JPH1044880A - ラゲージフロアトリム - Google Patents

ラゲージフロアトリム

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JPH1044880A
JPH1044880A JP20857196A JP20857196A JPH1044880A JP H1044880 A JPH1044880 A JP H1044880A JP 20857196 A JP20857196 A JP 20857196A JP 20857196 A JP20857196 A JP 20857196A JP H1044880 A JPH1044880 A JP H1044880A
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lower core
luggage floor
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JP20857196A
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Akiyoshi Hotta
昭義 堀田
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 かなりの重量に耐え得る強度をもつように二
重芯材表面に表皮材を貼付してなるラゲージフロアトリ
ムにおいて、表皮材の端末処理作業を簡素化するととも
に、表皮材端末部の浮き,剥がれを防止することによ
り、長期に亘り優れた意匠性を確保することを課題とす
る。 【解決手段】 上部芯材30と下部芯材40とからなる
二重芯材の表面を覆うように上部芯材30表面に上部芯
材30よりやや大きめにトリムされた表皮材60を接着
固定するとともに、表皮材60の外周に沿う折返し部6
1を下部芯材40の周縁フランジ41表面に接着固定す
ることにより、表皮材60の端末処理作業を簡素化する
とともに、表皮材60の折返し部61の浮き,剥がれを
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラゲージルーム
内のフロアパネル上に設置されるラゲージフロアトリム
に係り、特に、表皮材の端末処理を簡単かつ確実に行な
うことができるラゲージフロアトリムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、RV車等では、リヤシート後方
の後部荷物室(以下、ラゲージルームという)が広く設
定されており、大型の荷物類を多く搭載できるようにな
っている。
【0003】図8はRV車のラゲージ空間を示すもの
で、ラゲージフロアの後部側は、中央にラゲージフロア
トリム1、その後縁に設置されるリヤプレート2、両者
の左右側に設置されるホイルハウスリヤ3等の内装トリ
ムが装着されており、ラゲージルーム内の美観向上並び
に搭載荷物の保護を図るようにしている。
【0004】ところで、ラゲージフロア内に大型の荷物
を多く搭載できるように、通常、ラゲージフロアトリム
1は、図9に示すように強度を確保するために二重芯材
構造を採用している。
【0005】すなわち、ほぼフラットな板材からなる上
部芯材4と、ボスやリブ等を一体成形する関係で成形性
に優れた下部芯材5とから構成されており、下部芯材5
に設けた取付用ボス5aを上部芯材4の取付孔4aを通
じてビス6を締付固定することにより、上部芯材4と下
部芯材5とが強固に連結されており、ビス6の頭部並び
に上部芯材4の切断木口を隠すために、カーペット等の
表皮材7を上部芯材4の表面に貼着している。
【0006】そして、この表皮材7の外周を裏面側に折
り返し、この外周折返し部7aを上部芯材4と下部芯材
5との間の隙間dを通じて上部芯材4の裏面側に差込処
理することにより、表皮材7の端末処理を行なっている
のが実情である。
【0007】このとき、表皮材7の外周折返し部7a
は、上部芯材4の裏面側に接着固定されていない。
【0008】その理由としては、表皮材7の外周折返し
部7aの裏面に接着剤を塗布した場合、外周折返し部7
aの折返し作業の際、下部芯材5のフランジ5b表面に
接着剤が付着して、製品面が汚れるため、表皮材7の外
周折返し部7aには接着剤を塗布しないで隙間dから差
し込んで下部芯材5のフランジ部5bの上縁で保持する
という構成である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のラ
ゲージフロアトリム1においては、特に表皮材7の端末
処理において上部芯材4と下部芯材5のフランジ部5b
との間の隙間dを通じて外周折返し部7aを差込み操作
するという極めて面倒な処理が必要となり、作業工数が
嵩み、コストアップを招来するという欠点が指摘されて
いる。
【0010】そして、この表皮材7の外周折返し部7a
の差込み作業において、隙間dを狭く設定した場合、作
業が非常にやりずらく、作業性が低下するという欠点が
ある一方、逆に隙間dを大きく設定した場合、作業はや
り易くなるけれども、間隙が目立ち、見栄えの低下を招
くとともに、少しの外力で外周折返し部7aが外部に飛
び出し、見栄えの低下を招くという欠点があった。
【0011】このように、ラゲージフロアトリム1の表
皮材7の外周処理において、表皮材7の端末処理に工数
がかかり、生産性を低下させる大きな要因となってい
る。
【0012】また、作業性を改善するために、上部芯材
4と下部芯材5のフランジ部5bとの隙間dを大きく設
定した場合、見栄えの低下や端末の剥離等の不具合が生
じ、このことは表皮材7の折返し部7aが接着剤で固定
されていないため、剥がれ不良が生じ易いという理由に
よる。
【0013】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、ラゲージルーム内のフロアパネル上に設置
され、強度,重量を考慮した二重芯材を有するラゲージ
フロアトリムにおいて、表皮材の端末処理作業を簡単か
つ確実に行なうことにより、生産性の向上、並びに優れ
た外観意匠性を長期に亘り確保できるラゲージフロアト
リムを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、二重芯材の表面に表皮材を被覆して構成
され、ラゲージルーム内のフロアパネル面に設置される
ラゲージフロアトリムにおいて、前記表皮材は、上部芯
材の外形よりもやや大きめにトリム処理され、表皮材の
外周折返し部が下部芯材の周縁フランジ面に接着処理さ
れていることを特徴とする。
【0015】ここで、ラゲージフロアトリムの芯部は二
重芯材構造が採用されており、上部芯材と下部芯材とが
所定クリアランスを介して連結固定されている。
【0016】まず、上部芯材としては適度の剛性を備え
たフラット状のもので、複合樹脂板,繊維板等から適宜
選択されて良く、コスト,強度等を考慮すれば、フィラ
ーを混入したポリプロピレン樹脂板が好ましく、コール
ドプレス成形により所望のフラット形状に成形されてい
る。
【0017】一方、下部芯材としては、周縁にフランジ
部を形成するとともに、所定箇所にリブを備えた取付用
ボスを立設することから、PP,PE,ABS樹脂等の
熱可塑性樹脂を射出成形、あるいはモールドプレス成形
により所要形状に成形されている。
【0018】そして、上部芯材と下部芯材との連結構造
としては、下部芯材に形成された取付用ボスに対応して
上部芯材には取付孔が開設されており、下部芯材の周縁
部に沿うフランジ上に上部芯材の端縁部分を載置すると
ともに、上部芯材の取付孔内に下部芯材の取付用ボス先
端部分を差し込んだ後、上部芯材の表面側からビスを取
付用ボス内に締付固定して上部芯材と下部芯材とが強固
に連結される。
【0019】尚、ラゲージフロアトリムの表面をフラッ
ト状に規制するために上部芯材と下部芯材とを連結する
ビスの頭部は薄い円盤状のものを使用する。
【0020】次に、上述した二重芯材の表面を被覆する
表皮材としては、カーペット,クロス,不織布,樹脂シ
ート,樹脂シート裏面にクッション材を裏打ちした積層
樹脂シート等の使用が可能であり、これら表皮材は上部
芯材の外形状よりやや大きめにトリムされ、上部芯材の
表面に接着剤を介して接着固定されるとともに、表皮材
の外周部を下側に折り返し、下部芯材の周縁フランジ表
面にこれも接着止めされる。
【0021】尚、表皮材の外周折返し部の固定構造とし
て、接着止めとタッカー止めとを併用して行なっても良
い。
【0022】更に、本発明においては、表皮材の折返し
端末に対応する下部芯材側に凸部あるいは段部を設定す
るか、また、表皮材の折返し端末を覆うカバー片が下部
芯材の周縁フランジ面に形成されていても良い。
【0023】以上の構成から明らかなように、表皮材は
上部芯材の外形状よりもやや大きくトリムされており、
表皮材の外周に沿う折返し部を下部芯材のフランジ面に
接着固定すればよいため、従来の表皮材端末の差込み作
業という面倒な端末処理作業が廃止できる。
【0024】更に、表皮材の外周に沿う折返し部は、下
部芯材の周縁フランジ面に接着固定されているため、浮
き,剥がれが生じない。
【0025】また、表皮材の外周折返し部の端末に対応
するように下部芯材側に凸部,段部あるいはカバー片が
形成されていれば、表皮材の外周折返し部の端末に直接
手が触れることがない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るラゲージフロ
アトリムの実施形態について、添付図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0027】図1はRV車のラゲージルーム内に設置さ
れるラゲージフロアトリムを示す外観図、図2は同ラゲ
ージフロアトリムの要部構成を示す部分断面図、図3乃
至図5は同ラゲージフロアトリムの製作工程を示す説明
図、図6乃至図7は本発明に係るラゲージフロアトリム
の別実施形態を示す各要部断面図である。
【0028】図1,図2において、符号10はRV車の
後部に設定されるラゲージルームであり、このラゲージ
ルーム10内のラゲージフロアパネル(図示せず)上面
にラゲージフロアトリム20が設置されており、このラ
ゲージフロアトリム20の後縁に沿ってリヤプレート2
1及び両者の両側にはホイルハウストリム22等の内装
トリムが設置されており、ラゲージルーム10内の室内
美観の向上、並びにラゲージルーム10内に搭載する荷
物類の保護を図るようにしている。
【0029】そして、ラゲージフロアトリム20は、ラ
ゲージルーム10内にかなり重量の嵩む荷物類を搭載し
ても容易に変形せず、かつ、荷物類の搬入,搬出の際、
人がラゲージフロアトリム20上に乗っても変形しない
ように所望の強度を備えているとともに、ラゲージフロ
アトリム20の後縁側中央に設けた把手23に手を差し
込んで、ラゲージフロアトリム20の前縁側をヒンジと
して開閉可能に構成されており、図示しないラゲージフ
ロアパネルに設けた凹所内にスペアタイヤ等を収容する
ようになっている。
【0030】ところで、本発明に係るラゲージフロアト
リム20は、上述したように優れた強度を備える一方、
表皮材の端末処理を簡単かつ確実に行なうことが特徴で
ある。
【0031】すなわち、図2に示すように、ラゲージフ
ロアトリム20は、上部芯材30と下部芯材40との二
重芯材構造により所望の強度を確保するとともに、上部
芯材30の表面側にカーペット等の表皮材60が貼付さ
れて、ラゲージルーム10内の美観向上並びに搭載荷物
類の保護を図っている。
【0032】更に詳しくは、上部芯材30は木粉フィラ
ーを混入したポリプロピレン樹脂をTダイ押出成形機に
よりシート状に押し出し、シート状原反を予熱軟化させ
た後、コールドプレス成形により図示するフラット形状
に成形され、リヤプレート21及びホイルハウストリム
22等の隣接部品と合致する形状にトリム加工されてい
る。
【0033】尚、ポリプロピレン複合樹脂に替えて、P
P樹脂,ABS樹脂等の樹脂板や繊維板等を使用しても
良い。
【0034】また、この上部芯材30の厚みは本実施形
態では3.5mmに設定されている。
【0035】次いで、下部芯材40としては、成形樹脂
芯材が使用されており、本実施形態においてはタルクを
混入したポリプロピレン樹脂をスタンピングモールド成
形により2.5mmの厚みを有するように所要形状に成
形されており、この下部芯材40には、周縁に沿って上
部芯材30の外周縁を保持する周縁フランジ41が周設
されているとともに、上部芯材30と下部芯材40とを
ビス止め固定する関係で、下部芯材40の所定箇所には
上部芯材30側に伸びる取付用ボス42及び取付用ボス
42外周に連接するリブ43が立設形成されている。
【0036】そして、上部芯材30と下部芯材40と
は、ビス50を介して連結されており、これら上部芯材
30と下部芯材40の二重芯材の表面側を覆うように上
部芯材30の表面側に表皮材60が接着固定されてい
る。
【0037】上記表皮材60は、上部芯材30の外形状
よりやや大きめにトリムカットされており、表皮材60
の外周縁に沿う折返し部61は図2に示すように下部芯
材40の周縁フランジ41表面に接着固定され、更にタ
ッカー70により所定ピッチ間隔で機械止めされてい
る。
【0038】このように、表皮材60の折返し部61が
下部芯材40の周縁フランジ41表面に接着止め,機械
止めにより強固に固定されているほかに、表皮材60の
折返し部61の捲れをより効果的に防止するために、本
実施形態では、表皮材60の外周端末62に対峙するよ
うに、周縁フランジ41の下部表面に凸部44が外周に
沿って形成されている。
【0039】そして、この凸部44により表皮材60の
外周端末62に直接手に触れることがなく、表皮材60
の折返し部61の浮き,剥がれ等の可能性が極めて少な
いものとなる。
【0040】次いで、図3乃至図5に基づいて、ラゲー
ジフロアトリム20の製作手順について簡単に説明す
る。
【0041】まず、図3に示すように、上部芯材30と
下部芯材40とを連結する工程では、下部芯材40の周
縁フランジ41に上部芯材30の外周縁部が位置するよ
うに両者を位置決めし、更に、下部芯材40の取付用ボ
ス42が上部芯材30の取付孔31内に合致するように
両者を位置決めした後、ビス50を上部芯材30表面側
から挿入して締付固定することにより、上部芯材30と
下部芯材40とを強固に組み付ける。
【0042】尚、ビス50は頭部が薄い円盤状のものを
使用するのがラゲージフロアトリム20の表面に平滑感
を付与できて好ましい。
【0043】そして、ビス50により上部芯材30と下
部芯材40を組み付けた状態においては、下部芯材40
の周縁フランジ41及び取付用ボス42外周のリブ43
上面により上部芯材30が保持される形となり、上部芯
材30と下部芯材40とは周縁フランジ41の高さ寸法
分のクリアランスを持って強固に固定されている。
【0044】次いで、図4に示すように、スプレーガン
71により接着剤72を表皮材60の裏面全体に塗布す
る。
【0045】そして、接着剤72の塗布,乾燥が完了す
れば、図5に示すように、表皮材60を位置決めし、上
部芯材30の表面に表皮材60を接着固定するととも
に、表皮材60の外周に沿う折返し部61を図5中矢印
方向に折り返し、折返し部61を下部芯材40の周縁フ
ランジ41表面に強固に接着固定する。
【0046】その後、表皮材60の折返し部61に沿っ
て、タッカー70を所定ピッチ間隔毎に打ち込むことに
より製作が完了する。
【0047】尚、タッカー70による機械止めは必ずし
も行なう必要はないが、接着剤72による固定とタッカ
ー70による機械止めを併用すれば、経時変化により接
着剤72が劣化して接着強度が低下した場合においても
タッカー70による機械止めにより表皮材60の折返し
部61の浮き,剥がれ等の不具合は可及的に防止でき
る。
【0048】このように、本発明に係るラゲージフロア
トリム20は、表皮材60の折返し部61を下部芯材4
0の周縁フランジ41表面に接着固定するという構成で
あるため、従来のように表皮材の折返し端末を狭い隙間
内に差し込むという面倒な作業を廃止でき、作業能率を
著しく向上させることができるとともに、従来、表皮材
の外周端末を芯材間で保持するという構成であったが、
強固に接着固定することにより、長期に亘り表皮材60
折返し部61の浮き,剥がれがなく、良好な外観意匠性
を長期に亘り保証することができる。
【0049】更に、下部芯材40の周縁フランジ41に
突設されている凸部44により、表皮材60の外周端末
62のめくれ防止機能を備えている他に、この凸部44
を基準として、表皮材60の外周端末62の位置決めも
容易に行なえ、表皮材60のセット作業がやり易くなる
という利点もある。
【0050】次いで、図6,図7は本発明に係るラゲー
ジフロアトリム20の別実施形態を示すものであり、図
6は表皮材60の折返し部61の寸法を長く設定して、
外周端末62が下部芯材40のコーナー部を越えたとこ
ろまで延長し、この部分に段部45が形成されている。
【0051】この実施形態の利点としては、ラゲージフ
ロアトリム20を開閉操作した場合においても、表皮材
60の外周端末62が外部に目立つことがなく、更に意
匠性が向上するとともに、段部45により表皮材60の
外周端末62の剥がれも防止できる。
【0052】また、図7に示す実施形態は、下部芯材4
0の周縁フランジ41面の外周に沿って略L字状のカバ
ー片46を形成し、周縁フランジ41面とカバー片46
との間に形成される溝部47内に表皮材60の外周端末
62を収容するという構成である。
【0053】尚、カバー片46にガイド用の傾斜面46
aが形成されていれば、溝部47内への表皮材60の外
周端末62の挿入がやり易くなる。
【0054】そして、この実施形態においても下部芯材
40の周縁フランジ41面に表皮材60の折返し部61
を接着固定することは変わりがなく、特に、下部芯材4
0の溝部47内に表皮材60の外周端末62を挿入する
ことにより、表皮材60の浮き,剥がれ等の不具合を一
層完璧に抑えることができるとともに、周縁見栄えが向
上するという利点がある。
【0055】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
【0056】(1)本発明に係るラゲージフロアトリム
は、二重芯材表面を被覆する表皮材の折返し部を下部芯
材の周縁フランジ表面に接着固定するという構成である
ため、従来のように芯材間の隙間に表皮材端末を差し込
むという面倒な作業を廃止でき、表皮材の外周縁部を折
り返して接着固定するという簡単な作業で済み、作業能
率を著しく向上させることができるという効果を有す
る。
【0057】(2)本発明に係るラゲージフロアトリム
は、二重芯材表面を被覆する表皮材の外周折返し部を下
部芯材の周縁フランジ面に接着固定するというものであ
るから、従来のように二重芯材の端縁部分で表皮材端末
を保持するという構成ではなく、表皮材外周部の浮き,
剥がれを可及的に防止でき、長期に亘り優れた意匠性を
確保できるという効果を有する。
【0058】(3)本発明に係るラゲージフロアトリム
は、二重芯材表面を被覆する表皮材の外周折返し部を下
部芯材の周縁フランジ面に接着固定するとともに、表皮
材の外周端末に対応して下部芯材側に端末突当て用の凸
部,段部を形成するか、あるいは、表皮材の外周端末を
収容する保持するカバー片を形成すれば、表皮材の外周
端末に直接手が触れることがなく、表皮材の外周折返し
部の剥がれ等をより確実に防止することが可能となり、
意匠性をより向上させることができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラゲージフロアトリムの一実施形
態を示す外観図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明に係るラゲージフロアトリムにおける二
重芯材の連結工程を示す説明図。
【図4】本発明に係るラゲージフロアトリムにおける表
皮材の接着剤塗布工程を示す説明図。
【図5】本発明に係るラゲージフロアトリムにおける表
皮材の折返し工程を示す説明図。
【図6】本発明に係るラゲージフロアトリムの別実施形
態を示す要部断面図。
【図7】本発明に係るラゲージフロアトリムの更に別実
施形態を示す要部断面図。
【図8】ラゲージルームを示す外観図。
【図9】従来のラゲージフロアトリムにおける表皮材の
端末処理工程を示す説明図。
【符号の説明】
10 ラゲージルーム 20 ラゲージフロアトリム 30 上部芯材 31 取付孔 40 下部芯材 41 周縁フランジ 44 凸部 45 段部 46 カバー片 47 溝部 50 ビス 60 表皮材 61 折返し部 62 外周端末 70 タッカー 72 接着剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二重芯材(30,40)の表面に表皮材
    (60)を被覆して構成され、ラゲージルーム(10)
    内のフロアパネル面に設置されるラゲージフロアトリム
    において、 前記表皮材(60)は、上部芯材(30)の外形よりも
    やや大きめにトリム処理され、表皮材(60)の外周折
    返し部(61)が下部芯材(40)の周縁フランジ(4
    1)面に接着処理されていることを特徴とするラゲージ
    フロアトリム。
  2. 【請求項2】 前記下部芯材(40)に表皮材(60)
    の厚みにほぼ相当する凸部(44)、あるいは段部(4
    5)が形成され、この凸部(44)、あるいは段部(4
    5)に表皮材(60)の外周端末(62)が突き当てら
    れていることを特徴とする請求項1記載のラゲージフロ
    アトリム。
  3. 【請求項3】 前記下部芯材(40)の周縁フランジ
    (41)の全周に沿って、表皮材(60)の外周端末
    (62)を覆うカバー片(46)が形成されていること
    を特徴とする請求項1記載のラゲージフロアトリム。
JP20857196A 1996-08-07 1996-08-07 ラゲージフロアトリム Withdrawn JPH1044880A (ja)

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