5Dの出力が前記所定レベルに
確定すると、ラッチタイミング信号φDOLをハイレベ
ルに反転する。このとき、差動増幅回路5の出力も確定
しており、ラッチタイミング信号φDOLのローレベル
からハイレベルへの変化に同期してセンスアンプ4の出
力をラッチする出力ラッチ回路29は、確定前の誤った
データをラッチして外部に出力することはない。
【0037】上記図1及び図2で説明したSRAMによ
れば以下の作用効果を得る。
【0038】(1)ダミーメモリセルアレイ20のダミ
ーデータ線BLD,BLDbに配置されたダミーメモリ
セル1Dによりメモリセルアレイ1における読み出し動
作時のデータ線(ビット線対BL1,BL1b〜BL
n,BLnb及びコモンデータ線対CDR,CDRb)
の振幅の変化を模擬し、データ線の振幅が必要量に達し
たことを第1検出回路21で検出してからセンスアンプ
4を活性化する。したがて、製造過程におけるプロセス
ばらつきや、使用環境条件に変動が生じても、ダミーデ
ータ線BLD,BLDbに配置されたダミーメモリセル
1Dにより読み出し動作時のデータ線振幅の実際の変化
がダミーデー線BLD,BLDbを介して模擬されてい
るので、実際にデータ線振幅が必要量に達した状態が模
擬されたときにセンスアンプ4を活性化することができ
る。図3の比較例に示されるように、経路PS1に代表
されるセンスアンプ部SAの活性化タイミングを生成す
るための遅延量(delay1)に対して、経路PS2に代表
されるメモリセルアレイMCAの内部回路の動作遅延が
大き過ぎれば、ビット線振幅が必要量開く前にセンスア
ンプ4が活性化されてしまうことによる誤動作を生ず
る。図1及び図2の回路構成ではそのような誤動作を防
止できる。さらに、センスアンプ活性化タイミングに対
して過大なタイミングマージンを見込まなくてもよい。
【0039】(2)更に、ダミーセンスアンプ4Dによ
ってセンスアンプ4の出力状態を模擬し、センスアンプ
4の出力が確定するのに合わせて出力ラッチ回路29の
ラッチタイミングを生成するから、同じく、製造過程に
おけるプロセスばらつきや、使用環境条件に変動が生じ
ても、実際にセンスアンプ4の出力が確定する状態をダ
ミーセンスアンプ4Dで模擬できるので、センスアンプ
4の出力が確定する前に出力ラッチ回路29が誤ったデ
ータをラッチしてしまう事態を阻止できる。また、出力
ラッチタイミングに対して過大なタイミングマージンを
見込む事も要しない。図3の比較例においては、経路P
S1に代表される出力ラッチ部DOLのラッチタイミン
グを生成するための遅延量(delay2)に対して、経路P
S2に代表されるメモリセルアレイMCAの内部回路及
びセンスアンプ部SAの動作遅延が大き過ぎれば、セン
スアンプ部SAの出力が確定する前に誤ったデータを出
力ラッチ部DOLがラッチする虞がある。
【0040】(3)上記により、SRAM全体としてメ
モリアクセス動作の高速化を達成できる。
【0041】《論理演算機能付きSRAM》図4には本
発明の別の例に係る論理演算機能付きSRAMの全体的
なブロック図が示される。同図に示される論理機能付き
SRAMは基本的に図1と同様の構成を有し、図1で説明
した回路ブロックと同一機能を有するものには同じ符号
を付してその詳細な説明を省略する。図1との相違点
は、センスアンプ部(SA)17と出力ラッチ部(DO
L)18との間に論理演算部(LOG)25が配置さ
れ、ダミーセンスアンプ部(DSA)21の出力と第2
検出回路(DETb)23の入力との間にダミー論理演
算部(DLOG)26が配置されていることである。
【0042】前記論理演算部25はセンスアンプ部17
から並列的に出力される複数ビットを入力して論理演算
を行なう。論理演算の種類及び構成は特に制限されず、
例えば図5に例示されるように、センスアンプ部17の
出力に対して6ビット(IN<0>〜IN<5>)単位で排他
的論理和(EOR)信号250及び排他的負論理和(E
NOR)信号251を生成するCMOSトランスファゲ
ートを用いたパス論理によって構成する事ができる。論
理演算部25は図5に示された回路を一単位とし、入力
信号のビット数に応じて前記単位回路を単数若しくは複
数個有する。
【0043】前記ダミー論理演算部26は、センスアン
プ部17から出力される複数ビットを後段の論理演算部
25で演算した結果が確定する状態を模擬する回路であ
り、論理演算部25と電気的に等価な回路を有する。例
えば論理演算部25が図5の回路を複数組備える場合、
ダミー論理演算部26は図5の回路を1組有する。この
場合、ダミーメモリセルアレイ20は、図2に示される
回路構成を少なくとも6組備えればよい。図2に示され
るメモリセルアレイ11に関する回路構成は任意の数だ
け含んでいればよい。ダミーメモリセルアレイ20に含
まれるダミーメモリセル1Dの記憶情報は前述のように
一定値にされる。第2検出回路23は、ダミーセンスア
ンプ部22の出力によってダミー論理演算部26の出力
レベルが確定するのを検出し、検出したとき、前記出力
ラッチ回路29のラッチタイミング信号φDOLを形成
する。
【0044】これによれば、製造過程におけるプロセス
ばらつきや、使用環境条件に変動が生じても、論理演算
部25の出力が確定する前に誤ったデータをラッチして
しまう事態が阻止され、また、出力ラッチタイミングに
対して過大なタイミングマージンを見込む事も要せず、
メモリアクセス動作を高速化できる。
【0045】《データ処理システム》図6には前記SR
AMを適用したデータ処理システムの一例であるコンピ
ュータシステムのブロック図が示される。このコンピュ
ータシステムは、プロセッサボード30と周辺回路によ
って構成される。プロセッサボード30は、マイクロプ
ロセッサ31を中心に、当該マイクロプロセッサ31が
結合されたプロセッサバス32に、代表的に示されたメ
モリコントローラ33及びPCI(PeripheralComponen
t Interconnect)バスコントローラ34が結合される。
メモリコントローラ33には、マイクロプロセッサ31
のワーク領域若しくは一次記憶領域とされるメインメモ
リとしてSRAM35が結合されている。SRAM35
は図1等に基づいて説明したSRAMの構成を有する。
PCIバスコントローラ34は低速の周辺回路をPCI
バス36を介してプロセッサバス32にインタフェース
するブリッジ回路として機能される。PCIバス36に
は、特に制限されないが、ディスプレイコントローラ3
7、IDE(Integrated Device Electronics)インタ
フェースコントローラ38、SCSI(Small Computer
System Interface)インタフェースコントローラ39
及びその他のインタフェースコントローラ40が結合さ
れている。前記ディスプレイコントローラ37にはフレ
ームバッファメモリが接続されている。
【0046】周辺回路として、前記ディスプレイコント
ローラ37に結合されたディスプレイ42、IDEイン
タフェースコントローラ38に結合されたハードディス
クドライブ(HDD)43、SCSIインタフェースコ
ントローラ39に結合されたイメージスキャナ44、そ
して、前記その他のインタフェースコントローラ40に
結合されたキーボード45、マウス46、モデム47及
び文字認識ユニット48等が設けられている。
【0047】図6に示されるコンピュータシステムにお
いて、前記HDD43にはマイクロプロセッサ31のオ
ペレーティングシステム(OS)などその他の動作プロ
グラムも格納されている。OSが起動され、前記データ
入力制御プログラムの実行が指示されると、当該プログ
ラムの実行ファイルがSRAM35のロードされ、マイ
クロプロセッサ31がSRAM35にロードされた実行
ファイルに従ってデータ入力制御プログラムなどを実行
する。
【0048】前記SRAM35は、センスアンプ活性化
タイミングや出力データラッチタイミングに関しタイミ
ングマージンを予め採らなくても、プロセスばらつきや
使用環境条件に応じて前記活性化タイミングやラッチタ
イミングが最適化され、センスアンプによる増幅動作や
出力ラッチ動作における誤動作防止が実現されているか
ら、データ処理システムに前記SRAM35を採用する
ことにより、データ処理システムの信頼性向上と、メモ
リアクセスの高速化によるデータ処理能力向上とを実現
することができる。
【0049】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。
【0050】例えば、SRAMにおけるメモリセルは抵
抗負荷型であってもよく、面路マット構成は任意に構成
を採用できる。また、論理演算部は図5に限定されず、
その他の論理回路であってもよい。以上の説明では主と
して本発明者によってなされた発明をその背景となった
利用分野であるSRAM等について説明したが、シンク
ロナスSRAMに代表されるクロック同期型SRAM
や、SRAMを搭載したマイクロコンピュータなど、そ
の他の半導体集積回路にも広く適用することができる。
【0051】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0052】すなわち、ダミーメモリセルアレイ内部の
ダミーデータ線に配置されたダミーメモリセルにより読
み出し動作時のデータ線の振幅の変化を模擬し、データ
線振幅が必要量に達したことを検出してからセンスアン
プ及びダミーセンスアンプを活性化するから、実際にデ
ータ線振幅が必要量に達した状態が模擬されたときにセ
ンスアンプを活性化することができる。よって、メモリ
セルアレイ部分の動作遅延が大き過ぎてビット線振幅が
必要量開く前にセンスアンプが活性化されてしまうこと
による誤動作を防止できる。
【0053】また、ダミーセンスアンプによってセンス
アンプの出力状態を模擬し、センスアンプの出力が確定
するのに合わせて出力ラッチ回路のラッチタイミングを
生成するから、センスアンプの出力が確定する前に誤っ
たデータをラッチしてしまう事態を未然に防止できる。
【0054】よって、センスアンプ活性化タイミングや
出力ラッチタイミングに対して過大なタイミングマージ
ンを見込む事も要せず、メモリアクセス動作を高速化で
きる。
【0055】センスアンプ活性化タイミングや出力デー
タラッチタイミングに関しタイミングマージンを予め採
らなくても、プロセスばらつきや使用環境条件に応じて
前記活性化タイミングやラッチタイミングが最適化さ
れ、センスアンプによる増幅動作や出力ラッチ動作にお
ける誤動作防止が実現されている上記半導体集積回路を
用いたデータ処理システムは、データ処理システムの信
頼性向上と、メモリアクセスの高速化によるデータ処理
能力向上とを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係るSRAMの全体的なブロッ
ク図である。
【図2】一つのメモリセルアレイ及びダミー回路の詳細
な一例を示す回路図である。
【図3】図1に対して遅延回路を用いてセンスアンプ活
性化タイミングなどを生成する比較例に係るSRAMの
一例ブロック図である。
【図4】本発明の別の例に係る論理演算機能付きSRA
Mの全体的なブロック図である。
【図5】論理演算部の一例回路図である。
【図6】本発明の一例に係るSRAMを適用したデータ
処理システムの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 メモリセル 1D ダミーメモリセル 4 センスアンプ 4D ダミーセンスアンプ 5 差動増幅回路 6 レベルシフト回路 11 メモリセルアレイ 12 デコーダ 17 センスアンプ部 18 出力ラッチ部 20 ダミーメモリセルアレイ 21 第1検出回路 22 ダミーセンスアンプ部 23 第2検出回路 25 論理演算部 26 ダミー論理演算部 φSA センスアンプ活性化制御信号 φDOL 出力ラッチタイミング信号 31 マイクロプロセッサ 35 SRAM

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択端子がワード線に接続されると共に
    データ端子がデータ線に接続された複数個のメモリセル
    を有するメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイで
    選択されたメモリセルの記憶情報を検出して増幅するセ
    ンスアンプと、前記センスアンプの出力をラッチする出
    力ラッチ回路とを含んで1個の半導体基板に形成された
    半導体集積回路において、 前記メモリセルからのデータ読み出し動作に同期して選
    択されるダミーメモリセルを有し、前記メモリセルから
    のデータ読み出し動作に同期する前記データ線のレベル
    変化を前記ダミーメモリセルが接続されるダミーデータ
    線上で模擬するダミーメモリセルアレイと、 前記ダミーデータ線の所定レベルを検出して前記センス
    アンプの活性化信号を形成する第1検出回路と、を設け
    て成るものであることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記ダミーデータ線のレベルを入力し前
    記センスアンプ活性化と同期的に増幅動作を行なって前
    記センスアンプを模擬するダミーセンスアンプと、 前記ダミーセンスアンプの出力レベルの確定を検出して
    前記出力ラッチ回路のラッチタイミング信号を形成する
    第2検出回路とを、更に設けて成るものであることを特
    徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 選択端子がワード線に接続されると共に
    データ端子がデータ線に接続された複数個のメモリセル
    を有するメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイで
    選択されたメモリセルの記憶情報を検出して増幅するセ
    ンスアンプと、前記センスアンプの出力を入力として論
    理演算を行なう論理演算部と、前記論理演算部の出力を
    ラッチする出力ラッチ回路とを含んで1個の半導体基板
    に形成された半導体集積回路において、 前記メモリセルからのデータ読み出し動作に同期して選
    択されるダミーメモリセルを有し、前記メモリセルから
    のデータ読み出し動作に同期する前記データ線のレベル
    変化を前記ダミーメモリセルが接続されるダミーデータ
    線上で模擬するダミーメモリセルアレイと、 前記ダミーデータ線の所定レベルを検出して前記センス
    アンプの活性化信号を形成する第1検出回路と、 前記ダミーデータ線のレベルを入力し前記センスアンプ
    活性化と同期的に増幅動作を行なって前記センスアンプ
    を模擬するダミーセンスアンプと、 前記ダミーセンスアンプの出力を入力とし前記論理演算
    部を模擬するダミー論理演算部と、 前記ダミー論理演算部の出力レベルの確定を検出して前
    記出力ラッチ回路のラッチタイミング信号を形成する第
    2検出回路と、を設けて成るものであることを特徴とす
    る半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記ワード線の一端にワード線選択信号
    を出力するデコーダが設けられ、前記ワード線を共有し
    て前記複数個のメモリセルアレイと前記ダミーメモリア
    レイが交互に配置され、個々のメモリセルアレイに対応
    して前記センスアンプと出力ラッチ回路が設けられると
    共に、個々のダミーメモリセルアレイに対応してダミー
    センスアンプが設けられ、前記ダミーメモリセルアレイ
    は対応するメモリセルアレイのセンスアンプ活性化制御
    に利用され、前記ダミーセンスアンプは対応するメモリ
    セルの出力ラッチ回路のラッチタイミング制御に利用さ
    れるものであることを特徴とする請求項2記載の半導体
    集積回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1項に記載の半
    導体集積回路と、前記半導体集積回路をバスを介してア
    クセスするプロセッサとを実装基板に含んで成るもので
    あることを特徴とするデータ処理システム。
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