JP3389595B2 - 光ファイバ観察装置および融着接続装置 - Google Patents

光ファイバ観察装置および融着接続装置

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JP3389595B2 JP17075197A JP17075197A JP3389595B2 JP 3389595 B2 JP3389595 B2 JP 3389595B2 JP 17075197 A JP17075197 A JP 17075197A JP 17075197 A JP17075197 A JP 17075197A JP 3389595 B2 JP3389595 B2 JP 3389595B2
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    • GPHYSICS
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    • G01M11/37Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides in which light is projected perpendicularly to the axis of the fibre or waveguide for monitoring a section thereof
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    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/255Splicing of light guides, e.g. by fusion or bonding
    • G02B6/2555Alignment or adjustment devices for aligning prior to splicing

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の光ファイ
バの配置を観察する光ファイバ観察装置およびこの光フ
ァイバ観察装置を内蔵した融着接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
特開平1−107218号公報のものが知られている。
この公報に記載された従来の光ファイバ観察装置は、指
示フレームに一列に固定された複数本の光ファイバに対
して斜め上方より光を照射して、この光によって照明さ
れた光ファイバの接続部の像をTVカメラで斜め下方よ
り撮像する装置である。図11に示すように、TVカメ
ラの撮像面100は光学レンズ101の光軸102に対
して垂直であり、光軸102と交わる撮像面100上に
焦点が合うように調整されている。従って、この位置か
ら離れるにつれて焦点がずれてピンぼけの画像となるの
で、一回に撮像できる光ファイバの芯数は4芯が限度で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ファイバ
観察装置は融着接続装置に組み込まれて使用されること
が多く、融着接続前に光ファイバに軸ずれ等が生じてい
ないか光ファイバ観察装置で観察していた。ここで、融
着接続装置は光ファイバ接続の効率化を図るために一回
に接続できる光ファイバの芯数を増やしている。現在で
は、12芯を一括融着する技術が確立されているが、1
6芯或いは24芯を一括融着する技術も研究開発されて
いる。
【0004】しかし、従来の光ファイバ観察装置では、
一回に4芯しか観察することができず、更に各光ファイ
バに対して垂直な2方向から観察しなければならないた
め、光ファイバの芯数が増えるにつれて、以下のように
接続時間が大きく増加していった。 芯数 観察回数(4芯ずつの場合) 接続時間事例 4本 2回 45秒 8本 4回 70秒 12本 6回 95秒 16本 8回 120秒 24本 12回 145秒 接続時間のうち、実際の融着接続にかかる時間は本数に
関係なく一定であるため、接続時間の増加分の多くは、
光ファイバ観察装置による光ファイバの観察時間であ
る。このように、光ファイバの観察時間が光ファイバの
芯数増加に合わせて増えるため、一回に接続できる光フ
ァイバの芯数を増やしても光ファイバ接続の効率化を図
ることはできなかった。
【0005】また、従来の他の例として、特開平2−3
04403号公報のものが知られている。この公報に記
載された従来の光ファイバ観察装置は、撮像機の撮像面
を光軸に対して傾斜させることで、より多くの光ファイ
バにピントを合わせる試みを行っている。しかし、この
光ファイバ観察装置は、2方向観察の手段としてミラー
を用いていたため、ミラーを駆動する装置を必要とし
た。また、ミラーの取り付け時の調節により虚像(鏡
像)の位置が変化するので、適正な撮像面位置および撮
像面の角度を決定するのが難しかった。更に、この公報
には、実際に実施する場合には多心数の光ファイバを分
割観察しなければならない旨が記載されており、多心数
の光ファイバの全てにピントを合わせることは結局不可
能であった。
【0006】本発明は、このような問題を解決し、多芯
数の光ファイバを短時間で観察できる光ファイバ観察装
置および融着接続装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の光ファイバ観
察装置は、平面状に配置された複数の光ファイバを観察
する装置において、光ファイバの配置面に対して傾斜し
て配置され、互いに異なる2方向から光ファイバの像を
撮像する一対の撮像手段と、光ファイバと一対の撮像手
段との間の光路上に各々配置され、光ファイバの像を各
撮像手段に結像させる一対の結像手段と、一対の撮像手
段で撮像した画像を各々入力して、これらの画像の各光
ファイバ像の倍率が均一になるように画像を補正する画
像処理手段とを備え、各撮像手段の撮像面は、各々対応
する結像手段の光軸に対して、光ファイバ側の角度が鋭
角になるように傾斜しており、画像処理手段は、結像手
段の光軸上における物距離、像距離を等しくLとおき、
光軸から距離δだけ離れた光ファイバの配置面上の点が
各撮像手段の撮像面に結像する光軸からの距離をξとし
たときに、ξ=(L/2 1/2 )δ/((L/2 1/2 )−
δ)、δ=(L/2 1/2 )ξ/((L/2 1/2 )+ξ)に
基づいて撮像画像上の位置ξを画像処理上でδに逆変換
することにより、各光ファイバ像の倍率が均一になるよ
うに補正することを特徴とする。
【0008】このような構成であれば、撮像手段の撮像
面は結像手段の光軸に対して光ファイバ側の角度が鋭角
になるように傾斜しているので、撮像面での合焦範囲が
広くなる。即ち、各撮像手段は光ファイバの配置面に対
して傾斜して配置され、これらの撮像手段と光ファイバ
との間の光路上には結像手段が配置されている。このた
め、各光ファイバに対する物距離がそれぞれ異なったも
のとなり、撮像手段の撮像面が結像手段の光軸に対して
直交する場合には、撮像手段での合焦範囲が極めて狭く
なる。そこで、結像手段の撮像面を傾斜させて、物距離
の差を像距離に反映させることにより、多くの光ファイ
バに焦点を合わせることができる。その際、一対の撮像
手段を構成することで2方向にそれぞれ固定された光路
を決定できるので、正確な焦点合わせが可能となる。そ
の結果、一度に多くの光ファイバを正確な焦点で観察す
ることが可能になり、多芯数の光ファイバを短時間で観
察することができる。また、光ファイバごとに物距離及
び像距離が異なっているために生じる光ファイバ像の倍
率の違いと、撮像手段の撮像面が結像手段の光軸に対し
て傾斜しているために生じる画像の歪みとを画像処理手
段で補正することができる。そして、モニタ等の表示装
置において見かけ上の倍率を等しくして表示させること
ができる。
【0009】請求項2において、結像手段は等倍率の結
像レンズであることを特徴とする。このような構成であ
れば、結像レンズの倍率が低いために撮像角を緩和で
き、拡大時に撮像角を狭くとることによる画像のコント
ラストの低下を避けることができる。また、球面収差を
小さくでき、コマ収差、歪曲収差等を除くことができ
る。その結果、撮像手段で得られる画像の質が向上す
る。請求項3において、一対の結像手段は、これらの光
軸が複数の光ファイバの列の中央で交差するように配置
されていることを特徴とする。
【0010】
【0011】請求項4の融着接続装置は、請求項1から
請求項3のいずれか一項に記載の光ファイバ観察装置
と、撮像手段で撮像した画像を解析して、光ファイバの
融着が可能か否かの判定を行う検査手段とを備えること
を特徴とする。このような構成であれば、光ファイバ観
察装置は一度に多くの光ファイバを撮像することができ
るので、光ファイバ観察装置が撮像した画像を解析する
検査手段でも、多くの光ファイバを一括して判定するこ
とができる。その結果、光ファイバの観察・検査を短時
間で行うことができ、融着接続装置の処理時間も短くな
る。また、光ファイバ観察装置に駆動部がないので構成
を簡易にできる。
【0012】請求項5において、検査手段では、撮像手
段で撮像した画像の解析によって得られた各光ファイバ
の検査データに対して、各光ファイバ像の倍率が均一に
なるような補正を行うことを特徴とする。このような構
成であれば、撮像手段で撮像した画像の解析によって、
例えば、各光ファイバの軸ずれ、各光ファイバの端面の
状態等の検査を行うことができる。しかし、これらの検
査で得られた各光ファイバの検査データは、各光ファイ
バ像の倍率の違いによって評価基準がそれぞれ異なる。
そこで、これらの検査データに対して各光ファイバ像の
倍率が均一になるような補正を行うことにより評価基準
が均一になり、補正後の検査データに基づいて光ファイ
バの融着が可能か否かの判定を容易に行うことができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて添付図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本実施形態である光ファイバ観察
装置1を示すブロック図である。同図より、光ファイバ
観察装置1は、平面状に配置されると共に端面同士を対
向させた一対のテープ状(12芯)の光ファイバ2に対
して、斜め上方から光を照射する一対の光源3,4と、
光ファイバ2の斜め下方に配置され、光源3,4によっ
て裏面照射された光ファイバ2の像を各々撮像する顕微
鏡カメラ5,6とを備えている。また、光ファイバ観察
装置1は、顕微鏡カメラ5,6から出力された画像を入
力する画像入出力装置7と、画像入出力装置7から出力
された画像を表示するディスプレイ8と、各装置に電力
を供給する電源9とを備えている。
【0015】顕微鏡カメラ5,6は、光ファイバ2の像
を撮像するCCD(撮像手段)10,11と、光源3,
4とCCD10,11との間の光路上に配置され、光フ
ァイバ2の像を各CCD10,11の撮像面10a,1
1aに結像させる結像レンズ(結像手段)12,13と
を備えている。ここで、光ファイバ2の配置面14に対
する結像レンズ12,13の光軸12a,13aの角度
は各々45°である。このため、結像レンズ12の光軸
12aと結像レンズ13の光軸13aとは互いに直交す
る。また、結像レンズ12,13には等倍率のレンズが
用いられている。このため、球面収差が小さくなると共
に、コマ収差、歪曲収差等が取り除かれ、画像の質を向
上させることができる。なお、結像レンズ12,13
は、複数枚で構成されるのが一般的だがここでは代表的
に一枚で表している。また、顕微鏡カメラ5,6は一体
化されていてもよい。
【0016】図2に示すように、結像レンズ12,13
は、光ファイバ2の列の中央Sに合わせて調整されてい
る。このため、物距離の近い光ファイバ2と物距離の遠
い光ファイバ2とが生じる。この物距離の差を解消させ
るために、CCD10,11の撮像面10a,11aと
結像レンズ12,13の光軸12a,13aとがなす光
ファイバ2側の角度θが鋭角になるように、結像レンズ
12,13の光軸12a,13aに対してCCD10,
11の撮像面10a,11aを傾斜させている。このた
め、物距離の近い光ファイバ2に対する像距離が遠くな
ると共に、物距離の遠い光ファイバ2に対する像距離が
近くなり、CCD10,11の撮像面10a,11aで
の合焦範囲が広くなる。その結果、全ての光ファイバ2
に対して焦点が合い、全ての光ファイバ像の明瞭な画像
がCCD10,11から出力される。従って、CCD1
0,11から出力された画像に基づいて光ファイバ2の
状態を一括観察することにより、短時間で光ファイバ2
の状態を把握することができる。
【0017】CCD10,11の撮像面10a,11a
と結像レンズ12,13の光軸12a,13aとがなす
光ファイバ2側の角度θは、近軸の結像公式によって近
似的に演算することができる。また、光線追跡シミュレ
ーションを行えば、より正確に把握することができる。
これによれば、12芯の光ファイバ束を1倍から2倍の
倍率で観察するには、角度θを27°から45°の間に
設定すればよい。そこで、光ファイバ観察装置1では撮
像面10a,11aと光軸12a,13aとのなす角度
θを各々45°に設定している。上述したように、光フ
ァイバ2の配置面14と光軸12a,13aとの角度も
各々45°である。このため、配置面14と撮像面10
a,11aとは垂直になり、撮像面10a,11aに結
像する光ファイバ2の像の歪みは極めて小さくなる。
【0018】図3(a)に示すように、顕微鏡カメラ
5,6から出力された画像15は、顕微鏡カメラ5,6
に一番近い光ファイバ像16の倍率が最も大きく、顕微
鏡カメラ5,6から離れるにつれて徐々に小さくなって
いる。そして、顕微鏡カメラ5,6から一番遠い光ファ
イバ像17の倍率が最も小さい。これは以下の理由によ
る。第1には、光ファイバ2ごとに物距離及び像距離が
異なるために、顕微鏡カメラ5,6の撮像面10a,1
1aに結像する各光ファイバ像の実倍率もそれぞれ異な
るからである。また第2には、顕微鏡カメラ5,6の撮
像面10a,11aが結像レンズ12,13の光軸12
a,13aに対して傾斜しているためである。
【0019】そこで、図4に示すように、画像入出力装
置7とディスプレイ8との間に画像処理装置(画像処理
手段)18を接続して、画像入出力装置7から出力され
た画像に対して、各光ファイバ像の倍率が均一になるよ
うに補正を加えている。その結果、図3(b)に示すよ
うに、ディスプレイに表示される画像19は各光ファイ
バ像が均等倍率になる。具体的には、光ファイバ像の軸
線と垂直な方向に対して傾斜した倍率で画像全体を補正
している。即ち、図5に示すように、像距離、物距離を
等しくLとおき、光軸12aから距離δだけ離れた物体
面上の点が撮像面10aに結像する光軸12aからの距
離をξとすると、 ξ=(L/21/2)δ/((L/21/2)−δ) … なる関係が得られる。逆に、 δ=(L/21/2)ξ/((L/21/2)+ξ) … であるから、撮像画像上の位置ξを上式に基づいて画像
処理上でδに逆変換すれば等倍率に補正された画像を得
ることができる。なお、この補正は光ファイバ像の軸線
方向には倍率が等しいので、対向する光ファイバ像の相
対関係がずれることはない。
【0020】次に、本実施例に係る融着接続装置20に
ついて、図6を用いて説明する。なお、光ファイバ観察
装置1と同一又は同等な構成部分については同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0021】融着接続装置20は、平面状に配置される
と共に端面同士を対向させた一対のテープ状(12芯)
の光ファイバ2に対して、斜め上方から光を照射する一
対の光源3,4と、光ファイバ2の斜め下方に配置さ
れ、光源3,4によって裏面照射された光ファイバ2の
像を2方向から撮像する顕微鏡カメラ21と、顕微鏡カ
メラ21から出力された画像を入力する画像入出力装置
7とを備えている。また、融着接続装置20は、画像入
出力装置7から出力された画像を補正する画像処理装置
18と、画像処理装置18から出力された画像を表示す
るディスプレイ8と、各装置に電力を供給する電源9と
を備えている。
【0022】さらに、融着接続装置20は、テープ状の
光ファイバ2の両側方に配置された一対の放電電極2
2,23と、画像処理装置18から出力された画像を解
析して、光ファイバ2の融着が可能か否かの判定を行う
演算装置(検査手段)24と、演算装置24で融着接続
が可能であると判定された場合に、放電電極22,23
に高電圧を印加する放電装置25とを備えている。さら
にまた、融着接続装置20は、演算装置24で融着接続
が可能であると判定された場合に、対向する一対の光フ
ァイバ2を接触させる左右ファイバ押し込み装置26
と、演算装置24の判定処理で用いる判定データが記憶
された記憶装置27とを備えている。
【0023】演算装置24は、各光ファイバ2が軸ずれ
しているか否か、光ファイバ2の配列に抜け等があるか
否か、各光ファイバ2の端面に欠け等があるか否かにつ
いての検査を行う。そして、これらの検査によって、融
着接続が可能であると判定された場合には、まず、演算
装置24は左右ファイバ押し込み装置26に対して駆動
指示の信号を与える。この信号によって左右ファイバ押
し込み装置26が駆動して、対向する一対の光ファイバ
2の両端面が近接する。その後、演算装置24は放電装
置25に対して駆動指示の信号を与える。この信号によ
って放電電極22,23の間に高電圧が印加される。こ
の時、左右ファイバ押し込み装置26の一方が駆動し
て、光ファイバ2がさらに若干押し込まれ、対向する一
対の光ファイバ2が融着接続される。
【0024】図7に示すように、従来の融着接続装置で
は、光ファイバ2を4芯ずつ観察していた。このため、
12芯の光ファイバ2を観察する場合、顕微鏡を移動さ
せながら3回に分けて観察しなければならず測定時間が
かかった。即ち、光ファイバ2を斜め下方の2方向(X
Y方向)から観察する場合、まずX方向の顕微鏡を移動
させて(ステップ30)、1〜4芯の光ファイバ2のX
方向の観察を行う(ステップ31)。そしてX方向の顕
微鏡を少し移動させて(ステップ32)、5〜8芯の光
ファイバ2のX方向の観察を行う(ステップ33)。さ
らにX方向の顕微鏡を少し移動させて(ステップ3
4)、9〜12芯の光ファイバ2のX方向の観察を行う
(ステップ35)。以上のステップ30〜35の処理に
よって、12芯の光ファイバ2のX方向の像を得ること
ができる。
【0025】次に、Y方向の顕微鏡を移動させて(ステ
ップ36)、9〜12芯の光ファイバ2のY方向の観察
を行う(ステップ37)。そしてY方向の顕微鏡を少し
移動させて(ステップ38)、5〜8芯の光ファイバ2
のY方向の観察を行う(ステップ39)。さらにY方向
の顕微鏡を少し移動させて(ステップ40)、1〜4芯
の光ファイバ2のY方向の観察を行う(ステップ4
1)。以上のステップ36〜41の処理によって、12
芯の光ファイバ2のY方向の像を得ることができる。
【0026】これに対して、本実施形態の融着接続装置
20は、12芯の光ファイバ2を観察する場合、12芯
の光ファイバ2を一括して測定できるので測定時間が非
常に短い。即ち、光ファイバ2を斜め下方の2方向(X
Y方向)から観察する場合、まず、X方向の顕微鏡を用
いて1〜12芯の光ファイバ2を一括して測定する(ス
テップ42)。次に、Y方向の顕微鏡を用いて1〜12
芯の光ファイバ2を一括して測定することにより(ステ
ップ43)、12芯の光ファイバ2のX方向の像および
Y方向の像を得ることができる。
【0027】以上のように、融着接続装置20は、12
芯の光ファイバ2の2方向の像を僅か2ステップの処理
で得ることができ、従来の融着接続装置に比べて大幅に
処理ステップ数が少なくなった。このため、融着接続装
置20における光ファイバ2の測定時間の短縮が図れ
た。また、融着接続装置20の観察処理では顕微鏡を移
動させないので、顕微鏡の駆動機構が不要になる。この
ため、融着接続装置20の装置構成を簡素化でき、装置
の小型軽量化が実現された。
【0028】図8は、画像入出力装置7から出力された
画像データに補正を加えて検査判定する処理を示すブロ
ック図である。同図より、画像入出力装置7から出力さ
れた画像データは画像処理装置18に入力され、画像解
析によって各光ファイバ2の寸法データが出力される。
そして、これらのデータは演算装置24に与えられ、各
寸法データが均一になるように各々補正される。
【0029】この補正は、各光ファイバ2に対する光学
倍率Mの違いに基づいて行う。光学倍率Mは上述の式
より計算でき、 M=((L/21/2)/((L/21/2)−δ))2 … となる。この式を用いて計算した各光ファイバ2の位
置δと光学倍率Mとの関係を図9に示す。図9より、物
距離の近い位置δが+側において光学倍率Mが高く、物
距離の遠い位置δが−側において光学倍率Mが低いこと
が判る。
【0030】また、演算装置24で補正される前の画像
データを図10に示す。図10において、輝度の波形が
W字形に落ち込んでいる部分が光ファイバ2であり、こ
の光ファイバ2を示すW字形の波は図の右側に向けて幅
が広くなっていることが判る。ここで、図9と図10と
を比較することにより、光学倍率Mと画像上の光ファイ
バ2の幅とが比例していることが判る。従って、光学倍
率Mが等しくなるように、各光ファイバ2の寸法データ
を補正することにより、画像の歪みが取り除かれる。
【0031】融着接続装置20においては、光ファイバ
2と顕微鏡カメラ21の撮像面との位置関係は固定され
ているので、予め各光ファイバ2に対する像の倍率を
式により決定することができる。これをデータとしてメ
モリに収容しておけば、観測される軸ずれなどのデータ
に対し倍率補正をかけることで実際の値を求めることが
できる。なお、より簡易な補正方法として、例えば光軸
近傍における倍率の変化を直線的変化に近似させて補正
してもよい。
【0032】その後、演算装置24は、補正された各デ
ータに基づいて検査判定を行い、融着接続が可能である
と判定した場合には、放電装置25等に対して融着接続
させるための指令を送る。
【0033】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内におい
て、例えば以下のように変更することも可能である。
【0034】(1)上記実施形態では、光ファイバ2の
斜め下方にCCD10,11を配置すると共に光ファイ
バ2の斜め上方に光源3,4を配置していたが、光ファ
イバ2の斜め上方にCCD10,11を配置すると共に
光ファイバ2の斜め下方に光源3,4を配置してもよ
い。
【0035】(2)上記実施形態では、結像レンズ1
2,13として等倍率のレンズが用いられているが等倍
率でないレンズを用いてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明による光ファイバ観察装置および
融着接続装置は、以上のように構成されているため次の
ような効果を得ることができる。
【0037】即ち、撮像手段の撮像面は結像手段の光軸
に対して光ファイバ側の角度が鋭角になるように傾斜し
ているので、撮像面での合焦範囲が広くなる。このた
め、多くの光ファイバに焦点を合わせることができ、一
度に多くの光ファイバを観察することが可能となる。そ
の結果、多芯数の光ファイバを短時間で観察することが
でき、多芯数の光ファイバの観察時間が大幅に短縮され
る。
【0038】また、多芯数の光ファイバを一括観察でき
るので、撮像手段を微動させて多心数の光ファイバの各
部を順次観察するための駆動機構が不要になる。このた
め、装置構成を簡素化でき、装置の小型軽量化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ観察装置の一実施形態
を示すブロック図である。
【図2】図1の光ファイバ観察装置の要部を示すブロッ
ク図である。
【図3】(a)は、補正前の画像データを示す図であ
る。(b)は、補正後の画像データを示す図である。
【図4】画像入出力装置とディスプレイとの間に画像処
理装置を配置した例を示すブロック図である。
【図5】各光ファイバと撮像面に結像した各光ファイバ
像との関係を示す図である。
【図6】本発明に係る融着接続装置の一実施形態を示す
ブロック図である。
【図7】従来の融着接続装置と本実施形態の融着接続装
置とのファイバ観察工程の違いを示すフローチャートで
ある。
【図8】図5の融着接続装置の要部を示すブロック図で
ある。
【図9】光ファイバの位置と光学倍率との関係を示す図
である。
【図10】顕微鏡カメラで撮像された画像データを示す
図である。
【図11】従来の光ファイバ観察装置の光学系を示す図
である。
【符号の説明】
1…光ファイバ観察装置、2…光ファイバ、3,4…光
源、7…画像入出力装置、8…ディスプレイ、9…電
源、10,11…CCD(撮像手段)、12,13…結
像レンズ(結像手段)、14…配置面、18…画像処理
装置(画像処理手段)、20…融着接続装置、22,2
3…放電電極、24…演算装置(検査手段)、25…放
電装置、26…左右ファイバ押し込み装置、27…記憶
装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−332980(JP,A) 特開 平8−338921(JP,A) 特開 平7−281048(JP,A) 特開 平2−304403(JP,A) 特開 平2−37306(JP,A) 特開 平1−107218(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/255

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状に配置された複数の光ファイバを
    観察する装置において、 前記光ファイバの配置面に対して傾斜して配置され、互
    いに異なる2方向から前記光ファイバの像を撮像する一
    対の撮像手段と、 前記光ファイバと前記一対の撮像手段との間の光路上に
    各々配置され、前記光ファイバの像を前記各撮像手段に
    結像させる一対の結像手段と、 前記一対の撮像手段で撮像した画像を各々入力して、こ
    れらの画像の各光ファイバ像の倍率が均一になるように
    前記画像を補正する画像処理手段とを備え、 前記各撮像手段の撮像面は、各々対応する前記結像手段
    の光軸に対して、前記光ファイバ側の角度が鋭角になる
    ように傾斜しており、 前記画像処理手段は、前記結像手段の光軸上における物
    距離、像距離を等しくLとおき、光軸から距離δだけ離
    れた前記光ファイバの配置面上の点が前記各撮像手段の
    撮像面に結像する光軸からの距離をξとしたときに、 ξ=(L/2 1/2 )δ/((L/2 1/2 )−δ) δ=(L/2 1/2 )ξ/((L/2 1/2 )+ξ) に基づいて撮像画像上の位置ξを画像処理上でδに逆変
    換することにより、前記各光ファイバ像の倍率が均一に
    なるように補正する ことを特徴とした光ファイバ観察装
    置。
  2. 【請求項2】 前記結像手段は、等倍率の結像レンズで
    あることを特徴とした請求項1記載の光ファイバ観察装
    置。
  3. 【請求項3】 前記一対の結像手段は、これらの光軸が
    前記複数の光ファイバの列の中央で交差するように配置
    されていることを特徴とした請求項1または2記載の光
    ファイバ観察装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1から請求項3のいずれか一
    項に記載の光ファイバ観察装置と、 前記撮像手段で撮像した画像を解析して、前記光ファイ
    バの融着が可能か否かの判定を行う検査手段とを備える
    ことを特徴とした融着接続装置。
  5. 【請求項5】 前記検査手段では、前記撮像手段で撮像
    した画像の解析によって得られた前記各光ファイバの検
    査データに対して、前記各光ファイバ像の倍率が均一に
    なるような補正を行うことを特徴とした請求項4記載の
    融着接続装置。
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