JPH103792A - 半導体記憶装置及び記憶システム - Google Patents

半導体記憶装置及び記憶システム

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JPH103792A
JPH103792A JP30233596A JP30233596A JPH103792A JP H103792 A JPH103792 A JP H103792A JP 30233596 A JP30233596 A JP 30233596A JP 30233596 A JP30233596 A JP 30233596A JP H103792 A JPH103792 A JP H103792A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き込みに要する時間を短縮することができ
る多値記憶の半導体記憶装置の提供。 【解決手段】 “1”〜“4”までの4値をしきい値の
違いで記憶するメモリセルを備えた多値記憶の半導体記
憶装置において、第1の書き込み動作においてメモリセ
ルは、“L”の論理レベルが入力すると“1”状態にな
り、“H”の論理レベルが入力すると“2”状態にな
り、第1の書き込み動作の結果“1”状態であるメモリ
セルは第2の書き込み動作において、“L”の論理レベ
ルが入力すると“1”状態のままになり、“H”の論理
レベルが入力すると“3”状態になり、第1の書き込み
動作の結果“2”状態であるメモリセルは第2の書き込
み動作において、“L”の論理レベルが入力すると
“2”状態のままになり、“H”の論理レベルが入力す
ると“4”状態になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的書き換え可
能な半導体記憶装置及び記憶システムに係わり、特に多
値記憶の半導体記憶装置とこれを具備した記憶システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体記憶装置は、電源を切っ
てもデータが消えない等の利点があるため、近年大幅に
需要が増大している。電気的に一括消去可能な不揮発性
半導体記憶装置であるフラッシュメモリは、2トランジ
スタ型のバイト型不揮発性半導体記憶装置と異なり、1
トランジスタでメモリセルを構成することができる。こ
の結果、メモリセルを小さくすることが可能となり、大
容量の磁気ディスクの代替用途等が期待されている。
【0003】こうしたフラッシュメモリの中でも、特に
高集積化に有利なものとしてNAND型EEPROMが
知られている。これは、例えば次のような構造を有す
る。すなわち、電荷蓄積層となる浮遊ゲートと制御ゲー
トとが積層されたnチャネルFETMOS構造を有する
複数のメモリセルを例えばカラム方向に並べ、これらの
セルのうちの互いに隣り合うセル同士のソースとドレイ
ンを順次直列に接続する。このような接続により、複数
のメモリセルが直列接続された単位セル群(NANDセ
ル)を構成し、こうした単位セル群を一単位としてビッ
ト線に接続する。
【0004】ここで図74(a)、(b)に、NAND
型EEPROMにおける一つのNANDセルの平面図及
び回路図を示す。また図75は、図74に示されるNA
NDセルの縦断面図であり、図75(a)は図74
(a)中のA−A´線断面図、図75(b)は図74
(a)中のB−B´線断面図をそれぞれ示す。
【0005】図示される通り、p型基板11またはn型
基板に形成されたp型ウェル内に素子分離酸化膜12で
囲まれた素子領域が設けられ、この素子領域にNAND
セルが形成される。ここでは、8個のメモリセルM1〜
M8が直列に接続されて一つのNANDセルを構成して
いる。nチャネルFETMOS構造を有する各メモリセ
ルにおいては、p型シリコン半導体基板11上に第1の
ゲート絶縁膜13を介して電荷蓄積層となる浮遊ゲート
14(14−1,14−2,…,14−8)が形成さ
れ、さらにその上に第2のゲート絶縁膜15を介して制
御ゲート16(16−1,16−2,…,16−8)が
積層される。またnチャネルFETMOS構造における
n型拡散層19は、隣接する二つのメモリセルの一方で
はソースとして、他方ではドレインとして共用され、こ
れにより各メモリセルが直列に接続されることになる。
【0006】このようなNANDセルのドレイン側とソ
ース側には、それぞれメモリセルの浮遊ゲート14、制
御ゲート16と同じプロセスによって形成された選択ゲ
ート14−9,16−9及び14−10,16−10が
設けられている。なお、選択ゲート14−9,16−9
及び14−10,16−10は、ともに図示されない所
望部分で1層目と2層目とが導通接続されている。ま
た、こうして素子形成されたp型シリコン半導体基板1
1の上方は、層間絶縁膜17により覆われている。この
層間絶縁膜17の上にビット線18が配設されており、
ビット線18はNANDセルの一端のドレイン側n型拡
散層19にコンタクトさせられている。すなわちNAN
Dセルのドレイン側は、選択ゲート14−9,16−9
を介してビット線18に接続される。さらにNANDセ
ルのソース側は、選択ゲート14−10,16−10を
介してソース線となるn型拡散層19が形成されてお
り、ソース線は例えば行方向においてビット線64本当
り1箇所設けられたコンタクト部で、基準電位配線とコ
ンタクトする。
【0007】一方、行方向に並ぶ複数のNANDセルの
同一行の制御ゲート14は共通に接続され、行方向に走
る制御ゲート線CG1,CG2,…,CG8として配設
されており、これら制御ゲート線はいわゆるワード線と
なっている。すなわち各メモリセルの制御ゲート14
は、それぞれロウ方向に配設されたワード線に接続され
ている。また、選択ゲート14−9,16−9及び14
−10,16−10も、それぞれ行方向に走る選択ゲー
ト線SG1,SG2として配設されている。
【0008】さらに図76に、NANDセルのメモリセ
ルアレイの回路図を示す。図76に示される通り、制御
ゲート線CG1,CG2,…,CG8及び選択ゲート線
SG1,SG2は、行方向に連続的に配設される。通常
1本の制御ゲート線、すなわちワード線と共通接続され
るメモリセル群がページ(1ページ)を形成し、1組の
ドレイン側選択ゲート線(選択ゲート14−9,16−
9)及びソース側選択ゲート線(選択ゲート14−1
0,16−10)で挟まれたこのページの集合を、通常
NANDブロック(1NANDブロック)またはブロッ
ク(1ブロック)と呼ぶ。このとき、1ページは例えば
256バイト(256×8)個のメモリセルから構成さ
れ、1ページ分のメモリセルはほぼ同時に書き込みが行
なわれる。また、1ブロックは例えば2048バイト
(2048×8)個のメモリセルから構成され、1ブロ
ック分のメモリセルはほぼ同時に消去される。
【0009】以下、上述したようなNAND型EEPR
OMの動作について説明する。まずデータの書き込みに
関しては、一般にビット線から遠い方のメモリセルから
順に行なわれる。具体的には、選択されたメモリセルの
制御ゲートには昇圧された書き込み電圧Vpp(=20V
程度)を印加する一方、他の非選択メモリセルの制御ゲ
ート及び第1の選択ゲートにはそれぞれ中間電位(=1
0V程度)を印加する。さらにビット線には、データに
応じて0V(“0”書き込み)又は中間電位(“1”書
き込み)を印加する。こうして、ビット線の電位は選択
されたメモリセルに伝達される。従ってデータが“0”
のときは、選択されたメモリセルで浮遊ゲートと基板と
の間に高電圧が加わり、基板から浮遊ゲートに電子がト
ンネル注入され、メモリセルのトランジスタのしきい値
電圧が正方向にシフトする。逆に、データが“1”のと
きはしきい値電圧は変化しない。
【0010】一方データ消去は、ブロック単位でほぼ同
時に行なわれる。すなわち、消去を行なうブロック内の
全ての制御ゲート及び選択ゲートを0Vとし、p型基板
又はn型基板及びこのn型基板に形成されたp型ウェル
に、昇圧された昇圧電位VppE (=20V程度)を印加
する。また、消去を行なわないブロック内の制御ゲート
及び選択ゲートには、上述したような昇圧電位VppE を
印加する。これにより、消去が行なわれるブロックのメ
モリセルにおいて浮遊ゲートに蓄積されていた電子がp
型基板又はn型基板p型ウェルに放出され、トランジス
タのしきい値電圧が負の方向にシフトする。
【0011】さらにデータの読み出し動作については、
ビット線をプリチャージした後ビット線をフローティン
グとし、選択されたメモリセルの制御ゲートを0V、そ
れ以外のメモリセルの制御ゲート及び選択ゲートを電源
電圧Vcc(例えば3V)、ソース線を0Vとしたうえ
で、選択されたメモリセルで電流が流れるか否かをビッ
ト線に検出することで行なわれる。すなわち、選択され
たメモリセルに書き込まれたデータが“0”(メモリセ
ルのトランジスタのしきい値電圧Vth>0)ならば、ト
ランジスタはオフになるのでビット線はプリチャージ電
位を保つが、“1”(メモリセルのトランジスタのしき
い値電圧Vth<0)であれば、メモリセルは“ON”し
てビット線はプリチャージ電位からΔVだけ電位が下が
る。従って、こうしたビット線電位をセンスアンプで検
出することにより、メモリセルのデータを読み出すこと
ができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなNAND型EEPROMにおいても、いまだコスト
パフォーマンスの点では磁気ディスクとの隔たりは大き
く、さらなる大容量化を進めてビット単価を低減するこ
と等が強く要望されている。このため最近になって、N
AND型EEPROM等の電気的書き換え可能な不揮発
性半導体記憶装置に対し、一つのメモリセルに3値以上
の情報を記憶させる多値記憶技術が提案されている(例
えば特開平7−93979号公報)。
【0013】ここで、一つのメモリセルに4値の情報を
記憶させる4値セルを例にとり、その基本動作について
説明する。まず図77は、4値セルについてメモリセル
のトランジスタのしきい値電圧と4値データとの関係を
示す特性図である。図示される通り、4値セルにおいて
データ“1”の状態は、消去後の状態と同じで例えば負
のしきい値を持つ。これに対し、データ“2”の状態は
例えば0.5〜0.8V、データ“3”の状態は例えば
1.5〜1.8V、データ“4”の状態は例えば2.5
〜2.8Vのしきい値を持つ。
【0014】従って、メモリセルの制御ゲートに図77
に示されるような読み出し電圧VCG3R を印加したとき
に、メモリセルのトランジスタが“ON”か“OFF”
かで、メモリセルのデータが「“1”,“2”のいずれ
かか、あるいは“3”,“4”のいずれかか」を検出で
き、続いて読み出し電圧VCG4R 、VCG2R を印加すること
で、メモリセルのデータを完全に検出できる。このとき
読み出し電圧VCG2R 、VCG 3R、VCG4R は、例えばそれぞ
れ0V、1V、2Vに設定されればよい。
【0015】また、図77中のVCG2V 、VCG3V 、VCG4V
はベリファイ電圧を表し、データ書き込み時には、これ
らベリファイ電圧を制御ゲートに印加してメモリセルの
状態を検知し、充分に書き込みが行なわれたか否かをチ
ェックする。ここでのベリファイ電圧VCG2V 、VCG3V 、
VCG4V は、例えばそれぞれ0.5V、1.5V、2.5
Vとされる。
【0016】一方、図78は4値セルに対する書き込み
動作の一例を示す特性図であり、図79はこうした書き
込みを1ページ分のメモリセルに対して行なう場合につ
き、書き込みデータと書き込み先のメモリセルとの対応
を示す概念図である。すなわち、これまでの一般的な4
値セルへの書き込み動作においては、図79に示される
通り外部から入力された書き込みデータが、先頭アドレ
スからA0 ,A1 はメモリセルMC1に、次のA2 ,A
3 はメモリセルMC2に、さらにその次のA4,A5 は
メモリセルMC3にといった具合に順次割り当てられ、
このようにそれぞれ割り当てられた2ビットのアドレス
を基に、各メモリセルにデータが書き込まれる。
【0017】具体的に、例えばメモリセルMC1に関し
ては、A0 ,A1 のデータをメモリセルMC1と対応す
るデータ回路に一時記憶したうえで、これらの書き込み
データを基に図78に示されるような書き込みが行なわ
れる。同様に他のメモリセルMC2〜128について
も、A2 〜A255 のデータに応じた“2”書き込み、
“3”書き込み又は“4”書き込みが行なわれるか、あ
るいは消去状態(非書き込み状態)“1”が保持され
る。
【0018】しかしながらこうした書き込み動作では、
2値セルの“0”書き込みに相当する“2”書き込みに
比べ“3”書き込みに要する時間が長くなり、さらに
“4”書き込みについては一段と長い時間を要する。ま
た、これらのデータが充分に書き込まれたか否かをチェ
ックするうえでも、“2”書き込み、“3”書き込み及
び“4”書き込みのそれぞれに対し個別にチェックを行
なう必要があり、書き込み動作に引き続いて行なわれる
ベリファイリードの動作に関してもその長時間化は避け
られない。従って、上述した通りほぼ同時に書き込みが
行なわれる1ページ分のメモリセル全部に充分データが
書き込まれるまでの時間が増大し、換言すればこのよう
なページ書き込みに要する時間で通常定義される書き込
み時間が長くなるという問題点がある。
【0019】さらに、NAND型EEPROM等の電気
的書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置では、電荷蓄
積層としての浮遊ゲートに蓄積されていた電子のリーク
に起因するデータの破壊が問題となることがあるが、多
値記憶の半導体記憶装置はこうしたデータの破壊が発生
しやすく、実用化に当ってさらなる信頼性の向上が求め
られている。すなわち、多値記憶の半導体記憶装置に対
し特にしきい値レベルの高いデータがメモリセルに書き
込まれた場合、基板及び浮遊ゲート間の電界が強いこと
から浮遊ゲート中の蓄積電荷の基板へのリークが増大す
る傾向がある。しかも多値記憶の半導体記憶装置におい
ては、メモリセルに書き込まれる各データ間の状態差が
小さく設定されることが多く、蓄積電荷のリークによる
しきい値レベルの変動がわずかでもデータの破壊が生じ
てしまう。
【0020】上述したように従来の多値記憶の半導体記
憶装置は、2値のものに比べ書き込み時間が長いことに
加え信頼性が充分ではないため、いまだ実用化には至っ
ていない。本発明はこのような事情を考慮して成された
もので、その目的とするところは、書き込み時間が短縮
され、さらには信頼性の向上が可能となる多値記憶の半
導体記憶装置と、こうした半導体記憶装置を具備した記
憶システムを提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成を採用している。 (1)“1”状態は第1のしきい値レベルを有し、
“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”状態
は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iはn以
下の自然数であり、nは3以上の自然数)は第iのしき
い値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセルを
備えた半導体記憶装置において、メモリセルが“1”状
態,“2”状態,…,“m−1”状態,“m”状態(m
は2以上の自然数)のいずれかを保持する場合に、メモ
リセルの外部から入力する書き込みデータとメモリセル
が保持するデータに基づいて、前記メモリセルを“1”
状態,“2”状態,…,“k−1”状態,“k”状態
(kはmより大きい自然数)のいずれかにすることを特
徴とする。
【0022】(2)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは3以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルと、前記メモリセルにバイアスを供給して所望
のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値をシフトさ
せる書き込み手段と、前記メモリセルに所定時間バイア
スが供給された毎に、所望のしきい値レベル間でメモリ
セルのしきい値がシフトしたか否かを検出して、しきい
値がシフトするまで前記書き込み手段による前記メモリ
セルへのバイアスの供給を繰り返させるベリファイ手段
とを備え、前記書き込み手段による前記メモリセルへの
バイアスの供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバ
イアス値が段階的に増加する半導体記憶装置において、
メモリセルが“1”状態のしきい値レベルである場合
に、メモリセルの外部から入力する書き込みデータに基
づいて、前記メモリセルを“1”状態,“2”状態,
…,“m−1”状態,“m”状態(mは2以上の自然
数)のいずれかのしきい値レベルにする第1の書き込み
モードと、メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,
“m−1”状態,“m”状態のいずれかのしきい値レベ
ルである場合に、メモリセルの外部から入力する書き込
みデータとメモリセルのしきい値レベルに基づいて、前
記メモリセルを“1”状態,“2”状態,…,“k−
1”状態,“k”状態(kはmより大きい自然数)のい
ずれかのしきい値レベルにする第2の書き込みモードと
を有し、前記第1の書き込みモードにおける前記バイア
ス値の増加幅をΔVpp1 、前記第2の書き込みモードに
おける前記バイアス値の増加幅をΔVpp2 としたとき、
ΔVpp1 <ΔVpp2 の関係を満足することを特徴とす
る。
【0023】(3)(1)、(2)において、“1”状
態が消去状態であり、“2”状態,“3”状態,…,
“m−1”状態,“m”状態のしきい値分布幅が“m+
1”状態,“m+2”状態,…,“k−1”状態,
“k”状態のしきい値分布幅よりも狭いことを特徴とす
る。
【0024】(4)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルを備えた半導体記憶装置において、メモリセル
が“1”状態,“2”状態,…,“2m-1 −1”状態,
“2m-1 ”状態(mはn=2m を満たす自然数)のいず
れかを保持する場合に、メモリセルの外部から入力する
書き込みデータとメモリセルが保持するデータに基づい
て、前記メモリセルを“1”状態,“2”状態,…,
“2m −1”状態,“2m ”状態のいずれかにすること
を特徴とする。
【0025】(5)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルと、前記メモリセルにバイアスを供給して所望
のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値をシフトさ
せる書き込み手段と、前記メモリセルに所定時間バイア
スが供給された毎に、所望のしきい値レベル間でメモリ
セルのしきい値がシフトしたか否かを検出して、しきい
値がシフトするまで前記書き込み手段による前記メモリ
セルへのバイアスの供給を繰り返させるベリファイ手段
とを備え、前記書き込み手段による前記メモリセルへの
バイアスの供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバ
イアス値が段階的に増加する半導体記憶装置において、
メモリセルが“1”状態のしきい値レベルである場合
に、メモリセルの外部から入力する書き込みデータに基
づいて、前記メモリセルを“1”状態又は“2”状態の
いずれかのしきい値レベルにする第1の書き込みモード
と、メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“2
m-1 −1”状態,“2m-1 ”状態(mはn=2m を満た
す自然数)のいずれかのしきい値レベルである場合に、
メモリセルの外部から入力する書き込みデータとメモリ
セルのしきい値レベルに基づいて、前記メモリセルを
“1”状態,“2”状態,…,“2m −1”状態,“2
m ”状態のいずれかのしきい値レベルにする第mの書き
込みモードとを有し、前記第1の書き込みモードにおけ
る前記バイアス値の増加幅をΔVpp1 、前記第mの書き
込みモードにおける前記バイアス値の増加幅をΔVppm
としたとき、ΔVpp1 <ΔVppm の関係を満足すること
を特徴とする。
【0026】(6)(5)において、“2”状態のしき
い値分布幅が“2m-1 +1”状態,“2m-1 +2”状
態,…,“2m −1”状態,“2m ”状態のしきい値分
布幅よりも狭いことを特徴とする。 (7)(4)、(5)において、“1”状態が消去状態
であり、“2”状態,“3”状態,…,“2m-1 −1”
状態,“2m-1 ”状態のしきい値分布幅が“2m-1
1”状態,“2m-1 +2”状態,…,“2m −1”状
態,“2m ”状態のしきい値分布幅よりも狭いことを特
徴とする。
【0027】(8)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルを備えた半導体記憶装置において、メモリセル
が“1”状態又は“2”状態を保持する場合に、メモリ
セルの外部から入力する書き込みデータとメモリセルが
保持するデータに基づいて、前記メモリセルを“1”状
態,“2”状態,“3”状態又は“4”状態にすること
を特徴とする。
【0028】(9)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは3以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルと、前記メモリセルにバイアスを供給して所望
のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値をシフトさ
せる書き込み手段と、前記メモリセルに所定時間バイア
スが供給された毎に、所望のしきい値レベル間でメモリ
セルのしきい値がシフトしたか否かを検出して、しきい
値がシフトするまで前記書き込み手段による前記メモリ
セルへのバイアスの供給を繰り返させるベリファイ手段
とを備え、前記書き込み手段による前記メモリセルへの
バイアスの供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバ
イアス値が段階的に増加する半導体記憶装置において、
メモリセルが“1”状態のしきい値レベルである場合
に、メモリセルの外部から入力する書き込みデータに基
づいて、前記メモリセルを“1”状態又は“2”状態の
いずれかのしきい値レベルにする第1の書き込みモード
と、メモリセルが“1”状態又は“2”状態のしきい値
レベルである場合に、メモリセルの外部から入力する書
き込みデータとメモリセルのしきい値レベルに基づい
て、前記メモリセルを“1”状態,“2”状態,“3”
状態又は“4”状態のいずれかのしきい値レベルにする
第2の書き込みモードとを有し、前記第1の書き込みモ
ードにおける前記バイアス値の増加幅をΔVpp1 、前記
第2の書き込みモードにおける前記バイアス値の増加幅
をΔVpp2 としたとき、ΔVpp1 <ΔVpp2 の関係を満
足することを特徴とする。
【0029】(10)(8)、(9)において、“1”状
態が消去状態であり、“2”状態のしきい値分布幅が
“3”状態及び“4”状態のしきい値分布幅よりも狭い
ことを特徴とする。
【0030】(11)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルを備えた半導体記憶装置において、メモリセル
が“1”状態,“2”状態,…,“r−1”状態,
“r”状態(rは2以上の自然数)のいずれかを保持す
る場合に、メモリセルの外部から入力する書き込みデー
タとメモリセルが保持するデータに基づいて、前記メモ
リセルを“1”状態,“2”状態,…,“s−1”状
態,“s”状態(sはrより大きい自然数)のいずれか
にし、メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“s
−1”状態,“s”状態のいずれかを保持する場合に、
メモリセルの外部から入力する書き込みデータとメモリ
セルが保持するデータに基づいて、前記メモリセルを
“1”状態,“2”状態,…,“t−1”状態,“t”
状態(tはsより大きい自然数)のいずれかにすること
を特徴とする。
【0031】(12)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルと、前記メモリセルにバイアスを供給して所望
のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値をシフトさ
せる書き込み手段と、前記メモリセルに所定時間バイア
スが供給された毎に、所望のしきい値レベル間でメモリ
セルのしきい値がシフトしたか否かを検出して、しきい
値がシフトするまで前記書き込み手段による前記メモリ
セルへのバイアスの供給を繰り返させるベリファイ手段
とを備え、前記書き込み手段による前記メモリセルへの
バイアスの供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバ
イアス値が段階的に増加する半導体記憶装置において、
メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“r−1”
状態,“r”状態(rは2以上の自然数)のいずれかの
しきい値レベルである場合に、メモリセルの外部から入
力する書き込みデータとメモリセルのしきい値レベルに
基づいて、前記メモリセルを“1”状態,“2”状態,
…,“s−1”状態,“s”状態(sはrより大きい自
然数)のいずれかのしきい値レベルにする第j(jは2
以上の自然数)の書き込みモードと、メモリセルが
“1”状態,“2”状態,…,“s−1”状態,“s”
状態のいずれかのしきい値レベルである場合に、メモリ
セルの外部から入力する書き込みデータとメモリセルの
しきい値レベルに基づいて、前記メモリセルを“1”状
態,“2”状態,…,“t−1”状態,“t”状態(t
はsより大きい自然数)のいずれかのしきい値レベルに
する第j+1の書き込みモードとを有し、前記第jの書
き込みモードにおける前記バイアス値の増加幅をΔVpp
j 、前記第j +1の書き込みモードにおける前記バイア
ス値の増加幅をΔVpp(j+1) としたとき、ΔVppj <Δ
Vpp(j+1) の関係を満足することを特徴とする。
【0032】(13)(11)、(12)において、“r+
1”状態,“r+2”状態,…,“s−1”状態,
“s”状態のしきい値分布幅が“s+1”状態,“s+
2”状態,…,“t−1”状態,“t”状態のしきい値
分布幅よりも狭いことを特徴とする。 (14)(11)〜(13)において、“1”状態が消去状態
であり、“2”状態,“3”状態,…,“r−1”状
態,“r”状態のしきい値分布幅が“r+1”状態,
“r+2”状態,…,“s−1”状態,“s”状態のし
きい値分布幅よりも狭いことを特徴とする。
【0033】(15)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルを備えた半導体記憶装置において、メモリセル
が“1”状態,“2”状態,…,“2k-1 −1”状態,
“2k-1 ”状態(kは2以上の自然数)のいずれかを保
持する場合に、メモリセルの外部から入力する書き込み
データとメモリセルが保持するデータに基づいて、前記
メモリセルを“1”状態,“2”状態,…,“2k
1”状態,“2k ”状態のいずれかにし、メモリセルが
“1”状態,“2”状態,…,“2k −1”状態,“2
k ”状態のいずれかを保持する場合に、メモリセルの外
部から入力する書き込みデータとメモリセルが保持する
データに基づいて、前記メモリセルを“1”状態,
“2”状態,…,“2k+1 −1”状態,“2k+1 ”状態
のいずれかにすることを特徴とする。
【0034】(16)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルと、前記メモリセルにバイアスを供給して所望
のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値をシフトさ
せる書き込み手段と、前記メモリセルに所定時間バイア
スが供給された毎に、所望のしきい値レベル間でメモリ
セルのしきい値がシフトしたか否かを検出して、しきい
値がシフトするまで前記書き込み手段による前記メモリ
セルへのバイアスの供給を繰り返させるベリファイ手段
とを備え、前記書き込み手段による前記メモリセルへの
バイアスの供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバ
イアス値が段階的に増加する半導体記憶装置において、
メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“2k-1
1”状態,“2k-1 ”状態(kは2以上の自然数)のい
ずれかのしきい値レベルである場合に、メモリセルの外
部から入力する書き込みデータとメモリセルのしきい値
レベルに基づいて、前記メモリセルを“1”状態,
“2”状態,…,“2k −1”状態,“2k ”状態のい
ずれかのしきい値レベルにする第kの書き込みモード
と、メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“2k
−1”状態,“2k ”状態のいずれかのしきい値レベル
である場合に、メモリセルの外部から入力する書き込み
データとメモリセルのしきい値レベルに基づいて、前記
メモリセルを“1”状態,“2”状態,…,“2k+1
1”状態,“2k+1 ”状態のいずれかのしきい値レベル
にする第k+1の書き込みモードとを有し、前記第kの
書き込みモードにおける前記バイアス値の増加幅をΔV
ppk 、前記第k+1の書き込みモードにおける前記バイ
アス値の増加幅をΔVpp(k+1) としたとき、ΔVppk <
ΔVpp(k+1) の関係を満足することを特徴とする。
【0035】(17)(15)(16)において、“2k-1
1”状態,“2k-1 +2”状態,…,“2k −1”状
態,“2k ”状態のしきい値分布幅が“2k +1”状
態,“2k+2”状態,…,“2k+1 −1”状態,“2
k+1 ”状態のしきい値分布幅よりも狭いことを特徴とす
る。 (18)(15)〜(17)において、“1”状態が消去状態
であり、“2”状態,“3”状態,…,“2k-1 −1”
状態,“2k-1 ”状態のしきい値分布幅が“2k-1
1”状態,“2k-1 +2”状態,…,“2k −1”状
態,“2k ”状態のしきい値分布幅よりも狭いことを特
徴とする。
【0036】(19)(15)〜(18)において、“1”状
態が消去状態であり、“2”状態のしきい値分布幅が
“3”状態,“4”状態,…,“2k-1 −1”状態,
“2k-1 ”状態のしきい値分布幅よりも狭いことを特徴
とする。
【0037】(20)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは3以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルを備えた半導体記憶装置において、第1の書き
込み動作に際しメモリセルは、第1の論理レベルが入力
すると“1”状態になり、第2の論理レベルが入力する
と“2”状態になり、第k−1(kは2以上の自然数)
の書き込み動作の結果“A”状態であるメモリセルは第
kの書き込み動作に際し、第2k−1の論理レベルが入
力すると“A”状態になり、第2kの論理レベルが入力
すると“A+2k-1 ”状態になることを特徴とする。
【0038】(21)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは3以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルと、前記メモリセルにバイアスを供給して所望
のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値をシフトさ
せる書き込み手段と、前記メモリセルに所定時間バイア
スが供給された毎に、所望のしきい値レベル間でメモリ
セルのしきい値がシフトしたか否かを検出して、しきい
値がシフトするまで前記書き込み手段による前記メモリ
セルへのバイアスの供給を繰り返させるベリファイ手段
とを備え、前記書き込み手段による前記メモリセルへの
バイアスの供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバ
イアス値が段階的に増加する半導体記憶装置において、
第1の書き込み動作に際しメモリセルは、第1の論理レ
ベルが入力すると“1”状態になり、第2の論理レベル
が入力すると“2”状態になり、第k−1(kは2以上
の自然数)の書き込み動作の結果“A”状態であるメモ
リセルは第kの書き込み動作に際し、第2k−1の論理
レベルが入力すると“A”状態になり、第2kの論理レ
ベルが入力すると“A+2k-1 ”状態になり、前記第1
の書き込み動作を行なう第1の書き込みモードにおける
前記バイアス値の増加幅をΔVpp1 、前記第kの書き込
み動作を行なう第kの書き込みモードにおける前記バイ
アス値の増加幅をΔVppk としたとき、ΔVpp1 <ΔV
ppk の関係を満足することを特徴とする。
【0039】(22)(20)、(21)において、“1”状
態が消去状態であり、“2”状態のしきい値分布幅が
“A+2k-1 ”状態のしきい値分布幅よりも狭いことを
特徴とする。 (23)(20)、(21)において、“A”状態のしきい値
分布幅が“A+2k-1 ”状態のしきい値分布幅よりも狭
いことを特徴とする。
【0040】(24)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルを備えた半導体記憶装置において、第1の書き
込み動作に際しメモリセルは、第1の論理レベルが入力
すると“1”状態になり、第2の論理レベルが入力する
と“2”状態になり、第1の書き込み動作の結果“1”
状態であるメモリセルは第2の書き込み動作に際し、第
3の論理レベルが入力すると“1”状態になり、第4の
論理レベルが入力すると“3”状態になり、第1の書き
込み動作の結果“2”状態であるメモリセルは第2の書
き込み動作に際し、第3の論理レベルが入力すると
“2”状態になり、第4の論理レベルが入力すると
“4”状態になることを特徴とする。
【0041】(25)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルと、前記メモリセルにバイアスを供給して所望
のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値をシフトさ
せる書き込み手段と、前記メモリセルに所定時間バイア
スが供給された毎に、所望のしきい値レベル間でメモリ
セルのしきい値がシフトしたか否かを検出して、しきい
値がシフトするまで前記書き込み手段による前記メモリ
セルへのバイアスの供給を繰り返させるベリファイ手段
とを備え、前記書き込み手段による前記メモリセルへの
バイアスの供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバ
イアス値が段階的に増加する半導体記憶装置において、
第1の書き込み動作に際しメモリセルは、第1の論理レ
ベルが入力すると“1”状態になり、第2の論理レベル
が入力すると“2”状態になり、第1の書き込み動作の
結果“1”状態であるメモリセルは第2の書き込み動作
に際し、第3の論理レベルが入力すると“1”状態にな
り、第4の論理レベルが入力すると“3”状態になり、
第1の書き込み動作の結果“2”状態であるメモリセル
は第2の書き込み動作に際し、第3の論理レベルが入力
すると“2”状態になり、第4の論理レベルが入力する
と“4”状態になり、前記第1の書き込み動作を行なう
第1の書き込みモードにおける前記バイアス値の増加幅
をΔVpp1、前記第2の書き込み動作を行なう第2の書
き込みモードにおける前記バイアス値の増加幅をΔVpp
2 としたとき、ΔVpp1 <ΔVpp2 の関係を満足するこ
とを特徴とする。
【0042】(26)(24)、(25)において、“1”状
態が消去状態であり、“2”状態のしきい値分布幅が
“3”状態及び“4”状態のしきい値分布幅よりも狭い
ことを特徴とする。 (27)(24)〜(26)において、前記第3のしきい値レ
ベルが第2のしきい値レベルより大きいことを特徴とす
る。 (28)(27)において、“3”状態のしきい値分布と
“4”状態のしきい値分布の間の電圧差が、“2”状態
のしきい値分布と“3”状態のしきい値分布の間の電圧
差と等しいことを特徴とする。 (29)(27)において、“3”状態のしきい値分布と
“4”状態のしきい値分布の間の電圧差が、“2”状態
のしきい値分布と“3”状態のしきい値分布の間の電圧
差より大きいことを特徴とする。 (30)(24)〜(26)において、前記第3のしきい値レ
ベルが第2のしきい値レベルより小さいことを特徴とす
る。
【0043】(31)(30)において、“2”状態のしき
い値分布と“4”状態のしきい値分布の間の電圧差が、
“3”状態のしきい値分布と“2”状態のしきい値分布
の間の電圧差と等しいことを特徴とする。 (32)(30)において、“2”状態のしきい値分布と
“4”状態のしきい値分布の間の電圧差が、“3”状態
のしきい値分布と“2”状態のしきい値分布の間の電圧
差より大きいことを特徴とする。 (33)“1”状態は第1のしきい値レベルを有し、
“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”状態
は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iはn以
下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iのしき
い値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセルを
備えた半導体記憶装置において、第1の書き込み動作に
際しメモリセルは、第1の論理レベルが入力すると
“1”状態になり、第2の論理レベルが入力すると
“2”状態になり、第1の書き込み動作の結果“1”状
態であるメモリセルは、第2の書き込み動作に際し、第
3の論理レベルが入力すると、メモリセルに保持する
“1”データと第3の論理レベルに基づいて“1”状態
になり、第4の論理レベルが入力すると、メモリセルに
保持する“1”データと第4の論理レベルに基づいて
“3”状態になり、第1の書き込み動作の結果“2”状
態であるメモリセルは、第2の書き込み動作に際し、第
3の論理レベルが入力すると、メモリセルに保持する
“2”データと第3の論理レベルに基づいて“2”状態
になり、第4の論理レベルが入力すると、メモリセルに
保持する“2”データと第4の論理レベルに基づいて
“4”状態になることを特徴とする。
【0044】(34)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルと、前記メモリセルの書き込みデータを保持す
るデータ回路とを備えた半導体記憶装置において、第1
の書き込み動作に際しメモリセルは、データ回路に保持
する第1の書き込みデータに応じて、書き込みデータが
第1の論理レベルの場合には“1”状態になり、書き込
みデータが第2の論理レベルの場合には“2”状態にな
り、次いで、前記データ回路がメモリセルの外部から入
力する第2の書き込みデータ及び、前記メモリセルから
読み出されたデータを保持した後に、メモリセルが
“1”状態でありかつ第2の書き込みデータが第3の論
理レベルであると前記データ回路が保持する場合、前記
メモリセルは“1”状態になり、メモリセルが“1”状
態でありかつ第2の書き込みデータが第4の論理レベル
であると前記データ回路が保持する場合、前記メモリセ
ルは“3”状態になり、メモリセルが“2”状態であり
かつ第2の書き込みデータが第3の論理レベルであると
前記データ回路が保持する場合、前記メモリセルは
“2”状態になり、メモリセルが“2”状態でありかつ
第2の書き込みデータが第4の論理レベルであると前記
データ回路が保持する場合、前記メモリセルは“4”状
態になることを特徴とする。
【0045】(35)(24)〜(34)において、第1の論
理レベルと第3の論理レベルが等しく、第2の論理レベ
ルと第4の論理レベルが等しいことを特徴とする。 (36)“1”状態は第1のしきい値レベルを有し、
“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”状態
は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iはn以
下の自然数であり、nは3以上の自然数)は第iのしき
い値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセル
と、前記メモリセルの書き込みデータを保持するデータ
回路とを備えた半導体記憶装置において、メモリセルが
“1”状態,“2”状態,…,“m−1”状態,“m”
状態(mは2以上の自然数)を保持する場合に、データ
回路がメモリセルの外部から入力する書き込みデータ及
び、前記メモリセルから読み出されたデータを保持した
後に、前記データ回路に保持したデータを基に、前記メ
モリセルを“1”状態,“2”状態,…,“k−1”状
態,“k”状態(kはmより大きい自然数)にすること
を特徴とする。
【0046】(37)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは3以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルと、前記メモリセルの書き込みデータを保持す
るデータ回路と、前記メモリセルにバイアスを供給して
所望のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値をシフ
トさせる書き込み手段と、前記メモリセルに所定時間バ
イアスが供給された毎に、所望のしきい値レベル間でメ
モリセルのしきい値がシフトしたか否かを検出して、し
きい値がシフトするまで前記書き込み手段による前記メ
モリセルへのバイアスの供給を繰り返させるベリファイ
手段とを備え、前記書き込み手段による前記メモリセル
へのバイアスの供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じ
てバイアス値が段階的に増加する半導体記憶装置におい
て、メモリセルが“1”状態のしきい値レベルである場
合に、データ回路がメモリセルの外部から入力する書き
込みデータを保持した後に、前記データ回路に保持した
データを基に、前記メモリセルを“1”状態,“2”状
態,…,“m−1”状態,“m”状態(mは2以上の自
然数)のいずれかのしきい値レベルにする第1の書き込
みモードと、メモリセルが“1”状態,“2”状態,
…,“m−1”状態,“m”状態のいずれかのしきい値
レベルである場合に、データ回路がメモリセルの外部か
ら入力する書き込みデータ及び、前記メモリセルから読
み出されたデータを保持した後に、前記データ回路に保
持したデータを基に、前記メモリセルを“1”状態,
“2”状態,…,“k−1”状態,“k”状態(kはm
より大きい自然数)のいずれかのしきい値レベルにする
第2の書き込みモードとを有し、前記第1の書き込みモ
ードにおける前記バイアス値の増加幅をΔVpp1 、前記
第2の書き込みモードにおける前記バイアス値の増加幅
をΔVpp2 としたとき、ΔVpp1 <ΔVpp2 の関係を満
足することを特徴とする。
【0047】(38)(36)、(37)において、“1”状
態が消去状態であり、“2”状態,“3”状態,…,
“m−1”状態,“m”状態のしきい値分布幅が“m+
1”状態,“m+2”状態,…,“k−1”状態,
“k”状態のしきい値分布幅よりも狭いことを特徴とす
る。
【0048】(39)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルと、前記メモリセルの書き込みデータを保持す
るデータ回路とを備えた半導体記憶装置において、メモ
リセルが“1”状態又は“2”状態を保持する場合に、
データ回路がメモリセルの外部から入力する書き込みデ
ータ、及び前記メモリセルから読み出されたデータを保
持した後に、前記データ回路に保持したデータを基に、
前記メモリセルを“1”状態,“2”状態,“3”状態
又は“4”状態にすることを特徴とする。
【0049】(40)“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルと、前記メモリセルの書き込みデータを保持す
るデータ回路と、前記メモリセルにバイアスを供給して
所望のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値をシフ
トさせる書き込み手段と、前記メモリセルに所定時間バ
イアスが供給された毎に、所望のしきい値レベル間でメ
モリセルのしきい値がシフトしたか否かを検出して、し
きい値がシフトするまで前記書き込み手段による前記メ
モリセルへのバイアスの供給を繰り返させるベリファイ
手段とを備え、前記書き込み手段による前記メモリセル
へのバイアスの供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じ
てバイアス値が段階的に増加する半導体記憶装置におい
て、メモリセルが“1”状態のしきい値レベルである場
合に、データ回路がメモリセルの外部から入力する書き
込みデータを保持した後に、前記データ回路に保持した
データを基に、前記メモリセルを“1”状態又は“2”
状態のいずれかのしきい値レベルにする第1の書き込み
モードと、メモリセルが“1”状態又は“2”状態のい
ずれかのしきい値レベルである場合に、データ回路がメ
モリセルの外部から入力する書き込みデータ及び、前記
メモリセルから読み出されたデータを保持した後に、前
記データ回路に保持したデータを基に、前記メモリセル
を“1”状態,“2”状態,“3”状態又は“4”状態
のいずれかのしきい値レベルにする第2の書き込みモー
ドとを有し、前記第1の書き込みモードにおける前記バ
イアス値の増加幅をΔVpp1 、前記第2の書き込みモー
ドにおける前記バイアス値の増加幅をΔVpp2 としたと
き、ΔVpp1 <ΔVpp2 の関係を満足することを特徴と
する。
【0050】(41)(39)、(40)において、“1”状
態が消去状態であり、“2”状態のしきい値分布幅が
“3”状態及び“4”状態のしきい値分布幅よりも狭い
ことを特徴とする。 (42)(1)〜(41)において、メモリセルは、ワード
線を共有してメモリセルアレイを構成することを特徴と
する。
【0051】(43)複数ビットのデータの記憶が可能な
メモリセルと、前記メモリセルの書き込みデータを保持
するデータ回路とを備えた半導体記憶装置において、前
記複数ビットのデータのうち先にメモリセルに書き込ま
れるものを上位ビットのデータ、後にメモリセルに書き
込まれるものを下位ビットのデータとしたとき、データ
回路にメモリセルの外部から第1の書き込みデータが入
力されて一時的に記憶された後前記上位ビットのデータ
の書き込み動作が行なわれ、前記上位ビットのデータの
書き込み動作の終了後に、前記データ回路にメモリセル
の外部から第2の書き込みデータが入力されて一時的に
記憶された後前記下位ビットのデータの書き込み動作が
行なわれることを特徴とする。
【0052】(44)(43)において、前記下位ビットの
データの書き込み動作は、前記データ回路がメモリセル
の外部から入力された第2の書き込みデータ及び、前記
メモリセルから読み出された前記上位ビットのデータを
保持した後に行なわれることを特徴とする。
【0053】(45)複数ビットのデータの記憶が可能な
メモリセルと、前記メモリセルの書き込みデータを保持
するデータ回路とを備え、所定の複数個のメモリセルか
らなるメモリセル群が書き込み単位となるページを形成
する半導体記憶装置において、前記複数ビットのデータ
のうち先にメモリセルに書き込まれるものを上位ビット
のデータ、後にメモリセルに書き込まれるものを下位ビ
ットのデータとし、前記ページを形成するメモリセル群
のそれぞれに対し前記複数ビットのデータを書き込むに
当り、前記上位ビットのデータの書き込みを行なう動作
を上位ページの書き込み動作、前記下位ビットのデータ
の書き込みを行なう動作を下位ページの書き込み動作と
したとき、前記ページを形成する各メモリセル群のそれ
ぞれについて、上位ページの書き込み動作が終了した後
下位ページの書き込み動作が開始されることを特徴とす
る。
【0054】(46)(45)において、前記データ回路に
メモリセルの外部から第1の書き込みデータが入力され
て一時的に記憶された後前記上位ページの書き込み動作
が行なわれ、次いで前記データ回路にメモリセルの外部
から第2の書き込みデータが入力されて一時的に記憶さ
れた後前記下位ページの書き込み動作が行なわれること
を特徴とする。 (47)(45)、(46)において前記データ回路は、複数
個のメモリセルからなるメモリセル群に対応して複数個
設けられていることを特徴とする。
【0055】(48)複数ビットのデータの記憶が可能な
メモリセルと、前記メモリセルの書き込みデータを保持
するデータ回路と、前記データ回路に保持された書き込
みデータに応じて前記メモリセルへの書き込み動作を行
なう書き込み手段と、前記データ回路に保持された書き
込みデータが前記メモリセルに書き込まれたか否かを検
出して、所望の書き込みが行なわれたことが検出される
まで前記書き込み手段による前記メモリセルへの書き込
み動作を繰り返させるベリファイ手段とを備えた半導体
記憶装置において、前記複数ビットのデータのうち先に
メモリセルに書き込まれるものを上位ビットのデータ、
後にメモリセルに書き込まれるものを下位ビットのデー
タとしたとき、前記上位ビットのデータについて前記書
き込み手段によるメモリセルへの書き込み動作を行な
い、所望の書き込みが行なわれたことを前記ベリファイ
手段で検出した後、前記下位ビットのデータについて前
記書き込み手段によるメモリセルへの書き込み動作が行
なわれることを特徴とする。
【0056】(49)(48)において、前記下位ビットの
データの書き込み動作は、前記上位ビットのデータが書
き込まれた後、前記データ回路がメモリセルの外部から
入力された書き込みデータ及び、前記メモリセルから読
み出された前記上位ビットのデータを保持した後に行な
われることを特徴とする。 (50)複数ビットのデータの記憶が可能なメモリセル
と、前記メモリセルの書き込みデータを保持するデータ
回路と、前記データ回路に保持された書き込みデータに
応じて前記メモリセルへの書き込み動作を行なう書き込
み手段と、前記データ回路に保持された書き込みデータ
が前記メモリセルに書き込まれたか否かを検出して、所
望の書き込みが行なわれたことが検出されるまで前記書
き込み手段による前記メモリセルへの書き込み動作を繰
り返させるベリファイ手段とを備え、所定の複数個のメ
モリセルからなるメモリセル群が書き込み単位となるペ
ージを形成する半導体記憶装置において、前記複数ビッ
トのデータのうち先にメモリセルに書き込まれるものを
上位ビットのデータ、後にメモリセルに書き込まれるも
のを下位ビットのデータとし、前記ページを形成するメ
モリセル群のそれぞれに対し前記複数ビットのデータを
書き込むに当り、前記上位ビットのデータの書き込みを
行なう動作を上位ページの書き込み動作、前記下位ビッ
トのデータの書き込みを行なう動作を下位ページの書き
込み動作としたとき、前記ページを形成する各メモリセ
ル群のそれぞれについて、前記書き込み手段による上位
ページの書き込み動作を行ない、メモリセル群の全ての
メモリセルで所望の書き込みが行なわれたことを前記ベ
リファイ手段で検出した後、前記書き込み手段による下
位ページの書き込み動作が行なわれることを特徴とす
る。
【0057】(51)(50)において、前記下位ページの
書き込み動作は、前記上位ページの書き込み動作の後、
前記データ回路がメモリセルの外部から入力された書き
込みデータ及び、前記メモリセルから読み出されたデー
タを保持した後に行なわれることを特徴とする。 (52)(50)、(51)において、前記データ回路は、複
数個のメモリセルからなるメモリセル群に対応して複数
個設けられていることを特徴とする。
【0058】(53)所定の複数個のメモリセルからなる
メモリセル群が書き込み単位となるページを形成する半
導体記憶装置において、前記メモリセルは複数ビットの
データの記憶が可能なn値(nは3以上の自然数)記憶
メモリセルであり、第p(pは1以上の自然数)の書き
込み動作及び第p+1の書き込み動作による前記メモリ
セルへの複数ビットのデータの書き込みの際、第1のペ
ージに属する第1のメモリセルに第pの書き込み動作を
行ない、第2のページに属する第2のメモリセルに第p
の書き込み動作を行なった後、前記第1のメモリセルに
第p+1の書き込み動作を行なうことを特徴とする。
【0059】(54)複数ビットのデータの記憶が可能な
メモリセルと、前記メモリセルの書き込みデータを保持
するデータ回路と、前記データ回路に保持された書き込
みデータに応じて前記メモリセルへの書き込み動作を行
なう書き込み手段と、前記データ回路に保持された書き
込みデータが前記メモリセルに書き込まれたか否かを検
出して、所望の書き込みが行なわれたことが検出される
まで前記書き込み手段による前記メモリセルへの書き込
み動作を繰り返させるベリファイ手段とを備え、所定の
複数個のメモリセルからなるメモリセル群が書き込み単
位となるページを形成する半導体記憶装置において、第
p(pは1以上の自然数)の書き込み動作及び第p+1
の書き込み動作による前記メモリセルへの複数ビットの
データの書き込みの際、第1のページに属する第1のメ
モリセルに第pの書き込み動作を行ない、第2のページ
に属する第2のメモリセルに第pの書き込み動作を行な
った後、前記第1のメモリセルに第p+1の書き込み動
作を行なうことを特徴とする。
【0060】(55)(53)、(54)において、前記第1
のメモリセルへの第p+1の書き込み動作に引き続い
て、前記第2のメモリセルに第p+1の書き込み動作を
行なうことを特徴とする。 (56)(54)において、前記第1のメモリセルへの第p
の書き込み動作の結果、第1のメモリセルに所望の書き
込みが行なわれたことを前記ベリファイ手段で検出した
後、前記書き込み手段による前記第2のメモリセルへの
第pの書き込み動作が行なわれることを特徴とする。 (57)(54)において、前記第2のメモリセルへの第p
の書き込み動作の結果、第2のメモリセルに所望の書き
込みが行なわれたことを前記ベリファイ手段で検出した
後、前記書き込み手段による前記第1のメモリセルへの
第p+1の書き込み動作が行なわれることを特徴とす
る。
【0061】(58)(53)〜(57)において、前記第p
の書き込み動作が第1の書き込み動作であり、前記第p
+1の書き込み動作が第2の書き込み動作であることを
特徴とする。 (59)(58)において、前記メモリセルは、“1”状態
は第1のしきい値レベルを有し、“2”状態は第2のし
きい値レベルを有し、“3”状態は第3のしきい値レベ
ルを有し、“i”状態(iはn以下の自然数であり、n
は3以上の自然数)は第iのしきい値レベルを有するよ
うなn値を記憶するものであり、メモリセルが“1”状
態のしきい値レベルである場合に、メモリセルの外部か
ら入力する書き込みデータに基づいて前記第1の書き込
みが行なわれ、前記メモリセルを“1”状態,“2”状
態,…,“m−1”状態,“m”状態(mは2以上の自
然数)のいずれかのしきい値レベルにする第1の書き込
みモードと、メモリセルが“1”状態,“2”状態,
…,“m−1”状態,“m”状態のいずれかのしきい値
レベルである場合に前記第2の書き込みが行なわれ、メ
モリセルの外部から入力する書き込みデータとメモリセ
ルのしきい値レベルに基づいて、前記メモリセルを
“1”状態,“2”状態,…,“k−1”状態,“k”
状態(kはmより大きい自然数)のいずれかのしきい値
レベルにする第2の書き込みモードとを有することを特
徴とする。
【0062】(60)(53)〜(57)において、前記メモ
リセルは、“1”状態は第1のしきい値レベルを有し、
“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”状態
は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iはn以
下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iのしき
い値レベルを有するようなn値を記憶するものであり、
メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“r−1”
状態,“r”状態(rは2以上の自然数)のいずれかの
しきい値レベルである場合に前記第pの書き込みが行な
われ、メモリセルの外部から入力する書き込みデータと
メモリセルのしきい値レベルに基づいて、前記メモリセ
ルを“1”状態,“2”状態,…,“s−1”状態,
“s”状態(sはrより大きい自然数)のいずれかのし
きい値レベルにする第j(jは2以上の自然数)の書き
込みモードと、メモリセルが“1”状態,“2”状態,
…,“s−1”状態,“s”状態のいずれかのしきい値
レベルである場合に前記第p+1の書き込みが行なわ
れ、メモリセルの外部から入力する書き込みデータとメ
モリセルのしきい値レベルに基づいて、前記メモリセル
を“1”状態,“2”状態,…,“t−1”状態,
“t”状態(tはsより大きい自然数)のいずれかのし
きい値レベルにする第j+1の書き込みモードとを有す
ることを特徴とする。
【0063】(61)所定の複数個のメモリセルからなる
メモリセル群が書き込み単位となるページを形成する半
導体記憶装置において、前記メモリセルは複数ビットの
データの記憶が可能なn値(nは3以上の自然数)記憶
メモリセルであり、第p(pは1以上の自然数)の書き
込み動作及び第p+1の書き込み動作による前記メモリ
セルへの複数ビットのデータの書き込みの際、第1のペ
ージに属するメモリセル群に第pの書き込み動作を行な
い、第2のページに属するメモリセル群に第pの書き込
み動作を行なった後、前記第1のページに属するメモリ
セル群に第p+1の書き込み動作を行なうことを特徴と
する。
【0064】(62)複数ビットのデータの記憶が可能な
メモリセルと、前記メモリセルの書き込みデータを保持
するデータ回路と、前記データ回路に保持された書き込
みデータに応じて前記メモリセルへの書き込み動作を行
なう書き込み手段と、前記データ回路に保持された書き
込みデータが前記メモリセルに書き込まれたか否かを検
出して、所望の書き込みが行なわれたことが検出される
まで前記書き込み手段による前記メモリセルへの書き込
み動作を繰り返させるベリファイ手段とを備え、所定の
複数個のメモリセルからなるメモリセル群が書き込み単
位となるページを形成する半導体記憶装置において、第
p(pは1以上の自然数)の書き込み動作及び第p+1
の書き込み動作による前記メモリセルへの複数ビットの
データの書き込みの際、第1のページに属するメモリセ
ル群に第pの書き込み動作を行ない、第2のページに属
するメモリセル群に第pの書き込み動作を行なった後、
前記第1のページに属するメモリセル群に第p+1の書
き込み動作を行なうことを特徴とする。
【0065】(63)(61)、(62)において、前記第1
のページに属するメモリセル群への第p+1の書き込み
動作に引き続いて、前記第2のページに属するメモリセ
ル群に第p+1の書き込み動作を行なうことを特徴とす
る。 (64)(62)において、前記第1のページに属するメモ
リセル群への第pの書き込み動作の結果、第1のページ
を形成するメモリセル群の全てのメモリセルで所望の書
き込みが行なわれたことを前記ベリファイ手段で検出し
た後、前記書き込み手段による前記第2のページに属す
るメモリセル群への第pの書き込み動作が行なわれるこ
とを特徴とする。
【0066】(65)(62)において、前記第2のページ
に属するメモリセル群への第pの書き込み動作の結果、
第2のページを形成するメモリセル群の全てのメモリセ
ルで所望の書き込みが行なわれたことを前記ベリファイ
手段で検出した後、前記書き込み手段による前記第1の
ページに属するメモリセル群への第p+1の書き込み動
作が行なわれることを特徴とする。 (66)(61)〜(65)において、前記第pの書き込み動
作が第1の書き込み動作であり、前記第p+1の書き込
み動作が第2の書き込み動作であることを特徴とする。
【0067】(67)(66)において、前記メモリセル
は、“1”状態は第1のしきい値レベルを有し、“2”
状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”状態は第3
のしきい値レベルを有し、“i”状態(iはn以下の自
然数であり、nは3以上の自然数)は第iのしきい値レ
ベルを有するようなn値を記憶するものであり、メモリ
セルが“1”状態のしきい値レベルである場合に、メモ
リセルの外部から入力する書き込みデータに基づいて前
記第1の書き込みが行なわれ、前記メモリセルを“1”
状態,“2”状態,…,“m−1”状態,“m”状態
(mは2以上の自然数)のいずれかのしきい値レベルに
する第1の書き込みモードと、メモリセルが“1”状
態,“2”状態,…,“m−1”状態,“m”状態のい
ずれかのしきい値レベルである場合に前記第2の書き込
みが行なわれ、メモリセルの外部から入力する書き込み
データとメモリセルのしきい値レベルに基づいて、前記
メモリセルを“1”状態,“2”状態,…,“k−1”
状態,“k”状態(kはmより大きい自然数)のいずれ
かのしきい値レベルにする第2の書き込みモードとを有
することを特徴とする。
【0068】(68)(61)〜(65)において、前記メモ
リセルは、“1”状態は第1のしきい値レベルを有し、
“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”状態
は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iはn以
下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iのしき
い値レベルを有するようなn値を記憶するものであり、
メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“r−1”
状態,“r”状態(rは2以上の自然数)のいずれかの
しきい値レベルである場合に前記第pの書き込みが行な
われ、メモリセルの外部から入力する書き込みデータと
メモリセルのしきい値レベルに基づいて、前記メモリセ
ルを“1”状態,“2”状態,…,“s−1”状態,
“s”状態(sはrより大きい自然数)のいずれかのし
きい値レベルにする第j(jは2以上の自然数)の書き
込みモードと、メモリセルが“1”状態,“2”状態,
…,“s−1”状態,“s”状態のいずれかのしきい値
レベルである場合に前記第p+1の書き込みが行なわ
れ、メモリセルの外部から入力する書き込みデータとメ
モリセルのしきい値レベルに基づいて、前記メモリセル
を“1”状態,“2”状態,…,“t−1”状態,
“t”状態(tはsより大きい自然数)のいずれかのし
きい値レベルにする第j+1の書き込みモードとを有す
ることを特徴とする。
【0069】(69)(61)〜(68)において、装置内の
全ページに属するメモリセル群に対しそれぞれ前記第p
の書き込み動作が行なわれた後、第1のページに属する
メモリセル群への前記第p+1の書き込み動作が行なわ
れることを特徴とする。 (70)(53)〜(69)において、前記第p+1の書き込
み動作の行なわれた回数が各ページ毎に記憶され、この
回数に基づいて書き込み順が決定されることを特徴とす
る。 (71)(43)〜(70)において、前記メモリセルは、所
定の複数個が1本のワード線を共有するとともに、前記
ワード線を共有する所定の複数個のメモリセルからなる
メモリセル群が、書き込み単位となるページを形成する
ことを特徴とする。
【0070】(72)複数ビットのデータの記憶が可能な
メモリセルを備えた半導体記憶装置を複数個記憶部とし
て具備した記憶システムにおいて、前記メモリセルは、
各半導体記憶装置毎にそれぞれ所定の複数個のメモリセ
ルからなるメモリセル群が書き込み単位となるページを
形成し、第p(pは1以上の自然数)の書き込み動作及
び第p+1の書き込み動作による前記メモリセルへの複
数ビットのデータの書き込みの際、第1の半導体記憶装
置内のページに属するメモリセル群に第pの書き込み動
作を行ない、第2の半導体記憶装置内のページに属する
メモリセル群に同様の第pの書き込み動作を行なった
後、前記第1の半導体記憶装置内のページに属するメモ
リセル群に第p+1の書き込み動作を行なうことを特徴
とする。 (73)(72)において、前記第1の半導体記憶装置内の
ページに属するメモリセル群への第p+1の書き込み動
作に引き続いて、前記第2の半導体記憶装置内のページ
に属するメモリセル群に第p+1の書き込み動作を行な
うことを特徴とする。
【0071】(74)(73)において、前記第1の半導体
記憶装置内の1部のページに属するメモリセル群のみに
前記第p+1の書き込み動作を行なった後、前記第2の
半導体記憶装置内のページに属するメモリセル群に第p
+1の書き込み動作を行なうことを特徴とする。 (75)(72)〜(74)において、前記第pの書き込み動
作が第1の書き込み動作であり、前記第p+1の書き込
み動作が第2の書き込み動作であることを特徴とする。
【0072】(76)(75)において、前記メモリセル
は、“1”状態は第1のしきい値レベルを有し、“2”
状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”状態は第3
のしきい値レベルを有し、“i”状態(iはn以下の自
然数であり、nは3以上の自然数)は第iのしきい値レ
ベルを有するようなn値を記憶するものであり、メモリ
セルが“1”状態のしきい値レベルである場合に、メモ
リセルの外部から入力する書き込みデータに基づいて前
記第1の書き込みが行なわれ、前記メモリセルを“1”
状態,“2”状態,…,“m−1”状態,“m”状態
(mは2以上の自然数)のいずれかのしきい値レベルに
する第1の書き込みモードと、メモリセルが“1”状
態,“2”状態,…,“m−1”状態,“m”状態のい
ずれかのしきい値レベルである場合に前記第2の書き込
みが行なわれ、メモリセルの外部から入力する書き込み
データとメモリセルのしきい値レベルに基づいて、前記
メモリセルを“1”状態,“2”状態,…,“k−1”
状態,“k”状態(kはmより大きい自然数)のいずれ
かのしきい値レベルにする第2の書き込みモードとを有
することを特徴とする。
【0073】(77)(72)〜(74)において、前記メモ
リセルは、“1”状態は第1のしきい値レベルを有し、
“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”状態
は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iはn以
下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iのしき
い値レベルを有するようなn値を記憶するものであり、
メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“r−1”
状態,“r”状態(rは2以上の自然数)のいずれかの
しきい値レベルである場合に前記第pの書き込みが行な
われ、メモリセルの外部から入力する書き込みデータと
メモリセルのしきい値レベルに基づいて、前記メモリセ
ルを“1”状態,“2”状態,…,“s−1”状態,
“s”状態(sはrより大きい自然数)のいずれかのし
きい値レベルにする第j(jは2以上の自然数)の書き
込みモードと、メモリセルが“1”状態,“2”状態,
…,“s−1”状態,“s”状態のいずれかのしきい値
レベルである場合に前記第p+1の書き込みが行なわ
れ、メモリセルの外部から入力する書き込みデータとメ
モリセルのしきい値レベルに基づいて、前記メモリセル
を“1”状態,“2”状態,…,“t−1”状態,
“t”状態(tはsより大きい自然数)のいずれかのし
きい値レベルにする第j+1の書き込みモードとを有す
ることを特徴とする。
【0074】(78)(72)〜(77)において、前記記憶
部を成す全ての半導体記憶装置内の全ページに属するメ
モリセル群に対しそれぞれ前記第pの書き込み動作が行
なわれた後、第1の半導体記憶装置内のページに属する
メモリセル群への前記第p+1の書き込み動作が行なわ
れることを特徴とする。 (79)(72)〜(78)において、前記半導体記憶装置の
動作を制御する手段をさらに具備することを特徴とす
る。 (80)(79)において、前記半導体記憶装置の動作を制
御する手段が、前記ページを形成する各メモリセル群へ
の書き込み順を制御することを特徴とする。 (81)(80)において、前記書き込み順がページ単位で
決定されることを特徴とする。 (82)(81)において、前記書き込み順が装置単位で決
定されることを特徴とする。
【0075】以上のように構成された本発明によれば、
例えば4値セルの場合だと、第1の書き込み動作により
メモリセルを“1”状態又は“2”状態に書き込み、第
2の書き込み動作により“1”状態をそのまま保持する
か“3”状態に書き込み、さらに“2”状態をそのまま
保持するか“4”状態に書き込むことにより、4値の書
き込みを行なうことができる。すなわち、2回の書き込
み動作により4値の書き込みを行なうことができる。
【0076】従って、第1の書き込み動作は2値セル、
第2の書き込み動作は3値セルとほぼ同様に行なうこと
ができる。その結果、書き込み回路は簡略化され、書き
込みも高速化される。同様に4値セル以外の多値セルに
ついても、メモリセル内のデータを複数のビットに分け
てそれぞれの書き込み動作を行なうことにより、書き込
みを高速化することが可能となる。
【0077】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。 [第1の実施形態]図1は、本発明の第1の実施形態に
係わるEEPROMを説明するためのもので、1つのワ
ード線に接続するメモリセルを表した図である。従来の
4値メモリセルと異なり、図1では外部から入力した書
き込みデータのうち、先頭アドレスからA0 をメモリセ
ルMC1に、次のA1 をメモリセルMC2に、その次の
A2をメモリセルMC3に、というようにアドレスA0
からA127 のデータを書き込む。
【0078】<上位ページへの書き込み>上記のアドレ
スA0 からA127 までが第1のページ(上位ページ)を
構成する。書き込みの様子を示したのが図2、図3であ
る。A0 がLowならばメモリセルは消去状態
(“1”)を保ち、A0 がHighならばメモリセルは
“2”書き込みが行なわれる。このように上位ページ
(アドレスA0 からA127 )への書き込みは2値メモリ
セルと同様に高速に行なわれる。
【0079】<下位ページへの書き込み>次に入力する
アドレスA128 からA255 のデータが第2のページ(下
位ページ)を構成する。アドレスA128 をメモリセルM
C1に、次のA129 をメモリセルMC2に、その次のA
130 をメモリセルMC3に、というようにアドレスA12
8からA255 のデータを書き込む。書き込みの様子を示
したのが図3、図4である。下位ページを書き込む前に
は既に上位ページのデータがメモリセルに書き込まれて
いる。従って、下位ページを書き込む前ではメモリセル
の状態は図3のように“1”状態又は“2”状態であ
る。この後、例えばA128 がLowならばメモリセルは
書き込まれず、“1”状態又は“2”状態を保つ。
【0080】一方、A128 がHighならばメモリセル
は図3、図4のように、書き込みが行なわれる。つま
り、書き込み前が“1”状態のメモリセルは“3”状態
に書き込まれ、“2”状態のメモリセルは“4”状態に
書き込まれる。図4から分るように、“1”状態から
“3”状態への書き込み、或いは“2”状態から“4”
状態への書き込みは従来の書き込み方法(図78)より
もしきい値変化量が小さいので、高速な書き込みが行な
われる。
【0081】次に、図5を用いて読み出しについて説明
する。 <上位ページの読み出し>第1のページ(上位ページ)
を読み出す場合には、メモリセルが“1”状態又は
“3”状態にあるのか、或いは“2”状態又は“4”状
態にあるのかを判定する。この場合、メモリセルの制御
ゲートに“3”状態と“2”状態の間の電圧(図5のV
1)を印加する。メモリセルトランジスタが導通すれば
メモリセルが“1”状態又は“3”状態にあることが分
り、その結果として、例えばLowデータが外部に出力
される。一方、メモリセルトランジスタが非導通状態を
保てば、メモリセルが“2”状態又は“4”状態にある
のかが分り、その結果として、例えばHighデータが
外部に出力される。
【0082】<下位ページの読み出し>第2のページ
(下位ページ)を読み出す場合には、メモリセルが
“1”状態又は“2”状態にあるか、或いは“3”状態
又は“4”状態にあるかを判定する。この場合、メモリ
セルの制御ゲートに“3”状態と“2”状態の間の電圧
(図5のV1)を印加する。メモリセルトランジスタが
導通すればメモリセルが“1”状態又は“3”状態にあ
ることが分る。次に、メモリセルの制御ゲートにまず
“1”状態と“3”状態の間の電圧(図5のV2)を印
加することにより、メモリセルが“1”状態であるか否
かが分る。
【0083】次に、メモリセルの制御ゲートにまず
“2”状態と“4”状態の間の電圧(図5のV3)を印
加することにより、メモリセルが“4”状態であるか否
かが分る。これにより、メモリセルが“1”状態又は
“2”状態にあるか、或いは“3”状態又は“4”状態
にあるかを判定する。“1”状態又は“2”状態にある
と、例えばLowデータが外部に出力される。一方、メ
モリセルトランジスタが“3”状態又は“4”状態にあ
ると、例えばHighデータが外部に出力される。
【0084】上記の実施形態では図3のように、第2の
書き込み動作で書き込まれる“3”状態のしきい値レベ
ルが、第1の書き込み動作で書き込まれる“2”状態の
しきい値レベルより小さく設定されている。これは、3
値セルと同様の書き込み動作が行なわれる第2の書き込
み動作につき、2値セルと同様の書き込み動作が行なわ
れる第1の書き込み動作に比してしきい値変化量を小さ
くした方が、書き込みの高速化の点で有利となるからで
ある。ただし、書き込みデータのしきい値レベルの設定
の仕方はこれに限らず、大いに任意性を有する。例えば
図6のように設定してもよい。
【0085】図6の実施形態では、“1”状態、“2”
状態、“3”状態及び“4”状態のしきい値レベルが図
74に示した従来の例と同様の大小関係を有しており、
第2の書き込み動作で書き込まれる“3”状態のしきい
値レベルが、第1の書き込み動作で書き込まれる“2”
状態のしきい値レベルより大きく設定されている。しか
しながら、ここでは図3と同様上位ページは“1”又は
“2”であり、外部から入力した書き込みデータが図3
と同様にしてメモリセルに書き込まれる。つまり、アド
レスA0 がLowならばメモリセルMC1は“1”状態
を保ち、アドレスA0 がHighならばメモリセルMC
1は“2”状態に書き込まれる。一方、下位ページが書
き込まれる前ではメモリセルMC1は“1”状態又は
“2”状態であり、A128 がLowならばメモリセルM
C1は“1”状態又は“2”状態を保つ。一方、A128
がHighならば、“1”状態又は“2”状態のメモリ
セルMC1はそれぞれ“3”状態、“4”状態に書き込
まれる。
【0086】以上で説明したように、1つのメモリセル
に蓄えられている多値データを複数のページに分けるこ
とにより、高速な書き込みが可能になる。例えば、1つ
のメモリセルに4値のデータを蓄える場合には、第1の
ページ及び第2のページとすればよい。1つのメモリセ
ルに8値のデータを蓄える場合には、第1のページ、第
2のページ、第3のページとすればよい。さらに、例え
ば1つのメモリセルに16値のデータを蓄える場合に
は、第1のページ、第2のページ、第3のページ、第4
のページとすればよい。つまり、1つのメモリセルに2
n (nは自然数)値のデータを蓄える場合には、第1,
第2,…,第nのページとすればよい。
【0087】このように本実施形態によれば、1つのメ
モリセルに3値以上の値を記憶する多値半導体記憶装置
において、1つのメモリセル内のデータを複数のページ
に分けて書き込むことにより、書き込みが高速化され
る。上記実施形態ではEEPROMについて説明した
が、本発明は多値記憶を行なうSRAM,DRAM、マ
スクROM等に対しても有効である。
【0088】以下ではブロック図を用いて、本実施形態
をより詳細に説明する。多値半導体記憶装置のブロック
図が図7である。メモリセルがマトリクス状に配置され
て構成されるメモリセルアレイ1に対して、メモリセル
を選択したり、制御ゲートに書き込み電圧及び読み出し
電圧を印加する制御ゲート・選択ゲート駆動回路2が設
けられる。制御ゲート・選択ゲート駆動回路2はアドレ
スバッファ5につながりアドレス信号を受ける。データ
回路3は、書き込みデータを保持したり、メモリセルの
データを読み出したりするための回路である。データ回
路3はデータ入出力バッファ4につながり、アドレスバ
ッファ5からのアドレス信号を受ける。データ入出力バ
ッファ4は、チップ外部とのデータ入出力制御を行な
う。
【0089】メモリセルの書き込み、読み出しを示した
のが図8、図9である。少なくとも1つのメモリセルを
含むメモリセルユニットはビット線を介してデータ回路
に接続する。図中、ワード線WL1をゲート電極として
共有するメモリセルはMC1,MC2,MC3,…,M
C127,MC128である。
【0090】<書き込み>書き込みを説明する図が図8
である。まず、アドレスA0 からA127 までに対応する
1ページ目(上位ページ)の書き込みを説明する。A0
のデータが第1のデータ回路にラッチされ、A1 のデー
タが第2のデータ回路にラッチされる。同様に、A126
のデータが第127のデータ回路に、A127 のデータが
第128のデータ回路にラッチされる。データ回路にラ
ッチしたデータに従って、ワード線WL1を共有する、
MC1,MC2,MC3,…,MC127,MC128
に上位ページの書き込みが行なわれる。
【0091】次に、アドレスB0 からB127 までに対応
する2ページ目(下位ページ)の書き込みを説明する。
0 のデータが第1のデータ回路にラッチされ、B1
データが第2のデータ回路にラッチされる。同様に、B
126 のデータが第127のデータ回路に、B127 のデー
タが第128のデータ回路にラッチされる。アドレスB
0 からB127 の下位ページの書き込みデータを第1のデ
ータ回路から第128のデータ回路にラッチしている間
に、メモリセルに書き込まれたアドレスA0 からA127
の上位ページのデータを第1のデータ回路から第128
のデータ回路に読み出し、保持する。データ回路にラッ
チしたA0 からA127 の上位ページのデータ及びB0
らB127 の下位ページの書き込みデータに従って、ワー
ド線WL1を共有する、MC1,MC2,MC3,…,
MC127,MC128に下位ページ書き込みが行なわ
れる。
【0092】<読み出し>読み出しを説明する図が図9
である。まず、アドレスA0 からA127 までに対応する
1ページ目(上位ページ)の読み出しを説明する。メモ
リセルMC1からA0 のデータが第1のデータ回路に読
み出され、メモリセルMC2からA1 のデータが第2の
データ回路に読み出される。同様に、メモリセルMC1
27からA126 のデータが第127のデータ回路に、メ
モリセルMC128からA127 のデータが第128のデ
ータ回路にラッチされる。以上のように、ワード線WL
1を共有する、MC1,MC2,MC3,…,MC12
7,MC128の上位ページのデータがデータ回路に読
み出される。
【0093】次にアドレスB0 からB127 までに対応す
る2ページ目(下位ページ)の読み出しを説明する。メ
モリセルMC1からB0 のデータが第1のデータ回路に
読み出され、メモリセルMC2からB1 のデータが第2
のデータ回路に読み出される。同様に、メモリセルMC
127からB126 のデータが第127のデータ回路に、
メモリセルMC128からB127 のデータが第128の
データ回路に読み出される。以上のように、ワード線W
L1を共有する、MC1,MC2,MC3,…,MC1
27,MC128の下位ページのデータがデータ回路に
読み出される。
【0094】メモリセルユニットは1個又は複数個のメ
モリセル、及び0個又は1個又は複数個の選択MOSト
ランジスタから構成されている。メモリセルユニットの
例を幾つか図10に示した。図10(a)はいわゆるN
AND型EEPROM又はNAND型マスクROM、図
10(b)は図10(a)の選択MOSトランジスタの
しきい値が異なる(E-type 、I-type )場合である。
図10(c)は選択MOSトランジスタを3個設けた場
合のNAND型不揮発性メモリの一例、図10(d)は
選択MOSトランジスタを4個設けた場合のNAND型
不揮発性メモリの一例である(図中E-type 選択MOS
トランジスタのしきい値は正、D-type選択MOSトラ
ンジスタのしきい値は負である。)。なお、NANDセ
ルの構成は図74及び図75と、メモリセルアレイの構
成は図76と同様である。
【0095】さらに、図11(a)はNOR型EEPR
OM又はNOR型マスクROMである。図11(b)
(c)はNOR型不揮発性メモリに選択MOSトランジ
スタを1個或いは2個設けた場合の一例である。図12
(a)はソース及びドレインを複数個のメモリセルで共
有して、メモリセルが並列接続されたものである。図1
2(b)は複数個のメモリセルを並列接続したものに、
選択MOSトランジスタを1個接続したもの(公知例 O
noda,H.,et al.,IEDM Tech.Dig,1992,p.599 )である。
図12(c)は複数個のメモリセルを並列接続したもの
に、選択MOSトランジスタを2個接続したもの(公知
例 Kume,H.,et al,.IEDM Tech.Dig 、1992,p991、Hisamu
ne,Y.,et al.,IEDM Tech.Dig,1992,p19 )である。図1
3は複数のメモリセルを並列に接続した別の例である
(公知例 Bergemont,A.,et al,.IEDMTech.Dig,1993,p15
)。
【0096】[第2の実施形態]4値NANDフラッシ
ュメモリを例にとり、図面を参照して本実施形態を説明
する。図7は、多値記憶式EEPROMの構成を示して
いる。メモリセルがマトリクス状に配置されて構成され
るメモリセルアレイ1に対して、メモリセルを選択した
り、制御ゲートに書き込み電圧及び読み出し電圧を印加
する制御ゲート・選択ゲート駆動回路2が設けられる。
制御ゲート・選択ゲート駆動回路2はアドレスバッファ
5につながりアドレス信号を受ける。データ回路3は、
書き込みデータに保持したり、メモリセルのデータを読
み出したりするための回路である。データ回路3はデー
タ入出力バッファ4に繋がり、アドレスバッファ5から
のアドレス信号を受ける。データ入出力バッファ4は、
EEPROM外部とのデータ入出力制御を行なう。
【0097】図14は、図7に見られるメモリセルアレ
イ1とデータ回路3を示している。メモリセルM1 〜M
4 が直列に接続されNAND型セルを構成している。そ
の両端は、選択トランジスタS1 ,S2 を介して、それ
ぞれビット線BL、ソース線Vsに接続される。また、
4本の制御ゲートCG1〜CG4に繋がるメモリセル群
でブロックを形成する。“ページ”,“ブロック”は制
御ゲート・選択ゲート駆動回路2によって選択される。
各ビット線BL0A〜BLmAには、データ回路3-0〜3-m
が接続され、対応するメモリセルへの書き込みデータを
一時的に記憶したりする。この実施形態はオープン・ビ
ット線配置なのでデータ回路3-0〜3-mにはビット線B
L0B〜BLmBも接続される。
【0098】図15は、メモリセルMに4つの書き込み
状態を設けることによって4値記憶する場合の、メモリ
セルMのしきい値電圧と4つの書き込み状態(4レベル
データ“1”,“2”,“3”,“4”)の関係を示し
ている。データ“1”の状態は消去後の状態と同じで、
例えば負のしきい値を持つ。“2”状態は、例えば0.
5Vから0.8Vの間のしきい値を持つ。“3”状態
は、例えば1.5Vから1.8Vの間のしきい値を持
つ。“4”状態は、例えば2.5Vから2.8Vの間の
しきい値を持つ。
【0099】メモリセルMの制御ゲートCGに、読み出
し電圧VCG3R を印加して、メモリセルが“ON”か“O
FF”かでメモリセルのデータが「“1”,“2”のい
ずれかか“3”,“4”のいずれか」を検出できる。続
けて、読み出し電圧VCG4R ,VCG2R を印加することでメ
モリセルのデータが完全に検出される。読み出し電圧VC
G2R ,VCG3R ,VCG4R は例えばそれぞれ0V,1V,2
Vとされる。電圧VCG2V ,VCG3V ,VCG4V はベリファイ
電圧と呼ばれ、データ書き込み時にはこれらベリファイ
電圧を制御ゲートに印加してメモリセルMの状態を検出
し、充分書き込みが行なわれたか否かをチェックする。
例えばそれぞれ0.5V,1.5V,2.5Vとされ
る。
【0100】図16はデータ回路を示している。データ
回路は2つのラッチ回路(第1のラッチ回路及び第2の
ラッチ回路)を含む。書き込みの際には、2ビットの書
き込みデータはこの2つのラッチ回路に蓄えられる。読
み出しの際には、読み出した4値データはこの2つのラ
ッチ回路に蓄えられ、その後IO1を介してチップ外部
に出力される。本実施形態では1ページは256個のメ
モリセルで構成される。つまり、同じ制御ゲート、選択
ゲートで同時に選択されるメモリセルの数は256個で
ある。ここで、512ビットの2ページ分のデータを書
き込み、そして読み出す場合を例にとって説明する。5
12ビットのデータは上位ページと、下位ページのデー
タから構成される。上位ページのデータはカラムアドレ
スA0 ,A1 ,A2 ,…,A254 ,A255 に対応し、下
位ページのデータはカラムアドレスB0 ,B1 ,B2
…,B254 ,B255 に対応する。
【0101】<上位ページ(A0 ,A1 ,A2 ,…,A
254 ,A255 )の書き込み>まず、先頭アドレスA0
書き込みデータは第1のラッチ回路RT1-0 に入力し、
そして保持される。続いて、アドレスA1 ,A2 ,…,
254 ,A255 の書き込みデータは第1のラッチ回路R
T1-1 ,RT1-2 ,…,RT1-254 ,RT1-255 に入力
し、保持される。その後、データ回路内の第1のラッチ
回路に保持された1ビットの書き込みデータに従ってメ
モリセルに書き込みが行なわれ、“1”状態又は“2”
状態になる。もし、データが256ビットに満たない場
合には、データ回路内の第1のラッチ回路には書き込み
データの入力されないものがある。この場合には、メモ
リセルの書き込み状態が、しきい値レベルが低い“1”
状態になるように第1のラッチ回路に書き込みデータを
設定すればよい。
【0102】<下位ページ(B0 ,B1 ,B2 ,…,B
254 ,B255 )の書き込み>まず、先頭アドレスB0
書き込みデータは第1のラッチ回路RT1-0 に入力し、
そして保持される。続いてアドレスB1 ,B2 ,…,B
254 ,B255 の書き込みデータは第1のラッチ回路RT
1-1 ,RT1-2 ,…,RT1-254 ,RT1-255 に入力
し、保持される。外部から入力した書き込みデータを第
1のラッチ回路にロードしている間に、メモリセルに既
に書き込まれているアドレスA0 ,A1,A2 ,…,A
254 ,A255 の書き込みデータを読み出し、第2のラッ
チ回路RT2-0 ,RT2-1 ,…,RT2-254 ,RT2-25
5 に入力する。その後、データ回路内の2つのラッチ回
路に保持された2ビットの書き込みデータに従ってメモ
リセルに書き込みが行なわれる。
【0103】すなわち、“1”又は“2”を保つか、或
いは“1”から“3”又は“2”から“4”への書き込
みが行なわれる。もし、データが512ビットに満たな
い場合には、データ回路内のラッチ回路のうち、データ
が入力しないものがある。この場合には、メモリセルの
書き込み状態が、しきい値レベルができるだけ低い
“1”状態又は“2”状態又は“3”状態になるよう
に、データが入力しないラッチ回路のデータを設定すれ
ばよい。
【0104】<読み出し>読み出し手順を図17に示し
た。まず、読み出すメモリセルのワード線に“2”状態
と“3”状態の間の電圧Vp1を印加する。メモリセルが
導通状態になればメモリセルが“1”又は“2”状態で
あり、メモリセルが非導通状態になればメモリセルは
“3”又は“4”状態である。このようにしてカラムア
ドレスB0 ,B1 ,B2 ,…,B254 ,B255 に相当す
る下位ページの読み出しデータを第2のラッチ回路に保
持する。下位ページ(カラムアドレスB0 ,B1
2 ,…,B254 ,B255 )を読み出す場合には、ここ
でデータをIO1を介してチップ外部に出力する。上位
ページを読み出す場合には、更に読み出しを続行する。
選択ワード線にVp2を印加すると、メモリセルが“4”
状態であるか、或いは“1”又は“2”又は“3”状態
であるかが分る。読み出したデータは第1のラッチ回路
に保持する。
【0105】最後に、選択ワード線にVp3を印加する
と、メモリセルが“1”状態であるか、或いは“2”又
は“3”又は“4”状態であるかが分る。これにより、
メモリセルに蓄えられたカラムアドレスA0 ,A1 ,A
2 ,…,A254 ,A255 に相当する読み出しデータを第
1のラッチ回路に保持する。この後、第1のラッチ回路
に保持されたカラムアドレスA0 ,A1 ,A2 ,…,A
254 ,A255 に相当するデータをチップ外部に出力す
る。
【0106】以下では、より詳細に動作を説明する。多
値記憶式EEPROMの構成は、図7と同様である。N
ANDセルの構成は例えば図74及び図75と、メモリ
セルアレイの構成は図76と同様である。メモリセルの
書き込み状態としきい値の関係は、図15と同様であ
る。図18が、データ回路3の具体例である。
【0107】本実施形態は4値記憶を例に構成されてい
る。nチャネルMOSトランジスタQn21 ,Qn22 ,Q
n23 とpチャネルMOSトランジスタQp9,Qp10 ,Q
p11で構成されるフリップ・フロップFF1とnチャネ
ルMOSトランジスタQn29,Qn30 ,Qn31 とpチャ
ネルMOSトランジスタQp16 ,Qp17 ,Qp18 で構成
されるFF2に、書き込み/読み出しデータをラッチす
る。また、これらはセンスアンプとしても動作する。
【0108】フリップ・フロップFF1,FF2は、
「“1”書き込みをするか、“2”書き込みをするか、
“3”書き込みをするか、“4”書き込みをするか」を
書き込みデータ情報としてラッチし、メモリセルが
「“1”の情報を保持しているか、“2”の情報を保持
しているか、“3”の情報を保持しているか、“4”の
情報を保持しているか」を読み出しデータ情報としてセ
ンスしラッチする。
【0109】データ入出力線IOA,IOBとフリップ
・フロップFF1は、nチャネルMOSトランジスタQ
n28 ,Qn27 を介して接続される。データ入出力線IO
A,IOBとフリップ・フロップFF2は、nチャネル
MOSトランジスタQn35 ,Qn36 を介して接続され
る。データ入出力線IOA,IOBは、図7中のデータ
入出力バッファ4にも接続される。フリップ・フロップ
FF1に保持された読み出しデータはCENB1が活性
化されることにより、IOA及びIOBに出力される。
フリップ・フロップFF2に保持された読み出しデータ
はCENB2が活性化されることにより、IOA及びI
OBに出力される。
【0110】nチャネルMOSトランジスタQn26 ,Q
n34 は、それぞれフリップ・フロップFF1,FF2を
信号ECH1,ECH2が“H”となってイコライズす
る。nチャネルMOSトランジスタQn24 ,Qn32 は、
フリップ・フロップFF1,FF2とMOSキャパシタ
Qd1の接続を制御する。nチャネルMOSトランジスタ
Qn25 ,Qn33 は、フリップ・フロップFF1,FF2
とMOSキャパシタQd2の接続を制御する。
【0111】pチャネルMOSトランジスタQp12C,Q
p13Cで構成される回路は、活性化信号VRFYBACに
よって、フリップ・フロップFF1のデータに応じて、
MOSキャパシタQd1のゲート電圧を変更する。pチャ
ネルMOSトランジスタQp14C,Qp15Cで構成される回
路は、活性化信号VRFYBBCによって、フリップ・
フロップFF1のデータに応じて、MOSキャパシタQ
d2のゲート電圧を変更する。nチャネルMOSトランジ
スタQn1C ,Qn2C で構成される回路は、活性化信号V
RFYBA1Cによって、フリップ・フロップFF2の
データに応じて、MOSキャパシタQd1のゲート電圧を
変更する。nチャネルMOSトランジスタQn3C ,Qn4
C で構成される回路は、活性化信号VRFYBB1Cに
よって、フリップ・フロップFF2のデータに応じて、
MOSキャパシタQd2のゲート電圧を変更する。
【0112】MOSキャパシタQd1,Qd2は、ディプリ
ーション型nチャネルMOSトランジスタで構成され、
ビット線容量より充分小さくされる。nチャネルMOS
トランジスタQn37 は、信号PREAによってMOSキ
ャパシタQd1を電圧VAに充電する。nチャネルMOS
トランジスタQn38 は、信号PREBによってMOSキ
ャパシタQd2を電圧VBに充電する。nチャネルMOS
トランジスタQn39 ,Qn40 は、信号BLCA,BLC
Bによって、データ回路3とビット線BLa,BLbの
接続をそれぞれ制御する。nチャネルMOSトランジス
タQn37 ,Qn38 で構成される回路はビット線電圧制御
回路を兼ねる。
【0113】次に、このように構成されたEEPROM
の動作を、タイミング図に従って説明する。以下では制
御ゲートCG2Aが選択されている場合を示す。 <上位ページの書き込み> (1) 上位ページのプログラム 書き込み動作前に、入力されたデータは、データ入出力
バッファ4を経て、データ回路3に入力される。1ペー
ジの大きさが256ビットであり、データ回路は256
個あるとすると、入力した上位ページの256ビットの
書き込みデータは、カラム活性化信号CENB1が
“H”で、IOA,IOBを介してフリップ・フロップ
FF1に入力する。書き込みデータとFF1のノードN
3C,N4Cの関係が図19である。入力データがHi
ghの場合には“1”状態を保ち、入力データがLow
の場合には“2”状態に書き込まれる。
【0114】書き込み動作は図20に示されている。時
刻t1sにVRFYBACが0Vになり、データ“1”が
保持されているデータ回路からはビット線書き込み制御
電圧Vccがビット線に出力される。その後、時刻t2sに
RV1AがVccになることにより、データ“2”が保持され
ているデータ回路からは0Vがビット線に出力される。
その結果、“1”書き込みするビット線はVcc、“2”
書き込みするビット線は0Vになる。
【0115】時刻t1sに制御ゲート・選択ゲート駆動回
路2によって、選択されたブロックの選択ゲートSG1
A、制御ゲートCG1A〜CG4AがVccになる。選択
ゲートSG2Aは0Vである。次に、時刻t3sに、選択
された制御ゲートCG2Aが高電圧Vpp(例えば20
V)、非選択制御ゲートCG1A,CG3A,CG4A
がVM (例えば10V)となる。データ“2”が保持さ
れているデータ回路に対応するメモリセルでは、0Vの
チャネル電位と制御ゲートのVppの電位差によって、浮
遊ゲートに電子が注入されしきい値が上昇する。データ
“1”が保持されているデータ回路に対応するメモリセ
ルでは、選択ゲートSG1Aが“OFF”になるのでメ
モリセルのチャネルはフローティングになる。その結
果、メモリセルのチャネルは制御ゲートとの間の容量結
合により、8V程度になる。データ“1”を書き込むメ
モリセルではチャネルが8V、制御ゲートが20Vなの
で、メモリセルへの電子の注入は行なわれず、消去状態
(“1”)を保つ。書き込み動作中、信号SAN1,S
AN2,PREB,BLCBは“H”、信号SAP1,
SAP2,VRFYBA1C,RV1B,RV2B,E
CH1,ECH2は“L”、電圧VBは0Vである。
【0116】(2) 上位ページのベリファイリード 書き込み動作後、書き込みが充分に行なわれたかを検出
する(書き込みベリファイ)。もし、所望のしきい値に
達していれば、データ回路のデータを“1”に変更す
る。もし、所望のしきい値に達していなければ、データ
回路のデータを保持して再度書き込み動作を行なう。書
き込み動作と書き込みベリファイは全ての“2”書き込
みするメモリセルが所望のしきい値に達するまで繰り返
される。図18及び図21を用いて、この書き込みベリ
ファイ動作を説明する。まず、時刻t1yc に、電圧V
A,VBがそれぞれ1.8V,1.5Vとなって、ビッ
ト線BLa,BLbはそれぞれ1.8V,1.5Vにな
る。信号BLCA,BLCBが“L”となって、ビット
線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとM
OSキャパシタQd2は切り離され、ビット線BLa,B
Lbはフローティングとなる。信号PREA,PREB
が“L”となって、MOSキャパシタQd1,Qd2のゲー
ト電極であるノードN1,N2はフローティング状態に
なる。
【0117】続いて、時刻t2yc に、制御ゲート・選択
ゲート駆動回路2によって選択されたブロックの選択さ
れた制御ゲートCG2Aは0.5V、非選択制御ゲート
CG1A,CG3A,CG4Aと選択ゲートSG1A,
SG2AはVccにされる。選択されたメモリセルのしき
い値が0.5V以下なら、ビット線電圧は1.5Vより
低くなる。選択されたメモリセルのしきい値が0.5V
以上なら、ビット線電圧は1.8Vのままとなる。時刻
t3yc に、信号BLCA,BLCBが“H”とされ、ビ
ット線の電位がN1,N2に転送される。その後、信号
BLCA,BLCBが“L”となって、ビット線BLa
とMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとMOSキャ
パシタQd2は切り離される。
【0118】この後、時刻t4yc にVRFYBACが
“L”となると、“1”書き込みデータが保持されてい
るデータ回路では、pチャネルMOSトランジスタQp1
2Cが“ON”であり、ノードN1はVccとなる。その結
果、ノードN1は“1”書き込みの場合にはVccにな
る。“2”書き込みの場合には、pチャネルMOSトラ
ンジスタQp12Cが“OFF”する。つまり、“2”書き
込みが充分に行なわれた場合には、N1はVccになり、
“2”書き込みが不充分の場合には、N1は0Vにな
る。その後、信号SAN1,SAP1がそれぞれ
“L”,“H”となってフリップ・フロップFF1が非
活性化され、信号ECH1が“H”となってイコライズ
される。
【0119】この後、信号RV1A,RV1Bが“H”
となる。再度、信号SAN1,SAP1がそれぞれ
“H”、“L”となることで、時刻t5yc にノードN1
の電圧がセンスされラッチされる。これで、“2”書き
込みデータを保持しているデータ回路のみ、対応するメ
モリセルのデータが充分“2”書き込み状態となったか
否かを検出する。メモリセルのデータが“2”であれ
ば、フリップ・フロップFF1でノードN1の電圧をセ
ンスしラッチすることで書き込みデータは“1”に変更
される。メモリセルのデータが“2”でなければ、フリ
ップ・フロップFF1でノードN1の電圧をセンスしラ
ッチすることで書き込みデータは“2”に保持される。
“1”書き込みデータを保持しているデータ回路の書き
込みデータは変更されない。
【0120】全ての選択されたメモリセルが所望のしき
い値に達していれば、データ回路のノードN4Cが
“L”になる。これを検出することにより、全ての選択
されたメモリセルが所望のしきい値に達したか否かが分
る。書き込み終了の検出は、例えば図18のように書き
込み終了一括検知トランジスタQn5C を用いればよい。
ベリファイリード後、まずVRTCを例えばVccにプリ
チャージする。書き込みが不充分なメモリセルが1つで
もあると、そのデータ回路のノードN4Cは“H”なの
でnチャネルMOSトランジスタQn5C は“ON”し、
VRTCはプリチャージ電位から低下する。全てのメモ
リセルが充分に書き込まれると、データ回路3-0,3-
1,…,3-m-1,3-mのノードN4Cが全て“L”にな
る。その結果、全てのデータ回路内のnチャネルMOS
トランジスタQn5C が“OFF”になるのでVRTCは
プリチャージ電位を保ち、書き込み終了が検知される。
【0121】<下位ページの書き込み> (1) 上位データの読み出しとデータ反転、及びデータロ
ード 下位ページを書き込むに先だって、メモリセルには上位
ページのデータが書き込まれ、図22(a)のように、
“1”状態又は“2”状態になっている。下位ページの
データを外部からIOA,IOBを通じてフリップ・フ
ロップFF1に入力すると同時に、メモリセルに蓄えら
れた上位ページのデータを読み出してフリップ・フロッ
プFF2に保持する。図22、図23を用いてメモリセ
ルに書き込まれた上位ページのデータの読み出しを説明
する。
【0122】まず時刻t1yd に、電圧VA,VBがそれ
ぞれ1.8V,1.5Vとなって、ビット線BLa,B
Lbはそれぞれ1.8V,1.5Vになる。信号BLC
A、BLCBが“L”となって、ビット線BLaとMO
SキャパシタQd1、ビット線BLbとMOSキャパシタ
Qd2は切り離され、ビット線BLa,BLbはフローテ
ィングとなる。信号PREA,PREBが“L”となっ
て、MOSキャパシタQd1,Qd2のゲート電極であるノ
ードN1,N2はフローティング状態になる。
【0123】続いて時刻t2yd に、制御ゲート・選択ゲ
ート駆動回路2によって選択されたブロックの選択され
た制御ゲートCG2Aは0V、非選択制御ゲートCG1
A,CG3A,CG4Aと選択ゲートSG1A,SG2
AはVccにされる。選択されたメモリセルのしきい値が
0V以下なら、ビット線電圧は1.5Vより低くなる。
選択されたメモリセルのしきい値が0V以上なら、ビッ
ト線電圧は1.8Vのままとなる。時刻t3yd に、信号
BLCA,BLCBが“H”とされ、ビット線の電位が
N1,N2に転送される。その後、信号BLCA,BL
CBが“L”となって、ビット線BLaとMOSキャパ
シタQd1、ビット線BLbとMOSキャパシタQd2は切
り離される。その後、信号SAN2,SAP2がそれぞ
れ“L”、“H”となってフリップ・フロップFF2が
非活性化され、信号ECH2が“H”となってイコライ
ズされる。この後、信号RV2A,RV2Bが“H”と
なる。再度、信号SAN2,SAP2がそれぞれ
“H”、“L”となることで、時刻t4yd にノードN1
の電圧がセンスされラッチされる。この時のフリップ・
フロップFF2のノードN5C,N6Cは図22(b)
になる。
【0124】この後に読み出したデータを反転する。例
えば“1”を読み出した場合、図22(b)のようにN
5Cは“L”であるが、データ反転動作によって“H”
にする。時刻t5yd に、信号PREA,PREBが
“H”となって、MOSキャパシタQd1,Qd2のゲート
電極であるノードN1,N2は1.8V,1.5Vにプ
リチャージされ、その後、フローティング状態になる。
続いて時刻t6yd にVRFYBA1Cが“H”となる
と、“2”書き込みデータが保持されているデータ回路
では、nチャネルMOSトランジスタQn2C が“ON”
であり、ノードN1は0Vとなる。“1”書き込みの場
合には、nチャネルMOSトランジスタQn2Cが“OF
F”し、ノードN1は1.8Vを保つ。
【0125】その後、信号SAN2,SAP2がそれぞ
れ“L”,“H”となってフリップ・フロップFF2が
非活性化され、信号ECH2が“H”となってイコライ
ズされる。この後、信号RV2A,RV2Bが“H”と
なる。再度、信号SAN2,SAP2がそれぞれ
“H”,“L”となることで、時刻t7yd にノードN1
の電圧がセンスされラッチされる。以上のデータ反転動
作の結果、フリップ・フロップFF2のノードは図22
(c)のようになる。
【0126】外部からフリップ・フロップFF1に入力
した下位ページの書き込みデータは図24の通りであ
る。下位ページの入力データが“H”ならば書き込みは
行なわれず、メモリセルは“1”又は“2”状態を保
つ。一方、下位ページの入力データが“L”ならば書き
込みが行なわれ、“1”状態のメモリセルは“3”状態
に、“2”状態のメモリセルは“4”状態に書き込まれ
る。以上をまとめると、下位ページ書き込み時のフリッ
プ・フロップのノードN3C,N4C,N5C,N6C
のデータは図25のようになる。
【0127】(2)下位ページのプログラム 書き込み動作は図26に示されている。時刻t1pに電圧
VAがビット線書き込み制御電圧1Vとなってビット線
BLaが1Vとされる。nチャネルMOSトランジスタ
Qn39 のしきい値分の電圧降下分が問題になるときは、
信号BLCAを昇圧すればよい。続いて、信号PREA
が“L”となってビット線がフローティングにされる。
次に、時刻t2pに信号RV2Aが1.5Vとされる。こ
れによって、データ“2”又は“4”が保持されている
データ回路からはビット線制御電圧0Vがビット線に印
加される。
【0128】nチャネルMOSトランジスタQn32 のし
きい値を1Vとすると、“1”又は“3”書き込み時に
はnチャネルMOSトランジスタQn32 は“OFF”,
“2”又は“4”書き込み時には“ON”となる。その
後、時刻t3pにVRFYBACが0Vになり、データ
“1”又はデータ“2”が保持されているデータ回路か
らはビット線書き込み制御電圧Vccがビット線に出力さ
れる。その結果、“1”書き込み又は“2”書き込みす
るビット線はVcc、“3”書き込みするビット線は1
V,“4”書き込みするビット線は0Vになる。
【0129】時刻t1pに制御ゲート・選択ゲート駆動回
路2によって、選択されたブロックの選択ゲートSG1
A、制御ゲートCG1A〜CG4AがVccとなる。選択
ゲートSG2Aは0Vである。時刻t4pに選択された制
御ゲートCG2Aが高電圧Vpp(例えば20V)、非選
択制御ゲートCG1A,CG3A,CG4AがVM (例
えば10V)となる。データ“4”が保持されているデ
ータ回路に対応するメモリセルでは、0Vのチャネル電
位と制御ゲートのVppの電位差によって、浮遊ゲートに
電子が注入されしきい値が上昇する。データ“3”が保
持されているデータ回路に対応するメモリセルでは、1
Vのチャネル電位と制御ゲートのVppの電位差によっ
て、浮遊ゲートに電子が注入されしきい値が上昇する。
【0130】“3”書き込みの場合のチャネル電位を1
Vにしているのは、電子の注入量を“4”データ書き込
みの場合よりも、少なくするためである。データ“1”
又は“2”が保持されているデータ回路に対応するメモ
リセルでは、チャネル電位と制御ゲートのVppの電位差
が小さいため、実効的には浮遊ゲートに電子は注入され
ない。よって、メモリセルのしきい値は変動しない。書
き込み動作中、信号SAN1,SAN2,PREB,B
LCBは“H”、信号SAP1,SAP2,VRFYB
A1C,RV1A,RV1B,RV2B,ECH1,E
CH2は“L”、電圧VBは0Vである。書き込み方は
任意性を有する。例えば図27のようにnチャネルトラ
ンジスタQn2C ,Qn4C が接続するノードを図18のよ
うに接地電位ではなく、固定電位Vrefにして、図28の
ようなタイミングで動作させてもよい。図28ではビッ
ト線を0Vに接地した後にフローティングにし、その後
VRFYBA1CをVccにすることにより、“1”又は
“3”書き込みのビット線を1Vにする。その後、VR
FYBACを0Vにすることにより、“1”又は“2”
書き込みのビット線をVccにする。その結果、“4”書
き込みのビット線は0V、“3”書き込みのビット線は
1V、“1”又は“2”書き込みのビット線はVccにな
る。
【0131】(3) 下位ページのベリファイリード 書き込み動作後、書き込みが充分に行なわれたかを検出
する(書き込みベリファイ)。もし、所望のしきい値に
達していれば、フリップ・フロップFF1のノードN3
Cを“H”に変更する。そして、所望のしきい値に達し
ていなければ、データ回路のデータを保持して再度書き
込み動作を行なう。書き込み動作と書き込みベリファイ
は全ての“3”書き込みするメモリセル及び“4”書き
込みするメモリセルが所望のしきい値に達するまで繰り
返される。
【0132】図18及び図29を用いて、この書き込み
ベリファイ動作を説明する。まず、“3”書き込みする
メモリセルが所定のしきい値に達しているかを検出す
る。まず時刻t1yx に、電圧VA,VBがそれぞれ1.
8V,1.5Vとなって、ビット線BLa,BLbはそ
れぞれ1.8V,1.5Vになる。信号BLCA、BL
CBが“L”となって、ビット線BLaとMOSキャパ
シタQd1、ビット線BLbとMOSキャパシタQd2は切
り離され、ビット線BLa,BLbはフローティングと
なる。信号PREA,PREBが“L”となって、MO
SキャパシタQd1,Qd2のゲート電極であるノードN
1,N2はフローティング状態になる。続いて制御ゲー
ト・選択ゲート駆動回路2によって選択されたブロック
の選択された制御ゲートCG2Aは1.5V、非選択制
御ゲートCG1A,CG3A,CG4Aと選択ゲートS
G1A,SG2AはVccにされる。選択されたメモリセ
ルのしきい値が1.5V以下なら、ビット線電圧は1.
5Vより低くなる。選択されたメモリセルのしきい値が
1.5V以上なら、ビット線電圧は1.8Vのままとな
る。
【0133】時刻t2yx に、信号BLCA,BLCBが
“H”とされ、ビット線の電位がN1,N2に転送され
る。その後、信号BLCA,BLCBが“L”となっ
て、ビット線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット線
BLbとMOSキャパシタQd2は切り離される。この後
時刻t3yx にRV2Aが1.5Vになり、“2”書き込
みの場合及び“4”書き込みの場合には、ノードN1が
0Vに放電される。時刻t4yx に信号VRFYBACが
“L”となると、“1”又は“2”書き込みデータが保
持されているデータ回路では、pチャネルMOSトラン
ジスタQp12Cが“ON”であり、ノードN1はVccとな
る。その結果、ノードN1は“1”書き込み又は“2”
書き込みの場合にはVcc,“4”書き込みの場合には0
Vになる。
【0134】信号SAN1,SAP1がそれぞれ
“L”,“H”となってフリップ・フロップFF1が非
活性化され、信号ECH1が“H”となってイコライズ
される。この後、信号RV1A,RV1Bが“H”とな
る。再度、信号SAN1,SAP1がそれぞれ“H”,
“L”となることで、時刻t5yx にノードN1の電圧が
センスされラッチされる。これで、“3”書き込みデー
タを保持しているデータ回路のみ、対応するメモリセル
のデータが充分“3”書き込み状態となったか否かを検
出する。メモリセルのデータが“3”であれば、フリッ
プ・フロップFF1でノードN1の電圧をセンスしラッ
チすることで書き込みデータは“1”に変更される。メ
モリセルのデータが“3”でなければ、フリップ・フロ
ップFF1でノードN2の電圧をセンスしラッチするこ
とで書き込みデータは“3”に保持され以後、追加書き
込みが行なわれる。“1”又は“2”又は“4”書き込
みデータを保持しているデータ回路の書き込みデータは
変更されない。
【0135】次に、選択された制御ゲートが2.5Vに
される。選択されたメモリセルのしきい値が2.5V以
下なら、ビット線電圧は1.5Vより低くなる。選択さ
れたメモリセルのしきい値が2.5V以上なら、ビット
線電圧は1.8Vのままとなる。時刻t6yx にPRE
A,PREBがVccになりノードN1,N2が1.8
V,1.5Vになった後、フローティングになる。この
後時刻t7yx に、信号BLCA,BLCBが“H”とさ
れ、ビット線の電位がN1,N2に転送される。その
後、信号BLCA,BLCBが“L”となって、ビット
線BLaとMOSキャパシタQd1,ビット線BLbとM
OSキャパシタQd2は切り離される。時刻t8yx に信号
VRFYBACが“L”となると、“1”又は“2”書
き込みデータが保持されているデータ回路及び、“3”
書き込みが充分に行なわれたために“1”書き込みデー
タが保持されているデータ回路では、pチャネルMOS
トランジスタQp12Cが“ON”であり、ノードN1はV
ccとなる。
【0136】信号SAN1,SAP1がそれぞれ
“L”,“H”となってフリップ・フロップFF1が非
活性化され、信号ECH1が“H”となってイコライズ
される。この後、信号RV1A,RV1Bが“H”とな
る。再度、信号SAN1,SAP1がそれぞれ“H”,
“L”となることで、時刻t9yx にノードN1の電圧が
センスされラッチされる。これで、“4”書き込みデー
タを保持しているデータ回路のみ、対応するメモリセル
のデータが充分“4”書き込み状態となったか否かを検
出する。メモリセルのデータが“4”であれば、フリッ
プ・フロップFF1でノードN1の電圧をセンスしラッ
チすることで書き込みデータは“2”に変更され、以後
は書き込まれなくなる。メモリセルのデータが“4”で
なければ、フリップ・フロップFF1でノードN1の電
圧をセンスしラッチすることで書き込みデータは“4”
に保持され以後、追加書き込みが行なわれる。“1”又
は“2”又は“3”書き込みデータを保持しているデー
タ回路の書き込みデータは変更されない。
【0137】全ての選択されたメモリセルが所望のしき
い値に達していれば、データ回路のノードN4Cが
“L”になる。これを検出することにより、全ての選択
されたメモリセルが所望のしきい値に達したか否かが分
る。書き込み終了の検出は、例えば図18のように書き
込み終了一括検知トランジスタQn5C を用いればよい。
ベリファイリード後、まずVRTCを例えばVccにプリ
チャージする。書き込みが不充分なメモリセルが1つで
もあると、そのデータ回路のノードN4Cは“H”なの
でnチャネルMOSトランジスタQn5C は“ON”し、
VRTCはプリチャージ電位から低下する。全てのメモ
リセルが充分に書き込まれると、データ回路3-0,3-
1,…,3-m-1,3-mのノードN4Cが全て“L”にな
る。その結果、全てのデータ回路内のnチャネルMOS
トランジスタQn5C が“OFF”になるのでVRTCは
プリチャージ電位を保ち、書き込み終了が検知される。
【0138】<上位ページの読み出し動作>上位ページ
の読み出しは「“1”又は“3”か、或いは“2”又は
“4”か」が読み出される。図30、図31に従って、
読み出し動作を説明する。まず時刻t1RD に、電圧V
A,VBがそれぞれ1.8V,1.5Vとなって、ビッ
ト線BLa,BLbはそれぞれ1.8V,1.5Vにな
る。信号BLCA,BLCBが“L”となって、ビット
線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとM
OSキャパシタQd2は切り離され、ビット線BLa,B
Lbはフローティングとなる。信号PREA,PREB
が“L”となって、MOSキャパシタQd1,Qd2のゲー
ト電極であるノードN1,N2はフローティング状態に
なる。続いて、制御ゲート・選択ゲート駆動回路2によ
って選択されたブロックの選択された制御ゲートCG2
Aは1V、非選択制御ゲートCG1A,CG3A,CG
4Aと選択ゲートSG1A,SG2AはVccにされる。
選択されたメモリセルのしきい値が1V以下なら、ビッ
ト線電圧は1.5Vより低くなる。選択されたメモリセ
ルのしきい値が1V以上なら、ビット線電圧は1.8V
のままとなる。
【0139】この後、時刻t2RD に信号BLCA,BL
CBが“H”となりビット線のデータがMOSキャパシ
タQd1,Qd2に転送される。その後、再度、信号BLC
A,BLCBが“L”となって、ビット線BLaとMO
SキャパシタQd1、ビット線BLbとMOSキャパシタ
Qd2は切り離される。信号SAN2,SAP2がそれぞ
れ“L”,“H”となってフリップ・フロップFF2が
非活性化され、信号ECH2が“H”となってイコライ
ズされる。この後、信号RV2A,RV2Bが“H”と
なる。時刻t3RD に再度、信号SAN2,SAP2がそ
れぞれ“H”,“L”となることで、ノードN1の電圧
がセンスされラッチされる。これで、「メモリセルのデ
ータが“1”又は“2”か、或いは“3”又は“4”
か」がフリップ・フロップFF2によってセンスされ、
その情報はラッチされる。この時のフリップ・フロップ
FF2のノードN5C,N6Cは図32のようになる。
【0140】次に、選択された制御ゲートが2Vにされ
る。選択されたメモリセルのしきい値が2V以下なら、
ビット線電圧は1.5Vより低くなる。選択されたメモ
リセルのしきい値が2V以上なら、ビット線電圧は1.
8Vのままとなる。時刻t4RDに信号PREA,PRE
Bが“H”となって、MOSキャパシタQd1,Qd2のゲ
ート電極であるノードN1,N2はそれぞれ1.8V,
1.5Vになる。信号PREA,PREBが“L”とな
って、MOSキャパシタQd1,Qd2のゲート電極である
ノードN1,N2はフローティング状態になる。この
後、時刻t5RD に信号BLCA,BLCBが“H”とさ
れる。再度、信号BLCA,BLCBが“L”となっ
て、ビット線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット線
BLbとMOSキャパシタQd2は切り離される。信号S
AN1,SAP1がそれぞれ“L”,“H”となってフ
リップ・フロップFF1が非活性化され、信号ECH1
が“H”となってイコライズされる。この後、信号RV
1A,RV1Bが“H”となる。時刻t6RD に再度、信
号SAN1,SAP1がそれぞれ“H”,“L”となる
ことで、ノードN1の電圧がセンスされラッチされる。
これで、「メモリセルのデータが“1”又は“2”又は
“3”か、或いは“4”か」がフリップ・フロップFF
1によってセンスされ、その情報はラッチされる。この
時のフリップフロップFF1,FF2のノードN3C,
N5Cの電位は図33のようになる。
【0141】引き続き、図31のように読み出しが行な
われる。まず時刻t7RD に、電圧VA,VBがそれぞれ
1.8V,1.5Vとなって、ビット線BLa,BLb
はそれぞれ1.8V,1.5Vになる。信号BLCA,
BLCBが“L”となって、ビット線BLaとMOSキ
ャパシタQd1、ビット線BLbとMOSキャパシタQd2
は切り離され、ビット線BLa,BLbはフローティン
グとなる。信号PREA,PREBが“L”となって、
MOSキャパシタQd1,Qd2のゲート電極であるノード
N1,N2はフローティング状態になる。続いて、制御
ゲート・選択ゲート駆動回路2によって選択されたブロ
ックの選択された制御ゲートCG2Aは0V、非選択制
御ゲートCG1A,CG3A,CG4Aと選択ゲートS
G1A,SG2AはVccにされる。選択されたメモリセ
ルのしきい値が0V以下なら、ビット線電圧は1.5V
より低くなる。選択されたメモリセルのしきい値が0V
以上なら、ビット線電圧は1.8Vのままとなる。この
後、時刻t8RD に信号BLCA,BLCBが“H”とな
りビット線のデータがMOSキャパシタQd1,Qd2に転
送される。その後、再度、信号BLCA,BLCBが
“L”となって、ビット線BLaとMOSキャパシタQ
d1、ビット線BLbとMOSキャパシタQd2は切り離さ
れる。続いて、時刻t9RD にVRFYBA1Cが“H”
になる。この時、フリップ・フロップFF2のノードN
5Cが“H”なのは図33から分るように、“3”又は
“4”読み出しの場合である。この場合、図18のnチ
ャネルMOSトランジスタQn2C が“ON”し、“3”
又は“4”読み出しのノードN1は接地される。
【0142】続いて、時刻t10RDにVRFYBACが
“L”になる。この時、フリップ・フロップFF1のノ
ードN3Cが“H”、N4Cが“L”なのは図33から
分るように、“3”読み出しの場合である。この場合、
図18のpチャネルMOSトランジスタQp12Cが“O
N”し、“4”読み出しのノードN1はVccになる。そ
の後、信号SAN1,SAP1がそれぞれ“L”,
“H”となってフリップ・フロップFF1が非活性化さ
れ、信号ECH1が“H”となってイコライズされる。
この後、信号RV1A,RV1Bが“H”となる。時刻
t11RDに再度、信号SAN1,SAP1がそれぞれ
“H”,“L”となることで、ノードN1の電圧がセン
スされラッチされる。これで、ノードN3C,N4Cの
電位がフリップ・フロップFF1によってセンスされ、
その情報はラッチされる。この時のフリップ・フロップ
FF1及びフリップ・フロップFF2のノードN3C,
N4C,N5C,N6Cは図34のようになる。
【0143】上位ページのデータはフリップ・フロップ
FF1のノードN3C,N4C(図34参照)に読み出
されている。つまり、“1”状態及び“3”状態ではノ
ードN3Cが“L”、N4Cが“H”になり、“2”状
態及び“4”状態ではノードN3Cが“H”、N4Cが
“L”になる。<上位ページの書き込み>で記したよう
に上位ページのデータは「“1”又は“3”か、或いは
“2”又は“4”か」を蓄えているが、この書き込みデ
ータがフリップ・フロップFF1に正しく読み出されて
いることが分る。フリップ・フロップFF1に保持され
たデータはCENB1が活性化されることにより、チッ
プ外部に出力される。
【0144】<下位ページの読み出し動作>下位ページ
の読み出しでは「“1”又は“2”か、或いは“3”又
は“4”か」が読み出される。図30に従って、読み出
し動作を説明する。まず時刻t1RD に、電圧VA,VB
がそれぞれ1.8V,1.5Vとなって、ビット線BL
a,BLbはそれぞれ1.8V,1.5Vになる。信号
BLCA,BLCBが“L”となって、ビット線BLa
とMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとMOSキャ
パシタQd2は切り離され、ビット線BLa,BLbはフ
ローティングとなる。信号PREA,PREBが“L”
となって、MOSキャパシタQd1,Qd2のゲート電極で
あるノードN1,N2はフローティング状態になる。
【0145】続いて、制御ゲート・選択ゲート駆動回路
2によって選択されたブロックの選択された制御ゲート
CG2Aは1V、非選択制御ゲートCG1A,CG3
A,CG4Aと選択ゲートSG1A,SG2AはVccに
される。選択されたメモリセルのしきい値が1V以下な
ら、ビット線電圧は1.5Vより低くなる。選択された
メモリセルのしきい値が1V以上なら、ビット線電圧は
1.8Vのままとなる。この後、時刻t2RD に信号BL
CA,BLCBが“H”となりビット線のデータがMO
SキャパシタQd1,Qd2に転送される。その後、再度、
信号BLCA,BLCBが“L”となって、ビット線B
LaとMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとMOS
キャパシタQd2は切り離される。信号SAN2,SAP
2がそれぞれ“L”,“H”となってフリップ・フロッ
プFF2が非活性化され、信号ECH2が“H”となっ
てイコライズされる。この後、信号RV2A,RV2B
が“H”となる。時刻t3RD に再度、信号SAN2,S
AP2がそれぞれ“H”、“L”となることで、ノード
N1の電圧がセンスされラッチされる。これで、「メモ
リセルのデータが“1”又は“2”か、或いは“3”又
は“4”か」がフリップ・フロップFF2によってセン
スされ、その情報はラッチされる。この時のフリップ・
フロップFF2のノードN5C,N6Cは図32のよう
になる。
【0146】下位ページのデータはフリップ・フロップ
FF2のノードN5C,N6C(図32参照)に読み出
されている。つまり、“1”状態及び“2”状態ではノ
ードN5Cが“L”、N6Cが“H”になり、“3”状
態及び“4”状態ではノードN5Cが“H”、N6Cが
“L”になる。<下位ページの書き込み>で記したよう
に下位ページのデータは「“1”又は“2”か、或いは
“3”又は“4”か」を蓄えているが、この書き込みデ
ータがフリップ・フロップFF2に正しく読み出されて
いることが分る。フリップ・フロップFF2に保持され
たデータはCENB2が活性化されることにより、チッ
プ外部に出力される。
【0147】上記の説明から分るように、下位ページの
読み出しは上位ページの読み出しの時刻t3RD までの動
作である。従って、例えば下位ページに引き続いて上位
ページを読み出す場合には、まず下位ページを読み出し
た後に、下位ページのデータをチップ外部に出力してい
る間に、引き続き、上位ページのデータを読み出しても
よい。つまり、時刻t3RD に下位ページのデータがフリ
ップ・フロップFF2にラッチされ、チップ外部に出力
されるのと同時に、<上位ページの読み出し>で記した
図30及び図31の時刻t3RD 以降の動作を行なう。こ
れにより、見かけ上、上位ページの読み出しを高速に行
なうことができる。
【0148】[第3の実施形態]第2の実施形態では下
位ページの書き込みに先だって、上位ページの読み出し
及び、データ反転動作を行なっている。下位ページの書
き込み前のデータ反転動作を行なわなくても下位ページ
の書き込みを行なうことができる。以下ではこの下位ペ
ージの書き込み方法について説明する。本実施形態のデ
ータ回路は先の実施形態と同様に、図18である。上位
ページの書き込みは実施形態2と同様である。
【0149】(1)下位ページ書き込み前の上位ページ
の読み出し 下位ページを書き込むに先だって、メモリセルには上位
ページのデータが書き込まれ、図22(a)のように、
“1”状態又は“2”状態になっている。下位ページの
データを外部からIOA,IOBを通じてフリップ・フ
ロップFF1に入力すると同時に、メモリセルに蓄えら
れた上位ページのデータを読み出してフリップ・フロッ
プFF2に保持する。上位ページの読み出し動作は第2
の実施形態とほぼ同様であり、図23の通りである。た
だし、データ反転は行なわないので、時刻t4yd にセン
スした時点で終了する。その結果、下位ページの書き込
みデータは図25ではなく、図35のようになる。デー
タ反転動作を行なわないので、図25と比較すると、N
5C及びN6Cのロジックが逆転している。
【0150】(2)下位ページのプログラム 書き込み動作は図36に示されている。時刻t1pq に電
圧VAがビット線書き込み制御電圧1Vとなってビット
線BLaが1Vとされる。nチャネルMOSトランジス
タQn39 のしきい値分の電圧降下分が問題になるとき
は、信号BLCAを昇圧すればよい。続いて、信号PR
EAが“L”となってビット線がフローティングにされ
る。次に、時刻t2pq に信号VRFYBA1CがVccと
される。これによって、データ“2”又は“4”が保持
されている場合には、nチャネルMOSトランジスタQ
n2C が“ON”するので、ビット線制御電圧0Vがビッ
ト線に印加される。図36のようにVRFYBA1Cを
Vcc以上にしてもよい。その後、時刻t3pq にVRFY
BACが0Vになり、データ“1”又はデータ“2”が
保持されているデータ回路からはビット線書き込み制御
電圧Vccがビット線に出力される。その結果、“1”書
き込み又は“2”書き込みするビット線はVcc、“3”
書き込みするビット線は1V、“4”書き込みするビッ
ト線は0Vになる。
【0151】時刻t1pq に制御ゲート・選択ゲート駆動
回路2によって、選択されたブロックの選択ゲートSG
1A、制御ゲートCG1A〜CG4AがVccとなる。選
択ゲートSG2Aは0Vである。次に、時刻t4pq に選
択された制御ゲートCG2Aが高電圧Vpp(例えば20
V)、非選択制御ゲートCG1A,CG3A,CG4A
がVM (例えば10V)となる。データ“4”が保持さ
れているデータ回路に対応するメモリセルでは、0Vの
チャネル電位と制御ゲートのVppの電位差によって、浮
遊ゲートに電子が注入されしきい値が上昇する。データ
“3”が保持されているデータ回路に対応するメモリセ
ルでは、1Vのチャネル電位と制御ゲートのVppの電位
差によって、浮遊ゲートに電子が注入されしきい値が上
昇する。
【0152】“3”書き込みの場合のチャネル電位を1
Vにしているのは、電子の注入量を“4”データ書き込
みの場合よりも、少なくするためである。データ“1”
又は“2”が保持されているデータ回路に対応するメモ
リセルでは、チャネル電位と制御ゲートのVppの電位差
が小さいため、実効的には浮遊ゲートに電子は注入され
ない。よって、メモリセルのしきい値は変動しない。書
き込み動作中、信号SAN1,SAN2,PREB,B
LCBは“H”、信号SAP1,SAP2,RV1A,
RV1B,RV2B,ECH1,ECH2は“L”、電
圧VBは0Vである。
【0153】(3)下位ページのベリファイリード 書き込み動作後、書き込みが充分に行なわれたかを検出
する(書き込みベリファイ)。もし、所望のしきい値に
達していれば、フリップ・フロップFF1のノードN3
Cを“H”に変更する。もし、所望のしきい値に達して
いなければ、データ回路のデータを保持して再度書き込
み動作を行なう。書き込み動作と書き込みベリファイ
は、全ての“3”書き込みするメモリセル及び“4”書
き込みするメモリセルが所望のしきい値に達するまで繰
り返される。
【0154】図18及び図37を用いて、この書き込み
ベリファイ動作を説明する。まず、“3”書き込みする
メモリセルが所定のしきい値に達しているかを検出す
る。まず時刻t1ys に、電圧VA,VBがそれぞれ1.
8V,1.5Vとなって、ビット線BLa,BLbはそ
れぞれ1.8V,1.5Vになる。信号BLCA,BL
CBが“L”となって、ビット線BLaとMOSキャパ
シタQd1、ビット線BLbとMOSキャパシタQd2は切
り離され、ビット線BLa,BLbはフローティングと
なる。信号PREA,PREBが“L”となって、MO
SキャパシタQd1,Qd2のゲート電極であるノードN
1,N2はフローティング状態になる。続いて制御ゲー
ト・選択ゲート駆動回路2によって選択されたブロック
の選択された制御ゲートCG2Aは1.5V、非選択制
御ゲートCG1A,CG3A,CG4Aと選択ゲートS
G1A,SG2AはVccにされる。選択されたメモリセ
ルのしきい値が1.5V以下なら、ビット線電圧は1.
5Vより低くなる。選択されたメモリセルのしきい値が
1.5V以上なら、ビット線電圧は1.8Vのままとな
る。時刻t2ys に、信号BLCA,BLCBが“H”と
され、ビット線の電位がN1,N2に転送される。その
後、信号BLCA,BLCBが“L”となって、ビット
線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとM
OSキャパシタQd2は切り離される。この後時刻t3ys
にVRFYBA1CがVccになり、“2”書き込みの場
合及び“4”書き込みの場合にはQn2Cが“ON”
し、ノードN1が0Vに放電される。時刻t4ys に信号
VRFYBACが“L”となると、“1”又は“2”書
き込みデータが保持されているデータ回路では、pチャ
ネルMOSトランジスタQp12Cが“ON”であり、ノー
ドN1はVccとなる。その結果、ノードN1は“1”書
き込み又は“2”書き込みの場合にはVcc,“4”書き
込みの場合には0Vになる。
【0155】信号SAN1,SAP1がそれぞれ
“L”,“H”となってフリップ・フロップFF1が非
活性化され、信号ECH1が“H”となってイコライズ
される。この後、信号RV1A,RV1Bが“H”とな
る。再度、信号SAN1,SAP1がそれぞれ“H”,
“L”となることで、時刻t5ys にノードN1の電圧が
センスされラッチされる。これで、“3”書き込みデー
タを保持しているデータ回路のみ、対応するメモリセル
のデータが充分“3”書き込み状態となったか否かを検
出する。メモリセルのデータが“3”であれば、フリッ
プ・フロップFF1でノードN1の電圧をセンスしラッ
チすることで書き込みデータは“1”に変更される。メ
モリセルのデータが“3”でなければ、フリップ・フロ
ップFF1でノードN2の電圧をセンスしラッチするこ
とで書き込みデータは“3”に保持され以後、追加書き
込みが行なわれる。“1”又は“2”又は“4”書き込
みデータを保持しているデータ回路の書き込みデータは
変更されない。
【0156】次に、選択された制御ゲートが2.5Vに
される。選択されたメモリセルのしきい値が2.5V以
下なら、ビット線電圧は1.5Vより低くなる。選択さ
れたメモリセルのしきい値が2.5V以上なら、ビット
線電圧は1.8Vのままとなる。時刻t6ys にPRE
A,PREBがVccになりノードN1,N2が1.8
V,1.5Vになった後、フローティングになる。この
後時刻t7ys に、信号BLCA,BLCBが“H”とさ
れ、ビット線の電位がN1,N2に転送される。その
後、信号BLCA,BLCBが“L”となって、ビット
線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとM
OSキャパシタQd2は切り離される。時刻t8ys に信号
VRFYBACが“L”となると、“1”又は“2”書
き込みデータが保持されているデータ回路及び、“3”
書き込みが充分に行なわれたために“1”書き込みデー
タが保持されているデータ回路では、pチャネルMOS
トランジスタQp12Cが“ON”であり、ノードN1はV
ccとなる。
【0157】信号SAN1,SAP1がそれぞれ
“L”,“H”となってフリップ・フロップFF1が非
活性化され、信号ECH1が“H”となってイコライズ
される。この後、信号RV1A,RV1Bが“H”とな
る。再度、信号SAN1,SAP1がそれぞれ“H”,
“L”となることで、時刻t9ys にノードN1の電圧が
センスされラッチされる。これで、“4”書き込みデー
タを保持しているデータ回路のみ、対応するメモリセル
のデータが充分“4”書き込み状態となったか否かを検
出する。メモリセルのデータが“4”であれば、フリッ
プ・フロップFF1でノードN1の電圧をセンスしラッ
チすることで書き込みデータは“2”に変更され、以後
は書き込まれなくなる。メモリセルのデータが“4”で
なければ、フリップ・フロップFF1でノードN1の電
圧をセンスしラッチすることで書き込みデータは“4”
に保持され以後、追加書き込みが行なわれる。“1”又
は“2”又は“3”書き込みデータを保持しているデー
タ回路の書き込みデータは変更されない。
【0158】全ての選択されたメモリセルが所望のしき
い値に達していれば、データ回路のノードN4Cが
“L”になる。これを検出することにより、全ての選択
されたメモリセルが所望のしきい値に達したか否かが分
る。書き込み終了の検出は、例えば図18のように書き
込み終了一括検知トランジスタQn5C を用いればよい。
ベリファイリード後、まずVRTCを例えばVccにプリ
チャージする。書き込みが不充分なメモリセルが1つで
もあると、そのデータ回路のノードN4Cは“H”なの
でnチャネルMOSトランジスタQn5C は“ON”し、
VRTCはプリチャージ電位から低下する。全てのメモ
リセルが充分に書き込まれると、データ回路3-0,3-
1,…,3-m-1,3-mのノードN4Cが全て“L”にな
る。その結果、全てのデータ回路内のnチャネルMOS
トランジスタQn5C が“OFF”になるのでVRTCは
プリチャージ電位を保ち、書き込み終了が検知される。
【0159】[第4の実施形態]第2及び第3の実施形
態では図6のように、消去状態“1”のメモリセルに対
し外部から入力する書き込みデータを基に書き込みを行
なう際、上位ページの書き込み動作で書き込まれる
“2”状態のしきい値分布よりも、下位ページの書き込
み動作で書き込まれる“3”状態のしきい値分布が高い
しきい値レベルを有する。本実施形態では図3のよう
に、上位ページの書き込み動作で書き込まれる“2”状
態のしきい値分布が逆に、下位ページの書き込み動作で
書き込まれる“3”状態のしきい値分布よりも高いしき
い値レベルを有することを特徴とする。本実施形態のデ
ータ回路は図18である。以下では、書き込み、読み出
し動作について説明する。
【0160】<上位ページのプログラム及びベリファイ
リード>上位ページの書き込み動作は第2の実施形態と
ほぼ同様である。書き込みデータは図38であり、書き
込みのタイミングは図20、ベリファイリードの動作タ
イミングは図39である。第2の実施形態と異なるのは
ベリファイリード時の選択した制御ゲート電圧(図3
9)である。本実施形態では、書き込みを行なうメモリ
セルは1.5Vから1.8Vの間のしきい値を持つ
“2”状態に書き込みを行なうので、選択メモリセルの
ベリファイ電圧(図39のCG2A)は1.5Vであ
る。その結果、“2”書き込みを行なうメモリセルはし
きい値が1.5Vになるまで書き込みが行なわれる。
【0161】<下位ページの書き込み> (1)上位データの読み出しとデータ反転、及びデータ
ロード 上位データの読み出し及びデータ反転も第2の実施形態
(図23)とほぼ同様に行なわれる。ただし、第2の実
施形態では読み出し時の選択した制御ゲート電圧(図2
3のCG2A)は0Vであるが、本実施形態では“2”
状態及び“3”状態のしきい値レベルが異なることに起
因して、0Vではなく1Vである。
【0162】(2)プログラム 下位ページのプログラムデータは図40である。入力デ
ータが“H”の場合には、“1”又は“2”状態を保
つ。入力データが“L”の場合には、“1”状態は
“3”状態に書き込まれ、“2”状態は“4”状態に書
き込まれる。下位ページ書き込み時のデータ回路のノー
ドを図41にまとめる。書き込み動作のタイミング図が
図42である。時刻t1ps に電圧VAがビット線書き込
み制御電圧2Vとなってビット線BLaが2Vとされ
る。nチャネルMOSトランジスタQn39 のしきい値分
の電圧降下分が問題になるときは、信号BLCAを昇圧
すればよい。続いて、信号PREAが“L”となってビ
ット線がフローティングにされる。次に、時刻t2ps に
信号RV2Aが1.5Vとされる。これによって、デー
タ“2”又は“4”が保持されているデータ回路からは
ビット線制御電圧0Vがビット線に印加される。nチャ
ネルMOSトランジスタQn32 のしきい値を1Vとする
と、“1”又は“3”書き込み時にはnチャネルMOS
トランジスタQn32 は“OFF”、“2”又は“4”書
き込み時には“ON”となる。その後、時刻t3ps にV
RFYBACが0Vになり、データ“1”又はデータ
“2”が保持されているデータ回路からはビット線書き
込み制御電圧Vccがビット線に出力される。その結果、
“1”書き込み又は“2”書き込みするビット線はVc
c、“3”書き込みするビット線は2V、“4”書き込
みするビット線は0Vになる。時刻t4ps に制御ゲート
・選択ゲート駆動回路2によって、選択されたブロック
の選択ゲートSG1A、制御ゲートCG1A〜CG4A
がVccとなる。選択ゲートSG2Aは0Vである。次
に、選択された制御ゲートCG2Aが高電圧Vpp(例え
ば20V)、非選択制御ゲートCG1A,CG3A,C
G4AがVM (例えば10V)となる。データ“4”が
保持されているデータ回路に対応するメモリセルでは、
0Vのチャネル電位と制御ゲートのVppの電位差によっ
て、浮遊ゲートに電子が注入されしきい値が上昇する。
データ“3”が保持されているデータ回路に対応するメ
モリセルでは、2Vのチャネル電位と制御ゲートのVpp
の電位差によって、浮遊ゲートに電子が注入されしきい
値が上昇する。“3”書き込みの場合のチャネル電位を
2Vにしているのは、電子の注入量を“4”データ書き
込みの場合よりも、少なくするためである。データ
“1”又は“2”が保持されているデータ回路に対応す
るメモリセルでは、チャネル電位と制御ゲートのVppの
電位差が小さいため、実効的には浮遊ゲートに電子は注
入されない。よって、メモリセルのしきい値は変動しな
い。書き込み動作中、信号SAN1、SAN2,PRE
B,BLCBは“H”、信号SAP1,SAP2,VR
FYBA1C,RV1A,RV1B,RV2B,ECH
1,ECH2は“L”、電圧VBは0Vである。
【0163】(3)下位ページのベリファイリード 書き込み動作後、書き込みが充分に行なわれたかを検出
する(書き込みベリファイ)。もし、所望のしきい値に
達していれば、フリップ・フロップFF1のノードN3
Cを“H”に変更する。もし、所望のしきい値に達して
いなければ、データ回路のデータを保持して再度書き込
み動作を行なう。書き込み動作と書き込みベリファイ
は、全ての“3”書き込みするメモリセル及び“4”書
き込みするメモリセルが所望のしきい値に達するまで繰
り返される。
【0164】図18及び図43を用いて、この書き込み
ベリファイ動作を説明する。まず、“3”書き込みする
メモリセルが所定のしきい値に達しているかを検出す
る。まず時刻t1yy に、電圧VA,VBがそれぞれ1.
8V,1.5Vとなって、ビット線BLa,BLbはそ
れぞれ1.8V,1.5Vになる。信号BLCA,BL
CBが“L”となって、ビット線BLaとMOSキャパ
シタQd1、ビット線BLbとMOSキャパシタQd2は切
り離され、ビット線BLa,BLbはフローティングと
なる。信号PREA,PREBが“L”となって、MO
SキャパシタQd1,Qd2のゲート電極であるノードN
1,N2はフローティング状態になる。続いて制御ゲー
ト・選択ゲート駆動回路2によって選択されたブロック
の選択された制御ゲートCG2Aは0.5V、非選択制
御ゲートCG1A,CG3A,CG4Aと選択ゲートS
G1A,SG2AはVccにされる。選択されたメモリセ
ルのしきい値が0.5V以下なら、ビット線電圧は1.
5Vより低くなる。選択されたメモリセルのしきい値が
0.5V以上なら、ビット線電圧は1.8Vのままとな
る。
【0165】時刻t2yy に、信号BLCA,BLCBが
“H”とされ、ビット線の電位がN1,N2に転送され
る。その後、信号BLCA,BLCBが“L”となっ
て、ビット線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット線
BLbとMOSキャパシタQd2は切り離される。この後
時刻t3yy にRV2Aが1.5Vになり、“2”書き込
みの場合及び“4”書き込みの場合には、ノードN1が
0Vに放電される。時刻t4yy に信号VRFYBACが
“L”となると、“1”又は“2”書き込みデータが保
持されているデータ回路では、pチャネルMOSトラン
ジスタQp12Cが“ON”であり、ノードN1はVccとな
る。その結果、ノードN1は“1”書き込み又は“2”
書き込みの場合にはVcc,“4”書き込みの場合には0
Vになる。
【0166】信号SAN1,SAP1がそれぞれ
“L”,“H”となってフリップ・フロップFF1が非
活性化され、信号ECH1が“H”となってイコライズ
される。この後、信号RV1A,RV1Bが“H”とな
る。再度、信号SAN1,SAP1がそれぞれ“H”,
“L”となることで、時刻t5yy にノードN1の電圧が
センスされラッチされる。これで、“3”書き込みデー
タを保持しているデータ回路のみ、対応するメモリセル
のデータが充分“3”書き込み状態となったか否かを検
出する。メモリセルのデータが“3”であれば、フリッ
プ・フロップFF1でノードN1の電圧をセンスしラッ
チすることで書き込みデータは“1”に変更される。メ
モリセルのデータが“3”でなければ、フリップ・フロ
ップFF1でノードN2の電圧をセンスしラッチするこ
とで書き込みデータは“3”に保持され以後、追加書き
込みが行なわれる。“1”又は“2”又は“4”書き込
みデータを保持しているデータ回路の書き込みデータは
変更されない。
【0167】次に、選択された制御ゲートが2.5Vに
される。選択されたメモリセルのしきい値が2.5V以
下なら、ビット線電圧は1.5Vより低くなる。選択さ
れたメモリセルのしきい値が2.5V以上なら、ビット
線電圧は1.8Vのままとなる。時刻t6yy にPRE
A,PREBがVccになりノードN1,N2が1.8
V,1.5Vになった後、フローティングになる。この
後時刻t7yy に、信号BLCA,BLCBが“H”とさ
れ、ビット線の電位がN1,N2に転送される。その
後、信号BLCA,BLCBが“L”となって、ビット
線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとM
OSキャパシタQd2は切り離される。時刻t8yy に信号
VRFYBACが“L”となると、“1”又は“2”書
き込みデータが保持されているデータ回路及び、“3”
書き込みが充分に行なわれたために“1”書き込みデー
タが保持されているデータ回路では、pチャネルMOS
トランジスタQp12Cが“ON”であり、ノードN1はV
ccとなる。
【0168】信号SAN1,SAP1がそれぞれ
“L”,“H”となってフリップ・フロップFF1が非
活性化され、信号ECH1が“H”となってイコライズ
される。この後、信号RV1A,RV1Bが“H”とな
る。再度、信号SAN1,SAP1がそれぞれ“H”,
“L”となることで、時刻t9yy にノードN1の電圧が
センスされラッチされる。これで、“4”書き込みデー
タを保持しているデータ回路のみ、対応するメモリセル
のデータが充分“4”書き込み状態となったか否かを検
出する。メモリセルのデータが“4”であれば、フリッ
プ・フロップFF1でノードN1の電圧をセンスしラッ
チすることで書き込みデータは“2”に変更され、以後
は書き込まれなくなる。メモリセルのデータが“4”で
なければ、フリップ・フロップFF1でノードN1の電
圧をセンスしラッチすることで書き込みデータは“4”
に保持され以後、追加書き込みが行なわれる。“1”又
は“2”又は“3”書き込みデータを保持しているデー
タ回路の書き込みデータは変更されない。
【0169】全ての選択されたメモリセルが所望のしき
い値に達していれば、データ回路のノードN4Cが
“L”になる。これを検出することにより、全ての選択
されたメモリセルが所望のしきい値に達したか否かが分
る。書き込み終了の検出は、例えば図18のように書き
込み終了一括検知トランジスタQn5C を用いればよい。
ベリファイリード後、まずVRTCを例えばVccにプリ
チャージする。書き込みが不充分なメモリセルが1つで
もあると、そのデータ回路のノードN4Cは“H”なの
でnチャネルMOSトランジスタQn5C は“ON”し、
VRTCはプリチャージ電位から低下する。全てのメモ
リセルが充分に書き込まれると、データ回路3-0,3-
1,…,3-m-1,3-mのノードN4Cが全て“L”にな
る。その結果、全てのデータ回路内のnチャネルMOS
トランジスタQn5C が“OFF”になるのでVRTCは
プリチャージ電位を保ち、書き込み終了が検知される。
【0170】<上位ページの読み出し>上位ページの読
み出しではメモリセルが「“1”又は“3”であるか、
或いは“2”又は“4”であるか」が読み出される。こ
のためには選択した制御ゲートに1Vを印加し、電流が
流れるか否かを検出すればよい。タイミング図は図30
であり、図30の時刻t3RD にフリップ・フロップFF
2によってデータをラッチした後に、CENB2を
“H”にすることにより、上位ページの書き込みデータ
が外部に出力される。この時のフリップ・フロップFF
2のデータは図32である。
【0171】<下位ページの読み出し>下位ページの読
み出しではメモリセルが「“0”又は“2”であるか、
或いは“1”又は“3”であるか」が読み出される。タ
イミング図は図30及び図31である。読み出した結果
のフリップ・フロップのノードは図34である。下位ペ
ージのデータはフリップ・フロップ1(ノードN3C,
N4C)に蓄えられている。CENB1を活性化するこ
とにより、下位ページのデータを外部に出力できる。
【0172】上記の説明から分るように、上位ページの
読み出しは下位ページの読み出しの時刻t3RD までの動
作である。従って、例えば上位ページに引き続いて下位
ページを読み出す場合には、まず上位ページを読み出し
た後に、上位ページのデータをチップ外部に出力してい
る間に、引き続き、下位ページのデータを読み出しても
よい。つまり、時刻t3RD に上位ページのデータがフリ
ップ・フロップFF2にラッチされ、チップ外部に出力
されるのと同時に、<下位ページの読み出し>で記した
図30及び図31の時刻t3RD 以降の動作を行なう。こ
れにより、見かけ上、下位ページの書き込みを高速に行
なうことができる。
【0173】<下位ページの別の書き込み方法>上記実
施形態では下位ページの書き込みの際に、上位ページの
データの読み出し、及びデータ反転を行なっている。第
3の実施形態と同様に、本実施形態でも上位ページのデ
ータ反転動作を省略できる。データ回路は図18であ
る。上位データ読み出しのタイミング図は図23の時刻
t4yd までとほぼ同様である。図23と異なるのは、本
実施形態では“2”状態が1.5Vから1.8Vの間の
しきい値を持つので、CG2Aを0Vではなく、1Vに
する点である。プログラム及びベリファイリードの動作
タイミングは図44、及び図45である。動作内容は第
3の実施形態とほぼ同様なので、ここでは詳細な説明は
省略する。
【0174】[第5の実施形態]本実施形態は、“1”
状態は第1のしきい値レベルを有し、“2”状態は第2
のしきい値レベルを有し、“3”状態は第3のしきい値
レベルを有し、“i“状態(iはn以下の自然数であ
り、nは4以上の自然数)は第iのしきい値レベルを有
するようなn値を記憶するメモリセルにおいて、図52
のようにメモリセルが“1”状態,“2”状態,…,
“2k-1 −1”状態又は“2k-1 ”状態(kは2以上の
自然数)を保持する場合に、メモリセルの外部から入力
する書き込みデータとメモリセルが保持するデータに基
づいて、メモリセルを“1”状態,“2”状態,…,
“2k −1”状態又は“2k ”状態にし、メモリセルが
“1”状態,“2”状態,…,“2k −1”状態又は
“2k ”状態を保持する場合に、メモリセルの外部から
入力する書き込みデータとメモリセルが保持するデータ
に基づいて、メモリセルを“1”状態,“2”状態,
…,“2k+1 −1”状態又は“2k+1 ”状態にし、メモ
リセルが“1”状態,“2”状態,…,“2m-1 −1”
状態又は“2m-1 ”状態(mはn=2m を満たす自然
数)を保持する場合に、メモリセルの外部から入力する
書き込みデータとメモリセルが保持するデータに基づい
て、メモリセルを“1”状態,“2”状態,…,“2m
−1”状態又は“2m”状態にすることを特徴とする。
【0175】例えば4値メモリセルの場合には、図46
のようにメモリセルが“1”状態又は“2”状態を保持
する場合に、メモリセルの外部から入力する書き込みデ
ータと、前記メモリセルが保持するデータを基づいて、
メモリセルを“1”状態,“2”状態,“3”状態又は
“4”状態にすることを特徴とする。
【0176】また本実施形態は、図46のように、第1
の書き込み動作において、第1の論理レベルが入力する
とメモリセルは“1”状態になり、第2の論理レベルが
入力すると“2”状態になり、その後、第1の書き込み
動作の結果“1”状態であるメモリセルは第2の書き込
み動作において、第3の論理レベルが入力すると“1”
状態になり、第4の論理レベルが入力すると“3”状態
になり、第1の書き込み動作の結果“2”状態であるメ
モリセルは第2の書き込み動作において、第3の論理レ
ベルが入力すると“2”状態になり、第4の論理レベル
が入力すると“4”状態になることを特徴とする。
【0177】本実施形態は、“1”状態は第1のしきい
値レベルを有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを
有し、“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、
“i”状態(iはn以下の自然数であり、nは4以上の
自然数)は第iのしきい値レベルを有するようなn値を
記憶するメモリセルと、メモリセルの書き込みデータを
保持するデータ回路と、から図47のように構成され
る。
【0178】そして、メモリセルが“1”状態又は
“2”状態を保持する場合に、データ回路がメモリセル
の外部から入力する書き込みデータ及び、前記メモリセ
ルから読み出されたデータを保持した後に、前記データ
回路に保持したデータを基に、メモリセルを“1”状
態,“2“状態,“3”状態又は“4”状態にすること
を特徴とする。
【0179】また、第1の書き込み動作において、デー
タ回路に保持する第1の書き込みデータに応じて、書き
込みデータが第1の論理レベルの場合にはメモリセルは
“1”状態になり、書き込みデータが第2の論理レベル
の場合には“2”状態になり、その後、データ回路がメ
モリセルの外部から入力する書き込みデータ及び、前記
メモリセルから読み出されたデータを保持した後に、メ
モリセルが“1”状態でありかつ第2の書き込みデータ
が第3の論理レベルであるとデータ回路が保持する場
合、前記メモリセルは“1”状態になり、メモリセルが
“1”状態でありかつ書き込みデータが第4の論理レベ
ルであるとデータ回路が保持する場合、前記メモリセル
は“3”状態になり、メモリセルが“2”状態でありか
つ第2の書き込みデータが第3の論理レベルであるとデ
ータ回路が保持する場合、前記メモリセルは“2”状態
になり、メモリセルが“2”状態でありかつ第2の書き
込みデータが第4の論理レベルであるとデータ回路が保
持する場合、前記メモリセルは“4”状態になることを
特徴とする。
【0180】従って、4値メモリセルの場合には、例え
ば図46のようなしきい値分布であればよい。書き込み
は図46、図47のように行なえばよい。データ回路は
例えば第1のラッチ回路及び第2のラッチ回路から構成
されればよい。
【0181】第1の書き込み動作において第1の書き込
みデータはI/O線から第1のラッチ回路に入力し、デ
ータ回路に保持する第1の書き込みデータに応じて、書
き込みデータが第1の論理レベルの場合にはメモリセル
は“1”状態になり、書き込みデータが第2の論理レベ
ルの場合には“2”状態になる。第2の書き込み動作で
は、データ回路内の第1のラッチ回路がメモリセルの外
部から入力する第2の書き込みデータをラッチし、第2
のラッチ回路が前記メモリセルから読み出された第1の
書き込みデータを保持する。その後、メモリセルが
“1”状態でありかつ第2の書き込みデータが第3の論
理レベルであるとデータ回路が保持する場合、前記メモ
リセルは“1”状態になり、メモリセルが“1“状態で
ありかつ第2の書き込みデータが第4の論理レベルであ
るとデータ回路が保持する場合、前記メモリセルは
“3”状態になり、メモリセルが”2”状態でありかつ
第2の書き込みデータが第3の論理レベルであるとデー
タ回路が保持する場合、前記メモリセルは“2”状態に
なり、メモリセルが“2“状態でありかつ第2の書き込
みデータが第4の論理レベルであるとデータ回路が保持
する場合、前記メモリセルは“4”状態になる。本実施
形態は4値メモリセルに限らず、倒えば8値メモリセル
でもよいし、16値メモリセルや2m 値(mは自然数)
メモリセルでも構わない。1メモリセルに蓄える情報
は、2の倍数に限らず、もちろん3値でも5値でも6値
でも10値でも280値でもよい。
【0182】8値メモリセルのしきい値分布と書き込み
動作の一例が図48、図49である。データ回路は例え
ば第1のラッチ回路、第2のラッチ回路及び第3のラッ
チ回路から構成されればよい。
【0183】第1の書き込み動作において第1の書き込
みデータはI/O線から第1のラッチ回路に入力し、デ
ータ回路に保持する第1の書き込みデータに応じて、書
き込みデータが第1の論理レベルの場合にはメモリセル
は“1”状態になり、書き込みデータが第2の論理レベ
ルの場合には“2”状態になる。第2の書き込み動作で
は、データ回路内の第1のラッチ回路がメモリセルの外
部から入力する第2の書き込みデータをラッチし、第2
のラッチ回路が前記メモリセルから読み出された第1の
書き込みデータを保持する。その後、メモリセルが
“1”状態でありかつ第2の書き込みデータが第3の論
理レベルであるとデータ回路が保持する場合、前記メモ
リセルは“1”状態になり、メモリセルが“1”状態で
ありかつ第2の書き込みデータが第4の論理レベルであ
るとデータ回路が保持する場合、前記メモリセルは
“3”状態になり、メモリセルが“2”状態でありかつ
第2の書き込みデータが第3の論理レベルであるとデー
タ回路が保持する場合、前記メモリセルは“2”状態に
なり、メモリセルが“2”状態でありかつ第2の書き込
みデータが第4の論理レベルであるとデータ回路が保持
する場合、前記メモリセルは“4”状態になる。第3の
書き込み動作では、データ回路内の第1のラッチ回路が
メモリセルの外部から入力する第3の書き込みデータを
ラッチし、第2、第3のラッチ回路が前記メモリセルか
ら読み出された第1の書き込みデータ及び第2の書き込
みデータを保持する。その後、第3の書き込みデータか
ら第5の論理レベルである場合には、メモリセルは
“1”又は“2”又は“3”又は“4”状態を保つ。第
3の書き込みデータが第6の論理レベルである場合に
は、“1”状態,“2”状態,“3”状態,“4”状態
のメモリセルは、それぞれ“5”状態,“6”状態,
“7”状態,“8”状態になる。
【0184】16値メモリセルのしきい値分布と書き込
み動作の一例が図50、図51である。データ回路は例
えば第1のラッチ回路、第2のラッチ回路、第3のラッ
チ回路及び第4のラッチ回路から構成されればよい。
【0185】第1の書き込み動作において第1の書き込
みデータはI/O線から第1のラッチ回路に入力し、デ
ータ回路に保持する第1の書き込みデータに応じて、書
き込みデータが第1の論理レベルの場合にはメモリセル
は“1”状態になり、書き込みデータが第2の論理レベ
ルの場合には“2”状態になる。第2の書き込み動作で
は、データ回路内の第1のラッチ回路がメモリセルの外
部から入カする第2の書き込みデータをラッチし、第2
のラッチ回路が前記メモリセルから読み出された第1の
書き込みデータを保持する。その後、メモリセルが
“1”状態でありかつ第2の書き込みデータが第3の論
理レベルであるとデータ回路が保持する場合、前記メモ
リセルは“1”状態になり、メモリセルが“1”状態で
ありかつ第2の書き込みデータが第4の論理レベルであ
るとデータ回路が保持する場合、前記メモリセルは
“3”状態になり、メモリセルが“2”状態でありかつ
第2の書き込みデータが第3の論理レベルであるとデー
タ回路が保持する場合、前記メモリセルは“2”状態に
なり、メモリセルが“2”状態でありかつ第2の書き込
みデータが第4の論理レベルであるとデータ回路が保持
する場合、前記メモリセルは“4”状態になる。第3の
書き込み動作では、データ回路内の第1のラッチ回路が
メモリセルの外部から入力する第3の書き込みデータを
ラッチし、第2、第3のラッチ回路が前記メモリセルか
ら読み出された第1の書き込みデータ及び第2の書き込
みデータを保持する。その後、第3の書き込みデータが
第5の論理レベルである場合には、メモリセルは“1”
又は“2”又は“3”又は“4”状態を保つ。第3の書
き込みデータが第6の論理レベルである場合には、
“1”状態,“2”状態,“3”状態,“4”状態のメ
モリセルは、それぞれ“5”状態,“6”状態,“7”
状態,“8”状態になる。
【0186】第4の書き込み動作では、データ回路内の
第1のラッチ回路がメモリセルの外部から人力する第4
の書き込みデータをラッチし、第2,第3,第4のラッ
チ回路が前記メモリセルから読み出された第1の書き込
みデータ、第2の書き込みデータ、及び第3の書き込み
データを保持する。その後、第4の書き込みデータが第
7の論理レベルである場合には、メモリセルは“1”又
は“2”又は“3”又は“4”又は“5”又は“6”又
は“7”又は“8”状態を保つ。第4の書き込みデータ
が第8の論理レベルである場合には、“1”状態,
“2”状態,“3”状態,“4”状態,“5”状態,
“6”状態,“7”状態,“8”状態のメモリセルは、
それぞれ“9”状態,“10”状態,“11”状態,
“12”状態,“13”状態,“14”状態,“15”
状態,“16”状態になる。2m 値(mは自然数)メモ
リセルのしきい値分布と書き込み動作の一例が図52、
図53である。データ回路は例えば第1のラッチ回路、
第2のラッチ回路、第3のラッチ回路、第4のラッチ回
路、…、第mのラッチ回路から構成されればよい。
【0187】第1の書き込み動作において第1の書き込
みデータはI/O線から第1のラッチ回路に入力し、デ
ータ回路に保持する第1の書き込みデータに応じて、書
き込みデータが第1の論理レベルの場合にはメモリセル
は“1”状態になり、書き込みデータが第2の論理レベ
ルの場合には“2″状態になる。第2の書き込み動作で
は、データ回路内の第1のラッチ回路がメモリセルの外
部から入カする第2の書き込みデータをラッチし、第2
のラッチ回路が前記メモリセルから読み出された第1の
書き込みデータを保持する。その後、メモリセルが
“1”状態でありかつ第2の書き込みデータが第3の論
理レベルであるとデータ回路が保持する場合、前記メモ
リセルは“1“状態になり、メモリセルが“1”状態で
ありかつ第2の書き込みデータが第4の論理レベルであ
るとデータ回路が保持する場合、前記メモリセルは
“3”状態になり、メモリセルが“2”状態でありかつ
第2の書き込みデータが第3の論理レベルであるとデー
タ回路が保持する場合、前記メモリセルは“2”状態に
なり、メモリセルが“2“状態でありかつ第2の書き込
みデータが第4の論理レベルであるとデータ回路が保持
する場合、前記メモリセルは“4”状態になる。
【0188】第3の書き込み動作では、データ回路内の
第1のラッチ回路がメモリセルの外部から入力する第3
の書き込みデータをラッチし、第2、第3のラッチ回路
が前記メモリセルから読み出された第1の書き込みデー
タ及び第2の書き込みデータを保持する。その後、第3
の書き込みデータが第5の論理レベルである場合には、
メモリセルは“1”又は“2”又は“3”又は“4“状
態を保つ。第3の書き込みデータが第6の論理レベルで
ある場合には、“1”状態,“2“状態,“3”状態,
“4”状態のメモリセルは、それぞれ“5”状態,
“6”状態,“7”状態,“8”状態になる。第4の書
き込み動作では、データ回路内の第1のラッチ回路がメ
モリセルの外部から入力する第4の書き込みデータをラ
ッチし、第2,第3,第4のラッチ回路が前記メモリセ
ルから読み出された第1の書き込みデータ、第2の書き
込みデータ、及び第3の書き込みデータを保持する。そ
の後、第4の書き込みデータが第7の論理レベルである
場合には、メモリセルは“1”又は“2”又は“3”又
は“4”又は“5”又は“6”又は“7”又は“8“状
態を保つ。第4の書き込みデータが第8の論理レベルで
ある場合には、“1”状態,“2”状態,“3”状態,
“4”状態,“5”状態,“6”状態,“7”状態,
“8”状態のメモリセルは、それぞれ“9”状態,“1
0”状態,“11”状態,“12”状態,“13”状
態,“14”状態,“15”状態,“16“状態にな
る。
【0189】第mの書き込み動作では、データ回路内の
第1のラッチ回路がメモリセルの外部から入力する第m
の書き込みデータをラッチし、第2,第3,第4,…,
第mのラッチ回路が、前記メモリセルから読み出された
第1の書き込みデータ、第2の書き込みデータ,第3の
書き込みデータ,…,第(m−1)の書き込みデータを
保持する。その後、第mの書き込みデータが第(2m−
1)の論理レベルである場合には、メモリセルは“1
“又は“2”又は“3”…又は“2m-1 −1”又は“2
m-1 ”状態を保つ。第mの書き込みデータが第2mの論
理レベルである場合には、“1”状態,“2”状態,
“3”状態,…,“2m-1 −1”状態,“2m-1 ”状態
のメモリセルは、それぞれ“2m-1 +1”状態,“2
m-1 +2”状態,…,“2m −1”状態,“2m ”状態
になる。
【0190】[第6の実施形態]本実施形態は、“1”
状態は第1のしきい値レベルを有し、“2”状態は第2
のしきい値レベルを有し、“3”状態は第3のしきい値
レベルを有し、“i”状態(iはn以下の自然数であ
り、nは3以上の自然数)は第iのしきい値レベルを有
するようなn値を記憶する、複数ビットのデータの記憶
が可能なメモリセルにおいて、第p(pは1以上の自然
数)の書き込み動作で書き込まれたデータのしきい値分
布幅が、第p+1の書き込み動作で新たに書き込まれた
データのしきい値分布幅のしきい値分布幅よりも狭いこ
とを特徴とする。4値NANDフラッシュメモリを例に
とり、図面を参照して本実施形態を説明する。1つのメ
モリセルには、上位ビット及び下位ビットの2つに分け
ることのできる複数ビットのデータが記憶され得る。こ
の複数ビットのデータはそれぞれ、上位ビットのデータ
が上位ページの書き込み動作、下位ビットのデータが下
位ページの書き込み動作で、データ書き込みの単位とな
るページを形成するメモリセル群へ書き込まれる。
【0191】書き込み動作手順を図54に示した。すな
わち図54(a)は、上位ページの書き込みを示す図で
ある。上位ページの書き込みデータがHighの場合に
はメモリセルは消去状態である“1”状態を保ち、Lo
wの場合にはメモリセルは“2”状態に書き込まれる。
また図54(b)は、下位ページの書き込みを示す図で
ある。下位ページの書き込みデータがHighの場合に
は“1”状態、“2”状態のメモリセルはその状態を保
ち、Lowの場合には“1”状態のメモリセルは“3”
状態に、“2”状態のメモリセルは“4”状態に書き込
まれる。このように、1つのメモリセル内のデータを複
数のページに分けて書き込むことにより、書き込みが高
速化される。図54に示される通り、下位ページの書き
込みでは“3”書き込みが充分に行なわれたかを調べる
“3”ベリファイリード、及び“4”書き込みが充分に
行なわれたかを調べる“4”ベリファイリードを行なう
のに対し、上位ページの書き込みでは“2”書き込みが
充分に行なわれたかを調べる“2”ベリファイリードの
み行なう。しかも通常は、“4”状態のようにしきい値
レベルが高いデータほど、ベリファイリードの動作自体
長くなる傾向がある。従って、こうした書き込み動作に
おいてメモリセルのトランジスタのしきい値をシフトさ
せるため、書き込みバイアスとしてのパルスをワード線
に供給する際に、充分な書き込みが行なわれるまで書き
込みバイアスを段階的に大きくしていく増加幅(書き込
み電圧のステップアップ幅)を上位ページ及び下位ペー
ジの書き込みで等しくすると、下位ページの書き込みに
比べて上位ページの書き込みを高速に行なうことができ
る。
【0192】しかしながら、ページ書き込みに要する時
間で通常定義される書き込み時間は、結局は上位ページ
及び下位ページの書き込みのうちの長い方の時間で決定
され、チップの書き込み時間の仕様は書き込み時間が長
くなる下位ページの書き込み時間に設定される。このた
め、上位ページの書き込みだけが高速に行なわれても利
点は少ない。本実施形態においては、こうした点を考慮
して上位ページの書き込み時間が下位ページの書き込み
時間とほぼ同程度となるように、上位ページの書き込み
を高精度にゆっくりと行なう。すなわち、上位ページの
書き込みの際の書き込み電圧のステップアップ幅をΔV
pp1 、下位ページの書き込みの際の書き込み電圧のステ
ップアップ幅をΔVpp2 としたとき、ΔVpp1 <ΔVpp
2 の関係を満足させる。このように上位ページの書き込
みを高精度に行なうことで、“2”状態のメモリセルの
しきい値分布幅が狭まってメモリセルの信頼性が向上す
る。以下、ΔVpp1 =ΔVpp2 に設定した場合と比較し
ながら、本実施形態をより詳細に説明する。
【0193】図55は、書き込み電圧のステップアップ
幅が上位ページ及び下位ページで等しく(ΔVpp1 =Δ
Vpp2 )、上位ページの書き込み動作で書き込まれたデ
ータ“2”のしきい値分布幅が、下位ページの書き込み
動作で新たに書き込まれたデータ“3”、“4”のしき
い値分布幅と等しい場合について、メモリセルのしきい
値分布を示す図である。なお図中のVCG2V 、VCG3V 、VC
G4V は、それぞれメモリセルにデータ“2”、“3”、
“4”が充分書き込まれたか否かをチェックする際のベ
リファイ電圧に相当する。また図56に、ここでの書き
込みに当ってメモリセルに供給されるパルスの波形を示
す。
【0194】図55に示されるように、“2”状態、
“3”状態、“4”状態の各しきい値分布幅が全て0.
8Vであるとき、上位ページの書き込み電圧は図56に
示される通り、例えば初期値の15Vから0.8Vずつ
大きくする。また下位ページの書き込み電圧は、上位ペ
ージの書き込み電圧の初期値に“2”書き込みに対する
ベリファイ電圧と“4”書き込みに対するベリファイ電
圧との電圧差を加算した17.8Vを初期値とし、1
7.8Vからやはり0.8Vずつ大きくしていく。さら
に、このとき“4”書き込みするメモリセルのチャネル
及びビット線は0Vとし、“3”書き込みするメモリセ
ルのチャネル及びビット線を“3”書き込みに対するベ
リファイ電圧と“4”書き込みに対するベリファイ電圧
との電圧差に相当する1.4Vに設定することで、下位
ページの書き込み動作の際“3”状態と“4”状態をほ
ぼ同時に書き込むことができる。これに対し、本実施形
態でのメモリセルのしきい値分布を図57に示し、書き
込みに当ってメモリセルに供給するパルスの波形を図5
8、図59に示す。まず図57(a)のしきい値分布を
得るためには、図58(a)、(b)に示されるような
パルスを書き込み電圧とすればよい。上位ページの書き
込み電圧として、初期値15Vから0.3Vずつ大きく
なるパルスを供給することで、“2”状態のしきい値分
布幅を0.3Vに狭めることができる。なお、このよう
に書き込み電圧のステップアップ幅を小さくすると高精
度に書き込みが行なわれる反面、書き込み時間は長時間
化する。従って書き込み電圧のステップアップ幅の大き
さは、ベリファイリードに要する時間も併せた書き込み
時間が上位ページの書き込みと下位ページの書き込みと
でほぼ同程度となるように設定することが好ましい。
【0195】一方下位ページの書き込み電圧は、図58
(b)に示される通り初期値17.3Vから0.8Vず
つ大きくしていく。すなわち下位ページの書き込み電圧
の初期値は、上位ページの書き込み電圧の初期値に
“2”書き込みに対するベリファイ電圧と“4”書き込
みに対するベリファイ電圧との電圧差を加算した17.
3Vに設定し、書き込み電圧のステップアップ幅は図5
5のしきい値分布を得る場合と同様に、0.8Vとす
る。またこのとき“4”書き込みするメモリセルのチャ
ネル及びビット線は0Vとし、“3”書き込みするメモ
リセルのチャネル及びビット線を“3”書き込みに対す
るベリファイ電圧と“4”書き込みに対するベリファイ
電圧との電圧差に相当する1.4Vに設定することで、
下位ページの書き込み動作の際“3”状態と“4”状態
をほぼ同時に書き込むことができる。ここでは、図57
(a)に示される通り“2”状態のしきい値分布幅を
0.3Vに狭めたことで、最もしきい値レベルの高い
“4”状態のしきい値分布が図55に比べ約0.5V低
下する。この結果、メモリセルにおいて浮遊ゲート中の
蓄積電荷の基板へのリークが抑制され、ひいてはメモリ
セルのデータ保持時間を2、3倍程度長くしてその信頼
性を向上することができる。なお、こうして上位ページ
の書き込みが高精度に行なわれると上位ページの書き込
み速度は反面低下する。しかしながら、下位ページの書
き込みの方に長時間を要する以上、チップの書き込み速
度の仕様は下位ページの書き込み速度で決定されるの
で、上位ページの書き込み速度が下位ページの書き込み
速度よりも遅くならない限り、チップの書き込み速度の
仕様は遅くならない。
【0196】また本実施形態において、メモリセルのし
きい値分布は以上に限定されるものではなく任意性を有
する。例えば、図57(b)に示されるようなしきい値
分布であってもよい。すなわちこの場合も、上位ページ
の書き込みを高精度に行なうことで“2”状態のしきい
値分布幅を0.3Vに狭める。ただしここでは、“3”
状態のしきい値分布と“4”状態のしきい値分布の間の
電圧差及び、“2”状態のしきい値分布と“3”状態の
しきい値分布の間の電圧差がいずれも、図55や図57
(a)と比較して大きく設定されている。具体的に図5
5や図57(a)においては、こうしたしきい値分布の
間の電圧差が0.6Vであり、メモリセルでのデータ
“3”又は“4”の保持時、浮遊ゲート中の蓄積電荷の
リークに起因するしきい値の低下が0.6Vを越える
と、メモリセルが“2”状態或いは“3”状態となって
データの破壊が生じる可能性がある。一方、図57
(b)におけるしきい値分布の間の電圧差は0.8Vで
あるので、同様のしきい値低下が0.8Vを越えないと
データは破壊されず、結果としてメモリセルの寿命が改
善され信頼性が向上する。
【0197】図57(b)のしきい値分布を得るために
は、図58(a)、(c)に示されるようなパルスを書
き込み電圧とすればよい。上位ページの書き込み電圧と
して、初期値15Vから0.3Vずつ大きくなるパルス
を供給することで、“2”状態のしきい値分布幅を0.
3Vに狭めることができる。なお、このように書き込み
電圧のステップアップ幅を小さくすると高精度に書き込
みが行なわれる反面、書き込み時間は長時間化する。従
って書き込み電圧のステップアップ幅の大きさは、ベリ
ファイリードに要する時間も併せた書き込み時間が上位
ページの書き込みと下位ページの書き込みとでほぼ同程
度となるように設定することが好ましい。一方下位ペー
ジの書き込み電圧は、図58(c)に示される通り初期
値17.7Vから0.8Vずつ大きくしていく。すなわ
ち下位ページの書き込み電圧の初期値は、上位ページの
書き込み電圧の初期値に“2”書き込みに対するベリフ
ァイ電圧と“4”書き込みに対するベリファイ電圧との
電圧差を加算した17.7Vに設定し、書き込み電圧の
ステップアップ幅は図55のしきい値分布を得る場合と
同様に、0.8Vとする。またこのとき“4”書き込み
するメモリセルのチャネル及びビット線は0Vとし、
“3”書き込みするメモリセルのチャネル及びビット線
を“3”書き込みに対するベリファイ電圧と“4”書き
込みに対するベリファイ電圧との電圧差に相当する1.
6Vに設定することで、下位ページの書き込み動作の際
“3”状態と“4”状態をほぼ同時に書き込むことがで
きる。
【0198】さらに、メモリセルのしきい値分布の他の
例を図57(c)に示す。図57(a)、(b)におい
ては、“3”状態のしきい値分布と“4”状態のしきい
値分布の間の電圧差及び、“2”状態のしきい値分布と
“3”状態のしきい値分布の間の電圧差が等しく設定さ
れていたが、ここでは“3”状態のしきい値分布と
“4”状態のしきい値分布の間の電圧差を、“2”状態
のしきい値分布と“3”状態のしきい値分布の間の電圧
差より大きくしている。すなわち、しきい値レベルが高
いほど浮遊ゲート中の蓄積電荷がリークしてしきい値が
低下しやすいことを考慮して、“2”状態のしきい値分
布と“3”状態のしきい値分布の間の電圧差が0.7V
であるのに対し、“3”状態のしきい値分布と“4”状
態のしきい値分布の間の電圧差は1Vとなっている。
【0199】図57(c)のしきい値分布を得るために
は、図58(a)、(d)に示されるようなパルスを書
き込み電圧とすればよい。上位ページの書き込み電圧と
しては、図57(a)、(b)の場合と同様に初期値1
5Vから0.3Vずつ大きくなるパルスを供給する。一
方下位ページの書き込み電圧は、図58(d)に示され
る通り初期値17.8Vから0.8Vずつ大きくしてい
く。すなわち下位ページの書き込み電圧の初期値は、上
位ページの書き込み電圧の初期値に“2”書き込みに対
するベリファイ電圧と“4”書き込みに対するベリファ
イ電圧との電圧差を加算した17.8Vに設定し、書き
込み電圧のステップアップ幅は図55のしきい値分布を
得る場合と同様に、0.8Vとする。またこのとき
“4”書き込みするメモリセルのチャネル及びビット線
は0Vとし、“3”書き込みするメモリセルのチャネル
及びビット線を“3”書き込みに対するベリファイ電圧
と“4”書き込みに対するベリファイ電圧との電圧差に
相当する1.8Vに設定することで、下位ページの書き
込み動作の際“3”状態と“4”状態をほぼ同時に書き
込むことができる。
【0200】また本実施形態のメモリセルは、図57
(d)又は図57(e)に示されるようなしきい値分布
を有していてもよい。ここでは、4値データ“1”、
“2”、“3”、“4”のしきい値レベルの大小関係が
図57(a)、(b)、(c)とは異なる。すなわち、
第4の実施形態の場合と同様に、消去状態“1”のメモ
リセルに対し外部から入力する書き込みデータを基に書
き込みを行なう際、上位ページの書き込み動作で書き込
まれる“2”状態のしきい値分布が、下位ページの書き
込み動作で書き込まれる“3”状態のしきい値分布より
も高いしきい値レベルを有する。これらについても、上
位ページの書き込みを高精度に行なうことで“2”状態
のしきい値分布幅が0.3Vに狭められ、最もしきい値
レベルの高い“4”状態のしきい値分布を低下させるこ
とが可能となる。さらに図57(d)においては、図5
7(c)と同様しきい値レベルの高い2つのデータに関
してしきい値分布の間の電圧差を大きくする観点から、
“3”状態のしきい値分布と“2”状態のしきい値分布
の間の電圧差が0.6V、“2”状態のしきい値分布と
“4”状態のしきい値分布の間の電圧差が1Vに設定さ
れている。
【0201】図57(d)のしきい値分布を得るために
は、図59(a)、(b)に示されるようなパルスを書
き込み電圧とすればよい。上位ページの書き込み電圧と
しては、図59(a)に示される初期値16.4Vから
0.3Vずつ大きくなるパルスを供給する。一方下位ペ
ージの書き込み電圧は、図59(b)に示される通り初
期値17.7Vから0.8Vずつ大きくしていく。すな
わち下位ページの書き込み電圧の初期値は、上位ページ
の書き込み電圧の初期値に“2”書き込みに対するベリ
ファイ電圧と“4”書き込みに対するベリファイ電圧と
の電圧差を加算した17.7Vに設定し、書き込み電圧
のステップアップ幅は図55のしきい値分布を得る場合
と同様に、0.8Vとする。またこのとき“4”書き込
みするメモリセルのチャネル及びビット線は0Vとし、
“3”書き込みするメモリセルのチャネル及びビット線
を“3”書き込みに対するベリファイ電圧と“4”書き
込みに対するベリファイ電圧との電圧差に相当する2.
7Vに設定することで、下位ページの書き込み動作の際
“3”状態と“4”状態をほぼ同時に書き込むことがで
きる。
【0202】図57(e)では、“3”状態のしきい値
分布と“2”状態のしきい値分布の間の電圧差及び、
“2”状態のしきい値分布と“4”状態のしきい値分布
の間の電圧差が、いずれも0.6Vに設定されている。
書き込みに当っては、下位ページの書き込み電圧の初期
値を17.3V、下位ページの書き込み動作時“3”書
き込みするメモリセルのチャネル及びビット線を2.3
Vとする以外は図57(d)の場合と同様にすれば、こ
うしたしきい値分布を得ることができる。なお以上は、
4値セルへの第1の書き込み動作及び第2の書き込み動
作を例にとり本実施形態を説明したが、本実施形態は何
らこれに限られるものではない。すなわち、要は複数ビ
ットのデータの記憶が可能なメモリセルについて、書き
込み電圧のステップアップ幅を前段の書き込み動作で後
段の書き込み動作と比べ小さく設定し、前段の書き込み
動作で書き込まれるデータのしきい値分布幅を、後段の
書き込み動作で新たに書き込まれるデータのしきい値分
布幅のしきい値分布幅よりも狭くすればよい。
【0203】例えば、第5の実施形態における2m
(mは自然数)メモリセルに対し、本実施形態を適用し
ても構わない。すなわち、“1”状態は第1のしきい値
レベルを有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有
し、“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”
状態(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然
数)は第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶
するメモリセルについて、メモリセルが“1”状態のし
きい値レベルである場合に、メモリセルの外部から入力
する書き込みデータに基づいて第1の書き込みが行なわ
れ、前記メモリセルが“1”状態,“2”状態のいずれ
かのしきい値レベルになり、メモリセルが“1”状態,
“2”状態,…,“2k-1 −1”状態,“2k-1 ”状態
(kは2以上の自然数)のいずれかのしきい値レベルで
ある場合に、メモリセルの外部から入力する書き込みデ
ータとメモリセルのしきい値レベルに基づいて第kの書
き込みが行なわれ、前記メモリセルが“1”状態,
“2”状態,…,“2k −1”状態,“2k ”状態のい
ずれかのしきい値レベルになり、メモリセルが“1”状
態,“2”状態,…,“2k −1”状態,“2k ”状態
のいずれかのしきい値レベルである場合に、メモリセル
の外部から入力する書き込みデータとメモリセルのしき
い値レベルに基づいて第k+1の書き込みが行なわれ、
前記メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“2
k+1 −1”状態,“2k+1 ”状態のいずれかのしきい値
レベルになり、メモリセルが“1”状態,“2”状態,
…,“2m-1 −1”状態,“2m-1 ”状態(mはn=2
m を満たす自熱数)のいずれかのしきい値レベルである
場合に、メモリセルの外部から入力する書き込みデータ
とメモリセルのしきい値レベルに基づいて第mの書き込
みが行なわれ、前記メモリセルが“1”状態,“2”状
態,…,“2m −1”状態,“2m ”状態のいずれかの
しきい値レベルになる場合に、本実施形態を適用するこ
とが可能である。図60に、この時のメモリセルのしき
い値分布を示す。
【0204】一方、“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは3以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルについて、メモリセルが“1”状態のしきい値
レベルである場合に、メモリセルの外部から入力する書
き込みデータに基づいて第1の書き込みが行なわれ、前
記メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“m−
1”状態,“m”状態(mは2以上の自然数)のいずれ
かのしきい値レベルになり、メモリセルが“1”状態,
“2”状態,…,“m−1”状態,“m”状態のいずれ
かのしきい値レベルである場合に、メモリセルの外部か
ら入力する書き込みデータとメモリセルのしきい値レベ
ルに基づいて第2の書き込みが行なわれ、前記メモリセ
ルが“1”状態,“2”状態,…,“k−1”状態,
“k”状態(kはmより大きい自然数)のいずれかのし
きい値レベルになる場合にも本実施形態を適用できる。
この時のメモリセルのしきい値分布を図61に示す。
【0205】また、“1”状態は第1のしきい値レベル
を有し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、
“3”状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態
(iはn以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は
第iのしきい値レベルを有するようなn値を記憶するメ
モリセルについて、メモリセルが“1”状態,“2”状
態,…,“r−1”状態,“r”状態(rは2以上の自
然数)のいずれかのしきい値レベルである場合に、メモ
リセルの外部から入力する書き込みデータとメモリセル
のしきい値レベルに基づいて第j(jは2以上の自然
数)の書き込みが行なわれ、前記メモリセルが“1”状
態,“2”状態,…,“s−1”状態,“s”状態(s
はrより大きい自然数)のいずれかのしきい値レベルに
なり、メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“s
−1”状態,“s”状態のいずれかのしきい値レベルで
ある場合に、メモリセルの外部から入力する書き込みデ
ータとメモリセルのしきい値レベルに基づいて第j+1
の書き込みが行なわれ、前記メモリセルが“1”状態,
“2”状態,…,“t−1”状態,“t”状態(tはs
より大きい自然数)のいずれかのしきい値レベルになる
場合にも本実施形態は適用され得る。この時のメモリセ
ルのしきい値分布を図62に示す。さらに、“1”状態
は第1のしきい値レベルを有し、“2”状態は第2のし
きい値レベルを有し、“3”状態は第3のしきい値レベ
ルを有し、“i”状態(iはn以下の自然数であり、n
は3以上の自然数)は第iのしきい値レベルを有するよ
うなn値を記憶するメモリセルについて、第1の書き込
み動作に際しメモリセルが、第1の論理レベルが入力す
ると“1”状態になり、第2の論理レベルが入力すると
“2”状態になり、第k−1(kは2以上の自然数)の
書き込み動作の結果“A”状態であるメモリセルが第k
の書き込み動作に際し、第2k−1の論理レベルが入力
すると“A”状態になり、第2kの論理レベルが入力す
ると“A+2k-1 ”状態になる場合に本実施形態を適用
してもよい。
【0206】[第7の実施形態]4値NANDフラッシ
ュメモリを例にとり、図面を参照して本実施形態を説明
する。本実施形態の多値記憶式EEPROMの構成は、
第2の実施形態と同様図7であり、データ回路は図18
である。本実施形態では、メモリセルの4つの書き込み
状態としきい値の関係が第2の実施形態と異なる。図6
3に、本実施形態におけるメモリセルMのしきい値電圧
と4つの書き込み状態(4レベルデータ“1”,
“2”,“3”,“4”)の関係を示す。データ“1”
の状態は消去後の状態と同じで、例えば負のしきい値を
持つ。“2”状態は、例えば0.5Vから0.8Vの間
のしきい値を持つ。“3”状態は、例えば1.4Vから
2.2Vの間のしきい値を持つ。“4”状態は、例えば
2.8Vから3.6Vの間のしきい値を持つ。
【0207】本実施形態では、メモリセルMの制御ゲー
トCGに例えば読み出し電圧1.1Vを印加して、メモ
リセルが“ON”か“OFF”かでメモリセルのデータ
が「“1”,“2”のいずれかか“3”,“4”のいず
れか」を検出できる。続けて、例えば読み出し電圧2.
5V,0Vを印加することでメモリセルのデータが完全
に検出される。一方ベリファイ電圧VCG2V ,VCG3V ,VC
G4V は、例えばそれぞれ0.5V,1.4V,2.8V
とされる。
【0208】以下、より詳細に動作を説明する。本実施
形態は4値記憶を例に構成されている。nチャネルMO
SトランジスタQn21 ,Qn22 ,Qn23 とpチャネルM
OSトランジスタQp9,Qp10 ,Qp11 で構成されるフ
リップ・フロップFF1とnチャネルMOSトランジス
タQn29 ,Qn30 ,Qn31 とpチャネルMOSトランジ
スタQp16 ,Qp17 ,Qp18 で構成されるFF2に、書
き込み/読み出しデータをラッチする。また、これらは
センスアンプとしても動作する。フリップ・フロップF
F1,FF2は、「“1”書き込みをするか、“2”書
き込みをするか、“3”書き込みをするか、“4”書き
込みをするか」を書き込みデータ情報としてラッチし、
メモリセルが「“1”の情報を保持しているか、“2”
の情報を保持しているか、“3”の情報を保持している
か、“4”の情報を保持しているか」を読み出しデータ
情報としてセンスしラッチする。データ入出力線IO
A,IOBとフリップ・フロップFF1は、nチャネル
MOSトランジスタQn28 ,Qn27 を介して接続され
る。データ入出力線IOA,IOBとフリップ・フロッ
プFF2は、nチャネルMOSトランジスタQn35 ,Q
n36 を介して接続される。データ入出力線IOA,IO
Bは、図7中のデータ入出力バッファ4にも接続され
る。フリップ・フロップFF1に保持された読み出しデ
ータはCENB1が活性化されることにより、IOA及
びIOBに出力される。フリップ・フロップFF2に保
持された読み出しデータはCENB2が活性化されるこ
とにより、IOA及びIOBに出力される。
【0209】nチャネルMOSトランジスタQn26 ,Q
n34 は、それぞれフリップ・フロップFF1,FF2を
信号ECH1,ECH2が“H”となってイコライズす
る。nチャネルMOSトランジスタQn24 ,Qn32 は、
フリップ・フロップFF1,FF2とMOSキャパシタ
Qd1の接続を制御する。nチャネルMOSトランジスタ
Qn25 ,Qn33 は、フリップ・フロップFF1,FF2
とMOSキャパシタQd2の接続を制御する。pチャネル
MOSトランジスタQp12C,Qp13Cで構成される回路
は、活性化信号VRFYBACによって、フリップ・フ
ロップFF1のデータに応じて、MOSキャパシタQd1
のゲート電圧を変更する。pチャネルMOSトランジス
タQp14C,Qp15Cで構成される回路は、活性化信号VR
FYBBCによって、フリップ・フロップFF1のデー
タに応じて、MOSキャパシタQd2のゲート電圧を変更
する。nチャネルMOSトランジスタQn1C ,Qn2C で
構成される回路は、活性化信号VRFYBA1Cによっ
て、フリップ・フロップFF2のデータに応じて、MO
SキャパシタQd1のゲート電圧を変更する。nチャネル
MOSトランジスタQn3C ,Qn4C で構成される回路
は、活性化信号VRFYBB1Cによって、フリップ・
フロップFF2のデータに応じて、MOSキャパシタQ
d2のゲート電圧を変更する。
【0210】MOSキャパシタQd1,Qd2は、ディプリ
ーション型nチャネルMOSトランジスタで構成され、
ビット線容量より充分小さくされる。nチャネルMOS
トランジスタQn37 は、信号PREAによってMOSキ
ャパシタQd1を電圧VAに充電する。nチャネルMOS
トランジスタQn38 は、信号PREBによってMOSキ
ャパシタQd2を電圧VBに充電する。nチャネルMOS
トランジスタQn39 ,Qn40 は、信号BLCA,BLC
Bによって、データ回路3とビット線BLa,BLbの
接続をそれぞれ制御する。nチャネルMOSトランジス
タQn37 ,Qn38 で構成される回路はビット線電圧制御
回路を兼ねる。次に、このように構成されたEEPRO
Mの動作を、タイミング図に従って説明する。以下では
制御ゲートCG2Aが選択されている場合を示す。
【0211】<上位ページの書き込み> (1) 上位ページのプログラム 書き込み動作前に、入力されたデータは、データ入出力
バッファ4を経て、データ回路3に入力される。1ペー
ジの大きさが256ビットであり、データ回路は256
個あるとすると、入力した上位ページの256ビットの
書き込みデータは、カラム活性化信号CENB1が
“H”で、IOA,IOBを介してフリップ・フロップ
FF1に入力する。書き込みデータとFF1のノードN
3C,N4Cの関係が図19である。入力データがHi
ghの場合には“1”状態を保ち、入力データがLow
の場合には“2”状態に書き込まれる。書き込み動作は
図20に示されている。時刻t1sにVRFYBACが0
Vになり、データ“1”が保持されているデータ回路か
らはビット線書き込み制御電圧Vccがビット線に出力さ
れる。その後、時刻t2sにRV1AがVccになることによ
り、データ“2”が保持されているデータ回路からは0
Vがビット線に出力される。その結果、“1”書き込み
するビット線はVcc、“2”書き込みするビット線は0
Vになる。時刻t1sに制御ゲート・選択ゲート駆動回路
2によって、選択されたブロックの選択ゲートSG1
A、制御ゲートCG1A〜CG4AがVccになる。選択
ゲートSG2Aは0Vである。次に、時刻t3sに、選択
された制御ゲートCG2Aが高電圧Vpp(例えば初期値
15V)、非選択制御ゲートCG1A,CG3A,CG
4AがVM (例えば10V)となる。データ“2”が保
持されているデータ回路に対応するメモリセルでは、0
Vのチャネル電位と制御ゲートのVppの電位差によっ
て、浮遊ゲートに電子が注入されしきい値が上昇する。
データ“1”が保持されているデータ回路に対応するメ
モリセルでは、選択ゲートSG1Aが“OFF”になる
のでメモリセルのチャネルはフローティングになる。
【0212】その結果、メモリセルのチャネルは制御ゲ
ートとの間の容量結合により、8V程度になる。データ
“1”を書き込むメモリセルではチャネルが8V、制御
ゲートが20Vなので、メモリセルへの電子の注入は行
なわれず、消去状態(“1”)を保つ。書き込み動作
中、信号SAN1,SAN2,PREB,BLCBは
“H”、信号SAP1,SAP2,VRFYBA1C,
RV1B,RV2B,ECH1,ECH2は“L”、電
圧VBは0Vである。
【0213】(2) 上位ページのベリファイリード 書き込み動作後、書き込みが充分に行なわれたかを検出
する(書き込みベリファイ)。もし、所望のしきい値に
達していれば、データ回路のデータを“1”に変更す
る。もし、所望のしきい値に達していなければ、データ
回路のデータを保持して再度書き込み動作を行なう。書
き込み動作と書き込みベリファイは全ての“2”書き込
みするメモリセルが所望のしきい値に達するまで繰り返
される。このとき、ここでの書き込み動作と書き込みベ
リファイの繰り返しに応じて、制御ゲートCG2Aへの
印加電圧Vppを段階的に増加させる。具体的には、例え
ば図58(a)に示されるようにステップアップ幅を
0.3Vとし、Vppの値を初期値15Vから0.3V刻
みに大きくしていく。図18及び図21を用いて、この
書き込みベリファイ動作を説明する。まず、時刻t1yc
に、電圧VA,VBがそれぞれ1.8V,1.5Vとな
って、ビット線BLa,BLbはそれぞれ1.8V,
1.5Vになる。信号BLCA,BLCBが“L”とな
って、ビット線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット
線BLbとMOSキャパシタQd2は切り離され、ビット
線BLa,BLbはフローティングとなる。信号PRE
A,PREBが“L”となって、MOSキャパシタQd
1,Qd2のゲート電極であるノードN1,N2はフロー
ティング状態になる。続いて、時刻t2yc に、制御ゲー
ト・選択ゲート駆動回路2によって選択されたブロック
の選択された制御ゲートCG2Aは0.5V、非選択制
御ゲートCG1A,CG3A,CG4Aと選択ゲートS
G1A,SG2AはVccにされる。選択されたメモリセ
ルのしきい値が0.5V以下なら、ビット線電圧は1.
5Vより低くなる。選択されたメモリセルのしきい値が
0.5V以上なら、ビット線電圧は1.8Vのままとな
る。時刻t3yc に、信号BLCA,BLCBが“H”と
され、ビット線の電位がN1,N2に転送される。その
後、信号BLCA,BLCBが“L”となって、ビット
線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとM
OSキャパシタQd2は切り離される。
【0214】この後、時刻t4yc にVRFYBACが
“L”となると、“1”書き込みデータが保持されてい
るデータ回路では、pチャネルMOSトランジスタQp1
2Cが“ON”であり、ノードN1はVccとなる。その結
果、ノードN1は“1”書き込みの場合にはVccにな
る。“2”書き込みの場合には、pチャネルMOSトラ
ンジスタQp12Cが“OFF”する。つまり、“2”書き
込みが充分に行なわれた場合には、N1はVccになり、
“2”書き込みが不充分の場合には、N1は0Vにな
る。その後、信号SAN1,SAP1がそれぞれ
“L”,“H”となってフリップ・フロップFF1が非
活性化され、信号ECH1が“H”となってイコライズ
される。この後、信号RV1A,RV1Bが“H”とな
る。再度、信号SAN1,SAP1がそれぞれ“H”、
“L”となることで、時刻t5yc にノードN1の電圧が
センスされラッチされる。これで、“2”書き込みデー
タを保持しているデータ回路のみ、対応するメモリセル
のデータが充分“2”書き込み状態となったか否かを検
出する。メモリセルのデータが“2”であれば、フリッ
プ・フロップFF1でノードN1の電圧をセンスしラッ
チすることで書き込みデータは“1”に変更される。メ
モリセルのデータが“2”でなければ、フリップ・フロ
ップFF1でノードN1の電圧をセンスしラッチするこ
とで書き込みデータは“2”に保持される。“1”書き
込みデータを保持しているデータ回路の書き込みデータ
は変更されない。
【0215】全ての選択されたメモリセルが所望のしき
い値に達していれば、データ回路のノードN4Cが
“L”になる。これを検出することにより、全ての選択
されたメモリセルが所望のしきい値に達したか否かが分
る。書き込み終了の検出は、例えば図18のように書き
込み終了一括検知トランジスタQn5C を用いればよい。
ベリファイリード後、まずVRTCを例えばVccにプリ
チャージする。書き込みが不充分なメモリセルが1つで
もあると、そのデータ回路のノードN4Cは“H”なの
でnチャネルMOSトランジスタQn5C は“ON”し、
VRTCはプリチャージ電位から低下する。全てのメモ
リセルが充分に書き込まれると、データ回路3-0,3-
1,…,3-m-1,3-mのノードN4Cが全て“L”にな
る。その結果、全てのデータ回路内のnチャネルMOS
トランジスタQn5C が“OFF”になるのでVRTCは
プリチャージ電位を保ち、書き込み終了が検知される。
ここで、こうして書き込まれた“2”書き込みデータの
しきい値分布は、制御ゲートCG2Aへの印加電圧Vpp
のステップアップ幅を0.3Vとしたことに基づき、
0.5V〜0.8Vの範囲内に収められる。
【0216】<下位ページの書き込み> (1) 上位データの読み出し及びデータロード 下位ページを書き込むに先だって、メモリセルには上位
ページのデータが書き込まれ、図22(a)のように、
“1”状態又は“2”状態になっている。下位ページの
データを外部からIOA,IOBを通じてフリップ・フ
ロップFF1に入力すると同時に、メモリセルに蓄えら
れた上位ページのデータを読み出してフリップ・フロッ
プFF2に保持する。図22、図23を用いてメモリセ
ルに書き込まれた上位ページのデータの読み出しを説明
する。
【0217】まず時刻t1yd に、電圧VA,VBがそれ
ぞれ1.8V,1.5Vとなって、ビット線BLa,B
Lbはそれぞれ1.8V,1.5Vになる。信号BLC
A、BLCBが“L”となって、ビット線BLaとMO
SキャパシタQd1、ビット線BLbとMOSキャパシタ
Qd2は切り離され、ビット線BLa,BLbはフローテ
ィングとなる。信号PREA,PREBが“L”となっ
て、MOSキャパシタQd1,Qd2のゲート電極であるノ
ードN1,N2はフローティング状態になる。
【0218】続いて時刻t2yd に、制御ゲート・選択ゲ
ート駆動回路2によって選択されたブロックの選択され
た制御ゲートCG2Aは0V、非選択制御ゲートCG1
A,CG3A,CG4Aと選択ゲートSG1A,SG2
AはVccにされる。選択されたメモリセルのしきい値が
0V以下なら、ビット線電圧は1.5Vより低くなる。
選択されたメモリセルのしきい値が0V以上なら、ビッ
ト線電圧は1.8Vのままとなる。時刻t3yd に、信号
BLCA,BLCBが“H”とされ、ビット線の電位が
N1,N2に転送される。その後、信号BLCA,BL
CBが“L”となって、ビット線BLaとMOSキャパ
シタQd1、ビット線BLbとMOSキャパシタQd2は切
り離される。その後、信号SAN2,SAP2がそれぞ
れ“L”、“H”となってフリップ・フロップFF2が
非活性化され、信号ECH2が“H”となってイコライ
ズされる。この後、信号RV2A,RV2Bが“H”と
なる。再度、信号SAN2,SAP2がそれぞれ
“H”、“L”となることで、時刻t4yd にノードN1
の電圧がセンスされラッチされる。この時のフリップ・
フロップFF2のノードN5C,N6Cは図22(b)
になる。ここでは第3の実施形態と同様、読み出された
上位データのデータ反転動作は行なわず、時刻t4yd に
センスした時点でフリップ・フロップFF1への読み出
しデータの保持は終了する。外部からフリップ・フロッ
プFF1に入力した下位ページの書き込みデータは図2
4の通りである。下位ページの入力データが“H”なら
ば書き込みは行なわれず、メモリセルは“1”又は
“2”状態を保つ。一方、下位ページの入力データが
“L”ならば書き込みが行なわれ、“1”状態のメモリ
セルは“3”状態に、“2”状態のメモリセルは“4”
状態に書き込まれる。
【0219】以上をまとめると、下位ページ書き込み時
のフリップ・フロップのノードN3C,N4C,N5
C,N6Cのデータは図35のようになる。
【0220】(2)下位ページのプログラム 書き込み動作は図36とほぼ同様である。ただし図36
と異なるのは、時刻t1pq に電圧VAがビット線書き込
み制御電圧1.4Vとなってビット線BLaが1.4V
とされる点である。以下、図36を用いて説明する。n
チャネルMOSトランジスタQn39 のしきい値分の電圧
降下分が問題になるときは、信号BLCAを昇圧すれば
よい。続いて、信号PREAが“L”となってビット線
がフローティングにされる。次に、時刻t2pq に信号V
RFYBA1CがVccとされる。これによって、データ
“1”又は“3”が保持されている場合には、nチャネ
ルMOSトランジスタQn2C が“ON”するので、ビッ
ト線制御電圧0Vがビット線に印加される。図36のよ
うにVRFYBA1CをVcc以上にしてもよい。その
後、時刻t3pq にVRFYBACが0Vになり、データ
“1”又はデータ“2”が保持されているデータ回路か
らはビット線書き込み制御電圧Vccがビット線に出力さ
れる。その結果、“1”書き込み又は“2”書き込みす
るビット線はVcc、“3”書き込みするビット線は1.
4V、“4”書き込みするビット線は0Vになる。
【0221】時刻t1pq に制御ゲート・選択ゲート駆動
回路2によって、選択されたブロックの選択ゲートSG
1A、制御ゲートCG1A〜CG4AがVccとなる。選
択ゲートSG2Aは0Vである。時刻t4pq に選択され
た制御ゲートCG2Aが高電圧Vpp(例えば初期値1
7.3V)、非選択制御ゲートCG1A,CG3A,C
G4AがVM (例えば10V)となる。データ“4”が
保持されているデータ回路に対応するメモリセルでは、
0Vのチャネル電位と制御ゲートのVppの電位差によっ
て、浮遊ゲートに電子が注入されしきい値が上昇する。
データ“3”が保持されているデータ回路に対応するメ
モリセルでは、1.4Vのチャネル電位と制御ゲートの
Vppの電位差によって、浮遊ゲートに電子が注入されし
きい値が上昇する。“3”書き込みの場合のチャネル電
位を1.4Vにしているのは、電子の注入量を“4”デ
ータ書き込みの場合よりも、少なくするためである。デ
ータ“1”又は“2”が保持されているデータ回路に対
応するメモリセルでは、チャネル電位と制御ゲートのV
ppの電位差が小さいため、実効的には浮遊ゲートに電子
は注入されない。よって、メモリセルのしきい値は変動
しない。書き込み動作中、信号SAN1,SAN2,P
REB,BLCBは“H”、信号SAP1,SAP2,
VRFYBA1C,RV1A,RV1B,RV2B,E
CH1,ECH2は“L”、電圧VBは0Vである。
【0222】(3) 下位ページのベリファイリード 書き込み動作後、書き込みが充分に行なわれたかを検出
する(書き込みベリファイ)。もし、所望のしきい値に
達していれば、フリップ・フロップFF1のノードN3
Cを“H”に変更する。そして、所望のしきい値に達し
ていなければ、データ回路のデータを保持して再度書き
込み動作を行なう。書き込み動作と書き込みベリファイ
は、全ての“3”書き込みするメモリセル及び“4”書
き込みするメモリセルが所望のしきい値に達するまで繰
り返される。このとき、ここでの書き込み動作と書き込
みベリファイの繰り返しに応じて、制御ゲートCG2A
への印加電圧Vppを段階的に増加させる。具体的には、
例えば図58(b)に示されるようにステップアップ幅
を0.8Vとし、Vppの値を初期値17.3Vから0.
8V刻みに大きくしていく。図18及び図64を用い
て、この書き込みベリファイ動作を説明する。まず、
“3”書き込みするメモリセルが所定のしきい値に達し
ているかを検出する。まず時刻t1ys に、電圧VA,V
Bがそれぞれ1.8V,1.5Vとなって、ビット線B
La,BLbはそれぞれ1.8V,1.5Vになる。信
号BLCA、BLCBが“L”となって、ビット線BL
aとMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとMOSキ
ャパシタQd2は切り離され、ビット線BLa,BLbは
フローティングとなる。信号PREA,PREBが
“L”となって、MOSキャパシタQd1,Qd2のゲート
電極であるノードN1,N2はフローティング状態にな
る。続いて制御ゲート・選択ゲート駆動回路2によって
選択されたブロックの選択された制御ゲートCG2Aは
1.4V、非選択制御ゲートCG1A,CG3A,CG
4Aと選択ゲートSG1A,SG2AはVccにされる。
選択されたメモリセルのしきい値が1.4V以下なら、
ビット線電圧は1.4Vより低くなる。選択されたメモ
リセルのしきい値が1.4V以上なら、ビット線電圧は
1.8Vのままとなる。
【0223】時刻t2ys に、信号BLCA,BLCBが
“H”とされ、ビット線の電位がN1,N2に転送され
る。その後、信号BLCA,BLCBが“L”となっ
て、ビット線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット線
BLbとMOSキャパシタQd2は切り離される。この後
時刻t3ys にVRFYBA1CがVccになり、“2”書
き込みの場合及び“4”書き込みの場合にはQn2Cが
“ON”し、ノードN1が0Vに放電される。時刻t4y
s に信号VRFYBACが“L”となると、“1”又は
“2”書き込みデータが保持されているデータ回路で
は、pチャネルMOSトランジスタQp12Cが“ON”で
あり、ノードN1はVccとなる。その結果、ノードN1
は“1”書き込み又は“2”書き込みの場合にはVcc,
“4”書き込みの場合には0Vになる。
【0224】信号SAN1,SAP1がそれぞれ
“L”,“H”となってフリップ・フロップFF1が非
活性化され、信号ECH1が“H”となってイコライズ
される。この後、信号RV1A,RV1Bが“H”とな
る。再度、信号SAN1,SAP1がそれぞれ“H”,
“L”となることで、時刻t5ys にノードN1の電圧が
センスされラッチされる。これで、“3”書き込みデー
タを保持しているデータ回路のみ、対応するメモリセル
のデータが充分“3”書き込み状態となったか否かを検
出する。メモリセルのデータが“3”であれば、フリッ
プ・フロップFF1でノードN1の電圧をセンスしラッ
チすることで書き込みデータは“1”に変更される。メ
モリセルのデータが“3”でなければ、フリップ・フロ
ップFF1でノードN2の電圧をセンスしラッチするこ
とで書き込みデータは“3”に保持され以後、追加書き
込みが行なわれる。“1”又は“2”又は“4”書き込
みデータを保持しているデータ回路の書き込みデータは
変更されない。次に、選択された制御ゲートが2.8V
にされる。選択されたメモリセルのしきい値が2.8V
以下なら、ビット線電圧は1.5Vより低くなる。選択
されたメモリセルのしきい値が2.8V以上なら、ビッ
ト線電圧は1.8Vのままとなる。時刻t6ys にPRE
A,PREBがVccになりノードN1,N2が1.8
V,1.5Vになった後、フローティングになる。この
後時刻t7ys に、信号BLCA,BLCBが“H”とさ
れ、ビット線の電位がN1,N2に転送される。その
後、信号BLCA,BLCBが“L”となって、ビット
線BLaとMOSキャパシタQd1,ビット線BLbとM
OSキャパシタQd2は切り離される。
【0225】時刻t8ys に信号VRFYBACが“L”
となると、“1”又は“2”書き込みデータが保持され
ているデータ回路及び、“3”書き込みが充分に行なわ
れたために“1”書き込みデータが保持されているデー
タ回路では、pチャネルMOSトランジスタQp12Cが
“ON”であり、ノードN1はVccとなる。信号SAN
1,SAP1がそれぞれ“L”,“H”となってフリッ
プ・フロップFF1が非活性化され、信号ECH1が
“H”となってイコライズされる。この後、信号RV1
A,RV1Bが“H”となる。再度、信号SAN1,S
AP1がそれぞれ“H”,“L”となることで、時刻t
9ys にノードN1の電圧がセンスされラッチされる。こ
れで、“4”書き込みデータを保持しているデータ回路
のみ、対応するメモリセルのデータが充分“4”書き込
み状態となったか否かを検出する。メモリセルのデータ
が“4”であれば、フリップ・フロップFF1でノード
N1の電圧をセンスしラッチすることで書き込みデータ
は“2”に変更され、以後は書き込まれなくなる。メモ
リセルのデータが“4”でなければ、フリップ・フロッ
プFF1でノードN1の電圧をセンスしラッチすること
で書き込みデータは“4”に保持され以後、追加書き込
みが行なわれる。“1”又は“2”又は“3”書き込み
データを保持しているデータ回路の書き込みデータは変
更されない。
【0226】全ての選択されたメモリセルが所望のしき
い値に達していれば、データ回路のノードN4Cが
“L”になる。これを検出することにより、全ての選択
されたメモリセルが所望のしきい値に達したか否かが分
る。書き込み終了の検出は、例えば図18のように書き
込み終了一括検知トランジスタQn5C を用いればよい。
ベリファイリード後、まずVRTCを例えばVccにプリ
チャージする。書き込みが不充分なメモリセルが1つで
もあると、そのデータ回路のノードN4Cは“H”なの
でnチャネルMOSトランジスタQn5C は“ON”し、
VRTCはプリチャージ電位から低下する。全てのメモ
リセルが充分に書き込まれると、データ回路3-0,3-
1,…,3-m-1,3-mのノードN4Cが全て“L”にな
る。その結果、全てのデータ回路内のnチャネルMOS
トランジスタQn5C が“OFF”になるのでVRTCは
プリチャージ電位を保ち、書き込み終了が検知される。
【0227】<上位ページの読み出し動作>上位ページ
の読み出しは「“1”又は“3”か、或いは“2”又は
“4”か」が読み出される。図65、図66に従って、
読み出し動作を説明する。まず時刻t1RD に、電圧V
A,VBがそれぞれ1.8V,1.5Vとなって、ビッ
ト線BLa,BLbはそれぞれ1.8V,1.5Vにな
る。信号BLCA,BLCBが“L”となって、ビット
線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとM
OSキャパシタQd2は切り離され、ビット線BLa,B
Lbはフローティングとなる。信号PREA,PREB
が“L”となって、MOSキャパシタQd1,Qd2のゲー
ト電極であるノードN1,N2はフローティング状態に
なる。続いて、制御ゲート・選択ゲート駆動回路2によ
って選択されたブロックの選択された制御ゲートCG2
Aは1.1V、非選択制御ゲートCG1A,CG3A,
CG4Aと選択ゲートSG1A,SG2AはVccにされ
る。選択されたメモリセルのしきい値が1.1V以下な
ら、ビット線電圧は1.5Vより低くなる。選択された
メモリセルのしきい値が1V以上なら、ビット線電圧は
1.8Vのままとなる。この後、時刻t2RD に信号BL
CA,BLCBが“H”となりビット線のデータがMO
SキャパシタQd1,Qd2に転送される。その後、再度、
信号BLCA,BLCBが“L”となって、ビット線B
LaとMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとMOS
キャパシタQd2は切り離される。信号SAN2,SAP
2がそれぞれ“L”,“H”となってフリップ・フロッ
プFF2が非活性化され、信号ECH2が“H”となっ
てイコライズされる。この後、信号RV2A,RV2B
が“H”となる。時刻t3RD に再度、信号SAN2,S
AP2がそれぞれ“H”,“L”となることで、ノード
N1の電圧がセンスされラッチされる。これで、「メモ
リセルのデータが“1”又は“2”か、或いは“3”又
は“4”か」がフリップ・フロップFF2によってセン
スされ、その情報はラッチされる。この時のフリップ・
フロップFF2のノードN5C,N6Cは図32のよう
になる。
【0228】次に、選択された制御ゲートが2.5Vに
される。選択されたメモリセルのしきい値が2.5V以
下なら、ビット線電圧は1.5Vより低くなる。選択さ
れたメモリセルのしきい値が2.5V以上なら、ビット
線電圧は1.8Vのままとなる。時刻t4RDに信号PR
EA,PREBが“H”となって、MOSキャパシタQ
d1,Qd2のゲート電極であるノードN1,N2はそれぞ
れ1.8V,1.5Vになる。信号PREA,PREB
が“L”となって、MOSキャパシタQd1,Qd2のゲー
ト電極であるノードN1,N2はフローティング状態に
なる。この後、時刻t5RD に信号BLCA,BLCBが
“H”とされる。再度、信号BLCA,BLCBが
“L”となって、ビット線BLaとMOSキャパシタQ
d1、ビット線BLbとMOSキャパシタQd2は切り離さ
れる。信号SAN1,SAP1がそれぞれ“L”,
“H”となってフリップ・フロップFF1が非活性化さ
れ、信号ECH1が“H”となってイコライズされる。
この後、信号RV1A,RV1Bが“H”となる。時刻
t6RD に再度、信号SAN1,SAP1がそれぞれ
“H”,“L”となることで、ノードN1の電圧がセン
スされラッチされる。これで、「メモリセルのデータが
“1”又は“2”又は“3”か、或いは“4”か」がフ
リップ・フロップFF1によってセンスされ、その情報
はラッチされる。この時のフリップフロップFF1,F
F2のノードN3C,N5Cの電位は図33のようにな
る。
【0229】引き続き、図66のように読み出しが行な
われる。まず時刻t7RD に、電圧VA,VBがそれぞれ
1.8V,1.5Vとなって、ビット線BLa,BLb
はそれぞれ1.8V,1.5Vになる。信号BLCA,
BLCBが“L”となって、ビット線BLaとMOSキ
ャパシタQd1、ビット線BLbとMOSキャパシタQd2
は切り離され、ビット線BLa,BLbはフローティン
グとなる。信号PREA,PREBが“L”となって、
MOSキャパシタQd1,Qd2のゲート電極であるノード
N1,N2はフローティング状態になる。続いて、制御
ゲート・選択ゲート駆動回路2によって選択されたブロ
ックの選択された制御ゲートCG2Aは0V、非選択制
御ゲートCG1A,CG3A,CG4Aと選択ゲートS
G1A,SG2AはVccにされる。選択されたメモリセ
ルのしきい値が0V以下なら、ビット線電圧は1.5V
より低くなる。選択されたメモリセルのしきい値が0V
以上なら、ビット線電圧は1.8Vのままとなる。この
後、時刻t8RD に信号BLCA,BLCBが“H”とな
りビット線のデータがMOSキャパシタQd1,Qd2に転
送される。その後、再度、信号BLCA,BLCBが
“L”となって、ビット線BLaとMOSキャパシタQ
d1、ビット線BLbとMOSキャパシタQd2は切り離さ
れる。続いて、時刻t9RD にVRFYBA1Cが“H”
になる。この時、フリップ・フロップFF2のノードN
5Cが“H”なのは図33から分るように、“3”又は
“4”読み出しの場合である。この場合、図18のnチ
ャネルMOSトランジスタQn2C が“ON”し、“3”
又は“4”読み出しのノードN1は接地される。
【0230】続いて、時刻t10RDにVRFYBACが
“L”になる。この時、フリップ・フロップFF1のノ
ードN3Cが“H”、N4Cが“L”なのは図33から
分るように、“4”読み出しの場合である。この場合、
図18のpチャネルMOSトランジスタQp12Cが“O
N”し、“4”読み出しのノードN1はVccになる。そ
の後、信号SAN1,SAP1がそれぞれ“L”,
“H”となってフリップ・フロップFF1が非活性化さ
れ、信号ECH1が“H”となってイコライズされる。
この後、信号RV1A,RV1Bが“H”となる。時刻
t11RDに再度、信号SAN1,SAP1がそれぞれ
“H”,“L”となることで、ノードN1の電圧がセン
スされラッチされる。これで、ノードN3C,N4Cの
電位がフリップ・フロップFF1によってセンスされ、
その情報はラッチされる。この時のフリップ・フロップ
FF1及びフリップ・フロップFF2のノードN3C,
N4C,N5C,N6Cは図34のようになる。上位ペ
ージのデータはフリップ・フロップFF1のノードN3
C,N4C(図34参照)に読み出されている。つま
り、“1”状態及び“3”状態ではノードN3Cが
“L”、N4Cが“H”になり、“2”状態及び“4”
状態ではノードN3Cが“H”、N4Cが“L”にな
る。<上位ページの書き込み>で記したように上位ペー
ジのデータは「“1”又は“3”か、或いは“2”又は
“4”か」を蓄えているが、この書き込みデータがフリ
ップ・フロップFF1に正しく読み出されていることが
分る。フリップ・フロップFF1に保持されたデータは
CENB1が活性化されることにより、チップ外部に出
力される。
【0231】<下位ページの読み出し動作>下位ページ
の読み出しでは「“1”又は“2”か、或いは“3”又
は“4”か」が読み出される。図65に従って、読み出
し動作を説明する。まず時刻t1RD に、電圧VA,VB
がそれぞれ1.8V,1.5Vとなって、ビット線BL
a,BLbはそれぞれ1.8V,1.5Vになる。信号
BLCA,BLCBが“L”となって、ビット線BLa
とMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとMOSキャ
パシタQd2は切り離され、ビット線BLa,BLbはフ
ローティングとなる。信号PREA,PREBが“L”
となって、MOSキャパシタQd1,Qd2のゲート電極で
あるノードN1,N2はフローティング状態になる。続
いて、制御ゲート・選択ゲート駆動回路2によって選択
されたブロックの選択された制御ゲートCG2Aは1.
1V、非選択制御ゲートCG1A,CG3A,CG4A
と選択ゲートSG1A,SG2AはVccにされる。選択
されたメモリセルのしきい値が1.1V以下なら、ビッ
ト線電圧は1.5Vより低くなる。選択されたメモリセ
ルのしきい値が1.1V以上なら、ビット線電圧は1.
8Vのままとなる。この後、時刻t2RD に信号BLC
A,BLCBが“H”となりビット線のデータがMOS
キャパシタQd1,Qd2に転送される。
【0232】その後、再度、信号BLCA,BLCBが
“L”となって、ビット線BLaとMOSキャパシタQ
d1、ビット線BLbとMOSキャパシタQd2は切り離さ
れる。信号SAN2,SAP2がそれぞれ“L”,
“H”となってフリップ・フロップFF2が非活性化さ
れ、信号ECH2が“H”となってイコライズされる。
この後、信号RV2A,RV2Bが“H”となる。時刻
t3RD に再度、信号SAN2,SAP2がそれぞれ
“H”、“L”となることで、ノードN1の電圧がセン
スされラッチされる。これで、「メモリセルのデータが
“1”又は“2”か、或いは“3”又は“4”か」がフ
リップ・フロップFF2によってセンスされ、その情報
はラッチされる。この時のフリップ・フロップFF2の
ノードN5C,N6Cは図32のようになる。
【0233】下位ページのデータはフリップ・フロップ
FF2のノードN5C,N6C(図32参照)に読み出
されている。つまり、“1”状態及び“2”状態ではノ
ードN5Cが“L”、N6Cが“H”になり、“3”状
態及び“4”状態ではノードN5Cが“H”、N6Cが
“L”になる。<下位ページの書き込み>で記したよう
に下位ページのデータは「“1”又は“2”か、或いは
“3”又は“4”か」を蓄えているが、この書き込みデ
ータがフリップ・フロップFF2に正しく読み出されて
いることが分る。フリップ・フロップFF2に保持され
たデータはCENB2が活性化されることにより、チッ
プ外部に出力される。上記の説明から分るように、下位
ページの読み出しは上位ページの読み出しの時刻t3RD
までの動作である。従って、例えば下位ページに引き続
いて上位ページを読み出す場合には、まず下位ページを
読み出した後に、下位ページのデータをチップ外部に出
力している間に、引き続き、上位ページのデータを読み
出してもよい。つまり、時刻t3RD に下位ページのデー
タがフリップ・フロップFF2にラッチされ、チップ外
部に出力されるのと同時に、<上位ページの読み出し>
で記した図65及び図66の時刻t3RD 以降の動作を行
なう。これにより、見かけ上、上位ページの読み出しを
高速に行なうことができる。
【0234】[第8の実施形態]本実施形態では、装置
内の全メモリセルで上位ページの書き込み動作が終了し
た後、下位ページの書き込み動作が開始されることを特
徴としている。図67は、本実施形態におけるメモリセ
ルアレイを示している。ここでは、メモリセルアレイは
4値セルからなり、1メモリセル当り2ビットの情報を
記憶することができるものとする。メモリセルは、カラ
ム方向及びロウ方向にそれぞれ4000個ずつ並んでお
り、全部で16M(16×106 )個のメモリセルがマ
トリックス状に集積されている。1メモリセルには、2
ビットの情報の記憶が可能であるので、メモリセルアレ
イに記憶できる全容量は32Mビットである。カラムア
ドレスはそれぞれのビット線に対応し、例えばビット線
BL1にはカラムアドレスC1 、ビット線BL2にはカ
ラムアドレスC2 が対応する。一方ロウアドレスは、1
本のワード線につき上位ページ及び下位ページの2つの
アドレスが対応する。例えば、ワード線WL1にはロウ
アドレスQ1U、Q1Lが対応し、ワード線WL2にはロウ
アドレスQ2U、Q2Lが対応する。なお図67中のロウア
ドレスにおけるU 、L は、それぞれ上位ページ及び下位
ページを表している。
【0235】図68に、書き込みのページサイズを同様
にした場合の従来の4値セルからなるメモリセルアレイ
を示す。ここでは、同時に書き込みを行なう1ページ中
のビット数が4000ビットである一方、1メモリセル
に対し2ビットを上位ビット及び下位ビットの2つに分
けることなく同時に書き込むので、カラム方向には20
00個のメモリセルが並べられる。換言すれば、ビット
線の本数は2000本である。一方、全容量が図67に
示したメモリセルと同様32Mビットとなるためには、
ロウ方向に8000個のメモリセルが並べられる。この
ようなメモリセルアレイでは、カラムアドレスについて
は1本のビット線にそれぞれ2ビットが対応し、例えば
ビット線BL1にA1 、A2 、ビット線BL2にはA3
、A4 が対応する。またロウアドレスに関しては、例
えばワード線WL1にR1 、ワード線WL2にR2 が対
応する。次に、これらメモリセルアレイへの書き込みに
ついて説明する。まず本実施形態においては、1ページ
分のメモリセルへ上位ビットのデータをほぼ同時に書き
込む上位ページの書き込み動作が各ロウアドレスに対し
て順次行なわれた後、1ページ分のメモリセルへ下位ビ
ットのデータをほぼ同時に書き込む下位ページの書き込
み動作が行なわれる。すなわち、最初の4000ビット
のデータが図67のアドレスQ1Uと対応したワード線W
L1を共有する4000個のメモリセルに書き込まれ、
次の4000ビットのデータがアドレスQ2Uと対応した
ワード線WL2を共有する4000個のメモリセルに書
き込まれ、さらにアドレスQ3U〜Q4000U と対応したワ
ード線WL3〜WL4000を共有するメモリセルに4
000ビットのデータが順次書き込まれる。
【0236】一方図68に示されるメモリセルアレイで
は、ワード線WL1を共有する2000個のメモリセル
にそれぞれ2ビットのデータを書き込むことで、最初の
4000ビットのデータが書き込まれる。従って、最初
の4000ビットのデータの書き込みに当り、ワード線
WL1を共有する2000個のメモリセルへの上位ペー
ジの書き込み動作及び下位ページの書き込み動作が行な
われる。さらに、次の4000ビットのデータの書き込
みについては、ワード線WL2を共有する2000個の
メモリセルにそれぞれ2ビットのデータが書き込まれ
る。
【0237】ここで図69に、上位ページの書き込み動
作の際消去状態の“1”状態であるメモリセルに対し
“2”状態が書き込まれ、下位ページの書き込み動作で
さらにメモリセルが“4”状態に書き込まれる場合を想
定する。本実施形態においては、メモリセルアレイの全
容量の半分に相当する16Mビットのデータが書き込ま
れたときに、全てのメモリセルで上位ページの書き込み
動作が終了し、図69(a)に示されるように全メモリ
セルが“2”状態となる。これに対し、図68に示され
るメモリセルアレイに同様に16Mビットのデータが書
き込まれると、図69(b)に示される通り全メモリセ
ルの半分が“4”状態、残りの半分が“1”状態とな
る。従って図69(a)では、しきい値レベルが高く浮
遊ゲート中の蓄積電荷のリークによるデータの破壊が生
じやすい“4”状態が書き込まれていないことから、メ
モリセルの寿命が改善されて信頼性が向上する。さら
に、実際に電気的書き換え可能な不揮発性半導体記憶装
置をメモリカード等に使用する場合には、garbage coll
ection等行なう観点から記憶部の全容量は用いず、記憶
領域は例えば全体の70%程度とし、残る30%は空き
領域とするのが一般的である(公知例 N. Niijima ; I
BM J. DEVELOP. VOL. 39 No. 5 pp.531 -545 995 )。
このようにメモリセルアレイの全容量の70%分のデー
タを書き込む場合を、図70に示す。
【0238】図70(a)に示される通り本実施形態で
は、“1”状態であるメモリセルに対し“2”状態を書
き込み“2”状態のメモリセルに“4”状態を書き込む
動作を全容量の70%で行なうと、60%のメモリセル
が“2”状態、40%のメモリセルが“4”状態とな
る。一方、図68に示されるメモリセルアレイの全容量
の70%に同様のデータを書き込むと、図70(b)に
示されるように70%のメモリセルに“4”状態が書き
込まれ、30%のメモリセルに消去状態である“1”状
態が保持される。従って本実施形態において、しきい値
レベルの高い“4”状態が書き込まれるメモリセルの数
は、図68に示されるメモリセルアレイに比べ4/7に
低減され、ひいてはメモリセルにおけるデータの破壊が
発生する確率は約57%程度まで減少する。またここで
は、ワード線WL1、WL2,WL3〜WL4000の
順にデータの書き込みを行なう場合を説明したが、書き
込みの順番はこれに限るものではない。例えば、フラッ
シュメモリ等の半導体記憶装置のチップ内のメモリセル
が、均等にしきい値レベルの高い“4”状態となるよう
に、チップ外部のコントローラで書き込みの順番を制御
してもよい。具体的には、1本のワード線を共有してほ
ぼ同時に書き込みが行なわれる4000個のメモリセル
からなる各ページ毎、下位ページの書き込み動作が行な
われた回数を記憶させ、この回数に基づき書き込み動作
を行なうページ順を決定する。本実施形態においては、
こうして各ページに属するメモリセルの書き込み回数を
均一化することで、特定のページのメモリセルにおける
集中的な劣化の進行を抑えることができ、信頼性が向上
する。なおここでの書き込み回数を記憶する領域は、例
えばデータ領域とは別にワード線上に設けておけばよ
い。すなわち、1本のワード線を共有するメモリセルを
例えば522バイトとして、そのうち512バイトをデ
ータ領域、10バイトをこうした書き込み回数やECC
(Error Correcting Code )を記憶する領域とすればよ
い。
【0239】[第9の実施形態]本実施形態では、本発
明の半導体記憶装置を記憶部とした記憶システムが構成
される。図71が本実施形態の記憶システムの構成を示
す図であり、図示されるようにコントローラ100が複
数のチップ101q (qは自然数)の動作を制御する。
また複数のチップ101q は、例えばそれぞれ図67と
同様のメモリセルアレイを備えるものであり、ここでは
コントローラ100が4つのチップ1011 〜1014
の動作を制御する場合を示している。本実施形態では、
記憶システムの記憶部を成す全ての装置内の全メモリセ
ルで上位ページの書き込み動作が終了した後、下位ペー
ジの書き込み動作が開始されることを特徴としている。
以下第8の実施形態と同様、上位ページの書き込み動作
の際消去状態の“1”状態であるメモリセルに対し
“2”状態が書き込まれ、下位ページの書き込み動作で
さらにメモリセルが“4”状態に書き込まれる場合につ
いて説明する。まず記憶部の全容量の半分だけ書き込み
を行なったときの状態を示す図が図72である。図示さ
れる通り、全てのチップ1011 〜1014内の全メモ
リセルのしきい値レベルが“2”状態となっている。
【0240】さらに、記憶部の全容量の70%分書き込
みを行なったときの状態を図73に示す。この状態では
第8の実施形態で説明したように、全メモリセル中60
%のメモリセルが“2”状態、40%のメモリセルが
“4”状態となるが、本実施形態においては第1のチッ
プA1011 の全メモリセルと第2のチップB1012
の80%のメモリセルが“4”書き込みされ、第2のチ
ップB1012 の20%のメモリセルと第3のチップC
1013 及び第4のチップD1014 の全メモリセルが
“2”書き込みされる。従って本実施形態でも、しきい
値レベルの高い“4”状態が書き込まれるメモリセルの
数を低減することができ、ひいては信頼性が向上する。
またここでは、第1のチップA1011 のワード線WL
1〜WL4000、第2のチップB1012 のワード線
WL1〜WL4000、第3のチップC1013 のワー
ド線WL1〜WL4000、第4のチップD1014
ワード線WL1〜WL4000の順にデータの書き込み
を行なう場合を説明したが、書き込みの順番はこれに限
るものではない。例えば、チップ1011 〜1014
のメモリセルが、均等にしきい値レベルの高い“4”状
態となるように、コントローラ100で書き込みの順番
を制御してもよい。具体的には、第8の実施形態と同
様、1本のワード線を共有してほぼ同時に書き込みが行
なわれる4000個のメモリセルからなる各ページ毎、
下位ページの書き込み動作が行なわれた回数を記憶さ
せ、この回数に基づき書き込み順をページ単位で決定し
てもよいし、チップ1011 〜1014 毎に下位ページ
の書き込み動作が行なわれた回数を記憶させ、この回数
に基づき書き込み順をチップ1011 〜1014 単位で
決定しても構わない。
【0241】本実施形態においては、こうして各ページ
又は各チップ1011 〜1014 に属するメモリセルの
書き込み回数を均一化することで、特定のページや装置
のメモリセルにおける集中的な劣化の進行を抑えること
ができ、信頼性が向上する。なおここでの書き込み回数
を記憶する領域は、例えば第8の実施形態と同様にデー
タ領域とは別にワード線上に設けておけばよく、1本の
ワード線を共有するメモリセルを例えば522バイトと
して、そのうち512バイトをデータ領域、10バイト
をこうした書き込み回数やECCを記憶する領域とすれ
ばよい。
【0242】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
値記憶の半導体記憶装置におけるデータ書き込み動作を
工夫することにより、従来よりも書き込み回路が簡略化
され、書き込みに要する時間を短縮することができ、さ
らには信頼性の向上も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるメモリセルとアドレス
との対応を示す図
【図2】第1の実施形態における上位ページの書き込み
を示す図
【図3】第1の実施形態における書き込み動作を説明す
るための図
【図4】第1の実施形態における下位ページの書き込み
を示す図
【図5】第1の実施形態における読み出し動作を説明す
るための図
【図6】第1の実施形態における別の書き込み動作を説
明するための図
【図7】第1の実施形態に係わる多値半導体記憶装置の
ブロック図
【図8】第1の実施形態における書き込み動作を説明す
る図
【図9】第1の実施形態における読み出し動作を説明す
る図
【図10】第1の実施形態におけるメモリセルユニット
の一例を示す図
【図11】メモリセルユニットの別の例を示す図
【図12】メモリセルユニットの別の例を示す図
【図13】メモリセルユニットの別の例を示す図
【図14】第1の実施形態におけるメモリセルアレイと
データ回路の構成を示す図
【図15】第1の実施形態におけるメモリセルのしきい
値分布を示す図
【図16】第2の実施形態におけるデータ回路の構成を
示す図
【図17】第2の実施形態における読み出し動作を示す
【図18】本発明におけるデータ回路の具体的構成を示
す図
【図19】第2の実施形態の上位ページの書き込みデー
タを示す図
【図20】第2の実施形態の上位ページの書き込み動作
を示す図
【図21】第2の実施形態の上位ページのベリファイリ
ード動作を示す図
【図22】第2の実施形態の下位ページ書き込み前の、
上位ページの読み出し、及びデータ反転を説明する図
【図23】第2の実施形態の下位ページ書き込み前の、
上位ページの読み出し、及びデータ反転を説明する図
【図24】第2の実施形態の下位ページの書き込みデー
タを示す図
【図25】第2の実施形態の下位ページ書き込み時のデ
ータ回路のノードを示す図
【図26】第2の実施形態の下位ページの書き込み動作
を説明する図
【図27】第2の実施形態の別のデータ回路を示す図
【図28】第2の実施形態の下位ページの別の書き込み
方を説明する図
【図29】第2の実施形態の下位ページのベリファイリ
ードを説明する図
【図30】第2の実施形態の読み出し動作を説明する図
【図31】第2の実施形態の読み出し動作を説明する図
【図32】第2の実施形態の読み出し中のフリップ・フ
ロップFF2のノードを示す図
【図33】第2の実施形態の読み出し中のデータ回路の
ノードを示す図
【図34】第2の実施形態の読み出しデータを示す図
【図35】第3の実施形態の下位ページの書き込み時の
データ回路のノードを示す図
【図36】第3の実施形態の下位ページの書き込み動作
を示す図
【図37】第3の実施形態の下位ページのベリファイリ
ード動作を示す図
【図38】第4の実施形態の上位ページの書き込みデー
タを示す図
【図39】第4の実施形態の上位ページのベリファイリ
ードを示す図
【図40】第4の実施形態の下位ページの書き込みデー
タを示す図
【図41】第4の実施形態の下位ページ書き込み時のデ
ータ回路のノードを示す図
【図42】第4の実施形態の下位ページの書き込みを示
す図
【図43】第4の実施形態の下位ページのベリファイリ
ードを示す図
【図44】第4の実施形態の下位ページの別の書き込み
を示す図
【図45】第4の実施形態の下位ページの別のベリファ
イリードを示す図
【図46】第5の実施形態における4値セルの書き込み
動作を示す図
【図47】第5の実施形態における4値セルのデータ回
路の構成を示す図
【図48】第5の実施形態における8値セルの書き込み
動作を示す図
【図49】第5の実施形態における4値セルのデータ回
路の構成を示す図
【図50】第5の実施形態における16値セルの書き込
み動作を示す図
【図51】第5の実施形態における16値セルのデータ
回路の構成を示す図
【図52】第5の実施形態における2m 値セルの書き込
み動作を示す図
【図53】第5の実施形態における2m 値セルのデータ
回路の構成を示す図
【図54】第6の実施形態における書き込み動作手順を
示す図
【図55】第6の実施形態におけるメモリセルのしきい
値分布との比較を示す図
【図56】第6の実施形態におけるメモリセルに供給さ
れるパルスの波形との比較を示す図
【図57】第6の実施形態におけるメモリセルのしきい
値分布を示す図
【図58】第6の実施形態におけるメモリセルに供給さ
れるパルスの波形を示す図
【図59】第6の実施形態におけるメモリセルに供給さ
れるパルスの波形を示す図
【図60】第6の実施形態におけるメモリセルのしきい
値分布を示す図
【図61】第6の実施形態におけるメモリセルのしきい
値分布を示す図
【図62】第6の実施形態におけるメモリセルのしきい
値分布を示す図
【図63】第7の実施形態におけるメモリセルのしきい
値分布を示す図。
【図64】第7の実施形態の下位ページのベリファイリ
ードを説明する図
【図65】第7の実施形態の読み出し動作を説明する図
【図66】第7の実施形態の読み出し動作を説明する図
【図67】第8の実施形態におけるメモリセルアレイを
示す図
【図68】従来の4値セルからなるメモリセルアレイを
示す図
【図69】“1”状態であるメモリセルに対し“2”状
態及び“4”状態が書き込まれた状態を示す図
【図70】メモリセルアレイの全容量の70%を書き込
む場合を示す図
【図71】第9の実施形態の記憶システムの構成を示す
【図72】第9の実施形態における記憶部の全容量の半
分だけ書き込みを行なったときの状態を示す図
【図73】第9の実施形態における記憶部の全容量の7
0%分書き込みを行なったときの状態を示す図
【図74】(a)はNAND型EEPROMにおける一
つのNANDセルを示す平面図、(b)は回路図
【図75】(a)は図71(a)に示したNANDセル
のA−A´線断面図、(b)はB−B´線断面図
【図76】NANDセルのメモリセルアレイを示す回路
【図77】従来のメモリセルのしきい値電圧と4値デー
タとの関係を示す図。
【図78】従来のメモリセルの書き込み動作を示す図
【図79】従来のメモリセルとアドレスの対応を示す図
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ 2…制御ゲート・選択ゲート駆動回路 3…データ回路 4…データ入出力バッファ 5…アドレスバッファ 6…データ制御回路 100…コントローラ 101q …チップ M…メモリセル S…選択トランジスタ SG…選択ゲート CG…制御ゲート BL…ビット線 Qn…nチャネルMOSトランジスタ Qp…pチャネルMOSトランジスタ Qd…ディプリーション型nチャネルMOSトランジス
タ FF…フリップ・フロップ I…インバータ G…NAND論理回路

Claims (82)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは3以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルを備えた半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“m−1”
    状態,“m”状態(mは2以上の自然数)のいずれかを
    保持する場合に、メモリセルの外部から入力する書き込
    みデータとメモリセルが保持するデータに基づいて、前
    記メモリセルを“1”状態,“2”状態,…,“k−
    1”状態,“k”状態(kはmより大きい自然数)のい
    ずれかにすることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは3以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルと、 前記メモリセルにバイアスを供給して所望のしきい値レ
    ベル間でメモリセルのしきい値をシフトさせる書き込み
    手段と、 前記メモリセルに所定時間バイアスが供給された毎に、
    所望のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値がシフ
    トしたか否かを検出して、しきい値がシフトするまで前
    記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの供
    給を繰り返させるベリファイ手段とを備え、 前記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの
    供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバイアス値が
    段階的に増加する半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態のしきい値レベルである場合
    に、メモリセルの外部から入力する書き込みデータに基
    づいて、前記メモリセルを“1”状態,“2”状態,
    …,“m−1”状態,“m”状態(mは2以上の自然
    数)のいずれかのしきい値レベルにする第1の書き込み
    モードと、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“m−1”
    状態,“m”状態のいずれかのしきい値レベルである場
    合に、メモリセルの外部から入力する書き込みデータと
    メモリセルのしきい値レベルに基づいて、前記メモリセ
    ルを“1”状態,“2”状態,…,“k−1”状態,
    “k”状態(kはmより大きい自然数)のいずれかのし
    きい値レベルにする第2の書き込みモードとを有し、 前記第1の書き込みモードにおける前記バイアス値の増
    加幅をΔVpp1 、前記第2の書き込みモードにおける前
    記バイアス値の増加幅をΔVpp2 としたとき、ΔVpp1
    <ΔVpp2 の関係を満足することを特徴とする半導体記
    憶装置。
  3. 【請求項3】“1”状態が消去状態であり、“2”状
    態,“3”状態,…,“m−1”状態,“m”状態のし
    きい値分布幅が“m+1”状態,“m+2”状態,…,
    “k−1”状態,“k”状態のしきい値分布幅よりも狭
    いことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体
    記憶装置。
  4. 【請求項4】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルを備えた半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“2m-1
    1”状態,“2m-1 ”状態(mはn=2m を満たす自然
    数)のいずれかを保持する場合に、メモリセルの外部か
    ら入力する書き込みデータとメモリセルが保持するデー
    タに基づいて、前記メモリセルを“1”状態,“2”状
    態,…,“2m −1”状態,“2m ”状態のいずれかに
    することを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルと、 前記メモリセルにバイアスを供給して所望のしきい値レ
    ベル間でメモリセルのしきい値をシフトさせる書き込み
    手段と、 前記メモリセルに所定時間バイアスが供給された毎に、
    所望のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値がシフ
    トしたか否かを検出して、しきい値がシフトするまで前
    記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの供
    給を繰り返させるベリファイ手段とを備え、 前記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの
    供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバイアス値が
    段階的に増加する半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態のしきい値レベルである場合
    に、メモリセルの外部から入力する書き込みデータに基
    づいて、前記メモリセルを“1”状態又は“2”状態の
    いずれかのしきい値レベルにする第1の書き込みモード
    と、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“2m-1
    1”状態,“2m-1 ”状態(mはn=2m を満たす自然
    数)のいずれかのしきい値レベルである場合に、メモリ
    セルの外部から入力する書き込みデータとメモリセルの
    しきい値レベルに基づいて、前記メモリセルを“1”状
    態,“2”状態,…,“2m −1”状態,“2m ”状態
    のいずれかのしきい値レベルにする第mの書き込みモー
    ドとを有し、 前記第1の書き込みモードにおける前記バイアス値の増
    加幅をΔVpp1 、前記第mの書き込みモードにおける前
    記バイアス値の増加幅をΔVppm としたとき、ΔVpp1
    <ΔVppm の関係を満足することを特徴とする半導体記
    憶装置。
  6. 【請求項6】“2”状態のしきい値分布幅が“2m-1
    1”状態,“2m-1 +2”状態,…,“2m −1”状
    態,“2m ”状態のしきい値分布幅よりも狭いことを特
    徴とする請求項5記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】“1”状態が消去状態であり、“2”状
    態,“3”状態,…,“2m-1 −1”状態,“2m-1
    状態のしきい値分布幅が“2m-1 +1”状態,“2m-1
    +2”状態,…,“2m −1”状態,“2m ”状態のし
    きい値分布幅よりも狭いことを特徴とする請求項4又は
    請求項5記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルを備えた半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態又は“2”状態を保持する場合
    に、メモリセルの外部から入力する書き込みデータとメ
    モリセルが保持するデータに基づいて、前記メモリセル
    を“1”状態,“2”状態,“3”状態又は“4”状態
    にすることを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは3以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルと、 前記メモリセルにバイアスを供給して所望のしきい値レ
    ベル間でメモリセルのしきい値をシフトさせる書き込み
    手段と、 前記メモリセルに所定時間バイアスが供給された毎に、
    所望のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値がシフ
    トしたか否かを検出して、しきい値がシフトするまで前
    記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの供
    給を繰り返させるベリファイ手段とを備え、 前記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの
    供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバイアス値が
    段階的に増加する半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態のしきい値レベルである場合
    に、メモリセルの外部から入力する書き込みデータに基
    づいて、前記メモリセルを“1”状態又は“2”状態の
    いずれかのしきい値レベルにする第1の書き込みモード
    と、 メモリセルが“1”状態又は“2”状態のしきい値レベ
    ルである場合に、メモリセルの外部から入力する書き込
    みデータとメモリセルのしきい値レベルに基づいて、前
    記メモリセルを“1”状態,“2”状態,“3”状態又
    は“4”状態のいずれかのしきい値レベルにする第2の
    書き込みモードとを有し、 前記第1の書き込みモードにおける前記バイアス値の増
    加幅をΔVpp1 、前記第2の書き込みモードにおける前
    記バイアス値の増加幅をΔVpp2 としたとき、ΔVpp1
    <ΔVpp2 の関係を満足することを特徴とする半導体記
    憶装置。
  10. 【請求項10】“1”状態が消去状態であり、“2”状
    態のしきい値分布幅が“3”状態及び“4”状態のしき
    い値分布幅よりも狭いことを特徴とする請求項8又は請
    求項9記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルを備えた半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“r−1”
    状態,“r”状態(rは2以上の自然数)のいずれかを
    保持する場合に、メモリセルの外部から入力する書き込
    みデータとメモリセルが保持するデータに基づいて、前
    記メモリセルを“1”状態,“2”状態,…,“s−
    1”状態,“s”状態(sはrより大きい自然数)のい
    ずれかにし、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“s−1”
    状態,“s”状態のいずれかを保持する場合に、メモリ
    セルの外部から入力する書き込みデータとメモリセルが
    保持するデータに基づいて、前記メモリセルを“1”状
    態,“2”状態,…,“t−1”状態,“t”状態(t
    はsより大きい自然数)のいずれかにすることを特徴と
    する半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルと、 前記メモリセルにバイアスを供給して所望のしきい値レ
    ベル間でメモリセルのしきい値をシフトさせる書き込み
    手段と、 前記メモリセルに所定時間バイアスが供給された毎に、
    所望のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値がシフ
    トしたか否かを検出して、しきい値がシフトするまで前
    記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの供
    給を繰り返させるベリファイ手段とを備え、 前記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの
    供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバイアス値が
    段階的に増加する半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“r−1”
    状態,“r”状態(rは2以上の自然数)のいずれかの
    しきい値レベルである場合に、メモリセルの外部から入
    力する書き込みデータとメモリセルのしきい値レベルに
    基づいて、前記メモリセルを“1”状態,“2”状態,
    …,“s−1”状態,“s”状態(sはrより大きい自
    然数)のいずれかのしきい値レベルにする第j(jは2
    以上の自然数)の書き込みモードと、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“s−1”
    状態,“s”状態のいずれかのしきい値レベルである場
    合に、メモリセルの外部から入力する書き込みデータと
    メモリセルのしきい値レベルに基づいて、前記メモリセ
    ルを“1”状態,“2”状態,…,“t−1”状態,
    “t”状態(tはsより大きい自然数)のいずれかのし
    きい値レベルにする第j+1の書き込みモードとを有
    し、 前記第jの書き込みモードにおける前記バイアス値の増
    加幅をΔVppj 、前記第j +1の書き込みモードにおけ
    る前記バイアス値の増加幅をΔVpp(j+1) としたとき、
    ΔVppj <ΔVpp(j+1) の関係を満足することを特徴と
    する半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】“r+1”状態,“r+2”状態,…,
    “s−1”状態,“s”状態のしきい値分布幅が“s+
    1”状態,“s+2”状態,…,“t−1”状態,
    “t”状態のしきい値分布幅よりも狭いことを特徴とす
    る請求項11又は請求項12記載の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】“1”状態が消去状態であり、“2”状
    態,“3”状態,…,“r−1”状態,“r”状態のし
    きい値分布幅が“r+1”状態,“r+2”状態,…,
    “s−1”状態,“s”状態のしきい値分布幅よりも狭
    いことを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれ
    か1項に記載の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルを備えた半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“2k-1
    1”状態,“2k-1 ”状態(kは2以上の自然数)のい
    ずれかを保持する場合に、メモリセルの外部から入力す
    る書き込みデータとメモリセルが保持するデータに基づ
    いて、前記メモリセルを“1”状態,“2”状態,…,
    “2k −1”状態,“2k ”状態のいずれかにし、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“2k
    1”状態,“2k ”状態のいずれかを保持する場合に、
    メモリセルの外部から入力する書き込みデータとメモリ
    セルが保持するデータに基づいて、前記メモリセルを
    “1”状態,“2”状態,…,“2k+1 −1”状態,
    “2k+1 ”状態のいずれかにすることを特徴とする半導
    体記憶装置。
  16. 【請求項16】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルと、 前記メモリセルにバイアスを供給して所望のしきい値レ
    ベル間でメモリセルのしきい値をシフトさせる書き込み
    手段と、 前記メモリセルに所定時間バイアスが供給された毎に、
    所望のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値がシフ
    トしたか否かを検出して、しきい値がシフトするまで前
    記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの供
    給を繰り返させるベリファイ手段とを備え、 前記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの
    供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバイアス値が
    段階的に増加する半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“2k-1
    1”状態,“2k-1 ”状態(kは2以上の自然数)のい
    ずれかのしきい値レベルである場合に、メモリセルの外
    部から入力する書き込みデータとメモリセルのしきい値
    レベルに基づいて、前記メモリセルを“1”状態,
    “2”状態,…,“2k −1”状態,“2k”状態のい
    ずれかのしきい値レベルにする第kの書き込みモード
    と、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“2k
    1”状態,“2k ”状態のいずれかのしきい値レベルで
    ある場合に、メモリセルの外部から入力する書き込みデ
    ータとメモリセルのしきい値レベルに基づいて、前記メ
    モリセルを“1”状態,“2”状態,…,“2k+1
    1”状態,“2k+1 ”状態のいずれかのしきい値レベル
    にする第k+1の書き込みモードとを有し、 前記第kの書き込みモードにおける前記バイアス値の増
    加幅をΔVppk 、前記第k+1の書き込みモードにおけ
    る前記バイアス値の増加幅をΔVpp(k+1) としたとき、
    ΔVppk <ΔVpp(k+1) の関係を満足することを特徴と
    する半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】“2k-1 +1”状態,“2k-1 +2”状
    態,…,“2k −1”状態,“2k ”状態のしきい値分
    布幅が“2k +1”状態,“2k +2”状態,…,“2
    k+1 −1”状態,“2k+1 ”状態のしきい値分布幅より
    も狭いことを特徴とする請求項15又は請求項16記載
    の半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】“1”状態が消去状態であり、“2”状
    態,“3”状態,…,“2k-1 −1”状態,“2k-1
    状態のしきい値分布幅が“2k-1 +1”状態,“2k-1
    +2”状態,…,“2k −1”状態,“2k ”状態のし
    きい値分布幅よりも狭いことを特徴とする請求項15乃
    至請求項17のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】“1”状態が消去状態であり、“2”状
    態のしきい値分布幅が“3”状態,“4”状態,…,
    “2k-1 −1”状態,“2k-1 ”状態のしきい値分布幅
    よりも狭いことを特徴とする請求項15乃至請求項18
    のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは3以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルを備えた半導体記憶装置において、 第1の書き込み動作に際しメモリセルは、第1の論理レ
    ベルが入力すると“1”状態になり、第2の論理レベル
    が入力すると“2”状態になり、 第k−1(kは2以上の自然数)の書き込み動作の結果
    “A”状態であるメモリセルは第kの書き込み動作に際
    し、第2k−1の論理レベルが入力すると“A”状態に
    なり、第2kの論理レベルが入力すると“A+2k-1
    状態になることを特徴とする半導体記憶装置。
  21. 【請求項21】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは3以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルと、 前記メモリセルにバイアスを供給して所望のしきい値レ
    ベル間でメモリセルのしきい値をシフトさせる書き込み
    手段と、 前記メモリセルに所定時間バイアスが供給された毎に、
    所望のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値がシフ
    トしたか否かを検出して、しきい値がシフトするまで前
    記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの供
    給を繰り返させるベリファイ手段とを備え、 前記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの
    供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバイアス値が
    段階的に増加する半導体記憶装置において、 第1の書き込み動作に際しメモリセルは、第1の論理レ
    ベルが入力すると“1”状態になり、第2の論理レベル
    が入力すると“2”状態になり、 第k−1(kは2以上の自然数)の書き込み動作の結果
    “A”状態であるメモリセルは第kの書き込み動作に際
    し、第2k−1の論理レベルが入力すると“A”状態に
    なり、第2kの論理レベルが入力すると“A+2k-1
    状態になり、 前記第1の書き込み動作を行なう第1の書き込みモード
    における前記バイアス値の増加幅をΔVpp1 、前記第k
    の書き込み動作を行なう第kの書き込みモードにおける
    前記バイアス値の増加幅をΔVppk としたとき、ΔVpp
    1 <ΔVppk の関係を満足することを特徴とする半導体
    記憶装置。
  22. 【請求項22】“1”状態が消去状態であり、“2”状
    態のしきい値分布幅が“A+2k-1 ”状態のしきい値分
    布幅よりも狭いことを特徴とする請求項20又は請求項
    21記載の半導体記憶装置。
  23. 【請求項23】“A”状態のしきい値分布幅が“A+2
    k-1 ”状態のしきい値分布幅よりも狭いことを特徴とす
    る請求項20又は請求項21記載の半導体記憶装置。
  24. 【請求項24】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルを備えた半導体記憶装置において、 第1の書き込み動作に際しメモリセルは、第1の論理レ
    ベルが入力すると“1”状態になり、第2の論理レベル
    が入力すると“2”状態になり、 第1の書き込み動作の結果“1”状態であるメモリセル
    は第2の書き込み動作に際し、第3の論理レベルが入力
    すると“1”状態になり、第4の論理レベルが入力する
    と“3”状態になり、 第1の書き込み動作の結果“2”状態であるメモリセル
    は第2の書き込み動作に際し、第3の論理レベルが入力
    すると“2”状態になり、第4の論理レベルが入力する
    と“4”状態になることを特徴とする半導体記憶装置。
  25. 【請求項25】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルと、 前記メモリセルにバイアスを供給して所望のしきい値レ
    ベル間でメモリセルのしきい値をシフトさせる書き込み
    手段と、 前記メモリセルに所定時間バイアスが供給された毎に、
    所望のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値がシフ
    トしたか否かを検出して、しきい値がシフトするまで前
    記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの供
    給を繰り返させるベリファイ手段とを備え、 前記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの
    供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバイアス値が
    段階的に増加する半導体記憶装置において、 第1の書き込み動作に際しメモリセルは、第1の論理レ
    ベルが入力すると“1”状態になり、第2の論理レベル
    が入力すると“2”状態になり、 第1の書き込み動作の結果“1”状態であるメモリセル
    は第2の書き込み動作に際し、第3の論理レベルが入力
    すると“1”状態になり、第4の論理レベルが入力する
    と“3”状態になり、 第1の書き込み動作の結果“2”状態であるメモリセル
    は第2の書き込み動作に際し、第3の論理レベルが入力
    すると“2”状態になり、第4の論理レベルが入力する
    と“4”状態になり、 前記第1の書き込み動作を行なう第1の書き込みモード
    における前記バイアス値の増加幅をΔVpp1 、前記第2
    の書き込み動作を行なう第2の書き込みモードにおける
    前記バイアス値の増加幅をΔVpp2 としたとき、ΔVpp
    1 <ΔVpp2 の関係を満足することを特徴とする半導体
    記憶装置。
  26. 【請求項26】“1”状態が消去状態であり、“2”状
    態のしきい値分布幅が“3”状態及び“4”状態のしき
    い値分布幅よりも狭いことを特徴とする請求項24又は
    請求項25記載の半導体記憶装置。
  27. 【請求項27】前記第3のしきい値レベルが第2のしき
    い値レベルより大きいことを特徴とする請求項24乃至
    請求項26のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  28. 【請求項28】“3”状態のしきい値分布と“4”状態
    のしきい値分布の間の電圧差が、“2”状態のしきい値
    分布と“3”状態のしきい値分布の間の電圧差と等しい
    ことを特徴とする請求項27記載の半導体記憶装置。
  29. 【請求項29】“3”状態のしきい値分布と“4”状態
    のしきい値分布の間の電圧差が、“2”状態のしきい値
    分布と“3”状態のしきい値分布の間の電圧差より大き
    いことを特徴とする請求項27記載の半導体記憶装置。
  30. 【請求項30】前記第3のしきい値レベルが第2のしき
    い値レベルより小さいことを特徴とする請求項24乃至
    請求項26のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  31. 【請求項31】“2”状態のしきい値分布と“4”状態
    のしきい値分布の間の電圧差が、“3”状態のしきい値
    分布と“2”状態のしきい値分布の間の電圧差と等しい
    ことを特徴とする請求項30記載の半導体記憶装置。
  32. 【請求項32】“2”状態のしきい値分布と“4”状態
    のしきい値分布の間の電圧差が、“3”状態のしきい値
    分布と“2”状態のしきい値分布の間の電圧差より大き
    いことを特徴とする請求項30記載の半導体記憶装置。
  33. 【請求項33】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルを備えた半導体記憶装置において、 第1の書き込み動作に際しメモリセルは、第1の論理レ
    ベルが入力すると“1”状態になり、第2の論理レベル
    が入力すると“2”状態になり、 第1の書き込み動作の結果“1”状態であるメモリセル
    は、第2の書き込み動作に際し、第3の論理レベルが入
    力すると、メモリセルに保持する“1”データと第3の
    論理レベルに基づいて“1”状態になり、第4の論理レ
    ベルが入力すると、メモリセルに保持する“1”データ
    と第4の論理レベルに基づいて“3”状態になり、 第1の書き込み動作の結果“2”状態であるメモリセル
    は、第2の書き込み動作に際し、第3の論理レベルが入
    力すると、メモリセルに保持する“2”データと第3の
    論理レベルに基づいて“2”状態になり、第4の論理レ
    ベルが入力すると、メモリセルに保持する“2”データ
    と第4の論理レベルに基づいて“4”状態になることを
    特徴とする半導体記憶装置。
  34. 【請求項34】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルと、 前記メモリセルの書き込みデータを保持するデータ回路
    とを備えた半導体記憶装置において、 第1の書き込み動作に際しメモリセルは、データ回路に
    保持する第1の書き込みデータに応じて、書き込みデー
    タが第1の論理レベルの場合には“1”状態になり、書
    き込みデータが第2の論理レベルの場合には“2”状態
    になり、 次いで、前記データ回路がメモリセルの外部から入力す
    る第2の書き込みデータ及び、前記メモリセルから読み
    出されたデータを保持した後に、 メモリセルが“1”状態でありかつ第2の書き込みデー
    タが第3の論理レベルであると前記データ回路が保持す
    る場合、前記メモリセルは“1”状態になり、 メモリセルが“1”状態でありかつ第2の書き込みデー
    タが第4の論理レベルであると前記データ回路が保持す
    る場合、前記メモリセルは“3”状態になり、 メモリセルが“2”状態でありかつ第2の書き込みデー
    タが第3の論理レベルであると前記データ回路が保持す
    る場合、前記メモリセルは“2”状態になり、 メモリセルが“2”状態でありかつ第2の書き込みデー
    タが第4の論理レベルであると前記データ回路が保持す
    る場合、前記メモリセルは“4”状態になることを特徴
    とする半導体記憶装置。
  35. 【請求項35】第1の論理レベルと第3の論理レベルが
    等しく、第2の論理レベルと第4の論理レベルが等しい
    ことを特徴とする請求項24乃至請求項34のいずれか
    1項に記載の半導体記憶装置。
  36. 【請求項36】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは3以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルと、 前記メモリセルの書き込みデータを保持するデータ回路
    とを備えた半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“m−1”
    状態,“m”状態(mは2以上の自然数)を保持する場
    合に、データ回路がメモリセルの外部から入力する書き
    込みデータ及び、前記メモリセルから読み出されたデー
    タを保持した後に、前記データ回路に保持したデータを
    基に、前記メモリセルを“1”状態,“2”状態,…,
    “k−1”状態,“k”状態(kはmより大きい自然
    数)にすることを特徴とする半導体記憶装置。
  37. 【請求項37】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは3以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルと、 前記メモリセルの書き込みデータを保持するデータ回路
    と、 前記メモリセルにバイアスを供給して所望のしきい値レ
    ベル間でメモリセルのしきい値をシフトさせる書き込み
    手段と、 前記メモリセルに所定時間バイアスが供給された毎に、
    所望のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値がシフ
    トしたか否かを検出して、しきい値がシフトするまで前
    記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの供
    給を繰り返させるベリファイ手段とを備え、 前記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの
    供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバイアス値が
    段階的に増加する半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態のしきい値レベルである場合
    に、データ回路がメモリセルの外部から入力する書き込
    みデータを保持した後に、前記データ回路に保持したデ
    ータを基に、前記メモリセルを“1”状態,“2”状
    態,…,“m−1”状態,“m”状態(mは2以上の自
    然数)のいずれかのしきい値レベルにする第1の書き込
    みモードと、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“m−1”
    状態,“m”状態のいずれかのしきい値レベルである場
    合に、データ回路がメモリセルの外部から入力する書き
    込みデータ及び、前記メモリセルから読み出されたデー
    タを保持した後に、前記データ回路に保持したデータを
    基に、前記メモリセルを“1”状態,“2”状態,…,
    “k−1”状態,“k”状態(kはmより大きい自然
    数)のいずれかのしきい値レベルにする第2の書き込み
    モードとを有し、 前記第1の書き込みモードにおける前記バイアス値の増
    加幅をΔVpp1 、前記第2の書き込みモードにおける前
    記バイアス値の増加幅をΔVpp2 としたとき、ΔVpp1
    <ΔVpp2 の関係を満足することを特徴とする半導体記
    憶装置。
  38. 【請求項38】“1”状態が消去状態であり、“2”状
    態,“3”状態,…,“m−1”状態,“m”状態のし
    きい値分布幅が“m+1”状態,“m+2”状態,…,
    “k−1”状態,“k”状態のしきい値分布幅よりも狭
    いことを特徴とする請求項36又は請求項37記載の半
    導体記憶装置。
  39. 【請求項39】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルと、 前記メモリセルの書き込みデータを保持するデータ回路
    とを備えた半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態又は“2”状態を保持する場合
    に、データ回路がメモリセルの外部から入力する書き込
    みデータ、及び前記メモリセルから読み出されたデータ
    を保持した後に、前記データ回路に保持したデータを基
    に、前記メモリセルを“1”状態,“2”状態,“3”
    状態又は“4”状態にすることを特徴とする半導体記憶
    装置。
  40. 【請求項40】“1”状態は第1のしきい値レベルを有
    し、“2”状態は第2のしきい値レベルを有し、“3”
    状態は第3のしきい値レベルを有し、“i”状態(iは
    n以下の自然数であり、nは4以上の自然数)は第iの
    しきい値レベルを有するようなn値を記憶するメモリセ
    ルと、 前記メモリセルの書き込みデータを保持するデータ回路
    と、 前記メモリセルにバイアスを供給して所望のしきい値レ
    ベル間でメモリセルのしきい値をシフトさせる書き込み
    手段と、 前記メモリセルに所定時間バイアスが供給された毎に、
    所望のしきい値レベル間でメモリセルのしきい値がシフ
    トしたか否かを検出して、しきい値がシフトするまで前
    記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの供
    給を繰り返させるベリファイ手段とを備え、 前記書き込み手段による前記メモリセルへのバイアスの
    供給を繰り返す際、繰り返し回数に応じてバイアス値が
    段階的に増加する半導体記憶装置において、 メモリセルが“1”状態のしきい値レベルである場合
    に、データ回路がメモリセルの外部から入力する書き込
    みデータを保持した後に、前記データ回路に保持したデ
    ータを基に、前記メモリセルを“1”状態又は“2”状
    態のいずれかのしきい値レベルにする第1の書き込みモ
    ードと、 メモリセルが“1”状態又は“2”状態のいずれかのし
    きい値レベルである場合に、データ回路がメモリセルの
    外部から入力する書き込みデータ及び、前記メモリセル
    から読み出されたデータを保持した後に、前記データ回
    路に保持したデータを基に、前記メモリセルを“1”状
    態,“2”状態,“3”状態又は“4”状態のいずれか
    のしきい値レベルにする第2の書き込みモードとを有
    し、 前記第1の書き込みモードにおける前記バイアス値の増
    加幅をΔVpp1 、前記第2の書き込みモードにおける前
    記バイアス値の増加幅をΔVpp2 としたとき、ΔVpp1
    <ΔVpp2 の関係を満足することを特徴とする半導体記
    憶装置。
  41. 【請求項41】“1”状態が消去状態であり、“2”状
    態のしきい値分布幅が“3”状態及び“4”状態のしき
    い値分布幅よりも狭いことを特徴とする請求項39又は
    請求項40記載の半導体記憶装置。
  42. 【請求項42】メモリセルは、ワード線を共有してメモ
    リセルアレイを構成することを特徴とする請求項1乃至
    請求項41のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  43. 【請求項43】複数ビットのデータの記憶が可能なメモ
    リセルと、 前記メモリセルの書き込みデータを保持するデータ回路
    とを備えた半導体記憶装置において、 前記複数ビットのデータのうち先にメモリセルに書き込
    まれるものを上位ビットのデータ、後にメモリセルに書
    き込まれるものを下位ビットのデータとしたとき、 データ回路にメモリセルの外部から第1の書き込みデー
    タが入力されて一時的に記憶された後前記上位ビットの
    データの書き込み動作が行なわれ、前記上位ビットのデ
    ータの書き込み動作の終了後に、前記データ回路にメモ
    リセルの外部から第2の書き込みデータが入力されて一
    時的に記憶された後前記下位ビットのデータの書き込み
    動作が行なわれることを特徴とする半導体記憶装置。
  44. 【請求項44】前記下位ビットのデータの書き込み動作
    は、前記データ回路がメモリセルの外部から入力された
    第2の書き込みデータ及び、前記メモリセルから読み出
    された前記上位ビットのデータを保持した後に行なわれ
    ることを特徴とする請求項43記載の半導体記憶装置。
  45. 【請求項45】複数ビットのデータの記憶が可能なメモ
    リセルと、 前記メモリセルの書き込みデータを保持するデータ回路
    とを備え、 所定の複数個のメモリセルからなるメモリセル群が書き
    込み単位となるページを形成する半導体記憶装置におい
    て、 前記複数ビットのデータのうち先にメモリセルに書き込
    まれるものを上位ビットのデータ、後にメモリセルに書
    き込まれるものを下位ビットのデータとし、前記ページ
    を形成するメモリセル群のそれぞれに対し前記複数ビッ
    トのデータを書き込むに当り、前記上位ビットのデータ
    の書き込みを行なう動作を上位ページの書き込み動作、
    前記下位ビットのデータの書き込みを行なう動作を下位
    ページの書き込み動作としたとき、 前記ページを形成する各メモリセル群のそれぞれについ
    て、上位ページの書き込み動作が終了した後下位ページ
    の書き込み動作が開始されることを特徴とする半導体記
    憶装置。
  46. 【請求項46】前記データ回路にメモリセルの外部から
    第1の書き込みデータが入力されて一時的に記憶された
    後前記上位ページの書き込み動作が行なわれ、次いで前
    記データ回路にメモリセルの外部から第2の書き込みデ
    ータが入力されて一時的に記憶された後前記下位ページ
    の書き込み動作が行なわれることを特徴とする請求項4
    5記載の半導体記憶装置。
  47. 【請求項47】前記データ回路は、複数個のメモリセル
    からなるメモリセル群に対応して複数個設けられている
    ことを特徴とする請求項45又は請求項46記載の半導
    体記憶装置。
  48. 【請求項48】複数ビットのデータの記憶が可能なメモ
    リセルと、 前記メモリセルの書き込みデータを保持するデータ回路
    と、 前記データ回路に保持された書き込みデータに応じて前
    記メモリセルへの書き込み動作を行なう書き込み手段
    と、 前記データ回路に保持された書き込みデータが前記メモ
    リセルに書き込まれたか否かを検出して、所望の書き込
    みが行なわれたことが検出されるまで前記書き込み手段
    による前記メモリセルへの書き込み動作を繰り返させる
    ベリファイ手段とを備えた半導体記憶装置において、 前記複数ビットのデータのうち先にメモリセルに書き込
    まれるものを上位ビットのデータ、後にメモリセルに書
    き込まれるものを下位ビットのデータとしたとき、 前記上位ビットのデータについて前記書き込み手段によ
    るメモリセルへの書き込み動作を行ない、所望の書き込
    みが行なわれたことを前記ベリファイ手段で検出した
    後、前記下位ビットのデータについて前記書き込み手段
    によるメモリセルへの書き込み動作が行なわれることを
    特徴とする半導体記憶装置。
  49. 【請求項49】前記下位ビットのデータの書き込み動作
    は、前記上位ビットのデータが書き込まれた後、前記デ
    ータ回路がメモリセルの外部から入力された書き込みデ
    ータ及び、前記メモリセルから読み出された前記上位ビ
    ットのデータを保持した後に行なわれることを特徴とす
    る請求項48記載の半導体記憶装置。
  50. 【請求項50】複数ビットのデータの記憶が可能なメモ
    リセルと、 前記メモリセルの書き込みデータを保持するデータ回路
    と、 前記データ回路に保持された書き込みデータに応じて前
    記メモリセルへの書き込み動作を行なう書き込み手段
    と、 前記データ回路に保持された書き込みデータが前記メモ
    リセルに書き込まれたか否かを検出して、所望の書き込
    みが行なわれたことが検出されるまで前記書き込み手段
    による前記メモリセルへの書き込み動作を繰り返させる
    ベリファイ手段とを備え、 所定の複数個のメモリセルからなるメモリセル群が書き
    込み単位となるページを形成する半導体記憶装置におい
    て、 前記複数ビットのデータのうち先にメモリセルに書き込
    まれるものを上位ビットのデータ、後にメモリセルに書
    き込まれるものを下位ビットのデータとし、前記ページ
    を形成するメモリセル群のそれぞれに対し前記複数ビッ
    トのデータを書き込むに当り、前記上位ビットのデータ
    の書き込みを行なう動作を上位ページの書き込み動作、
    前記下位ビットのデータの書き込みを行なう動作を下位
    ページの書き込み動作としたとき、 前記ページを形成する各メモリセル群のそれぞれについ
    て、前記書き込み手段による上位ページの書き込み動作
    を行ない、メモリセル群の全てのメモリセルで所望の書
    き込みが行なわれたことを前記ベリファイ手段で検出し
    た後、前記書き込み手段による下位ページの書き込み動
    作が行なわれることを特徴とする半導体記憶装置。
  51. 【請求項51】前記下位ページの書き込み動作は、前記
    上位ページの書き込み動作の後、前記データ回路がメモ
    リセルの外部から入力された書き込みデータ及び、前記
    メモリセルから読み出されたデータを保持した後に行な
    われることを特徴とする請求項50記載の半導体記憶装
    置。
  52. 【請求項52】前記データ回路は、複数個のメモリセル
    からなるメモリセル群に対応して複数個設けられている
    ことを特徴とする請求項50又は請求項51記載の半導
    体記憶装置。
  53. 【請求項53】所定の複数個のメモリセルからなるメモ
    リセル群が書き込み単位となるページを形成する半導体
    記憶装置において、 前記メモリセルは複数ビットのデータの記憶が可能なn
    値(nは3以上の自然数)記憶メモリセルであり、 第p(pは1以上の自然数)の書き込み動作及び第p+
    1の書き込み動作による前記メモリセルへの複数ビット
    のデータの書き込みの際、第1のページに属する第1の
    メモリセルに第pの書き込み動作を行ない、第2のペー
    ジに属する第2のメモリセルに第pの書き込み動作を行
    なった後、前記第1のメモリセルに第p+1の書き込み
    動作を行なうことを特徴とする半導体記憶装置。
  54. 【請求項54】複数ビットのデータの記憶が可能なメモ
    リセルと、 前記メモリセルの書き込みデータを保持するデータ回路
    と、 前記データ回路に保持された書き込みデータに応じて前
    記メモリセルへの書き込み動作を行なう書き込み手段
    と、 前記データ回路に保持された書き込みデータが前記メモ
    リセルに書き込まれたか否かを検出して、所望の書き込
    みが行なわれたことが検出されるまで前記書き込み手段
    による前記メモリセルへの書き込み動作を繰り返させる
    ベリファイ手段とを備え、 所定の複数個のメモリセルからなるメモリセル群が書き
    込み単位となるページを形成する半導体記憶装置におい
    て、 第p(pは1以上の自然数)の書き込み動作及び第p+
    1の書き込み動作による前記メモリセルへの複数ビット
    のデータの書き込みの際、第1のページに属する第1の
    メモリセルに第pの書き込み動作を行ない、第2のペー
    ジに属する第2のメモリセルに第pの書き込み動作を行
    なった後、前記第1のメモリセルに第p+1の書き込み
    動作を行なうことを特徴とする半導体記憶装置。
  55. 【請求項55】前記第1のメモリセルへの第p+1の書
    き込み動作に引き続いて、前記第2のメモリセルに第p
    +1の書き込み動作を行なうことを特徴とする請求項5
    3又は請求項54記載の半導体記憶装置。
  56. 【請求項56】前記第1のメモリセルへの第pの書き込
    み動作の結果、第1のメモリセルに所望の書き込みが行
    なわれたことを前記ベリファイ手段で検出した後、前記
    書き込み手段による前記第2のメモリセルへの第pの書
    き込み動作が行なわれることを特徴とする請求項54記
    載の半導体記憶装置。
  57. 【請求項57】前記第2のメモリセルへの第pの書き込
    み動作の結果、第2のメモリセルに所望の書き込みが行
    なわれたことを前記ベリファイ手段で検出した後、前記
    書き込み手段による前記第1のメモリセルへの第p+1
    の書き込み動作が行なわれることを特徴とする請求項5
    4記載の半導体記憶装置。
  58. 【請求項58】前記第pの書き込み動作が第1の書き込
    み動作であり、前記第p+1の書き込み動作が第2の書
    き込み動作であることを特徴とする請求項53乃至請求
    項57のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  59. 【請求項59】前記メモリセルは、“1”状態は第1の
    しきい値レベルを有し、“2”状態は第2のしきい値レ
    ベルを有し、“3”状態は第3のしきい値レベルを有
    し、“i”状態(iはn以下の自然数であり、nは3以
    上の自然数)は第iのしきい値レベルを有するようなn
    値を記憶するものであり、 メモリセルが“1”状態のしきい値レベルである場合
    に、メモリセルの外部から入力する書き込みデータに基
    づいて前記第1の書き込みが行なわれ、前記メモリセル
    を“1”状態,“2”状態,…,“m−1”状態,
    “m”状態(mは2以上の自然数)のいずれかのしきい
    値レベルにする第1の書き込みモードと、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“m−1”
    状態,“m”状態のいずれかのしきい値レベルである場
    合に前記第2の書き込みが行なわれ、メモリセルの外部
    から入力する書き込みデータとメモリセルのしきい値レ
    ベルに基づいて、前記メモリセルを“1”状態,“2”
    状態,…,“k−1”状態,“k”状態(kはmより大
    きい自然数)のいずれかのしきい値レベルにする第2の
    書き込みモードとを有することを特徴とする請求項58
    記載の半導体記憶装置。
  60. 【請求項60】前記メモリセルは、“1”状態は第1の
    しきい値レベルを有し、“2”状態は第2のしきい値レ
    ベルを有し、“3”状態は第3のしきい値レベルを有
    し、“i”状態(iはn以下の自然数であり、nは4以
    上の自然数)は第iのしきい値レベルを有するようなn
    値を記憶するものであり、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“r−1”
    状態,“r”状態(rは2以上の自然数)のいずれかの
    しきい値レベルである場合に前記第pの書き込みが行な
    われ、メモリセルの外部から入力する書き込みデータと
    メモリセルのしきい値レベルに基づいて、前記メモリセ
    ルを“1”状態,“2”状態,…,“s−1”状態,
    “s”状態(sはrより大きい自然数)のいずれかのし
    きい値レベルにする第j(jは2以上の自然数)の書き
    込みモードと、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“s−1”
    状態,“s”状態のいずれかのしきい値レベルである場
    合に前記第p+1の書き込みが行なわれ、メモリセルの
    外部から入力する書き込みデータとメモリセルのしきい
    値レベルに基づいて、前記メモリセルを“1”状態,
    “2”状態,…,“t−1”状態,“t”状態(tはs
    より大きい自然数)のいずれかのしきい値レベルにする
    第j+1の書き込みモードとを有することを特徴とする
    請求項53乃至請求項57のいずれか1項に記載の半導
    体記憶装置。
  61. 【請求項61】所定の複数個のメモリセルからなるメモ
    リセル群が書き込み単位となるページを形成する半導体
    記憶装置において、 前記メモリセルは複数ビットのデータの記憶が可能なn
    値(nは3以上の自然数)記憶メモリセルであり、 第p(pは1以上の自然数)の書き込み動作及び第p+
    1の書き込み動作による前記メモリセルへの複数ビット
    のデータの書き込みの際、第1のページに属するメモリ
    セル群に第pの書き込み動作を行ない、第2のページに
    属するメモリセル群に第pの書き込み動作を行なった
    後、前記第1のページに属するメモリセル群に第p+1
    の書き込み動作を行なうことを特徴とする半導体記憶装
    置。
  62. 【請求項62】複数ビットのデータの記憶が可能なメモ
    リセルと、 前記メモリセルの書き込みデータを保持するデータ回路
    と、 前記データ回路に保持された書き込みデータに応じて前
    記メモリセルへの書き込み動作を行なう書き込み手段
    と、 前記データ回路に保持された書き込みデータが前記メモ
    リセルに書き込まれたか否かを検出して、所望の書き込
    みが行なわれたことが検出されるまで前記書き込み手段
    による前記メモリセルへの書き込み動作を繰り返させる
    ベリファイ手段とを備え、 所定の複数個のメモリセルからなるメモリセル群が書き
    込み単位となるページを形成する半導体記憶装置におい
    て、 第p(pは1以上の自然数)の書き込み動作及び第p+
    1の書き込み動作による前記メモリセルへの複数ビット
    のデータの書き込みの際、第1のページに属するメモリ
    セル群に第pの書き込み動作を行ない、第2のページに
    属するメモリセル群に第pの書き込み動作を行なった
    後、前記第1のページに属するメモリセル群に第p+1
    の書き込み動作を行なうことを特徴とする半導体記憶装
    置。
  63. 【請求項63】前記第1のページに属するメモリセル群
    への第p+1の書き込み動作に引き続いて、前記第2の
    ページに属するメモリセル群に第p+1の書き込み動作
    を行なうことを特徴とする請求項61又は請求項62記
    載の半導体記憶装置。
  64. 【請求項64】前記第1のページに属するメモリセル群
    への第pの書き込み動作の結果、第1のページを形成す
    るメモリセル群の全てのメモリセルで所望の書き込みが
    行なわれたことを前記ベリファイ手段で検出した後、前
    記書き込み手段による前記第2のページに属するメモリ
    セル群への第pの書き込み動作が行なわれることを特徴
    とする請求項62記載の半導体記憶装置。
  65. 【請求項65】前記第2のページに属するメモリセル群
    への第pの書き込み動作の結果、第2のページを形成す
    るメモリセル群の全てのメモリセルで所望の書き込みが
    行なわれたことを前記ベリファイ手段で検出した後、前
    記書き込み手段による前記第1のページに属するメモリ
    セル群への第p+1の書き込み動作が行なわれることを
    特徴とする請求項62記載の半導体記憶装置。
  66. 【請求項66】前記第pの書き込み動作が第1の書き込
    み動作であり、前記第p+1の書き込み動作が第2の書
    き込み動作であることを特徴とする請求項61乃至請求
    項65のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  67. 【請求項67】前記メモリセルは、“1”状態は第1の
    しきい値レベルを有し、“2”状態は第2のしきい値レ
    ベルを有し、“3”状態は第3のしきい値レベルを有
    し、“i”状態(iはn以下の自然数であり、nは3以
    上の自然数)は第iのしきい値レベルを有するようなn
    値を記憶するものであり、 メモリセルが“1”状態のしきい値レベルである場合
    に、メモリセルの外部から入力する書き込みデータに基
    づいて前記第1の書き込みが行なわれ、前記メモリセル
    を“1”状態,“2”状態,…,“m−1”状態,
    “m”状態(mは2以上の自然数)のいずれかのしきい
    値レベルにする第1の書き込みモードと、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“m−1”
    状態,“m”状態のいずれかのしきい値レベルである場
    合に前記第2の書き込みが行なわれ、メモリセルの外部
    から入力する書き込みデータとメモリセルのしきい値レ
    ベルに基づいて、前記メモリセルを“1”状態,“2”
    状態,…,“k−1”状態,“k”状態(kはmより大
    きい自然数)のいずれかのしきい値レベルにする第2の
    書き込みモードとを有することを特徴とする請求項66
    記載の半導体記憶装置。
  68. 【請求項68】前記メモリセルは、“1”状態は第1の
    しきい値レベルを有し、“2”状態は第2のしきい値レ
    ベルを有し、“3”状態は第3のしきい値レベルを有
    し、“i”状態(iはn以下の自然数であり、nは4以
    上の自然数)は第iのしきい値レベルを有するようなn
    値を記憶するものであり、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“r−1”
    状態,“r”状態(rは2以上の自然数)のいずれかの
    しきい値レベルである場合に前記第pの書き込みが行な
    われ、メモリセルの外部から入力する書き込みデータと
    メモリセルのしきい値レベルに基づいて、前記メモリセ
    ルを“1”状態,“2”状態,…,“s−1”状態,
    “s”状態(sはrより大きい自然数)のいずれかのし
    きい値レベルにする第j(jは2以上の自然数)の書き
    込みモードと、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“s−1”
    状態,“s”状態のいずれかのしきい値レベルである場
    合に前記第p+1の書き込みが行なわれ、メモリセルの
    外部から入力する書き込みデータとメモリセルのしきい
    値レベルに基づいて、前記メモリセルを“1”状態,
    “2”状態,…,“t−1”状態,“t”状態(tはs
    より大きい自然数)のいずれかのしきい値レベルにする
    第j+1の書き込みモードとを有することを特徴とする
    請求項61乃至請求項65のいずれか1項に記載の半導
    体記憶装置。
  69. 【請求項69】装置内の全ページに属するメモリセル群
    に対しそれぞれ前記第pの書き込み動作が行なわれた
    後、第1のページに属するメモリセル群への前記第p+
    1の書き込み動作が行なわれることを特徴とする請求項
    61乃至請求項68のいずれか1項に記載の半導体記憶
    装置。
  70. 【請求項70】前記第p+1の書き込み動作の行なわれ
    た回数が各ページ毎に記憶され、この回数に基づいて書
    き込み順が決定されることを特徴とする請求項53乃至
    請求項69のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  71. 【請求項71】前記メモリセルは、所定の複数個が1本
    のワード線を共有するとともに、前記ワード線を共有す
    る所定の複数個のメモリセルからなるメモリセル群が、
    書き込み単位となるページを形成することを特徴とする
    請求項43乃至請求項70のいずれか1項に記載の半導
    体記憶装置。
  72. 【請求項72】複数ビットのデータの記憶が可能なメモ
    リセルを備えた半導体記憶装置を複数個記憶部として具
    備した記憶システムにおいて、 前記メモリセルは、各半導体記憶装置毎にそれぞれ所定
    の複数個のメモリセルからなるメモリセル群が書き込み
    単位となるページを形成し、 第p(pは1以上の自然数)の書き込み動作及び第p+
    1の書き込み動作による前記メモリセルへの複数ビット
    のデータの書き込みの際、第1の半導体記憶装置内のペ
    ージに属するメモリセル群に第pの書き込み動作を行な
    い、第2の半導体記憶装置内のページに属するメモリセ
    ル群に同様の第pの書き込み動作を行なった後、前記第
    1の半導体記憶装置内のページに属するメモリセル群に
    第p+1の書き込み動作を行なうことを特徴とする記憶
    システム。
  73. 【請求項73】前記第1の半導体記憶装置内のページに
    属するメモリセル群への第p+1の書き込み動作に引き
    続いて、前記第2の半導体記憶装置内のページに属する
    メモリセル群に第p+1の書き込み動作を行なうことを
    特徴とする請求項72記載の記憶システム。
  74. 【請求項74】前記第1の半導体記憶装置内の1部のペ
    ージに属するメモリセル群のみに前記第p+1の書き込
    み動作を行なった後、前記第2の半導体記憶装置内のペ
    ージに属するメモリセル群に第p+1の書き込み動作を
    行なうことを特徴とする請求項73記載の記憶システ
    ム。
  75. 【請求項75】前記第pの書き込み動作が第1の書き込
    み動作であり、前記第p+1の書き込み動作が第2の書
    き込み動作であることを特徴とする請求項72乃至請求
    項74のいずれか1項に記載の記憶システム。
  76. 【請求項76】前記メモリセルは、“1”状態は第1の
    しきい値レベルを有し、“2”状態は第2のしきい値レ
    ベルを有し、“3”状態は第3のしきい値レベルを有
    し、“i”状態(iはn以下の自然数であり、nは3以
    上の自然数)は第iのしきい値レベルを有するようなn
    値を記憶するものであり、 メモリセルが“1”状態のしきい値レベルである場合
    に、メモリセルの外部から入力する書き込みデータに基
    づいて前記第1の書き込みが行なわれ、前記メモリセル
    を“1”状態,“2”状態,…,“m−1”状態,
    “m”状態(mは2以上の自然数)のいずれかのしきい
    値レベルにする第1の書き込みモードと、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“m−1”
    状態,“m”状態のいずれかのしきい値レベルである場
    合に前記第2の書き込みが行なわれ、メモリセルの外部
    から入力する書き込みデータとメモリセルのしきい値レ
    ベルに基づいて、前記メモリセルを“1”状態,“2”
    状態,…,“k−1”状態,“k”状態(kはmより大
    きい自然数)のいずれかのしきい値レベルにする第2の
    書き込みモードとを有することを特徴とする請求項75
    記載の記憶システム。
  77. 【請求項77】前記メモリセルは、“1”状態は第1の
    しきい値レベルを有し、“2”状態は第2のしきい値レ
    ベルを有し、“3”状態は第3のしきい値レベルを有
    し、“i”状態(iはn以下の自然数であり、nは4以
    上の自然数)は第iのしきい値レベルを有するようなn
    値を記憶するものであり、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“r−1”
    状態,“r”状態(rは2以上の自然数)のいずれかの
    しきい値レベルである場合に前記第pの書き込みが行な
    われ、メモリセルの外部から入力する書き込みデータと
    メモリセルのしきい値レベルに基づいて、前記メモリセ
    ルを“1”状態,“2”状態,…,“s−1”状態,
    “s”状態(sはrより大きい自然数)のいずれかのし
    きい値レベルにする第j(jは2以上の自然数)の書き
    込みモードと、 メモリセルが“1”状態,“2”状態,…,“s−1”
    状態,“s”状態のいずれかのしきい値レベルである場
    合に前記第p+1の書き込みが行なわれ、メモリセルの
    外部から入力する書き込みデータとメモリセルのしきい
    値レベルに基づいて、前記メモリセルを“1”状態,
    “2”状態,…,“t−1”状態,“t”状態(tはs
    より大きい自然数)のいずれかのしきい値レベルにする
    第j+1の書き込みモードとを有することを特徴とする
    請求項72乃至請求項74のいずれか1項に記載の記憶
    システム。
  78. 【請求項78】前記記憶部を成す全ての半導体記憶装置
    内の全ページに属するメモリセル群に対しそれぞれ前記
    第pの書き込み動作が行なわれた後、第1の半導体記憶
    装置内のページに属するメモリセル群への前記第p+1
    の書き込み動作が行なわれることを特徴とする請求項7
    2乃至請求項77のいずれか1項に記載の記憶システ
    ム。
  79. 【請求項79】前記半導体記憶装置の動作を制御する手
    段をさらに具備することを特徴とする請求項72乃至請
    求項78のいずれか1項に記載の記憶システム。
  80. 【請求項80】前記半導体記憶装置の動作を制御する手
    段が、前記ページを形成する各メモリセル群への書き込
    み順を制御することを特徴とする請求項79記載の記憶
    システム。
  81. 【請求項81】前記書き込み順がページ単位で決定され
    ることを特徴とする請求項80記載の記憶システム。
  82. 【請求項82】前記書き込み順が装置単位で決定される
    ことを特徴とする請求項80記載の記憶システム。
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