JPH1037545A - 引き手 - Google Patents

引き手

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JPH1037545A
JPH1037545A JP19341996A JP19341996A JPH1037545A JP H1037545 A JPH1037545 A JP H1037545A JP 19341996 A JP19341996 A JP 19341996A JP 19341996 A JP19341996 A JP 19341996A JP H1037545 A JPH1037545 A JP H1037545A
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JP
Japan
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holder
puller
piece
concave portion
recess
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JP19341996A
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English (en)
Inventor
Katsumi Yagi
克巳 八木
Hayato Yagi
隼人 八木
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Yagi KK
Original Assignee
Yagi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネジまたは釘を用いずに容易に取り付けるこ
とができ、しかも美観を損なわない引き手を提供する。 【解決手段】 指が挿入される凹部を有する引き手本体
1a、1bと、該引き手本体1a、1bの凹部3a、3
bを収容するホルダ2a、2bとからなり、前記ホルダ
2a、2bの内周部に少なくとも1個の係合突起6a、
6bが穿設され、一方、前記引き手本体1a、1bの凹
部3a、3bに前記ホルダ2a、2bの係合突起6a、
6bに係合するための係合孔5a、5bが穿設されてな
る、互いに着脱自在に結合しうる一対のアウターピース
AおよびインナーピースBからなり、前記アウターピー
スAのホルダ2aの内周部において少なくとも一部に溝
7が形成され、一方、前記インナーピースBのホルダ2
bの外周部において前記アウターピースAのホルダ3a
の溝7に嵌合する突条8が穿設されてなることを特徴と
する引き手。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引き手に関する。さ
らに詳しくは、襖、障子、玄関扉など、スライドタイプ
の扉の内面および外面(表面および裏面)に設けられ
る、ネジまたは釘を用いずに簡単にワンタッチで取り付
けることができる引き手に関する。なお、本明細書にお
いて「扉」とは玄関に用いられる通常の扉以外に、部屋
と部屋の間仕切りとして、あるいは押入れ、納戸、倉庫
などの入口に用いられるスライドタイプの襖、障子、扉
などを含む広範な概念である。
【0002】
【従来の技術】図4および図5に従来の引き手の一例を
示す。図4に示される引き手21は、縦方向に長く、指
を挿入する凹部22と、扉の側面に接する板部23とか
らなる。凹部22の左右の側面24は、縦方向に長い円
弧形状を呈しており、板部23に対して垂直で指を引っ
掛けやすくなっている。また、板部23は、凹部22の
周囲に延設され、その裏面が扉31の取付穴32の周囲
33に固着される。板部23の上下には2つのネジ孔2
5が穿設されており、該ネジ孔25にネジ27が、板部
23の面に対して垂直に螺入され、引き手21は扉31
に螺着される。
【0003】一方、図5に示される引き手41も、凹部
42と板部43とからなるが、凹部42の側面44はほ
ぼ全周にわたって板部43に対して垂直であり、この側
面44の上下に設けられた2つの小孔45に、釘47を
打ち込んで引き手41を扉31に固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4〜5に示
される引き手を扉に取り付けるばあい、ネジまたは釘を
用いて引き手を取り付けるため手間がかかるとともに高
度な熟練を必要とする。
【0005】また、図4の引き手21では、取り付け状
態においてネジ27の頭が目に付きやすく、美観を損ね
るという問題がある。
【0006】本発明はかかる問題を解消するためになさ
れたものであり、ネジまたは釘を用いずに容易に取り付
けることができ、しかも美観を損なわない引き手を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の引き手
は、指が挿入される凹部を有する引き手本体と、該引き
手本体の凹部を収容するホルダとからなり、前記ホルダ
の内周部に少なくとも1個の係合突起が突設され、一
方、前記引き手本体の凹部に前記ホルダの係合突起に係
合するための係合孔または係合凹部が形成されてなるア
ウターピースと、指が挿入される凹部を有する引き手本
体と、該引き手本体の凹部を収容するホルダとからな
り、前記ホルダの内周部に少なくとも1個の係合突起が
突設され、一方、前記引き手本体の凹部に前記ホルダの
係合突起に係合するための係合孔または係合凹部が形成
され、前記アウターピース内に嵌入されるインナーピー
スとからなり、前記アウターピースのホルダの内周部に
おいて少なくとも一部に凹部が形成され、一方、前記イ
ンナーピースのホルダの外周部において前記アウターピ
ースのホルダの凹部に嵌合する凸部が突設されてなるこ
とを特徴としている。
【0008】請求項2記載の引き手は、指が挿入される
凹部を有する引き手本体と、該引き手本体の凹部を収容
するホルダとからなり、前記ホルダの内周部に少なくと
も1個の係合突起が突設され、一方、前記引き手本体の
凹部に前記ホルダの係合突起に係合するための係合孔ま
たは係合凹部が形成されてなるアウターピースと、指が
挿入される凹部を有する引き手本体と、該引き手本体の
凹部を収容するホルダとからなり、前記ホルダの内周部
に少なくとも1個の係合突起が突設され、一方、前記引
き手本体の凹部に前記ホルダの係合突起に係合するため
の係合孔または係合凹部が形成され、前記アウターピー
ス内に嵌入されるインナーピースとからなり、前記アウ
ターピースのホルダの内周部において少なくとも一部に
凸部が突設され、一方、前記インナーピースのホルダの
外周部において前記アウターピースのホルダの凸部に嵌
合する凹部が形成されてなることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の引き手は、指が挿入される
凹部を有する引き手本体と、該引き手本体の凹部を収容
するホルダとからなり、前記ホルダに少なくとも1個の
係合孔または係合凹部が形成され、一方、前記引き手本
体の凹部の外周部に前記ホルダの係合孔または係合凹部
に係合するための係合突起が突設されてなるアウターピ
ースと、指が挿入される凹部を有する引き手本体と、該
引き手本体の凹部を収容するホルダとからなり、前記ホ
ルダに少なくとも1個の係合孔または係合凹部が形成さ
れ、一方、前記引き手本体の凹部の外周部に前記ホルダ
の係合孔または係合凹部に係合するための係合突起が突
設され、前記アウターピース内に嵌入されるインナーピ
ースとからなり、前記アウターピースのホルダの内周部
において少なくとも一部に凹部が形成され、一方、前記
インナーピースのホルダの外周部において前記アウター
ピースのホルダの凹部に嵌合する凸部が突設されてなる
ことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の引き手は、指が挿入される
凹部を有する引き手本体と、該引き手本体の凹部を収容
するホルダとからなり、前記ホルダに少なくとも1個の
係合孔または係合凹部が形成され、一方、前記引き手本
体の凹部の外周部に前記ホルダの係合孔または係合凹部
に係合するための係合突起が突設されてなるアウターピ
ースと、指が挿入される凹部を有する引き手本体と、該
引き手本体の凹部を収容するホルダとからなり、前記ホ
ルダに少なくとも1個の係合孔または係合凹部が形成さ
れ、一方、前記引き手本体の凹部の外周部に前記ホルダ
の係合孔または係合凹部に係合するための係合突起が突
設され、前記アウターピース内に嵌入されるインナーピ
ースとからなり、前記アウターピースのホルダの内周部
において少なくとも一部に凸部が突設され、一方、前記
インナーピースのホルダの外周部において前記アウター
ピースのホルダの凸部に嵌合する凹部が形成されてなる
ことを特徴としている。
【0011】請求項5記載の引き手は、指が挿入される
凹部を有する引き手本体と、該引き手本体の凹部を収容
するホルダとからなるアウターピースと、指が挿入され
る凹部を有する引き手本体と、該引き手本体の凹部を収
容するホルダとからなり、前記アウターピース内に嵌入
されるインナーピースとからなり、前記引き手本体がホ
ルダに対して固着されており、前記アウターピースのホ
ルダの内周部において少なくとも一部に凹部が形成さ
れ、一方、前記インナーピースのホルダの外周部におい
て前記アウターピースのホルダの凹部に嵌合する凸部が
突設されてなることを特徴としている。
【0012】請求項6記載の引き手は、指が挿入される
凹部を有する引き手本体と、該引き手本体の凹部を収容
するホルダとからなるアウターピースと、指が挿入され
る凹部を有する引き手本体と、該引き手本体の凹部を収
容するホルダとからなり、前記アウターピース内に嵌入
されるインナーピースとからなり、前記引き手本体がホ
ルダに対して固着されており、前記アウターピースのホ
ルダの内周部において少なくとも一部に凸部が突設さ
れ、一方、前記インナーピースのホルダの外周部におい
て前記アウターピースのホルダの凸部に嵌合する凹部が
形成されてなることを特徴としている。
【0013】前記引き手本体が前記ホルダに対してねじ
により固着されてなるのが好ましい。
【0014】さらに、前記インナーピースまたはアウタ
ーピースのホルダの凸部が、前記インナーピースとアウ
ターピースとの結合が解除される方向に向かうにつれて
当該ホルダの外周面または内周面から突出する略楔形断
面を呈する少なくとも1本の突条からなるのが好まし
い。
【0015】請求項1記載の引き手は、一対のアウター
ピースおよびインナーピースから構成され、それぞれ引
き手本体とホルダとからなる。これらアウターピースお
よびインナーピースは、出荷前に工場などにおいて、ホ
ルダ内部に引き手本体の凹部を挿入して、ホルダ内周部
の係合突起を引き手本体の凹部の係合孔または係合凹部
に嵌合されている。
【0016】請求項1記載の引き手を扉に取り付けるば
あい、あらかじめ扉の所望の位置に扉の内外を貫通する
取付孔を穿設しておき、扉の外側から当該取付孔にアウ
ターピースの引き手本体が固着されたホルダを挿入す
る。ついで、扉の内側から取付孔にインナーピースの引
き手本体が固着されたホルダを挿入すれば、アウターピ
ースのホルダの内周部に形成された凹部にインナーピー
スのホルダの外周部に突設された凸部が嵌合する。それ
により、アウターピースおよびインナーピースのホルダ
同士が取付孔の内部で互いに結合される。したがって、
ネジまたは釘を用いずに容易に引き手を取り付けること
ができる。
【0017】請求項2記載の引き手は、前記請求項1記
載の引き手と比較して、アウターピースのホルダの内周
部に凸部が突設され、インナーピースのホルダの外周部
に凹部が形成された点のみ異なり、その他は同じであ
る。かかる請求項2記載の引き手を扉に取り付けるばあ
い、前記扉の取付孔にアウターピース、インナーピース
の順に挿入すれば、アウターピースおよびインナーピー
スのホルダ同士が取付孔の内部で互いに結合され、その
結果、ネジまたは釘を用いずに容易に引き手を取り付け
ることができる。
【0018】なお、請求項3〜4記載の引き手は、それ
ぞれ前記請求項1〜2記載の引き手と比較して、前記ホ
ルダに係合孔または係合凹部が形成され、一方、引き手
本体の凹部の外周部に係合突起が突設された点のみ異な
っているが、これら請求項3〜4記載の引き手について
も、アウターピースおよびインナーピースのホルダ同士
が取付孔の内部で互いに結合することができ、その結
果、ネジまたは釘を用いずに容易に引き手を取り付ける
ことができる。
【0019】また、請求項5記載の引き手は、一対のア
ウターピースおよびインナーピースから構成され、それ
ぞれ引き手本体とホルダとからなる。これらアウターピ
ースおよびインナーピースは、出荷前に工場などにおい
て、ホルダ内部に引き手本体の凹部を挿入して、引き手
本体をホルダに対してネジなどにより固着しておく。
【0020】請求項5記載の引き手を扉に取り付けるば
あい、あらかじめ扉の所望の位置に扉の内外を貫通する
取付孔を穿設しておき、扉の外側から当該取付孔にアウ
ターピースの引き手本体が固着されたホルダを挿入す
る。ついで、扉の内側から取付孔にインナーピースの引
き手本体が固着されたホルダを挿入すれば、アウターピ
ースのホルダの内周部に形成された凹部にインナーピー
スのホルダの外周部に突設された凸部が嵌合する。それ
により、アウターピースおよびインナーピースのホルダ
同士が取付孔の内部で互いに結合される。したがって、
ネジまたは釘を用いずに容易に引き手を取り付けること
ができる。また、作業現場において、所望の引き手本体
に変更したいとき(たとえば、引き手本体が扉の色にマ
ッチしないときなど)には、引き手本体のみを交換し
て、所望の引き手本体をホルダに固着して用いればよ
い。
【0021】請求項6記載の引き手は、前記請求項5記
載の引き手と比較して、アウターピースのホルダの内周
部に凸部が突設され、インナーピースのホルダの外周部
に凹部が形成された点のみ異なり、その他は同じであ
る。かかる請求項6記載の引き手を扉に取り付けるばあ
い、前記扉の取付孔にアウターピース、インナーピース
の順に挿入すれば、アウターピースおよびインナーピー
スのホルダ同士が取付孔の内部で互いに結合され、その
結果、ネジまたは釘を用いずに容易に引き手を取り付け
ることができる。また、請求項5記載の引き手と同様に
ネジを外して引き手本体のみを交換することもできる。
【0022】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照しながら本発
明の引き手を詳細に説明する。図1は請求項1記載の発
明の引き手の一実施例を示す斜視説明図、図2は図1の
引き手を扉に取り付けるばあいの断面説明図、および図
3は請求項5記載の発明の引き手の一実施例を示す斜視
説明図である。
【0023】図1〜2に示される引き手は、一対のアウ
ターピースAおよびインナーピースBから構成され、そ
れぞれ引き手本体1a、1bとホルダ2a、2bとから
なる。
【0024】引き手本体1a、1bは、それぞれ凹部3
a、3bと板部4a、4bとから構成される。この引き
手本体1は、たとえば、アルミニウム、鉄、真ちゅう、
ステンレスなどの金属製の薄板をプレス加工するなどし
て凹部3a、3bおよび板部4a、4bを一体成形する
ことにより、作製される。
【0025】しかも、引き手本体1a、1bの凹部3
a、3bには、後述するホルダ2a、2bの係合突起6
a、6bが嵌合する複数の係合孔5a、5bが穿設され
ている。図1〜2の係合孔5a、5bは、矩形を呈して
いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、丸孔
など種々の形状の孔を穿設してもよい。
【0026】ホルダ2a、2bは、筒状を呈する部材か
らなり、たとえば、ABSまたはPOMなどの合成樹
脂、または合成ゴムなどの比較的弾性を有する材料を用
いて作製される。弾性材料を用いると取付孔Hの寸法と
のクリアランスが小さいばあいでも孔内にホルダを押し
込むことができるというメリットがある。
【0027】しかも、アウターピースAのホルダ2aお
よびインナーピースBのホルダ2bは、互いに結合しう
るように、ホルダ2aの方がホルダ2bに対して若干大
きく作製されている。なお、インナーピースBのホルダ
2bは後述するホルダ13b(図3参照)のような有底
のケースを採用してもよい。
【0028】さらに、ホルダ2a、2bの内側面には、
前記引き手本体1a、1bの係合孔5a、5bに嵌合す
るための複数の係合突起6a、6bが穿設されている。
係合突起6a、6bは、前記係合孔5a、5bに対して
相補的な矩形断面形状を呈している。
【0029】アウターピースAのホルダ2aの内周部に
は、複数本の溝7が形成され、一方、前記インナーピー
スBのホルダ2bの外周部には、前記溝7に嵌合する突
条8が穿設されている。この突条8は、インナーピース
BとアウターピースAとが結合が解除される方向に向か
うにつれて前記ホルダ2bの外側面から突出する略楔形
断面を呈しているため、インナーピースBのホルダ2b
をアウターピースAのホルダ2aに挿入するばあいに
は、突条8はホルダ2aの内周面に対してひっかからず
に円滑にホルダ2bをホルダ2a内部に挿入し、溝7に
嵌合することができるが、一方、ホルダ2bをホルダ2
aから抜き出そうとすれば、突条8がホルダ2aの溝7
に対してひっかかるため、容易にはホルダ2aと2bと
の結合が外れないようになっている。なお、溝7および
突条8は、1本または複数本いずれのばあいでも前記作
用を奏することができる。また、図1〜2に示される溝
7は、突条8に相補的な略楔形断面形状を呈している
が、矩形断面形状であってもよい。
【0030】本実施例では、ホルダ2a、2b同士を互
いに結合するための凹部および凸部の例として、楔形断
面を呈する溝7および突条8を例にあげて説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、その他の嵌合
部の例として、前記ホルダ2bの外周部において、少な
くとも1個の突起を設け、一方、ホルダ2aの内周部に
おいて当該突起に相補的な形状を呈する凹所を形成して
もよい。
【0031】図1〜2に示されるアウターピースAおよ
びインナーピースBは、出荷前に工場などにおいて、ホ
ルダ2a、2b内部に引き手本体1a、1bの凹部3
a、3bを挿入して、ホルダ2a、2b内周部の係合突
起6a、6bを引き手本体1a1bの凹部3a、3bの
係合孔5a、5bに嵌合しておく。
【0032】図1〜2に示される引き手を扉Dに取り付
けるばあい、あらかじめ扉Dの所望の位置に扉Dの内外
を貫通する取付孔Hを穿設しておき、扉Dの外側から当
該取付孔HにアウターピースAの引き手本体1aが固着
されたホルダ2aを挿入する。ついで、扉Dの内側から
取付孔HにインナーピースBの引き手本体1bが固着さ
れたホルダ2bを挿入すれば、アウターピースAのホル
ダ2aの内周部に設けられた溝7にインナーピースBの
ホルダ2bの外周部に設けられた突条8が嵌合する。そ
れにより、アウターピースAおよびインナーピースBの
ホルダ2a、2b同士が取付孔Hの内部で互いに結合さ
れる。したがって、ネジまたは釘を用いずに容易に引き
手を取り付けることができる。
【0033】なお、前記実施例の引き手においては、ア
ウターピースAのホルダ2aの内周部に凹部(前記実施
例の溝7)を形成し、一方、インナーピースBのホルダ
2bの外周部に凸部(前記実施例の突条8)を穿設して
いるが、かかる凹部および凸部の配置を以下のように変
更してもよい。
【0034】変形例として、アウターピースAのホルダ
2aの内周部に突条8などの凸部が穿設され、インナー
ピースBのホルダ2bの外周部に溝7などの凹部が形成
された点のみ異なり、その他の構成が図1〜2の引き手
と同じにされてなる引き手に変更すれば、かかる引き手
を扉Dに取り付けるばあい、前記扉Dの取付孔Hにアウ
ターピースA、インナーピースBの順に挿入すれば、ア
ウターピースAおよびインナーピースBのホルダ2a、
2b同士が取付孔Hの内部で互いに結合され、その結
果、ネジまたは釘を用いずに容易に引き手を取り付ける
ことができる。
【0035】また、以上のごとく説明された図1〜2の
引き手、および前記変形例の引き手について、引き手本
体1a、1bをホルダ2a、2bに結合させるための係
合孔5a、5bおよび係合突起6a、6bの配置をそれ
ぞれ変更してもよい。たとえば、前記ホルダ2a、2b
に係合孔5a、5bが穿設され、一方、引き手本体1
a、1bの凹部3a、3bの外周部に係合突起6a、6
bが穿設された点のみ異なり、その他の構成が当該図1
〜2の引き手、および変形例の引き手と同じにされてな
る引き手にそれぞれ変更してもよい。これらの引き手に
ついても、アウターピースAおよびインナーピースBの
ホルダ2a、2b同士が取付孔Hの内部で互いに結合す
ることができ、その結果、ネジまたは釘を用いずに容易
に引き手を取り付けることができる。
【0036】なお、前述の実施例では、係合突起6a、
6bが貫通孔である係合孔5a、5bに嵌合する例をあ
げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。係合孔5a、5bの代わりに係合凹部(すなわち係
合突起6a、6bが嵌合されうる程度の深さを有する、
非貫通の凹所)を形成してもよい。
【0037】つぎに、本発明の引き手の他の例として、
引き手本体12a、12bとホルダ13a、13bとが
ネジ11a、11bにより固着された引き手について図
3を参照しながら説明する。
【0038】図3に示される引き手は、一対のアウター
ピースAおよびインナーピースBから構成され、それぞ
れ引き手本体12a、12bと、ホルダ13a、13b
とからなる。
【0039】引き手本体12a、12bは、前述の引き
手本体1と同様に、凹部19a、19bと板部20a、
20bとから構成され、たとえば、アルミニウム、鉄、
真ちゅう、ステンレスなどの金属製の薄板をプレス加工
するなどして凹部および板部を一体成形することによ
り、作製される。
【0040】アウターピースAのホルダ13aは、筒状
を呈する部材からなり、一方、インナーピースBのホル
ダ13bは有底のケースからなる。なお、前記ホルダ1
3bも筒状を呈する部材にしてもよい。これらホルダ1
3a、13bは、たとえば、ABSまたはPOMなどの
合成樹脂、または合成ゴムなどの比較的弾性を有する材
料を用いて作製される。しかも、アウターピースAのホ
ルダ13aおよびインナーピースBのホルダ13bは、
互いに結合しうるように、ホルダ13aの方がホルダ1
3bに対して若干大きく作製されている。
【0041】アウターピースAのホルダ13aの内周部
には、複数本の溝14が形成され、一方、前記インナー
ピースBのホルダ13bの外周部には、前記溝14に嵌
合する突条15が穿設されている。この突条15は、イ
ンナーピースBとアウターピースAとが結合が解除され
る方向に向かうにつれて前記ホルダ13bの外側面から
突出する略楔形断面を呈しているため、インナーピース
Bのホルダ13bをアウターピースAのホルダ13aに
挿入するばあいには、突条15はホルダ13aの内周面
に対してひっかからずに円滑にホルダ13bをホルダ1
3a内部に挿入し、溝14に嵌合することができるが、
一方、ホルダ13bをホルダ13aから抜き出そうとす
れば、突条15がホルダ13aの溝14に対してひっか
かるため、容易にはホルダ13aと13bとの結合が外
れないようになっている。なお、溝14および突条15
は、1本または複数本いずれのばあいでも前記作用を奏
することができる。また、図3に示される溝14は、突
条15に相補的な略楔形断面形状を呈しているが、矩形
断面形状であってもよい。
【0042】前記引き手本体12a、12bおよびホル
ダ13a、13bの上端面および下端面には、それぞれ
ネジ孔16a、16b、17a、17bが穿設されてい
る。
【0043】引き手本体12a、12bとホルダ13
a、13bとをネジ止めにより固着させるばあい、ま
ず、引き手本体12a、12bをホルダ13a、13b
に挿入してネジ孔16a、16bおよび17a、17b
を連通させる。ついで、ナット18a、18bをネジ孔
17a、17bの外側開口に当接させ、ネジ11a、1
1bをネジ孔16a、16bおよび17a、17bに通
しながらナット18a、18bに螺着させることにより
行なわれる。なお、後述する引き手本体の交換を考慮す
ると、ナットはホルダに固着しておくのが好ましい。
【0044】図3に示されるアウターピースAおよびイ
ンナーピースBは、出荷前に工場などにおいて、ホルダ
13a、13b内部に引き手本体12a、12bの凹部
19a、19bを挿入して、引き手本体12a,12b
をホルダ13a,13bに対してネジ11a、11bに
より固着しておく。
【0045】図3に示される引き手を前述の扉D(図2
参照)に取り付けるばあい、あらかじめ扉Dの所望の位
置に扉Dの内外を貫通する取付孔Hを穿設しておき、扉
Dの外側から当該取付孔HにアウターピースAの引き手
本体12aが固着されたホルダ13aを挿入する。つい
で、扉Dの内側から取付孔HにインナーピースBの引き
手本体12bが固着されたホルダ13bを挿入すれば、
アウターピースAのホルダ13aの内周部に形成された
溝14にインナーピースBのホルダ13bの外周部に穿
設された突条15がが嵌合する。それにより、アウター
ピースAおよびインナーピースBのホルダ13a、13
b同士が取付孔Hの内部で互いに結合される。したがっ
て、ネジまたは釘を用いずに容易に引き手を取り付ける
ことができる。また、作業現場において、所望の引き手
本体12a、12bに変更したいとき(たとえば、引き
手本体12a、12bが扉の色にマッチしないとき、ま
たは現場で扉Dにクロスを貼るように設計変更するばあ
いなど)には、ネジ11a、11bを外して引き手本体
12a、12bのみを交換して、所望の引き手本体12
a、12bをホルダ13a、13bにネジ止めして用い
ればよい。
【0046】なお、図3の引き手においても、アウター
ピースAのホルダ13aの内周部に凹部(図3の溝14
など)を形成し、一方、インナーピースBのホルダ13
bの外周部に凸部(図3の突条15など)を穿設してい
るが、かかる凹部および凸部の配置を以下のように変更
してもよい。
【0047】変形例として、アウターピースAのホルダ
13aの内周部に突条15などの凸部が穿設され、イン
ナーピースBのホルダ13bの外周部に溝14などの凹
部が形成された点のみ異なり、その他の構成が図3の引
き手と同じにされてなる引き手に変更すれば、かかる引
き手を扉Dに取り付けるばあい、前記扉Dの取付孔Hに
アウターピースA、インナーピースBの順に挿入すれ
ば、アウターピースAおよびインナーピースBのホルダ
13a、13b同士が取付孔Hの内部で互いに結合さ
れ、その結果、ネジまたは釘を用いずに容易に引き手を
取り付けることができる。また、図3の引き手と同様に
ネジ11a、11bを外して引き手本体12a、12b
のみを交換することもできる。
【0048】なお、本実施例ではネジ11a、11bを
ナット18a、18bに螺合させる例をあげて説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、ネジ孔1
6a、16bまたは17a、17bの少なくとも一方の
内面にめねじを形成しても引き手本体12a、12bと
ホルダ13a、13bとの結合を行なうことができる。
【0049】なお、図3の引き手では、引き手本体12
a、12bがホルダ13、13bに対してネジにより固
着されている例をあげて説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、その他の例として、ネジを用い
ないで、引き手本体12a、12bに外側に向かうネジ
孔16a、16bを開けておくだけでもよい。このばあ
い、引き手本体12a、12bの外周分に生じるバリを
残しておき、かかる引き手本体12a、12bのバリを
ホルダ13a、13b側のネジ孔17a、17bに嵌合
すれば、引き手本体12a、12bはホルダ13a、1
3bに対して固着される。そのため、引き手使用時にお
いて、引き手本体12a、12bが、ホルダ13a、1
3bから外れたりしない。しかし、ドライバーなどを引
き手本体12a、12bとホルダ13a、13bのあい
だに入れてこじれば、引き手本体12a、12bを分離
することが可能である。ただし、引き手本体12a、1
2bをホルダ13a、13bに対して着脱する作業の容
易性を考えれば、バリを取ったネジ孔16a、16bに
ネジ11a、11bを挿入する方が好ましい。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、ネジまたは釘を用いず
に容易に引き手を取り付けることができ、しかもネジま
たは釘が目につかないため、美観を損なわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の引き手の一実施例を示す
斜視説明図である。
【図2】図1の引き手を扉に取り付けるばあいの断面説
明図である。
【図3】請求項5記載の発明の引き手の一実施例を示す
斜視説明図である。
【図4】従来の引き手の一例を示す斜視図である。
【図5】従来の引き手の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1a、1b 引き手本体 2a、2b ホルダ 3a、3b 凹部 5a、5b 係合孔 6a、6b 係合突起 7 溝 8 突条 11a、11b ネジ 12a、12b 引き手本体 13a、13b ホルダ 14 溝 15 突条 A アウターピース B インナーピース

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指が挿入される凹部を有する引き手本体
    と、該引き手本体の凹部を収容するホルダとからなり、
    前記ホルダの内周部に少なくとも1個の係合突起が突設
    され、一方、前記引き手本体の凹部に前記ホルダの係合
    突起に係合するための係合孔または係合凹部が形成され
    てなるアウターピースと、指が挿入される凹部を有する
    引き手本体と、該引き手本体の凹部を収容するホルダと
    からなり、前記ホルダの内周部に少なくとも1個の係合
    突起が突設され、一方、前記引き手本体の凹部に前記ホ
    ルダの係合突起に係合するための係合孔または係合凹部
    が形成され、前記アウターピース内に嵌入されるインナ
    ーピースとからなり、前記アウターピースのホルダの内
    周部において少なくとも一部に凹部が形成され、一方、
    前記インナーピースのホルダの外周部において前記アウ
    ターピースのホルダの凹部に嵌合する凸部が突設されて
    なることを特徴とする引き手。
  2. 【請求項2】 指が挿入される凹部を有する引き手本体
    と、該引き手本体の凹部を収容するホルダとからなり、
    前記ホルダの内周部に少なくとも1個の係合突起が突設
    され、一方、前記引き手本体の凹部に前記ホルダの係合
    突起に係合するための係合孔または係合凹部が形成され
    てなるアウターピースと、指が挿入される凹部を有する
    引き手本体と、該引き手本体の凹部を収容するホルダと
    からなり、前記ホルダの内周部に少なくとも1個の係合
    突起が突設され、一方、前記引き手本体の凹部に前記ホ
    ルダの係合突起に係合するための係合孔または係合凹部
    が形成され、前記アウターピース内に嵌入されるインナ
    ーピースとからなり、前記アウターピースのホルダの内
    周部において少なくとも一部に凸部が突設され、一方、
    前記インナーピースのホルダの外周部において前記アウ
    ターピースのホルダの凸部に嵌合する凹部が形成されて
    なることを特徴とする引き手。
  3. 【請求項3】 指が挿入される凹部を有する引き手本体
    と、該引き手本体の凹部を収容するホルダとからなり、
    前記ホルダに少なくとも1個の係合孔または係合凹部が
    形成され、一方、前記引き手本体の凹部の外周部に前記
    ホルダの係合孔または係合凹部に係合するための係合突
    起が突設されてなるアウターピースと、指が挿入される
    凹部を有する引き手本体と、該引き手本体の凹部を収容
    するホルダとからなり、前記ホルダに少なくとも1個の
    係合孔または係合凹部が形成され、一方、前記引き手本
    体の凹部の外周部に前記ホルダの係合孔または係合凹部
    に係合するための係合突起が突設され、前記アウターピ
    ース内に嵌入されるインナーピースとからなり、前記ア
    ウターピースのホルダの内周部において少なくとも一部
    に凹部が形成され、一方、前記インナーピースのホルダ
    の外周部において前記アウターピースのホルダの凹部に
    嵌合する凸部が突設されてなることを特徴とする引き
    手。
  4. 【請求項4】 指が挿入される凹部を有する引き手本体
    と、該引き手本体の凹部を収容するホルダとからなり、
    前記ホルダに少なくとも1個の係合孔または係合凹部が
    形成され、一方、前記引き手本体の凹部の外周部に前記
    ホルダの係合孔または係合凹部に係合するための係合突
    起が突設されてなるアウターピースと、指が挿入される
    凹部を有する引き手本体と、該引き手本体の凹部を収容
    するホルダとからなり、前記ホルダに少なくとも1個の
    係合孔または係合凹部が形成され、一方、前記引き手本
    体の凹部の外周部に前記ホルダの係合孔または係合凹部
    に係合するための係合突起が突設され、前記アウターピ
    ース内に嵌入されるインナーピースとからなり、前記ア
    ウターピースのホルダの内周部において少なくとも一部
    に凸部が突設され、一方、前記インナーピースのホルダ
    の外周部において前記アウターピースのホルダの凸部に
    嵌合する凹部が形成されてなることを特徴とする引き
    手。
  5. 【請求項5】 指が挿入される凹部を有する引き手本体
    と、該引き手本体の凹部を収容するホルダとからなるア
    ウターピースと、指が挿入される凹部を有する引き手本
    体と、該引き手本体の凹部を収容するホルダとからな
    り、前記アウターピース内に嵌入されるインナーピース
    とからなり、前記引き手本体がホルダに対して固着され
    ており、前記アウターピースのホルダの内周部において
    少なくとも一部に凹部が形成され、一方、前記インナー
    ピースのホルダの外周部において前記アウターピースの
    ホルダの凹部に嵌合する凸部が突設されてなることを特
    徴とする引き手。
  6. 【請求項6】 指が挿入される凹部を有する引き手本体
    と、該引き手本体の凹部を収容するホルダとからなるア
    ウターピースと、指が挿入される凹部を有する引き手本
    体と、該引き手本体の凹部を収容するホルダとからな
    り、前記アウターピース内に嵌入されるインナーピース
    とからなり、前記引き手本体がホルダに対して固着され
    ており、前記アウターピースのホルダの内周部において
    少なくとも一部に凸部が突設され、一方、前記インナー
    ピースのホルダの外周部において前記アウターピースの
    ホルダの凸部に嵌合する凹部が形成されてなることを特
    徴とする引き手。
  7. 【請求項7】 前記引き手本体が前記ホルダに対してね
    じにより固着されてなる請求項5または6記載の引き
    手。
  8. 【請求項8】 前記インナーピースまたはアウターピー
    スのホルダの凸部が、前記インナーピースとアウターピ
    ースとの結合が解除される方向に向かうにつれて当該ホ
    ルダの外周面または内周面から突出する略楔形断面を呈
    する少なくとも1本の突条からなる請求項1、2、3、
    4、5、6または7記載の引き手。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015151783A (ja) * 2014-02-17 2015-08-24 株式会社双和 引手
KR20180003774A (ko) * 2016-07-01 2018-01-10 김용갑 중공형상의 슬라이드 도어의 끼움결합형 손잡이 결합구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015151783A (ja) * 2014-02-17 2015-08-24 株式会社双和 引手
KR20180003774A (ko) * 2016-07-01 2018-01-10 김용갑 중공형상의 슬라이드 도어의 끼움결합형 손잡이 결합구조

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