JPH1045949A - 粉体−樹脂複合体 - Google Patents

粉体−樹脂複合体

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JPH1045949A
JPH1045949A JP8221697A JP22169796A JPH1045949A JP H1045949 A JPH1045949 A JP H1045949A JP 8221697 A JP8221697 A JP 8221697A JP 22169796 A JP22169796 A JP 22169796A JP H1045949 A JPH1045949 A JP H1045949A
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JP
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powder
weight
parts
coupling agent
resin composite
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JP8221697A
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Eiji Takahashi
栄治 高橋
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Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電解質の存在下でも凝集を起こさない粉体を
提供する。 【課題の解決手段】 シランカップリング剤と当該シラ
ンカップリング剤と反応する反応性モノマー組成物で処
理した粉体を親水性樹脂で被覆してなる複合体を提供す
る。この複合体は優れた分散性を有し、電解質の影響も
受けにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散性或いは沈降
性を改善されたことを特徴とする、粉体−樹脂複合体組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ベンガラや酸化チタン等に代表される顔
料やマイカやセリサイト等の体質粉体等の粉体は、化粧
料、ペイント等の分野で広く用いられている。一般にこ
の様な粉体類の表面は等電点を有しており、水系溶媒に
対しては、いわゆる電気二重層を形成して分散するとさ
れている。従って、この様な分散系に於いては、この電
気二重層の形成を阻害する電解物質の存在下では、安定
な分散系が得られず、粉体凝集が起こることがしばしば
であった。特に、被膜剤や増粘剤として用いられるアク
リル酸系樹脂やアクリル酸系高分子はこの様な現象を起
こしやすいことが既に知られている。即ち、電解性物
質、取り分けアクリル酸系樹脂やアクリル酸系高分子と
共存しうる粉体分散系が求められているにもかかわら
ず、得られていないと言っても過言ではなかった。又、
この様なメカニズムでの分散では、作成直後安定であっ
ても、経時的に凝集・沈澱を引き起こすこともしばしば
であった。更に、親水性高分子をコア・シェル構造でコ
ーティングして分散安定性を向上させる手段も考案さ
れ、分散性は著しく向上したが、乳化重合の際に用いる
乳化剤がコア部分に入り込んでしまうと言う欠点が残っ
た。即ち、経時的にも安定な粉体分散系は求められてい
るにもかかわらず得られていないと言っても過言ではな
かった。
【0003】一方、シランカップリング剤を含むモノマ
ー組成物で処理した粉体と親水性樹脂とを含有する粉体
−樹脂複合体組成物はまだ知られておらず、従ってこの
ものが分散性に優れることも全く知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
下行われたものであり、優れた分散性を有する、即ち、
被膜剤や増粘剤として用いられるアクリル酸系樹脂やア
クリル酸系高分子等の電解質の存在下でも凝集しない粉
体組成物を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこの様な状
況に鑑みて、粉体を安定に水系溶媒に分散すべく鋭意研
究を重ねた結果、シランカップリング剤を含むモノマー
組成物で処理した粉体と親水性樹脂とを含有する粉体−
樹脂複合体組成物にその様な性質を見いだし発明を完成
させた。以下、本発明について、発明の実施の形態を中
心に詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の粉体−樹脂複合体組成物 本発明の粉体−樹脂複合体組成物はシランカップリング
剤を含むモノマー組成物で処理した粉体と親水性樹脂と
を含有することを特徴とする。本発明の組成物における
シランカップリング剤と粉体の組成比は1:100〜
1:1であり、1:50〜1:5が更に好ましい。又、
粉体と親水性樹脂の好ましい組成比は、1:1000〜
1:10であり、1:500〜1:50が更に好まし
い。本発明の粉体−樹脂複合体組成物は、例えば、次の
ような手順で製造される。粉体をシランカップリング剤
を含む組成物で一段階又は数段階に分けて処理する。し
かる後に親水性樹脂でコーティングする。この時、親水
性樹脂によるコーティングは、前段階のシランカップリ
ング剤を含む組成物による処理と同時に行っても良い。
最も好ましい方法は、まず粉体を1−アクリロイルオキ
シ−3−トリメトキシシリルプロパン又は1−メタアク
リロイルオキシ−3−トリメトキシシリルプロパン等の
反応性基を有するシランカップリング剤で処理し、この
反応基と反応しうるモノマーを反応させながら、親水性
樹脂をコーティングする方法である。この様な方法によ
れば、親水性樹脂によって粉体が緊密に被覆されるため
である。
【0007】(2)本発明で用いる粉体 本発明で用いることの出来る粉体は、シランカップリン
グ剤が有効に作用するものであれば特段の限定無く用い
ることが出来る。この様な粉体としては、例えば、酸化
チタン、ベンガラ、群青、紺青、黄色酸化鉄、酸化亜
鉛、酸化クロム、水酸化クロム等の顔料類や、マイカ、
セリサイト、タルク等の体質粉体、チタンマイカ等のパ
ール剤等が例示できる。これらの粉体を、例えば、金属
石鹸処理やアルミナ処理、シリカ処理、燐酸処理などの
表面処理したものも、本発明の効果を損なわない限りに
於いて使用することが出来る。粉体は唯一種を用いても
良いし、二種以上を用いても良い。
【0008】(3)本発明で用いるシランカップリング
剤 本発明で用いるシランカップリング剤としては、塩素原
子等のハロゲン原子やメトキシ基等のアルコキシ基等の
脱離基とアクリロイル基やメタアクリロイル基等の反応
性基を有するシラン誘導体であれば特段の限定無く用い
ることが出来る。これらの内で好ましいものは、1−ア
クリロイルオキシ−3−トリメトキシシリルプロパン又
は1−メタアクリロイルオキシ−3−トリメトキシシリ
ルプロパンである。かかるシランカップリング剤はメタ
ノールやイソプロパノールを溶媒として遊星ボールミル
等で良く粉体の表面になじませた後、加熱すれば粉体の
表面にカップリングさせることが出来る。又、単独又は
溶媒とともにメカノケミカル的操作によってにカップリ
ングする事も可能である。好ましい方法はメカノケミカ
ルによるカップリング法である。シランカップリングし
た後すぐさま次ステップの親水性高分子によってコーテ
ィングすることも可能であるが、シランカップリング剤
による処理をした後に、当該シランカップリング剤と反
応可能な反応性モノマーと反応させることが本発明では
望ましい。反応性モノマーとの反応は、シランカップリ
ングと同時に行っても良いし、シランカップリングを行
った後、反応性モノマーで処理ししかる後次ステップの
親水性高分子によるコーティングを行っても良いし、次
ステップである親水性高分子によるコーティングと同時
に行っても良い。これらの方法で最も好ましいものは、
シランカップリングした後、反応性モノマーとの反応と
親水性高分子によるコーティングを同時に行う方法であ
る。反応性モノマーとしては、シランカップリング剤の
反応性基即ち不法和結合と反応するものであれば特段の
限定を受けず用いることが出来る。この様な反応性モノ
マーとしては、例えば、アクリル酸、アクリル酸アルキ
ル、メタアクリル酸、メタアクリル酸アルキル等のアク
リル酸或いはメタアクリル酸誘導体が好ましく例示で
き、これらの中では、2−エチルヘキシルアクリレート
やメチルメタアクリレートが好ましく例示できる。これ
らとシランカップリング剤の反応性基との反応は、例え
ばアゾビスイソブチロニトリル、過硫酸カリウム、過硫
酸アンモニウム等の重合開始剤を用いて反応させればよ
い。好ましい粉体に対する反応性モノマーの割合は、粉
体:反応性モノマーの比が、1:1000〜1:10で
あり、より好ましくは1:500〜1:20であり、更
に好ましくは1:250〜1:30である場合である。
【0009】(4)本発明で用いる親水性高分子 本発明で持ちいる親水性高分子としては、親水性基を有
し水に一様に分散又は可溶化するものであれば特段の限
定無く用いることが出来、この様な高分子としては、ビ
ニルアルコール、アクリル酸、メタアクリル酸等を構成
モノマーに有する、重合体又は共重合体が例示できる。
この様な親水性高分子を例示すれば、ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、アクリル
酸−ビニルアルコールコポリマー、メタアクリル酸−ビ
ニルアルコールコポリマー、アクリル酸−メタアクリル
酸コポリマー及び/又はこれらのエステルが挙げられ
る。これらはただ一種を用いても、二種以上を組み合わ
せて用いても良い。更にこれ以外にも、本発明の効果を
損なわない範囲で、スチレン、α−メチルスチレン、ブ
タジエン、アクリロニトリルをコポリマーの成分として
含有することが出来る。コポリマーに於いて、ビニルア
ルコール、アクリル酸、メタアクリル酸の構成割合は5
重量%以上が好ましく、より好ましくは10重量%以上
であり、更に好ましくは15重量%以上である。又、粉
体と親水性高分子の好ましい割合は、1:1000〜
1:10であり、より好ましくは1:500〜1:20
であり、更に好ましくは1:250〜1:30である。
これらを上記の如く反応性モノマーを反応させながら水
性溶媒中コーティングするのが最も好ましい本発明の粉
体−樹脂複合体の製造方法である。水性溶媒の量として
は、粘度が出てコーティングが阻害されない量であれば
良く、例えば、親水性高分子に対して1〜10倍量が好
ましい。この量は親水性高分子の種類により異なるの
で、試行錯誤で決定するのが望ましい。かくして得られ
た粉体−樹脂複合体は水性溶媒に対して分散性が優れる
上、通常の乳化重合体や粉体と異なり界面活性剤を用い
ずに水性溶媒に分散させることが可能である。
【0010】(5)本発明の粉体−樹脂複合体組成物 本発明の粉体−樹脂複合体組成物は上記粉体−樹脂複合
体を含有する事を特徴とする。本発明の粉体−樹脂複合
体組成物は粉体−樹脂複合体以外に水性溶媒、可塑剤、
親水性高分子、増粘剤、防腐剤等を含有することが出来
る。本発明の粉体−樹脂複合体組成物は上記粉体−樹脂
複合体を作成したときの反応液に、可塑剤や増粘剤等を
加えればよい。
【0011】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明について更に
詳細に説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を
受けないことは言うまでもない。
【0012】<参考例> 親水性樹脂の作成 攪拌機、還流冷却機、滴下ロート、温度計、窒素導入管
を装着した反応器にイソプロピルアルコール50重量部
を秤込み、窒素ガスを吹き込み溶存酸素を除去した。滴
下ロートより、イソプロパノール30重量部、スチレン
15重量部、α−メチルスチレン57重量部、アクリル
酸28重量部及びアゾビスイソブチロニトリル0.2重
量部を、攪拌下80℃まで昇温した反応器に滴下した。
モノマー滴下終了後2時間80℃で攪拌し、アゾビスイ
ソブチロニトリル0.2重量部をイソプロパノール10
重量部に溶解させた液を滴下した。3時間80℃で攪拌
を続けた後、アゾビスイソブチロニトリル0.1重量部
をイソプロパノール10重量部で溶解させた液を滴下
し、更に5時間80℃で攪拌を続けた。反応終了後、反
応液を室温に戻し、95%アンモニア水を加えて中和
し、水300重量部を加え、減圧濃縮し固形分30%の
親水性樹脂分散液1を得た。
【0013】<実施例1> 製造例 3%ステアリン酸アルミニウムコーティングルチル型酸
化チタンを600℃で焼成し、アルミナコーティング酸
化チタンと為し、これを0.5重量部秤り、1−アクリ
ロイルオキシ−3−トリメトキシシリルプロパン0.1
重量部、メタノール10重量部、水20重量部、スチレ
ン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体(モノマ
ーの構成比15:57:28)0.15重量部を加え、
遊星ボールミルで200r.p.m.4時間処理し、溶
媒を減圧溜去した後、窒素置換し、スチレン−α−メチ
ルスチレン−アクリル酸共重合体(モノマーの構成比1
5:57:28)15重量部、水35重量部、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル2重量部加え、窒素置
換し、攪拌しながら2−エチルヘキシルアクリレートを
50重量部滴下し、75℃に昇温し、過硫酸アンモニウ
ム0.5重量部を水10重量部に溶かして滴下し、70
〜75℃で2時間攪拌を続けた。過硫酸アンモニウム
0.2重量部を水10重量部に溶かして加え、2時間攪
拌し反応を止めて、濃アンモニア水により中和した。粉
体−樹脂複合体組成物1を得た。このものは40℃で1
週間放置しても沈降しなかった。対照として、同じ粉体
0.5重量部を水65重量部とスチレン−α−メチルス
チレン−アクリル酸共重合体(モノマーの構成比15:
57:28)15重量部とジエチレングリコールモノブ
チルエーテル2重量部とを遊星ボールミルで処理したも
のは、40℃で1週間放置すると、完全に2層分離して
いた。これより本発明の粉体−樹脂複合体は分散性に優
れることが判る。
【0014】<実施例2> 製造例 3%ステアリン酸アルミニウムコーティングルチル型酸
化チタンを600℃で焼成し、アルミナコーティング酸
化チタンと為し、これを0.5重量部秤り、1−メタア
クリロイルオキシ−3−トリメトキシシリルプロパン
0.1重量部、メタノール10重量部、水20重量部、
ポリビニルアルコール0.15重量部を加え、遊星ボー
ルミルで200r.p.m.4時間処理し、これに水を
加え遠心分離して水洗し、水30mlを加えた。これを
窒素置換した後、ポリビニルアルコール15重量部、水
35重量部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル
2重量部加え、窒素置換し、攪拌しながらメチルメタア
クリレートを50重量部滴下し、75℃に昇温し、過硫
酸アンモニウム0.5重量部を水10重量部に溶かして
滴下し、70〜75℃で2時間攪拌を続けた。過硫酸ア
ンモニウム0.2重量部を水10重量部に溶かして加
え、2時間攪拌し反応を止めて、粉体−樹脂複合体組成
物2を得た。このものは40℃で1週間放置しても沈降
を見なかった。同じ粉体を実施例1と同様に15重量部
のポリビニルアルコールで処理した対照品は40℃で1
週間で完全2層分離していた。
【0015】<実施例3> 製造例 3%ステアリン酸アルミニウムコーティングルチル型酸
化チタンを600℃で焼成し、アルミナコーティング酸
化チタンと為し、これを5重量部秤り、1−アクリロイ
ルオキシ−3−トリメトキシシリルプロパン5重量部、
参考例の親水性樹脂分散液1を30重量部を加え、遊星
ボールミルで200r.p.m.4時間処理し、水30
重量部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル2重
量部加え、窒素置換し、攪拌しながら2−エチルヘキシ
ルアクリレートを50重量部滴下し、75℃に昇温し、
過硫酸アンモニウム0.5重量部を水10重量部に溶か
して滴下し、70〜75℃で2時間攪拌を続けた。過硫
酸アンモニウム0.2重量部を水10重量部に溶かして
加え、2時間攪拌し反応を止めて中和し、粉体−樹脂複
合体組成物1を得た。このものは40℃で1週間放置し
ても沈降しなかった。対照として、同じ粉体0.5重量
部を水50重量部と親水性樹脂分散液3を30重量部と
ジエチレングリコールモノブチルエーテル2重量部とを
遊星ボールミルで処理したものは、40℃で1週間放置
すると、完全に2層分離していた。これより本発明の粉
体−樹脂複合体は分散性に優れることが判る。
【0016】<実施例4> 製造例 実施例3の粉体をベンガラに置き換えて同様に処理し
て、粉体−樹脂複合体組成物4を得た。このものは40
℃で1週間良好な分散性を維持した。対照として、同じ
粉体0.5重量部を水50重量部と親水性樹脂分散液1
を30重量部とジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル2重量部とを遊星ボールミルで処理したものは、40
℃で1週間放置すると、完全に2層分離していた。これ
より本発明の粉体−樹脂複合体は分散性に優れることが
判る。
【0017】<実施例5> 製造例 実施例3の粉体を黄色酸化鉄に置き換えて同様に処理し
て、粉体−樹脂複合体組成物5を得た。このものは40
℃で1週間良好な分散性を維持した。対照として、同じ
粉体0.5重量部を水50重量部と親水性樹脂分散液1
を30重量部とジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル2重量部とを遊星ボールミルで処理したものは、40
℃で1週間放置すると、完全に2層分離していた。これ
より本発明の粉体−樹脂複合体は分散性に優れることが
判る。
【0018】<実施例6> 製造例 実施例3の粉体を紺青に置き換えて同様に処理して、粉
体−樹脂複合体組成物6を得た。このものは40℃で1
週間良好な分散性を維持した。対照として、対照とし
て、同じ粉体0.5重量部を水50重量部と親水性樹脂
分散液1を30重量部とジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル2重量部とを遊星ボールミルで処理したもの
は、40℃で1週間放置すると、完全に2層分離してい
た。これより本発明の粉体−樹脂複合体は分散性に優れ
ることが判る。
【0019】<実施例7> 製造例 実施例3の粉体を群青に置き換えて同様に処理して、粉
体−樹脂複合体組成物7を得た。このものは40℃で1
週間良好な分散性を維持した。対照として、同じ粉体
0.5重量部を水50重量部と親水性樹脂分散液1を3
0重量部とジエチレングリコールモノブチルエーテル2
重量部とを遊星ボールミルで処理したものは、40℃で
1週間放置すると、完全に2層分離していた。これより
本発明の粉体−樹脂複合体は分散性に優れることが判
る。
【0020】<実施例8> 製造例 実施例3の粉体をタルクに置き換えて同様に処理して、
粉体−樹脂複合体組成物8を得た。このものは40℃で
1週間良好な分散性を維持した。対照として、同じ粉体
0.5重量部を水50重量部と親水性樹脂分散液1を3
0重量部とジエチレングリコールモノブチルエーテル2
重量部とを遊星ボールミルで処理したものは、40℃で
1週間放置すると、完全に2層分離していた。これより
本発明の粉体−樹脂複合体は分散性に優れることが判
る。
【0021】<実施例9> 製造例 実施例3の粉体をタルクに置き換えて同様に処理して、
粉体−樹脂複合体組成物9を得た。このものは40℃で
1週間良好な分散性を維持した。対照として、同じ粉体
0.5重量部を水50重量部と親水性樹脂分散液1を3
0重量部とジエチレングリコールモノブチルエーテル2
重量部とを遊星ボールミルで処理したものは、40℃で
1週間放置すると、完全に2層分離していた。これより
本発明の粉体−樹脂複合体は分散性に優れることが判
る。
【0022】<実施例10> 製造例 実施例3の粉体をセリサイトに置き換えて同様に処理し
て、粉体−樹脂複合体組成物10を得た。このものは4
0℃で1週間良好な分散性を維持した。対照として、同
じ粉体0.5重量部を水50重量部と親水性樹脂分散液
1を30重量部とジエチレングリコールモノブチルエー
テル2重量部とを遊星ボールミルで処理したものは、4
0℃で1週間放置すると、完全に2層分離していた。こ
れより本発明の粉体−樹脂複合体は分散性に優れること
が判る。
【0023】<実施例11> 製造例 実施例3の粉体をチタンマイカに置き換えて同様に処理
して、粉体−樹脂複合体組成物11を得た。このものは
40℃で1週間良好な分散性を維持した。対照として、
同じ粉体0.5重量部を水50重量部と親水性樹脂分散
液1を30重量部とジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル2重量部とを遊星ボールミルで処理したものは、
40℃で1週間放置すると、完全に2層分離していた。
これより本発明の粉体−樹脂複合体は分散性に優れるこ
とが判る。
【0024】<実施例12> 製造例 実施例3の粉体を虹彩箔に置き換えて同様に処理して、
粉体−樹脂複合体組成物12を得た。このものは40℃
で1週間良好な分散性を維持した。対照として、同じ粉
体0.5重量部を水50重量部と親水性樹脂分散液1を
30重量部とジエチレングリコールモノブチルエーテル
2重量部とを遊星ボールミルで処理したものは、40℃
で1週間放置すると、完全に2層分離していた。これよ
り本発明の粉体−樹脂複合体は分散性に優れることが判
る。
【0025】<実施例13> 製造例 3%ステアリン酸アルミニウムコーティングルチル型酸
化チタンを600℃で焼成し、アルミナコーティング酸
化チタンと為し、これを0.5重量部秤り、1−メタア
クリロイルオキシ−3−トリメトキシシリルプロパン
0.1重量部、メタノール10重量部、水20重量部、
イソブチルビニルエーテル−アクリル酸メチル−アクリ
ル酸共重合体(モノマー比15:15:70)0.15
重量部を加え、遊星ボールミルで200r.p.m.4
時間処理し、これに水を加え遠心分離して水洗し、水3
0mlを加えた。これを窒素置換した後、イソブチルビ
ニルエーテル−アクリル酸メチル−アクリル酸共重合体
(モノマー比15:15:70)15重量部、水35重
量部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル2重量
部加え、窒素置換し、攪拌しながらメチルメタアクリレ
ートを50重量部滴下し、75℃に昇温し、過硫酸アン
モニウム0.5重量部を水10重量部に溶かして滴下
し、70〜75℃で2時間攪拌を続けた。過硫酸アンモ
ニウム0.2重量部を水10重量部に溶かして加え、2
時間攪拌し反応を止めて、粉体−樹脂複合体組成物13
を得た。このものは40℃で1週間放置しても沈降を見
なかった。同じ粉体を実施例1と同様に15重量部のイ
ソブチルビニルエーテル−アクリル酸メチル−アクリル
酸共重合体(モノマー比15:15:70)で処理した
対照品は40℃で1週間で完全2層分離していた。
【0026】<実施例14> 試験例 実施例1〜13の粉体−樹脂複合体組成物40mlに1
0mlの1%塩化ナトリウム水溶液を加え、40℃で1
週間放置したが、何れのサンプルにも沈降や凝集は認め
られなかった。本発明の組成物は電解質の添加に対して
も影響を受けにくいことが判る。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、電解質の影響を受けに
くい良好な水性溶媒分散性を有する粉体組成物を得るこ
とが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09C 3/10 PBW C09C 3/10 PBW 3/12 PCH 3/12 PCH // C08L 43/04 LKA C08L 43/04 LKA

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シランカップリング剤で処理した粉体と
    親水性樹脂とを含有する粉体−樹脂複合体組成物。
  2. 【請求項2】 シランカップリング剤と当該シランカッ
    プリング剤と反応する反応性モノマー組成物で処理した
    粉体を親水性樹脂で被覆してなることを特徴とする、請
    求項1に記載の粉体−樹脂複合体組成物。
  3. 【請求項3】 シランカップリング剤が1−アクリロイ
    ルオキシ−3−トリメトキシシリルプロパン又は1−メ
    タアクリロイルオキシ−3−トリメトキシシリルプロパ
    ンである、請求項1又は2に記載の粉体−樹脂複合体組
    成物。
  4. 【請求項4】 親水性樹脂が、モノマー組成にアクリル
    酸、メタアクリル酸、ビニルアルコールから選ばれる1
    種乃至は2種以上を含有する重合体又は共重合体であ
    る、請求項1〜3何れか一項に記載の粉体−樹脂複合体
    組成物。
  5. 【請求項5】 粉体をシランカップリング剤をで処理
    し、シランカップリング剤と反応可能な反応性モノマー
    を反応させながら、親水性樹脂でコーティングする事を
    特徴とする、請求項1〜4何れか一項に記載の粉体−樹
    脂複合体組成物の製造法。
  6. 【請求項6】 粉体をシランカップリング剤で処理し、
    シランカップリング剤と反応可能な反応性モノマーを反
    応させながら、親水性樹脂でコーティングし得られた粉
    体−樹脂複合体組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008201853A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Hoya Corp 酸化チタン粒子含有非水性分散液の製造方法
JP2008544052A (ja) * 2005-06-21 2008-12-04 アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ 酸素含有無機粒状物質を変性する方法、それから得られる生成物、及びその使用方法
KR20240130073A (ko) 2021-12-29 2024-08-28 가부시키가이샤 코세 수중유형 유화 화장료

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