JP2000198356A - 車両のスライドドア - Google Patents

車両のスライドドア

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JP2000198356A
JP2000198356A JP10377235A JP37723598A JP2000198356A JP 2000198356 A JP2000198356 A JP 2000198356A JP 10377235 A JP10377235 A JP 10377235A JP 37723598 A JP37723598 A JP 37723598A JP 2000198356 A JP2000198356 A JP 2000198356A
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guide
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Masanori Sogawa
正典 十川
Makoto Sasaki
誠 佐々木
Haruhide Namura
晴秀 名村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドドアの開閉時、ドア前端側の支持ロ
ーラに横滑りを生じさせずに転動させて、開閉操作性を
向上する。 【解決手段】 ドア前端側の下部ローラ組立体8も、水
平方向に揺動自在な揺動ブラケット32を設け、このブ
ラケット32に支持ローラ34を取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば油圧ショ
ベルなどの建設機械のキャブ側面に設けられる車両のス
ライドドアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のスライドドアでは、例えば特開平
9−235753号公報や特開平7−81423号公報
に記載されているように、ドア前端側の上部と下部、お
よび後端側の中間高さ位置の3箇所で、このドアの自重
を支持し、また、ドア開閉時のスライド移動を案内する
ようになっている。このような構成の一例について、こ
の発明の説明図である図3〜図6を参照して説明する。
図3(a)には、例えば建設機械としての油圧ショベル
のキャブ1を示しており、このキャブ1は略箱形のキャ
ブ本体2と、その側壁2aに形成されているドア用開口
2bを開閉するスライド式のドア3とを備えている。
【0003】このドア3は、同図(b)に示すように、
閉位置では側壁2aと面一状になって保持され、これを
後方にスライドさせて開ける際には、スライド開始当初
に、図中一点鎖線で示す位置付近まで、外方(図におい
ては下方)へと張り出す方向に移動した後、側壁2aよ
りも外側の円弧状の移動軌跡に沿って、図中二点鎖線で
示す開位置まで後方にスライドする(以下、閉位置から
一点鎖線で示す位置までの移動軌跡を引き込み移動軌
跡、これよりも後方を側方移動軌跡という)。
【0004】上記のようなドア3のスライド移動を案内
するために、キャブ本体2の側壁2aには、同図(a)
に示すように、ドア用開口2bの上方箇所に上部ガイド
レール4が、また、下方箇所に下部ガイドレール5がそ
れぞれ設けられている。また、側壁2aにおける略中間
高さ位置でドア用開口2bの後縁部から後方にセンタガ
イドレール6が設けられている。
【0005】上部ガイドレール4は、図4(a)に示す
ように、前端側を除く領域では側壁2aの外面に沿う円
弧状に形成され、そして、前記した引き込み移動軌跡に
対応する前端側を、略く字状に屈曲させて形成されてい
る。また、下部ガイドレール5およびセンタガイドレー
ル6は、同図(b)に示すように、上記同様、前端側が
略く字状に屈曲されたガイド溝35a・26を各々備え
ている(以下では、各ガイドレール4・5・6におい
て、前端側の屈曲部分を引き込み案内部、その後方の円
弧部分を側方案内部とそれぞれ称する)。
【0006】前記ドア3の内面には、図5(a)〜
(c)に示すように、その前端側の上方箇所に上ローラ
組立体7が、また、下方箇所に下ローラ組立体8がそれ
ぞれ取付けられ、後端側の中間高さ位置にセンタローラ
組立体9が取付けられている。
【0007】上ローラ組立体7は、図6(a)(b)に
示すように、外方端がドア3に固定された上部ブラケッ
ト11の先端に、垂直軸心回りに回転自在な上部ガイド
ローラ12を設けて構成されている。このガイドローラ
12を、断面逆U字状に形成された上部ガイドレール4
内に下側から嵌入させた状態で、ドア3がキャブ本体2
に組付けられている。
【0008】一方、図11および図12には、従来の下
ローラ組立体・センタローラ組立体の構成例を示してい
る。図11(a)(b)に示すように、従来の下ローラ
組立体51は、ドア52の下部前端側に固定された下部
ブラケット53の先端側に、垂直軸心回りに回転自在な
下部ガイドローラ54と、水平軸心回りに回転自在な下
部支持ローラ55とを設けて構成されている。下部ガイ
ドローラ54を、下部ガイドレール56におけるガイド
プレート57の下面に形成されたガイド溝57aに下側
から嵌入させ、下部支持ローラ55を断面略L字状の支
持プレート58の水平支持面58aに載置させて、ドア
52がキャブ本体59に組付けられている。
【0009】また、図12(a)(b)に示すように、
従来のセンタローラ組立体61は、ドア52の後端側内
面に固定されたセンタ固定ブラケット62と、このセン
タ固定ブラケット62の先端側に、水平方向に揺動自在
に軸支されたセンタ揺動ブラケット63とを備え、この
センタ揺動ブラケット63の先端側に、それぞれ垂直軸
心回りに回転自在な一対のセンタガイドローラ64・6
4が、また、これらガイドローラ64・64間に、水平
軸心回りに回転自在なセンタ支持ローラ65がそれぞれ
設けられている。センタガイドローラ64を、センタガ
イドレール66における断面逆U字状のガイド溝66a
に下側から嵌入させ、センタ支持ローラ65をセンタガ
イドレール66の水平支持面66b上に載置させた組付
状態となっている。
【0010】このような構成により、ドア52はキャブ
本体59の側壁に沿う垂直状態で保持されて、前記した
ような方向のスライド移動により開閉操作が行われ、ま
た、ドア52の自重は、前端下部側と後端中間高さ位置
とで下部支持ローラ55およびセンタ支持ローラ65
を、それぞれ、下部ガイドレール56の支持プレート5
8とセンタガイドレール66の水平支持面66bとでそ
れぞれ下側から受けて支持するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の下ローラ組立体51の構成では、ドア52の開閉を
スムーズには行い難いという問題を生じている。つま
り、前記図11(a)に示されているように、下部ガイ
ドレール56のガイド溝57aは、ドア52を開ける
際、このドア52をキャブ本体59の側壁と面一状の閉
位置から、一旦外方へと張り出させる方向に移動させる
ため、前端側に屈曲した引き込み案内部が設けられてお
り、その後方が、上記側壁に沿う円弧状の側方案内部と
して形成されている。
【0012】この場合に、前記下部支持ローラ55は、
その軸心に直交する方向、すなわち、このローラ55を
水平支持面上に置いて軸心回りに回転させたときに、回
転に伴って移動する方向(以下、この方向をローラの向
きという)が、側方案内部域でのガイド溝57aの方向
に合わせて取付けられており、このため、引き込み案内
部では、下部支持ローラ55のローラの向きが移動方向
と相異するものとなっている。この結果、この引き込み
案内部に沿って移動する際には、下部支持ローラ55に
いわゆる横滑りが生じる。すなわち、このような横滑り
を生じさせるような操作力をこの間で必要とするため
に、操作が重くなってスムーズな開閉を行えないものと
なっている。
【0013】また、ドア52を開ける際、図12に示し
たセンタガイドローラ64が、引き込み案内部と側方案
内部との間のコーナー部を経由する際に操作力が重くな
って、これによっても充分な開閉操作性が得られないと
いう問題も生じている。つまり、センタローラ組立体6
1には、揺動自在なセンタ揺動ブラケット63を設けて
いるものの、センタガイドローラ64がコーナー部を通
過する時点で、このセンタガイドローラ64に、センタ
ガイドレール66のガイド溝66aとの嵌合隙間の範囲
で振らつきが生じ、これによって、センタ支持ローラ6
5のローラの向きがスムーズに変化しない。このため、
ドア52に対する開操作力を引き込み案内部に沿う方向
から側方案内部に沿う方向に変化させた時に、センタ支
持ローラ65のローラの向きの変化に遅れを生じ易く、
この場合に、このセンタ支持ローラ65はセンタガイド
レール66の水平支持面66b上を横滑りする状態とな
って、コーナー部通過時に操作が重くなる。
【0014】この発明は、上記した問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は、開閉操作性を向上し得る車両の
スライドドアを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段および効果】そこで請求項
1の車両のスライドドアは、車体2の側壁2aに形成さ
れたドア用開口2bを開閉すべく上記側壁2aに沿って
スライドされると共に、上記側壁2aに沿って車体2の
前後方向に延びる側方案内部とこの側方案内部の一端か
ら車体2の内方に傾斜して延びる引き込み案内部とを設
けて車体2に形成されたガイド溝26・35aに嵌入さ
れる垂直軸心回りに回転自在なガイドローラ23・33
と、車体2に設けられた水平支持面25・36a上に載
置される水平軸心回りに回転自在な支持ローラ24・3
4とを備えるローラ組立体9・8が前端側と後端側とに
各々取付けられた車両のスライドドアであって、前端側
と後端側との上記ローラ組立体9・8の各支持ローラ2
4・34を、水平方向に揺動自在な揺動ブラケット22
・32にそれぞれ取付けていることを特徴としている。
【0016】このような構成によれば、ドア3の自重を
前端側と後端側とで支持する各支持ローラ24・34
は、水平方向に揺動自在な揺動ブラケット22・32に
それぞれ取付けられていることから、ドア3の開閉時に
は、各支持ローラ24・34のローラの向きを、ガイド
溝26・35aの側方案内部と引き込み案内部との全体
にわたって、ドア3のスライド方向に合致した状態とし
てドア3をスライドさせることができる。したがって、
ドア3の前端側と後端側とのいずれも、支持ローラ24
・34に横滑りを生じさせることなく、ドア3の開閉を
行うことができるので、操作が軽くなって開閉操作性が
向上する。
【0017】請求項2の車両のスライドドアは、上記各
揺動ブラケット22・32に、スライド方向に並ぶ一対
のガイドローラ23・33をそれぞれ設けていることを
特徴としている。
【0018】この構成によれば、それぞれ一対のガイド
ローラ23・33が各ガイド溝26・35a内を並んで
移動することで、揺動ブラケット22・32に各ガイド
溝26・35の方向に応じた揺動動作がスムーズに生じ
る。これによって、支持ローラ24・34のローラの向
きがドア3の移動軌跡に沿う方向に合致する状態がより
確実に維持され、この結果、ドア3の開閉操作性がさら
に向上する。
【0019】また、各ガイド溝26・35a内に嵌入し
た各一対のガイドローラ23・33によって、ドア3の
閉位置での車体2の幅方向に沿う方向のがたつきが、ド
ア3の前端側と後端側とで各々二箇所で規制されること
になり、これによって、閉位置でのドア3のがたつきが
抑制される。
【0020】請求項3の車両のスライドドアは、車体2
の側壁2aに形成されたドア用開口2bを開閉すべく上
記側壁2aに沿ってスライドされると共に、上記側壁2
aに沿って前後方向に延びる側方案内部とこの側方案内
部の一端から車体の内方に傾斜して延びる引き込み案内
部とを設けて車体2に形成されたガイド溝26に嵌入さ
れる垂直軸心回りに回転自在な一対のガイドローラ23
・23と、車体2に設けられた水平支持面25上に載置
される水平軸心回りに回転自在な支持ローラ24とが設
けられたローラ組立体9を備え、上記ガイドローラ23
・23と支持ローラ24とを水平方向に揺動自在な揺動
ブラケット22に取付けて成る車両のスライドドアであ
って、上記ガイドローラ23・23がガイド溝26の引
き込み案内部から側方案内部へと移動する際に、各ガイ
ドローラ23・23の中心を結ぶ直線が側方案内部に沿
う方向となる方向に上記揺動ブラケット22を押圧する
付勢手段28を設けていることを特徴としている。
【0021】この構成によれば、ドア開時にガイドロー
ラ23・23がガイド溝26の引き込み案内部から側方
案内部へと移動する際、揺動ブラケット22が、付勢手
段28による押圧力によって側方案内部に沿う方向に速
やかに変化するので、ドア開時の操作性が向上する。つ
まり、ガイドローラ23と、これが嵌入したガイド溝2
6との間にはある程度の嵌合隙間が設けられ、この嵌合
隙間の範囲内で、揺動ブラケット22、すなわち、支持
ローラ24のローラの向きに振らつきが生じ得る。した
がって、ドア開の操作力を引き込み案内部に沿う方向か
ら側方案内部に沿う方向に変化させた時点で、支持ロー
ラ24のローラの向きが側方案内部に沿う方向になって
いない状態が生じ易く、このとき、支持ローラ24は水
平支持面25上を横滑りする状態となって操作が重くな
る。
【0022】そこで、上記のような付勢手段を設けるこ
とで振らつきが抑えられ、支持ローラ24のローラの向
きが側方案内部に沿う方向に速やかに変化する。この結
果、上記したような横滑りが支持ローラ24に生じ難く
なり、したがって、軽い操作でドア3をスライドさせる
ことが可能となってドア開時の操作性が向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0024】図3(a)には、本実施形態に係る油圧シ
ョベルのキャブ1を示している。このキャブ1は、略箱
形のキャブ本体(車体)2とスライドドア(以下、単に
ドアと略記する)3とを備えている。キャブ本体2に
は、紙面手前側の側壁2aに、その前縁側から前後方向
のほぼ中間位置まで広がるドア用開口2bがオペレータ
の出入口として形成されている。上記ドア3は、このド
ア用開口2bを閉止する閉位置と開放する開位置との間
を、側壁2aに沿って前後方向(図において左右方向)
にスライドし得るように構成され、その前端側に、この
ドア3の開閉操作を行うための取手3aが設けられてい
る。
【0025】キャブ本体2の上記側壁2aは、このキャ
ブ本体2が載置される円形の旋回台(図示せず)の外周
面に合わせて、同図(b)に示すように、断面が略円弧
状に形成されている。これによって、キャブ本体2内の
空間容積が極力大きくなるように構成されている。そし
て上記ドア3は、これが閉位置に位置するときに、同図
中実線で示すように、その外面が上記側壁2aと面一状
になって保持され、また、この位置から後方にスライド
させるときには、スライド開始当初に、側壁2aと面一
状の位置から、図中一点鎖線で示す位置付近まで、外方
(図においては下方)へと張り出す方向に移動した後、
側壁2aよりも外側の円弧状の移動軌跡(以下、側方移
動軌跡という)に沿って、図中二点鎖線で示す開位置ま
で後方にスライドするようになっている。
【0026】なお、上記とは逆に開位置から閉位置に移
動させる際には、まず、上記の側方移動軌跡に沿って後
方から前方に移動し、そして、閉位置に至る直前で、側
方移動軌跡の延長線からキャブ本体2の中心側に向くよ
うなスライド方向の切換わりが生じ、したがって、中心
方向に引き込まれる状態となって、前記した側壁2aと
面一状の閉位置に達することになる(以下、スライド方
向の切換わり位置から閉位置に達するまでの移動軌跡を
引き込み移動軌跡という)。
【0027】上記のようなドア3のスライド移動を案内
するために、キャブ本体2の側壁2aには、同図(a)
に示すように、ドア用開口2bの上方に上部ガイドレー
ル4が、また、ドア用開口2bの下方に下部ガイドレー
ル5が、それぞれ、ドア用開口2bの前後方向の幅と略
同じ長さ範囲にわたって水平に設けられている。また、
キャブ本体2の側壁2aにおける略中間高さ位置の外面
に、ドア用開口2bの後縁部からキャブ本体2の後端ま
で水平に延びるセンタガイドレール6が設けられてい
る。
【0028】上部ガイドレール4は、図4(a)に示す
ように、前端側を除く領域では側壁2aの外面に沿う円
弧状に形成され、そして、前記した引き込み移動軌跡に
対応する前端側を、略く字状に屈曲させて形成されてい
る。この上部ガイドレール4によって、後述する上ロー
ラ組立体7における上部ガイドローラ12の移動が案内
される。
【0029】下部ガイドレール5は、同図(b)の左側
半分に示すように、上記同様に、引き込み移動軌跡に対
応する前端側が略く字状に屈曲されたガイド溝35aを
備えており、このガイド溝35aによって、後述する下
ローラ組立体8における一対の下部ガイドローラ33・
33の移動が案内されるようになっている。また、セン
タガイドレール6も、同図(b)の右側半分に示すよう
に、前端側が略く字状に屈曲されたガイド溝26を備
え、このガイド溝26によって、後述するセンタローラ
組立体9における一対のセンタガイドローラ23・23
の移動が案内される。
【0030】なお以下では、上部ガイドレール4と、下
部ガイドレール5のガイド溝35a・センタガイドレー
ル6のガイド溝26とにおいて、前端側の屈曲部分を引
き込み案内部、その後方の側壁2aに沿う円弧部分を側
方案内部、これら引き込み案内部と側方案内部とが相互
に連なる曲率半径の小さな部分をコーナー部とそれぞれ
称して説明する。
【0031】前記ドア3の内面には、図5(a)〜
(c)に示すように、その前端側の上方箇所に上ローラ
組立体7が、また、下方箇所に下ローラ組立体8がそれ
ぞれ取付けられ、後端側の中間高さ位置にセンタローラ
組立体9が取付けられている。
【0032】上ローラ組立体7は、図6(b)に示すよ
うに、外方端がドア3に固定された上部ブラケット11
の先端に、垂直軸心回りに回転自在な上部ガイドローラ
12を設けて構成されている。前記した上部ガイドレー
ル4は、上方へと凹入するガイド溝4aを内部に有する
ように、断面逆U字状に形成されている。上記ガイド溝
4a内に上部ガイドローラ12を下側から嵌入させた状
態で、ドア3がキャブ本体2に組付けられている。これ
によって、同図(a)に示すように、ドア3の開閉移動
の際、上部ガイドローラ12がガイド溝4aに沿って案
内され、これによって、ドア3の前端上部側が、前記し
た引き込み移動軌跡や側方移動軌跡に沿って移動する。
【0033】センタローラ組立体9は、図7(a)
(b)に示すように、ドア3の後端側内面に固定された
センタ固定ブラケット21と、このセンタ固定ブラケッ
ト21の先端側に、水平方向に揺動自在に軸支されたセ
ンタ揺動ブラケット22とを備えている。このセンタ揺
動ブラケット22の先端側に、それぞれ垂直軸心回りに
回転自在な一対のセンタガイドローラ23・23が、ま
た、これらセンタガイドローラ23・23間に、水平軸
心回りに回転自在なセンタ支持ローラ24が設けられて
いる。このセンタ支持ローラ24は、その軸心に直交す
る方向、すなわち、このローラ24を水平支持面上に置
いて軸心回りに回転させたときに回転に伴って移動する
方向(以下、この方向をローラの向きという)が、上記
センタガイドローラ23・23の各中心を結ぶ直線と平
行になるように、センタ揺動ブラケット22に取付けら
れている。
【0034】前記センタガイドレール6は、同図(b)
に示すように、センタ支持ローラ24を下側から受ける
水平支持面25を底部側に備え、上部側は断面略U字状
として、センタガイドローラ23が下側から嵌入するガ
イド溝26が形成されている。これにより、ドア3は、
その自重がセンタガイドレール6の水平支持面25で支
持され、また、ドア3の開閉移動時には、センタガイド
ローラ23がセンタガイドレール6のガイド溝26で案
内される。の結果、ドア3における中間高さ位置の後端
側が、同図(a)に示すようにセンタガイドレール6の
形状に沿って移動する。
【0035】なお、同図(b)に示されているように、
センタ揺動ブラケット22を揺動自在にセンタ固定ブラ
ケット21に枢支している支軸27には、センタ揺動ブ
ラケット22を貫通する部位に、例えばナイロン製の薄
肉円筒状のブッシュ27a・27aが外嵌されている。
これらブッシュ27aは、その端部にセンタ固定ブラケ
ット21とセンタ揺動ブラケット22との間に介在する
鍔部を有する形状に形成され、これによって、センタ揺
動ブラケット22に揺動動作が生じる際、センタ固定ブ
ラケット21と支軸27との間の摩擦抵抗が極力小さく
なるように構成されている。
【0036】さらに、上記支軸27には付勢手段として
捩じりコイルばね(以下、単にコイルばねという)28
が巻装されている。このコイルばね28は、同図(a)
において各センタガイドローラ23・23の中心を結ぶ
直線がドア3にほぼ平行になるとき(同図中二点鎖線で
示すように、センタガイドローラ23・23がセンタガ
イドレール6の側方案内部に位置するとき)のセンタ揺
動ブラケット22の揺動角を0°とすると、この揺動角
が0°のときにばね力がほぼ零となるように、センタ固
定ブラケット21とセンタ揺動ブラケット22とに両端
を各々係止させて取付けられている。したがって、同図
中でドア3を実線や一点鎖線で示す位置、すなわち、引
き込み案内部やコーナー部では、センタ揺動ブラケット
22が上記から回動し、これによって、図中破線矢印で
示すように、センタ揺動ブラケット22を上記揺動角0
°の位置に戻す方向のばね力が、このときの揺動角に応
じて作用するようになっている。
【0037】一方、前記下ローラ組立体8も、上記のコ
イルばね28を設けた構造を除いて、センタローラ組立
体9とほぼ同様に構成されている。すなわち、この下ロ
ーラ組立体8は、図1(a)(b)に示すように、ドア
3の下部前端側に固定された下部固定ブラケット31
と、この下部固定ブラケット31の先端側に、水平方向
に揺動自在に軸支された下部揺動ブラケット32とを備
え、この下部揺動ブラケット32の先端側に、それぞれ
垂直軸心回りに回転自在な一対の下部ガイドローラ33
・33が取付けられている。また、これら下部ガイドロ
ーラ33・33間に、水平軸心回りに回転自在な下部支
持ローラ34が取付けられている。この下部支持ローラ
34は、前記同様に、その軸心に直交する方向、すなわ
ち、ローラの向きが下部ガイドローラ33・33の各中
心を結ぶ直線と平行になるように、下部揺動ブラケット
32に取付けられている。
【0038】前記下部ガイドレール5は、同図(b)に
示すように、キャブ本体2の床面2cに沿って固定され
たガイドプレート35と、このガイドプレート35の下
面に上端が溶接された断面略L字状の支持プレート36
とから成っている。ガイドプレート35の下面側に上方
に凹入するガイド溝35aが形成され、このガイド溝3
5aの下側に、支持プレート36における水平支持面3
6aが位置するように構成されている。
【0039】上記水平支持面36aで、前記下部支持ロ
ーラ34を下側から受け、同時に、ガイド溝35a内に
下部ガイドローラ33・33を下側から嵌入させた組付
状態となっている。これによって、ドア3は、その自重
が支持プレート36で支持され、また、ドア3の開閉移
動時には、下部支持ローラ34が支持プレート36にお
ける水平支持面36aの上面に沿って転動しながら、ド
ア3の下部側が上記ガイド溝35aの形状に沿って移動
する。
【0040】なお、図2(a)(b)には、下ローラ組
立体8を拡大して示している。同図(b)に示されてい
るように、下部揺動ブラケット32を揺動自在に下部固
定ブラケット31に枢支している支軸41には、前記セ
ンタローラ組立体9と同様に、下部揺動ブラケット32
を貫通する部位に、ナイロン製の薄肉円筒状のブッシュ
42・42が外嵌されている。このブッシュ42も、そ
の端部に下部固定ブラケット31と下部揺動ブラケット
32との間に介在する鍔部を有する形状に形成され、こ
れによって、下部揺動ブラケット32に揺動動作が生じ
る際、これと下部固定ブラケット31および支軸41と
の間の摩擦抵抗が極力小さくなるように構成されてい
る。
【0041】上記構成のキャブ1においては、ドア3前
端側の上部および下部に各々取付けられている上部ガイ
ドローラ12・下部ガイドローラ33が、それぞれ、上
部ガイドレール4・下部ガイドレール5のガイド溝4a
・35aに嵌入し、また、中間の高さ位置のセンタガイ
ドローラ23がセンタガイドレール6のガイド溝26に
嵌入して、このドア3はキャブ本体2の側壁2aに沿う
垂直状態で保持される。このときのドア3の自重は、前
端下部側と後端中間高さ位置との下部支持ローラ34お
よびセンタ支持ローラ24とを、それぞれ、下部ガイド
レール5の支持プレート36とセンタガイドレール6の
水平支持面25とでそれぞれ下側から受ける構成によっ
て支持されている。
【0042】このドア3を前記閉位置から後方にスライ
ドさせて開く際には、まず、各ガイドローラ12・23
・33が各ガイドレール4・5・6の引き込み案内部に
沿って移動することにより、ドア3はその垂直状態を保
持して、キャブ本体2の側壁2aと面一状の状態から側
方へと張り出す方向に移動する。
【0043】この間、ドア3の自重が懸かっている下部
支持ローラ34およびセンタ支持ローラ24は、双方と
も移動方向に交差する方向への横滑りを生じることな
く、支持プレート36の水平支持面36a上、また、セ
ンタガイドレール6の水平支持面25上をそれぞれ転動
する。すなわち、例えば下部支持ローラ34について言
えば、これを挟んで対をなす下部ガイドローラ33・3
3が、ガイドプレート35のガイド溝35a内を前後に
並んで移動するが、この状態が得られるように下部揺動
ブラケット32が揺動し、これによって、下部支持ロー
ラ34は、そのローラの向きが移動方向に平行な状態が
維持される。この結果、水平支持面36a上を横滑りす
ることなく移動方向に回転する。
【0044】さらに、引き込み案内部からコーナー部を
経て側方案内部へと移動する際も、この間のガイド溝3
5aの形状に応じて、下部揺動ブラケット32が揺動す
る。この結果、下部支持ローラ34は、ローラの向きが
ガイド溝35aに沿う移動方向に常時合致するように変
更される。したがって、コーナー部から側方案内部にお
ける移動中も、下部支持ローラ34には、支持プレート
36の水平支持面36a上を横滑りすることなく転動す
る。
【0045】一方、ドア3の後端側でこのドア3の自重
を支持するセンタ支持ローラ24においても、上記同様
に、センタ揺動ブラケット22に揺動動作が生じて、セ
ンタ支持ローラ24も、引き込み案内部からコーナー部
を経て側方案内部へと、センタガイドレール6の水平支
持面25上を横滑りすることなく回転して開位置まで達
する。
【0046】このように上記では、ドア3の前端側と後
端端とで各々ドア3の自重を支持する下部支持ローラ3
4とセンタ支持ローラ24とが、閉位置から開位置の全
体にわたって横滑りを生じることなく、各水平支持面3
6a・25上を転動するので、このドア3の開操作に当
たり、過大な操作力を加えることなくスムーズに移動さ
せることができる。
【0047】なお、下ローラ組立体8には、前記したよ
うに、センタローラ組立体9と同様、一対の下部ガイド
ローラ33・33を設けて、これらがガイド溝35a内
をスライド方向に並んで移動するように構成されてい
る。これによって、下部揺動ブラケット32にガイド溝
35aの方向に応じた揺動動作がスムーズに生じる。こ
れによって、下部支持ローラ34のローラの向きがドア
3前端側の移動軌跡に沿う方向に合致する状態がより確
実に維持され、この結果、ドア3の開閉操作性がさらに
向上したものとなっている。
【0048】また、ドア3の前端側と後端側とで、それ
ぞれ、一対の下部ガイドローラ33・33、センタガイ
ドドーラ23・23が各ガイド溝35a・26に嵌入し
た状態となっていることにより、閉位置でのドア3のが
たつきも抑制される。すなわち、ドア3のがたつきは、
例えば下部ガイドローラ33とガイド溝35aとの嵌合
隙間の範囲内で、キャブ本体2の幅方向に沿って生じる
が、上記では、前端側と後端側との幅方向の移動がそれ
ぞれ二箇所で規制されることになり、これによって、閉
位置でのドア3のがたつきが抑制される。
【0049】一方、前記したドア3の開操作の過程で
は、センタガイドローラ23がコーナー部を通過する
際、センタ揺動ブラケット22の揺動が前記コイルばね
28のばね力によって補助され、これによっても、ドア
3開時の操作性がさらに良好なものとなる。つまり、セ
ンタガイドローラ23と、これが嵌入したセンタガイド
レール6のガイド溝26との間にもある程度の嵌合隙間
が設けられている。また、ドア3の開閉操作は、ドア3
前端側の取手3aを把持して行われる。すなわち、ドア
3を閉じる際には、スライド方向前端側の取手3aを引
いてこの操作を行うこととなり、この場合には、ドア3
後端側の振らつきは生じ難いが、ドア3を開ける場合に
は、このときの操作力がスライド方向後端側の取手3a
で行われるため、スライド方向前端側、すなわちドア3
の後端側は振らつきを生じ易い。
【0050】したがって、特にドア3の後端側に上記の
ようなコイルばね28が設けられていない従来の構成で
は、コーナー部を通過する時点でセンタガイドローラ2
3に上記嵌合隙間の範囲でガイド溝26内での振らつき
が生じ易い。この結果、ドア3の前端側で加える操作力
を引き込み案内部に沿う方向から側方案内部に沿う方向
に変化させた時点で、センタ支持ローラ24のローラの
向きが側方案内部に沿う方向になっていない状態が生じ
ると、センタ支持ローラ24はセンタガイドレール6の
水平支持面25上を横滑りする状態が短時間であっても
生じることになり、これによって操作が重くなる。
【0051】これに対し本実施形態では、前記コイルば
ね28によって、コーナー部通過時に、センタ揺動ブラ
ケット22には、これを側方案内部に沿わせる方向のば
ね力が付与されている。これにより、コーナー部通過時
のセンタガイドローラ23の振らつきが抑えられて、セ
ンタ支持ローラ24のローラの向きが側方案内部に沿う
方向に速やかに変化する。この結果、コーナー部通過時
に前記したような横滑りがセンタ支持ローラ24に生じ
ることはなく、したがって、軽い操作でドア3をスライ
ドさせることが可能となる。
【0052】さらに、コーナー部通過後、側方案内部を
移動する際にもセンタガイドローラ23にガイド溝26
内でがたつきが生じると、このときもスライド操作が重
くなるが、この場合でも上記コイルばね28には、セン
タ揺動ブラケット22に前記揺動角0°の位置からの振
れが生じると、その振れ量に応じたばね力が生じること
から、このセンタ揺動ブラケット22は上記の揺動角0
°の状態に保持される。この結果、側方案内部を移動中
にも上記のような振れが抑えられるので、これによって
も、ドア3の開操作をスムーズに行うことができる。
【0053】なお、ドア3を開位置から閉位置に閉じる
際には、コーナー部から引き込み案内部へと移動させる
際に、センタ揺動ブラケット22が揺動してコイルばね
28にばね力が生じることになるが、このときには、後
方から前方に向かう慣性力がドア3に生じており、これ
が上記コイルばね28のばね力に抗する力となるため、
このばね力が閉方向の移動に及ぼす影響は小さく、閉操
作もスムーズに行うことができる。
【0054】なお図8(a)(b)には下ローラ組立体
8の変形例を示している。この下ローラ組立体8におけ
る下部揺動ブラケット32には、同図(b)に示すよう
に、支軸41を挟んで、下部ガイドローラ33・33や
下部支持ローラ34とは反対側の部位に、上下に貫通す
るブッシュ装着穴が形成されており、この穴に、前記同
様のナイロン製の薄肉円筒状のブッシュ43・43が装
着されている。これらブッシュ43も端部に鍔部が形成
され、この鍔部を介して、下部固定ブラケット31と下
部揺動ブラケット32とが相互に密着した構成となって
いる。これによって、下部支持ローラ34に前記ドア3
の自重が懸かっても、支軸41に対するこじり方向の荷
重が軽減され、したがって、下部揺動ブラケット32の
水平方向の取付状態が長期にわたって安定して維持され
る。
【0055】図9および図10には、それぞれ下ローラ
組立体8の変形例を示している。前記図2および図8に
示した下ローラ組立体8は、下部揺動ブラケット32を
下部固定ブラケット31で上下から挟んで支軸41によ
り相互に連結した構成となっているが、図9に示す下ロ
ーラ組立体8は、下部固定ブラケット31の先端側を下
部揺動ブラケット32で上下から挟む構成としたもので
あり、また、図10の下ローラ組立体8は、下部固定ブ
ラケット31と下部揺動ブラケット32との両者を板金
の曲げ加工で形成した例である。
【0056】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記形態に限定されるもので
はなく、この発明の範囲内で種々変更することができ
る。例えば上記形態では、センタガイドローラ23が側
方案内部を移動するときにはコイルばね28によるばね
力がほぼ零となるように、このコイルばね28をセンタ
ローラ組立体9に取付けた例を挙げたが、側方案内部を
移動中も、センタガイドローラ23をガイド溝26の内
面に摺接させるようなばね力が生じた状態として、この
ときのがたつきをより確実に防止するような構成とする
ことができる。また、上記のようなコイルばね28に代
えて例えば板ばねなどの他のばね部材やその他の弾性部
材によって、下部揺動ブラケット32に押圧力を付与す
る付勢手段を構成することができる。
【0057】また、上記形態では、コイルばね28をセ
ンタローラ組立体9に設けて構成した例を示したが、例
えばこのようなコイルばねをさらに下ローラ組立体8に
設けて構成することや、下ローラ組立体8にのみ設けた
構成とすること等も可能である。
【0058】さらに上記では、建設機械として油圧ショ
ベルを例に挙げて説明したが、その他の建設機械のキャ
ブや、さらに自動車などの各種車両に設けられるスライ
ド式のドアに本発明を適用して構成することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態におけるキャブに設けら
れた下ローラ組立体と下部ガイドレールとを示すもの
で、同図(a)は平断面図、同図(b)は同図(a)に
おけるX−X線矢視断面図である。
【図2】上記下ローラ組立体を示すもので、同図(a)
は平面図、同図(b)は一部切欠縦断面図である。
【図3】上記キャブを示すもので、同図(a)は正面
図、同図(b)はスライドドアの開閉時の軌跡を説明す
るための平面模式図である。
【図4】上記キャブのキャブ本体に設けられたガイドレ
ールを示すもので、同図(a)は上部ガイドレールを示
す平面図、同図(b)はセンタガイドレールと下部ガイ
ドレールとを示す平面図である。
【図5】上記スライドドアを示すもので、同図(a)は
平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は右側面図で
ある。
【図6】上記キャブに設けられた上ローラ組立体と上ガ
イドレールとを示すもので、同図(a)は平断面図、同
図(b)は同図(a)におけるY−Y線矢視断面図であ
る。
【図7】上記キャブに設けられたセンタローラ組立体と
センタガイドレールとを示すもので、同図(a)は平断
面図、同図(b)は同図(a)におけるZ−Z線矢視断
面図である。
【図8】上記下ローラ組立体の変形例を示すもので、同
図(a)は平面図、同図(b)は一部切欠縦断面図であ
る。
【図9】上記下ローラ組立体の他の変形例を示す正面図
である。
【図10】上記下ローラ組立体のさらに他の変形例を示
す正面図である。
【図11】従来の下ローラ組立体と下部ガイドレールと
を示すもので、同図(a)は平断面図、同図(b)は同
図(a)におけるU−U線矢視断面図である。
【図12】従来のセンタローラ組立体とセンタガイドレ
ールとを示すもので、同図(a)は平断面図、同図
(b)は同図(a)におけるV−V線矢視断面図であ
る。
【符号の説明】
2 キャブ本体(車体) 2a 側壁 2b ドア用開口 8 下ローラ組立体 9 センタローラ組立体 22 センタ揺動ブラケット 23 センタガイドローラ 24 センタ支持ローラ 25 水平支持面 26 ガイド溝 28 コイルばね(付勢手段) 32 下部揺動ブラケット 33 下部ガイドローラ 34 下部支持ローラ 35a ガイド溝 36a 水平支持面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名村 晴秀 大阪府枚方市上野3丁目1番1号 株式会 社小松製作所大阪工場内 Fターム(参考) 2E034 AA08 BA15 BB04 BE03 CA15 CB01 CB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(2)の側壁(2a)に形成された
    ドア用開口(2b)を開閉すべく上記側壁(2a)に沿
    ってスライドされると共に、上記側壁(2a)に沿って
    車体(2)の前後方向に延びる側方案内部とこの側方案
    内部の一端から車体(2)の内方に傾斜して延びる引き
    込み案内部とを設けて車体(2)に形成されたガイド溝
    (26)(35a)に嵌入される垂直軸心回りに回転自
    在なガイドローラ(23)(33)と、車体(2)に設
    けられた水平支持面(25)(36a)上に載置される
    水平軸心回りに回転自在な支持ローラ(24)(34)
    とを備えるローラ組立体(9)(8)が前端側と後端側
    とに各々取付けられた車両のスライドドアであって、 前端側と後端側との上記ローラ組立体(9)(8)の各
    支持ローラ(24)(34)を、水平方向に揺動自在な
    揺動ブラケット(22)(32)にそれぞれ取付けてい
    ることを特徴とする車両のスライドドア。
  2. 【請求項2】 上記各揺動ブラケット(22)(32)
    に、スライド方向に並ぶ一対のガイドローラ(23)
    (33)をそれぞれ設けていることを特徴とする請求項
    1の車両のスライドドア。
  3. 【請求項3】 車体(2)の側壁(2a)に形成された
    ドア用開口(2b)を開閉すべく上記側壁(2a)に沿
    ってスライドされると共に、上記側壁(2a)に沿って
    前後方向に延びる側方案内部とこの側方案内部の一端か
    ら車体の内方に傾斜して延びる引き込み案内部とを設け
    て車体(2)に形成されたガイド溝(26)に嵌入され
    る垂直軸心回りに回転自在な一対のガイドローラ(2
    3)(23)と、車体(2)に設けられた水平支持面
    (25)上に載置される水平軸心回りに回転自在な支持
    ローラ(24)とが設けられたローラ組立体(9)を備
    え、上記ガイドローラ(23)(23)と支持ローラ
    (24)とを水平方向に揺動自在な揺動ブラケット(2
    2)に取付けて成る車両のスライドドアであって、 上記ガイドローラ(23)(23)がガイド溝(26)
    の引き込み案内部から側方案内部へと移動する際に、各
    ガイドローラ(23)(23)の中心を結ぶ直線が側方
    案内部に沿う方向となる方向に上記揺動ブラケット(2
    2)を押圧する付勢手段(28)を設けていることを特
    徴とする車両のスライドドア。
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