JP4726468B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関するものであり,特に,像担持体に対する静電潜像書き込み用の光を走査する機器が組み込まれた光走査ユニットに,走査される光を反射する反射ミラーを高精度で位置決めできる画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では,表面にトナー像が形成される感光体ドラム(像担持体)に静電潜像を書き込むために,レーザービーム等の光(以下,ビーム光という)が用いられる。そのビーム光は,一又は複数の反射ミラー(偏向ミラー),レンズ(fθレンズ),ポリゴンミラー(回転多面鏡)等の光学機器を備えた光走査装置により,所定の主走査方向に走査されながらレーザダイオード等の光源から前記感光体ドラムに導かれる。
ここで,前記感光体ドラム上へのビーム光の照射位置の精度が悪いと,画像ムラや画像歪みが生じる等の画質低下につながる。
また,複数色(例えば,ブラック,マゼンダ,イエロー,シアンの4色)のトナー像各々を複数の感光体ドラム上各々に独立に形成し,それらを重ね合わせて用紙に転写するタンデム方式等の画像形成装置(即ち,カラー画像形成装置)においては,各色に対応するビーム光相互の相対的な照射位置の精度(特に,スキューの精度)が悪いと,画像ムラや画像歪み等に加えて,各色のトナー像の転写位置に相対的なズレが生じ,画像質を際立って低下させる。
従って,前記感光体ドラムに前記ビーム光を導く反射ミラーの配置には,極めて高い精度が要求される。
そこで,前記反射ミラー(偏向ミラー)の向きを検出し,自動でスキューを補正する技術が特許文献1に示されている。
この特許文献1には,偏向ミラーの両端をその反射面側から偏心カムの外周により当接支持し,前記偏心カムを駆動制御することによって前記偏向ミラーの配置を補正するものである。
ここで,光をその表面で反射する反射ミラー(偏向ミラー)を,その反射面(表面)に対して当接支持することにより,反射面の反対側の面から支持する場合に比べ,反射ミラーの厚みの誤差の影響を受けずに,反射ミラーによるビーム光の反射位置(即ち,反射ミラーの反射面)を高精度で位置決めすることが可能となる。
特開平9−269455号公報
しかしながら,上述の特許文献1に示される技術では,偏心カムをアクチュエータ(特許文献1の例ではステッピングモータ)で駆動することにより反射ミラーの位置を調節できるものの,ビーム光を走査或いは偏向する光学機器との相対位置関係を所望の位置関係に位置決めすることは非常に困難であるという問題点があった。特に,特許文献1に示されるように,反射ミラー(偏向ミラー)の両端部に位置調節機構を設けた場合,自由度が高い反面,位置決めの基準となる部分がなく,他の光学機器との相対位置の位置決めがより困難となる。
さらに,カラー画像形成装置のように複数のビーム光が走査される場合,その複数のビーム光各々に対応する複数の反射ミラー相互間の相対位置関係,及びその複数の反射ミラー各々とその他の光学機器との相対位置関係を所望の位置関係に位置決めすることは,益々困難であるという問題点があった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,静電潜像書き込み用の走査光を反射して像担持体へ導く反射ミラーを,光を走査する他の光学機器に対して容易かつ高精度で位置決めできる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,像担持体(典型的には,感光体ドラム)に対して静電潜像書き込み用の光を走査させる光学機器が,一体成型された筐体に組み込まれて構成された光走査ユニットを具備する画像形成装置に適用されるものであって,走査される光を表面で反射して前記像担持体に導く反射ミラー(即ち,光の走査方向に伸びる反射ミラー)の一方の端部付近の光の反射面に2箇所で当接する当接部(第1の当接部)が形成されたミラー支持部(第1のミラー支持部)が,前記光走査ユニットの筐体の一部として一体成型され,前記反射ミラーが前記当接部(第1の当接部)に対して付勢される構成を有するものである。
一般に,一体成型された前記光走査ユニットの筐体(樹脂成型品等)は高い寸法精度で形成されるので,上記構成によれば,前記当接部により2箇所で当接される(2点支持される)前記反射ミラーの一方の端部付近における光の反射面と,静電潜像書き込み用の光を走査する光学機器とが,面倒な位置調節作業を何ら要することなく前記光走査ユニットの筐体を介して高精度で位置決めされる。従って,前記反射ミラーのもう一方の端部付近(2点支持された端部付近の反対側)の位置を調節する機構を設ける場合であっても,一体成型された筐体により2箇所当接された前記反射ミラーの一方の端部付近が,他の光学機器との相対位置が高精度で位置決めされた基準位置となるので,他の光学機器との相対位置関係の調節が容易となる。
より具体的には,例えば,前記反射ミラーの一方の端部付近を支持する前記ミラー支持部(第1のミラー支持部)が,前記光走査ユニットの筐体の一部として光の走査範囲の一端の外側(即ち,走査される光の光路と干渉しない位置)に断面略コの字形状に形成され,かつ,その断面略コの字形状の内側を形成する面に前記反射ミラーの反射面に当接する当接部(第1の当接部)が形成されたものであるるとともに,前記断面略コの字形状の外側及び内側各々を形成する各面全体の前記光走査ユニットの上方及び下方への投影領域に空間が形成されたものとして前記光走査ユニットの筐体を構成したものが考えられる。
これにより,前記光走査ユニットの筐体を金型等を用いて一体成型する際に,断面略コの字状の前記ミラー支持部(第1のミラー支持部)を形成するための金型等を,上下方向に抜く工法により製造することができ,それらに加えて横方向に抜く金型等を要する場合よりも,前記光走査ユニットの筐体をより簡易に(低コストで)製造できる。
同様に,前記反射ミラーを複数備える場合に,その複数の反射ミラー各々を支持する複数の前記ミラー支持部(第1のミラー支持部)各々が,前記光走査ユニットの筐体におけるその上方から見て相互に干渉しない位置に形成されたものであれば,前記光走査ユニットの筐体を金型等を用いて一体成型する際に,断面略コの字状の前記ミラー支持部(第1のミラー支持部)を形成するための金型等を,上下方向に抜く工法により簡易に(低コストで)製造することができる。
また本発明は,その反射ミラーのもう一方の端部付近(2箇所支持された端部付近の反対側)の支持構造については,以下のような構成を備える。
即ち,前述の2箇所当接によるミラー支持部(第1のミラー支持部)に対して光の走査方向において対向する位置に,前記反射ミラーにおける前述の2箇所での当接部(第1の当接部)が当接する端部付近と反対側の端部付近の光の反射面に1箇所で当接するとともに,その当接位置が調節可能に構成された可調節当接部を配置し,前記反射ミラーをその可調節当接部に対して付勢する構成も考えられる。
これにより,一体成型された筐体により2箇所当接された前記反射ミラーの一方の端部付近が,他の光学機器との相対位置が高精度で位置決めされた基準位置となるので,他の光学機器との相対位置関係の調節が容易となる。
前記光走査ユニットの筐体で前記反射ミラーを支持する場合,前記反射ミラーをその反射面側の当接部に付勢する手段も,前記光走査ユニットの筐体の一部に一体成型された弾性付勢部からなるものであれば,部品点数を少なくして組み立てを容易化する上で好適である。
一方,一体成型された筐体で前記反射ミラーを付勢する場合,装置を廃棄する際に前記反射ミラーをリサイクル或いは分別廃棄するために,前記光走査ユニットの筐体全体や前記反射ミラーの支持部全体を破壊して前記反射ミラーを取り外さなければならないようでは,リサイクル或いは分別廃棄を行う上で好ましくない。
そこで,筐体に一体成型された弾性付勢部が,前記光走査ユニットの筐体の一部において前記反射ミラーを付勢する方向に隆起した隆起部と,その隆起部の先端側に形成され弾性変形することにより前記反射ミラーを弾性付勢する弾性変形部とからなり,前記隆起部における前記反射ミラーの付勢方向に略直角方向の厚みが一部分について他の部分よりも薄く形成されたものとすることが考えられる。
これにより,装置の廃棄時に,前記隆起部に対し前記反射ミラーの付勢方向に略直角の方向から所定以上の圧力をかければ,厚みの薄い部分に応力が集中して前記隆起部を比較的容易に折ることができ,これによって前記反射ミラーを容易に取り外してリサイクルや分別廃棄することが可能となる。しかも,前記反射ミラに対する付勢の反作用として前記隆起部にかかる反力は,薄くした厚み方向には加わらない(略直角の方向である)ので,その反力によって前記隆起部が破損することも防止できる。
本発明によれば,一体成型された前記光走査ユニットの筐体の一部として形成されたミラー支持部の当接部により,少なくとも前記反射ミラーの一方の端部付近における光の反射面が位置決めされるので,その反射面と静電潜像書き込み用の光を走査する光学機器とが,面倒な位置調節作業を何ら要することなく前記光走査ユニットの筐体を介して高精度で位置決めされる。
また,前記反射ミラーの端部付近を支持するミラー支持部が,前記光走査ユニットの筐体の一部として,光の走査範囲の一端の外側(即ち,走査される光の光路と干渉しない位置)に断面略コの字形状に形成され,かつ,その断面略コの字形状の内側を形成する面に前記反射ミラーの反射面に当接する当接部が形成されたものであるるとともに,前記断面略コの字形状の外側及び内側各々を形成する各面全体の前記光走査ユニットの上方及び下方への投影領域に空間が形成されたものであれば,前記光走査ユニットの筐体を金型等を用いて一体成型する際に,断面略コの字状の前記ミラー支持部を形成するための金型等を,上下方向に抜く工法により製造することができ,それらに加えて横方向に抜く金型等を要する場合よりも,前記光走査ユニットの筐体をより簡易に(低コストで)製造できる。
さらに,前記反射ミラーをその反射面側の当接部に付勢する手段も,前記光走査ユニットの筐体の一部に一体成型された弾性付勢部からなるものであれば,部品点数を少なくして組み立てを容易化する上で好適である。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置Aの概略構成を表す断面図,図2は画像形成装置Aが備える光走査ユニットX(光走査ユニット)の斜視図,図3は光走査ユニットXの一部断面を含む斜視図,図4は光走査ユニットXを下面側から見た斜視図,図5は画像形成装置Xが備える偏向ミラーの変位機構13の正面図,図6は偏向ミラーの変位機構13の斜視図,図7は偏向ミラーの変位機構13及び偏向ミラー全体を表す斜視図,図8は偏向ミラーの付勢機構を各方向から見た様子を表す図である。
まず,図1に示す断面図を用いて,本発明の実施形態に係る画像形成装置Aの全体構成について説明する。
画像形成装置Aは,ブラック(BK),マゼンダ(M),イエロー(Y),シアン(C),の4色のトナーを用いるタンデム方式の画像形成装置の一例であるプリンタである。
画像形成装置Aは,トナー像を形成し,記録紙に画像形成を行う印字部α1,その記録紙を前記印字部α1に供給する給紙部α2,及び印字の行われた記録紙の排出がなされる排紙部α3を有する。
パーソナルコンピュータ等の外部装置から不図示の通信部により受信された画像情報(印刷ジョブ)は,不図示の画像処理制御装置によりブラック(BK),マゼンダ(M),イエロー(Y),シアン(C),の4色各々に対する濃淡値情報に変換される。
前記印字部α1は,上記4色各々に対応する感光体ドラム1BK,1M,1Y,1C,前記感光体ドラム1BK,1M,1Y,1C各々に静電潜像を書き込む光を照射するビーム源,光走査ユニットX,各色に対応する現像装置6BK,6M,6Y,6C,中間転写ベルト7,搬送ローラ8,定着装置9,等を有して概略構成される。
前記画像処理制御装置(不図示)は,前記濃淡値情報に基づいて4つのレーザビームを出力するビーム源(図2参照,ブラック用ビーム源2BK,マゼンダ用ビーム源2M,イエロー用ビーム源2Y,シアン用ビーム源2C)を制御することにより,ブラック(BK),マゼンダ(M),イエロー(Y),シアン(C)の4色各々に対応した感光体ドラム1(ブラック用感光体ドラム1BK,マゼンダ用感光体ドラム1M,イエロー用感光体ドラム1Y,シアン用感光体ドラム1C)各々に対してレーザビーム(以下,ビーム光という)を照射させて前記感光体ドラム1上に静電潜像を書き込む。
また,当該画像形成装置Aが備える前記光走査ユニットXは,樹脂成型等により一体成型された筐体30(以下,ユニット筐体30という)に,前記感光体ドラム1(像担持体の一例)に対して静電潜像書き込み用の前記ビーム光を走査させる光学機器,例えば,複数の偏向ミラー3(3BK1,3M1〜3,3Y1〜2,3C1〜2),ポリゴンミラー4(回転多面鏡),fθレンズ等の各種レンズ5(5BK,5M,5Y,5C)等が組み込まれてユニット化されたものである。
前記ビーム光は,前記光走査ユニットXに組み込まれた光学機器により,前記感光体ドラム1各々に導かれ,これにより,前記感光体ドラム1各々の表面に静電潜像が形成される。
また,前記感光体ドラム1各々に対応する現像装置6(ブラック用現像装置6BK,マゼンダ用現像装置6M,イエロー用現像装置6Y,シアン用現像装置6C)に設けられた現像ローラ上のトナーが,前記感光体ドラム1BK,1M,1Y,1C各々の面上に引き寄せられ,前記静電潜像は前記トナーにより,前記感光体ドラム1BK,1M,1Y,1C各々と前記現像ローラ各々との電位ギャップ(現像バイアス)に応じてトナー像として顕像化される。
前記給紙部α2は,給紙カセット10,給紙ローラ11等を有して概略構成される。前記給紙カセット10には,予め記録紙が載置されている。そして,外部装置からの印字要求に応じて,前記画像処理制御部の制御により前記給紙ローラ11が回転駆動され,これにより前記給紙カセット10に載置されている記録紙が前記印字部α1に搬送される。
前記給紙部α2から送出される記録紙は,前記搬送ローラ8により搬送される。一方,前記感光体ドラム1BK,1M,1Y,1C各々上で形成された前記トナー像は,前記中間転写ベルト7に転写され,その中間転写ベルト7の駆動により,前記搬送ローラ8により搬送中の記録紙に転写される。そして,前記トナー像が転写された記録紙は前記定着装置9に搬送され,例えば加熱ローラ等により記録紙に加熱定着される。そして,トナー像が加熱定着された記録紙は,前記排紙部α3に搬送されて排紙される。
ところで,前記光走査ユニットXは,前記ビーム源2BK,2M,2Y,2Cから出力されるビーム光各々を走査しつつ,前記感光体ドラム1BK,1M,1Y,1Cに導く光学機器が組み込まれたものである。
その光走査用の光学機器には,前述の4色各々に対応する各ビーム光ごとに設けられそのビーム光の走査方向に伸びて形成された複数の偏向ミラー(前記ブラック用感光体ドラム1BKに対応する偏向ミラー3BK1,前記マゼンダ用感光体ドラム1Mに対応する偏向ミラー3M1,3M2,3M3前記イエロー用感光体ドラム1Yに対応する偏向ミラー3Y1,3Y2,及び前記シアン用感光体ドラム1Cに対応する偏向ミラー3C1,3C2)及びポリゴンミラー4,また,前記4色各々に対応するレンズ5BK,5M,5Y,5Cなどを有しており,これらの構成によりビーム光各々が異なる光路を通って前記感光体ドラム1BK,1M,1Y,1C各々に導かれる。
ここで,前記感光体ドラム1BK,1M,1Y,1Cに対するビーム光の照射位置の精度は,形成画像の画質に大きく影響し,上述の各偏向ミラー等の光学機器の配置精度に依存する。特に,各色のトナー像の記録紙に対する相対的な画像形成位置に影響するスキュー,つまり感光体ドラム上におけるビーム光の走査方向(感光体ドラムの軸方向に対する走査方向の角度のずれ)の精度は,前記感光体ドラム1BK,1M,1Y,1C各々に直接反射光を照射する前記偏向ミラー3BK1,3M1,3Y1,3C1(最終段の反射ミラー)各々の向きの位置決め精度に依存する。
次に,図3及び図4に示す前記光走査ユニットXの斜視図(一部断面を含む)を用いて,前記偏向ミラー3BK1,3M1,3Y1,3C1の一方の端部付近の支持部の構成について説明する。ここで,図3は前記光走査ユニットXを斜め上方から見た斜視図(一部断面を含む)であり,図4は前記光走査ユニットXを斜め下方から見た斜視図である。
前記偏向ミラー3(3BK1,3M1,3Y1,3C1)は,走査されるビーム光をその表面で反射して前記感光体ドラム1BK,1M,1Y,1C(像担持体)に導く反射ミラーであり,本画像形成装置Xでは,前記偏向ミラー3を,その反射面(表面)に前記光走査ユニットXの筐体30の一部として形成された当接部を当接させることによって位置決めする構成を有している。
即ち,図3の一部切り欠いて示す断面部分X0に示すように,走査される光を表面で反射する前記偏向ミラー3BK1,3M1,3Y1,3C1(反射ミラー)の一方の端部付近の光の反射面各々に,2箇所(2点)で当接するよう突設された2点当接部14BKa,14Ma,14Ya,14Ca(第1の当接部の一例)が形成された固定支持部14BK,14M,14Y,14C(第1のミラー支持部の一例)が,前記光走査ユニットXの筐体30の一部として一体成型されている。
なお,便宜上,図3に示す断面部分X0には,前記2点当接部は前記固定支持部14M及び14Yに形成されたもの(14Ma及び14Ya)のみが示されているが,前記固定支持部14BK,14M,14Y,14Cは全て同様の構成を有している。
そして,前記偏向ミラー3BK1,3M1,3Y1,3C1各々が,図3には図示していない板バネ部材やコイルバネ部材,或いはつる巻バネ部材等の付勢部材(第1の付勢手段の一例)により,例えば光の反射面の反対面側から前記2点当接部14BKa,14Ma,14Ya,14Ca各々に対して付勢(弾性付勢)される構造を有している。
ここで,前記光走査ユニットXの筐体30は,樹脂成型等により一体成型されたものであり,高い寸法精度で形成されたものである。従って,前記光走査ユニットXの構成によれば,前記2点当接部14BKa,14Ma,14Ya,14Caにより2点支持される前記偏向ミラーの一方の端部付近における光の反射面と,ビーム光を走査する他の光学機器(前記ポリゴンミラー4やレンズ5BK,5M,5Y,5C等とが,面倒な位置調節作業を何ら要することなく前記光走査ユニットXの筐体30を介して高精度で位置決めされる。
また,前記偏向ミラー3BK1,3M1,3Y1,3C1各々の一方の端部付近を支持する前記固定支持部14BK,14M,14Y,14C(第1のミラー支持部)は,前記光走査ユニットXの筐体30の一部としてビーム光の走査範囲の一端の外側(即ち,走査されるビームの光路と干渉しない位置)に断面が概ねコの字形状の屋根状に形成され,かつ,その断面略コの字形状の内側を形成する面に,前記偏向ミラー3BK1,3M1,3Y1,3C1各々の反射面に当接する前記2点当接部14BKa,14Ma,14Ya,14Ca(第1の当接部)が形成されている。前記偏向ミラー3BK1,3M1,3Y1,3C1は,その一方の端部が概ねコの字形状に形成された前記固定支持部14BK,14M,14Y,14Cに挿通されることにより装着される。
さらに,前記光走査ユニットXの筐体30は,前記固定支持部14BK,14M,14Y,14Cの上面及び下面(前記断面略コの字形状の外側を形成する面(図3における上側の面)及び内側を形成する面(図3における下側の面)の各面全体について前記光走査ユニットXの上方及び下方へ投影した領域に空間が形成されている。即ち,図3及び図4に示すように,前記固定支持部14BK,14M,14Y,14Cの上面全体の真上方向及び下面全体の真下方向が解放状態であり,前記光走査ユニットXの真上及び真下の方向各々から見て視認可能な状態(干渉する部分がない状態)となっている。
これにより,前記光走査ユニットXの筐体30を金型等を用いて一体成型する際に,断面略コの字状の前記固定支持部14BK,14M,14Y,14Cを形成するための金型等を,上下方向に抜く工法により製造することができる。その結果,さらに横方向に抜く金型等を要する場合よりも,前記光走査ユニットXの筐体30をより簡易に(低コストで)製造できる。また,前記固定支持部14BK,14M,14Y,14Cについて必要な強度を確保できる。
さらに,複数の前記偏向ミラー3BK1,3M1,3Y1,3C1各々を支持する複数の前記固定支持部14BK,14M,14Y,14C(第1のミラー支持部)各々が,前記光走査ユニットXの筐体30において,その上方(真上方向)から見て相互に干渉しない位置に形成されている。
これにより,前記光走査ユニットXの筐体30を金型等を用いて一体成型する際に,複数の前記固定支持部14BK,14M,14Y,14Cを形成する場合であっても,その成型のための金型等を上下方向に抜く工法により簡易に(低コストで)製造することができる。
次に,図5〜図7を用いて,前記偏向ミラー3M1,3Y1,3C1の他方の端部付近(前記固定支持部14M,14Y,14Cで支持される側と反対側の端部付近)の支持構造について説明する。
ここで,図5は,前記偏向ミラー3M1,3Y1,3C1の前記他方の端部付近を支持するとともにその支持位置を調節可能に構成された変位機構13の正面図,図6はその変位機構13の斜視図,図7はその変位機構13及び前記偏向ミラー全体を表す斜視図である。
図5〜図7に示すように,ブラック用を除く前記偏向ミラー3M1,3Y1,3C1は,前記2点当接部14Ma,14Ya,14Ca(第1の当接部)が当接する端部付近と反対側の端部付近の光の反射面に1箇所で偏心カム20の外周の角部により当接支持されている。これにより,前記偏向ミラー3M1,3Y1,3C1は,その反射面において3点支持される。
なお,前記偏向ミラー3M1,3Y1,3C1において,図7に×印で示す2点の裏面側(光の反射面)の点15a,15bが,前記2点当接部14Ma,14Ya,14Caにより当接される2つの固定支持点である。
さらに,前記偏心カム20の当接部(外周の角部)の当接位置は,前記偏心カム20を回転させることによって調節可能に構成されている(可調節当接部の一例)。この偏心カム20及びそれを回転駆動させる機構を,以下,変位機構13という。ここで,前記偏心カム20(可動当接部)は,前記固定支持部14M,14Y,14C(第1のミラー支持部)に対して光の走査方向において対向する位置に配置されている。
また,前記偏向ミラー3M1,3Y1,3C1各々は,不図示の板バネ部材,コイルバネ部材或いはつる巻バネ部材等の付勢部材(第3の付勢手段の一例)により,例えば光の反射面の反対面側から前記偏心カム20(可調節当接部)に対して付勢されている。
前記光走査ユニットXが備える前記変位機構13は,各色,4色のトナー色各々に対応する偏向ミラーのうち,1つ(ブラック用)の偏向ミラー3BK1を除く残りの偏向ミラー3M1,3Y1,3C1の向きを,手動操作により調節可能とするものである。これにより手動操作でのスキュー補正が可能である。
さらに,前記変位機構13は,前記偏向ミラーM1,3Y1,3C1の向きの調節,即ち,前記他方の端部付近における前記偏心カム20の当接位置の調節を,外部からの手動操作により行うことが可能に構成されている。
また,ブラック用の前記偏向ミラー3BK1については,他方の端部付近(前記固定支持部14BKで支持される側と反対側の端部付近)についても,前記固定支持部14BKと同様の構成により1点支持されている。
即ち,前記固定支持部14BKと同様の固定支持部14BK'(第2のミラー支持部の一例,図2及び図3参照)が,前記固定支持部14BK(第1のミラー支持部の一例)に対して光の走査方向において対向する位置において,前記光走査ユニットXの筐体30の一部として一体成型され,その固定支持部14BK'に,前記反射ミラー3BK1における前記2点当接部14BKa(第1の当接部の一例)が当接する端部付近と反対側の端部付近の光の反射面に1箇所で当接するよう突設された当接部14BKa'(第2の当接部,図4参照)が形成された構造を有している。
さらに,前記偏向ミラー3BK1を,前記固定支持部14BK'の当接部に対して付勢する不図示の板バネ等の付勢部材(第2の付勢手段の一例)が設けられている。
これにより,前記偏向ミラー3BK1は,その反射面において3点支持される。
また,ビーム光の光路における最下流側(最終段)に配置された前記偏向ミラー3BK1,M1,3Y1,3C1以外の偏向ミラー3M2,3M3,3Y2,3C2(図1参照)も,前記偏向ミラー3BK1と同様の支持構造,即ち,前記光走査ユニットXの筐体30の一部(当接部)により,光の反射面側の3箇所で固定支持する構造により支持されている。
また,それらの前記偏向ミラー3M2,3M3,3Y2,3C2も含め,前記光走査ユニットXの筐体30における前記偏向ミラーの固定支持部(ミラー支持部)は全て,その筐体30を上方(真上方向)から見て相互に干渉しない位置に形成されている。ここで,前記偏向ミラー3M2と3M3,及び前記偏向ミラー3M1と3Y2とは,ビーム光の進行方向においては若干重なる(干渉する)位置に配置されているが,前記偏向ミラー3M2よりも同3M3の方が,また,前記偏向ミラー3M1よりも3Y2の方が,ビーム光の走査方向(偏向ミラーの長手方向)の長さが短いので,それらの固定支持部は,ビーム光の走査方向において異なる(干渉しない)位置に配置されている。即ち,前記偏向ミラー3M3及び3Y2の固定支持部が,前記光走査ユニットXの筐体のより内側に配置されている。
尚,本実施形態では,偏向ミラー3BK1は,他の3つの偏向ミラー3M1,3Y1,3C1の向き調整の基準となるものとして固定されていが,他の3つの偏向ミラーと同様の前記変位機構13を設けたものであっても何ら別段の支障はない。
前記変位機構13には,図2及び図5〜図7に示すように,前記光走査ユニットXの筐体30の外面に,当該画像形成装置Aの外部からの操作により加えられる力を受けて駆動される受力駆動部12が設けられ,その受力駆動部12に連動して前記偏心カム20が回転することにより,その偏心カム20による前記偏向ミラーM1,3Y1,3C1の支持位置(当接位置)が変位する。ここで,前記受力駆動部12は,前記光走査ユニットXの筐体30に回転可能に支持されている。
図5及び図6等に示されるように,前記受力駆動部12は,外周部に等間隔に複数の凹部16が設けられた略円筒形の部材である。また,前記受力駆動部12は中央部に,例えば+(プラス)ドライバ等の所定の回転操作器具の先端部と係合する係合部(本実施形態では十字形の窪み)17が形成されている。更に,当該画像形成装置Aの外装(不図示)には,複数の前記係合部17(十字形窪み)各々に対向する位置に,前記回転操作器具(ドライバ等)を挿通可能とする複数の開口が設けられている。
このような構造により,前記開口から前記回転操作器具が挿入されると,その先端部と前記係合部17が係合し,その係合状態で前記回転操作器具を回転させると,前記受力駆動部12が,前記光走査ユニットXの筐体30によりその位置を保持されつつ回転駆動される。
前記光走査ユニットXの筐体30には,前記受力駆動部12の凹部16と係合するラッチ18が設けられており,これにより,前記受力駆動部12の回転駆動時には間欠的なクリック感が得られる。即ち,前記ラッチ18及び前記凹部16は,それらの係合により,前記回転操作器具を用いた外部操作による前記受力駆動部12の回動位置を,予め定められた複数段階の角度位置各々において保持する段階的保持手段を構成する。
一方,前記受力駆動部12は,図6に示されるように,当該受力駆動部12の回転軸上に設けられたウォームギア19と一体に構成され,前記受力駆動部12の回転駆動に伴い前記ウォームギア19も回転する。
ところで,前記変位機構13は,その外周部の一部(角部)で前記偏向ミラー3M1,3Y1,3C1の反射面各々を支持(当接)する偏心カム20と,その偏心カム20と同軸一体で前記ウォームギア19と噛合されるように設けられたウォームホイール21(図7参照)とを有する。
前記ウォームホイール21は,前記ウォームギア19との噛合により前記受力駆動部12の回転駆動に伴い回転される。同様に,前記ウォームホイール21と一体の前記偏心カム20も回転される。
前記偏心カム20が回動されると,前記偏心カム20の外周上における前記偏向ミラー3M1,3Y1,3C1との接触部(当接部),つまり支持部が変位する。これにより,前記偏向ミラー3M1,3Y1,3C1各々の向きが変化される。
以上のように,当該画像形成装置Aでは,外部からの前記回転操作器具を用いた手動操作により,前記偏向ミラー3M1,3Y1,3C1各々の向きを調節可能に構成されている。ここで,前記偏向ミラー3M1,3Y1,3C1の一方の端部付近は,一体成型された前記光走査ユニットXの筐体30の一部により高い寸法精度で支持(位置決め)されており,さらに,ビスの緩み等の計時的或いは突発的な位置ずれは発生しないので,初期設定用として手動調節機構があれば十分である。
また,前記偏心カム20の回転駆動により前記偏向ミラー3M1,3Y1,3C1の向きが調節されるので,前記受力駆動部12の一定の駆動量に対する前記偏向ミラー3M1,3Y1,3C1の向き(即ち,ビーム光の光路の補正量)の変化を小さくとることが可能であり,ビーム光の光路を微細に調節することができる。
(偏向ミラーの付勢機構の実施例)
次に,図8を用いて,前記偏向ミラー3BK1,3M1,3Y1,3C1を前述の2点当接部14BKa等や当接部14BKa'等に付勢する付勢機構(第1の付勢手段,第2の付勢手段及び第3の付勢手段のうちの1又は複数)の他の実施例について説明する。なお,便宜上,図8にはイエロー用の偏向ミラー3Y1の付勢機構を例に示すが,他の色用の偏向ミラー3BK1,3M1,3C1の付勢機構についても同様である。
図8に示す付勢機構の実施例は,板バネ等,前記光走査ユニットXとは別個の付勢手段を設けるのではなく,前記光走査ユニットXの筐体30の一部に一体成型された弾性付勢部40Yにより,前記偏向ミラー3Y1の反射面を前記2点当接部14Yaに当接させる方向に弾性付勢するものである。
ここで,図8(a)は前記固定支持部14Y(ミラー支持部)における断面A−Aの位置を示す図,同(b)は前記弾性付勢部40Yが形成された前記固定支持部14Yを前記偏向ミラー3Y1の挿通方向(概ねコの字形状の断面が見える方向)から見た図,同(c)は前記弾性付勢部40Yが形成された前記固定支持部14YのA−A断面図((a)参照),同(d)は前記弾性付勢部40Yを(b)に示すC方向から見た図,同(e)は前記弾性付勢部40Yが形成された前記固定支持部14YのB−B断面図((b)参照),同(f)は前記弾性付勢部40における切り欠き部43Yaを表す断面図である。
図8(b)に示すように,前記弾性付勢部40Yは,前記光走査ユニットXの筐体30の一部である前記固定支持部14Yの断面コの字形状の内側に,同じく筐体30の一部として一体成型されている。この弾性付勢部40Yは,前記偏向ミラー3Y1(反射ミラー)を前記2点当接部14Yaに付勢する方向(偏向ミラー3Y1の面に略垂直な方向)に隆起した隆起部43Yと,その隆起部43Yの先端側に形成されて弾性変形することにより前記偏向ミラー3Y1をその反射面の反対面側から弾性付勢する弾性変形部であるアーム部41Y,42Yとから構成されている。
前記隆起部43Yは,前記偏向ミラー3Y1の長手方向(図8(b)の奥行き方向,図8(d)の左右方向)に所定の幅を有して形成され,当該弾性付勢部40Yの足(根元)の部分を構成している。
また,前記隆起部43Yには,図8(e),(f)に示すように,その幅方向全体に渡って溝部43Yaが形成されている。即ち,前記隆起部43Yにおける前記偏向ミラー3Y1(反射ミラー)に対する付勢方向に略直角の方向の厚みが,その溝部43Ya(一部分)について他の部分よりも薄く形成されている。
また,前記アーム部41Y,42Yは,水平方向から見て,概ね「く」の字形状に折れ曲がった第1のアーム部41Yと第2のアーム部42Yとが相対向するように(曲げ方向が逆となるように)形成されている。また,これら両アーム部41Y,42Yは,図8(d)に示すように,各々前記偏向ミラー3Y1に対する付勢方向から見て(C方向に見て),前記隆起部43の幅方向にその幅の約半分ずつの幅で互い違いに形成されている。
樹脂成型等により前記筐体30に形成されたこのような形状の両アーム部41Y,42Yは,前記偏向ミラー3Y1の付勢方向及びその逆方向((b)におけるC方向)に弾性変形する。また,前記アーム部41Y,42Y各々の先端部は,それらの両外側が斜めにカットされた形に形成されている(図8(d)参照)。
また,図8(a),(b)及び(c)に示すように,前記光走査ユニットXの筐体30において,前記弾性付勢部40Yの真上方向及び真下方(投影領域)はともに解放状態となっている(他に干渉する部分が形成されていない)。これにより,前記弾性付勢部40Yも,上下方向に金型を抜く製法により前記筐体30の一部として一体成型される。
さらに,前記固定支持部14Yの断面コの字形状における内側には,そこに挿入された前記偏向ミラー3Y1の端部の下側(反射面に対する一方の側面)を保持するとともに,その先端部で前記偏向ミラー3Y1の背面(反射面の反対面)側への動きを所定のあそびの範囲内に規制するリブ形状のミラー保持リブ14Ybと,同上側(反射面に対する他方の側面側)において前記偏向ミラー3Y1の背面側への動きを所定のあそびの範囲内に規制するリブ形状のミラー規制リブ14Ycとが形成されている。
なお,前記光走査ユニットXの筐体30における反対側(光の走査方向における反対側)にも,前記固定支持部14Yと同様の形状の支持部(ミラー支持部)と弾性付勢部が一体成型されている。但し,前記偏向ミラー14Yの反射面に対する当接部は,前記偏心カム20の円周の一部である。また,ブラック用の前記偏向ミラー3BK1については,当接部が1箇所である同様の固定支持部が形成されている。
前記偏向ミラー3Y1を前記固定支持部14Yに装着する場合,図8(e)に示すように,前記偏向ミラー3Y1の一方の端部を,前記両アーム部41Y,42Yの先端部に摺動させつつ,その弾性付勢力に抗して前記両アーム部41Y,42Y先端を前記2点当接部14Yaのある側と反対方向に変位させるよう押さえながら,前記偏向ミラー3Yの一端を前記固定支持部14Yの内側に挿通させる(図8(e)における前記偏向ミラー3Yを表す破線を参照)。
次に,前記偏向ミラー3Y1の他方の端部も,当該偏向ミラー3Y1を後戻りさせながら同様にして反対側の支持部に挿通させる。
これにより,前記偏向ミラー3Y1は,図8(e)に実線で示す状態となり,その端部が前記筐体30に形成された段差部14Ydに係止され,前記偏向ミラーY1の長手方向の移動が規制される状態となる。
また,前記両アーム部41Y,42Yは,相互に反対方向に「く」の字上に降り曲がった形状であるため,それらから前記隆起部43Yに作用するモーメント力は相殺され,前記隆起部43Yを倒す方向(隆起方向に略直角の方向)には殆ど力は作用せず,前記溝部43Yaが形成されていても破損しにくい構造となっている。
さらに,前記ミラー保持リブ14Ybの先端部と前記ミラー規制リブ14Ycとにより,前記偏向ミラー3Y1の背面側(前記弾性付勢部40Yによる付勢方向に対する反対方向)への移動範囲が所定のあそびの範囲に規制されているので,前記両アーム部41Y,42Yが,前記偏向ミラー3Y1からの抗力によって破損(塑性)するほど変位しないように構成されている。
また,前記両アーム部41Y,42Yの先端の両外側が斜めにカットされた形状を有しているので,前記偏向ミラー3Y1の傾き等によってどちらか一方のみに変形(変位)が偏って破損することがない構造となっている。
また,当該画像形成装置Aの廃棄時(分解時)には,例えば,前記隆起部43Yを,ドライバ等によってその隆起方向にほぼ直角の方向から押圧すれば,前記溝部43Yaに沿って前記隆起部43Yを容易に折ることができる。これにより,前記偏向ミラー3Y1の取り外しが容易となり,リサイクルや分別回収が容易となる。
上述の実施形態では,画像形成装置の一例としてプリンタを例に挙げて本発明の説明を行ったが,これに限られるものではなく複写機,ファクシミリ装置等にも当然適用可能であるし,また,これらの装置各々の機能を有する複合機にも適用が可能である。
また,上述の実施形態では,4つの感光体ドラムを持つタンデム方式の複写機を例に挙げて説明を行ったが,これに限られるものではなく,4サイクル方式における感光体ドラム各々に対してビームを照射する光路を調節するのにも用いることが可能であるし,1つの感光体ドラムを有する単色刷りの画像形成装置にも適用することが可能である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置Aの概略構成を表す断面図。 画像形成装置Aが備える光走査ユニットX(光走査ユニット)の斜視図。 光走査ユニットXの一部断面を含む斜視図。 光走査ユニットXを下面側から見た斜視図。 画像形成装置Xが備える偏向ミラーの変位機構13の正面図。 偏向ミラーの変位機構13の斜視図。 偏向ミラーの変位機構13及び偏向ミラー全体を表す斜視図。 偏向ミラーの付勢機構を各方向から見た様子を表す図。
符号の説明
A…本発明の実施形態に係る画像形成装置
X…光走査ユニット
1BK…ブラック用感光体ドラム
1M…マゼンダ用感光体ドラム
1Y…イエロー用感光体ドラム
1C…シアン用感光体ドラム
2BK…ブラック用ビーム源
2M…マゼンダ用ビーム源
2Y…イエロー用ビーム源
2C…シアン用ビーム源
3BK1…ブラック用感光体ドラム1BKに対応する偏向ミラー
3M1,3M2,3M3…マゼンダ用感光体ドラム1Mに対応する偏向ミラー
3Y1,3Y2…イエロー用感光体ドラム1Yに対応する偏向ミラー
3C1,3C2…シアン用感光体ドラム1Cに対応する偏向ミラー
4…ポリゴンミラー
5BK,5M,5Y,5C…レンズ
6BK…ブラック用現像装置
6M…マゼンダ用現像装置
6Y…イエロー用現像装置
6C…シアン用現像装置
7…中間転写ベルト
8…搬送ローラ
9…定着装置
10…給紙カセット
11…給紙ローラ
12…受力駆動部
13…変位機構
14BK,14BK',14M,14Y,14C…固定支持部
14Ya,14Ma…2点当接部
14Yb…ミラー保持リブ
14Yc…ミラー規制リブ
18…ラッチ
19…ウォームギア
20…偏心カム
21…ウォームホイール
30…光走査ユニットの筐体
40Y…弾性付勢部
41Y,42Y…アーム部(弾性変形部)
43Y…隆起部

Claims (4)

  1. 像担持体に対して静電潜像書き込み用の光を走査させる光学機器が一体成型された筐体に組み込まれてなる光走査ユニットを具備する画像形成装置であって,
    走査される光を表面で反射して前記像担持体に導く反射ミラーと,
    前記光走査ユニットの筐体の一部として一体成型され,前記反射ミラーの一方の端部付近の光の反射面に2箇所で当接する第1の当接部が形成された第1のミラー支持部と,
    前記反射ミラーを前記第1の当接部に対して付勢する第1の付勢手段と,
    前記第1のミラー支持部に対して光の走査方向において対向する位置に配置され,前記反射ミラーにおける前記第1の当接部が当接する端部付近と反対側の端部付近の光の反射面に1箇所で当接するとともに,その当接位置が調節可能に構成された可調節当接部と,
    前記反射ミラーを前記可調節当接部に対して付勢する第2の付勢手段と,
    を有してなる画像形成装置において,
    前記第1のミラー支持部が,前記光走査ユニットの筐体の一部として光の走査範囲の一端の外側に断面略コの字形状に形成されかつ前記第1の当接部が前記断面略コの字形状の内側を形成する面に形成されるとともに,前記断面略コの字形状の外側及び内側各々を形成する各面全体の前記光走査ユニットの上方及び下方への投影領域に空間が形成されてなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数の前記反射ミラー各々を支持する複数の前記第1のミラー支持部各々が,前記光走査ユニットの筐体におけるその上方から見て相互に干渉しない位置に形成されてなる請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の付勢手段及び前記第2の付勢手段のうちの1又は複数が,前記光走査ユニットの筐体の一部に一体成型された弾性付勢部からなる請求項1あるいは2のいずれかに記載の画像形成装置。
  4. 前記弾性付勢部が,前記光走査ユニットの筐体の一部において前記反射ミラーを付勢する方向に隆起した隆起部と該隆起部の先端側に形成され弾性変形することにより前記反射ミラーを弾性付勢する弾性変形部とからなり,前記隆起部における前記反射ミラーの付勢方向に略直角方向の厚みが一部分について他の部分よりも薄く形成されてなる請求項に記載の画像形成装置。
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