JPH1042420A - 絶縁筒の中空モールド成形方法およびモールド金型 - Google Patents

絶縁筒の中空モールド成形方法およびモールド金型

Info

Publication number
JPH1042420A
JPH1042420A JP8209085A JP20908596A JPH1042420A JP H1042420 A JPH1042420 A JP H1042420A JP 8209085 A JP8209085 A JP 8209085A JP 20908596 A JP20908596 A JP 20908596A JP H1042420 A JPH1042420 A JP H1042420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
molding
rubber
injection
cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8209085A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuuji Nishimaru
▲ゆう▼二 西丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP8209085A priority Critical patent/JPH1042420A/ja
Publication of JPH1042420A publication Critical patent/JPH1042420A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁筒を成形する際のゴムあるいはプラスチ
ック材料の加硫・架橋時に熱膨張が生じても、金型内の
内圧を常時バランスさせるようにすることで、クラック
が全く発生しない絶縁筒を製造する中空モールド成形方
法およびモールド金型を提供する。 【解決手段】 CVケーブルのケーブル導体1間を接続
してなるケーブル導体接続部上にセットして使用される
絶縁筒5をモールド成形する方法において、絶縁筒5を
モ−ルド成形する金型8,9の注入口21付近にゴムあ
るいはプラスチックコンパウンドの注入(圧入)時には
その注入を許容し、加硫・架橋時にはその注入通路を逆
流防止弁14で自動的に閉塞してモールド成形すること
を特徴とする絶縁筒の中空モールド成形方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CVケーブル接
続部に使用される絶縁筒のモールド成形方法およびモー
ルド金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CVケーブル接続部の構成を図面を参照
して説明する。図5はCVケーブル接続部の構成を示す
横断面図である。即ち、まず左右の接続するケーブル導
体1を圧縮スリーブ2に挿入し、これを圧縮してケーブ
ル導体1,1同志を一体化する。この上に半導電性の二
つ割り部材からなるスリーブカバー3を圧縮スリーブ2
上に被せ、さらにこの上に予め挿入しておいたスペーサ
4,4がそれぞれ接続部のケーブル絶縁体上に移動して
セットされる。次に、この上に予め挿入しておいた中空
絶縁筒5を接続部上に移動して被覆されて構成される。
このとき、絶縁筒5の内外周面には予め内部半導電性層
6および外部半導電性層7が一体化されて形成されてい
る。この接続部には、その他に接地線,半導電性テー
プ,金属テープ,加熱収縮テープ,絶縁テープ,防水テ
ープなどが施されて電界緩和を行うように形成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなCVケーブ
ルの接続部に使用する中空絶縁筒5を製造するには、上
下の金型からなるモールド金型を用い、この中に中子を
セットすることにより製造されている。即ち、金型内に
ゴムコンパウンドを注入し、このゴムコンパウンドを加
硫するために金型の加硫温度を上昇させるわけである
が、その際、金型内に注入されたゴムコンパウンドに加
硫時の熱膨張(または体積膨張)が発生することにより
金型内に内圧が発生し、注入口からゴムコンパウンドが
逆流しようとする、所謂バックライデングが発生し、そ
のために内圧が注入口近辺に集中することから注入口近
辺の成形された絶縁筒にクラックを生じさせる可能性が
ある。このため、もし金型内の絶縁筒のゴム部分にクラ
ックが生じた場合には不良品となり、再度製造すること
が必要となる。
【0004】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、絶縁筒を成形する際のゴムあるいはプラスチッ
ク材料の加硫・架橋時に熱膨張が生じても、金型内の内
圧を常時バランスさせるようにすることで、クラックが
全く発生しない絶縁筒を製造する中空モールド成形方法
およびモールド金型を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、CVケーブ
ルのケーブル導体間を接続してなるケーブル導体接続部
上にセットして使用される絶縁筒をモールド成形する方
法において、絶縁筒をモ−ルド成形する金型の注入口付
近にゴムあるいはプラスチックコンパウンドの注入(圧
入)時にはその注入を許容し、加硫あるいは架橋時には
その注入通路を自動的に閉塞してモールド成形すること
を特徴とする絶縁筒の中空モールド成形方法である。ま
た、CVケーブルのケーブル導体間を接続してなるケー
ブル導体接続部上にセットして使用される絶縁筒をモー
ルド成形するモールド金型において、金型のゴムあるい
はプラスチックコンパウンドの注入通路途中には空洞部
を設け、加硫あるいは架橋時にそのゴムあるいはプラス
チックコンパウンドの注入材料が注入通路からオーバー
フローしないように、自動的に注入通路を閉塞する球状
の弁部材からなる逆流防止弁を設けたことを特徴とする
モールド金型である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいてこの発明の
実施の形態を説明する。図1は絶縁筒を製造するための
成形方法に適用する金型の説明図、図2はそのモールド
金型である下金型に上金型をセットした状態を示す正面
図である。即ち、モールド金型は下金型8と上金型9か
ら主に構成される。この下金型8内に筒形の内部半導電
層10および筒形の外部半導電層11を取り付けた中子
12を取り付け、さらに圧力センサー13およびこの発
明の特徴であるゴムあるいはプラスチックコンパウンド
の逆流を防止する逆流防止弁14が配設される。
【0007】上記逆流防止弁14の詳細な構成を図3
(a)に正面図を,図3(b)に平面図を,図3(c)
に底面図を示し、図4に図3(a)のA−A´に沿った
断面図を示す。即ち、逆流防止弁14は、上金板15と
下金板16の二つ割りの構成からなり、図4の断面図に
示すように上金板15と下金板16の合わさった場合に
形成される注入通路17およびその注入通路17に通じ
たゴムあるいはプラスチックコンパウンドが充満する空
洞部18が形成され、さらに下金板16にはその空洞部
18と通じた注出通路19が一部突出部20を有して形
成されている。この突出部20は図1に示すように、予
め筒形の外部半導電層11に形成してある注入口21に
嵌合するようになっている。22は空洞部18に挿入さ
れた球からなる弁部材であり、この弁部材22は注入通
路17の直径よりも大きいため、金型内に内圧がかかっ
てその注入通路17側に移動したときには、弁部材22
の直径が注入通路17の直径よりも大きいためそれを塞
ぐように構成されている。
【0008】なお、注入時は弁部材22がゴムあるいは
プラスチックコンパウンドの注入力によって実線で示さ
れる注出通路19側に移動する訳であるが、この場合、
注出通路19の入口近辺に弁部材22が押し付けられて
もゴムあるいはプラスチックコンパウンドが自然に注出
されるようにその入口近辺の形状は、図3(b)および
図4に示すように弁部材22の表面により塞ぐことがな
いように放射状溝23が形成されている。
【0009】次に、このように構成されたモールド成形
金型を用いて絶縁筒をモールド成形する場合について説
明する。以下においては主に絶縁筒をゴムで成形する場
合について説明するが、プラスチックの場合も全く同様
である。図1に示されるように、予め下金型8に未加硫
ゴムからなる筒形の内部半導電層10と未加硫ゴムから
なる筒形の外部半導電層11を保持させた中子12を取
り付け、さらに圧力センサー13およびこの発明の特徴
とする逆流防止弁14をそれぞれ中子12にセットす
る。
【0010】続いて、逆流防止弁14の注入通路17に
未加硫ゴムコンパウンドを注入し、内部半導電層10と
外部半導電層11との間に充填させる。このときゴムコ
ンパウンドが充満したか否かは圧力センサー13により
確認することができる。これにより未加硫ゴムのコンパ
ウンドの注入は完了する。この場合、金型に未加硫ゴム
コンパウンドを注入している際は、図4に実線で示すよ
うに球である弁部材22はゴムコンパウンドの注入力に
よって注出通路19側に自動的に移動され、ここに押し
付けられて閉塞している。
【0011】しかも、押し付けられているだけで、弁部
材22と注出通路19との間は放射状溝23により貫通
されているため、ゴムコンパウンドの注入時は注出通路
19は弁部材22により塞がれることは全くなく、金型
内にゴムコンパウンドを注入することができる。しか
も、この弁部材22が球状であるため、放射状溝23内
のゴムコンパウンドの通過は極めてスムーズに行われ
る。
【0012】次に、金型内に未加硫ゴムのコンパウンド
が充満すれば注入作業を完了し、金型全体をを加熱して
加硫を開始する。金型内のゴムコンパウンドの膨張によ
り内圧が発生する。しかしながら、内圧が生じても弁部
材22が内圧で図4に破線で示すように注入通路17側
に自動的に押し付けられ、その注入通路17を完全に塞
いでしまう。このため、内圧は金型内だけでバランスさ
せられ、図1に示す注入口21近辺において従来のよう
にオーバーフローするために内圧がその近辺に集中する
ようなことが全く無くなり、良好な絶縁筒の加硫を行う
ことが可能となる。従って、金型の注入口21近辺にお
いて加硫後のゴムにクラックを生じる虞は全くない。
【0013】このように極めて簡単な球からなる逆流防
止弁を金型内に設けるだけで、モールド加硫あるいは架
橋時の熱膨張によるバックライデングが生じても注入通
路を弁機構により完全に閉塞するため、注入口21近辺
において加硫後のゴムにクラックが生じる虞は全く無く
なり、安定した品質の絶縁筒が生産することが可能とな
る。
【0014】上記実施例では、金型内に注入するコンパ
ウンドとしてゴムを使用する場合について説明したが、
これはプラスチックコンパウンドを注入し、それを架橋
して形成する場合においても全く同様の効果が得られる
ことは当然である。
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の絶縁筒
の中空モールド成形方法およびモールド金型によれば、
CVケーブルのケーブル導体間を接続してなるケーブル
導体接部上にセットして使用される絶縁筒をモールド成
形する際、絶縁筒を成形する金型の注入口付近にゴムあ
るいはプラスチックコンパウンドの注入(圧入)時は許
容し、加硫時にはその注入通路を自動的に閉塞するよう
にしたので、バックライデングを完全に防止し、品質の
安定した中空絶縁筒をモールド成形することができ、そ
の工業的価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の絶縁筒をモールド成形方法に適用され
る金型の説明図、
【図2】図1に示す金型の正面図、
【図3】(a),(b),(c)は、金型内の要部を示
す正面図,平面図および底面図、
【図4】逆流防止弁の構成を示す断面図、
【図5】CVケーブル接続部の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーブル導体 2 圧縮スリーブ 3 スリーブカバー 4 スペーサ 5 絶縁筒 6 内部半導電層 7 外部半導電層 8 下金型 9 上金型 10 筒形内部半導電層 11 筒形外部半導電層 12 中子 13 圧力センサー 14 逆流防止弁 15 上金板 16 下金板 17 注入通路 18 空洞部 19 注出通路 20 突出部 21 注入口 22 弁部材 23 放射状溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CVケーブルのケーブル導体間を接続し
    てなるケーブル導体接続部上にセットして使用される絶
    縁筒をモールド成形する方法において、 絶縁筒をモ−ルド成形する金型の注入口付近にゴムある
    いはプラスチックコンパウンドの注入(圧入)時にはそ
    の注入を許容し、加硫あるいは架橋時にはその注入通路
    を自動的に閉塞してモールド成形することを特徴とする
    絶縁筒の中空モールド成形方法。
  2. 【請求項2】 CVケーブルのケーブル導体間を接続し
    てなるケーブル導体接続部上にセットして使用される絶
    縁筒をモールド成形するモールド金型において、金型の
    ゴムあるいはプラスチックコンパウンドの注入通路途中
    には空洞部を設け、加硫あるいは架橋時にそのゴムある
    いはプラスチックコンパウンドの注入材料が注入通路か
    らオーバーフローしないように、自動的に注入通路を閉
    塞する球状の弁部材からなる逆流防止弁を設けたことを
    特徴とするモールド金型。
JP8209085A 1996-07-19 1996-07-19 絶縁筒の中空モールド成形方法およびモールド金型 Pending JPH1042420A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8209085A JPH1042420A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 絶縁筒の中空モールド成形方法およびモールド金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8209085A JPH1042420A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 絶縁筒の中空モールド成形方法およびモールド金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1042420A true JPH1042420A (ja) 1998-02-13

Family

ID=16567031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8209085A Pending JPH1042420A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 絶縁筒の中空モールド成形方法およびモールド金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1042420A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010273436A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Nippon Steel Corp キャブタイヤケーブルの補修方法および補修装置
EP2645500A1 (en) * 2012-03-29 2013-10-02 3M Innovative Properties Company Non-return valve for a resin injection system and resin injection system incorporating same

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010273436A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Nippon Steel Corp キャブタイヤケーブルの補修方法および補修装置
EP2645500A1 (en) * 2012-03-29 2013-10-02 3M Innovative Properties Company Non-return valve for a resin injection system and resin injection system incorporating same
WO2013148058A3 (en) * 2012-03-29 2014-06-26 3M Innovative Properties Company Non-return valve for a resin injection system and resin injection system incorporating same
CN104247185A (zh) * 2012-03-29 2014-12-24 3M创新有限公司 用于树脂注射系统的止回阀和采用该止回阀的树脂注射系统
US9570894B2 (en) 2012-03-29 2017-02-14 3M Innovative Properties Company Non-return valve for a resin injection system and resin injection system incorporating same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6235230B1 (en) Ring gate for retractable pin injection molding
JPH08162251A (ja) 防水コネクタハウジングの製造方法
JPH1042420A (ja) 絶縁筒の中空モールド成形方法およびモールド金型
JPH05182546A (ja) 碍子の製造方法
JP2601434Y2 (ja) ゴムモールドストレスコーンの成形金型
JPH0227512Y2 (ja)
JPH0667086B2 (ja) 電力ケーブル接続用絶縁筒の製造方法
KR910003581B1 (ko) 가교폴리에티렌 절연 케이블의 접속부 절연체 형성방법
JPH0324750B2 (ja)
JPS6328559Y2 (ja)
JP3012515B2 (ja) Cvケーブルの絶縁接続方法
JPS6032508A (ja) ケ−ブル接続部の形成方法
JPH06342987A (ja) 電気部品の防水構造およびその防水構造を形成するためのインサート成形法
JPH0885154A (ja) 電気融着継手とその製造方法及びその射出成形用金型
JPH0773947A (ja) 補強絶縁体製造用中子
JPH05284624A (ja) Cvケーブル接続部の製造方法
JPH0530900Y2 (ja)
JPH0631769A (ja) ゴム成形品の端部成形方法
JPH0524056A (ja) ゴム,プラスチツク成形体の製造方法
JPH0898362A (ja) プレモールド絶縁体の製造方法
JPH0115961B2 (ja)
JPS6097579A (ja) ケ−ブル接続部の形成方法
JPS6271185A (ja) ケ−ブル絶縁体の形成方法
JPS6110409A (ja) インモ−ルドコ−テイング成形方法
JP2000033629A5 (ja)