JPH073803Y2 - 電力補償装置の補償電流検出回路 - Google Patents
電力補償装置の補償電流検出回路Info
- Publication number
- JPH073803Y2 JPH073803Y2 JP2574588U JP2574588U JPH073803Y2 JP H073803 Y2 JPH073803 Y2 JP H073803Y2 JP 2574588 U JP2574588 U JP 2574588U JP 2574588 U JP2574588 U JP 2574588U JP H073803 Y2 JPH073803 Y2 JP H073803Y2
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- Japan
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- phase
- current
- signal
- current signal
- instantaneous
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Description
【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は、受電設備の無効電力と高調波電力を補償する
電力補償装置に係り、特に基本波の無効電流と高調波電
流の検出回路に関する。
電力補償装置に係り、特に基本波の無効電流と高調波電
流の検出回路に関する。
B.考案の概要 本考案は、負荷電流から補償電流を瞬時値で検出する検
出回路において、 負荷電流から基本波の有効電流分を求め、これと負荷電
流との偏差を補償電流とすることにより、 回路構成を簡単にしながら無効電流及び高調波電流の補
償電流検出ができるようにしたものである。
出回路において、 負荷電流から基本波の有効電流分を求め、これと負荷電
流との偏差を補償電流とすることにより、 回路構成を簡単にしながら無効電流及び高調波電流の補
償電流検出ができるようにしたものである。
C.従来の技術 サイリスタ等のスイッチング素子を含む電力変換装置は
高調波発生及び力率低下を招くことが問題となり、この
補償手段として無効電力補償装置や高調波低減用フィル
タが知られている。
高調波発生及び力率低下を招くことが問題となり、この
補償手段として無効電力補償装置や高調波低減用フィル
タが知られている。
これら補償手段は、平均値的な電力，無効電力の考え方
に基づいて高調波電力や無効電力を求める方式であるた
め、電源周波数変動や負荷変動への応答性に問題があっ
た。そこで、高周波電流や無効電流を瞬時値で検出して
補償電流を求める方式が提案されている（例えば、特開
昭60-148341号公報）。
に基づいて高調波電力や無効電力を求める方式であるた
め、電源周波数変動や負荷変動への応答性に問題があっ
た。そこで、高周波電流や無効電流を瞬時値で検出して
補償電流を求める方式が提案されている（例えば、特開
昭60-148341号公報）。
上述の瞬時電力補償装置における高周波及び無効電流検
出回路は、第２図に示す構成にされる。同図において、
高調波電力演算回路１は、負荷の各相瞬時電流iR,iS,iT
と瞬時電圧vR,vS,vTから瞬時実電力と虚電力の交流分
（高調波電力）を求めるもので、電流iR,iS,iTと電圧
vR,vS,vTを夫々３相/2相変換回路２、３によって直交す
る電流ｉα、ｉβと電圧ｖα、ｖβに変換し、これら瞬
時ベクトルを乗算器４〜７と加算器8,9と移相器10によ
ってスカラ積の和を演算して瞬時実電力ｐと虚電力ｑを
求め、これら電力ｐとｑからローパスフィルタ11と12に
よって求める直流分を引算することで交流分すなわち高
調波分、を求める。
出回路は、第２図に示す構成にされる。同図において、
高調波電力演算回路１は、負荷の各相瞬時電流iR,iS,iT
と瞬時電圧vR,vS,vTから瞬時実電力と虚電力の交流分
（高調波電力）を求めるもので、電流iR,iS,iTと電圧
vR,vS,vTを夫々３相/2相変換回路２、３によって直交す
る電流ｉα、ｉβと電圧ｖα、ｖβに変換し、これら瞬
時ベクトルを乗算器４〜７と加算器8,9と移相器10によ
ってスカラ積の和を演算して瞬時実電力ｐと虚電力ｑを
求め、これら電力ｐとｑからローパスフィルタ11と12に
よって求める直流分を引算することで交流分すなわち高
調波分、を求める。
補償電流指令値回路21は、高調波実電力と虚電力に
無効電流分を加えた補償電流指令値を求めるもので、各
相瞬時電圧vR,vS,vTから３相/2相変換回路22によって直
交電圧ｖα,vβを求め、乗算器23、24と加算器25と割算
器26、27によって を求め、これら値と高調波分、から乗算器28〜31と
加算器32、33と移相器34とによって補償分電流ｉ
αｃ＊、ｉβｃ＊を求め、２相/3相変換回路35によって
各相補償電流指令値iRc＊、iSc＊、iTc＊を求める。
無効電流分を加えた補償電流指令値を求めるもので、各
相瞬時電圧vR,vS,vTから３相/2相変換回路22によって直
交電圧ｖα,vβを求め、乗算器23、24と加算器25と割算
器26、27によって を求め、これら値と高調波分、から乗算器28〜31と
加算器32、33と移相器34とによって補償分電流ｉ
αｃ＊、ｉβｃ＊を求め、２相/3相変換回路35によって
各相補償電流指令値iRc＊、iSc＊、iTc＊を求める。
D.考案が解決しようとする課題 従来の瞬時電力補償装置では応答性の良い補償がなされ
るが、高調波電流及び無効電流の補償電流指令を得るた
めの演算回路が複雑高価になる問題があった。
るが、高調波電流及び無効電流の補償電流指令を得るた
めの演算回路が複雑高価になる問題があった。
本考案の目的は、瞬時無効電流と高調波電流の補償のた
めの検出回路を簡単化することにある。
めの検出回路を簡単化することにある。
E.課題を解決するための手段と作用 本考案は上記目的を達成するため、３相負荷電流を直交
する２相電流に変換する３相/2相変換手段と、電源電圧
に同期した正弦波信号と余弦波信号を得る同期電圧波形
発生手段と、前記２相電流と正弦波信号及び余弦波信号
から基本波の瞬時有効電流信号を得る瞬時有効電流演算
手段と、前記瞬時有効電流信号に前記正弦波信号及び余
弦波信号を乗算して３相の瞬時有効電流信号を得る演算
手段とを備え、前記３相の瞬時有効電流と前記負荷電流
との偏差を補償電流検出信号とすることを特徴とする。
する２相電流に変換する３相/2相変換手段と、電源電圧
に同期した正弦波信号と余弦波信号を得る同期電圧波形
発生手段と、前記２相電流と正弦波信号及び余弦波信号
から基本波の瞬時有効電流信号を得る瞬時有効電流演算
手段と、前記瞬時有効電流信号に前記正弦波信号及び余
弦波信号を乗算して３相の瞬時有効電流信号を得る演算
手段とを備え、前記３相の瞬時有効電流と前記負荷電流
との偏差を補償電流検出信号とすることを特徴とする。
負荷電流を２相電流に変換し、これに基本波の正弦波、
余弦波を乗算して加算することで基本波の瞬時有効電流
分を求め、この電流を３相に変換して負荷電流から夫々
引算することで負荷電流に含まれる基本波の無効電流分
と高調波の無効電流分及び有効電流分を含めた補償電流
分を求める。
余弦波を乗算して加算することで基本波の瞬時有効電流
分を求め、この電流を３相に変換して負荷電流から夫々
引算することで負荷電流に含まれる基本波の無効電流分
と高調波の無効電流分及び有効電流分を含めた補償電流
分を求める。
G.実施例 第１図は本考案の一実施例を示す回路図である。３相/2
相変換回路41は検出される各相瞬時電流iP、iS、iTから
直交する２相電流ｉα、ｉβに変換する。同期検出回路
42は１相の瞬時電圧vRから電源電圧に同期したタイミン
グ信号（零クロス点）を得る。同期電圧波形発生回路43
は同期検出回路42からのタイミング信号に同期しレベル
を正規化した正弦波SINωｔと余弦波COSωｔを得る。こ
の回路43は例えば１周期の正弦波データが書き込まれた
ROMからタイミング信号をトリガ及び周期として順次読
み出す構成によって実現される。
相変換回路41は検出される各相瞬時電流iP、iS、iTから
直交する２相電流ｉα、ｉβに変換する。同期検出回路
42は１相の瞬時電圧vRから電源電圧に同期したタイミン
グ信号（零クロス点）を得る。同期電圧波形発生回路43
は同期検出回路42からのタイミング信号に同期しレベル
を正規化した正弦波SINωｔと余弦波COSωｔを得る。こ
の回路43は例えば１周期の正弦波データが書き込まれた
ROMからタイミング信号をトリガ及び周期として順次読
み出す構成によって実現される。
乗算器44と45は変換回路41からの電流ｉα、ｉβに夫々
余弦波COSωｔ、正弦波SINωｔを乗算し、これら乗算結
果を加算器46によって加算して瞬時有効電流値ｉγを得
る。ローパスフィルタ47は瞬時有効電流値ｉγの定常的
な値▲▼を得る。乗算器48、49は電流値▲▼に
同期電圧波形発生回路43からの正弦波と余弦波を乗算し
て▲▼SINωｔ、▲▼COSωｔの２相電流信号を
得、これら電流信号から２相/3相変換器50によって３相
変換した瞬時有効電流値iRP、iSP、iTPを得る。これら
電流値は負荷電流のうちの基本波有効分電流になり、こ
れと負荷電流iR、iS、iTとの偏差を夫々得ることにより
基本波の無効電流分及び高調波の有効電流と無効電流分
を含む補償電流値iRC ＊、iSC ＊、iTC ＊を得る。
余弦波COSωｔ、正弦波SINωｔを乗算し、これら乗算結
果を加算器46によって加算して瞬時有効電流値ｉγを得
る。ローパスフィルタ47は瞬時有効電流値ｉγの定常的
な値▲▼を得る。乗算器48、49は電流値▲▼に
同期電圧波形発生回路43からの正弦波と余弦波を乗算し
て▲▼SINωｔ、▲▼COSωｔの２相電流信号を
得、これら電流信号から２相/3相変換器50によって３相
変換した瞬時有効電流値iRP、iSP、iTPを得る。これら
電流値は負荷電流のうちの基本波有効分電流になり、こ
れと負荷電流iR、iS、iTとの偏差を夫々得ることにより
基本波の無効電流分及び高調波の有効電流と無効電流分
を含む補償電流値iRC ＊、iSC ＊、iTC ＊を得る。
従って、負荷電流ｉα、ｉβから基本波の瞬時値有効電
流のみを検出し、これと負荷電流との偏差演算から基本
波の無効電流分と高調波電流分を含めた一括検出をする
ため、従来のように基本波の有効分と無効分及び高調波
の有効分と無効分を個々に検出するものに較べて回路構
成が簡単になる。
流のみを検出し、これと負荷電流との偏差演算から基本
波の無効電流分と高調波電流分を含めた一括検出をする
ため、従来のように基本波の有効分と無効分及び高調波
の有効分と無効分を個々に検出するものに較べて回路構
成が簡単になる。
なお、比例積分（PI）演算器51は電力補償装置（例えば
インバータ）の直流電圧を一定に保つための電圧制御系
を構成し、直流電圧設定値vdc＊と直流電圧検出値vdcと
の偏差によるPI演算結果を電流値▲▼の加減算補正
信号にする。
インバータ）の直流電圧を一定に保つための電圧制御系
を構成し、直流電圧設定値vdc＊と直流電圧検出値vdcと
の偏差によるPI演算結果を電流値▲▼の加減算補正
信号にする。
H.考案の効果 以上のとおり、本考案によれば、負荷電流から基本波の
瞬時有効電流分を求めて該負荷電流から引算することで
補償電流検出信号とするため、回路構成を簡単にしなが
ら無効電力と高調波電力の一括補償をするための補償電
流検出信号を得ることができる。
瞬時有効電流分を求めて該負荷電流から引算することで
補償電流検出信号とするため、回路構成を簡単にしなが
ら無効電力と高調波電力の一括補償をするための補償電
流検出信号を得ることができる。
第１図は本考案の一実施例を示す回路図、第２図は従来
の補償電流検出回路図である。 41……３相/2相変換回路、42……同期検出回路、43……
同期電圧波形発生回路、50……３相/2相変換回路。
の補償電流検出回路図である。 41……３相/2相変換回路、42……同期検出回路、43……
同期電圧波形発生回路、50……３相/2相変換回路。
Claims (1)
- 【請求項１】３相負荷電流信号を直交する２相電流信号
に変換する３相/2相変換手段（41）と、 電源電圧に同期した正弦波信号と余弦波信号を得る同期
電圧波形発生手段（42、43）と、 前記２相電流信号に正弦波信号及び余弦波信号を乗算し
て基本波の瞬時有効電流信号を得る瞬時有効電流演算手
段（44、45、46）と、 前記瞬時有効電流信号の定常的な値を得るローパスフィ
ルタ（47）と、 前記定常的な値の有効電流信号に前記正弦波信号及び余
弦波信号を乗算して直交する２相電流信号を得る乗算手
段（48、49）と、 前記乗算手段からの２相電流信号を３相の瞬時有効電流
信号に変換する２相/3相変換回路（50）とを備え、 前記３相の瞬時有効電流信号と前記３相負荷電流信号と
の偏差を補償電流検出信号とすることを特徴とする電力
補償装置の補償電流検出回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2574588U JPH073803Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 電力補償装置の補償電流検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2574588U JPH073803Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 電力補償装置の補償電流検出回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01131241U JPH01131241U (ja) | 1989-09-06 |
| JPH073803Y2 true JPH073803Y2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=31246749
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2574588U Expired - Lifetime JPH073803Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 電力補償装置の補償電流検出回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH073803Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2728575B2 (ja) * | 1991-06-14 | 1998-03-18 | 株式会社日立製作所 | 電力変換方法及び装置 |
-
1988
- 1988-02-26 JP JP2574588U patent/JPH073803Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01131241U (ja) | 1989-09-06 |
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