JPH1044860A - 車両用ライト自動点消灯装置 - Google Patents

車両用ライト自動点消灯装置

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JPH1044860A
JPH1044860A JP20450496A JP20450496A JPH1044860A JP H1044860 A JPH1044860 A JP H1044860A JP 20450496 A JP20450496 A JP 20450496A JP 20450496 A JP20450496 A JP 20450496A JP H1044860 A JPH1044860 A JP H1044860A
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JP
Japan
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light
vehicle
detection sensor
infrared
lights
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JP20450496A
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English (en)
Inventor
Tomonori Suzuki
鈴木  智則
Kazunori Sakai
和憲 酒井
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動点消灯装置が道路等に設けられた赤外線
車両検出センサからの強い赤外線光や娯楽施設等に設け
られた極端に明るい街路照明等の光を検出して夜間と昼
間を誤認識してしまい、ヘッドライト等の点灯が必要な
場合でも誤消灯してしまう。 【解決手段】 光検出センサ12の可視光検出センサ1
2aと赤外光検出センサ12bとがそれぞれ別々に可視
光及び赤外光を検出する。点消灯制御部14は可視光及
び赤外光が共に所定光量を越えた場合のみ、車両周囲環
境が昼間であると判断し、ライトの消灯制御を行い、可
視光または赤外光のどちらか一方の光量が所定光量に達
していない場合には特定範囲を照明する照明装置等から
の光であり車両周囲環境が夜間であると判断して、ライ
トの点灯制御を行う。従って、昼夜判別を正確に行い、
適切な車両用ライトの点消灯制御を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ライト自動
点消灯装置、特に車両の周囲光を正確に識別してライト
の点消灯を制御する車両用ライト自動点消灯装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より車両のインテリジェンス化や安
全性の向上等を目的に、運転付随動作の簡略化や自動制
御化が盛んに行われている。例えば、車両の周囲の明る
さを検出して、ヘッドライトやテールライト等の自動点
灯及び自動消灯を行う車両用ライト自動点消灯装置が提
案されている。
【0003】前記車両用ライト自動点消灯装置は、光検
出センサ等によって検出される車両周囲の光量が所定値
より低くなった場合に、夜間であると判断してヘッドラ
イト等を点灯し、光量が所定値より高くなったら昼間ま
たは照明が不要な状態であると判断してヘッドライト等
を消灯する。一般に、前記車両用ライト自動点消灯装置
の光検出センサは対向車等からの光による光量の誤判定
を防止するためにインストルメントパネル上等に配置さ
れ、おもに上方向からの光の検出を行っている。また、
同様な車両用ライト自動点消灯装置において、例えば特
開昭60−187823号公報には所定角度以外から入
射する光を検出しないようにして、トンネル通過時等に
照明灯からの光によって昼夜の誤判定をしないようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、交通情
報等の収集を目的に赤外線車両検出センサが一般道路や
高速道路のいたるところに配置されるようになった。前
記赤外線車両検出センサは上方から強い赤外線ライトや
赤外線ストロボを通過する車両に照射している。
【0005】ところで、一般的に車両用ライト自動点消
灯装置の光検出センサは広範囲の波長の光を検出するた
めに700nm前後の波長を中心に、400〜1000
nm以上の光を検出できるように設定され、770nm
以上の赤外光領域の光も検出してしまう。このため前述
したように赤外線車両検出センサからの強い赤外線光を
前記車両用ライト自動点消灯装置の光検出センサが受光
すると、所定光量を越えてしまい昼夜の誤認識が発生
し、夜間にも関わらずヘッドライト等を消灯してしまう
という問題がある。
【0006】また、娯楽施設等に設けられた極端に明る
い街路照明を行っている場所を通過した時にも前記所定
光量を越えてしまい前述と同様にヘッドライト等を消灯
してしまうという問題がある。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、容易な構成で昼夜
判定(ライトの要否判定)を正確に行い、適切な車両用
ライトの点消灯制御を行うことのできる車両用ライト自
動点消灯装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の構成は、車両の周囲の明るさに応
じて、自動的にライトの点灯または消灯を行う車両用ラ
イト自動点消灯装置において、可視光領域の光量を検出
する可視光検出センサと、赤外光領域の光量を検出する
赤外光検出センサと、前記可視光検出センサ及び赤外光
検出センサからの検出結果に基づいてライトの点消灯を
制御する点消灯制御部と、を含むことを特徴とする。
【0009】この構成によれば、可視光検出センサと赤
外光検出センサとがそれぞれ別々に可視光及び赤外光を
検出する。一般に、太陽放射の波長域はおよそ300〜
3000nmであり可視光から赤外光まで広範囲を含ん
でいる。従って、点消灯制御部は可視光及び赤外光が共
に所定光量を越えた場合のみ、車両周囲環境が昼間であ
ると判断し、ライトの消灯制御を行い、可視光または赤
外光のどちらか一方の光量が所定光量に達していない場
合には特定範囲を照明する照明装置等からの光であり車
両周囲環境が夜間であると判断して、ライトの点灯制御
を行う。なお、可視光及び赤外光が共に所定光量以下の
場合も夜間であると判断して、ライトの点灯制御を行
う。従って、昼夜判別を正確に行い、適切な車両用ライ
トの点消灯制御を行うことができる。なお、ここで夜間
とは、車両周囲の照度が所定値より暗い状態を意味し、
昼間でもヘッドライトやテールランプの点灯が必要なト
ンネルや地下通路等に侵入した場合も夜間に含むものと
する。また、昼間とは車両周囲が全体的に明るくライト
類の点灯を必要としなくても安全を確保できる状態をい
う。
【0010】上記のような目的を達成するために、本発
明の他の構成は、前記可視光検出センサと前記赤外光検
出センサとを同一基板上に形成したことを特徴とする。
【0011】この構成によれば、光検出センサが簡略化
され、部品点数及びコストの低減を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づき説明する。図1は本実施形態の車両用ライ
ト自動点消灯装置10(以下、単に自動点消灯装置とい
う)の概念構成図を示している。前記自動点消灯装置1
0は、図示しない車両の周囲の光の状態を検出する光検
出センサ12と、該光検出センサ12の検出結果に基づ
いて、昼夜の判断を行う処理回路と図示しないヘッドラ
イト及びテールランプの点消灯を行うライト点消灯回路
とを含む点消灯制御部14とから構成されている。な
お、本実施形態の場合、夜間とは車両周囲の照度が所定
値より暗い状態を意味し、昼間でもヘッドライトやテー
ルランプの点灯が必要なトンネルや地下通路等に侵入し
た場合は、夜間であると判断してライト制御を行う。
【0013】前記光検出センサ12は内部の同一基板上
に可視光検出センサ12aと赤外光検出センサ12bと
を有し、各センサの上方には集光用レンズ16が載置さ
れ、車両のインストルメントパネルの上等に配置され、
おもに、車両上方からの光を検出する。前記可視光検出
センサ12aは図2に示すように、例えば波長が600
nmを中心とする可視光を検出する。検出する光として
は、太陽放射のうちの可視光領域(自然光)の他、街路
灯や装飾灯等の水銀灯及び蛍光灯等からの光である。一
方、前記赤外光検出センサ12bは波長が950〜10
00nmを中心とする赤外光のみを検出する。検出する
光としては、例えば、太陽放射のうち赤外光領域の他、
赤外線センサから照射される赤外光である。
【0014】そして、点消灯制御部14では、図3に示
すような判定パターンにしたがって、車両周囲の環境判
定を行い、ヘッドライト及びテールライト等の点消灯制
御を行う。すなわち、可視光検出センサ12aの受光量
と赤外光検出センサ12bの受光量とが共に、後述する
所定光量より少ない場合、車両は暗い場所に存在し該車
両の周囲環境は夜間(トンネル内、地下等を含む)であ
ると判断し、ヘッドライトやテールライト等の点灯制御
を行う。また、可視光検出センサ12aの受光量が所定
光量より多く、赤外光検出センサ12bの受光量が所定
光量より少ない場合、車両は明るい街路灯や装飾灯等特
定範囲を照明する照明装置に照られされていたり、トン
ネルや地下等で照明装置に照らされたり、対向車のヘッ
ドライト等に照らされているが、該車両は全体として暗
い場所に存在し車両の周囲環境は夜間であると判断し
て、ヘッドライトやテールライト等の点灯制御を行う。
逆に、可視光検出センサ12aの受光量が所定光量より
少なく、赤外光検出センサ12bの受光量が所定光量よ
り多い場合、車両は交通情報等の収集を目的に赤外線車
両検出センサの赤外線ライトや赤外線ストロボの照射を
受けているが、該車両は全体として暗い場所に存在し車
両の周囲環境は夜間であると判断して、ヘッドライトや
テールライト等の点灯制御を行う。
【0015】一方、可視光検出センサ12aの受光量と
赤外光検出センサ12bの受光量とが共に、所定光量よ
り多い場合、車両は太陽放射を受け該車両がライト等の
不要な全体として明るい場所に存在し、車両の周囲環境
は昼間であると判断し、ヘッドライトやテールライト等
の消灯制御を行う。
【0016】以下、図1に加えて、各フローチャートを
用いて、各ライトの自動点消灯制御について説明する。
図4はライトの自動点消灯制御の全体的なフローチャー
トであって、各ライトの初期状態は、ヘッドライト(図
中では記号『H』で示す)及びテールライト(図中では
記号『T』で示す)が共にOFFしているとする。そし
て、本実施形態の場合、イグニッション(IG)をON
すると共に、ライトの自動制御モードを選択すると、自
動点消灯装置10が動作を開始して、前記可視光検出セ
ンサ12a、赤外光検出センサ12bの光量検出結果に
基づいて、ヘッドライト及びテールライトの消灯制御を
行う。なお、本実施形態の場合、イグニッションOFF
後、運転席のドアが開放されると、すべてのライトが消
灯すると共に、ライトの自動制御モードも解除されるも
のとする。
【0017】図5は自動制御状態で、全消灯状態から全
点灯またはテールライトのみ点灯する制御手順を説明す
るフローチャートである。自動制御モードがスタートし
た時点では、T:OFF(テールライトオフ)、H:O
FF(ヘッドライトオフ)である(S100)。自動制
御モードでは、前記点消灯制御部14は可視光検出セン
サ12a、赤外光検出センサ12bによる各受光量を常
に監視して、車両周囲の光量がテールライトをONする
光量(TN)か否かの判断を行う(S101)。ここ
で、テールライトをONする光量TNは、例えば320
Lxである。もし、受光量<TNの場合、車両周囲がテ
ールライトを必要とする明るさ(暗さ)である可能性が
あるとして、テールライトON遅延タイマ(tTN)を
スタートする(S102)。前記tTNは、車両が走行
中に橋下や街路樹の下等を通過して、一瞬周囲が暗くな
った場合に、前記点消灯制御部14が夜間になったと誤
判断しないように、判断を所定時間遅らせるために設け
られたタイマであり、tTNの設定遅延時間は、例えば
tTN=0.1秒である。tTNのスタートと同時に、
点消灯制御部14は可視光検出センサ12aまたは赤外
光検出センサ12bの受光量がヘッドライトをONする
光量(HNv,HNir)より少ないか否かの判断を行
う(S103)。ここで、ヘッドライトをONする光量
HNv(可視光)及びHNir(赤外光)は、例えば、
HNv=HNir=85Lxである。
【0018】前述したように、太陽照射には可視光及び
赤外光が大量に含まれているので、どちらか片方でも所
定光量より少ない場合(受光量<HNv or HNir)
は、十分な太陽照射を受けていない状態であり、車両周
囲は全体として暗くヘッドライトの点灯が必要な明るさ
(暗さ)である可能性があるとして、ヘッドライトON
遅延タイマ(tHN)をスタートする(S104)。t
HNも前記tTNと同様に、一瞬暗くなった場合の誤判
定を防止するために設けられたタイマであり、その設定
遅延時間は例えば、tHN=1.0秒である。
【0019】さらに、前記tHNのスタートと同時に、
点消灯制御部14は可視光検出センサ12aまたは赤外
光検出センサ12bの受光量がヘッドライトのONが早
急に必要な光量(ZNv,ZNir)より少ないか否か
の判断を行う(S105)。ここで、ヘッドライトのO
Nが早急に必要な光量ZNv(可視光)及びZNir
(赤外光)は、例えばZNv=ZNir=50Lxであ
る。可視光検出センサ12aまたは赤外光検出センサ1
2bのどちらか片方でも所定光量より少ない場合(受光
量<ZNv or ZNir)は、早急にヘッドライトの点
灯の準備が必要であるとして、ヘッドライト急ON遅延
タイマ(tZN)をスタートする(S106)。前記t
ZNも一瞬暗くなった場合の誤判定を防止するために設
けられたタイマであるが、周囲が通常より暗いため、ヘ
ッドライトをONするか否かの判断を素早く行うため、
前記tHNより遅延量の少ない例えば、tZN=0.2
5秒である。
【0020】そして、所定時間暗い状態(85Lx以下
の状態)が継続したことが確認されたら(S107)、
点消灯制御部14はテールライトT及びヘッドライトH
を点灯する(S108)。また、S107において、t
ZNが途中で停止してしまった場合、つまり、所定時間
暗い状態が継続しなかった場合、S103に戻って、車
両の周囲環境がヘッドライトを点灯する明るさか否かの
判断を繰り返す。一方、S105において、車両周囲環
境がヘッドライトのONが早急に必要な光量でないと判
断した場合、通常のヘッドライト点灯制御に戻り、tH
Nが前述した所定時間(1.0秒)経過したか否かの判
断を行い(S109)、所定時間経過した場合、すなわ
ち50Lx以上、85Lx以下の状態が継続した場合、
点消灯制御部14は車両周囲環境が夜間であると判断し
て、テールライト及びヘッドライトを点灯する(S10
8)。また、暗い状態が所定時間継続しなかった場合
は、S103に戻って、車両の周囲環境がヘッドライト
を点灯する明るさか否かの判断を繰り返す。
【0021】一方、S103において、車両の周囲環境
がヘッドライトを点灯する明るさではない、つまり、可
視光検出センサ12a及び赤外光検出センサ12bが8
5Lx以上の光を受光している場合には、tTHN,t
ZNがカウントを行っている場合(後述する図6、図7
等のフローチャートを経由している場合カウントしてい
る場合がある)にはリセットして(S110)、tTN
が所定時間経過しているか、つまり車両周囲が一瞬暗く
なったのではないか否かの判断を行う(S111)。も
し、tTNが所定時間経過(0.1秒)している場合、
点消灯制御部14はテールライトのみ点灯必要であると
判断して、テールライトのみ点灯する(S112)。ま
た、tTNが所定時間経過していない場合には、車両周
囲が一瞬暗くなったのみであると判断して、S101に
戻って、車両周囲環境がテールライトの点灯を必要とす
るか否かの判断を引き続き行う。
【0022】さらに、S101で車両周囲環境がテール
ライトの点灯を必要としない場合、tTNがカウントを
行っている場合には、tTNをリセットして(S11
3)、S101に戻って車両周囲環境がテールライトの
点灯を必要とするか否かの判断を引き続き行う。
【0023】次に、前記S108でテールライト及びヘ
ッドライトが点灯された状態から車両周囲環境が変化し
て明るくなり、ライトの自動消灯を行う場合の手順を図
6に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0024】まず、車両周囲の可視光による光量がヘッ
ドライトの点灯を不要とする光量(ヘッドライトOFF
光量:HFv)になったか否かの判断を可視光検出セン
サ12aの検出結果に基づいて行う(S120)。通
常、車両周囲環境が十分明るくなってからヘッドライト
の消灯を行うことが好ましいので、HFvは前記ヘッド
ライトON光量より高く設定され、例えば、380Lx
である。車両周囲光量がHFvより多い場合、赤外光検
出センサ12bの検出結果がヘッドライトOFF光量
(HFir、例えば380Lx)に達したか否かの判断
を行う(S121)。赤外光検出センサ12bの検出結
果がヘッドライトOFF光量を越えている場合、車両周
囲は十分に明るくヘッドライトの点灯が不要な明るさで
ある可能性があるとして、ヘッドライトOFF遅延タイ
マ(tHF)をスタートする(S122)。tHFも前
述した各遅延タイマと同様に、街路灯等により一瞬明る
くなった場合の誤判定を防止するために設けられたタイ
マであり、例えば、tHF=4.0秒である。この遅延
時間も車両周囲環境が十分明るくなったことを確認して
から消灯を行うために、ヘッドライトを点灯させる時の
遅延時間より長く設定している。
【0025】続いて、車両周囲の環境がテールライトも
消灯させて良い光量(テールライトOF光量:TF)に
なったか否かの判断を行う(S123)。前記TFは、
車両周囲が十分に明るい光量、例えば940Lxであ
る。車両周囲環境がTFより明るい場合、テールライト
OFF遅延タイマ(tTF)をスタートする(S12
4)。この遅延タイマも前述と同様に誤判定防止用に設
けられたタイマであり、例えば、tTF=2.0秒であ
る。そして、車両周囲の明るさがtTF以上維持された
ら(S125)、点消灯制御部14は車両周囲の環境は
ヘッドライト及びテールライトを消灯しても安全である
と判断して、両者を消灯する(S100)。
【0026】一方、S125でtTFが所定時間経過し
ていない場合、つまり、街路灯等により車両周囲が一瞬
明るくなった場合、S120に戻りヘッドライトやテー
ルライトを消灯して良いか否かの判断を繰り返し行う。
また、S123で車両周囲の明るさがTFに達していな
い場合(940Lx以下の場合)、tTFがカウントを
行っている場合には、tTFをリセットし(S12
6)、前記tHFが所定時間(4.0秒)経過したか否
かの判断、つまり車両周囲がヘッドライトを消灯して良
い環境になったか否かの判断を行う(S127)。tH
Fが所定時間経過して車両周囲がヘッドライトを必要と
しない明るさになったことが確認されたら点消灯制御部
14はテールライトは点灯したまま、ヘッドライトのみ
消灯制御する(S112)。一方、S127でtHFが
所定時間経過せず、車両周囲がヘッドライトを必要とす
る状態が維持されている場合、S120に戻りヘッドラ
イトやテールライトを消灯して良いか否かの判断を繰り
返し行う。さらに、S120またはS121で、可視光
検出センサ12aまたは赤外光検出センサ12bの検出
結果がヘッドライトOFF光量に達していない場合、t
HFがカウントを行っている場合に、該tHFをリセッ
トした後(S128)、S120に戻りヘッドライトや
テールライトを消灯して良いか否かの判断を繰り返し行
う。
【0027】続いて、前記S112でテールライトのみ
が点灯された状態から車両周囲環境の変化に基づいて、
ヘッドライトを自動点灯して全点灯する場合と、テール
ランプを消灯して全消灯する場合の手順を図7に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0028】図7のフローチャートにおいて、S130
〜S135及びS136で行うヘッドライトの点灯処理
は図5に示すS103〜S107及びS109の処理と
同じであり、詳細な説明は省略する。この時、車両周囲
の環境が一定時間85Lx以下であることが確認された
ら点消灯制御部14はヘッドライトの点灯制御を行う
(S108)。
【0029】一方、S130において、車両の周囲環境
がヘッドライトを点灯する明るさではない、つまり、可
視光検出センサ12a及び赤外光検出センサ12bが8
5Lx以上の光を受光している場合には、テールランプ
を消灯する明るさか否か、つまり車両周囲の明るさがテ
ールランプOFF光量(TF:940Lx)に達してか
否かの判断を行う(S137)。車両周囲の明るさがT
Fに達している場合、テールライトOFF遅延タイマ
(tTF)をスタートさせる(S138)。このtTF
も車両周囲環境の一瞬の変化による誤判断を防止するた
めに設けられた遅延タイマであって、その設定遅延時間
は、例えばtTF=2.0秒である。tTFが所定時間
カウントを行い車両周囲がテールライトを消灯しても安
全な明るさになったことが確認されたら(S139)、
点消灯制御部14はテールライトの消灯を行いライト類
の全消灯を行う(S100)。また、S139におい
て、tTFに達していない場合、S137に戻って、テ
ールライトを消灯してよいか否かの判断を引き続き行
う。一方、前記S137で、TFに達していない場合、
前記遅延タイマtHN,tZN,tTFがカウントを行
っている場合には各タイマをリセットして(S14
0)、S130に戻りテールライトのみ点灯した状態か
らヘッドライトを点灯させるかまたはテールライトを消
灯させるかの判断を引き続き行う。
【0030】以上説明したように、前記可視光検出セン
サ12a及び赤外光検出センサ12bが常に車両周囲の
光量を独立して検出することによって、点消灯制御部1
4は夜間と昼間(ライト類の点灯が必要な環境)を正確
に認識することが可能になり、図4に示すようにテール
ライト(T)及びヘッドライト(H)の点消灯を正確に
制御することができる。その結果、夜間に車両が極端に
照明の明るい場所や赤外線ライトの下を通過した場合で
もライト類の誤消灯を確実に防止することができる。
【0031】図8に、本実施形態の車両用ライト自動点
消灯装置に適用可能な光検出センサ12の構成例を示
す。該光検出センサ12はSiO2 絶縁層によって、図
8中左右2つに分離されたP型基板に、N型の不純物、
P型の不純物を順次注入することによって、可視光検出
センサ12aと赤外光検出センサ12bとを形成してい
る。この時、赤外光検出センサ12bの不純物注入深さ
L2を可視光検出センサ12aの不純物注入深さL1よ
り深くすることによって、異なる波長検出領域を有する
センサを形成することができる。すなわち、赤外光検出
センサ12bの不純物注入深さを深くすることによっ
て、深い位置に空乏層を形成することができる。そし
て、赤外光検出センサ12bにおいては、波長の長い赤
外光が深い位置に形成された空乏層近傍で電子−正孔対
を形成し受光した赤外光量に応じた電流を外部回路に流
し、受光量を定量的に示す。また、可視光検出センサ1
2aにおいては、赤外光より波長の短い可視光が浅い位
置に形成された空乏層近傍で電子−正孔対を形成し可視
光量に応じた電流を外部回路に流し受光量検出を行う。
なお、各センサの上面にはSiO2 絶縁層が形成され、
各センサの拡散注入されたN+型不純物層、P型不純物
層には出力端子としてのAl配線が形成され外部回路に
接続されている。
【0032】なお、不純物の注入深さを適宜選択するこ
とによって、図2に示すような所望のピーク波長検出領
域を有する光検出センサを形成することができる。
【0033】このように、不純物の注入深さを変えて、
同一基板上に異なる特性の光検出センサを形成すること
によって、光検出センサが簡略化され、部品点数及びコ
ストの低減を行うことができる。
【0034】なお、本実施形態では、制御しきい値とし
てライト類のON、OFF光量や遅延時間等を用いて動
作説明をしているが、前記制御しきい値は車両周囲の環
境に応じて適宜選択することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、可視光検出センサと赤
外光検出センサとがそれぞれ別々に可視光及び赤外光を
検出し、点消灯制御部は可視光及び赤外光が共に所定光
量を越えた場合のみ、車両周囲環境が昼間であると判断
し、ライトの消灯制御を行い、可視光または赤外光のど
ちらか一方の光量が所定光量に達していない場合には特
定範囲を照明する照明装置等からの光であり車両周囲環
境が夜間であると判断して、ライトの点灯制御を行う。
従って、街路灯や照明灯等による誤認識をすることなく
昼夜判別を正確に行い、適切な車両用ライトの点消灯制
御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の車両用ライト自動点消灯
装置の概略構成図である。
【図2】 本発明の実施形態の車両用ライト自動点消灯
装置の光検出センサの検出波長例を説明する説明図であ
る。
【図3】 本発明の実施形態の車両用ライト自動点消灯
装置のライト点消灯の判定パターンを説明する説明図で
ある。
【図4】 本発明の実施形態の車両用ライト自動点消灯
装置のライト点消灯制御の全体フローチャートである。
【図5】 本発明の実施形態の車両用ライト自動点消灯
装置のライトの全消灯状態からのライト点灯の手順を説
明するフローチャートである。
【図6】 本発明の実施形態の車両用ライト自動点消灯
装置のライトの全点灯状態からのライト消灯の手順を説
明するフローチャートである。
【図7】 本発明の実施形態の車両用ライト自動点消灯
装置のテールライトのみ点灯状態からの全点灯または全
消灯の手順を説明するフローチャートである。
【図8】 本発明の実施形態の車両用ライト自動点消灯
装置の光検出センサを同一基板上に形成した例を説明す
る断面図である。
【符号の説明】
10 車両用ライト自動点消灯装置、12 光検出セン
サ、12a 可視光検出センサ、12b 赤外光検出セ
ンサ、14 点消灯制御部、16 集光用レンズ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の周囲の明るさに応じて、自動的に
    ライトの点灯または消灯を行う車両用ライト自動点消灯
    装置において、 可視光領域の光量を検出する可視光検出センサと、 赤外光領域の光量を検出する赤外光検出センサと、 前記可視光検出センサ及び赤外光検出センサからの検出
    結果に基づいてライトの点消灯を制御する点消灯制御部
    と、 を含むことを特徴とする車両用ライト自動点消灯装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記可視光検出センサと前記赤外光検出センサとを同一
    基板上に形成したことを特徴とする車両用ライト自動点
    消灯装置。
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