JPH115251A - 表皮材の端末処理方法並びに端末処理装置 - Google Patents
表皮材の端末処理方法並びに端末処理装置Info
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- JPH115251A JPH115251A JP15874697A JP15874697A JPH115251A JP H115251 A JPH115251 A JP H115251A JP 15874697 A JP15874697 A JP 15874697A JP 15874697 A JP15874697 A JP 15874697A JP H115251 A JPH115251 A JP H115251A
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 二重芯材表面に表皮材を貼着し、二重芯材に
設けた表皮挿入用間隙内に表皮材の周縁端末を精度良く
確実に差込み処理することができる表皮材の端末処理方
法並びに端末処理装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 二重芯材30の周囲の各辺に沿って、表
皮材40の折返し端末41を二重芯材30の表皮挿入用
間隙38内に挿入するにあたり、各辺において三分割以
上に分割構成された差込みバー61を分割駆動するか、
あるいは差込みバー64,66,68の先端縁を傾斜状
に設定することにより、各辺に沿って表皮材40の折返
し端末41を外側から順次内側に沿って時間差を設けて
差込み処理することが可能となり、精度の良い端末処理
を可能にした端末処理方法並びに端末処理装置。
設けた表皮挿入用間隙内に表皮材の周縁端末を精度良く
確実に差込み処理することができる表皮材の端末処理方
法並びに端末処理装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 二重芯材30の周囲の各辺に沿って、表
皮材40の折返し端末41を二重芯材30の表皮挿入用
間隙38内に挿入するにあたり、各辺において三分割以
上に分割構成された差込みバー61を分割駆動するか、
あるいは差込みバー64,66,68の先端縁を傾斜状
に設定することにより、各辺に沿って表皮材40の折返
し端末41を外側から順次内側に沿って時間差を設けて
差込み処理することが可能となり、精度の良い端末処理
を可能にした端末処理方法並びに端末処理装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、二重芯材表面に
表皮材が貼着され、二重芯材周縁部の表皮挿入用間隙内
に表皮材の周縁端末を差込み処理する表皮材の端末処理
方法並びに端末処理装置に関する。
表皮材が貼着され、二重芯材周縁部の表皮挿入用間隙内
に表皮材の周縁端末を差込み処理する表皮材の端末処理
方法並びに端末処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ワンボックスカー等では、リヤ
シート後方の後部荷物室(以下、ラゲージルームとい
う)が比較的広く設定されており、大型の荷物類を多く
搭載できるようになっている。図14は、ワンボックス
カーのラゲージルーム内を示すもので、ラゲージルーム
の後部側は、中央にラゲージフロアトリム1、その後縁
側にリヤプレート2、両者の左右側にホイルハウストリ
ムリヤ3等の内装部品が装着されており、ラゲージルー
ム内の美観向上並びに搭載荷物の保護を図るようにして
いる。
シート後方の後部荷物室(以下、ラゲージルームとい
う)が比較的広く設定されており、大型の荷物類を多く
搭載できるようになっている。図14は、ワンボックス
カーのラゲージルーム内を示すもので、ラゲージルーム
の後部側は、中央にラゲージフロアトリム1、その後縁
側にリヤプレート2、両者の左右側にホイルハウストリ
ムリヤ3等の内装部品が装着されており、ラゲージルー
ム内の美観向上並びに搭載荷物の保護を図るようにして
いる。
【0003】ところで、ラゲージフロアトリム1は、ラ
ゲージフロアパネル上に収納されるスペアタイヤ等を覆
い、このラゲージフロアトリム1上に大型の荷物を多く
搭載できるように、ラゲージフロアトリム1は、図15
に示すように、強度を確保するために二重芯材構造を採
用している。すなわち、この二重芯材は、ほぼフラット
な板材からなる上部芯材4と、ボスやリブ等を一体成形
する関係で、成形性に優れた樹脂材料からなる下部芯材
5とから構成されており、下部芯材5に設けた取付用ボ
ス5aを上部芯材の取付孔4aを通してビス6を締結固
定することにより、上部芯材4と下部芯材5とが強固に
連結されており、ビス6の頭部、並びに上部芯材4の切
断木口等を隠すためにカーペット等の表皮材7を上部芯
材4の表面に貼着している。
ゲージフロアパネル上に収納されるスペアタイヤ等を覆
い、このラゲージフロアトリム1上に大型の荷物を多く
搭載できるように、ラゲージフロアトリム1は、図15
に示すように、強度を確保するために二重芯材構造を採
用している。すなわち、この二重芯材は、ほぼフラット
な板材からなる上部芯材4と、ボスやリブ等を一体成形
する関係で、成形性に優れた樹脂材料からなる下部芯材
5とから構成されており、下部芯材5に設けた取付用ボ
ス5aを上部芯材の取付孔4aを通してビス6を締結固
定することにより、上部芯材4と下部芯材5とが強固に
連結されており、ビス6の頭部、並びに上部芯材4の切
断木口等を隠すためにカーペット等の表皮材7を上部芯
材4の表面に貼着している。
【0004】そして、この表皮材7の外周を裏面側に折
り返し、この折返し部7aを上部芯材4と下部芯材5と
の間の間隙dを通じて上部芯材4の裏面側に差込み処理
することにより表皮材7の端末処理を行なっているのが
実情である。この表皮材7の折返し部7aは、図16に
示すように、図示しないシリンダにより進退動作される
差込みバー8により略コ字状に変形された状態で間隙d
内に挿入されるが、そのときの抵抗が大きくて、表皮材
7の折返し部7aを円滑に差し込むことが難しく、挿入
できない箇所も生じ、手作業等で完成させているのが実
情である。
り返し、この折返し部7aを上部芯材4と下部芯材5と
の間の間隙dを通じて上部芯材4の裏面側に差込み処理
することにより表皮材7の端末処理を行なっているのが
実情である。この表皮材7の折返し部7aは、図16に
示すように、図示しないシリンダにより進退動作される
差込みバー8により略コ字状に変形された状態で間隙d
内に挿入されるが、そのときの抵抗が大きくて、表皮材
7の折返し部7aを円滑に差し込むことが難しく、挿入
できない箇所も生じ、手作業等で完成させているのが実
情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のラ
ゲージフロアトリム1においては、特に、表皮材7の端
末処理において、上部芯材4と下部芯材5との間の隙間
dを通じて外周の折返し部7を差込み操作するという極
めて面倒な処理が必要となり、後工程の手作業で差込み
操作を完了させるため、生産性を低下させるという問題
点があった。
ゲージフロアトリム1においては、特に、表皮材7の端
末処理において、上部芯材4と下部芯材5との間の隙間
dを通じて外周の折返し部7を差込み操作するという極
めて面倒な処理が必要となり、後工程の手作業で差込み
操作を完了させるため、生産性を低下させるという問題
点があった。
【0006】また、差込み操作を考慮して、図17に示
すように、上部芯材4と下部芯材5との間の間隙dを大
きく設定した場合には、間隙dが目立ち、見栄えの低下
を招くとともに、一旦差し込んだ表皮材7の折返し部7
aがこの間隙dから再度はみだして意匠性を低下させる
という欠点があった。
すように、上部芯材4と下部芯材5との間の間隙dを大
きく設定した場合には、間隙dが目立ち、見栄えの低下
を招くとともに、一旦差し込んだ表皮材7の折返し部7
aがこの間隙dから再度はみだして意匠性を低下させる
という欠点があった。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、特に、ラゲージフロアトリム1のように、
二重芯材4,5の表面に表皮材7を貼着したトリム部品
における表皮材7の端末処理方法並びに端末処理装置に
おいて、表皮材7差込み用の間隙dを狭く設定して、外
観意匠性を確保しても、表皮材の端末処理を差込み不良
が生じることなく確実な処理が行なえる表皮材の端末処
理方法並びに端末処理装置を提供することを目的として
いる。
れたもので、特に、ラゲージフロアトリム1のように、
二重芯材4,5の表面に表皮材7を貼着したトリム部品
における表皮材7の端末処理方法並びに端末処理装置に
おいて、表皮材7差込み用の間隙dを狭く設定して、外
観意匠性を確保しても、表皮材の端末処理を差込み不良
が生じることなく確実な処理が行なえる表皮材の端末処
理方法並びに端末処理装置を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、上部芯材と下部芯材とからなる二重芯材
の表面に表皮材が貼着され、表皮材の折返し端末を二重
芯材周縁部に形成される表皮挿入用間隙内に差込み処理
する表皮材の端末処理方法において、上下型内に表皮材
を貼着した二重芯材を位置決めした後、下型の周囲に設
置されている端末処理装置により、表皮材の外側から内
側に向けて順次時間差をかけて表皮挿入用間隙内に折返
し端末を差し込むことを特徴とする。
に、本発明は、上部芯材と下部芯材とからなる二重芯材
の表面に表皮材が貼着され、表皮材の折返し端末を二重
芯材周縁部に形成される表皮挿入用間隙内に差込み処理
する表皮材の端末処理方法において、上下型内に表皮材
を貼着した二重芯材を位置決めした後、下型の周囲に設
置されている端末処理装置により、表皮材の外側から内
側に向けて順次時間差をかけて表皮挿入用間隙内に折返
し端末を差し込むことを特徴とする。
【0009】ここで、内装部品の代表的なものとして、
ラゲージフロアトリムが挙げられ、このラゲージフロア
トリムは、上部芯材と下部芯材とが所定クリアランスを
介して連結固定された二重芯材構造が採用されている。
ラゲージフロアトリムが挙げられ、このラゲージフロア
トリムは、上部芯材と下部芯材とが所定クリアランスを
介して連結固定された二重芯材構造が採用されている。
【0010】まず、上部芯材としては、適度の剛性を備
えたフラット状のもので、複合樹脂板,繊維板等から適
宜選択されて良く、コスト,強度等を考慮すれば、フィ
ラーを混入したポリプロピレン(以下PPという)樹脂
板が好ましく、コールドプレス成形により所望のフラッ
ト形状に成形される。一方、下部芯材としては、周縁に
フランジ部を形成するとともに、所定箇所にリブを備え
た取付用ボスを立設することが必要なことから、PP樹
脂,PE樹脂,ABS樹脂等の熱可塑性樹脂を射出成
形、あるいはモールドプレス成形により所要形状に成形
されている。
えたフラット状のもので、複合樹脂板,繊維板等から適
宜選択されて良く、コスト,強度等を考慮すれば、フィ
ラーを混入したポリプロピレン(以下PPという)樹脂
板が好ましく、コールドプレス成形により所望のフラッ
ト形状に成形される。一方、下部芯材としては、周縁に
フランジ部を形成するとともに、所定箇所にリブを備え
た取付用ボスを立設することが必要なことから、PP樹
脂,PE樹脂,ABS樹脂等の熱可塑性樹脂を射出成
形、あるいはモールドプレス成形により所要形状に成形
されている。
【0011】そして、上部芯材と下部芯材との連結構造
としては、下部芯材に形成された取付用ボスに対応し
て、上部芯材には取付孔が開設されており、上部芯材の
取付孔内に下部芯材の取付用ボス先端部分を差し込んだ
後、上部芯材の表面側からビスを取付用ボス内に締結け
固定して上部芯材と下部芯材とが強固に連結される。
尚、ラゲージフロアトリムの表面をフラット状に規制す
るために、上部芯材と下部芯材とを連結するビスの頭部
は薄い円盤状のものを使用する。
としては、下部芯材に形成された取付用ボスに対応し
て、上部芯材には取付孔が開設されており、上部芯材の
取付孔内に下部芯材の取付用ボス先端部分を差し込んだ
後、上部芯材の表面側からビスを取付用ボス内に締結け
固定して上部芯材と下部芯材とが強固に連結される。
尚、ラゲージフロアトリムの表面をフラット状に規制す
るために、上部芯材と下部芯材とを連結するビスの頭部
は薄い円盤状のものを使用する。
【0012】次いで、上述した二重芯材の表面を被覆す
る表皮材としては、カーペット,クロス,不織布,樹脂
シート,樹脂シート裏面にクッション材を裏打ちした積
層樹脂シート等の使用が可能であり、これら表皮材は、
上部芯材の外形状よりやや大きめにトリムカットされ、
上部芯材の表面に接着剤を介して接着固定されるととも
に、表皮材の外周部の折返し端末を上部芯材と下部芯材
との間に設定された表皮挿入用間隙内に差し込み、上部
芯材の裏面に巻込み処理される。
る表皮材としては、カーペット,クロス,不織布,樹脂
シート,樹脂シート裏面にクッション材を裏打ちした積
層樹脂シート等の使用が可能であり、これら表皮材は、
上部芯材の外形状よりやや大きめにトリムカットされ、
上部芯材の表面に接着剤を介して接着固定されるととも
に、表皮材の外周部の折返し端末を上部芯材と下部芯材
との間に設定された表皮挿入用間隙内に差し込み、上部
芯材の裏面に巻込み処理される。
【0013】そして、表皮材の折返し端末を二重芯材の
表皮挿入用間隙内に差し込むために、二重芯材の4辺に
沿って、表皮材はコーナー部から中央側に向けて時間差
を設けて差込み処理されることが特徴である。また、表
皮材は二重芯材の表皮挿入用間隙内に差し込まれる前に
加熱により軟化状態にあるのが好ましい。
表皮挿入用間隙内に差し込むために、二重芯材の4辺に
沿って、表皮材はコーナー部から中央側に向けて時間差
を設けて差込み処理されることが特徴である。また、表
皮材は二重芯材の表皮挿入用間隙内に差し込まれる前に
加熱により軟化状態にあるのが好ましい。
【0014】上記表皮材の端末処理方法に使用する端末
処理装置としては、以下のものがある。まず、上部芯材
と下部芯材とからなる二重芯材の表面に表皮材が貼着さ
れ、表皮材の周縁端末を二重芯材周縁部に形成される表
皮挿入用間隙内に差込み処理する表皮材の端末処理装置
において、前記端末処理装置は、成形品をセットする下
型の周囲4辺のうち、表皮材の巻き込みを必要とする辺
において三分割以上に分割構成された差込みバーと、各
差込みバーを個々に駆動するシリンダが設置されている
ことを特徴とする。
処理装置としては、以下のものがある。まず、上部芯材
と下部芯材とからなる二重芯材の表面に表皮材が貼着さ
れ、表皮材の周縁端末を二重芯材周縁部に形成される表
皮挿入用間隙内に差込み処理する表皮材の端末処理装置
において、前記端末処理装置は、成形品をセットする下
型の周囲4辺のうち、表皮材の巻き込みを必要とする辺
において三分割以上に分割構成された差込みバーと、各
差込みバーを個々に駆動するシリンダが設置されている
ことを特徴とする。
【0015】そして、二重芯材の周囲4辺のうち表皮材
の端末の巻き込みを必要とする辺において、三分割以上
に差込みバーが分割形成されており、両側の差込みバー
を進退動作させた後、時間差を設けて中央の差込みバー
を駆動させることにより、表皮材の折返し端末の差込み
操作をやり易くする。
の端末の巻き込みを必要とする辺において、三分割以上
に差込みバーが分割形成されており、両側の差込みバー
を進退動作させた後、時間差を設けて中央の差込みバー
を駆動させることにより、表皮材の折返し端末の差込み
操作をやり易くする。
【0016】また、二重芯材の周囲4辺のうち表皮材巻
き込みを必要とする辺において、差込みバーが二分割さ
れており、各左右側の差込みバーが駆動した時、コーナ
ー部から順次表皮材に当接するように差込みバーを駆動
させるシリンダの駆動方向を傾斜状に設定しても良い。
更に、二重芯材の周囲4辺の各辺において、差込みバー
を二分割にし、左右側の差込みバーの形状を外側から順
次表皮材に当接するように、差込みバーの長さ寸法を外
側を中央に比べ長寸に設定しても良い。
き込みを必要とする辺において、差込みバーが二分割さ
れており、各左右側の差込みバーが駆動した時、コーナ
ー部から順次表皮材に当接するように差込みバーを駆動
させるシリンダの駆動方向を傾斜状に設定しても良い。
更に、二重芯材の周囲4辺の各辺において、差込みバー
を二分割にし、左右側の差込みバーの形状を外側から順
次表皮材に当接するように、差込みバーの長さ寸法を外
側を中央に比べ長寸に設定しても良い。
【0017】更に、二重芯材の周囲4辺のうち表皮材の
巻き込みを必要とする辺において、一体の差込みバーを
使用することもでき、その場合は、差込みバーの形状が
中央が短寸で外側に行くほど長寸に設定すれば、差込み
動作時、表皮材の外側から順次中央側に向けて順次表皮
材に当接するが、差込みバーの形状をテーパー状に設定
するか、あるいはシリンダの駆動方向を傾斜状に設定し
ても効果がある。また、上記差込みバーの先端縁部分
は、波形状等の凹凸形状に形成するほうが良い。
巻き込みを必要とする辺において、一体の差込みバーを
使用することもでき、その場合は、差込みバーの形状が
中央が短寸で外側に行くほど長寸に設定すれば、差込み
動作時、表皮材の外側から順次中央側に向けて順次表皮
材に当接するが、差込みバーの形状をテーパー状に設定
するか、あるいはシリンダの駆動方向を傾斜状に設定し
ても効果がある。また、上記差込みバーの先端縁部分
は、波形状等の凹凸形状に形成するほうが良い。
【0018】以上の構成から明らかなように、本発明方
法によれば、二重芯材の周縁に形成した表皮挿入用間隙
内に表皮材の折返し端末を差込み処理する際、各辺にお
いて外側から順次内側に向けて差込み操作が行なわれる
ため、外側部分は表皮材の抵抗が小さく、表皮挿入用間
隙内に挿入しやすく、外側に追従させて中央側に向けて
順次表皮材の折返し端末を差込み操作すれば円滑に挿入
でき、差込み不良を大幅に低減できる。
法によれば、二重芯材の周縁に形成した表皮挿入用間隙
内に表皮材の折返し端末を差込み処理する際、各辺にお
いて外側から順次内側に向けて差込み操作が行なわれる
ため、外側部分は表皮材の抵抗が小さく、表皮挿入用間
隙内に挿入しやすく、外側に追従させて中央側に向けて
順次表皮材の折返し端末を差込み操作すれば円滑に挿入
でき、差込み不良を大幅に低減できる。
【0019】更に、表皮材の折返し端末は、外側から内
側に向けて時間差をもって差し込まれるため、表皮挿入
用間隙の幅を小さく設定しても、円滑に挿入されるた
め、表皮挿入用間隙が目立つことがなく、また、間隙か
ら再び表皮材の折返し端末がはみでることもない。
側に向けて時間差をもって差し込まれるため、表皮挿入
用間隙の幅を小さく設定しても、円滑に挿入されるた
め、表皮挿入用間隙が目立つことがなく、また、間隙か
ら再び表皮材の折返し端末がはみでることもない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る表皮材の端末
処理方法並びに端末処理装置の実施形態について、ラゲ
ージルーム内に設置されるラゲージサイドトリムにおけ
る表皮材の端末処理方法並びに端末処理装置を例示し
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
処理方法並びに端末処理装置の実施形態について、ラゲ
ージルーム内に設置されるラゲージサイドトリムにおけ
る表皮材の端末処理方法並びに端末処理装置を例示し
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1はワンボックスカーのラゲージルーム
内に設置されるラゲージフロアトリムを示す外観図、図
2は同ラゲージフロアトリムの要部構成を示す部分断面
図、図3は同ラゲージフロアトリムにおける表皮材の折
返し端末の処理構造を示す説明図、更に、図4は本発明
に係る表皮材の端末処理装置の全体構成を示す平面図、
図5乃至図8は同端末処理装置の動作順序を示す各説明
図、図9乃至図13は本発明に係る表皮材の端末処理装
置の別実施形態を示す各平面図である。
内に設置されるラゲージフロアトリムを示す外観図、図
2は同ラゲージフロアトリムの要部構成を示す部分断面
図、図3は同ラゲージフロアトリムにおける表皮材の折
返し端末の処理構造を示す説明図、更に、図4は本発明
に係る表皮材の端末処理装置の全体構成を示す平面図、
図5乃至図8は同端末処理装置の動作順序を示す各説明
図、図9乃至図13は本発明に係る表皮材の端末処理装
置の別実施形態を示す各平面図である。
【0022】図1,図2において、符号10はワンボッ
クスカーの後部に設定されるラゲージルームであり、こ
のラゲージルーム10内のラゲージフロアパネル上面に
ラゲージフロアトリム20が設置されており、このラゲ
ージフロアトリム20の後縁に沿ってリヤプレート21
及び両者の両側にはホイルハウストリムリヤ22等の内
装トリムが設置されており、ラゲージルーム10内の室
内美観の向上、並びにラゲージルーム10内に搭載する
荷物類の保護を図るようにしている。
クスカーの後部に設定されるラゲージルームであり、こ
のラゲージルーム10内のラゲージフロアパネル上面に
ラゲージフロアトリム20が設置されており、このラゲ
ージフロアトリム20の後縁に沿ってリヤプレート21
及び両者の両側にはホイルハウストリムリヤ22等の内
装トリムが設置されており、ラゲージルーム10内の室
内美観の向上、並びにラゲージルーム10内に搭載する
荷物類の保護を図るようにしている。
【0023】そして、ラゲージフロアトリム20は、ラ
ゲージルーム10内にかなり重量のかさむ荷物類を搭載
しても容易に変形せず、かつ、荷物類の搬入,搬出の
際、人がラゲージフロアトリム20上に載っても変形し
ないように強固な剛性を備えているとともに、ラゲージ
フロアトリム20の後縁側中央に設けた把手23に手を
差し込んで、ラゲージフロアトリム20の前縁側をヒン
ジとして開閉可能に構成され、図示しないラゲージフロ
アパネルに設けた凹所内にスペアタイヤ等を収容し、そ
の上面を覆うようにラゲージフロアトリム20が設置さ
れる。
ゲージルーム10内にかなり重量のかさむ荷物類を搭載
しても容易に変形せず、かつ、荷物類の搬入,搬出の
際、人がラゲージフロアトリム20上に載っても変形し
ないように強固な剛性を備えているとともに、ラゲージ
フロアトリム20の後縁側中央に設けた把手23に手を
差し込んで、ラゲージフロアトリム20の前縁側をヒン
ジとして開閉可能に構成され、図示しないラゲージフロ
アパネルに設けた凹所内にスペアタイヤ等を収容し、そ
の上面を覆うようにラゲージフロアトリム20が設置さ
れる。
【0024】ところで、本発明に係るラゲージフロアト
リム20は、上述したように優れた強度を備える一方、
表皮材の端末処理を簡単かつ確実に実施できる。
リム20は、上述したように優れた強度を備える一方、
表皮材の端末処理を簡単かつ確実に実施できる。
【0025】本発明に係るラゲージフロアトリム20に
おける表皮材の端末処理方法並びに端末処理装置を説明
する前に、ラゲージフロアトリム20の構成について更
に詳しく説明すると、ラゲージフロアトリム20は、略
正方形状の外形を備え、図2に示すように、二重芯材3
0の表面に表皮材40が貼着されている。更に詳しく
は、二重芯材30は、上部芯材31と下部芯材32とか
ら構成され、所望の強度を確保するとともに、上部芯材
31は、木粉フィラーを混入したPP樹脂をTダイ押出
成形機によりシート状に押し出し、このシート状原反を
予熱軟化させた後、コールドプレス成形により図示する
フラット形状に成形され、リヤプレート21及びホイー
ルハウストリムリヤ22等の隣接部品の縁部と一致する
形状にトリム加工されている。尚、木粉フィラーを混入
したPP樹脂に替えて、PP樹脂,ABS樹脂等の樹脂
板や繊維板等を使用しても良く、この上部芯材31の厚
みは本実施形態では3.5mmに設定されている。
おける表皮材の端末処理方法並びに端末処理装置を説明
する前に、ラゲージフロアトリム20の構成について更
に詳しく説明すると、ラゲージフロアトリム20は、略
正方形状の外形を備え、図2に示すように、二重芯材3
0の表面に表皮材40が貼着されている。更に詳しく
は、二重芯材30は、上部芯材31と下部芯材32とか
ら構成され、所望の強度を確保するとともに、上部芯材
31は、木粉フィラーを混入したPP樹脂をTダイ押出
成形機によりシート状に押し出し、このシート状原反を
予熱軟化させた後、コールドプレス成形により図示する
フラット形状に成形され、リヤプレート21及びホイー
ルハウストリムリヤ22等の隣接部品の縁部と一致する
形状にトリム加工されている。尚、木粉フィラーを混入
したPP樹脂に替えて、PP樹脂,ABS樹脂等の樹脂
板や繊維板等を使用しても良く、この上部芯材31の厚
みは本実施形態では3.5mmに設定されている。
【0026】次いで、下部芯材32としては、成形樹脂
芯材が使用されており、本実施形態においてはタルクを
混入したPP樹脂をモールド成形により2.5mmの厚
みを有するように所要形状に成形されており、この下部
芯材32には、その周縁が上部芯材31側に折曲する周
縁フランジ33が形成されており、上部芯材31と下部
芯材32とをビス止め固定する関係で、下部芯材32の
所定箇所には、上部芯材31側に伸びる取付用ボス3
4、及び取付用ボス34外周に連設するリブ35が立設
形成されている。
芯材が使用されており、本実施形態においてはタルクを
混入したPP樹脂をモールド成形により2.5mmの厚
みを有するように所要形状に成形されており、この下部
芯材32には、その周縁が上部芯材31側に折曲する周
縁フランジ33が形成されており、上部芯材31と下部
芯材32とをビス止め固定する関係で、下部芯材32の
所定箇所には、上部芯材31側に伸びる取付用ボス3
4、及び取付用ボス34外周に連設するリブ35が立設
形成されている。
【0027】そして、上部芯材31と下部芯材32と
は、ビス36を上部芯材31の取付孔37内に挿入し、
下部芯材32の取付用ボス34内に締付け固定すれば、
上部芯材31と下部芯材32との連結が完了し、二重芯
材30が形成されるとともに、この二重芯材30の表面
側に表皮材40が貼着される。上記表皮材40は、上部
芯材31の外形状よりやや大きめにトリムカットされて
おり、表皮材40の外周縁に沿う折返し端末41は、図
2に示すように、二重芯材30の周縁部に形成される表
皮挿入用間隙38(上部芯材31周縁下面と、下部芯材
32の周縁フランジ33上面との間に形成される間隙)
内に差込み上部芯材31裏面側に巻込み処理される。そ
して、本実施形態では、この表皮挿入用間隙38は美観
上、及び表皮材40の端末が抜け落ちることがないよう
に表皮材40の厚みとほぼ等しい3mm幅に設定されて
いる。
は、ビス36を上部芯材31の取付孔37内に挿入し、
下部芯材32の取付用ボス34内に締付け固定すれば、
上部芯材31と下部芯材32との連結が完了し、二重芯
材30が形成されるとともに、この二重芯材30の表面
側に表皮材40が貼着される。上記表皮材40は、上部
芯材31の外形状よりやや大きめにトリムカットされて
おり、表皮材40の外周縁に沿う折返し端末41は、図
2に示すように、二重芯材30の周縁部に形成される表
皮挿入用間隙38(上部芯材31周縁下面と、下部芯材
32の周縁フランジ33上面との間に形成される間隙)
内に差込み上部芯材31裏面側に巻込み処理される。そ
して、本実施形態では、この表皮挿入用間隙38は美観
上、及び表皮材40の端末が抜け落ちることがないよう
に表皮材40の厚みとほぼ等しい3mm幅に設定されて
いる。
【0028】本発明を適用するラゲージフロアトリム2
0は、以上のように構成されており、表皮材40の折返
し端末41の端末処理方法並びに端末処理装置について
以下に詳細に説明する。まず、図3に示すように、下型
50上に表皮材40を貼着した二重芯材30の下部芯材
32が下側に位置するように所定位置にセットした後、
上型51を下降させて、上下型50,51で二重芯材3
0,表皮材40を挾み付けて固定する。このとき、上型
50の周縁部の下面52と、二重芯材30における上部
芯材31の下面とがほぼ同一面となるように、上型50
の形状設定がなされており、端末処理装置60により表
皮材40の折返し端末41を表皮挿入用間隙38内に差
込み処理する。
0は、以上のように構成されており、表皮材40の折返
し端末41の端末処理方法並びに端末処理装置について
以下に詳細に説明する。まず、図3に示すように、下型
50上に表皮材40を貼着した二重芯材30の下部芯材
32が下側に位置するように所定位置にセットした後、
上型51を下降させて、上下型50,51で二重芯材3
0,表皮材40を挾み付けて固定する。このとき、上型
50の周縁部の下面52と、二重芯材30における上部
芯材31の下面とがほぼ同一面となるように、上型50
の形状設定がなされており、端末処理装置60により表
皮材40の折返し端末41を表皮挿入用間隙38内に差
込み処理する。
【0029】そして、この表皮材40の折返し端末41
を円滑、かつ確実に差し込むことを可能にする端末処理
装置の第1実施形態について、図4を基に説明すると、
下型50は、ラゲージフロアトリム20の外形状に略等
しく、略正方形状に設定されており、周囲4辺50a〜
50dの各辺にそれぞれ独立して端末処理装置60が付
設されている。更に、この端末処理装置60は、説明の
便宜上、そのうちの1辺50aについてのみ説明する。
すなわち、下型50の1辺50aに設置される端末処理
装置60は、4分割された差込みバー61a〜61dと
個々の差込みバー61a〜61dを進退動作させるシリ
ンダ62a〜62dとから構成されている。
を円滑、かつ確実に差し込むことを可能にする端末処理
装置の第1実施形態について、図4を基に説明すると、
下型50は、ラゲージフロアトリム20の外形状に略等
しく、略正方形状に設定されており、周囲4辺50a〜
50dの各辺にそれぞれ独立して端末処理装置60が付
設されている。更に、この端末処理装置60は、説明の
便宜上、そのうちの1辺50aについてのみ説明する。
すなわち、下型50の1辺50aに設置される端末処理
装置60は、4分割された差込みバー61a〜61dと
個々の差込みバー61a〜61dを進退動作させるシリ
ンダ62a〜62dとから構成されている。
【0030】次に、上記端末処理装置60を使用した端
末処理方法について、図5乃至図8を基に説明すると、
この下型50上に端末処理が必要な二重芯材30,表皮
材40を一体化した成形品を所定位置にセットして、上
型51により押さえ付けた後、まず、図5に示すよう
に、4分割された差込みバー61のうち、外側の差込み
バー61a,61dが前進し、二重芯材30の表皮挿入
用間隙38内にコーナー部(外側)における表皮材40
の折返し端末41の一部を強制的に挿入させる。このと
き、表皮材40の各コーナー部においては、コ字状に折
曲しても、表皮材40の反発力が少ないため、表皮挿入
用間隙38内に挿入しやすい。
末処理方法について、図5乃至図8を基に説明すると、
この下型50上に端末処理が必要な二重芯材30,表皮
材40を一体化した成形品を所定位置にセットして、上
型51により押さえ付けた後、まず、図5に示すよう
に、4分割された差込みバー61のうち、外側の差込み
バー61a,61dが前進し、二重芯材30の表皮挿入
用間隙38内にコーナー部(外側)における表皮材40
の折返し端末41の一部を強制的に挿入させる。このと
き、表皮材40の各コーナー部においては、コ字状に折
曲しても、表皮材40の反発力が少ないため、表皮挿入
用間隙38内に挿入しやすい。
【0031】次いで、図6に示すように、中央側の差込
みバー61b,61cを対応するシリンダ62b,62
cの動作により、前進させて、中央寄りの表皮材40の
折返し端末41の一部を表皮挿入用間隙38内に強制挿
入させる。更に、図7に示すように、両側の差込みバー
61a,61dを更に前進させて、表皮材40の折返し
端末41の両側部分を完全に表皮挿入用間隙38から内
部に差し込み、その後、図8に示すように、中央寄りの
差込みバー61b,61cを前進させて、表皮材40の
折返し端末41の一辺部分の差込み処理を完了する。こ
のとき、差込みバー61の先端縁を波形等の凹凸形状6
3に設定すれば、表皮材40を差込みバー61により有
効に支持でき、差込み操作が円滑に行なえる。
みバー61b,61cを対応するシリンダ62b,62
cの動作により、前進させて、中央寄りの表皮材40の
折返し端末41の一部を表皮挿入用間隙38内に強制挿
入させる。更に、図7に示すように、両側の差込みバー
61a,61dを更に前進させて、表皮材40の折返し
端末41の両側部分を完全に表皮挿入用間隙38から内
部に差し込み、その後、図8に示すように、中央寄りの
差込みバー61b,61cを前進させて、表皮材40の
折返し端末41の一辺部分の差込み処理を完了する。こ
のとき、差込みバー61の先端縁を波形等の凹凸形状6
3に設定すれば、表皮材40を差込みバー61により有
効に支持でき、差込み操作が円滑に行なえる。
【0032】このように、差込みバー61及びそれを駆
動するシリンダ62を4分割構成とし、両側の差込みバ
ー61a,61dを前進させて、比較的端末処理がやり
やすい両側部を表皮挿入用間隙38内に挿入した後、そ
れをきっかけとして、中央寄りの差込みバー61b,6
1cを駆動させて、表皮挿入用間隙38内に表皮材40
の中央寄りの折返し端末41を差し込み、時間差を設け
て差し込むことにより、表皮材40の折返し端末41の
挿入作業を確実に行なうことができ、後工程で手作業に
よる端末処理が必要でなく、生産性が著しく向上する。
動するシリンダ62を4分割構成とし、両側の差込みバ
ー61a,61dを前進させて、比較的端末処理がやり
やすい両側部を表皮挿入用間隙38内に挿入した後、そ
れをきっかけとして、中央寄りの差込みバー61b,6
1cを駆動させて、表皮挿入用間隙38内に表皮材40
の中央寄りの折返し端末41を差し込み、時間差を設け
て差し込むことにより、表皮材40の折返し端末41の
挿入作業を確実に行なうことができ、後工程で手作業に
よる端末処理が必要でなく、生産性が著しく向上する。
【0033】以上、下型50における1辺50aにおい
て、表皮材40の端末処理を説明したが、残る3辺50
b〜50dについても同様の処理を行なえば良く、ま
た、端末処理を必要としない辺については端末処理装置
60を付設しなくても良い。従って、表皮挿入用間隙3
8の隙間が小さくても、上述したように、確実な表皮材
40の差込み操作が期待できるため、端末処理後のラゲ
ージサイドトリム20の周縁部分は良好な外観意匠性を
保つとともに、再度表皮材40の折返し端末41が抜け
落ちることがない。尚、上述した本発明の第1実施形態
は、二重芯材30の周囲4辺のうち1辺について差込み
バー61を4分割構成としたが、図示はしないが、3分
割構成としても良く、その場合には、両側の差込みバー
をまず前進操作させ、その後、中央の差込みバーを追従
動作させ、これを繰り返すことにより、上述したように
確実な端末処理が可能になり、このように3分割以上に
分割構成し、時間差を設けて各差込みバー61を駆動さ
せることが第1実施形態の特徴である。
て、表皮材40の端末処理を説明したが、残る3辺50
b〜50dについても同様の処理を行なえば良く、ま
た、端末処理を必要としない辺については端末処理装置
60を付設しなくても良い。従って、表皮挿入用間隙3
8の隙間が小さくても、上述したように、確実な表皮材
40の差込み操作が期待できるため、端末処理後のラゲ
ージサイドトリム20の周縁部分は良好な外観意匠性を
保つとともに、再度表皮材40の折返し端末41が抜け
落ちることがない。尚、上述した本発明の第1実施形態
は、二重芯材30の周囲4辺のうち1辺について差込み
バー61を4分割構成としたが、図示はしないが、3分
割構成としても良く、その場合には、両側の差込みバー
をまず前進操作させ、その後、中央の差込みバーを追従
動作させ、これを繰り返すことにより、上述したように
確実な端末処理が可能になり、このように3分割以上に
分割構成し、時間差を設けて各差込みバー61を駆動さ
せることが第1実施形態の特徴である。
【0034】次に、図9,図10は、本発明方法並びに
装置の第2実施形態を示すもので、差込みバー61を二
分割構造としたものである。すなわち、図9に示すもの
は、下型50の周囲4辺のうち、1辺50aを例にとり
説明すると、下型50の外周に沿って、二分割とした差
込みバー64a,64bが設定され、各差込みバー64
a,64bはシリンダ65a,65bにより独立して進
退動作可能に構成されている。そして、この左右側の差
込みバー64a,64bはそれぞれ長尺状の薄板から形
成されるが、図示するように、シリンダ65a,65b
の駆動方向が、辺50aと直交する基準軸に対して角度
θ内側に傾斜した傾斜状に設定されており、各シリンダ
65a,65bが駆動して、差込みバー64a,64b
を前進動作させた際、表皮材40の折返し端末41の外
側から内側に向けて差込み操作が行なわれるようになっ
ている。
装置の第2実施形態を示すもので、差込みバー61を二
分割構造としたものである。すなわち、図9に示すもの
は、下型50の周囲4辺のうち、1辺50aを例にとり
説明すると、下型50の外周に沿って、二分割とした差
込みバー64a,64bが設定され、各差込みバー64
a,64bはシリンダ65a,65bにより独立して進
退動作可能に構成されている。そして、この左右側の差
込みバー64a,64bはそれぞれ長尺状の薄板から形
成されるが、図示するように、シリンダ65a,65b
の駆動方向が、辺50aと直交する基準軸に対して角度
θ内側に傾斜した傾斜状に設定されており、各シリンダ
65a,65bが駆動して、差込みバー64a,64b
を前進動作させた際、表皮材40の折返し端末41の外
側から内側に向けて差込み操作が行なわれるようになっ
ている。
【0035】従って、この端末処理装置60を使用すれ
ば、第1実施形態のように時間差を設定する必要がな
く、シリンダ65a,65bを同時に駆動させても、表
皮材40の折返し端末41は外側から内側に向けて時間
差をもたせて処理でき、第1実施形態と同様に円滑な端
末処理が期待でき、更に、処理時間を短縮化することが
できるという利点がある。
ば、第1実施形態のように時間差を設定する必要がな
く、シリンダ65a,65bを同時に駆動させても、表
皮材40の折返し端末41は外側から内側に向けて時間
差をもたせて処理でき、第1実施形態と同様に円滑な端
末処理が期待でき、更に、処理時間を短縮化することが
できるという利点がある。
【0036】また、図10に示すものは、上型50の周
囲4辺のうち、1辺50aについて、下型50の1辺5
0aの外周に二分割構造とした差込みバー66a,66
bとそれに対応するシリンダ67a,67bが設置され
ているが、差込みバー66a,66bの形状を外側が長
寸で内側が短寸に形成し、表皮材40の折返し端末41
に当接する縁部が傾斜状に設定されている。
囲4辺のうち、1辺50aについて、下型50の1辺5
0aの外周に二分割構造とした差込みバー66a,66
bとそれに対応するシリンダ67a,67bが設置され
ているが、差込みバー66a,66bの形状を外側が長
寸で内側が短寸に形成し、表皮材40の折返し端末41
に当接する縁部が傾斜状に設定されている。
【0037】従って、駆動用シリンダ67a,67bを
動作させれば、表皮材40の折返し端末41は、外側か
ら順次内側に向けて差し込まれることになり、時間差を
設けて差し込むのと同様の効果が得られ、表皮材40の
折返し端末41の円滑な差込み操作が期待できる。
動作させれば、表皮材40の折返し端末41は、外側か
ら順次内側に向けて差し込まれることになり、時間差を
設けて差し込むのと同様の効果が得られ、表皮材40の
折返し端末41の円滑な差込み操作が期待できる。
【0038】このように、図9,図10に示すものは、
下型50の周囲4辺のうち、1辺50aにおいて、端末
処理装置60は二分割構造であり、表皮材40の折返し
端末41に差込みバー64,66が外側から内側に向け
て当接するように構成されており、第1実施形態に比
べ、シリンダ64,66が各辺において2台で済み、時
間差を設ける必要がないとともに、シリンダの設置個数
を削減できるという利点がある。
下型50の周囲4辺のうち、1辺50aにおいて、端末
処理装置60は二分割構造であり、表皮材40の折返し
端末41に差込みバー64,66が外側から内側に向け
て当接するように構成されており、第1実施形態に比
べ、シリンダ64,66が各辺において2台で済み、時
間差を設ける必要がないとともに、シリンダの設置個数
を削減できるという利点がある。
【0039】更に、図11に示すものは、本発明に係る
端末処理装置60の第3実施形態を示すもので、下型5
0の周囲4辺のうち各辺において単一の差込みバー6
8,単一のシリンダ69が採用され、構造が大幅に簡素
化されている。すなわち、下型50の1辺50aの外周
に沿う端末処理装置60について説明すると、差込みバ
ー68は、外側が長寸で中央が短寸の形状に設定されて
おり、シリンダ69により前進動作させた際、表皮材4
0の折返し端末41に対してまず当接するのは外側から
であり、順次内側に向けて表皮材40の折返し端末41
と差込みバー68とが当接して、表皮挿入用間隙38内
に表皮材40の折返し端末41が挿入されるように工夫
されている。
端末処理装置60の第3実施形態を示すもので、下型5
0の周囲4辺のうち各辺において単一の差込みバー6
8,単一のシリンダ69が採用され、構造が大幅に簡素
化されている。すなわち、下型50の1辺50aの外周
に沿う端末処理装置60について説明すると、差込みバ
ー68は、外側が長寸で中央が短寸の形状に設定されて
おり、シリンダ69により前進動作させた際、表皮材4
0の折返し端末41に対してまず当接するのは外側から
であり、順次内側に向けて表皮材40の折返し端末41
と差込みバー68とが当接して、表皮挿入用間隙38内
に表皮材40の折返し端末41が挿入されるように工夫
されている。
【0040】また、図9,図10に示す2分割構造を図
12,図13に示すように、単一構造に変更しても良
く、図12では単一のシリンダ65の駆動方向を傾斜状
に設定し、図13では単一の差込みバー66をテーパー
状に設定するというもので、双方共、シリンダ65,6
7のストローク量は増大するものの、簡易な構造で表皮
材40の折返し端末41を外側から中央側に向けて差込
み処理することにより、円滑な差込み処理が期待でき
る。
12,図13に示すように、単一構造に変更しても良
く、図12では単一のシリンダ65の駆動方向を傾斜状
に設定し、図13では単一の差込みバー66をテーパー
状に設定するというもので、双方共、シリンダ65,6
7のストローク量は増大するものの、簡易な構造で表皮
材40の折返し端末41を外側から中央側に向けて差込
み処理することにより、円滑な差込み処理が期待でき
る。
【0041】従って、図11乃至図13に示す第3実施
形態においても、時間差を設けることが必要ないととも
に、シリンダ69,65,67の個数も各辺につき1個
で済み、構造がより簡素化できるという利点がある。
形態においても、時間差を設けることが必要ないととも
に、シリンダ69,65,67の個数も各辺につき1個
で済み、構造がより簡素化できるという利点がある。
【0042】尚、図9乃至図13に示す差込みバー6
4,66,68は、その先端縁が直線状のものについて
説明したが、波形状等、凹凸形状63を設けて表皮材4
0の支持を円滑に行なうようにしても良い。
4,66,68は、その先端縁が直線状のものについて
説明したが、波形状等、凹凸形状63を設けて表皮材4
0の支持を円滑に行なうようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
載する格別の作用効果を有する。
【0044】(1)請求項1,2記載の発明方法によれ
ば、二重芯材の挿入用間隙内に表皮材の折返し端末を差
込み挿入する際、時間差を設けて外側から内側に順次挿
入作業を行なうというものであるから、抵抗の少ない外
側部分は挿入しやすいため、二重芯材の全長に亘り円滑
に表皮材の端末処理を行なうことができ、従来のように
手作業で補完を行なう必要がなく、生産性を大幅に高め
ることができるという効果を有する。
ば、二重芯材の挿入用間隙内に表皮材の折返し端末を差
込み挿入する際、時間差を設けて外側から内側に順次挿
入作業を行なうというものであるから、抵抗の少ない外
側部分は挿入しやすいため、二重芯材の全長に亘り円滑
に表皮材の端末処理を行なうことができ、従来のように
手作業で補完を行なう必要がなく、生産性を大幅に高め
ることができるという効果を有する。
【0045】(2)請求項1,2記載の本発明によれ
ば、二重芯材の挿入用間隙内に表皮材の折返し端末を差
込み挿入する際、時間差を設けて外側から内側に順次挿
入作業を行なうというものであるから、二重芯材に設け
る表皮挿入用間隙の隙間を極力小さく設定でき、間隙が
外部に目立たず、周縁部分の外観意匠性を高めることが
できるとともに、隙間から端末が外部にはみだすことが
なく、長期に亘り美麗な外観を維持できるという効果を
有する。
ば、二重芯材の挿入用間隙内に表皮材の折返し端末を差
込み挿入する際、時間差を設けて外側から内側に順次挿
入作業を行なうというものであるから、二重芯材に設け
る表皮挿入用間隙の隙間を極力小さく設定でき、間隙が
外部に目立たず、周縁部分の外観意匠性を高めることが
できるとともに、隙間から端末が外部にはみだすことが
なく、長期に亘り美麗な外観を維持できるという効果を
有する。
【0046】(3)請求項1,2記載の発明によれば、
二重芯材の挿入用間隙内に表皮材の折返し端末を差込み
挿入する際、時間差を設けて外側から内側に順次挿入作
業を行なうというものであるから、表皮材の厚みや使用
材料に制約を受けることがなく、表皮材の材料設定自由
度を大幅に向上させることができるという効果を有す
る。
二重芯材の挿入用間隙内に表皮材の折返し端末を差込み
挿入する際、時間差を設けて外側から内側に順次挿入作
業を行なうというものであるから、表皮材の厚みや使用
材料に制約を受けることがなく、表皮材の材料設定自由
度を大幅に向上させることができるという効果を有す
る。
【0047】(4)請求項3記載の発明によれば、端末
処理が必要な辺において、差込みバーを三分割以上の分
割構造とし、分割された差込みバーの前進動作を時間差
を設けて、外側から内側に順次動作させるという構成で
あるから、シリンダの個数は増加するけれども、精度の
良い端末処理が可能になるという効果を有する。
処理が必要な辺において、差込みバーを三分割以上の分
割構造とし、分割された差込みバーの前進動作を時間差
を設けて、外側から内側に順次動作させるという構成で
あるから、シリンダの個数は増加するけれども、精度の
良い端末処理が可能になるという効果を有する。
【0048】(5)請求項4,5記載の処理装置によれ
ば、端末処理が必要な辺において、二分割の差込みバー
を設定し、差込みバーの先端縁を傾斜状に設定して、差
込みバーの前進動作時、表皮材の外側から内側に順次端
末処理が行なわれるようにしたから、精度の良い表皮材
の端末処理が可能になるとともに、各辺においてシリン
ダの個数が2個で済むという効果がある。
ば、端末処理が必要な辺において、二分割の差込みバー
を設定し、差込みバーの先端縁を傾斜状に設定して、差
込みバーの前進動作時、表皮材の外側から内側に順次端
末処理が行なわれるようにしたから、精度の良い表皮材
の端末処理が可能になるとともに、各辺においてシリン
ダの個数が2個で済むという効果がある。
【0049】(6)請求項6,7,8記載の端末処理装
置によれば、端末処理が必要な辺において、1個のシリ
ンダ、1個の差込みバーで済み、差込みバーの形状を両
側を長寸に、中央部を短寸にするか、あるいはテーパー
状に設定するか、もしくはシリンダの駆動方向を傾斜状
に設定することにより、差込みバーの前進動作により、
表皮材の外側から内側に向けて順次端末処理が行なわれ
るようにしたから、精度の良い表皮材の端末処理が可能
になるとともに、各辺について1個の差込みバー,シリ
ンダで済むため、構造が簡素化できるという効果があ
る。
置によれば、端末処理が必要な辺において、1個のシリ
ンダ、1個の差込みバーで済み、差込みバーの形状を両
側を長寸に、中央部を短寸にするか、あるいはテーパー
状に設定するか、もしくはシリンダの駆動方向を傾斜状
に設定することにより、差込みバーの前進動作により、
表皮材の外側から内側に向けて順次端末処理が行なわれ
るようにしたから、精度の良い表皮材の端末処理が可能
になるとともに、各辺について1個の差込みバー,シリ
ンダで済むため、構造が簡素化できるという効果があ
る。
【0050】(7)請求項9記載の端末処理装置によれ
ば、差込みバーの先端縁は、凹凸形状に形成されている
ため、差込みバーと表皮材との当接は部位毎に時間差が
あるため、表皮材の反発力を抑えることができ、円滑な
端末処理が行なえるという効果がある。
ば、差込みバーの先端縁は、凹凸形状に形成されている
ため、差込みバーと表皮材との当接は部位毎に時間差が
あるため、表皮材の反発力を抑えることができ、円滑な
端末処理が行なえるという効果がある。
【図1】本発明方法を適用して製作したラゲージフロア
トリムを示す外観図。
トリムを示す外観図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明に係る表皮材の端末処理方法の概要を示
す説明図。
す説明図。
【図4】本発明に係る表皮材の端末処理装置の第1実施
形態を示す平面図。
形態を示す平面図。
【図5】図4に示す端末処理装置の動作順序を示す説明
図。
図。
【図6】図4に示す端末処理装置の動作順序を示す説明
図。
図。
【図7】図4に示す端末処理装置の動作順序を示す説明
図。
図。
【図8】図4に示す端末処理装置の動作順序を示す説明
図。
図。
【図9】本発明に係る端末処理装置の第2実施形態を示
す部分平面図。
す部分平面図。
【図10】本発明に係る端末処理装置の第2実施形態の
変形態様を示す部分平面図。
変形態様を示す部分平面図。
【図11】本発明に係る端末処理装置の第3実施形態を
示す平面図。
示す平面図。
【図12】本発明に係る端末処理装置の第3実施形態の
変形態様を示す部分平面図。
変形態様を示す部分平面図。
【図13】本発明に係る端末処理装置の第3実施形態の
変形態様を示す部分平面図。
変形態様を示す部分平面図。
【図14】従来のラゲージフロアルーム内を示す外観
図。
図。
【図15】図14中XV−XV線断面図。
【図16】従来の端末処理方法を示す説明図。
【図17】従来の端末処理方法の不具合を示す説明図。
10 ラゲージルーム 20 ラゲージフロアトリム 30 二重芯材 31 上部芯材 32 下部芯材 33 周縁フランジ 38 表皮挿入用間隙 40 表皮材 41 折返し端末 50 下型 51 上型 60 端末処理装置 61,64,66,68 差込みバー 62,65,67,69 シリンダ 63 凹凸形状
Claims (9)
- 【請求項1】 上部芯材(31)と下部芯材(32)と
からなる二重芯材(30)の表面に表皮材(40)が貼
着され、表皮材(40)の折返し端末(41)を二重芯
材(30)周縁部に形成される表皮挿入用間隙(38)
内に差込み処理する表皮材の端末処理方法において、 上下型(50,51)内に表皮材(40)を貼着した二
重芯材(30)を位置決めした後、下型(50)の周囲
に設置されている端末処理装置(60)により、表皮材
(40)の外側から内側に向けて順次時間差をかけて表
皮挿入用間隙(38)内に折返し端末(41)を差し込
むことを特徴とする表皮材の端末処理方法。 - 【請求項2】 前記表皮材(40)は、加熱軟化処理さ
れていることを特徴とする請求項1記載の表皮材の端末
処理方法。 - 【請求項3】 上部芯材(31)と下部芯材(32)と
からなる二重芯材(30)の表面に表皮材(40)が貼
着され、表皮材(40)の折返し端末(41)を二重芯
材(30)周縁部に形成される表皮挿入用間隙(38)
内に差込み処理する表皮材の端末処理装置において、 前記端末処理装置は、成形品をセットする下型(50)
の周囲4辺のうち、表皮材(40)の巻き込みを必要と
する辺において、三分割以上に分割構成された差込みバ
ー(61)と、各差込みバー(61)を個々に駆動する
シリンダ(62)とから構成されていることを特徴とす
る表皮材の端末処理装置。 - 【請求項4】 上部芯材(31)と下部芯材(32)と
からなる二重芯材(30)の表面に表皮材(40)が貼
着され、表皮材(40)の折返し端末(41)を二重芯
材(30)周縁部に形成される表皮挿入用間隙(38)
内に差込み処理する表皮材の端末処理装置において、 前記端末処理装置は、成形品をセットする下型(50)
の周囲4辺のうち、表皮材(40)の巻き込みを必要と
する辺において、二分割された差込みバー(64)と、
左右側の差込みバー(64)が、それぞれ、コーナー部
から中央側に向けて順次表皮材(40)の折返し端末
(41)を差し込むように、駆動方向が傾斜状に設定さ
れたシリンダ(65)とから構成されていることを特徴
とする表皮材の端末処理装置。 - 【請求項5】 上部芯材(31)と下部芯材(32)と
からなる二重芯材(30)の表面に表皮材(40)が貼
着され、表皮材(40)の折返し端末(41)を二重芯
材(30)周縁部に形成される表皮挿入用間隙(38)
内に差込み処理する表皮材の端末処理装置において、 前記端末処理装置は、成形品をセットする下型(50)
の周囲4辺のうち、表皮材(40)の巻き込みを必要と
する辺において、二分割されてた差込みバー(66)
と、この差込みバー(66)を進退動作させるシリンダ
(67)とから構成され、上記差込みバー(66)は、
中央部に比べコーナー側縁部が長寸に設定されているこ
とを特徴とする表皮材の端末処理装置。 - 【請求項6】 上部芯材(31)と下部芯材(32)と
からなる二重芯材(30)の表面に表皮材(40)が貼
着され、表皮材(40)の折返し端末(41)を二重芯
材(30)周縁部に形成される表皮挿入用間隙(38)
内に差込み処理する表皮材の端末処理装置において、 前記端末処理装置は、成形品をセットする下型(50)
の周囲4辺のうち、表皮材(40)の巻き込みを必要と
する辺において、単一の差込みバー(68)とこれを駆
動するシリンダ(69)が設置され、上記差込みバー
(68)は、両側の長さ寸法が中央部の長さ寸法に比べ
長寸に設定されていることを特徴とする表皮材の端末処
理装置。 - 【請求項7】 上部芯材(31)と下部芯材(32)と
からなる二重芯材(30)の表面に表皮材(40)が貼
着され、表皮材(40)の折返し端末(41)を二重芯
材(30)周縁部に形成される表皮挿入用間隙(38)
内に差込み処理する表皮材の端末処理装置において、 前記端末処理装置は、成形品をセットする下型(50)
の周囲4辺のうち、表皮材(40)の巻き込みを必要と
する辺において、単一の差込みバー(64)とこれを駆
動するシリンダ(65)が設置され、上記差込みバー
(64)が一方側のコーナー部から中央側に向けて順次
表皮材(40)の折返し端末(41)を差し込むよう
に、上記シリンダ(65)は駆動方向が傾斜状に設定さ
れていることを特徴とする表皮材の端末処理装置。 - 【請求項8】 上部芯材(31)と下部芯材(32)と
からなる二重芯材(30)の表面に表皮材(40)が貼
着され、表皮材(40)の折返し端末(41)を二重芯
材(30)周縁部に形成される表皮挿入用間隙(38)
内に差込み処理する表皮材の端末処理装置において、 前記端末処理装置は、成形品をセットする下型(50)
の周囲4辺のうち、表皮材(40)の巻き込みを必要と
する辺において、単一の差込みバー(68)とこれを駆
動するシリンダ(69)が設置され、上記差込みバー
(68)がテーパー状に設定されていることを特徴とす
る表皮材の端末処理装置。 - 【請求項9】 前記差込みバー(61,64,66,6
8)の先端縁は、凹凸形状(63)に形成されているこ
とを特徴とする請求項3乃至8記載の表皮材の端末処理
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15874697A JPH115251A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 表皮材の端末処理方法並びに端末処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15874697A JPH115251A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 表皮材の端末処理方法並びに端末処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH115251A true JPH115251A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15678438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15874697A Withdrawn JPH115251A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 表皮材の端末処理方法並びに端末処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH115251A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2722230A1 (fr) * | 2012-10-18 | 2014-04-23 | Centre D'etude Et De Recherche Pour L'automobile (Cera) | Panneau de garnissage de véhicule automobile |
-
1997
- 1997-06-16 JP JP15874697A patent/JPH115251A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2722230A1 (fr) * | 2012-10-18 | 2014-04-23 | Centre D'etude Et De Recherche Pour L'automobile (Cera) | Panneau de garnissage de véhicule automobile |
FR2997050A1 (fr) * | 2012-10-18 | 2014-04-25 | Cera | Panneau de garnissage de vehicule automobile |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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