JPH1041462A - 半導体抵抗回路 - Google Patents
半導体抵抗回路Info
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- JPH1041462A JPH1041462A JP19208696A JP19208696A JPH1041462A JP H1041462 A JPH1041462 A JP H1041462A JP 19208696 A JP19208696 A JP 19208696A JP 19208696 A JP19208696 A JP 19208696A JP H1041462 A JPH1041462 A JP H1041462A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体抵抗回路では、流れる電流の方向が反
転したり電流値が大きく変動したら、エピタキシャル領
域2と拡散抵抗領域3間のエピタキシャル電圧の極性や
大きさが変動し、それにより抵抗値が変動する。 【解決手段】 複数のエピタキシャル領域2内に形成さ
れた複数の拡散抵抗領域3を直列に接続し、これら複数
の抵抗R1,R2,R3,R4の内の半数R1,R2の拡散抵
抗領域3の前端の抵抗電極8をエピタキシャル電極10
に接続し、他の半数R3,R4の拡散抵抗領域3の後端の
抵抗電極9をエピタキシャル電極10に接続することに
よって、電流の方向が反転しても直列全抵抗のエピタキ
シャル電圧の極性が反転することなく、電流値の変動が
大となっても、それによるエピタキシャル電圧の変動方
向が前半の抵抗R1,R2と後半の抵抗R3,R4とで逆と
なり、抵抗値も逆方向に変化し互に打ち消しあい、抵抗
値の変動が小さくなる。
転したり電流値が大きく変動したら、エピタキシャル領
域2と拡散抵抗領域3間のエピタキシャル電圧の極性や
大きさが変動し、それにより抵抗値が変動する。 【解決手段】 複数のエピタキシャル領域2内に形成さ
れた複数の拡散抵抗領域3を直列に接続し、これら複数
の抵抗R1,R2,R3,R4の内の半数R1,R2の拡散抵
抗領域3の前端の抵抗電極8をエピタキシャル電極10
に接続し、他の半数R3,R4の拡散抵抗領域3の後端の
抵抗電極9をエピタキシャル電極10に接続することに
よって、電流の方向が反転しても直列全抵抗のエピタキ
シャル電圧の極性が反転することなく、電流値の変動が
大となっても、それによるエピタキシャル電圧の変動方
向が前半の抵抗R1,R2と後半の抵抗R3,R4とで逆と
なり、抵抗値も逆方向に変化し互に打ち消しあい、抵抗
値の変動が小さくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
中のエピタキシャル領域内に、ドーピングにより形成さ
れる半導体抵抗回路に関するものである。
中のエピタキシャル領域内に、ドーピングにより形成さ
れる半導体抵抗回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来一般の半導体抵抗回路を示す
図で、同図(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は
接続回路図である。図において、1はP型シリコン半導
体基板のP型基板層、2はこのP型基板層1に形成され
るN型エピタキシャル(以下単にエピという)領域、3
はこのエピ領域2中にP型ドーピングを施し拡散させて
形成された拡散抵抗領域、4はエピ領域2に高濃度N
(N+)型ドーピングを施し拡散させて形成されたエピ
電極接続領域、5はエピ領域2に高濃度P(P+)型ド
ーピングが施されて形成された分離領域、6はN+型の
コレクタ埋込層、7は酸化シリコンの絶縁層、8,9は
拡散抵抗領域3に電気的に接続される抵抗電極、10は
エピ電極接続領域4を介してエピ領域2に電気的に接続
されるエピ電極である。
図で、同図(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は
接続回路図である。図において、1はP型シリコン半導
体基板のP型基板層、2はこのP型基板層1に形成され
るN型エピタキシャル(以下単にエピという)領域、3
はこのエピ領域2中にP型ドーピングを施し拡散させて
形成された拡散抵抗領域、4はエピ領域2に高濃度N
(N+)型ドーピングを施し拡散させて形成されたエピ
電極接続領域、5はエピ領域2に高濃度P(P+)型ド
ーピングが施されて形成された分離領域、6はN+型の
コレクタ埋込層、7は酸化シリコンの絶縁層、8,9は
拡散抵抗領域3に電気的に接続される抵抗電極、10は
エピ電極接続領域4を介してエピ領域2に電気的に接続
されるエピ電極である。
【0003】以上のように構成された半導体抵抗回路で
は、エピ電極10に通常両端の抵抗電極8,9よりエピ
電圧Veだけ高電位の直流定電圧が印加され、拡散抵抗
領域3はその周囲のエピ領域2より低電位に保たれる。
そして、その拡散抵抗領域3の抵抗値Rはエピ電圧Ve
の大きさによって変化する。図5はこのエピ電圧Veと
抵抗値Rとの関係を示す特性図である。図より明らかな
ように抵抗値Rはエピ電圧Veに比例して変化する。即
ち、Roを拡散抵抗領域3とエピ領域2が同電位のとき
の抵抗値とすると、近似的に R=Ro+n・Ve (n>0) となる。ここに、nは拡散抵抗領域3の不純分濃度が低
い程大となる定数である。このため拡散抵抗領域3の一
端に印加される信号電圧が変動すると、エピ領域2と拡
散抵抗領域3間のエピ電圧Veが変動し抵抗値Rの変動
を引き起こす。
は、エピ電極10に通常両端の抵抗電極8,9よりエピ
電圧Veだけ高電位の直流定電圧が印加され、拡散抵抗
領域3はその周囲のエピ領域2より低電位に保たれる。
そして、その拡散抵抗領域3の抵抗値Rはエピ電圧Ve
の大きさによって変化する。図5はこのエピ電圧Veと
抵抗値Rとの関係を示す特性図である。図より明らかな
ように抵抗値Rはエピ電圧Veに比例して変化する。即
ち、Roを拡散抵抗領域3とエピ領域2が同電位のとき
の抵抗値とすると、近似的に R=Ro+n・Ve (n>0) となる。ここに、nは拡散抵抗領域3の不純分濃度が低
い程大となる定数である。このため拡散抵抗領域3の一
端に印加される信号電圧が変動すると、エピ領域2と拡
散抵抗領域3間のエピ電圧Veが変動し抵抗値Rの変動
を引き起こす。
【0004】図6はこのエピ領域2と拡散抵抗領域3間
の電位差(エピ電圧)Veの変動を抑止するためになさ
れた従来の半導体抵抗回路の一例を示す図で、同図
(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は接続回路図
である。図において、1はP型基板層、2はエピ領域、
3は拡散抵抗領域、4はエピ電極接続領域、5は分離領
域、6はコレクタ埋込層、7は絶縁層、8,9は抵抗電
極、10はエピ電極で、以上は図4に示したものと同様
であるが、図4の単一の抵抗Rが複数の直列抵抗R1,
R2,R3,R4に分割され、各抵抗のエピ電極10は接
続順前端の抵抗電極8に接続されている。11は各電極
8,9,10を電気的に接続する接続導体である。
の電位差(エピ電圧)Veの変動を抑止するためになさ
れた従来の半導体抵抗回路の一例を示す図で、同図
(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は接続回路図
である。図において、1はP型基板層、2はエピ領域、
3は拡散抵抗領域、4はエピ電極接続領域、5は分離領
域、6はコレクタ埋込層、7は絶縁層、8,9は抵抗電
極、10はエピ電極で、以上は図4に示したものと同様
であるが、図4の単一の抵抗Rが複数の直列抵抗R1,
R2,R3,R4に分割され、各抵抗のエピ電極10は接
続順前端の抵抗電極8に接続されている。11は各電極
8,9,10を電気的に接続する接続導体である。
【0005】このように接続することによって、各抵抗
のエピ電位は拡散抵抗領域3の前端電位となり、エピ領
域2と拡散抵抗領域3間の電位差、即ちエピ電圧は接続
順前端の抵抗電極8の電位からの各拡散抵抗領域3中の
電圧降下となり、拡散抵抗領域3の一端に印加される信
号電圧の変動による抵抗値の変動は小さくなる。しかし
このように接続しても、電流の流れる方向が反転すると
エピ電圧の極性も反転し、流れる電流値の変動が大とな
ると電圧降下によるエピ電圧値も変動し、抵抗値の変動
も大きくなる。
のエピ電位は拡散抵抗領域3の前端電位となり、エピ領
域2と拡散抵抗領域3間の電位差、即ちエピ電圧は接続
順前端の抵抗電極8の電位からの各拡散抵抗領域3中の
電圧降下となり、拡散抵抗領域3の一端に印加される信
号電圧の変動による抵抗値の変動は小さくなる。しかし
このように接続しても、電流の流れる方向が反転すると
エピ電圧の極性も反転し、流れる電流値の変動が大とな
ると電圧降下によるエピ電圧値も変動し、抵抗値の変動
も大きくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の半
導体抵抗回路では、流れる電流の方向が反転したり電流
値が大きく変動したら抵抗値の変動も大きくなるという
問題点があった。また、このような問題点を解消するた
めにエピ電極を拡散抵抗領域の中点に接続するようにし
た半導体抵抗回路が、例えば特開昭59−229857
号公報に示されているが、この半導体抵抗回路では拡散
抵抗領域両端の外に中点にも接続電極を設ける必要があ
り、既存の半導体抵抗を利用して回路を構成する場合製
造工程が複雑となり高価となるという問題点があった。
導体抵抗回路では、流れる電流の方向が反転したり電流
値が大きく変動したら抵抗値の変動も大きくなるという
問題点があった。また、このような問題点を解消するた
めにエピ電極を拡散抵抗領域の中点に接続するようにし
た半導体抵抗回路が、例えば特開昭59−229857
号公報に示されているが、この半導体抵抗回路では拡散
抵抗領域両端の外に中点にも接続電極を設ける必要があ
り、既存の半導体抵抗を利用して回路を構成する場合製
造工程が複雑となり高価となるという問題点があった。
【0007】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、単に接続導体の接続位置を変え
るのみで、流れる電流の方向が反転しても、電流値が大
きく変動しても抵抗値の変動を最小に抑えることができ
る安価な半導体抵抗回路を得ることを目的とする。
ためになされたもので、単に接続導体の接続位置を変え
るのみで、流れる電流の方向が反転しても、電流値が大
きく変動しても抵抗値の変動を最小に抑えることができ
る安価な半導体抵抗回路を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体抵
抗回路は、半導体基板中にそれぞれ区画分離して形成さ
れた複数のエピ領域内に、個別にドーピングにより形成
された複数の拡散抵抗領域を、直列又は並列に接続し、
各拡散抵抗領域をそれが形成されたエピ領域に電気的に
接続してなる半導体抵抗回路において、上記複数の拡散
抵抗領域の内の半数の拡散抵抗領域の接続順の前端を、
他の半数の拡散抵抗領域の接続順の後端を、それぞれそ
れが形成されたエピ領域に電気的に接続したものであ
る。
抗回路は、半導体基板中にそれぞれ区画分離して形成さ
れた複数のエピ領域内に、個別にドーピングにより形成
された複数の拡散抵抗領域を、直列又は並列に接続し、
各拡散抵抗領域をそれが形成されたエピ領域に電気的に
接続してなる半導体抵抗回路において、上記複数の拡散
抵抗領域の内の半数の拡散抵抗領域の接続順の前端を、
他の半数の拡散抵抗領域の接続順の後端を、それぞれそ
れが形成されたエピ領域に電気的に接続したものであ
る。
【0009】また、上記のものにおいて、それぞれ異な
る端子でエピ領域に電気的に接続し、互に並列に接続し
た一対の拡散抵抗領域を、複数直列に接続したものであ
る。
る端子でエピ領域に電気的に接続し、互に並列に接続し
た一対の拡散抵抗領域を、複数直列に接続したものであ
る。
【0010】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示す図
で、同図(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は接
続回路図である。図において、1はP型基板層、2はN
型エピ領域、3はP型の拡散抵抗領域、4はN+型のエ
ピ電極接続領域、5はP+型の分離領域、6はN+型の
コレクタ埋込層、7は絶縁層、8,9は拡散抵抗領域3
に電気的に接続される抵抗電極、10はエピ電極接続領
域4を介してエピ領域2に電気的に接続されるエピ電
極、11は接続導体、R1,R2,R3,R4は分割された
複数個の直列抵抗で、以上は図6に示した従来例と同様
のものであるが、接続順前半の直列抵抗R1,R2のエピ
電極10が接続順前端の抵抗電極8に、接続順後半の直
列抵抗R3,R4のエピ電極10が接続順後端の抵抗電極
9にそれぞれ接続されている点が異っている。
で、同図(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は接
続回路図である。図において、1はP型基板層、2はN
型エピ領域、3はP型の拡散抵抗領域、4はN+型のエ
ピ電極接続領域、5はP+型の分離領域、6はN+型の
コレクタ埋込層、7は絶縁層、8,9は拡散抵抗領域3
に電気的に接続される抵抗電極、10はエピ電極接続領
域4を介してエピ領域2に電気的に接続されるエピ電
極、11は接続導体、R1,R2,R3,R4は分割された
複数個の直列抵抗で、以上は図6に示した従来例と同様
のものであるが、接続順前半の直列抵抗R1,R2のエピ
電極10が接続順前端の抵抗電極8に、接続順後半の直
列抵抗R3,R4のエピ電極10が接続順後端の抵抗電極
9にそれぞれ接続されている点が異っている。
【0011】以上のような接続構成において、接続順前
半の抵抗R1,R2のエピ電位はこれら各拡散抵抗領域3
の前端電位となり、接続順後半の抵抗R3,R4のエピ電
位はこれら各拡散抵抗領域3の後端電位となる。従っ
て、接続順に信号電流が流入したとすると、接続順前半
の抵抗R1,R2のエピ領域2は拡散抵抗領域3の前端電
位からの電圧降下分だけ高電位となるが、接続順後半の
抵抗R3,R4のエピ領域2は拡散抵抗領域3の後端電位
にいたる電圧降下分だけ低電位となる。逆に、接続順と
逆方向に信号電流が流入したとすると、接続順後半の抵
抗R3,R4のエピ領域2は拡散抵抗領域3の後端電位か
らの電圧降下分だけ高電位となるが、接続順前半の抵抗
R1,R2のエピ領域2は拡散抵抗領域3の前端電位にい
たる電圧降下分だけ低電位となる。ただし、これらの低
電位が拡散抵抗領域3からエピ領域2に順バイアスを与
える程大きくならないよう直列抵抗数(抵抗分割数)を
充分多くとる。
半の抵抗R1,R2のエピ電位はこれら各拡散抵抗領域3
の前端電位となり、接続順後半の抵抗R3,R4のエピ電
位はこれら各拡散抵抗領域3の後端電位となる。従っ
て、接続順に信号電流が流入したとすると、接続順前半
の抵抗R1,R2のエピ領域2は拡散抵抗領域3の前端電
位からの電圧降下分だけ高電位となるが、接続順後半の
抵抗R3,R4のエピ領域2は拡散抵抗領域3の後端電位
にいたる電圧降下分だけ低電位となる。逆に、接続順と
逆方向に信号電流が流入したとすると、接続順後半の抵
抗R3,R4のエピ領域2は拡散抵抗領域3の後端電位か
らの電圧降下分だけ高電位となるが、接続順前半の抵抗
R1,R2のエピ領域2は拡散抵抗領域3の前端電位にい
たる電圧降下分だけ低電位となる。ただし、これらの低
電位が拡散抵抗領域3からエピ領域2に順バイアスを与
える程大きくならないよう直列抵抗数(抵抗分割数)を
充分多くとる。
【0012】このように接続することによって、電流の
方向が反転しても直列全抵抗のエピ電圧の極性が反転す
ることなく、また、電流値の変動が大となっても、それ
によるエピ電圧の変動方向が前半の抵抗と後半の抵抗と
で逆となり、抵抗値も逆方向に変化し全体として抵抗値
の変動は小さくなる。
方向が反転しても直列全抵抗のエピ電圧の極性が反転す
ることなく、また、電流値の変動が大となっても、それ
によるエピ電圧の変動方向が前半の抵抗と後半の抵抗と
で逆となり、抵抗値も逆方向に変化し全体として抵抗値
の変動は小さくなる。
【0013】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2を示す図で、同図(A)は平面図、(B)は断面
図、(C)は接続回路図である。図において、1はP型
基板層、2はN型エピ領域、3はP型の拡散抵抗領域、
4はN+型のエピ電極接続領域、5はP+型の分離領
域、6はN+型のコレクタ埋込層、7は絶縁層、8,9
は拡散抵抗領域3に電気的に接続される抵抗電極、10
はエピ電極接続領域4を介してエピ領域2に電気的に接
続されるエピ電極、11は接続導体、R1,R2,R3,
R4は分割された複数個の直列抵抗で、以上は図1に示
した実施の形態1と同様のものであるが、接続順前半の
直列抵抗R1,R2のエピ電極10が接続順後端の抵抗電
極9に、接続順後半の直列抵抗R3,R4のエピ電極10
が接続順前端の抵抗電極8にそれぞれ接続されている点
が異っている。
態2を示す図で、同図(A)は平面図、(B)は断面
図、(C)は接続回路図である。図において、1はP型
基板層、2はN型エピ領域、3はP型の拡散抵抗領域、
4はN+型のエピ電極接続領域、5はP+型の分離領
域、6はN+型のコレクタ埋込層、7は絶縁層、8,9
は拡散抵抗領域3に電気的に接続される抵抗電極、10
はエピ電極接続領域4を介してエピ領域2に電気的に接
続されるエピ電極、11は接続導体、R1,R2,R3,
R4は分割された複数個の直列抵抗で、以上は図1に示
した実施の形態1と同様のものであるが、接続順前半の
直列抵抗R1,R2のエピ電極10が接続順後端の抵抗電
極9に、接続順後半の直列抵抗R3,R4のエピ電極10
が接続順前端の抵抗電極8にそれぞれ接続されている点
が異っている。
【0014】以上のような接続構成において、接続順前
半の抵抗R1,R2のエピ電位はこれら各拡散抵抗領域3
の後端電位となり、接続順後半の抵抗R3,R4のエピ電
位はこれら各拡散抵抗領域3の前端電位となる。従っ
て、接続順に信号電流が流入したとすると、接続順前半
の抵抗R1,R2のエピ領域2は拡散抵抗領域3の後端電
位にいたる電圧降下分だけ低電位となるが、接続順後半
の抵抗R3,R4のエピ領域2は拡散抵抗領域3の前端電
位からの電圧降下分だけ高電位となる。逆に、接続順と
逆方向に信号電流が流入したとすると、接続順後半の抵
抗R3,R4のエピ領域2は拡散抵抗領域3の前端電位に
いたる電圧降下分だけ低電位となるが、接続順前半の抵
抗R1,R2のエピ領域2は拡散抵抗領域3の後端電位か
らの電圧降下分だけ高電位となる。ただし、上記低電位
が拡散抵抗領域3からエピ領域2に順バイアスを与える
程大きくならないよう直列抵抗数(抵抗分割数)を充分
多くとる。
半の抵抗R1,R2のエピ電位はこれら各拡散抵抗領域3
の後端電位となり、接続順後半の抵抗R3,R4のエピ電
位はこれら各拡散抵抗領域3の前端電位となる。従っ
て、接続順に信号電流が流入したとすると、接続順前半
の抵抗R1,R2のエピ領域2は拡散抵抗領域3の後端電
位にいたる電圧降下分だけ低電位となるが、接続順後半
の抵抗R3,R4のエピ領域2は拡散抵抗領域3の前端電
位からの電圧降下分だけ高電位となる。逆に、接続順と
逆方向に信号電流が流入したとすると、接続順後半の抵
抗R3,R4のエピ領域2は拡散抵抗領域3の前端電位に
いたる電圧降下分だけ低電位となるが、接続順前半の抵
抗R1,R2のエピ領域2は拡散抵抗領域3の後端電位か
らの電圧降下分だけ高電位となる。ただし、上記低電位
が拡散抵抗領域3からエピ領域2に順バイアスを与える
程大きくならないよう直列抵抗数(抵抗分割数)を充分
多くとる。
【0015】このようにこの実施形態2においても、電
流の方向が反転しても直列全抵抗のエピ電圧の極性が反
転することなく、また、電流値の変動が大となっても、
それによるエピ電圧の変動方向が前半の抵抗と後半の抵
抗とで逆となり、抵抗値も逆方向に変化し全体として抵
抗値の変動は小さくなる。
流の方向が反転しても直列全抵抗のエピ電圧の極性が反
転することなく、また、電流値の変動が大となっても、
それによるエピ電圧の変動方向が前半の抵抗と後半の抵
抗とで逆となり、抵抗値も逆方向に変化し全体として抵
抗値の変動は小さくなる。
【0016】実施の形態3.以上の各実施の形態では何
れも複数の抵抗R1,R2,R3,R4を直列に接続した例
を示したが、これを並列に接続するようにしてもよい。
例えば、抵抗R1と抵抗R2とを並列に接続し、抵抗R1
のエピ電極10を後端の抵抗電極9に、抵抗R2のエピ
電極10を前端の抵抗電極8に接続すると、電流の方向
が反転しても並列全抵抗のエピ電圧の極性が反転するこ
となく、また、電流値の変動が大となってもそれによる
エピ電圧の変動方向が一方の抵抗R1と他方の抵抗R2と
で逆となり、抵抗値も逆方向に変化し全体として抵抗値
の変動は小さくなる。即ち、抵抗R1の変化率をα1%と
すれば、抵抗R2の変化率は略−α1%となり、抵抗
R1,R2の並列抵抗値の変化率αは α=α12/100(%) となり、大幅に変化率は低減する。
れも複数の抵抗R1,R2,R3,R4を直列に接続した例
を示したが、これを並列に接続するようにしてもよい。
例えば、抵抗R1と抵抗R2とを並列に接続し、抵抗R1
のエピ電極10を後端の抵抗電極9に、抵抗R2のエピ
電極10を前端の抵抗電極8に接続すると、電流の方向
が反転しても並列全抵抗のエピ電圧の極性が反転するこ
となく、また、電流値の変動が大となってもそれによる
エピ電圧の変動方向が一方の抵抗R1と他方の抵抗R2と
で逆となり、抵抗値も逆方向に変化し全体として抵抗値
の変動は小さくなる。即ち、抵抗R1の変化率をα1%と
すれば、抵抗R2の変化率は略−α1%となり、抵抗
R1,R2の並列抵抗値の変化率αは α=α12/100(%) となり、大幅に変化率は低減する。
【0017】実施の形態4.図3はこの発明の実施の形
態4を示す図で、同図(A)は平面図、(B)は断面
図、(C)は接続回路図である。図において、1はP型
基板層、2はN型エピ領域、3はP型の拡散抵抗領域、
4はN+型のエピ電極接続領域、5はP+型の分離領
域、6はN+型のコレクタ埋込層、7は絶縁層、8,9
は拡散抵抗領域3に電気的に接続される抵抗電極、10
はエピ電極接続領域4を介してエピ領域2に電気的に接
続されるエピ電極、11は接続導体、R1,R2,R3,
R4は分割された複数個の抵抗で、以上は図1に示した
実施の形態1と同様のものであるが、接続順前半の抵抗
R1,R2と接続順後半の抵抗R3,R4とがそれぞれ互に
並列に接続されてこれらが直列に接続され、抵抗R1,
R3のエピ電極10が接続順後端の抵抗電極9に、抵抗
R2,R4のエピ電極10が接続順前端の抵抗電極8にそ
れぞれ接続されている点が異っている。
態4を示す図で、同図(A)は平面図、(B)は断面
図、(C)は接続回路図である。図において、1はP型
基板層、2はN型エピ領域、3はP型の拡散抵抗領域、
4はN+型のエピ電極接続領域、5はP+型の分離領
域、6はN+型のコレクタ埋込層、7は絶縁層、8,9
は拡散抵抗領域3に電気的に接続される抵抗電極、10
はエピ電極接続領域4を介してエピ領域2に電気的に接
続されるエピ電極、11は接続導体、R1,R2,R3,
R4は分割された複数個の抵抗で、以上は図1に示した
実施の形態1と同様のものであるが、接続順前半の抵抗
R1,R2と接続順後半の抵抗R3,R4とがそれぞれ互に
並列に接続されてこれらが直列に接続され、抵抗R1,
R3のエピ電極10が接続順後端の抵抗電極9に、抵抗
R2,R4のエピ電極10が接続順前端の抵抗電極8にそ
れぞれ接続されている点が異っている。
【0018】以上のような接続構成において、互に並列
に接続された2組の並列抵抗R1,R2及びR3,R4を所
望の抵抗値となるよう直列に接続され、各並列抵抗の一
方の抵抗R1及びR3のエピ電位はこれら各拡散抵抗領域
3の後端電位となり、他方の抵抗R2及びR4のエピ電位
はこれら各拡散抵抗領域3の前端電位となる。従って、
接続順に信号電流が流入したとすると、各並列抵抗の一
方の抵抗R1及びR3のエピ領域2は拡散抵抗領域3の後
端電位にいたる電圧降下分だけ低電位となるが、他方の
抵抗R2及びR4のエピ領域2は拡散抵抗領域3の前端電
位からの電圧降下分だけ高電位となる。逆に、接続順と
逆方向に信号電流が流入したとすると、各並列抵抗の一
方の抵抗R1及びR3のエピ領域2は拡散抵抗領域3の後
端電位からの電圧降下分だけ高電位となるが、他方の抵
抗R2及びR4のエピ領域2は拡散抵抗領域3の前端電位
にいたる電圧降下分だけ低電位となる。ただし、これら
の低電位が拡散抵抗領域3からエピ領域2に順バイアス
を与える程大きくならないよう、並列抵抗数及びそれの
直列数が選択される。
に接続された2組の並列抵抗R1,R2及びR3,R4を所
望の抵抗値となるよう直列に接続され、各並列抵抗の一
方の抵抗R1及びR3のエピ電位はこれら各拡散抵抗領域
3の後端電位となり、他方の抵抗R2及びR4のエピ電位
はこれら各拡散抵抗領域3の前端電位となる。従って、
接続順に信号電流が流入したとすると、各並列抵抗の一
方の抵抗R1及びR3のエピ領域2は拡散抵抗領域3の後
端電位にいたる電圧降下分だけ低電位となるが、他方の
抵抗R2及びR4のエピ領域2は拡散抵抗領域3の前端電
位からの電圧降下分だけ高電位となる。逆に、接続順と
逆方向に信号電流が流入したとすると、各並列抵抗の一
方の抵抗R1及びR3のエピ領域2は拡散抵抗領域3の後
端電位からの電圧降下分だけ高電位となるが、他方の抵
抗R2及びR4のエピ領域2は拡散抵抗領域3の前端電位
にいたる電圧降下分だけ低電位となる。ただし、これら
の低電位が拡散抵抗領域3からエピ領域2に順バイアス
を与える程大きくならないよう、並列抵抗数及びそれの
直列数が選択される。
【0019】このように接続することによって、電流の
方向が反転しても直並列全抵抗のエピ電圧の極性が反転
することなく、また、電流値の変動が大となっても、そ
れによるエピ電圧の変動方向が並列抵抗の一方と他方と
で逆となり、抵抗値も逆方向に変化し全体として抵抗値
の変動は小さくなる。
方向が反転しても直並列全抵抗のエピ電圧の極性が反転
することなく、また、電流値の変動が大となっても、そ
れによるエピ電圧の変動方向が並列抵抗の一方と他方と
で逆となり、抵抗値も逆方向に変化し全体として抵抗値
の変動は小さくなる。
【0020】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、半導体
基板中にそれぞれ区画分離して形成された複数のエピ領
域内に、個別にドーピングにより形成された複数の拡散
抵抗領域を、直列又は並列に接続し、各拡散抵抗領域を
それが形成されたエピ領域に電気的に接続してなる半導
体抵抗回路において、上記複数の拡散抵抗領域の内の半
数の拡散抵抗領域の接続順の前端を、他の半数の拡散抵
抗領域の接続順の後端を、それぞれそれが形成されたエ
ピ領域に電気的に接続したので、単に接続導体の接続位
置を変えるのみで、流れる電流の方向が反転しても、電
流値が大きく変動しても抵抗値の変動を最小に抑えるこ
とができる安価な半導体抵抗回路が得られる効果があ
る。
基板中にそれぞれ区画分離して形成された複数のエピ領
域内に、個別にドーピングにより形成された複数の拡散
抵抗領域を、直列又は並列に接続し、各拡散抵抗領域を
それが形成されたエピ領域に電気的に接続してなる半導
体抵抗回路において、上記複数の拡散抵抗領域の内の半
数の拡散抵抗領域の接続順の前端を、他の半数の拡散抵
抗領域の接続順の後端を、それぞれそれが形成されたエ
ピ領域に電気的に接続したので、単に接続導体の接続位
置を変えるのみで、流れる電流の方向が反転しても、電
流値が大きく変動しても抵抗値の変動を最小に抑えるこ
とができる安価な半導体抵抗回路が得られる効果があ
る。
【0021】また、上記のものにおいて、それぞれ異な
る端子でエピ領域に電気的に接続し、互に並列に接続し
た一対の拡散抵抗領域を、複数直列に接続したので、上
記の効果に加え、所望抵抗値の抵抗を多数の直並列抵抗
に分割でき抵抗値の微調整が容易であるとともに、分割
された1抵抗のエピ電圧値が小さくなり、大きな入力信
号電流変動時の拡散抵抗領域からエピ領域への順バイア
スが防止でき、抵抗値の安定性が高くなるという効果が
ある。
る端子でエピ領域に電気的に接続し、互に並列に接続し
た一対の拡散抵抗領域を、複数直列に接続したので、上
記の効果に加え、所望抵抗値の抵抗を多数の直並列抵抗
に分割でき抵抗値の微調整が容易であるとともに、分割
された1抵抗のエピ電圧値が小さくなり、大きな入力信
号電流変動時の拡散抵抗領域からエピ領域への順バイア
スが防止でき、抵抗値の安定性が高くなるという効果が
ある。
【図1】 この発明の実施の形態1を示す平面図
(A)、断面図(B)及び接続回路図(C)。
(A)、断面図(B)及び接続回路図(C)。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す平面図
(A)、断面図(B)及び接続回路図。
(A)、断面図(B)及び接続回路図。
【図3】 この発明の実施の形態4を示す平面図
(A)、断面図(B)及び接続回路図(C)。
(A)、断面図(B)及び接続回路図(C)。
【図4】 従来一般の半導体抵抗回路を示す平面図
(A)、断面図(B)及び接続回路図(C)。
(A)、断面図(B)及び接続回路図(C)。
【図5】 従来一般の半導体抵抗回路のエピ電圧Veと
抵抗値Rとの関係を示す特性図。
抵抗値Rとの関係を示す特性図。
【図6】 従来の半導体抵抗回路の一例を示す平面図
(A)、断面図(B)及び接続回路図(C)。
(A)、断面図(B)及び接続回路図(C)。
1 半導体基板層、2 エピタキシャル領域、3 拡散
抵抗領域、4 エピタキシャル電極接続領域、8,9
抵抗電極、10 エピタキシャル電極、11接続導体。
抵抗領域、4 エピタキシャル電極接続領域、8,9
抵抗電極、10 エピタキシャル電極、11接続導体。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】 この発明の実施の形態2を示す平面図
(A)、断面図(B)及び接続回路図(C)。
(A)、断面図(B)及び接続回路図(C)。
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体基板中にそれぞれ区画分離して形
成された複数のエピタキシャル領域内に、個別にドーピ
ングにより形成された複数の拡散抵抗領域を、直列又は
並列に接続し、各拡散抵抗領域をそれが形成されたエピ
タキシャル領域に電気的に接続してなる半導体抵抗回路
において、上記複数の拡散抵抗領域の内の半数の拡散抵
抗領域の接続順の前端を、他の半数の拡散抵抗領域の接
続順の後端を、それぞれそれが形成されたエピタキシャ
ル領域に電気的に接続したことを特徴とする半導体抵抗
回路。 - 【請求項2】 複数の拡散抵抗領域は、それぞれ異なる
端子でエピタキシャル領域に電気的に接続され、互に並
列に接続された一対の拡散抵抗領域を、複数直列に接続
したものであることを特徴とする請求項1記載の半導体
抵抗回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19208696A JPH1041462A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 半導体抵抗回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19208696A JPH1041462A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 半導体抵抗回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1041462A true JPH1041462A (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=16285422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19208696A Pending JPH1041462A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 半導体抵抗回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1041462A (ja) |
-
1996
- 1996-07-22 JP JP19208696A patent/JPH1041462A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040608 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |