JP3348138B2 - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JP3348138B2
JP3348138B2 JP03328896A JP3328896A JP3348138B2 JP 3348138 B2 JP3348138 B2 JP 3348138B2 JP 03328896 A JP03328896 A JP 03328896A JP 3328896 A JP3328896 A JP 3328896A JP 3348138 B2 JP3348138 B2 JP 3348138B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光走査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光走査装置には、電子写真方式の画像形
成装置に用いられたものがある。この光走査装置は、半
導体レーザから出射されたレーザ光をポリゴンミラーで
偏向して感光体(被走査面)上に走査させ、感光体上に
静電潜像を形成する。
【0003】このような光走査装置では、装置を小型化
するために、ポリゴンミラーで偏向されたレーザ光の光
路を折り曲げるミラーを備え、半導体レーザ及びポリゴ
ンミラーを感光体に接近した位置に配置したものがあ
る。
【0004】しかし、レーザ光の光路を折り曲げるミラ
ーを備えた光走査装置では、ミラーの取付角度がずれる
と、感光体上でレーザ光を走査させる副走査方向の走査
線位置がずれる。このとき、感光体上に形成される静電
潜像の位置が副走査方向にずれるため、転写紙に転写さ
れる画像の位置がずれる。特に、カラー画像形成装置で
は、画像の位置がずれると、色を綺麗に重ねることがで
きず、印字品質が劣化する。
【0005】また、副走査方向の走査線位置のずれを修
正するため、ミラーの取付角度を調整する必要がある
が、調整する際にレーザ光が反射される点がずれると、
レーザ光の光路長が変化する。このとき、レーザ光の焦
点位置が感光体上からずれ、感光体上に走査させるレー
ザ光の径が広がる。このため、レーザ光を照射する場所
とレーザ光を照射しない場所との区別を明確にすること
ができず、鮮明な画像を得ることができない。
【0006】それに対して、副走査方向の走査線位置が
ずれたり、光路長が変化したりした際に、それらを修正
することができる画像形成装置が考えられ、特開平1−
142681号公報に記載されている。この画像形成装
置は、副走査方向の走査線位置のずれや光路長の変化を
検出するためのレジストマークを感光体上に形成し、そ
のレジストマークを搬送ベルトに転写する。そして、搬
送ベルトに転写されたレジストマークから副走査方向の
走査線位置のずれや光路長の変化に関する情報を読み取
り、読み取られた情報に基づきアクチュエータを駆動さ
せてレーザ光の光路に対するミラーの取付位置を調整す
ることにより、副走査方向の走査線位置のずれや光路長
の変化を修正している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平1−
142681号公報に記載されている光走査装置では、
高価なアクチュエータや検出素子を備える必要があるた
め、小型化が困難であるという問題がある。また、搬送
ベルトに転写されたレジストローラから走査線位置のず
れや光路長の変化に関する情報を読み取り、読み取られ
た情報に基づきレーザ光の光路に対するミラーの取付位
置を調整するため、制御が煩雑であるという問題があ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光源から出射される光を偏向して被走査面にその光を走
査させる偏向部と、前記偏向部により偏向された前記光
の光路を折り曲げるミラーとを備え、前記光を前記偏向
部により偏向し、前記光路を前記ミラーにより折り曲げ
て前記被走査面に前記光を走査させる光走査装置におい
て、一対の円柱部を有し、前記ミラーにおける前記光が
反射される点を含む主走査方向に平行な直線と一対の前
記円柱部の中心軸とが一致するように前記ミラーに取り
付けられた保持部と、前記円柱部を回転自在に支持する
支持部とを備える。従って、光が反射される点を含む主
走査方向に平行な直線を中心軸としてミラーが傾く状態
でミラーを保持部により保持すると共に、保持部を支持
部により支持する。これにより、ミラーの取付角度を調
整する際にミラー上での光が反射される点がずれるのを
防止できるため、光路長の変化が抑えられる。また、ミ
ラーの取付角度を調整できるため、副走査方向の走査線
位置のずれが調整される。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
走査装置において、ミラーの取付角度を調整可能なよう
に前記ミラーに取り付けられた保持部が有する円柱部
支持部に押し付ける弾性部材を備え、記保持部が有す
る円柱部が前記支持部に接着固されることにより前記
ミラーの取付角度が定められている。従って、保持部を
弾性部材で支持部に押し付けることにより、ミラーの取
付角度を調整する際に、ミラーを傾けた状態で保持する
ことができるため、ミラーの取付角度の調整作業が容易
になる。また、ミラーの取付角度が変化するのを防止で
きるため、ミラーの取付角度が最適な位置で保たれる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の光走査装置において、保持部を取り付けたミラーの
重心が、ミラーが傾いた状態で中心軸の鉛直真下に位置
する。従って、保持部が支持部に固定されていないと
き、ミラーが傾いた状態で静止するため、ミラーの取付
角度の調整が容易になる。また、ミラーの取付角度が変
化するのを防止できるため、ミラーの取付角度が最適な
位置で保たれる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態の光走査装
置を図1ないし図6に基づいて説明する。本実施の形態
の光走査装置を適用した画像形成装置を図6に示す。ま
ず、画像形成装置1について説明する。この画像形成装
置1は、転写紙2にカラー画像を形成するカラー画像形
成装置である。
【0012】この画像形成装置1には、中央に前記転写
紙2を搬送する搬送ベルト3が配置されている。前記搬
送ベルト3の上面側には、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色の画像を
形成して前記転写紙2に転写する画像形成部4Y,4
M,4C,4Bが前記転写紙2の搬送方向に沿って等間
隔に順次配置されている。前記画像形成部4Y,4M,
4C,4Bのそれぞれには、感光体5Y,5M,5C,
5Bが回転自在に設けられている。前記画像形成部4
Y,4M,4C,4Bの上方には、前記感光体5Y,5
M,5C,5Bを露光して静電潜像を形成する光走査部
6Y,6M,6C,6Bが配置されている。
【0013】前記搬送ベルト3の下方には、前記転写紙
2を給紙する給紙部7が配置されている。前記搬送ベル
ト3よりも前記転写紙2の搬送方向の下流側には、前記
転写紙2に転写された画像を定着させる定着部8と、こ
の定着部により画像が定着された前記転写紙2を排紙す
る排紙部9とが順に配置されている。
【0014】前記画像形成部4Y,4M,4C,4B
は、電子写真プロセスにより各色に応じた画像を形成す
る。イエローの画像を形成して前記転写紙2に転写する
イエロー用の前記画像形成部4Yには、前記感光体5Y
が回転自在に設けられている。前記感光体5Yの周囲に
は、前記感光体5Yを一様に帯電する帯電器10Yと、
前記光走査部6により形成された静電潜像を現像する現
像器11Yと、現像された画像を前記転写紙2に転写さ
せる転写ローラ12Yと、前記感光体5Yをクリーニン
グするクリーニング器13Yと、前記感光体5Yを除電
する除電器14Yとが配置されている。他の前記画像形
成部4M,4C,4Bの構成は、イエロー用の前記画像
形成部4Yの構成と同様である。よって、前記画像形成
部4M,4C,4Bについては、その説明を省略する。
【0015】前記搬送ベルト3は、駆動ローラ15と従
動ローラ16とに掛け渡されたエンドレスベルトであ
る。前記搬送ベルト3は、前記感光体5Y,5M,5
C,5Bと前記転写ローラ12Y,12M,12C,1
2Bとの間を通るように配置されている。前記搬送ベル
ト3に当接する位置には、この搬送ベルト13に所定の
張力を加えるテンションローラ17が配置されている。
前記駆動ローラ15には、図示しないモータが連結され
ている。前記駆動ローラ15は、前記モータにより回転
して前記搬送ベルト3を所定の速度で前記感光体5Y,
5M,5C,5Bに沿って移動させる。前記従動ローラ
16の上方には、前記搬送ベルト3上で前記転写紙2が
ずれないように前記転写紙2を前記搬送ベルト3に静電
吸着させる吸着部18が配置されている。
【0016】前記給紙部7には、前記転写紙2を積載す
る給紙カセット19が設けられている。前記給紙カセッ
ト19の上方には、前記転写紙2を一枚ずつ給紙する給
紙ローラ20が配置されている。前記給紙部7には、前
記給紙カセット19から給紙された前記転写紙2が前記
搬送ベルト3の上面側へ搬送される搬送経路21が形成
されている。前記搬送経路21には、前記転写紙2を搬
送する搬送ローラ22が配置されている。前記搬送経路
21には、前記感光体5Y,5M,5C,5Bの回転に
同期させて前記転写紙2を前記搬送ベルト3へ搬送する
レジストローラ23が配置されている。
【0017】前記定着部8には、前記転写紙2を加熱加
圧して前記転写紙2に画像を定着させる定着ローラ24
が配置されている。
【0018】前記排紙部9には、前記定着部8により画
像が定着された転写紙2を排紙する第一の排紙ローラ2
5が配置されている。前記第一の排紙ローラ25よりも
前記転写紙2の搬送方向の下流側には、前記転写紙2が
排紙される第一及び第二の排紙トレイ26,27が設け
られている。前記第一の排紙トレイ26は、前記画像形
成装置1本体の上部に形成されている。前記第二の排紙
トレイ27は、前記画像形成装置1本体の側面(図6
中、左側)に形成されている。前記第一の排紙ローラ2
5と前記第一の排紙トレイ26との間には、前記転写紙
2が搬送される排紙経路28が形成されている。前記排
紙経路28には、前記転写紙2の搬送方向を切り替える
切換爪29と、前記転写紙2を排紙する第二の排紙ロー
ラ30とが配置されている。
【0019】従って、前記画像形成装置1では、図示し
ないスタートボタンが押されると、給紙ローラ20及び
搬送ローラ22が回転し、給紙カセット19に積載され
ている転写紙2が一枚ずつ分離されて給紙され、搬送経
路21に沿って搬送される。そして、感光体5Y,5
M,5C,5Bの回転に同期させてレジストローラ23
により転写紙2が搬送ベルト3へ搬送され、転写紙2が
吸着部18により搬送ベルト3に静電吸着されて搬送ベ
ルト3と共に転写紙2が移動する。
【0020】このとき、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの各色に応じた画像情報に基づいて光走査部6
Y,6M,6C,6Bにより各感光体5Y,5M,5
C,5Bが露光され、静電潜像が形成される。例えば、
イエロー用の画像形成部4Yでは、感光体5Yが帯電器
10Yにより一様に帯電され、イエローの画像情報に基
づいて光走査部6Yにより感光体5Yが露光され、感光
体5Y上に静電潜像が形成される。この静電潜像が現像
器11Yにより現像され、現像された画像が転写ローラ
12Yにより搬送ベルト3上の転写紙2に転写される。
その後、感光体5Yは、クリーニング器13Yによりク
リーニングされ、除電器14Yにより除電されて次の動
作に備える。
【0021】他の画像形成部4M,4C,4Bにおいて
も、各色の画像情報に基づいて感光体5M,5C,5B
上に形成される静電潜像が異なるだけで、前述のイエロ
ー用の画像形成部4Yにおける動作と同様の動作が行わ
れて各色の画像が形成され、搬送ベルト3と共に移動す
る転写紙2に順次転写される。よって、画像形成部4
M,4C,4Bの動作については、その説明を省略す
る。
【0022】そして、各色の画像が転写された転写紙2
は、半径の小さい駆動ローラ15上で搬送ベルト3から
分離され、定着部8へ搬送される。定着部8で転写紙2
に転写された画像が定着され、転写紙2が第一又は第二
の排紙トレイ26,27へ排紙される。
【0023】次に、イエロー用の前記画像形成部4Yに
設けられている前記感光体5Yを露光してその感光体5
Yに静電潜像を形成するイエロー用の前記光走査部6Y
を図2及び図3に基づいて説明する。前記光走査部6Y
は、イエローの画像情報に基づいて光源である半導体レ
ーザ31を駆動して半導体レーザ31から所定のタイミ
ングでレーザ光を出射させ、このレーザ光を偏向部32
により偏向して被走査面である前記感光体5Y上にレー
ザ光を走査させる。
【0024】図3に示すように前記半導体レーザ31と
前記偏向部32との間には、前記半導体レーザ31から
出射されたレーザ光の光路に沿ってコリメータレンズ3
3と、スリット34と、シリンダレンズ35と、第一の
ミラー36と、平凸レンズ37とが配置されている。前
記コリメータレンズ33は、前記半導体レーザ31から
出射されたレーザ光を略平行光に変換する。前記スリッ
ト34は、所定の幅のレーザ光のみを透過させる。前記
シリンダレンズ35は、副走査方向(図3中、紙面に垂
直な方向)にのみパワーを有して副走査方向の集光を行
う。前記平凸レンズ37は、主走査方向(図3中、上下
方向)の集光を行う。
【0025】前記偏向部32には、前記平凸レンズ37
を透過したレーザ光を反射する反射面を有するポリゴン
ミラー38が配置されている。前記ポリゴンミラー38
には、前記ポリゴンミラー38を回転させ、前記反射面
に入射するレーザ光の入射角を所定の範囲内で変化させ
るスキャナモータ39が連結されている。
【0026】図2に示すように前記光走査部6Yには、
前記偏向部32により偏向されたレーザ光の光路を折り
曲げる第二及び第三のミラー40,41と、この第三の
ミラー41により反射されたレーザ光が透過する補正レ
ンズ42とが配置されている。前記補正レンズ42は、
入出射面共非球面であり、樹脂形成により作成され、主
走査方向に長く形成されている。
【0027】また、前記光走査部6Yには、図示しない
が画像情報に基づいて前記半導体レーザ31を駆動する
半導体レーザ駆動部が設けられている。
【0028】さらに、前記ポリゴンミラー38の反射面
は、副走査断面内において前記補正レンズ42に関し、
前記感光体5Yと共役な関係にあるように形成され、ポ
リゴンミラー38の回転軸に対する各反射面毎の角度誤
差、いわゆる面倒れの出ないように形成されている。
【0029】従って、光走査部6Yでは、イエロー用の
画像情報に基づいて半導体レーザ31が半導体レーザ駆
動部により駆動されて所定のタイミングでレーザ光を出
射する。半導体レーザ31から出射されたレーザ光は、
コリメータレンズ33、スリット34、シリンダレンズ
35、第一のミラー36及び平凸レンズ37を介してポ
リゴンミラー38の反射面へ入射する。このとき、ポリ
ゴンミラー38がスキャナモータ39により回転し、反
射面に入射するレーザ光の入射角が所定の範囲内で変化
して反射面で反射するレーザ光が偏向される。その後、
第二及び第三のミラー40,41により反射されたレー
ザ光が補正レンズ42を介して感光体上を走査する。
【0030】このとき、ポリゴンミラー38の反射面の
形状と、補正レンズの非球面形状との組合せにより、像
面湾曲及びFθ特性の補正が行われる。
【0031】他の前記光走査部6M,6C,6Bの構成
及び動作は、各色の画像情報に基づいてレーザ光を出射
させるタイミングが異なるだけで、イエロー用の前記光
走査部6Yと同様である。よって、他の前記光走査部6
M,6C,6Bについての説明は省略する。
【0032】前記第三のミラー41を図1、図4及び図
5に基づいて説明する。前記第三のミラー41は支柱4
3によって支持されている。前記第三のミラー41の両
端には、保持部44が取り付けられている。前記保持部
44には、円柱部45が形成されている。前記支柱43
の上端には、前記円柱部45を支持する支持部であるV
字溝46が形成されている。前記支柱43には、前記円
柱部45を前記V字溝46に押し付ける弾性部材である
板バネ47が取り付けられている。
【0033】前記保持部44は、図1に示すようにレー
ザ光が反射される点を含む主走査方向に平行な直線と前
記円柱部45の中心軸とが一致するように前記第三のミ
ラー41に接着されて固定されている。
【0034】前記円柱部45の一端には、第三のミラー
41の取付角度を調整する際に既存の調整治具の爪によ
り保持される治具受け部48が形成されている。前記第
三のミラー41の両端には共通の保持部44が取り付け
られているため、レーザー光が所定の方向に反射される
ように前記第三のミラー41を傾けた場合に、前記第三
のミラー41の一方の端部側に形成された前記治具受け
部48が縦方向に長くなり、前記第三のミラー41の他
方の端部に形成された前記治具受け部48が横方向に長
くなる。従って、第三のミラー41の取付角度を調整す
るときには、前記第三のミラー41の一方の端部側に形
成されて縦方向に長い前記治具受け部48のみを使用す
る。
【0035】前記第三のミラー41及び前記保持部44
は、レーザ光が所定の方向に反射されるように前記第三
のミラー41を傾けた場合に、前記保持部44を取り付
けた前記第三のミラー41の重心が前記円柱部45の中
心軸の延長線の鉛直下方に位置するように形成されてい
る。
【0036】前記板バネ47には、この板バネ47を前
記支柱43に係止する係止部49が形成されている。前
記係止部49には、前記支柱43側に突出する爪部50
が形成されている。
【0037】前記第三のミラー41は、レーザー光が所
定の方向に反射されるように取付角度が調整された状態
で、円柱部45が接着剤(図示せず)によりV字溝46
に接着されて固定されている。前記第三のミラー41の
取付角度を調整する方法は、既存の調整治具を用い、レ
ーザ光が走査する副走査方向の位置を観察しながら、ミ
ラーの取付角度を調整する方法である。前記接着剤に
は、嫌気性接着剤、瞬間接着剤又は光硬化性接着剤が使
用されている。
【0038】このように、レーザ光が反射される点を含
む主走査方向に平行な直線と円柱部45の中心軸とが一
致するように保持部44を第三のミラーに取り付け、円
柱部45をV字溝46で支持することにより、レーザー
光が反射される点を含む主走査方向に平行な直線を中心
軸として前記第三のミラー41を回転させることがで
き、第三のミラー41の取付角度を調整する際に第三の
ミラー41でのレーザ光が反射される点がずれるのを防
止できるため、光路長の変化が抑えられ、また、第三の
ミラーの取付角度を調整することができるため、副走査
方向の走査線位置のずれが調整される。さらに、円柱部
45を板バネ47でV字溝46に押し付けることによ
り、第三のミラー41の取付角度を調整する際に第三の
ミラー41を傾けた状態で保持することができるため、
第三のミラー41の取付角度の調整作業が容易になる。
また、保持部44を取り付けた第三のミラー41の重心
が、第三のミラー41が傾いた状態で円柱部45の中心
軸の延長線の鉛直下方に位置することにより、第三のミ
ラー41が固定されていないとき、第三のミラー41が
傾いた状態で静止するため、第三のミラーの取付角度の
調整が容易になる。さらに、接着剤が硬化する間に重力
により第三のミラー41の取付角度が変化したり、接着
剤が硬化する際に生じた余計な残留応力により第三のミ
ラー41の取付角度が変化するのを防止できるため、第
三のミラー41の取付角度が最適な角度で保たれる。
【0039】なお、本発明の実施の形態においては、第
三のミラー41に接触する部分を断面略L字型に形成し
た保持部44について説明したが、第三のミラー41に
接触する部分の形状が断面略L字型に限定される訳では
なく、前記第三のミラー41に接触する部分の形状とし
ては、例えば、図7に示すように第三のミラーに合わせ
て円柱51の一部に切欠き52を形成したものでも良
い。
【0040】また、本発明の実施の形態においては、支
持部としてV字溝46について説明したが、支持部がV
字溝46に限定される訳ではなく、また、支持部に当接
する部分が円柱部45である保持部44について説明し
たが、保持部が円柱部45を有するものに限定される訳
でもない。支持部及び保持部の形状は、レーザー光が反
射される点を含む主走査方向に平行な直線を中心軸とし
て第三のミラー41が傾くように第三のミラー41を支
持することができればどのような形状でも良い。例え
ば、支持部としてU字溝を形成しても良い。また、支持
部として支柱43に穴を形成しても良い。さらに、支持
部として第三のミラー41側に突出する円柱部を形成
し、その円柱部に当接する下部開口のV字型やU字型の
凹部を保持部に形成しても良い。また、支持部として円
柱部を形成した場合には、その円柱部が嵌合する円筒状
の凹部を保持部に形成しても良い。
【0041】さらに、本発明の実施の形態においては、
第三のミラー41の両端に個々に保持部44を取り付け
るようにしたが、円柱部45の中心軸が同一直線上にあ
れば第三のミラー41の両端に取り付ける保持部44を
一体に形成しても良い。
【0042】また、本発明の実施の形態においては、レ
ーザー光が所定の方向に反射するように第三のミラー4
1を傾けた際に、第三のミラー41の一方の端部側に形
成された治具受け部48が縦方向に長くなるように形成
された保持部44について説明したが、レーザー光が所
定の方向に反射するように第三のミラー41を傾けた際
に、第三のミラー41の両端に取り付けた保持部44の
治具受け部48が縦方向に長くなるように形成しても良
い。
【0043】さらに、本発明の実施の形態においては、
弾性部材として板バネ47について説明したが、弾性部
材が板バネ47に限定される訳ではなく、弾性部材は、
保持部を支持部に押し付けることができれば良い。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、光が反射
される点を含む主走査方向に平行な直線を中心軸として
ミラーが傾く状態でミラーを保持部により保持すると共
に、保持部を支持部により支持する。これにより、ミラ
ーの取付角度を調整する際に光が反射される点がずれる
のを防止できるため、光路長の変化を抑えることができ
る。また、ミラーの取付角度を調整できるため、副走査
方向の走査線位置のずれを調整することができる。
【0045】請求項2記載の発明によれば、保持部を弾
性部材で支持部に押し付けることにより、ミラーの取付
角度を調整する際に、ミラーを傾けた状態で保持するこ
とができるため、ミラーの取付角度の調整作業が容易に
なる。また、ミラーの取付角度が変化するのを防止でき
るため、ミラーの取付角度を最適な位置で保つことがで
きる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、保持部を取
り付けたミラーの重心が、ミラーが傾いた状態で中心軸
の鉛直真下に位置することにより、保持部が支持部に固
定されていないとき、ミラーが傾いた状態で静止するた
め、ミラーの取付角度の調整が容易になる。また、ミラ
ーの取付角度が変化するのを防止できるため、ミラーの
取付角度を最適な位置で保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の光走査装置の一部を示す
縦断正面図である。
【図2】光走査装置を示す縦断正面図である。
【図3】光走査装置を示す縦断側面図である。
【図4】ミラーの支持構造を示す分解斜視図である。
【図5】ミラーの支持構造を示す斜視図である。
【図6】光走査装置を備えたカラー画像形成装置を示す
縦断正面図である。
【図7】保持部の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
5Y 被走査面 5M 被走査面 5C 被走査面 5B 被走査面 31 光源 32 偏向部 41 ミラー 44 保持部 46 支持部47 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 和則 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テ ック技術研究所内 (72)発明者 里美 真幸 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テ ック技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭64−54061(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/10 G02B 7/198

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から出射される光を偏向して被照射
    面にその光を走査させる偏向部と、前記偏向部により偏
    向された前記光の光路を折り曲げるミラーとを備え、前
    記光を前記偏向部により偏向し、前記光路を前記ミラー
    により折り曲げて前記被走査面に前記光を走査させる光
    走査装置において、一対の円柱部を有し、前記ミラーにおける前記光が反射
    される点を含む主走査方向に平行な直線と一対の前記円
    柱部の中心軸とが一致するように前記ミラーに取り付け
    られた 保持部と、前記円柱部を回転自在に 支持する支持部と、 を備えることを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 ミラーの取付角度を調整可能なように前
    ミラーに取り付けられた保持部が有する円柱部を支持
    部に押し付ける弾性部材を備え、 記保持部が有する円柱部が前記支持部に接着固され
    ることにより前記ミラーの取付角度が定められている
    とを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】 保持部を取り付けたミラーの重心は、前
    記ミラーを傾けた状態で中心軸の鉛直真下に位置するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の光走査装置。
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