JPH1045027A - 自動車の車体構造 - Google Patents
自動車の車体構造Info
- Publication number
- JPH1045027A JPH1045027A JP22306596A JP22306596A JPH1045027A JP H1045027 A JPH1045027 A JP H1045027A JP 22306596 A JP22306596 A JP 22306596A JP 22306596 A JP22306596 A JP 22306596A JP H1045027 A JPH1045027 A JP H1045027A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rigidity
- framework
- floor
- frame
- synthetic resin
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- Granted
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量化を損なわずにより一層の高剛性化を達
成する。 【解決手段】 内装材や床材といった車体に不可欠な部
材を高剛性の構造用合成樹脂材にて形成し、これをフレ
ームの枠組みに接着することにより、特別な補強材を設
けずに剛性を高める。
成する。 【解決手段】 内装材や床材といった車体に不可欠な部
材を高剛性の構造用合成樹脂材にて形成し、これをフレ
ームの枠組みに接着することにより、特別な補強材を設
けずに剛性を高める。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属管の溶接構造
からなるスペースフレーム形式の自動車の車体構造に関
するものである。
からなるスペースフレーム形式の自動車の車体構造に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】アルミニウム等の軽金属材料にて一定の
断面形状で押し出し成形された長尺の中空材は、比較的
自由に断面形状を設定し得る上、横方向と縦方向との厚
さを互いに異ならせて一体成形し得るので、使用の部位
に応じた所望の強度特性を高効率に得ることができるこ
とから、近時、自動車のフレーム構成材としての用途に
注目が集まりつつある。
断面形状で押し出し成形された長尺の中空材は、比較的
自由に断面形状を設定し得る上、横方向と縦方向との厚
さを互いに異ならせて一体成形し得るので、使用の部位
に応じた所望の強度特性を高効率に得ることができるこ
とから、近時、自動車のフレーム構成材としての用途に
注目が集まりつつある。
【０００３】このような金属管を溶接接続して形成した
所謂スペースフレームの場合、その剛性を高めるため
に、接合部に補強板を溶接する、接合部の溶接長を
大きくする、部材の肉厚を大きくする、などの手法が
従来採られていた。
所謂スペースフレームの場合、その剛性を高めるため
に、接合部に補強板を溶接する、接合部の溶接長を
大きくする、部材の肉厚を大きくする、などの手法が
従来採られていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、これら従来
の手法は、いずれも重量増大の要因となり、スペースフ
レーム本来の利点である軽量化を損なうという欠点があ
る。
の手法は、いずれも重量増大の要因となり、スペースフ
レーム本来の利点である軽量化を損なうという欠点があ
る。
【０００５】本発明は、このような従来技術に課せられ
た問題点、即ち軽量化を損なうことなくより一層の高剛
性化を達成することを目的に案出されたものである。
た問題点、即ち軽量化を損なうことなくより一層の高剛
性化を達成することを目的に案出されたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明に於いては、内装材や床材といった車体
に不可欠な部材を高剛性の構造用合成樹脂材にて形成
し、これをフレームの枠組みに接着して補強材を兼ねる
ものとした。
ために、本発明に於いては、内装材や床材といった車体
に不可欠な部材を高剛性の構造用合成樹脂材にて形成
し、これをフレームの枠組みに接着して補強材を兼ねる
ものとした。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。
明の構成を詳細に説明する。
【０００８】図１は、本発明に基づき構成された車体フ
レームの要部を示している。この車体フレームは、アル
ミニウム等の軽金属材料にて使用の部位に応じた最適な
断面形状で押し出し成形された一定断面の中空長尺材を
適宜に組み合わせて溶接接続したスペースフレームの構
成をとっている。
レームの要部を示している。この車体フレームは、アル
ミニウム等の軽金属材料にて使用の部位に応じた最適な
断面形状で押し出し成形された一定断面の中空長尺材を
適宜に組み合わせて溶接接続したスペースフレームの構
成をとっている。
【０００９】前後方向に延在したサイドシル１の上面に
は、センタピラー２の下端が溶接されている。そしてサ
イドシル１の内側面には、フロントフロアメンバ３が溶
接され、フロントフロアメンバ３の後端には、クロスメ
ンバ４を介してリアフロアサイドメンバ５が溶接され、
リアフロアサイドメンバ５の後端には、リアピラー６の
下端が溶接されている。またセンタピラー２とリアピラ
ー６との上下方向中間部同士は、前後方向に延在するサ
イドビーム７で接続されている。
は、センタピラー２の下端が溶接されている。そしてサ
イドシル１の内側面には、フロントフロアメンバ３が溶
接され、フロントフロアメンバ３の後端には、クロスメ
ンバ４を介してリアフロアサイドメンバ５が溶接され、
リアフロアサイドメンバ５の後端には、リアピラー６の
下端が溶接されている。またセンタピラー２とリアピラ
ー６との上下方向中間部同士は、前後方向に延在するサ
イドビーム７で接続されている。
【００１０】リアピラー６は、テールゲートの開口をで
きるだけ大きくとりたいがためにその上下方向中間部が
車幅方向外側に膨らんだ形に曲成されている。そしてそ
の上端は、ルーフサイドメンバ８の後端に溶接され、か
つ車幅方向に延在するルーフクロスメンバ９で左右が互
いに連結されている。リアピラー６の上下方向中間部の
最大膨出部には、後輪との干渉を避けて斜め上向きに曲
折されたサイドシル１の後端が溶接されている。またリ
アピラー６の中間部から下側の部分は、後輪との逃げを
とるために車幅方向内側へ湾曲させられている。
きるだけ大きくとりたいがためにその上下方向中間部が
車幅方向外側に膨らんだ形に曲成されている。そしてそ
の上端は、ルーフサイドメンバ８の後端に溶接され、か
つ車幅方向に延在するルーフクロスメンバ９で左右が互
いに連結されている。リアピラー６の上下方向中間部の
最大膨出部には、後輪との干渉を避けて斜め上向きに曲
折されたサイドシル１の後端が溶接されている。またリ
アピラー６の中間部から下側の部分は、後輪との逃げを
とるために車幅方向内側へ湾曲させられている。
【００１１】センタピラー２の下側部分、フロントフロ
アメンバ３、リアフロアサイドメンバ５、リアピラー６
の下側部分、及びサイドビーム７で構成された枠組みで
囲まれた概ね矩形の面は、図２に併せて示したように、
反応射出成形（Ｓ−ＲＩＭ）にて形成したＦＲＰ製の後
部内装パネル１０で閉じられている。この後部内装パネ
ル１０は、上記の枠組みに対し、例えばエポキシ系など
の反応硬化型樹脂接着剤を用いて接着されている。後部
内装パネル１０と枠組み構成部材との各接着部は、サイ
ドビーム７に対する部分を図３に、センタピラー２に対
する部分を図４に、リアフロアサイドメンバ５に対する
部分を図５に、リアピラー６に対する部分を図６に、そ
れぞれ示す。
アメンバ３、リアフロアサイドメンバ５、リアピラー６
の下側部分、及びサイドビーム７で構成された枠組みで
囲まれた概ね矩形の面は、図２に併せて示したように、
反応射出成形（Ｓ−ＲＩＭ）にて形成したＦＲＰ製の後
部内装パネル１０で閉じられている。この後部内装パネ
ル１０は、上記の枠組みに対し、例えばエポキシ系など
の反応硬化型樹脂接着剤を用いて接着されている。後部
内装パネル１０と枠組み構成部材との各接着部は、サイ
ドビーム７に対する部分を図３に、センタピラー２に対
する部分を図４に、リアフロアサイドメンバ５に対する
部分を図５に、リアピラー６に対する部分を図６に、そ
れぞれ示す。
【００１２】後部内装パネル１０は、例えば後席用の肘
掛け１１や、ホイールハウス１２等を一体形成している
ために比較的大きな凹凸のある立体的な構成となってい
る。そのため、単なる平板状部材に比べて捻れ剛性の高
い部材に仕上がっている。従って、このような高剛性の
合成樹脂部材をもって枠組みで囲まれた面を閉じること
により、専用の補強部材を別途付加することなくフレー
ム全体の曲げ及び捻り剛性をより一層高めることができ
る。
掛け１１や、ホイールハウス１２等を一体形成している
ために比較的大きな凹凸のある立体的な構成となってい
る。そのため、単なる平板状部材に比べて捻れ剛性の高
い部材に仕上がっている。従って、このような高剛性の
合成樹脂部材をもって枠組みで囲まれた面を閉じること
により、専用の補強部材を別途付加することなくフレー
ム全体の曲げ及び捻り剛性をより一層高めることができ
る。
【００１３】
【発明の効果】このように本発明によれば、従来は単な
る内張りとして装飾的な意味しか持たなかった内装材
を、高剛性の構造用合成樹脂材にて一体成形し、それを
フレームの枠組みに接着するものとしたので、特に補強
部材を用いずに車体剛性を高めることができる。従っ
て、軽量化が損なわれずに済み、しかも部品点数の増大
を招かずに済むので、コストダウンに効果的である。
る内張りとして装飾的な意味しか持たなかった内装材
を、高剛性の構造用合成樹脂材にて一体成形し、それを
フレームの枠組みに接着するものとしたので、特に補強
部材を用いずに車体剛性を高めることができる。従っ
て、軽量化が損なわれずに済み、しかも部品点数の増大
を招かずに済むので、コストダウンに効果的である。
【図１】本発明が適用された車体フレームの要部斜視
図。
図。
【図２】車体の中心側から見た要部側面図。
【図３】図２に於けるIII−III線断面図。
【図４】図２に於けるIV−IV線断面図。
【図５】図２に於けるV−V線断面図。
【図６】図２に於けるVI−VI線断面図。
１ サイドシル ２ センタピラー ３ フロントフロアメンバ ４ クロスメンバ ５ リアフロアサイドメンバ ６ リアピラー ７ サイドビーム ８ ルーフサイドメンバ ９ ルーフクロスメンバ １０ 後部内装パネル １１ 後席用の肘掛け １２ ホイールハウス
Claims (1)
- 【請求項１】 スペースフレーム形式の自動車の車体構
造であって、 高剛性の構造用合成樹脂材にて内装材を形成し、該内装
材をフレームの枠組みに接着したことを特徴とする自動
車の車体構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22306596A JP3370238B2 (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | 自動車の車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22306596A JP3370238B2 (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | 自動車の車体構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1045027A true JPH1045027A (ja) | 1998-02-17 |
| JP3370238B2 JP3370238B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=16792287
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22306596A Expired - Fee Related JP3370238B2 (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | 自動車の車体構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3370238B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007126030A (ja) * | 2005-11-04 | 2007-05-24 | Mazda Motor Corp | 車両の側面衝突用乗員保護装置 |
| CN100335334C (zh) * | 2003-12-16 | 2007-09-05 | 标致雪铁龙汽车股份有限公司 | 一后悬臂加强件加固的车辆结构 |
| WO2009122178A1 (en) * | 2008-04-04 | 2009-10-08 | Gordon Murray Design Limited | Vehicle chassis |
| WO2010149981A1 (en) * | 2009-06-25 | 2010-12-29 | Gordon Murray Design Limited | Vehicle chassis |
| WO2013191093A1 (ja) | 2012-06-22 | 2013-12-27 | 東レ株式会社 | Ｆｒｐ製部材 |
| WO2014009271A1 (en) * | 2012-07-10 | 2014-01-16 | Gordon Murray Design Limited | Vehicle bodywork and method of constructing the vehicle |
| CN110406480A (zh) * | 2019-08-31 | 2019-11-05 | 江苏精格锐环保科技有限公司 | 一种suv改装车身骨架包覆物 |
-
1996
- 1996-08-05 JP JP22306596A patent/JP3370238B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100335334C (zh) * | 2003-12-16 | 2007-09-05 | 标致雪铁龙汽车股份有限公司 | 一后悬臂加强件加固的车辆结构 |
| JP2007126030A (ja) * | 2005-11-04 | 2007-05-24 | Mazda Motor Corp | 車両の側面衝突用乗員保護装置 |
| WO2009122178A1 (en) * | 2008-04-04 | 2009-10-08 | Gordon Murray Design Limited | Vehicle chassis |
| US9211914B2 (en) | 2008-04-04 | 2015-12-15 | Gordon Murray Design Limited | Vehicle chassis |
| JP2011516329A (ja) * | 2008-04-04 | 2011-05-26 | ゴードン・マレー・デザイン・リミテッド | 車両シャーシ |
| EP2578474A1 (en) * | 2008-04-04 | 2013-04-10 | Gordon Murray Design Limited | Vehicle Chassis |
| EP2757025A3 (en) * | 2009-06-25 | 2014-08-13 | Gordon Murray Design Limited | Vehicle chassis |
| EP2757025A2 (en) * | 2009-06-25 | 2014-07-23 | Gordon Murray Design Limited | Vehicle chassis |
| US9016774B2 (en) | 2009-06-25 | 2015-04-28 | Gordon Murray Design Limited | Vehicle chassis |
| WO2010149981A1 (en) * | 2009-06-25 | 2010-12-29 | Gordon Murray Design Limited | Vehicle chassis |
| WO2013191093A1 (ja) | 2012-06-22 | 2013-12-27 | 東レ株式会社 | Ｆｒｐ製部材 |
| WO2014009271A1 (en) * | 2012-07-10 | 2014-01-16 | Gordon Murray Design Limited | Vehicle bodywork and method of constructing the vehicle |
| US9428227B2 (en) | 2012-07-10 | 2016-08-30 | Gordon Murray Design Limited | Vehicle bodywork |
| CN110406480A (zh) * | 2019-08-31 | 2019-11-05 | 江苏精格锐环保科技有限公司 | 一种suv改装车身骨架包覆物 |
| CN110406480B (zh) * | 2019-08-31 | 2024-04-26 | 江苏精格锐环保科技有限公司 | 一种suv改装车身骨架包覆物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3370238B2 (ja) | 2003-01-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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