JPH1037581A - 車両用スライドドア装置 - Google Patents

車両用スライドドア装置

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JPH1037581A
JPH1037581A JP19316896A JP19316896A JPH1037581A JP H1037581 A JPH1037581 A JP H1037581A JP 19316896 A JP19316896 A JP 19316896A JP 19316896 A JP19316896 A JP 19316896A JP H1037581 A JPH1037581 A JP H1037581A
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JP
Japan
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slide door
movable bracket
vehicle
rail portion
door
Prior art date
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Application number
JP19316896A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Satake
宏 佐竹
Katsunori Nakagawa
勝則 中川
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スライドドアを開ける際の操作性を大きく損な
うといった不具合を生じさせることなく、スライドドア
が急激に開いてしまうことを適切に防止する。 【解決手段】ガイドレール30の直線レール部30Aの
一端には、スライドドア1をドア閉位置からドア開位置
へ移動させるときにスライドドア1を車幅方向外方へ移
動させるようにガイドローラ3,3を車幅方向に移動さ
せる屈曲レール部30Bが連設されているとともに、可
動ブラケット6は、ガイドローラ3,3が屈曲レール部
30Bから直線レール部30Aへ移動するときに一定方
向へ回転するように回転可能に設けられている車両用ス
ライドドア装置であって、可動ブラケット6が上記一定
方向に回転したときにガイドローラ3,3をガイドレー
ル30に圧接させるように可動ブラケット6を上記回転
方向とは逆方向に押圧する押圧力付与手段7を具備して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、ワンボックス車などの車両の
側面部に設けられた乗降口を開閉するのに適用される車
両用スライドドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用スライドドア装置
の一例としては、実開昭57−45573号公報に記載
されたものがある。この従来のものは、同公報の第1図
ないし第3図に示されているように、スライドドアの上
下2箇所および略中央高さの部分の計3箇所に、アッパ
ガイドローラ、ロアガイドローラ、およびセンタガイド
ローラと称されるガイドローラを取付けるとともに、車
両本体側には、上記ガイドローラのそれぞれの移動ガイ
ドを行うための計3箇所のガイドレールを設けた構造で
ある。上記計3箇所のガイドレールは、スライドドアが
車両前後方向にスライド移動するように、基本的には、
車両前後方向に延びる直線状のレール部を有するが、こ
れ以外として屈曲レール部をも有している(上記公報の
第3図参照)。この屈曲レール部は、スライドドアをド
ア閉位置からドア開位置へスライドさせるときに、ガイ
ドローラを車幅方向外方へ移動させるように屈曲(湾曲
も含む)したレール部分である。上記ガイドローラは、
上記のような屈曲レール部と直線状のレール部とのいず
れの箇所においても適切に移動可能なように、スライド
ドアに対して水平方向に回転可能に設けられた可動ブラ
ケットに支持されている。
【0003】このような構成によれば、スライドドアの
ドア閉時においては、スライドドアを屈曲レール部のガ
イド作用によって車幅方向内方へ配置させることによ
り、このスライドドアの外面を車両側面と面一状に設定
できる。その一方、スライドドアを開けるときには、こ
のスライドドアを車幅方向外方に移動させることによっ
て、スライドドアを車両側面から離間させることがで
き、スライドドアと車両側面とが不当に干渉することを
回避することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用スライドドア装置においては、実際の使用に
際して、次のような不具合が生じていた。
【0005】すなわち、車両搭乗者などがスライドドア
を開けるときには、このスライドドアを勢いよく開けて
しまう場合がある。また、スライドドアを勢いよく開け
ないようにした場合であっても、たとえば車両が後下が
りの傾斜地に停車しているような場合には、スライドド
アがやはり勢いよく開いてしまう場合がある。その一
方、上述した従来のスライドドア装置では、このような
こと防止するための手段は講じられていない。したがっ
て、従来では、スライドドアを全開したときにスライド
ドアがストッパ部材などに勢いよく衝突して非常に大き
な衝撃音が発生するといった不具合が生じ易くなってい
た。
【0006】このような不具合を防止する手段として
は、たとえば実開昭61−3118号公報に記載された
手段のように、スライドドアをガイドするためのガイド
ローラとは別に、車両本体側のガイドレールの垂直ガイ
ド面に当接する水平ローラを追加して設けるとともに、
この水平ローラを弾性部材によって上記垂直ガイド面に
常時押圧させる手段がある。このような手段によれば、
水平ローラを垂直ガイド面に対して常時所定の圧力で押
圧させておくことができるために、スライドドアがガイ
ドレールに沿って移動するときに制動力を働かせること
ができ、スライドドアが勢いよく開くことを防止するこ
とができる。
【0007】ところが、上記実開昭61−3118号公
報に記載された手段では、水平ローラがガイドレールの
垂直面に常時圧接するようになっているために、スライ
ドドアを開閉するときには常に上記水平ローラによる制
動力が働くこととなって、スライドドアを開閉移動させ
るときには常に大きな操作力が必要となる。したがっ
て、上記実開昭61−3118号公報に記載された手段
によれば、スライドドアの開閉操作性が悪化するという
新たな難点が生じてしまい、上記不具合を適切に解消す
ることはできない。
【0008】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、スライドドアの操作性を大きく
損なうといった不具合を生じさせることなく、スライド
ドアが急激に開いてしまうことを適切に防止できるよう
にすることをその課題としている。
【0009】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0010】すなわち、本願発明は、スライドドアに取
付けられた可動ブラケットと、この可動ブラケットに支
持されたガイドローラと、このガイドローラを車両前後
方向へ移動ガイド可能とする車両前後方向へ延びた直線
レール部を有するガイドレールとを具備し、かつ上記ガ
イドレールの直線レール部の一端には、上記スライドド
アをドア閉位置からドア開位置へ移動させるときに上記
スライドドアを車幅方向外方へ移動させるように上記ガ
イドローラを車幅方向に移動させる屈曲レール部が連設
されているとともに、上記可動ブラケットは、上記ガイ
ドローラが上記屈曲レール部から直線レール部へ移動す
るときに一定方向へ回転するように回転可能に設けられ
ている車両用スライドドア装置であって、上記可動ブラ
ケットが上記一定方向に回転したときに上記ガイドロー
ラを上記ガイドレールに圧接させるように上記可動ブラ
ケットを上記回転方向とは逆方向に押圧する押圧力付与
手段を具備していることを特徴としている。
【0011】本願発明においては、スライドドアをドア
閉状態からドア開状態に移動させるときに、ガイドロー
ラがガイドレールの屈曲レール部から直線レール部へ移
動してゆくこととなるが、上記ガイドローラがガイドレ
ールの屈曲レール部を通過した後に直線レール部へ差し
掛かるときには、上記ガイドローラを支持する可動ブラ
ケットが所定の一定方向へ回転することとなる。する
と、その時点において、押圧力付与手段が上記可動ブラ
ケットを上記回転方向とは逆方向に押圧することとなっ
て、ガイドローラがガイドレールに圧接することとな
る。このようにして、ガイドローラがガイドレールに圧
接すると、ガイドローラの移動抵抗が大きくなり、スラ
イドドアの移動動作に制動作用が生じることとなる。こ
のように、本願発明では、スライドドアを開ける場合に
おいて、ガイドローラがガイドレールの屈曲レール部か
ら直線レール部へ差し掛かったときにスライドドアの移
動動作に制動作用を生じさせることができるために、車
両の搭乗者などがスライドドアを勢いよく開けた場合で
あっても、ガイドローラが直線レール部に差し掛かった
時点において上記スライドドアの勢いを弱めることがで
きる。したがって、スライドドアが急激に開くことに原
因する大きな衝撃音の発生などを適切に防止することが
できるという好ましい効果が得られる。
【0012】さらに、重要な効果として、本願発明にお
ける押圧力付与手段は、可動ブラケットが所定の一定方
向に回転したときにガイドローラがガイドレールに圧接
するように可動ブラケットを押圧するものであり、可動
ブラケットが所定の一定方向に回転しないとき、すなわ
ちガイドローラが屈曲レール部を移動しているときに
は、スライドドアに制動力を生じさせず、または大きな
制動力を生じさせないものとすることができる。したが
って、従来の実開昭61−3118号公報に記載された
手段とは異なり、スライドドアに常に大きな制動力を生
じさせることはなく、少なくともガイドローラが屈曲レ
ール部を移動するときにはスライドドアを小さな操作力
によってスムースに移動させることができ、スライドド
アの操作性を良好な状態に維持できるという優れた利点
も得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0014】図1は、本願発明に係る車両用スライドド
ア装置の全体の概略構成の一例を示す分解斜視図であ
る。図2は、図1に示す車両用スライドドア装置の要部
平面断面図である。
【0015】図1において、この車両用スライドドア装
置は、スライドドア1の前縁部1aの上部に取付けられ
たアッパガイドローラ2、上記前縁部1aの下部に取付
けられた2個一対のロアガイドローラ3,3、および上
記スライドドア1の後縁部1bの高さ方向略中央部に取
付けられた2個一対のセンタガイドローラ4,4を具備
している。また、この車両用スライドドア装置は、上記
複数のガイドローラの移動ガイドを行うためのガイドレ
ールとして、ワンボックス車5の車両側面部の乗降口5
0の上縁部に設けられたアッパガイドレール20、上記
乗降口50の下縁部に設けられたロアガイドレール3
0、および上記乗降口50よりも後方に位置する車両側
面部59に沿って設けられたセンタガイドレール40を
も具備している。スライドドア1は、乗降口50の後方
に退避した位置から車両前部方向へ前進することによ
り、上記乗降口50を閉塞できるようになっている。
【0016】図3は、上記ロアガイドローラ3,3の取
付部分を示す要部断面図であり、具体的には図2のX−
X線断面図に相当する。図4は、上記ロアガイドローラ
3,3の取付部分を示す要部平面図である。
【0017】これら図3および図4を参照して、上記ロ
アガイドローラ3,3の取付部分の構造を説明すると、
まずスライドドア1には車幅方向内方へ突出する固定ブ
ラケット8が設けられており、この固定ブラケット8に
は、後述するダンパ装置7が取付けられている。また、
上記固定ブラケット8には、中間ブラケット8aが取付
けられた上で、この中間ブラケット8aに対して可動ブ
ラケット6が軸19を介して連結されている。上記可動
ブラケット6は、上記軸19を中心として水平方向に回
転可能である。上記ロアガイドローラ3,3のそれぞれ
は、上記可動ブラケット6に取付けられた鉛直方向の中
心軸Cを有する軸体周りに回転可能に支持されている。
なお、上記可動ブラケット6には、水平方向の中心軸C
1周りに回転可能な荷重ローラ3aも設けられている。
この荷重ローラ3aは、スライドドア1の重量を負担す
るためのものであり、車両本体の一部を構成する適当な
パネル材によって形成されている水平状または略水平状
のローラ支持面31上を転動可能である。
【0018】上記ロアガイドローラ3,3は、ロアガイ
ドレール30によってガイドされる。このロアガイドレ
ール30は、下面が開口した断面略コ字状の溝形材によ
って構成されており、ロアガイドローラ3,3が転動し
ながら接触する2つの垂直壁面部30a,30bを有し
ている。このロアガイドレール30は、たとえばワンボ
ックス車5の車両本体の一部を構成する略水平状のパネ
ル材51の下面部に固定して取付けられている。
【0019】図2に示すように、上記ロアガイドレール
30は、一定領域Aにおいて車両前後方向へ直線状に延
びる直線レール部30Aと、この直線レール部30Aの
車両前方側の一端部に繋がるように一定領域Bにおいて
滑らかに屈曲した屈曲レール部30Bとを有している。
この屈曲レール部30Bは、スライドドア1のドア開け
方向となる車両後方になるほど車幅方向外方へ位置する
ように形成されている。したがって、図2の実線で示す
スライドドア1のドア閉状態から、このスライドドア1
を車両後方に移動させてドアを開けてゆく初期段階にお
いては、ロアガイドローラ3,3が屈曲レール部30B
に沿って車幅方向外方にも移動することとなって、スラ
イドドア1も車幅方向外方へ移動し、スライドドア1と
車両本体との干渉が回避される。
【0020】また、上記のようにスライドドア1を開け
てゆくときには、可動ブラケット6が軸19を中心とし
て水平方向に回転するようになっている。すなわち、図
4に示すように、ロアガイドローラ3,3がロアガイド
レール30の屈曲レール部30Bに位置するときには、
2つのロアガイドローラ3,3がこの屈曲レール部30
Bの長手方向に沿うように、可動ブラケット6は屈曲レ
ール部30Bに対向する第1の角度姿勢となる。ところ
が、図5に示すように、ロアガイドローラ3,3がロア
ガイドレール30の直線レール部30Aに差し掛かった
ときには、2つのロアガイドローラ3,3がこの直線レ
ール部30Aの長手方向に沿うように、上記可動ブラケ
ット6は直線レール部30Aに対向する第2の角度姿勢
となる。このように、結局、上記可動ブラケット6は、
ロアガイドローラ3,3が屈曲レール部30Bを通過し
て直線レール部30Aに差し掛かかるときに、軸19を
中心として平面視における反時計方向(図5の矢印N方
向)へ回転する。
【0021】上記ダンパ装置7は、往復動可能なロッド
70と、このロッド70が負荷を受けて後退移動したと
きにこのロッド70に抵抗力を付与するシリンダ部71
とを有している。このシリンダ部71内には、上記ロッ
ド70を前進させる方向に弾発力を付与するバネなどの
弾性体、あるいは弾性体として機能可能な流体などが収
容されている。このダンパ装置7は、既述したとおり、
固定ブラケット8に取付けられているが、可動ブラケッ
ト6が先の図4に示す第1の角度姿勢にあるときには、
ロット70が上記可動ブラケット6に接触しないのに対
し、可動ブラケット6が先の図5に示す第2の角度姿勢
にあるときには、ロッド70が上記可動ブラケット6に
よって押圧されるように配置されている。上記可動ブラ
ケット6には、この可動ブラケット6が矢印N方向へ回
転したときに上記ダンパ装置7のロッド70に当接させ
るための当接用部60が必要に応じて設けられる。
【0022】本実施形態に係る車両用スライドドア装置
では、図2に示すように、センタガイドローラ4をガイ
ドするためのセンタガイドレール40についても、上記
ロアガイドレール30と同様に、車両前後方向に延びた
直線レール部40Aと、この直線レール部40Aの一端
に連設された屈曲レール部40Bとが形成されている。
また、その図示説明は省略するものの、アッパガイドロ
ーラ2をガイドするアッパガイドレール20について
も、上記ロアガイドレール30やセンタガイドレール4
0と同様に、直線レール部や屈曲レール部を有してお
り、スライドドア1のいずれの部分においても、スライ
ドドア1をドア閉位置からドア開位置へ移動させるとき
にはこのスライドドア1が車幅方向外方へ移動するよう
に構成されている。ただし、本実施形態では、上記ダン
パ装置7に相当する手段は、センタガイドローラ4やア
ッパガイドローラ2の取付部分には設けられていない。
【0023】上記構成の車両用スライドドア装置におい
ては、図2の実線で示すように、スライドドア1を閉め
た状態において、このスライドドア1を車両後方へスラ
イドさせて開けるときには、まずロアガイドローラ3,
3がロアガイドレール30の屈曲レール部30Bを移動
する。この際、可動ブラケット6はダンパ装置7のロッ
ド70と非接触状態にあり、このダンパ装置7は可動ブ
ラケット6を押圧していない。したがって、ロアガイド
ローラ3,3が屈曲レール部30Bを移動するスライド
ドア1のドア開け操作の開始初期にあっては、スライド
ドア1を比較的小さな操作力でスムースに移動させてゆ
くことができる。
【0024】次いで、スライドドア1をなおも開けてゆ
くと、上記ロアガイドローラ3,3は直線レール部30
Aに差し掛かるが、この直線レール部30Aと屈曲レー
ル部30Bとはレール角度が異なることに原因し、上記
可動ブラケット6は軸19を中心として矢印N方向に回
転する(図5参照)。すると、上記可動ブラケット6
は、ダンパ装置7のロッド70に当接することとなっ
て、上記ダンパ装置7の反力が可動ブラケット6を上記
矢印N方向とは逆方向に回転させるように作用する。こ
のため、2つのロアガイドローラ3,3のうち、一方が
ロアガイドレール30の垂直壁面部30aに圧接すると
ともに、他方が垂直壁面部30bに圧接することとなっ
て、これらロアガイドローラ3,3の回転動作に制動力
が生じることとなる。
【0025】したがって、スライドドア1が搭乗者など
によって急激に開けられた場合であっても、ロアガイド
ローラ3,3が直線レール部30Aに差し掛かった時点
において、スライドドア1の移動動作に適度なブレーキ
がかかることとなり、スライドドア1が急激に全開状態
になることが回避される。上記ダンパ装置7は、ロアガ
イドローラ3,3が直線レール部30Aを移動している
ときには常時可動ブラケット6を押圧しており、ロアガ
イドローラ3,3に制動力を生じさせているが、直線レ
ール部30Aにおいては上記ロアガイドローラ3,3を
比較的スームスに移動させることができるので、スライ
ドドア1の操作性が極端に悪化することはない。スライ
ドドア1の操作性の良否は、ドア閉状態にあるスライド
ドア1の開け始めの操作、あるいはドア開状態にあるス
ライドドア1を最終的に閉めきるときの操作を小さな操
作力で行うことができるか否かの点に大きなウエイトが
あるが、スライドドア1の開け始めやスライドドア1を
最終的に閉めきるときには、上記ダンパ装置7は可動ブ
ラケット6を押圧していないから、ロアガイドローラ
3,3を屈曲レール部30Bに沿ってスムースに移動さ
せることができる。したがって、スライドドア1の操作
性をやはり悪化させることはなく、良好な操作性が得ら
れる。
【0026】なお、上記実施形態では、押圧力付与手段
の一例として、ダンパ装置7を用いているが、本願発明
はこれに限定されない。本願発明では、たとえば図6に
示すように、可動ブラケット6の回転中心となる軸19
にバネ7Aを外嵌装着するなどして、このバネ7Aの弾
発力を利用して可動ブラケット6を所定方向に押圧する
ように構成してもよい。すなわち、図6に示すように、
ロアガイドローラ3,3がロアガイドレール30の屈曲
レール部30Bを移動するときには上記バネ7Aはバネ
力を発揮しないものの、図7に示すように、ロアガイド
ローラ3,3が直線レール部30Aを移動するときに
は、上記バネ7Bが可動ブラケット6の回転動作によっ
て弾性変形を生じる結果、この可動ブラケット6を押圧
する弾発力を発揮するように構成してもよい。このよう
な構成によっても、本願発明の目的を達成可能であり、
本願発明でいう押圧力付与手段の具体的な種類や構成は
問わない。
【0027】また、本願発明では、ロアガイドローラ
3,3が屈曲レール部30Bを移動するときに、押圧力
付与手段が可動ブラケット6を全く押圧しないようにす
れば、スライドドアを開けるのに必要な操作力を最小に
することができるという利点が得られるので好ましい
が、本願発明はやはりこれに限定されない。本願発明で
は、たとえばロアガイドローラ3,3が屈曲レール部3
0Bを移動するときに、押圧力付与手段が可動ブラケッ
ト6を弱い力で押圧していても構わない。より具体的に
は、先に説明した図6および図7に示した構成を一例と
して説明すると、図6に示すように、ロアガイドローラ
3,3が屈曲レール部30Bを移動するときには、バネ
7Aが非常に弱い力で可動ブラケット6を矢印Na方向
に押圧していても構わない。上記バネ7Aの押圧力が弱
ければ、このバネ力に原因してスライドドア1を開ける
ときの操作性が極端に悪くなるといった不具合は生じさ
せず、またロアガイドローラ3,3が屈曲レール部30
Bから直線レール部30Aへ移動してきたときには、上
記バネ7Aによって可動ブラケット6をより大きな押圧
力で矢印Na方向へ押圧させることにより、本願発明の
目的を達成することが可能だからである。
【0028】さらに、本願発明では、押圧力付与手段に
よって押圧力を付与する対象は、必ずしもロアガイドロ
ーラを支持する可動ブラケットに限定されない。すなわ
ち、スライドドアには、ロアガイドローラの他に、セン
タガイドローラやアッパガイドローラも設けられている
のが一般的であるが、本願発明では、このような場合に
は、センタガイドローラを支持する可動ブラケット、あ
るいはアッパガイドローラを支持する可動ブラケットに
押圧力を付与することによってスライドドアにブレーキ
を生じさせるように構成してもよい。むろん、全ての可
動ブラケットに押圧力を付与させる構成としても構わな
い。
【0029】その他、本願発明に係る車両用スライドド
ア装置の各部の具体的な構成は、上記実施形態に限定さ
れず、種々に設計変更自在である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る車両用スライドドア装置の全体
の概略構成の一例を示す分解斜視図。
【図2】図1に示す車両用スライドドア装置の要部平面
断面図。
【図3】図2のX−X線断面図に相当し、図1に示す車
両用スライドドア装置のロアガイドローラの取付部分を
示す要部断面図。
【図4】図1に示す車両用スライドドア装置のロアガイ
ドローラの取付部分を示す要部平面図。
【図5】図4に示す構造の動作状態を示す要部平面図。
【図6】本願発明に係る車両用スライドドア装置に用い
られる押圧力付与手段の他の例を示す要部平面図。
【図7】図6に示す構造の動作状態を示す要部平面図。
【符号の説明】
1 スライドドア 3 ロアガイドローラ(ガイドローラ) 6 可動ブラケット 7 ダンパ装置(押圧力付与手段) 7A バネ(押圧力付与手段) 19 軸 30 ロアガイドレール(ガイドレール) 30A 直線レール部 30B 屈曲レール部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドドアに取付けられた可動ブラケ
    ットと、この可動ブラケットに支持されたガイドローラ
    と、このガイドローラを車両前後方向へ移動ガイド可能
    とする車両前後方向へ延びた直線レール部を有するガイ
    ドレールとを具備し、かつ上記ガイドレールの直線レー
    ル部の一端には、上記スライドドアをドア閉位置からド
    ア開位置へ移動させるときに上記スライドドアを車幅方
    向外方へ移動させるように上記ガイドローラを車幅方向
    に移動させる屈曲レール部が連設されているとともに、
    上記可動ブラケットは、上記ガイドローラが上記屈曲レ
    ール部から直線レール部へ移動するときに一定方向へ回
    転するように回転可能に設けられている車両用スライド
    ドア装置であって、 上記可動ブラケットが上記一定方向に回転したときに上
    記ガイドローラを上記ガイドレールに圧接させるように
    上記可動ブラケットを上記回転方向とは逆方向に押圧す
    る押圧力付与手段を具備していることを特徴とする、車
    両用スライドドア装置。
JP19316896A 1996-07-23 1996-07-23 車両用スライドドア装置 Pending JPH1037581A (ja)

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