JP2810775B2 - 走査光学系の焦点位置調節方法 - Google Patents

走査光学系の焦点位置調節方法

Info

Publication number
JP2810775B2
JP2810775B2 JP24535190A JP24535190A JP2810775B2 JP 2810775 B2 JP2810775 B2 JP 2810775B2 JP 24535190 A JP24535190 A JP 24535190A JP 24535190 A JP24535190 A JP 24535190A JP 2810775 B2 JP2810775 B2 JP 2810775B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
spot
receiving sensor
optical system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24535190A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04124610A (ja
Inventor
国法 中村
一成 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP24535190A priority Critical patent/JP2810775B2/ja
Publication of JPH04124610A publication Critical patent/JPH04124610A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2810775B2 publication Critical patent/JP2810775B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明は、対象物の表面に設定された走査線上でスポ
ット光を走査するとともに、スポット光の反射光を焦点
が固定された集光レンズを通した後、スポット光の反射
光を受光センサに入射させるように振動鏡を振動させて
偏向する走査光学系の焦点位置調節方法に関するもので
ある。
【従来の技術】
従来より、対象物の表面に設定された走査線上でスポ
ット光を走査し、スポット光の反射光を受光レンズを通
すとともに、スポット光の位置に応じて振動する振動鏡
で偏向して受光センサに入射させるようにした走査光学
系が提供されている。すなわち、第1図に示すように、
受光レンズ2と受光センサ3とを光軸が互いに交差する
ように配置し、受光レンズ2の焦点に振動鏡4を配設さ
れた構成を有している。 いま、振動鏡4が存在しない場合について考えると、
走査線Sの端点Aからの反射光は、受光レンズ2を通
り、第1図のA′の位置に結像する。また、走査線Sの
中点Oからの反射光は、O′の位置に結像して結像スポ
ットを形成する。すなわち、振動鏡4が存在しなけれ
ば、結像スポットの位置はスポット光の移動に伴って大
きく移動することになる。そこで、受光センサ3に結像
スポットが形成されるようにするために、受光レンズ2
の光軸上で受光レンズ2の焦点位置に振動鏡4を配置し
てスポット光の移動に同期するように振動させることに
より、スポット光が移動しても結像スポットがほぼ受光
センサ3の位置に形成されるようにしているのである。 いま、振動鏡4が存在しないものとすると、走査線S
の上でAOBとスポット光が移動したときに、結像スポッ
トはA′O′B′と移動するから、受光レンズ2の焦点
位置から結像スポットまでの位置が変化することにな
る。すなわち、受光レンズ2の焦点から点A′までの距
離をl、受光レンズ2の焦点と点A′とを結ぶ線分が受
光レンズ2の光軸となす角度をθとすれば、受光レンズ
2の焦点と点O′との距離は、l・cosθになるから、
第1図中の寸法を用いるとすると、結像スポットの位置
は、Δl=L2−f−l・cosθの範囲(O′−O″)で
移動することになる。したがって、従来は、振動鏡4か
ら受光センサ3までの距離が上記範囲の中点付近になる
ように配置することで、結像スポットの位置ずれが最小
になるようにしていた。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成では、結像スポットの位
置ずれを完全には除去できないものであって、距離の測
定装置などに上記走査光学系を用いた場合に誤差が生じ
る原因になっていた。 本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、
結像スポットの位置ずれを除去して、結像スポットがつ
ねに受光センサの受光面上に形成されるようにした走査
光学系の焦点位置調節方法を提供しようとするものであ
る。
【課題を解決するための手段】
本発明では、対象物の表面に設定された走査線上でス
ポット光を走査するとともに、スポット光の反射光を焦
点が固定された集光レンズを通した後、スポット光の反
射光を受光センサに入射させるように受光レンズの焦点
位置に配置された振動鏡を振動させて偏向する走査光学
系を前提としている。 上記目的を達成するために、請求項1では、結像スポ
ットの位置に受光センサが位置するように、振動鏡の振
動に同期させて振動鏡と受光センサとの距離を調節する
ようにしている。 請求項2では、受光レンズに結像面が焦点位置を中心
とする円弧になるような収差を持たせているのである。 請求項3では、受光レンズから受光センサに至る光路
の一部に、屈折率が周囲とは異なるとともに上記光路に
沿う方向の厚みが調節自在とされた焦点調節装置を設
け、焦点調節装置の厚みを調節して結像スポットを受光
センサ上に形成するようにしているのである。
【作用】
上記いずれの方法においても、結像スポットが受光セ
ンサの受光面上に形成されるように調節しているから、
結像スポットの位置ずれが防止されるのであって、この
ような走査光学系を用いた測定装置を構成した場合に
は、高精度な測定が可能になるのである。
【実施例1】 第1図に本発明方法を実現する装置の概略構成を示
す。対象物1には、一つの走査線Sの上でスポット光が
走査されているものとする。走査線S上のスポット光の
反射光は、固定焦点の受光レンズ2を通して受光センサ
3に結像されて結像スポットを形成するのであって、受
光レンズ2から受光センサ3に至る光路上には、受光レ
ンズ2の焦点の位置に、受光レンズ2を通った光を受光
センサ3に入射させる向きに偏向させる振動鏡4が配設
されている。振動鏡4は、走査線S上を移動するスポッ
ト光の反射光がつねに受光センサ3に入射されるよう
に、スポット光の移動に同期して偏向角度が調節され
る。 「従来の技術」の項で説明したように、スポット光が
移動すると結像スポットは、第1図中の寸法を用いる
と、 Δl=L2−f−l・cosθ の範囲で受光レンズ2の焦点からの距離が変化する。こ
こに、θ=tan-1(b/f)とおけば、 Δl=(1−cosθ)l と表すことができる。 そこで本実施例では、スポット光が走査線S上を移動
するのに同期して、受光センサ3を受光センサ3の受光
面に直交する方向において上記Δlの範囲で往復移動さ
せるようにしている。これにより、結像スポットをつね
に受光センサ3の受光面に位置させるようにすることが
できるのであって、結像スポットの位置の変化に対応す
ることができるのである。
【実施例2】 本実施例では、第2図にA′O″B′で示しているよ
うな円弧状の収差を受光レンズ2に持たせているもので
ある。すなわち、受光レンズ2の結像面が焦点位置を中
心とする円弧になるような収差を持たせているのであ
る。ここに、第2図では振動鏡4を省略しているが、実
施例1と同様に、受光レンズ2の焦点位置に配置されて
いるものである。 受光レンズ2にこのような収差を持たせたことによ
り、走査線SのAOBの位置からのスポット光の反射光
は、A′O″B′の位置に結像するのであり、受光セン
サ3を固定しておいても、受光センサ2の受光面につね
に結像スポットを形成することができるのである。
【実施例3】 本実施例は、第3図に示すように、振動鏡4と受光セ
ンサ3との間に、焦点調節装置5を配設したものであっ
て、焦点調節装置5は、たとえば、一対の平行な透明板
の間に気密空間を形成するとともに、両透明板の距離を
縮める向きに付勢し、両透明板の間の空間を周囲(空
気)とは屈折率の異なる液体で満たした構成を有してい
る。このような液体としては、水、メタノール、アセト
ン、トルエンなどを用いることができる。両透明板の間
の液体はポンプで出し入れされるようになっており、こ
れによって両透明板間の距離を調節できるようにしてあ
る。 受光レンズ2と受光センサ3との間に屈折率n、厚み
tの焦点調節装置5を配設したとすると、焦点調節装置
5が存在しない場合に比較すれば、結像スポットの位置
の変位Δlは、 Δl={1−(tanω′/tanω)}・t になる。ここに、ωは第4図に示す角度であり、 ω′=sin-1{(sinω)/n} である。すなわち、ω′は第5図に示す角度になる。第
1図において、Δl=(1−cosθ)lであったから、
焦点調節装置5の厚みtは、 と表すことができる。受光レンズ2の光軸上の結像位置
に相当する位置に受光センサ3を配置しているものと
し、このときの焦点調節装置5の厚みをt0とすれば、ス
ポット光の移動に伴って焦点調節装置5の厚みが(t0
t)となるように調節することにより、受光センサ3の
位置を固定した状態で結像スポットをつねに受光センサ
3の受光面上に形成することができるのである。
【発明の効果】
本発明は上述のように、結像スポットが受光センサが
受光面上に形成されるように調節しているから、結像ス
ポットの位置ずれが防止されるのであって、このような
走査光学系を用いた測定装置を構成した場合には、高精
度な測定が可能になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1を示す概略構成図、第2図は
本発明の実施例2を示す概略構成図、第3図は本発明の
実施例3を示す概略構成図、第4図および第5図は同上
の原理説明図である。 1……対象物、2……受光レンズ、3……受光センサ、
4……振動鏡。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−248871(JP,A) 特開 昭59−224810(JP,A) 河田聡,南茂夫,「光学走査顕微 鏡」,『光学』,vol.18,no, 8,1989 「化学計測のための画像データ処理」 河田聡,南茂夫編著(CQ出版社) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 26/10 G01B 11/00 H04N 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象物の表面に設定された走査線上でスポ
    ット光を走査するとともに、スポット光の反射光を焦点
    が固定された集光レンズを通した後、スポット光の反射
    光を受光センサに入射させるように受光レンズの焦点位
    置に配置された振動鏡を振動させて偏向する走査光学系
    において、結像スポットの位置に受光センサが位置する
    ように、振動鏡の振動に同期させて振動鏡と受光センサ
    との距離を調節することを特徴とする走査光学系の焦点
    位置調節方法。
  2. 【請求項2】対象物の表面に設定された走査線上でスポ
    ット光を走査するとともに、スポット光の反射光を焦点
    が固定された集光レンズを通した後、スポット光の反射
    光を受光センサに入射させるように受光レンズの焦点位
    置に配置された振動鏡を振動させて偏向する走査光学系
    において、受光レンズに結像面が焦点位置を中心とする
    円弧になるような収差を持たせたことを特徴とする走査
    光学系の焦点位置調節方法。
  3. 【請求項3】対象物の表面に設定された走査線上でスポ
    ット光を走査するとともに、スポット光の反射光を焦点
    が固定された集光レンズを通した後、スポット光の反射
    光を受光センサに入射させるように受光レンズの焦点位
    置に配置された振動鏡を振動させて偏向する走査光学系
    において、受光レンズから受光センサに至る光路の一部
    に、屈折率が周囲とは異なるとともに上記光路に沿う方
    向の厚みが調節自在とされた焦点調節装置を設け、焦点
    調節装置の厚みを調節して結像スポットを受光センサ上
    に形成するようにしたことを特徴とする走査光学系の焦
    点位置調節方法。
JP24535190A 1990-09-14 1990-09-14 走査光学系の焦点位置調節方法 Expired - Lifetime JP2810775B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24535190A JP2810775B2 (ja) 1990-09-14 1990-09-14 走査光学系の焦点位置調節方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24535190A JP2810775B2 (ja) 1990-09-14 1990-09-14 走査光学系の焦点位置調節方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04124610A JPH04124610A (ja) 1992-04-24
JP2810775B2 true JP2810775B2 (ja) 1998-10-15

Family

ID=17132384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24535190A Expired - Lifetime JP2810775B2 (ja) 1990-09-14 1990-09-14 走査光学系の焦点位置調節方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2810775B2 (ja)

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
「化学計測のための画像データ処理」河田聡,南茂夫編著(CQ出版社)
河田聡,南茂夫,「光学走査顕微鏡」,『光学』,vol.18,no,8,1989

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04124610A (ja) 1992-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2913984B2 (ja) 傾斜角測定装置
US4301363A (en) Alignment device
JPH028297B2 (ja)
JP2000275027A (ja) スリット共焦点顕微鏡とそれを用いた表面形状計測装置
JPH01245104A (ja) 顕微鏡的構造を測定する装置を有する顕微鏡
JPH10239036A (ja) 3次元計測用光学装置
JP2810775B2 (ja) 走査光学系の焦点位置調節方法
JPS62265613A (ja) 光ビ−ムの2次元町偏向装置
US4040746A (en) Optical congruence comparator
JP3101582B2 (ja) 斜光軸光学系を用いた位置検出装置及び方法
JP2007333525A (ja) 距離測定装置
JP3418296B2 (ja) 異径光ファイバの軸ずれ量検出方法
JPH0210514Y2 (ja)
JP5641278B2 (ja) 検査装置
JP2565496B2 (ja) 被検対象物体の撮像装置
JP2001227923A (ja) 輪郭形状測定方法及び輪郭形状測定装置
JPH0345802B2 (ja)
JP2001033236A (ja) ステレオ画像計測装置およびステレオ画像計測方法
JPH09269278A (ja) レンズ性能測定方法及び測定装置
JPH0580269A (ja) 光ビーム走査装置
JPH0729454Y2 (ja) 測量用レーザ光投光装置
JPH0336987Y2 (ja)
JPH043291Y2 (ja)
JP3326682B2 (ja) 変位測定装置
JP3599671B2 (ja) レンズ系組立方法およびレンズ系組立装置