JP2003335135A - 車両のスライドドア構造 - Google Patents
車両のスライドドア構造Info
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- JP2003335135A JP2003335135A JP2002145546A JP2002145546A JP2003335135A JP 2003335135 A JP2003335135 A JP 2003335135A JP 2002145546 A JP2002145546 A JP 2002145546A JP 2002145546 A JP2002145546 A JP 2002145546A JP 2003335135 A JP2003335135 A JP 2003335135A
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Abstract
への乗降性や荷物の積み降ろし性を良好なものにするこ
と。 【解決手段】車体側部に、ドア開口7とドア開口7周辺
に車両前後方向に伸びるスライドレール11、13、1
5が設けられ、ドア開口7が、スライドレール11、1
3、15に摺動可能に取付けられたスライドドア9によ
って、車両前後方向に開閉される車両のスライドドア構
造であって、スライドドア9が、スライドレール11、
13、15に摺動可能に取付けられた摺動部材20、3
0、40によって支持されるとともに、摺動部材20、
30、40が、補助作動機構を備え、スライドドア9が
ドア開口7の最大開口となる位置近傍まで摺動された
際、補助作動機構により、スライドドア前端部9aがド
ア開口7から車外方に離間する方向に移動されるよう構
成されている。
Description
等の車両の車体側部に設けられたドア開口を開閉する車
両のスライドドア構造に関する。
内には、複数列の座席が設けられ、このうち、最前列を
除く後方列の座席に着座する乗員が乗降するためのドア
開口が車体側部に設けられている。そして、このドア開
口は、ドア開口周辺の車体側部に、車両前後方向に伸び
るように配設されたスライドレールに摺動可能に支持さ
れたスライドドアによって、車両前後方向に開閉される
構造となっている。(例えば、特開2000−1609
33号公報参照)
の下方で、上記ドア開口の下辺に沿って車両前後方向に
伸びるスライドレールが、その後方に設けられたリアホ
イルハウスによってその長さを、例えば、Y寸法に規制
されるうえ、上記スライドドア下端部前方を支持するよ
うに、上記スライドレールに摺動可能に取付けられた摺
動部材が、上記スライドドアの前端部から車両前後方向
で、例えば、Z寸法後方の位置に取付けられるため、上
記ドア開口を全開とするため上記スライドドアを最大限
後方へ移動させたとしても、上記スライドドアは、Z寸
法分の、所謂、引き残りを生ずることとなり、結局、上
記スライドドアの開閉可能な寸法はY−Z寸法に制限さ
れる。このため、上記スライドドアを、後方側へ十分に
開くことが出来ないため、スライドドアが設けられた車
両の後方列の座席への乗降性や荷物の積み降ろし性が悪
化しているという問題がある。
点に鑑みてなされたもので、スライドドアが設けられた
車両の後方列の座席への乗降性や荷物の積み降ろし性を
良好なものにすることを目的とする。
め、本発明の第1の構成による車両のスライドドア構造
は、車体側部に、ドア開口と該ドア開口周辺に車両前後
方向に伸びるスライドレールが設けられ、該スライドレ
ールに摺動可能に取付けられた摺動部材により支持され
たスライドドアによって、上記ドア開口が車両前後方向
に開閉される車両のスライドドア構造であって、上記摺
動部材が、補助作動機構を備え、上記スライドドアが上
記ドア開口の最大開口となる位置近傍まで摺動された
際、上記補助作動機構により、上記スライドドア前端部
が上記ドア開口から車外方に離間する方向に移動される
よう構成されている。
ドア開口の最大開口となる位置近傍まで摺動された後、
さらに、補助作動機構によってスライドドア前端部が、
車体側部に設けられた上記ドア開口から車外方に離間す
る方向に移動するため、スライドドアの引き残りにより
後方部を覆われた上記ドア開口を実質的に拡大すること
となり、後方列の座席への乗降性や荷物の積み降ろし性
を良好なものにすることすることが出来る。特に、車室
内に3列の座席が設けられ、2列目の座席の車外側方と
スライドドアの車内側方までを3列目の座席への通路と
して利用する車両においては、通路の幅を大きくするこ
とが可能となり、3列目の座席への乗員の乗降性、及び
荷物の積降性を良好なものにすることが出来る。
ドア構造は、上記スライドレールが、上記ドア開口の下
方で、上記ドア開口の下辺に沿って車両前後方向に伸び
る第1スライドレールと、上記ドア開口の後方で、車両
前後方向に伸びる第2スライドレールを備え、上記スラ
イドドアが、該スライドドア下端部を上記第1スライド
レールに摺動可能に取付けられた第1摺動部材により支
持され、上記スライドドア後端部を上記第2スライドレ
ールに摺動可能に取付けられた第2摺動部材により支持
されるとともに、上記第1摺動部材が、補助作動機構を
備え、上記スライドドアが上記ドア開口の最大開口とな
る位置近傍まで摺動された際、上記補助作動機構によ
り、上記スライドドア前端部が上記ドア開口から車外方
に離間する方向に移動され、上記第2摺動部材が、枢着
部を備え、該枢着部により、上記スライドドアが、上記
第2スライドレールに対し、揺動可能とされている。
を支持する第1摺動部材に補助作動機構を設け、上記ス
ライドドアの後端部を支持する第2摺動部材に枢着部を
設けたので、上記スライドドアが、上記ドア開口の最大
開口となる位置近傍まで摺動された後、上記スライドド
アの後端部に設けられた上記枢着部を中心に回転し、上
記スライドドアの下端部に設けられた上記補助作動機構
によって、上記スライドドア前端部を上記ドア開口から
車外方に離間する方向にスムースに移動させることが出
来る。
ドア構造は、上記スライドレールが、上記第1スライド
レールと上記第2スライドレールに加えて、上記ドア開
口の上方で、上記ドア開口の上辺に沿って車両前後方向
に伸びる第3スライドレールを備え、上記スライドドア
が、該スライドドア下端部を上記第1摺動部材により支
持され、上記スライドドア後端部を上記第2摺動部材に
より支持されるに加えて、上記スライドドア上端部を上
記第3スライドレールに摺動可能に取付けられた第3摺
動部材により支持され、上記第3摺動部材が、枢着部を
備え、該枢着部により、上記スライドドアが、上記第3
スライドレールに対し、揺動可能とされている。
部と上端部と後端部の3ヶ所をスライドレールによって
支持されるため、車両前後方向に安定して摺動すること
が出来るうえ、上記補助作動機構をスライドドア下端部
のみに設け、スライドドアの上端部、及びスライドドア
の後端部は、上記補助作動機構によるスライドドア下端
部の移動に追従出来るよう揺動可能とされているため、
上記スライドドアが、上記ドア開口の最大開口となる位
置近傍まで摺動された後、上記スライドドアの後端部に
設けられた上記枢着部を中心に回転し、上記スライドド
アの下端部に設けられた上記補助作動機構によって、上
記スライドドア前端部を上記ドア開口から車外方に離間
する方向にスムースに移動させることが出来る。
ドア構造は、上記補助作動機構は、上記スライドドアが
上記ドア開口の最大開口となる位置近傍まで摺動された
際、上記スライドドア前端部を上記ドア開口から車外方
に離間する方向に移動させるリンク機構である。
リンク機構であるため、簡単な構造によって、上記スラ
イドドアの前端部を、上記ドア開口から車外方に離間す
る方向に移動させることが出来る。
ドア構造は、上記補助作動機構は、上記スライドドアが
上記ドア開口の最大開口となる位置近傍まで摺動された
際、上記スライドドア前端部を上記ドア開口から車外方
に離間する方向に移動させるスライド機構である。
スライド機構であるため、上記スライドドアの前端部
を、スムース、且つ連続的に、上記ドア開口から車外方
に離間する方向に移動させることが出来る。
ドア構造は、上記補助作動機構が、車体側に設けられた
ストッパーに当接した際の反力によって作動するための
当接部を備えている。
車体側に設けられたストッパーに当接した際の反力を利
用することとなるため、複雑な駆動装置を設けることな
く、上記スライドドアが上記ドア開口の最大開口となる
位置近傍まで摺動された後、上記スライドドアの前端部
を上記ドア開口から車外方に自動的に離間する方向に移
動させることが可能となり、操作性の向上、省スペース
化、省コスト化を図ることが出来る。
ドア構造は、上記第2スライドレールの後端部が、車室
内方に曲げられている。
線的に移動してきたスライドドアの後端部が、第2スラ
イドレール後端部において、車室内方へ進行方向を変え
られるため、その反力によりスライドドアの前端部を、
ドア開口から車外方に自動的に離間する方向に容易に移
動させることが可能となり、操作性を向上させることが
出来る。
ドア構造は、上記第3スライドレールの後端部が、車外
方に曲げられている。
線的に移動してきたスライドドアの前端部が、第3スラ
イドレール後端部において、車両外方へ進行方向を変え
られるため、その反力によりスライドドアの前端部を、
ドア開口から車外方に自動的に離間する方向に移動させ
ることが可能となり、操作性を向上させることが出来
る。
れた車両の後方列の座席への乗降性や荷物の積み降ろし
性を良好なものにすることが可能となる。
面に基づいて説明する。
ドア構造を備えた車両の側面斜視図である図1に示され
るように、複数列の座席が設けられ、車体側部には、複
数列の座席のうち、2列目の座席3と3列目の座席5に
着座する乗員が乗降するためのドア開口7が設けられて
いる。そして、ドア開口7の周辺の車体側部には、第1
スライドレール11、第2スライドレール13、第3ス
ライドレール15からなるスライドレールが設けられ、
このうち、第1スライドレール11は、ドア開口7の下
方で、ドア開口7の下辺に沿って車両前後方向に伸びる
ようにして設けられ、第2スライドレール13は、ドア
開口7の後辺よりも後方で、車両上下方向で中央高さ位
置に、車両前後方向に伸びるようにして設けられ、第3
スライドレール15は、ドア開口7の上辺よりも上方
で、ドア開口7の上辺に沿って車両前後方向に伸びるよ
うにして設けられている。
1スライドレール11に沿って車両前後方向に摺動可能
な第1摺動部材20が取付けられ、第2スライドレール
13には、第2スライドレール13に沿って車両前後方
向に摺動可能な第2摺動部材30が取付けられ、第3ス
ライドレール15には、第3スライドレール15に沿っ
て車両前後方向に摺動可能な第3摺動部材40が、夫
々、取付けられている。そして、スライドドア9は、そ
の下端部前方が、第1摺動部材20によって支持され、
後端部で車両上下方向中央高さ位置が、第2摺動部材3
0によって支持され、さらに、上端部前方が、第3摺動
部材40によって支持され、これにより、スライドドア
9は、車両前後方向に摺動されることによって、ドア開
口7を開閉可能とされている。
状態(不図示)から、図1に鎖線で示されるように、ド
ア開口7が最大開口となる位置近傍まで車両後方へ摺動
され、さらにその後、詳細について後述する構造によっ
て、スライドドア前端部9aの車内方側面が、ドア開口
7の車外方側面から車外方に離間する方向に、図1に実
線で示されるように、移動可能とされている。
レール11、第2スライドレール13、第3スライドレ
ール15と、夫々に摺動可能に取付けられている摺動部
材である第1摺動部材20、第2摺動部材30、第3摺
動部材40の取付構造、及びその動作について説明す
る。
状とされたうえで、ドア開口7の下方の車体側に、ドア
開口7の下辺に沿って車両前後方向に伸びるようにして
設けられ、図1のA矢視図である図2に示されるよう
に、車両前後方向の前方部で車室内方へ曲げられ、中央
部及び後方部では、車体側面に対して、略平行となるよ
うにして、車体側面に敷設されている。なお、図2、図
3、図4中のFは、車両前方を示す。そして、第1スラ
イドレール11に摺動可能に取付けられた第1摺動部材
20は、図2のH部拡大図である図5に示されるよう
に、第1摺動部片21と第2摺動部片22と第3摺動部
片23を備え、第1摺動部片21と第2摺動部片22
は、第1リンク棒24によって、リンク結合され、第2
摺動部片22と第3摺動部片23は、第2リンク棒25
によって、リンク結合されている。
ャンネル形状の第1スライドレール11に遊嵌されてい
る前ガイドローラ26と後ガイドローラ27と荷重ロー
ラ28が、転動可能に取付けられ、荷重ローラ28が、
第1スライドレール11の下面に沿って車両前後方向に
転動する場合、スライドドア9の荷重を支えるととも
に、前ガイドローラ26と後ガイドローラ27が第1ス
ライドレール11にガイドされてスライドドア9の移動
方向を規制している。また、第1摺動部片21の他端
は、第1リンク棒24によって、第2摺動部片22の一
端と揺動可能にリンク結合され、第2摺動部片22の他
端は、第2リンク棒25によって、第3摺動部片23の
一端と揺動可能にリンク結合されている。そして、第3
摺動部片23の他端は、スライドドア9に固定的に取付
けられている。
動部片22と第3摺動部片23と第2リンク棒25から
なるリンク機構50が、詳細について後述する動作をす
ることによって、スライドドア前端部9aをドア開口7
から車外方に離間する方向に移動させることを可能とし
ている。
状とされたうえで、ドア開口7の後辺部よりも後方の車
体側に、車両上下方向の中央高さ位置で、車両前後方向
に伸びるようにして設けられ、図1のB矢視図である図
3に示されるように、車両前後方向の前方部で車室内方
へ曲げられ、中央部では、車体側面に対して、略平行と
され、さらに、後方部では、再び、車室内方へ曲げられ
て、車体側面に敷設されている。そして、第2スライド
レール13に摺動可能に取付けられた第2摺動部材30
は、図3のJ部拡大図である図7に示されるように、摺
動部片31を備えている。そして、摺動部片31の一端
には、チャンネル形状の第2スライドレール13に遊嵌
されている前ガイドローラ32と後ガイドローラ33と
荷重ローラ34が、転動可能に取付けられ、荷重ローラ
34が、第2スライドレール13の下面に沿って車両前
後方向に転動する場合、スライドドア9の荷重を支える
とともに、前ガイドローラ32と後ガイドローラ33が
第2スライドレール13にガイドされてスライドドア9
の移動方向を規制している。また、摺動部片31の他端
には、枢着部31aが設けられ、枢着部31aを介して
摺動部片31とスライドドア9が揺動可能に取付けら
れ、これにより、スライドドア9が、第2スライドレー
ル13に対し、揺動可能とされている。
状とされたうえで、ドア開口7の上辺よりも上方の車体
側に、ドア開口7の上辺に沿って車両前後方向に伸びる
ようにして設けられ、図1のC矢視図である図4に示さ
れるように、車両前後方向の前方部で車室内方へ曲げら
れ、中央部では、車体側面に対して、略平行とされ、さ
らに、後方部では、車外方へ曲げられて、車体側面に敷
設されている。そして、第3スライドレール15に摺動
可能に取付けられた第3摺動部材40は、図4のK部拡
大図である図9に示されるように、摺動部片41を備え
ている。そして、摺動部片41の一端には、チャンネル
形状の第3スライドレール15に遊嵌されているガイド
ローラ43が、転動可能に取付けられ、このガイドロー
ラ43が第3スライドレール15にガイドされてスライ
ドドア9の移動方向を規制しているとともに、枢着部4
1aが設けられ、枢着部41aを介して摺動部片41と
ガイドローラ43が揺動可能に取付けられている。ま
た、摺動部片41の他端は、スライドドア9に固定的に
取付けられている。これにより、スライドドア9が、第
3スライドレール15に対し、揺動可能とされている。
ライドドア9の下端部前方を支持する第1摺動部材20
は、図2の鎖線で示されるように、第1スライドレール
11の前方で車室内方へ曲げられた部分に位置し、第1
摺動部片21と第2摺動部片22が、第1リンク棒24
によって、車両後方へ傾斜し、第2摺動部片22と第3
摺動部片23が、第2リンク棒25によって、車両前方
へ傾斜した状態を保持し、スライドドア9の車外方側面
9bが、ドア開口より前方のサイドパネル8の車外方側
面8bと略平行な平面をなしている。
方を支持する第3摺動部材40は、図4の鎖線で示され
るように、第3スライドレール15の前方で車室内方へ
曲げられた部分に位置し、枢着部41aによってスライ
ドドア9が、第3スライドレール15に対して揺動し、
スライドドア9の車外方側面9bが、ドア開口より前方
のサイドパネル8の車外方側面8bと略平行な平面をな
している。
支持する第2摺動部材30は、図3の鎖線で示されるよ
うに、第2スライドレール13の前方で車室内方へ曲げ
られた部分に位置し、枢着部31aによってスライドド
ア9が、第2スライドレール13に対して揺動し、スラ
イドドア9の車外方側面9bが、ドア開口より後方のサ
イドパネル(不図示)の車外方側面と略平行な平面をな
している。
方へ摺動される場合には、スライドドア9の下端部前方
を支持している第1摺動部材20は、図2の実線で示さ
れるように、第1スライドレール11の中央部で、車体
側面に対して略平行とされた部分に位置し、第1摺動部
片21と第2摺動部片22が、第1リンク棒24によっ
て、車両前方へ傾斜した状態になるとともに、第2摺動
部片22と第3摺動部片23が、第2リンク棒25によ
って、車両前方へ傾斜した状態となることによって、ス
ライドドア9の車外方側面9bが、ドア開口より前方の
サイドパネル8の車外方側面8bと略平行な平面となる
ようにされている。
いる第2摺動部材30は、図3の実線で示されるよう
に、第2スライドレール13の中央部で、車体側面に対
して略平行とされた部分に位置し、第2摺動部材30に
設けられた枢着部31aによって、スライドドア9と摺
動部片31の傾斜角度が変更されることにより、スライ
ドドア9の車外方側面9bが、ドア開口より後方のサイ
ドパネル(不図示)の車外方側面と略平行な平面となる
ようにされている。
方を支持している第3摺動部材40は、図4の実線で示
されるように、第3スライドレール15の中央部で、車
体側面に対して略平行とされた部分に位置し、第3摺動
部材40に設けられた枢着部41aによって、スライド
ドア9と摺動部片41の第3スライドレール15に対す
る傾斜角度が変更されることにより、スライドドア9の
車外方側面9bが、ドア開口7より前方のサイドパネル
8の車外方側面8bと略平行な平面となるようにされて
いる。
面9bが、ドア開口7より前方のサイドパネル8の車外
方側面8b、及び後方のサイドパネル(不図示)の車外
方側面と略平行な平面を維持しながら、ドア開口7が最
大開口となる位置近傍まで後方へ摺動される。
最大開口となる位置近傍まで摺動されると、スライドド
ア9の下端部前方を支持する第1摺動部材20は、図2
のH部拡大図である図5に示されるように、車体側に設
けられたストッパー6に、第2摺動部片22に設けられ
た当接部22aが当接する。そして、第1摺動部材の動
作説明図である図6に示されるように、第3摺動部片2
3と、第3摺動部片23に固定されたスライドドア9
は、当接部22aがストッパー6に当接した時に発生す
る反力によって、車両後方へ傾倒し、スライドドア9の
後端部が車体側部に接近するのに反して、スライドドア
前端部9aは、ドア開口7から車外方に離間する方向に
移動する。
第2摺動部材30は、図3のJ部拡大図である図7に示
されるように、後端部において、所定角度、車室内方へ
曲げられている第2スライドレール13に沿って車両後
方へ摺動される。そして、第2摺動部材の動作説明図で
ある図8に示されるように、第2摺動部材30が、所定
角度、車室内方へ曲げられている第2スライドレール1
3の後端部の位置まで摺動されると、第2摺動部材30
と、第2摺動部材30に取付けられたスライドドア9
は、第2スライドレール13の所定角度に応じて、車両
後方へ傾倒し、スライドドア9の後端部が車体側部に接
近するのに反して、スライドドア前端部は、ドア開口7
から車外方に離間する方向に移動する。
持する第3摺動部材40は、図4のK部拡大図である図
9に示されるように、後端部において、所定角度、車両
外方へ曲げられている第3スライドレール15に沿って
車両後方へ摺動される。そして、第3摺動部材の動作説
明図である図10に示されるように、第3摺動部材40
が、所定角度、車両外方へ曲げられている第3スライド
レール15の後端部の位置まで摺動されると、第3摺動
部材40と、第3摺動部材40に取付けられたスライド
ドア9は、第3スライドレール15の所定角度に応じ
て、車両後方へ傾倒し、スライドドア9の後端部が車体
側部に接近するのに反して、スライドドア前端部9a
は、ドア開口7から車外方に離間する方向に移動する。
そして、第3スライドレール15の後端に傾斜して設け
られたストッパー15bと摺動部片41が当接して、車
両後方への傾倒が保持される。
7が最大開口となる位置近傍まで後方へ摺動され、さら
に、スライドドア前端部9aが、ドア開口7から車外方
に離間する方向に移動される。
ドドア9の下端部前方を支持する第1摺動部材20に、
補助作動機構として、リンク機構50を設け、これによ
り、スライドドア前端部9aが、ドア開口7から車外方
に離間する方向に移動可能としたが、上述のリンク機構
に代えて、第1摺動部材20に、補助作動機構として、
次に述べるスライド機構を設けることとしても良い。
応する第1摺動部材の他の実施形態による動作説明図で
ある図11に示されるように、第1摺動部片21と第4
摺動部片29を備え、第1摺動部片21と第4摺動部片
29は、第1リンク棒24によって連結されているとと
もに、第4摺動部片29にはスライド機構60が設けら
れている。そして、第1摺動部片21の一端には、上述
したリンク機構と全く同様に、チャンネル形状の第1ス
ライドレール11に遊嵌される前ガイドローラ26と後
ガイドローラ27と荷重ローラ28が、転動可能に取付
けられ、荷重ローラ28が、第1スライドレール11の
下面に沿って車両前後方向に転動する場合、スライドド
ア9の荷重を支えるとともに、前ガイドローラ26と後
ガイドローラ27が第1スライドレール11にガイドさ
れてスライドドア9の移動方向を規制している。また、
第1摺動部片21の他端は、第1リンク棒24によっ
て、第4摺動部片29と揺動可能に結合されるととも
に、第4摺動部片29には、図11のA矢視図である図
13に示されるように、スライドケース61内に収納さ
れた延長板62と、延長板62の一端近傍に転動可能に
取付けられた右ガイドローラ64と左ガイドローラ65
と中央ローラ63からなるスライド機構60が取付けら
れ、延長板62の他端が、スライドドア9に固定的に取
付けられている。
を支持する第1摺動部材20が、第1スライドレール1
1の前方部及び中央部に位置している場合には、スライ
ド機構60の延長板62は、スライドケース61内に収
納された状態となって、スライドドア9の車外方側面9
bが、ドア開口7より前方のサイドパネル8の車外方側
面8bと略平行な平面をなしている。
bが、ドア開口7より前方のサイドパネル8の車外方側
面8b、及び後方のサイドパネル(不図示)の車外方側
面と略平行な平面を維持しながら、ドア開口7が最大開
口となる位置近傍まで後方へ摺動されると、第1摺動部
材20は、図6に対応する第1摺動部材の他の実施形態
による動作説明図である図12に示されるように、車体
側に設けられたストッパー6に、第4摺動部片29に設
けられた当接部29aが当接する。そして、スライドケ
ース61内に収納されていた延長板62は、当接部29
aがストッパー6に当接した時に発生する反力によっ
て、湾曲したスライドケース61に沿うように転動する
右ガイドローラ64と左ガイドローラ65と中央ローラ
63によって延出され、これにより、延長板62の他端
に固定されたスライドドア9は、車両後方へ傾倒し、ス
ライドドア9の後端部が車体側部に接近するのに反し
て、スライドドア前端部9aは、ドア開口7から車外方
に離間する方向に移動する。
開口7の最大開口となる位置近傍まで車両後方へ摺動さ
れた後、さらに、第1スライドレール11に摺動可能に
取付けられ、スライドドア9の下端部前方を支持する第
1摺動部材20に設けられた補助作動機構であるリンク
機構50、又はスライド機構60によって、スライドド
ア前端部9aが、車体側部に設けられた上記ドア開口か
ら車外方に離間する方向に移動するため、スライドドア
9の引き残りにより後方部を覆われたドア開口7を実質
的に拡大することとなり、後方列の座席への乗降性や荷
物の積み降ろし性を良好なものにすることすることが出
来る。特に、車室内に3列の座席が設けられ、2列目の
座席3の車外側方とスライドドア9の車内側方までを3
列目の座席5への通路として利用する車両においては、
通路の幅を大きくすることが可能となり、3列目の座席
5への乗員の乗降性、及び荷物の積降性を良好なものに
することが出来る。
する第1摺動部材20には、補助作動機構であるリンク
機構50、又はスライド機構60が設けられ、スライド
ドア前端部9aをドア開口7から車外方に離間する方向
に移動可能とされ、スライドドア9の後端部を支持する
第2摺動部材30、及びスライドドア9の上端部を支持
する第3摺動部材40には、夫々、枢着部が設けられ、
スライドドア9の下端部前方の移動に追従可能とされて
いるため、スムースに、スライドドア前端部9aをドア
開口7から車外方に離間する方向に移動させることが出
来る。
0、又はスライド機構60のいずれかによって構成され
るため、リンク機構であれば、簡単な構造とすることが
出来、スライド機構であれば、スライドドアの前端部
を、スムース、且つ連続的に、ドア開口7から車外方に
離間する方向に移動させることが出来る。
れたストッパーに当接した際の反力を利用することとし
ているため、複雑な駆動装置を設けることなく、スライ
ドドア前端部9aをドア開口7から車外方に離間する方
向に移動させることが可能となり、操作性の向上、省ス
ペース化、省コスト化を図ることが出来る。
の側面斜視図。
態による動作説明図。
態による動作説明図。
Claims (8)
- 【請求項1】車体側部に、ドア開口と該ドア開口周辺に
車両前後方向に伸びるスライドレールが設けられ、該ス
ライドレールに摺動可能に取付けられた摺動部材により
支持されたスライドドアによって、上記ドア開口が車両
前後方向に開閉される車両のスライドドア構造であっ
て、 上記摺動部材が、補助作動機構を備え、上記スライドド
アが上記ドア開口の最大開口となる位置近傍まで摺動さ
れた際、上記補助作動機構により、上記スライドドア前
端部が、上記ドア開口から車外方に離間する方向に移動
されるよう構成されている車両のスライドドア構造。 - 【請求項2】上記スライドレールが、上記ドア開口の下
方で、上記ドア開口の下辺に沿って車両前後方向に伸び
る第1スライドレールと、上記ドア開口の後方で、車両
前後方向に伸びる第2スライドレールを備え、 上記スライドドアが、該スライドドア下端部を上記第1
スライドレールに摺動可能に取付けられた第1摺動部材
により支持され、上記スライドドア後端部を上記第2ス
ライドレールに摺動可能に取付けられた第2摺動部材に
より支持されるとともに、 上記第1摺動部材が、補助作動機構を備え、上記スライ
ドドアが上記ドア開口の最大開口となる位置近傍まで摺
動された際、上記補助作動機構により、上記スライドド
ア前端部が上記ドア開口から車外方に離間する方向に移
動され、 上記第2摺動部材が、枢着部を備え、該枢着部により、
上記スライドドアが、上記第2スライドレールに対し、
揺動可能とされている請求項1に記載の車両のスライド
ドア構造。 - 【請求項3】上記スライドレールが、上記第1スライド
レールと上記第2スライドレールに加えて、上記ドア開
口の上方で、上記ドア開口の上辺に沿って車両前後方向
に伸びる第3スライドレールを備え、 上記スライドドアが、該スライドドア下端部を上記第1
摺動部材により支持され、上記スライドドア後端部を上
記第2摺動部材により支持されるに加えて、上記スライ
ドドア上端部を上記第3スライドレールに摺動可能に取
付けられた第3摺動部材により支持され、 上記第3摺動部材が、枢着部を備え、該枢着部により、
上記スライドドアが、上記第3スライドレールに対し、
揺動可能とされている請求項2に記載の車両のスライド
ドア構造。 - 【請求項4】上記補助作動機構は、上記スライドドアが
上記ドア開口の最大開口となる位置近傍まで摺動された
際、上記スライドドア前端部を上記ドア開口から車外方
に離間する方向に移動させるリンク機構である請求項1
乃至3のいずれか1つに記載の車両のスライドドア構
造。 - 【請求項5】上記補助作動機構は、上記スライドドアが
上記ドア開口の最大開口となる位置近傍まで摺動された
際、上記スライドドア前端部を上記ドア開口から車外方
に離間する方向に移動させるスライド機構である請求項
1乃至3のいずれか1つに記載の車両のスライドドア構
造。 - 【請求項6】上記補助作動機構が、車体側に設けられた
ストッパーに当接した際の反力によって作動するための
当接部を備えている請求項4又は5に記載の車両のスラ
イドドア構造。 - 【請求項7】上記第2スライドレールの後端部が、車室
内方に曲げられている請求項2又は3に記載の車両のス
ライドドア構造。 - 【請求項8】上記第3スライドレールの後端部が、車外
方に曲げられている請求項3に記載の車両のスライドド
ア構造。
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JP2002145546A JP4032823B2 (ja) | 2002-05-21 | 2002-05-21 | 車両のスライドドア構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-05-21 JP JP2002145546A patent/JP4032823B2/ja not_active Expired - Fee Related
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