JPH1036215A - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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- JPH1036215A JPH1036215A JP8190883A JP19088396A JPH1036215A JP H1036215 A JPH1036215 A JP H1036215A JP 8190883 A JP8190883 A JP 8190883A JP 19088396 A JP19088396 A JP 19088396A JP H1036215 A JPH1036215 A JP H1036215A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 色素沈着による皮膚の黒化をきわめて効果的
に予防または改善することができるばかりか、皮膚に対
する弊害がなく安全に使用することができる皮膚外用剤
を提供することを課題とする。 【解決手段】 パロ・サント(Palo Santo)
の植物体から、極性溶媒を用いて抽出物を得て、これを
含有させて皮膚外用剤とする。
に予防または改善することができるばかりか、皮膚に対
する弊害がなく安全に使用することができる皮膚外用剤
を提供することを課題とする。 【解決手段】 パロ・サント(Palo Santo)
の植物体から、極性溶媒を用いて抽出物を得て、これを
含有させて皮膚外用剤とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚外用剤に関
し、詳しくはメラニンの産生を抑制し、日焼け後の色素
沈着、しみ・そばかす等の予防又は改善効果を有する皮
膚外用剤に関する。
し、詳しくはメラニンの産生を抑制し、日焼け後の色素
沈着、しみ・そばかす等の予防又は改善効果を有する皮
膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】シミ、ソバカスや日焼け後の色素沈着
は、皮膚内に存在する色素細胞の活性化によりメラニン
産生が著しく亢進した結果生ずるものであり、中高年齢
層の人々の肌の悩みの一つになっている。一般にメラニ
ンは、色素細胞の中で生合成される酵素チロシナーゼの
働きによって、チロシンからドーパ、ドーパからドーパ
キノンに変化し、ついで5,6−ジヒドロキシインドー
ル等の中間体を経て形成された後、色素細胞からまわり
の基底細胞(ケラチン細胞)に送り込まれて、そこに貯
蔵されるものとされている。
は、皮膚内に存在する色素細胞の活性化によりメラニン
産生が著しく亢進した結果生ずるものであり、中高年齢
層の人々の肌の悩みの一つになっている。一般にメラニ
ンは、色素細胞の中で生合成される酵素チロシナーゼの
働きによって、チロシンからドーパ、ドーパからドーパ
キノンに変化し、ついで5,6−ジヒドロキシインドー
ル等の中間体を経て形成された後、色素細胞からまわり
の基底細胞(ケラチン細胞)に送り込まれて、そこに貯
蔵されるものとされている。
【0003】従って、皮膚への色素沈着を予防、改善す
るためには、メラニン産生過程を阻害すること、あるい
は既に産生したメラニンを淡色漂白することが考えられ
る。このような考えに基づき、従来から種々の美白成分
が提案されてきた。例えば、チロシナーゼ活性を阻害し
てメラニン産生を抑制するものとして、グルタチオンに
代表される硫黄化合物が挙げられる。また、産生したメ
ラニンを淡色漂白するものとしては、過酸化水素、ヒド
ロキノン、ビタミンC等が用いられてきた。また、ケラ
チン細胞内のメラニンを減少させるものとしてビタミン
A酸やビタミンA類の局所投与が行われてきた。
るためには、メラニン産生過程を阻害すること、あるい
は既に産生したメラニンを淡色漂白することが考えられ
る。このような考えに基づき、従来から種々の美白成分
が提案されてきた。例えば、チロシナーゼ活性を阻害し
てメラニン産生を抑制するものとして、グルタチオンに
代表される硫黄化合物が挙げられる。また、産生したメ
ラニンを淡色漂白するものとしては、過酸化水素、ヒド
ロキノン、ビタミンC等が用いられてきた。また、ケラ
チン細胞内のメラニンを減少させるものとしてビタミン
A酸やビタミンA類の局所投与が行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、色素沈
着を予防、改善する美白成分は種々ある。しかし、アス
コルビン酸類は湿性皮膚外用剤の如き水分を多く含む系
において酸化されやすく不安定であり、変色、変臭の原
因となり、過酸化水素は保存上、安定性ならびに安全上
の問題があり、グルタチオンや硫黄は著しい異臭を放つ
ため皮膚外用剤へ使用することは不適当である。また、
従来知られている植物からの抽出物などの天然物におい
ては、作用が緩慢であるため皮膚の黒化を充分効果的に
防止できないことがある。一方、ヒドロキノンの色素沈
着の改善効果は一応認められているが、皮膚刺激性があ
るので一般には使用が制限されている。また、その他の
ものも実用的に十分満足できるものではなかった。
着を予防、改善する美白成分は種々ある。しかし、アス
コルビン酸類は湿性皮膚外用剤の如き水分を多く含む系
において酸化されやすく不安定であり、変色、変臭の原
因となり、過酸化水素は保存上、安定性ならびに安全上
の問題があり、グルタチオンや硫黄は著しい異臭を放つ
ため皮膚外用剤へ使用することは不適当である。また、
従来知られている植物からの抽出物などの天然物におい
ては、作用が緩慢であるため皮膚の黒化を充分効果的に
防止できないことがある。一方、ヒドロキノンの色素沈
着の改善効果は一応認められているが、皮膚刺激性があ
るので一般には使用が制限されている。また、その他の
ものも実用的に十分満足できるものではなかった。
【0005】本発明は斯る実情に鑑みてなされたもので
あって、色素沈着による皮膚の黒化をきわめて効果的に
予防または改善することができるばかりか、皮膚に対す
る弊害がなく安全に使用することができる皮膚外用剤を
提供することを課題とする。
あって、色素沈着による皮膚の黒化をきわめて効果的に
予防または改善することができるばかりか、皮膚に対す
る弊害がなく安全に使用することができる皮膚外用剤を
提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの課
題を解決するために、培養細胞を用いメラニン産生抑制
効果について広く種々の植物の抽出液をスクリーニング
した結果、ハマビシ科の植物であるパロ・サント(Pa
lo Santo)の抽出物にメラニン産生抑制活性が
あることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
題を解決するために、培養細胞を用いメラニン産生抑制
効果について広く種々の植物の抽出液をスクリーニング
した結果、ハマビシ科の植物であるパロ・サント(Pa
lo Santo)の抽出物にメラニン産生抑制活性が
あることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0007】すなわち本発明は、パロ・サント(Pal
o Santo)の抽出物を含有することを特徴とする
皮膚外用剤である。前記抽出物を抽出する溶媒として
は、極性溶媒が好ましい。
o Santo)の抽出物を含有することを特徴とする
皮膚外用剤である。前記抽出物を抽出する溶媒として
は、極性溶媒が好ましい。
【0008】また、皮膚外用剤中の前記抽出物の含有量
は、乾燥重量に換算して、0.005〜20.0重量%
であることが好ましい。本発明の皮膚外用剤は、化粧料
として好適に用いることができる。
は、乾燥重量に換算して、0.005〜20.0重量%
であることが好ましい。本発明の皮膚外用剤は、化粧料
として好適に用いることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明の皮膚外用剤は、パロ・サント(Palo San
to)の抽出物を含有することを特徴とする。
発明の皮膚外用剤は、パロ・サント(Palo San
to)の抽出物を含有することを特徴とする。
【0010】本発明に用いられるパロ・サント(Pal
o Santo)は、南アメリカのペルー産のハマビシ
科植物であり、学名はBulnesia sarmie
ntoi または Bulnesia sarmien
tii と表記される。
o Santo)は、南アメリカのペルー産のハマビシ
科植物であり、学名はBulnesia sarmie
ntoi または Bulnesia sarmien
tii と表記される。
【0011】パロ・サントには、メラニンの産生を抑制
する効果を有する成分が含まれている。メラニンの産生
抑制の作用機構は、必ずしも明らかではないが、チロシ
ナーゼ活性を阻害することによりメラニンの産生が抑制
されると推定される。この効果により、本発明の皮膚外
用剤は皮膚に色素沈着が生じることを予防し、また色素
沈着が進行することを改善することができ、さらには皮
膚の黒化を防止できると考えられる。すなわち、本発明
の皮膚外用剤は、パロ・サントに由来するこのような成
分が含まれていることに特徴がある。したがって、本発
明の皮膚外用剤は、パロ・サントの植物体の細断物、破
砕物、粉砕物等を含有させたものであってもよいが、好
ましくは前記成分を溶媒で抽出した抽出物を有効成分と
して含有させる。なお、前記成分はパロ・サントの植物
体のいずれの部位からでも得ることができ、葉、茎もし
くは果実、あるいはパロ・サントの植物体全体を抽出等
に用いることができる。
する効果を有する成分が含まれている。メラニンの産生
抑制の作用機構は、必ずしも明らかではないが、チロシ
ナーゼ活性を阻害することによりメラニンの産生が抑制
されると推定される。この効果により、本発明の皮膚外
用剤は皮膚に色素沈着が生じることを予防し、また色素
沈着が進行することを改善することができ、さらには皮
膚の黒化を防止できると考えられる。すなわち、本発明
の皮膚外用剤は、パロ・サントに由来するこのような成
分が含まれていることに特徴がある。したがって、本発
明の皮膚外用剤は、パロ・サントの植物体の細断物、破
砕物、粉砕物等を含有させたものであってもよいが、好
ましくは前記成分を溶媒で抽出した抽出物を有効成分と
して含有させる。なお、前記成分はパロ・サントの植物
体のいずれの部位からでも得ることができ、葉、茎もし
くは果実、あるいはパロ・サントの植物体全体を抽出等
に用いることができる。
【0012】抽出は、一般的な方法によって行うことが
できる。例えば、パロ・サントの葉、茎、枝等を、抽出
溶媒に浸漬または抽出溶媒と共に加熱還流した後、濾過
して植物体の残渣を取り除くことにより色素沈着の予防
または改善する効果を有する成分が含まれている抽出物
を得ることができる。抽出に用いる植物体は、抽出の前
に必要に応じて細断、粉砕等の処理を施してもよい。ま
た、得られた抽出物は、必要に応じて更に精製、濃縮等
してもよい。
できる。例えば、パロ・サントの葉、茎、枝等を、抽出
溶媒に浸漬または抽出溶媒と共に加熱還流した後、濾過
して植物体の残渣を取り除くことにより色素沈着の予防
または改善する効果を有する成分が含まれている抽出物
を得ることができる。抽出に用いる植物体は、抽出の前
に必要に応じて細断、粉砕等の処理を施してもよい。ま
た、得られた抽出物は、必要に応じて更に精製、濃縮等
してもよい。
【0013】抽出溶媒は、通常抽出に用いられる極性溶
媒であれば何でもよいが、好ましくはメタノール、エタ
ノール等のアルコール類、含水アルコール類、エーテ
ル、アセトン、酢酸エチルエステル等の有機溶媒または
水を単独あるいは2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
媒であれば何でもよいが、好ましくはメタノール、エタ
ノール等のアルコール類、含水アルコール類、エーテ
ル、アセトン、酢酸エチルエステル等の有機溶媒または
水を単独あるいは2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0014】本発明の皮膚外用剤の全量中、パロ・サン
ト抽出物の含有量は、抽出物を乾燥重量に換算して、好
ましくは、0.005〜20.0重量%、特に好ましく
は0.01〜10.0重量%である。0.005重量%
未満であると本発明の効果が十分に発揮されず、また2
0.0重量%を超えて配合してもその量に応じるほどの
効果の向上は期待できない。
ト抽出物の含有量は、抽出物を乾燥重量に換算して、好
ましくは、0.005〜20.0重量%、特に好ましく
は0.01〜10.0重量%である。0.005重量%
未満であると本発明の効果が十分に発揮されず、また2
0.0重量%を超えて配合してもその量に応じるほどの
効果の向上は期待できない。
【0015】本発明の皮膚外用剤には、上記成分以外に
も通常皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、水性成
分、水、油性成分、アルコール類、炭化水素類、高級脂
肪酸類、ロウ類、保湿剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
界面活性剤、増粘剤、粉末成分、防腐剤、抗炎症剤、p
H調整剤、金属封鎖剤、糖類、香料、色材、各種皮膚栄
養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
も通常皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、水性成
分、水、油性成分、アルコール類、炭化水素類、高級脂
肪酸類、ロウ類、保湿剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
界面活性剤、増粘剤、粉末成分、防腐剤、抗炎症剤、p
H調整剤、金属封鎖剤、糖類、香料、色材、各種皮膚栄
養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0016】具体的には、アルコール類としてエタノー
ル、プロパノール、セタノール、ステアリルアルコー
ル、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール等、炭化水素類としてワセリン、スクワラン、流
動パラフィン等、高級脂肪酸類としてステアリン酸、オ
レイン酸等、ロウ類としてゲイロウ等、保湿剤としてヒ
アルロン酸等、酸化防止剤としてトコフェロール、酢酸
トコフェロール、ブチルヒドロキシルトルエン等、紫外
線吸収剤として、ベンゾフェノン誘導体等、界面活性剤
として、ポリオキシエチレンセチルエーテル、モノステ
アリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸グ
リセリン、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン
酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、脂
肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ラウリル酸ナトリウム、アルキルスルホコハク酸エ
ステル、4級アルキルアミン、アルキルベタイン等、増
粘剤としてアラビアゴム、カルボキシビニルポリマー、
キサンタンガム、ポリビニルアルコール等、粉末成分と
してタルク、シリカゲル、酸化チタン、ポリエチレン粉
末、ナイロンパウダー、アクリル酸−メタクリル酸共重
合体等の粉末、防腐剤としてパラベン、グルコン酸クロ
ルヘキシジン等、抗炎症剤として、グリチル酸ジカリウ
ム、トラネキサム酸およびその誘導体等、pH調整剤と
してクエン酸塩、酢酸塩等、金属封鎖剤として、エデト
酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナト
リウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウ
ム、グルコン酸等、糖類として、グルコース、フルクト
ース、マンノース、ショ糖、トレハロース、硫酸化トレ
ハロース等が挙げられる。また、これらのほかにはカフ
ェイン、タンニン、ベラパミル、甘草抽出物、グラブリ
ジン、各種生薬、グリチルリチン酸およびその誘導体ま
たはその塩、4−(1,1−ジメチルエチル)−4’−
メトキシ−ジベンゾイルメタン、水酸化カリウム、ビサ
ボロール等が挙げられる。
ル、プロパノール、セタノール、ステアリルアルコー
ル、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール等、炭化水素類としてワセリン、スクワラン、流
動パラフィン等、高級脂肪酸類としてステアリン酸、オ
レイン酸等、ロウ類としてゲイロウ等、保湿剤としてヒ
アルロン酸等、酸化防止剤としてトコフェロール、酢酸
トコフェロール、ブチルヒドロキシルトルエン等、紫外
線吸収剤として、ベンゾフェノン誘導体等、界面活性剤
として、ポリオキシエチレンセチルエーテル、モノステ
アリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸グ
リセリン、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン
酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、脂
肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ラウリル酸ナトリウム、アルキルスルホコハク酸エ
ステル、4級アルキルアミン、アルキルベタイン等、増
粘剤としてアラビアゴム、カルボキシビニルポリマー、
キサンタンガム、ポリビニルアルコール等、粉末成分と
してタルク、シリカゲル、酸化チタン、ポリエチレン粉
末、ナイロンパウダー、アクリル酸−メタクリル酸共重
合体等の粉末、防腐剤としてパラベン、グルコン酸クロ
ルヘキシジン等、抗炎症剤として、グリチル酸ジカリウ
ム、トラネキサム酸およびその誘導体等、pH調整剤と
してクエン酸塩、酢酸塩等、金属封鎖剤として、エデト
酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナト
リウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウ
ム、グルコン酸等、糖類として、グルコース、フルクト
ース、マンノース、ショ糖、トレハロース、硫酸化トレ
ハロース等が挙げられる。また、これらのほかにはカフ
ェイン、タンニン、ベラパミル、甘草抽出物、グラブリ
ジン、各種生薬、グリチルリチン酸およびその誘導体ま
たはその塩、4−(1,1−ジメチルエチル)−4’−
メトキシ−ジベンゾイルメタン、水酸化カリウム、ビサ
ボロール等が挙げられる。
【0017】また、本発明の皮膚外用剤には、パロ・サ
ント抽出物以外の美白剤を併用してもよい。具体的に
は、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、
アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸、イ
ソフェルラ酸ナトリウム等が挙げられる。
ント抽出物以外の美白剤を併用してもよい。具体的に
は、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、
アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸、イ
ソフェルラ酸ナトリウム等が挙げられる。
【0018】本発明の皮膚外用剤は、皮膚の色素沈着の
予防または改善に用いることができ、そのような目的で
あれば、医薬品、医薬部外品又は化粧料等の用途は特に
限定されるものではない。
予防または改善に用いることができ、そのような目的で
あれば、医薬品、医薬部外品又は化粧料等の用途は特に
限定されるものではない。
【0019】また、本発明の皮膚外用剤の剤形は、通常
皮膚外用剤として用いることができるようなものであれ
ばよく、溶液、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パ
ック、水性ゲル、オイルゲル、浴用剤等が挙げられる。
皮膚外用剤として用いることができるようなものであれ
ばよく、溶液、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パ
ック、水性ゲル、オイルゲル、浴用剤等が挙げられる。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れら実施例に制限されるものではない。まず、本発明の
皮膚外用剤に含有される植物抽出物及びそのメラニン産
生抑制効果ついて説明する。
れら実施例に制限されるものではない。まず、本発明の
皮膚外用剤に含有される植物抽出物及びそのメラニン産
生抑制効果ついて説明する。
【0021】
【実施例1】 メラニン産生抑制効果の評価 (1)抽出物の調製 パロ・サント(Palo Santo)の茎および枝部
分100gを、室温で1週間エタノールに浸漬し、抽出
液を濃縮し、パロ・サントのエタノール抽出物24.8
g(乾燥重量)を得た。この抽出物を50%エタノール
に1W/V%となるように溶かし、この溶液を希釈して
濃度を調製し、以下の実験を行った。
分100gを、室温で1週間エタノールに浸漬し、抽出
液を濃縮し、パロ・サントのエタノール抽出物24.8
g(乾燥重量)を得た。この抽出物を50%エタノール
に1W/V%となるように溶かし、この溶液を希釈して
濃度を調製し、以下の実験を行った。
【0022】(2)色素細胞に対するメラニン産生抑制
効果 (試験方法)プラスチック培養フラスコ(75cm2)
内の10%牛胎児血清を含むイーグルMEM培地に、3
×104個のマウスメラノーマ由来細胞B−16を播種
し、5%二酸化炭素、37℃の条件下にて培養した。2
日後、上記パロ・サント抽出物の1W/V%溶液を、乾
燥重量に換算して、培地中の濃度で1×10-3〜1×1
0-2(W/V%)となるように添加し、さらに4日間培
養した。培養終了後、培地を取り出し、平衡リン酸緩衝
塩溶液(PBS)で洗浄後、トリプシン及びEDTA含
有溶液を使用して細胞を剥離させ、遠心分離機により細
胞を回収した。
効果 (試験方法)プラスチック培養フラスコ(75cm2)
内の10%牛胎児血清を含むイーグルMEM培地に、3
×104個のマウスメラノーマ由来細胞B−16を播種
し、5%二酸化炭素、37℃の条件下にて培養した。2
日後、上記パロ・サント抽出物の1W/V%溶液を、乾
燥重量に換算して、培地中の濃度で1×10-3〜1×1
0-2(W/V%)となるように添加し、さらに4日間培
養した。培養終了後、培地を取り出し、平衡リン酸緩衝
塩溶液(PBS)で洗浄後、トリプシン及びEDTA含
有溶液を使用して細胞を剥離させ、遠心分離機により細
胞を回収した。
【0023】細胞をPBSで洗浄した後、沈渣に1N水
酸化ナトリウムを加え加熱溶解した。冷却後クロロホル
ムを加えて攪拌し、再び遠心分離した。これによって得
られた上清を400nmの吸光度で測定し、予め合成メ
ラニンを用いて作成した検量線よりメラニン量を求め
た。その結果を表1に示す。尚、細胞数は、抽出物を添
加しないコントロールを100%として表した。またメ
ラニン量は、106個の細胞当たりの量に換算し、抽出
物を添加しないコントロールを100%として求めた。
酸化ナトリウムを加え加熱溶解した。冷却後クロロホル
ムを加えて攪拌し、再び遠心分離した。これによって得
られた上清を400nmの吸光度で測定し、予め合成メ
ラニンを用いて作成した検量線よりメラニン量を求め
た。その結果を表1に示す。尚、細胞数は、抽出物を添
加しないコントロールを100%として表した。またメ
ラニン量は、106個の細胞当たりの量に換算し、抽出
物を添加しないコントロールを100%として求めた。
【0024】
【表1】
【0025】表1の結果から明らかなように、パロ・サ
ント抽出物は色素細胞に対するメラニン産生を抑制する
効果を有し、5×10-3%以上でこの効果が顕著に現れ
ることが明らかとなった。尚、この時、色素細胞に対す
る毒性は全く認められなかった。
ント抽出物は色素細胞に対するメラニン産生を抑制する
効果を有し、5×10-3%以上でこの効果が顕著に現れ
ることが明らかとなった。尚、この時、色素細胞に対す
る毒性は全く認められなかった。
【0026】
【実施例2】 水中油型クリーム (製法)(A)の各成分を混合して80℃に加熱した。
また、(A)とは別に(B)の各成分を混合して80℃
に加熱した。その後、(A)の成分に(B)の成分を加
えて撹拌乳化し、その後35℃まで冷却し、水中油型ク
リームを得た。
また、(A)とは別に(B)の各成分を混合して80℃
に加熱した。その後、(A)の成分に(B)の成分を加
えて撹拌乳化し、その後35℃まで冷却し、水中油型ク
リームを得た。
【0027】
【表2】
【0028】
【実施例3】 実使用テスト 次に、本発明の化粧料が如何に皮膚色素沈着症の予防及
び改善という点で優れているかを実証するため、実施例
2に示した水中油型クリームを用いて、長期連続使用に
よる実使用テストを行いその効果を確認した。比較品と
しては、実施例2のクリームにおけるパロ・サント抽出
物を精製水に置き換えて調製した水中油型クリームを用
いた。
び改善という点で優れているかを実証するため、実施例
2に示した水中油型クリームを用いて、長期連続使用に
よる実使用テストを行いその効果を確認した。比較品と
しては、実施例2のクリームにおけるパロ・サント抽出
物を精製水に置き換えて調製した水中油型クリームを用
いた。
【0029】(試験方法)色黒、シミ、ソバカスに悩む
女性ボランティア40名を、統計的に同等な2群に分
け、A群の顔面には、本発明品である実施例2の水中油
型クリームを、B群の顔面には比較品の水中油型クリー
ムをそれぞれ3ヶ月間使用してもらった。3ヶ月後の色
素沈着に対する改善効果を肉眼観察により評価し、群間
比較を行なった。その結果を表3に示す。尚、有効率は
やや改善以上の効果が認められた場合を有効とした。
女性ボランティア40名を、統計的に同等な2群に分
け、A群の顔面には、本発明品である実施例2の水中油
型クリームを、B群の顔面には比較品の水中油型クリー
ムをそれぞれ3ヶ月間使用してもらった。3ヶ月後の色
素沈着に対する改善効果を肉眼観察により評価し、群間
比較を行なった。その結果を表3に示す。尚、有効率は
やや改善以上の効果が認められた場合を有効とした。
【0030】
【表3】
【0031】表3の結果に示されるように、本発明の化
粧料は比較品の化粧料に比し、格段に有効な皮膚色素沈
着症の予防および改善効果を有し、美白効果に優れるこ
とが明らかとなった。尚、本発明品塗布部位において、
皮膚に好ましくない反応は観察されず、本発明の化粧料
は、安全性の高いことも併せて確認された。
粧料は比較品の化粧料に比し、格段に有効な皮膚色素沈
着症の予防および改善効果を有し、美白効果に優れるこ
とが明らかとなった。尚、本発明品塗布部位において、
皮膚に好ましくない反応は観察されず、本発明の化粧料
は、安全性の高いことも併せて確認された。
【0032】
【実施例4】 乳液 (製法)(A)成分及び(B)成分を各々70℃で撹拌
しながら溶解した。(B)成分に(A)成分を加え予備
乳化を行った後、ホモミキサーで均一に乳化した。乳化
後かき混ぜながら30℃まで冷却し、乳液を得た。
しながら溶解した。(B)成分に(A)成分を加え予備
乳化を行った後、ホモミキサーで均一に乳化した。乳化
後かき混ぜながら30℃まで冷却し、乳液を得た。
【0033】
【表4】
【0034】
【実施例5】 化粧水 (製法)(A)の各成分を混合し室温下にて溶解した。
一方、(B)の各成分も混合し室温下にて溶解した。
(B)成分を(A)成分に加えて可溶化し、化粧水を得
た。
一方、(B)の各成分も混合し室温下にて溶解した。
(B)成分を(A)成分に加えて可溶化し、化粧水を得
た。
【0035】
【表5】
【0036】
【実施例6】 パック料 (製法)(A)成分を室温にて分散溶解した。これに
(B)成分を加えて均一に溶解し、パック料を得た。
(B)成分を加えて均一に溶解し、パック料を得た。
【0037】
【表6】
【0038】
【発明の効果】 本発明の皮膚外用剤は、メラニンの産
生を抑制することができ、これに基づき皮膚色素沈着症
を有効に予防または改善することができるとともに、皮
膚に対する弊害がなく安全に使用することができる。ま
た、本発明の皮膚外用剤は、美白効果に優れた化粧料と
して用いることができる。
生を抑制することができ、これに基づき皮膚色素沈着症
を有効に予防または改善することができるとともに、皮
膚に対する弊害がなく安全に使用することができる。ま
た、本発明の皮膚外用剤は、美白効果に優れた化粧料と
して用いることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 パロ・サント(Palo Santo)
の抽出物を含有することを特徴とする皮膚外用剤。 - 【請求項2】 前記抽出物が、極性溶媒により抽出され
たものであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外
用剤。 - 【請求項3】 前記抽出物が、乾燥重量に換算して0.
005〜20.0重量%含有された請求項1に記載の皮
膚外用剤。 - 【請求項4】 化粧料である請求項1〜3のいずれか1
項に記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8190883A JPH1036215A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8190883A JPH1036215A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 皮膚外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1036215A true JPH1036215A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16265336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8190883A Pending JPH1036215A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1036215A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005082392A1 (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-09 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | アシュワガンダの葉抽出物による腫瘍細胞選択的増殖阻害 |
JP2008026732A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-02-07 | Casio Comput Co Ltd | プロジェクタ |
FR2977158A1 (fr) * | 2011-07-01 | 2013-01-04 | Oreal | Utilisation d'huile essentielle de bursera graveolens |
CN111467260A (zh) * | 2020-03-30 | 2020-07-31 | 徐捷 | 一种胸部按摩油及其制备方法和应用 |
-
1996
- 1996-07-19 JP JP8190883A patent/JPH1036215A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005082392A1 (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-09 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | アシュワガンダの葉抽出物による腫瘍細胞選択的増殖阻害 |
JP2008026732A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-02-07 | Casio Comput Co Ltd | プロジェクタ |
FR2977158A1 (fr) * | 2011-07-01 | 2013-01-04 | Oreal | Utilisation d'huile essentielle de bursera graveolens |
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