JPH1039194A - 偏向ミラー調整装置 - Google Patents
偏向ミラー調整装置Info
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- JPH1039194A JPH1039194A JP8196525A JP19652596A JPH1039194A JP H1039194 A JPH1039194 A JP H1039194A JP 8196525 A JP8196525 A JP 8196525A JP 19652596 A JP19652596 A JP 19652596A JP H1039194 A JPH1039194 A JP H1039194A
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Abstract
に、光書き込み系の偏向ミラーを移動させる手段であっ
て、傾き変動をおさえて、結像位置誤差少ない偏向ミラ
ーの移動を行なわせること。 【解決手段】偏向ミラー(26)の主走査方向上での一
端側と他端側にてそれぞれ該偏向ミラーの表面を支持す
ると共に移動させる支持移動手段(34L,34R)
と、これらの支持移動手段に対向して偏向ミラー(2
6)の裏面に弾性的に接する対向支持手段(43R,4
3L、90、100R,100L)とを有し、これら対
向支持手段を、不動部材(39)に支持されていて該偏
向ミラー上の副走査方向と平行に設けられた揺動軸(8
3)を支点として揺動する揺動部材(100R,100
L)とした。
Description
ける偏向ミラーの調整をする装置に関し、特に、複数の
像担持体を有してなるフルカラー電子写真装置に好適な
偏向ミラー調整装置に関する。
いて、機構の寸法及び駆動誤差があると、トナー像が本
来形成される位置とはずれた位置に形成されることにな
るので、画像ムラ、歪み等が発生する。
媒体に各色画像を複数回転写させる方式においては、各
色同士の相対的な位置ずれが新たな問題として発生す
る。色間の相対的位置ずれは色ずれとして視覚的に目立
ちやすく、画像品質を著しく低下させる。
ルカラー電子写真装置では位置ずれ要因が多いために、
その対策は最も難易度が高いとされている。この種のフ
ルカラー電子写真装置は、例えば図12に示すような概
略構造となっていて、用紙搬送経路に沿って複数個の画
像形成部が配列されており、用紙が各画像形成部を通過
する度に異なった色が順次転写され、最終的に4色の重
ね合わせによるカラー画像が得られる。
する像担持体としてのドラム状の感光体(1BK,1M ,
1Y ,1C )と、これらの感光体の周囲に配設された帯
電装置(2BK,2M ,2Y ,2C )、露光装置、現像装
置(3BK,3M ,3Y ,3C)等から構成されている。
各感光体(1BK,1M ,1Y ,1C )の裏面は帯電装置
で一様に帯電された後、露光装置により出力すべき画像
に対応したパターンで露光され、各感光体(1BK,1
M ,1Y ,1C )の裏面上に静電潜像が形成される。こ
の静電潜像が現像装置で現像されることによってトナー
像が形成され、このトナー像が用紙上に転写される。転
写後に感光体(1BK,1M ,1Y ,1C )の裏面に残っ
たトナーはクリーニング装置(5BK,5M ,5Y ,5
C )により除去される。
解画像信号は、その強度レベルをもとにして画像処理部
7で色変換処理を受け、ブラック(BK),マゼンタ
(M),イエロー(Y),シアン(C)のカラー画像デ
ータに変換される。露光装置としてはレーザースキャナ
ー8が使用されており、このレーザースキャナー8は、
レーザー光源からのレーザービームをポリゴンスキャナ
ー9で反射させ、更にfθレンズ10BK,10M ,10
Y ,10C 、偏向ミラー11BK,11M ,11Y ,11
C で光路を折り曲げて感光体(1BK,1M ,1Y ,1
C )の裏面を露光するようになっている。このレーザー
スキャナー8においては、ポリゴンスキャナー9が回転
することにより、感光体(1BK,1M ,1Y ,1C )の
軸方向に主走査が行われ、感光体(1BK,1M ,1Y ,
1C )の回転により、感光体上では、該感光体の軸方向
である主走査方向と直交する方向である副走査方向に副
走査が行われる。各色の位置合わせは、給紙部12から
送られた記録紙がレジスト部13から転写ベルト14に
よって各色の転写位置に搬送されるタイミングと、各感
光体(1 BK,1M ,1Y ,1C )上の画像が転写位置に
移動されるタイミングが各色全て一致するように露光開
始時間を設定することによって行われる。転写後は排紙
部15に送られる。
位置ずれの種類及び原因として、以下のものが主に挙げ
られる。 (A)シフト(一定のずれ;図13(a),(b),
(c)) 図中、破線L0 は本来書き込まれる走査線位置、実線L
1 はずれて書き込まれた走査線を示す(以下同じ)。シ
フトは、露光部、感光体の設定位置、書き込みタイミン
グの誤差などにより生ずる。図13(a)は、走査線の
書き始めが主走査方向にずれたもの、(b)は走査線の
位置が副走査方向(用紙搬送方向)にずれたもの、
(c)は走査線の長さが違うものである。これらのずれ
は画像上のどの位置においても一定であるため、各色の
書き込みタイミングを調整することで解消することがで
きる。 (B)スキュー(斜めずれ;図14) スキューは、露光部、感光体、転写ベルトの平行誤差に
より生ずる。これらの要因により走査線が斜めに書き込
まれる。 (C)湾曲(図15) 湾曲は、Fθレンズのトロイダル面の形状誤差により生
ずる。この要因によって走査された画像は湾曲したもの
となる。 (D)ピッチムラ(周期的ずれ;図16) ピッチムラは、感光体、搬送ベルトの回転ムラにより、
副走査方向にその回転ムラ周期と同じ周期で走査ピッチ
間隔のムラが生ずる。 (E)ランダム(突発的、非周期的なもの) 装置の振動、転写ベルトのスリップなどにより生ずる。
整手段によって補正することは困難であり、それぞれの
位置ずれに対して種々の調整手段が検討されている。こ
の中で、本発明が目的とする調整の対象となるスキュー
とピッチムラについて詳細に説明する。
ーや感光体ドラム同士の平行度に誤差があると、各色毎
に主走査線の傾きの食い違いが生じてしまう。現状で
は、サービスマンが手動で偏向ミラーや感光ドラムの傾
きを調整してずれを補正している。 (ピッチムラについて)感光体などの駆動にムラがある
と、副走査方向に周期性を持った走査線間隔の変動が生
じる。図17(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞ
れ、ブラック(BK)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)、シアン(C)の各色画像の副走査方向の位置ず
れ変動の例をグラフに表したものであり、横軸lf が副
走査方向の画像位置、δが画像の位置ずれ量を示す。各
色画像はそれぞれ独自の位置変動の周期波形をもってい
る。これらを重ね合わせると、図18に示すように、副
走査方向の各位置で色ずれが生じてしまう。
作像時に偏向ミラーの位置を移動調整し、位置ずれを相
殺するに見合った露光位置に制御することによってこの
位置ずれを補正しようとするものがある。位置ずれを積
極的に補正させようとする手法のため、予め位置ずれ変
化の挙動を把握しておく必要がある。
ラ)に対しては両方とも光学系内の偏向ミラーの位置を
移動することによって補正することができる。偏向ミラ
ーのを移動調整方法としては、平行移動と角度移動の2
つがある。これらの何れにおいても感光体上での結像位
置を移動させることができるが、角度移動では非常に細
かい分解能が必要となってしまう。例えば、偏向ミラー
11BK,11M ,11Y ,11Cを代表して符号26で
示すものとすると、図19において、偏向ミラー26か
ら感光体1までの距離Lを100mmとすると、偏向ミ
ラー26の角度が矢印で示すγ方向にθ=0.1°変化
した場合、θが微小の場合には、近似値として、以下の
数1で示す値となる。
的な量は±200μm程度であるから、僅か0.1°の
変化が349μmのずれとなる角度移動は、その移動調
整の精度が高精度でないと、分解能の面で非常に厳しい
ことがわかる。もう一つの移動調整方法である平行移動
については、これも非常に高精度に平行しないと所望の
結像位置に移動させることは困難である。
調整について考える。偏向ミラーの移動を行なうための
アクチュエータとしては、 ピエゾアクチュエーターのような素子で位置制御を行
うもの、 図20に示すようにステッピングモータ80の回転を
ウォーム歯車82と傘歯車84を介してねじ86に伝達
し、このねじ86に螺合されたナット部材88の移動に
よって支持部材90に板ばね94を介して支持された偏
向ミラー26を移動させるねじ機構(特開平7−248
455号)、 などがある。
像の分解能はこれらのアクチュエータの精度に依存する
ので、アクチュエータの構成は偏向ミラーの移動調整
上、重要なファクターである。一方、これらのアクチュ
エータによって偏向ミラーの移動が高精度に行なわれた
としても、移動の際に偏向ミラーの傾き(法線方向のず
れ)が生ずると前記数1で試算したように、感光体1上
では非常に大きな結像位置の誤差が生じてしまう。以上
のように、偏向ミラーの移動調整の重要課題は高精度移
動と、高精度傾き保持の2つであるといえる。そこで、
本発明は、傾き変動をおさえて、偏向ミラーの移動を行
なわせることのできる偏向ミラー調整装置を提供するこ
とを目的とする。
成するため、以下の構成とした。 (1)潜像担持体上での画像のずれを補正するために、
光書き込み系の偏向ミラーを移動させる手段であって、
前記偏向ミラーの主走査方向上での一端側と他端側にて
それぞれ該偏向ミラーの表面を支持すると共に移動させ
る支持移動手段と、前記一端側にて該偏向ミラーの裏面
に弾性的に接して前記と支持移動手段と協働して前記偏
向ミラーを挾圧支持する一端側の対向支持手段と、前記
他端側にて該偏向ミラーの裏面に弾性的に接して前記支
持移動手段と協働して前記偏向ミラーを挾圧支持する他
端側の対向支持手段とを有し、これらの対向支持手段
が、不動部材に支持されていて該偏向ミラー上の副走査
方向と平行に設けられた揺動軸を支点として揺動する揺
動部材であることとした(請求項1)。
おいて、前記揺動部材について、該揺動部材が前記偏向
ミラーに作用する作用点と前記揺動部材の支点との距離
を5mm以上とした(請求項2)。
おいて、前記対向支持手段の1つを構成する揺動部材
を、2つの板状体を互いの対向面部で揺動軸にてつない
だ如き形状の一体の弾性H型ブロックと、アームと、弾
性押圧部材により構成し、前記板状体の一方を不動部材
に固定し、前記板状体の他方を前記アームの一端側に固
定し、該アームの自由端側に前記弾性押圧部を前記偏向
ミラーの裏面に当接するように設け、前記対向支持手段
の他の1つを、前記アームの自由端側部と、前記弾性H
型ブロックに準ずる第2の弾性H型ブロックと、第2の
弾性押圧部材により構成し、この第2の弾性H型ブロッ
クについてその揺動軸を前記副走査方向に合わせ、その
板状体の一方を前記アームの自由端側部に固定し、その
板状体の他方を前記偏向ミラーの裏面に固定し、前記第
2の弾性押圧部材で前記アームの前記自由端側を押圧す
ることにより前記偏芯カムと協働して前記偏向ミラーを
挾圧支持した(請求項3)。
記載の偏向ミラー調整装置において、支持移動手段を偏
芯カム機構とした(請求項4)。
下、本発明の一実施例(複数の感光体を用いたフルカラ
ー電子写真装置への適用例)を説明する。なお、適用対
象としてのフルカラー電子写真装置の概要は図12で示
したのと同様であるので光学系の要部のみ示す。図3及
び図4に示すように、書き込み系の構成は、レーザー光
源からのレーザービームをポリゴンスキャナー20で反
射させ、更にfθレンズ22,24、偏向ミラー26で
光路を折り曲げて感光体1の裏面を露光するようになっ
ている。偏向ミラー26は、該偏向ミラ上での主走査方
向の一端側を第1の偏向ミラー調整装置28で支持され
ているとともに、他端側を第2の偏向ミラー調整装置3
0で支持されており、これらの独立した2つの調整装置
で全体の偏向ミラー調整装置が構成されている。
材としての支持側板32と、支持移動手段としての偏心
カム34Lと、駆動源としてのステッピングモータ36
とから概略構成されている。支持側板32には、図5に
示すように、偏向ミラー26の端部を収容するL字状の
凹部38が形成されているとともに、偏向ミラー26の
裏面26aと側面26bを押圧する板ばね40L,42
の基端部が取付けられている。つまり、板ばね40L、
42はその自由端側が湾曲していて板ばね40Lは偏向
ミラー26の裏面に弾性的に当接しており、偏芯カム3
4Lと協働して偏向ミラー26を挾圧している対向支持
手段である。
けられており、このカム支軸44に偏心カム34とウォ
ームホイール46が同期回転するように支持されてい
る。ステッピングモータ36は光学系ベース上に設置さ
れたモータブラケット48で支持されており、その出力
軸にはウォーム50が直結されて上記ウォームホイール
46に噛み合わされている。すなわち、ステッピングモ
ータ36の回転によってある減速比をもって偏心カム3
4が回転するようになっている。
に加えて、側面26cを支持側板32の凹部38で、表
面26dを偏心カム34でそれぞれ支持されており、こ
の4辺支持方式によって位置決めされている。
68(後述)を除いて第1の偏向ミラー調整装置28と
同様の構成となっている。つまり、偏向ミラー26の主
走査方向上の他端側について、該偏向ミラー26の表面
は支持移動手段としての偏芯カム34Rで支持されてお
り、該偏向ミラー26の裏面には対向支持手段としての
揺動部材68が弾性的に接していて、偏芯カム34Rと
協働して偏向ミラー26の他端側を挾圧支持している。
6と当接している偏心カム34の外周面が移動し、偏向
ミラー26のy方向(法線方向、図1)の移動(調整)
が行われる。駆動伝達の構成はこれに限られるわけでは
ないが、ウォーム50とウォームホイール46との組合
せからなるウォーム歯車は、大きな減速比を持たせられ
ること、及びウォームホイール46側に不測の外力がか
かっても回ってしまわないという利点があり、微小位置
調整の常套手段となっている。例えば、図5の構成で、
ウォームホイール46の歯数z2 を40、ウォーム50
の条数z1 を1、ステッピングモータ36のステップ角
θm を15°、偏心カム34の偏心量eを1mmとする
と、平均分解能yu は下記の数2式となり、非常に高分
解な移動制御が可能となる。
シュが調整精度の低下を引き起こしてしまうが、これを
防ぐためにこの例ではねじりコイルばね52を、その腕
の一端を偏心カム34に、他端を支持側板32に引っ掛
けて設けており、偏心カム34に一方向の回転力を与え
てウォームホイール46の歯面を常にウォーム50の歯
面に接触させている。これにより、偏心カム34を正逆
回転させても歯車同士のガタは生じないので、バックラ
ッシュによる調整誤差を解消することができ高精度調整
に寄与している。
を保つ、つまり、図5に示すγ方向の角度変位を生じさ
せずに移動させる必要がある。具体的には偏向ミラー2
6をγ方向に揺動させないで、且つ、y方向に移動させ
る機構である。かかる要請を満足させるべく、この例で
は、図3に示すように、第2の偏向ミラー調整装置30
において、対向支持手段として揺動部材68を設けてい
る。揺動支持部材64は、図6に示すように支持側板3
2に固定され副走査方向と平行な揺動軸66に回動可能
に支持されていて該揺動軸を支点として揺動自在であ
り、自由端側には、正面形状がくさび状に尖っていて、
偏芯カム34Rと対向する部位にて偏向ミラー26の裏
面26aに点若しくは線接触する稜線部68aを有して
いる。さらに、この揺動支持部材66は、付勢手段とし
てのねじりコイルばね70により稜線部68aが偏向ミ
ラー26の裏面に弾性的に当接し、偏芯カム34Rと協
働して偏向ミラー26を挾圧支持するように付勢されて
いる。
個別に回動制御することにより偏芯量に応じて偏向ミラ
ー26を法線方向に移動させて、スキューやピッチむら
を補正することができる。この移動調整に際して、揺動
軸が副走査方向と平行であり、揺動部材68の稜線部6
8aは偏向ミラー26の裏面に接触し、偏芯カム34R
とともに偏向ミラー26を挾圧することができるので、
揺動部材の揺動ストロームが微小である限り、軸支部の
ガタの影響も無視でき、偏向ミラー26傾き変動をおさ
えて、偏向ミラーの移動を行なわせることができる。
こで、稜線部68aと揺動軸66との平行度の誤差によ
る書き込み位置の誤差量を求めてみる。図7、図8は揺
動部材68について、稜線部68aと揺動軸66との平
行度に誤差がある場合を説明の都合上、誇張して表現し
たものである。図8(a)、(b)は、揺動部材68の
稜線部68aと揺動軸66の軸線66aとが角度αの誤
差を有する場合を示している。この場合、初期の傾き誤
差αは、下記の式で表される。
すようにα’となり、下記の式で表される。
ψ:10°とすると、下記数4の式に示す結果となる。
感光体1までの光路長Lが100mmであるとすると、
θの値が角度誤差α’に相当することとなるから、書き
込み誤差δは前記数1式のδ≒2θLより、 δ=2×100×103×5.81×10-3×π/180)≒20μm ・・・(3) となり、かなりの精度をもって平行移動を行うことがで
きる。ここで、前記数3式をみてみると、揺動角ψが小
さくなればなるほど、支点軸に相当する揺動軸66と稜
線部66aとの平行度誤差による偏向ミラー26の移動
時の傾き変動への影響が小さくなっていく。よって、移
動調整量を確保しつつしかも、揺動角ψを小さくするに
は、偏芯カム34R及び偏芯カム34Lの偏芯量を±e
mm、揺動軸68の中心に相当する支点101と揺動部
材68が偏向ミラー26に作用する作用点102との間
の距離をK、とすると揺動角ψは次の(4)式となる。 ψ=tan-1(e/K)・・・(4) 例えば、e=1mm、K=200mmの場合、揺動角ψ
は約0.3°となり、非常に小さくなる。平行度誤差に
よる結像位置の誤差を、Kをパラメータとしてシミュレ
ートした結果を図10に示す。この図10からわかるよ
うに、支点と作用点との距離Kが大きくなれば、急激に
平行度誤差による傾き変動の影響が小さくなっていく。
結像位置誤差を許容される目安としての25μm以下に
したければ、Kの値を最低でも5mm以上とするのがよ
い。
1、図2により説明する。図1を前記例1にかかる図3
とを対比すると、図1の構成においても、偏向ミラー2
6を該ミラーの表面側で支持する支持移動手段たる偏芯
カム34L,34R及び、これらの偏芯カムの駆動制御
手段は共通である。この例が前記例1にかかる図3で説
明した内容と異なるのは、主走査方向他端側にて、偏芯
カム34Rと協働して偏向ミラー26を挾圧支持する対
向支持手段として、図1における揺動部材68に代え
て、弾性H型ブロック100Rと、剛体からなる直方体
状の長尺のアーム90と、弾性押圧部材としての板ばね
43R、などからなる、揺動部材68相当の部材構成を
採用したこと、及び、主走査方向一端側にて偏芯カムと
協働して偏向ミラー26を挾圧支持する対向支持手段と
して、図1における板ばね40Lに代えて、第2の弾性
H型ブロック100Lと、第2の弾性押圧部材としての
板ばね43Lと、アーム90の一部とからなる部材構成
を採用したことである。なお、図1では図示を省略して
いるが、偏向ミラー26は図5に示したのと同様に凹部
38により所定の法線方向に定めて案内されて移動可能
になっている。これらの板ばね43R,43Lは共に、
自由端部が湾曲していてこの湾曲した凸部を対象物に当
接させている。
ック100Rとは、形状、材質、大きさが同じものを使
用できる。図2に示すように、共に矩形の板状体80と
矩形の板状体81とを対向させた上で互いの対向面部を
揺動軸83で一体的につないだ如き形態をしている。材
質はゴム、合成樹脂剤などの弾性材料を使用され、例え
ば板状体80、板状体81、揺動軸83の3者を一体成
型して製作される。この弾性H型ブロック100R,L
の特徴は、揺動軸83を中心にして板状体80及び板状
体83は相対的に揺動しそれ以外の方向には変形しにく
いものとなっている。つまり、板状体80及び板状体8
1は矢印84、85のように湾曲した変形をしない。仮
に湾曲した変形をすると、偏向ミラー26に好ましくな
い変形を与えるからである。弾性H型ブロック100
R,100Lの形態はかかる要求を満足しやすいもので
あるが、さらに、板状体81、82と揺動軸83の相互
の大きさを適当に定めることにより一層完全なものにす
ることができる。
は、その揺動軸83の軸方向を偏向ミラー26上での副
走査方向(図1では紙面に垂直な方向)に合わせた上
で、板状体80の上面をアーム90の下面に密着固定し
ている。また、この弾性H型ブロック100Rの板状体
81の下面を不動部材である装置本体39の上面に密着
固定している。また、板ばね43Rの基端部をアーム9
0の下面に密着固定し、該板ばね43Rの自由端側を偏
向ミラー26の裏面であって偏芯カム34Rと対向する
部位にて弾性的に押圧するようにしている。このよう
に、弾性H型ブロック100R、アーム90、板ばね4
3は偏向ミラー26の他端側の対向支持手段を構成す
る。また、弾性H型ブロック100Lについても、その
揺動軸83の軸方向を偏向ミラー26上での副走査方向
(図1では紙面に垂直な方向)に合わせた上で、板状体
80の上面をアーム90の下面に密着固定している。ま
た、この弾性H型ブロック100Lの下面は偏向ミラー
26の裏面であって偏芯カム34Lと対向する部位にて
密着固定状態にある。このように、弾性H型ブロック1
00L、アーム90、板ばね43Lは偏向ミラー26の
一端側の対向支持手段を構成する。
のため、偏芯カム34Rを回動させず偏芯カム34Lを
回動させた場合には、弾性H型ブロック100Rの揺動
軸83を支点とし、弾性H型ブロック100Lの揺動軸
83を作用点として偏向ミラーの一端側を移動させるこ
とができる。また、スキュー調整のため、偏芯カム34
Lを回動させず偏芯カム34Rを回動させた場合には、
弾性H型ブロック100Lの揺動軸83を支点とし、弾
性H型ブロック100Lの揺動軸83を作用点として偏
向ミラーの他端側を移動させることができる。
動軸66とは異なり、板状体80、81などと一体構成
となっているので、ガタの生じる余地がないことであ
る。比較の対象として、例1の構成の場合、揺動軸66
の部位にてガタが生じたとしたときの結像位置誤差をシ
ュミレートすると図11に示す結果を得た。この図11
からわかるように、揺動軸66部にて2μmのガタで、
結像位置誤差は25μmとなる。これでは、図15の平
行度誤差(K=5mm)と合わせると、結像位置誤差が
50μmにもなり、許容される量を超えてしまう。よっ
て、前記例1の場合には、揺動軸66部でのガタはかな
り厳しく抑えなければならない。例えば、K=10mm
として、ガタ1.5μm程度ならば、結像位置誤差は、
25μm以内に抑えられそうである。
に応じて支点或いは作用点とみなし得得ることとなり、
これら支点、作用点間の距離を前記例1の場合にならい
Kで示すとすると、このKの値は、前記例1の場合に比
べて、かなり大きくとることが可能である。実機では、
偏向ミラー26の長さに応じて、K=200mmをとる
ことは十分に可能であり、K=200mmとした場合に
は、実際に必要な移動量を確保するための最大の揺動角
ψは0.3°で足り、揺動軸83の副走査方向での長さ
b=16mmとして、図10に示すように結像位置誤差
は殆ど0であり、揺動軸のガタもないことから、結像位
置誤差は殆どないこととなる。
記例1〜例3においては、支持移動手段の例として偏芯
カム34L、34Rを挙げたが、これに限らず例えば、
図9に示すようにセグメント歯車61と一体アーム62
を支点軸63にて揺動自在に支持し、セグメント歯車6
1をウォーム64と噛み合わせ、ウォーム64を正逆転
可能なステップモータ65にて駆動する構成、及び、従
来アクチュエータとして用いられているピエゾ素子、ね
じ機構(図20におけるウォーム歯車182、傘歯車1
84、ねじ186、ナット部材188の組合せ機構)を
採用することもできる。このような機構を偏向ミラー2
6の両端側にそれぞれ設けるのである。これらのうち、
前記例1などで説明した偏芯カム34R,34Lを含む
偏芯カム機構は他の構成に比べ、偏向ミラーを安定的に
支持するとともに、簡単な構成により値の異なる移動量
を正確迅速に与えることができる。
をおさえて、偏向ミラーの移動を行なわせることができ
る。
差を揺動軸の誤差を無視したときに、偏向ミラーの幅を
16mmとして、実用上問題のない25μm程度におさ
えることができる。
械的嵌合の誤差がなくなるので、平行度誤差だけを考慮
すればよいが、この平行度誤差も、Kの値を大きくとれ
ることから殆ど無視できる値となり、きわめて高精度な
調整が可能となる。
を安定的に支持するとともに、簡単な構成により値の異
なる微小な移動を正確迅速に与えることができる。
ある。
系の要部構成を示す斜視図である。
面図である。
ミラーの押圧機構を説明した部分正面図である。
図である。
を説明した図である。
した機構を説明した正面図である。
平行度誤差と結像位置誤差との関係をシミュレートして
表わした説明図である。
シミュレートして表わした説明ずである。
置の全体図である。
る。
る。
である。
図である。
明した図である。
ばね 62 (支持移動手段としての)アーム 68 (対向支持手段としての)揺動部材 90 (対向支持手段としての)アーム 100R,100L(対向支持手段としての)弾性H型
ブロック
Claims (4)
- 【請求項1】潜像担持体上での画像のずれを補正するた
めに、光書き込み系の偏向ミラーを移動させる手段であ
って、 前記偏向ミラーの主走査方向上での一端側と他端側にて
それぞれ該偏向ミラーの表面を支持すると共に移動させ
る支持移動手段と、 前記一端側にて該偏向ミラーの裏面に弾性的に接して前
記と支持移動手段と協働して前記偏向ミラーを挾圧支持
する一端側の対向支持手段と、 前記他端側にて該偏向ミラーの裏面に弾性的に接して前
記支持移動手段と協働して前記偏向ミラーを挾圧支持す
る他端側の対向支持手段とを有し、 前記各対向支持手段が、不動部材に支持されていて該偏
向ミラー上の副走査方向と平行に設けられた揺動軸を支
点として揺動する揺動部材であることを特徴とする偏向
ミラー調整装置。 - 【請求項2】請求項1記載の偏向ミラー調整装置におい
て、 前記揺動部材について、該揺動部材が前記偏向ミラーに
作用する作用点と前記揺動部材の支点との距離を5mm
以上としたことを特徴とする偏向ミラー調整装置。 - 【請求項3】請求項2記載の偏向ミラー調整装置におい
て、 前記対向支持手段の1つを構成する揺動部材を、2つの
板状体を互いの対向面部で揺動軸にてつないだ如き形状
の一体の弾性H型ブロックと、アームと、弾性押圧部材
により構成し、前記板状体の一方を不動部材に固定し、
前記板状体の他方を前記アームの一端側に固定し、該ア
ームの自由端側に前記弾性押圧部を前記偏向ミラーの裏
面に当接するように設け、 前記対向支持手段の他の1つを、前記アームの自由端側
部と、前記弾性H型ブロックに準ずる第2の弾性H型ブ
ロックと、第2の弾性押圧部材により構成し、この第2
の弾性H型ブロックについてその揺動軸を前記副走査方
向に合わせ、その板状体の一方を前記アームの自由端側
部に固定し、その板状体の他方を前記偏向ミラーの裏面
に固定し、 前記第2の弾性押圧部材で前記アームの前記自由端側を
押圧することにより前記偏芯カムと協働して前記偏向ミ
ラーを挾圧支持したことを特徴とする偏向ミラー調整装
置。 - 【請求項4】請求項1、請求項2、請求項3又は請求項
4記載の偏向ミラー調整装置において、支持移動手段が
偏芯カム機構であることを特徴とする偏向ミラー調整装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19652596A JP3609545B2 (ja) | 1996-07-25 | 1996-07-25 | 偏向ミラー調整装置 |
US08/794,588 US5963240A (en) | 1996-02-02 | 1997-02-03 | Deflecting mirror adjusting device for an image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19652596A JP3609545B2 (ja) | 1996-07-25 | 1996-07-25 | 偏向ミラー調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1039194A true JPH1039194A (ja) | 1998-02-13 |
JP3609545B2 JP3609545B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=16359197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19652596A Expired - Fee Related JP3609545B2 (ja) | 1996-02-02 | 1996-07-25 | 偏向ミラー調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3609545B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007079073A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Ricoh Co Ltd | 印刷装置及び捺染装置 |
JP2010097196A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-30 | Kyocera Mita Corp | 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 |
CN108121187A (zh) * | 2018-01-26 | 2018-06-05 | 珠海天威飞马打印耗材有限公司 | 处理盒和电子照相成像设备 |
CN116047706A (zh) * | 2023-01-30 | 2023-05-02 | 西安应用光学研究所 | 一种多视场单探测器电视用紧凑型反射镜切换机构 |
-
1996
- 1996-07-25 JP JP19652596A patent/JP3609545B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN116047706A (zh) * | 2023-01-30 | 2023-05-02 | 西安应用光学研究所 | 一种多视场单探测器电视用紧凑型反射镜切换机构 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3609545B2 (ja) | 2005-01-12 |
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