JPH1049011A - 画像保持体の再生方法及びそのための装置 - Google Patents
画像保持体の再生方法及びそのための装置Info
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- JPH1049011A JPH1049011A JP20492196A JP20492196A JPH1049011A JP H1049011 A JPH1049011 A JP H1049011A JP 20492196 A JP20492196 A JP 20492196A JP 20492196 A JP20492196 A JP 20492196A JP H1049011 A JPH1049011 A JP H1049011A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特定の画像保持体を利用して、その媒体への
トナーのような画像形成材料の良好な定着を保持する一
方で、その媒体からの画像形成材料の、より充分な除去
を可能にする、画像保持体の再生方法およびその装置を
提供する。 【解決手段】 画像形成材料と画像支持部材との接着力
をあらかじめ弱める手段(離型層等)を、その画像支持
部材に施した画像保持体が利用される。その画像保持体
は、画像形成材料によって画像が付着形成されている。
その画像保持体を加熱するとともに、画像が付着形成さ
れている画像保持体の表面を、剥離部材5aと加熱加圧
ロール5bとで圧接し、その後画像形成材料の温度を実
質的に保ったまま画像保持体と剥離部材5aとを剥離ヅ
メ8で引き離すことによって画像形成材料を剥離部材5
a側へ移行させ、回収ボックス10に溜める。その少な
くとも画像保持体から画像形成材料を剥離する際の画像
形成材料の温度を、ガラス転移温度:Tg以上,軟化温
度:Ts以下とすることを特徴とする。
トナーのような画像形成材料の良好な定着を保持する一
方で、その媒体からの画像形成材料の、より充分な除去
を可能にする、画像保持体の再生方法およびその装置を
提供する。 【解決手段】 画像形成材料と画像支持部材との接着力
をあらかじめ弱める手段(離型層等)を、その画像支持
部材に施した画像保持体が利用される。その画像保持体
は、画像形成材料によって画像が付着形成されている。
その画像保持体を加熱するとともに、画像が付着形成さ
れている画像保持体の表面を、剥離部材5aと加熱加圧
ロール5bとで圧接し、その後画像形成材料の温度を実
質的に保ったまま画像保持体と剥離部材5aとを剥離ヅ
メ8で引き離すことによって画像形成材料を剥離部材5
a側へ移行させ、回収ボックス10に溜める。その少な
くとも画像保持体から画像形成材料を剥離する際の画像
形成材料の温度を、ガラス転移温度:Tg以上,軟化温
度:Ts以下とすることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式また
は熱転写方式などに使用する、再生可能な画像保持体の
再生方法とその再生装置に関する。さらに詳しくは、画
像形成材料(トナー等)との接着力を予め弱めた手段
(剥離層等)が画像支持部材(紙等)上に設けられた画
像保持体から画像形成材料を除去する再生装置を利用し
て、何回も繰り返し画像形成材料による画像形成とその
除去を繰り返すことのできる再生可能な画像保持体の再
生方法と、その再生装置に関する。
は熱転写方式などに使用する、再生可能な画像保持体の
再生方法とその再生装置に関する。さらに詳しくは、画
像形成材料(トナー等)との接着力を予め弱めた手段
(剥離層等)が画像支持部材(紙等)上に設けられた画
像保持体から画像形成材料を除去する再生装置を利用し
て、何回も繰り返し画像形成材料による画像形成とその
除去を繰り返すことのできる再生可能な画像保持体の再
生方法と、その再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題が表面化して森林資
源保護の重要性が認識され、紙原料としての木材資源の
利用削減が重要課題となっている。そのため、古紙とし
ての再利用が進められている。しかし古紙を回収し再生
紙にするまでには、例えば、漏洩問題、分別作業の手
間、回収に要する運送コスト、回収古紙の集積場所や管
理の問題等、多くの問題を抱えている。
源保護の重要性が認識され、紙原料としての木材資源の
利用削減が重要課題となっている。そのため、古紙とし
ての再利用が進められている。しかし古紙を回収し再生
紙にするまでには、例えば、漏洩問題、分別作業の手
間、回収に要する運送コスト、回収古紙の集積場所や管
理の問題等、多くの問題を抱えている。
【0003】このような問題を解決すべく、近年簡易に
画像保持体を再生する技術が提案されている。例えば、
特開平4−362935号に開示される技術である。該
技術は画像形成材料に近赤外光消色型記録材料を用いて
画像を形成し、不要になった画像は近赤外光を照射し画
像保持体上の画像を消去し、画像保持体を再利用すると
いうものである。しかし、この技術は次のような問題が
ある。
画像保持体を再生する技術が提案されている。例えば、
特開平4−362935号に開示される技術である。該
技術は画像形成材料に近赤外光消色型記録材料を用いて
画像を形成し、不要になった画像は近赤外光を照射し画
像保持体上の画像を消去し、画像保持体を再利用すると
いうものである。しかし、この技術は次のような問題が
ある。
【0004】・自然光にも反応するため、画像の耐久性
に問題がある。 ・トナーの色が限定されるためカラー適性がない。
に問題がある。 ・トナーの色が限定されるためカラー適性がない。
【0005】・消色後、トナーバインダーが残った画像
保持体は紙の特性が変化しているため、再利用した際に
転写ヌケ(転写の際に画像が抜ける現象)などのトラブ
ルを引き起こす。
保持体は紙の特性が変化しているため、再利用した際に
転写ヌケ(転写の際に画像が抜ける現象)などのトラブ
ルを引き起こす。
【0006】また、画像保持体上から画像形成材料を液
体を利用して、除去する方法も提案されている。例え
ば、特開平1−101577号で開示されるような、有
機溶剤を用いてトナーを画像保持体上から除去する方法
である。但し、該技術は有機溶剤を用いるため安全性に
問題がある。その他に、特開平6−250569号で開
示されるような、界面活性剤を用いてトナーと画像保持
体(紙、OHP等)との接着力を低減し、加熱してトナ
ーをオフセットロールに転移させ画像保持体を再生させ
る技術が考案されている。この技術では、紙等上のトナ
ーは確かに剥離はできる。しかしながら、画像保持体を
水溶液に浸すため、濡れた紙の乾燥に多量のエネルギー
が必要となりランニングコストが掛かるといった欠点を
有する。また、紙を濡らすために紙皺等の問題もある。
体を利用して、除去する方法も提案されている。例え
ば、特開平1−101577号で開示されるような、有
機溶剤を用いてトナーを画像保持体上から除去する方法
である。但し、該技術は有機溶剤を用いるため安全性に
問題がある。その他に、特開平6−250569号で開
示されるような、界面活性剤を用いてトナーと画像保持
体(紙、OHP等)との接着力を低減し、加熱してトナ
ーをオフセットロールに転移させ画像保持体を再生させ
る技術が考案されている。この技術では、紙等上のトナ
ーは確かに剥離はできる。しかしながら、画像保持体を
水溶液に浸すため、濡れた紙の乾燥に多量のエネルギー
が必要となりランニングコストが掛かるといった欠点を
有する。また、紙を濡らすために紙皺等の問題もある。
【0007】以上から、画像保持体上から画像形成材料
を除去した後、画像保持体を再利用するには、安全性、
低エネルギー性を考慮すると、少なくとも”画像保持体
を水溶液や溶剤等で濡らさない”ということが重要であ
る。
を除去した後、画像保持体を再利用するには、安全性、
低エネルギー性を考慮すると、少なくとも”画像保持体
を水溶液や溶剤等で濡らさない”ということが重要であ
る。
【0008】画像保持体を、水溶液等で濡らさずに再利
用する技術として、例えば特開平4−82938号開示
の技術がある。該技術では、少なくとも一方に加熱源を
持ったロールを用いて熱軟化物質で記録した画像を加熱
して画像保持体とトナーとの接着力を低減した状態でト
ナーを剥離する。しかしながら、この技術の目的は、熱
軟化物質によって紙に記録した文字、図形等の記録を紙
から剥離して判読不能とし、紙を裁断しないですむよう
にすること、とされている。例えば、このような紙をそ
の場で再利用した場合、紙に残った熱軟化物質が句読
点、少数点等として振る舞うこともあり、新たに印字し
た文字や画像において誤解を生じるといった不具合が生
じ、実用に耐えられるものではない。
用する技術として、例えば特開平4−82938号開示
の技術がある。該技術では、少なくとも一方に加熱源を
持ったロールを用いて熱軟化物質で記録した画像を加熱
して画像保持体とトナーとの接着力を低減した状態でト
ナーを剥離する。しかしながら、この技術の目的は、熱
軟化物質によって紙に記録した文字、図形等の記録を紙
から剥離して判読不能とし、紙を裁断しないですむよう
にすること、とされている。例えば、このような紙をそ
の場で再利用した場合、紙に残った熱軟化物質が句読
点、少数点等として振る舞うこともあり、新たに印字し
た文字や画像において誤解を生じるといった不具合が生
じ、実用に耐えられるものではない。
【0009】これらの他に、特開平1−297294号
開示の技術がある。該技術は、プラスチック、金属、液
浸透性のない紙あるいはセラミック等の画像保持体上に
熱溶融性インキで形成された画像に対し、熱溶融性剥離
体を介在させたインキ剥離体を配し、それらを加熱し、
冷却後画像を保持体から取り除く方法である。この方法
は、保持体に液浸透性のないものを使用しているため、
熱溶融性インキの剥離が容易であるという利点を有す
る。しかし、その保持体は、フィルムのような、紙とは
異なるものあるいは特殊な保持体であり、一般の用紙と
は手触りや風合が異なるばかりでなく紙と比べても大変
高価なものとなる。また、冷却後画像をその保持体から
取り除くため、確かにトナーの凝集力は高くなるが、同
時にトナーの保持体への接着力は増加し、剥離が難しく
なる。仮に保持体とトナーの接着力を下げ、該公報内で
述べられているように、25℃前後で剥離可能とした場
合、室温でトナーが剥がれ易い状態となり、定着性とい
う点で実用に耐えられないという欠点を有する。
開示の技術がある。該技術は、プラスチック、金属、液
浸透性のない紙あるいはセラミック等の画像保持体上に
熱溶融性インキで形成された画像に対し、熱溶融性剥離
体を介在させたインキ剥離体を配し、それらを加熱し、
冷却後画像を保持体から取り除く方法である。この方法
は、保持体に液浸透性のないものを使用しているため、
熱溶融性インキの剥離が容易であるという利点を有す
る。しかし、その保持体は、フィルムのような、紙とは
異なるものあるいは特殊な保持体であり、一般の用紙と
は手触りや風合が異なるばかりでなく紙と比べても大変
高価なものとなる。また、冷却後画像をその保持体から
取り除くため、確かにトナーの凝集力は高くなるが、同
時にトナーの保持体への接着力は増加し、剥離が難しく
なる。仮に保持体とトナーの接着力を下げ、該公報内で
述べられているように、25℃前後で剥離可能とした場
合、室温でトナーが剥がれ易い状態となり、定着性とい
う点で実用に耐えられないという欠点を有する。
【0010】また、特開平4−333088号も、熱エ
ネルギーを用いて画像保持体上の画像形成材料を取り除
く技術を開示している。該技術では、画像形成材料中の
バインダ樹脂のガラス転移点以上に加熱した耐熱性シー
トを、画像保持体上の画像形成材料に、密着させ一体化
し、画像形成材料が冷却固化した後に、耐熱性シートを
画像形成材料とともに画像保持体から分離・剥離する技
術である。この公報内実施例でも触れられている通り、
確かにOHPの様に表面平滑性が高く且つ液浸透性のな
い画像保持体上の画像をある程度剥離するには有効であ
る。しかしながら、該技術を用いて画像を剥離して再度
画像を載せて用いる場合に不具合が生じる。つまり、一
般に知られていることだが、OHPシートのような画像
保持体表面には、画像形成時に画像形成材料との接着性
を良くするために画像形成材料と親和性のある材料がコ
ーティング層として設けられており、この技術を用いて
画像形成材料を剥離した場合、剥離と同時にコーティン
グ層も剥離されてしまう。このような画像保持体を再利
用した場合、再印字した際にコーティング層が欠落した
部分で転写抜けや定着不良が生じる。また、前記特開平
1−297294号開示の技術同様に、冷却後画像をそ
の保持体から取り除くことは困難である。
ネルギーを用いて画像保持体上の画像形成材料を取り除
く技術を開示している。該技術では、画像形成材料中の
バインダ樹脂のガラス転移点以上に加熱した耐熱性シー
トを、画像保持体上の画像形成材料に、密着させ一体化
し、画像形成材料が冷却固化した後に、耐熱性シートを
画像形成材料とともに画像保持体から分離・剥離する技
術である。この公報内実施例でも触れられている通り、
確かにOHPの様に表面平滑性が高く且つ液浸透性のな
い画像保持体上の画像をある程度剥離するには有効であ
る。しかしながら、該技術を用いて画像を剥離して再度
画像を載せて用いる場合に不具合が生じる。つまり、一
般に知られていることだが、OHPシートのような画像
保持体表面には、画像形成時に画像形成材料との接着性
を良くするために画像形成材料と親和性のある材料がコ
ーティング層として設けられており、この技術を用いて
画像形成材料を剥離した場合、剥離と同時にコーティン
グ層も剥離されてしまう。このような画像保持体を再利
用した場合、再印字した際にコーティング層が欠落した
部分で転写抜けや定着不良が生じる。また、前記特開平
1−297294号開示の技術同様に、冷却後画像をそ
の保持体から取り除くことは困難である。
【0011】また、上記特開平1−297294号、特
開平4−333088号で開示される技術を、液浸透性
のある画像保持体に適用した場合、再度画像保持体を再
利用する際に以下のような不都合が生じる。
開平4−333088号で開示される技術を、液浸透性
のある画像保持体に適用した場合、再度画像保持体を再
利用する際に以下のような不都合が生じる。
【0012】一般に画像保持体に液浸性の良い紙を用い
て定着画像を得た場合、画像形成材料は繊維間に入り込
んで強固に付着している(いわゆる「アンカリン
グ」)。このような部分に加熱した剥離媒体を圧接し密
着性を良くした後、画像形成材料の凝集力を高めた状態
にしてから剥がそうとしても、アンカリング部分は紙の
繊維に強固に付着しているため、剥離性は不十分である
(詳細に述べると、一般に画像形成材料は画像保持体と
の付着力を良くするため、画像保持体との親和性の良い
材料を用いる。このように、画像形成材料は画像保持体
に強固に付着している為、加熱しただけで画像形成材料
を取り除くことは大変難しい)。実際にこのような画像
保持体の画像濃度をX−Rite938濃度計(X−R
ite社製)を用いて測定してみると、画像濃度は0.
1以下と低画像濃度であるが、画像保持体上には画像形
成材料が点在している。つまり従来技術において、この
点在している画像形成材料(以降、「残留画像形成材
料」と称する)のために、再度使用に耐えうる十分な剥
離性能を満たせなかった。
て定着画像を得た場合、画像形成材料は繊維間に入り込
んで強固に付着している(いわゆる「アンカリン
グ」)。このような部分に加熱した剥離媒体を圧接し密
着性を良くした後、画像形成材料の凝集力を高めた状態
にしてから剥がそうとしても、アンカリング部分は紙の
繊維に強固に付着しているため、剥離性は不十分である
(詳細に述べると、一般に画像形成材料は画像保持体と
の付着力を良くするため、画像保持体との親和性の良い
材料を用いる。このように、画像形成材料は画像保持体
に強固に付着している為、加熱しただけで画像形成材料
を取り除くことは大変難しい)。実際にこのような画像
保持体の画像濃度をX−Rite938濃度計(X−R
ite社製)を用いて測定してみると、画像濃度は0.
1以下と低画像濃度であるが、画像保持体上には画像形
成材料が点在している。つまり従来技術において、この
点在している画像形成材料(以降、「残留画像形成材
料」と称する)のために、再度使用に耐えうる十分な剥
離性能を満たせなかった。
【0013】このような画像保持体を再利用した場合、
例えば文字、数字などの画像においては剥離できずに残
った画像が小数点、句読点として振る舞い誤解を生じた
り、また、カラー画像においては正確な色再現ができな
いといった問題が生じる。
例えば文字、数字などの画像においては剥離できずに残
った画像が小数点、句読点として振る舞い誤解を生じた
り、また、カラー画像においては正確な色再現ができな
いといった問題が生じる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】そこで、これらの問題
を解決する発明を、本発明者らは特願平07−3042
62号、同07−304308号、同08−12976
0号で提案している。その発明は、要するに、熱溶融性
材料を含み且つ画像支持部材上に形成される画像形成材
料と該画像支持部材との接着力をあらかじめ弱める手段
を、その画像支持部材に施してなる画像保持体である。
この発明は、再生を専門業者に頼らずに個人自らその場
で再生できる。また、有機溶剤を使うことなく、家庭や
オフィスでの安全な使用環境を維持し、さらに水溶液も
用いることなく、水溶液を含んだ保持体の乾燥による多
大なエネルギー消費も必要がない。しかも、積極的には
冷却工程を必要とはしない。その上、かなり良好な剥離
特性が得られる。
を解決する発明を、本発明者らは特願平07−3042
62号、同07−304308号、同08−12976
0号で提案している。その発明は、要するに、熱溶融性
材料を含み且つ画像支持部材上に形成される画像形成材
料と該画像支持部材との接着力をあらかじめ弱める手段
を、その画像支持部材に施してなる画像保持体である。
この発明は、再生を専門業者に頼らずに個人自らその場
で再生できる。また、有機溶剤を使うことなく、家庭や
オフィスでの安全な使用環境を維持し、さらに水溶液も
用いることなく、水溶液を含んだ保持体の乾燥による多
大なエネルギー消費も必要がない。しかも、積極的には
冷却工程を必要とはしない。その上、かなり良好な剥離
特性が得られる。
【0015】しかし、この画像保持体は、それ自身への
画像形成材料の良好な定着を保持する一方で、記録面を
痛めることなく画像形成材料の充分な除去をなすことに
関して、未だ改善の余地が残されている。特に電子写真
方式および熱転写方式などを用いた画像形成装置によっ
て、この画像保持体に対して、単色の画像だけでなくカ
ラー画像が全面ベタで印字されても、容易に再生を可能
にする再生方法及びそのための装置が希求される。
画像形成材料の良好な定着を保持する一方で、記録面を
痛めることなく画像形成材料の充分な除去をなすことに
関して、未だ改善の余地が残されている。特に電子写真
方式および熱転写方式などを用いた画像形成装置によっ
て、この画像保持体に対して、単色の画像だけでなくカ
ラー画像が全面ベタで印字されても、容易に再生を可能
にする再生方法及びそのための装置が希求される。
【0016】かくして、本発明の目的は、上記画像保持
体を利用して、その媒体への画像形成材料の良好な定着
を保持する一方で、その媒体からの画像形成材料の、よ
り充分な除去を可能にする再生方法およびその装置を提
供することを目的とする。さらに本発明の目的は、上記
画像保持体に対して電子写真方式および熱転写方式など
によって単色の画像だけでなく全面ベタのカラー画像を
印字しても、容易に再生を可能にする再生方法およびそ
の装置を提供することを目的とする。
体を利用して、その媒体への画像形成材料の良好な定着
を保持する一方で、その媒体からの画像形成材料の、よ
り充分な除去を可能にする再生方法およびその装置を提
供することを目的とする。さらに本発明の目的は、上記
画像保持体に対して電子写真方式および熱転写方式など
によって単色の画像だけでなく全面ベタのカラー画像を
印字しても、容易に再生を可能にする再生方法およびそ
の装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者等は画像保持体
の再生方法とその再生装置について鋭意研究を重ねた結
果、上記目的を達成する本発明を完成した。
の再生方法とその再生装置について鋭意研究を重ねた結
果、上記目的を達成する本発明を完成した。
【0018】即ち、本発明の画像保持体の再生方法は、
熱溶融性材料を含み且つ画像支持部材上に形成される画
像形成材料と該画像支持部材との接着力をあらかじめ弱
める手段を、その画像支持部材に施してなる画像保持体
であって、その画像形成材料によって画像が付着形成さ
れている画像保持体を用意する工程と、その画像保持体
を加熱するとともに、画像が付着形成されている画像保
持体の表面に剥離部材を圧接し、その後画像形成材料の
温度を実質的に保ったまま画像保持体と剥離部材とを引
き離すことによって画像形成材料を剥離部材側へ移行さ
せる工程を有する画像保持体の再生方法であって、少な
くとも画像保持体から画像形成材料を剥離する際の画像
形成材料の温度をガラス転移温度:Tg以上,軟化温
度:Ts以下とすることを特徴とする また、本発明の画像保持体の再生装置は、熱溶融性材料
を含み且つ画像支持部材上に形成される画像形成材料と
該画像支持部材との接着力をあらかじめ弱める手段を、
その画像支持部材に施してなる画像保持体であって、そ
の画像形成材料によって画像が付着形成されている画像
保持体を利用し、その画像保持体を加熱するとともに、
画像が付着形成されている画像保持体の表面に剥離部材
を圧接し、その後画像形成材料の温度を実質的に保った
まま画像保持体と剥離部材とを引き離すことによって画
像形成材料を剥離部材側へ移行させ得る画像保持体の再
生装置であって、少なくとも画像保持体から画像形成材
料を剥離する際の画像形成材料の温度を、ガラス転移温
度:Tg以上,軟化温度:Ts以下に設定可能であるこ
とを特徴とする 画像支持部材は、画像を支持するための部材であればそ
の種類は任意であり、画像形成材料は、画像自体を形成
する材料である。また、熱溶融性材料を含み且つ画像支
持部材上に形成される画像形成材料と当該画像支持部材
との接着力をあらかじめ弱める手段は、画像支持部材
と、熱溶融性材料を含む画像形成材料との間に介在し
て、それら両者の間接的な接着力を、それら両者直接の
接着力よりも、相対的に弱める任意の手段であり、例え
ば、離型層である。
熱溶融性材料を含み且つ画像支持部材上に形成される画
像形成材料と該画像支持部材との接着力をあらかじめ弱
める手段を、その画像支持部材に施してなる画像保持体
であって、その画像形成材料によって画像が付着形成さ
れている画像保持体を用意する工程と、その画像保持体
を加熱するとともに、画像が付着形成されている画像保
持体の表面に剥離部材を圧接し、その後画像形成材料の
温度を実質的に保ったまま画像保持体と剥離部材とを引
き離すことによって画像形成材料を剥離部材側へ移行さ
せる工程を有する画像保持体の再生方法であって、少な
くとも画像保持体から画像形成材料を剥離する際の画像
形成材料の温度をガラス転移温度:Tg以上,軟化温
度:Ts以下とすることを特徴とする また、本発明の画像保持体の再生装置は、熱溶融性材料
を含み且つ画像支持部材上に形成される画像形成材料と
該画像支持部材との接着力をあらかじめ弱める手段を、
その画像支持部材に施してなる画像保持体であって、そ
の画像形成材料によって画像が付着形成されている画像
保持体を利用し、その画像保持体を加熱するとともに、
画像が付着形成されている画像保持体の表面に剥離部材
を圧接し、その後画像形成材料の温度を実質的に保った
まま画像保持体と剥離部材とを引き離すことによって画
像形成材料を剥離部材側へ移行させ得る画像保持体の再
生装置であって、少なくとも画像保持体から画像形成材
料を剥離する際の画像形成材料の温度を、ガラス転移温
度:Tg以上,軟化温度:Ts以下に設定可能であるこ
とを特徴とする 画像支持部材は、画像を支持するための部材であればそ
の種類は任意であり、画像形成材料は、画像自体を形成
する材料である。また、熱溶融性材料を含み且つ画像支
持部材上に形成される画像形成材料と当該画像支持部材
との接着力をあらかじめ弱める手段は、画像支持部材
と、熱溶融性材料を含む画像形成材料との間に介在し
て、それら両者の間接的な接着力を、それら両者直接の
接着力よりも、相対的に弱める任意の手段であり、例え
ば、離型層である。
【0019】なお、ガラス転移温度:Tgは、画像形成
材料をDSC(示差熱分析)測定し、その吸熱ピークと
ベースラインの交点より算出する。
材料をDSC(示差熱分析)測定し、その吸熱ピークと
ベースラインの交点より算出する。
【0020】軟化温度:Tsとは、図1に模式的に示し
た高架式フロテスター(島津フローテスターCFT−5
00型を用いる)、即ち、プランジャー21を嵌入可能
なシリンダ22の先にノズル23が設けられている高架
式フロテスターで次のように測定した粘度:η’が1×
103 Poiseとなる温度を示す。
た高架式フロテスター(島津フローテスターCFT−5
00型を用いる)、即ち、プランジャー21を嵌入可能
なシリンダ22の先にノズル23が設けられている高架
式フロテスターで次のように測定した粘度:η’が1×
103 Poiseとなる温度を示す。
【0021】この高架式フロテスターにおいて、約1.
5gの試料(画像形成材料)24をシリンダ22に入
れ、一定温度として画像形成材料を溶融させ、その温度
下でプランジャー21により10kgfの荷重をかけ直
径1mm、長さ1mmのノズル23から画像形成材料2
4を押し出し、これによりプランジャー降下量(流出速
度)を測定する。この流出速度を温度を変えて測定し、
この値により未掛け粘度η’を次式により求め、η’=
1×103 (Poise)となった温度を軟化温度:T
sとする。
5gの試料(画像形成材料)24をシリンダ22に入
れ、一定温度として画像形成材料を溶融させ、その温度
下でプランジャー21により10kgfの荷重をかけ直
径1mm、長さ1mmのノズル23から画像形成材料2
4を押し出し、これによりプランジャー降下量(流出速
度)を測定する。この流出速度を温度を変えて測定し、
この値により未掛け粘度η’を次式により求め、η’=
1×103 (Poise)となった温度を軟化温度:T
sとする。
【0022】η’=TW’/DW’=πPR4 /8LQ
(poise) [但し、TW’=PR/2L(dyne/cm2 ) DW’=4Q/πR3 (sec-1)] η’ :見掛け粘度(ポイズ) R:ノズル半径
(cm) L :ノズル長さ(cm) TW’:管壁の見掛けずり反応(dyn/cm2 ) DW’:管壁の見掛けずり速度(1/sec) Q :流出速度(cm3 /sec=ml/sec) P :押出圧力(dyn/cm2 ) 上記のように、少なくとも画像保持体から画像形成材料
を剥離手段によって剥離する際に画像形成材料の温度を
ガラス転移温度:Tg以上、軟化温度:Ts以下とする
ことにより、画像形成材料の剥離性が満足される。画像
保持体から画像形成材料を剥離する際のメカニズムを必
ずしも特定できてはいないが、以下のメカニズムが作用
しているものと考えている。
(poise) [但し、TW’=PR/2L(dyne/cm2 ) DW’=4Q/πR3 (sec-1)] η’ :見掛け粘度(ポイズ) R:ノズル半径
(cm) L :ノズル長さ(cm) TW’:管壁の見掛けずり反応(dyn/cm2 ) DW’:管壁の見掛けずり速度(1/sec) Q :流出速度(cm3 /sec=ml/sec) P :押出圧力(dyn/cm2 ) 上記のように、少なくとも画像保持体から画像形成材料
を剥離手段によって剥離する際に画像形成材料の温度を
ガラス転移温度:Tg以上、軟化温度:Ts以下とする
ことにより、画像形成材料の剥離性が満足される。画像
保持体から画像形成材料を剥離する際のメカニズムを必
ずしも特定できてはいないが、以下のメカニズムが作用
しているものと考えている。
【0023】画像形成材料が剥離部材へ転移し画像保持
体より剥離されるためには、まず画像形成材料と剥離部
材とが接着(密着)し、画像保持体と画像形成材料との
分子間力より剥離部材と画像形成材料との分子間力が勝
ったときに可能となる。剥離部材と画像形成材料との間
に強い分子間力が働くためには、剥離部材と画像形成材
料が密着し、一体となることが必要である。一方、画像
保持体と画像形成材料の分子間力が弱まるためには、画
像形成材料が流動状態となり、それ自身の分子間力が小
さくなったときに達成されるものと考えられる。
体より剥離されるためには、まず画像形成材料と剥離部
材とが接着(密着)し、画像保持体と画像形成材料との
分子間力より剥離部材と画像形成材料との分子間力が勝
ったときに可能となる。剥離部材と画像形成材料との間
に強い分子間力が働くためには、剥離部材と画像形成材
料が密着し、一体となることが必要である。一方、画像
保持体と画像形成材料の分子間力が弱まるためには、画
像形成材料が流動状態となり、それ自身の分子間力が小
さくなったときに達成されるものと考えられる。
【0024】画像形成材料の温度がTgより低温の時、
画像形成材料は分子レベルで静止した状態であるため画
像保持体との分子間力は低いものである。
画像形成材料は分子レベルで静止した状態であるため画
像保持体との分子間力は低いものである。
【0025】次に、ガラス転移温度:Tg以上に加熱す
ると、画像形成材料を構成する分子は動きやすい状態に
なり剥離部材と相互作用がはじめり、接着性が発現され
はじめる。また、同時に画像形成材料自身の分子間力が
弱まることにより画像保持体との接着性は弱まる。
ると、画像形成材料を構成する分子は動きやすい状態に
なり剥離部材と相互作用がはじめり、接着性が発現され
はじめる。また、同時に画像形成材料自身の分子間力が
弱まることにより画像保持体との接着性は弱まる。
【0026】一方、画像形成材料を加熱し、軟化温度:
Ts以上の高温にすると、画像形成材料を構成する分子
は非常に動き易くはなるもののそれ自身の分子間力は低
下するため、画像形成材料に剥離部材を接着し引っ張る
と画像形成材料を構成する分子は、分子間で切れてしま
う。
Ts以上の高温にすると、画像形成材料を構成する分子
は非常に動き易くはなるもののそれ自身の分子間力は低
下するため、画像形成材料に剥離部材を接着し引っ張る
と画像形成材料を構成する分子は、分子間で切れてしま
う。
【0027】つまり、画像保持体上の定着された画像形
成材料を画像保持体から剥離するには、少なくとも画像
形成材料の温度をガラス転移温度:Tg以上軟化温度:
Ts以下が適するものと考えられる。
成材料を画像保持体から剥離するには、少なくとも画像
形成材料の温度をガラス転移温度:Tg以上軟化温度:
Ts以下が適するものと考えられる。
【0028】画像保持体の再生装置は、画像形成材料の
加熱手段と、画像保持体の加熱手段とを独立に設け、お
のおの温度を制御することが、経時的な温度変動に対し
て加熱手段の安定化が可能となるので、好ましい。
加熱手段と、画像保持体の加熱手段とを独立に設け、お
のおの温度を制御することが、経時的な温度変動に対し
て加熱手段の安定化が可能となるので、好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態によっ
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0030】本発明の方法及び装置では、熱溶融性材料
を含み且つ画像支持部材上に形成される画像形成材料と
該画像支持部材との接着力をあらかじめ弱める手段を、
その画像支持部材に施してなる画像保持体であって、そ
の画像形成材料によって画像が付着形成されている画像
保持体を使用する。
を含み且つ画像支持部材上に形成される画像形成材料と
該画像支持部材との接着力をあらかじめ弱める手段を、
その画像支持部材に施してなる画像保持体であって、そ
の画像形成材料によって画像が付着形成されている画像
保持体を使用する。
【0031】このような画像保持体の具体例は、本発明
者らが特願平07−304262、同07−30430
8号、同08−129760号で提案にした、画像形成
材料とのアンカリングを制御しかつ離型性を持たせた
(特に表面のOH基をなくした)画像保持体である。即
ち、「主としてパルプ繊維で構成されている基材上に、
シリコン化合物と微粒子とを含み、前記シリコーン化合
物が前記基材と前記微粒子と化学反応により結合可能な
化合物からなる液組成物を塗布または含浸し乾燥して得
られる皮膜からなる記録面を有することを特徴とする画
像記録用紙」や、「画像形成とその除去とができる再生
可能な画像保持体において、基体と、この基体の表面に
形成され、画像形成材料剥離性の記録面をもった皮膜と
を有し、前記記録面がベックの平滑度計において200
秒以下の表面平滑度であることを特徴とする再生可能な
画像保持体」である。
者らが特願平07−304262、同07−30430
8号、同08−129760号で提案にした、画像形成
材料とのアンカリングを制御しかつ離型性を持たせた
(特に表面のOH基をなくした)画像保持体である。即
ち、「主としてパルプ繊維で構成されている基材上に、
シリコン化合物と微粒子とを含み、前記シリコーン化合
物が前記基材と前記微粒子と化学反応により結合可能な
化合物からなる液組成物を塗布または含浸し乾燥して得
られる皮膜からなる記録面を有することを特徴とする画
像記録用紙」や、「画像形成とその除去とができる再生
可能な画像保持体において、基体と、この基体の表面に
形成され、画像形成材料剥離性の記録面をもった皮膜と
を有し、前記記録面がベックの平滑度計において200
秒以下の表面平滑度であることを特徴とする再生可能な
画像保持体」である。
【0032】画像保持体の具体例の詳細は後に説明する
が、画像支持部材は、特殊な手触りや風合いを有さず、
安価なものが好ましく、パルプでされた用紙等が利用で
き、熱溶融性材料を含む画像形成材料は、電子写真用の
トナ−、熱溶融性顔料等が利用できる。
が、画像支持部材は、特殊な手触りや風合いを有さず、
安価なものが好ましく、パルプでされた用紙等が利用で
き、熱溶融性材料を含む画像形成材料は、電子写真用の
トナ−、熱溶融性顔料等が利用できる。
【0033】その上に形成され且つ熱溶融性材料を含む
画像形成材料との接着力をあらかじめ弱める手段の具体
例は、フッ素系材料、フッ素系オイル、シリコーン系材
料等を画像支持部材表面に設けらた離型層である。この
離型層は、塗布によって形成されたものでもよいが、画
像支持部材に上記のような材料を含浸させて、表面に少
なくとも部分的に形成されたものでもよい。
画像形成材料との接着力をあらかじめ弱める手段の具体
例は、フッ素系材料、フッ素系オイル、シリコーン系材
料等を画像支持部材表面に設けらた離型層である。この
離型層は、塗布によって形成されたものでもよいが、画
像支持部材に上記のような材料を含浸させて、表面に少
なくとも部分的に形成されたものでもよい。
【0034】画像形成材料への画像の付着形成は、いか
なる手段によってなされてもよいが、熱溶融性材料がト
ナーの場合には、任意の電子写真記録方法(複写機や、
レーザープリンタ等によって記録する方法)にて形成さ
れたものである。熱溶融性材料が熱溶融性顔料の場合に
は、任意のプリント方法、例えばインクジェット記録が
利用できる。
なる手段によってなされてもよいが、熱溶融性材料がト
ナーの場合には、任意の電子写真記録方法(複写機や、
レーザープリンタ等によって記録する方法)にて形成さ
れたものである。熱溶融性材料が熱溶融性顔料の場合に
は、任意のプリント方法、例えばインクジェット記録が
利用できる。
【0035】本発明の方法では、次に、その画像保持体
を加熱するとともに、画像が付着形成されている画像保
持体の表面に剥離部材を圧接し、その後画像形成材料の
温度を実質的に保ったまま画像保持体と剥離部材を引き
離すことによって画像形成材料を剥離部材側へ移行さ
せ、画像保持体を再生させる工程(剥離工程)を実施す
る。
を加熱するとともに、画像が付着形成されている画像保
持体の表面に剥離部材を圧接し、その後画像形成材料の
温度を実質的に保ったまま画像保持体と剥離部材を引き
離すことによって画像形成材料を剥離部材側へ移行さ
せ、画像保持体を再生させる工程(剥離工程)を実施す
る。
【0036】加熱は、加熱ヒータ等を利用して容易に実
施可能である。剥離部材は、平板、ロール等の、画像保
持体の表面を圧接する任意の部材が使用できる。その表
面部分の材質は、熱が伝導するものでかつトナーが接着
する性質を有するものが通常使用でき、例えば、アルミ
ニウム、鉄、ステンレス、銅等の金属、ポリイミド、ナ
イロン、ポリエステル等の有機高分子材料を使用するこ
とができる。
施可能である。剥離部材は、平板、ロール等の、画像保
持体の表面を圧接する任意の部材が使用できる。その表
面部分の材質は、熱が伝導するものでかつトナーが接着
する性質を有するものが通常使用でき、例えば、アルミ
ニウム、鉄、ステンレス、銅等の金属、ポリイミド、ナ
イロン、ポリエステル等の有機高分子材料を使用するこ
とができる。
【0037】剥離部材の圧接力は、通常、画像及び保持
体が密着可能な0<圧接力≦120kgf、好ましく
は、10〜100kgfである。
体が密着可能な0<圧接力≦120kgf、好ましく
は、10〜100kgfである。
【0038】上記の工程を実施するための、本発明の装
置の一形態を図1に示す。この装置では、用紙トレイ1
に対向して、対の搬送ロール2が2組設けられ、更に搬
送ロール2の出口側に臨んで搬送ベルト3が設置されて
いる。搬送ベルト3の先端に接近して、発熱体4bを内
蔵する加熱加圧ロール5bが配置され、また、その加熱
加圧ロール5bと対になって挟圧部で画像保持体を挟圧
可能であり、且つ発熱体4aを内蔵する剥離ロール5a
が配置されている。加熱加圧ロール5b及び剥離ロール
5a内の発熱体4aと4bとを独立に設定温度に制御す
ることができる構成になっている。加熱加圧ロール5b
及び剥離ロール5aの温度を例えば、40〜200°C
内に設定可能とされる。挟圧部(ロール対の接触域)先
の剥離ロール5a周囲には、画像保持体を剥離ロール5
aから剥離するための剥離爪8が配置され、剥離ロール
5aの挟圧部と反対側周囲には、剥離ロール5aからト
ナーを除去するブレード9と、除去トナー回収ボックス
10とが配置されている。加熱ロール5bの挟圧部先周
囲には搬送ロール6、その先方に画像保持体受け7が設
けられている。
置の一形態を図1に示す。この装置では、用紙トレイ1
に対向して、対の搬送ロール2が2組設けられ、更に搬
送ロール2の出口側に臨んで搬送ベルト3が設置されて
いる。搬送ベルト3の先端に接近して、発熱体4bを内
蔵する加熱加圧ロール5bが配置され、また、その加熱
加圧ロール5bと対になって挟圧部で画像保持体を挟圧
可能であり、且つ発熱体4aを内蔵する剥離ロール5a
が配置されている。加熱加圧ロール5b及び剥離ロール
5a内の発熱体4aと4bとを独立に設定温度に制御す
ることができる構成になっている。加熱加圧ロール5b
及び剥離ロール5aの温度を例えば、40〜200°C
内に設定可能とされる。挟圧部(ロール対の接触域)先
の剥離ロール5a周囲には、画像保持体を剥離ロール5
aから剥離するための剥離爪8が配置され、剥離ロール
5aの挟圧部と反対側周囲には、剥離ロール5aからト
ナーを除去するブレード9と、除去トナー回収ボックス
10とが配置されている。加熱ロール5bの挟圧部先周
囲には搬送ロール6、その先方に画像保持体受け7が設
けられている。
【0039】画像保持体としての用紙上のトナーの剥離
は以下の手順で行われる。用紙トレイ1に置かれた用紙
を用紙搬送ロール2により搬送用ベルト3へ搬送する。
次に発熱体4a、4bをそれぞれ内蔵し適性温度に保持
された剥離ロール5a、加熱加圧ロール5bへ搬送され
る。加熱加圧ロール5bは適正な荷重が付与されてお
り、設定された周速で回転している。用紙上の画像は、
狭圧部に搬送され、狭圧部において画像を形成するトナ
ーは剥離ロール5aに密着する。用紙は狭圧部通過後剥
離ロール5aから剥離爪8によって剥がれ、トナーは剥
離ロール5a上に転移する。剥離ロール5aから剥がれ
た用紙は搬送ロール6により画像保持体受け7に送付さ
れ用紙の再生が完了する。剥離ロール5aからは、トナ
ーはブレード9によって除去され、除去されたトナー回
収ボックス10に送りこまれる。
は以下の手順で行われる。用紙トレイ1に置かれた用紙
を用紙搬送ロール2により搬送用ベルト3へ搬送する。
次に発熱体4a、4bをそれぞれ内蔵し適性温度に保持
された剥離ロール5a、加熱加圧ロール5bへ搬送され
る。加熱加圧ロール5bは適正な荷重が付与されてお
り、設定された周速で回転している。用紙上の画像は、
狭圧部に搬送され、狭圧部において画像を形成するトナ
ーは剥離ロール5aに密着する。用紙は狭圧部通過後剥
離ロール5aから剥離爪8によって剥がれ、トナーは剥
離ロール5a上に転移する。剥離ロール5aから剥がれ
た用紙は搬送ロール6により画像保持体受け7に送付さ
れ用紙の再生が完了する。剥離ロール5aからは、トナ
ーはブレード9によって除去され、除去されたトナー回
収ボックス10に送りこまれる。
【0040】本発明では、剥離工程で少なくとも画像保
持体から画像形成材料を剥離する際の画像形成材料の温
度をガラス転移温度:Tg以上,軟化温度:Ts以下と
することを主な特徴とする。
持体から画像形成材料を剥離する際の画像形成材料の温
度をガラス転移温度:Tg以上,軟化温度:Ts以下と
することを主な特徴とする。
【0041】これは、画像保持体を加熱する加熱手段及
び/又は、別途設けた加熱手段の温度の温度を制御し
て、容易に実施可能である。
び/又は、別途設けた加熱手段の温度の温度を制御し
て、容易に実施可能である。
【0042】この温度設定を実施することによって前記
したように、前記特定の画像保持体上では、熱溶融性材
料を含む画像形成材料を構成する分子は動きやすい状態
になり、且つある程度の塊として振る舞い、その結果画
像形成材料が画像保持体から効率よく且つきれいに剥が
れ、品質の高い画像保持体の再生が可能となる。
したように、前記特定の画像保持体上では、熱溶融性材
料を含む画像形成材料を構成する分子は動きやすい状態
になり、且つある程度の塊として振る舞い、その結果画
像形成材料が画像保持体から効率よく且つきれいに剥が
れ、品質の高い画像保持体の再生が可能となる。
【0043】画像形成材料に剥離部材を接触させると、
画像形成材料は剥離部材に接着するが、この状態で、剥
離部材と画像保持体を引き離すと、画像保持体と画像形
成材料との接着力:FP-T と、画像形成材料と剥離部材
との接着力:FT-F の大小関係は FP-T <FT-F となり、且つ画像形成材料において凝集破壊は起こらな
いので、画像形成材料は画像保持体上から剥離部材に全
て転移し、画像保持体は再生される。
画像形成材料は剥離部材に接着するが、この状態で、剥
離部材と画像保持体を引き離すと、画像保持体と画像形
成材料との接着力:FP-T と、画像形成材料と剥離部材
との接着力:FT-F の大小関係は FP-T <FT-F となり、且つ画像形成材料において凝集破壊は起こらな
いので、画像形成材料は画像保持体上から剥離部材に全
て転移し、画像保持体は再生される。
【0044】なお、図1に示した装置で、発熱体4a内
蔵の剥離ロール5aとの界面のトナー温度(TF-T )
と、画像保持体(用紙)との界面のトナー温度
(TP-T )の間に以下の関係式が成り立つことが、好ま
しい。
蔵の剥離ロール5aとの界面のトナー温度(TF-T )
と、画像保持体(用紙)との界面のトナー温度
(TP-T )の間に以下の関係式が成り立つことが、好ま
しい。
【0045】Tg<TP-T ,TF-T <Ts この場合、トナーを凝集破壊せずにをFP-T <FT-F を
満たすことになる。
満たすことになる。
【0046】画像保持体が、上記のような特定の媒体で
ない場合、例えば、画像形成材料と画像支持部材とがア
ンカリングにより強固に接着している、紙などの画像保
持体(離型層を設けていない、凹凸を埋めていない)の
場合、画像形成材料は紙を構成する繊維(セルロール
等)のOH基もしくはCOOH基と強い相互作用を持っ
ている。この場合、画像形成材料を加熱して画像形成材
料の温度をガラス転移温度:Tg以上軟化温度:Ts以
下にし、画像形成材料を引っ張ってもOH基やCOOH
基と強固に接着している部分があり、この部分が切れな
いために剥離はできない。更に加熱し軟化温度:Ts以
上にした場合は、画像形成材料の分子間力が低下してい
るため、画像形成材料を引っ張ると、画像形成材料層で
分断され(以降この現象を凝集破壊と称する)、画像支
持部材上の画像形成材料を剥離することはできない。
ない場合、例えば、画像形成材料と画像支持部材とがア
ンカリングにより強固に接着している、紙などの画像保
持体(離型層を設けていない、凹凸を埋めていない)の
場合、画像形成材料は紙を構成する繊維(セルロール
等)のOH基もしくはCOOH基と強い相互作用を持っ
ている。この場合、画像形成材料を加熱して画像形成材
料の温度をガラス転移温度:Tg以上軟化温度:Ts以
下にし、画像形成材料を引っ張ってもOH基やCOOH
基と強固に接着している部分があり、この部分が切れな
いために剥離はできない。更に加熱し軟化温度:Ts以
上にした場合は、画像形成材料の分子間力が低下してい
るため、画像形成材料を引っ張ると、画像形成材料層で
分断され(以降この現象を凝集破壊と称する)、画像支
持部材上の画像形成材料を剥離することはできない。
【0047】なお、本発明の画像保持体再生装置は、画
像形成装置に併設することができ、そのようにすれば、
オフィスの空間を有効利用できる。
像形成装置に併設することができ、そのようにすれば、
オフィスの空間を有効利用できる。
【0048】上記本発明の装置及び方法で利用できる画
像保持体の具体例について詳しく説明する。
像保持体の具体例について詳しく説明する。
【0049】画像支持部材としては、用紙が利用できる
が、この用紙に使用するパルプは、化学パルプとしては
例えば、広葉樹晒クラフトパルプ、広葉樹未晒クラフト
パルプ、広葉樹晒亜硫酸パルプ、針葉樹晒クラフトパル
プ、針葉樹未晒クラフトパルプ、針葉樹晒亜硫酸パル
プ、ソーダパルプ等の木材およびその他の繊維原料を化
学的に処理し、晒し工程を経て作られたバージンの晒ケ
ミカルパルプが好ましく、さらに白色度の高いものが好
ましい。また古紙パルプとしては、例えば製本、印刷工
場、裁断所等において発生する裁落、損紙、幅落としし
た古紙である上白、特白、中白、白損等の未印刷古紙を
解離した古紙パルプ、上質紙、上質コート紙、中質紙、
中質コート紙、更紙等に平板、凸版、凹版、印刷等、電
子写真方式、感熱方式、熱転写方式、感圧記録紙、イン
クジェット記録方式、カーボン紙等により印字された古
紙、および水性、油性インクや鉛筆などで筆記した古
紙、新聞古紙を解離後、各古紙に最適な方法で脱墨した
古紙パルプ、比較的脱墨が容易な平板印刷された古紙パ
ルプが好ましく、その中でもさらに白色度が高く夾雑物
の少ない古紙パルプが好ましい。
が、この用紙に使用するパルプは、化学パルプとしては
例えば、広葉樹晒クラフトパルプ、広葉樹未晒クラフト
パルプ、広葉樹晒亜硫酸パルプ、針葉樹晒クラフトパル
プ、針葉樹未晒クラフトパルプ、針葉樹晒亜硫酸パル
プ、ソーダパルプ等の木材およびその他の繊維原料を化
学的に処理し、晒し工程を経て作られたバージンの晒ケ
ミカルパルプが好ましく、さらに白色度の高いものが好
ましい。また古紙パルプとしては、例えば製本、印刷工
場、裁断所等において発生する裁落、損紙、幅落としし
た古紙である上白、特白、中白、白損等の未印刷古紙を
解離した古紙パルプ、上質紙、上質コート紙、中質紙、
中質コート紙、更紙等に平板、凸版、凹版、印刷等、電
子写真方式、感熱方式、熱転写方式、感圧記録紙、イン
クジェット記録方式、カーボン紙等により印字された古
紙、および水性、油性インクや鉛筆などで筆記した古
紙、新聞古紙を解離後、各古紙に最適な方法で脱墨した
古紙パルプ、比較的脱墨が容易な平板印刷された古紙パ
ルプが好ましく、その中でもさらに白色度が高く夾雑物
の少ない古紙パルプが好ましい。
【0050】本発明における画像保持体は、上記パルプ
で抄紙された画像記録用紙のパルプ繊維表面(あるいは
コート紙であればコート材料表面)に画像形成材料に対
して離型性が良い材料を塗布あるいは含侵させて、基材
表面に離型性を付与させたものが代表的に使用される。
しかし、これらの塗布あるいは含侵させる材料の多くは
用紙の比表面積を低下させ、記録用紙上への画像形成材
料の定着性を悪くさせる方向へ進む。しかしながら用紙
表面に適度な凹凸、粗さがあれば十分な定着性が示され
る。また、これらの塗布あるいは含侵させる材料は、画
像形成材料の定着性と離型性を両立させるために適度な
表面の凹凸を必要とするため、パルプ繊維に染み込み、
表面の凹凸を変化させない材料が好ましい。
で抄紙された画像記録用紙のパルプ繊維表面(あるいは
コート紙であればコート材料表面)に画像形成材料に対
して離型性が良い材料を塗布あるいは含侵させて、基材
表面に離型性を付与させたものが代表的に使用される。
しかし、これらの塗布あるいは含侵させる材料の多くは
用紙の比表面積を低下させ、記録用紙上への画像形成材
料の定着性を悪くさせる方向へ進む。しかしながら用紙
表面に適度な凹凸、粗さがあれば十分な定着性が示され
る。また、これらの塗布あるいは含侵させる材料は、画
像形成材料の定着性と離型性を両立させるために適度な
表面の凹凸を必要とするため、パルプ繊維に染み込み、
表面の凹凸を変化させない材料が好ましい。
【0051】具体的な離型性が良い材料にはフッ素系材
料、フッ素系オイル、シリコーン系材料、シリコーン系
オイルなどがあるが、上記の観点と基材表面から他への
移行性、用紙の走行性などを考慮するとパルプ繊維と直
接反応して結び付く材料がさらに好ましい。パルプ繊維
と直接化学反応して結び付き画像形成材料に対して離型
性が良い基材表面を形成する材料は、シリコーン化合物
と微粒子とを含有するものが望ましい。
料、フッ素系オイル、シリコーン系材料、シリコーン系
オイルなどがあるが、上記の観点と基材表面から他への
移行性、用紙の走行性などを考慮するとパルプ繊維と直
接反応して結び付く材料がさらに好ましい。パルプ繊維
と直接化学反応して結び付き画像形成材料に対して離型
性が良い基材表面を形成する材料は、シリコーン化合物
と微粒子とを含有するものが望ましい。
【0052】このシリコーン化合物は、主としてパルプ
繊維で構成されている基材及び前記微粒子と化学反応に
より結合可能な化合物からなる。このようなシリコーン
化合物としては、フッ素含有シリコーン化合物、イソシ
アネートシラン化合物、分子中に反応基を有する変性シ
リコーンオイルおよびこれらから選ばれた少なくとも1
種以上の材料を含んだものが好適であり、記録用紙に塗
布または含浸し乾燥させることにより離型性を有する被
膜を形成する。またこれらのシリコーン化合物はタルク
やクレー(カオリン)、炭酸カルシウム、酸化チタン、
酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、酸化ジルコニウ
ム、チタン酸バリウム、シリカ、シリコーン樹脂、アク
リル樹脂、スチレン樹脂、スチレンーアクリル樹脂、メ
ラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミンーベンゾ
グアナミン樹脂などの微粒子との反応性も高く、パルプ
繊維とともに硬化し、微粒子を用紙内に固定させる役目
も果たす。
繊維で構成されている基材及び前記微粒子と化学反応に
より結合可能な化合物からなる。このようなシリコーン
化合物としては、フッ素含有シリコーン化合物、イソシ
アネートシラン化合物、分子中に反応基を有する変性シ
リコーンオイルおよびこれらから選ばれた少なくとも1
種以上の材料を含んだものが好適であり、記録用紙に塗
布または含浸し乾燥させることにより離型性を有する被
膜を形成する。またこれらのシリコーン化合物はタルク
やクレー(カオリン)、炭酸カルシウム、酸化チタン、
酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、酸化ジルコニウ
ム、チタン酸バリウム、シリカ、シリコーン樹脂、アク
リル樹脂、スチレン樹脂、スチレンーアクリル樹脂、メ
ラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミンーベンゾ
グアナミン樹脂などの微粒子との反応性も高く、パルプ
繊維とともに硬化し、微粒子を用紙内に固定させる役目
も果たす。
【0053】上記シリコーン化合物としては、シラン化
合物として、CH3 SiCl3 、(CH3 )HSiCl
2 、(CH3 )2 SiCl2 、(CH3 )3 SiCl、
C6H5 SiCl3 、(C6 H5 )2 SiCl2 等のク
ロロシラン類、Si(OCH 3 )4 、CH3 Si(OC
H3 )3 、(CH3 )2 Si(OCH3 )2 、C6 H 5
Si(OCH3 )3 、Si(OC2 H5 )4 、CH3 S
i(OC2 H5 )3 、(CH3 )2 Si(OC2 H5 )
2 、C6 H5 Si(OC2 H5 )3 、(CH3)2 CH
CH2 Si(OCH3 )3 等のアルコキシシラン類、
(CH3 )3 SiNHSi(CH3 )3 等のシラザン
類、((CH3 )SiNH)2 CO、tert−Bu
(CH3 )2 SiCl等の特殊シリル化剤類、シランカ
ップリング剤として、ビニルトリクロルシラン、ビニル
トリス(βメトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラ
ン類、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
等のアクリルシラン類、β−(3,4エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン等のエポキシシラン類、N−
β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン等のアミノシラン類などがある。その他HSC
3 H6 Si(OCH)3 、ClC3 H6 Si(OCH)
3 等のシラン化合物およびこれら有機ケイ素化合物の加
水分解物あるいは部分縮合物などが例示できる。
合物として、CH3 SiCl3 、(CH3 )HSiCl
2 、(CH3 )2 SiCl2 、(CH3 )3 SiCl、
C6H5 SiCl3 、(C6 H5 )2 SiCl2 等のク
ロロシラン類、Si(OCH 3 )4 、CH3 Si(OC
H3 )3 、(CH3 )2 Si(OCH3 )2 、C6 H 5
Si(OCH3 )3 、Si(OC2 H5 )4 、CH3 S
i(OC2 H5 )3 、(CH3 )2 Si(OC2 H5 )
2 、C6 H5 Si(OC2 H5 )3 、(CH3)2 CH
CH2 Si(OCH3 )3 等のアルコキシシラン類、
(CH3 )3 SiNHSi(CH3 )3 等のシラザン
類、((CH3 )SiNH)2 CO、tert−Bu
(CH3 )2 SiCl等の特殊シリル化剤類、シランカ
ップリング剤として、ビニルトリクロルシラン、ビニル
トリス(βメトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラ
ン類、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
等のアクリルシラン類、β−(3,4エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン等のエポキシシラン類、N−
β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン等のアミノシラン類などがある。その他HSC
3 H6 Si(OCH)3 、ClC3 H6 Si(OCH)
3 等のシラン化合物およびこれら有機ケイ素化合物の加
水分解物あるいは部分縮合物などが例示できる。
【0054】イソシアネートシラン化合物類としては、
(CH3 )3 SiNCO、(CH3)2 Si(NCO)
2 、CH3 Si(NCO)3 、ビニルシリルトリイソシ
アネート、C6 H5 Si(NCO)3 、Si(NCO)
4 、C2 H5 OSi(NCO)3 、C8 H17Si(NC
O)3 、C18H37Si(NCO)3 、(NCO)3 Si
C2 H4 Si(NCO)3 、等が例示できる。
(CH3 )3 SiNCO、(CH3)2 Si(NCO)
2 、CH3 Si(NCO)3 、ビニルシリルトリイソシ
アネート、C6 H5 Si(NCO)3 、Si(NCO)
4 、C2 H5 OSi(NCO)3 、C8 H17Si(NC
O)3 、C18H37Si(NCO)3 、(NCO)3 Si
C2 H4 Si(NCO)3 、等が例示できる。
【0055】分子中に反応基を導入した反応性シリコー
ンオイルとしてはアミノ変性、エポキシ変性、カルボキ
シル変性、カルビノール変性、メタクリル変性、メルカ
プト変性、フェノール変性などがある。
ンオイルとしてはアミノ変性、エポキシ変性、カルボキ
シル変性、カルビノール変性、メタクリル変性、メルカ
プト変性、フェノール変性などがある。
【0056】フッ素含有シリコーン化合物には、離型性
をさらに良くするためにパーフルオロアルキル基を含有
したフッ素含シリコーン化合物が好適であり、この化合
物にはたとえばC6 F13C2 H4 SiC13、C6 F13C
2 H4 Si(OCH3 )3 、C7 F15CONH(C
H2 )3 Si(OC2 H5 )3 、C8 F17C2 H4 Si
C 13、C8 F17C2 H4 Si(OCH3 )3 、C8 F17
C2 H4 SiCH3 C12、C8 F17C2 H4 SiCH3
(OCH3 )2 、C8 F17C2 H4 Si(ON=C(C
H3 )(C2 H5 ))3 、C9 F19C2 H4 Si(OC
H3 )3 、C9 F19C2 H4 Si(NCO)3 、(NC
O)3 SiC2 H4 C6 F12C2 H4 Si(NC
O)3 、C9 F19C2 H4 Si(C2 H5 )(OC
H3 )2 、(CH3 O) 3 SiC2 H4 C8 F16C2 H
4 Si(OCH3 )3 、(CH3 O)2 (CH3)Si
C9 F18C2 H4 Si(CH3 )(CH3 O)2 、など
およびこれら化合物の加水分解物あるいは部分縮合物等
が例示できる。
をさらに良くするためにパーフルオロアルキル基を含有
したフッ素含シリコーン化合物が好適であり、この化合
物にはたとえばC6 F13C2 H4 SiC13、C6 F13C
2 H4 Si(OCH3 )3 、C7 F15CONH(C
H2 )3 Si(OC2 H5 )3 、C8 F17C2 H4 Si
C 13、C8 F17C2 H4 Si(OCH3 )3 、C8 F17
C2 H4 SiCH3 C12、C8 F17C2 H4 SiCH3
(OCH3 )2 、C8 F17C2 H4 Si(ON=C(C
H3 )(C2 H5 ))3 、C9 F19C2 H4 Si(OC
H3 )3 、C9 F19C2 H4 Si(NCO)3 、(NC
O)3 SiC2 H4 C6 F12C2 H4 Si(NC
O)3 、C9 F19C2 H4 Si(C2 H5 )(OC
H3 )2 、(CH3 O) 3 SiC2 H4 C8 F16C2 H
4 Si(OCH3 )3 、(CH3 O)2 (CH3)Si
C9 F18C2 H4 Si(CH3 )(CH3 O)2 、など
およびこれら化合物の加水分解物あるいは部分縮合物等
が例示できる。
【0057】上記シリコーン化合物の他にシリカゲルな
どを混合しても良い。またこれらシリコーン化合物は一
種の化合物の単独使用に限られず、複数の化合物の混合
物またはその部分加水分解物を使用することが好まし
い。
どを混合しても良い。またこれらシリコーン化合物は一
種の化合物の単独使用に限られず、複数の化合物の混合
物またはその部分加水分解物を使用することが好まし
い。
【0058】上記以外に離型性の良い基材表面を形成す
る液組成物には、効果を損なわない量のアルミニウム化
合物、チタニウム化合物、ジルコニウム化合物を添加し
てもよい。その例として、アルミニウムイソプロポキシ
ド、アルミニウムsec−ブトキシド、アルミニウムt
ert−ブトキシド、テトラiso−プロピルチタネー
ト、テトラn−ブチルチタネート、テトラiso−ブチ
ルチタネート、テトラsec−ブチルチタネート、テト
ラtert−ブチルチタネート、テトラn−ペンチルチ
タネート、テトラiso−ペンチルチタネート、テトラ
n−ヘキシルチタネート、テトラn−ヘプチルチタネー
ト、テトラn−オクチルチタネート、テトラiso−オ
クチルチタネート、テトラn−ノニルチタネート、テト
ラメチルジルコネート、テトラエチルジルコネート、テ
トラiso−プロピルジルコネート、テトラn−プロピ
ルジルコネート、テトラn−ブチルジルコネート、テト
ラiso−ブチルジルコネート、テトラtert−ブチ
ルジルコネート、モノsec−ブトキシアルミニウムジ
イソプロピレート、エチルアセトアセテートアルミニウ
ムジイソプロピレート、ジn−ブトキシアルミニウムモ
ノエチルアセトアセテート、アルミニウムジn−ブトク
サイドメチルアセトアセテート、アルミニウムジイソブ
トキサイドモノメチルアセトアセテート、アルミニウム
ジsec−ブトキサイドモノエチルアセトアセテート、
アルミニウムジiso−プロポキサイドモノエチルアセ
トアセテート、アルミニウムトリスアセチルアセトネー
ト、アルミニウムジiso−プロポキサイドモノアセチ
ルアセトネート、アルミニウムモノアセチルアセトネー
トビス(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリ
ス(エチルアセトアセテート)、環状アルミニウムオキ
サイドアシレート化合物、ジ−iso−プロポキシチタ
ン−ビス(アセチルアセトネート)、ジn−ブトキシチ
タン−ビス(アセチルアセトネート)、テトラオクチレ
ングリコールチタネート、テトラキスアセチルアセトン
ジルコネートなどが例示できる。
る液組成物には、効果を損なわない量のアルミニウム化
合物、チタニウム化合物、ジルコニウム化合物を添加し
てもよい。その例として、アルミニウムイソプロポキシ
ド、アルミニウムsec−ブトキシド、アルミニウムt
ert−ブトキシド、テトラiso−プロピルチタネー
ト、テトラn−ブチルチタネート、テトラiso−ブチ
ルチタネート、テトラsec−ブチルチタネート、テト
ラtert−ブチルチタネート、テトラn−ペンチルチ
タネート、テトラiso−ペンチルチタネート、テトラ
n−ヘキシルチタネート、テトラn−ヘプチルチタネー
ト、テトラn−オクチルチタネート、テトラiso−オ
クチルチタネート、テトラn−ノニルチタネート、テト
ラメチルジルコネート、テトラエチルジルコネート、テ
トラiso−プロピルジルコネート、テトラn−プロピ
ルジルコネート、テトラn−ブチルジルコネート、テト
ラiso−ブチルジルコネート、テトラtert−ブチ
ルジルコネート、モノsec−ブトキシアルミニウムジ
イソプロピレート、エチルアセトアセテートアルミニウ
ムジイソプロピレート、ジn−ブトキシアルミニウムモ
ノエチルアセトアセテート、アルミニウムジn−ブトク
サイドメチルアセトアセテート、アルミニウムジイソブ
トキサイドモノメチルアセトアセテート、アルミニウム
ジsec−ブトキサイドモノエチルアセトアセテート、
アルミニウムジiso−プロポキサイドモノエチルアセ
トアセテート、アルミニウムトリスアセチルアセトネー
ト、アルミニウムジiso−プロポキサイドモノアセチ
ルアセトネート、アルミニウムモノアセチルアセトネー
トビス(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリ
ス(エチルアセトアセテート)、環状アルミニウムオキ
サイドアシレート化合物、ジ−iso−プロポキシチタ
ン−ビス(アセチルアセトネート)、ジn−ブトキシチ
タン−ビス(アセチルアセトネート)、テトラオクチレ
ングリコールチタネート、テトラキスアセチルアセトン
ジルコネートなどが例示できる。
【0059】フッ素化合物としては、例えばフルオロオ
レフィン系樹脂で具体的にはテトラフルオロエチレン、
クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレ
ン、パーフルオロプロピルビニルエーテル等が例示で
き、これらは2種以上混合して使用してもよく、さらに
ビニルエーテル類、具体的にはエチルビニルエーテル、
シクロヘキシルビニルエーテルなどと硬化剤を導入した
共重合体として用いることが望ましい。また、X−CF
2 (OC2 F4 )p(OCH2 )qOCF2 −Xで示さ
れるパーフルオロポリエーテルで、具体的にはXがOC
N−C6 H3 (CH3 )NHCO−で表されるイソシア
ネート変性物、−COOHで表されるカルボキシル基変
性物、−CH2 OH、−CF2 −CH2 ((OCH2 C
H2 )nOH等で表されるアルコール変性物、−COO
Rで表されるエステル変性物などが挙げられる。
レフィン系樹脂で具体的にはテトラフルオロエチレン、
クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレ
ン、パーフルオロプロピルビニルエーテル等が例示で
き、これらは2種以上混合して使用してもよく、さらに
ビニルエーテル類、具体的にはエチルビニルエーテル、
シクロヘキシルビニルエーテルなどと硬化剤を導入した
共重合体として用いることが望ましい。また、X−CF
2 (OC2 F4 )p(OCH2 )qOCF2 −Xで示さ
れるパーフルオロポリエーテルで、具体的にはXがOC
N−C6 H3 (CH3 )NHCO−で表されるイソシア
ネート変性物、−COOHで表されるカルボキシル基変
性物、−CH2 OH、−CF2 −CH2 ((OCH2 C
H2 )nOH等で表されるアルコール変性物、−COO
Rで表されるエステル変性物などが挙げられる。
【0060】画像保持体の定着性、離型性は、紙等の基
材の表面状態とシリコーン化合物の成分の選定と共に基
材に対する皮膜の厚さ、シリコーン化合物に対する微粒
子の含有量、微粒子の平均粒径等に影響される。基材に
対する皮膜の厚みは、微粒子を含めないで0.05〜
5.0μmが好ましい。皮膜の厚みが0.05μmより
も薄いと、微粒子を基材に固定化することが難しくな
り、基材から微粒子が析出してしまうこととなり、皮膜
の厚みが5μmよりも厚いと、たとえ大きな微粒子を入
れたとしても平滑化して光沢が出るため普通紙の感じが
薄れる。
材の表面状態とシリコーン化合物の成分の選定と共に基
材に対する皮膜の厚さ、シリコーン化合物に対する微粒
子の含有量、微粒子の平均粒径等に影響される。基材に
対する皮膜の厚みは、微粒子を含めないで0.05〜
5.0μmが好ましい。皮膜の厚みが0.05μmより
も薄いと、微粒子を基材に固定化することが難しくな
り、基材から微粒子が析出してしまうこととなり、皮膜
の厚みが5μmよりも厚いと、たとえ大きな微粒子を入
れたとしても平滑化して光沢が出るため普通紙の感じが
薄れる。
【0061】また、シリコーン化合物に対する微粒子の
含有量は、シリコーン化合物と微粒子の成分等により異
なるが、シリコーン化合物100重量部に対して、微粒
子を1〜100重量部配合することが望ましい。微粒子
の配合量が1重量部よりも少ないと、紙の部分的なホー
ルを埋めるには、不十分となり、微粒子の配合量が10
0重量部より多いと、微粒子を基材上に固定化すること
が困難となる。微粒子の平均粒径は、0.1〜15μm
が望ましく、特に0.3〜5.0μmが好ましい。微粒
子の平均粒径が15μmより大きいと、明らかに手触り
が変わり、また、画像に影響を及ぼすこととなり、微粒
子の平均粒径が0.1μmよりも小さいと、微粒子が凝
集して塗工液の分散性が悪くなったり、比表面積が大き
くなるため、表面の反応サイトが大きくなり、シリコー
ン化合物の化学反応を微粒子だけの反応に使用され、基
材との化学反応に至らなくなり固定化を困難にさせやす
くなる。
含有量は、シリコーン化合物と微粒子の成分等により異
なるが、シリコーン化合物100重量部に対して、微粒
子を1〜100重量部配合することが望ましい。微粒子
の配合量が1重量部よりも少ないと、紙の部分的なホー
ルを埋めるには、不十分となり、微粒子の配合量が10
0重量部より多いと、微粒子を基材上に固定化すること
が困難となる。微粒子の平均粒径は、0.1〜15μm
が望ましく、特に0.3〜5.0μmが好ましい。微粒
子の平均粒径が15μmより大きいと、明らかに手触り
が変わり、また、画像に影響を及ぼすこととなり、微粒
子の平均粒径が0.1μmよりも小さいと、微粒子が凝
集して塗工液の分散性が悪くなったり、比表面積が大き
くなるため、表面の反応サイトが大きくなり、シリコー
ン化合物の化学反応を微粒子だけの反応に使用され、基
材との化学反応に至らなくなり固定化を困難にさせやす
くなる。
【0062】これらを形成する際の塗布あるいは含浸さ
せる方法としては、ブレードコーティング法、マイヤー
バーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コ
ーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコ
ーティング法、カーテンコーティング法、ロールコーテ
ィング法等の通常使用される方法が採用される。
せる方法としては、ブレードコーティング法、マイヤー
バーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コ
ーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコ
ーティング法、カーテンコーティング法、ロールコーテ
ィング法等の通常使用される方法が採用される。
【0063】これら基材表面を形成する際の乾燥は風乾
でも良いが、熱乾燥を行えばさらに画像形成材料に対す
る離型性が増す。この理由はパルプ繊維と反応した成分
が配列あるいは配向するといわれているが定かではな
い。オーブンに入れる方法、オーブンに通す方法、ある
いは加熱ローラに接触させるなど通常使用される方法が
採用される。
でも良いが、熱乾燥を行えばさらに画像形成材料に対す
る離型性が増す。この理由はパルプ繊維と反応した成分
が配列あるいは配向するといわれているが定かではな
い。オーブンに入れる方法、オーブンに通す方法、ある
いは加熱ローラに接触させるなど通常使用される方法が
採用される。
【0064】また、本発明においては、画像形成とその
除去とができる再生可能な画像記録体は、基体と、この
基体の表面に形成され、画像形成材料剥離性の記録面を
もった皮膜とを有し、前記記録面がベックの平滑度計に
おいて200秒以下の表面平滑度を有する画像保持体が
好ましく利用できる(特願平07−304308号、同
同08−129760号)。ここで、「画像形成材料剥
離性」とは、ある物質に一旦定着・形成した画像の剥が
れやすさが、基体自身に定着した画像の剥がれやすさよ
りも少なくとも高いことを意味する。
除去とができる再生可能な画像記録体は、基体と、この
基体の表面に形成され、画像形成材料剥離性の記録面を
もった皮膜とを有し、前記記録面がベックの平滑度計に
おいて200秒以下の表面平滑度を有する画像保持体が
好ましく利用できる(特願平07−304308号、同
同08−129760号)。ここで、「画像形成材料剥
離性」とは、ある物質に一旦定着・形成した画像の剥が
れやすさが、基体自身に定着した画像の剥がれやすさよ
りも少なくとも高いことを意味する。
【0065】このような画像保持体の材料は、上記特性
を満たすように選択すれば、任意であるが、基体材料と
しては、反応性官能基、例えば、水酸基、カルボキシル
基、アミノ基、SiH基を有する媒体、また、皮膜材料
としては、その官能基と直接反応するような化合物であ
って、画像形成材料剥離性を有する硬化性シリコーン化
合物を使用するのが好ましい。
を満たすように選択すれば、任意であるが、基体材料と
しては、反応性官能基、例えば、水酸基、カルボキシル
基、アミノ基、SiH基を有する媒体、また、皮膜材料
としては、その官能基と直接反応するような化合物であ
って、画像形成材料剥離性を有する硬化性シリコーン化
合物を使用するのが好ましい。
【0066】ここにいう硬化性シリコーン化合物とは、
官能基を有するシラン化合物であり、それ自身または他
の(官能基を有する)シラン化合物と混合して、硬化皮
膜を形成し得るものを総じているが、シリコーンオイル
は除く。
官能基を有するシラン化合物であり、それ自身または他
の(官能基を有する)シラン化合物と混合して、硬化皮
膜を形成し得るものを総じているが、シリコーンオイル
は除く。
【0067】硬化性シリコーン化合物として、代表的に
は、前記フッ素含有シリコーン化合物、イソシアネート
シラン化合物が挙げられる。また、任意のアルコキシシ
ラン化合物、任意のシランカップリング剤、SiH基を
持つ任意のシラン化合物も使用可能である。
は、前記フッ素含有シリコーン化合物、イソシアネート
シラン化合物が挙げられる。また、任意のアルコキシシ
ラン化合物、任意のシランカップリング剤、SiH基を
持つ任意のシラン化合物も使用可能である。
【0068】分子中に反応基を導入した変性シリコーン
オイルを上記硬化性シリコーン化合物と併用すること
が、画像形成材料剥離性や耐久性の向上等のため、特に
好ましい。分子中に反応基を導入した変性シリコーンオ
イルとは、任意の反応基(例えば、反応性水素を有する
基)を導入した、常温で油状の有機珪素化合物を指す。
オイルを上記硬化性シリコーン化合物と併用すること
が、画像形成材料剥離性や耐久性の向上等のため、特に
好ましい。分子中に反応基を導入した変性シリコーンオ
イルとは、任意の反応基(例えば、反応性水素を有する
基)を導入した、常温で油状の有機珪素化合物を指す。
【0069】その例として、シラノール変性、カルボキ
シル変性、アミノ変性、エポキシ変性、カルビノール変
性、メタクリル変性、メルカプト変性、フェノール変性
のシリコーンオイルや、メチルハイドロジェンシリコー
ンオイルなどが挙げられる。
シル変性、アミノ変性、エポキシ変性、カルビノール変
性、メタクリル変性、メルカプト変性、フェノール変性
のシリコーンオイルや、メチルハイドロジェンシリコー
ンオイルなどが挙げられる。
【0070】上記のような画像保持体に画像形成する画
像形成材料としては、電子写真用トナーが好適に利用で
きる。その結着樹脂としてはポリスチレン、スチレン−
プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、
スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル
共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸エステル共重合体、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂等が用いられる。また、着色剤
としては、ニグロシン染料、カーボンブラック、キノリ
ンイエロー、ピグメント・イエロー、ピグメント・オレ
ンジ、ピグメント・レッド、ピグメント・ブルー、アニ
リンブルー、ピグメント・グリーンなどが用いられる。
像形成材料としては、電子写真用トナーが好適に利用で
きる。その結着樹脂としてはポリスチレン、スチレン−
プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、
スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル
共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸エステル共重合体、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂等が用いられる。また、着色剤
としては、ニグロシン染料、カーボンブラック、キノリ
ンイエロー、ピグメント・イエロー、ピグメント・オレ
ンジ、ピグメント・レッド、ピグメント・ブルー、アニ
リンブルー、ピグメント・グリーンなどが用いられる。
【0071】その他のトナー成分としては、低分子量ポ
リプロピレン、低分子量ポリエチレン等の低分子量オレ
フィン、マレイン酸エチルエステル、ステアリン酸メチ
ルエステル等の脂肪酸エステル、ワックスなどの定着性
向上剤を含む場合もある。また、アンモニウム塩系化合
物、金属錯体系染料等の電荷制御剤を含む場合もある。
その他微粒子として酸化チタン、チタン酸マグネシウ
ム、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウム、チタン酸
ストロンチウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化
セリウム、酸化ジルコニウム、三酸化アンチモン、アル
ミナ、炭化珪素等の無機微粒子や、ポリメチルメタクリ
レート、ポリアクリレート等の有機微粒子を用いること
ができる。
リプロピレン、低分子量ポリエチレン等の低分子量オレ
フィン、マレイン酸エチルエステル、ステアリン酸メチ
ルエステル等の脂肪酸エステル、ワックスなどの定着性
向上剤を含む場合もある。また、アンモニウム塩系化合
物、金属錯体系染料等の電荷制御剤を含む場合もある。
その他微粒子として酸化チタン、チタン酸マグネシウ
ム、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウム、チタン酸
ストロンチウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化
セリウム、酸化ジルコニウム、三酸化アンチモン、アル
ミナ、炭化珪素等の無機微粒子や、ポリメチルメタクリ
レート、ポリアクリレート等の有機微粒子を用いること
ができる。
【0072】
【実施例】以下に、実施例によって本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定するものではな
い。尚、実施例および比較例における『部』は重量部を
意味する。
的に説明するが、本発明はこれらに限定するものではな
い。尚、実施例および比較例における『部』は重量部を
意味する。
【0073】画像保持体上には、富士ゼロックス社製カ
ラー複写機A Color 935(概略図3参照)と
同社製複写機Vivace550(概略図4参照)とを
用いて文字やベタ画像を含むカラー、白黒画像を定着し
た。
ラー複写機A Color 935(概略図3参照)と
同社製複写機Vivace550(概略図4参照)とを
用いて文字やベタ画像を含むカラー、白黒画像を定着し
た。
【0074】前者の複写機は、図示するように、筐体内
30の下方に、用紙カセット31と、用紙送りローラ3
2とを備え、その上方に、光学系制御部33、その制御
部33によって露光されるクリーナ34付き感光体3
5、その感光体35を現像するために隣接配置されてい
る現像ユニット36、現像ユニット36で現像された感
光体ドラム35からのトナーを用紙に転写するため、感
光体35の現像ユニット36と反対側に位置する転写用
ドラム37、そのドラムの先方に位置する搬送ベルト3
8、及び更にその先方に位置する定着ユニット39を、
備える。
30の下方に、用紙カセット31と、用紙送りローラ3
2とを備え、その上方に、光学系制御部33、その制御
部33によって露光されるクリーナ34付き感光体3
5、その感光体35を現像するために隣接配置されてい
る現像ユニット36、現像ユニット36で現像された感
光体ドラム35からのトナーを用紙に転写するため、感
光体35の現像ユニット36と反対側に位置する転写用
ドラム37、そのドラムの先方に位置する搬送ベルト3
8、及び更にその先方に位置する定着ユニット39を、
備える。
【0075】後者の複写機は、図示するように、筐体内
40の下方に、用紙カセット41と、用紙送りローラ4
2とを備え、その上方に、光学系制御部43、その制御
部43によって露光されるクリーナ44付き感光体ドラ
ム45、その感光体45を現像するために隣接配置され
ている現像ユニット46、感光体ドラム45の先方に位
置する搬送ベルト47、及び更にその先方に位置する定
着ユニット48を備える。
40の下方に、用紙カセット41と、用紙送りローラ4
2とを備え、その上方に、光学系制御部43、その制御
部43によって露光されるクリーナ44付き感光体ドラ
ム45、その感光体45を現像するために隣接配置され
ている現像ユニット46、感光体ドラム45の先方に位
置する搬送ベルト47、及び更にその先方に位置する定
着ユニット48を備える。
【0076】上記画像保持体に画像が定着したサンプル
については、以下に示す定着性評価を行った。
については、以下に示す定着性評価を行った。
【0077】定着された画像のX−Rite938濃度
計(X−Rite社製)で測定した濃度が約1.8のベ
タ画像部に、市販の18mm幅セロハン粘着テープ(ニ
チバン社製)を300g/cmの線圧で張り付け、10
mm/sec.の速度で剥離した時の、剥離前の画像濃
度に対する剥離後の画像濃度の比(以下OD比と略す)
を指標として、定着画像を、評価した(OD比=剥離後
の画像濃度/剥離前の画像濃度)。電子写真用記録用紙
としては、この比が0.8以上であると定着性が十分で
ある。
計(X−Rite社製)で測定した濃度が約1.8のベ
タ画像部に、市販の18mm幅セロハン粘着テープ(ニ
チバン社製)を300g/cmの線圧で張り付け、10
mm/sec.の速度で剥離した時の、剥離前の画像濃
度に対する剥離後の画像濃度の比(以下OD比と略す)
を指標として、定着画像を、評価した(OD比=剥離後
の画像濃度/剥離前の画像濃度)。電子写真用記録用紙
としては、この比が0.8以上であると定着性が十分で
ある。
【0078】次に、図1に示した装置によって、前記し
たような剥離工程を実施して、上記定着性を満たしたサ
ンプル上のトナーを画像保持体上から剥離した。
たような剥離工程を実施して、上記定着性を満たしたサ
ンプル上のトナーを画像保持体上から剥離した。
【0079】上記工程により得られた再生画像保持体の
評価は、以下の考えから、「かぶり」を本発明者らは利
用した。
評価は、以下の考えから、「かぶり」を本発明者らは利
用した。
【0080】従来技術では剥離後の紙の品質を剥離後の
紙の画像濃度により評価していた。確かに従来技術にお
いて追試を行うと、トナー剥離後の紙の画像濃度は0.
1以下になっており支持体上の残留トナー量は少ない。
しかしながら剥離後の紙を観察すると、剥離前の画像の
取り残しと思われるトナーが明らかに目につく。いわゆ
る、紙自体が”かぶり(白紙に画像や文書などを複写し
たとき、背景部の白地部分にトナーが存在する現象)”
を生じたサンプルのように白色度が低い。剥離後の紙の
白さ品質という点で画像濃度0.1以下という指標は必
ずしも適当でない。そこで本発明者らは、紙の白さの指
標として、かぶりを用いた。ただし、かぶりは官能的な
指標であるため、該指標を物理量化する手段として下地
の粒状性(以降BGG:Back Ground Gr
aininess)を用いた。
紙の画像濃度により評価していた。確かに従来技術にお
いて追試を行うと、トナー剥離後の紙の画像濃度は0.
1以下になっており支持体上の残留トナー量は少ない。
しかしながら剥離後の紙を観察すると、剥離前の画像の
取り残しと思われるトナーが明らかに目につく。いわゆ
る、紙自体が”かぶり(白紙に画像や文書などを複写し
たとき、背景部の白地部分にトナーが存在する現象)”
を生じたサンプルのように白色度が低い。剥離後の紙の
白さ品質という点で画像濃度0.1以下という指標は必
ずしも適当でない。そこで本発明者らは、紙の白さの指
標として、かぶりを用いた。ただし、かぶりは官能的な
指標であるため、該指標を物理量化する手段として下地
の粒状性(以降BGG:Back Ground Gr
aininess)を用いた。
【0081】ここで下地の粒状性とは、文献“Nois
e Perception inElectropho
tography” Journal of Appl
ied Photographic Engineer
ing Vol.5:P190−196(1979)
Roger P.Dooley and Rodney
Shawに述べられている心理的粒状性(grain
iness)のことで、算出にはウイナー・スペクトル
と、平均濃度の測定値より予測するショーとドーリー
(Shaw & Dooley)のアルゴリズムを用い
た。
e Perception inElectropho
tography” Journal of Appl
ied Photographic Engineer
ing Vol.5:P190−196(1979)
Roger P.Dooley and Rodney
Shawに述べられている心理的粒状性(grain
iness)のことで、算出にはウイナー・スペクトル
と、平均濃度の測定値より予測するショーとドーリー
(Shaw & Dooley)のアルゴリズムを用い
た。
【0082】ここで下地の粒状性(BGG)の評価は、
以下の手順で行った。このかぶりの度合いが異なるサン
プルを10種類用意し、被験者50名に対し”かぶりと
認められるものと認められないものに分別する”という
心理評価を行った。その結果を表1に示す。また、表2
に上記10のサンプルのBGGの値を示す。
以下の手順で行った。このかぶりの度合いが異なるサン
プルを10種類用意し、被験者50名に対し”かぶりと
認められるものと認められないものに分別する”という
心理評価を行った。その結果を表1に示す。また、表2
に上記10のサンプルのBGGの値を示す。
【0083】表1、2の結果より、被験者の96%以上
が”かぶりを認められない”としたサンプルは、gra
ininessの値が約3以下に対応する。そこで、g
raininessが3以下であるとかぶりが無いと判
断される傾向にあり、graininessを剥離性の
指標として用いることとした。
が”かぶりを認められない”としたサンプルは、gra
ininessの値が約3以下に対応する。そこで、g
raininessが3以下であるとかぶりが無いと判
断される傾向にあり、graininessを剥離性の
指標として用いることとした。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】実施例1 オルガチックスSIC−434(松本交商社製)500
部を酢酸エチル500部と混合撹拌し、塗布液を得た。
これをゼロックス用J紙A4判(富士ゼロックス社製)
に含侵させ、5分間風乾後、120°Cで10秒間オー
ブンで熱処理してトナーに対して離型性をもたせた記録
用紙(画像保持体)を作製した。
部を酢酸エチル500部と混合撹拌し、塗布液を得た。
これをゼロックス用J紙A4判(富士ゼロックス社製)
に含侵させ、5分間風乾後、120°Cで10秒間オー
ブンで熱処理してトナーに対して離型性をもたせた記録
用紙(画像保持体)を作製した。
【0087】この記録用紙上に、図3に示した、富士ゼ
ロックス社製カラー複写機A Color 935を用
いて文字やベタ画像を含む定着しサンプルを得た。トナ
ーとしては表3に示すものを用いた。
ロックス社製カラー複写機A Color 935を用
いて文字やベタ画像を含む定着しサンプルを得た。トナ
ーとしては表3に示すものを用いた。
【0088】
【表3】
【0089】上記画像保持体に画像が定着したサンプル
の定着性は、本明細書に記載の定着性評価法により行っ
た。
の定着性は、本明細書に記載の定着性評価法により行っ
た。
【0090】次に、上記サンプルに対し、図1に示した
トナー剥離装置を用いてトナーを剥離した。ロールに対
する総荷重は10kgf、線速度は60mm/secと
した。温度は40〜200°Cの間で振り、トナー剥離
後の画像保持体のBGG評価を行った。
トナー剥離装置を用いてトナーを剥離した。ロールに対
する総荷重は10kgf、線速度は60mm/secと
した。温度は40〜200°Cの間で振り、トナー剥離
後の画像保持体のBGG評価を行った。
【0091】サンプルとしてポリエステルAを用いた時
の上記画像保持体上の画像の定着性を表4に示す。OD
比は0.8以上であり、十分な定着性を示すことが確認
された。
の上記画像保持体上の画像の定着性を表4に示す。OD
比は0.8以上であり、十分な定着性を示すことが確認
された。
【0092】
【表4】
【0093】図5にトナー温度を変えた時の剥離後の画
像保持体の画像濃度とBGGとを示す。
像保持体の画像濃度とBGGとを示す。
【0094】トナー温度が60°C未満では、トナーは
画像保持体上に固着した状態で除去できなかった。従っ
て、画像保持体上の画像濃度は定着時の画像濃度1.8
を示した。60°C〜110°の範囲において、狭圧部
通過後の剥離ロールには画像を形成していたトナーが転
移していた。この時、画像保持体上のトナーは除去され
ていた。剥離後の画像保持体の画像濃度を測定すると
0.1以下であった。110°Cより高温にすると、狭
圧部出口でトナーが画像保持体と画像剥離部材との途中
で切れる現象が起きた。剥離後のサンプルを目視により
観察すると、明らかに画像保持体上に剥離できないトナ
ーが存在した。
画像保持体上に固着した状態で除去できなかった。従っ
て、画像保持体上の画像濃度は定着時の画像濃度1.8
を示した。60°C〜110°の範囲において、狭圧部
通過後の剥離ロールには画像を形成していたトナーが転
移していた。この時、画像保持体上のトナーは除去され
ていた。剥離後の画像保持体の画像濃度を測定すると
0.1以下であった。110°Cより高温にすると、狭
圧部出口でトナーが画像保持体と画像剥離部材との途中
で切れる現象が起きた。剥離後のサンプルを目視により
観察すると、明らかに画像保持体上に剥離できないトナ
ーが存在した。
【0095】剥離後の画像保持体のBGGについては、
60°C未満ではトナーの除去ができなかったため測定
には至らなかった。画像保持体上のトナーが十分除去で
きた60°C〜110°Cの範囲のサンプルについて、
トナー剥離後の画像保持体のBGGを測定すると3以下
であった。しかし、110°Cより高温で剥離したサン
プルについては、BGGは3より大きい値であった。
60°C未満ではトナーの除去ができなかったため測定
には至らなかった。画像保持体上のトナーが十分除去で
きた60°C〜110°Cの範囲のサンプルについて、
トナー剥離後の画像保持体のBGGを測定すると3以下
であった。しかし、110°Cより高温で剥離したサン
プルについては、BGGは3より大きい値であった。
【0096】上記の結果より剥離後の画像濃度が0.1
以下で且つBGGが3以下である領域は60°C以上1
10°C以下であり、Tg以上Ts以下に一致すること
を確認した。
以下で且つBGGが3以下である領域は60°C以上1
10°C以下であり、Tg以上Ts以下に一致すること
を確認した。
【0097】次にトナーをポリエステルBに変え、定着
性と剥離性の評価を行った。表4にその結果も示す。ポ
リエステルA同様、OD比は0.8以上で十分な定着性
を示した。
性と剥離性の評価を行った。表4にその結果も示す。ポ
リエステルA同様、OD比は0.8以上で十分な定着性
を示した。
【0098】上記定着された画像の剥離性についてであ
るが、トナー温度を変えた時の剥離後の画像保持体の画
像濃度とBGGとを図6に示す。剥離後の画像濃度が
0.1以下で且つBGGが3以下である領域は60°C
以上120°C以下であり、Tg以上Ts以下に一致し
た。
るが、トナー温度を変えた時の剥離後の画像保持体の画
像濃度とBGGとを図6に示す。剥離後の画像濃度が
0.1以下で且つBGGが3以下である領域は60°C
以上120°C以下であり、Tg以上Ts以下に一致し
た。
【0099】次にトナーをポリエステルCに変え、定着
性と剥離性の評価を行った。表4にその結果も示す。ポ
リエステルA同様、OD比は0.8以上で十分な定着性
を示した。
性と剥離性の評価を行った。表4にその結果も示す。ポ
リエステルA同様、OD比は0.8以上で十分な定着性
を示した。
【0100】上記定着された画像の剥離性についてであ
るが、トナー温度を変えた時の剥離後の画像保持体の画
像濃度とBGGとを図7に示す。剥離後の画像濃度が
0.1以下で且つBGGが3以下である領域は60°C
以上130°C以下であり、Tg以上Ts以下に一致し
た。
るが、トナー温度を変えた時の剥離後の画像保持体の画
像濃度とBGGとを図7に示す。剥離後の画像濃度が
0.1以下で且つBGGが3以下である領域は60°C
以上130°C以下であり、Tg以上Ts以下に一致し
た。
【0101】次にトナーをポリエステルDに変え、定着
性と剥離性の評価を行った。表4にその結果も示す。ポ
リエステルA同様、OD比は0.8以上で十分な定着性
を示した。
性と剥離性の評価を行った。表4にその結果も示す。ポ
リエステルA同様、OD比は0.8以上で十分な定着性
を示した。
【0102】上記定着された画像の剥離性についてであ
るが、トナー温度を変えた時の剥離後の画像保持体の画
像濃度とBGGとを図8に示す。剥離後の画像濃度が
0.1以下で且つBGGが3以下である領域は70°C
以上110°C以下であり、Tg以上Ts以下に一致し
た。
るが、トナー温度を変えた時の剥離後の画像保持体の画
像濃度とBGGとを図8に示す。剥離後の画像濃度が
0.1以下で且つBGGが3以下である領域は70°C
以上110°C以下であり、Tg以上Ts以下に一致し
た。
【0103】次にトナーをポリエステルEに変え、定着
性と剥離性の評価を行った。表4にその結果も示す。ポ
リエステルA同様、OD比は0.8以上で十分な定着性
を示した。
性と剥離性の評価を行った。表4にその結果も示す。ポ
リエステルA同様、OD比は0.8以上で十分な定着性
を示した。
【0104】上記定着された画像の剥離性についてであ
るが、トナー温度を変えた時の剥離後の画像保持体の画
像濃度とBGGとを図9に示す。剥離後の画像濃度が
0.1以下で且つBGGが3以下である領域は80°C
以上120°C以下であり、Tg以上Ts以下に一致し
た。
るが、トナー温度を変えた時の剥離後の画像保持体の画
像濃度とBGGとを図9に示す。剥離後の画像濃度が
0.1以下で且つBGGが3以下である領域は80°C
以上120°C以下であり、Tg以上Ts以下に一致し
た。
【0105】以上より、剥離の際のトナー温度がTg以
上Ts以下であると、十分な剥離性を示すことが分かっ
た。
上Ts以下であると、十分な剥離性を示すことが分かっ
た。
【0106】さらにこれら画像保持体上への画像記録お
よび画像保持体上の画像除去を10回繰り返し行った時
のトナー定着性およびトナー除去後の再生紙上の残存ト
ナー量評価を行って繰り返し安定性を確認した。
よび画像保持体上の画像除去を10回繰り返し行った時
のトナー定着性およびトナー除去後の再生紙上の残存ト
ナー量評価を行って繰り返し安定性を確認した。
【0107】前記表2にこの定着性の評価結果も示す。
イニシャル(Initial)時はもちろん10回繰り
返し再生後もOD比は0.8以上であり、良好な定着性
を示した。
イニシャル(Initial)時はもちろん10回繰り
返し再生後もOD比は0.8以上であり、良好な定着性
を示した。
【0108】画像濃度とBGGについては、その一例を
図10に示す。図10はトナー:ポリエステルAを用い
繰り返し回数ごとに再生後の画像保持体の画像濃度およ
びBGGの変化を示す。その結果、画像濃度は0.1以
下でかつ下地の粒状性は3以下であり、イニシャル時は
もちろんのこと10回繰り返し再生後も剥離性能は良好
であった。 実施例2 実施例1における画像保持体上に、図4に概略を示した
富士ゼロックス社製複写機Vivace550を用いて
文字やベタ画像を含む定着しサンプルを得、同様の評価
を行った。トナーとしては表5に示すものを用いた。そ
の他の条件は実施例1に示すものと同様でサンプルを作
製し評価を行った。
図10に示す。図10はトナー:ポリエステルAを用い
繰り返し回数ごとに再生後の画像保持体の画像濃度およ
びBGGの変化を示す。その結果、画像濃度は0.1以
下でかつ下地の粒状性は3以下であり、イニシャル時は
もちろんのこと10回繰り返し再生後も剥離性能は良好
であった。 実施例2 実施例1における画像保持体上に、図4に概略を示した
富士ゼロックス社製複写機Vivace550を用いて
文字やベタ画像を含む定着しサンプルを得、同様の評価
を行った。トナーとしては表5に示すものを用いた。そ
の他の条件は実施例1に示すものと同様でサンプルを作
製し評価を行った。
【0109】
【表5】
【0110】以上の結果を表6と図11、図12に示
す。表6はイニシャル時の定着サンプルの定着性を示
す。その結果、定着性はOD比で0.8以上であり、定
着性は良好であった。
す。表6はイニシャル時の定着サンプルの定着性を示
す。その結果、定着性はOD比で0.8以上であり、定
着性は良好であった。
【0111】
【表6】
【0112】図11は、画像形成材料剥離後の画像保持
体の画像濃度およびBGGを示す。トナー剥離後の画像
保持体の濃度は、スチレンアクリルAの場合、60°C
未満の場合、トナーは画像保持体上に固着した状態で除
去できなかった。従って、画像保持体上の画像濃度は定
着時の画像濃度1.8を示した。60°C〜150°の
範囲において、狭圧部通過後の剥離ロールには画像を形
成していたトナーが転移していた。この時、画像保持体
上のトナーは除去されていた。剥離後の画像保持体の画
像濃度を測定すると0.1以下であった。150°Cよ
り高温にすると、狭圧部出口でトナーが画像保持体と画
像剥離部材との途中で切れる現象が起きた。剥離後のサ
ンプルを目視により観察すると、明らかに画像保持体上
に剥離できないトナーが存在した。
体の画像濃度およびBGGを示す。トナー剥離後の画像
保持体の濃度は、スチレンアクリルAの場合、60°C
未満の場合、トナーは画像保持体上に固着した状態で除
去できなかった。従って、画像保持体上の画像濃度は定
着時の画像濃度1.8を示した。60°C〜150°の
範囲において、狭圧部通過後の剥離ロールには画像を形
成していたトナーが転移していた。この時、画像保持体
上のトナーは除去されていた。剥離後の画像保持体の画
像濃度を測定すると0.1以下であった。150°Cよ
り高温にすると、狭圧部出口でトナーが画像保持体と画
像剥離部材との途中で切れる現象が起きた。剥離後のサ
ンプルを目視により観察すると、明らかに画像保持体上
に剥離できないトナーが存在した。
【0113】剥離後の画像保持体のBGGについては、
60°C未満ではトナーの除去ができなかったため測定
には至らなかった。画像保持体上のトナーが十分除去で
きた60°C〜150°Cの範囲のサンプルについて、
トナー剥離後の画像保持体のBGGを測定すると3以下
であった。しかし150°Cより高温で剥離したサンプ
ルについては、BGGは3より大きい値であった。
60°C未満ではトナーの除去ができなかったため測定
には至らなかった。画像保持体上のトナーが十分除去で
きた60°C〜150°Cの範囲のサンプルについて、
トナー剥離後の画像保持体のBGGを測定すると3以下
であった。しかし150°Cより高温で剥離したサンプ
ルについては、BGGは3より大きい値であった。
【0114】上記の結果より剥離後の画像濃度が0.1
以下で且つBGGが3以下である領域は60°C以上1
50°C以下であり、Tg以上Ts以下に一致すること
を確認した。
以下で且つBGGが3以下である領域は60°C以上1
50°C以下であり、Tg以上Ts以下に一致すること
を確認した。
【0115】また、スチレンアクリルBの場合、80°
C未満の場合、トナーは画像保持体上に固着した状態で
除去できなかった。従って、画像保持体上の画像濃度は
定着時の画像濃度1.8を示した。80°C〜160°
の範囲において、狭圧部通過後の剥離ロールには画像を
形成していたトナーが転移していた。この時、画像保持
体上のトナーは除去されていた。剥離後の画像保持体の
画像濃度を測定すると0.1以下であった。160°C
より高温にすると、狭圧部出口でトナーが画像保持体と
画像剥離部材との途中で切れる現象が起きた。剥離後の
サンプルを目視により観察すると、明らかに画像保持体
上に剥離できないトナーが存在した。
C未満の場合、トナーは画像保持体上に固着した状態で
除去できなかった。従って、画像保持体上の画像濃度は
定着時の画像濃度1.8を示した。80°C〜160°
の範囲において、狭圧部通過後の剥離ロールには画像を
形成していたトナーが転移していた。この時、画像保持
体上のトナーは除去されていた。剥離後の画像保持体の
画像濃度を測定すると0.1以下であった。160°C
より高温にすると、狭圧部出口でトナーが画像保持体と
画像剥離部材との途中で切れる現象が起きた。剥離後の
サンプルを目視により観察すると、明らかに画像保持体
上に剥離できないトナーが存在した。
【0116】剥離後の画像保持体のBGGについては、
80°C未満ではトナーの除去ができなかったため測定
には至らなかった。画像保持体上のトナーが十分除去で
きた80°C〜160°Cの範囲のサンプルについて、
トナー剥離後の画像保持体のBGGを測定すると3以下
であった。しかし160°Cより高温で剥離したサンプ
ルについては、BGGは3より大きい値であった。
80°C未満ではトナーの除去ができなかったため測定
には至らなかった。画像保持体上のトナーが十分除去で
きた80°C〜160°Cの範囲のサンプルについて、
トナー剥離後の画像保持体のBGGを測定すると3以下
であった。しかし160°Cより高温で剥離したサンプ
ルについては、BGGは3より大きい値であった。
【0117】上記の結果より剥離後の画像濃度が0.1
以下で且つBGGが3以下である領域は80°C以上1
60°C以下であり、Tg以上、Ts以下に一致するこ
とを確認した。
以下で且つBGGが3以下である領域は80°C以上1
60°C以下であり、Tg以上、Ts以下に一致するこ
とを確認した。
【0118】以上より、剥離の際のトナー温度がTg以
上Ts以下であると、十分な剥離性を示すことが分かっ
た。
上Ts以下であると、十分な剥離性を示すことが分かっ
た。
【0119】さらにこれら画像保持体上への画像記録お
よび画像保持体上の画像除去を10回繰り返し行った時
のトナー定着性およびトナー除去後の再生紙上の残存ト
ナー量評価を行って繰り返し安定性を確認した。
よび画像保持体上の画像除去を10回繰り返し行った時
のトナー定着性およびトナー除去後の再生紙上の残存ト
ナー量評価を行って繰り返し安定性を確認した。
【0120】前記表6にその定着性の評価結果も示す。
イニシャル時はもちろん10回繰り返し再生後もOD比
は0.8以上であり、良好な定着性を示した。
イニシャル時はもちろん10回繰り返し再生後もOD比
は0.8以上であり、良好な定着性を示した。
【0121】画像濃度とBGGについては、その一例を
図12に示す。図12はトナー:スチレンアクリルAを
用い繰り返し回数ごとに再生後の画像保持体の画像濃度
およびBGGの変化を示す。その結果、画像濃度は0.
1以下でかつ下地の粒状性は3以下であり、イニシャル
時はもちろんのこと10回繰り返し再生後も剥離性能は
良好であった。 比較例1 実施例1で使用した画像保持体の代わりに、塗布液を含
浸させてない富士ゼロックス社製J紙A4判を用いた以
外は同様の評価を行った。定着性は良好であったが、画
像保持体上のトナーの剥離はできなかった。言うまでも
なく再利用はできなかった。 比較例2 実施例2で使用した画像保持体の代わりに、塗布液を含
浸させてない富士ゼロックス社製J紙A4判を用いた以
外は同様の評価を行った。定着性は良好であったが、画
像保持体上のトナーの剥離はできなかった。言うまでも
なく再利用はできなかった。
図12に示す。図12はトナー:スチレンアクリルAを
用い繰り返し回数ごとに再生後の画像保持体の画像濃度
およびBGGの変化を示す。その結果、画像濃度は0.
1以下でかつ下地の粒状性は3以下であり、イニシャル
時はもちろんのこと10回繰り返し再生後も剥離性能は
良好であった。 比較例1 実施例1で使用した画像保持体の代わりに、塗布液を含
浸させてない富士ゼロックス社製J紙A4判を用いた以
外は同様の評価を行った。定着性は良好であったが、画
像保持体上のトナーの剥離はできなかった。言うまでも
なく再利用はできなかった。 比較例2 実施例2で使用した画像保持体の代わりに、塗布液を含
浸させてない富士ゼロックス社製J紙A4判を用いた以
外は同様の評価を行った。定着性は良好であったが、画
像保持体上のトナーの剥離はできなかった。言うまでも
なく再利用はできなかった。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば、画像形成材料とのアン
カリングを制御した特定の画像保持体を用い、且つ熱溶
融性材料を含む画像形成材料を画像保持体から剥離する
際の画像形成材料の温度を制御する構成により、画像形
成材料を熱溶融性材料とともに剥離部材側へ効率良く移
行させ、画像保持体に損傷を与えることなく再生でき
る。かくして、残留画像形成材料を飛躍的に低減するこ
とができる(画像形成材料剥離性の改善)。
カリングを制御した特定の画像保持体を用い、且つ熱溶
融性材料を含む画像形成材料を画像保持体から剥離する
際の画像形成材料の温度を制御する構成により、画像形
成材料を熱溶融性材料とともに剥離部材側へ効率良く移
行させ、画像保持体に損傷を与えることなく再生でき
る。かくして、残留画像形成材料を飛躍的に低減するこ
とができる(画像形成材料剥離性の改善)。
【0123】また、画像形成とその消去という繰り返し
安定性がとても良いという効果も認められる。
安定性がとても良いという効果も認められる。
【0124】さらに、白黒コピーだけでなく、カラー画
像のコピー等、カラー印刷が全面ベタ画像でも、十分に
再生が可能である。
像のコピー等、カラー印刷が全面ベタ画像でも、十分に
再生が可能である。
【図1】 本発明を実施する画像保持体の再生装置の一
例の概略図である。
例の概略図である。
【図2】 画像形成材料の軟化温度測定装置の概略図で
ある。
ある。
【図3】 画像形成装置の一例の概略図である。
【図4】 画像形成装置の一例の概略図である。
【図5】 画像形成材料の剥離性に及ぼす、本発明の効
果を示す図である。
果を示す図である。
【図6】 画像形成材料の剥離性に及ぼす、本発明の効
果を示す図である。
果を示す図である。
【図7】 画像形成材料の剥離性に及ぼす、本発明の効
果を示す図である。
果を示す図である。
【図8】 画像形成材料の剥離性に及ぼす、本発明の効
果を示す図である。
果を示す図である。
【図9】 画像形成材料の剥離性に及ぼす、本発明の効
果を示す図である。
果を示す図である。
【図10】 画像形成材料の剥離性に及ぼす、本発明の
効果を示す図である。
効果を示す図である。
【図11】 画像形成材料の剥離性に及ぼす、本発明の
効果を示す図である。
効果を示す図である。
【図12】 画像形成材料の剥離性に及ぼす、本発明の
効果を示す図である。
効果を示す図である。
1 トレイ 2 搬送ロール 3 搬送ベルト 4a,4b 発熱体 5a 剥離ロール 5b 加熱加圧ロール 6 搬送ロール 7 紙受け 8 剥離ヅメ 9 ブレード 10 トナー回収ボックス 21 プランジャー 22 シリンダ 23 ノズル 24 試料
Claims (3)
- 【請求項1】 熱溶融性材料を含み且つ画像支持部材上
に形成される画像形成材料と該画像支持部材との接着力
をあらかじめ弱める手段を、その画像支持部材に施して
なる画像保持体であって、その画像形成材料によって画
像が付着形成されている画像保持体を用意する工程と、
その画像保持体を加熱するとともに、画像が付着形成さ
れている画像保持体の表面に剥離部材を圧接し、その後
画像形成材料の温度を実質的に保ったまま画像保持体と
剥離部材とを引き離すことによって画像形成材料を剥離
部材側へ移行させる工程を有する画像保持体の再生方法
であって、少なくとも画像保持体から画像形成材料を剥
離する際の画像形成材料の温度をガラス転移温度:Tg
以上,軟化温度:Ts以下とすることを特徴とする画像
保持体の再生方法。 - 【請求項2】 熱溶融性材料を含み且つ画像支持部材上
に形成される画像形成材料と該画像支持部材との接着力
をあらかじめ弱める手段を、その画像支持部材に施して
なる画像保持体であって、その画像形成材料によって画
像が付着形成されている画像保持体を利用し、その画像
保持体を加熱するとともに、画像が付着形成されている
画像保持体の表面に剥離部材を圧接し、その後画像形成
材料の温度を実質的に保ったまま画像保持体と剥離部材
とを引き離すことによって画像形成材料を剥離部材側へ
移行させ得る画像保持体の再生装置であって、少なくと
も画像保持体から画像形成材料を剥離する際の画像形成
材料の温度を、ガラス転移温度:Tg以上,軟化温度:
Ts以下に設定可能であることを特徴とする画像保持体
の再生装置。 - 【請求項3】 画像形成材料の加熱手段と、画像保持体
の加熱手段とを独立に設け、おのおの温度を制御するこ
とを特徴とする請求項2記載の画像保持体の再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20492196A JPH1049011A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 画像保持体の再生方法及びそのための装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20492196A JPH1049011A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 画像保持体の再生方法及びそのための装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1049011A true JPH1049011A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16498583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20492196A Pending JPH1049011A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 画像保持体の再生方法及びそのための装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1049011A (ja) |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP20492196A patent/JPH1049011A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040119 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040203 |