JPH1045474A - 熱分解炭素被覆黒鉛材の製造方法 - Google Patents

熱分解炭素被覆黒鉛材の製造方法

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JPH1045474A
JPH1045474A JP8203631A JP20363196A JPH1045474A JP H1045474 A JPH1045474 A JP H1045474A JP 8203631 A JP8203631 A JP 8203631A JP 20363196 A JP20363196 A JP 20363196A JP H1045474 A JPH1045474 A JP H1045474A
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JP
Japan
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graphite material
carbon
pyrolytic carbon
pyrolyzed carbon
coated
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Shinsuke Aida
信介 合田
Osamu Yoshimoto
修 吉本
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Toyo Tanso Co Ltd
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Toyo Tanso Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/50Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的低い温度で経済的に熱処理して熱分解
炭素被覆黒鉛材の耐酸化性を向上させ得るとともに、熱
分解炭素の内部はもとより表面の不純物等を低減させ得
る熱分解炭素被覆黒鉛材の製造方法を提供する。 【解決手段】 熱分解炭素被覆黒鉛材をハロゲンガス雰
囲気中で1500〜2500℃の温度で熱処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種用途に用いら
れる不純物が少なく且つ耐酸化性に優れた熱分解炭素被
覆黒鉛材の製造方法に関し、特には光ファイバー用炉心
管、半導体用治具、ヒータ、るつぼ等の高純度及び耐酸
化性が要求される用途に好適な耐酸化性に優れた熱分解
炭素被覆黒鉛材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の熱分解炭素被覆黒鉛材の製造方
法としては例えば特公平 7− 17468号公報に提案されて
いるものがある。同公報の従来技術に説明されているよ
うに、熱分解炭素被覆黒鉛材の製造法は通常熱CVD法
であり、その被覆温度は 400〜2100℃の範囲である。被
覆される熱分解炭素の膜のかさ密度は 1.4〜 2.2g/cm
3 であり、結晶子の大きさLc(002) は10〜 150Åの範囲
である。被覆温度の低い例としては、特公昭56− 35603
号公報に示されるハロゲン化炭化水素を原料とし、 400
〜1000℃で被覆する方法があり、高い温度の例として
は、特公昭56− 35603号公報に示される初めに1100〜16
00℃で、次いで1600〜2100℃で被覆する方法がある。ま
た熱分解黒鉛の製造法は熱分解炭素被覆黒鉛材の製造法
と類似しているが、熱分解黒鉛は膜を厚くつけて基材か
ら剥離させて製造するもので、膜が剥離すると製品にな
らない被覆材とは本質的にことなるものである。
【0003】そして、上記特公平 7− 17468号公報に提
案の発明では、炭素材料は酸化に対して抵抗力が小さい
欠点を有することを指摘するとともに、炭素材料に熱分
解炭素を被覆すると耐酸化性は向上するが、従来の 400
〜2100℃の温度で被覆した黒鉛材料ではその耐酸化性が
不十分であることを指摘し、これらの問題点を改善する
ために、黒鉛基材に1600〜2200℃の温度で 2.0g/cm3
以上のかさ密度を有する熱分解炭素を被覆し、次いでこ
の熱分解炭素被覆黒鉛基材を2500℃以上の温度で熱処理
する熱分解炭素被覆黒鉛材の製造法を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特公平
7− 17468号公報に提案の熱分解炭素被覆黒鉛材の製造
方法では、基材に熱分解炭素を被覆した後さらに2500℃
以上の温度で熱処理するもので、耐酸化性向上効果が期
待されるとしても、2500℃以上と言う高温雰囲気である
ため、耐熱構造の熱処理炉を必要とする上に、昇温時間
延いては熱処理時間が長くなり経済性が懸念される。ま
た被覆した熱分解炭素の多孔質化が懸念され、耐酸化性
が十分に得られないことが懸念される。
【0005】本発明は、上述した事情に基づいてなされ
たものであって、その目的は、比較的低い温度で経済的
に熱処理して熱分解炭素被覆黒鉛材の耐酸化性を向上さ
せ得るとともに、熱分解炭素の内部はもとより表面の不
純物等を低減させ得る熱分解炭素被覆黒鉛材の製造方法
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る熱分解炭素被覆黒鉛材の製造方法の
一つは、熱分解炭素被覆黒鉛材をハロゲンガス雰囲気中
で1500〜2500℃の温度で熱処理を施すものである。
【0007】そして、他の一つは、黒鉛基材に1600〜22
00℃の温度で熱分解炭素を被覆し、その後その熱分解炭
素被覆黒鉛材をハロゲンガス雰囲気中で1500〜2500℃の
温度で熱処理を施すものである。
【0008】従来、不純物の存在が微量であっても炭素
の乾式酸化は著しく促進される。その主な不純物として
はNa、K 、Mg、Ca、Fe、Cu、V 、Al、Ti、B 、Mn、Ni等
が上げられ、これらの不純物が微量であっても存在する
と触媒的に作用すると言われているが、本発明では、熱
分解炭素被覆黒鉛材の熱処理をフッ素ガス、塩素ガス、
臭素ガス等の単一又は複合したハロゲンガスの雰囲気中
で行うので、熱分解炭素の内部はもとより表面に前記不
純物が僅かに存在していても、それらをハロゲンガスと
反応させることができ、これにより比較的低い温度1500
〜2500℃で気化させ除去することができる。また、製造
過程でのハンドリングにより治具、切削工具類、手など
により付着した不純物についても同様にして除去するこ
とができることから、純度の高い熱分解炭素被覆黒鉛材
が得られるとともに、耐酸化性に優れる熱分解炭素被覆
黒鉛材が得られる。
【0009】また、上記のように熱処理温度が比較的低
い温度1500〜2500℃で可能になることから、設備面はも
とより昇温時間などの短縮化が図られ極めて経済的に高
純度で且つ耐酸化性に優れる熱分解炭素被覆黒鉛材が得
られる。また、熱処理温度を1500〜2500℃に限定する理
由は、1500℃以下ではハロゲンガスを用いた雰囲気中で
あっても上記不純物の除去がしにくくなり、また2500℃
以上では熱分解炭素層の多孔質化が懸念されるため、15
00〜2500℃の範囲内としたものである。
【0010】そして、上述した如き作用効果をより享受
するためには、黒鉛基材に熱分解炭素を被覆する際の温
度を1600〜2200℃とするのがよく、この温度で通常用い
られている熱CVD処理により被覆することで、不純物
の少ない、かさ密度が 2.0g/cm3 以上の熱分解炭素被
膜を被覆でき、より安定して高純度で且つ耐酸化性に優
れる熱分解炭素被覆黒鉛材を得ることができる。
【0011】なお、黒鉛基材としては通常の黒鉛材でも
よいが、炭素繊維強化炭素材であってもよく、炭素繊維
強化炭素材であれば、黒鉛材の熱膨張係数( 3〜 5程
度)より小さな熱膨張係数( 0.5〜 2程度)であり、被
覆された熱分解炭素の熱膨張係数に近くその差による剥
離問題が解消される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。縦20mm×横32mm×厚さ12.5mmの黒鉛基材を準備し、
その黒鉛基材をCVD処理条件〔原料ガス:メタンガス
及び水素ガス、処理温度:1800℃、炉内圧力:10torr、
処理時間: 3h〕の下でCVD処理を施し、表面に膜厚
20μmの熱分解炭素被膜を施した。
【0013】その後、上記熱分解炭素被覆黒鉛材を、熱
処理条件〔雰囲気ガス:四塩化炭素又はフロンガス等を
ガス化したハロゲンガス雰囲気、熱処理温度:2000℃、
炉内圧力:10torr、処理時間: 3h〕の下で熱処理し、
熱分解炭素の内部はもとより表面の不純物を除去し純化
を行った。
【0014】上記で得られた熱分解炭素被覆黒鉛材の金
属不純物含有量(ppb)を測定した後、これを電気炉に装
入し、 700℃の乾燥空気を 4l/min 供給して 4時間の
酸化消耗試験を行い、酸化消耗率OL(%)を測定した。
また比較例として上記CVD処理後の熱分解炭素被覆黒
鉛材を用いて同様の測定を行った。これらの測定結果を
併せて表1に示す。なお、酸化消耗率OL(%)は下記式
より求めた。 0L=(W1−W2)/W1× 100(%)-------- ただし、W1:酸化前の熱分解炭素被覆黒鉛材の重量
(g) W2:酸化後の熱分解炭素被覆黒鉛材の重量(g)
【0015】
【表1】
【0016】表1から明らかなように、比較例1、2で
は、熱分解炭素被膜の金属不純物含有量が高く、電気炉
での加熱の際に不純物による触媒作用により酸化反応が
進行するためポーラス(多孔質)化が進み、このため、
酸化消耗率が大きく耐酸化性が劣る。これに対して、本
発明例(実施例1、2)では、ハロゲンガス雰囲気中で
温度2000℃で熱処理を施しているので、熱分解炭素被膜
の純化が行われ、金属不純物含有量が低下するととも
に、被膜が緻密化され、これにより酸化消耗率が小さく
耐酸化性が優れる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る熱分
解炭素被覆黒鉛材の製造方法によれば、比較的低い温度
で経済的に熱処理を施し熱分解炭素被覆黒鉛材の耐酸化
性を向上させることができるとともに、熱分解炭素の内
部はもとより表面の不純物等が低減できる。従って、こ
のようにして製造された熱分解炭素被覆黒鉛材は、不純
物が少ない上に、被覆層が緻密で耐酸化性に優れてお
り、光ファイバー用炉心管、半導体用治具、ヒータ、原
子吸光分析用黒鉛炉(キュベット)、金属溶融用るつぼ
等の用途に適用して寿命延長を図ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱分解炭素被覆黒鉛材をハロゲンガス雰
    囲気中で1500〜2500℃の温度で熱処理を施すことを特徴
    とする熱分解炭素被覆黒鉛材の製造方法。
  2. 【請求項2】 黒鉛基材に1600〜2200℃の温度で熱分解
    炭素を被覆し、その後その熱分解炭素被覆黒鉛材をハロ
    ゲンガス雰囲気中で1500〜2500℃の温度で熱処理を施す
    ことを特徴とする熱分解炭素被覆黒鉛材の製造方法。
JP8203631A 1996-08-01 1996-08-01 熱分解炭素被覆黒鉛材の製造方法 Withdrawn JPH1045474A (ja)

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