JPH026712Y2 - - Google Patents
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- JPH026712Y2 JPH026712Y2 JP10572084U JP10572084U JPH026712Y2 JP H026712 Y2 JPH026712 Y2 JP H026712Y2 JP 10572084 U JP10572084 U JP 10572084U JP 10572084 U JP10572084 U JP 10572084U JP H026712 Y2 JPH026712 Y2 JP H026712Y2
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- Japan
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- enclosure
- gasket
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- protector
- speaker
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Landscapes
- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の技術分野〕
この考案は車載用または可搬用のスピーカ装置
のスピーカボツクスに関するものである。
のスピーカボツクスに関するものである。
カーステレオなどに用いられる箱形スピーカの
うち、リアパーセルトレイ上に置かれるものは、
車のリアウインドとスピーカボツクスとの間に緩
衝材を設けるのが通例である。
うち、リアパーセルトレイ上に置かれるものは、
車のリアウインドとスピーカボツクスとの間に緩
衝材を設けるのが通例である。
第1図は、車載用のスピーカボツクスを背後か
ら見た外観図であり、第2図はそのスピーカボツ
クスを自動車に設置した状態を示す側面図であ
る。
ら見た外観図であり、第2図はそのスピーカボツ
クスを自動車に設置した状態を示す側面図であ
る。
第1図を参照して、スピーカボツクスにおいて
1はエンクロージヤ、4はバツフルボードであ
り、第1図には図示されていないが、スピーカユ
ニツトはバツフルボード4に取付けられてエンク
ロージヤ1内に収容されている。3は第1のガス
ケツトであり、エンクロージヤ1はバツフルボー
ド4との間に挾みつけられてボツクス内の気密性
を保つ機能を備えている。すなわち、バツフルボ
ード4は第1のガスケツト3を介してねじ締めそ
の他の方法によりエンクロージヤ1に固定され、
スピーカボツクスの内と外は第1のガスケツト3
によつて空気の流通が断たれている。2はプロテ
クタであり、エンクロージヤ1の背面あるいは背
面から側面にかけて接着されて緩衝材の機能を果
たす。
1はエンクロージヤ、4はバツフルボードであ
り、第1図には図示されていないが、スピーカユ
ニツトはバツフルボード4に取付けられてエンク
ロージヤ1内に収容されている。3は第1のガス
ケツトであり、エンクロージヤ1はバツフルボー
ド4との間に挾みつけられてボツクス内の気密性
を保つ機能を備えている。すなわち、バツフルボ
ード4は第1のガスケツト3を介してねじ締めそ
の他の方法によりエンクロージヤ1に固定され、
スピーカボツクスの内と外は第1のガスケツト3
によつて空気の流通が断たれている。2はプロテ
クタであり、エンクロージヤ1の背面あるいは背
面から側面にかけて接着されて緩衝材の機能を果
たす。
第2図において、5はリアパーセルトレイ、6
はリアウインドであり、スピーカボツクスはリア
パーセルトレイ5の上に置かれ、その底部が蝶ね
じ14で締付け固定されている。スピーカボツク
スは、リアパーセルトレイ5の上でリアウインド
6とリアシート15との間の位置に置かれること
になるが、通常、リアウインド6側へ偏つて、リ
アウインド6との間にはあまり大きなクリアラン
スをとれない場合が多く、これがために緩衝材と
してのプロテクタ2を設けることが必要となる。
すなわち、リアシート15はリアパーセルトレイ
5よりも背が高く、スピーカより放射される音が
この背部で妨げられることのないように、できる
だけリアウインド6側へ寄せて取付けることにな
る。また、リアシート15がリクライニング方式
の場合には、背部が後方に倒れるのでさらにその
傾向が助長される。
はリアウインドであり、スピーカボツクスはリア
パーセルトレイ5の上に置かれ、その底部が蝶ね
じ14で締付け固定されている。スピーカボツク
スは、リアパーセルトレイ5の上でリアウインド
6とリアシート15との間の位置に置かれること
になるが、通常、リアウインド6側へ偏つて、リ
アウインド6との間にはあまり大きなクリアラン
スをとれない場合が多く、これがために緩衝材と
してのプロテクタ2を設けることが必要となる。
すなわち、リアシート15はリアパーセルトレイ
5よりも背が高く、スピーカより放射される音が
この背部で妨げられることのないように、できる
だけリアウインド6側へ寄せて取付けることにな
る。また、リアシート15がリクライニング方式
の場合には、背部が後方に倒れるのでさらにその
傾向が助長される。
プロテクタ2は、車の急加速や走行中の上下振
動等によるリアウインド6とエンクロージヤ1と
の衝突を緩衝する目的で設けられている。この目
的から理解されるように、その材質は弾性体とし
て最も優れたゴムが多用されるが、従来は加硫ゴ
ムによりプロテクタ2の外形を型作り、これをエ
ンクロージヤ1に接着していた。
動等によるリアウインド6とエンクロージヤ1と
の衝突を緩衝する目的で設けられている。この目
的から理解されるように、その材質は弾性体とし
て最も優れたゴムが多用されるが、従来は加硫ゴ
ムによりプロテクタ2の外形を型作り、これをエ
ンクロージヤ1に接着していた。
第3図は従来のスピーカボツクスの一例を示す
側断面図であり、プロテクタおよびスピーカユニ
ツトの取付状態が示されている。第3図におい
て、プロテクタ2は接着剤7によりエンクロージ
ヤ1に接着固定されている。一方、9はスピーカ
ユニツトであり、第2のガスケツト8を介してね
じ10によりバツフルボード4に締付固定されて
いる。また、バツフルボード4は同様に、第1の
ガスケツト3を介してエンクロージヤ1に固定さ
れている。7は接着剤であり、第1のガスケツト
3をエンクロージヤ1に接着している。図示しな
いが、第2のガスケツト8も同様に接着剤によつ
てエンクロージヤ1に接着されている。エンクロ
ージヤ1の内側にはリブ11が設けられており、
第1のガスケツト3の接着面積を増大する目的で
設けられている。
側断面図であり、プロテクタおよびスピーカユニ
ツトの取付状態が示されている。第3図におい
て、プロテクタ2は接着剤7によりエンクロージ
ヤ1に接着固定されている。一方、9はスピーカ
ユニツトであり、第2のガスケツト8を介してね
じ10によりバツフルボード4に締付固定されて
いる。また、バツフルボード4は同様に、第1の
ガスケツト3を介してエンクロージヤ1に固定さ
れている。7は接着剤であり、第1のガスケツト
3をエンクロージヤ1に接着している。図示しな
いが、第2のガスケツト8も同様に接着剤によつ
てエンクロージヤ1に接着されている。エンクロ
ージヤ1の内側にはリブ11が設けられており、
第1のガスケツト3の接着面積を増大する目的で
設けられている。
ところで、上述のごとく構成されたスピーカボ
ツクスにあつては、以下に示す欠点を有するもの
であつた。第1に、プロテクタ2をエンクロージ
ヤ1に接着するに際して多大の作業時間を要し、
かつ接着後は剥がれやすいことである。その理由
としては、プロテクタ2の材質が加硫ゴムの場
合、界面における溶剤、水、空気の介在、および
これらの除去処理不十分が挙げられる。さらに、
接着面積が比較的大きいことから、接着剤自体の
塗布不均一、および接着剤の乾燥する前に全面に
わたつて均一な塗布を行なうことの困難などが要
因であつた。また、接着作業中に入つた気泡を除
去する作業が困難であり、これをこのまま放置す
ると、仕上げ面におけるエンクロージヤ1の表面
とプロテクタ2の表面とに段差が生じて凹凸状の
外観となり、意匠的にも好ましくなかつた。同様
に、エンクロージヤ1の材質が樹脂であることか
ら、離型剤や塗料などに含まれる有機溶剤が除去
されていない場合、接着力を低下させる原因とな
つていた。同時に、接着剤自身が塗料と反応し、
別の有機物を生成させ、この生成物が接着力低下
の一因となる場合もあつた。また、接着剤の使用
量が多すぎる場合には、余分の接着剤がはみだし
てプロテクタ2の仕上げ面に付着することがあ
り、除去しにくく美観を著しく損うおそれがある
欠点も有していた。
ツクスにあつては、以下に示す欠点を有するもの
であつた。第1に、プロテクタ2をエンクロージ
ヤ1に接着するに際して多大の作業時間を要し、
かつ接着後は剥がれやすいことである。その理由
としては、プロテクタ2の材質が加硫ゴムの場
合、界面における溶剤、水、空気の介在、および
これらの除去処理不十分が挙げられる。さらに、
接着面積が比較的大きいことから、接着剤自体の
塗布不均一、および接着剤の乾燥する前に全面に
わたつて均一な塗布を行なうことの困難などが要
因であつた。また、接着作業中に入つた気泡を除
去する作業が困難であり、これをこのまま放置す
ると、仕上げ面におけるエンクロージヤ1の表面
とプロテクタ2の表面とに段差が生じて凹凸状の
外観となり、意匠的にも好ましくなかつた。同様
に、エンクロージヤ1の材質が樹脂であることか
ら、離型剤や塗料などに含まれる有機溶剤が除去
されていない場合、接着力を低下させる原因とな
つていた。同時に、接着剤自身が塗料と反応し、
別の有機物を生成させ、この生成物が接着力低下
の一因となる場合もあつた。また、接着剤の使用
量が多すぎる場合には、余分の接着剤がはみだし
てプロテクタ2の仕上げ面に付着することがあ
り、除去しにくく美観を著しく損うおそれがある
欠点も有していた。
第2に、前述したように接着作業は単にプロテ
クタ2とエンクロージヤ1に留まらず、バツフル
ボード4とエンクロージヤ1と、またはバツフル
ボード4とスピーカユニツト9との間にも必要で
あり、やはりその作業時間を増大させていた。ス
ピーカボツクスはこれが密閉型の場合、箱の内と
外に空気の流通があると音質を著しく損い、特に
低音再生能力を低下させることが知られている。
このため、バツフルボード4とエンクロージヤ4
との間に必ずゴム弾性を持つガスケツトを介して
両者を締付固定する必要がある。全く同様の理由
でバツフルボード4とスピーカユニツト9との間
にもガスケツトが必要であることは言うまでもな
い。これらガスケツトの接着はやはり接着剤を使
用して行なうのであるから、これに伴う欠点は、
これまでに述べた説明で十分理解されるであろう
が、特に付記するならば、エンクロージヤ1と第
1のガスケツト3との接着面は、プロテクタ2と
エンクロージヤ1との接着面に比べて極めて狭
く、そのため接着剤のはみ出す機会がさらに増加
する欠点がある。
クタ2とエンクロージヤ1に留まらず、バツフル
ボード4とエンクロージヤ1と、またはバツフル
ボード4とスピーカユニツト9との間にも必要で
あり、やはりその作業時間を増大させていた。ス
ピーカボツクスはこれが密閉型の場合、箱の内と
外に空気の流通があると音質を著しく損い、特に
低音再生能力を低下させることが知られている。
このため、バツフルボード4とエンクロージヤ4
との間に必ずゴム弾性を持つガスケツトを介して
両者を締付固定する必要がある。全く同様の理由
でバツフルボード4とスピーカユニツト9との間
にもガスケツトが必要であることは言うまでもな
い。これらガスケツトの接着はやはり接着剤を使
用して行なうのであるから、これに伴う欠点は、
これまでに述べた説明で十分理解されるであろう
が、特に付記するならば、エンクロージヤ1と第
1のガスケツト3との接着面は、プロテクタ2と
エンクロージヤ1との接着面に比べて極めて狭
く、そのため接着剤のはみ出す機会がさらに増加
する欠点がある。
第3に、以上に述べたプロテクタやガスケツト
などが加硫ゴムであるとき、その製造工程は複雑
で多工程であり、それぞれの工程における管理に
最新の注意を要することである。たとえば、ゴム
製造特有の素練、混練、加硫、熟成などの工程が
行なわれ、合成樹脂における射出成形と全く異な
る管理と製造プロセスとを必要とし、生産性の低
下を招く大きな原因となつている。
などが加硫ゴムであるとき、その製造工程は複雑
で多工程であり、それぞれの工程における管理に
最新の注意を要することである。たとえば、ゴム
製造特有の素練、混練、加硫、熟成などの工程が
行なわれ、合成樹脂における射出成形と全く異な
る管理と製造プロセスとを必要とし、生産性の低
下を招く大きな原因となつている。
この考案は上述のごとき従来の欠点を除去する
ためになされたものであり、プロテクタとエンク
ロージヤ、およびエンクロージヤとガスケツト
は、射出成形による2重成形法を用いることによ
り、これらを接着することなく極めて短時間の工
程で製作が可能となるスピーカボツクスを提供す
ることを目的としている。
ためになされたものであり、プロテクタとエンク
ロージヤ、およびエンクロージヤとガスケツト
は、射出成形による2重成形法を用いることによ
り、これらを接着することなく極めて短時間の工
程で製作が可能となるスピーカボツクスを提供す
ることを目的としている。
以下に本考案の好適一実施例について添付図面
に従つて説明する。
に従つて説明する。
第4図は本考案にかかるスピーカボツクスを示
す側断面図であり、従来例を示す第3図に相当す
る。したがつて、同様の構成部材には同一番号を
付すことによつて重複する説明を省略する。
す側断面図であり、従来例を示す第3図に相当す
る。したがつて、同様の構成部材には同一番号を
付すことによつて重複する説明を省略する。
本考案のスピーカボツクスは、エンクロージヤ
1およびバツフルボード4が、共鳴箱として必要
な剛性を有する通常の熱可塑性樹脂で形成されて
いる。また、エンクロージヤ1とバツフルボード
4との間に設けられる第1のガスケツト3、バツ
フルボード4とスピーカユニツト9との間に設け
られる第2のガスケツト8、エンクロージヤ1の
後端面およびそのコーナ部に設けられるプロテク
タ2のそれぞれ3部材3,8,2は、ゴム状弾性
を有する熱可塑性樹脂で形成されている。さら
に、従来のスピーカボツクスと異なる点として、
第1、第2のガスケツト3,8およびプロテクタ
2を取付けるための接着剤の使用がなく、したが
つてリブを設ける必要もない。
1およびバツフルボード4が、共鳴箱として必要
な剛性を有する通常の熱可塑性樹脂で形成されて
いる。また、エンクロージヤ1とバツフルボード
4との間に設けられる第1のガスケツト3、バツ
フルボード4とスピーカユニツト9との間に設け
られる第2のガスケツト8、エンクロージヤ1の
後端面およびそのコーナ部に設けられるプロテク
タ2のそれぞれ3部材3,8,2は、ゴム状弾性
を有する熱可塑性樹脂で形成されている。さら
に、従来のスピーカボツクスと異なる点として、
第1、第2のガスケツト3,8およびプロテクタ
2を取付けるための接着剤の使用がなく、したが
つてリブを設ける必要もない。
すなわち、この考案の長所は、従来のプロテク
タやガスケツトなどのように加硫ゴムを使用する
ことなく、ゴム状弾性を有する合成樹脂を使用
し、エンクロージヤ1と同一の金型で射出成形す
ることにより、接着作業を廃止した点にある。
タやガスケツトなどのように加硫ゴムを使用する
ことなく、ゴム状弾性を有する合成樹脂を使用
し、エンクロージヤ1と同一の金型で射出成形す
ることにより、接着作業を廃止した点にある。
ゴム状弾性を有する合成樹脂の一例として、熱
可塑性ポリエステルエラストマ、あるいは熱可塑
性スチレンエラストマなどがあるが、これらはい
ずれも加硫ゴム特有の素練、混練、加硫、熟成の
工程は必要でなく、ペレツト状で供給される原材
料を一般の熱可塑性樹脂と同様に射出成形器に投
入し、射出成形することにより所要の形状を得る
ことができる。
可塑性ポリエステルエラストマ、あるいは熱可塑
性スチレンエラストマなどがあるが、これらはい
ずれも加硫ゴム特有の素練、混練、加硫、熟成の
工程は必要でなく、ペレツト状で供給される原材
料を一般の熱可塑性樹脂と同様に射出成形器に投
入し、射出成形することにより所要の形状を得る
ことができる。
一方、射出成形には、2重成形と称される方法
があり、たとえばタイプライタのキートツプのよ
うに、キーの表面に数字や文字などを射出成形工
程においてモールデイングする技術が確立されて
いる。この成形方法を上述の実施例に適用するこ
とは容易であり、この考案の長所も製造法として
は、2重成形法を利用できる点にある。したがつ
て、従来ではプロテクタやガスケツトと、エンク
ロージヤやバツフルボードとを全く別の製造法で
製作し、これらを接着剤を用いて接合していた
が、本考案ではプロテクタ、エンクロージヤ、ガ
スケツトを同一の2重成形金型に、またはバツフ
ルボードとガスケツトを同一の2重成形金型に構
成すれば、それぞれ1回の成形工程で一挙に所要
の接着が完了することになる。
があり、たとえばタイプライタのキートツプのよ
うに、キーの表面に数字や文字などを射出成形工
程においてモールデイングする技術が確立されて
いる。この成形方法を上述の実施例に適用するこ
とは容易であり、この考案の長所も製造法として
は、2重成形法を利用できる点にある。したがつ
て、従来ではプロテクタやガスケツトと、エンク
ロージヤやバツフルボードとを全く別の製造法で
製作し、これらを接着剤を用いて接合していた
が、本考案ではプロテクタ、エンクロージヤ、ガ
スケツトを同一の2重成形金型に、またはバツフ
ルボードとガスケツトを同一の2重成形金型に構
成すれば、それぞれ1回の成形工程で一挙に所要
の接着が完了することになる。
以上の説明より明らかなように本考案によれば
次のごとき優れた効果が発揮される。
次のごとき優れた効果が発揮される。
すなわち、エンクロージヤとプロテクタ、およ
びエンクロージヤとガスケツト、さらにバツフル
ボードとガスケツトとをそれぞれ接着剤を用いる
ことなく射出成形によつて一体的に成形するよう
に構成したので、 接着作業において作業者の習熟度に関係なく
剥がれ不良がなく、界面に気泡や異物の混入を
防止できるので接合の信頼性向上が図れる。
びエンクロージヤとガスケツト、さらにバツフル
ボードとガスケツトとをそれぞれ接着剤を用いる
ことなく射出成形によつて一体的に成形するよう
に構成したので、 接着作業において作業者の習熟度に関係なく
剥がれ不良がなく、界面に気泡や異物の混入を
防止できるので接合の信頼性向上が図れる。
接着作業および乾燥作業による作業時間より
も、射出成形時間が明らかに短いので、多量生
産可能でありかつコストダウンが図れる。
も、射出成形時間が明らかに短いので、多量生
産可能でありかつコストダウンが図れる。
接着剤はみ出しがないので、美観を損うこと
がなく、また従来これを手直ししていた作業が
なくなる。
がなく、また従来これを手直ししていた作業が
なくなる。
接着剤は有機溶剤を含むものが多く、そのた
め接着作業時には排気および換気等の労働衛生
に留意する必要があつたが、本考案では不必要
である。
め接着作業時には排気および換気等の労働衛生
に留意する必要があつたが、本考案では不必要
である。
接着剤の保管に際しては、その保管温度に留
意する必要があるが、特に大量の接着剤の保管
はこの管理手数を無視できなく、本考案によれ
ばそれを必要としない。
意する必要があるが、特に大量の接着剤の保管
はこの管理手数を無視できなく、本考案によれ
ばそれを必要としない。
接着面の清浄化作業を廃止できる。
この考案は、単に車載用のスピーカボツクスの
みでなく、たとえば携帯用のテーププレーヤ付ラ
ジオ受信機のキヤビネツトやテープレコーダなど
にも応用できるのはもちろんである。
みでなく、たとえば携帯用のテーププレーヤ付ラ
ジオ受信機のキヤビネツトやテープレコーダなど
にも応用できるのはもちろんである。
第1図は車載用のスピーカボツクスの外観を示
す斜視図、第2図はスピーカボツクスを自動車に
設置した状態を示す側面図、第3図は従来のスピ
ーカボツクスを示す側断面図、第4図は本考案に
かかるスピーカボツクスの一実施例を示す側断面
図である。 なお、図中1はエンクロージヤ、2はプロテク
タ、3は第1のガスケツト、4はバツフルボー
ド、8は第2のガスケツトである。
す斜視図、第2図はスピーカボツクスを自動車に
設置した状態を示す側面図、第3図は従来のスピ
ーカボツクスを示す側断面図、第4図は本考案に
かかるスピーカボツクスの一実施例を示す側断面
図である。 なお、図中1はエンクロージヤ、2はプロテク
タ、3は第1のガスケツト、4はバツフルボー
ド、8は第2のガスケツトである。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 スピーカユニツトを収容するエンクロージヤ
と、 前記スピーカユニツトが固着され、前記エンク
ロージヤに取付けられるバツフルボードと、 前記バツフルボードとエングロージヤとの間に
取付けられ、ゴム状弾性体よりなる第1のガスケ
ツトと、 前記スピーカユニツトとバツフルボードとの間
に取付けられ、ゴム状弾性体よりなる第2のガス
ケツトと、 前記エンクロージヤの外周側に取付けられ、ゴ
ム状弾性体よりなるプロテクタとを備えたスピー
カボツクスにおいて、 前記エンクロージヤおよびバツフルボードは、
共鳴箱として必要な剛性を有する熱可塑性樹脂で
形成され、 前記第1のガスケツト、第2のガスケツトおよ
びプロテクタの少なくともいずれか1つが、ゴム
状弾性を有する熱可塑性樹脂で形成されるととも
に、前記エンクロージヤまたはバツフルボードと
射出成形によつて一体的に成形されたことを特徴
とするスピーカボツクス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10572084U JPS6121187U (ja) | 1984-07-10 | 1984-07-10 | スピ−カボツクス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10572084U JPS6121187U (ja) | 1984-07-10 | 1984-07-10 | スピ−カボツクス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6121187U JPS6121187U (ja) | 1986-02-07 |
JPH026712Y2 true JPH026712Y2 (ja) | 1990-02-19 |
Family
ID=30665029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10572084U Granted JPS6121187U (ja) | 1984-07-10 | 1984-07-10 | スピ−カボツクス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6121187U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63115685A (ja) * | 1986-11-04 | 1988-05-20 | Horie Kinzoku Kogyo Kk | シ−ム溶接機の溶接条件自動切換装置 |
-
1984
- 1984-07-10 JP JP10572084U patent/JPS6121187U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6121187U (ja) | 1986-02-07 |
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