JPH1042883A - イノシトールの製造方法および6−ハロゲノ−6−デオキシグルコース耐性株の取得法 - Google Patents
イノシトールの製造方法および6−ハロゲノ−6−デオキシグルコース耐性株の取得法Info
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- JPH1042883A JPH1042883A JP20478996A JP20478996A JPH1042883A JP H1042883 A JPH1042883 A JP H1042883A JP 20478996 A JP20478996 A JP 20478996A JP 20478996 A JP20478996 A JP 20478996A JP H1042883 A JPH1042883 A JP H1042883A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】より経済的にイノシトールを生産する。
【構成】6-ハロゲノ-6-デオキシグルコースに耐性を
有する微生物を用いる。
有する微生物を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】イノシトールは、高等動物に
おいてビタミンの一種として重要な物質で、栄養食品、
飼料添加物、医薬品などに利用される。
おいてビタミンの一種として重要な物質で、栄養食品、
飼料添加物、医薬品などに利用される。
【0002】
【従来の技術】従来イノシトールは、米糠、コーンステ
ィープリカーなどからの抽出(特開昭61−56142
号公報)、パン酵母を培養して製造する方法(欧州特許
公開第506289号)などが知られている。また、キ
ャンディダ属に属する微生物を培養して製造する方法
(特開平8−258号公報、特開平8−38188号公
報、特開平8−89262号公報)がある。
ィープリカーなどからの抽出(特開昭61−56142
号公報)、パン酵母を培養して製造する方法(欧州特許
公開第506289号)などが知られている。また、キ
ャンディダ属に属する微生物を培養して製造する方法
(特開平8−258号公報、特開平8−38188号公
報、特開平8−89262号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】米糠、コーンスティー
プリカーなどから抽出する方法は、イノシトール以外の
不純物が多く、精製が困難であり、経済的に問題があ
る。また、パン酵母を培養して製造する方法は、生産性
が低く、やはり経済的に問題があり、さらに工業的実績
もない。また、キャンディダ属に属する微生物を培養し
て製造する方法は、工業的に収率、収量の点で満足いく
ものではなかった。
プリカーなどから抽出する方法は、イノシトール以外の
不純物が多く、精製が困難であり、経済的に問題があ
る。また、パン酵母を培養して製造する方法は、生産性
が低く、やはり経済的に問題があり、さらに工業的実績
もない。また、キャンディダ属に属する微生物を培養し
て製造する方法は、工業的に収率、収量の点で満足いく
ものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するため、キャンディダ属に属する微生物の変
異株がイノシトールを収率、収量良く蓄積する事を見い
出した。本発明者らはさらに生産性の高いイノシトール
の製造方法について鋭意研究した結果、イノシトールの
生産能を有する微生物に、6-ハロゲノ-6-デオキシグ
ルコースに対する耐性を付与することにより、イノシト
ールの蓄積濃度、生成収率が著しく向上することを見出
し本発明に到達した。
点を解決するため、キャンディダ属に属する微生物の変
異株がイノシトールを収率、収量良く蓄積する事を見い
出した。本発明者らはさらに生産性の高いイノシトール
の製造方法について鋭意研究した結果、イノシトールの
生産能を有する微生物に、6-ハロゲノ-6-デオキシグ
ルコースに対する耐性を付与することにより、イノシト
ールの蓄積濃度、生成収率が著しく向上することを見出
し本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明は6-ハロゲノ-6-デオ
キシグルコースに耐性を有し、かつイノシトールを分泌
する性質を持った微生物を培養して、培養液中にイノシ
トールを蓄積せしめ、前記培養液よりイノシトールを採
取することおよび、6-ハロゲノ-6-デオキシグルコー
ス質に耐性を有し、かつイノシトール生産能を有する微
生物を培養して、得られた菌体、もしくはそれらの処理
物を用い、イノシトールを生成蓄積せしめる反応を行
い、前記反応液よりイノシトールを採取することを特徴
とするイノシトールの製造方法である。
キシグルコースに耐性を有し、かつイノシトールを分泌
する性質を持った微生物を培養して、培養液中にイノシ
トールを蓄積せしめ、前記培養液よりイノシトールを採
取することおよび、6-ハロゲノ-6-デオキシグルコー
ス質に耐性を有し、かつイノシトール生産能を有する微
生物を培養して、得られた菌体、もしくはそれらの処理
物を用い、イノシトールを生成蓄積せしめる反応を行
い、前記反応液よりイノシトールを採取することを特徴
とするイノシトールの製造方法である。
【0006】ここで6-ハロゲノ-6-デオキシグルコー
スとは、微生物の(1) 生育を阻害し、その生育阻害がグ
ルコースの添加により回復する物質または(2) グルコー
スからイノシトール生合成する場合の生合成系に関与す
る酵素の抑制あるいは阻害作用を示し、その抑制あるい
は阻害がイノシトールおよび、またはイノシトール以降
の生合成系の物質の添加により回復する物質のことであ
る。 6-ハロゲノ-6-デオキシグルコースとしては、た
とえば6-フルオロ−6− デオキシグルコース、6-ク
ロロ−6− デオキシグルコースなどが挙げられる。
スとは、微生物の(1) 生育を阻害し、その生育阻害がグ
ルコースの添加により回復する物質または(2) グルコー
スからイノシトール生合成する場合の生合成系に関与す
る酵素の抑制あるいは阻害作用を示し、その抑制あるい
は阻害がイノシトールおよび、またはイノシトール以降
の生合成系の物質の添加により回復する物質のことであ
る。 6-ハロゲノ-6-デオキシグルコースとしては、た
とえば6-フルオロ−6− デオキシグルコース、6-ク
ロロ−6− デオキシグルコースなどが挙げられる。
【0007】
【発明実施の形態】本発明に使用する微生物は、イノシ
トールを分泌する微生物であるならばいずれでもよい
が、親株としては、本発明者らによりセチルトリメチル
アンモニウムクロライド耐性変異株として取得された、
キャンディダ・ボイディニイ(Candida boi
dinii)CTMA3−2(FERM P−1574
1)を用いることが好ましい。イノシトールを分泌する
性質があれば、他に、薬剤に対する耐性、栄養要求性な
どの性質があってもよく、イノシトールを分泌する微生
物はすべて本発明に含まれるものである。
トールを分泌する微生物であるならばいずれでもよい
が、親株としては、本発明者らによりセチルトリメチル
アンモニウムクロライド耐性変異株として取得された、
キャンディダ・ボイディニイ(Candida boi
dinii)CTMA3−2(FERM P−1574
1)を用いることが好ましい。イノシトールを分泌する
性質があれば、他に、薬剤に対する耐性、栄養要求性な
どの性質があってもよく、イノシトールを分泌する微生
物はすべて本発明に含まれるものである。
【0008】変異株の誘導は親株を紫外線照射するか、
あるいは変異誘発剤(たとえばN−メチル−N′−ニト
ロ−N−ニトロソグアニジン、エチルメタンスルホン酸
など)で処理した後、親株が生育できないような濃度の
6-ハロゲノ-6-デオキシグルコースを含む固体培地で
生育可能な菌株を採取すればよい。
あるいは変異誘発剤(たとえばN−メチル−N′−ニト
ロ−N−ニトロソグアニジン、エチルメタンスルホン酸
など)で処理した後、親株が生育できないような濃度の
6-ハロゲノ-6-デオキシグルコースを含む固体培地で
生育可能な菌株を採取すればよい。
【0009】6-ハロゲノ-6-デオキシグルコース耐性
変異株は、親株より6-ハロゲノ-6-デオキシグルコー
スに強い耐性を有する株のことである。本発明において
は親株の相対生育度の30%以下を示す6-ハロゲノ-6
-デオキシグルコースの濃度範囲において60%以上の
相対生育度を示す変異株を取得するのが望ましい。ここ
での相対生育度は培養液の660nmにおける吸光度を
測定し、各菌株の代謝拮抗物質を添加していない培養液
の吸光度を100%とした時の相対値で示す。耐性を検
定する場合のグルコース代謝拮抗物質は市販のものを用
いればよい。
変異株は、親株より6-ハロゲノ-6-デオキシグルコー
スに強い耐性を有する株のことである。本発明において
は親株の相対生育度の30%以下を示す6-ハロゲノ-6
-デオキシグルコースの濃度範囲において60%以上の
相対生育度を示す変異株を取得するのが望ましい。ここ
での相対生育度は培養液の660nmにおける吸光度を
測定し、各菌株の代謝拮抗物質を添加していない培養液
の吸光度を100%とした時の相対値で示す。耐性を検
定する場合のグルコース代謝拮抗物質は市販のものを用
いればよい。
【0010】本発明における培養方法について説明す
る。イノシトール生産用の培地は、炭素源、窒素源、無
機イオンおよび必要に応じてその他の有機微量成分を含
有する通常の培地である。
る。イノシトール生産用の培地は、炭素源、窒素源、無
機イオンおよび必要に応じてその他の有機微量成分を含
有する通常の培地である。
【0011】炭素源としては、グルコース、フラクトー
ス、でんぷんおよびセルロースの加水分解物、糖蜜など
の糖類、フマール酸、クエン酸、コハク酸のごとき有機
酸、メタノール、エタノール、グリセロールのごときア
ルコール類などを1〜15%、窒素源として、酢酸アン
モニウムのごとき有機アンモニウム塩、硫酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アン
モニウム、のごとき無機アンモニウム塩、アンモニアガ
ス、アンモニア水、尿素等を0.1〜4.0%、有機微
量成分としては、ビオチン等の被要求性物質が0.00
0001%〜0.1%、また必要に応じて、コーンステ
ィープリカー、ペプトン、酵母エキス等0〜5%をそれ
ぞれ適当に含有する培地が用いられる。これらの他に、
リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、
塩化ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸第1鉄、等が
微量成分として添加される。また好ましくは消泡剤など
も添加し、培養条件の安定化をはかる。
ス、でんぷんおよびセルロースの加水分解物、糖蜜など
の糖類、フマール酸、クエン酸、コハク酸のごとき有機
酸、メタノール、エタノール、グリセロールのごときア
ルコール類などを1〜15%、窒素源として、酢酸アン
モニウムのごとき有機アンモニウム塩、硫酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アン
モニウム、のごとき無機アンモニウム塩、アンモニアガ
ス、アンモニア水、尿素等を0.1〜4.0%、有機微
量成分としては、ビオチン等の被要求性物質が0.00
0001%〜0.1%、また必要に応じて、コーンステ
ィープリカー、ペプトン、酵母エキス等0〜5%をそれ
ぞれ適当に含有する培地が用いられる。これらの他に、
リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、
塩化ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸第1鉄、等が
微量成分として添加される。また好ましくは消泡剤など
も添加し、培養条件の安定化をはかる。
【0012】培養は通常、好気条件で行う。培養の間、
培地のpH3〜8に、温度は20〜35℃に調節し、2
4〜96時間振とうまたは通気撹拌培養すれば好ましい
結果が得られる。
培地のpH3〜8に、温度は20〜35℃に調節し、2
4〜96時間振とうまたは通気撹拌培養すれば好ましい
結果が得られる。
【0013】次に本発明における酵素法でのイノシトー
ルの生産方法について説明する。前記発酵法における培
地と同様に培養し、菌体を得る。この菌体をそのまま反
応に用いてもよいが、好ましくは、公知の方法で原形質
分離化処理して行う。反応原料は、グルコース−6−リ
ン酸あるいはグルコースを用いる。反応は、ニコチンア
ミドアデニンジヌクレオチド、アンモニア存在下で行
い、pHは3〜8、温度は20〜35℃で10〜72時
間振盪して行う。
ルの生産方法について説明する。前記発酵法における培
地と同様に培養し、菌体を得る。この菌体をそのまま反
応に用いてもよいが、好ましくは、公知の方法で原形質
分離化処理して行う。反応原料は、グルコース−6−リ
ン酸あるいはグルコースを用いる。反応は、ニコチンア
ミドアデニンジヌクレオチド、アンモニア存在下で行
い、pHは3〜8、温度は20〜35℃で10〜72時
間振盪して行う。
【0014】培養液中に分泌蓄積されたイノシトール
は、そのまま単離採取することなく、飼料などに用いる
ことができる。また、培養液あるいは反応液からイノシ
トールを採取するには公知の方法で可能である。例え
ば、菌体を遠心分離などで除去した後、カチオンおよび
アニオン交換樹脂でイオン性の物質を除き、濃縮すれば
結晶を取得することができる。
は、そのまま単離採取することなく、飼料などに用いる
ことができる。また、培養液あるいは反応液からイノシ
トールを採取するには公知の方法で可能である。例え
ば、菌体を遠心分離などで除去した後、カチオンおよび
アニオン交換樹脂でイオン性の物質を除き、濃縮すれば
結晶を取得することができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
る。
【0016】実施例1 (6-クロロ−6− デオキシグルコース耐性変異株の分
離)キャンディダ・ボイディニイCTMA3−2の菌体
を常法によりN−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソ
グアニジン処理(300μg /ml)、30℃10分)し
た後、この細胞を適当に希釈し、表1に示した培地に5
mMの濃度で6-クロロ−6− デオキシグルコース(6
C6DG)を加えた平板培地に塗布し、30℃で4日間
培養した。生育してきた変異処理したキャンディダ・ボ
イディニイのコロニーを純粋な変異株として単離し、キ
ャンディダ・ボイディニイ#6912(FERM P−
15740)を取得した。
離)キャンディダ・ボイディニイCTMA3−2の菌体
を常法によりN−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソ
グアニジン処理(300μg /ml)、30℃10分)し
た後、この細胞を適当に希釈し、表1に示した培地に5
mMの濃度で6-クロロ−6− デオキシグルコース(6
C6DG)を加えた平板培地に塗布し、30℃で4日間
培養した。生育してきた変異処理したキャンディダ・ボ
イディニイのコロニーを純粋な変異株として単離し、キ
ャンディダ・ボイディニイ#6912(FERM P−
15740)を取得した。
【0017】
【表1】
【0018】(6-クロロ−6− デオキシグルコース耐
性変異株の耐性度)キャンディダ・ボイディニイ#69
12及びキャンディダ・ボイディニイCTMA3−2の
各々の菌株を表1に示す寒天を除いた各培地を用いて3
0℃で24時間振盪培養し、生育した菌体を各々集菌し
生理食塩水で洗浄した。これらの菌体懸濁液を表2に示
す濃度の6-クロロ−6− デオキシグルコースを添加し
た表1に示す培地5mlに各々植菌して、30℃にて培
養し、各菌株の72時間後の生育度を調べた。その結果
は表2に示すとおりである。本発明で使用するに6-ク
ロロ−6− デオキシグルコースに耐性な変異株は親株
と比較して、高濃度の6-クロロ−6− デオキシグルコ
ースによって生育が阻害されず、強い6-クロロ−6−
デオキシグルコース耐性を獲得していることを示してい
る。
性変異株の耐性度)キャンディダ・ボイディニイ#69
12及びキャンディダ・ボイディニイCTMA3−2の
各々の菌株を表1に示す寒天を除いた各培地を用いて3
0℃で24時間振盪培養し、生育した菌体を各々集菌し
生理食塩水で洗浄した。これらの菌体懸濁液を表2に示
す濃度の6-クロロ−6− デオキシグルコースを添加し
た表1に示す培地5mlに各々植菌して、30℃にて培
養し、各菌株の72時間後の生育度を調べた。その結果
は表2に示すとおりである。本発明で使用するに6-ク
ロロ−6− デオキシグルコースに耐性な変異株は親株
と比較して、高濃度の6-クロロ−6− デオキシグルコ
ースによって生育が阻害されず、強い6-クロロ−6−
デオキシグルコース耐性を獲得していることを示してい
る。
【0019】
【表2】
【0020】実施例2 (発酵法による6-クロロ−6− デオキシグルコース耐
性変異株の培養およびイノシトールの生産)実施例1で
取得したキャンディダ・ボイディニイ#6912及びキ
ャンディダ・ボイディニイCTMA3−2を各々表3に
示した培地5mlに一白金耳植菌し、30℃で24時間振
とうして前培養した。この培養液を予め115℃10分
蒸気滅菌した表3に示した組成の培地50mlを含む50
0ml容の三角フラスコに植え継ぎ、180rpm 、振幅3
0cmの条件下で72時間培養したのち、予め滅菌したグ
ルコースを50g/lになるように添加し、総計120
時間培養した。 培養終了後、菌体、炭酸カルシウムを
除去したろ液中のイノシトール濃度を高速液体クロマト
グラフィ−で定量したところ、表4に示すような結果を
得た。親株と比較し、変異株ではイノシトールの生産量
が大幅に向上している結果を得た。
性変異株の培養およびイノシトールの生産)実施例1で
取得したキャンディダ・ボイディニイ#6912及びキ
ャンディダ・ボイディニイCTMA3−2を各々表3に
示した培地5mlに一白金耳植菌し、30℃で24時間振
とうして前培養した。この培養液を予め115℃10分
蒸気滅菌した表3に示した組成の培地50mlを含む50
0ml容の三角フラスコに植え継ぎ、180rpm 、振幅3
0cmの条件下で72時間培養したのち、予め滅菌したグ
ルコースを50g/lになるように添加し、総計120
時間培養した。 培養終了後、菌体、炭酸カルシウムを
除去したろ液中のイノシトール濃度を高速液体クロマト
グラフィ−で定量したところ、表4に示すような結果を
得た。親株と比較し、変異株ではイノシトールの生産量
が大幅に向上している結果を得た。
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】実施例3 実施例2での培養液1L分の上清をカチオン交換樹脂ダ
イヤイオンSK1B(三菱化学製)に通液し、その素通
り画分をあつめ、さらにアニオン交換樹脂ダイヤイオン
PA316(三菱化学製)に通液し、その素通り画分を
あつめ、濃縮晶析し、純度97%以上のイノシトール結
晶10、2gを得た。
イヤイオンSK1B(三菱化学製)に通液し、その素通
り画分をあつめ、さらにアニオン交換樹脂ダイヤイオン
PA316(三菱化学製)に通液し、その素通り画分を
あつめ、濃縮晶析し、純度97%以上のイノシトール結
晶10、2gを得た。
【0024】
【発明の効果】本発明の酵母を用い、発酵法によりイノ
シトールを培養液中に生産すると既存の方法と比較し、
より経済的なイノシトールの生産が可能となる。
シトールを培養液中に生産すると既存の方法と比較し、
より経済的なイノシトールの生産が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:72)
Claims (8)
- 【請求項1】6−ハロゲノ−6−デオキシグルコースに
耐性を有し、かつイノシトール分泌生産能を有する微生
物を用いることを特徴とするイノシトールの製造方法。 - 【請求項2】6−ハロゲノ−6−デオキシグルコースに
耐性を有し、かつイノシトール分泌生産能を有する微生
物を培養して、培養液中にイノシトールを蓄積せしめる
ことを特徴とする請求項1記載のイノシトールの製造方
法。 - 【請求項3】6−ハロゲノ−6−デオキシグルコースに
耐性を有し、かつイノシトール分泌生産能を有する微生
物を培養して、培養液中にイノシトールを蓄積せしめ、
前記培養液よりイノシトールを採取することを特徴とす
る請求項2記載のイノシトールの製造方法。 - 【請求項4】6−ハロゲノ−6−デオキシグルコース耐
性を有し、かつイノシトール分泌生産能を有する微生物
を培養して、得られた菌体、もしくはそれらの処理物を
用い、イノシトールを生成蓄積せしめる反応を行うこと
を特徴とする請求項1記載のイノシトールの製造方法。 - 【請求項5】6−ハロゲノ−6−デオキシグルコース耐
性を有し、かつイノシトール分泌生産能を有する微生物
を培養して、得られた菌体、もしくはそれらの処理物を
用い、イノシトールを生成蓄積せしめる反応を行い、前
記反応液よりイノシトールを採取することを特徴とする
請求項4記載のイノシトールの製造方法。 - 【請求項6】イノシトール分泌生産能を有する微生物が
キャンディダ属に属する微生物であることを特徴とする
請求項1から5のいずれか1項に記載のイノシトールの
製造方法。 - 【請求項7】キャンディダ属に属する微生物が、キャン
ディダ・ボイディニイであることを特徴とする請求項6
記載のイノシトールの製造方法。 - 【請求項8】6−ハロゲノ−6−デオキシグルコースに
耐性でかつイノシトール分泌生産能を有する微生物を取
得する方法において、炭素源としてアルコール類を用い
ることを特徴とする、6−ハロゲノ−6−デオキシグル
コース耐性変異株の取得法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20478996A JPH1042883A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | イノシトールの製造方法および6−ハロゲノ−6−デオキシグルコース耐性株の取得法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20478996A JPH1042883A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | イノシトールの製造方法および6−ハロゲノ−6−デオキシグルコース耐性株の取得法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1042883A true JPH1042883A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16496383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20478996A Pending JPH1042883A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | イノシトールの製造方法および6−ハロゲノ−6−デオキシグルコース耐性株の取得法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1042883A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013073483A1 (ja) | 2011-11-14 | 2013-05-23 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | ミオイノシトール及びミオイノシトール誘導体の製造方法 |
WO2013115012A1 (ja) | 2012-02-02 | 2013-08-08 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | シロ‐イノシトールの製造方法 |
WO2018004307A1 (ko) | 2016-06-30 | 2018-01-04 | 씨제이제일제당 (주) | 고농도 마이오-이노시톨의 효소적 제조방법 |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP20478996A patent/JPH1042883A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013073483A1 (ja) | 2011-11-14 | 2013-05-23 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | ミオイノシトール及びミオイノシトール誘導体の製造方法 |
KR20140048334A (ko) | 2011-11-14 | 2014-04-23 | 아사히 가세이 케미칼즈 가부시키가이샤 | 미오이노시톨 및 미오이노시톨 유도체의 제조 방법 |
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