JP2012506103A - ワードライン結合を用いたメモリのマルチパスプログラミング - Google Patents

ワードライン結合を用いたメモリのマルチパスプログラミング Download PDF

Info

Publication number
JP2012506103A
JP2012506103A JP2011532124A JP2011532124A JP2012506103A JP 2012506103 A JP2012506103 A JP 2012506103A JP 2011532124 A JP2011532124 A JP 2011532124A JP 2011532124 A JP2011532124 A JP 2011532124A JP 2012506103 A JP2012506103 A JP 2012506103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage element
pass
programming
wln
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011532124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5396481B2 (ja
Inventor
ディーパンシュ ダッタ
ジェフリー ダブリュー. ルッツェ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SanDisk Corp
Original Assignee
SanDisk Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SanDisk Corp filed Critical SanDisk Corp
Publication of JP2012506103A publication Critical patent/JP2012506103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5396481B2 publication Critical patent/JP5396481B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/04Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
    • G11C16/0483Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells having several storage transistors connected in series
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
    • G11C11/5621Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using charge storage in a floating gate
    • G11C11/5628Programming or writing circuits; Data input circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/34Determination of programming status, e.g. threshold voltage, overprogramming or underprogramming, retention
    • G11C16/3436Arrangements for verifying correct programming or erasure
    • G11C16/3454Arrangements for verifying correct programming or for detecting overprogrammed cells
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/34Determination of programming status, e.g. threshold voltage, overprogramming or underprogramming, retention
    • G11C16/3418Disturbance prevention or evaluation; Refreshing of disturbed memory data
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C2211/00Indexing scheme relating to digital stores characterized by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C2211/56Indexing scheme relating to G11C11/56 and sub-groups for features not covered by these groups
    • G11C2211/562Multilevel memory programming aspects
    • G11C2211/5621Multilevel programming verification
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C2211/00Indexing scheme relating to digital stores characterized by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C2211/56Indexing scheme relating to G11C11/56 and sub-groups for features not covered by these groups
    • G11C2211/564Miscellaneous aspects
    • G11C2211/5648Multilevel memory programming, reading or erasing operations wherein the order or sequence of the operations is relevant

Abstract

マルチパスプログラミング方式がプログラム検証動作中にワードライン間方向の容量結合を用いて最適化される。検証中の選択ワードラインの隣接するワードラインに対する種々のプログラミングパスで、異なるパス電圧が使用される。特に、第2パスよりも第1パスで低いパス電圧が使用されうる。プログラミング処理は、WLnが第1パスでプログラムされ、続いてWLn+1が第1パスでプログラムされ、続いてWLnが第2パスでプログラムされ、続いてWLn+1が第2パスでプログラムされる、ワードライン先読みまたはジグザグシーケンスを含んでいてもよい。初期のプログラミング処理は、記憶素子が中間状態および/または最高状態にプログラムされる第1パスの前に実施されてもよい。

Description

本発明は、不揮発性記憶装置のための技術に関する。
半導体メモリは、様々な電子デバイスで使われることが一般的になってきている。例えば、不揮発性半導体メモリは、携帯電話、デジタルカメラ、パーソナルデジタルアシスタント、モバイルコンピュータ、非モバイルコンピュータ、及び他の装置に使用されている。EEPROMとフラッシュメモリは、半導体基板内のチャネル領域上に配置され、そのチャネル領域から絶縁されているフローティングゲートを採用している。伝統的なEEPROM、フル機能のEEPROMとは対象的に、フラッシュメモリ、及び、一部のEEPROMでは、メモリアレイ全体の内容、又は、メモリの一部分を、1ステップで消去し得る。
通常のEEPROMとフラッシュメモリは、半導体基板内のチャネル領域上に配置され、そのチャネル領域から絶縁されているフローティングゲートを採用している。フローティングゲートは、ソース領域とドレイン領域の間に配置されている。フローティングゲートの上に、そのフローティングゲートから絶縁されている制御ゲートが設けられている。形成されているトランジスタの閾値電圧(VTH)は、フローティングゲート上に保持されている電荷量によって制御される。即ち、そのソースとドレインの間の導通を可能にすべくトランジスタをオンするために制御ゲートに印加すべき電圧の最小量は、そのフローティングゲート上の電荷量レベルにより制御される。
ある種のEEPROMとフラッシュメモリデバイスは、2つの電荷量範囲を蓄えるために使われるフローティングゲートを備えており、それゆえ、その記憶素子は、2つの状態、即ち、消去状態とプログラムされた状態、の間でプログラム/消去が行われることができる。そのようなフラッシュメモリデバイスは、各記憶素子が1ビットデータを記憶することができるので、バイナリフラッシュメモリデバイスと呼ばれることがある。
マルチステート(マルチレベルとも呼ばれる)フラッシュメモリデバイスは、複数の区別された許可された/有効なプログラム済閾値電圧範囲を特定することによって実現される。夫々の区別された閾値電圧範囲は、メモリデバイス内で符号化される一組のデータビットに対する予め決められた値に対応する。例えば、各記憶素子は、4個の区別された閾値電圧範囲に対応する4個の区別された電荷バンドの中の一つの状態に置かれることによって、2ビットデータを記憶することができる。
典型的に、プログラム動作中に制御ゲートに印加されるプログラム電圧VPGMは、時間の経過とともに大きさが増大する一連のパルスとして印加される。一つの考えられるアプローチでは、パルスの大きさは、例えば、0.2〜0.4V等の、所定のステップサイズが各連続パルスに伴って増加される。VPGMは、フラッシュメモリ素子の制御ゲートに印加されうる。各プログラムパルス間では検証動作が実施される。すなわち、並列にプログラムされている一群の素子の各素子のプログラミングレベルは、素子がプログラムされている検証レベルに等しいか、それともこの検証レベルよりも大きいかを判断するために連続プログラミングパルスの間に読み出される。マルチステートフラッシュメモリ素子のアレイでは、検証ステップは、素子がそのデータに関連する検証レベルに達しているかどうかを判断するために素子の各状態に対して実施されてもよい。例えば、データを4つの状態で記憶できるマルチステートメモリ素子は、3つの比較点に対して検証動作を実施する必要がありうる。
さらに、NANDストリングのNANDフラッシュメモリデバイスなどのEEPROMまたはフラッシュメモリデバイスをプログラムするときは、典型的に、VPGMが制御ゲートに印加されるとともにビットラインが接地され、それによって、セル、または、例えば記憶素子等のメモリ素子のチャネルからフローティングゲートに電子が注入される。フローティングゲートに電子が蓄積されると、フローティングゲートが負値に帯電し、メモリ素子の閾値電圧が上昇し、したがって、メモリ素子がプログラムされた状態にあると見なされる。
問題として残り続ける一つの事象として、プログラミング精度がある。プログラミング処理は、データが高い忠実度で読み戻されるように正確でなければならない。例えば、閾値電圧範囲が互いにすぐ近くにあるマルチレベルデバイスは、エラーの余地がほとんどない。選択記憶素子をプログラムする際の誤りは、容量結合を生じる他の非選択の記憶素子のプログラムされたデータ状態を含む、多くの変数によって引き起こされうる。したがって、プログラミング精度を改善する技術が必要となる。
本発明は、マルチパスプログラミング処理中に容量結合を補償することによって不揮発性記憶装置のプログラミング精度を向上させる方法を提供することで、上記および他の問題に対処するものである。
一つの実施形態では、不揮発性記憶装置を動作させる方法が、特定記憶素子の閾値電圧を第1の検証レベルまで上昇させるために直列接続された記憶素子の集合のうちの特定記憶素子に対してプログラムおよび検証動作を実施することと、検証動作中に直列接続された記憶素子の集合のうちの特定記憶素子の隣接する記憶素子に第1のパス電圧を印加することとを含む。当該方法は、隣接する記憶素子の閾値電圧を上昇させるために隣接する記憶素子に対してプログラムおよび検証動作を続いて実施することをさらに含む。当該方法は、特定記憶素子の閾値電圧を第1の検証レベルより上の第2の検証レベルまで上昇させるために特定記憶素子に対してプログラムおよび検証動作を続いてさらに実施することと、さらなる検証動作中に第1のパス電圧とは異なる第2のパス電圧を隣接する記憶素子に印加することとをさらに含む。
他の実施形態では、不揮発性記憶装置を動作させる方法は、直列接続された記憶素子の集合のうちの特定記憶素子のプログラミングと検証を交互に行うことを含むマルチパスプログラミング処理の1つのパスを実施することを含み、検証することは直列接続された記憶素子の集合のうちの特定記憶素子の隣接する記憶素子に第1のパス電圧を印加しながら第1の組の検証電圧を特定記憶素子に印加することを含む。当該方法は、さらに、特定記憶素子のプログラミングと検証を交互に行うこと含むマルチパスプログラミング処理の別のパスを続いて実施することを含み、別のパスを検証することは第1のパス電圧とは異なる第2のパス電圧を隣接する記憶素子に印加しながら第2の組の検証電圧を特定記憶素子に印加することを含み、第2の組の検証電圧は第1の組の検証電圧とは部分的に異なる。
他の実施形態では、不揮発性記憶装置を動作させる方法は、プログラム電圧に続いて第1の組の検証電圧をワードラインの集合のうちの特定ワードラインに印加することと、第1の組の検証電圧を印加しながら特定ワードラインの隣接するワードラインに第1のパス電圧を印加することとを含むマルチパスプログラミング処理の1パスを実施することを含み、ワードラインの集合は記憶素子の集合と連動する。当該方法は、プログラム電圧に続いて第2の組の検証電圧を特定ワードラインに印加することと、第2の組の検証電圧を印加しながら第2のパス電圧を隣接するワードラインに印加することとを含むマルチパスプログラミング処理の別のパスを続いて実施することをさらに含み、第2の組の検証電圧は第1の組の検証電圧とは少なくとも部分的に異なる。
他の実施形態では、不揮発性記憶装置は記憶素子の集合と少なくとも1つの制御回路とを含む。少なくとも1つの制御回路は、特定記憶素子の閾値電圧を第1の検証レベルまで上昇させるために直列接続された記憶素子の集合のうちの特定記憶素子に対してプログラムおよび検証動作を実施し、検証動作中に、第1のパス電圧を直列接続された記憶素子の集合のうちの特定記憶素子の隣接する記憶素子に印加する。少なくとも1つの制御回路は、隣接する記憶素子の閾値電圧を上昇させるために隣接する記憶素子に対してプログラムおよび検証動作を続いて実施する。少なくとも1つの制御回路は、さらに、特定記憶素子の閾値電圧を第1の検証レベルより上の第2の検証レベルまで上昇させるために、特定記憶素子に対してプログラムおよび検証動作を続いて実施し、さらなる検証動作中に、第1のパス電圧とは異なる第2のパス電圧を隣接する記憶素子に印加する。
ここで提供される方法を実施するための実行コードを有する、関連する方法、システム、および、コンピュータまたはプロセッサによって読取可能な記憶デバイスが提供されてもよい。
NANDストリングの平面図である。 NANDストリングの等価回路図である。 NANDフラッシュ記憶素子のアレイのブロック図である。 NANDストリングの断面図である。 2パスプログラミング技術における、記憶素子の集合および関連したワードラインに関するプログラミング順序を示す図である。 プログラミングの間に記憶素子の制御ゲートに印加される、パルス列の第1の例を示す図である。 プログラミングの間に記憶素子の制御ゲートに印加される、パルス列の第2の例を示す図である。 低い検証電圧が使用される第1のプログラミング技術の第1の部分の図である。 高い検証電圧が使用される第1のプログラミング技術の第2の部分の図である。 中間の検証電圧が使用される第2のプログラミング技術の第1の部分の図である。 低い検証電圧が使用される第2のプログラミング技術の第2の部分の図である。 高い検証電圧が使用される第2のプログラミング技術の第3の部分の図である。 C状態に対して中間の検証電圧および低い検証電圧が使用される第3のプログラミング技術の第1の部分の図である。 AおよびB状態に対して低い検証電圧が使用される第3のプログラミング技術の第2の部分の図である。 高い検証電圧が使用される第2のプログラミング技術の第3の部分の図である。 全ビットラインプログラミング動作中の記憶素子の集合の図である。 全ビットラインプログラミング動作中の記憶素子の集合の図である。 全ビットラインプログラミング動作中の記憶素子の集合の図である。 偶数−奇数プログラミング動作中の記憶素子の集合の図である。 偶数−奇数プログラミング動作中の記憶素子の集合の図である。 偶数−奇数プログラミング動作中の記憶素子の集合の図である。 偶数−奇数プログラミング動作中の記憶素子の集合の図である。 偶数−奇数プログラミング動作中の記憶素子の集合の図である。 プログラミング中の状態の一例に対する閾値電圧区分の図である。 大結合デバイスおよび小結合デバイスに対する種々のプログラミングパス間の検証電圧の最適デルタを示すグラフである。 大結合デバイスおよび小結合デバイスに対するプログラミング中の状態の一例に対する閾値電圧区分の図である。 低いパス電圧がWLn+1に供給される場合のWLnに対する第1のプログラミングパス中の記憶素子の集合の図である。 高いパス電圧がWLn+1に供給される場合のWLnに対する第2のプログラミングパス中の記憶素子の集合の図である。 図9aの代替としての、低いパス電圧がWLn+1に供給される場合のWLnに対する第1のプログラミングパス中の記憶素子の集合の図である。 図9bの代替としての、高いパス電圧がWLn+1に供給される場合のWLnに対する第2のプログラミングパス中の記憶素子の集合の図である。 ビットライン方向の断面図におけるWLn+1からWLnまでのプログラミング中の記憶素子の結合の図である。 WLn+1に対する種々のパス電圧に基づくプログラミング中のWLnの状態の一例に対する実効閾値電圧区分および実際の閾値電圧区分の図である。 プログラミング処理の一例の図である。 NANDフラッシュ記憶素子のアレイのブロック図である。 シングル行/列デコーダと読み出し/書き込み回路を使った不揮発性記憶システムのブロック図である。 読み出し/書き込みスタックの一実施形態のブロック図である。 全ビットラインメモリアーキテクチャまたは奇数偶数メモリアーキテクチャのためのブロックへのメモリアレイの編成の一例を示す図である。
本発明は、マルチパスプログラミング処理中に容量結合を補償することによって不揮発性記憶装置のプログラミング精度を向上させる方法を提供する。
本発明を実装するのに好適なフラッシュメモリシステムの一例は、NAND構造を利用するものであり、2つの選択ゲートの間に挟まれた、複数のトランジスタの直列接続を含んでいる。直列に接続されたトランジスタと選択ゲートは、NANDストリングと呼ばれる。図1aは、1つのNANDストリングを示す平面図である。図1bは、その等価回路である。図1aと図1bに示すNANDストリングは、第1(ドレイン側)選択ゲート120と第2(ソース側)選択ゲート122の間に挟まれている、直列に接続されている4つのトランジスタ100、102、104及び106を有する。選択ゲート120は、ビットラインコンタクト126を介して、NANDストリングをビットラインに接続する。選択ゲート122は、NANDストリングをソースライン128へ接続する。選択ゲート120は、選択ラインSGDに適切な電圧を加えることによって制御される。選択ゲート122は、選択ラインSGSに適切な電圧を加えることによって制御される。トランジスタ100、102、104、及び106の夫々は、制御ゲートとフローティングゲートを有している。例えば、トランジスタ100は、制御ゲート100CGとフローティングゲート100FGを備えている。トランジスタ102は、制御ゲート102CGとフローティングゲート102FGを備えている。トランジスタ104は、制御ゲート104CGとフローティングゲート104FGを備えている。トランジスタ106は、制御ゲート106CGとフローティングゲート106FGを備えている。制御ゲート100CGはワードラインWL3に接続され、制御ゲート102CGはワードラインWL2に接続され、制御ゲート104CGはワードラインWL1に接続され、制御ゲート106CGはワードラインWL0に接続されている。一実施形態では、トランジスタ100、102、104及び106はそれぞれ記憶素子であり、また、メモリセルとも呼ばれる。他の実施形態では、記憶素子は複数のトランジスタを含んでもよい、又は、上記のものと異なっていてもよい。選択ゲート120は選択ラインSGDに接続されている。選択ゲート122は選択ラインSGSに接続されている。
図1cは、3個のNANDストリングを示す回路図である。NAND構造を使用するフラッシュメモリシステムの典型的なアーキテクチャは、いくつかのNANDストリングを含む。例えば、3個のNANDストリング、320、340及び360が、さらに多くのNANDストリングを有するメモリアレイ内に示される。各NANDストリングは、2個の選択ゲートと4つの記憶素子を有している。簡単化のために4個の記憶素子が描かれているが、最近のNANDストリングは、例えば最高32個又は64個の記憶素子を有する場合がある。
例えば、NANDストリング320は選択ゲート322と327、及び、記憶素子323〜326を有し、NANDストリング340は選択ゲート342と347、及び、記憶素子343〜346を有し、NANDストリング360は選択ゲート362と367、及び、記憶素子363〜366を有する。各NANDストリングは、その選択ゲート(例えば、選択ゲート327、347、又は367)によってソースラインに接続されている。選択ラインSGSは、ソース側選択ゲートを制御するために使用される。種々のNANDストリング320、340、及び360は、選択ゲート322、342、362等の選択トランジスタによって各ビットライン321、341、及び、361に接続されている。これらの選択トランジスタは、ドレイン選択ラインSGDによって制御される。他の実施形態では、選択ラインは必ずしもNANDストリング間で共通とされている必要はない。すなわち、異なるNANDストリングには異なる選択ラインを接続できる。ワードラインWL3は、記憶素子323、343、及び、363のための制御ゲートに接続されている。ワードラインWL2は、記憶素子324、344、及び、364のための制御ゲートに接続されている。ワードラインWL1は、記憶素子325、345、及び、365のための制御ゲートに接続されている。ワードラインWL0は、記憶素子326、346、及び、366のための制御ゲートに接続されている。つまり、各ビットラインと各NANDストリングは記憶素子のアレイ又はセットの列を含む。ワードライン(WL3、WL2、WL1及びWL0)は、アレイ又はセットの行を含む。各ワードラインは、行において各記憶素子の制御ゲートを接続している。また、制御ゲートはワードライン自体によって提供されてよい。例えば、ワードラインWL2は、記憶素子324、344、及び、364に制御ゲートを提供する。実際には、1つのワードラインに数千の記憶素子がある場合がある。
各記憶素子はデータを記憶できる。例えば、1ビットのデジタルデータを記憶するときは、記憶素子の可能な閾値電圧(VTH)の範囲は、論理データ「1」と「0」を割り当てられる2つの範囲に分割される。NANDタイプのフラッシュメモリの一例では、前記VTHは、記憶素子が消去された後に負となり、論理「1」として定義される。プログラム動作後の前記VTHは正であり、論理「0」として定義される。VTHが負であり、読み出しが試行されると、記憶素子がオンして論理「1」が記憶されていることが示される。前記VTHが正であり、読み出し動作が試行されると、記憶素子はオンにならず、論理「0」が記憶されていることが示される。また、記憶素子は、例えば複数ビットのデジタルデータ等の複数のレベルの情報も記憶できる。このケースでは、VTH値の範囲はデータレベルの数に分割される。例えば、4つのレベルの情報が記憶されている場合には、データ値「11」、「10」、「01」、及び、「00」に割り当てられる4つのVTH範囲がある。NANDタイプのメモリの一例では、消去動作後の前記VTHは負となり、「11」として定義される。正のVTH値は「10」、「01」及び「00」の状態のために使用される。記憶素子に書き込まれるデータと、素子のVTH範囲との特定な関係は、記憶素子のために採用されるデータ符号化方式に依存する。
フラッシュ記憶素子をプログラミングするときには、プログラム電圧が記憶素子の制御ゲートに印加されるとともに、記憶素子に接続されているビットラインが接地される。チャネルからの電子はフローティングゲートに注入される。電子がフローティングゲートに蓄積すると、フローティングゲートは負に帯電し、記憶素子のVTHが上昇する。プログラミング中の記憶素子の制御ゲートにプログラム電圧を印加するために、そのプログラム電圧は適切なワードライン上に印加される。上述したように、各NANDストリング中の1つの記憶素子が同じワードラインを共有している。例えば、図1cの記憶素子324をプログラミングするときには、プログラム電圧は記憶素子344と364の制御ゲートにも印加される。
図2は、NANDストリングの断面図を示す。図は簡略化されており、縮尺どおりではない。NANDストリング200は、ソース側選択ゲート206と、ドレイン側選択ゲート224と、基板290上に形成される8個の記憶素子208、210、212、214、216、218、220及び222とを有する。基板のnウェル領域294内に形成されるpウェル領域292に、構成要素を形成することができる。同様に、nウェルは、p−基板296内に形成することができる。供給ライン202および203は、pウェル領域292およびnウェル領域294の各々に接続されている状態とすることができる。ビットライン226にはVBLの電位が供給されるとともに、ソース供給ライン204にはVSOURCEの電位が供給される。VSGSは選択ゲート206に印加され、VSGDは選択ゲート224に印加される。ワードラインまたは不揮発性記憶素子のソース側は、NANDストリングのソース端が面する側(例えば、ソース供給ライン204)を指す。ワードラインまたは不揮発性記憶素子のソース側は、NANDストリングのソース端が面する側(例えば、ビットライン226)を指す。一つのアプローチでは、プログラミングは、WL0から順にワードライン毎に行う。
最初に述べたように、メモリ装置内の記憶素子に、正確にデータをプログラムできることが重要である。通常、NAND装置などの不揮発性記憶装置は、寸法がより縮小されていっており、隣接する記憶素子間のスペースもまた縮小している。これにより、特にフローティングゲート間により大きな容量結合が発生する。これは、隣接する記憶素子からの影響がより大きくなることを意味する。容量結合は、ビットライン間の結合、およびワードライン間の結合を含んでいる。典型的な全ビットラインプログラミング方式では、所定のワードラインWLnのすべての記憶素子がそれぞれの状態にプログラムされ、続いて次のワードラインWLn+1のすべての記憶素子がプログラムされる。このようなプログラミング方式では、WLn記憶素子に対するVTH区分は隣接するビットライン、隣接するワードライン、ならびに斜めに隣接するビットラインおよびワードライン上の記憶素子からの干渉によって拡大する。これらの効果の中で、ワードライン隣接記憶素子による干渉効果はVTH拡大の最大の要因となりうる。ビットライン隣接記憶素子による干渉効果は、全ビットラインプログラミング方式を採用することで抑制されうる。
さらに、典型的な偶数−奇数ビットラインプログラミング方式では、所定のワードラインWLnの偶数記憶素子がそれぞれの状態にプログラムされ、続いてWLnの奇数記憶素子がプログラムされる。次に、WLn+1の偶数記憶素子がプログラムされ、続いてWLn+1の奇数記憶素子がプログラムされ、以下同様にプログラムされる。また、奇数および偶数の記憶素子は、同時にプログラムされうるが、図4bに関連して説明するように別々に検証されうる。偶数−奇数ビットラインプログラミングでは、WLn記憶素子のVTH区分が少なくとも隣接するワードラインである記憶素子からの干渉によって同様に拡大しうる。
TH区分を狭くするために、干渉効果は補償されなければならない。ある可能なアプローチでは、マルチパスプログラミングが使用され、記憶素子は1つのパスでそれらの最終目標状態より下のオフセットレベルにプログラムされ、続いて別のパスでそれらの最終目標状態に至るまでの残りの部分がプログラムされる。部分的にプログラムされた状態は初期状態または「曖昧な」状態であると見なされてもよく、最終的にプログラムされた状態は「良好な」状態または最終状態であると見なされてもよい。マルチパスプログラミング技術の一例を次に説明する。
図3は、記憶素子の集合および関連ワードラインのプログラミング順序を示す。ここで、記憶素子の集合は、各々が正方形で表されており、ワードラインWLn−1〜WLn+4の集合およびビットラインBLi−1〜BLi+1の集合と連動している。示される構成要素は、記憶素子、ワードライン、およびビットラインのはるかに大きい集合の部分集合であってもよい。円で囲まれた数字は、左側列の第1のプログラミングパスと右側列の第2のプログラミングパスを含むプログラミング順序を示す。なお、第1および第2のパスは、所定のワードラインに関する順序を表す。第1のプログラミングパスは、WLn−1(円で囲まれた「1」参照)に関連する選択記憶素子と、そして、WLn(円で囲まれた「2」参照)に関連する選択記憶素子とに対して実施される。この後、第2のプログラミングパスがWLn−1(円で囲まれた「3」参照)に対して実施される。この後、第1のプログラミングパスがWLn+1(円で囲まれた「4」参照)に対して実施される。この後、第2のプログラミングパスがWLn(円で囲まれた「5」参照)に対して実施される。処理は、最後のワードラインの記憶素子が第1および第2の両方のパスを用いてプログラムされるまで適宜に進行する。当該プログラミング順序は、ワードライン先読みまたはジグザグシーケンスと呼ばれる場合がある。
オプションとして、図6a〜cに関して説明するような第1および第2のプログラミングパスが示される前にさらなる初期プログラミングパスが実施されてもよい。
前述のように、記憶素子が偶数または奇数のいずれのビットラインに関連するかに関係なく、全ビットラインプログラミングが採用されてワードラインの全ビットラインの記憶素子がプログラムされてもよい。しかしながら、偶数ビットラインがプログラムされてプログラムおよび検証動作を実施し、続いて奇数ビットラインがプログラムされてプログラムおよび検証動作を実施するアプローチを含む、他のアプローチが考えられる。別のアプローチでは、偶数ビットラインおよび奇数ビットラインは、いずれもプログラムパルスを受け取って同時にプログラムされ、その後、偶数ビットラインが検証され、その後、奇数ビットラインが検証される。次のプログラムパルスが続いて印加され、処理が適宜に進行する。
図4aは、プログラミング中に記憶素子の制御ゲートに印加されるパルス列400の第1の例を示す図である。パルス列は、振幅が段階的に増加するプログラムパルス402,404,406,408,410...と、各々のプログラムパルスの間の検証パルスの集合と、を含んでいる。検証パルスの集合は、後述するVVA-PW1、VVB-PW1およびVVC-PW1、または、VVA-PW2、VVB-PW2およびVVC-PW2のなどを有する、検証パルス403の例を含んでいる。パルス振幅は、VPGM1、VPGM2、などである。例えば、複数のパルスは、振幅が一定とされてもよいし、一定レートまたは変化するレートで段階的に高くなるようにしてもよい。通常、m個のデータ状態が使用される場合には、m−1個の検証パルスが使用される。ある手法では、各々のプログラミングパスに対して、同一のパルス列が使用される。しかしながら、異なるプログラミングパスに対して、異なるパルス列を使用することも可能である。例えば、第2のプログラミングパスでは、第1のパスに比してより高い初期VPGMから開始するパルス列が使用されてもよい。
一実施形態では、プログラミングパルスは、例えば12Vから開始するVPGM1の電圧を備えている。そしてプログラミングパルスは、例えば20−25Vの最大値に到達するまで、連続するプログラミングパルスの各々において、例えば0.5Vの増分で増加する。ある実施形態では、データプログラムされる各状態(例えば、状態A、BおよびC)に対して、検証パルスが存在するとすることができる。他の実施形態では、より多くのまたはより少ない検証パルスとすることができる。
パルス列400は、例えば、全ビットラインプログラミングや、偶数−奇数プログラミングの間に使用される。あるタイプの偶数−奇数プログラミングの間では、パルス列400を繰り返し使用することで、偶数番号が付けられたビットラインの記憶素子がプログラムおよび検証される。続いて、パルス列400を繰り返し使用することで、奇数番号が付けられたビットラインが、プログラムおよび検証される。
他のタイプの偶数−奇数プログラミングでは、図4bに示すように、偶数および奇数の番号が付けられたビットラインの記憶素子が一緒にプログラムされるが、検証は別々に実施される。例えば、パルス列460は、振幅が段階的に増加するプログラムパルス442,444,446,448,450...を含んでいる。そして、各々のプログラムパルスの間に、一例として集合443および445を含んでいる、検証パルスの2つの集合を備えている。一つの実施形態では、プログラムパルス442と444の間において、例えば、検証パルス443の集合は、偶数の番号が付けられたビットラインの記憶素子を検証するために用いられてもよいし、検証パルス445の集合は、奇数の番号が付けられたビットラインの記憶素子を検証するために用いられてもよい。
図5aは、低い検証電圧が使用されるフルシーケンスプログラミングと呼ばれる第1のプログラミング技術の第1の部分を示す。例として、消去状態(E)と3つのより高い状態A、B、およびCとを含む4つのデータ状態がある。2つ、4つ、8つ、16またはそれ以上を含む任意数の状態が使用されうる。記憶素子は、最初はE状態にある。第1のプログラミングパスでは、状態A、B、およびCに対して、それぞれ第1の低い組の検証電圧VVA−PW1、VVB−PW1、およびVVC−PW1が使用される。PW1は、複数の「パス書込み」(PW)プログラミング処理の第1のパスを表す。第1のプログラミングパスの後、例えば、所与のワードラインに関連する記憶素子は、破線で表されるVTH区分を有する。特に、記憶素子は各状態に対する最終レベルよりもオフセットが低いレベルにプログラムされる。
図5bは、高い検証電圧が使用される第1のプログラミング技術の第2の部分を示す。第2のプログラミングパスでは、図5aの第1のパスに続き、状態A、B、およびCに対して、それぞれ第2の高い組の検証電圧VVA−PW2、VVB−PW2、およびVVC−PW2が使用される。PW2は、複数の「パス書込み」(PW)プログラミング処理の第2のパスを表す。第2のプログラミングパスの後、記憶素子は実線で表されるVTH区分を有する。特に、記憶素子は、それらの最終目標状態にプログラムされている。それゆえ、第2の組の検証電圧における各n番目の検証電圧は、第1の組の検証電圧における各n番目の検証電圧よりも高い。
図6aは、中間(INT)検証電圧が使用される第2のプログラミング技術の第1の部分を示す。ここで、プログラミング処理は3段階で行われる。最初の段階は、BまたはCの最終段階にプログラムされる予定の記憶素子のVVINTを用いたプログラミングを含む。Aの最終段階にプログラムすることが予定される記憶素子は、消去状態に保たれる。この最初の段階は、データの下位ページのプログラミングを含んでいてもよい。
図6bは、低い検証電圧が使用される第2のプログラミング技術の第2の部分を示す。図6aの最初の段階の後、第1の「パス書込み」プログラミングパスでは、それぞれ状態A、B、およびCに対して第1の低い組の検証電圧VVA−PW1、VVB−PW1、およびVVC−PW1が使用される。最終状態Aにプログラムされる予定の記憶素子は、状態Eからプログラムされ、最終状態BまたはCにプログラムされる予定の記憶素子は、状態INTからプログラムされる。図5aにおけるように、記憶素子は、最終状態よりもオフセットが低いレベルにプログラムされる。このプログラミング段階は、データの上位ページのプログラミングの第1のパスであってもよい。
図6cは、高い検証電圧が使用される第2のプログラミング技術の第3の部分を示す。図6bの第1の「パス書込み」プログラミングパスの後、第2の「パス書込み」プログラミングパスでは、状態A、B、およびCに対してそれぞれ第2の高い組の検証電圧VVA−PW2、VVB−PW2、およびVVC−PW2が使用される。実線によって表される最終状態A、B、またはCにプログラムされる予定の記憶素子は、破線で表されるそれぞれの低いオフセット状態からプログラムされる。それぞれ状態A、B、およびCに対する制御ゲート読出し電圧の例VCGR−A、VCGR−B、およびVCGR−Cも参考のために示される。このプログラミング段階は、データの上位ページのプログラミングの第2のパスであってもよい。マルチパスプログラミング技術の一例のさらなる詳細を以下で説明する。
一実施例では、不揮発性記憶素子は、4つのデータ状態を用いて記憶素子当たり2ビットのデータを記憶する。例えば、状態Eは消去された状態であり、状態A、B、およびCはプログラムされた状態であると仮定する。状態Eはデータ11を記憶する。状態Aはデータ01を記憶する。状態Bはデータ10を記憶する。状態Cはデータ00を記憶する。これは、両ビットが隣接する状態AとBの間で変化するため非グレー符号化の例である。物理データ状態へのデータの他のコード化も使用されうる。各記憶素子は2ページのデータを記憶する。参考のために、これらのデータのページは、上位ページおよび下位ページと呼ばれるが、これらは他の名称を与えられうる。状態Aを参照すると、上位ページはビット0を記憶し、下位ページはビット1を記憶する。状態Bを参照すると、上位ページはビット1を記憶し、下位ページはビット0を記憶する。状態Cを参照すると、両ページはビットデータ0を記憶する。
最初のプログラミングパスでは、下位ページがプログラムされる。下位ページがデータ1を保つ必要がある場合、記憶素子状態は状態Eに保たれる。データが0にプログラムされる必要がある場合、記憶素子の電圧の閾値は記憶素子が状態INTにプログラムされるように上昇される。一実施形態では、記憶素子が状態Eから状態INTにプログラムされた後、NANDストリングの隣接する記憶素子(WLn+1)はその下位ページに関してプログラムされる。例えば、再び図1bを見ると、記憶素子106の下位ページがプログラムされた後、記憶素子104の下位ページがプログラムされることになる。記憶素子104をプログラムした後、記憶素子104が状態Eから状態INTに上昇したVTHを有していた場合、フローティングゲート間結合の影響は記憶素子106の見かけのVTHを上昇させる。これは、状態INTのVTH区分を拡大する影響を有する。VTH区分のこの見かけの拡大は、上位ページをプログラムする際にほとんど修正される。
記憶素子が状態EでEにあり、かつ上位ページが1に保たれる必要がある場合、記憶素子は状態Eに保たれる。記憶素子が状態Eであり、かつその上位ページデータが0にプログラムされる必要がある場合、記憶素子のVTHは上昇して、記憶素子は状態Aになる。記憶素子がINT閾値電圧区分にあり、かつ上位ページデータが1に保たれる必要がある場合、記憶素子は最終状態Bにプログラムされる。記憶素子がINTの閾値電圧区分にあり、かつ上位ページデータがデータ0にならなければならない場合、記憶素子のVTHは上昇し、記憶素子は状態Cになる。別の状態符号化の一例は、上位ページデータが1であるときに区分INTから状態Cに移動することであり、上位ページデータが0であるときに状態Bに移動することである。
図6a〜図6cは4つのデータ状態と2つのデータページに対する一例とを提供するが、教示された概念は任意数の状態およびページを備えた他の実施例に適用されうる。
さらなるプログラミングのオプションを以下で説明する。図6dはC状態に対する中間検証電圧と低い検証電圧が使用される第3のプログラミング技術の第1の部分を示し、図6eはAおよびB状態に対する低い検証電圧が使用される第3のプログラミング技術の第2の部分を示し、図6fは高い検証電圧が使用される第2のプログラミング技術の第3の部分を示す。当該オプションは、障害の影響と隣接するセルの干渉効果とを抑制することもできる。当該オプションは、主に、ビットライン間の干渉とプログラム障害とを抑制する。このようなプログラム技術の一例は、「C−第1(C−first)」であり、ここで、C状態は4つのデータ状態のマルチレベル実施例における最上位状態を表す。当該技術は、8、16、またはその他の状態数に拡大されうる。このような技術は、下位状態セルをそれらの目標状態にプログラムする前に最上位状態セルのすべてをそれらの目標状態にプログラムすることを含む。典型的に、2つまたはそれ以上のパスが実施され、一連のプログラムパルスが各プログラミングパスで繰り返される。例えば、ステップ状に増加する一連のプログラムパルスが各パスで印加されてもよい。
初期のプログラミングパス(図6d)では、B状態の記憶素子が、VVINTを検証レベルとして用いてプログラムされ、C状態記憶素子が、VVC−PW1を検証レベルとして用いてプログラムされる。それゆえ、BおよびC状態記憶素子は区分INTに達する時点で、B状態記憶素子はさらなるプログラミングからロックアウトされ、その間、C状態記憶素子はより高くプログラムされ続ける。図6eの次のプログラミングパスでは、AおよびB状態の記憶素子がそれぞれ低い検証レベルVVA−PW1およびVVB−PW1を用いてプログラムされる。1つの方策では、C状態記憶素子は、この時点で、プログラミングからロックアウトされる。図6fの次のプログラミングパスでは、A、B、およびC状態の記憶素子は、それぞれ高い検証レベルVVA−PW2、VVB−PW2、およびVVC−PW2を用いてプログラムされる。
プログラミングのシーケンス例は、全ビットライン動作に対して図7a〜図7cから進行する。図示される構成要素は、記憶素子、ワードライン、およびビットラインのはるかに大きい集合の部分集合であってもよい。全ビットラインプログラミング動作では、選択ワードラインに対して、全ビットラインの記憶素子は同時にプログラムされうる。
図7aでは、WLn−1上の記憶素子、例えば、記憶素子702、704、および706は、任意の無作為に選択された状態を表す状態「R」に第1プログラミングパスでプログラムされる。これらの状態はWLnに対する結合にとって重要ではない。このステップは円で囲まれた「1」で表される。次に、円で囲まれた「2」を参照すると、WLn上の記憶素子、例えば、記憶素子712、714、および716は、第1プログラミングパスでプログラムされる。このパスは、例えば、図5a、図6b、または図6eに対応しうる。記憶素子712および716は、状態「〜A」にプログラムされて、これらの素子は現在は状態Aにあるが後に高い状態に達する可能性があり、記憶素子714は状態「A−PW1」にプログラムされて、その低い検証レベルVVA−PW1に基づく状態Aを表す。実例として、記憶素子714は、目標として状態Aにプログラムされる。この例では、ワードラインがプログラミングのために選択されるとき、図4に関連して前述した通り、検証動作が各プログラムパルスの後に行われる。WLnでの検証動作中に、VVA−PW1、VVB−PW1、およびVVC−PW1によって表される低い組の検証電圧の1つまたは複数の検証電圧がWLnに印加され、VREAD−PASSによって表される公称パス電圧がWLn−1およびWLn+1を含む残りのワードラインに印加される。パス電圧は、検出動作が選択ワードラインに対して行われるように非選択記憶素子をオンにする(導通させる)ために使用される。WLn+1では、記憶素子722、724、および726は、まだプログラムされていないためE状態にある。
この時点で、VTH区分は、図8aで初期状態によって示されるように比較的狭い。図8aは、例えば、プログラミング中の状態例「X」のVTH区分を示し、ここで、XはA、B、またはC状態である。x軸は、目標状態の一例であるXの選択ワードラインの記憶素子のVTHを表す。すべての状態が示されているわけではない。y軸は、対応するVTHの記憶素子の番号を表す。各記憶素子のVTHは、各目標状態XのVVX−PW1の直後にプログラムされる。
次に、図7bと円で囲まれた「3」とを参照すると、WLn−1の記憶素子は、それらのそれぞれの状態「R」に第2プログラミングパスでプログラムされる。次に、円で囲まれた「4」を参照すると、WLn+1の記憶素子は、それらのそれぞれの状態「R」に第1プログラミングパスでプログラムされる。この時点で、VVA−PW1、VVB−PW1、およびVVC−PW1がWLn+1に印加され、VREAD−PASSがWLn−1およびWLnを含む残りのワードラインに印加される。WLn+1のプログラミングに基づいて、WLnの記憶素子は、各状態のそれらのVTH区分を上昇させて拡大する傾向のある結合によって影響を受け、したがって、VTH区分は各目標状態に対して「曖昧な」、すなわち拡大された状態(図8a)にある。例えば、図7bでは、記憶素子714は「A−曖昧(foggy)」状態にある。記憶素子712および716はいずれの状態にもありうる。
次に、図7cと円で囲まれた「5」とを参照すると、WLnの記憶素子は、例えば、VVA−PW2、VVB−PW2、およびVVC−PW2を含む第2の高い組の検証電圧を用いてそれらの最終的なそれぞれの状態に第2プログラミングパスでプログラムされる。このパスは、例えば、図5b、図6c、または図6fに対応しうる。それゆえ、記憶素子714は、最終A状態を表す状態A−PW2に上昇される。この時点で、VTH区分は、図8aの最終状態で示されるように、この場合もやはり比較的狭い。図示のように、WLnの各選択記憶素子のVTHは、各目標状態Xに対してVVX−PW2のすぐ上方にプログラムされる。
奇数−偶数プログラミング中に、選択ワードラインに対して、偶数ビットラインの記憶素子は、奇数ビットラインの記憶素子とは別にプログラムされて検証されうるか、あるいは、同時にプログラムされるかが別々に検証されうる。図7d〜図7hは、例として、偶数ビットラインの記憶素子が奇数ビットラインの記憶素子とは別々にプログラムされて検証される偶数−奇数プログラミング動作を表す。さらに、プログラム動作は、図6a〜図6cに関連して説明するように、下位ページがプログラムされる初期パスと、上位ページをプログラムする第1パスと、上位ページをプログラムする第2パスとを含む。
図7dでは、WLn−1の偶数ビットラインBLiの記憶素子704はある状態Rに初期パスでプログラムされており、その後、WLn−1に対するそれぞれ奇数ビットラインBLi−1およびBLi+1の記憶素子702および706は、円で囲まれた「1」で表されるように、ある状態Rに初期パスでプログラムされている。また、WLnの偶数ビットラインBLiの記憶素子714は、円で囲まれた「2」で表されるように、初期パスでプログラムされている。この例では、記憶素子714は目標状態Aにプログラムされるべきであると仮定しており、したがって、記憶素子714は初期パスの間E状態に保たれる(より高いBおよびC状態にプログラムされるべきである記憶素子のみが初期パスでプログラムされるため)。WLnの検証動作中に、VINTがWLnに印加され、VREAD−PASSが他のワードラインに印加される。
図7eでは、WLnのそれぞれ奇数ビットラインBLi−1およびBLi+1の記憶素子712および716は、やはり円で囲まれた「2」で表されるように、プログラムされている。この例では、記憶素子712および716がそれぞれ目標状態BおよびCにプログラムされるべきであると仮定しており、したがって、記憶素子712および716は初期パス中にINT状態にプログラムされる。さらに、WLnの検証動作中に、VINTがWLnに印加され、VREAD−PASSが他のワードラインに印加される。
図7fでは、WLn−1の偶数ビットラインBLiの記憶素子704は、ある状態Rに第1のパスでプログラムされており、その後、WLn−1の奇数ビットラインBLi−1およびBLi+1の記憶素子702および706は、円で囲まれた「3」で表されるように、ある状態Rに第1のパスでプログラムされている。続いて、WLn+1の偶数ビットラインBLiの記憶素子724はある状態Rに初期パスでプログラムされており、その後、WLn+1の奇数ビットラインBLi−1およびBLi+1の記憶素子722および726は、円で囲まれた「4」で表されるように、ある状態Rに初期パスでプログラムされている。続いて、WLnの偶数ビットラインBLiの記憶素子714は、状態A−PW1に第1のパスでプログラムされ、その後、WLnの奇数ビットラインBLi−1およびBLi+1の記憶素子712および716は、円で囲まれた「5」で表されるように、それぞれ状態B−PW1およびC−PW1に第1のパスでプログラムされる。WLnの検証動作中に、VVA−PW1、VVB−PW1、およびVVC−PW1がWLnに印加され、VREAD−PASSが他のワードラインに印加される。
図7gでは、WLn+2(図示せず)に対応する偶数ビットラインBLiの記憶素子(図示せず)がある状態Rに初期パスでプログラムされており、その後、WLn+2の奇数ビットラインBLi−1およびBLi+1の記憶素子は、WLn+2が示された場合は円で囲まれた「7」で表されるように、ある状態Rに初期パスでプログラムされている。続いて、WLn+1の偶数ビットラインBLiの記憶素子724は、ある状態Rに第1のパスでプログラムされており、その後、WLn+1の奇数ビットラインBLi−1およびBLi+1の記憶素子722および726は、円で囲まれた「8」で表されるように、ある状態Rに第1のパスでプログラムされる。このプログラミングはWLnの記憶素子に容量結合をもたらし、記憶素子712、714、および716をそれぞれB−曖昧状態、A−曖昧状態、およびC−曖昧状態に遷移させる。WLn+1の検証動作中に、VVA−PW1、VVB−PW1、およびVVC−PW1がWLn+1に印加され、VREAD−PASSが他のワードラインに印加される。
図7hでは、WLnの偶数ビットラインBLiの記憶素子714はその最終目標状態のA−PW2に第2のパスでプログラムされ、その後、WLnの奇数ビットラインBLi−1およびBLi+1の記憶素子712および716は、円で囲まれた「9」で表されるように、それらの最終目標状態である、それぞれB−PW2およびC−PW2に第2のパスでプログラムされる。WLnの検証動作中に、VVA−PW2、VVB−PW2、およびVVC−PW2がWLnに印加され、VREAD−PASSが他のワードラインに印加される。
全ビットラインまたは偶数−奇数プログラミングアプローチのいずれにおいても、干渉効果のほとんどは第2プログラミングパスによって無効にされる。さらに、WLn+1は第2プログラミングパスで再び次にプログラムされるが、WLn+1の記憶素子の閾値電圧は第1のプログラミングパスに比べて第2プログラミングパスでは上昇される量が比較的少ないため、WLnが結果的に受ける結合の量は比較的小さい。この例では、WLnの第2プログラミングパスの検証動作中に、高い組の検証電圧がWLnに印加されるとき、VREAD−PASSで表される第1プログラミングパスの場合と同じ公称パス電圧がWLn−1およびWLn+1を含む残りのワードラインに印加される。
プログラミング中に、記憶素子に印加されるプログラムパルス(VPGM)は、VPGMとその記憶素子の初期VTHとの関数である量だけ記憶素子の閾値電圧(VTH)を増加させる。VPGMを高くするとVTHの増加またはジャンプが大きくなるが、初期VTHを高くするとVTHの増加またはジャンプが小さくなる。それゆえ、所与のVPGMを有するプログラムパルスでは、高いVTHを有する記憶素子は低いVTHを有する記憶素子よりも増加またはジャンプが遅くなる。さらに、記憶素子は第1プログラミングパス(PW1)中に一定のVTHレベルにプログラムされているため、第2プログラミングパス(PW2)中に、プログラムパルスは記憶素子のVTHの増加が小さくなる。記憶素子のVTHはVPGMステップサイズよりも変化がはるかに遅く、ここためにVTH区分が狭くなる。この効果は、パス書込み効果(pass write effect)と呼ばれる。それゆえ、2パスプログラミング法では干渉効果の補償とパス書込み効果とによって最終VTH区分が狭くなる。
このようなマルチパスプログラミング方式では、重要なパラメータがPW1とPW2に使用される検証レベル差である。所定のワードラインの場合、PW1検証レベルとPW2検証レベルとの間に最終VTH区分が最も狭くなる最適な検証レベル差(ΔVVX)がある。一つのアプローチでは、ΔVVX=VVX−PW2−VVX−PW1であり、したがって、同じ差が各状態に対して使用される。しかしながら、ΔVVXを種々の状態または状態の集合に合わせることも可能である。
図8bは、大結合デバイスおよび小結合デバイスのための種々のプログラミングパス間の検証電圧における最適デルタを示すグラフである。x軸はプログラミングが終了した後のΔVVXを示し、y軸はプログラミングが終了した後の最終VTH区分幅を示す。さらに、2つの曲線が示されており、実線曲線800は比較的小量の結合を有するメモリデバイスの関係を示し、破線曲線802は比較的大量の結合を有するメモリデバイスの関係を示す。各曲線は最小値を含み、この最小値においてVTH区分幅が最小値となる。対応するΔVVXは最適値である。一般に、プログラミング中に受ける容量結合の量は、製造上のばらつき、受けるプログラミングサイクル数、経年などの要因に起因して、例えば、ワードラインまたはブロックのメモリデバイスおよび記憶素子または記憶素子の集合によって異なる。
各曲線は3つの領域を有する。曲線800に対して領域I、II、およびIIIが示される。領域Iでは、ΔVVXは最適値よりも小さい。換言すると、PW2検証レベル(VVX−PW2)は、PW1検証レベル(ΔVVX−PW1)に非常に近い。この場合、記憶素子のほとんどは最初のわずかなプログラミングパルスの中でさらなるプログラミングからロックアウトされ、したがって、それらのVTHは大幅に増加しない。VTHの増加は、VTHがPW1検証とPW2検証の中間に位置する記憶素子に対してのみ見られる。それゆえ、総合的なVTH区分は、依然としてきわめて広いままである。PW2検証レベルが増加すると(そして、それにしたがいΔVVXが増加すると)、ますます多くの記憶素子がPW1検証とPW2検証の中間に位置するVTHを有し、したがって、より多くの記憶素子がPW効果を受ける。それゆえ、総合的なVTH区分は、最適なΔVVXに達する点まで狭まる。最適なΔVVXにおいて、記憶素子の大多数はVTH幅を最小値にするPW効果を受ける。
領域IIでは、ΔVVXは最適値よりも大きく、最終的なVTH区分幅はΔVVXによって異なる。ΔVVXが最適値を超えて増加すると、一部の記憶素子(主に曖昧状態区分の下部棄却域(lower−tail)に近かった記憶素子)は、パス書込み効果を失い始めて各プログラムパルスとともにVTHの比較的大きい増加をし始める。これらの記憶素子は定常状態に達し、それゆえ、これらのVTHはVPGMのステップサイズと同じ割合で増加する。こうして、VTH区分は再び広がり始める。
領域IIIでは、ΔVVXが増加してもΔVVXは最終的なVTH区分幅が基本的に一定である点に達する。記憶素子がPW2検証レベルに達する時までに、記憶素子のほとんどすべてがPW効果を失って定常状態に達する。この後、記憶素子はVPGMステップサイズと同じ割合でステップアップする。それゆえ、VTH区分は、記憶素子の大多数が最適なΔVVXで起こるPW効果を受ける場合よりも最後には広くなる。
図8cは、大結合デバイスおよび小結合デバイスに対するプログラミング中の状態の一例の閾値電圧区分を示す。短い破線と長い破線は、それぞれ小さい量または大きい量の結合を有するメモリデバイスの曖昧状態を示す。最適なΔVVXは曖昧状態のVTH幅の関数である。曖昧状態が比較的広い場合、最適なΔVVXは比較的高い。狭い曖昧状態の場合、最適なΔVVXは比較的低い。最適なPW2干渉レベルVVX−PW2は、典型的に、曖昧なVTH区分の中心近くに選定される。示されるVVX−PW2のレベルは、大きい結合量を有するデバイスにとって最適である。それゆえ、曖昧状態のVTH区分が広い場合、VVX−PW2が選定される曖昧なVTH区分の中心がVTH軸に沿って右に移動するため最適なPW2検証レベルも比較的高い。
曖昧状態VTH区分の幅は、隣接する記憶素子からの干渉の量に依存する。高い結合を有するデバイスの場合(例えば、ワードライン間結合、ビットライン間結合、または斜めに隣接する記憶素子からの結合(diagonal−to−diagonal couplings))、選択記憶素子のVTHは隣接する記憶素子のVTH状態によってより大きな影響を受け、それゆえ、より多くの結合を生じる。このようなデバイスの場合、曖昧状態VTH区分はより小さい結合効果を示すデバイスの場合よりもはるかに広い。結果として、最適なΔVVXもこれら2つのデバイスの場合で異なることになる。低い結合を有するデバイスは、高い結合を有するデバイスよりも低い最適なΔVVXを有する傾向がある。
大量生産では、ロット間またはユニット間の結合に著しいばらつきがありうる。1つのユニット内でさえも、ワードラインまたはブロックが異なると結合の量が異なる可能性がある。それゆえ、最適なΔVVXは、ロット間、デバイス間、ワードライン間などで変わりうる。それゆえ、各メモリデバイスに同じΔVVXを使用しても、すべてのデバイスに最も狭いVTH区分をもたらさないであろう。ワードライン結合を動的に使用する各デバイスのΔVVXを最適化する技術が本明細書で提供される。当該技術では、同じΔVVXが各メモリデバイスで使用できるようにデバイス間の最適なΔVVXレベル間の差ははるかに小さくされうるが、狭い最終的なΔVVX区分をなお得ようとしている。当該技術では、検証電圧またはΔVVXレベルを各デバイスに対して調整する必要がない。あるいは、例えば、異なる状態に対して異なるΔVVXレベルが使用される場合、所定の状態の各メモリデバイスに対して同じレベルが使用されうる。
前述のように、固定の検証レベルを使用すると、最適かどうかは別として各メモリデバイスに一定のΔVVXをもたらす可能性がある。当該アプローチは、より広いΔVVX区分を一部のデバイスにもたらす可能性がある。対照的に、本明細書に記載される技術は、種々のデバイスに対する最適なPW検証レベル間の差を抑制することができ、最適に近いVTH区分をなお実現しながら各デバイスに対して同じΔVVXを使用することができる。
本明細書に記載される技術では、ワードライン結合効果を利用して結合によって変化するPW1検証とPW2検証の間に有効なオフセットを新たに生成し、したがって、当該効果は結合が高いときに高い。前述のように、高い結合を有するデバイスの場合、最適なΔVVXはより大きい。それゆえ、このような余分なオフセットは、最適レベルに達するために役立つ。ワードライン結合効果は、第1プログラミングパス(PW1)対第2プログラミングパス(PW2)のWLnに対するプログラム検証動作中にWLn+1に異なる電圧バイアスを印加することによって使用される。
図9aは、低いパス電圧がWLn+1に供給される場合のWLnに対する第1パスプログラミング中の記憶素子の集合を示す。示される構成要素は、記憶素子、ワードライン、およびビットラインのはるかに大きい集合の部分集合であってもよい。プログラミングシーケンスの一例では、円で囲まれた「1」で表される第1プログラミングパスは、WLn−1の記憶素子に対して実施される。次に、円で囲まれた「2」で表される第1プログラミングパスは、WLnの記憶素子に対して実施される。WLnに対するプログラミング中に、検証動作が実施されて、VVA−PW1、VVB−PW1、およびVVC−PW1などのより低い検証電圧がWLnに印加され、その間、同時に、対応する低いパス電圧VREAD−PW1がWLn+1に印加される。公称パス電圧VREAD−PASSがWLn−1およびWLn+2を含む残りのワードラインに印加されてもよい。
図9bは、高いパス電圧がWLn+1に対して供給される場合のWLnに対する第2プログラミングパス中の記憶素子の集合を示す。図9aのプログラミングシーケンスの例に続いて、円で囲まれた「3」で表される第2プログラミングパスがWLn−1の記憶素子に対して実施される。次に、円で囲まれた「4」で表される第1プログラミングパスが、WLn+1の記憶素子に対して実施される。次に、円で囲まれた「5」で表される第2プログラミングパスが、WLnの記憶素子に対して実施される。WLnに対するプログラミング中に、検証動作が実施されて、VVA−PW2、VVB−PW2、およびVVC−PW2などのより高い検証電圧がWLnに印加され、一方、同時に、対応する高いパス電圧VREAD−PW2がWLn+1に印加される。公称パス電圧VREAD−PASSは、WLn−1およびWLn+2を含む残りのワードラインに再び印加されてもよい。
なお、示されるプログラムシーケンスは可能な一例であり、他の例も考えられる。一般に、記載される技術は、マルチパスプログラミングが使用されるときは最も有用である。さらに、前述のように、示される第1および第2プログラミングパスは、中間状態などへの初期プログラムパスの後に行われてもよく、その場合、3つのプログラミングパスが使用される。さらに、WLn+1はWLnが完全にプログラムされる前にプログラムされるためWLn+1によるWLnへの結合が生じる。WLn+1は、この例では、プログラムシーケンスにおいてWLnの後である。
要約すれば、WLnに対するPW1検証中にWLn+1に対してVREAD−PW1を使用し、WLnに対するPW2検証中にWLn+1に対してVREAD−PW2を使用し、ここで、VREAD−PW1<VREAD−PW2である。さらに、読取りおよびプログラム検証中に非選択ワードラインの公称またはデフォルト電圧バイアス、VREAD−PW2=VREAD−PASSを設定してもよい。別のアプローチでは、VREAD−PW2>VREAD−PASSである。一実施例では、VREAD−PW1は約3Vであり、VREAD−PW2は約6〜8Vである。VREAD−PW1の最適値は、試験または理論計算に基づいて設定されうる。VREAD−PW1は、VREAD−PW2の約1/2であるなど、VREAD−PW2の約1/3〜2/3でありうる。一般に、VREAD−PW1またはVREAD−PASSの最大値は、非選択記憶素子のプログラミングが回避されるように制限される。
PW1検証対PW2検証のためにWLn+1に対して異なる電圧バイアスを使用すると、WLnの記憶素子の見かけのVTHがPW1とPW2の間で変化する。WLnの記憶素子のVTHは、PW2検証中よりもPW1検証中の方が高いように見える。このため、有効なPW1およびPW2検証レベルに新たな差を生じる。高い結合を有するデバイスにはより大きい差が生じる。これは、WLn+1からの高い結合および低い結合を有するデバイス間の最適なΔVVXレベルのばらつきを自動的に抑制する傾向があり、したがって、すべてのデバイスは事実上最適なΔVVXを有する。
図9cは、図9aの代替としての、低いパス電圧がWLn+1に供給される場合のWLnに対する第1プログラミングパス中の記憶素子の集合を示す。ここで、下位ページの初期プログラムパスは、上位ページの第1および第2プログラミングパスの前に実施される。
図9dは、図9bの代替としての、高いパス電圧がWLn+1に供給される場合のWLnに対する第2のプログラミングパス中の記憶素子の集合を示す。図9cの場合のように、下位ページの初期プログラムパスは、上位ページの第1および第2プログラミングパスの前に実施される。
図10aは、ビットライン方向の断面図でWLn+1からWLnまでのプログラミング中の記憶素子の結合を示す。記憶素子の例1000および1010が示される。各々は、フローティングゲートの上方に制御ゲートを有する。例えば、記憶素子1000はフローティングゲートFGnの上方に制御ゲートCGnを含み、記憶素子1010はフローティングゲートFGn+1の上方に制御ゲートCGn+1を含む。
PW1検証対PW2検証中に異なるWLn+1電圧バイアスまたはパス電圧を使用することによって、WLnの記憶素子の見かけのVTHは、PW1検証対PW2検証によって異なる。特に、低いWLn+1パス電圧が使用されるとき、WLnの記憶素子の見かけのVTHは、制御ゲート−フローティングゲート間結合に起因してより高いように見える。一方、WLn+1がより高くバイアスされるとき、同じ制御ゲート−フローティングゲート間結合はFGnの電位を上昇させ、記憶素子がオンになるのを助けてそのVTHを低く見えるようにする。典型的に、WLn+1からFGnへの結合は、FGnからFGn+1への結合に対応し、種々の寸法に拡大縮小される種々の世代のメモリデバイスで技術を有効にすることができる。
一般に、記憶素子が検知されると、検証電圧の各々が、例えば、選択ワードラインを介して記憶素子の制御ゲートに印加されるときに記憶素子が導通状態にあるかどうかが判定される。検証電圧が記憶素子のVTHを超えると、記憶素子は導通状態、例えば、オンになる。
図10aでは、CrnはCGnとFGnの結合比であり、Crn+1はCGn+1とFGn+1の結合比であり、ここで、Cr=CFG−CG/CFG(TOTAL)であり、r1はFGn+1とFGnの結合比であり、ここで、r1=CFG−FG/CFG(TOTAL)であり、r2はCGn+1とFGnの結合比であり、ここで、r2=CCG−FG/CFG(TOTAL)である。表記Cx−yはxとyの間の容量を表す。それゆえ、CFG−CGはフローティングゲート(FG)と制御ゲート(CG)の間の容量を表し、CFG−FGはFGと別のFGの間の容量を表す。VREAD−PW1<VREAD−PW2の場合、WLnの記憶素子のVTHは、PW2の間よりもPW1の間に方が高いように見える。PW1検証レベルは、これが外部で設定されるレベルよりも事実上低い。これは以下のように表されうる。
(1)VREAD−PW1=VREAD−PW2であれば、実効ΔVVX=(VVX−PW2−VVX−PW1
(2)VREAD−PW1<VREAD−PW2であれば、実効ΔVVX=(VVX−PW2−VVX−PW1)+(VREAD−PW2−VREAD−PW1)×(r2+r1×Crn+1)/Crn
それゆえ、ケース(2)を使用することによって、ΔVVXを決定する際にr1を組み入れる。同一の要因(r1)は、隣接する記憶素子間の干渉すなわち結合に起因するVTH拡大に関与する。上式の影響は、図10bに関連して以下に記述される。
図10bは、WLn+1に対する種々のパス電圧に基づくプログラミング中のWLnの状態の一例に対する種々のVTH区分を示す。x軸は、目標状態の一例XのVTHを表す。すべての状態が示されているわけではない。y軸は、対応するVTHの記憶素子の番号を表す。VTH区分は、WLn+1の低いパス電圧(VREAD−PW1)が第1プログラミングパスで使用される場合と、WLn+1の高いパス電圧(VREAD−PW2)が第1プログラミングパスで使用される場合とに関して示される。
特に、VTH区分1024は、低いパス電圧がWLn+1に使用されるときに第2プログラミングパスではなく第1プログラミングパスの後に達する初期状態を表す。曖昧状態1026は、WLn+1がその第1プログラミングパスでプログラムされるときに生じる結合によって続いて実現される。また、第2プログラミングパスの後に達する最終状態のVTH区分1028が示される。曖昧状態VTH区分1022には、高いパス電圧がWLn+1で使用されるときに第1プログラミングパスの後に達する。この曖昧状態は、WLn+1に高いVREAD−PW2を使用することによって事実上下方に変化する。最終状態1028は、WLnに対する第2プログラミングパスの後に続いて達する。すなわち、結合によって事実上の曖昧状態は下方に変化し、さらに事実上のVVVXを増加させる。
READ−PW1<VREAD−PW2(両辺が等しい場合に代えて)を使用することによって、実効VVX−PW1は下方に変化する。それゆえ、実効ΔVVXは外部で設定されるΔVVXよりも高くされる。高い結合のデバイスは、低い結合のデバイスよりも高い実効ΔVVXを有することになる。それゆえ、同じΔVVX(実際の)設定では、様々な量の結合を有するデバイスに対してそれぞれの最適なΔVVX値に近い実効ΔVVXをなお得ようとしている。結果として、狭いVTH区分と高いプログラミング精度が様々な量の結合を有するメモリデバイスに対して実現されうる。
なお、上記のアプローチは、ビットライン間結合補償技術などの他の結合補償技術とともに採用されうる。
図11はプログラミング処理の一例を示す。プログラミング動作は、ステップ1100で始まる。ステップ1105において、指数iが0に初期化される。ステップ1110は、選択ワードラインで中間検証電圧VVINTを使用し、非選択ワードラインで公称パス電圧VREAD−PASSを使用してWLiをプログラミングするステップを含む。例えば、図6a〜6cを参照されたい。これは、前述の通り、一部のプログラミング方式ではこの初期パスを使用しないためオプションである。判断ステップ1115においてi>0であれば、ステップ1120は、隣接する高位のワードラインWLiで低いパス電圧VREAD−PW1を適用しながら、低い検証電圧VVX−PW1を用いてWLi−1をプログラムするステップを含む。判断ステップ1125においてi>1であれば、ステップ1130は、隣接する高位のワードラインWLi−1に高いパス電圧を印加するとともに残りの非選択ワードラインに公称パス電圧VREAD−PASSを印加しながら、高い検証電圧VVX−PW2を用いてWLi−2をプログラムするステップを含む。指数はステップ1135において増分される。
判断ステップ1115はi=0であるとき偽であり、判断ステップ1125はi=1であるとき偽であり、これらの場合、処理はステップ1135において継続する。
判断ステップ1140は指数iがkに達しているかどうかを判断し、ここで、kはワードラインの数であり、k−1は最後の、すなわち、最高位のワードラインである。例えば、k=64では、ワードラインは0〜63の番号が付けられる。判断ステップ1140が偽であれば、処理はステップ1110において継続する。i=kであれば、ステップ1145は、VREAD−PASSを他のワードラインに印加しながら、低い検証電圧VVX−PW1を用いて最高位のワードラインWLk−1をプログラムするステップを含む。この場合には高位のワードラインがない。ステップ1150は、VREAD−PW2を高位のワードラインWLK−1に印加するとともにVREAD−PASSを他のワードラインに印加しながら、高い検証電圧VVX−PW2を用いてWLk−2をプログラムするステップを含む。ステップ1155は、VREAD−PASSを他のワードラインに印加しながら、高い検証電圧VVX−PW2を用いてWLk−1をプログラムするステップを含む。
図12aは、図1aおよび1bに示したようなNAND記憶素子のアレイ1100の一例を示している。各列に沿って、ビットライン1106はNANDストリング1150のドレイン選択ゲートのドレイン端子1126に接続している。NANDストリングの各行に沿って、ソースライン1104はNANDストリングのソース選択ゲートのすべてのソース端子1128に接続できる。
記憶素子のアレイは、記憶素子の多数のブロックに分割される。フラッシュEEPROMシステムでは一般的なように、ブロックは消去の単位である。つまり、各ブロックは、共に消去される最小数の記憶素子を有する。各ブロックは、一般に複数のページに分割される。ページはプログラミングの最小単位である。一般に、記憶素子の1行に1ページ以上のデータを記憶する。例えば通常、1行は、いくつかのインターリーブページを含んでいるか、または1ページを構成する。1ページの全ての記憶素子は、一緒に読み出しまたはプログラムが行われる。さらに、1ページは、1つまたは複数のセクタからのユーザデータを記憶できる。1つのセクタは、ユーザデータの適当な単位としてホストによって用いられる、論理上の概念である。セクタは、通常、コントローラに限定されているオーバヘッドデータを含まない。オーバヘッドデータは一般に、そのセクタのユーザデータから計算された誤り訂正符号(ECC)を有する。制御部(後述)の一部は、データがアレイ内に書き込まれるときにECCを計算し、さらにデータがアレイから読み出されるときにそれをチェックする。また、ECC及び/又は他のオーバヘッドデータは、それらが関連するユーザデータ以外の異なるページもしくは異なるブロックに記憶されてもよい。
ユーザデータのセクタは一般に512バイトであり、磁気ディスクドライブ内のセクタのサイズに対応する。オーバヘッドデータは一般に、追加の16〜20バイトである。多数のページがブロックを構成し、それは8ページから、例えば最大32、64、128またはそれ以上のページのいずれであってもよい。いくつかの実施形態では、NANDストリングの列はブロックを含む。
一実施形態では、メモリ記憶素子は、十分な期間に亘ってp−ウェルが消去電圧(例えば14−22V)に上昇され、ソースラインとビットラインがフローティングしている間に、選択されたブロックのワードラインを接地させることによって消去される。容量結合のために、未選択ワードライン、ビットライン、選択ライン、及び、c−ソースも消去電圧のかなりの部分まで引き上げられる。従って、強力な電界が選択された記憶素子のトンネル酸化物層に印加され、ファウラ−ノルドハイムトンネルメカニズムによってフローティングゲートの電子が基板側に放出されるにつれて選択された記憶素子のデータが消去される。電子がフローティングゲートからp−ウェル領域に移されるのにしたがって、選択された記憶素子の閾値電圧は引き下げられる。消去はメモリアレイ全体、別々のブロック、又は、他の記憶素子の単位で実行できる。
図12bは、単一の行/列デコーダ及び読み出し/書き込み回路を使用する不揮発性メモリシステムのブロック図である。図は、本発明の一実施形態に従って記憶素子のページを同時に読み取り、プログラミングするための読み出し/書き込み回路を有するメモリ素子1296を示す。メモリ装置1296は、1つ以上のメモリダイ1298を有する。メモリダイ1298は、2次元のアレイの記憶素子1100、制御回路1210、及び、読み出し/書き込み回路1265を有する。いくつかの実施形態では、記憶素子のアレイは3次元であり得る。メモリアレイ1100は行デコーダ1230を介してワードラインによって、及び、列デコーダ1260を介してビットラインによってアドレスできる。読み出し/書き込み回路1265は複数の検出ブロック1200を有しており、1ページの記憶素子を並列に読み出し又はプログラミングすることができる。一般に、制御部1250は、1つ以上のメモリダイ1298のように同じメモリ装置1296(例えば、取り外し可能なストレージカード)内に含まれる。コマンド及びデータは、ライン1220を介してホストと制御部1250の間、及び、ライン1218を介して制御部と1つ以上のメモリダイ1298の間で送られる。
制御回路1210は、読み出し/書き込み回路1265と協調して、メモリアレイ1100上でメモリ動作を実行する。制御回路1210は、ステートマシン1212、オンチップアドレスデコーダ部1214、及び、電力制御モジュール1216を有している。ステートマシン1212は、メモリ動作のチップレベル制御を提供するとともに、ECCデコーディングエンジンを含む。オンチップアドレスデコーダ1214は、ホスト又はメモリ制御部によって用いられるとともに、デコーダ1230及び1260によって用いられるハードウェアアドレスの間のアドレスインタフェースを提供する。電力制御モジュール1216は、メモリ動作中、ワードライン及びビットラインに供給される電力及び電圧を制御する。
いくつかの実装形態では、図12bの構成要素のいくつかを結合することができる。多様な設計では、記憶素子アレイ1100以外の構成要素の1つまたは複数を(単独でまたは組み合わせて)1つの管理回路と見なすことができる。例えば、一つ以上の管理回路は、制御回路1210、ステートマシン1212、デコーダ1214/1260、電力制御1216、検出ブロック1200、読み出し/書き込み回路1265、制御部1250等の内の1つ、または組み合わせを有してよい。
別のアプローチでは、不揮発性メモリシステムでは2つの行/列デコーダと読み出し/書き込み回路を使用し、様々な周辺回路によるメモリアレイ1100へのアクセスはアレイの両側で対称的に実施され、したがって、各側のアクセスラインおよび回路の密度は半減される。それゆえ、2つの行デコーダ、2つの列デコーダ、読み出し/書き込み回路は底部からビットラインに接続され、読み出し/書き込み回路はアレイ1100の上部からビットラインに接続される。
図13は、検出ブロックの一実施形態を示すブロック図である。個々の検出ブロック1200は、検出モジュール1280と呼ばれるコア部と共通部1290とに分割される。一実施形態では、各ビットラインの別個の検出モジュール1280と、複数の検出モジュール1280の集合の1つの共通部1290があってもよい。一例では、検出ブロックは、1つの共通部1290と8つの検出モジュール1280を有することができる。グループ内の各検出モジュールは、データバス1272を介して関連する共通部と通信できる。さらなる詳細としては、米国特許出願公開第2006/0140007号、「Non-Volatile Memory & Method with Shared Processing for an Aggregate on Sense Amplifiers」、公開日2006年6月29日を参照する。その全体は参照することにより本明細書に組み込まれる。
検出モジュール1280は検出回路1270を有しており、検出回路1270は接続されたビットライン内の伝導電流が所定の閾値レベルより高いか低いかを判定する。検出モジュール1280はさらにビットラインラッチ1282を有しており、ビットラインラッチ1282は接続されたビットライン上の電圧条件を設定するために用いられる。例えば、ビットラインラッチ1282内にラッチされる所定の状態によって、接続されたビットラインはプログラム禁止を指定する状態(例えば、1.5−3V)に設定する。
共通部1290は、プロセッサ1292、1セットのデータラッチ1294、及び1セットのデータラッチ1294とデータバス1220の間を接続するI/Oインタフェース1296を有する。プロセッサ1292は計算を実行する。例えば、その機能の1つは、検出された記憶素子内に記憶されているデータを判定し、判定したデータを1セットのデータラッチ内に記憶することである。1セットのデータラッチ1294は、読み出し動作中に、プロセッサ1292によって判定されたデータビットを記憶するために用いられる。それは、プログラム動作中に、データバス1220から取り込まれたデータビットを記憶するためにも用いられる。取り込まれたデータビットは、メモリ内にプログラムされる予定の書き込みデータを表す。I/Oインタフェース1296は、データラッチ1294とデータバス1220の間のインタフェースを提供する。
読み出し又は検出中には、システムの動作はステートマシン1212の制御下にあり、ステートマシン1212はアドレスされた記憶素子への異なる制御ゲート電圧の供給を制御する。メモリによってサポートされた様々なメモリ状態に対応する様々な既定制御ゲート電圧のステップを進む際に、検出モジュール1280はこれらの電圧の1つに移動し、バス1272を介して検出モジュール1280からプロセッサ1292に出力が提供される。その時点で、プロセッサ1292は、検出モジュールの移動イベントと、ステートマシンから入力ライン1293を介して印加された制御ゲート電圧についての情報を考慮することによって得られたメモリ状態を決定する。それから、メモリ状態に対するバイナリ符号化を計算し、得られたデータビットをデータラッチ1294に記憶する。コア部の別の実施形態では、ビットラインラッチ1282は、検出モジュール1280の出力をラッチするラッチ、及び、上記のようなビットラインラッチの両方の機能を兼ねる。
当然のことながら、いくつかの実装形態では複数のプロセッサ1292を有することができる。一実施形態では、各プロセッサ1292は出力ライン(図示せず)を有し、各出力ラインは共にワイヤードOR接続される。いくつかの実施形態では、出力ラインは、ワイヤードORラインに接続する前に反転される。ワイヤードORを受け取るステートマシンはプログラムされる全てのビットがいつ所望のレベルに到達するかを決定できる。したがって、この構成はプログラミング処理がいつ完了するかについてのプログラム検証処理中の迅速な決定を可能にする。例えば、各ビットがその所望のレベルに到達すると、そのビット用の論理0がワイヤードORラインに送られる(又はデータ1を反転させる)。全てのビットがデータ0を出力する(又はデータ1を反転させる)と、ステートマシンはプログラミング処理を終了することを認識する。各プロセッサが8つの検出モジュールと通信するので、ステートマシンはワイヤードORラインを8回読み出す必要があるか、あるいは関連するビットラインの結果を蓄積するために論理がプロセッサ1292に追加され、ステートマシンがワイヤードORラインを一度だけ読み出せば良いようにする。同様に、論理レベルを正しく選ぶことにより、グローバルステートマシンは、第1のビットがいつその状態を変更し、相応してアルゴリズムを変更するのかを検知できる。
プログラム又は検証中に、プログラムされるデータはデータバス1220から1組のデータラッチ1294内に記憶される。ステートマシンの制御下の書き込み動作は、アドレス指定される記憶素子の制御ゲートに印加される一連のプログラム電圧パルスを有する。各プログラムパルスに続いてリードバック(検証)が実行され、記憶素子が所望のメモリ状態にプログラムされたかどうかを判定する。プロセッサ1292は、所望のメモリ状態に対するリードバックメモリ状態を監視する。その2つが一致する場合、プロセッサ1292はビットラインラッチ1282を設定し、プログラム禁止を指定する状態にビットラインを設定する。これにより、たとえプログラムパルスがその制御ゲートに現れても、ビットラインに接続した記憶素子がさらにプログラムされないようにする。他の実施形態では、プロセッサが最初にビットラインラッチ1282をロードし、検出回路が検証処理中に禁止値にそれを設定する。
データラッチスタック1294は、検出モジュールに対応するデータラッチのスタックを有する。一実施形態では、検出モジュール1280毎に3つのデータラッチが存在する。いくつかの実装形態では、(必須ではないが)データラッチはシフトレジスタとして実装され、内部に記憶されたパラレルデータをデータバス1220のシリアルデータに変換したり、その逆を行ったりする。好適な実施形態では、m個の記憶素子の読み出し/書き込みブロックに対応する全てのデータラッチを共にリンクさせてブロックシフトレジスタを形成し、シリアル転送によってデータのブロックを入力または出力できるようにする。特に、読み出し/書き込みモジュールのバンクを調整し、その組のデータラッチが読み出し/書き込みブロックの全体のシフトレジスタの一部であっても、その組のデータラッチのそれぞれが順にデータバスの内外にデータをシフトできるようにする。
図14は、全ビットラインメモリアーキテクチャのために、又は、奇数−偶数メモリアーキテクチャのために、メモリアレイをブロックに編成する例を示す。メモリアレイ1100の例示的な構造が説明される。一例として、1,024個のブロックに分割されるNANDフラッシュEEPROMが説明されている。各ブロックに記憶されるデータは同時に消去できる。一実施形態では、ブロックは、同時に消去される記憶素子の最小単位である。この例では、各ブロックに、ビットラインBL0、BL1、・・・BL8511に対応する8,512の列が存在する。全ビットライン(ABL)アーキテクチャ(アーキテクチャ1510)と呼ばれる一実施形態では、ブロックの全ビットラインは、読み出し動作及びプログラミング動作中に同時に選択される。共通のワードラインに沿っており、任意のビットラインに接続される記憶素子は、同時にプログラミングされる。
示される例では、NANDストリングを形成するために、4つ記憶素子が直列に接続されている。各々のNANDストリングに含まれる素子として4つの記憶素子が示されているが、4つより多くの、または、4つより少ない記憶素子も使用可能である(例えば、16,32,64または他の数)。NANDストリングの1つの端子は、(選択ゲートドレインラインSGDに接続される)ドレイン選択ゲートを介して対応するビットラインに接続され、別の端子が(選択ゲートソースラインSGSに接続される)ソース選択ゲートを介してc−ソースに接続される。
奇数−偶数アーキテクチャ(アーキテクチャ1400)と呼ばれる他の実施形態では、ビットラインは偶数ビットライン(BLe)と奇数ビットライン(BLo)に分割される。奇数−偶数アーキテクチャでは、共通ワードラインに沿っており、奇数ビットラインに接続されている記憶素子群は同時にプログラミングされ、共通ワードラインに沿っており、偶数ビットラインに接続されている記憶素子群は別のタイミングで同時にプログラミングされる。この例では、各ブロックに、偶数列と奇数列に分割される8,512の列がある。この例では、NANDストリングを形成するために、直列に接続された4つ記憶素子が記載されている。各々のNANDストリングに含まれる素子として4つの記憶素子が示されているが、4つより多くのまたは4つより少ない記憶素子も使用可能である。
読み出し動作及びプログラミング動作の1つの構成の間に、4,256個の記憶素子が同時に選択される。選択された記憶素子は、同じワードラインと同じ種類のビットライン(例えば、偶数又は奇数)を有する。従って、1論理ページを形成する532バイトのデータを同時に読み出し、あるいは、プログラミングすることが可能であり、1ブロックのメモリが少なくとも8論理ページ(それぞれ奇数ページと偶数ページがある4ワードライン)を記憶できる。4個のマルチステート記憶素子の場合、各記憶素子が2ビットのデータを記憶し、これらの2ビットのそれぞれが別のページに記憶されると、1ブロックは16の論理ページを記憶する。他のサイズのブロック及びページを使用することも可能である。
ABLアーキテクチャ又は奇数−偶数アーキテクチャの何れかの場合は、p−ウェルを消去電圧(例えば20V)に上昇させ、選択されたブロックのワードラインを接地することによって、記憶素子を消去できる。ソースライン及びビットラインはフローティングされる。消去は、メモリアレイ全体、別々のブロック、又はメモリ素子の一部である記憶素子の別の単位で実行できる。電子は、記憶素子のフローティングゲートからp−ウェル領域に移され、記憶素子のVTHが負となる。
読み出し動作及び検証動作では、選択ゲート(SGDとSGS)が2.5〜4.5Vの範囲の電圧に接続され、未選択ワードライン(例えば、WL2が選択されたワードラインであるときにWL0、WL1、及び、WL3)は読み出しパス電圧VREAD(通常、4.5〜6Vの範囲の電圧)に上昇され、トランジスタをパスゲートとして動作させる。選択されたワードラインWL2は所定の電圧に接続され、その電圧のレベルは、関係する記憶素子のVTHがこのようなレベルを超えているのか、あるいは、下回っているのかを決定するために、読み出し動作及び検証動作ごとに指定される。例えば、2レベルの記憶素子のための読み出し動作では、選択されたワードラインWL2が接地されて、VTHが0Vより高いか否かが検出される。2レベル記憶素子の検証動作では、選択されたワードラインWL2が例えば0.8Vに接続されて、VTHが少なくとも0.8Vに到達したか否かが検証される。ソース及びp−ウェルは0Vにある。偶数ビットライン(BLe)であると仮定される選択されたビットラインは、例えば0.7Vのレベルに事前に充電(プレチャージ)される。VTHがワードライン上の読み出しレベル又は検証レベルより高い場合は、対象の記憶素子と関連するビットライン(BLe)の電位レベルは、非導電性記憶素子のために高いレベルに維持される。他方、VTHが読み出しレベル又は検証レベルより低い場合は、導電性記憶素子がビットラインを放電するために、対象のビットライン(BLe)の電位レベルは、例えば0.5V未満等の低いレベルに減少する。これによって、記憶素子の状態が、ビットラインに接続される電圧比較検出アンプによって検出される。
前述される消去動作、読み出し動作、及び、検証動作は、従来の既知の技法に従って実行される。従って、説明されている詳細の多くは、当業者によって変えられることがある。従来既知の他の消去技法、読み出し技法、及び検証技法も使用できる。
本発明の前記の詳細な説明は図解及び説明のために提示されたものである。本発明は、網羅的となる、あるいは本発明を開示されている正確な形式に制限することを意図していない。前記教示を鑑みて多くの変型及び変更が可能である。説明された実施形態は、本発明及びその実際的な応用を最もよく説明し、それにより当業者が多様な実施形態において、及び意図されている特定の使用に適するように多様な変型を用いて本発明を最もよく活用できるようにするために選択された。本発明の範囲がここに添付される請求項により定められることが意図される。

Claims (15)

  1. 不揮発性記憶素子を動作させる方法であって、
    (a)特定記憶素子(714)の閾値電圧を第1の検証レベル(Vva−pw1、Vvb−pw1、Vvc−pw1、Vvx−pw1)まで上昇させるために、直列接続された記憶素子の集合(200)のうちの前記特定記憶素子に対してプログラムおよび検証動作を実施し、前記検証動作中に第1のパス電圧(Vread−pw1)を前記直列接続された記憶素子の集合のうちの前記特定記憶素子の隣接する記憶素子(724)に印加することと、
    (b)続いて、前記隣接する記憶素子の閾値電圧を上昇させるために前記隣接する記憶素子に対してプログラムおよび検証動作を実施することと、
    (c)続いて、前記特定記憶素子の前記閾値電圧を前記第1の検証レベルより上の第2の検証レベル(Vva−pw2、Vvb−pw2、Vvc−pw2、Vvx−pw2)まで上昇させるために前記特定記憶素子に対してプログラムおよび検証動作をさらに実施し、前記さらなる検証動作中に前記第1のパス電圧とは異なる第2のパス電圧(Vread−pw2)を前記隣接する記憶素子に印加することと、
    を備える不揮発性記憶素子を動作させる方法。
  2. ステップ(b)は前記隣接する記憶素子の閾値電圧を前記第1の検証レベルまで上昇させ、前記方法は、
    (d)ステップ(c)の後、前記隣接する記憶素子の閾値電圧を前記第2の検証レベルまで上昇させるために前記隣接する記憶素子に対してプログラムおよび検証動作をさらに実施することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のパス電圧は前記第2のパス電圧よりも低い、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. ステップ(a)において前記第1のパス電圧を前記隣接する記憶素子に印加するとともに、ステップ(c)において前記第2のパス電圧を前記隣接する記憶素子に印加しながら、同じパス電圧(Vread−pass)を前記記憶素子の集合における少なくとも1つの他の記憶素子に印加することをさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記隣接する記憶素子は、プログラミング順序が前記特定記憶素子の後である、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記特定記憶素子の前記閾値電圧はステップ(a)の開始時に消去状態(E)にある、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記特定記憶素子の前記閾値電圧は、前記第1の検証レベルより下であり、ステップ(a)の開始時に消去状態(E)より上の中間レベル(INT)にある、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の方法。
  8. 不揮発性記憶装置であって、
    直列接続された記憶素子の集合(200)と、
    少なくとも1つの制御回路(1210、1250)であって、該少なくとも1つの制御回路は、(a)特定記憶素子(714)の閾値電圧を第1の検証レベル(Vva−pw1、Vvbpw1、Vvc−pw1、Vvx−pw1)まで上昇させるために前記直列接続された記憶素子の集合における前記特定記憶素子に対してプログラムおよび検証動作を実施し、前記検証動作中に第1のパス電圧(Vread−pw1)を前記直列接続された記憶素子の集合における前記特定記憶素子の隣接する記憶素子(724)に印加し、(b)続いて、前記隣接する記憶素子の閾値電圧を上昇させるために前記隣接する記憶素子に対してプログラムおよび検証動作を実施し、(c)続いて、前記特定記憶素子の前記閾値電圧を前記第1の検証レベルより上の第2の検証レベル(Vva−pw2、Vvb−pw2、Vvc−pw2、Vvx−pw2)まで上昇させるために前記特定記憶素子に対してプログラムおよび検証動作をさらに実施し、前記さらなる検証動作中に、前記第1のパス電圧とは異なる第2のパス電圧(Vread−pw2)を前記隣接する記憶素子に印加する、少なくとも1つの制御回路(1210、1250)と、
    を備える不揮発性記憶装置。
  9. 前記特定記憶素子に対する前記さらなるプログラミングおよび検証動作は前記隣接する記憶素子の閾値電圧を前記第1の検証レベルまで上昇させ、前記少なくとも1つの制御回路は、前記特定記憶素子に対する前記さらなるプログラムおよび検証動作を実施した後で、前記隣接する記憶素子の閾値電圧を前記第2の検証レベルまで上昇させるために前記隣接する記憶素子に対してプログラムおよび検証動作をさらに実施する、請求項8に記載の不揮発性記憶装置。
  10. 前記第1のパス電圧は前記第2のパス電圧よりも低い、請求項8または請求項9に記載の不揮発性記憶装置。
  11. 前記直列接続された記憶素子の集合はNANDストリングで提供される、請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の不揮発性記憶装置。
  12. 前記第1のパス電圧を前記隣接する記憶素子に印加するとともに、前記第2のパス電圧を前記隣接する記憶素子に印加しながら、前記少なくとも1つの制御回路は同じパス電圧(Vread−pass)を前記記憶素子の集合における少なくとも1つの他の記憶素子に印加する、請求項8から請求項11のいずれか一項に記載の不揮発性記憶装置。
  13. 前記隣接する記憶素子は、プログラム順序が前記特定記憶素子の後である、請求項8から請求項12のいずれか一項に記載の不揮発性記憶装置。
  14. 前記特定記憶素子の前記閾値電圧は前記少なくとも1つの制御回路が前記特定記憶素子に対してプログラムおよび検証動作の実施を開始するときに消去状態(E)にある、請求項8から請求項13のいずれか一項に記載の不揮発性記憶装置。
  15. 前記少なくとも1つの制御回路が前記特定記憶素子に対してプログラムおよび検証動作の実施を開始するときに、前記特定記憶素子の前記閾値電圧は前記第1の検証レベルより下であり前記消去状態(E)より上の中間レベル(INT)にある、請求項8から請求項13のいずれか一項に記載の不揮発性記憶装置。
JP2011532124A 2008-10-16 2009-09-23 ワードライン結合を用いたメモリのマルチパスプログラミング Expired - Fee Related JP5396481B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/252,727 US7839687B2 (en) 2008-10-16 2008-10-16 Multi-pass programming for memory using word line coupling
US12/252,727 2008-10-16
PCT/US2009/057984 WO2010044993A1 (en) 2008-10-16 2009-09-23 Multi-pass programming for memory using word line coupling

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012506103A true JP2012506103A (ja) 2012-03-08
JP5396481B2 JP5396481B2 (ja) 2014-01-22

Family

ID=41314562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011532124A Expired - Fee Related JP5396481B2 (ja) 2008-10-16 2009-09-23 ワードライン結合を用いたメモリのマルチパスプログラミング

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7839687B2 (ja)
EP (1) EP2345038B1 (ja)
JP (1) JP5396481B2 (ja)
KR (1) KR101595045B1 (ja)
CN (1) CN102187399B (ja)
TW (1) TWI480878B (ja)
WO (1) WO2010044993A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9251903B2 (en) 2014-03-13 2016-02-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Nonvolatile semiconductor memory device and control method thereof

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8064252B2 (en) * 2008-11-21 2011-11-22 Micron Technology, Inc. Multi-pass programming in a memory device
KR101015758B1 (ko) * 2009-05-29 2011-02-22 주식회사 하이닉스반도체 불휘발성 메모리 장치 및 이를 이용한 프로그램 동작 방법
US8310870B2 (en) 2010-08-03 2012-11-13 Sandisk Technologies Inc. Natural threshold voltage distribution compaction in non-volatile memory
US8472280B2 (en) * 2010-12-21 2013-06-25 Sandisk Technologies Inc. Alternate page by page programming scheme
KR101798013B1 (ko) * 2010-12-30 2017-11-16 삼성전자주식회사 비휘발성 메모리 장치의 프로그램 방법
US8681562B2 (en) 2011-01-10 2014-03-25 Micron Technology, Inc. Memories and methods of programming memories
KR20130034919A (ko) * 2011-09-29 2013-04-08 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 장치 및 이의 동작 방법
KR20130071686A (ko) * 2011-12-21 2013-07-01 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 메모리 장치 및 이의 동작 방법
US8988942B2 (en) 2012-07-02 2015-03-24 Sandisk Technologies Inc. Methods for extending the effective voltage window of a memory cell
KR20140076128A (ko) * 2012-12-12 2014-06-20 에스케이하이닉스 주식회사 비휘발성 메모리 장치 및 동작 방법과, 이를 포함하는 데이터 처리 시스템
US9047970B2 (en) 2013-10-28 2015-06-02 Sandisk Technologies Inc. Word line coupling for deep program-verify, erase-verify and read
US9767894B2 (en) 2014-06-09 2017-09-19 Micron Technology, Inc. Programming memories with stepped programming pulses
US9423961B2 (en) 2014-09-08 2016-08-23 Apple Inc. Method to enhance programming performance in multilevel NVM devices
US9548124B1 (en) 2015-10-14 2017-01-17 Sandisk Technologies Llc Word line dependent programming in a memory device
US9711211B2 (en) 2015-10-29 2017-07-18 Sandisk Technologies Llc Dynamic threshold voltage compaction for non-volatile memory
JP6502880B2 (ja) 2016-03-10 2019-04-17 東芝メモリ株式会社 半導体記憶装置
US11238933B2 (en) 2018-02-26 2022-02-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Non-volatile memory device including a verify circuit to control word and bit line voltages and method of operating the same
US10510413B1 (en) 2018-08-07 2019-12-17 Sandisk Technologies Llc Multi-pass programming with modified pass voltages to tighten threshold voltage distributions
US10937512B2 (en) 2019-01-22 2021-03-02 International Business Machines Corporation Managing programming errors in NAND flash memory

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH103792A (ja) * 1996-04-19 1998-01-06 Toshiba Corp 半導体記憶装置及び記憶システム
JPH11163173A (ja) * 1997-09-26 1999-06-18 Sony Corp 不揮発性半導体記憶装置と、その読み出し方法、及び書き込み方法
JP2006228494A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Seiko Epson Corp 照明装置

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100323554B1 (ko) * 1997-05-14 2002-03-08 니시무로 타이죠 불휘발성반도체메모리장치
JP3886673B2 (ja) * 1999-08-06 2007-02-28 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置
KR100463194B1 (ko) * 2001-02-16 2004-12-23 삼성전자주식회사 낸드형 플래쉬 메모리 장치의 프로그램 방법
US6522580B2 (en) * 2001-06-27 2003-02-18 Sandisk Corporation Operating techniques for reducing effects of coupling between storage elements of a non-volatile memory operated in multiple data states
US6781877B2 (en) * 2002-09-06 2004-08-24 Sandisk Corporation Techniques for reducing effects of coupling between storage elements of adjacent rows of memory cells
JP3935139B2 (ja) * 2002-11-29 2007-06-20 株式会社東芝 半導体記憶装置
US7196946B2 (en) * 2005-04-05 2007-03-27 Sandisk Corporation Compensating for coupling in non-volatile storage
US7196928B2 (en) * 2005-04-05 2007-03-27 Sandisk Corporation Compensating for coupling during read operations of non-volatile memory
ITRM20050310A1 (it) * 2005-06-15 2006-12-16 Micron Technology Inc Convergenza a programmazione selettiva lenta in un dispositivo di memoria flash.
KR100691379B1 (ko) * 2005-06-24 2007-03-09 삼성전자주식회사 프로그램 동작 안정성이 향상된 불휘발성 반도체 메모리장치 및 이에 대한 프로그램 구동방법
US7355889B2 (en) * 2005-12-19 2008-04-08 Sandisk Corporation Method for programming non-volatile memory with reduced program disturb using modified pass voltages
US7447094B2 (en) * 2005-12-29 2008-11-04 Sandisk Corporation Method for power-saving multi-pass sensing in non-volatile memory
TWI335596B (en) 2006-06-02 2011-01-01 Sandisk Corp Method and system for data pattern sensitivity compensation using different voltage
US7486561B2 (en) * 2006-06-22 2009-02-03 Sandisk Corporation Method for non-real time reprogramming of non-volatile memory to achieve tighter distribution of threshold voltages
US7616505B2 (en) * 2006-12-28 2009-11-10 Sandisk Corporation Complete word line look ahead with efficient data latch assignment in non-volatile memory read operations
US7616506B2 (en) * 2006-12-28 2009-11-10 Sandisk Corporation Systems for complete word line look ahead with efficient data latch assignment in non-volatile memory read operations
US7606070B2 (en) * 2006-12-29 2009-10-20 Sandisk Corporation Systems for margined neighbor reading for non-volatile memory read operations including coupling compensation
US7619930B2 (en) * 2007-02-20 2009-11-17 Sandisk Corporation Dynamic verify based on threshold voltage distribution
US7652929B2 (en) * 2007-09-17 2010-01-26 Sandisk Corporation Non-volatile memory and method for biasing adjacent word line for verify during programming
KR101403337B1 (ko) * 2008-07-08 2014-06-05 삼성전자주식회사 메모리 장치의 작동 방법
US8130552B2 (en) * 2008-09-11 2012-03-06 Sandisk Technologies Inc. Multi-pass programming for memory with reduced data storage requirement

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH103792A (ja) * 1996-04-19 1998-01-06 Toshiba Corp 半導体記憶装置及び記憶システム
JPH11163173A (ja) * 1997-09-26 1999-06-18 Sony Corp 不揮発性半導体記憶装置と、その読み出し方法、及び書き込み方法
JP2006228494A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Seiko Epson Corp 照明装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9251903B2 (en) 2014-03-13 2016-02-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Nonvolatile semiconductor memory device and control method thereof

Also Published As

Publication number Publication date
KR101595045B1 (ko) 2016-02-17
TW201032235A (en) 2010-09-01
TWI480878B (zh) 2015-04-11
US7839687B2 (en) 2010-11-23
US20100097861A1 (en) 2010-04-22
EP2345038A1 (en) 2011-07-20
EP2345038B1 (en) 2016-10-26
JP5396481B2 (ja) 2014-01-22
CN102187399B (zh) 2013-12-11
WO2010044993A1 (en) 2010-04-22
CN102187399A (zh) 2011-09-14
KR20110084256A (ko) 2011-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5396481B2 (ja) ワードライン結合を用いたメモリのマルチパスプログラミング
KR101667007B1 (ko) 비휘발성 저장장치에서 판독 동작 동안의 커플링에 대한 보상
CN108292519B (zh) 用于非易失性存储器的子块模式
JP5444468B2 (ja) パス電圧の外乱及びフローティングゲートから制御ゲートへのリークを低減するメモリプログラム
CN106688042B (zh) 用于数据刷新的部分块擦除
JP5426666B2 (ja) 不揮発性記憶装置のチャネルブーストを増加させるためのビットラインプレチャージを強化する方式
KR101632367B1 (ko) 데이터 저장 요건이 감소된 메모리를 위한 복수-패스 프로그래밍
JP5250117B2 (ja) メモリのための適応消去及びソフトプログラミング
JP5203510B2 (ja) 最小限の追加時間ペナルティで障害を低減するために改良されたプログラミングアルゴリズム
EP2748819B1 (en) Read compensation for partially programmed blocks of non-volatile storage
EP2446443B1 (en) Forecasting program disturb in memory by detecting natural threshold voltage distribution
JP5367697B2 (ja) 不揮発性記憶装置における読み出し動作中の消費電力の低減
KR20130084610A (ko) 동기화된 커플링을 이용한 비휘발성 저장소자의 프로그래밍
JP2007533055A (ja) 非揮発性メモリの可変プログラミング
KR20110037986A (ko) 비휘발성 저장 소자를 위한 소거-검증 프로세스
JP2010508615A (ja) 不揮発性メモリに用いられる最高マルチレベル状態の高速プログラミング
JP4950299B2 (ja) 複数のブーストモードを使用した不揮発性メモリ内のプログラム妨害の低減

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120404

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees