JP4651211B2 - 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents
光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4651211B2 JP4651211B2 JP2001081910A JP2001081910A JP4651211B2 JP 4651211 B2 JP4651211 B2 JP 4651211B2 JP 2001081910 A JP2001081910 A JP 2001081910A JP 2001081910 A JP2001081910 A JP 2001081910A JP 4651211 B2 JP4651211 B2 JP 4651211B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scanning
- light
- optical scanning
- optical
- scanned
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Laser Beam Printer (AREA)
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
- Facsimile Heads (AREA)
- Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーザ書き込みの光走査装置及びそれを備えた画像形成装置に係り、より詳細には、同一の偏向手段により同時に偏向される複数のレーザビームにより、被走査面上の走査領域を主走査方向に複数に分割して走査する光走査装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光走査装置は、デジタル複写装置、ファクシミリ装置、およびレーザプリンタ等の画像形成装置に広く使用されている。以下、広幅複写を行う複写装置を例にとって説明する。
従来より、複写装置において大サイズの記録紙等の媒体への光走査記録を可能にするため「広幅光走査装置」の開発が要請されていた。そのため、複写機のレーザ書き込み装置では、被走査面に対する走査幅を拡げる必要がある。しかし、この走査幅を広げるに従って次のよう問題が発生する。
【0003】
I)長尺な被走査面を走査する関係上、光ビームの光路長が長くならざるを得ず、そのため光源である半導体レーザの高パワー化が必要となる。
II)被走査面の走査幅を拡げることは、レンズの大型化やミラーの長尺化につながる。
III)上記I〜IIに伴い書き込みユニットが大型化してしまい、高コストの原因となる。
【0004】
これを解決するため、従来から2組の光走査装置を組合せて、その各光走査装置による走査領域を被走査面上においてつなげ、走査領域を分割して走査する技術が提案されている。
ところが、この分割走査技術では、同一の被走査面を2条の光ビームにより走査するために2組の光走査装置を配置すると、2個のポリゴンミラーを備えることになる。そして、被走査面の主走査方向に垂直な方向(副走査方向)に被走査面が移動すると、2条の光ビームに基づく隣接する走査線の副走査位置を合わせる必要が生ずる。そのため、2個のポリゴンミラーを同期して回転させる機構が必要になる。
しかも、同一の被走査面を2条の光ビームにより走査する場合、隣接する光ビームの走査方向が同じ場合には、副走査方向に被走査面が移動するに当たって、隣接する走査線をつなぎ合わせるための機構も必要となる。
【0005】
このような問題の有効な解決手段として、本出願人は、先に特開2000−187171号公報に開示されている光走査装置を提案した。
この光走査装置は、2つの光源から出射した2条の光ビームを、それぞれ異なる導光手段を介して複数の偏向面を有する共通の偏向手段の異なる偏向面に照射し、その偏向手段の回転によりそれぞれの光ビームを別個に偏向し、各偏向された光ビームを互いに異なる結像手段により同一の被走査面上の異なる領域に導き、被走査面上の走査領域を主走査方向に2分割して走査するように構成している。
【0006】
この場合、被走査面上を走査する2条の光ビームが、同一の偏向手段によって偏向走査されるため、複数の偏向手段を使用する場合のような同期を取る必要がなく、副走査方向の2つの走査線の書き出しのタイミングを容易に揃えることができ、副走査方向の走査線の位置ズレを防止することができる。
また、被走査面上を走査する2つの光ビームを、走査線の継ぎ目を起点として両端部へ向かって互いに逆方向に走査することにより、主走査方向の書き出しタイミングも容易に揃えることができる。
従って、この光走査装置を画像形成装置に適用すれば、書き込み幅の広い高画質な画像を形成することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような広角型の光走査装置にあっても、なお光路長の変動による主走査方向のビーム走査位置の変動という課題が存在する。すなわち、被走査面の主走査方向に対する光ビーム(走査線)の入射角が90度にあたる位置では、走査位置の変化は発生しないが、それ以外の走査位置では光路長の変動に従って走査位置が変化する。
【0008】
そのため、光ビームの入射角が90度以外の位置が、被走査面での主走査線にて隣接した領域とのつなぎ目の場合には、隣接する画素間の位置変動が生ずるため、この光路長の変動に対して高い精度が要求される。
また、被走査面に対して主走査方向に分割して走査する光走査装置は、走査方向が被走査面に対して長手方向となる。このため、被走査面のたわみや偏芯により光路長の変動が発生しやすいという問題もある。このため、光路長の変動を小さくするとか、光路長の変動に従って走査位置を補正するという機構が必要となる。
【0009】
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、被走査面に対して主走査方向に分割して走査する光走査装置において、光路長の変動に対して隣接する走査境界を高精度につなげることができるようにすること、および高画質な広幅の画像を形成できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明による光走査装置は、上記の目的を達成するため、光ビームを出射する光源と、該光源からの光ビームを導光する導光手段と、その導光された光ビームを偏向する複数の偏向面を有する偏向手段と、該偏向手段によって偏向された光ビームを被走査面上に結像させる結像手段とからなる光走査系を3系統備えている。
そして、上記偏向手段は、その3系統の光走査系で共用される単一の偏向手段であり、上記3系統の光走査系の各光源から出射した光ビームを、それぞれ異なる導光手段により上記単一の偏向手段の異なる偏向面に導光して、その偏向手段によってそれぞれ異なる方向に偏向し、その各光ビームをそれぞれ異なる結像手段により同一の被走査面上の走査方向の中央部の領域とその両側部の領域とに個別に結像させ、走査面上の一つの走査領域を3分割して光走査するように、上記3系統の各光走査系を構成する各光学素子を配置している。
【0011】
さらに、上記3系統の各光走査系の光ビームのうち上記走査面上の隣接する領域をそれぞれ走査する2系統の光ビームの走査方向を、隣接する走査始点から互いに遠ざかる方向または隣接する走査終点に互いに近づく方向にする。
また、上記3系統の各光走査系の光ビームによる各走査領域外に、それぞれ上記各走査始点前および走査終点後に各光ビームを検知する走査タイミング検出手段を設けるとよい。
その場合、上記3系統の各光走査系の光ビームのうち走査面上の隣接する領域をそれぞれ走査する2系統の光ビームに対する走査始点前に光ビームを検知する走査タイミング検出手段、または走査終点後に光ビームを検知する走査タイミング検出手段として、同じ走査タイミング検出手段を共用することができる。
【0012】
この発明による画像形成装置は、上記光走査装置と、光導電性の感光体と、その感光体の感光面を上記被走査面として、上記光走査装置による3系統の光走査系の光ビームによってその走査領域を3分割して光走査させることによって静電潜像の書き込みをする書込手段と、その静電潜像をトナー像として可視化する現像手段と、そのトナー像を記録紙上に転写させる転写手段と、その転写したトナー像を記録紙に定着させる定着手段とを備えたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の態様について図面を参照して説明する。
まず、この発明による光走査装置の一実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
図1は、レーザ光による光走査系を3系統備えた光走査装置を示している。そのため、この光走査装置は3個の半導体レーザからなる光源を有し、その各光源から出射した3系統の光ビームに対してそれぞれ異なる導光手段を設けている。
そして、その各導光手段を通した光ビームをそれぞれ異なる偏光面に照射して回転によりそれぞれの光ビームを別個に偏向するための複数の偏光面を有する共通の単一の偏向手段を有する。さらに、この偏向手段によってそれぞれ偏向された3系統の光ビームを同一の被走査面上の異なる領域に導く互いに異なる結像手段を有し、被走査面上の走査領域を主走査方向に3分割して走査する光走査装置となっている。
【0014】
図1において、LD(レーザダイオード)駆動制御装置(図示省略)により駆動されるLDユニット1a、2a、3aは、それぞれ各光走査系の光源として画像信号に応じて変調されたレーザ光を射出する。ここで、このLDユニット1a、2a、3aには、アレー構成となって複数のレーザ光を出射するものや単一のLDと光学素子とを組み合わせて複数のレーザ光を射出するものが含まれる。したがって、各光走査系によるレーザ光は1条ずつとは限らないが、便宜上1条ずつとして説明する。
そのLDユニット1a,2a,3aによって出射されるレーザ光は、コリメートレンズ及びシリンドリカルレンズからなる導光手段を介して偏向手段に入る。すなわち、コリメートレンズ1b、2b、3bでそれぞれ平行光にされ、シリンドリカルレンズ1c、2c、3cを経てそれそれ共用の偏向手段であるポリゴンミラー4の異なる偏向面に入射する。
【0015】
ポリゴンミラー4で偏向・走査された各レーザ光は、結像手段であるfθレンズ1dと1e、2dと2e、3dと3eによってそれぞれ等角速度走査光から等速度走査光にされ,折り返しミラー1f1〜1f4、2f、3fによってそれぞれ被走査体5の被走査面5aの異なる領域に導かれる。
この場合、各光走査系による3条のレーザ光のうち被走査面の両側部(領域2,3)を走査するレーザ光は、折り返しミラー2f又は3fによって折り返されて、被走査面5aを走査するが、被走査面5aの中央部(領域1)を走査するレーザ光は、4個の折り返しミラー1f1〜1f4を経て被走査面5aに導かれる。そして、被走査面5aの両側部のレーザ光の光路長と中央部のレーザ光の光路長とが全て同じ長さになるように、各レンズ及び各折り返しミラーが配置される。
【0016】
また、被走査面5aの各走査領域外にて各レーザ光を検出する手段も備えられている。この手段は、走査タイミングを検出するための手段であり、折り返しミラーと同期検知装置とからなり、各領域1,2,3の走査開始位置と走査終了位置に対応して配置されており、計6個の組み合わせからなる。
すなわち、ポリゴンミラー4によって偏向されたレーザ光は、各走査領域外にある偏向の前端において走査開始前に、折り返しミラー1g、2g、3gのいずれかを経て走査タイミング検出手段である同期検知装置1h、2h、3hのいずれかにそれぞれ入射し、被走査体5の被走査面5a上の各走査毎の走査開始位置が検出される。
【0017】
また、ポリゴンミラー4にて偏向されたレーザ光は、各走査領域外のにある偏向の後端において走査終了後に、折り返しミラー1j、2j、3jのいずれかを経て走査タイミング検出手段である同期検知装置1k、2k、3kのいずれかにそれぞれに入射し、被走査体5の被走査面5a上各走査毎の走査終了位置が検出される。
したがって、この図1に示す例では、被走査面5a上の領域1,2,3において、走査始点及び走査終点が検出されることになる。
こうして、画像処理部からの画像情報に基づいて出射された3条のレーザ光は,被走査体5の被走査面5aの各領域1,2,3を走査することになる。
【0018】
なお、3系統の各光走査系の光ビームのうち走査面5a上の隣接する領域をそれぞれ走査する2系統の光ビームに対する走査始点前に光ビームを検知する走査タイミング検出手段、または走査終点後に光ビームを検知する走査タイミング検出手段として、同じ走査タイミング検出手段を共用することもできる。
図1に示す例では、同期検知装置1hと2hを、同期検知装置1kと3kを、それぞれ共用することができる。
【0019】
図2は、走査位置と光路長の変動とを示す図である。すなわち、この図は広角型の光走査装置における被走査面上への光路長の変動による走査方向の変動具合を図示している。
被走査面に対する光ビームの入射角(走射角という)がαであるとき、被走査面のたわみや偏芯により光路長がΔLだけ変動した場合、ΔLcosαだけ走査方向の外側に走査位置が変動する。また,走射角がβ(≒90度)であるときはcosβ≒0となり光路長の変動に関係なく走査位置は変動しない。
【0020】
そして、被走査面のたわみや偏芯による光路長の変動は,被走査面における走査方向の長さが長くなるに従って発生しやすくなり、被走査体5を両端部で支持する構成である場合には、被走査面の中心部が最もたわみや偏芯が大きくなって、光路長の変動が大きくなる。そのため、被走査面への走査領域を分割する場合には、中心部に近いところで分割するケースが、光路長の変動に対して最も不利な構成となる。
そのため、この実施形態の光走査装置においては、図1に示したように被走査面5aの走査領域を3分割して、中央部の領域1を独立した光走査系のレーザ光で走査するように構成し、そのレーザ光による走射角が垂直若しくはそれに近い角度になるようにすることによって、光路長の変動の影響を少なくしている。そのため、隣接する領域2,3との走査線のつなぎ目に対して高精度な制御を必要としない。
【0021】
また、被走査面5a上の走査によって一直線(1ライン)の画像を形成する場合,各領域1、2、3における隣の領域との境界において、各走査ビームのつなぎ目の走査方向に垂直な方向(被走査面の移動方向である副走査方向)の位置を所定の精度で合わせる必要がある。
そのため、この実施形態の光走査装置では、同一のポリゴンミラー4を各光走査系のレーザ光に共通の偏向手段として用いることにより、偏向手段を共用できるばかりでなく、同時偏向を行うことで必要な同期機能を得ることができ、その際、主走査方向及び副走査方向の走査開始及び走査終了の位置の一致を図ることができる。
【0022】
図3は、図1に示した光走査装置において,副走査方向に移動する被走査面上にて光ビームの主走査の軌跡を平面で示したものである。
この図3に示すように、隣接する3つの走査領域1,2,3におけるレーザ光による主走査方向を、同一始点Aから互いに遠ざかる方向あるいは同一終点Cに向かって互いに近づく方向(対抗方向という)とすることにより,走査始点Aを合わせることにより領域1と領域2において、また走査始点AとDを合わせることにより領域1と領域3において、同一ラインに対する被走査面の移動方向への位置ズレをなくすことができ,走査ライン上でのタイミングの調整もしくは走査位置の調整といった機能を必要としない。
【0023】
このようにして、同一のポリゴンミラーにて3条のレーザ光の同時偏向を行い、各走査領域にて走査始点と終点とを検出することにより、図3に示したように走査始点ADを一致させれば、走査ビームのつなぎ目を高精度に一致させることができ、しかも副走査方向にずれの無い走査が可能になる。
その上、被走査面の走査方向の中央部に被走査面に対してほぼ垂直な走射角のレーザ光を入射させることができるので、被走査面のたわみや偏芯の影響を軽減することができる。
【0024】
ここでさらに、各レーザ光に対する走査タイミング検出手段である受光センサ(同期検知装置)と走査位置の関係について図4によって説明する。レーザ光が受光センサを走査したときに発生するタイミング信号は、走査始点と走査終点とを表す。そして、この走査始点と走査終点とが決まると,走査始点側のタイミング信号から走査終点側のタイミング信号までの画素クロックをカウントすることによって、その間の走査時間を計測することができる。
前述したたわみや偏芯の影響で走査位置が変動するとき、例えば走査位置が延びた場合を考えると、被走査面上では画素が走査方向に延びた状態となる。この場合、受光センサ間の距離が一定であることから、画素クロックが延びた状態に置き換えられるので,走査始点側のタイミング信号から走査終点側のタイミング信号までの画素クロックのカウント値は少なくなる。すなわち、走査時間が短くなる。
【0025】
したがって、この受光センサ間の画素クロックをカウントすることにより、走査位置の変動を検出することが容易にできることになる。なお、受光センサ間のクロック数を正確に検出するためには、例えば画素クロックの立上りを走査始点側の受光センサの受光開始時に同期させるとよい。
こうして、走査位置の変動があった場合、画素クロックのカウント値である走査時間の変動によりそれを検出することができる。
【0026】
そして、このカウント値の検出による走査位置の変動を補正する手段として、画素クロックの周波数を調整する手段を用いることができる。この周波数の調整方法としては、所定の環境において画素クロックのカウントを実施し、まずその値をデフォルトとする。それ以後、画素クロックのカウントを実施したとき、カウント値が大きい場合は画素クロック周波数を低くし、カウント値が小さい場合は画素クロック周波数を高くすることにより、画素クロックのカウント数を常にデフォルトの値になるように制御することができる。すなわち、レーザ光による走査ビームの1画素単位の時間(画素密度)を調整することができる。
上述の走査位置の変動は、感光体ドラム等の被走査体のたわみや偏芯のみならず、fθレンズにプラスチックレンズを用いたような場合には、温度環境等により被走査面上の走査位置が変動することが知られている。そのため、上述した補正方法によれば、レンズ等による影響に基づく走査位置の変動にも対処することができる。
【0027】
次に、このの発明による光走査装置を備えた画像形成装置の一実施形態であるデジタル複写装置について図5によって説明する。
図5は、そのデジタル複写装置の全体機構を示す概略図である。このデジタル複写装置は、スキャナ部と画像形成部とからなる。
装置上部にあるスキャナ部には原稿を載置するコンタクトガラス201が設けられ、その下部を光源(蛍光灯)202と原稿からの光を水平方向へ反射させるミラー203から構成される走行体204が水平移動(副走査方向の移動)可能に配置されている。
【0028】
さらに、ミラー203からの光を順次90度ごとに反射させるためにミラー205及びミラー206からなる走行体207が、走行体204の移動に応じて走行可能なように設けられている。ミラー206の射出光路中にはレンズ208が配設され、その合焦点位置にラインイメージセンサ209が配設されている。
【0029】
このスキャナ部の下側に画像形成部が設けられている。その画像形成部には、ポリゴンミラーによる偏向手段を含むレーザ光発生器211、このレーザ光発生器211からのレーザ光を所定位置に合焦させる光学系212、この光学系212の出力光を反射させるミラー213、このミラー213からのレーザ光が露光される光導電性の感光体ドラム214が存在する。この場合、レーザ光発生器211及び光学系212等によって、上述したこの発明による光走査装置を構成しいている。
そして、感光体ドラム214の感光面を被走査面として、レーザ光発生器211及び光学系212等からなるこの発明による光走査装置による3系統の光走査系の光ビーム(レーザ光)によって、その走査領域を3分割して光走査させることによって、感光面に静電潜像の書き込みをする書込手段を設けている。
【0030】
感光体ドラム214の周囲には、露光の前に感光体ドラムを一様に帯電する帯電チャージャ215、光走査装置による光走査により感光体ドラム214の表面に形成された静電潜像のうち不要な部分を消去するためのLED光発生器210、その静電潜像を黒トナーにより現像する現像装置216、カラートナーにより現像する現像装置217、転写位置へ転写用紙をタイミングを合わせて給紙するレジストローラ219、このレジストローラ219から送り出された転写用紙に対し感光体ドラム214上のトナー像を転写させる転写チャージャ229、用紙の転写が終了した部分を感光体ドラム214から剥離する分離チャージャ230、分離爪231、感光体ドラム214の表面に付着している残留トナーを除去するクリーニングユニット237、クリーニングブレード239がそれぞれ配置されている。
【0031】
さらに、記録紙である転写用紙が多数枚セットされるカセット220、221、222、各々のカセットから一枚だけ用紙を送り出す給紙コロ223、224、225、トナー画像が転写された転写紙を搬送する搬送ユニット232、この搬送ユニット232によって搬送された転写紙に付着しているトナー像を定着させる定着器233、及び両面及び合成コピー時の搬送経路(両面合成切替爪243、反転切替爪244、反転コロ245、ジョガーユニット246等からなる)も設けられている。
【0032】
そして、このデジタル複写装置においては、画像情報に応じてレーザ光発生器211が変調駆動され、光学系212とミラー213を介して予め帯電チャージャ215によって帯電された感光体ドラム214の表面(被走査面)を露光走査し、静電潜像を形成する。この静電潜像は感光体ドラム214の回転に応じて現像装置216、217の位置に到達し、トナーによる現像が行われる。
【0033】
トナー現像による可視像が転写位置に到達するのにタイミングを合わせて、カセット220、221、222のいずれかから送り出されていた用紙がレジストローラ219から給紙され、転写位置において転写チャージャ229により感光体ドラム214上のトナー像が用紙面に転写される。その用紙は、その先端から除電チャージャ230、分離爪231によって剥離され、搬送ユニット232上に送り出される。搬送ユニット232上の用紙は、定着器233に搬入され、熱及び圧力が付与されて、トナー像が紙面上に定着される。
この実施形態のデジタル複写装置は、この発明による光走査装置を使用しているので大型にして、カセット220、221、222にA2,A1,A0等の大サイズの転写用紙を収納できるようにし、その用紙に画像を形成しても高品質な画像が得られる。
る
【0034】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明による光走査装置は、3系統の光走査系による各光ビームを同一の偏向手段を用いて同時に偏向走査して、被走査面の走査方向の走査領域を3分割した各領域を3系統の光ビームによって走査するようにしたので、偏向手段の同期をとる必要がなく、各走査領域の走査タイミングを一致させることができる。また、被走査面の走査方向の中央部への走射角を略垂直にすることができるので、走査位置の変動が軽減され、隣接する領域のつなぎ目に対する高精度な制御機能が必要なくなる。
【0035】
また、各領域での光ビームによる走査方向を前述したの対抗方向にすることにより、副走査方向の走査ずれを少なくすることができる。
さらに、走査タイミング検出手段を設けることにより、その検出タイミング信号によって、各領域の走査始点を一致させることができる。
走査タイミング検出手段によって検出される各領域の走査始点と走査終点との間の走査時間(画素クロックのカウント値)から走査位置の変動を検出でき、走査ビームの画素密度を調整して隣接する領域のつなぎ目の補正をすることができる。
この発明による画像形成装置は、上記光走査装置を使用するため、高画質な広幅の画像を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による光走査装置の一実施形態の構成を光ビームと共に示す構成図である。
【図2】光走査装置における被走査面の変動の説明図である。
【図3】図1に示した光走査装置における走査方向と走査ラインの説明図である。
【図4】この発明による光走査装置におけるタイミング信号と画素クロックのタイムチャートである。
【図5】この発明による画像形成装置の一実施形態を示すデジタル複写装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1a、2a、3a:LDユニット(光源)
4:ポリゴンミラー(偏向手段)
1d、1e、2d、2e、3d、3e:fθレンズ(結像手段)
1f1、1f2、1f3、1f4、2f、3f、1g、2g、3g、1j、2j、3j:折り返しミラー
1h、2h、3h、1k、2k、3k:同期検知装置(受光センサ)
5:被走査体 5a:走査面
Claims (4)
- 光ビームを出射する光源と、該光源からの光ビームを導光する導光手段と、その導光された光ビームを偏向する複数の偏向面を有する偏向手段と、該偏向手段によって偏向された光ビームを被走査面上に結像させる結像手段とからなる光走査系を3系統備え、
前記偏向手段は、前記3系統の光走査系で共用される単一の偏向手段であり、
前記3系統の光走査系の前記各光源から出射した光ビームを、それぞれ異なる導光手段により前記単一の偏向手段の異なる偏向面に導光して、該偏向手段によってそれぞれ異なる方向に偏向し、その各光ビームをそれぞれ異なる結像手段により同一の前記被走査面上の走査方向の中央部の領域とその両側部の領域とに個別に結像させ、該走査面上の一つの走査領域を3分割して光走査するように、前記3系統の各光走査系を構成する各光学素子を配置しており、
前記3系統の各光走査系の光ビームのうち前記走査面上の隣接する領域をそれぞれ走査する2系統の光ビームの走査方向が、隣接する走査始点から互いに遠ざかる方向または隣接する走査終点に互いに近づく方向であることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1記載の光走査装置において、前記3系統の各光走査系の光ビームによる各走査領域外に、それぞれ前記各走査始点前および走査終点後に各光ビームを検知する走査タイミング検出手段を設けたことを特徴とする光走査装置。
- 請求項2記載の光走査装置において、前記3系統の各光走査系の光ビームのうち前記走査面上の隣接する領域をそれぞれ走査する2系統の光ビームに対する走査始点前に光ビームを検知する走査タイミング検出手段、または走査終点後に光ビームを検知する走査タイミング検出手段として、同じ走査タイミング検出手段を共用したことを特徴とする光走査装置。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光走査装置と、光導電性の感光体と、該感光体の感光面を前記被走査面として、前記光走査装置による前記3系統の光走査系の光ビームによってその走査領域を3分割して光走査させることによって静電潜像の書き込みをする書込手段と、その静電潜像をトナー像として可視化する現像手段と、そのトナー像を記録紙上に転写させる転写手段と、その転写したトナー像を記録紙に定着させる定着手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001081910A JP4651211B2 (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001081910A JP4651211B2 (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002277779A JP2002277779A (ja) | 2002-09-25 |
JP4651211B2 true JP4651211B2 (ja) | 2011-03-16 |
Family
ID=18937929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001081910A Expired - Fee Related JP4651211B2 (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4651211B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3287831A1 (en) | 2016-08-24 | 2018-02-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical scanning device and image forming apparatus including the same |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03257416A (ja) * | 1990-03-08 | 1991-11-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光ビーム走査装置 |
JPH09134135A (ja) * | 1995-11-09 | 1997-05-20 | Mitsubishi Electric Corp | レーザ投影表示装置 |
JP2000267027A (ja) * | 1999-03-19 | 2000-09-29 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置および画像形成装置 |
-
2001
- 2001-03-22 JP JP2001081910A patent/JP4651211B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03257416A (ja) * | 1990-03-08 | 1991-11-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光ビーム走査装置 |
JPH09134135A (ja) * | 1995-11-09 | 1997-05-20 | Mitsubishi Electric Corp | レーザ投影表示装置 |
JP2000267027A (ja) * | 1999-03-19 | 2000-09-29 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置および画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002277779A (ja) | 2002-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7936367B2 (en) | Image forming apparatus controlling the output level of the light source | |
JP5050262B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US7505187B2 (en) | Optical scanning unit and image forming apparatus | |
US6469772B1 (en) | Light source unit for optical scanning apparatus used in image forming apparatuses | |
EP1724625B1 (en) | Optical scanning unit and image forming apparatus | |
KR20140103516A (ko) | 회전 다면경, 이를 채용한 광 주사 장치 및 전자 사진 방식의 화상 형성 장치 | |
KR101940294B1 (ko) | 광 주사 장치 및 이를 채용한 화상 형성 장치 | |
JP2004184657A (ja) | 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置 | |
US7502046B2 (en) | Optical scanning unit and image forming apparatus | |
EP1109048A2 (en) | Multi-beam scanning optical system and image forming apparatus using the same | |
US20040036761A1 (en) | Image forming apparatus | |
JP4651211B2 (ja) | 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
US20070200911A1 (en) | Image forming apparatus and image write start position adjusting method for the same | |
JPH10235928A (ja) | 光走査装置および画像形成装置 | |
JP2011257572A (ja) | 光走査装置及び画像形成装置 | |
JP2000180778A (ja) | 光ビーム走査装置 | |
JP2002277787A (ja) | 光走査装置及び画像形成装置 | |
JP4039611B2 (ja) | 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP2010020025A (ja) | 光走査装置及び画像形成装置 | |
JP2543508B2 (ja) | カラ−画像形成装置 | |
JP2003107379A (ja) | マルチビーム走査装置及びそれを用いた画像形成装置 | |
JP2002139688A (ja) | レーザビームスキャナ | |
JP4978958B2 (ja) | 光走査装置および画像形成装置およびカラー画像形成装置 | |
JP2001318327A (ja) | 光ビーム走査装置及び画像形成装置 | |
JP2008139345A (ja) | 光走査光学装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080318 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100901 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100914 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101112 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20101112 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101207 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |