JP2000160933A - 車両用スライドドア制御装置 - Google Patents

車両用スライドドア制御装置

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JP2000160933A JP10340532A JP34053298A JP2000160933A JP 2000160933 A JP2000160933 A JP 2000160933A JP 10340532 A JP10340532 A JP 10340532A JP 34053298 A JP34053298 A JP 34053298A JP 2000160933 A JP2000160933 A JP 2000160933A
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勝久 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動から手動操作に切り換えたときスライド
ドアの操作性を悪くすることなく、スライドドアを確実
に係止部で保持できるようにする。 【解決手段】 車両ボデー側部のドア開口21に対し、
車両側に設けられたガイドレール3,41,42に沿っ
てスライドドア1を電気的の動作させ、開口の開閉を行
う車両用スライドドア制御装置において、スライドドア
1の閉方向への動きを規制するブレーキ機構BKを設
け、ブレーキ機構BKによりスライドドア1の開状態か
ら閉状態への動きを規制する規制指令を出力する制御装
置CNを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両ボデー側部の
開口(乗員の乗降部)を電気的に開閉するスライドドア
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、1BOX等の車両においては、乗
員の乗降時の利便性を目的として車両側部に設けられた
スライドドアをスライドドア操作スイッチを押すことに
より、自動的に開閉可能な電動スライドドアが採用され
ており、例えば、トヨタ グランビア新型車解説書(1
995年8月 トヨタ自動車株式会社発行)の4−53
頁〜62頁に開示されている。
【0003】この種のスライドドアにあっては、スライ
ドドア側に上下且つ中間位置に設けられたローラユニッ
トが車両側部の開口に対して設けられたガイドレール内
を転がってローラユニットのローラが移動することでド
アの開閉がなされるものであり、スライドドアはガイド
レールに支持されるものとなる。このガイドレールの下
方に設けられたロアガイドレールの後方には、車両が坂
道等で傾斜した状態となった場合でもスライドドアを開
けたときに、閉方向に動いてこないように、スライドド
アの閉方向の動きを規制する規制部材(チェックスプリ
ングという)が設けられ、チェックスプリングのローラ
摺動部の幅が狭くなった係止部により止まるようになっ
ている(図11の(a)参照)。従って、スライドドア
はこのチェクスプリングの係止部により止まり、自重に
より坂道等で移動しないようになっている。この場合、
ローラユニットのローラが係止部を確実に乗り越え、ス
ライドドアの全開位置と車両傾斜時等にスライドドアが
係止部により止まる位置は、スライドドアの製品ばらつ
きによりある程度の距離Lsが確保されている(図11
の(b)参照)。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】例えば、車両を下り
坂等で停車または駐車し、運転者は後部座席にいる乗員
を降ろすために、運転席近傍に設けられたスライドドア
操作スイッチを操作してスライドドアを電気的に開ける
場合には、スライドドアアクチュエータ(駆動機構)に
よりスライドドアの開動作を電気的に行い、チェックス
プリングの係止部をスライドドアの後方に設けられたロ
ーラユニットのローラが乗り越える位置をすぎたところ
まで開方向にドアを移動させる。その後、スライドドア
が全開位置になったときに、スライドドアを電気的に駆
動する駆動装置とスライドドアの接続を切り離した場合
(スライドドアを手動操作可能なフリーな状態にした場
合)にあっては、スライドドアの閉方向の動きを止める
チェックスプリングの係止部まで距離Lsがある程度あ
るため、スライドドアは自重によってドア閉方向に移動
し始める。ドアが移動を始めるとスライドドアがドア係
止部まで来た時にはスライドドアはある程度の速度をも
っており、その速度によってドア係止部を乗り越えよう
とする。
【0005】これを解決する為に、ある程度、弾性力の
強いチェックスプリングを用い、ドア係止部でのスライ
ドドア保持力そのものを高くしていたが、チェックスプ
リングの弾性力を強くすると、通常ではスライドドアを
閉めたい時の操作力が大きくなってしまい、電動から手
動操作に切り換えたときスライドドアの操作性が良くな
いものとなってしまう。
【0006】そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであり、電動から手動操作に切り換えたとき
スライドドアの操作性を悪くすることなく、スライドド
アを確実に係止部で保持できるようにすることを技術的
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに講じた技術的手段は、車両ボデー側部の開口に対
し、車両側に設けられたガイドレールに沿ってスライド
ドアを電気的の動作させ、開口の開閉を行う車両用スラ
イドドア制御装置において、スライドドアの閉方向への
動きを規制するブレーキ機構を設け、ブレーキ機構によ
りスライドドアの開状態から閉状態への動きを規制する
規制指令を出力する制御装置を備えたことである。
【0008】これによれば、ブレーキ機構によりスライ
ドドアの開状態から閉状態の動きがブレーキ機構により
規制されるので、スライドドアが電気的動作により全開
になった後でもブレーキ機構の作動によりスライドドア
の閉方向の動きが規制され、確実に車両側に設けられた
ガイドレールの係止部で保持することが可能となる。
【0009】この場合、制御装置は、スライドドアの状
態によりブレーキ機構を作動させて、断続的にブレーキ
作動させた後、電気的動作を終了するようにすれば、車
両が傾斜した状態にあった場合、断続的なブレーキ作動
により係止部にローラユニットのローラを電気的動作を
解除した場合にローラが係止部を乗り越えない位置まで
近づけることが可能になり、手動操作に移った場合でも
チェックスプリングの強さはそれほど強くなくて良いた
め、操作性が悪くなることはない。
【0010】また、ブレーキ機構の作動は、スライドド
アが電気的に動作されていない場合になされるようにす
れば、スライドドアの電気的な動作に干渉せず、ブレー
キ作動を行うことが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0012】図1に示されるように、スライドドア1は
車両の側部ボデー2に形成された矩形のドア開口21を
開閉するものであって、車両前後方向(図1に示す左右
方向)に延在するセンターガイドレール3および上下一
対のアッパーガイドレール41,ロアガイドレール42
により車両前後方向にスライド自在に支持されている。
【0013】アッパーガイドレール41は、ドア開口2
1の上縁に沿って上縁近傍に配置され側部ボデー2に固
定されている。また、ロアガイドレール42は、ドア開
口21の下縁に沿って下縁近傍に配置され側部ボデー2
に固定されている。センターガイドレール3は、ドア開
口21より車両後部の側面ボデー2の中央室外面に固定
されている。
【0014】スライドドア1には、ガイドレール3,4
1,42それぞれに摺動自在に案内される3組のガイド
ローラユニット5が取り付けられており、スライドドア
1はガイドローラ5のもつローラ5aが車両側に取り付
けられたガイドレール3,41,42内部を摺動するこ
とで、ローラ5aがガイドレール3,41,42内で案
内されて、ドア開口21をスライド移動して開閉する。
この場合、ガイドレール3,41,42は互いに平行で
あって且つこれらのガイドレール3,41,42は車両
の前後方向に延在しており、その前端はドア開口21の
閉時においてスライドドア1が側部ボデー2の室外面と
面一となるようにスライドドア1を案内するため、室内
方に向かって屈曲している。スライドドア1を動作さ
せ、ドア開口21の閉時において、スライドドア1の外
面と車両後部の側面ボデー2の面は一致する。
【0015】次に、スライドドア1をスライド動作させ
る機構について説明する。
【0016】スライドドア1はスライドドア後部に取り
付けられるローラユニット5にピン固定されるシュー1
1を介してギヤドケーブル6がつながっており、このギ
ヤドケーブル6がセンターガイドレール後部に設けられ
たグロメット23を介して車内へと導かれ、車両側部ボ
デー2の室内側に固定された駆動機構(アクチュエー
タ)8により押し引きされることにより、ギヤドケーブ
ル6はセンターガイドレール3内に設けられたガイドパ
イプ3a内を摺動し(図6参照)、それぞれのガイドレ
ール3,41,42内を3組のローラユニット5が転が
り、スライドドア1はガイドレール3,41,42に沿
って開閉されるようになっている。
【0017】図2はスライドドア1を開閉駆動させる駆
動機構8の構成を示しており、この図において図3はA
−A断面図、図4はB−B断面図、図5はC−C断面図
を示している。駆動機構8は取付けブラケット85を介
して車両側部ボデー2の室内パネルの内側にネジ等の固
定部材により取り付けられる。駆動機構8のハウジング
82は内部に減速機構が配設されており、減速機構を駆
動する直流モータ81が取り付けられ、固定されてい
る。
【0018】直流モータ81は外部ハーネスを介して給
電がなされるとモータ内部のコイルに電流が流れ回転駆
動する。モータ81の回転はモータ出力軸に設けられた
ウォーム81a(図6参照)により、ウォームに噛み合
うウォームホイール(図示せず)に伝えられる。ウォー
ムホイールはハウジング82の内部に設けられており、
モータ回転を減速させるものであって、その回転出力が
ハウジング82に取り付けられたカバー89に軸支され
る出力軸87に伝わる。この出力軸87にはセレーショ
ンが設けられており、セレーションが設けられた位置に
内部中央にセレーションが設けられた出力ギヤ83が配
設され、出力軸87の回転により出力軸87と一体回転
を成す出力ギヤ83が回転される。この出力ギヤ83の
回転によりギヤドケーブル6は押し引きされ(開動作で
は図6に示す時計まわりに出力軸87が回転することで
引かれ、閉動作では半時計まわりに出力軸87が回転す
ることで押され)、スライドドア1が開閉動作する。こ
の場合、スライドドア1を押し引きするギヤドケーブル
6は、出力ギヤ83および出力ギヤ83が軸支される同
じハウジング89で従動軸88が軸支される。よって、
ギヤドケーブル6は出力ギヤ83と従動ギヤ84に挟ま
れ、両ギヤ83,84によりギヤドケーブル6は確実な
噛合をしている。
【0019】また、出力軸87には軸方向にクラッチ機
構CLが設けられている。出力軸はハウジング82およ
びカバー82に圧入された軸受90,91により、回転
自在に軸支されている。出力軸87には上下2ケ所にセ
レーションが設けられており、このセレーションの設け
られた位置にロータ98および外歯を有する出力ギヤ8
3が設けられている。
【0020】環状のコア99には中心部に軸受91が圧
入され、ケース82内に収められる。コア99は中心部
に軸受91が圧入される中心孔が設けられ、その外径に
円周状凹部を有している。この円周状凹部に外部よりハ
ーネスを介して給電が可能な出力軸87と同軸で円周状
に巻かれた環状のコイル80が配設される。また、コア
99の円周状凹部の開口を閉塞するようにコア99と同
軸でロータ98が設けられている。ロータ98は外周縁
と同径となるように、リング状の磁石97が固定され
る。この磁石97は外周面において80組のN/S極が
それぞれ交互となるよう磁化された状態でロータ98に
固定されており、ロータ98と磁石97は出力軸87の
回転に伴い一体回転する。磁石97に対向して設けら
れ、磁石97に形成されたN/S極性により信号が切り
換わるホール素子を用いた回転位置検出センサが周方向
に2つ並んで配設され、位相が互いに90°ずれた波形
を出力する。これらのセンサは、本実施形態においては
モータ81の回転状態、即ち、モータ回転によりスライ
ドドア1がどれだけ開いた状態になったかを検出するセ
ンサとして機能するため、ドアセンサ43,44と称す
るものとする。そのセンサからの信号はハーネスを介し
て外部に出力されるようになっている(図4参照)。
【0021】更に、このロータ98は磁性体材料から成
り立っており、ロータ98には磁石97が固定された内
径に円周状の凸部98aが形成されている。軸方向にお
いてこのロータ98に形成された凸部98aとリング部
材95に形成された凸部95aが同径位置に設けられ、
軸方向に所定の空隙をもって通常は対向しているものと
する。
【0022】一方、リング部材95には凸部95aが形
成された内径には電磁力発生時に電磁力を強める磁性体
材料から成る環状のアマーチャ100がリング部材96
に固定して設けられており、コア内に設けられたコイル
80に外部から電流を流すことにより、コア80、ロー
タ98、アマーチャ100との間で磁気的な閉ループが
形成される。よって、この電磁力によりロータ98の凸
部98aとリング部材95の凸部95aが電磁力の発生
により軸方向に吸引され、ロータ98とリング部材95
は一体回転することが可能となり、コア99、コイル8
0、ロータ98、アマーチャ100、リング部材95は
電磁クラッチとして機能する。
【0023】更に、リング部材95の凸部95aが形成
された反対面には板バネ94を介してハブ93が設けら
れている。リング部材95とハブはリベット96により
固定されている。具体的には、板バネ94を介してリン
グ部材95とアマーチャ100をリベット96によりか
しめると共に、板バネ94を介してハブ93をかしめる
ことによりリング部材95とハブ93は一体となり、リ
ング部材95の回転によりハブ93は回転する。
【0024】ハブ93にはダンパを介在させてギヤ92
が嵌合しており、モータ81が回転した場合、ウォーム
ホイールの回転をダンパで衝撃を吸収し、ギヤ92で受
けるようになっている。
【0025】このような構成によって、スライドドア1
を電動で開閉動作させる場合には、まずコイル80に通
電する。コイル80に外部から電流を流すと、コア8
0、ロータ98、アマーチャ100との間で磁気的な閉
ループが形成され、電磁力によりロータ98の凸部98
aとリング部材95の凸部95aが電磁力により軸方向
に吸引され、電磁クラッチがオンした状態となり、ロー
タ98とリング部材95は一体回転で回転する。このよ
うに、電気的にクラッチをオン(ロータ98の凸部98
aとリング部材95の凸部95aを電磁力により吸引さ
せ、両者が一体となった)状態にして、モータ81を駆
動する。この状態の基で、モータ81の回転はモータ出
力軸に設けられたウォーム81aにより減速機構のウォ
ームホイールに伝わる。ウォームホイールの回転はハブ
93およびギヤ92の間に介在するダンパにより衝撃を
吸収してギヤ92の外歯で受け、ギヤ92と一体回転す
るリング部材95を介してクラッチオンとなっているの
で、その時の回転力はロータ98に伝わる。ロータ98
に伝わった力は出力軸87を回転させる。その結果、出
力軸87と一体回転を行う出力ギヤ83を回転させ、出
力ギヤ83の回転により従動ギヤ84がギヤドケーブル
6の反対側に配設されることで、ギヤドケーブル6を確
実に噛合させた状態の基でギヤドケーブル6を動作さ
せ、スライドドア1を開閉動作させることができる。
【0026】一方、手動操作によりスライドドア1を開
閉するときには、コイル80およびモータ81に給電し
ないようにすれば、クラッチがオフ(ロータ98の凸部
98aとリング部材95の凸部95aが一定の空隙を保
ち、動力伝達系の機械的接続がなされていない状態)と
なり、スライドドア1の手動動作により出力ギヤ83お
よびロータ98は回転するが、モータ81に接続される
動力伝達経路は遮断されることで、手動によりスライド
ドア1の開閉を行うことができる。
【0027】次に、この駆動機構8に付加されるブレー
キ機構BKについて説明する。このブレーキ機構BKは
図2に示すように、ギヤドケーブル6が動く過程に設け
られる。これは、ギヤドケーブル6の動きを規制し、ス
ライドドア1の電気的な動作がなされていないとき、ケ
ーブル動作時にブレーキをかけるよう作用する。
【0028】ギヤドケーブル6にはブレーキ軸71に設
けられたブレーキギヤ73およびブレーキ機構BKの従
動軸72に設けられた従動ギヤ74が両側から噛合して
おり、両ギヤ73,74はセレーション結合がされ、ブ
レーキ軸71および従動軸72と一体回転を行う。ま
た、両ギヤ73,74はカバー89に設けられた軸受6
1,62およびハウジング82に設けられた軸受63,
75により軸支され、回転可能となっている。ブレーキ
軸71は途中にフランジ部が形成されており、このフラ
ンジ部が軸受75の軸方向端面にワッシャーを介して当
接して一方向の動きが規制される。ブレーキ軸71には
更にハウジング82に対して固定されるブラケット76
に軸受75が圧入されている。ブラケット76には内部
に凹部を有し、この凹部にコイル78が配設された円筒
状の磁性体から成るコア77が溶接等によりブラケット
の片側面に固定されている。一方、コア77のコイル7
8が配設される凹部の内側には段部が形成され、この段
部にはコイル78が配設される開口を塞ぐよう、SUS
から成る環状の金属板83および金属板83に重ねて摩
擦板84が配設される。金属板83と摩擦板84が段部
に配設された状態において、コア77の一端面から摩擦
板84が若干はみ出す。更に、摩擦板84が設けられる
コア77の凹部開口端を閉塞するよう、磁性体から成る
円板状のアマーチャ80がコア77と同軸で取り付けら
れる。このアマーチャ80とブレーキ軸71はセレーシ
ョン結合がなさ、ブレーキ軸71がギヤドケーブル6の
移動によりギヤ面の噛合により動かされたとき、一体回
転する。尚、この場合、従動ギヤ74がブレーキギヤ7
3の反対側に配設されることから、ギヤドケーブル6の
噛合は確実になされる。
【0029】また、ブレーキ軸71にはアマーチャ80
を摩擦板84側に付勢するようスプリング79がブレー
キ軸71の外周に設け、このスプリング79を圧縮させ
た状態でブレーキ軸71の端部近傍に設けられた溝部に
リング部材86が嵌着されている。これにより、ブレー
キ軸71はフランジ部で一方向の動き(抜け)が係止さ
れていることから、スプリング79の付勢力により、ア
マーチャ80は摩擦板84に接するようコア側に押圧さ
れている。
【0030】このような構成において、コイル78に外
部からハーネス70を介して通電を行うことにより、ブ
レーキ軸71に対して周方向に巻かれたコイル78に電
流が流れ、コイル78、コア77、アマーチャ80の間
に閉ループの磁気回路が形成されるので、電磁力の作用
により摩擦板80がコイル側、即ち、摩擦板84の方に
吸引される。このように、アマーチャ80が摩擦板84
側に吸引され、非回転側のコア77とブレーキ軸71と
一体で回転するアマーチャ80の間にはギヤドケーブル
6が移動して相対回転が生じた場合、その回転を規制す
ることが可能となる。つまり、これはコイル78、コア
77、アマーチャ80で構成される電磁クラッチの作動
によりブレーキ軸71にブレーキをかけ規制することが
可能になる。この場合、コイル78に流す電流の量や、
通電時間によってアマーチャ80と一体回転するブレー
キ軸の回転を規制することで、ブレーキギヤ73の回転
が抑制されるので、その結果として、ブレーキギヤ73
と噛み合うギヤドケーブル6の移動が規制され、てギヤ
ドケーブル6にブレーキ力が作用することになる。
【0031】以上、スライドドア1の開閉を行う駆動機
構8のクラッチ機構CLおよびブレーキ機構BKについ
て説明してきたが、ここで、スライドドア1の動作につ
いて概要を説明する。
【0032】スイッチ操作により電気的な動作を行うス
ライドドア(電動スライドドア)は、運転席近傍にある
操作スイッチを操作する(操作スイッチを押す)ことに
より、スライドドア1の自動全開閉を行うと共に、手動
によりスライドドア1を全閉状態から少し開閉すると自
動的に全開または全閉を行うものである。具体的に開動
作では、キャンセルスイッチ(スライド制御を行わない
スイッチ)4aがオフの時、操作スイッチ開(操作スイ
ッチは開/閉の2段階スイッチでも良い)を押すと、ス
ライドドアがラッチ状態の時は自動的にラッチを解除
し、操作スイッチを押し続けている間は自動的にスライ
ドドアを前全開まで開ける動作を行う。一方、キャンセ
ルスイッチ4aがオフの時、操作スイッチ閉を押し続け
ている間は自動的にスライドドアを閉方向に動作させ、
閉じきりではクローザCZによりスライドドア1を全閉
させる動作を行う。
【0033】また、キャンセルスイッチ4aがオフの
時、スライドドア全閉から手動で開けると全開まで開け
る動作を行うと共に、キャンセルスイッチ4aがオフの
時、スライドドア全開から手動で閉めるか、若しくはド
アハンドルを引くと自動的にドアを全閉まで閉める動作
を行うものである。
【0034】本実施形態においては、スライドドア1の
駆動伝達系が電気的に断たれ、スライドドア1がフリー
の状態になった時(スライドドア1を電気的に動作させ
る駆動機構のクラッチがオフ状態となり、スライドドア
1が手動操作により自由に動く状態)に車両が下り坂等
で傾斜した状態にある場合、スライドドア1は自重によ
り動き出し、このスライドドア1の移動による挟み込み
を防止するため、スライドドア1がある一定の速度以上
にならないようにしたブレーキ機構BKを備えているこ
とを特徴としている。
【0035】そこで、ブレーキ機構BKの動作を説明す
る前に、図7を参照しながら、制御装置CNの外部接続
について説明する。コントローラ30は各種スイッチ、
センサからの信号を入力インターフェース31により受
け、これらの信号を基にスライドドア1の開閉制御を行
うものである。スライドドア1を駆動させる駆動機構8
はコントローラ30からの出力信号により駆動回路32
によりドライブされ、ギヤドケーブル6を押し引きする
ことにより、スライドドアを開閉させるものである。ギ
ヤドケーブル6の動きを規制するブレーキクラッチBK
はPWM制御回路33により制御されるようになってい
る。
【0036】そこで、車両状態を検出するSWおよびセ
ンサについて説明すると、キャンセルSW(スイッチ)
4aはオンでパワースライド制御を無効にするスイッチ
であり、操作スイッチ4bはドア開でスライドドア1を
自動的に開させ、ドア閉でスライドドア1を自動的に閉
するスイッチである。ポールスイッチ4dはドアクロー
ザCZのアクチュエータ内に設けられスライドドアがハ
ーフラッチ位置(ラッチ状態が不完全である)、フルラ
ッチ位置(ラッチ状態が完全である)であるかを検出す
るスイッチ、カーテシSW4eはオンでスライドドア
開、オフでスライドドア閉状態を検出するスイッチ、タ
ッチSW4fはスライドドア1が閉まる位置に設けられ
タッチスイッチが押されているかまたは断線しているか
を検出するスイッチ、PKB(パーキングブレーキ)S
W4jはパーキングブレーキが引かれているかを検出す
るスイッチ、ジャンクションSW4cは、ジャンクショ
ンが接続されているかを検出、またはドア全閉時にジャ
ンクションスイッチを介してラッチレリーズ(ラッチを
解除する)RRを行うアクチュエータに電源供給を行う
スイッチである。その他、車両状態を検出するために、
IG(イグニッション)信号4g、シフトP信号4h、
フットブレーキ4i、E/G信号4l、車速を検出する
車速センサ4kからの信号、スライドドア1の開閉状態
を検出するドアセンサ43,44からの信号が、入力イ
ンターフェースに入力されている。
【0037】一方、ドアクローザCZはスライドドア閉
時のハーフラッチ状態から全閉までの動作を行うもので
あり、ラッチレリーズRRはドア開時にラッチ解除を行
う。
【0038】制御装置CNは、このような概略各種スイ
ッチ(キャンセルSW,ドア開SW,ドア閉SW,ポー
ルSW,カーテシSW,タッチSW,IG SW,PK
B信号)およびセンサ(車速センサ,ドアセンサ)から
の信号および車両の状態信号(IG信号,シフトP信
号,フットブレーキ信号,E/G信号)が入力され、こ
れらの信号を基に、コントローラ30は車両の状態を判
断し、駆動回路32を介してスライドドアのスライドモ
ータ81およびクラッチCLを動作させると共に、コン
トローラ30はPWM制御回路33に信号を出力し、P
WM制御回路33からPWM信号を出力してブレーキク
ラッチBKを作動させる。
【0039】次に、図8を参照して、スライドドア1を
動作させる制御装置CNのコントローラ30における処
理について説明する。制御装置CNはバッテリーから電
源が供給されると、図8に示すメインルーチンを一定周
期で実行する。尚、ここでは、本発明の要所部分に限っ
て説明を行うことにする。図8において、最初、ステッ
プS101ではイニシャル処理が行われる。ここでは、
ROM、RAMの状態がチェックされると共に、この処
理に必要なメモリに初期値が設定された後、本システム
が正常に動作するかといったチェックがなされる。ステ
ップS102ではスライドドア1の状態が全閉であるか
がチェックされる。ドア全閉状態は、ポールSW4dお
よびカーテシSW4eの状態から判断され、ポールSW
4dがラッチ状態(ハーフラッチ状態またはフルラッチ
状態)のときカーテシSW4eがオフ(ドア閉)状態の
ときで判断される。ステップS102においてスライド
ドア1が全閉になった場合には、ステップS103にお
いて入力処理を行う。入力処理は、制御装置CNの入力
インターフェース31に入力される現在の車両状態を示
す各種センサ、各種スイッチ(図7参照)が入力された
後、これらの信号がコントローラ30に入力され、コン
トローラ内の必要なメモリに記憶される。その後、ステ
ップS104においてスライドドア1を手動から自動に
切り換え、電気的に動作させるパワースライド制御を行
う。パワースライド動作終了後にステップS105にお
いてブレーキ制御を行い、その後、ステップS103に
戻り同じ処理を繰り返す。
【0040】次に、図9を参照してパワースライド制御
について説明する。ステップS201ではスライドドア
1の状態が全閉位置(ポールSWとカーテシSWより判
断)から動作したがチェックされる。ここで、スライド
ドア1が全閉状態から変化した場合にはステップS20
2において、ドア位置のリセットを行う。即ち、ここで
はスライドドア1の状態が全閉位置になったときに、ド
ア位置の状態をカウントするカウンタ値をリセット(ク
リア)することにより、全閉位置におけるモータ位置が
基準位置であるとしている。しかし、ステップS201
においてスライドドア1の状態がそれ以外の場合にはス
テップS203に移る。
【0041】次に、ステップS203においてドアセン
サ43,44から出力される信号が変化しているかがチ
ェックされる。つまり、スライドドア1が開閉動作して
いる場合には、スライドドア1を移動させるギヤドケー
ブル6に噛合する出力軸87が回転することで、この回
転によりS/N極が交互に磁化した状態にある磁石97
が回転する。この磁石97の回転を周方向に設けられた
2つのドアセンサ43,44により検出する。この2つ
のセンサ43,44の信号状態がスライドドア1がドア
開方向/閉方向に動いているときには、ステップS20
3に示されるようにセンサ信号の出力形態が変わること
を利用して、スライドドア動作時にエッジ(ここでは、
立ち下がりエッジ)が検出されたかが判断される。ステ
ップS204ではドア位置に応じ、ドアセンサ43,4
4からの信号状態により、ドア位置を示すカウンタの値
を開方向ではカウントアップし、閉方向ではカウントダ
ウンして、スライドドア1の正確な位置を逐次記憶す
る。
【0042】次に、ステップS205においてスライド
ドア1を電気的に自動で動作させる操作スイッチ4bが
オフからオン状態になったか(操作スイッチが押された
か)がチェックされる。ここで、操作スイッチ4bが押
されていない場合(パワースライド要求無)にはクラッ
チ機構CLを動作させずステップS207に移るが、操
作スイッチ4bが押された場合(スライドドア1に対
し、ドア開または閉の要求有)には、スライドドア1を
電動駆動するためモータ81をオンする(駆動回路32
に駆動出力を出す)と共に、電動クラッチCLをオン
(コイル80に通電し、電磁力を発生させてロータ98
とリング部材95を一体回転するようにする)し、スラ
イドドア制御中を示すドア制御フラグをオン(セット)
する。但し、スライドドア1がラッチしている場合に
は、ラッチをレリーズするためラッチレリーズRRを一
定時間(1sec程)オンにする。
【0043】その後、ステップS207では操作スイッ
チ4bが押されてオン状態(パワースライド要求有)で
あるかがチェックされ、操作スイッチ4bが押されてい
ない場合にはスライドドア1を電気的に動作させる要求
がないことから、ステップS208でモータ81をオフ
する。一方、操作スイッチ4bがオンの場合には、ドア
制御フラグがオン(スライドドア制御中)且つドアが全
閉であるかがチェックされる。この条件が成立しない場
合(スライド制御がまだ行われている場合)にはいまの
状態を変化させることなくステップS211に移るが、
この条件が成立する場合(スライドドア制御中に全閉に
なった場合)にはステップS210において、スライド
制御においてスライドドア1の状態が全閉位置まで来た
ことから、モータ81をオフ(駆動信号の出力を止め
る)、電磁クラッチをオフ(コイル80に通電を終了)
して、クラッチをオフしてモータ81からスライドドア
1につながる動力伝達系の経路を遮断する。
【0044】ステップS211において、ドア制御フラ
グがオン(スライド制御中)且つドアが全開であるかが
チェックされ、この条件が成立しない場合には状態を変
化させずにこの処理を終了するが、この条件が成立する
場合(スライド制御を行って全開になった場合)には、
ステップS212においてモータ81をオフ(駆動信号
の出力を止める)、電磁クラッチCLをオフ(コイル8
0に通電を終了)、ドア制御フラグをオフする。この状
態ではスライドドア1のローラユニット5のローラ5a
は全開位置まできており、チェックスプリングの係止部
でローラ5aは止まっていないことから、ローラ位置を
係止部STへと移動させ確実にスライドドア1を係止部
で保持するブレーキ制御に移行するようブレーキ制御フ
ラグをオンする。
【0045】そこで、図8のステップS105に示すブ
レーキ制御処理について説明する(図10)。このブレ
ーキ処理はスライドドア1が全開まで電気的に開けられ
た後、動力伝達系のクラッチを切った(コイル80に通
電を止めた)場合に、ローラユニット5のローラ5aの
位置をチェックスプリングの係止部ST(図11参照)
まで来るように、ギヤドケーブル6に断続的なブレーキ
をかけ、ギヤドケーブル6の動きを規制することによっ
て、ローラ5aが係止部STを確実に乗り越えないよう
にするものである。
【0046】そこで、この処理について述べると、ステ
ップS301においてブレーキ制御フラグがオンされて
いる(パワースライド制御により全開になった)かがチ
ェックされる。ここで、ブレーキ制御フラグがオンされ
ていない場合にはブレーキ処理を行わないが、ブレーキ
制御フラグがオンの状態においては、ステップS302
でブレーキクラッチをオンする。このブレーキクラッチ
オンというのは、ブレーキ機構BKのコイル78に電流
を流すことにより、コア77、コイル78、アマーチャ
80により閉ループが形成され、アマーチャ80が摩擦
板84の方に電磁力により吸引される。その結果、アマ
ーチャ80と一体となっているブレーキ軸71の回転
が、アマーチャ80と摩擦板84との間に発生する摩擦
力により規制され、ギヤドケーブル6の動きがこれによ
り規制され、ギヤドケーブル6の動きにブレーキ力が作
用するものとなる。尚、このブレーキ力はコイル78に
流す電流がPWM回路33により制御されることから、
ハーネス70を介してコイル78に流す電流の量に比例
したものとなる。
【0047】次に、ステップS303ではブレーキクラ
ッチをオンしてから所定時間(例えば、100ms)経
過したかがチェックされ、所定時間(100ms)経過
するのを待ってから、ステップS304においてブレー
キのオン回数をカウントする。ステップS305では、
次にブレーキのオン回数が所定回数(例えば、8回)経
過したがチェックされる。ここで、ブレーキのオン回数
が所定回数(8回)いっていない場合には、ステップS
308においてコイル78に流す電流を止めブレーキク
ラッチをオフし、ステップS309においてオフ時間が
所定時間(60ms)経過するのを待ってステップS3
02に戻り、ステップS302からの同じ処理を繰り返
す。
【0048】一方、ステップS305においてブレーキ
回数が所定回数(8回)経過した場合には、ステップS
306においてコイル78に流す電流を止めブレーキク
ラッチをオフした後、ステップS307においてスライ
ド制御が終了したものとして、ブレーキをオフし、ブレ
ーキ制御フラグをオフしてこの処理を終了する。
【0049】尚、オン時間/オフ時間、およびオン/オ
フを繰り返す回数はこれに限定されず、チェックスプリ
ングの係止部STにローラ5aをできるだけ近づけるか
または一致させ、スライドドア1をフリーな状態にした
ときに係止部STを乗り越えない範囲で設定することが
可能である。
【0050】
【効果】本発明によれば、車両ボデー側部の開口に対
し、車両側に設けられたガイドレールに沿ってスライド
ドアを電気的の動作させ、開口の開閉を行う車両用スラ
イドドア制御装置において、スライドドアの閉方向への
動きを規制するブレーキ機構を設け、ブレーキ機構によ
りスライドドアの開状態から閉状態への動きを規制する
規制指令を出力する制御装置を備えたことにより、ブレ
ーキ機構によりスライドドアの開状態から閉状態の動き
がブレーキ機構により規制されるので、スライドドアが
電気的動作により全開になった後でもブレーキ機構の作
動によりスライドドアの閉方向の動きが規制され、確実
に車両側に設けられたガイドレールの係止部で保持する
ことができる。
【0051】この場合、制御装置は、スライドドアの状
態によりブレーキ機構を作動させて、断続的にブレーキ
作動させた後、電気的動作を終了するようにすれば、車
両が傾斜した状態にあった場合、断続的なブレーキ作動
により係止部にローラユニットのローラを電気的動作を
解除した場合にローラが係止部を乗り越えない位置まで
近づけることが可能になり、手動操作に移った場合でも
チェックスプリングの強さはそれほど強くなくて良いた
め、操作性が悪くなることはない。
【0052】また、ブレーキ機構の作動は、スライドド
アが電気的に動作されていない場合になされるようにす
れば、スライドドアの電気的な動作に干渉せず、ブレー
キ作動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における車両用スライド
ドア制御装置を車両に取り付けたときの取付図である。
【図2】 本発明の一実施形態における車両用スライド
ドア制御装置の駆動機構である。
【図3】 図2に示すA−A断面図である。
【図4】 図2に示すB−B断面図である。
【図5】 図2に示すC−C断面図である。
【図6】 図2に示す駆動機構のモータからスライドド
アまでの動力伝達系を示した図である。
【図7】 本発明の一実施形態における車両用スライド
ドア制御装置の制御装置の外部接続図である。
【図8】 図7に示すコントローラの処理を示すメイン
フローチャートである。
【図9】 図8に示すパワースライド処理のフローチャ
ートである。
【図10】 図8に示すブレーキ処理のフローチャート
である。
【図11】 車両が傾斜状態にある場合にスライドドア
をガイドレールに沿って移動するローラユニットの構成
を示し、(b)はローラユニットのローラとローラを所
定位置で係止するチェックスプリングの関係を示した図
である。
【符号の説明】
1 スライドドア 2 側部ボデー 3,41,42 ガイドレール BK ブレーキ機構 CL クラッチ機構 CN 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福元 良一 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 山田 勝久 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 大橋 正夫 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 鈴木 信太郎 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 DA01 DA03 DA08 DB01 DB03 DB08 EA16 EB01 EC01 GA07 GB12 GC05 GD08 KA01 KA02 KA06 KA13 KA15 KA16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ボデー側部の開口に対し、車両側に
    設けられたガイドレールに沿ってスライドドアを電気的
    の動作させ、前記開口の開閉を行う車両用スライドドア
    制御装置において、 前記スライドドアの閉方向への動きを規制するブレーキ
    機構を設け、該ブレーキ機構により前記スライドドアの
    開状態から閉状態への動きを規制する規制指令を出力す
    る制御装置を備えたことを特徴とする車両用スライドド
    ア制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記スライドドアの状
    態により前記ブレーキ機構を作動させて、断続的にブレ
    ーキを作動させた後、電気的動作を終了する請求項1に
    記載の車両用スライドドア制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ機構の作動は、前記スライ
    ドドアが電気的に動作されていない場合になされる請求
    項2に記載の車両用スライドドア制御装置。
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