JPH1042425A

JPH1042425A - 電気接続箱

Info

Publication number: JPH1042425A
Application number: JP8190963A
Authority: JP
Inventors: Masami Sakamoto; 正美坂元
Original assignee: Yazaki Corp
Current assignee: Yazaki Corp
Priority date: 1996-07-19
Filing date: 1996-07-19
Publication date: 1998-02-13
Anticipated expiration: 2016-07-19
Also published as: JP3106293B2; US5837938A

Abstract

(57)【要約】【課題】種々の使用する機器に対応し得る多機能を有
する電気接続箱を提供する。【解決手段】箱本体２の壁部１２から基部１４ａの厚
さだけ突出した位置に平面Ｔ字型の第１Ｔ型リブ１４を
複数個設けるとともに、壁部１２に基部を設けることな
く第２Ｔ型リブ１５を複数個設け、更に箱本体２に嵌合
するカバー３に第１Ｔ型リブ１４を嵌合する第１嵌合部
３２と第２Ｔ型リブ１５を嵌合する第２嵌合部４２を設
け、箱本体２にカバー３を嵌合する際に、第１Ｔ型リブ
１４のいずれかを空き状態にして他部品５１を嵌合し、
箱本体２を共通にしながら異なったカバー３との一体
化、部品の増設を行い得るように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車内に配線さ
れるワイヤーハーネス相互間、或いは電気機器の接続に
使用される電気接続箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在の自動車は、自動化されるとともに
ＡＶ機器やナビゲーション装置を搭載していて、必然的
にワイヤーハーネスやコネクタ等の配線部材、更に安全
のためのヒューズ等が増大化する傾向がある。このよう
な配線部材やヒューズ等を効率よく、しかもメンテナン
ス性等を考慮して接続するために、図１２および図１３
に示すような電気接続箱が使用されている。

【０００３】図１２に示すように従来の電気接続箱７１
は、トレー状の箱本体７２をカバー７３の外縁部に形成
した壁部７４内に嵌合した構成になっている。箱本体７
２には、図示を省略したコネクタ端子をはめ込んで接続
するための各種コネクタ受け７５が設けられている。そ
して、カバー７３には車体フレーム等に固定するための
ブラケット７６や、所望の部品を着脱自在に固定するた
めの固定枠７７が設けられている。また、箱本体７２の
一端で図１２に示す位置Ａには、図１３に示すようなＴ
型リブ７８が形成されている。

【０００４】一方、図示を省略した車体フレームには、
嵌合部材７９がネジ止め等により固定される。嵌合部材
７９には、Ｔ型リブ７８の形状に合わせた平面Ｔ字型の
嵌合溝８１が形成され、ネジ止めはネジ孔８２を介して
行われる。そして、電気接続箱７１を車体フレームに固
定する際は、ブラケット７６をネ０止め固定するととも
に、Ｔ型リブ７８を嵌合溝８１に嵌合する。この結果、
電気接続箱１はブラケット７６により固定されるだけで
なく、Ｔ型リブ７８によっても支持されることになる。
したがって、Ｔ型リブ７８および嵌合部材７９の構成に
よって、矢印Ｂ方向の力に対して浮き上がりや外れを抑
える機能を有する。

【０００５】また、実開昭６３−１７７０８０号公報に
は、電気接続箱の一例である「車両用電子部品のケー
ス」が開示されている。以下、図１４および図１５を参
照してその概要を説明する。図１４に示すようにケース
９１の側壁にはコネクタ９２の水抜孔９２ａと嵌合する
開口部９１ａが設けられている。この開口部９１ａ側に
は凹状部９１ｂが形成され、水抜孔９２ａ側には凹状部
９１ｂと嵌まり合う形状の凸状部９２ｂが形成されてい
る。更に、水抜孔９２ａには、ケース９１の側壁を挟む
ようにする鍔状部９２ｃ，９２ｄが形成され、凹状部９
１ｂおよび凸状部９２ｂと併せて開口部９１ａと水抜孔
９２ａとの嵌合部分の密着する距離を長くするようにし
ている。

【０００６】このように、開口部９１ａと水抜孔９２ａ
とを形成したことで、図１５に示すように両者を挿入す
るだけで仮着が行われる。そして、密着する距離が長く
なることによって、ケース９１の内部にモールド樹脂を
注入し、加熱などの硬化処理でモールド樹脂の粘度が低
下しても漏出を生じなくすることが可能である。したが
って、ケース９１にコネクタ９２を密着状態で仮着する
ことができる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
電気接続箱７１においては、Ｔ型リブ７８は嵌合部材７
９に嵌合して電気接続箱７１をブラケット等に支持させ
るという単一機能を有しているだけである。また、後者
のケース９１においては、ケース９１とコネクタ９２と
を仮着させる機能だけであり、他の部材を嵌合あるいは
仮着させることはできない。

【０００８】さらに、現在の自動車はコスト低減のため
部品点数や工数削減等の改善が恒常的に行われており、
このような観点から電気接続箱も仕様変更に応じて車体
フレームへの固定位置を変更したり、必要に応じて部品
を増設できるような構成、言い換えれば共通化された電
気接続箱が望まれている。しかし、従来の電気接続箱
は、いずれも共通仕様が困難であり、仕様変更に対応し
て使用可能な多機能を有してはいない。

【０００９】本発明の目的は、種々の使用する機器に対
応し得る多機能を有する電気接続箱を提供することにあ
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記課題は、下記１）お
よび２）に記載する電気接続箱によって解決される。１）所望部品を装着する本体側基板部と該本体側基板部
の外周を囲む本体側壁部とを設けた箱本体と、前記箱本
体の本体側基板部を覆うカバー側基板部と前記本体側壁
部が密に嵌合されるカバー側壁部とを設けたカバーとを
備えた電気接続箱において、前記箱本体の前記本体側壁
部の外側位置に外側面から突出する基部と、該基部から
外側に向けて突出する連結部と、該連結部の先端に前記
基部に対向するように形成された板部と、該板部と前記
基部との間で前記連結部の両側に形成される嵌合部から
構成される第１Ｔ型リブを複数個設けるとともに、前記
本体側壁部から突出する連結部と、該連結部の先端に前
記本体側壁部に対向するように形成された板部と、該板
部と前記本体側壁部との間に前記連結部の両側に形成さ
れる嵌合部から構成される第２Ｔ型リブを複数個設け、
前記カバーに前記複数の第１Ｔ型リブのうちのいずれか
に嵌合し他の第１Ｔ型リブを空き状態にする第１嵌合部
と、前記複数の第２Ｔ型リブのうちのいずれかに嵌合す
る第２嵌合部とを設けたことを特徴とする電気接続箱。２）前記箱本体と前記カバーとの嵌合時に、空き状態に
なった前記第１Ｔ型リブに所望の他部品を嵌合し、前記
箱本体と前記カバーおよび前記他部品を一体化すること
を特徴とする請求項１記載の電気接続箱。

【００１１】上記構成の電気接続箱によれば、第１Ｔ型
リブは箱本体の本体側壁部から基部の厚さだけ突出した
位置で連結部と板部とにより平面Ｔ型に構成されてい
る。したがって、カバーの一部に設けた第１嵌合部に本
体側壁部そのものに関わりなく嵌合させて箱本体とカバ
ーとの嵌合に使用することができる。また、箱本体とカ
バーとの嵌合状態では、第１Ｔ型嵌合部のいずれかは空
き状態になるので、箱本体の本体側壁部に関わりなく他
部品を嵌合させることができる。したがって、例えば自
動車の仕様変更等により箱本体に第１嵌合部の異なった
カバーを嵌合したり、他部品を嵌合させることができ、
部品の共通化を図ることができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した電気接続
箱の実施の形態を図１〜図７を参照して説明する。図１
は電気接続箱の箱本体構成を示す平面図、図２は箱本体
の構成を示す要部の斜視図、図３は嵌合構造を示す平面
図、図４は嵌合構造を示す正面図、図５は嵌合構造を示
す断面図、図６は電気接続箱のカバー構成を示す要部の
平面図、図７はカバーの構成を示す要部の斜視図、図８
は箱本体とカバーとの嵌合状態を示す平面図である。な
お、実施の形態の説明にあたっては、図１〜図８を参照
して基本的な構成と作用を説明し、次いで図９〜図１１
を参照して応用例を説明する。

【００１３】本実施の形態における電気接続箱１は、自
動車の車内に配線されるワイヤーハーネスの接続に用い
られるコネクタやヒューズ等の各種部品を収納したもの
であって、前記各種部品を組付た箱本体２とカバー３と
を備えている。箱本体２は、合成樹脂を一体成形したも
のであり、平面形状は図１に示すようにほぼ四角形であ
るが、図２に示すように板状の本体側基板部１１と本体
側壁部１２とを形成したトレー状とも言える形状になっ
ている。そして、本体側基板部１１にはコネクタを接続
するためのガイド枠１３が形成されている。なお、ガイ
ド枠１３の形状、個数、配置位置等は必要に応じて変更
されるものであり、図２にはその一部を実線および想像
線で例示した。

【００１４】本体側壁部１２の外側面には、第１Ｔ型リ
ブ１４や第２Ｔ型リブ１５、更に係止爪１６が一体に形
成されている。第１Ｔ型リブ１４は、図３〜図５に拡大
して示したように本体側壁部１２から突出するように台
状に形成された基部１４ａと、この基部１４ａの中央部
に形成された連結部１４ｂ、この連結部１４ｂの先端に
形成された板部１４ｃとにより嵌合部１４ｄ，１４ｅを
形成したものである。一方、第２Ｔ型リブ１５は、本体
側壁部１２に連結部１５ａと板部１５ｂとを設けて嵌合
部１５ｄ，１５ｅを形成したものである。第１Ｔ型リブ
１４と第２Ｔ型リブ１５との構造上の相違点は、第２Ｔ
型リブ１５には基部がなく、第１Ｔ型リブ１４に比較し
て全体的に小型になっていることである。

【００１５】次に、カバー３の構成について説明する
と、図６に示すように平面形状はほぼ四角形に形成さ
れ、図７に一部拡大して示したように板状のカバー側基
板部２１とカバー側壁部２２、更にフランジ部３１，４
１等を一体成形したものである。カバー側基板部２１に
は、背面側からコネクタを差し込むように形成したガイ
ド枠２３の底部２３ａやコネクタ端子の挿通孔２３ｂ、
更に補強リブ２３ｃ等が形成されている。また、カバー
側壁部２２の外側には、カバー３を例えば自動車の車体
フレーム等に固定するためのフランジ部３１，４１や他
のフランジ部材を着脱自在に固定するための固定枠２４
等が形成されている。なお、固定枠２４には第２Ｔ型リ
ブ１５を嵌合し得る大きさに設定された平面Ｔ字型の嵌
合溝２４ａが形成されている。

【００１６】フランジ部３１，４１の形状や大きさ等
は、この電気接続箱１の固定構造に対応して自在に変更
されるものであるが、フランジ部３１の内側には第１Ｔ
型リブ１４を嵌合する第１嵌合部３２が形成されてい
る。第１嵌合部３２は、基部１４ａを嵌合するようにカ
バー側壁部２２を切り欠いて形成した基部嵌合部３２
ａ、板部１４ｃを嵌合する板部嵌合部３２ｂ、嵌合部１
４ｄ，１４ｅを嵌合させる板状の嵌合部材３２ｃ，３２
ｄを備えている。なお、基部嵌合部３２ａは、図３およ
び図４にも図示したように基部１４ａの大きさに合わさ
れている。

【００１７】また、図６に示すようにフランジ部３１と
車体フレームとの固定は、ネジ挿通孔３３を用いてネジ
止め固定される。フランジ部４１の内側には、第２Ｔ型
リブ１５を嵌合させるための第２嵌合部４２が形成され
ている。第２嵌合部４２は、連結部１５ａを嵌合するよ
うにカバー側壁部２２を切り欠いて形成した連結嵌合部
４２ａ、板部１５ｂを嵌合するように形成した板嵌合部
４２ｂとを備えている。フランジ部４１を車体フレーム
等に固定する際は、ネジ挿通孔４４を利用してネジ止め
固定する。

【００１８】次に、箱本体２とカバー３との嵌合につい
て説明する。箱本体２の本体側壁部１２の外寸法は、カ
バー３を構成するカバー側壁部２２の内側に嵌合するよ
うに設定されている。箱本体２とカバー３とを嵌合する
場合は、図１および図６に示すように第１Ｔ型リブ１４
を第１嵌合部３２に、第２Ｔ型リブ１５を第２嵌合部４
２に位置合わせし、箱本体２をカバー３内に押し込むよ
うにする。この際、本体側壁部１２の外側に形成された
係止爪１６によってカバー３のカバー側壁部２２が外側
に一時的に弾性変形する。

【００１９】ところで、カバー側壁部２２の外側には、
図７に示すように縦方向に突状部４３が形成され、その
内側には係止爪１６を係止させる係止溝（図示省略）が
形成されている。そして、箱本体２を押し込むことによ
り、係止爪１６が係止溝に嵌まり込み、カバー側壁部２
２が元の形状に復帰して箱本体２の抜け出しを不可にす
る。また、箱本体２の押し込みにより、図８に示すよう
に第１Ｔ型リブ１４が第１嵌合部３２に嵌合し、第２Ｔ
型リブ１５が第２嵌合部４２に嵌合する。なお、図１中
の左方の下部に形成した第１Ｔ型リブ１４は、図６に示
す基部嵌合部３２ａに嵌合する。但し、本実施の形態に
おけるカバー構造にあっては、この位置にブラケットや
第１嵌合部が設けられておらず、図３および図８に示す
ように連結部１４ｂ、板部１４ｃ、嵌合部１４ｄ，１４
ｅがカバー側壁部２２の外側に突出した、所謂、空き状
態になっている。更に、第２嵌合部４２に対応する位置
以外に設けられた第２Ｔ型リブ１５は、図８に示すよう
にカバー側壁部２２に適宜に設けられた連結嵌合部４２
ａに嵌合する。したがって、箱本体２全体がカバー３の
カバー側壁部２２内に密に嵌合し、しかも係止爪１６が
突状部４３に係止されるので抜け出し不可の状態にな
る。

【００２０】この嵌合状態で注目すべきことは、第１Ｔ
型リブ１４が、図３に示したように基部１４ａに連結部
１４ｂを介して板部１４ｃを形成したものであり、第２
Ｔ型リブ１５に比較して全体的に大型で機械的強度の高
い構造になっていることである。一方、第１嵌合部３２
は、図６に示したように車体フレーム等に直接固定され
るブラケット３１に構成されている。そして、図３およ
び図７のように第１Ｔ型リブ１４は、基部１４ａにより
連結部１４ｂと板部１４ｃとがカバー３のカバー側壁部
２２の外側に突出し、嵌合部１４ｄ，１４ｅに第１嵌合
部３２を構成する嵌合部材３２ｃ，３２ｄが嵌合するよ
うに構成されている。したがって、箱本体２の一部は、
車体フレーム等に直接固定されるブラケット３１に嵌合
し、浮き上がり防止等が図られることになる。

【００２１】このようにして、図８に示すように箱本体
２とカバー３とが一体化され、固定枠２４を利用して独
立ブラケット２５が固定されている。この独立ブラケッ
ト２５は、ブラケット３１，４１のようにカバー３に一
体に設けられたものではなく、別部品として独立した部
材であり、電気接続箱１の使用形態に合わせて組付けら
れるものである。また、図８中の左方の下部に設けられ
た第１Ｔ型リブ１４が空き状態になっているが、以下で
説明するように部品共通化の一環として利用されるもの
である。

【００２２】次に、図９を参照して本発明の応用例を説
明する。なお、本応用例は第１Ｔ型リブ１４の利用形態
に関するものであり、図９は箱本体２とカバー３とが一
体化された状態を示す平面図である。図９に示すように
空き状態の第１Ｔ型リブ１４に想像線で示すように他部
品５１が組付けられる。この他部品５１としては、増設
するコネクタ端子やヒューズホルダー、端子板等が必要
に応じて選択的に装着される。第１Ｔ型リブ１４に対応
する位置には第１嵌合部３２が設けられ、この第１嵌合
部３２に第１Ｔ型リブ１４を嵌合して箱本体２、カバー
３、他部品５１が一体化される。この第１Ｔ型リブ１４
は強固に構成されているので、他部品５１の重みが負荷
として加わっても容易に破損することはない。

【００２３】このような他部品５１の増設は、同一構造
の箱本体２を使用しているにも関わらず、電気接続箱１
を使用する自動車の仕様に合わせて、電気接続箱１の機
能を増加させることができる。したがって、従来は自動
車の仕様に合わせて個々に設けられていた電気接続箱１
が、本実施形態によれば共用部品とすることができ、部
品点数、作業工数の削減を図ることができるうえに、メ
ンテナンスも容易に行うことができる。

【００２４】次に、図１０および図１１を参照して他の
応用例を説明する。なお、図１０は電気接続箱１の構成
を示す平面図、図１１は電気接続箱１に他部品を増設し
た場合の構成を示す平面図である。この応用例において
も、箱本体２の構成は上記実施の形態例と同様であり、
カバー３の構成が使用目的に合わせて変更されている。
すなわち、本例におけるカバー３については、図１０に
示すように図中左方の下部の箱本体２に設けた第１Ｔ型
リブ１４に対応する位置にブラケット６２が設けられ、
このブラケット６２内に第１嵌合部３２が設けられてい
る。また、図中左方の上部の箱本体２に設けた第２Ｔ型
リブ１５に対応する位置にブラケット６３が設けられ、
このブラケット６３内に第２嵌合部４２が設けられてい
る。

【００２５】ここで、各応用例におけるカバー３の相違
について説明すると、図１０および図１１に示すカバー
３は、図１〜図９を参照して説明したカバー３の上側に
装着されていたブラケット３１が取り除かれている。ま
た、図中下方のカバー３のほぼ中央部に設けられていた
第２Ｔ型リブ１５を利用して他のブラケット２５が着脱
自在に取付られている。

【００２６】このように構成したカバー３に箱本体２を
押し込むと、図１０に示すように箱本体２がカバー３の
カバー側壁部２２内に嵌め込まれると同時に、第１Ｔ型
リブ１４が第１嵌合部３２に嵌合され、第２Ｔ型リブ１
５が第２嵌合部４２に嵌合される。本例におけるブラケ
ット６２，６３は、上記ブラケット３１，４１と同様に
シャーシ等に固定されるものである。

【００２７】次に、図１１に示した電気接続箱１では、
箱本体２の上方において第１Ｔ型リブ１４及び第２Ｔ型
リブ１５が空き状態になっている。しかし、第１Ｔ型リ
ブ１４と第２Ｔ型リブ１５及び固定枠２４を利用して、
図中に想像線で示すように他の部品５２を組付けること
ができる。この他の部品５２としては、上記同様に増設
するコネクタ端子やヒューズホルダー、端子板などが必
要に応じて選択されるものである。

【００２８】このような他部品５２の増設は、同一構造
の箱本体２を用いているにも関わらず、電気接続箱１を
使用する自動車の仕様に合わせて、電気接続箱１の機能
を変更させることができる。したがって、従来は自動車
の仕様に合わせて設けられていた電気接続箱１が、上記
実施の形態例についてみても４種類の使用形態に対応し
た共用部品となり、部品点数、作業工数の削減を図るこ
とができるうえに、メンテナンスも容易になるなど種々
の効果が期待できる。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係る請求項
１記載の電気接続箱は、箱本体の本体側壁部の外側位置
に外側面から突出する基部と、基部から外側に向けて突
出する連結部と、連結部の先端に基部に対向するように
形成された板部と、板部と基部との間で連結部の両側に
形成される嵌合部から構成される第１Ｔ型リブを複数個
設けるとともに、本体側壁部から突出する連結部と、連
結部の先端に本体側壁部に対向するように形成された板
部と、板部と本体側壁部との間に連結部の両側に形成さ
れる嵌合部から構成される第２Ｔ型リブを複数個設け、
カバーに複数の第１Ｔ型リブのうちのいずれかに嵌合し
他の第１Ｔ型リブを空き状態にする第１嵌合部と、複数
の第２Ｔ型リブのうちのいずれかに嵌合する第２嵌合部
とを設けたものである。また、箱本体とカバーとの嵌合
時に、空き状態になった第１Ｔ型リブに所望の他部品を
嵌合し、箱本体とカバーおよび他部品を一体化するもの
である。

【００３０】したがって、箱本体は共通でありながら嵌
合されるカバーを交換することにより、空き状態となる
第１Ｔ型リブの位置を自在に変更することができ、この
第１Ｔ型リブにより所望の部品の増設を行うことができ
る。よって、電気接続箱は、車種毎に異なった規格のも
のを準備する必要がなく、共通部品として互換性のある
ものになるので、部品点数、作業工数の削減が可能にな
り、ひいては電気接続箱を使用する電気機器等のコスト
低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した電気接続箱の実施の形態例を
示す箱本体の平面図である。

【図２】図１における箱本体の構成を示す要部の部分拡
大斜視図である。

【図３】図１における第１Ｔ型リブの構成を示す要部の
拡大平面図である。

【図４】図３における第１Ｔ型リブの正面図である。

【図５】図４における第１Ｔ型リブの断面図である。

【図６】図１の箱本体と組付けるカバーの構成を示す平
面図である。

【図７】図６におけるカバーの構成を示す要部の部分拡
大斜視図である。

【図８】箱本体とカバーとを組付けて構成した電気接続
箱の平面図である。

【図９】図８における電気接続箱と他部品の組付例を示
す平面図である。

【図１０】一部構成の異なったカバーと箱本体とを嵌合
した電気接続箱の平面図である。

【図１１】図１０における電気接続箱と他部品の組付例
を示す平面図である。

【図１２】従来の電気接続箱の一例を示す平面図であ
る。

【図１３】図１２における嵌合構造を示すＡ部分の要部
の拡大斜視図である。

【図１４】従来のケースの一例を示す斜視図である。

【図１５】図１４における嵌合構造を示す要部の拡大断
面図である。

【符号の説明】

１電気接続箱２箱本体３カバー１１本体側基板部１２本体側壁部１４第１Ｔ型リブ１４ａ基部１４ｂ連結部１４ｃ板部１４ｄ，１４ｅ嵌合部１５第２Ｔ型リブ１５ａ連結部１５ｂ板部１５ｄ，１５ｅ嵌合部２１カバー側基板部２２カバー側壁部３２第１嵌合部４２第２嵌合部５１，５２他部品

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所望部品を装着する本体側基板部と該本
体側基板部の外周を囲む本体側壁部とを設けた箱本体
と、前記箱本体の本体側基板部を覆うカバー側基板部と
前記本体側壁部が密に嵌合されるカバー側壁部とを設け
たカバーとを備えた電気接続箱において、前記箱本体の前記本体側壁部の外側位置に外側面から突
出する基部と、該基部から外側に向けて突出する連結部
と、該連結部の先端に前記基部に対向するように形成さ
れた板部と、該板部と前記基部との間で前記連結部の両
側に形成される嵌合部から構成される第１Ｔ型リブを複
数個設けるとともに、前記本体側壁部から突出する連結
部と、該連結部の先端に前記本体側壁部に対向するよう
に形成された板部と、該板部と前記本体側壁部との間に
前記連結部の両側に形成される嵌合部から構成される第
２Ｔ型リブを複数個設け、前記カバーに前記複数の第１Ｔ型リブのうちのいずれか
に嵌合し他の第１Ｔ型リブを空き状態にする第１嵌合部
と、前記複数の第２Ｔ型リブのうちのいずれかに嵌合す
る第２嵌合部とを設けたことを特徴とする電気接続箱。
【請求項２】前記箱本体と前記カバーとの嵌合時に、
空き状態になった前記第１Ｔ型リブに所望の他部品を嵌
合し、前記箱本体と前記カバーおよび前記他部品を一体
化することを特徴とする請求項１記載の電気接続箱。