JP2015151783A - 引手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 引手を構成する引手本体と化粧カバーとの組み付け構造の簡素化、組み付け作業の能率化、製造コストの低廉化、化粧直しに伴う引手交換コストの低廉化を図る。【解決手段】 前方開口の操作凹部1を備えた引手本体Aの前面側に、操作凹部1の開口に連通する指挿入用開口部2と、当該指挿入用開口部2の開口縁から操作凹部1の開口縁よりも外方に張り出す化粧フランジ3とを備えた化粧カバーBが設けられ、化粧カバーBの指挿入用開口部2の開口縁における開閉操作方向で相対向する部位の少なくとも一方には、操作凹部1内に突出し、かつ、操作凹部1の底面側ほど操作凹部1を形成する引手本体Aの側壁部5Aに近接位置する傾斜姿勢の指掛け操作部7が延設され、指掛け操作部7の傾斜先端部には、引手本体Aに対して化粧カバーBが設定装着位置にある状態で引手本体Aの被係合部8に脱着可能に係合して抜止め保持する係合部9が形成されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、建具又は家具の被開閉操作部位に取付けられる引手に関する。
この種の引手として、建具又は家具の被開閉操作部位に埋設状態で取付けられる引手本体と、当該引手本体の前面側に取付けられる化粧カバーとに分割構成して、化粧カバーを引手本体とは異なる装飾性に優れた材料から製作可能に構成した引手が提案されている(特許文献1参照)。
この引手の引手本体は、前方に開口する矩形状の操作凹部と、この操作凹部を構成する側壁部の開口周縁から被開閉操作部位の前面に沿って外方側に延設される矩形状の内側フランジとを一体形成して構成されている。
また、化粧カバーは、操作凹部の開口面積よりも小なる矩形状の指挿入用開口部と、当該指挿入用開口部の開口縁から内側フランジの外周縁よりも外方に張り出す矩形状の化粧フランジとを備え、化粧カバーの指挿入用開口部の開口縁における開閉操作方向で相対向する部位には、操作凹部内に突出し、かつ、当該操作凹部の底面側ほど対向間隔が大となる傾斜姿勢の指掛け操作部が一体的に延設されているとともに、化粧フランジの外周縁には、引手本体の内側フランジの表面側から裏面側に回り込む状態で一体的にカシメ固定される環状カシメ部が形成されている。
特開2004−68524号公報(図21〜図24)
従来の引手では、化粧カバーの指挿入用開口部の開口縁から操作凹部内に突出する指掛け操作部が、操作凹部の底面側ほど対向間隔が大となる傾斜姿勢にあるため、引っ張り操作時に指先を安定良く確実に掛けることができる利点がある。
反面、引手本体と化粧カバーとを一体状態に組み付ける場合、引手本体と化粧カバーとを設定装着状態に重ね合わせたのち、化粧カバーの化粧フランジの外周全域を引手本体の内側フランジの裏面側に折り曲げて、化粧カバーと被手本体とを一体的にカシメ固定する必要があるため、環状カシメ部のカシメ加工に多くの手間を要し、しかも、カシメ部位が化粧フランジの外周といった外部から目視し易い位置にあるため、カシメ加工に要求される仕上げ精度も高くなり、製造コストの高騰化の要因になっていた。
さらに、建具や家具の表面の化粧直しに対応して引手の化粧(装飾性)を変更することがあるが、この場合でも、引手全体を取り替える必要があり、化粧直しに伴う引手交換コストが高くなる不都合があった。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、化粧カバーの指掛け操作部を有効利用した合理的な改良により、引手を構成する引手本体と化粧カバーとの組み付け構造の簡素化、組み付け作業の能率化、製造コストの低廉化を図ると同時に、化粧直しに伴う引手交換コストの低廉化をも達成することのできる引手を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、建具又は家具の被開閉操作部位に取付けられる前方開口の操作凹部を備えた引手本体の前面側に、前記操作凹部の開口に連通する指挿入用開口部と、当該指挿入用開口部の開口縁から前記操作凹部の開口縁よりも外方に張り出す化粧フランジとを備えた化粧カバーが設けられ、前記化粧カバーの指挿入用開口部の開口縁における開閉操作方向で相対向する部位の少なくとも一方には、前記操作凹部内に突出し、かつ、当該操作凹部の底面側ほど前記操作凹部を形成する引手本体の側壁部に近接位置する傾斜姿勢の指掛け操作部が延設されているとともに、前記指掛け操作部の傾斜先端部には、前記引手本体に対して化粧カバーが設定装着位置にある状態で前記引手本体の被係合部に脱着可能に係合して抜止め保持する係合部が形成されている点にある。
上記構成によれば、引手を、前方開口の操作凹部を備えた引手本体と化粧フランジとを備えた化粧カバーとから分割構成してあるので、化粧カバーを引手本体とは異なる装飾性に優れた材料から製作することができるとともに、化粧カバーの指挿入用開口部の開口縁から引手本体の操作凹部内に突出する指掛け操作部を、操作凹部の底面側ほど操作凹部を形成する引手本体の側壁部に近接位置する傾斜姿勢してあるので、引っ張り操作時に指先を安定良く確実に掛けることができる。
しかも、引手本体に対して化粧カバーを設定装着状態に組み付ける場合、化粧カバーの指掛け操作部の傾斜先端部に形成されている係合部を、引手本体の操作凹部内の被係合部に係合操作するだけで、引手本体と化粧カバーとを設定装着状態に抜止め保持することができるから、引手本体と化粧カバーとを設定装着状態に重ね合わせてからカシメ加工する従来のカシメ固定構造に比して組み付けに要する時間を大幅に短縮することができる。
しかも、化粧カバーの係合部と引手本体の被係合部との係合部位は、引手本体の操作凹部内における側壁部内面側に偏倚するため、係合部が外部から目視し難い状態にあり、しかも、指掛け操作部の傾斜先端部といった特定領域に係合部を形成するだけであるから、従来のカシメ固定構造に比して製作の容易化を図ることができるとともに、指掛け操作部の傾斜先端部での撓み変形を利用して化粧カバーの係合部と引手本体の被係合部との係脱操作も容易に行うことができる。
さらに、引手本体の被係合部と化粧カバーの係合部との係合を必要に応じて解除して分離することができるから、建具や家具の表面の化粧直しに対応して引手の化粧(装飾性)を変更する場合でも、化粧カバーの取り替えだけで済む。
したがって、引っ張り操作時に指先を安定良く確実に掛けるために傾斜姿勢で延設されている化粧カバーの指掛け操作部の傾斜先端部を有効利用した上述の合理的な改良により、引手を構成する引手本体と化粧カバーとの組み付け構造の簡素化、組み付け作業の能率化、製造コストの低廉化を図ると同時に、化粧直しに伴う引手交換コストの低廉化をも達成することができる。
本発明による第2の特徴構成は、前記指掛け操作部が、前記指挿入用開口部の開口縁における開閉操作方向で相対向する部位の各々に延設され、前記両指掛け操作部の係合部の係合先端部位における開閉操作方向での間隔が、前記引手本体の側壁部における開閉操作方向での対向内面間寸法よりも大に構成され、前記引手本体に対する化粧カバーの装着時に、前記両指掛け操作部の係合部が前記引手本体の側壁部における対向内面間を通過可能な状態にまで弾性復元力に抗して撓み変形操作可能に構成されている点にある。
上記構成によれば、化粧カバーの指挿入用開口部の開口縁における開閉操作方向の両側に指掛け操作部を設けて、建具又は家具を開閉操作方向のいずれに引っ張り操作する場合でも、指先を安定良く確実に掛けることができる。
しかも、引手本体と化粧カバーとを一体状態に組み付ける場合、両指掛け操作部の係合部を、引手本体の側壁部における対向内面間を通過可能な状態にまで撓み変形させて引手本体の操作凹部内に押し込み操作するだけで、引手本体に対して化粧カバーが設定装着位置に到達したとき、両指掛け操作部の係合部が弾性復元力で引手本体の被係合部に係合する。
本発明による第3の特徴構成は、前記化粧カバーの一側方の指掛け操作部の係合部を前記引手本体の一側方の被係合部に係合させた傾斜状態での当該化粧カバーの押し込み操作により、前記化粧カバーの他側方の指掛け操作部の係合部が撓み変形しながら前記引手本体の他側方の被係合部に係合可能に構成されている点にある。
上記構成によれば、引手本体と化粧カバーとを一体状態に組み付ける場合、化粧カバーの一側方の指掛け操作部の係合部を引手本体の一側方の被係合部に係合させた傾斜状態での当該化粧カバーを押し込み操作すると、化粧カバーの他側方の指掛け操作部の係合部が撓み変形した状態で引手本体の側壁部の内面に沿って設定装着位置に移動し、引手本体の他側方の被係合部に弾性復元力で係合する。
それ故に、化粧カバーの一側方の指掛け操作部の係合部と引手本体の一側方の被係合部との係合部位を揺動支点とする化粧カバーの押し込み操作で組み付けることができるから、引手本体の側壁部における対向内面間を通過可能な状態にまで両指掛け操作部の係合部を人為操作で撓み変形させる手間が不要で、組み付け作業の能率化、容易化を図ることができる。
本発明による第4の特徴構成は、前記化粧カバーの指挿入用開口部の開口縁のうち、前記両指掛け操作部の形成箇所と異なる部位には、前記引手本体に形成された係合凹部に対して前方側から係入して当該引手本体に対する前記化粧カバーの設定装着位置への装着移動を案内する装着案内体が形成されている点にある。
上記構成によれば、化粧カバーの指掛け操作部の形成箇所と異なる部位に形成された装着案内体が引手本体の係合凹部に係合することにより、化粧カバーにおける指掛け操作部の係合部と引手本体の被係合部との係合位置を確定させた状態でスムーズに装着移動案内することができる。
本発明による第5の特徴構成は、前記化粧カバーの装着案内体及び前記引手本体における係合凹部の形成部位には、前記化粧カバーと引手本体とを建具又は家具の被開閉操作部位に固定するための取付け孔が連通形成されている点にある。
上記構成によれば、引手本体に対する化粧カバーの設定装着位置への装着移動を案内する装着案内体を利用して、化粧カバーと引手本体とを建具又は家具の被開閉操作部位に同時に固定することができ、引手固定構造の簡素化を図ることができる。
本発明による第6の特徴構成は、前記化粧カバーの装着案内体には、化粧カバーが設定装着位置にある状態で引手本体の係合凹部に当接又は近接して、引手本体と化粧カバーとの開閉操作方向での平行移動及び傾動を規制する移動規制面と、当該移動規制面よりも装着案内体の先端側において、当該装着案内体と前記係合凹部との間に一定範囲内での引手本体と化粧カバーとの開閉操作方向での平行移動及び傾動を許すための融通を現出する規制緩和面とが形成されている点にある。
上記構成によれば、化粧カバーの指掛け操作部の形成箇所と異なる部位に形成された装着案内体を引手本体の係合凹部に係合操作する際、引手本体の係合凹部に装着案内体の先端側の規制緩和面が対向する状態では、装着案内体と係合凹部との間に現出されている融通により、例えば、化粧カバーの一側方の指掛け操作部の係合部を引手本体の一側方の被係合部に係合させた傾斜状態に操作することができ、組み付け作業の容易化を図ることができる。
それでいて、引手本体に対して化粧カバーが設定装着位置に操作された状態では、装着案内体の基端側の移動規制面が引手本体の係合凹部に当接又は近接して、引手本体と化粧カバーとの開閉操作方向での平行移動及び傾動を規制するから、引手本体と化粧カバーとのガタツキを抑制することができる。
本発明による第7の特徴構成は、前記化粧カバーが金属製と樹脂製との二種類から構成され、樹脂製の化粧カバーの装着案内体には、化粧カバーの装着移動方向に沿う補強リブが突出形成されているとともに、前記引手本体の係合凹部には、前記補強リブが摺動自在に嵌合する嵌合溝が連通形成されている点にある。
上記構成によれば、化粧カバーを金属製と樹脂製との二種類から構成して、装飾面での選択の多様化を図りながらも、樹脂製の化粧カバーの耐久性を図るための補強リブ及び嵌合溝を利用して、引手本体に対する樹脂製の化粧カバーの設定装着位置への装着案内機能を高めることができる。
本発明による第8の特徴構成は、前記被係合部が前記引手本体の側壁部に貫通形成された係合孔から構成され、当該係合孔に係合された前記指掛け操作部の係合部に対する前記引手本体の外側方からの押し込み操作で係合解除可能に構成されている点にある。
上記構成によれば、化粧カバーの係合部と引手本体の被係合部との係合部位は、引手本体の操作凹部内における側壁部内面側に偏倚する状態であっても、引手本体の側壁部に貫通形成されている被係合部としての係合孔を利用して、係合孔に係合された指掛け操作部の係合部を引手本体の外側方から簡単に係合解除操作することができる。
第1実施形態の引手の取付け状態を示す斜視図 金属製の化粧カバーと引手本体との組み合わせを示す斜視図(a)と樹脂製の化粧カバーと引手本体との組み合わせを示す斜視図(b) 金属製の化粧カバーと樹脂製の化粧カバー及び引手本体との選択的な組み合わせを示す斜視図 金属製の化粧カバーの裏面図(a)と金属製の化粧カバーの平面図(b)及び引手本体の正面図(c) 樹脂製の化粧カバーの裏面図(a)と樹脂製の化粧カバーの平面図(b)及び引手本体の正面図(c) 金属製の化粧カバーの装着操作方法を示す横断面図 金属製の化粧カバーの装着操作方法を示す斜視図 金属製の化粧カバーの装着状態を示す横断面図(a)と縦断面図(b) 樹脂製の化粧カバーの装着状態を示す横断面図(a)と縦断面図(b) 第2実施形態の引手を示す横断面図
〔第1実施形態〕
図1〜図9は、引戸、障子、襖等の建具の被開閉操作部位、或いは、たんす、玄関収納具等の家具の被開閉操作部位に埋設状態で取付けられる引手Pを示す。
尚、図1においては、建具の一例である引戸Dの被開閉操作部位に形成された取付け凹部に引手Pを固定具15の一例であるビスで取付けた状態を示している。
そして、本発明の引手Pは、前方に開口する矩形状の操作凹部1を備えた引手本体Aの前面側に、操作凹部1の開口側において連通する当該操作凹部1の開口面積よりも小なる開口面積の矩形状の指挿入用開口部2と、当該指挿入用開口部2の開口縁から操作凹部1の開口縁よりも引戸Dの表面に沿って外方に張り出す矩形状の化粧フランジ3とを備えた化粧カバーBが設けられている。
引手Pの引手本体Aは、矩形状の底壁4と、この底壁4とで操作凹部1を形成する側壁5とを樹脂又は金属で一体成形して構成され、側壁5を構成する短辺側の上下一対の側壁部5Bの上下方向での厚みは、長辺側の左右一対の側壁部5Aの左右方向での厚みよりも大に構成されている。
短辺側の両側壁部5Bの内面における左右方向中央部には、操作凹部1の開口側(前方側)ほど前後方向での対向間隔が大となる固定用の傾斜面6が窪み形成されている。
また、図4、図5に示すように、化粧カバーBの指挿入用開口部2における開閉操作方向でもある左右方向の開口横幅W2は、後述する指掛け操作部7の傾斜形成のための横幅W3分だけ引手本体Aの操作凹部1における左右方向での対向内面間寸法W1よりも小に構成され、指挿入用開口部2の上下方向の開口縦幅は、操作凹部1に臨む両傾斜面6の開口側端部における上下方向の対向間隔よりも若干大に構成されている。
化粧カバーBの指挿入用開口部2の開口縁における左右方向(開閉操作方向)で相対向する部位の各々には、操作凹部1内に突出し、かつ、当該操作凹部1の底面側ほど引手本体Aの長辺側の側壁部5Aに近接位置する、換言すれば、操作凹部1の底面側ほど左右方向での対向間隔が大となる傾斜姿勢の指掛け操作部7が一体的に延設されている。
この両指掛け操作部7の横幅は、引っ張り操作する指先を安定良く確実に掛けることができる幅に設定されているとともに、両指掛け操作部7の上下長さは、引手本体Aの短辺側の両側壁部5Bの内面における左右方向端部の上下方向での対向間隔と同一又はほぼ同一に設定されている。
両指掛け操作部7の傾斜先端部における上下方向の一箇所又は複数箇所(当該実施形態では二箇所)には、引手本体Aに対して化粧カバーBが設定装着位置にある状態において、引手本体Aの長辺側の側壁部5Aにおける対応部位に貫通形成された被係合部としての係合孔8に脱着可能に係合して抜止め保持する係合部としての係合片9が一体形成されている。
両指掛け操作部7の係合片9のうち、左右方向(開閉操作方向)で相対向する両係合片9の係合先端部位における左右方向(開閉操作方向)での間隔W4が、引手本体Aの長辺側の側壁部5Aにおける左右方向での対向内面間寸法W1よりも少し大に構成され、引手本体Aに対する化粧カバーBの装着時に、両指掛け操作部7の係合片9が引手本体Aの長辺側の側壁部5Aにおける対向内面間を通過可能な状態、つまり、左右方向で相対向する両係合片9の係合先端部位における左右方向での間隔W4が、引手本体Aの長辺側の側壁部5Aにおける左右方向での対向内面間寸法W1と同一又は小となる状態にまで弾性復元力に抗して撓み変形操作可能に構成されている。
そして、図6、図7に示すように、化粧カバーBの左右一側方の指掛け操作部7の係合片9を引手本体Aにおける一側方の長辺側の側壁部5Aの係合孔8に係合させた傾斜状態(傾斜姿勢)において、当該化粧カバーBの引手本体A側への押し込み操作により、化粧カバーBの左右他側方の指掛け操作部7の係合片9が長辺側の側壁部5Aの内面との当接によって撓み変形しながら引手本体Aの他側方の側壁部5Aの係合孔8に係合可能に構成されている。
そのため、化粧カバーBの一側方の指掛け操作部7の係合片9と引手本体Aの一側方の係合孔8との係合部位を揺動支点とする化粧カバーBの引手本体A側への押し込み操作だけで組み付けることができるから、引手本体Aの長辺側の両側壁部5Aにおける対向内面間を通過可能な状態にまで両指掛け操作部7の係合片9を人為操作で幅縮小側に撓み変形させる手間が不要で、組み付け作業の能率化、容易化を図ることができる。
また、前記係合孔8は、引手本体Aの長辺側の側壁部5Aにおける内面及び外面に開口しているため、この係合孔8に係合された指掛け操作部7の係合片9に対する引手本体Aの外側方からの押し込み操作で係合解除可能に構成されている。
化粧カバーBの係合片9と引手本体Aの係合孔8との係合部位は、引手本体Aの操作凹部1内における長辺側の側壁部5Aの内面側に偏倚する奥側であっても、引手本体Aの長辺側の側壁部5Aに貫通形成されている係合孔8を利用して、当該係合孔8に係合された指掛け操作部7の係合片9を引手本体Aの外側方から簡単に係合解除操作することができる。
また、図3〜図6に示すように、化粧カバーBの指挿入用開口部2の開口縁のうち、両指掛け操作部7の形成箇所と異なる部位、つまり、指挿入用開口部2の上下方向で相対向する短辺側開口縁の左右方向中央部には、引手本体Aの短辺側の両側壁部5Bに前後方向で貫通形成された係合凹部10に対して前方側から係入して当該引手本体Aに対する化粧カバーBの設定装着位置への装着移動を案内する板状の装着案内体11が一体形成されている。
この装着案内体11の外側ガイド縁の基部側には、化粧カバーBが設定装着位置にある状態で引手本体Aの係合凹部10の内面に当接又は近接して、引手本体Aと化粧カバーBとの左右方向(開閉操作方向)での平行移動及び傾動を規制する前後方向で平行又はほぼ平行な移動規制面11aが形成されている。
さらに、装着案内体11の外側ガイド縁における移動規制面11aと連続する先端側には、装着案内体11と係合凹部10の内面10bとの間に一定範囲内での引手本体Aと化粧カバーBとの左右方向での平行移動及び傾動を許すための融通を現出するV字状又は略V字状の規制緩和面11bが形成されている。
そのため、化粧カバーBの指掛け操作部7の形成箇所と直交する短辺側開口縁に形成された装着案内体11を引手本体Aの係合凹部10に係合操作する際、引手本体Aの係合凹部10に装着案内体11の先端側の規制緩和面11bが対向する状態では、装着案内体11の外側ガイド縁と係合凹部10の内面との間に現出されている融通により、例えば、化粧カバーBの一側方の指掛け操作部7の係合片9を引手本体Aの一側方の係合孔8に係合させた傾斜状態に操作することができ、組み付け作業の容易化を図ることができる。
それでいて、引手本体Aに対して化粧カバーBが設定装着位置に操作された状態では、装着案内体11の基端側の移動規制面11aが引手本体Aの係合凹部10に当接又は近接して、引手本体Aと化粧カバーBとの左右方向(開閉操作方向)での平行移動及び傾動を規制するから、引手本体Aと化粧カバーBとのガタツキを抑制することができる。
前記化粧カバーBの装着案内体11及び引手本体Aにおける係合凹部10の形成部位には、化粧カバーBと引手本体Aとを建具又は家具に掘り込み形成されている被開閉操作部位に埋設状態でビスや釘等の固定具15で固定するための取付け孔12,13が連通形成されている。
そのため、引手本体Aに対する化粧カバーBの設定装着位置への装着移動を案内する装着案内体11を利用して、化粧カバーBと引手本体Aとを建具又は家具の被開閉操作部位に釘等で同時に固定することができ、引手固定構造の簡素化を図ることができる。
しかも、引手本体Aにおける係合凹部10の形成部位のうち、係合凹部10に臨む側の傾斜面6の中央位置に取付け孔13の一端が開口するため、この傾斜面6の勾配を利用してビス、釘等の固定具15による固定操作を容易に行うことができる。
また、化粧カバーBは金属製の化粧カバーB1と樹脂製の化粧カバーB2との二種類から構成されている。
樹脂製の化粧カバーB2の装着案内体11には、当該化粧カバーB2の装着移動方向である前後方向に沿う一つ又は複数の補強リブ11cが一体的に突出形成されているとともに、引手本体Aの係合凹部10には、樹脂製の化粧カバーB2の補強リブ11cが摺動自在に嵌合する嵌合溝10aが連通形成されている。
金属製の化粧カバーB1の係合片9は、指掛け操作部7と同じ傾斜角度で一体形成され、幅縮小側に撓み変形された係合片9が引手本体Aの長辺側の側壁部5Aの内面に沿って設定装着位置に押し込み摺動されたとき、当該係合片9が長辺側の側壁部5Aに貫通形成されている係合孔8に対して傾斜方向から弾性復元力で係合するように構成されている。
樹脂製の化粧カバーB2の係合片9は、化粧フランジ3と平行又は略平行に向く姿勢で傾斜姿勢の指掛け操作部7に一体形成され、幅縮小側に撓み変形された係合片9が引手本体Aの長辺側の側壁部5Aの内面に沿って設定装着位置に押し込み摺動されたとき、当該係合片9が長辺側の側壁部5Aに貫通形成されている係合孔8に対してそれの孔軸線方向から弾性復元力で係合するように構成されている。
尚、金属製の化粧カバーB1と樹脂製の化粧カバーB2のいずれも、引手本体Aの長辺側の両側壁部5Aにおける対向内面間を通過可能な状態にまで両指掛け操作部7の係合片9を人為操作で幅縮小側に撓み変形操作して、引手本体Aの開口平面と平行又は略平行な姿勢で押し込み装着することもできる。
〔第2実施形態〕
図10に示す引手Pでは、化粧カバーBの指挿入用開口部2の開口縁における左右方向(開閉操作方向)の一側方にのみ、操作凹部1内に突出し、かつ、当該操作凹部1の底面側ほど引手本体Aの一側方の長辺側の側壁部5Aに近接位置する傾斜姿勢の指掛け操作部7が一体的に延設されている。
両指掛け操作部7の傾斜先端部における上下方向の一箇所又は複数箇所(当該実施形態では二箇所)には、引手本体Aに対して化粧カバーBが設定装着位置にある状態において、引手本体Aの長辺側の側壁部5Aにおける対応部位に貫通形成された被係合部としての係合孔8に脱着可能に係合して抜止め保持する係合部としての係合片9が、指掛け操作部7と同じ傾斜角度で一体形成されている。
また、化粧カバーBの指挿入用開口部2の開口縁における左右方向の他側方には、引手本体Aの他側方の長辺側の側壁部5Aの内面に形成されている第2被係合部である第2係合凹部16に対して揺動自在で且つ脱着可能に係合する第2係合部としての第2係合突起17が形成されている。
そして、化粧カバーBの左右一側方の指掛け操作部7の係合片9を引手本体Aにおける一側方の長辺側の側壁部5Aの係合孔8に係合させた傾斜状態(傾斜姿勢)において、当該化粧カバーBの引手本体A側への押し込み操作により、化粧カバーBの左右他側方の第2係合突起17が長辺側の側壁部5Aの内面との当接によって撓み変形しながら引手本体Aの他側方の側壁部5Aの第2係合凹部16に係合可能に構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の実施形態では、引手本体Aの操作凹部1及び化粧カバーBの指挿入用開口部2を矩形状に構成したが、楕円や円形等に構成してもよい。
(2)上述の実施形態では、被係合部としての係合孔8を、引手本体Aの長辺側の側壁部5Aに貫通形成したが、引手本体Aの底壁4に形成してもよい。
(3)上述の実施形態では、装着案内体11の外側ガイド縁における先端側部位の規制緩和面11bを、化粧カバーBの長辺方向視においてV字状又は略V字状に形成したが、この規制緩和面11bを、装着案内体11と係合凹部10の内面10bとの間に一定範囲内での引手本体Aと化粧カバーBとの左右方向での平行移動及び傾動を許すための融通を現出する状態で化粧カバーBの長辺方向視において一段又は複数段の階段状に構成してもよい。
(4) 上述の実施形態では、係合孔8に係合された指掛け操作部7の係合片9に対する引手本体Aの外側方からの押し込み操作で係合解除可能に構成したが、係合孔8に係合された指掛け操作部7の係合片9を係合解除する解除操作具を設けてもよい。
以上説明したように、引手を構成する引手本体と化粧カバーとの組み付け構造の簡素化、組み付け作業の能率化、製造コストの低廉化を図ると同時に、化粧直しに伴う引手交換コストの低廉化をも達成することのできる引手を提供することができる。
A 引手本体
B 化粧カバー
1 操作凹部
2 指導入用開口部
3 化粧フランジ
5A 側壁部
7 指掛け操作部
8 被係合部(係合孔)
9 係合部(係合片)
10 係合凹部
10a 嵌合溝
11 装着案内体
11a 移動規制面
11b 規制緩和面
11c 補強リブ

Claims (8)

  1. 建具又は家具の被開閉操作部位に取付けられる前方開口の操作凹部を備えた引手本体の前面側に、前記操作凹部の開口に連通する指挿入用開口部と、当該指挿入用開口部の開口縁から前記操作凹部の開口縁よりも外方に張り出す化粧フランジとを備えた化粧カバーが設けられ、前記化粧カバーの指挿入用開口部の開口縁における開閉操作方向で相対向する部位の少なくとも一方には、前記操作凹部内に突出し、かつ、当該操作凹部の底面側ほど前記操作凹部を形成する引手本体の側壁部に近接位置する傾斜姿勢の指掛け操作部が延設されているとともに、前記指掛け操作部の傾斜先端部には、前記引手本体に対して化粧カバーが設定装着位置にある状態で前記引手本体の被係合部に脱着可能に係合して抜止め保持する係合部が形成されている引手。
  2. 前記指掛け操作部が、前記指挿入用開口部の開口縁における開閉操作方向で相対向する部位の各々に延設され、前記両指掛け操作部の係合部の係合先端部位における開閉操作方向での間隔が、前記引手本体の側壁部における開閉操作方向での対向内面間寸法よりも大に構成され、前記引手本体に対する化粧カバーの装着時に、前記両指掛け操作部の係合部が前記引手本体の側壁部における対向内面間を通過可能な状態にまで弾性復元力に抗して撓み変形操作可能に構成されている請求項1記載の引手。
  3. 前記化粧カバーの一側方の指掛け操作部の係合部を前記引手本体の一側方の被係合部に係合させた傾斜状態での当該化粧カバーの押し込み操作により、前記化粧カバーの他側方の指掛け操作部の係合部が撓み変形しながら前記引手本体の他側方の被係合部に係合可能に構成されている請求項2記載の引手。
  4. 前記化粧カバーの指挿入用開口部の開口縁のうち、前記両指掛け操作部の形成箇所と異なる部位には、前記引手本体に形成された係合凹部に対して前方側から係入して当該引手本体に対する前記化粧カバーの設定装着位置への装着移動を案内する装着案内体が形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の引手。
  5. 前記化粧カバーの装着案内体及び前記引手本体における係合凹部の形成部位には、前記化粧カバーと引手本体とを建具又は家具の被開閉操作部位に固定するための取付け孔が連通形成されている請求項4記載の引手。
  6. 前記化粧カバーの装着案内体には、化粧カバーが設定装着位置にある状態で引手本体の係合凹部に当接又は近接して、引手本体と化粧カバーとの開閉操作方向での平行移動及び傾動を規制する移動規制面と、当該移動規制面よりも装着案内体の先端側において、当該装着案内体と前記係合凹部との間に一定範囲内での引手本体と化粧カバーとの開閉操作方向での平行移動及び傾動を許すための融通を現出する規制緩和面とが形成されている請求項4又は5記載の引手
  7. 前記化粧カバーが金属製と樹脂製との二種類から構成され、樹脂製の化粧カバーの装着案内体には、化粧カバーの装着移動方向に沿う補強リブが突出形成されているとともに、前記引手本体の係合凹部には、前記補強リブが摺動自在に嵌合する嵌合溝が連通形成されている請求項4〜6のいずれか1項に記載の引手。
  8. 前記被係合部が前記引手本体の側壁部に貫通形成された係合孔から構成され、当該係合孔に係合された前記指掛け操作部の係合部に対する前記引手本体の外側方からの押し込み操作で係合解除可能に構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の引手。
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