JPH0961661A - 多心光ファイバ融着接続装置 - Google Patents

多心光ファイバ融着接続装置

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JPH0961661A
JPH0961661A JP21607795A JP21607795A JPH0961661A JP H0961661 A JPH0961661 A JP H0961661A JP 21607795 A JP21607795 A JP 21607795A JP 21607795 A JP21607795 A JP 21607795A JP H0961661 A JPH0961661 A JP H0961661A
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学 久保田
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耕一 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、光ファイバの軸調心及び状態検査
を簡単に行うことができる多心光ファイバ融着接続装置
を提供することを目的とする。 【構成】 多心光ファイバ端部10を観察する観察機構
1を備え、観察機構1は、第1の光学系21で拡大され
る多心光ファイバ端部10の低倍率の全体像を撮像する
第1の撮像手段30と、第1及び第2の光学系30,4
0で拡大される多心光ファイバ端部10の高倍率の部分
像を撮像する第2の撮像手段40とを備えている。この
ように、倍率の異なる2種類の多心光ファイバ端部10
の画像を、第1及び第2の撮像手段30,40で同時に
撮像することができ、多心光ファイバ融着接続の各工程
における観察倍率を簡単に変更できるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多心光ファイバの融着
接続装置に関し、特に、光ファイバの軸調心及び光ファ
イバの状態検査を容易に行うことができる多心光ファイ
バ融着接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多心光ファイバ融着接続装置は、
文献「1991年9月・住友電気・第139号、37頁
〜41頁、12心一括小型光ファイバ融着接続装置」に
示すように、多心光ファイバの状態検査(相対軸ずれ
量、端面角度等の検査)を融着接続の前後に行ってい
る。この状態検査には、顕微鏡が用いられ、顕微鏡で拡
大された多心光ファイバ端部の拡大像に基づいて状態検
査が行われる。
【0003】また、文献「1992年・第10回日本ロ
ボット学会学術講演会、1217頁〜1220頁、マイ
クロ多心光ファイバ個別軸調心機構」に示すように、近
年では、多心光ファイバを光ファイバごとに微動させる
駆動機構が開発されている。この駆動機構を用いれば、
多心光ファイバを光ファイバごとに軸調心することが可
能であり、多心光ファイバの低損失接続が実現される。
この軸調心にも、顕微鏡が用いられ、顕微鏡で拡大され
た多心光ファイバ端部の拡大像に基づいて軸調心が行わ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多心光ファ
イバの状態検査と軸調心とでは、使用する顕微鏡の拡大
倍率がそれぞれ異なる。すなわち、多心光ファイバの状
態検査では、多心光ファイバ端部全体の拡大像が得られ
ればよく、顕微鏡の拡大倍率は低倍率でよい。これに対
して、多心光ファイバの軸調心では、光ファイバごとに
軸調心するので、多心光ファイバの光ファイバごとの拡
大像を必要とし、顕微鏡の拡大倍率は高倍率でなければ
ならない。
【0005】このため、多心光ファイバの状態検査と軸
調心とで、顕微鏡の拡大倍率をその都度変える必要があ
り、作業が繁雑になる。また、倍率の異なる2台の顕微
鏡を装備して、状態検査と軸調心とで異なる顕微鏡を使
用すれば、顕微鏡の倍率調整の作業は必要ないが、装置
が大型になり持ち運び等が不便であった。
【0006】本発明は、このような課題を解決し、光フ
ァイバの軸調心及び状態検査を簡単に行うことができる
多心光ファイバ融着接続装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の多心光ファイバ融着接続装置は、多心光フ
ァイバの端部同士を対向させた状態で端部を融着接続さ
せるに際して、多心光ファイバの端部を観察する観察機
構を備えた装置であって、観察機構は、多心光ファイバ
の端部からの光を受けて端部の像を拡大して結像させる
第1の光学系と、第1の光学系を通過した光を2方向に
分岐させる分岐手段と、分岐手段で分岐した一方の光の
結像位置に設けられ、第1の光学系で拡大された端部の
全体像を撮像する第1の撮像手段と、分岐手段で分岐し
た他方の光の光路上に設けられ、第1の光学系で拡大さ
れた像を更に拡大して結像させる第2の光学系と、第2
の光学系を通過した光の結像位置に設けられ、第2の光
学系で拡大された端部の部分像を撮像する第2の撮像手
段とを備えている。
【0008】ここで、観察機構は、多心光ファイバの側
方に配置され、多心光ファイバの端部のミラー像を映し
出すミラー手段と、多心光ファイバの端部からの光とミ
ラー像からの光とのいずれか一方の光が第1の光学系に
入射するように、第1及び第2の光学系と分岐手段と第
1及び第2の撮像手段とを内部に有する筐体を移動させ
る移動手段とを更に備えるとよい。
【0009】また、観察機構は、第1の撮像手段で撮像
された画像と第2の撮像手段で撮像された画像とから一
方の画像を選択する選択手段と、選択手段で選択された
画像を表示する表示手段とを更に備えるとよい。
【0010】
【作用】本発明の多心光ファイバ融着接続装置によれ
ば、観察機構の第1の撮像手段で多心光ファイバ端部の
全体像が撮像され、第2の撮像手段で多心光ファイバ端
部の部分像が撮像される。すなわち、第1の光学系を通
過した光が分岐手段で分岐され、分岐された一方の光が
第1の撮像手段の撮像面に結像する。また、分岐手段で
分岐された他方の光が、更に第2の光学系を通過して、
第2の撮像手段の撮像面に結像する。このため、第1の
撮像手段で撮像される像は、第1の光学系のみで拡大さ
れる低倍率の全体像である。また、第2の撮像手段で撮
像される像は、第1及び第2の光学系で2段階に拡大さ
れる高倍率の部分像である。
【0011】このように、倍率の異なる2種類の多心光
ファイバ端部の画像が、第1及び第2の撮像手段で同時
に撮像される。このため、例えば、多心光ファイバの状
態検査と軸調心とを異なる倍率の多心光ファイバの画像
に基づいて行う場合にも、光学系の倍率を調整すること
なく、第1及び第2の撮像手段で撮像される2種類の画
像のいずれか一方を選択すればよい。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面を参照して説明する。図1は、本実施例に係る多心光
ファイバ融着接続装置の観察機構を示す概略図である。
図1に示すように、観察機構1は、多心光ファイバ端部
10を拡大する顕微鏡20と、顕微鏡20の下部に設け
られ、顕微鏡20で拡大された拡大像を撮像するCCD
カメラ30,40と、顕微鏡20を移動させる移動ステ
ージ50とを備えている。更に、観察機構1は、多心光
ファイバ端部10に光を照射する光源60と、移動ステ
ージ50等を制御するコントローラ70と、CCDカメ
ラ30,40で撮像された画像を表示するディスプレイ
80とを備えている。
【0013】多心光ファイバ端部10の上方には、反射
ミラー11が配置されている。このため、反射ミラー1
1の鏡面を面対象とする位置に、多心光ファイバ端部1
0のミラー像12が形成される。顕微鏡20は、移動ス
テージ50によって移動可能に構成されているので、多
心光ファイバ端部10の実像とミラー像12とのいずれ
か一方をCCDカメラ30,40で撮像することができ
る。
【0014】すなわち、図2(a)に示すように、顕微
鏡20を下方に移動させ、多心光ファイバ端部10から
の光を入射すれば、多心光ファイバ端部10の下面10
aの画像が撮像される。これに対して、図2(b)に示
すように、顕微鏡20を上方に移動させ、多心光ファイ
バ端部10のミラー像12からの光を入射すれば、多心
光ファイバ端部10の上面10bの画像が撮像される。
このように、顕微鏡20を微動させるだけで、多心光フ
ァイバ端部10を上下2方向から観察することができ
る。
【0015】顕微鏡20は、図1に示すように、下面に
CCDカメラ30,40が固着された筐体Aを有し、筐
体Aの内部には、多心光ファイバ端部10(又はミラー
像12)からの光を受けて、多心光ファイバ端部10の
像を拡大して結像させる第1の光学レンズ21と、第1
の光学レンズ21を通過した光を反射させる反射ミラー
22と、反射ミラー22で反射した光の一部を透過させ
ると共に一部を反射させて、光を2方向に分岐させるハ
ーフミラー23とが設けられている。更に筐体Aの内部
には、ハーフミラー23を透過した光の光路上に設けら
れ、第1の光学レンズ21で拡大された像を更に拡大し
て結像させる第2の光学レンズ24と、第2の光学レン
ズ24を通過した光を反射させる反射ミラー25とが設
けられている。
【0016】前述のCCDカメラ30,40には、撮像
素子31,41が内蔵されており、撮像素子31の結像
面31aは、ハーフミラー23で反射した光の結像位置
に配置されている。また、撮像素子41の結像面41a
は、反射ミラー25で反射した光の結像位置に配置され
ている。このため、CCDカメラ30では、第1の光学
レンズ21で拡大された低倍率の光学像を撮像すること
ができる。また、CCDカメラ40では、第1及び第2
の光学レンズ21,24で2段階に拡大された高倍率の
光学像を撮像することができる。
【0017】前述の移動ステージ50は、顕微鏡20を
上部に配置した上部ステージ51と、上部ステージ51
の上面51aに固定され、顕微鏡20を上下方向に移動
させる第1駆動部52と、上部ステージ51を左右方向
に移動させる第2駆動部53と、第2駆動部53を上面
54aに固定する下部ステージ54とを備えている。
【0018】第1駆動部52は、上部ステージ51の上
面51aに立設されたスタンド52aと、スタンド52
aにそれぞれ固定されたモータ52b及びマイクロメー
タヘッド52cとを備えている。マイクロメータヘッド
52cは下端にギヤ52dが、上端に出入自在のスピン
ドル52eが設けられ、ギヤ52dの回転運動をスピン
ドル52eの直線運動に変換する部材である。モータ5
2bに設けたギヤ52fと、マイクロメータヘッド52
cに設けたギヤ52dとは、噛み合うように並べて配置
され、モータ52bの駆動によって、スピンドル52e
が上下方向に伸縮する。このスピンドル52eの先端
は、顕微鏡20の筐体Aの側面20aから突出するスピ
ンドル係合片26の下面と係合し、スピンドル52eの
伸縮によって、顕微鏡20は上下方向に移動する。更
に、顕微鏡20の筐体Aの側面20bには、リニアガイ
ド係合片27が設けられ、上部ステージ51の上面51
aに立設されたリニアガイド52gと係合する。従っ
て、このリニアガイド52gを利用することにより、顕
微鏡20は傾くことなく、上下方向にスムーズに移動さ
せることができる。
【0019】第2駆動部53は、下部ステージ54に固
定された一対の軸受部53a,53bと、これらの軸受
部53aと軸受部53bに架設され、左右方向(水平方
向)に延在する送りネジ53cと、送りネジ53cの一
端に設けられ、送りネジ53cの回転に寄与するモータ
53cと、上部ステージ51の下面51bから突出し
て、送りネジ53cと螺合するナット片53dとを備え
ている。そして、モータ53cが駆動することにより送
りネジ53cは回転し、この回転によって上部ステージ
51は、左右方向に移動する。
【0020】コントローラ70は、多心光ファイバを融
着接続させるための融着接続プログラム71が記憶され
たメモリ72と、融着接続プログラム71を実行制御す
るCPU73と、セットスイッチ74と、リセットスイ
ッチ75とを備えている。そして、コントローラ70の
制御によって、移動ステージ50のモータ52b,53
cの駆動、光源60の点灯/消灯、CCDカメラ30,
40で撮像された画像の処理等が行われる。
【0021】次に、本実施例の動作原理について、図3
の概略図を用いて説明する。観察機構1では、第1の撮
像手段であるCCDカメラ30によって、多心光ファイ
バ端部10の全体像100が撮像され、第2の撮像手段
であるCCDカメラ40によって、多心光ファイバ端部
10の部分像101が撮像される。すなわち、第1の光
学系である第1の光学レンズ21を通過した光が、分岐
手段であるハーフミラー23を通過或いは反射する。こ
のうち、ハーフミラー23を通過した光が、CCDカメ
ラ30が内蔵する撮像素子31の結像面31aに結像す
る。また、ハーフミラー23を反射した光が、更に第2
の光学系である第2の光学レンズ24を通過して、CC
Dカメラ40が内蔵する撮像素子41の結像面41aに
結像する。
【0022】このため、CCDカメラ30で撮像される
像は、第1の光学レンズ21のみで拡大される低倍率の
全体像100である。これに対して、CCDカメラ40
で撮像される像は、第1及び第2の光学レンズ21,2
4で2段階に拡大される高倍率の部分像101である。
このように、倍率の異なる2種類の多心光ファイバの像
100,101を、CCDカメラ30,40で同時に撮
像することができる。
【0023】以降で詳細に説明するように、多心光ファ
イバの融着接続の各工程のうち、融着接続前検査工程、
軸調心工程、融着接続後検査工程で、多心光ファイバ端
部10を観察する必要がある。これらの観察では、接続
時間、接続損失、推定精度などの接続条件に合わせて、
観察倍率を工程ごとに変える必要がある。接続条件と観
察倍率の切り替えとの関係を図4に示す。図4に示すよ
うに、接続損失の許容値が小さいケースAの場合は、全
ての工程を高倍率で行う必要がある。また、接続損失の
許容値が比較的大きいケースBの場合は、融着接続前検
査工程及び軸調心工程を低倍率で行い、融着接続後検査
工程のみを高倍率で行う必要がある。更に、接続損失低
減よりも接続時間短縮が優先されるケースCの場合は、
全ての工程を低倍率で行う必要がある。
【0024】上述したように観察機構1を用いれば、低
倍率の画像と高倍率の画像とが同時に得られるので、い
ずれの観察倍率の画像を選択するのも容易である。この
ため、多心光ファイバの接続工事に要求される状況に合
わせて、多心光ファイバ端部10を観察する倍率を工程
ごとに変えることができる。
【0025】次に、図5〜図9のフローチャートを用い
て、本実施例の動作を説明する。
【0026】図5は、多心光ファイバの融着接続の各工
程を示すフローチャートである。まず、操作者がコント
ローラ70のリセットスイッチ75を押すことにより、
CPU73の制御下で融着接続プログラム71が起動さ
れ、リセット処理が行われる(S10)。ここでは、移
動ステージ50を初期位置に原点復帰させる処理や、融
着接続プログラム71の各変数を初期値に戻す処理など
が行われる。次に、操作者が一対の多心光ファイバを所
定のV溝(図示せず)上にセットする。そして、コント
ローラ70のセットスイッチ74を押すことにより、接
続動作が開始され、顕微鏡20による観察が可能な位置
まで、多心光ファイバが前進する(S20)。多心光フ
ァイバを前進させるには、V溝を駆動させる駆動機構
(図示せず)に対して、コントローラ70から指令を与
えることにより実現される。
【0027】次に、一対の多心光ファイバの突き合わせ
検査を行う(S30)。この検査では、光ファイバの端
面角度が正常か、軸ずれが生じていないか、ゴミが付着
していないか等を調べる。そして、検査結果が正常でな
い場合には(S40)、ディスプレイ80にエラーを示
す画面を表示して(S50)、処理を終了する。また、
S30の突き合わせ検査の結果が正常の場合には、光フ
ァイバごとに軸調心を行う(S60)。そして、軸調心
が正常に行われたか否かを判定し(S70)、軸調心が
正常に行われなかったと判定された場合には、ディスプ
レイ80にエラーを示す画面を表示して(S80)、処
理を終了する。
【0028】また、S70での軸調心が正常に行われた
と判定された場合には、融着接続前検査を行う(S9
0)。この検査では、全ての光ファイバの軸ずれ量が規
定値以下か調べる。そして、検査結果が正常か否かを判
定し(S100)、検査結果が正常でないと判定された
場合には、ディスプレイ80にエラーを示す画面を表示
して(S110)、処理を終了する。また、S100で
検査結果が正常であると判定された場合には、融着接続
を行う(S120)。融着接続は、多心光ファイバ端部
10の両側に配置された一対の電極(図示せず)に電圧
を印加して、この電極印加によって生じる放電を利用し
て行う。すなわち、この放電によって、多心光ファイバ
端部10は加熱・溶解され、これにより、多心光ファイ
バ端部10を融着接続することができる。
【0029】融着接続が終了した後に、融着接続後検査
を行う(S130)。そして、融着接続後検査で得られ
た端面角度θと軸ずれ量dとを次式に代入して、推定損
失値αを算出する(S140)。
【0030】α=ad2 +bθ+c(a,b,cは定
数) このようにして算出された推定損失値αをディスプレイ
80に表示して(S150)、多心光ファイバの融着接
続処理を終了する。そして、処理が終了した後に、操作
者によって多心光ファイバが取り外される。
【0031】次に、S90の融着接続前検査およびS1
30の融着接続後検査の詳細な処理内容について、図
6、図7を用いて説明する。これらの検査は、低倍率で
観察する場合と、高倍率で観察する場合とで処理が異な
る。
【0032】まず、低倍率での検査について図6を用い
て説明する。この検査では、まず、CCDカメラ30で
撮像される低倍率の画像を、検査対象の画像として選択
する(S91)。次に、顕微鏡20を下方に移動させる
(S92)。そして、多心光ファイバ端部10からの光
を顕微鏡20に入射させて、下面10a側より多心光フ
ァイバ端部10を検査する(S93)。次に、顕微鏡2
0を上方に移動させる(S94)。そして、多心光ファ
イバ端部10のミラー像12からの光を顕微鏡20に入
射させて、上面10b側より多心光ファイバ端部10を
検査する(S95)。S93及びS95の検査終了後、
検査結果が正常か否かを判定し(S96)、正常でない
場合には、ディスプレイ80にエラーを示す画面を表示
して(S97)、処理を終了する。また、S96で、検
査結果が正常であると判定された場合には、次のステッ
プ(S100またはS140)に処理を移す。
【0033】次に、高倍率での検査について図7を用い
て説明する。この検査では、まず、CCDカメラ40で
撮像される高倍率の画像を、検査対象の画像として選択
する(S191)。次に、カウント値nに、初期値0を
代入する(S192)。そして、顕微鏡を移動させて、
多心光ファイバの各光ファイバをCCDカメラ40で撮
像する(S193)。次に、撮像した画像に基づいて、
光ファイバの検査を行い(S194)、カウント値nを
加算して(S195)、カウント値nがファイバ心数よ
り大きいか判定する(S196)。ここでは、ファイバ
心数として、多心光ファイバの実際の心数を2倍したも
のを用いる。そして、カウント値nがファイバ心数以下
の間は、S193〜S196の処理を繰り返す。
【0034】この場合、S193の顕微鏡20の移動
は、次のように行う。まず、多心光ファイバの各光ファ
イバが順番に撮像できるように、顕微鏡20を移動させ
る。次に、顕微鏡20を上方に移動させて、多心光ファ
イバのミラー像12からの光を顕微鏡20に入射させ
る。そして、ミラー像12の各光ファイバが順番に撮像
できるように、顕微鏡20を移動させる。
【0035】全ての光ファイバについての検査が終了し
た後に、検査結果が正常か否かを判定し(S197)、
正常でない場合には、ディスプレイ80にエラーを示す
画面を表示して(S198)、処理を終了する。また、
S197で、検査結果が正常であると判定された場合に
は、次のステップ(S100またはS140)に処理を
移す。
【0036】次に、S60の軸調心処理の詳細な処理内
容について、図8、図9を用いて説明する。軸調心処理
は、低倍率で観察する場合と、高倍率で観察する場合と
で処理が異なる。
【0037】まず、低倍率での軸調心処理について図8
を用いて説明する。この処理では、まず、CCDカメラ
30で撮像される低倍率の画像を、検査対象の画像とし
て選択する(S61)。次に、顕微鏡20を下方に移動
させる(S62)。そして、多心光ファイバ端部10か
らの光を顕微鏡20に入射させて、下面10a側より多
心光ファイバ端部10の軸ずれ量xを測定する(S6
3)。次に、顕微鏡20を上方に移動させる(S6
4)。そして、多心光ファイバのミラー像12からの光
を顕微鏡20に入射させて、上面10b側より多心光フ
ァイバ端部10の軸ずれ量yを測定する(S65)。S
63及びS65の測定終了後、測定値が所定の誤差範囲
内か、次の判定式を用いて判定する(S66)。
【0038】0.3μm>(x2 +Y2 1/2 判定の結果、測定値が所定の誤差範囲より大きい場合に
は、上述した従来技術(文献「マイクロ多心光ファイバ
個別軸調心機構」)を用いて、多心光ファイバの各光フ
ァイバの軸調心を行う(S67)。その後、処理をS6
3に戻し、測定値が所定の誤差範囲内になるまで、S6
3〜S67の処理を繰り返す。また、S66の判定の結
果、測定値が所定の誤差範囲内の場合には、次のステッ
プ(S70)に処理を移す。
【0039】次に、高倍率での検査について図9を用い
て説明する。この検査では、まず、CCDカメラ40で
撮像される高倍率の画像を、検査対象の画像として選択
する(S161)。次に、カウント値nに、初期値0を
代入する(S162)。そして、顕微鏡を移動させて、
多心光ファイバの各光ファイバをCCDカメラ40で撮
像する(S163)。次に、撮像した画像に基づいて、
光ファイバの軸ずれ量zを測定し(S164)、軸ずれ
量zが0.3μmより小さいか判定する(S165)。
判定の結果、軸ずれ量zが0.3μm以上の場合には、
上述した従来技術(文献“マイクロ多心光ファイバ個別
軸調心機構”)を用いて、光ファイバの軸調心を行う
(S166)。その後、処理をS164に戻し、測定値
が所定の誤差範囲内になるまで、S164〜S166の
処理を繰り返す。
【0040】また、S165の判定の結果、軸ずれ量z
が0.3μmより小さい場合には、カウント値nを加算
して(S167)、カウント値nがファイバ心数より大
きいか判定する(S168)。ここでも、ファイバ心数
として、多心光ファイバの実際の心数を2倍したものを
用いる。そして、カウント値nがファイバ心数以下の間
は、S163〜S168の処理を繰り返し、カウント値
nがファイバ心数より大きくなった場合には、次のステ
ップ(S70)に処理を移す。
【0041】以上のフローチャートにより、融着接続前
検査工程(S90)、軸調心工程(S60)、融着接続
後検査工程(S130)における観察倍率が、選択可能
であることが判る。このように、本実施例を用いれば、
多心光ファイバの接続工事に要求される状況に合わせ
て、多心光ファイバ端部10を観察する倍率を工程ごと
に変えることができ、例えば、融着接続前検査工程(S
90)及び軸調心工程(S60)を低倍率で、融着接続
後検査工程(S130)を高倍率で行えば、低損失化と
高推定精度を同時に実現することができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の多
心光ファイバ融着接続装置は、多心光ファイバ端部を観
察する観察機構を備え、観察機構は、第1の光学系で拡
大される多心光ファイバ端部の低倍率の全体像を撮像す
る第1の撮像手段と、第1及び第2の光学系で拡大され
る多心光ファイバ端部の高倍率の部分像を撮像する第2
の撮像手段とを備えている。このように、本発明の多心
光ファイバ融着接続装置を用いれば、倍率の異なる2種
類の多心光ファイバ端部の画像を、第1及び第2の撮像
手段で同時に撮像することができ、多心光ファイバ融着
接続の各工程における観察倍率を簡単に変更することが
できる。このため、光ファイバの軸調心及び状態検査を
簡単に行うことができるようになった。
【0043】また、観察倍率の変更において、対物レン
ズの切り替えなどのメカ機構が不要なので、メカ機構駆
動時の振動によって光ファイバにずれが生じることがな
く、融着接続の信頼性が著しく向上した。更に、観察機
構は、第1及び第2の光学系と分岐手段だけで拡大光学
系が構成されており、装置の小型・軽量化、及び製造コ
ストの低減が図れた。また、切替時間が省略でき、装置
動作時間の短縮が図れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る多心光ファイバ融着接続装置の
観察機構を示す概略図である。
【図2】(a)(b)は、顕微鏡の動作を示す概略図で
ある。
【図3】本実施例の動作原理を示す概略図である。
【図4】接続条件と観察倍率の切り替えとの関係を示す
図である。
【図5】多心光ファイバの融着接続の各工程を示すフロ
ーチャートである。
【図6】低倍率での融着接続前検査工程および融着接続
後検査工程を示すフローチャートである。
【図7】高倍率での融着接続前検査工程および融着接続
後検査工程を示すフローチャートである。
【図8】低倍率での軸調心処理工程を示すフローチャー
トである。
【図9】高倍率での軸調心処理工程を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1…観察機構、10…多心光ファイバ端部、11…反射
ミラー(ミラー手段)、21…第1の光学レンズ(第1
の光学系)、23…ハーフミラー(分岐手段)、24…
第2の光学レンズ(第2の光学系)、30…CCDカメ
ラ(第1の撮像手段)、40…CCDカメラ(第2の撮
像手段)、50…移動ステージ(移動手段)、71…融
着接続プログラム(選択手段)、80…ディスプレイ
(表示手段)、A…筐体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 学 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 吉田 耕一 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 三河 正彦 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多心光ファイバの端部同士を対向させた
    状態で前記端部を融着接続させるに際して、前記多心光
    ファイバの前記端部を観察する観察機構を備えた多心光
    ファイバ融着接続装置において、 前記観察機構は、前記多心光ファイバの前記端部からの
    光を受けて前記端部の像を拡大して結像させる第1の光
    学系と、 前記第1の光学系を通過した光を2方向に分岐させる分
    岐手段と、 前記分岐手段で分岐した一方の光の結像位置に設けら
    れ、前記第1の光学系で拡大された前記端部の全体像を
    撮像する第1の撮像手段と、 前記分岐手段で分岐した他方の光の光路上に設けられ、
    前記第1の光学系で拡大された像を更に拡大して結像さ
    せる第2の光学系と、 前記第2の光学系を通過した光の結像位置に設けられ、
    前記第2の光学系で拡大された前記端部の部分像を撮像
    する第2の撮像手段とを備えたことを特徴とする多心光
    ファイバ融着接続装置。
  2. 【請求項2】 前記観察機構は、前記多心光ファイバの
    側方に配置され、前記多心光ファイバの前記端部のミラ
    ー像を映し出すミラー手段と、 前記多心光ファイバの前記端部からの光と前記ミラー像
    からの光とのいずれか一方の光が前記第1の光学系に入
    射するように、前記第1及び第2の光学系と前記分岐手
    段と前記第1及び第2の撮像手段とを内部に有する筐体
    を移動させる移動手段とを更に備えたことを特徴とする
    請求項1記載の多心光ファイバ融着接続装置。
  3. 【請求項3】 前記観察機構は、前記第1の撮像手段で
    撮像された画像と前記第2の撮像手段で撮像された画像
    とから一方の画像を選択する選択手段と、 前記選択手段で選択された画像を表示する表示手段とを
    更に備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の多心光ファイバ融着接続装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106192495A (zh) * 2015-05-04 2016-12-07 浙江四兄绳业有限公司 拔河绳

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