JPH104682A - 基準信号発生回路 - Google Patents

基準信号発生回路

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JPH104682A
JPH104682A JP8154319A JP15431996A JPH104682A JP H104682 A JPH104682 A JP H104682A JP 8154319 A JP8154319 A JP 8154319A JP 15431996 A JP15431996 A JP 15431996A JP H104682 A JPH104682 A JP H104682A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3相交流電源の電圧が変動すると、基準信号
sinθの振幅が変動し、コンバータの瞬時電流指令値
が変動してしまうという問題があった。 【解決手段】 電圧センサ201aで検出した3相交流
電源1の電圧VRu、VRv、VRwを3相→αβ変換
回路306でαβの2相座標上の信号VRα、VRβに
変換する。基準正弦波発生回路307aでは、信号VR
α、VRβから電圧の振幅値を演算で求め、3相検出信
号VRu、VRv、VRwを上記振幅値で除算すること
により、基準3相正弦波信号sinθ、sin(θ−2
/3π)、sin(θ+2/3π)を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高力率コンバー
タなどの3相交流電源に接続される電力変換器の制御回
路等で使用される基準信号発生回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図19は例えば特開昭59−61475
号公報に示された従来の高力率コンバータの制御回路を
示すブロック図である。図において、3aはコンバータ
主回路であり、リアクトル2を介して3相交流電源1a
に接続している。4はコンバータ主回路の直流側に接続
されたコンデンサ、5は負荷である。101はコンバー
タの交流電流を検出する電流センサ、201cは交流電
源1aの電圧を検出する電圧センサ、202はコンバー
タの直流電圧を検出する電圧センサである。300番台
以降は制御回路であり、301aはドライブ回路、30
2aはPWM変調回路、303aはコンバータの交流電
流を制御する電流制御回路、304はコンバータの直流
電圧を制御する電圧制御回路、305は直流電圧指令値
を出力する指令値発生回路、401、402は加減算
器、501は乗算器、601は係数器である。
【0003】次に動作について説明する。指令値発生回
路305が出力する直流電圧指令値VDrefと電圧セ
ンサ202の検出した直流電圧VDとの偏差を加減算器
402により求め、この偏差を電圧制御回路304の入
力としている。この偏差を電圧制御回路304にて増幅
した信号をコンバータの交流側電流振幅指令値IRpr
efとしている。この電流振幅指令値IRprefは乗
算器501により交流電源1aに同期した同位相の正弦
波sinθと乗算し、この乗算器501の出力を瞬時電
流指令値IRrefとして、電流制御回路303a、P
WM変調回路302a、ドライブ回路301a、電流セ
ンサ101、コンバータ主回路3a、リアクトル2より
構成される電流マイナーループに与えられ、リアクトル
2に流れるコンバータの交流電流は力率がほぼ1の正弦
波電流に制御される。
【0004】以上のように、瞬時電流指令値IRref
の作成に必要となる基準信号である、交流電源1aに同
期した同位相の正弦波sinθは、交流電圧を電圧セン
サ201cにて検出してから、計数器601にて(1/
Vm)倍することにより得ている。ここで、Vmは交流
電圧を正弦波と仮定した場合のピーク値であり、交流電
源がVm・sinθであれば、計数器601の出力はs
inθとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の高力率コンバー
タの制御回路は以上のように構成されているので、電源
電圧が変動した場合に係数器601の出力である基準信
号sinθの振幅が変動し、電流振幅指令値IRpre
fがたとえ一定であっても、電流マイナーループに与え
られる瞬時電流指令値IRrefが変動してしまい、コ
ンバータの交流電流IRが変動するという問題があっ
た。
【0006】また、電源電圧が歪んでいる場合は、係数
器601の出力(基準信号sinθ)が歪むために、電
流マイナーループに与えられる瞬時電流指令値IRre
fも歪み、その結果コンバータの交流電流IRも歪むと
いう問題があった。
【0007】上記のような問題を解決するために、従来
から位相同期制御ループ(PLL回路)を用いる方法が
ある。図20は特開平1−315266号公報に示され
たPLL回路を用いている従来の高力率コンバータの制
御回路を示すブロック図であり、このブロック図は本発
明と同様の形式に書き改めている。電圧センサ201c
より交流電源1aの電圧を検出し、これをPLL回路6
02に入力し、PLL回路602より交流電源1aと同
期した位相θを得る。この位相θをROMなどで構成し
た正弦波発生メモリ603に入力し、交流電源1aと同
期したsinθを得ている。従って、交流電源1aの振
幅が変動しても、また、交流電源1aの波形が歪んでい
たとしても、PLL回路602により交流電源1aと同
期した位相θを安定に得ることができる。
【0008】しかしながら、PLL回路は一般に位相比
較器、増幅器、電圧制御発振器、カウンタから構成さ
れ、特に電圧制御発振器は15kHzから1MHz程度
の発振周波数が必要なため、マイクロプロセッサ等のソ
フトウェアで構成することが困難であることから、PL
L回路をハードウェアにて構成することが多く、制御機
能のソフトウェア化による制御回路小型化、低コスト化
が行えないという問題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、その第一の目的は、PLL回路を
用いることなく、電源電圧の変動が直接影響しない、3
相交流電源に接続される基準信号発生回路を得るもので
ある。
【0010】更に、第二の目的は、PLL回路を用いる
ことなく、電源電圧波形が歪んでいても、基準信号が歪
むことのない、3相交流電源に接続される基準信号発生
回路を得るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る基準信号
発生回路は、3相交流電源の電圧の瞬時値を検出する電
圧検出手段、この電圧検出手段で検出された3相検出信
号をαβの2相座標上のαβ検出信号に変換する3相/
αβ変換手段、この3相/αβ変換手段からのαβ検出
信号から上記3相交流電源の電圧振幅値を演算する電圧
振幅値演算手段、およびこの電圧振幅値演算手段からの
電圧振幅値と上記検出信号とから上記3相交流電源の電
圧変動に左右されない基準3相正弦波信号を演算する基
準正弦波演算手段を備えたものである。
【0012】請求項2に係る基準信号発生回路は、請求
項1において、その基準正弦波演算手段は、3相検出信
号を、電圧振幅値演算手段からの電圧振幅値で除算し基
準3相正弦波信号として出力する除算手段からなるもの
である。
【0013】請求項3に係る基準信号発生回路は、請求
項1において、その基準正弦波演算手段は、αβ検出信
号を電圧振幅値演算手段からの電圧振幅値で除算する除
算手段、およびこの除算手段からのαβ信号を3相座標
上の3相信号に変換し基準3相正弦波信号として出力す
るαβ/3相変換手段からなるものである。
【0014】請求項4に係る基準信号発生回路は、請求
項3において、そのαβ/3相変換手段に入力されるα
β信号を所定の角度移相する移相演算回路を備えたもの
である。
【0015】請求項5に係る基準信号発生回路は、請求
項3において、そのαβ/3相変換手段は、除算手段か
らのαβ信号を3相座標上の3相信号に変換し第1の基
準3相正弦波信号として出力する第1のαβ/3相変換
器、上記除算手段からのαβ信号を90度移相する移相
演算回路、およびこの移相演算回路からのαβ信号を3
相座標上の3相信号に変換し第2の基準3相正弦波信号
として出力する第2のαβ/3相変換器を備えたもので
ある。
【0016】請求項6に係る基準信号発生回路は、請求
項3ないし5のいずれかにおいて、その除算手段に入力
されるαβ検出信号の高調波成分を抑制する2相低域通
過フィルタを備えたものである。
【0017】請求項7に係る基準信号発生回路は、請求
項6において、その2相低域通過フィルタの挿入により
生じる、基本波周波数に対する位相遅れ分を補償する移
相演算回路を備えたものである。
【0018】請求項8に係る基準信号発生回路は、請求
項1ないし7のいずれかにおいて、その電圧振幅値演算
手段の回路に、高調波成分を抑制する振幅値低域通過フ
ィルタを備えたものである。
【0019】請求項9に係る基準信号発生回路は、請求
項8において、その低域通過フィルタの挿入により生じ
る、基本波周波数に対する振幅減衰分を補償する係数器
を備えたものである。
【0020】請求項10に係る基準信号発生回路は、3
相交流電源の電圧の瞬時値を検出する電圧検出手段、こ
の電圧検出手段で検出された3相検出信号をdq回転座
標上のdq検出信号に変換する3相/dq変換手段、こ
の3相/dq変換手段からのdq検出信号から上記3相
交流電源の電圧振幅値を演算する電圧振幅値演算手段、
および上記dq検出信号を上記電圧振幅値演算手段から
の電圧振幅値で除算し、dq回転座標上の基準ベクトル
信号として出力する基準ベクトル演算手段を備えたもの
である。
【0021】請求項11に係る基準信号発生回路は、請
求項10において、その基準ベクトル演算手段の回路の
dq信号を所定の角度移相する移相演算回路を備えたも
のである。
【0022】請求項12に係る基準信号発生回路は、請
求項10において、その除算演算後のdq信号を90度
移相する移相演算回路を備え、基準ベクトル信号として
互いに90度位相の異なる第1および第2の基準ベクト
ル信号を出力するようにしたものである。
【0023】請求項13に係る基準信号発生回路は、請
求項10ないし12のいずれかにおいて、その3相/d
q変換手段から出力されたdq検出信号の高調波成分を
抑制する低域通過フィルタを備えたものである。
【0024】請求項14に係る基準信号発生回路は、請
求項13において、その低域通過フィルタの挿入により
生じる、基本波周波数に対する振幅減衰分および位相遅
れ分をそれぞれ補償する係数器および移相演算回路を備
えたものである。
【0025】請求項15に係る基準信号発生回路は、請
求項10ないし14のいずれかにおいて、その3相/d
q変換におけるdq座標の回転周波数を55Hzに設定
し、3相交流電源の周波数として50Hzおよび60H
zの両周波数に対して回路構成を共用するようにしたも
のである。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示すも
ので、図において、3は3相コンバータ主回路であり、
リアクトル2a、2b、2cを介して3相交流電源1に
接続している。4は3相コンバータ主回路の直流側に接
続されたコンデンサ、5は負荷である。101a、10
1b、101cはそれぞれコンバータの3相交流電流を
検出する電流センサ、201aは3相交流電源1の相電
圧の瞬時値を検出する電圧検出手段としての電圧セン
サ、202はコンバータの直流電圧を検出する電圧セン
サである。300番台以降は制御回路であり、301は
3相ドライブ回路、302は3相PWM変調回路、30
3はコンバータの3相交流電流の瞬時値を制御する3相
電流制御回路、304はコンバータの直流電圧を制御す
る電圧制御回路、305は直流電圧指令値を出力する指
令値発生回路、306はuvwの3相座標上電圧信号を
αβの2相座標上信号に変換する3相/αβ変換手段と
しての3相→αβ変換回路、307aは3相交流電源1
に同期し、各相電圧に対して同位相の基準3相正弦波信
号を出力する基準正弦波発生回路、401は加減算器、
501a、501b、501cは乗算器である。
【0027】図2は基準正弦波発生回路307aの詳細
を示したブロック図であり、図において1001〜10
05は乗算器、1006は加算器、1007は平方根を
演算する平方根演算器、1008はゲインが√(2/
3)の係数器、1009は逆数を演算する逆数演算器で
ある。
【0028】次にこの実施の形態1の動作を図1を参照
しながら説明する。指令値発生回路305が出力する直
流電圧指令値VDrefと電圧センサ202の検出した
直流電圧VDとの偏差を加減算器401により求め、こ
の偏差を電圧制御回路304の入力としている。この偏
差を電圧制御回路304にて増幅した信号をコンバータ
の交流側電流ピーク値指令√2×IRprefとしてい
る。この電流ピーク値指令√2×IRprefは乗算器
501a、501b、501cにより3相交流電源1に
同期した同位相の3相正弦波sinθ、sin(θ−2
/3π)、sin(θ+2/3π)と乗算し、この乗算
器501a、501b、501cの出力をそれぞれコン
バータの交流側電流の瞬時電流指令値IRuref、I
Rvref、IRwrefとして、3相電流制御回路3
03、3相PWM変調回路302、3相ドライブ回路3
01、電流センサ101a、101b、101c、3相
コンバータ主回路3、リアクトル2a、2b、2cより
構成される電流マイナーループに与えられ、リアクトル
2a、2b、2cに流れるコンバータの3相交流電流は
力率がほぼ1の正弦波電流に制御される。
【0029】電圧センサ201aは3相交流電源1の各
相電圧VRu、VRv、VRwを検出し、3相→αβ変
換回路306にこの相電圧である3相検出信号を入力し
αβ座標上での電圧信号(αβ検出信号)であるVRα
とVRβを得ている。ここでは、3相→αβ変換を次式
とする。
【0030】
【数1】
【0031】例えば、VRu、VRv、VRwが次式で
表される場合、
【0032】
【数2】
【0033】VRα、VRβは次式で表される。
【0034】
【数3】
【0035】3相座標上での電圧信号VRu、VRv、
VRwとαβ座標上での電圧信号VRα、VRβより、
基準正弦波発生回路307aにて3相交流電源1に同期
した同位相の3相正弦波sinθ、sin(θ−2/3
π)、sin(θ+2/3π)を得る方法を次に図2を
参照しながら説明する。
【0036】まず、VRα、VRβより3相交流電源の
実効値VRrmsを求める。VRu、VRv、VRwが
(2)式で表されるとき、
【0037】
【数4】
【0038】が成立する。この結果は3相交流電源波形
が平衡した正弦波であれば、成立するものであるので、
(4)式を乗算器1001、1002と加算器1006
にて演算し、3・(VRrms)2を求める。これより平方根演
算器1007にて√3×VRrmsを求め、更に係数器10
08にて√(2/3)倍し、電圧振幅値√2×VRrmsを
求める。逆数演算器1009と乗算器1003、100
4、1005により、3相座標上での電圧信号VRu、
VRv、VRwを1/(√2×VRrms)倍することによ
り、乗算器1003、1004、1005からは各相電
圧と同位相でピーク値が1となる正弦波、即ち基準3相
正弦波信号が得られる。
【0039】本実施の形態1の構成では、3相交流電源
電圧が変動すると、VRα、VRβより演算している実
効値が変動し、この実効値から求めた振幅値と3相座標
上での電圧信号より、基準正弦波を演算しているので、
この変動分が演算の分母分子で相殺され、電源電圧の変
動が、電流マイナーループに与えられる瞬時電流指令値
に直接影響しないという効果がある。
【0040】実施の形態2.上記実施の形態1では、3
相交流電源が3相4線式などで相電圧を直接検出できる
場合であったが、本実施の形態では3相交流電源が3相
3線式などで線間電圧しか直接検出できない場合につい
て、特に電圧センサ部を変更することなく制御回路を構
成する方式を示す。上記実施の形態1と異なるのは、電
圧センサ201bが3相交流電源1の線間電圧VRu
v、VRvw、VRwuを検出していることと、基準正
弦波発生回路307b内の構成が異なることのみであ
り、その他は実施の形態1と同様であるので、これらの
異なる部分を中心に以下説明する。
【0041】図3に示すように電圧センサ201bは3
相交流電源1の線間電圧を検出しているため、これを3
相→αβ変換回路306にてαβ座標上に変換した電圧
信号VRLα、VRLβの位相は、実施の形態1の3相
→αβ変換回路306の出力であるVRα、VRβに比
べて、線間電圧と相電圧との位相差、即ち30度進んだ
ものとなっている。
【0042】図4は基準正弦波発生回路307bの詳細
を示したブロック図であり、実施の形態1の基準正弦波
発生回路307aと大きく異なるのは移相演算回路10
10とαβ→3相変換回路1011が追加されているこ
とである。
【0043】まず、基準正弦波発生回路307bには線
間電圧に対応したαβ座標上の電圧信号VRLα、VR
Lβが入力される。実施の形態1と同様に線間電圧実効
値VRLrmsを√2倍した信号√2×VRLrmsの逆数を求め、
この逆数を乗算器1003、1004にて乗算し、Vα
1、Vβ1を求める。αβ座標は直交座標であるので、
Vα1、Vβ1は下記演算を行うことにより、αβ座標
上で30度遅らせた信号Vα2、Vβ2を得ることがで
きる。
【0044】
【数5】
【0045】このVα2、Vβ2をαβ→3相変換回路
1011により3相座標上の信号に変換している。ここ
で、3相→αβ変換回路306からαβ→3相変換回路
1011までを見直すと、線間電圧をαβ座標上に変換
し、αβ座標上で1/(√2×VRLrms)倍し、αβ座標
上で30度遅れの移相演算を行い、これを3相座標上に
変換し直していることがわかる。3相→αβ変換とαβ
→3相変換は逆変換であるので、αβ→3相変換回路1
011の出力は、線間電圧が30度遅れた位相を持ち、
そのピーク値は1であることがわかる。これは、相電圧
と同相の基準正弦波そのものである。
【0046】図4では説明のため、移相演算回路101
0とαβ→3相変換回路1011をそれぞれ別ブロック
に示しているが、マイクロプロセッサ等のソフトウェア
で演算する場合は、移相演算に用いるマトリックスとα
β→3相変換に用いるマトリックスをあらかじめ1つに
まとめて演算しておき、1回の行列演算でVα1、Vβ
1からsinθ、sin(θ−2/3π)、sin(θ
+2/3π)を求めることができる。
【0047】本実施の形態の構成では、上記3相交流電
源電圧が変動すると、線間電圧をαβ座標上に変換した
VRLα、VRLβより演算している線間電圧実効値が
変動し、この線間電圧実効値とαβ座標上での電圧信号
VRLα、VRLβから基準正弦波を位相補正も含め演
算しているので、3相3線式の3相交流電源でも線間電
圧よりマイクロプロセッサ等の演算にて力率1の電流指
令値を求めることができ、電源電圧の変動が、電流マイ
ナーループに与えられる瞬時電流指令値に直接影響しな
いという効果がある。
【0048】実施の形態3.上記実施の形態1では、交
流電源電圧信号の振幅を調整して基準正弦波を作成して
いるために、3相交流電源の電圧波形が歪んでいる場合
は、基準正弦波も歪んでしまう。本実施の形態では3相
交流電源の電圧波形が歪んでいても、基準正弦波が歪み
にくい方式を示す。上記実施の形態1と異なるのは、基
準正弦波発生回路307c内の構成が異なることのみで
あり、その他は実施の形態1と同様である。
【0049】図5に示すように基準正弦波発生回路30
7cは3相交流電源1の相電圧をαβ座標上に変換した
電圧信号VRα、VRβを入力としている。
【0050】図6は基準正弦波発生回路307cの詳細
を示したブロック図であり、実施の形態1の基準正弦波
発生回路307aと大きく異なるのは低域通過フィルタ
(LPF)1012、1013、1014が追加されて
いること、αβ→3相変換回路1011が追加されαβ
座標上で電源電圧変動を補償していることである。
【0051】3相交流電源1の電圧波形が歪んでいる場
合、αβ変換は線形変換であるため、3相→αβ変換さ
れた電圧信号VRα、VRβも3相交流電源電圧と同一
次数の高調波を持つことになる。従って、2相低域通過
フィルタ(LPF2)1013、1014により高調波
成分を除去し、実施の形態1と同様に相電圧実効値VRrm
sを√2倍した信号√2×VRrmsの逆数を求めて、この逆
数を乗算器1003、1004にて乗算し、Vα1、V
β1を求める。このVα1、Vβ1をαβ→3相変換回
路1011により3相座標上の信号に変換し、基準正弦
波sinθ、sin(θ−2/3π)、sin(θ+2
/3π)を得ている。但し、低域通過フィルタ(LPF
2)1013、1014の遮断周波数を基本波周波数の
近くに設定すると、Vα1、Vβ1の基本波周波数にお
ける遅れ角が大きくなり、基準正弦波自体も遅れること
なる。従って、遮断周波数は基本波周波数より例えば1
0倍程度高く設定する必要があり、低周波の歪みを除去
する効果はあまり期待できないが、高周波の歪みは除去
することができる。
【0052】また、振幅値低域通過フィルタ(LPF
1)1012は演算により求めた電源電圧実効値に対す
るフィルタであり、フィルタ出力として求められている
のが電圧歪みの影響を除去した平均的な電源電圧実効
値、即ち直流信号であることから、低域通過フィルタ
(LPF2)1013、1014に比べてその遮断周波
数を十分低く設定できる。
【0053】本実施の形態の構成では、上記3相交流電
源電圧が変動すると、相電圧をαβ座標上に変換したV
Rα、VRβより演算している相電圧実効値が変動し、
この相電圧実効値とαβ座標上での電圧信号VRα、V
Rβとから基準正弦波を演算しているので、電源電圧の
変動が電流マイナーループに与えられる瞬時電流指令値
に直接影響しないのに加え、αβ座標上での電圧信号V
Rα、VRβと演算より求めた相電圧実効値とを低域通
過フィルタによって高調波除去を行ってから用いている
ので、3相電源電圧波形が歪んでいても電流マイナール
ープに与えられる瞬時電流指令値が歪みにくいという効
果がある。勿論、この低域通過フィルタを使用して歪抑
制を行う方式は、実施の形態1や2の基準正弦波発生回
路307a、307bに適用することもできる。
【0054】実施の形態4.上記実施の形態3では、交
流電源電圧波形の高周波歪みを除去するために低域通過
フィルタ(LPF2)1013、1014の遮断周波数
を基本波周波数に近く設定すると、Vα1、Vβ1の基
本波周波数における遅れ角が大きくなり、更には基本波
の振幅自体も減衰してしまい、基準正弦波の位相、振幅
に誤差が生じる。本実施の形態では高周波歪みを除去し
ても、基準正弦波の位相、振幅に誤差が生じない方式を
示す。上記実施の形態3と異なるのは、基準正弦波発生
回路307d内の構成が異なることのみであり、その他
は実施の形態3と同様である。
【0055】図7は基準正弦波発生回路307dの詳細
を示したブロック図であり、実施の形態3の基準正弦波
発生回路307cと異なるのは係数器1015、移相演
算回路1016が追加されていることである。
【0056】係数器1015は、低域通過フィルタ10
12、1013、1014が基本波周波数に対して振幅
を減衰させることを補償するものであり、減衰ゲインが
Gであるとすると、係数器1015のゲインKを1/G
と設定すればよい。
【0057】また、低域通過フィルタ(LPF2)10
13、1014により基本波周波数に対してφだけ遅れ
ている場合は、αβ座標が直交座標であることを用い
て、下記行列を乗算することにより、αβ座標上でφ進
ませることができる。
【0058】
【数6】
【0059】本実施の形態の構成では、上記3相交流電
源電圧が変動すると、相電圧をαβ座標上に変換したV
Rα、VRβより演算している相電圧実効値が変動し、
この相実効値とαβ座標上での電圧信号VRα、VRβ
とから基準正弦波を演算しているので、電源電圧の変動
が電流マイナーループに与えられる瞬時電流指令値に直
接影響しないのに加え、αβ座標上での電圧信号VR
α、VRβと演算より求めた相電圧実効値を低域通過フ
ィルタによって高調波除去を行い、更にこの低域通過フ
ィルタによる振幅減衰補正と位相遅れ補正を行っている
ので、3相電源電圧波形が歪んでいても電流マイナール
ープに与えられる瞬時電流指令値が歪みにくく、更に基
準正弦波の位相遅れ、振幅誤差が改善されているので、
力率を改善することができる。
【0060】実施の形態5.上記実施の形態1では、コ
ンバータ交流電流を力率1にする制御回路を示したが、
本実施の形態では基準正弦波発生回路にて相電圧と同相
の3相基準正弦波と90度進んだ3相基準正弦波を作成
し、これより任意の無効電流も瞬時電流指令値に加え、
有効電流、無効電流共に制御できる方式を示す。上記実
施の形態1と異なるのは、基準正弦波発生回路307e
内の構成が異なることと、無効電流指令値発生回路30
8、乗算器502a、502b、502c、加算器40
2a、402b、402cを追加している点であり、そ
の他は実施の形態1と同様である。
【0061】図8に示すように基準正弦波発生回路30
7eは、相電圧と同相の3相基準正弦波(第1の基準3
相正弦波信号)sinθ、sin(θ−2/3π)、s
in(θ+2/3π)、相電圧より90度進んだ3相基
準正弦波(第2の基準3相正弦波信号)cosθ、co
s(θ−2/3π)、cos(θ+2/3π)を出力
し、90度進んだ3相基準正弦波cosθ、cos(θ
−2/3π)、cos(θ+2/3π)は、無効電流指
令値発生回路308の出力√2×IRqrefと乗算器502
a、502b、502cとにより乗算され、その演算結
果はそれぞれ加算器402a、402b、402cによ
り、実施の形態1で説明した有効電流に関する瞬時電流
指令値と加算され、電流マイナーループに対する指令値
としている。
【0062】図9は基準正弦波発生回路307eの詳細
を示したブロック図であり、実施の形態1の基準正弦波
発生回路307aと大きく異なるのは移相演算回路10
17とαβ→3相変換回路1011、1018が追加さ
れていることである。
【0063】まず、基準正弦波発生回路307eには相
電圧に対応したαβ座標上の電圧信号VRα、VRβが
入力される。実施の形態1と同様に相電圧実効値VRrms
を√2倍した信号√2×VRrmsの逆数を求め、この逆数
を乗算器1003、1004にて乗算し、Vα1、Vβ
1を求める。αβ座標は直交座標であるので、Vα1、
Vβ1は下記演算を行うことにより、αβ座標上で90
度進ませた信号Vα2、Vβ2を得ることができる。
【0064】
【数7】
【0065】Vα1、Vβ1とVα2、Vβ2をそれぞ
れαβ→3相変換回路1011、1018にて3相座標
に変換することにより、相電圧と同相の3相基準正弦波
sinθ、sin(θ−2/3π)、sin(θ+2/
3π)、相電圧より90度進んだ3相基準正弦波cos
θ、cos(θ−2/3π)、cos(θ+2/3π)
を得ている。
【0066】本実施の形態の構成では、上記3相交流電
源電圧が変動すると、相電圧をαβ座標上に変換したV
Rα、VRβより演算している相電圧実効値が変動し、
この相実効値とαβ座標上での電圧信号VRα、VRβ
から基準正弦波を演算しているので、電源電圧の変動が
電流マイナーループに与えられる瞬時電流指令値に直接
影響しないのに加え、瞬時電流指令値を有効電流成分だ
けでなく、任意の無効電流成分も含めることができる。
【0067】実施の形態6.上記実施の形態1では、α
β座標変換を用いて基準正弦波を作成したが、本実施の
形態では回転座標変換(dq変換)を用いた方式を示
す。上記実施の形態1と異なるのは、3相→αβ変換回
路306の代わりに3相→dq変換回路309、dq→
3相変換回路311を用いていること、基準正弦波発生
回路307aの代わりに基準ベクトル発生回路310a
を用いていること、ωt発生回路312を追加したこ
と、乗算器501cを削除したことである。
【0068】図10に示すように、電圧センサ201a
は3相交流電源1の各相電圧VRu、VRv、VRwを
検出し、3相→dq変換回路309にこの相電圧を入力
しdq座標上での電圧信号であるVRdとVRqを得て
いる。ここでは、3相→dq変換を次式とする。
【0069】
【数8】
【0070】例えば、VRu、VRv、VRwが次式で
表される場合、
【0071】
【数9】
【0072】VRd、VRqは次式となる。
【0073】
【数10】
【0074】dq座標上での電圧信号VRd、VRqよ
り、基準ベクトル発生回路310aにて3相交流電源1
に同期した同位相の3相正弦波sinθ、sin(θ−
2/3π)、sin(θ+2/3π)を得る方法を次に
図10、図11を参照しながら説明する。
【0075】まず、VRd、VRqより3相交流電源の
実効値VRrmsを求める。VRu、VRv、VRwが
(9)式で表されるとき、
【0076】
【数11】
【0077】が成立する。この結果は3相交流電源波形
が平衡した正弦波であればωt発生回路312の出力θ
と交流電源位相が一致していなくても、角周波数がほぼ
等しければ成立するものであるので、(11)式を乗算
器2001、2002と加算器2006にて演算し、3・
(VRrms)2を求める。これより平方根演算器2007に
て√3×VRrmsを求め、更に係数器2008にて√(2
/3)倍し、√2×VRrmsを求める。逆数演算器200
9と乗算器2003、2004により、VRd、VRq
を1/(√2×VRrms)倍することにより、基準ベクト
ルVRd1、VRq1を求める。このVRd1、VRq
1をそのままdq→3相変換回路311により3相座標
上の信号に変換した場合を考えると、3相→dq変換回
路309からdq→3相変換回路311までを見直す
と、相電圧をdq座標上に変換し、dq座標上で1/
(√2×VRrms)倍し、これを3相座標上に変換し直し
ていることがわかる。3相→dq変換とdq→3相変換
は逆変換であるので、dq→3相変換回路311の出力
は、相電圧と同位相で、そのピーク値は1である基準正
弦波であることがわかる。
【0078】実際には、電圧制御回路304の出力であ
るコンバータの交流側電流ピーク値指令√2×IRpr
efにより、基準正弦波の振幅を調整しなければならな
いので、乗算器501a、501bによりVRd1、V
Rq1と交流側電流ピーク値指令√2×IRprefと
を乗算し、IRd1、IRq1として、これをdq→3
相変換回路311の入力としている。
【0079】本実施の形態の構成では、3相交流電源電
圧が変動すると、VRd、VRqより演算している実効
値が変動し、この演算結果である実効値により基準正弦
波を演算しているので、電源電圧の変動が電流マイナー
ループに与えられる瞬時電流指令値に直接影響しないの
に加え、dq座標上で構成しているので、ωt発生回路
のωと交流電源角周波数が同一であればVRd、VRq
は完全な直流成分になり、また、この角周波数に多少の
差があってもVRd、VRqはこの差の角周波数成分を
持つ変化の緩やかなもので、サンプリング時間内の変化
が少ないことから、精度よく基準正弦波を作成すること
ができる。
【0080】実施の形態7.上記実施の形態6では、3
相交流電源が3相4線式などで相電圧を直接検出できる
場合であったが、本実施の形態では3相交流電源が3相
3線式などで線間電圧しか直接検出できない場合につい
て、特に電圧センサ部を変更することなく制御回路を構
成する方式を示す。上記実施の形態6と異なるのは、電
圧センサ201bが3相交流電源1の線間電圧VRu
v、VRvw、VRwuを検出していることと、基準ベ
クトル発生回路310b内の構成が異なることのみであ
る。
【0081】図12に示すように電圧センサ201bは
3相交流電源1の線間電圧を検出しているため、これを
3相→dq変換回路309にてdq座標上に変換した電
圧信号VRLd、VRLqの位相は、実施の形態6の3
相→dq変換回路309の出力であるVRd、VRqに
比べて、線間電圧と相電圧の位相差、即ち30度進んだ
ものとなっている。
【0082】図13は基準ベクトル発生回路310bの
詳細を示したブロック図であり、実施の形態6の基準ベ
クトル発生回路310aと大きく異なるのは移相演算回
路2010が追加されていることである。
【0083】まず、基準ベクトル発生回路310bには
線間電圧に対応したdq座標上の電圧信号VRLd、V
RLqが入力される。実施の形態6と同様に線間電圧実
効値VRLrmsを√2倍した信号√2×VRLrmsの逆数を求
め、この逆数を乗算器2003、2004にて乗算し、
VRd0、VRq0を求める。dq座標は直交座標であ
るので、VRd0、VRq0は下記演算を行うことによ
り、αβ座標上で30度遅らせた信号VRd1、VRq
1を得ることができる。
【0084】
【数12】
【0085】このVRd1、VRq1を乗算器501
a、501bを介してdq→3相変換回路311に入力
し、3相座標上の瞬時電流指令値を得ている。
【0086】本実施の形態の構成では、上記3相交流電
源電圧が変動すると、線間電圧をdq座標上に変換した
VRLd、VRLqより演算している線間電圧実効値が
変動し、この線間電圧実効値とdq座標上での電圧信号
VRLd、VRLqとから基準ベクトルを位相補正も含
め演算しているので、3相3線式の3相交流電源でも線
間電圧よりマイクロプロセッサ等の演算にて力率1の電
流指令値を求めることができ、電源電圧の変動が電流マ
イナーループに与えられる瞬時電流指令値に直接影響し
ないのに加え、dq座標上で構成しているので、ωt発
生回路のωと交流電源角周波数が同一であればVRd、
VRqは直流成分に、また、ほぼ同一であればVRd、
VRqは差の角周波数成分を持つので短時間あたりの変
化が少なく、サンプリング時間内の変化が少ないことか
ら、精度よく基準正弦波を作成することができる。
【0087】実施の形態8.上記実施の形態6では、交
流電源電圧信号のdq座標成分の振幅を調整して瞬時電
流指令値を作成しているために、3相交流電源の電圧波
形が歪んでいる場合は、瞬時電流指令値も歪んでしま
う。本実施の形態では3相交流電源の電圧波形が歪んで
いても、瞬時電流指令値が歪みにくい方式を示す。上記
実施の形態6と異なるのは、基準ベクトル発生回路31
0c内の構成のみである。
【0088】図14は基準ベクトル発生回路310cの
詳細を示したブロック図であり、実施の形態6の基準ベ
クトル発生回路310aと異なるのは低域通過フィルタ
(LPF2)2013、2014が追加されていること
である。
【0089】3相交流電源1の電圧波形が歪んでいる場
合、dq変換された電圧信号VRd、VRqも3相交流
電源電圧の高調波次数±1の高調波成分を持つことにな
る。従って、低域通過フィルタ(LPF2)2013、2
014により高調波成分を除去し、実施の形態6と同様
に相電圧実効値VRrmsを√2倍した信号√2×VRrmsの逆
数を求めて、この逆数を乗算器2003、2004にて
乗算し、VRd1、VRq1を求め、このVRd1、V
Rq1を乗算器501a、501bを介してdq→3相
変換回路311に入力し、3相座標上の瞬時電流指令値
を得ている。
【0090】また、低域通過フィルタ(LPF2)20
13、2014は演算により求めた電源電圧実効値に対
するフィルタであり、フィルタ出力として求められてい
るのが電圧歪みの影響を除去した平均的な電源電圧実効
値、即ち直流信号であることから、例えば、実施の形態
3における基準正弦波発生回路307cの低域通過フィ
ルタ(LPF2)1013、1014に比べてその遮断
周波数を十分低く設定できる。
【0091】本実施の形態の構成では、上記3相交流電
源電圧が変動すると、相電圧をdq座標上に変換したV
Rd、VRqより演算している相電圧実効値が変動し、
この相電圧実効値とdq座標上での電圧信号VRd、V
Rqとから基準ベクトルを演算しているので、電源電圧
の変動が電流マイナーループに与えられる瞬時電流指令
値に直接影響しないのに加え、dq座標上で構成してい
るので、基本波に対してはωt発生回路のωと交流電源
角周波数とが同一であればVRd、VRqは直流成分
に、また、ほぼ同一であればVRd、VRqは差の角周
波数成分を持つので短時間あたりの変化が少なく、低域
通過フィルタによる高調波除去が容易であり、3相電源
電圧波形が歪んでいても電流マイナーループに与えられ
る瞬時電流指令値が歪みにくい効果がある。
【0092】実施の形態9.上記実施の形態6では、コ
ンバータ交流電流を力率1にする制御回路を示したが、
本実施の形態では基準ベクトル発生回路にて相電圧と同
相の基準ベクトルと90度進んだ基準ベクトルを作成
し、これより任意の無効電流も瞬時電流指令値に加え、
有効電流、無効電流共に制御できる方式を示す。上記実
施の形態6と異なるのは、基準ベクトル発生回路310
d内の構成が異なることと、無効電流指令値発生回路3
08、乗算器502a、502b、加算器402a、4
02bを追加している点である。
【0093】図15に示すように基準ベクトル発生回路
310dは、相電圧と同相の基準ベクトル(第1の基準
ベクトル信号)と相電圧より90度進んだ基準ベクトル
(第2の基準ベクトル信号)を出力し、90度進んだ基
準ベクトルは、無効電流指令値発生回路308の出力√
2×IRqrefと乗算器502a、502bにより乗算さ
れ、その演算結果はそれぞれ加算器402a、402b
により、実施の形態6で説明した有効電流に関する瞬時
電流指令ベクトルと加算され、これをdq→3相変換回
路に入力することにより、電流マイナーループに対する
瞬時電流指令値を得ている。
【0094】図16は基準ベクトル発生回路310dの
詳細を示したブロック図であり、実施の形態6の基準ベ
クトル発生回路310aと異なるのは移相演算回路20
17が追加されていることである。
【0095】まず、基準ベクトル発生回路310dには
相電圧に対応したdq座標上の電圧信号VRd、VRq
が入力される。実施の形態6と同様に相電圧実効値VRrm
sを√2倍した信号√2×VRrmsの逆数を求め、この逆数
を乗算器2003、2004にて乗算し、VRd1、V
Rq1を求める。dq座標は直交座標であるので、VR
d1、VRq1は下記演算を行うことにより、dq座標
上で90度進ませた信号VRd2、VRq2を得ること
ができる。
【0096】
【数13】
【0097】本実施の形態の構成では、3相交流電源電
圧が変動すると、VRd、VRqより演算している実効
値が変動し、この演算結果である実効値により基準正弦
波を演算しているので、電源電圧の変動が電流マイナー
ループに与えられる瞬時電流指令値に直接影響しないの
に加え、dq座標上で構成しているので、ωt発生回路
のωと交流電源角周波数が同一であればVRd、VRq
は直流成分に、また、ほぼ同一であればVRd、VRq
は差の角周波数成分を持つので短時間あたりの変化が少
なく、サンプリング時間内の変化が少ないことから、精
度よく基準正弦波を作成することができるのに加え、瞬
時電流指令値を有効電流成分だけでなく、任意の無効電
成分も含めることができる。
【0098】実施の形態10.上記実施の形態6では、
ωt発生回路312のωを3相交流電源1の各周波数と
ほぼ同一にしていたが、図17に示すように、ωt発生
回路のωとしてω=2π55に選定することにより、5
0Hz又は60Hzの3相交流電源に共通な制御回路を
構成することができる。この場合、基準ベクトルが電源
周波数と55Hzとの差の周波数5Hzで回転するため
に、dq座標変換のメリットであるVRd、VRqがほ
ぼ直流と見なせる点は生かせないが、αβ座標変換上の
信号よりは低周波数であることから、サンプリング時間
が比較的長くてもよく、電源周波数によらず制御回路を
共通にすることができる。
【0099】実施の形態11.上記実施の形態10で
は、交流電源電圧波形の低周波歪みを除去するために、
実施の形態8に示した低域通過フィルタ(LPF2)2
013、2014を用いた場合、VRd、VRqが電源
周波数と55Hzとの差の周波数5Hzで回転するため
に、低域通過フィルタ(LPF2)による位相遅れ、振
幅減衰が発生する。本実施の形態では、ωt発生回路の
ωとしてω=2π55に選定することにより、50Hz
又は60Hzの3相交流電源に共通な制御回路を構成
し、低周波歪みを除去しても基準正弦波の位相、振幅に
誤差が生じない方式を示す。上記実施の形態8、10と
異なるのは、基準ベクトル発生回路310e内の構成の
みである。
【0100】図18は基準ベクトル発生回路310eの
詳細を示したブロック図であり、実施の形態8の基準ベ
クトル発生回路310cと異なるのは係数器2015、
移相演算回路2016が追加されていることである。
【0101】係数器2015は、低域通過フィルタ(L
PF2)2013、2014が5Hz成分に対して振幅
を減衰させることを補償するものであり、減衰ゲインが
Gであるとすると、係数器2015のゲインKを1/G
と設定すればよい。
【0102】また、低域通過フィルタ(LPF2)20
13、2014によりが5Hz成分に対してφだけ遅れ
ている場合は、dq座標が直交座標であること用いて、
下記行列を乗算することにより、dq座標上でφ進ませ
ることができる。
【0103】
【数14】
【0104】本実施の形態の構成では、上記3相交流電
源電圧が変動すると、相電圧をdq座標上に変換したV
Rd、VRqより演算している相電圧実効値が変動し、
この相電圧実効値とdq座標上での電圧信号VRd、V
Rqから基準ベクトルを演算しているので、電源電圧の
変動が電流マイナーループに与えられる瞬時電流指令値
に直接影響しないのに加え、dq座標上での電圧信号V
Rd、VRqと演算より求めた相電圧実効値とを低域通
過フィルタによって高調波除去を行い、この低域通過フ
ィルタによる振幅減衰と位相遅れとの補正を行っている
ので、3相電源電圧波形が歪んでいても電流マイナール
ープに与えられる瞬時電流指令値が歪みにくく、更に基
準正弦波の位相遅れ、振幅誤差が改善されているので、
力率を改善することができる。また、サンプリング時間
が比較的長くてもよく、電源周波数によらず制御回路を
共通にすることができる。
【0105】なお、以上の各実施の形態では、いずれ
も、作成した基準3相正弦波信号あるいは基準ベクトル
信号を、高力率コンバータの制御回路における瞬時電流
指令に利用する場合について示したが、この発明はこれ
らの用途に限られるものではなく、3相交流電源の電圧
変動に左右されては困る基準信号が必要となる種々の用
途に適用することができ同等の効果を奏するものであ
る。
【0106】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る基準信号
発生回路においては、3相交流電源の電圧の瞬時値を検
出する電圧検出手段、この電圧検出手段で検出された3
相検出信号をαβの2相座標上のαβ検出信号に変換す
る3相/αβ変換手段、この3相/αβ変換手段からの
αβ検出信号から上記3相交流電源の電圧振幅値を演算
する電圧振幅値演算手段、およびこの電圧振幅値演算手
段からの電圧振幅値と上記検出信号とから上記3相交流
電源の電圧変動に左右されない基準3相正弦波信号を演
算する基準正弦波演算手段を備えたので、簡単な構成に
より、3相交流電源の電圧変動に左右されない基準3相
正弦波信号を得ることができる。
【0107】また、請求項2に係る基準信号発生回路に
おいては、基準正弦波演算手段は、3相検出信号を、電
圧振幅値演算手段からの電圧振幅値で除算し基準3相正
弦波信号として出力する除算手段からなるので、3相検
出信号を有効に生かして演算処理内容を簡便なものとで
きる。
【0108】また、請求項3に係る基準信号発生回路に
おいては、基準正弦波演算手段は、αβ検出信号を電圧
振幅値演算手段からの電圧振幅値で除算する除算手段、
およびこの除算手段からのαβ信号を3相座標上の3相
信号に変換し基準3相正弦波信号として出力するαβ/
3相変換手段からなるので、αβ信号を使用した信号処
理の自由度が向上する。
【0109】また、請求項4に係る基準信号発生回路に
おいては、αβ/3相変換手段に入力されるαβ信号を
所定の角度移相する移相演算回路を備えたので、例え
ば、電圧検出手段が相電圧を検出するものであるか線間
電圧を検出するものであるかにかかわらず、同一位相の
基準3相正弦波信号を得ることができる。
【0110】また、請求項5に係る基準信号発生回路に
おいては、αβ/3相変換手段は、除算手段からのαβ
信号を3相座標上の3相信号に変換し第1の基準3相正
弦波信号として出力する第1のαβ/3相変換器、上記
除算手段からのαβ信号を90度移相する移相演算回
路、およびこの移相演算回路からのαβ信号を3相座標
上の3相信号に変換し第2の基準3相正弦波信号として
出力する第2のαβ/3相変換器を備えたので、例え
ば、コンバータにおける瞬時有効電流指令および瞬時無
効電流指令を作成するための基準3相正弦波信号が簡単
な構成で得ることができる。
【0111】また、請求項6に係る基準信号発生回路に
おいては、除算手段に入力されるαβ検出信号の高調波
成分を抑制する2相低域通過フィルタを備えたので、簡
単な構成で、3相交流電源に含まれる高調波成分に基づ
く出力信号への影響を抑制することができる。
【0112】また、請求項7に係る基準信号発生回路に
おいては、2相低域通過フィルタの挿入により生じる、
基本波周波数に対する位相遅れ分を補償する移相演算回
路を備えたので、2相低域通過フィルタを挿入したこと
による出力信号の位相への影響を防止することができ
る。
【0113】また、請求項8に係る基準信号発生回路に
おいては、電圧振幅値演算手段の回路に、高調波成分を
抑制する振幅値低域通過フィルタを備えたので、簡単な
構成で、3相交流電源に含まれる高調波成分に基づく電
圧振幅値への影響を抑制することができる。
【0114】また、請求項9に係る基準信号発生回路に
おいては、低域通過フィルタの挿入により生じる、基本
波周波数に対する振幅減衰分を補償する係数器を備えた
ので、低域通過フィルタを挿入したことによる出力信号
の振幅値への影響を防止することができる。
【0115】また、請求項10に係る基準信号発生回路
においては、3相交流電源の電圧の瞬時値を検出する電
圧検出手段、この電圧検出手段で検出された3相検出信
号をdq回転座標上のdq検出信号に変換する3相/d
q変換手段、この3相/dq変換手段からのdq検出信
号から上記3相交流電源の電圧振幅値を演算する電圧振
幅値演算手段、および上記dq検出信号を上記電圧振幅
値演算手段からの電圧振幅値で除算し、dq回転座標上
の基準ベクトル信号として出力する基準ベクトル演算手
段を備えたので、簡単な構成により、3相交流電源の電
圧変動に左右されない基準ベクトル信号を得ることがで
きる。
【0116】また、請求項11に係る基準信号発生回路
においては、基準ベクトル演算手段の回路のdq信号を
所定の角度移相する移相演算回路を備えたので、例え
ば、電圧検出手段が相電圧を検出するものであるか線間
電圧を検出するものであるかを問わず、同一位相の基準
ベクトル信号を得ることができる。
【0117】また、請求項12に係る基準信号発生回路
においては、除算演算後のdq信号を90度移相する移
相演算回路を備え、基準ベクトル信号として互いに90
度位相の異なる第1および第2の基準ベクトル信号を出
力するようにしたので、例えば、コンバータにおける瞬
時有効電流指令および瞬時無効電流指令を作成するため
の基準ベクトル信号が簡単な構成で得ることができる。
【0118】また、請求項13に係る基準信号発生回路
においては、3相/dq変換手段から出力されたdq検
出信号の高調波成分を抑制する低域通過フィルタを備え
たので、簡単な構成で、3相交流電源に含まれる高調波
成分に基づく出力信号への影響を抑制することができ
る。
【0119】また、請求項14に係る基準信号発生回路
においては、低域通過フィルタの挿入により生じる、基
本波周波数に対する振幅減衰分および位相遅れ分をそれ
ぞれ補償する係数器および移相演算回路を備えたので、
低域通過フィルタを挿入したことによる出力信号の振幅
値および位相への影響を防止することができる。
【0120】また、請求項15に係る基準信号発生回路
においては、3相/dq変換におけるdq座標の回転周
波数を55Hzに設定し、3相交流電源の周波数として
50Hzおよび60Hzの両周波数に対して回路構成を
共用するようにしたので、3相交流電源の周波数にかか
わらず、回路構成を同一とできるので、コストが低減す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す回路図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す基準正弦波発
生回路のブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す回路図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す基準正弦波発
生回路のブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す回路図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態3を示す基準正弦波発
生回路のブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態4を示す基準正弦波発
生回路のブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態5を示す回路図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態5を示す基準正弦波発
生回路のブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態6を示す回路図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態6を示す基準ベクト
ル発生回路のブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態7を示す回路図であ
る。
【図13】 この発明の実施の形態7を示す基準ベクト
ル発生回路のブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態8を示す基準ベクト
ル発生回路のブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態9を示す回路図であ
る。
【図16】 この発明の実施の形態9を示す基準ベクト
ル発生回路のブロック図である。
【図17】 この発明の実施の形態10を示す回路図で
ある。
【図18】 この発明の実施の形態11を示す基準ベク
トル発生回路のブロック図である。
【図19】 従来の高力率コンバータ制御回路を示す回
路図である。
【図20】 従来の別の高力率コンバータ制御回路を示
す回路図である。
【符号の説明】
1 3相交流電源、201 電圧センサ、306 3相
→αβ変換回路、307 基準正弦波発生回路、309
3相→dq変換回路、310 基準ベクトル発生回
路、312 ωt発生回路、1010,1016,101
7,2010,2016,2017 移相演算回路、10
11,1018 αβ→3相変換回路、1015,20
15 係数器。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相交流電源の電圧の瞬時値を検出する
    電圧検出手段、この電圧検出手段で検出された3相検出
    信号をαβの2相座標上のαβ検出信号に変換する3相
    /αβ変換手段、この3相/αβ変換手段からのαβ検
    出信号から上記3相交流電源の電圧振幅値を演算する電
    圧振幅値演算手段、およびこの電圧振幅値演算手段から
    の電圧振幅値と上記検出信号とから上記3相交流電源の
    電圧変動に左右されない基準3相正弦波信号を演算する
    基準正弦波演算手段を備えた基準信号発生回路。
  2. 【請求項2】 基準正弦波演算手段は、3相検出信号
    を、電圧振幅値演算手段からの電圧振幅値で除算し基準
    3相正弦波信号として出力する除算手段からなることを
    特徴とする請求項1記載の基準信号発生回路。
  3. 【請求項3】 基準正弦波演算手段は、αβ検出信号を
    電圧振幅値演算手段からの電圧振幅値で除算する除算手
    段、およびこの除算手段からのαβ信号を3相座標上の
    3相信号に変換し基準3相正弦波信号として出力するα
    β/3相変換手段からなることを特徴とする請求項1記
    載の基準信号発生回路。
  4. 【請求項4】 αβ/3相変換手段に入力されるαβ信
    号を所定の角度移相する移相演算回路を備えたことを特
    徴とする請求項3記載の基準信号発生回路。
  5. 【請求項5】 αβ/3相変換手段は、除算手段からの
    αβ信号を3相座標上の3相信号に変換し第1の基準3
    相正弦波信号として出力する第1のαβ/3相変換器、
    上記除算手段からのαβ信号を90度移相する移相演算
    回路、およびこの移相演算回路からのαβ信号を3相座
    標上の3相信号に変換し第2の基準3相正弦波信号とし
    て出力する第2のαβ/3相変換器を備えたことを特徴
    とする請求項3記載の基準信号発生回路。
  6. 【請求項6】 除算手段に入力されるαβ検出信号の高
    調波成分を抑制する2相低域通過フィルタを備えたこと
    を特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の基準
    信号発生回路。
  7. 【請求項7】 2相低域通過フィルタの挿入により生じ
    る、基本波周波数に対する位相遅れ分を補償する移相演
    算回路を備えたことを特徴とする請求項6記載の基準信
    号発生回路。
  8. 【請求項8】 電圧振幅値演算手段の回路に、高調波成
    分を抑制する振幅値低域通過フィルタを備えたことを特
    徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の基準信号
    発生回路。
  9. 【請求項9】 低域通過フィルタの挿入により生じる、
    基本波周波数に対する振幅減衰分を補償する係数器を備
    えたことを特徴とする請求項8記載の基準信号発生回
    路。
  10. 【請求項10】 3相交流電源の電圧の瞬時値を検出す
    る電圧検出手段、この電圧検出手段で検出された3相検
    出信号をdq回転座標上のdq検出信号に変換する3相
    /dq変換手段、この3相/dq変換手段からのdq検
    出信号から上記3相交流電源の電圧振幅値を演算する電
    圧振幅値演算手段、および上記dq検出信号を上記電圧
    振幅値演算手段からの電圧振幅値で除算し、dq回転座
    標上の基準ベクトル信号として出力する基準ベクトル演
    算手段を備えた基準信号発生回路。
  11. 【請求項11】 基準ベクトル演算手段の回路のdq信
    号を所定の角度移相する移相演算回路を備えたことを特
    徴とする請求項10記載の基準信号発生回路。
  12. 【請求項12】 除算演算後のdq信号を90度移相す
    る移相演算回路を備え、基準ベクトル信号として互いに
    90度位相の異なる第1および第2の基準ベクトル信号
    を出力するようにしたことを特徴とする請求項10記載
    の基準信号発生回路。
  13. 【請求項13】 3相/dq変換手段から出力されたd
    q検出信号の高調波成分を抑制する低域通過フィルタを
    備えたことを特徴とする請求項10ないし12のいずれ
    かに記載の基準信号発生回路。
  14. 【請求項14】 低域通過フィルタの挿入により生じ
    る、基本波周波数に対する振幅減衰分および位相遅れ分
    をそれぞれ補償する係数器および移相演算回路を備えた
    ことを特徴とする請求項13記載の基準信号発生回路。
  15. 【請求項15】 3相/dq変換におけるdq座標の回
    転周波数を55Hzに設定し、3相交流電源の周波数と
    して50Hzおよび60Hzの両周波数に対して回路構
    成を共用するようにしたことを特徴とする請求項10な
    いし14のいずれかに記載の基準信号発生回路。
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