JPH1047939A - 異径光ファイバの軸ずれ量検出方法 - Google Patents

異径光ファイバの軸ずれ量検出方法

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JPH1047939A
JPH1047939A JP8203529A JP20352996A JPH1047939A JP H1047939 A JPH1047939 A JP H1047939A JP 8203529 A JP8203529 A JP 8203529A JP 20352996 A JP20352996 A JP 20352996A JP H1047939 A JPH1047939 A JP H1047939A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、コア層の軸ずれ量をより正
確に測定できる異径光ファイバの軸ずれ量検出方法を提
供することにある。 【解決手段】光源から光を両光ファイバに照射する。そ
の状態で、一方の光ファイバに撮像機の焦点を合わせ、
この光ファイバのコア層の位置CORESSと、同光ファ
イバのクラッド層の位置CLADSSとを測定する。次に
他方の光ファイバに撮像機の焦点を合わせ、この光ファ
イバのコア層の位置CORELLと、もう一方の光ファイ
バのクラッド層の位置CLADLSを測定する。そしてコ
ア層の軸ずれ量ΔCOREを、下記の式で決定する。 ΔCORE=〔CORESS+(CLADLS−CLA
SS)〕−CORELL

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異径光ファイバの
軸ずれ量検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図2(a),(b)に示すよう
に、それぞれ、コア層1S,1Lと、該コア層1S,1
Lの外側に形成されたクラッド層2S,2Lとからな
り、かつ互いにクラッド層2S,2L同士の外径が異な
る一対の光ファイバ3S,3Lを端面同士で融着接続す
る方法の一例として、予め、これら光ファイバ3S,3
Lのコア層1S,1Lの軸ずれ量ΔCOREを検出し、
その上で、この軸ずれ量ΔCOREをもとに光ファイバ
3S,3L同士を調心し、該光ファイバ3S,3L同士
を融着接続する方法がある。尚、光ファイバ3Sは小径
のもの、光ファイバ3Lは大径のものを示す。
【0003】ここで図3に、このような異径の光ファイ
バ3S,3Lにおいてコア層1S,1L同士の軸ずれ量
ΔCOREを検出する方法の従来例として、光ファイバ
3S,3Lの軸方向をx軸、該x軸に直交する一軸をy
軸( 図面においては紙面に対して垂直な軸)、前記x軸
と前記y軸とにそれぞれ直交する一軸をz軸とした場合
に、y軸方向においてコア層1S,1Lの軸ずれ量ΔC
OREを検出する例を示す。
【0004】この図3において、符号4は、光ファイバ
3S,3L側方(ここではz軸方向)に配置された光源
であり、符号5は、光ファイバ3S,3Lを挟んで光源
4の反対側に配置された撮像機である。この撮像機5
は、例えばレンズと、該レンズにより拡大された像を受
像するCCDカメラとからなり、直動ベアリング機構等
によってz軸方向に往復移動できるようになっている。
またこの例では、光ファイバ3S,3L同士で、クラッ
ド層2S,2Lの外径がそれぞれ90μm、125μm
と異なっており、かつコア層1S,1Lの外径が8μm
と同じであるものを示している。
【0005】まず図3に示すように、光ファイバ3S,
3Lをそれぞれ端面同士向かい合わせ状態に配置する。
【0006】そして両光ファイバ3S,3Lに光源4か
ら光を照射し、かつ撮像機5を光軸方向(z軸方向)で
移動させて両光ファイバ3S,3Lのうちいずれか一方
(ここでは光ファイバ3S)に焦点を合わせる。
【0007】しかる後、このように光ファイバ3Sに焦
点を合わせた状態で、撮像機5によって、図4(a)に
示すように、前記光源4からの光が光ファイバ3S,3
Lそれぞれを透過してできた透過像6S,6Lを観測す
る。
【0008】ここで図4(a)、および後述の図4
(b)に示す透過像6S,6Lについて図5を参照して
説明する。図5に示すように、光源4から照射された光
に対して光ファイバ3S,3Lはそれぞれ円柱レンズの
役割を果たし、光ファイバ3S,3Lの置かれた雰囲
気、コア層1S,1L、およびクラッド層2S,2Lの
屈折率がそれぞれ異なるため、光は符号a〜hで示す線
のように屈折する。
【0009】このうち符号a,hで示す線は、光ファイ
バ3S,3Lと、該光ファイバ3S,3Lの置かれた雰
囲気との境界において雰囲気側を通過する光を示す。ま
た符号b,gで示す線はクラッド層2S,2Lを通過
し、撮像機5の中に入る光の限界位置を示す。すなわ
ち、これら線aと線bとの間、および線hと線gとの間
を通過する光は、屈折角が大きいため、撮像機5の中に
は入らない。従って、例えば図5の符号αや符号βで示
す位置に焦点を合わせると、線aと線bとの間、および
線hと線gとの間の部分は、それぞれ、図4(a),
(b)では符号8S,8Lで示す暗部となる。これらの
暗部を外側暗部8S,8Lと称する。尚、外側暗部8
S,8Lはそれぞれ2本ずつ見える。
【0010】そして図5において、符号c,fで示す線
はコア層1S,1Lとクラッド層2S,2Lとの境界に
おいてクラッド層2S,2L側を通過する光を示す。ま
た符号d,eで示す線はコア層1S,1Lとクラッド層
2S,2Lの境界においてコア層1S,1L側を通過す
る光を示す。これら線cと線dとの間、および線eと線
fとの間には光が通過しない部分ができるので、例えば
図5の符号αや符号βで示す位置に焦点を合わせると、
線cと線dとの間、および線eと線fとの間の部分は、
それぞれ、図4(a),(b)では符号7S,7Lで示
す暗部となる。これらの暗部をそれぞれ内側暗部7S,
7Lと称する。尚、内側暗部7S,7Lも、外側暗部8
S,8Lと同様、それぞれ2本ずつ見える。
【0011】このように内側暗部7S,7Lは、それぞ
れコア層1Sとクラッド層2Sとの境界、およびコア層
1Lとクラッド層2Lとの境界を示している。
【0012】そこで上述のように光ファイバ3Sに焦点
を合わせた状態で、図4(a)に示すように、両透過像
6S,6Lを観測した際、焦点の合っている光ファイバ
3Sを示す透過像6Sにおいて、コア層1Sの位置とし
て、前記内側暗部7S,7S同士の中点位置CORESS
を測定する。
【0013】ただしこの状態では、他方の光ファイバ3
Lに焦点が合っていないため、コア層1Lの位置を示す
内側暗部7L,7Lを明瞭に見ることはできず、このコ
ア層1Lの位置を正確に測定することは困難である。
【0014】そのため、上述のようにして一方の光ファ
イバ3Sにおいてコア層1Sの位置CORESSを測定し
た後、他方の光ファイバ3Lについても、図4(b)に
示すように、焦点を合わせて内側暗部7L,7Lを明瞭
に見ることができるようにした上で、コア層1Lの位置
として内側暗部7L,7L同士の中点位置CORELL
測定する。
【0015】しかる後、これら両光ファイバ3S,3L
のコア層1S,1Lの位置からコア層1S,1Lの軸ず
れ量ΔCOREを、下記(1)式で決定する。 ΔCORE=CORESS−CORELL ・・・(1)
【0016】さて、このようにして異径の光ファイバ3
S,3Lにおけるコア層1S,1Lの軸ずれ量ΔCOR
Eを検出する装置において、撮像機5の移動軸と光源4
からの光軸とは、できるだけ平行になるように構成した
方がよい。
【0017】しかし実際には、これら装置各部を完全に
平行になるように構成することは非常に困難であり、図
6に示すように、撮像機5の移動軸(図6中の太い両矢
印線)と光源4からの光軸(図6中の細い矢印線)とは
平行にならない場合がほとんどである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従って、このような場
合、それぞれの光ファイバ3S,3Lに焦点を合わせる
ために撮像機5をz軸方向に移動させた際、この撮像機
5で観測される透過像6S,6Lが画面内で移動してず
れてしまい、そのためにコア層1S,1Lの軸ずれ量Δ
COREの値に誤差が生じていた。
【0019】このため、例えば前記誤差を含んだコア層
1S,1Lの軸ずれ量ΔCOREをもとに光ファイバ3
S,3L同士を融着接続すると、光ファイバ3S,3L
同士の融着接続部分における光伝送損失が増加する等、
問題が生じていた。
【0020】このような問題は、両光ファイバ3S,3
L同士の外径差が大きくなってくるにつれ、コア層1
S,1Lの軸ずれ量ΔCOREの誤差も大きくなるた
め、深刻なものになっていた。
【0021】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、その目的は、コア層の軸ずれ量をより正確に
測定できる異径光ファイバの軸ずれ量検出方法を提供す
ることにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
の異径光ファイバの軸ずれ量検出方法は、それぞれ、コ
ア層と、該コア層の外側に形成されたクラッド層とから
なり、かつ互いに前記クラッド層同士の外径が異なる一
対の光ファイバを、端面同士向かい合わせ状態に配置
し、両光ファイバの側方に配置した撮像機の焦点を一方
の光ファイバに合わせた上で、該撮像機により、この光
ファイバのコア層の位置を測定し、前記撮像機の焦点を
他方の光ファイバに合わせた上で、該撮像機により、こ
の光ファイバのコア層の位置を測定し、これら両コア層
の位置の差から該両コア層の軸ずれ量を決定する異径光
ファイバの軸ずれ量検出方法であって、光ファイバ相互
に撮像機の焦点を合わせた状態それぞれにおいて、いず
れか一方の光ファイバについてクラッド層の位置を測定
し、これらクラッド層の位置の差から求められるクラッ
ド層の位置変化量で前記両コア層の軸ずれ量を補正する
ことを特徴とする。
【0023】上記本願請求項1記載の発明の異径光ファ
イバの軸ずれ量検出方法では、光ファイバ相互に撮像機
の焦点を合わせた状態それぞれにおいて、いずれか一方
の光ファイバについてクラッド層の位置を測定し、これ
らクラッド層の位置の差から求められるクラッド層の位
置変化量で両コア層の軸ずれ量を補正する。
【0024】このクラッド層の位置変化量は、一方の光
ファイバから他方の光ファイバへと撮像機の焦点を変え
る際、該光源からの光軸と撮像機の移動軸とが平行にな
っていないことによって生じるもので、具体的には、撮
像機の画像における透過像全体の移動量を示し、コア層
の軸ずれ量を検出する場合、誤差となる。従って、コア
層の軸ずれ量は、クラッド層の位置変化量で補正するこ
とによって、より正確に検出される。
【0025】また、撮像機の移動前後におけるクラッド
層の位置変化量は、コア層の位置変化量に比べて正確に
測定できる。これは、次のような理由である。まず第一
に、図5に示すように、光ファイバ内を透過する光(図
5の線b〜gを参照)は屈折光になるので、撮像機の焦
点位置を動かすと、少なくとも焦点位置を動かす前後い
ずれかでクラッド層−コア層の境界を示す像(図4
(a),(b)では内側暗部7S,7L)は不明瞭にな
るため、コア層の位置はあまり正確に測定できない。こ
れに対し、クラッド層の位置を示す、光ファイバが置か
れている雰囲気−クラッド層の境界は、光ファイバを透
過しないまま撮像機に入射する平行光(図5の線a、h
を参照)の端部を示す像(図4(a),(b)では外側
暗部8S,8Lの外側線)から測定できるので、撮像機
の焦点位置を変化させても明瞭に観測することができ、
その位置を、より正確に測定できる。
【0026】第二に、図5に示すように、焦点位置が符
号αの破線位置の場合と、焦点位置が符号βの破線位置
の場合とで比較した場合、符号βの破線位置の場合の方
が、線aと線bと間隔および線gと線hとの間隔はそれ
ぞれ広くなっている。これらの線の間隔は外側暗部の幅
を示していることから、撮像機をz軸方向に移動させて
焦点位置を変えることにより、外側暗部の幅も変わるこ
とが分かる(図4(a),(b)参照)。従って、特に
小径の光ファイバにおいて、外側暗部の幅が広くなった
際、外側暗部と内側暗部との間隔が狭くなってしまい
(図4(b)参照)、内側暗部の位置、すなわちコア層
の位置を正確に測定するのは困難になる。これに対し、
クラッド層の位置として、例えば外側暗部の外側線の位
置を測定する場合には、このような問題は生じないの
で、より正確な測定を行うことができる。
【0027】以上のように本発明によれば、何も補正し
ない場合やコア層の位置変化量で補正する場合よりも正
確に、異径光ファイバのコア層同士の軸ずれ量を検出す
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳細に説明する。尚、ここで示す光ファイバ3
S,3Lおよび光源4や撮像機5等の装置類は図2〜図
6において説明したものをそのまま使用しているので説
明を省略する。
【0029】図3に示すように、まず従来通り、両光フ
ァイバ3S,3Lを配置し、光源4から光を両光ファイ
バ3S,3Lに照射する。そして一方の光ファイバ3S
に撮像機5の焦点を合わせ、この状態で、図1(a)に
示すように、この光ファイバ3Sを示す透過像6Sにお
いて、コア層1Sの位置として、内側暗部7S,7S同
士の中点位置CORESS(図面上、一点鎖線の部分)を
測定し、かつクラッド層2Sの位置として、外側暗部8
Sの外側線の位置CLADSSを測定する。尚、外側暗部
8Sの外側線とは、外側暗部8Sにおいて透過像6Sの
軸線方向側の輪郭をなしている両線を示し、ここでは特
に図面上、上側の線を選んで測定している。
【0030】次に他方の光ファイバ3Lに撮像機5の焦
点を合わせ、この状態で、図1(b)に示すように、こ
の光ファイバ3Lを示す透過像6Lにおいて、コア層1
Lの位置として、内側暗部7L,7L同士の中点位置C
ORELLを測定し、かつもう一方の光ファイバ3Sを示
す透過像6Sにおいて、クラッド層2Sの位置として、
外側暗部8Sの外側線の位置CLADLSを測定する。
【0031】そしてコア層1S,1Lの軸ずれ量ΔCO
REを下記(2)式で決定する。 ΔCORE=〔CORESS+(CLADLS−CLADSS)〕−CORELL ・・・(2)
【0032】ここで上記(2)式中の(CLADLS−C
LADSS)という項は、撮像機5の移動による透過像6
Sの位置変化量に関する補正項であり、この補正項によ
りコア層1S,1Lの軸ずれ量ΔCOREはより正確に
求められる。
【0033】さて、上記(2)式で求めた軸ずれ量ΔC
OREを使用した場合と、従来例の(1)式で求めた軸
ずれ量ΔCOREを使用した場合とで、そのΔCORE
を元にして光ファイバ3S,3L同士を調心した上で融
着接続し、融着接続部分において光伝送損失量がどの程
度になったか各10回ずつ調べて、その結果を平均値に
して表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1から分かる通り、コア層1S,1Lの
軸ずれ量ΔCOREをクラッド層2Sの位置変化量で補
正した場合(本実施形態例の(2)式)の方が、クラッ
ド層2Sの位置変化量で補正しなかった場合(従来例の
(1)式)に比べて、光ファイバ3S,3Lの融着接続
部分における光伝送損失量が小さくなっていることが分
かる。
【0036】これはコア層1S,1Lの軸ずれ量ΔCO
REをクラッド層2Sの位置変化量で補正した場合の方
が、正確にコア層1S,1Lの軸ずれ量ΔCOREを定
量できるため、と考えられる。以上のように、本発明の
異径の光ファイバ3S,3Lの軸ずれ量検出方法が従来
方法に比べて、より正確にコア層1S,1Lの軸ずれ量
ΔCOREを検出できることが確認された。
【0037】尚、本実施の形態の一例では、コア層1
S,1Lの位置検出を、小径の光ファイバ3S、大径の
光ファイバ3Lという順序で行った例を示したが、本発
明においてコア層1S,1Lの位置検出を行う順序はこ
れに限定されるものではなく、大径の光ファイバ3Lが
先であってもよい。
【0038】そして本実施の形態の一例では、クラッド
層2Sの位置を測定する処理を、コア層1S,1Lの位
置を測定する処理とともに行ったが、本発明における処
理手順はこれに限定されるものではなく、コア層1S,
1Lの位置測定と、該コア層1S,1L位置補正のため
のクラッド層2S,2Lの位置測定とを別々の処理にお
いて行ってもよい。
【0039】さらに本実施の形態の一例では、y軸方向
についてのみコア層1の軸ずれ量ΔCOREを検出した
例を示したが、通常の光ファイバ3S,3L同士の融着
接続等の場合には、y軸方向に加えて、z軸方向につい
てもコア層1S,1Lの軸ずれ量ΔCOREを検出し、
この測定値をもとに光ファイバ3S,3L同士を調心し
た方がよいことは言うまでもない。
【0040】そして本実施の形態の一例では、測定する
クラッド層2Sの位置として、外側暗部8Sの外側線の
位置を求めたが、本発明において測定するクラッド層2
Sの位置はこれに限定されるものではなく、例えば外側
暗部8S,8Sの外側線同士の中点位置であってもよ
い。
【0041】また本実施の形態の一例では、小径の光フ
ァイバ3Sで軸ずれ量ΔCOREの補正を行ったが、本
発明においては、大径の光ファイバ3Lで軸ずれ量ΔC
OREの補正を行ってもよいし、両光ファイバ3S,3
Lで補正値を求め、その平均値をとってもよい。
【0042】そして本実施の形態の一例では、上記
(2)式に示すように、クラッド層2の位置変化量によ
る補正項を(CLADLS−CLADSS)で与えたが、本
発明のクラッド層2の位置変化量による補正項はこれに
限定されず、例えばこの補正項(CLADLS−CLAD
SS)に他の補正係数を乗じた数であってもよい。
【0043】また本実施の形態の一例では、y軸方向の
数値でコア層1S,1Lの軸ずれ量ΔCOREを検出す
る例を示したが、本発明では、例えば光ファイバ3S,
3Lの軸線方向が互いに一致しない場合や、これら光フ
ァイバ3S,3Lの軸線方向(x軸方向)と撮像機5の
画像のラスタ方向(例えばx´軸方向とする)とが一致
しない場合等には、内側暗部7S,7Lや外側暗部8
S,8Lの中心軸線や輪郭線等を、撮像機5の画像の両
軸、x´軸とy´軸において直線y´=ax´+b
(a、b:画像における線の位置や傾き等で決まる定
数)で近似し、これらを用いて光ファイバ3S,3Lの
軸ずれ量ΔCOREの補正、検出を行ってもよい。
【0044】さらに本実施の形態の一例では、コア層1
S,1L同士の外径が同じである例を示したが、本発明
における光ファイバ3S,3Lは、コア層1S,1Lの
外径が異なるもの同士であってもよいことは言うまでも
ない。
【0045】
【発明の効果】本発明の異径光ファイバの軸ずれ量検出
方法によれば、何も補正しない場合やコア層の位置変化
量で補正する場合よりも正確に、異径光ファイバのコア
層同士の軸ずれ量を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a),(b)本発明の実施の形態の一例と
なる異径光ファイバの軸ずれ量検出方法において、撮像
機に写った画像を示す平面図。
【図2】 (a),(b)本発明の異径光ファイバの軸
ずれ量検出方法に関連する光ファイバ同士の融着接続の
実施態様を示す側面図。
【図3】 本発明に関連する異径光ファイバの軸ずれ量
検出を行う装置の構成を示す側面図。
【図4】 (a),(b)従来の異径光ファイバの軸ず
れ量検出方法の一例において、撮像機に写った画像を示
す平面図。
【図5】 光ファイバを側方から透過する光の屈折を説
明する側面図。
【図6】 本発明に関連する撮像機の移動軸と、光源か
らの光軸との関係を示す側面図。
【符号の説明】
1S,1L コア層 2S,2L クラッド層 3S,3L 光ファイバ 4 光源 5 撮像機 6S,6L 透過像 7S,7L 内側暗部 8S,8L 外側暗部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ、コア層と、該コア層の外側に
    形成されたクラッド層とからなり、かつ互いに前記クラ
    ッド層同士の外径が異なる一対の光ファイバを、端面同
    士向かい合わせ状態に配置し、 両光ファイバの側方に配置した撮像機の焦点を一方の光
    ファイバに合わせた上で、該撮像機により、この光ファ
    イバのコア層の位置を測定し、 前記撮像機の焦点を他方の光ファイバに合わせた上で、
    該撮像機により、この光ファイバのコア層の位置を測定
    し、 これら両コア層の位置の差から該両コア層の軸ずれ量を
    決定する異径光ファイバの軸ずれ量検出方法であって、 光ファイバ相互に撮像機の焦点を合わせた状態それぞれ
    において、いずれか一方の光ファイバについてクラッド
    層の位置を測定し、これらクラッド層の位置の差から求
    められるクラッド層の位置変化量で前記両コア層の軸ず
    れ量を補正することを特徴とする異径光ファイバの軸ず
    れ量検出方法。
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