JP2004102133A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高精度な光学箱を必要とせず、簡単な構成の変更でβ方向の角度精度を高く保つことができ、しかもβ方向の角度精度の、反射鏡の短手方向の幅への依存も下げることができる光走査装置および画像形成装置を得る。
【解決手段】光源と、光源から射出された光ビームを走査するための光偏向器と、走査された光ビームを被走査面に集光するための反射鏡とを所定の位置に載置する光学箱を有してなる光走査装置において、反射鏡11を付勢するための当接部の少なくとも一箇所をガラス部材とする。
【選択図】 図1
【解決手段】光源と、光源から射出された光ビームを走査するための光偏向器と、走査された光ビームを被走査面に集光するための反射鏡とを所定の位置に載置する光学箱を有してなる光走査装置において、反射鏡11を付勢するための当接部の少なくとも一箇所をガラス部材とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機やレーザープリンタなどの画像形成装置に用いられる光走査装置、および当該光走査装置を適用した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像装置のデジタル化が進み、静電写真プロセスを用いる装置では光走査装置から偏向された光ビームを感光体に書き込むものが一般的になっている。この場合、感光体上で高品質な画像を形成するためには、高精細な光ビームを正確に感光体に照射する必要があるが、光路を折り返すミラーが光走査装置の製作精度や内外からの振動等の要因により光ビームを乱す原因となりやすい。
【0003】
従来の単色画像形成装置について説明する。図6は、従来の単色画像形成装置の、(a)は平面図、(b)は中央断面図である。
画像形成装置1の内部に位置する光走査装置2は、光学素子を所定の位置に載置する光学箱3、光学箱3の内部を外部と遮断し、防塵・遮音の機能を果たすカバー4、光偏向装置(以下、「ポリゴンモータ」という)5、光源であるレーザー発振ユニット6、その他の複数の光学素子で構成される。
【0004】
レーザー発振ユニット6から射出された光ビームは、シリンダレンズ7を通って、ポリゴンミラー8に照射される。ポリゴンミラー8を反射した光ビームは、fθレンズ9を通過した後、長尺レンズ10を通過し、ミラー11にて図6(b)の紙面下方に折り返される。その後光ビームは、防塵ガラス12を通り感光体13上に導かれる。感光体13上を照射する光ビームは、ポリゴンモータ5の回転駆動によるポリゴンミラー8の回転に伴って、直線状に感光体13の表面を走査し、静電潜像が形成され、画像形成プロセスを経て画像が形成される。
ここでは、光源からのビームがポリゴンミラー8で偏向される方向を主走査方向とし、主走査方向と直交する方向を副走査方向とする。
【0005】
近来、画像形成装置のカラー化に伴い、4連タンデム型配置に代表されるような複数の感光体に走査光を入射する画像形成装置が提案されており、さらに、タンデム型の画像形成部に対応する走査光学系として、最もコストの高い部品の一つであるポリゴンモータをできるだけ複数の走査光学系で共通に使用し、走査光学系の低コスト化、コンパクト化、および簡素化による信頼性の向上などを図ることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
図7は、感光体が二つあるカラー画像形成装置の実施の形態を示す(a)は平面図、(b)は中央断面図である。
画像形成装置1Wは、光走査装置2W、光走査装置2Wによって露光され静電潜像が形成される感光体、静電潜像をトナーで顕像化する現像手段、顕像化されたトナー像を記録紙に転写する転写手段、などの電子写真プロセスを実行する手段を有してなる。
【0007】
転写ベルト17の上方には、ブラック(K)用とイエロー(Y)用のドラム形の感光体13aと、マゼンダ(M)用とシアン(C)用のドラム形の感光体13bとが、転写ベルト17の移動方向(図の左から右に向かって)の上流側から順に配設されて、反時計回りに回転している。
感光体13aと13bの周囲には、図示しない帯電器、現像器、転写器等の電子写真プロセスにしたがうプロセス部材が順に配置されている。光走査装置2Wは、電子写真プロセスの露光プロセスを実行するもので、帯電器で均一に帯電された感光体13aと13bの表面を走査して静電潜像を形成する。
【0008】
光走査装置2Wは、光学素子を所定の位置に載置する光学箱3W、光学箱3Wの内部を外部と遮断し、防塵・防音の機能を果たすカバー4W、回転多面鏡を用いたポリゴンモータ5W、光源であるレーザー発振ユニット6a,6b、その他の複数の光学素子で構成される。
【0009】
ここで、光走査装置2Wによる光走査の方法について説明する。
光走査装置2Wは、二つの走査光学系aとbから構成されている。光源の副走査断面方向の配置については、レーザー発振ユニット6aからポリゴンミラー8Wまでの第一の光路と、レーザー発振ユニット6bからポリゴンミラー8Wまでの第二の光路が、平行に一定間隔を保つように設置されている。
また、fθレンズ9は、上下二つの光路が平行に通るように配置されており、各光源から射出された光ビームに対してレンズの効果を持つように上下二段のレンズ面を持っている。
【0010】
レーザー発振ユニット6aから射出された光ビームは、シリンダレンズ7aを通過した後、二段ポリゴンミラー8Wの紙面下側8aに照射され、ミラー11a、長尺レンズ10a、ミラー14、防塵ガラス12aを通過して、紙面左側の感光体13aに至る。
一方、レーザー発振ユニット6bから射出された光ビームは、シリンダレンズ7bを通過した後、入射ミラーMにて折り返され、二段ポリゴンミラー8Wの紙面上側8bに照射され、長尺レンズ10b、ミラー11b、防塵ガラス12bを通過して、紙面右側の感光体13bに至る。
【0011】
次に、画像形成装置1Wによる画像形成の方法について説明する。
例えば、複数色モード選択時であれば、各感光体13aと13bに対して、対応する色の画像信号に応じて図示しない露光ユニットの露光により、各々の感光体13aと13b上に静電潜像が形成される。
静電潜像は、まず、第一の光ビームにて感光体13a上に静電潜像が形成され、ブラック現像部15aにてトナー像が作像される。また、これに一定の間隔を置いて第二の光ビームにて感光体13b上に静電潜像が形成され、マゼンダ現像部15bにてマゼンダのトナー像が作像される。この二つのトナー像は、転写ベルト17上に静電的に吸着されて、給紙口(図示しない)より搬送される転写紙上に順次転写されることにより、重ね合わせられる。そして、定着器(図示しない)によりカラー画像として定着され、排紙口(図示しない)より排紙される。
以上の画像形成の方法により、ハードコピーが得られる。
【0012】
また、単色モード選択時であれば、ある色S(M、C、Y、Kのいずれか)に対応する感光体およびプロセス部材のみが動作し、他の色の感光体及びプロセス部材は非動作状態となる。
例えば、色Sに対応する感光体に対してのみ、露光ユニットの露光により静電潜像が形成されるものとすると、ある色Sのトナーで現像されてトナー像となり、転写ベルト17上に静電的に吸着されて搬送される転写紙上に転写されることにより、単色画像として定着されて排紙される。
【0013】
図8は、図6,図7に示した従来の画像形成装置等に多く用いられるミラー(11,11a,11b)の支持方法を示す図である。
ミラー11は、フロートガラスを長尺形状にしたものに、反射面11rのみ光ビームを折り返すように反射膜を蒸着したものである。流通コストや精度の関係でミラー厚さ(t)は、t=5mmのものが多く用いられている。また、反射面11rの表面精度は、80mRから200mR程度のものが多い。
反射面11rは、光学箱3に形成された突き当て部材20,21に設けられた突き当て部20a,20b,21aに当接され付勢される。
ミラー11は、ミラー11の長手方向の両端を板バネ22で反射面11rの裏面より押圧して固定される。板バネ22は光学箱3にネジ止めされ固定される。
【0014】
ミラー11の付勢精度は、図8に付記した垂直軸まわりのα回転方向の精度とミラー長手方向軸まわりのβ回転方向の精度(以下、「β精度」といい、ずれ量を「Δβ」と表す。)が必要とされる。これらは光学箱3、突き当て部材20,21の製作精度が設計値よりずれたり、または光学箱3などが変形することで感光体上の走査線位置ずれ、走査線傾きをもたらし、その結果、画像形成に悪影響をもたらす。
また、図7の入射ミラーM等、光路上流に設置された折り返しミラーのβ回転は、ビームスポット径太りや走査線の弓状曲がりをもたらすことがある。
さらに、図7に示したような多色重ねを行うカラー画像形成装置においては、上記の問題に起因する色ずれ、色むらが発生し、画像品質を著しく低下させることになる(例えば、特許文献2参照。)。
【0015】
【特許文献1】
特許第2725067号明細書
【特許文献2】
特開2000−131636号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、β精度を向上させようとミラー幅bを広くしたくても、一般にスペース上、コスト上の理由より10mm程度を上限とされることが多いので、例えば、取り付けスパンb´=8mm程度にしか設定できず、β精度を容易に向上させることができない。b=10mmでβ精度をΔβ=0.3°以下にしようとすると、突き当て部20aと20bの突き当て方向の位置精度は、理想位置に対して、ずれが0.05mm以下の高精度が要求される。樹脂成形などにより、この精度で光学箱3と突き当て部20a,20bを一体成形しようとすると、工程能力の余裕度を保つのが困難になるという問題がある。
【0017】
また、ミラー11のような長尺折り返しミラーは、長手中央が腹となる振動が内外からの振動により発生しやすく、これも画像ぶれなどの悪影響の原因となり得る。前記したようにミラー幅b=10mm程度のものが広く使われているが、振動を防止するためにミラー厚さtをミラー幅bと同等程度、つまりt=8mmやt=10mmとしたものが使用されることもある。
しかし、ミラー11の設置スペースが余計に必要になるのはもちろん、流通量などの面でt=5mmのものに比べ大幅なコスト高となるという問題がある。
【0018】
本発明は以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、高精度な光学箱を必要とせず、簡単な構成の変更でβ精度を高く保つことができ、しかもβ精度のミラー幅bへの依存も下げることができる光走査装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、光源と、光源から射出された光ビームを走査するための光偏向器と、走査された光ビームを被走査面に集光するための反射鏡とを所定の位置に載置する光学箱を有してなる光走査装置において、反射鏡を付勢するための当接部の少なくとも一箇所をガラス部材としたことを特徴とする。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、反射鏡の反射面とガラス部材の基準面が当接したことを特徴とする。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、ガラス部材の基準面が、平面度30mR以上の板ガラスであることを特徴とする。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、ガラス部材が、反射鏡の反射面の短手方向の幅よりも長い支持スパンで光学箱に支持されたことを特徴とする。
【0023】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、反射鏡の反射面の短手方向の幅が8mm以下であることを特徴とする。
【0024】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、反射鏡を保持する保持部材は、保持部材による押圧力が反射鏡とガラス部材をサンドイッチする形で作用するように取り付けられたことを特徴とする。
【0025】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、反射鏡は長尺形状であり、反射鏡の長手方向の一端は、ガラス部材に当接し、反射鏡の長手方向の他の一端は、反射鏡の長手方向を軸としたねじり力がかからないように保持されたことを特徴とする。
【0026】
請求項8記載の発明は、光走査装置により被走査面に静電潜像が形成される画像形成装置であって、光走査装置が請求項1乃至7のいずれかに記載の光走査装置であることを特徴とする。
【0027】
請求項9記載の発明は、複数の走査光学系が配備された光走査装置を有するタンデム型の画像形成装置において、光走査装置が請求項1乃至7のいずれかに記載の光走査装置であることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかる光走査装置および画像形成装置の実施の形態について、図6乃至8を用いて説明した従来の光走査装置および画像形成装置と異なる部分について説明する。
【0029】
先ず、本発明にかかる光走査装置の実施の形態について、図1乃至5を参照しながら説明する。
ここで、本発明にかかる光走査装置は、図6乃至8を用いて説明した従来の光走査装置と同様に、光源であるレーザー発振ユニットと、このレーザー発振ユニットから射出された光ビームを走査するための光偏向器と、この走査された光ビームを被走査面に集光するための反射鏡と、これら複数の光学素子を所定の位置に載置する光学箱を有してなる。
【0030】
図1は、本発明にかかる光走査装置の実施の形態を示す図であり、反射鏡であるミラー11の長手方向の一端(図8の突き当て部材20側に相当する)を示す。また、図2は、図1のA方向から見た形状を示す図である。
本発明にかかる光走査装置の特徴は、ミラー11を付勢するための当接部の少なくとも1箇所がガラス部材であることを特徴とする。すなわち、図1に示すように、ミラー11の反射面11rは、ガラス部材23の基準面23rに当接している。
【0031】
ここで、基準面23rは、突き当て部材24に設けられた突き当て部24a、24bにも当接し、位置決めされている。ガラス部材23は、基準面23rの裏面を板バネ25で押圧して突き当て部材24に固定されている。板バネ25は、光学箱3にネジ止めされている。
また、突き当て部材24は、ミラー11を挟み込むように、上下のコバ部(反射面11rに対して垂直な面)のストッパーを形成している。圧縮スプリング26は、突き当て部材24に設けられたスプリング設置穴24cに挿入してあり、ミラー11をガラス部材23の基準面23rに押圧している。
したがって、ミラー11の反射面11rは、圧縮スプリング26の作用により、ガラス部材23の厚さのばらつきに左右されずに設置位置を正確に保持することができる。
【0032】
以上説明したように、ミラー11の反射面11rは、圧縮スプリング26の押圧力によりガラス部材23の基準面23rに密着している。したがって、ミラー11のβ精度は、ガラス部材23の光学箱への取り付けスパンb´に依存する。
ここで
取り付けスパンb´:30mm
24a,24bの位置精度:0.1mm
ミラー幅b:10mm
ミラー面精度:200mR
ガラス部材面精度:30mR
と設定すると、
ガラス部材取り付けに起因する傾きが、
Δβ1=Tan−1(0.1/30)=0.19°
ガラス部材の面精度に起因する傾き(最大)が、
Δβ2=Tan−1{(30/2)/(30*1000)}=0.029°
ミラー面精度に起因する傾き(最大) が、
Δβ3=Tan−1{(10/2)/(200*1000)}=0.0014°
となることから、β精度は、これら3つの傾きを単純加算しても
Δβ=Δβ1+Δβ2+Δβ3≒0.22°
となり、取り付けスパンb´をミラー11の短手方向の幅であるミラー幅bよりも長く設定したとしても、従来例で取り上げた設定精度Δβ=0.3°を十分に下回る。
【0033】
なお、板ガラスの最も安価で一般的なフロートガラスにおいて、ミラーの厚さt=5mmのミラーであれば、200mRの面精度を容易に実現することができる。また、t=1〜2mm程度の板ガラスにおいても30mRの面精度は十分容易に実現することができる。しかも、本発明にかかる光走査装置には、従来の光走査装置と比べて、何ら特別な精度の部品を必要としない。
【0034】
また、24a、24bの位置精度を0.1mmに保つのは、樹脂成形やその他の加工方法での製作精度から十分な余裕をもって量産が可能な水準である。
さらに、省スペース化、低コスト化のために、例えば、ミラー幅b=5mmと設定しても、ミラー面精度に起因する傾き(最大) は、
Δβ3=Tan−1{(5/2)/(200*1000)}=0.0007°
であり、Δβ≒0.22°で、先のミラー幅b=10mmの場合と変わらず、ミラー幅bを十分小さくしてもβ精度への影響はほとんどない。
【0035】
以上説明した実施の形態によれば、光走査装置を構成するミラー11を付勢するための当接部の少なくとも一箇所がガラス部材であるため、ミラー11の幅bの制約を受けることなくβ精度を高く保つことができる。
【0036】
また、ミラー幅を狭くしてもβ精度への影響はほとんどないため、従来程度のβ精度であればミラー幅を狭くしても容易に実現することができるので、ミラーのコストを下げることもできる。
【0037】
さらに、圧縮スプリング26の作用により、ミラー11の反射面11rとガラス部材23の基準面23rが当接しているため、ガラス部材23の厚さのばらつきに左右されずに、ミラー11の設置位置を正確に保持することができる。
【0038】
さらにまた、取り付けスパンをミラー11の反射面11rの短手方向の幅より長く設定しても、β精度を高く保つことができるため、光学箱の形状精度を従来よりも緩めることができ、光学箱の製作の容易化、低コスト化を図ることができる。また、従来と同様の形状精度であれば、従来より高いβ精度を得ることができるため、画像形成装置に適用した場合には、より小径なビームスポットや位置ずれの少ない光ビームを得ることができる。
【0039】
次に、本発明にかかる光走査装置の別の実施の形態について、図3を参照しながら説明する。
本実施の形態は、ミラー11をガラス部材23に保持するために、図1,図2で説明した先の実施の形態における圧縮スプリング26に代えて、弾性を持つ板バネ用の保持部材を用いるようにしたものである。
図3は、本実施の形態にかかる光走査装置のミラー11をガラス部材23に保持する方法について説明した図であり、(a)は図1のB方向から投影した図、(b)は(a)をC方向から見た図、(c)は(a)をD方向から見た図、である。
【0040】
ミラー11は、弾性を持つ板バネ用の保持部材27によってガラス部材23に保持されている。保持部材27は、反射面11rと基準面23rが密着して当接しているミラー11とガラス部材23とを挟み込み、保持部材27による押圧力がミラー11とガラス部材23をサンドイッチする形で作用するように取り付けられている。そのため、保持部材27による押圧力が主にミラー11とガラス部材23の間に作用し、図1,図2に示した圧縮スプリング26のような、ガラス部材23と突き当て部24a,24bの当接力を減少させるような力は働かない。したがって、ガラス部材23をより確実に設置することが可能となり、板バネ25aの押圧力の設定が容易になる。
【0041】
図3(b)に示すように、板バネ25aは突き当て部材24の凹部にはまりこむように取り付けられ、ネジを用いなくてもガラス部材23を容易に組み付けることができるようになっている。また、図3(c)に示すように本実施の形態では、図8に示した従来の光走査装置と同様に、突き当て部材21に設けられた突き当て部21aがミラー11の反射面11rに部分的に接触し、板バネ22がミラー11を反射面11rの背面より押圧して固定する。
そのため、ミラー11の姿勢は突き当て部21a、24a、24bの3点によって定まり、β方向の角度は、突き当て部24a、24bによって決まる。
このときの押圧部材の力による摩擦の影響は無視できる大きさなので、ミラー11の長手方向を軸としたねじり力は発生せず、反射面11rの平面度が阻害されることもなく、走査線の曲がりや傾きなどといった問題も発生しない。
【0042】
次に、本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施の形態について、図4を参照しながら説明する。図4の(a)と(b)のそれぞれは、図3の(a)と(b)と同様の方向から見た図である。
本実施の形態では、板バネ28が板バネ25aと保持部材27の機能を一部材で兼用している。
板バネ28は、突き当て部材24の凹部にはまりこむように取り付けられ、ネジを用いなくてもガラス部材23を容易に組み付けることができるようになっていることも図3に示した先の実施の形態と同様である。このため少ない部品点数で容易に組み付けられ、低コストである。
【0043】
なお、以上図1乃至5を用いて説明した本発明にかかる光走査装置の実施の形態において、ガラス部材23の形状は、丸棒であってもよいし、光路を妨げなければ枠形状、T字型など異形状のものであっても構わない。大きさについても特に制約はないので、適宜設置しやすいような形状のものを使用することが可能である。
【0044】
次に、本発明にかかる画像形成装置について説明する。
ここで、本発明にかかる画像形成装置は、図6乃至8を用いて説明した従来の画像形成装置と同様に、光走査装置と、この光走査装置によって露光され静電潜像が形成される感光体と、静電潜像をトナーで顕像化する現像手段と、顕像化されたトナー像を記録紙に転写する転写手段、などの電子プロセスを実行する手段を有してなる。本発明にかかる画像形成装置は、光走査装置にこれまで説明した本発明にかかる光走査装置を用いることを特徴とする。
【0045】
なお、図6乃至8を用いて説明した画像形成装置は、被走査媒体が一つまたは二つのものであったが、本発明にかかる光走査装置は、被走査媒体を四つ用いる、いわゆるタンデム型の画像形成装置についても適用できる。
また、各走査媒体への走査光が複数であるマルチビーム式書込方式についても応用できる。例えば本構成のままレーザー発振ユニット6として、図5に示すような多チャンネルLDアレイ61を使用することで、各光路の光ビーム数が整数倍となり、書込の高速度化、高密度化、または省エネルギー化を図ることができる。
【0046】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、光源と、光源から射出された光ビームを走査するための光偏向器と、走査された光ビームを被走査面に集光するための反射鏡とを有してなる光走査装置において、反射鏡を付勢するための当接部の少なくとも一箇所をガラス部材としたため、反射鏡の短手方向の幅に制約されずにβ方向の角度精度を高く保つことができる。
【0047】
請求項2記載の発明によれば、反射鏡の反射面とガラス部材の基準面とが当接しているため、ガラス部材の厚さのばらつきに左右されずに、反射鏡の設置位置を正確に保持することができる。
【0048】
請求項4記載の発明によれば、ガラス部材が、反射鏡の反射面の短手方向の幅よりも長い支持スパンで光学箱に支持されているため、光学箱の形状精度を従来よりも緩めることができ、光学箱の製作の容易化、低コスト化を図ることができる。
【0049】
請求項6記載の発明によれば、反射鏡を保持する保持部材は、この保持部材による押圧力が反射鏡とガラス部材をサンドイッチする形で作用するように取り付けられているため、保持部材による押圧力が主に反射鏡とガラス部材の間に作用し、圧縮スプリングのような、ガラス部材と突き当て部の当接力を減少させるような力は働かないので、ガラス部材をより確実に設置することが可能となり、板バネの押圧力の設定が容易になる。
【0050】
請求項7記載の発明によれば、反射鏡は長尺形状であり、反射鏡の長手方向の一端は、ガラス部材に当接し、反射鏡の長手方向の他の一端は、この反射鏡の長手方向を軸としたねじり力がかからないように保持されているため、反射鏡の反射面の平面度が阻害されることがなく、走査線の曲がりや傾きなどの問題も発生しない。
【0051】
請求項8または9記載の発明によれば、本発明にかかる光走査装置を適用することで、高精度な光学箱を必要とすることなくβ方向の角度精度を高く保つことができ、しかもβ方向の角度精度は反射鏡の短手方向の幅に制約されずに走査線の曲がりや傾きを低減することができ、高画質化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光走査装置の実施の形態を示す図であり、光走査装置を構成する反射鏡の付勢の様子を示す図である。
【図2】上記反射鏡の付勢の様子を別の方向から見た図である。
【図3】本発明にかかる光走査装置の別の実施の形態を示す図であり、(a)は図1のB方向から投影した図、(b)は(a)をC方向から見た図、(c)は(a)をD方向から見た図である。
【図4】本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施の形態を示す図であり、(a)は図3(a)と同様の方向、(b)は図3(b)と同様の方向から見た図である。
【図5】本発明にかかる光走査装置の光源として適用可能な多チャンネルLDアレイを示す斜視図である。
【図6】従来の単色画像形成装置を示す(a)は平面図、(b)は中央断面図である。
【図7】従来の感光体が二つあるカラー画像形成装置を示す(a)は平面図、(b)は中央断面図である。
【図8】上記従来の画像形成装置に用いられる反射鏡の支持方法を示す図である。
【符号の説明】
11 ミラー
11r 反射面
20 突き当て部材
23 ガラス部材
23r 基準面
24 突き当て部材
25 板バネ
26 圧縮スプリング
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機やレーザープリンタなどの画像形成装置に用いられる光走査装置、および当該光走査装置を適用した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像装置のデジタル化が進み、静電写真プロセスを用いる装置では光走査装置から偏向された光ビームを感光体に書き込むものが一般的になっている。この場合、感光体上で高品質な画像を形成するためには、高精細な光ビームを正確に感光体に照射する必要があるが、光路を折り返すミラーが光走査装置の製作精度や内外からの振動等の要因により光ビームを乱す原因となりやすい。
【0003】
従来の単色画像形成装置について説明する。図6は、従来の単色画像形成装置の、(a)は平面図、(b)は中央断面図である。
画像形成装置1の内部に位置する光走査装置2は、光学素子を所定の位置に載置する光学箱3、光学箱3の内部を外部と遮断し、防塵・遮音の機能を果たすカバー4、光偏向装置(以下、「ポリゴンモータ」という)5、光源であるレーザー発振ユニット6、その他の複数の光学素子で構成される。
【0004】
レーザー発振ユニット6から射出された光ビームは、シリンダレンズ7を通って、ポリゴンミラー8に照射される。ポリゴンミラー8を反射した光ビームは、fθレンズ9を通過した後、長尺レンズ10を通過し、ミラー11にて図6(b)の紙面下方に折り返される。その後光ビームは、防塵ガラス12を通り感光体13上に導かれる。感光体13上を照射する光ビームは、ポリゴンモータ5の回転駆動によるポリゴンミラー8の回転に伴って、直線状に感光体13の表面を走査し、静電潜像が形成され、画像形成プロセスを経て画像が形成される。
ここでは、光源からのビームがポリゴンミラー8で偏向される方向を主走査方向とし、主走査方向と直交する方向を副走査方向とする。
【0005】
近来、画像形成装置のカラー化に伴い、4連タンデム型配置に代表されるような複数の感光体に走査光を入射する画像形成装置が提案されており、さらに、タンデム型の画像形成部に対応する走査光学系として、最もコストの高い部品の一つであるポリゴンモータをできるだけ複数の走査光学系で共通に使用し、走査光学系の低コスト化、コンパクト化、および簡素化による信頼性の向上などを図ることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
図7は、感光体が二つあるカラー画像形成装置の実施の形態を示す(a)は平面図、(b)は中央断面図である。
画像形成装置1Wは、光走査装置2W、光走査装置2Wによって露光され静電潜像が形成される感光体、静電潜像をトナーで顕像化する現像手段、顕像化されたトナー像を記録紙に転写する転写手段、などの電子写真プロセスを実行する手段を有してなる。
【0007】
転写ベルト17の上方には、ブラック(K)用とイエロー(Y)用のドラム形の感光体13aと、マゼンダ(M)用とシアン(C)用のドラム形の感光体13bとが、転写ベルト17の移動方向(図の左から右に向かって)の上流側から順に配設されて、反時計回りに回転している。
感光体13aと13bの周囲には、図示しない帯電器、現像器、転写器等の電子写真プロセスにしたがうプロセス部材が順に配置されている。光走査装置2Wは、電子写真プロセスの露光プロセスを実行するもので、帯電器で均一に帯電された感光体13aと13bの表面を走査して静電潜像を形成する。
【0008】
光走査装置2Wは、光学素子を所定の位置に載置する光学箱3W、光学箱3Wの内部を外部と遮断し、防塵・防音の機能を果たすカバー4W、回転多面鏡を用いたポリゴンモータ5W、光源であるレーザー発振ユニット6a,6b、その他の複数の光学素子で構成される。
【0009】
ここで、光走査装置2Wによる光走査の方法について説明する。
光走査装置2Wは、二つの走査光学系aとbから構成されている。光源の副走査断面方向の配置については、レーザー発振ユニット6aからポリゴンミラー8Wまでの第一の光路と、レーザー発振ユニット6bからポリゴンミラー8Wまでの第二の光路が、平行に一定間隔を保つように設置されている。
また、fθレンズ9は、上下二つの光路が平行に通るように配置されており、各光源から射出された光ビームに対してレンズの効果を持つように上下二段のレンズ面を持っている。
【0010】
レーザー発振ユニット6aから射出された光ビームは、シリンダレンズ7aを通過した後、二段ポリゴンミラー8Wの紙面下側8aに照射され、ミラー11a、長尺レンズ10a、ミラー14、防塵ガラス12aを通過して、紙面左側の感光体13aに至る。
一方、レーザー発振ユニット6bから射出された光ビームは、シリンダレンズ7bを通過した後、入射ミラーMにて折り返され、二段ポリゴンミラー8Wの紙面上側8bに照射され、長尺レンズ10b、ミラー11b、防塵ガラス12bを通過して、紙面右側の感光体13bに至る。
【0011】
次に、画像形成装置1Wによる画像形成の方法について説明する。
例えば、複数色モード選択時であれば、各感光体13aと13bに対して、対応する色の画像信号に応じて図示しない露光ユニットの露光により、各々の感光体13aと13b上に静電潜像が形成される。
静電潜像は、まず、第一の光ビームにて感光体13a上に静電潜像が形成され、ブラック現像部15aにてトナー像が作像される。また、これに一定の間隔を置いて第二の光ビームにて感光体13b上に静電潜像が形成され、マゼンダ現像部15bにてマゼンダのトナー像が作像される。この二つのトナー像は、転写ベルト17上に静電的に吸着されて、給紙口(図示しない)より搬送される転写紙上に順次転写されることにより、重ね合わせられる。そして、定着器(図示しない)によりカラー画像として定着され、排紙口(図示しない)より排紙される。
以上の画像形成の方法により、ハードコピーが得られる。
【0012】
また、単色モード選択時であれば、ある色S(M、C、Y、Kのいずれか)に対応する感光体およびプロセス部材のみが動作し、他の色の感光体及びプロセス部材は非動作状態となる。
例えば、色Sに対応する感光体に対してのみ、露光ユニットの露光により静電潜像が形成されるものとすると、ある色Sのトナーで現像されてトナー像となり、転写ベルト17上に静電的に吸着されて搬送される転写紙上に転写されることにより、単色画像として定着されて排紙される。
【0013】
図8は、図6,図7に示した従来の画像形成装置等に多く用いられるミラー(11,11a,11b)の支持方法を示す図である。
ミラー11は、フロートガラスを長尺形状にしたものに、反射面11rのみ光ビームを折り返すように反射膜を蒸着したものである。流通コストや精度の関係でミラー厚さ(t)は、t=5mmのものが多く用いられている。また、反射面11rの表面精度は、80mRから200mR程度のものが多い。
反射面11rは、光学箱3に形成された突き当て部材20,21に設けられた突き当て部20a,20b,21aに当接され付勢される。
ミラー11は、ミラー11の長手方向の両端を板バネ22で反射面11rの裏面より押圧して固定される。板バネ22は光学箱3にネジ止めされ固定される。
【0014】
ミラー11の付勢精度は、図8に付記した垂直軸まわりのα回転方向の精度とミラー長手方向軸まわりのβ回転方向の精度(以下、「β精度」といい、ずれ量を「Δβ」と表す。)が必要とされる。これらは光学箱3、突き当て部材20,21の製作精度が設計値よりずれたり、または光学箱3などが変形することで感光体上の走査線位置ずれ、走査線傾きをもたらし、その結果、画像形成に悪影響をもたらす。
また、図7の入射ミラーM等、光路上流に設置された折り返しミラーのβ回転は、ビームスポット径太りや走査線の弓状曲がりをもたらすことがある。
さらに、図7に示したような多色重ねを行うカラー画像形成装置においては、上記の問題に起因する色ずれ、色むらが発生し、画像品質を著しく低下させることになる(例えば、特許文献2参照。)。
【0015】
【特許文献1】
特許第2725067号明細書
【特許文献2】
特開2000−131636号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、β精度を向上させようとミラー幅bを広くしたくても、一般にスペース上、コスト上の理由より10mm程度を上限とされることが多いので、例えば、取り付けスパンb´=8mm程度にしか設定できず、β精度を容易に向上させることができない。b=10mmでβ精度をΔβ=0.3°以下にしようとすると、突き当て部20aと20bの突き当て方向の位置精度は、理想位置に対して、ずれが0.05mm以下の高精度が要求される。樹脂成形などにより、この精度で光学箱3と突き当て部20a,20bを一体成形しようとすると、工程能力の余裕度を保つのが困難になるという問題がある。
【0017】
また、ミラー11のような長尺折り返しミラーは、長手中央が腹となる振動が内外からの振動により発生しやすく、これも画像ぶれなどの悪影響の原因となり得る。前記したようにミラー幅b=10mm程度のものが広く使われているが、振動を防止するためにミラー厚さtをミラー幅bと同等程度、つまりt=8mmやt=10mmとしたものが使用されることもある。
しかし、ミラー11の設置スペースが余計に必要になるのはもちろん、流通量などの面でt=5mmのものに比べ大幅なコスト高となるという問題がある。
【0018】
本発明は以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、高精度な光学箱を必要とせず、簡単な構成の変更でβ精度を高く保つことができ、しかもβ精度のミラー幅bへの依存も下げることができる光走査装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、光源と、光源から射出された光ビームを走査するための光偏向器と、走査された光ビームを被走査面に集光するための反射鏡とを所定の位置に載置する光学箱を有してなる光走査装置において、反射鏡を付勢するための当接部の少なくとも一箇所をガラス部材としたことを特徴とする。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、反射鏡の反射面とガラス部材の基準面が当接したことを特徴とする。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、ガラス部材の基準面が、平面度30mR以上の板ガラスであることを特徴とする。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、ガラス部材が、反射鏡の反射面の短手方向の幅よりも長い支持スパンで光学箱に支持されたことを特徴とする。
【0023】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、反射鏡の反射面の短手方向の幅が8mm以下であることを特徴とする。
【0024】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、反射鏡を保持する保持部材は、保持部材による押圧力が反射鏡とガラス部材をサンドイッチする形で作用するように取り付けられたことを特徴とする。
【0025】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、反射鏡は長尺形状であり、反射鏡の長手方向の一端は、ガラス部材に当接し、反射鏡の長手方向の他の一端は、反射鏡の長手方向を軸としたねじり力がかからないように保持されたことを特徴とする。
【0026】
請求項8記載の発明は、光走査装置により被走査面に静電潜像が形成される画像形成装置であって、光走査装置が請求項1乃至7のいずれかに記載の光走査装置であることを特徴とする。
【0027】
請求項9記載の発明は、複数の走査光学系が配備された光走査装置を有するタンデム型の画像形成装置において、光走査装置が請求項1乃至7のいずれかに記載の光走査装置であることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかる光走査装置および画像形成装置の実施の形態について、図6乃至8を用いて説明した従来の光走査装置および画像形成装置と異なる部分について説明する。
【0029】
先ず、本発明にかかる光走査装置の実施の形態について、図1乃至5を参照しながら説明する。
ここで、本発明にかかる光走査装置は、図6乃至8を用いて説明した従来の光走査装置と同様に、光源であるレーザー発振ユニットと、このレーザー発振ユニットから射出された光ビームを走査するための光偏向器と、この走査された光ビームを被走査面に集光するための反射鏡と、これら複数の光学素子を所定の位置に載置する光学箱を有してなる。
【0030】
図1は、本発明にかかる光走査装置の実施の形態を示す図であり、反射鏡であるミラー11の長手方向の一端(図8の突き当て部材20側に相当する)を示す。また、図2は、図1のA方向から見た形状を示す図である。
本発明にかかる光走査装置の特徴は、ミラー11を付勢するための当接部の少なくとも1箇所がガラス部材であることを特徴とする。すなわち、図1に示すように、ミラー11の反射面11rは、ガラス部材23の基準面23rに当接している。
【0031】
ここで、基準面23rは、突き当て部材24に設けられた突き当て部24a、24bにも当接し、位置決めされている。ガラス部材23は、基準面23rの裏面を板バネ25で押圧して突き当て部材24に固定されている。板バネ25は、光学箱3にネジ止めされている。
また、突き当て部材24は、ミラー11を挟み込むように、上下のコバ部(反射面11rに対して垂直な面)のストッパーを形成している。圧縮スプリング26は、突き当て部材24に設けられたスプリング設置穴24cに挿入してあり、ミラー11をガラス部材23の基準面23rに押圧している。
したがって、ミラー11の反射面11rは、圧縮スプリング26の作用により、ガラス部材23の厚さのばらつきに左右されずに設置位置を正確に保持することができる。
【0032】
以上説明したように、ミラー11の反射面11rは、圧縮スプリング26の押圧力によりガラス部材23の基準面23rに密着している。したがって、ミラー11のβ精度は、ガラス部材23の光学箱への取り付けスパンb´に依存する。
ここで
取り付けスパンb´:30mm
24a,24bの位置精度:0.1mm
ミラー幅b:10mm
ミラー面精度:200mR
ガラス部材面精度:30mR
と設定すると、
ガラス部材取り付けに起因する傾きが、
Δβ1=Tan−1(0.1/30)=0.19°
ガラス部材の面精度に起因する傾き(最大)が、
Δβ2=Tan−1{(30/2)/(30*1000)}=0.029°
ミラー面精度に起因する傾き(最大) が、
Δβ3=Tan−1{(10/2)/(200*1000)}=0.0014°
となることから、β精度は、これら3つの傾きを単純加算しても
Δβ=Δβ1+Δβ2+Δβ3≒0.22°
となり、取り付けスパンb´をミラー11の短手方向の幅であるミラー幅bよりも長く設定したとしても、従来例で取り上げた設定精度Δβ=0.3°を十分に下回る。
【0033】
なお、板ガラスの最も安価で一般的なフロートガラスにおいて、ミラーの厚さt=5mmのミラーであれば、200mRの面精度を容易に実現することができる。また、t=1〜2mm程度の板ガラスにおいても30mRの面精度は十分容易に実現することができる。しかも、本発明にかかる光走査装置には、従来の光走査装置と比べて、何ら特別な精度の部品を必要としない。
【0034】
また、24a、24bの位置精度を0.1mmに保つのは、樹脂成形やその他の加工方法での製作精度から十分な余裕をもって量産が可能な水準である。
さらに、省スペース化、低コスト化のために、例えば、ミラー幅b=5mmと設定しても、ミラー面精度に起因する傾き(最大) は、
Δβ3=Tan−1{(5/2)/(200*1000)}=0.0007°
であり、Δβ≒0.22°で、先のミラー幅b=10mmの場合と変わらず、ミラー幅bを十分小さくしてもβ精度への影響はほとんどない。
【0035】
以上説明した実施の形態によれば、光走査装置を構成するミラー11を付勢するための当接部の少なくとも一箇所がガラス部材であるため、ミラー11の幅bの制約を受けることなくβ精度を高く保つことができる。
【0036】
また、ミラー幅を狭くしてもβ精度への影響はほとんどないため、従来程度のβ精度であればミラー幅を狭くしても容易に実現することができるので、ミラーのコストを下げることもできる。
【0037】
さらに、圧縮スプリング26の作用により、ミラー11の反射面11rとガラス部材23の基準面23rが当接しているため、ガラス部材23の厚さのばらつきに左右されずに、ミラー11の設置位置を正確に保持することができる。
【0038】
さらにまた、取り付けスパンをミラー11の反射面11rの短手方向の幅より長く設定しても、β精度を高く保つことができるため、光学箱の形状精度を従来よりも緩めることができ、光学箱の製作の容易化、低コスト化を図ることができる。また、従来と同様の形状精度であれば、従来より高いβ精度を得ることができるため、画像形成装置に適用した場合には、より小径なビームスポットや位置ずれの少ない光ビームを得ることができる。
【0039】
次に、本発明にかかる光走査装置の別の実施の形態について、図3を参照しながら説明する。
本実施の形態は、ミラー11をガラス部材23に保持するために、図1,図2で説明した先の実施の形態における圧縮スプリング26に代えて、弾性を持つ板バネ用の保持部材を用いるようにしたものである。
図3は、本実施の形態にかかる光走査装置のミラー11をガラス部材23に保持する方法について説明した図であり、(a)は図1のB方向から投影した図、(b)は(a)をC方向から見た図、(c)は(a)をD方向から見た図、である。
【0040】
ミラー11は、弾性を持つ板バネ用の保持部材27によってガラス部材23に保持されている。保持部材27は、反射面11rと基準面23rが密着して当接しているミラー11とガラス部材23とを挟み込み、保持部材27による押圧力がミラー11とガラス部材23をサンドイッチする形で作用するように取り付けられている。そのため、保持部材27による押圧力が主にミラー11とガラス部材23の間に作用し、図1,図2に示した圧縮スプリング26のような、ガラス部材23と突き当て部24a,24bの当接力を減少させるような力は働かない。したがって、ガラス部材23をより確実に設置することが可能となり、板バネ25aの押圧力の設定が容易になる。
【0041】
図3(b)に示すように、板バネ25aは突き当て部材24の凹部にはまりこむように取り付けられ、ネジを用いなくてもガラス部材23を容易に組み付けることができるようになっている。また、図3(c)に示すように本実施の形態では、図8に示した従来の光走査装置と同様に、突き当て部材21に設けられた突き当て部21aがミラー11の反射面11rに部分的に接触し、板バネ22がミラー11を反射面11rの背面より押圧して固定する。
そのため、ミラー11の姿勢は突き当て部21a、24a、24bの3点によって定まり、β方向の角度は、突き当て部24a、24bによって決まる。
このときの押圧部材の力による摩擦の影響は無視できる大きさなので、ミラー11の長手方向を軸としたねじり力は発生せず、反射面11rの平面度が阻害されることもなく、走査線の曲がりや傾きなどといった問題も発生しない。
【0042】
次に、本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施の形態について、図4を参照しながら説明する。図4の(a)と(b)のそれぞれは、図3の(a)と(b)と同様の方向から見た図である。
本実施の形態では、板バネ28が板バネ25aと保持部材27の機能を一部材で兼用している。
板バネ28は、突き当て部材24の凹部にはまりこむように取り付けられ、ネジを用いなくてもガラス部材23を容易に組み付けることができるようになっていることも図3に示した先の実施の形態と同様である。このため少ない部品点数で容易に組み付けられ、低コストである。
【0043】
なお、以上図1乃至5を用いて説明した本発明にかかる光走査装置の実施の形態において、ガラス部材23の形状は、丸棒であってもよいし、光路を妨げなければ枠形状、T字型など異形状のものであっても構わない。大きさについても特に制約はないので、適宜設置しやすいような形状のものを使用することが可能である。
【0044】
次に、本発明にかかる画像形成装置について説明する。
ここで、本発明にかかる画像形成装置は、図6乃至8を用いて説明した従来の画像形成装置と同様に、光走査装置と、この光走査装置によって露光され静電潜像が形成される感光体と、静電潜像をトナーで顕像化する現像手段と、顕像化されたトナー像を記録紙に転写する転写手段、などの電子プロセスを実行する手段を有してなる。本発明にかかる画像形成装置は、光走査装置にこれまで説明した本発明にかかる光走査装置を用いることを特徴とする。
【0045】
なお、図6乃至8を用いて説明した画像形成装置は、被走査媒体が一つまたは二つのものであったが、本発明にかかる光走査装置は、被走査媒体を四つ用いる、いわゆるタンデム型の画像形成装置についても適用できる。
また、各走査媒体への走査光が複数であるマルチビーム式書込方式についても応用できる。例えば本構成のままレーザー発振ユニット6として、図5に示すような多チャンネルLDアレイ61を使用することで、各光路の光ビーム数が整数倍となり、書込の高速度化、高密度化、または省エネルギー化を図ることができる。
【0046】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、光源と、光源から射出された光ビームを走査するための光偏向器と、走査された光ビームを被走査面に集光するための反射鏡とを有してなる光走査装置において、反射鏡を付勢するための当接部の少なくとも一箇所をガラス部材としたため、反射鏡の短手方向の幅に制約されずにβ方向の角度精度を高く保つことができる。
【0047】
請求項2記載の発明によれば、反射鏡の反射面とガラス部材の基準面とが当接しているため、ガラス部材の厚さのばらつきに左右されずに、反射鏡の設置位置を正確に保持することができる。
【0048】
請求項4記載の発明によれば、ガラス部材が、反射鏡の反射面の短手方向の幅よりも長い支持スパンで光学箱に支持されているため、光学箱の形状精度を従来よりも緩めることができ、光学箱の製作の容易化、低コスト化を図ることができる。
【0049】
請求項6記載の発明によれば、反射鏡を保持する保持部材は、この保持部材による押圧力が反射鏡とガラス部材をサンドイッチする形で作用するように取り付けられているため、保持部材による押圧力が主に反射鏡とガラス部材の間に作用し、圧縮スプリングのような、ガラス部材と突き当て部の当接力を減少させるような力は働かないので、ガラス部材をより確実に設置することが可能となり、板バネの押圧力の設定が容易になる。
【0050】
請求項7記載の発明によれば、反射鏡は長尺形状であり、反射鏡の長手方向の一端は、ガラス部材に当接し、反射鏡の長手方向の他の一端は、この反射鏡の長手方向を軸としたねじり力がかからないように保持されているため、反射鏡の反射面の平面度が阻害されることがなく、走査線の曲がりや傾きなどの問題も発生しない。
【0051】
請求項8または9記載の発明によれば、本発明にかかる光走査装置を適用することで、高精度な光学箱を必要とすることなくβ方向の角度精度を高く保つことができ、しかもβ方向の角度精度は反射鏡の短手方向の幅に制約されずに走査線の曲がりや傾きを低減することができ、高画質化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光走査装置の実施の形態を示す図であり、光走査装置を構成する反射鏡の付勢の様子を示す図である。
【図2】上記反射鏡の付勢の様子を別の方向から見た図である。
【図3】本発明にかかる光走査装置の別の実施の形態を示す図であり、(a)は図1のB方向から投影した図、(b)は(a)をC方向から見た図、(c)は(a)をD方向から見た図である。
【図4】本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施の形態を示す図であり、(a)は図3(a)と同様の方向、(b)は図3(b)と同様の方向から見た図である。
【図5】本発明にかかる光走査装置の光源として適用可能な多チャンネルLDアレイを示す斜視図である。
【図6】従来の単色画像形成装置を示す(a)は平面図、(b)は中央断面図である。
【図7】従来の感光体が二つあるカラー画像形成装置を示す(a)は平面図、(b)は中央断面図である。
【図8】上記従来の画像形成装置に用いられる反射鏡の支持方法を示す図である。
【符号の説明】
11 ミラー
11r 反射面
20 突き当て部材
23 ガラス部材
23r 基準面
24 突き当て部材
25 板バネ
26 圧縮スプリング
Claims (9)
- 光源と、上記光源から射出された光ビームを走査するための光偏向器と、上記走査された光ビームを被走査面に集光するための反射鏡とを所定の位置に載置する光学箱を有してなる光走査装置において、
上記反射鏡を付勢するための当接部の少なくとも一箇所をガラス部材としたことを特徴とする光走査装置。 - 反射鏡の反射面とガラス部材の基準面が当接した請求項1記載の光走査装置。
- ガラス部材の基準面が、平面度30mR以上の板ガラスである請求項2記載の光走査装置。
- ガラス部材が、反射鏡の反射面の短手方向の幅よりも長い支持スパンで光学箱に支持された請求項1乃至3のいずれかに記載の光走査装置。
- 反射鏡の反射面の短手方向の幅が8mm以下である請求項4記載の光走査装置。
- 反射鏡を保持する保持部材は、この保持部材による押圧力が上記反射鏡とガラス部材をサンドイッチする形で作用するように取り付けられた請求項1乃至5のいずれかに記載の光走査装置。
- 反射鏡は長尺形状であり、
上記反射鏡の長手方向の一端は、ガラス部材に当接し、
上記反射鏡の長手方向の他の一端は、この反射鏡の長手方向を軸としたねじり力がかからないように保持された請求項1乃至6のいずれかに記載の光走査装置。 - 光走査装置により被走査面に静電潜像が形成される画像形成装置であって、
上記光走査装置が請求項1乃至7のいずれかに記載の光走査装置であることを特徴とする画像形成装置。 - 複数の走査光学系が配備された光走査装置を有するタンデム型の画像形成装置において、
上記光走査装置が請求項1乃至7のいずれかに記載の光走査装置であることを特徴とする画像形成装置。
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