JPH1036247A - メラニン産生抑制剤及び皮膚外用剤 - Google Patents
メラニン産生抑制剤及び皮膚外用剤Info
- Publication number
- JPH1036247A JPH1036247A JP8194721A JP19472196A JPH1036247A JP H1036247 A JPH1036247 A JP H1036247A JP 8194721 A JP8194721 A JP 8194721A JP 19472196 A JP19472196 A JP 19472196A JP H1036247 A JPH1036247 A JP H1036247A
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- JP
- Japan
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- skin
- preparation
- guaiol
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- melanin production
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- Pending
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- Cosmetics (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 皮膚の黒化をきわめて効果的に防止すること
ができるばかりか、皮膚に対する弊害がなく安全に使用
することのできるメラニン産生抑制剤及び皮膚外用剤を
提供することを課題とする。 【解決手段】 グアイオールを有効成分とするメラニン
産生抑制剤を、皮膚外用剤中のグアイオールの含有量が
0.01〜10重量%となるように配合する。
ができるばかりか、皮膚に対する弊害がなく安全に使用
することのできるメラニン産生抑制剤及び皮膚外用剤を
提供することを課題とする。 【解決手段】 グアイオールを有効成分とするメラニン
産生抑制剤を、皮膚外用剤中のグアイオールの含有量が
0.01〜10重量%となるように配合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメラニン産生抑制剤
及び皮膚外用剤に関し、詳しくはメラニンの産生を抑制
し、日焼け後の色素沈着、しみ・そばかす等の予防およ
び改善効果を有するメラニン産生抑制剤及び皮膚外用剤
に関する。
及び皮膚外用剤に関し、詳しくはメラニンの産生を抑制
し、日焼け後の色素沈着、しみ・そばかす等の予防およ
び改善効果を有するメラニン産生抑制剤及び皮膚外用剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】日光からの紫外線が皮膚に照射される
と、皮膚内のチロシナーゼ活性作用によりメラニンが著
しく生成して皮膚が黒化する傾向がある。これを回復ま
たは予防する皮膚外用剤に対する要望は非常に強い。日
焼け等による皮膚の黒化の防止を目的とした皮膚外用剤
として、ビタミンCやその誘導体、グルタチオンやその
誘導体、過酸化水素、ハイドロキノンやその誘導体、コ
ロイド硫黄など或いは例えば桂皮などの植物からの抽出
エキスであるタンニンや配糖体などの各種の天然物を配
合したものが知られている。
と、皮膚内のチロシナーゼ活性作用によりメラニンが著
しく生成して皮膚が黒化する傾向がある。これを回復ま
たは予防する皮膚外用剤に対する要望は非常に強い。日
焼け等による皮膚の黒化の防止を目的とした皮膚外用剤
として、ビタミンCやその誘導体、グルタチオンやその
誘導体、過酸化水素、ハイドロキノンやその誘導体、コ
ロイド硫黄など或いは例えば桂皮などの植物からの抽出
エキスであるタンニンや配糖体などの各種の天然物を配
合したものが知られている。
【0003】ところが、アスコルビン酸類は湿性皮膚外
用剤の如き水分を多く含む系において酸化されやすく不
安定であり、変色、変臭の原因となり、過酸化水素は保
存上、安定性ならびに安全上の問題があり、グルタチオ
ンや硫黄は著しい異臭を放つため皮膚外用剤へ使用する
ことは不適当である。また、従来知られている植物から
の抽出エキスなどの天然物においては、作用が緩慢であ
るため皮膚の黒化を充分効果的に防止できないことがあ
る。また、ハイドロキノンは、効果は一応認められてい
るが、皮膚刺激性があるので一般には使用が制限されて
いる。
用剤の如き水分を多く含む系において酸化されやすく不
安定であり、変色、変臭の原因となり、過酸化水素は保
存上、安定性ならびに安全上の問題があり、グルタチオ
ンや硫黄は著しい異臭を放つため皮膚外用剤へ使用する
ことは不適当である。また、従来知られている植物から
の抽出エキスなどの天然物においては、作用が緩慢であ
るため皮膚の黒化を充分効果的に防止できないことがあ
る。また、ハイドロキノンは、効果は一応認められてい
るが、皮膚刺激性があるので一般には使用が制限されて
いる。
【0004】一方、グアイオールは公知の化合物である
が、メラニン産生抑制効果を持つことは今まで知られて
いない。
が、メラニン産生抑制効果を持つことは今まで知られて
いない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は斯る実情に鑑
みてなされたものであって、皮膚の黒化をきわめて効果
的に防止することができるばかりか、皮膚に対する弊害
がなく安全に使用することのできるメラニン産生抑制剤
及び皮膚外用剤を提供することを課題とする。
みてなされたものであって、皮膚の黒化をきわめて効果
的に防止することができるばかりか、皮膚に対する弊害
がなく安全に使用することのできるメラニン産生抑制剤
及び皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの課
題を解決するために、培養細胞を用いてメラニン産生抑
制効果について広く種々の物質をスクリーニングした結
果、グアイオールにメラニン産生抑制活性があることを
見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
題を解決するために、培養細胞を用いてメラニン産生抑
制効果について広く種々の物質をスクリーニングした結
果、グアイオールにメラニン産生抑制活性があることを
見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0007】すなわち本発明は、グアイオールを有効成
分とすることを特徴とするメラニン産生抑制剤及びこれ
を含有することを特徴とする皮膚外用剤である。本発明
の皮膚外用剤中のメラニン産生抑制剤の含有量は、グア
イオールに換算して0.01〜10重量%であることが
好ましい。
分とすることを特徴とするメラニン産生抑制剤及びこれ
を含有することを特徴とする皮膚外用剤である。本発明
の皮膚外用剤中のメラニン産生抑制剤の含有量は、グア
イオールに換算して0.01〜10重量%であることが
好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0009】<1>本発明のメラニン産生抑制剤 本発明のメラニン産生抑制剤は、グアイオールを有効成
分とすることを特徴とする。本発明に用いられるグアイ
オールは、ハマビシ科植物やヒノキ科植物に含まれるセ
スキテルペンアルコールの一種であり、式(1)で示さ
れる化合物である。グアイオールには光学異性体があ
り、式(1)は(−)体のグアイオールを示す。本発明
のメラニン産生抑制剤の有効成分であるグアイオール
は、光学異性体の(+)体または(−)体のいずれの形
態であってもよい。
分とすることを特徴とする。本発明に用いられるグアイ
オールは、ハマビシ科植物やヒノキ科植物に含まれるセ
スキテルペンアルコールの一種であり、式(1)で示さ
れる化合物である。グアイオールには光学異性体があ
り、式(1)は(−)体のグアイオールを示す。本発明
のメラニン産生抑制剤の有効成分であるグアイオール
は、光学異性体の(+)体または(−)体のいずれの形
態であってもよい。
【0010】
【化1】
【0011】本発明のメラニン産生抑制剤の有効成分で
あるグアイオールは、上記植物より抽出したものでもよ
いし、また合成品でもよい。グアイオールは市販の試薬
として入手可能であり、これを用いてもよい。
あるグアイオールは、上記植物より抽出したものでもよ
いし、また合成品でもよい。グアイオールは市販の試薬
として入手可能であり、これを用いてもよい。
【0012】本発明のメラニン産生抑制剤にはグアイオ
ールの他、各種基剤等を配合してもよく、基剤としては
エタノール、1,3−ブチレングリコール、オリーブ油
等が挙げられる。メラニン産生抑制剤中のグアイオール
の含有量や基剤の種類は特に限定されるものではなく、
用途などに応じて適宜設定してよい。
ールの他、各種基剤等を配合してもよく、基剤としては
エタノール、1,3−ブチレングリコール、オリーブ油
等が挙げられる。メラニン産生抑制剤中のグアイオール
の含有量や基剤の種類は特に限定されるものではなく、
用途などに応じて適宜設定してよい。
【0013】また、本発明のメラニン産生抑制剤は、必
要に応じて他のメラニン産生抑制物質と併用してもよ
い。他のメラニン産生抑制物質としては、アスコルビン
酸リン酸マグネシウム、アルブチン、セドロール等が挙
げられる。
要に応じて他のメラニン産生抑制物質と併用してもよ
い。他のメラニン産生抑制物質としては、アスコルビン
酸リン酸マグネシウム、アルブチン、セドロール等が挙
げられる。
【0014】<2>本発明の皮膚外用剤 本発明の皮膚外用剤は、上記メラニン産生抑制剤を含有
することを特徴とする。
することを特徴とする。
【0015】皮膚外用剤中での上記メラニン産生抑制剤
の含有量は特に限定されるものではないが、好ましくは
皮膚外用剤の全量に対してグアイオールの含有量が0.
01〜10重量%となるようにメラニン産生抑制剤を配
合することが好適であり、特に好ましくは0.05〜5
重量%が好適である。0.01重量%以上の含有量であ
ればメラニン産生抑制効果を十分に発揮できる一方、1
0重量%を越えて含有しても効果の増強はほとんど頭打
ちとなる。
の含有量は特に限定されるものではないが、好ましくは
皮膚外用剤の全量に対してグアイオールの含有量が0.
01〜10重量%となるようにメラニン産生抑制剤を配
合することが好適であり、特に好ましくは0.05〜5
重量%が好適である。0.01重量%以上の含有量であ
ればメラニン産生抑制効果を十分に発揮できる一方、1
0重量%を越えて含有しても効果の増強はほとんど頭打
ちとなる。
【0016】本発明の皮膚外用剤には、ビタミンC、ア
スコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グル
コシド、アルブチン、セドロール、コウジ酸、イソフェ
ルラ酸ナトリウム等のメラニン産生抑制剤または美白剤
を必要に応じて配合してもよい。
スコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グル
コシド、アルブチン、セドロール、コウジ酸、イソフェ
ルラ酸ナトリウム等のメラニン産生抑制剤または美白剤
を必要に応じて配合してもよい。
【0017】本発明の皮膚外用剤には、これらの他にも
通常皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、水性成分、
水、油性成分、アルコール類、炭化水素類、高級脂肪酸
類、ロウ類、保湿剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、界面活
性剤、増粘剤、粉末成分、防腐剤、抗炎症剤、pH調整
剤、金属封鎖剤、糖類、香料、着色剤、各種皮膚栄養剤
等を必要に応じて適宜配合することができる。
通常皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、水性成分、
水、油性成分、アルコール類、炭化水素類、高級脂肪酸
類、ロウ類、保湿剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、界面活
性剤、増粘剤、粉末成分、防腐剤、抗炎症剤、pH調整
剤、金属封鎖剤、糖類、香料、着色剤、各種皮膚栄養剤
等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0018】具体的には、アルコール類としてエタノー
ル、プロパノール、セタノール、ステアリルアルコー
ル、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール等、炭化水素類としてワセリン、スクワラン、流
動パラフィン等、高級脂肪酸類としてステアリン酸、オ
レイン酸等、ロウ類としてゲイロウ等、保湿剤としてヒ
アルロン酸等、抗酸化剤としてトコフェロール、酢酸ト
コフェロール、ブチルヒドロキシルトルエン(BHT)
等、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン誘導体等、界面
活性剤として、ポリオキシエチレンセチルエーテル、モ
ノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリ
ン酸グリセリン、ポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウリン酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコー
ル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油、ラウリル酸ナトリウム、アルキルスルホコハ
ク酸エステル、4級アルキルアミン、アルキルベタイン
等、増粘剤としてアラビアゴム、カルボキシビニルポリ
マー、キサンタンガム、ポリビニルアルコール等、粉末
成分としてタルク、シリカゲル、酸化チタン、アクリル
酸−メタクリル酸強重合体等の粉末、防腐剤としてパラ
ベン、グルコン酸クロルヘキシジン等、抗炎症剤として
グリチル酸ジカリウム、トラネキサム酸およびその誘導
体等、pH調整剤としてクエン酸塩、酢酸塩等、金属封
鎖剤として、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリ
ウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メ
タリン酸ナトリウム、グルコン酸等、糖類としてグルコ
ース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロー
ス、硫酸化トレハロース等が挙げられる。また、これら
のほかにはカフェイン、タンニン、ベラパミル、甘草抽
出物、グラブリジン、各種生薬、グリチルリチン酸およ
びその誘導体またはその塩、4−(1,1−ジメチルエ
チル)−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、水酸化
カリウム、ビサボロール等が挙げられる。
ル、プロパノール、セタノール、ステアリルアルコー
ル、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール等、炭化水素類としてワセリン、スクワラン、流
動パラフィン等、高級脂肪酸類としてステアリン酸、オ
レイン酸等、ロウ類としてゲイロウ等、保湿剤としてヒ
アルロン酸等、抗酸化剤としてトコフェロール、酢酸ト
コフェロール、ブチルヒドロキシルトルエン(BHT)
等、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン誘導体等、界面
活性剤として、ポリオキシエチレンセチルエーテル、モ
ノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリ
ン酸グリセリン、ポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウリン酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコー
ル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油、ラウリル酸ナトリウム、アルキルスルホコハ
ク酸エステル、4級アルキルアミン、アルキルベタイン
等、増粘剤としてアラビアゴム、カルボキシビニルポリ
マー、キサンタンガム、ポリビニルアルコール等、粉末
成分としてタルク、シリカゲル、酸化チタン、アクリル
酸−メタクリル酸強重合体等の粉末、防腐剤としてパラ
ベン、グルコン酸クロルヘキシジン等、抗炎症剤として
グリチル酸ジカリウム、トラネキサム酸およびその誘導
体等、pH調整剤としてクエン酸塩、酢酸塩等、金属封
鎖剤として、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリ
ウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メ
タリン酸ナトリウム、グルコン酸等、糖類としてグルコ
ース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロー
ス、硫酸化トレハロース等が挙げられる。また、これら
のほかにはカフェイン、タンニン、ベラパミル、甘草抽
出物、グラブリジン、各種生薬、グリチルリチン酸およ
びその誘導体またはその塩、4−(1,1−ジメチルエ
チル)−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、水酸化
カリウム、ビサボロール等が挙げられる。
【0019】本発明の皮膚外用剤は、メラニン産生を抑
制することにより皮膚の色素沈着の予防、改善に用いる
ことができ、そのような目的であれば、医薬品、医薬部
外品または化粧料等の用途は特定されない。
制することにより皮膚の色素沈着の予防、改善に用いる
ことができ、そのような目的であれば、医薬品、医薬部
外品または化粧料等の用途は特定されない。
【0020】本発明の皮膚外用剤の剤型は、皮膚外用剤
として用いることができれば特に制限されず、例えば溶
液、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、水性
ゲル、油性ゲル、浴用剤等の従来より皮膚に用いられて
いる形態のものが挙げられる。また、本発明の皮膚外用
剤を化粧料とする際には、ファンデーション、コントロ
ールカラー等の仕上げ料の形態でも用いることができ
る。
として用いることができれば特に制限されず、例えば溶
液、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、水性
ゲル、油性ゲル、浴用剤等の従来より皮膚に用いられて
いる形態のものが挙げられる。また、本発明の皮膚外用
剤を化粧料とする際には、ファンデーション、コントロ
ールカラー等の仕上げ料の形態でも用いることができ
る。
【0021】本発明の皮膚外用剤は、上記メラニン産生
抑制剤を配合する以外は、通常の皮膚外用剤と同様の方
法で製造することができる。
抑制剤を配合する以外は、通常の皮膚外用剤と同様の方
法で製造することができる。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れら実施例に制限されるものではない。まず、本発明の
メラニン産生抑制剤及びその効果の評価について説明す
る。
れら実施例に制限されるものではない。まず、本発明の
メラニン産生抑制剤及びその効果の評価について説明す
る。
【0023】
【実施例1】 メラニン産生抑制効果の評価 (1)メラニン産生抑制剤の調製 市販グアイオール(フルカ社製、試薬特級)をエタノー
ルに1重量%となるよう溶かし、この溶液を希釈して濃
度を調整し、これを用いて以下の実験を行った。
ルに1重量%となるよう溶かし、この溶液を希釈して濃
度を調整し、これを用いて以下の実験を行った。
【0024】(2)色素細胞に対するメラニン産生抑制
効果の評価 (試験方法)プラスチック培養フラスコ(75cm2)
内の10%牛胎児血清を含むイーグルMEM培地に、3
×104個のマウスメラノーマ由来細胞B−16を播種
し、5%二酸化炭素、37℃の条件下にて培養した。2
日後、上記グアイオールの1重量%溶液を、グアイオー
ルが培地中の濃度で5〜20μMとなるように添加し、
さらに4日間培養した。培養終了後、培地を取り出し、
平衡リン酸緩衝塩溶液(PBS)で洗浄後、トリプシン
及びEDTA含有溶液を使用して細胞を剥離させ、遠心
分離機により細胞を回収した。
効果の評価 (試験方法)プラスチック培養フラスコ(75cm2)
内の10%牛胎児血清を含むイーグルMEM培地に、3
×104個のマウスメラノーマ由来細胞B−16を播種
し、5%二酸化炭素、37℃の条件下にて培養した。2
日後、上記グアイオールの1重量%溶液を、グアイオー
ルが培地中の濃度で5〜20μMとなるように添加し、
さらに4日間培養した。培養終了後、培地を取り出し、
平衡リン酸緩衝塩溶液(PBS)で洗浄後、トリプシン
及びEDTA含有溶液を使用して細胞を剥離させ、遠心
分離機により細胞を回収した。
【0025】細胞をPBSで洗浄した後、沈渣に1N水
酸化ナトリウムを加え加熱溶解した。冷却後クロロホル
ムを加えて攪拌し、再び遠心分離した。これによって得
られた上清を400nmの吸光度で測定し、予め合成メ
ラニンを用いて作成した検量線よりメラニン量を求め
た。その結果を表1に示す。尚、細胞数は、グアイオー
ルを添加しないコントロールの細胞数を100%として
表した。またメラニン量は、106個の細胞当たりの量
に換算し、グアイオールを添加しないコントロールを1
00%として求めた。
酸化ナトリウムを加え加熱溶解した。冷却後クロロホル
ムを加えて攪拌し、再び遠心分離した。これによって得
られた上清を400nmの吸光度で測定し、予め合成メ
ラニンを用いて作成した検量線よりメラニン量を求め
た。その結果を表1に示す。尚、細胞数は、グアイオー
ルを添加しないコントロールの細胞数を100%として
表した。またメラニン量は、106個の細胞当たりの量
に換算し、グアイオールを添加しないコントロールを1
00%として求めた。
【0026】
【表1】
【0027】表1の結果から明らかなように、グアイオ
ールは色素細胞に対するメラニン産生抑制効果を有し、
少量であってもこの効果が顕著なものであることが明ら
かとなった。尚、この時、色素細胞に対する毒性は全く
認められなかった。
ールは色素細胞に対するメラニン産生抑制効果を有し、
少量であってもこの効果が顕著なものであることが明ら
かとなった。尚、この時、色素細胞に対する毒性は全く
認められなかった。
【0028】
【実施例2】水中油型クリーム (製法)表2の(A)の各成分を混合して、80℃に加
熱した。(A)とは別に(B)の各成分を混合して80
℃に加熱した。次に(A)の成分に(B)の成分を加え
て撹拌乳化し、その後35℃まで冷却して水中油型クリ
ームを得た。
熱した。(A)とは別に(B)の各成分を混合して80
℃に加熱した。次に(A)の成分に(B)の成分を加え
て撹拌乳化し、その後35℃まで冷却して水中油型クリ
ームを得た。
【0029】
【表2】
【0030】
【実施例3】 実使用テスト 本発明の皮膚外用剤が如何に皮膚色素沈着症の予防及び
改善効果の点で優れているかを実証するため、実施例2
に示した水中油型クリームを用いて、長期連続使用によ
る実使用テストを行いその効力を確認した。比較品とし
ては、実施例2におけるグアイオールを精製水に置き換
えて調製した水中油型クリームを用いた。
改善効果の点で優れているかを実証するため、実施例2
に示した水中油型クリームを用いて、長期連続使用によ
る実使用テストを行いその効力を確認した。比較品とし
ては、実施例2におけるグアイオールを精製水に置き換
えて調製した水中油型クリームを用いた。
【0031】(試験方法)色黒、シミ、ソバカスに悩む
女性ボランティア40名を、統計的に同等な2群に分
け、A群の顔面には、本発明品である実施例1の水中油
型クリームを、B群の顔面には比較品の水中油型クリー
ムをそれぞれ3ヶ月間使用してもらった。3ヶ月後の色
素沈着に対する改善効果を肉眼観察により評価し、群間
比較を行なった。その結果を表3に示す。尚、有効率は
やや改善以上の効果が認められた場合を有効とした。
女性ボランティア40名を、統計的に同等な2群に分
け、A群の顔面には、本発明品である実施例1の水中油
型クリームを、B群の顔面には比較品の水中油型クリー
ムをそれぞれ3ヶ月間使用してもらった。3ヶ月後の色
素沈着に対する改善効果を肉眼観察により評価し、群間
比較を行なった。その結果を表3に示す。尚、有効率は
やや改善以上の効果が認められた場合を有効とした。
【0032】
【表3】
【0033】表3の結果に示されるように、本発明の皮
膚外用剤は比較品に比し、格段に有効な皮膚色素沈着症
の予防及び改善効果を有することが証明された。尚、本
発明の皮膚外用剤塗布部位において、皮膚に好ましくな
い反応は観察されず、本発明の皮膚外用剤は、安全性の
高いことも併せて確認された。
膚外用剤は比較品に比し、格段に有効な皮膚色素沈着症
の予防及び改善効果を有することが証明された。尚、本
発明の皮膚外用剤塗布部位において、皮膚に好ましくな
い反応は観察されず、本発明の皮膚外用剤は、安全性の
高いことも併せて確認された。
【0034】
【実施例4】 乳液 (製法)表4の(A)成分及び(B)成分を70℃で各
々撹拌しながら溶解した。(B)成分に(A)成分を加
え予備乳化を行った後、ホモミキサーで均一に乳化し、
乳化後かき混ぜながら30℃まで冷却し、乳液を得た。
々撹拌しながら溶解した。(B)成分に(A)成分を加
え予備乳化を行った後、ホモミキサーで均一に乳化し、
乳化後かき混ぜながら30℃まで冷却し、乳液を得た。
【0035】
【表4】
【0036】
【実施例5】 化粧水 (製法)表5の(A)の各成分を混合し室温下にて溶解
し、また(B)の各成分も室温下に溶解した。(B)成
分を(A)成分に加えて可溶化し、化粧水を得た。
し、また(B)の各成分も室温下に溶解した。(B)成
分を(A)成分に加えて可溶化し、化粧水を得た。
【0037】
【表5】
【0038】
【実施例6】 パック料 (製法)表6の(A)成分を室温にて分散溶解し、これ
に(B)成分を加えて均一に溶解してパック料を得た。
に(B)成分を加えて均一に溶解してパック料を得た。
【0039】
【表6】
【0040】
【発明の効果】本発明のメラニン産生抑制剤によれば、
効果的にメラニン産生を抑制することができる。また、
このメラニン産生抑制剤を含有する皮膚外用剤は、皮膚
沈着症を効果的に予防、改善し、皮膚の黒化を防止する
ことができ、しかも皮膚に対する弊害がなく安全に使用
することができる。
効果的にメラニン産生を抑制することができる。また、
このメラニン産生抑制剤を含有する皮膚外用剤は、皮膚
沈着症を効果的に予防、改善し、皮膚の黒化を防止する
ことができ、しかも皮膚に対する弊害がなく安全に使用
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/045 ADA A61K 31/045 ADA
Claims (3)
- 【請求項1】 グアイオールを有効成分とすることを特
徴とするメラニン産生抑制剤。 - 【請求項2】 請求項1に記載のメラニン産生抑制剤を
含有することを特徴とする皮膚外用剤。 - 【請求項3】 メラニン産生抑制剤の含有量が、グアイ
オールに換算して0.01〜10重量%である請求項2
に記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8194721A JPH1036247A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | メラニン産生抑制剤及び皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8194721A JPH1036247A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | メラニン産生抑制剤及び皮膚外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1036247A true JPH1036247A (ja) | 1998-02-10 |
Family
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1996
- 1996-07-24 JP JP8194721A patent/JPH1036247A/ja active Pending
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