JPH1036775A - 塗料用硬化性組成物およびそれを用いてなる塗装物 - Google Patents

塗料用硬化性組成物およびそれを用いてなる塗装物

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JPH1036775A
JPH1036775A JP8196629A JP19662996A JPH1036775A JP H1036775 A JPH1036775 A JP H1036775A JP 8196629 A JP8196629 A JP 8196629A JP 19662996 A JP19662996 A JP 19662996A JP H1036775 A JPH1036775 A JP H1036775A
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JP
Japan
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curable composition
resin
coating
group
paint
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Pending
Application number
JP8196629A
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English (en)
Inventor
Masaharu Inoue
正治 井上
Yoshiyuki Kono
良行 河野
Yoichi Matsuo
陽一 松尾
Hitoshi Tamai
仁 玉井
Toshiro Nanbu
俊郎 南部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂本来の物性を維持しながら、すぐれた親
水性および耐汚染性を同時に併せもつ硬化物を形成しう
る塗料用硬化性組成物およびそれを用いてなる塗装物を
提供すること。 【解決手段】 樹脂(A)100重量部に対して、一般
式(I): (R1O)4-a−Si−(R2a (I) (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子また
は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基およびアラ
ルキル基から選ばれた1価の炭化水素基(ただし、R1
およびR2は同時に水素原子ではない)、aは0、1ま
たは2を示す)で表わされるシリコン含有化合物および
/またはその部分加水分解縮合物(B)2〜70重量部
と、有機チッ素含有化合物(C)0.01〜20重量部
とを配合してなる塗料用硬化性組成物、ならびにそれを
用いてなる塗装物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料用硬化性組成
物およびそれを用いてなる塗装物に関する。さらに詳し
くは、たとえば金属、セラミックス、ガラス、セメン
ト、窯業系成形物、プラスチック、木材、紙、繊維など
からなる建築物内外装材、自動車、橋梁、家電製品、産
業機器などの塗装に好適に使用しうる塗料用硬化性組成
物およびこれを用いてなる塗装物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、窯業系素材、鉄鋼、建築用建材な
どの産業製品に意匠効果を付与したり、その耐候性、耐
食性などを向上させるために、各種合成樹脂からなる組
成物で該産業製品の表面を被覆することが試みられてい
る。とくに、かかる組成物のなかでも、フッ素樹脂、ア
クリルウレタン樹脂、メラミン樹脂、アクリルシリコー
ン樹脂などの架橋構造を有する合成樹脂からなる組成物
は、その硬化物が屋外で長期間にわたって暴露されたば
あいであっても、すぐれた耐候性を示すことから、高耐
候性組成物として構造物外部の塗装に使用されている。
【0003】前記高耐候性組成物から形成された硬化物
は、確かに屋外での長期間にわたる暴露にも耐えるだけ
のすぐれた耐候性を有するものである。
【0004】しかしながら、近年、都市部を中心に、構
造物外部の汚れが問題視されており、かかる構造物外部
の耐汚染性の改善が要求されてきていることから、前記
高耐候性組成物の硬化物には、耐汚染性のより一層の向
上が強く望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、樹脂が本来呈する耐候
性、耐食性、意匠性、硬度などを維持しながら、すぐれ
た親水性および屋外での長期間にわたる暴露にも耐えう
るだけのすぐれた耐汚染性を同時に併せもつ硬化物を形
成することができる塗料用硬化性組成物およびそれを用
いてえられた塗装物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂(A)
100重量部に対して、一般式(I): (R1O)4-a−Si−(R2a (I) (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子また
は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基およびアラ
ルキル基から選ばれた1価の炭化水素基(ただし、R1
およびR2は同時に水素原子ではない)、aは0、1ま
たは2を示す)で表わされるシリコン含有化合物および
/またはその部分加水分解縮合物(B)2〜70重量部
と、有機チッ素含有化合物(C)0.01〜20重量部
とを配合してなる塗料用硬化性組成物、メタリック粉
末および/または着色顔料を含有する塗料が塗布された
塗布面にトップコートクリアー塗料が塗布されてなる塗
装物であって、前記トップコートクリアー塗料が前記塗
料用硬化性組成物を主成分として含有したものである塗
装物、ならびに塗料用組成物および顔料の分散物を主
成分として含有する塗料が塗布されてなる塗装物であっ
て、前記塗料用組成物が前記塗料用硬化性組成物を主成
分として含有したものである塗装物に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の塗料用硬化性組成物は、
前記したように、樹脂(A)100部(重量部、以下同
様)に対して、一般式(I): (R1O)4-a−Si−(R2a (I) (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子また
は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基およびアラ
ルキル基から選ばれた1価の炭化水素基(ただし、R1
およびR2は同時に水素原子ではない)、aは0、1ま
たは2を示す)で表わされるシリコン含有化合物および
/またはその部分加水分解縮合物(B)(以下、シリコ
ン含有化合物類(B)という)2〜70部と、有機チッ
素含有化合物(C)0.01〜20部とを配合してえら
れるものである。
【0008】本発明における大きな特徴の1つは、前記
特定のシリコン含有化合物類(B)が特定量配合され、
かつ前記有機チッ素含有化合物(C)が特定量配合され
ていることにある。これらシリコン含有化合物類(B)
および有機チッ素含有化合物(C)が特定の割合で同時
に含有されているので、本発明の塗料用硬化性組成物
は、樹脂(A)が本来呈する、たとえば耐候性、耐食
性、意匠性、硬度などを維持しながら、すぐれた親水性
に基づく、とくに屋外での長期間にわたる暴露にも耐え
うるだけのすぐれた耐汚染性を同時に有する硬化物を形
成することができる。
【0009】本発明に用いられる樹脂(A)にはとくに
限定がなく、各種熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂を用
いることができる。これらのなかでも、えられる塗料用
硬化性組成物から形成される硬化物の耐候性がすぐれる
という点から、樹脂(A)としては、アクリル系樹脂
(以下、樹脂(A−1)という)、フッ素樹脂(以下、
樹脂(A−2)という)、メラミン樹脂(以下、樹脂
(A−3)という)および酸で架橋するエポキシ樹脂
(以下、樹脂(A−4)という)が好ましく、とくに樹
脂(A−1)および/または樹脂(A−2)を主成分と
したものが好ましい。なお、かかる主成分とするとは、
樹脂(A)中に50重量%よりも多く含まれることをい
う。
【0010】前記樹脂(A−1)としては、えられる塗
料用硬化性組成物から形成される硬化物が耐候性、耐薬
品性などにすぐれるという点から、たとえば主鎖が実質
的にビニル系重合体鎖からなり、一般式(II):
【0011】
【化2】
【0012】(式中、R3およびR4はそれぞれ独立して
水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、アリール
基およびアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基、
bは0または1を示す)で表わされる加水分解性シリル
基を、主鎖の末端および/または側鎖に有するビニル系
重合体(以下、ビニル系重合体(a)という)が好まし
く用いられる。
【0013】なお、本明細書において、ビニル系とは、
ビニル基、ビニリデン基のように、重合性炭素−炭素不
飽和二重結合を有する基を含有した化合物に由来するこ
とを示す。
【0014】前記ビニル系重合体(a)は、主鎖が実質
的にビニル系重合体鎖からなるので、かかるビニル系重
合体(a)を含有した塗料用硬化性組成物から形成され
る硬化物が耐候性、耐薬品性などにすぐれるとともに、
重合体を構成するモノマーの組成を変更することによ
り、軟質から硬質まで幅広い樹脂設計が可能である。な
お、該ビニル系重合体(a)は、通常、主鎖を構成する
単位の50モル%程度以上、好ましくは60モル%程度
以上、さらに好ましくは80モル%程度以上がビニル系
モノマー由来の単位からなる。したがって、かかるビニ
ル系重合体(a)は、主鎖または側鎖にウレタン結合、
シロキサン結合などが一部含まれたものであってもよ
い。
【0015】前記ビニル系重合体において、一般式(I
I)で表わされる加水分解性シリル基は、主鎖の末端お
よび/または側鎖に少なくとも1個あればよいが、えら
れる塗料用硬化性組成物から形成される硬化物がすぐれ
た硬化性と耐衝撃性とのバランスを示すという点から、
かかる加水分解性シリル基の数は、2〜10個であるこ
とが好ましい。
【0016】前記一般式(II)において、R3およびR4
はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜10のア
ルキル基、アリール基およびアラルキル基から選ばれた
1価の炭化水素基であるが、かかるアルキル基の炭素数
が10をこえるばあいには、加水分解性シリル基の加水
分解性が低下するので、好ましくない。
【0017】一般式(II)におけるR3およびR4を示す
炭化水素基としては、たとえばメチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基などの炭素数1〜4のアルキル基;たとえばフェ
ニル基などの炭素数6〜14のアリール基;たとえばベ
ンジル基などの炭素数7〜13のアラルキル基などが好
ましく例示される。
【0018】また、一般式(II)において、bは0また
は1であり、(R3O)−が同一分子内に2または3個
存在するが((R3O)2−または(R3O)3−)、かか
る2または3個の(R3O)−は、同一であってもよ
く、異なっていてもよい。
【0019】なお、前記一般式(II)で表わされる加水
分解性シリル基は、前記したように、主鎖の末端に含ま
れていてもよく、側鎖に含まれていてもよく、主鎖の末
端および側鎖の両方に含まれていてもよい。
【0020】前記ビニル系重合体(a)は、たとえば前
記一般式(II)で表わされる加水分解性シリル基を含有
したモノマー(以下、モノマー(a−1)という)由来
の単位と、該モノマー(a−1)と共重合可能なビニル
系モノマー(以下、モノマー(a−2)という)由来の
単位などとから構成され、これらモノマー(a−1)、
モノマー(a−2)などを含有した重合成分(a)を重
合させることによってうることができる。
【0021】前記モノマー(a−1)としては、たとえ
【0022】
【化3】
【0023】などの一般式(III):
【0024】
【化4】
【0025】(式中、R3、R4、bは前記と同じ、R5
は水素原子またはメチル基を示す)で表わされる化合
物;
【0026】
【化5】
【0027】などの一般式(IV):
【0028】
【化6】
【0029】(式中、R3、R4、R5およびbは前記と
同じ、nは1〜12の整数を示す)で表わされる化合
物;
【0030】
【化7】
【0031】などの一般式(V):
【0032】
【化8】
【0033】(式中、R3、R4、R5、bおよびnは前
記と同じ)で表わされる化合物;
【0034】
【化9】
【0035】などの一般式(VI):
【0036】
【化10】
【0037】(式中、R3、R4、R5およびbは前記と
同じ、mは1〜14の整数を示す)で表わされる化合
物;
【0038】
【化11】
【0039】(式中、pは0〜20の整数を示す)など
の一般式(VII):
【0040】
【化12】
【0041】(式中、R3、R4、R5およびbは前記と
同じ、pは0〜22の整数を示す)で表わされる化合物
や、アルコキシシリル基をウレタン結合またはシロキサ
ン結合を介して末端に有する(メタ)アクリレートなど
があげられる。かかるモノマー(a−1)は単独でまた
は2種以上を混合して用いることができる。
【0042】前記モノマー(a−1)の量は、硬化性お
よび耐候性の向上という点から、重合成分(a)全量の
2重量%以上、好ましくは5重量%以上であることが望
ましく、また内部応力の調整および耐衝撃性の向上とい
う点から、重合成分(a)全量の60重量%以下、好ま
しくは50重量%以下であることが望ましい。
【0043】前記モノマー(a−2)としては、たとえ
ばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリ
レート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソボ
ルニル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アク
リレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリ
フルオロエチル(メタ)アクリレート、ペンタフルオロ
プロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロシクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、3,3,5−トリメチル
シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどのハロゲンで
置換されていてもよいアルキル(メタ)アクリレート;
ベンジル(メタ)アクリレートなどのアラルキル(メ
タ)アクリレート;(メタ)アクリロニトリルなどのニ
トリル基含有ビニル系化合物;グリシジル(メタ)アク
リレートなどのエポキシ基含有ビニル系化合物;スチレ
ン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、スチレンス
ルホン酸、4−ヒドロキシスチレン、ビニルトルエンな
どの芳香族炭化水素系ビニル化合物;マレイン酸、フマ
ル酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸、これらのア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩などの塩;無
水マレイン酸などの不飽和カルボン酸の酸無水物、これ
らと炭素数1〜20の直鎖状または分岐鎖を有するアル
コールとのジエステルまたはハーフエステルなどの不飽
和カルボン酸のエステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、ジアリルフタレートなどのビニルエステルやアリ
ル化合物;(メタ)アクリルアミド、α−エチル(メ
タ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブ
トキシメチル(メタ)アクリルアミド、イタコン酸ジア
ミド、クロトンアミド、マレイン酸ジアミド、フマル酸
ジアミド、N−ビニルピロリドンなどのアミド基含有ビ
ニル系化合物;メチルビニルエーテル、シクロヘキシル
ビニルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロ
プレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、マレイ
ミド、フルオロオレフィンマレイミド、N−ビニルイミ
ダゾール、ビニルスルホン酸などのその他のビニル系化
合物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルビニルエ
ーテル、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、4−
ヒドロキシスチレン、4−ヒドロキシスチレンビニルト
ルエン、アロニクス5700(東亜合成化学工業(株)
製)、HE−10、HE−20、HP−1、HP−20
などの末端に水酸基を有するアクリル酸エステルオリゴ
マー(以上、日本触媒化学工業(株)製)、ブレンマー
PPシリーズ、(ポリプロピレングリコールメタクリレ
ート)、ブレンマーPEシリーズ(ポリエチレングリコ
ールモノメタクリレート)、ブレンマーPEPシリーズ
(ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールメ
タクリレート)、ブレンマーAP−400(ポリプロピ
レングリコールモノアクリレート)、ブレンマーAE−
350(ポリエチレングリコールモノアクリレート)、
ブレンマーNKH−5050(ポリプロピレングリコー
ルポリトリメチレンモノアクリレート)、ブレンマーG
LM(グリセロールモノメタクリレート)などの化合物
(以上、日本油脂(株)製)、水酸基含有ビニル系化合
物とε−カプロラクトンとの反応によってえられるε−
カプロラクトン変性ヒドロキシアルキルビニル系共重合
性化合物などのアルコール性水酸基含有ビニル系モノマ
ーなどがあげられる。
【0044】なお、前記ε−カプロラクトン変性ヒドロ
キシアルキルビニル系共重合性化合物の代表例として
は、たとえば一般式(VIII):
【0045】
【化13】
【0046】(式中、R6は水素原子またはメチル基、
qは1以上の整数を示す)で表わされる化合物があげら
れる。かかる化合物の具体例としては、たとえばPla
ccel FA−1(R6は水素原子、qは1)、Pl
accel FA−4(R6は水素原子、qは4)、P
laccel FM−1(R6はメチル基、qは1)、
Placcel FM−4(R6はメチル基、qは4)
(以上、ダイセル化学工業(株)製)、TONE M−
100(R6は水素原子、qは2)、TONE M−2
01(R6はメチル基、qは1)(以上、UCC社製)
などがあげられる。
【0047】前記モノマー(a−2)は、単独でまたは
2種以上を混合して用いることができる。
【0048】前記モノマー(a−2)の量は、内部応力
の調整および耐衝撃性の向上という点から、重合成分
(a)全量の40重量%以上、好ましくは50重量%以
上であることが望ましく、また硬化性および耐候性の向
上という点から、重合成分(a)全量の98重量%以
下、好ましくは95重量%以下であることが望ましい。
【0049】前記ビニル系重合体(a)は、前記モノマ
ー(a−1)、モノマー(a−2)などを含有する重合
成分(a)から、たとえば特開昭54−36395号公
報、特開昭57−36109号公報、特開昭57−55
953号公報、特開昭58−157810号公報などに
記載の方法によって製造することができる。なお、取扱
いの容易さなどの点から、アゾビスイソブチロニトリル
などのアゾ系ラジカル重合開始剤やt−ブチルパーオキ
シオクトエートなどの過酸化物を用いた溶液重合法によ
り、該ビニル系重合体(a)を製造することが好まし
い。
【0050】前記溶液重合法に用いられる重合溶媒は、
非反応性のものであればよく、とくに限定がない。該重
合溶媒としては、たとえばトルエン、キシレン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサンなどの炭化水素類;酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどの酢酸エステル類;メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、n−ブタノールなどのア
ルコール類;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セ
ロソルブアセテートなどのエーテル類;メチルエチルケ
トン、オルト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセチル
アセトン、ジアセトンアルコール、メチルイソブチルケ
トン、アセトンなどのケトン類などがあげられ、これら
は単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0051】また、前記溶液重合法を採用する際に、連
鎖移動剤を用いることにより、えられるビニル系重合体
(a)の分子量を調節することができる。
【0052】前記連鎖移動剤の具体例としては、たとえ
ばn−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタ
ン、n−ブチルメルカプタン、γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラ
ン、(CH3O)3Si−S−S−Si(OCH33
(CH3O)3Si−S8−Si(OCH33、(CH
3O)3Si−(CH23−S−S−(CH23−Si
(OCH33などがあげられ、これらは単独でまたは2
種以上を混合して用いることができる。
【0053】たとえば、とくにγ−メルカプトプロピル
トリメトキシシランなどの加水分解性シリル基を分子中
に有する連鎖移動剤を用いたばあいには、ビニル系重合
体(a)の主鎖の末端に加水分解性シリル基を導入する
ことができる。
【0054】なお、前記連鎖移動剤の量は、重合成分
(a)全量100部に対して0.1〜10部程度である
ことが好ましい。
【0055】かくしてえられるビニル系重合体(a)の
主鎖の末端および側鎖の活性水素の量、すなわち、該ビ
ニル系重合体(a)1g中の活性水素、すなわち、たと
えば水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、アミノ
基、アミド基などに含まれる水素の量は、かかるビニル
系重合体(a)が配合された塗料用硬化性組成物から形
成される硬化物の表面の接触角を充分に小さくし、耐汚
染性を充分に向上させるためには、1.8mmol/g
以下、好ましくは1.5mmol/g以下となるように
することが望ましい。
【0056】また、前記ビニル系重合体(a)のシリコ
ン当量は、内部応力が大きくなりすぎて、耐衝撃性が低
下するおそれをなくすためには、300g/モル以上、
好ましくは400g/モル以上、さらに好ましくは50
0g/モル以上であることが望ましい。また、えられる
塗料用硬化性組成物に充分な硬化性が付与されるように
するためには、かかるシリコン当量は、15000g/
モル以下、好ましくは10000g/モル以下、さらに
好ましくは7500g/モル以下であることが望まし
い。
【0057】また、前記ビニル系重合体(a)の固形分
濃度は、とくに限定がないが、通常50〜70重量%程
度であることが好ましい。
【0058】なお、本発明においては、前記ビニル系重
合体(a)の50重量%をこえない範囲で、ウレタン結
合やシロキサン結合によって形成されたセグメントが該
ビニル系重合体(a)の主鎖に含まれていてもよい。
【0059】本発明に用いられる樹脂(A−1)として
は、前記ビニル系重合体(a)のほかにも、低価格であ
り、硬化の際に温度の影響を受けにくいという点から、
たとえばウレタン結合含有アクリル系樹脂またはウレタ
ン架橋を行なうアクリル系樹脂が好ましく用いられる。
【0060】前記ウレタン結合含有アクリル系樹脂は、
その分子中にイソシアナート基と水酸基との反応によっ
てえられたウレタン結合を有する樹脂である。かかるウ
レタン結合含有アクリル系樹脂としては、たとえばオレ
スター(三井東圧化学(株)製)なとがあげられる。
【0061】前記ウレタン架橋を行なうアクリル系樹脂
は、その分子中に水酸基と反応しうるイソシアナート基
を有する樹脂であり、イソシアナート基と水酸基とが反
応することによってウレタン架橋構造を形成しうる樹脂
である。かかるイソシアナート基を有する、ウレタン架
橋を行なうアクリル系樹脂としては、たとえばm−TM
I(武田薬品工業(株)製、m−イソプロペニル−α,
α−ジメチルベンジルイソシアナート)などのイソシア
ナート基含有モノマーの共重体;D−150N、D−1
70N(以上、武田薬品工業(株)製)などのイソシア
ヌレート型ポリイソシアナート;デュラネート17B−
60PX、デュラネートMF−K60X(以上、旭化成
工業(株)製)、コロネート2513(日本ポリウレタ
ン(株)製)などのブロックイソシアナート;アクリデ
ィックA−801(大日本インキ化学工業(株)製)、
アルマテックスD−152、アルマテックス785−
5、アルマテックス748−5M(以上、三井東圧化学
(株)製)などがあげられる。
【0062】前記樹脂(A−1)と同様に、樹脂(A)
の主成分として好ましく用いられる樹脂(A−2)とし
ては、たとえば溶剤可溶型フッ素樹脂であるルミフロン
LF−100−C、ルミフロンLF−400、ルミフロ
ンLFX700(以上、旭ガラス(株)製)などがあげ
られ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いる
ことができる。
【0063】さらに、本発明においては、前記樹脂(A
−1)および/または樹脂(A−2)を主成分としたも
ののほかに、樹脂(A)として前記樹脂(A−3)や樹
脂(A−4)を選択することができる。
【0064】前記樹脂(A−3)としては、たとえばユ
ーバン20SE−60(三井東圧化学(株)製)などの
n−ブチル化変性メラミン樹脂;ユーバン60系(三井
東圧化学(株)製)イソブチル化変性メラミン樹脂;C
YMEL235、CYMEL303、CYMEL115
6(以上、三井サイテック(株)製)などがあげられ、
これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることが
できる。
【0065】前記樹脂(A−4)は、その分子中にエポ
キシ基を2以上有する樹脂である。かかる樹脂(A−
4)としては、たとえばエピコート1001(油化シェ
ルエポキシ(株)製)、セロキサイド2021(ダイセ
ル化学工業(株)製、二官能性エポキシ樹脂)、ニッサ
ンTEPIC(日産化学工業(株)製)、エピオールN
PG−100(日本油脂(株)製)、エピクロン(大日
本インキ化学工業(株)製、ビスフェノールAタイ
プ)、デナコール(ナガセ化成工業(株)製)などがあ
げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用い
ることができる。
【0066】なお、本発明においては、えられる塗料用
硬化性組成物から形成される硬化物の耐候性がより向上
するという点から、樹脂(A)として樹脂(A−1)お
よび/または樹脂(A−2)を主成分とし、樹脂(A−
3)および/または樹脂(A−4)を含有したものを用
いることが好ましい。
【0067】また、このように、本発明においては、樹
脂(A)として種々の樹脂を用いることが可能である
が、えられる塗料用硬化性組成物から形成される硬化物
の耐候性が低下するおそれをなくすためには、数平均分
子量が2000以上、好ましくは2500以上、さらに
好ましくは3000以上である樹脂を用いることが望ま
しく、また塗料用硬化性組成物の粘度が上昇しすぎて塗
装作業性が低下するおそれをなくすためには、数平均分
子量が50000以下、好ましくは40000以下、さ
らに好ましくは30000以下である樹脂を用いること
が望ましい。
【0068】本発明に用いられる一般式(I): (R1O)4-a−Si−(R2a (I) (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子また
は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基およびアラ
ルキル基から選ばれた1価の炭化水素基(ただし、R1
およびR2は同時に水素原子ではない)、aは0、1ま
たは2を示す)で表わされるシリコン含有化合物および
/またはその部分加水分解縮合物であるシリコン含有化
合物類(B)は、後述する有機チッ素含有化合物(C)
と併用することにより、えられる塗料用硬化性組成物か
ら形成される硬化物の耐汚染性を向上させる成分であ
る。
【0069】前記一般式(I)において、R1およびR2
はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜10のア
ルキル基、アリール基およびアラルキル基から選ばれた
1価の炭化水素基であるが、かかるR1を示すアルキル
基の炭素数が10をこえるばあいには、加水分解性化合
物であるシリコン含有化合物類(B)自身の加水分解性
が低下するので、好ましくない。
【0070】一般式(I)におけるR1およびR2を示す
炭化水素基としては、たとえばメチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基などの炭素数1〜4のアルキル基;たとえばフェ
ニル基などの炭素数6〜14のアリール基;たとえばベ
ンジル基などの炭素数7〜13のアラルキル基などが好
ましく例示される。
【0071】また、一般式(I)において、aが0、1
または2のばあい、(R1O)−が同一分子内に2、3
または4個存在するが((R1O)2−、(R1O)3−ま
たは(R1O)4−)、かかる2、3または4個の(R1
O)−は、同一であってもよく、異なっていてもよい。
また、aが2のばあい、(R2)−が同一分子内に2個
存在するが((R22−)、かかる2個の(R2)−
は、同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0072】前記シリコン含有化合物の具体例として
は、たとえばテトラメチルシリケート、テトラエチルシ
リケート、テトラ−n−プロピルシリケート、テトライ
ソプロピルシリケート、テトラ−n−ブチルシリケー
ト、テトライソブチルシリケート、テトラ−t−ブチル
シリケートなどのテトラアルキルシリケート;メチルト
リメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オクタ
デシルトリエトキシシラン、メチルトリ−sec−オク
チルオキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、
メチルトリブトキシシランなどのアルキルトリアルコキ
シシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリ
エトキシシランなどのアリールトリアルコキシシラン、
メチルトリフェノキシシランなどのアルキルトリアリー
ルオキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシランなどのグリシドキシトリアルコキシシランなど
のトリアルコキシシランまたはトリアリールオキシシラ
ンなどがあげられる。
【0073】また、前記シリコン含有化合物の部分加水
分解縮合物としては、たとえば通常の方法で前記テトラ
アルキルシリケート、トリアルコキシシラン、トリアリ
ールオキシシランなどのシリコン含有化合物に水を添加
し、部分加水分解させて縮合させたものがあげられる。
その具体例としては、たとえばMSi51、ESi4
0、HAS−1、HAS−10(以上、コルコート
(株)製)などのテトラアルキルシリケート部分加水分
解縮合物や、たとえばAFP−1(信越化学工業(株)
製)などのトリアルコキシシラン部分加水分解縮合物な
どがあげられる。
【0074】なお、前記MSi51は、テトラメチルシ
リケート部分加水分解縮合物であり、またESi40お
よびHAS−1は、テトラエチルシリケート部分加水分
解縮合物である。
【0075】前記シリコン含有化合物類(B)は、単独
でまたは2種以上を混合して用いることができる。該シ
リコン含有化合物類(B)のなかでは、えられる塗料用
硬化性組成物の硬化性がすぐれるという点から、テトラ
メチルシリケート、テトラエチルシリケート、テトラメ
チルシリケートの部分加水分解縮合物およびテトラエチ
ルシリケートの部分加水分解縮合物の少なくとも1種を
用いることが好ましい。
【0076】シリコン含有化合物類(B)の量は、えら
れる塗料用硬化性組成物から形成される硬化物の耐汚染
性を充分に向上させるためには、樹脂(A)の固形分1
00部に対して2部以上、好ましくは4部以上、さらに
好ましくは5部以上である。また、硬化物の外観が低下
したり、硬化物にクラックが発生しやすくなるおそれを
なくすためには、かかるシリコン含有化合物類(B)の
量は、樹脂(A)の固形分100部に対して70部以
下、好ましくは50部以下、さらに好ましくは45部以
下である。
【0077】本発明に用いられる有機チッ素含有化合物
(C)は、前記シリコン含有化合物類(B)と併用する
ことにより、えられる塗料用硬化性組成物から形成され
る硬化物の耐汚染性を向上させるとともに、該塗料用硬
化性組成物の硬化性を向上させる成分である。
【0078】前記有機チッ素含有化合物(C)にはとく
に限定がなく、1分子中にチッ素原子を少なくとも1個
含有する化合物であればよいが、えられる塗料用硬化性
組成物の硬化性がすぐれるという点から、本発明におい
ては、3級アミン化合物、モルホリン化合物および3級
アミノ基含有アクリル系重合体の少なくとも1種である
ことが好ましい。
【0079】前記3級アミン化合物としては、たとえば
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルア
ミン、トリブチルアミン、トリフェニルアミン、ジメチ
ルドデシルアミン、ジメチルベンジルアミン、ジメチル
シクロヘキシルアミン、3−ジメチルアミノ−1−プロ
パノール、ジイソプロパノールアミン、2−ジメチルア
ミノエタノール、N,N,N´,N´−テトラメチルヘ
キサメチレンジアミン、N,N,N´,N´−テトラメ
チルエチレンジアミン、N,N,N´,N´−テトラメ
チルプロピレンジアミン、トリエチレンジアミン、N,
N,N´,N´,N″−ペンタメチルジエチレントリア
ミン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシランなどがあげられる。
【0080】なお、本発明においては、たとえばビス
(2,2,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケ
ート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)セバケート、2−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン
酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペ
リジル)、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカ
ルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタ
ンテトラカルボキシレートなどの通常光安定剤として用
いられている化合物も、前記3級アミン化合物として用
いることができる。
【0081】前記モルホリン化合物としては、たとえば
モルホリン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホ
リン、4−メチルモルホリンなどがあげられる。
【0082】前記3級アミノ基含有アクリル系重合体
は、通常3級アミノ基含有ビニル系モノマー由来の単位
と、これと共重合可能なその他のビニル系モノマー由来
の単位とから構成される。
【0083】前記3級アミノ基含有ビニル系モノマーと
しては、たとえばN,N−ジメチルアミノメチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノメチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレートなどがあげられる。また、該3級アミ
ノ基含有ビニル系モノマーと共重合可能なその他のビニ
ル系モノマーとしては、たとえば前記樹脂(A−1)の
一例であるビニル系重合体(a)をうる際に用いられる
モノマー(a−2)として例示されたビニル系モノマー
などがあげられる。
【0084】前記3級アミノ基含有アクリル系重合体
は、たとえば前記3級アミノ基含有ビニル系モノマーお
よびその他のビニル系モノマーを通常の方法で重合させ
ることにより、うることができる。
【0085】なお、かかる3級アミノ基含有アクリル系
重合体の数平均分子量にはとくに限定がなく、通常20
00〜30000程度であることが好ましい。
【0086】有機チッ素含有化合物(C)の量は、えら
れる塗料用硬化性組成物から形成される硬化物の耐汚染
性を充分に向上させるためには、樹脂(A)の固形分1
00部に対して0.01部以上、好ましくは0.1部以
上、さらに好ましくは0.5部以上である。また、硬化
物の耐候性や貯蔵安定性が低下するおそれをなくすため
には、かかる有機チッ素含有化合物(C)の量は、樹脂
(A)の固形分100部に対して20部以下、好ましく
は15部以下、さらに好ましくは10部以下である。
【0087】本発明の塗料用硬化性組成物は、樹脂
(A)にシリコン含有化合物類(B)および有機チッ素
含有化合物(C)を配合したものであるが、本発明にお
いては、硬化性をさらに向上させる目的で、該塗料用硬
化性組成物に硬化触媒(D)を配合することが好まし
い。
【0088】前記硬化触媒(D)としては、たとえばモ
ノメチルホスフェート、モノエチルホスフェート、モノ
ブチルホスフェート、モノオクチルホスフェート、モノ
デシルホスフェート、ジメチルホスフェート、ジエチル
ホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホス
フェート、ジデシルホスフェートなどの酸性リン酸エス
テル;該酸性リン酸エステルと、たとえばヘキシルアミ
ン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、N,N−ジメチル
ドデシルアミン、ドデシルアミン、1,4−ジアザビシ
クロ[2,2,2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデセン−7、モルホリン、ジイソプ
ロパノールアミンなどのチッ素含有有機化合物との反応
生成物;マレイン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、イタコン酸、クエン酸、コハク酸、フタル酸、
トリメリット酸、ピロメリット酸、2−エチルヘキサン
酸などのカルボン酸;パラトルエンスルホン酸、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸、1−ナフタレンスルホン酸、2
−ナフタレンスルホン酸などのスルホン酸;たとえばN
ACURE5225、NACURE5543、NACU
RE5925(以上、キング インダストリーズ社製)
などの前記スルホン酸と前記チッ素含有有機化合物との
反応生成物;ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズ
ジマレエート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチ
ルスズジマレエート、オクチル酸スズなどの有機スズ化
合物;アルミニウムトリス(アセチルアセトナート)、
アルミニウムトリス(エチルアセトアセタート)などの
有機アルミニウム化合物;プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド、グリシジ
ルメタクリレート、グリシドール、アクリルグリシジル
エーテル、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、式:
CH2CH2−Si(OCH33で表わされる化合物、カ
ーデュラE、エピコート828、エピコート1001
(以上、油化シェルエポキシ(株)製)などのエポキシ
化合物と、リン酸および/またはモノリン酸エステルと
の付加反応物;テトライソプロピルチタネート、テトラ
オクチレングリコールチタン、ジプロポキシチタン−ビ
ス(エチルアセトアセテート)、ポリ(トリプロポキシ
チタニウム)、イソプロピルトリステアロイルチタネー
トなどの有機チタネート化合物などがあげられ、これら
は単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0089】本発明においては、前記硬化触媒(D)と
しては、えられる塗料用硬化性組成物から形成される硬
化物の接触角をより小さくし、耐汚染性の向上効果をよ
り大きくすることができるという点から、酸性リン酸エ
ステル、酸性リン酸エステルとチッ素含有有機化合物と
の反応生成物、カルボン酸、スルホン酸、スルホン酸と
チッ素含有有機化合物との反応生成物、有機スズ化合物
および有機アルミニウム化合物の少なくとも1種を用い
ることが好ましい。
【0090】硬化触媒(D)の量は、えられる塗料用硬
化性組成物から形成される硬化物の耐候性が低下するお
それをなくすためには、樹脂(A)、シリコン含有化合
物類(B)および有機チッ素含有化合物(C)の固形分
全量100部に対して10部以下、好ましくは5部以下
とすることが望ましい。また、塗料用硬化性組成物の硬
化性を充分に向上させるためには、かかる硬化触媒
(D)の量は、前記固形分全量100部に対して0.0
5部以上、好ましくは0.2部以上であることが望まし
い。
【0091】また、本発明においては、塗料用硬化性組
成物の粘度を、より作業性が向上する程度に低下させる
ために、オルガノポリシロキサンシラノールを、前記樹
脂(A)、シリコン含有化合物類(B)および有機チッ
素含有化合物(C)の固形分全量100部に対して好ま
しくは50部以下、さらに好ましくは30部以下の範囲
で配合してもよい。かかるオルガノポリシロキサンシラ
ノールの量が50部を超えるばあいには、塗料用硬化性
組成物から形成される硬化物が脆くなるおそれがある。
【0092】さらに、樹脂(A)として前記ビニル系重
合体(a)を用いるばあいには、本発明の塗料用硬化性
組成物に、その保存安定性をさらに向上させる目的で、
脱水剤や溶剤を配合することが好ましい。
【0093】前記脱水剤としては、たとえばオルトギ酸
メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト
酢酸エチル、メチルシリケート、エチルシリケート、メ
チルトリメトキシシランなどの加水分解性エステル化合
物などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混
合して用いることができる。
【0094】脱水剤は、ビニル系重合体(a)の重合時
に重合成分(a)に加えておいてもよく、重合後にビニ
ル系重合体(a)に加えてもよい。かかる脱水剤の量
は、ビニル系重合体(a)中の加水分解性シリル基の安
定化効果がそれほど向上せず、かえってハイソリッド化
が困難となるおそれをなくすためには、ビニル系重合体
(a)の固形分100部に対して70部以下、好ましく
は50部以下、さらに好ましくは20部以下であること
が望ましい。
【0095】前記溶剤としては、たとえばアルキル基の
炭素数が1〜10のアルキルアルコールなどがあげられ
る。かかるアルキルアルコールの具体例としては、たと
えばメチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアル
コール、t−ブチルアルコール、n−アミルアルコー
ル、イソアミルアルコール、ヘキシルアルコール、オク
チルアルコールなどがあげられ、これらは単独でまたは
2種以上を混合して用いることができる。
【0096】溶剤の量にはとくに限定がないが、通常、
ビニル系重合体(a)の固形分100部に対して70部
以下、好ましくは50部以下、さらに好ましくは20部
以下であることが望ましい。また、前記脱水剤を用いず
に、溶剤を単独で用いるばあいの該溶剤の量は、ビニル
系重合体(a)中の加水分解性シリル基の安定化効果を
充分に発現させるためには、該ビニル系重合体(a)の
固形分100部に対して0.5部以上、好ましくは1部
以上、さらに好ましくは2部以上であることが望まし
く、またハイソリッド化が困難となるおそれをなくすた
めには、前記固形分100部に対して70部以下、好ま
しくは50部以下、さらに好ましくは20部以下である
ことが望ましい。
【0097】前記脱水剤と溶剤とが同時に配合された塗
料用硬化性組成物は、ビニル系重合体(a)、シリコン
含有化合物類(B)および有機チッ素含有化合物(C)
のみが配合された塗料用硬化性組成物と比べて、保存安
定性にきわめてすぐれている。このように、塗料用硬化
性組成物がきわめてすぐれた保存安定性を示すようにす
るための脱水剤と溶剤との配合割合は、前記ビニル系重
合体(a)、シリコン含有化合物類(B)および有機チ
ッ素含有化合物(C)の割合や、それぞれの分子量など
によって異なり、一概には決定することができないが、
えられる塗料用硬化性組成物が実用上必要とされる固形
分濃度および粘度を有するように、適宜調整すればよ
い。
【0098】本発明の塗料用硬化性組成物を、とくにト
ップコートクリアー塗料に配合して用いるばあいには、
該塗料用硬化性組成物に紫外線吸収剤や光安定剤を配合
することにより、とくにこれらを同時に配合することに
より、該塗料用硬化性組成物から形成される硬化物の耐
候性をより一層向上させることができる。
【0099】前記紫外線吸収剤としては、たとえばベン
ゾフェノン系吸収剤、トリアゾール系吸収剤、フェニル
サリチレート系吸収剤、ジフェニルアクリレート系吸収
剤、アセトフェノン系吸収剤などがあげられ、これらは
単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0100】前記紫外線吸収剤の量は、塗料用硬化性組
成物の固形分全量100部に対して、通常0.1〜10
部、好ましくは1〜5部であることが望ましい。
【0101】前記光安定剤としては、たとえば前記有機
チッ素含有化合物(C)の一例である3級アミン化合物
として用いることができる通常の光安定剤として例示さ
れた化合物などがあげられ、これらは単独でまたは2種
以上を混合して用いることができる。
【0102】前記光安定剤の量は、塗料用硬化性組成物
の固形分全量100部に対して、通常0.1〜10部、
好ましくは1〜5部であることが望ましい。
【0103】また、本発明の塗料用硬化性組成物を、と
くにトップコートクリアー塗料に配合して用いるばあい
には、該トップコートクリアー塗料の用途に応じて、た
とえば希釈剤、ハジキ防止剤、レベリング剤などの添加
剤;ニトロセルロース、セルロースアセテートブチレー
トなどの繊維素系化合物;前記樹脂(A)のほかに、と
くにエポキシ樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル系樹脂、
塩素化ポリプロピレン系樹脂、塩化ゴム、ポリビニルブ
チラールなどの樹脂などをさらに塗料用硬化性組成物に
配合してもよい。
【0104】本発明の塗料用硬化性組成物をうる方法に
はとくに限定がなく、たとえば樹脂(A)、シリコン含
有化合物類(B)および有機チッ素含有化合物(C)、
ならびに必要に応じて硬化触媒(D)などの任意成分
を、それぞれの量を適宜調整して混合する方法などを採
用することができる。
【0105】本発明の塗料用硬化性組成物を、たとえば
スプレーコーティング法などの方法によって基材に塗装
したのち、常温でまたは60〜160℃程度で加熱する
などして硬化させ、とくに耐汚染性にすぐれた硬化物
(塗膜)を形成させることができる。
【0106】このように、本発明の塗装用硬化性組成物
から形成される硬化物は、合成樹脂が本来呈する耐候
性、耐食性、意匠性、硬度などを維持しながら、すぐれ
た親水性および屋外での長期間にわたる暴露にも耐えう
るすぐれた耐汚染性を同時に併せもつものである。
【0107】したがって、本発明の塗料用硬化性組成物
は、たとえばとくに、建築物内外装、自動車、産業機器
などの塗装にきわめて有用である。
【0108】つぎに、前記塗料用硬化性組成物を用いた
本発明の塗装物について説明する。
【0109】本発明の塗装物(以下、塗装物(I)とい
う)は、たとえば鋼板、ポリプロピレン、ポリカーボネ
ート、ABS樹脂などのプラスチック、FRPなどの被
塗装物にメタリック粉末および/または着色顔料を含有
する塗料が塗布された塗布面に、本発明の塗料用硬化性
組成物を主成分として含有したトップコートクリアー塗
料が塗布されてなるものである。
【0110】前記メタリック粉末および/または着色顔
料を含有する塗料(ベースコート)には、とくに限定が
ない。該塗料(ベースコート)としては、たとえばアミ
ノアルキド樹脂、オイルフリーアルキド樹脂、熱硬化ア
クリル樹脂、熱硬化ウレタン樹脂、硝化綿ラッカー、変
性アクリルラッカー、スレートアクリルラッカー、常温
硬化ウレタン樹脂、アクリルエナメル樹脂、酸化硬化ア
ルキド樹脂、酸化硬化変性(セルロースアセテートブチ
レートなど)アルキド樹脂、常温または加熱硬化型フッ
素樹脂、加水分解性シリル基含有樹脂、本発明の塗料用
硬化性組成物およびこれらの混合物などを主成分とする
ものに、メタリック粉末および/または着色顔料を含有
せしめたものなどを用いることができる。
【0111】前記メタリック粉末および/または着色顔
料を含有する塗料は、有機溶媒を媒体とした溶液型塗
料、非水ディスパージョン塗料、多液型塗料、粉体塗
料、スラリー塗料、水性塗料などのいずれのタイプの塗
料であってもよい。
【0112】前記メタリック粉末および着色顔料にもと
くに限定がない。該メタリック粉末の具体例としては、
たとえばアルミニウム粉末、銅粉末などがあげられる。
さらに雲母粉末などを混合することも可能である。ま
た、該着色顔料の具体例としては、たとえばフタロシア
ニンブルー、トルイジンレッド、ベンジジンエローなど
の有機顔料および酸化チタン、カーボンブラック、ベン
ガラなどの無機顔料があげられる。これらのメタリック
粉末および着色顔料は、それぞれ単独でまたは2種以上
を混合して用いることができる。
【0113】なお、ベースコートに前記紫外線吸収剤や
光安定剤を配合したばあいには、塗装物(I)の耐候性
を一層向上させることができる。
【0114】また、メタリック粉末および/または着色
顔料を含有する塗料に、該塗料の塗膜とトップコートク
リアー塗料の塗膜との密着性を向上させるために、たと
えばアミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、3−アミノプロピルジエトキシシランなど
のアミノシラン系化合物を配合してもよい。
【0115】前記アミノシラン系化合物の量は、メタリ
ック粉末および/または着色顔料を含有する塗料100
部に対して、通常50部以下、好ましくは20部以下で
あることが望ましい。
【0116】本発明の塗装物(I)は、ベースコートが
塗布された塗布面に、さらにトップコートクリアー塗料
が塗布されたものである。該塗装物(I)は、たとえば
被塗装物に前記メタリック粉末および/または着色顔料
を含有する塗料を塗布して数分間放置したのち、ウェッ
ト・オン・ウェット方式でトップコートクリアー塗料を
塗布して加熱硬化させる2コート1ベーク方式や、メタ
リック粉末および/または着色顔料を含有する塗料を塗
布して加熱硬化させたのち、トップコートクリアー塗料
を塗布して加熱硬化させる2コート2ベーク方式などの
方式によって製造することができる。
【0117】トップコートクリアー塗料の塗布は、浸漬
方法、吹付け方法、刷毛塗り方法、ロールコーターまた
はフローコーターを用いる方法など、従来から行なわれ
ている種々の方法によって行なうことができる。かかる
塗布ののち、30℃以上、好ましくは55〜350℃に
塗布面を加熱することにより、塗布されたトップコート
クリアー塗料を硬化させることができる。
【0118】塗装物(I)の塗膜の厚さは、用途によっ
て異なるので、一概には決定することができない。メタ
リック粉末および/または着色顔料を含有する塗料から
形成された塗膜の厚さは、隠蔽性などの点から、10〜
30μm程度であることが好ましく、またトップコート
クリアー塗料から形成された塗膜の厚さは、耐久性など
の点から、20〜50μm程度であることが好ましい。
【0119】また、本発明の塗装物(以下、塗装物(I
I)という)は、本発明の塗料用硬化性組成物を主成分
として含有した塗料用組成物および顔料の分散物を主成
分として含有する塗料が、たとえば前記塗装物(I)を
うる際に用いることができる被塗装物と同様の被塗装物
に塗布されてなるものである。
【0120】前記塗料用組成物および顔料の分散物を主
成分として含有する塗料には、とくに限定がない。該塗
料としては、本発明の塗料用硬化性組成物、通常の塗料
に用いられるその他の組成物などからなる塗料用組成物
および顔料の分散物を含有せしめたものなどを用いるこ
とができる。
【0121】前記塗料用組成物および顔料の分散物を主
成分として含有する塗料は、前記塗装物(I)に用いら
れる塗料と同様に、どのようなタイプの塗料であっても
よい。
【0122】前記顔料にもとくに限定がなく、たとえば
前記塗装物(I)に用いられる塗料に含有される着色顔
料などを用いることができる。
【0123】前記塗料用組成物には、本発明の塗料用硬
化性組成物が主成分として含有されているが、該塗料用
硬化性組成物のほかにも、通常の塗料に用いられるその
他の組成物が含有されていてもよい。なお、このばあ
い、かかる塗料用硬化性組成物とその他の組成物との割
合(塗料用硬化性組成物/その他の組成物(重量比))
は50/50以上、好ましくは60/40以上、さらに
好ましくは65/35以上であることが望ましい。
【0124】本発明の塗装物(II)に用いられる塗料に
含有される分散物は、塗料用組成物および顔料を、ガラ
スビーズなどを用いてペイントコンディショナーなどの
分散装置で分散させることによってうることができる。
【0125】また、前記分散物をうる際に、たとえば前
記その他の組成物を用いるばあいには、たとえば本発明
の塗料用硬化性組成物と顔料とをあらかじめ分散させて
おき、これにその他の組成物を加えて分散させてもよ
く、逆にその他の組成物と顔料とをあらかじめ分散させ
ておき、これに本発明の塗料用硬化性組成物を加えて分
散させてもよく、とくに限定がない。
【0126】なお、前記塗料には、主成分として前記分
散物が含有されるが、かかる分散物のほかにも、たとえ
ばレオロジーコントロール剤などが含有されていてもよ
い。
【0127】本発明の塗装物(II)は、前記分散物を主
成分として含有する塗料が塗布されたものである。該塗
料を、たとえば前記被塗装物に塗布する方法にはとくに
限定がなく、たとえば前記塗装物(I)をうる際のトッ
プコートクリアー塗料を塗布する方法と同様の方法など
を採用することができる。かかる塗布ののち、常温でま
たは30℃以上、好ましくは55〜350℃に塗布面を
加熱することにより、塗布された塗料を硬化させること
ができる。
【0128】塗装物(II)の塗膜の厚さは、用途によっ
て異なるので、一概には決定することができないが、耐
久性などの点から10〜80μm程度であることが好ま
しく、20〜50μm程度であることがとくに好まし
い。
【0129】このように、本発明の塗装物には、前記塗
料用硬化性組成物が用いられているので、該塗装物は、
本来の耐候性、耐食性、意匠性、硬度などを維持しなが
ら、かつ耐汚染性にきわめてすぐれたものである。
【0130】
【実施例】つぎに、本発明の塗料用硬化性組成物および
それを用いてなる塗装物を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0131】製造例1〜6(ビニル系重合体(a)(樹
脂(A))の製造) 表1に示す組成の成分(1)〜(4)を用いた。
【0132】チッ素ガス雰囲気下、105℃に加熱した
成分(2)の混合溶液中に、成分(1)の混合溶液を5
時間かけて等速滴下した。つぎに、これに成分(3)の
混合溶液を1時間かけて等速滴下した。これを引き続い
て105℃で2時間撹拌したのち、室温まで冷却した。
つぎに、これに成分(4)を加えて撹拌し、ビニル系重
合体(a)−1〜(a)−6の溶液をえた。ただし、製
造例3では、成分(4)は用いなかった。
【0133】えられたビニル系重合体(a)−1〜
(a)−6の固形分濃度、数平均分子量、活性水素の量
およびシリコン当量を調べた。その結果を表1に示す。
【0134】なお、前記数平均分子量は、以下の方法に
したがって調べ、活性水素の量およびシリコン当量は、
表1に示す成分の組成に基づいて算出した。
【0135】(数平均分子量)ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー分析装置(東洋曹達(株)製、HLC
−8020)を用いて、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィーを行なって測定した。
【0136】また、表1中の略号は、以下のことを示
す。
【0137】St :スチレン MMA :メチルメタクリレート NBMA :n−ブチルメタクリレート IBMA :イソブチルメタクリレート GMA :グリシジルメタクリレート NBA :n−ブチルアクリレート A−174:γ−トリメトキシシリルプロピルメタクリ
レート HEMA :2−ヒドロキシエチルメタクリレート AAM :アクリルアミド MEOH :メタノール BUOH :1−ブタノール ソルベッソ100:芳香族炭化水素(エクソン化学
(株)製) XY :キシレン TO :トルエン AIBN :2,2´−アゾビスイソブチロニトリル V−59 :2,2´−アゾビス(2−メチルブチロニ
トリル) MOA :オルト酢酸メチル
【0138】
【表1】
【0139】製造例7(エポキシ基含有アクリル系重合
体(樹脂(A))の製造) チッ素ガス雰囲気下、110℃に加熱したソルベッソ1
00(エクソン化学(株)製、芳香族炭化水素)18部
と1−ブタノール 9部との混合溶液中に、スチレン
20部、グリシジルメタクリレート 34部、シクロヘ
キシルメタクリレート 30部、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート 34部、ソルベッソ100 14部、
1−ブタノール 5部およびカヤエステルO(化薬アク
ゾ(株)製、有機過酸化物)5.7部の混合物を4時間
かけて等速滴下した。つぎに、これにカヤエステルO
0.3重量%を含有したキシレン溶液 10部を30分
間かけて等速滴下した。これを引き続いて110℃で
1.5時間撹拌したのち、室温まで冷却した。つぎに、
これにソルベッソ100を加えて撹拌し、固形分濃度が
60重量%に調整されたエポキシ基含有アクリル系重合
体(以下、(A)−Iという)をえた。
【0140】えられたエポキシ基含有アクリル系重合体
(A)−Iの数平均分子量を製造例1〜6と同様にして
調べたところ、4300であった。
【0141】製造例8(カルボキシル基含有アクリル系
重合体(樹脂(A))の製造) チッ素ガス雰囲気下、110℃に加熱したキシレン 2
6部に、スチレン 15部、イソブチルメタクリレート
28部、2−エチルヘキシルアクリレート36.5
部、無水マレイン酸 20.5部、1−メトキシ−2−
アセトキシプロパン 30部、カヤエステルO 5.7
部およびキシレン 10部の混合物を4時間かけて等速
滴下した。つぎに、これにカヤエステルO 0.3重量
%を含有したキシレン溶液10部を30分間かけて等速
滴下した。これを引き続いて110℃で1.5時間撹拌
したのち、室温まで冷却し、酸無水物基含有重合体をえ
た。
【0142】えられた酸無水物基含有重合体100部に
対して、メタノール4部、トリエチルアミン0.05部
および酢酸ブチル8部の混合物を60℃で6時間反応さ
せた。こののち、赤外吸収スペクトルで酸無水物基に基
づく吸収(1785cm-1における吸収)が消滅したこ
とを確認し、これにキシレンを加えて撹拌し、固形分濃
度が50重量%に調整されたカルボキシル基含有アクリ
ル系重合体(以下、(A)−IIという)をえた。
【0143】えられたカルボキシル基含有アクリル系重
合体(A)−IIの数平均分子量を製造例1〜6と同様に
して調べたところ、4300であった。
【0144】製造例9(3級アミノ基含有アクリル系重
合体(有機チッ素含有化合物(C))の製造) チッ素ガス雰囲気下、110℃に加熱したキシレン32
部に、2−ジエチルアミノエチルメタクリレート10
部、スチレン10部、メチルメタクリレート40部、n
−ブチルメタクリレート20部、n−ブチルアクリレー
ト20部、キシレン18部および2、2´−アゾビス
(2−メチルブチロニトリル)5.7部の混合物を5時
間かけて等速滴下した。つぎに、これに2,2´−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)0.3重量%を含有
したキシレン溶液8部を1時間かけて等速滴下した。こ
れを引き続いて110℃で2時間撹拌したのち、室温ま
で冷却し、固形分濃度が61重量%の3級アミノ基含有
アクリル系重合体(以下、(C)−Iという)をえた。
【0145】えられた3級アミノ基含有アクリル系重合
体(C)−1の数平均分子量を製造例1〜6と同様にし
て調べたところ、4200であった。
【0146】実施例1〜11および比較例1〜6 樹脂(A)、シリコン含有化合物類(B)、有機チッ素
含有化合物(C)および硬化触媒(D)を表2および表
3に示す組成となるように配合し(固形分比)、これら
の固形分全量100部に対してレベリング剤としてL−
1984−50(楠本化成(株)製)0.4部および紫
外線吸収剤としてチヌビン384(チバガイギー社製)
2部を加えて混合物をえた。この混合物をキシレンにて
希釈し、No.4フォードカップによる粘度が約20〜
25秒となるように調整してトップコートクリアー塗料
をえた。
【0147】つぎに、脱脂およびリン酸化成処理が行な
われた軟質鋼板に、自動車用エポキシアミド系カチオン
電着プライマーおよび中塗りサーフェーサーを塗装した
ものを試験片とし、この表面にアクリルメラミン樹脂塗
料(白色パール状)をベースコートとして塗布した。
【0148】前記アクリルメラミン樹脂塗料を塗布して
5分間経過したのち、その表面に前記トップコートクリ
アー塗料をウェット・オン・ウェット方式で塗布し、常
温で15分間放置した。こののち、これを140℃で3
0分間焼き付けて塗膜(硬化物)を形成させた。
【0149】えられた塗膜について、ベースコートの乾
燥膜厚が約15μm、トップコートクリアーの乾燥膜厚
が約40μmであった。
【0150】つぎに、塗膜の物性として、耐汚染性、接
触角および鉛筆硬度を以下の方法にしたがって調べた。
その結果を表2および表3に示す。
【0151】(1)耐汚染性 えられた初期の塗膜および兵庫県神戸市兵庫区の屋外で
南面45°の条件で6月〜9月のあいだの3カ月間暴露
試験を施したのちの塗膜について、L,a,b表色系で
表わされる明度を色彩色差計(ミノルタ(株)製、CR
−300)を用いてそれぞれ測定し、えられた暴露試験
前および暴露試験後の明度(L値)からその差(ΔL
値)を求め、耐汚染性を評価した。
【0152】なお、前記ΔL値が小さいほど、塗膜が耐
汚染性にすぐれることを示す。
【0153】(2)接触角 えられた塗膜について、温度23℃、相対湿度60%の
条件で、接触角測定機(協和界面化学(株)製、CA−
S150型)を用いて水の静的接触角(°)を測定し、
親水性を評価した。
【0154】なお、前記接触角が小さいほど、塗膜が親
水性にすぐれることを示す。
【0155】(3)鉛筆硬度 JIS K 5400に記載の方法に準拠して、塗膜の
鉛筆硬度を測定した。
【0156】また、表中の略号は、以下のことを示す。
【0157】(A)−III :ウレタン架橋を行なうアク
リル系樹脂(三井東圧化学(株)製、アルマテックス7
48−5M) (A)−IV :n−ブチル化変性メラミン樹脂(三井東
圧化学(株)製、ユーバン20SE−60) (A)−V :エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ
(株)製、エピコート1001 (A)−VI :溶剤可溶型フッ素樹脂(旭ガラス(株)
製、ルミフロンLF−100−C) (A)−VII :ウレタン架橋を行なうアクリル系樹脂
(日本ポリウレタン(株)製、コロネート2513、ブ
ロックイソシアナート) (A)−VIII:β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン(日本ユニカー(株)
製、A−186、エポキシ樹脂) (A)−IX :二官能性エポキシ樹脂(ダイセル化学工
業(株)製、セロキサイド2021) (B)−I :テトラメチルシリケート部分加水分解縮
合物(MSi51(メチルシリケート51)、コルコー
ト(株)製、SiO2分51重量%) (B)−II :テトラエチルシリケート部分加水分解縮
合物(HAS−1、コルコート(株)製) (C)−II :ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル)セバケート (C)−III :N,N,N´,N´−テトラメチルプロ
ピレンジアミン (D)−I :ジオクチルホスフェートとドデシルアミ
ンとの反応生成物(ジオクチルホスフェート/ドデシル
アミン(重量比)=50/50) (D)−II :オクチルアシッドホスフェート((株)
大八化学工業所製、AP8)と1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデセン−7との反応生成物(オクチ
ルアシッドホスフェート/1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデセン−7(重量比)=64/3
6) (D)−III :スルホン酸アミン塩(キング インダス
トリーズ社製、NACURE5225) (D)−IV :ジブチルスズジラウレート (D)−V :トリス(エチルアセトアセタート)アル
ミニウム
【0158】
【表2】
【0159】
【表3】
【0160】表2および表3に示された結果から、実施
例1〜11でえられたトップコートクリアー塗料は、比
較例1〜5と比べて、良好な鉛筆硬度を有するととも
に、接触角が小さく、親水性にすぐれるうえ、ΔL値が
小さいことから、耐汚染性にきわめてすぐれた塗膜(硬
化物)を形成しうるものであることがわかる。
【0161】実施例12〜16および比較例7 樹脂(A)、シリコン含有化合物類(B)および有機チ
ッ素含有化合物(C)を表4に示す組成となるように配
合し(固形分比)、これらの固形分全量100部に対し
て実施例1〜11で用いたものと同じレベリング剤0.
6部および紫外線吸収剤2部を加えたのち、表4に示す
硬化触媒(D)を加えて混合物をえた。この混合物をキ
シレンにて希釈し、No.4フォードカップによる粘度
が約20〜25秒となるように調整してトップコートク
リアー塗料をえた。
【0162】つぎに、前記トップコートクリアー塗料を
白色軟質鋼板の表面に塗布し、常温で5分間放置したの
ち、70℃で30分間焼き付けた。こののち、これを2
3℃で1日間養生させて塗膜(硬化物)を形成させた。
【0163】えられた塗膜の乾燥膜厚は、約40μmで
あった。
【0164】つぎに、塗膜の物性を実施例1〜11と同
様にして調べた。その結果を表4に示す。
【0165】なお、表中の略号は、以下のことを示す。
【0166】(C)−IV :トリエチルアミン (C)−V :モルホリン (C)−VI :ジイソプロパノールアミン (C)−VII :N−β−アミノエチル−γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン (D)−VI :ジオクチルアシッドホスフェート
((株)大八化学工業所製、DP−8R)
【0167】
【表4】
【0168】表4に示された結果から、実施例12〜1
6でえられたトップコートクリアー塗料は、比較例7と
比べて、良好な鉛筆硬度を有するとともに、接触角が小
さく、親水性にすぐれるうえ、ΔL値が小さいことか
ら、耐汚染性にきわめてすぐれた塗膜(硬化物)を形成
しうるものであることがわかる。
【0169】実施例17〜19および比較例8〜9 樹脂(A)、シリコン含有化合物類(B)および有機チ
ッ素含有化合物(C)を表5に示す組成となるように配
合し(固形分比)、顔料濃度(固形分全量に対する顔料
の割合)が40重量%、固形分濃度が60重量%となる
ように、ガラスビーズを用い、ペイントコンディショナ
ーで酸化チタン(石原産業(株)製、CR−90)を2
時間分散させ、白エナメルを調製した。この白エナメル
に表5に示す硬化触媒(D)を加えて混合物をえた。こ
の混合物をキシレンにて希釈し、No.4フォードカッ
プによる粘度が約20〜25秒となるように調整して塗
料をえた。
【0170】つぎに、前記塗料をアルミニウム板(A5
052P)の表面に塗布し、23℃で14日間養生させ
て塗膜(硬化物)を形成させた。
【0171】えられた塗膜の乾燥膜厚は、約30μmで
あった。
【0172】つぎに、塗膜の物性を実施例1〜11と同
様にして調べた。その結果を表5に示す。
【0173】実施例20および比較例10 塗料用アクリル樹脂(大日本インキ化学工業(株)製、
アクリディックA801)を実施例17〜19と同様に
して酸化チタンと分散させたのち、NCO基とOH基と
の当量比(NCO基/OH基)の値が1となるように、
イソシアナート化合物(武田薬品工業(株)製、タケネ
ートD170N)を加え、アクリルウレタン樹脂(以
下、樹脂(A)−Xという)えた。
【0174】前記樹脂(A)−Xおよび有機チッ素含有
化合物(C)を表5に示す組成となるように配合し(固
形分比)、実施例17〜19と同様にして白エナメルを
調製した。この白エナメルに、表5に示すシリコン含有
化合物類(B)および硬化触媒(D)を加えて混合物を
えた。この混合物から、実施例17〜19と同様にして
塗料をえた。
【0175】つぎに、前記塗料を用い、実施例17〜1
9と同様にして塗膜(硬化物)を形成させた。
【0176】えられた塗膜の乾燥膜厚は、約30μmで
あった。
【0177】つぎに塗膜の物性を実施例1〜11と同様
にして調べた。その結果を表5に示す。
【0178】なお、表中の略号は、以下のことを示す。
【0179】(B)−III :テトラエチルシリケート部
分加水分解縮合物(ESi40(エチルシリケート4
0)、コルコート(株)製、SiO2分40重量%) (B)−IV :テトラエチルシリケート
【0180】
【表5】
【0181】表5に示された結果から、実施例17〜1
9および20でえられた塗料は、比較例8〜9および1
0と比べて、良好な鉛筆硬度を有するとともに、接触角
が小さく、親水性にすぐれるうえ、ΔL値が小さいこと
から、耐汚染性にきわめてすぐれた塗膜(硬化物)を形
成しうるものであることがわかる。
【0182】
【発明の効果】本発明の塗料用硬化性組成物は、樹脂が
本来呈する耐候性、耐食性、意匠性、硬度などを維持し
ながら、すぐれた親水性に基づく、屋外での長期間にわ
たる暴露にも耐えうるすぐれた耐汚染性を同時に併せも
つ硬化物を形成することができるものである。
【0183】したがって、本発明の塗料用硬化性組成物
は、たとえば建築物内外装、自動車、産業機器などの塗
装に好適に使用することができる。
【0184】また、本発明の塗装物は、前記塗料用硬化
性組成物を用いてえられるものであるので、前記したよ
うにすぐれた物性を兼備するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 183/04 PMU C09D 183/04 PMU (72)発明者 玉井 仁 兵庫県高砂市伊保二丁目5−18−405 (72)発明者 南部 俊郎 兵庫県神戸市垂水区つつじが丘七丁目1722 −20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂(A)100重量部に対して、一般
    式(I): (R1O)4-a−Si−(R2a (I) (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子また
    は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基およびアラ
    ルキル基から選ばれた1価の炭化水素基(ただし、R1
    およびR2は同時に水素原子ではない)、aは0、1ま
    たは2を示す)で表わされるシリコン含有化合物および
    /またはその部分加水分解縮合物(B)2〜70重量部
    と、有機チッ素含有化合物(C)0.01〜20重量部
    とを配合してなる塗料用硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 樹脂(A)がアクリル系樹脂(A−1)
    および/またはフッ素樹脂(A−2)を主成分としたも
    のである請求項1記載の塗料用硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 アクリル系樹脂(A−1)が、主鎖が実
    質的にビニル系重合体鎖からなり、一般式(II): 【化1】 (式中、R3およびR4はそれぞれ独立して水素原子また
    は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基およびアラ
    ルキル基から選ばれた1価の炭化水素基、bは0または
    1を示す)で表わされる加水分解性シリル基を、主鎖の
    末端および/または側鎖に有するビニル系重合体である
    請求項2記載の塗料用硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 ビニル系重合体が主鎖の末端および側鎖
    の活性水素の量が1.8mmol/g以下のものである
    請求項3記載の塗料用硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 アクリル系樹脂(A−1)がウレタン結
    合含有アクリル系樹脂またはウレタン架橋を行なうアク
    リル系樹脂である請求項2記載の塗料用硬化性組成物。
  6. 【請求項6】 樹脂(A)がメラミン樹脂(A−3)お
    よび/または酸で架橋するエポキシ樹脂(A−4)を含
    有したものである請求項2、3、4または5記載の塗料
    用硬化性組成物。
  7. 【請求項7】 シリコン含有化合物および/またはその
    部分加水分解縮合物(B)がテトラメチルシリケート、
    テトラエチルシリケート、テトラメチルシリケートの部
    分加水分解縮合物およびテトラエチルシリケートの部分
    加水分解縮合物の少なくとも1種である請求項1、2、
    3、4、5または6記載の塗料用硬化性組成物。
  8. 【請求項8】 有機チッ素含有化合物(C)が3級アミ
    ン化合物、モルホリン化合物および3級アミノ基含有ア
    クリル系重合体の少なくとも1種である請求項1、2、
    3、4、5、6または7記載の塗料用硬化性組成物。
  9. 【請求項9】 硬化触媒(D)が配合されてなる請求項
    1、2、3、4、5、6、7または8記載の塗料用硬化
    性組成物。
  10. 【請求項10】 硬化触媒(D)が酸性リン酸エステ
    ル、酸性リン酸エステルとチッ素含有有機化合物との反
    応生成物、カルボン酸、スルホン酸、スルホン酸とチッ
    素含有有機化合物との反応生成物、有機スズ化合物およ
    び有機アルミニウム化合物の少なくとも1種である請求
    項9記載の塗料用硬化性組成物。
  11. 【請求項11】 メタリック粉末および/または着色顔
    料を含有する塗料が塗布された塗布面にトップコートク
    リアー塗料が塗布されてなる塗装物であって、前記トッ
    プコートクリアー塗料が請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9または10記載の塗料用硬化性組成物を
    主成分として含有したものである塗装物。
  12. 【請求項12】 塗料用組成物および顔料の分散物を主
    成分として含有する塗料が塗布されてなる塗装物であっ
    て、前記塗料用組成物が請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9または10記載の塗料用硬化性組成物を
    主成分として含有したものである塗装物。
JP8196629A 1996-07-25 1996-07-25 塗料用硬化性組成物およびそれを用いてなる塗装物 Pending JPH1036775A (ja)

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