JPH10203948A - メラニン産生抑制剤および皮膚外用剤 - Google Patents
メラニン産生抑制剤および皮膚外用剤Info
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- JPH10203948A JPH10203948A JP9008696A JP869697A JPH10203948A JP H10203948 A JPH10203948 A JP H10203948A JP 9008696 A JP9008696 A JP 9008696A JP 869697 A JP869697 A JP 869697A JP H10203948 A JPH10203948 A JP H10203948A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全性およびメラニン産生抑制作用に優れる
メラニン産生抑制剤、およびこれを含有する皮膚におけ
る色素沈着を予防、改善する効果に優れる皮膚外用剤を
提供する。 【解決手段】 辛夷の抽出物をメラニン産生抑制剤とす
る。また、辛夷の抽出物からなるメラニン産生抑制剤を
皮膚外用剤に、好ましくは、外用剤全量に対して乾燥固
形分として0.001〜20重量%の割合で配合する。
メラニン産生抑制剤、およびこれを含有する皮膚におけ
る色素沈着を予防、改善する効果に優れる皮膚外用剤を
提供する。 【解決手段】 辛夷の抽出物をメラニン産生抑制剤とす
る。また、辛夷の抽出物からなるメラニン産生抑制剤を
皮膚外用剤に、好ましくは、外用剤全量に対して乾燥固
形分として0.001〜20重量%の割合で配合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメラニン産生抑制剤
および皮膚外用剤に関し、詳しくは、優れたメラニン産
生抑制効果を有すると共に安全なメラニン産生抑制剤、
および皮膚の色素沈着を予防、改善する効果に優れる皮
膚外用剤に関する。
および皮膚外用剤に関し、詳しくは、優れたメラニン産
生抑制効果を有すると共に安全なメラニン産生抑制剤、
および皮膚の色素沈着を予防、改善する効果に優れる皮
膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】シミ、ソバカスや日焼け後の皮膚の黒化
等の皮膚における色素沈着は、皮膚内に存在する色素細
胞(メラノサイト)の活性化によりメラニン産生が著し
く亢進した結果生ずるものであり、特に中高年齢層の人
々では、深刻な肌の悩みの一つになっている。一般にメ
ラニンは、メラノサイト中で生合成される酵素チロシナ
ーゼの働きによって、チロシンからドーパ、ドーパから
ドーパキノンに変化し、ついで5,6−ジヒドロキシイ
ンドール等の中間体を経て形成された後、メラノサイト
から周りの基底細胞(ケラチノサイト)に送り込まれ
て、そこに貯蔵されるものとされている。
等の皮膚における色素沈着は、皮膚内に存在する色素細
胞(メラノサイト)の活性化によりメラニン産生が著し
く亢進した結果生ずるものであり、特に中高年齢層の人
々では、深刻な肌の悩みの一つになっている。一般にメ
ラニンは、メラノサイト中で生合成される酵素チロシナ
ーゼの働きによって、チロシンからドーパ、ドーパから
ドーパキノンに変化し、ついで5,6−ジヒドロキシイ
ンドール等の中間体を経て形成された後、メラノサイト
から周りの基底細胞(ケラチノサイト)に送り込まれ
て、そこに貯蔵されるものとされている。
【0003】従って、皮膚における色素沈着を予防、改
善するためには、メラニン産生過程を阻害すること、あ
るいは既に産生したメラニンを淡色漂白することが考え
られる。このような考えに基づき、従来から種々の美白
成分が提案されてきた。例えば、チロシナーゼ活性を阻
害してメラニン産生を抑制するものとして、グルタチオ
ンに代表される硫黄化合物が挙げられる。また、産生し
たメラニンを淡色漂白するものとしては、過酸化水素、
ヒドロキノン、ビタミンC等が用いられてきた。さら
に、ケラチノサイト内のメラニンを減少させるものとし
てビタミンA酸やビタミンA類の局所投与が行われてき
た。あるいは、安全性等を考慮して、従来知られている
植物からの抽出物等の天然物を美白成分として用いる試
みも多数為されている。
善するためには、メラニン産生過程を阻害すること、あ
るいは既に産生したメラニンを淡色漂白することが考え
られる。このような考えに基づき、従来から種々の美白
成分が提案されてきた。例えば、チロシナーゼ活性を阻
害してメラニン産生を抑制するものとして、グルタチオ
ンに代表される硫黄化合物が挙げられる。また、産生し
たメラニンを淡色漂白するものとしては、過酸化水素、
ヒドロキノン、ビタミンC等が用いられてきた。さら
に、ケラチノサイト内のメラニンを減少させるものとし
てビタミンA酸やビタミンA類の局所投与が行われてき
た。あるいは、安全性等を考慮して、従来知られている
植物からの抽出物等の天然物を美白成分として用いる試
みも多数為されている。
【0004】上記の様に、これまでに色素沈着を予防、
改善する美白成分が種々提案されてきたが、上記ビタミ
ンCに代表されるアスコルビン酸類は、湿性皮膚外用剤
の如き水分を多く含む系においては酸化されやすく不安
定であり、変色、変臭の原因となる点で問題があった。
また、過酸化水素は保存時の安定性ならびに安全性上の
問題があり、グルタチオンや硫黄は著しい異臭を放つた
め皮膚外用剤へ使用することは不適当であった。さら
に、従来知られている植物からの抽出物等の天然物にお
いては、作用が緩慢であるため皮膚の黒化を十分効果的
に防止できないことがあった。一方、ヒドロキノンの色
素沈着改善効果は一応認められているが、皮膚刺激性等
の安全性上問題があるため、一般には使用が制限されて
いた。
改善する美白成分が種々提案されてきたが、上記ビタミ
ンCに代表されるアスコルビン酸類は、湿性皮膚外用剤
の如き水分を多く含む系においては酸化されやすく不安
定であり、変色、変臭の原因となる点で問題があった。
また、過酸化水素は保存時の安定性ならびに安全性上の
問題があり、グルタチオンや硫黄は著しい異臭を放つた
め皮膚外用剤へ使用することは不適当であった。さら
に、従来知られている植物からの抽出物等の天然物にお
いては、作用が緩慢であるため皮膚の黒化を十分効果的
に防止できないことがあった。一方、ヒドロキノンの色
素沈着改善効果は一応認められているが、皮膚刺激性等
の安全性上問題があるため、一般には使用が制限されて
いた。
【0005】この様に、上記メラニン産生阻害物質やメ
ラニン淡色漂白物質にはいずれも、安定性、安全性、に
おい等の点で問題があったり、あるいは期待し得る効果
が得られなかったりして、皮膚への色素沈着を防止、改
善する物質として、満足のゆくものは未だ得られていな
い。
ラニン淡色漂白物質にはいずれも、安定性、安全性、に
おい等の点で問題があったり、あるいは期待し得る効果
が得られなかったりして、皮膚への色素沈着を防止、改
善する物質として、満足のゆくものは未だ得られていな
い。
【0006】ところで、辛夷は古来から漢方生薬とし
て、鎮静、鎮痛を目的に、頭痛、鼻炎等に用いられてき
た。また、辛夷抽出物の育毛、発毛促進作用(特公平3
−60801号公報、特開平7−278003号公
報)、毛髪保護作用(特開昭59−101412号公
報)、血小板凝集抑制作用(特公平07−6195
1)、ヒトインターフェロン誘発活性(特開平7−30
9713号公報)等は既知であったが、辛夷にメラニン
産生抑制作用を有する物質が含まれていることは全く知
られておらず、また辛夷抽出物が皮膚における色素沈着
の予防や改善に使用されたという報告もない。
て、鎮静、鎮痛を目的に、頭痛、鼻炎等に用いられてき
た。また、辛夷抽出物の育毛、発毛促進作用(特公平3
−60801号公報、特開平7−278003号公
報)、毛髪保護作用(特開昭59−101412号公
報)、血小板凝集抑制作用(特公平07−6195
1)、ヒトインターフェロン誘発活性(特開平7−30
9713号公報)等は既知であったが、辛夷にメラニン
産生抑制作用を有する物質が含まれていることは全く知
られておらず、また辛夷抽出物が皮膚における色素沈着
の予防や改善に使用されたという報告もない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記観点から
なされたものであり、安全性およびメラニン産生抑制作
用に優れるメラニン産生抑制剤、およびこれを含有する
皮膚における色素沈着を予防、改善する効果に優れる皮
膚外用剤を提供することを課題とする。
なされたものであり、安全性およびメラニン産生抑制作
用に優れるメラニン産生抑制剤、およびこれを含有する
皮膚における色素沈着を予防、改善する効果に優れる皮
膚外用剤を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、培養細胞を用いてメラニン産生抑制
作用を指標に広く種々の植物抽出液をスクリーニングし
た結果、漢方生薬であり安全性が十分に確認されている
辛夷の抽出物に優れたメラニン産生抑制活性があること
を見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
を解決するために、培養細胞を用いてメラニン産生抑制
作用を指標に広く種々の植物抽出液をスクリーニングし
た結果、漢方生薬であり安全性が十分に確認されている
辛夷の抽出物に優れたメラニン産生抑制活性があること
を見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0009】すなわち本発明は、辛夷の抽出物からなる
メラニン産生抑制剤である。本発明のメラニン産生抑制
剤を構成する辛夷の抽出物として、具体的には、辛夷を
水および/または有機溶媒により抽出処理して得られる
辛夷の抽出物を挙げることができる。
メラニン産生抑制剤である。本発明のメラニン産生抑制
剤を構成する辛夷の抽出物として、具体的には、辛夷を
水および/または有機溶媒により抽出処理して得られる
辛夷の抽出物を挙げることができる。
【0010】また、本発明は辛夷の抽出物からなる本発
明のメラニン産生抑制剤を含有する皮膚外用剤を提供す
る。本発明の皮膚外用剤におけるメラニン産生抑制剤の
含有量として、具体的には、外用剤全量に対して乾燥固
形分として0.001〜20重量%程度の含有量を挙げ
ることができる。
明のメラニン産生抑制剤を含有する皮膚外用剤を提供す
る。本発明の皮膚外用剤におけるメラニン産生抑制剤の
含有量として、具体的には、外用剤全量に対して乾燥固
形分として0.001〜20重量%程度の含有量を挙げ
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明のメラニン産生抑制剤について説明する。 (1)本発明のメラニン産生抑制剤 本発明のメラニン産生抑制剤は、辛夷の抽出物よりな
る。
まず、本発明のメラニン産生抑制剤について説明する。 (1)本発明のメラニン産生抑制剤 本発明のメラニン産生抑制剤は、辛夷の抽出物よりな
る。
【0012】本発明のメラニン産生抑制剤に用いる辛夷
とは、漢方生薬の1種であり、モクレン科モクレン属に
属する植物であるコブシ(Magnolia praecoclssima)や
タムシバ(Magnolia salicifolla)の蕾の部分をいう。
また、辛夷は上述の通り漢方生薬として一般に広く使用
されており、自然乾燥品として容易に入手することがで
きる。
とは、漢方生薬の1種であり、モクレン科モクレン属に
属する植物であるコブシ(Magnolia praecoclssima)や
タムシバ(Magnolia salicifolla)の蕾の部分をいう。
また、辛夷は上述の通り漢方生薬として一般に広く使用
されており、自然乾燥品として容易に入手することがで
きる。
【0013】上記辛夷には、メラニン産生を抑制する作
用を有する物質が含まれており、従って、辛夷の細断
物、破砕物、粉砕物等を本発明のメラニン産生抑制剤と
して用いることも可能であるが、辛夷やその乾燥物を抽
出処理することで前記作用を有する物質を抽出物に含有
するかたちで取り出して、これを本発明のメラニン産生
抑制剤として用いることが好ましい。本発明において抽
出物とは、この様な細断物、破砕物、粉砕物および抽出
物またはこれらの濃縮物や乾燥物の何れでもよく、また
これらの混合物でもよい。
用を有する物質が含まれており、従って、辛夷の細断
物、破砕物、粉砕物等を本発明のメラニン産生抑制剤と
して用いることも可能であるが、辛夷やその乾燥物を抽
出処理することで前記作用を有する物質を抽出物に含有
するかたちで取り出して、これを本発明のメラニン産生
抑制剤として用いることが好ましい。本発明において抽
出物とは、この様な細断物、破砕物、粉砕物および抽出
物またはこれらの濃縮物や乾燥物の何れでもよく、また
これらの混合物でもよい。
【0014】なお、辛夷が含有する前記作用を有する物
質におけるメラニン産生抑制の作用機序は必ずしも明ら
かではないが、例えば、チロシナーゼ活性を阻害するこ
と等によりメラニンの産生が抑制されると推定される。
質におけるメラニン産生抑制の作用機序は必ずしも明ら
かではないが、例えば、チロシナーゼ活性を阻害するこ
と等によりメラニンの産生が抑制されると推定される。
【0015】辛夷の抽出処理は、連続式、バッチ式等の
方法で、一般的な方法により、任意の時間、冷浸または
温浸することで行うことが可能である。例えば、上記辛
夷やその乾燥物を、抽出溶媒に室温にて1〜7日間浸漬
する、または抽出溶媒と共に3〜12時間加熱還流する
等により抽出を行い、その後、抽出液から濾過等で抽出
残渣を取り除くことにより、抽出物を得ることができ
る。得られた抽出物を減圧あるいは限外濾過等で濃縮し
て濃縮物とすることも可能である。さらに、必要に応じ
て溶媒を完全に除去して乾固するかまたは凍結乾燥させ
てもよい。なお、上記抽出に用いる辛夷やその乾燥物に
は、抽出処理の前に必要に応じて細断、粉砕等の処理を
施してもよい。
方法で、一般的な方法により、任意の時間、冷浸または
温浸することで行うことが可能である。例えば、上記辛
夷やその乾燥物を、抽出溶媒に室温にて1〜7日間浸漬
する、または抽出溶媒と共に3〜12時間加熱還流する
等により抽出を行い、その後、抽出液から濾過等で抽出
残渣を取り除くことにより、抽出物を得ることができ
る。得られた抽出物を減圧あるいは限外濾過等で濃縮し
て濃縮物とすることも可能である。さらに、必要に応じ
て溶媒を完全に除去して乾固するかまたは凍結乾燥させ
てもよい。なお、上記抽出に用いる辛夷やその乾燥物に
は、抽出処理の前に必要に応じて細断、粉砕等の処理を
施してもよい。
【0016】上記抽出に用いる溶媒として、具体的に
は、水および/または有機溶媒が挙げられる。上記有機
溶媒としては、特に制限されるものではないが、具体的
には、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n
−ブタノール、酢酸エチル、アセトン、クロロホルム、
ジクロロエタン、ジブロモエタン、ジエチルエーテル、
エチルメチルエーテル、n−ヘキサン、ベンゼン、トル
エン、キシレン等が挙げられる。これら水や有機溶媒
は、これらの1種を単独であるいは2種以上を混合して
用いることができる。
は、水および/または有機溶媒が挙げられる。上記有機
溶媒としては、特に制限されるものではないが、具体的
には、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n
−ブタノール、酢酸エチル、アセトン、クロロホルム、
ジクロロエタン、ジブロモエタン、ジエチルエーテル、
エチルメチルエーテル、n−ヘキサン、ベンゼン、トル
エン、キシレン等が挙げられる。これら水や有機溶媒
は、これらの1種を単独であるいは2種以上を混合して
用いることができる。
【0017】この様にして得られる辛夷の抽出物からな
る本発明のメラニン産生抑制剤は、安全性が高く、かつ
メラニン産生抑制作用に優れる。
る本発明のメラニン産生抑制剤は、安全性が高く、かつ
メラニン産生抑制作用に優れる。
【0018】次に、本発明のメラニン産生抑制剤を含有
する本発明の皮膚外用剤について説明する。 (2)本発明の皮膚外用剤 本発明の皮膚外用剤は、上記辛夷の抽出物からなるメラ
ニン産生抑制剤を含有することを特徴とする。本発明の
皮膚外用剤は、含有する辛夷抽出物からなるメラニン産
生抑制剤が優れたメラニン産生抑制作用を有することか
ら、皮膚における色素沈着の発生や進行を予防、改善す
ることができ、皮膚を美白化する効果に優れる。
する本発明の皮膚外用剤について説明する。 (2)本発明の皮膚外用剤 本発明の皮膚外用剤は、上記辛夷の抽出物からなるメラ
ニン産生抑制剤を含有することを特徴とする。本発明の
皮膚外用剤は、含有する辛夷抽出物からなるメラニン産
生抑制剤が優れたメラニン産生抑制作用を有することか
ら、皮膚における色素沈着の発生や進行を予防、改善す
ることができ、皮膚を美白化する効果に優れる。
【0019】上記本発明の皮膚外用剤におけるメラニン
産生抑制剤の含有量は、好ましくは外用剤全量に対して
乾燥固形分として0.001〜20重量%、より好まし
くは0.01〜10重量%である。本発明の皮膚外用剤
における上記メラニン産生抑制剤の乾燥固形分としての
含有量が0.001重量%より少ないと、皮膚における
色素沈着を予防、改善する効果が十分に得られないこと
があり、また、20重量%を越えた量を用いたとして
も、増加分に見合った効果が望めないことがある。
産生抑制剤の含有量は、好ましくは外用剤全量に対して
乾燥固形分として0.001〜20重量%、より好まし
くは0.01〜10重量%である。本発明の皮膚外用剤
における上記メラニン産生抑制剤の乾燥固形分としての
含有量が0.001重量%より少ないと、皮膚における
色素沈着を予防、改善する効果が十分に得られないこと
があり、また、20重量%を越えた量を用いたとして
も、増加分に見合った効果が望めないことがある。
【0020】本発明の皮膚外用剤の剤形は、特に限定さ
れるものではなく、具体的には、クリーム、乳液、オイ
ル、ローション、軟膏、パック、水性ゲル、オイルゲ
ル、浴用剤等が挙げられるが、経皮吸収性を考慮する
と、クリーム、乳液、オイルなどがより好ましい剤形と
いえる。これらの皮膚外用剤は上記メラニン産生抑制剤
が剤形に応じて適宜選択され配合される以外は、通常の
皮膚外用剤と同様の方法で製造することができる。
れるものではなく、具体的には、クリーム、乳液、オイ
ル、ローション、軟膏、パック、水性ゲル、オイルゲ
ル、浴用剤等が挙げられるが、経皮吸収性を考慮する
と、クリーム、乳液、オイルなどがより好ましい剤形と
いえる。これらの皮膚外用剤は上記メラニン産生抑制剤
が剤形に応じて適宜選択され配合される以外は、通常の
皮膚外用剤と同様の方法で製造することができる。
【0021】また、本発明の皮膚外用剤には、上記メラ
ニン産生抑制剤以外に、通常、皮膚外用剤に適用される
成分、例えば、水、炭化水素類、エステル類、油脂類、
高級アルコール類、高級脂肪酸類、界面活性剤、多価ア
ルコール類、低級アルコール類、防腐剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、増粘剤、保湿剤、粉末成分、抗炎症
剤、pH調整剤、金属封鎖剤、糖類、香料、色剤、各種
薬効成分、さらには、上記メラニン産生抑制剤以外の美
白成分等が、必要に応じて適宜選択されて配合される。
ニン産生抑制剤以外に、通常、皮膚外用剤に適用される
成分、例えば、水、炭化水素類、エステル類、油脂類、
高級アルコール類、高級脂肪酸類、界面活性剤、多価ア
ルコール類、低級アルコール類、防腐剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、増粘剤、保湿剤、粉末成分、抗炎症
剤、pH調整剤、金属封鎖剤、糖類、香料、色剤、各種
薬効成分、さらには、上記メラニン産生抑制剤以外の美
白成分等が、必要に応じて適宜選択されて配合される。
【0022】具体的には、炭化水素類として流動パラフ
ィン、ワセリン、スクワラン等を、エステル類としてミ
リスチン酸イソプロピル(IPM)、合成ゲイロウ、ホ
ホバ油、カルナウバワックス等を、油脂類としてオリー
ブ油、牛脂等を、高級アルコール類としてセタノール、
ステアリルアルコール等を、高級脂肪酸類としてステア
リン酸、オレイン酸等を、
ィン、ワセリン、スクワラン等を、エステル類としてミ
リスチン酸イソプロピル(IPM)、合成ゲイロウ、ホ
ホバ油、カルナウバワックス等を、油脂類としてオリー
ブ油、牛脂等を、高級アルコール類としてセタノール、
ステアリルアルコール等を、高級脂肪酸類としてステア
リン酸、オレイン酸等を、
【0023】界面活性剤類として、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、アルキルスルホコハク酸エステルなどのアニオン
界面活性剤、4級アルキルアミン塩等のカチオン界面活
性剤、ポリオキシエチレンセチルエーテル、モノステア
リン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸グリ
セリン、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸
エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、脂肪
酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
などのノニオン界面活性剤、アルキルベタインなどの両
性界面活性剤等を、
ウム、アルキルスルホコハク酸エステルなどのアニオン
界面活性剤、4級アルキルアミン塩等のカチオン界面活
性剤、ポリオキシエチレンセチルエーテル、モノステア
リン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸グリ
セリン、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸
エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、脂肪
酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
などのノニオン界面活性剤、アルキルベタインなどの両
性界面活性剤等を、
【0024】多価アルコール類としてグリセリンやプロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等を、
低級アルコール類としてエタノール、プロパノール等
を、防腐剤としてパラベン類やグルコン酸クロルヘキシ
ジン等を、紫外線吸収剤としてパラアミノ安息香酸誘導
体、ベンゾフェノン誘導体等を、酸化防止剤としてビタ
ミンEやブチルヒドロキシトルエン(BHT)等を、増
粘剤としてアラビアゴム、カルボキシビニルポリマー、
キサンタンガム、ポリビニルアルコール等を、保湿剤と
してポリエチレングリコール等を、
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等を、
低級アルコール類としてエタノール、プロパノール等
を、防腐剤としてパラベン類やグルコン酸クロルヘキシ
ジン等を、紫外線吸収剤としてパラアミノ安息香酸誘導
体、ベンゾフェノン誘導体等を、酸化防止剤としてビタ
ミンEやブチルヒドロキシトルエン(BHT)等を、増
粘剤としてアラビアゴム、カルボキシビニルポリマー、
キサンタンガム、ポリビニルアルコール等を、保湿剤と
してポリエチレングリコール等を、
【0025】粉体成分として酸化チタン、シリカゲル、
タルク、アクリル酸−メタクリル酸共重合体等を、抗炎
症剤としてグリチルリチン酸ジカリウム、トラネキサム
酸やその誘導体等を、pH調整剤としてクエン酸塩、酢
酸塩等を、金属封鎖剤としてエデト酸二ナトリウム、エ
デト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸
ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等を、
糖類としてグルコース、フルクトース、マンノース、シ
ョ糖、トレハロース、硫酸化トレハロース等を、また、
薬効成分として各種目的に応じた薬効成分、例えば、ヒ
アルロン酸、胎盤抽出物、甘草抽出物、朝鮮人参エキ
ス、ビタミン類、ステロール配糖体等を挙げることがで
きる。さらにこの他にも、本発明の皮膚外用剤が含有可
能な任意成分として、カフェイン、タンニン、ベラパミ
ル、グラブリジン、グリチルリチン酸およびその誘導体
またはその塩、4−(1,1−ジメチルエチル)−4’
−メトキシ−ジベンゾイルメタン、水酸化カリウム等を
挙げることができる。
タルク、アクリル酸−メタクリル酸共重合体等を、抗炎
症剤としてグリチルリチン酸ジカリウム、トラネキサム
酸やその誘導体等を、pH調整剤としてクエン酸塩、酢
酸塩等を、金属封鎖剤としてエデト酸二ナトリウム、エ
デト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸
ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等を、
糖類としてグルコース、フルクトース、マンノース、シ
ョ糖、トレハロース、硫酸化トレハロース等を、また、
薬効成分として各種目的に応じた薬効成分、例えば、ヒ
アルロン酸、胎盤抽出物、甘草抽出物、朝鮮人参エキ
ス、ビタミン類、ステロール配糖体等を挙げることがで
きる。さらにこの他にも、本発明の皮膚外用剤が含有可
能な任意成分として、カフェイン、タンニン、ベラパミ
ル、グラブリジン、グリチルリチン酸およびその誘導体
またはその塩、4−(1,1−ジメチルエチル)−4’
−メトキシ−ジベンゾイルメタン、水酸化カリウム等を
挙げることができる。
【0026】また、本発明のメラニン産生抑制剤以外の
美白成分として、具体的には、ビタミンC、アスコルビ
ン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、
アルブチン、コウジ酸等が挙げられる。
美白成分として、具体的には、ビタミンC、アスコルビ
ン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、
アルブチン、コウジ酸等が挙げられる。
【0027】本発明の皮膚外用剤は、皮膚の色素沈着の
予防あるいは改善のために用いることができ、そのよう
な目的であれば、医薬品、医薬部外品または化粧料等の
用途は特に限定されるものではないが、より好適な用途
として化粧料を挙げることができる。
予防あるいは改善のために用いることができ、そのよう
な目的であれば、医薬品、医薬部外品または化粧料等の
用途は特に限定されるものではないが、より好適な用途
として化粧料を挙げることができる。
【0028】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れら実施例に制限されるものではない。まず、辛夷の抽
出物からなる本発明のメラニン産生抑制剤の実施例につ
いて説明する。
れら実施例に制限されるものではない。まず、辛夷の抽
出物からなる本発明のメラニン産生抑制剤の実施例につ
いて説明する。
【0029】
【実施例1】 メラニン産生抑制剤 辛夷3kgを、10Lのメタノールで7日間室温抽出し
た。その後、濾過により不溶物を除去して得られた抽出
液をエバポレーターを用いて溶媒留去し、さらに、真空
ポンプで濃縮乾固して、濃縮乾固物20gを得た。これ
をそのままメラニン産生抑制剤とした。
た。その後、濾過により不溶物を除去して得られた抽出
液をエバポレーターを用いて溶媒留去し、さらに、真空
ポンプで濃縮乾固して、濃縮乾固物20gを得た。これ
をそのままメラニン産生抑制剤とした。
【0030】<本発明のメラニン産生抑制剤の評価>上
記実施例1で得られたメラニン産生抑制剤の色素細胞に
対するメラニン産生抑制作用を以下の方法で評価した。
記実施例1で得られたメラニン産生抑制剤の色素細胞に
対するメラニン産生抑制作用を以下の方法で評価した。
【0031】プラスチック培養フラスコ(25cm2)
20本に10%牛胎児血清を含むイーグルMEM培地を
5mLずつ入れ、このフラスコ内の培地にそれぞれ培地
1mL当たり1.8×104個の割合でマウスメラノー
マ細胞(B16細胞)を播種し、5%二酸化炭素雰囲気
下、37℃で一昼夜培養を行った。その後、前記フラス
コを5本ずつ4組にわけ、1〜3組には上記実施例1で
得られたメラニン産生抑制剤のDMSO(ジメチルスル
フォキシド)溶液を、培地中におけるメラニン産生抑制
剤の濃度がそれぞれ、1×10-3、1×10-2、5×1
0-2(W/V%)となるように添加し、残りの1組には
DMSO溶液のみを添加し、上記培養と同様の条件(3
7℃、5%CO2)でさらに2日間培養した。
20本に10%牛胎児血清を含むイーグルMEM培地を
5mLずつ入れ、このフラスコ内の培地にそれぞれ培地
1mL当たり1.8×104個の割合でマウスメラノー
マ細胞(B16細胞)を播種し、5%二酸化炭素雰囲気
下、37℃で一昼夜培養を行った。その後、前記フラス
コを5本ずつ4組にわけ、1〜3組には上記実施例1で
得られたメラニン産生抑制剤のDMSO(ジメチルスル
フォキシド)溶液を、培地中におけるメラニン産生抑制
剤の濃度がそれぞれ、1×10-3、1×10-2、5×1
0-2(W/V%)となるように添加し、残りの1組には
DMSO溶液のみを添加し、上記培養と同様の条件(3
7℃、5%CO2)でさらに2日間培養した。
【0032】培養終了後、上記各培養フラスコから培地
を除去し、PBS(リン酸緩衝生理食塩水)で洗浄した
後、トリプシン及びEDTA含有溶液を用いてフラスコ
壁面から細胞を剥離させ細胞懸濁液とし、この細胞懸濁
液から遠心分離により細胞を回収した。この際、各フラ
スコ毎に回収した細胞の数を測定した。コントロールの
細胞数(5本の平均値)に対するメラニン産生抑制剤添
加のフラスコにおける細胞数の百分率をそれぞれ求め
た。さらに、このコントロールに対する細胞数の割合
(%)についてメラニン産生抑制剤添加の各濃度におい
て5本のフラスコの平均値と標準偏差を求めた。
を除去し、PBS(リン酸緩衝生理食塩水)で洗浄した
後、トリプシン及びEDTA含有溶液を用いてフラスコ
壁面から細胞を剥離させ細胞懸濁液とし、この細胞懸濁
液から遠心分離により細胞を回収した。この際、各フラ
スコ毎に回収した細胞の数を測定した。コントロールの
細胞数(5本の平均値)に対するメラニン産生抑制剤添
加のフラスコにおける細胞数の百分率をそれぞれ求め
た。さらに、このコントロールに対する細胞数の割合
(%)についてメラニン産生抑制剤添加の各濃度におい
て5本のフラスコの平均値と標準偏差を求めた。
【0033】上記で回収された細胞をPBSで洗浄した
後、沈渣に1N水酸化ナトリウムを加え加熱溶解した。
冷却後、これにさらにクロロホルムを加えて攪拌し、再
び遠心分離した。前記遠心分離で得られた上清の400
nmにおける吸光度を測定し、予め合成メラニンを用い
て作成した検量線よりメラニン量を求めた。この様にし
て測定されたメラニン量を、一定細胞数あたりのメラニ
ン量に換算した後、コントロールの一定細胞数あたりの
メラニン量(5本の平均値)に対するメラニン産生抑制
剤添加のフラスコにおける一定細胞数あたりのメラニン
量の百分率をそれぞれ求めた。さらに、このコントロー
ルに対するメラニン量の割合(%)についてメラニン産
生抑制剤添加の各濃度において5本のフラスコの平均値
と標準偏差を求めた。結果を上記細胞数の割合の計算結
果と共に表1に示す。
後、沈渣に1N水酸化ナトリウムを加え加熱溶解した。
冷却後、これにさらにクロロホルムを加えて攪拌し、再
び遠心分離した。前記遠心分離で得られた上清の400
nmにおける吸光度を測定し、予め合成メラニンを用い
て作成した検量線よりメラニン量を求めた。この様にし
て測定されたメラニン量を、一定細胞数あたりのメラニ
ン量に換算した後、コントロールの一定細胞数あたりの
メラニン量(5本の平均値)に対するメラニン産生抑制
剤添加のフラスコにおける一定細胞数あたりのメラニン
量の百分率をそれぞれ求めた。さらに、このコントロー
ルに対するメラニン量の割合(%)についてメラニン産
生抑制剤添加の各濃度において5本のフラスコの平均値
と標準偏差を求めた。結果を上記細胞数の割合の計算結
果と共に表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】この結果から明らかなように、本発明のメ
ラニン産生抑制剤は色素細胞に対して優れたメラニン産
生抑制作用を有し、少量の添加であっても前記作用が顕
著に現れることがわかった。また、上記結果から本発明
のメラニン産生抑制剤は色素細胞に対して全く毒性が認
められないことが明かであり、本発明のメラニン産生抑
制剤が安全性にも優れているといえる。
ラニン産生抑制剤は色素細胞に対して優れたメラニン産
生抑制作用を有し、少量の添加であっても前記作用が顕
著に現れることがわかった。また、上記結果から本発明
のメラニン産生抑制剤は色素細胞に対して全く毒性が認
められないことが明かであり、本発明のメラニン産生抑
制剤が安全性にも優れているといえる。
【0036】次に、上記実施例で得られたメラニン産生
抑制剤を含有する本発明の皮膚外用剤の実施例について
説明する。なお、以下に用いる配合量は全て重量%であ
る。
抑制剤を含有する本発明の皮膚外用剤の実施例について
説明する。なお、以下に用いる配合量は全て重量%であ
る。
【0037】
【実施例2】 水中油型クリーム 表2に示すA成分を混合して80℃に加熱した。また、
A成分とは別にB成分を混合して80℃に加熱した。そ
の後、A成分にB成分を加えて攪拌乳化した後35℃ま
で冷却し、水中油型クリームを得た。
A成分とは別にB成分を混合して80℃に加熱した。そ
の後、A成分にB成分を加えて攪拌乳化した後35℃ま
で冷却し、水中油型クリームを得た。
【0038】また比較のために、上記実施例2の水中油
型クリームの製造において、実施例1で得られたメラニ
ン産生抑制剤を精製水に置き換えた以外は上記と全く同
様にして、比較例の水中油型クリームを製造した。
型クリームの製造において、実施例1で得られたメラニ
ン産生抑制剤を精製水に置き換えた以外は上記と全く同
様にして、比較例の水中油型クリームを製造した。
【0039】
【表2】
【0040】<本発明の皮膚外用剤の評価>上記実施例
2及び比較例1で得られた水中油型クリームを用いて、
長期連続使用による実使用テストを行い、本発明の皮膚
外用剤について皮膚における色素沈着の予防、改善効果
を評価した。
2及び比較例1で得られた水中油型クリームを用いて、
長期連続使用による実使用テストを行い、本発明の皮膚
外用剤について皮膚における色素沈着の予防、改善効果
を評価した。
【0041】すなわち、色黒、シミ、ソバカスに悩む女
性ボランティア40名を、統計的に同等なA、Bの2群
に分け、A群にはその顔面に上記実施例2で得られた水
中油型クリームを、またB群にはその顔面に比較例1で
得られた水中油型クリームを通常の方法と同様にして、
それぞれ3ヶ月間連続使用してもらった。3ヶ月後の色
素沈着に対する改善効果を、A群、B群とも表3に示す
評価内容で肉眼観察により評価した。その結果を表3に
示す。なお表3最下欄の有効率は、各群において被験者
全数に対するやや改善以上の効果が認められた人数の割
合を百分率で示したものである。
性ボランティア40名を、統計的に同等なA、Bの2群
に分け、A群にはその顔面に上記実施例2で得られた水
中油型クリームを、またB群にはその顔面に比較例1で
得られた水中油型クリームを通常の方法と同様にして、
それぞれ3ヶ月間連続使用してもらった。3ヶ月後の色
素沈着に対する改善効果を、A群、B群とも表3に示す
評価内容で肉眼観察により評価した。その結果を表3に
示す。なお表3最下欄の有効率は、各群において被験者
全数に対するやや改善以上の効果が認められた人数の割
合を百分率で示したものである。
【0042】
【表3】
【0043】この結果から、実施例2の水中油型クリー
ムは、本発明のメラニン産生抑制剤を含有しない比較例
1の水中油型クリームに比し、格段に有効な皮膚におけ
る色素沈着の予防、改善効果を有し、美白効果に優れる
ことが明らかである。なお、上記実使用テスト期間中、
実施例2の水中油型クリーム塗布部位において、皮膚に
好ましくない反応は全く観察されず、本発明の皮膚外用
剤の高い安全性が確認された。
ムは、本発明のメラニン産生抑制剤を含有しない比較例
1の水中油型クリームに比し、格段に有効な皮膚におけ
る色素沈着の予防、改善効果を有し、美白効果に優れる
ことが明らかである。なお、上記実使用テスト期間中、
実施例2の水中油型クリーム塗布部位において、皮膚に
好ましくない反応は全く観察されず、本発明の皮膚外用
剤の高い安全性が確認された。
【0044】
【実施例3】 乳液 表4に示すA成分及びB成分を各々70℃で攪拌しなが
ら溶解した。B成分にA成分を加え予備乳化を行った
後、ホモミキサーで均一に乳化した。乳化後かき混ぜな
がら30℃まで冷却し、乳液を得た。
ら溶解した。B成分にA成分を加え予備乳化を行った
後、ホモミキサーで均一に乳化した。乳化後かき混ぜな
がら30℃まで冷却し、乳液を得た。
【0045】
【表4】
【0046】
【実施例4】 化粧水 表5のA成分を混合し室温下にて溶解した。一方、B成
分も混合し室温下にて溶解した。B成分をA成分に加え
て可溶化し、化粧水を得た。
分も混合し室温下にて溶解した。B成分をA成分に加え
て可溶化し、化粧水を得た。
【0047】
【表5】
【0048】
【実施例5】 パック料 表6のA成分を室温にて分散溶解した。これにB成分を
加えて均一に溶解し、パック料を得た。
加えて均一に溶解し、パック料を得た。
【0049】
【表6】
【0050】
【発明の効果】本発明のメラニン産生抑制剤は、安全性
が高くかつメラニン産生抑制作用に優れる。また、この
メラニン産生抑制剤を含有する本発明の皮膚外用剤は、
皮膚の色素沈着を有効に予防、改善することが可能であ
り、美白効果に優れると共に、皮膚に対する弊害がなく
安全に使用することができる。
が高くかつメラニン産生抑制作用に優れる。また、この
メラニン産生抑制剤を含有する本発明の皮膚外用剤は、
皮膚の色素沈着を有効に予防、改善することが可能であ
り、美白効果に優れると共に、皮膚に対する弊害がなく
安全に使用することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 辛夷の抽出物からなるメラニン産生抑制
剤。 - 【請求項2】 前記抽出物が水および/または有機溶媒
により抽出されたことを特徴とする請求項1記載のメラ
ニン産生抑制剤。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のメラニン産生抑
制剤を含有する皮膚外用剤。 - 【請求項4】 メラニン産生抑制剤の含有量が、外用剤
全量に対して乾燥固形分として0.001〜20重量%
である請求項3記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9008696A JPH10203948A (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | メラニン産生抑制剤および皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9008696A JPH10203948A (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | メラニン産生抑制剤および皮膚外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10203948A true JPH10203948A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11700095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9008696A Pending JPH10203948A (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | メラニン産生抑制剤および皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10203948A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030025975A (ko) * | 2001-09-24 | 2003-03-31 | 주식회사 콧데 | 신이화추출물을 함유하는 피부면역조절용 조성물 |
JP2010200680A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-09-16 | Pola Chem Ind Inc | プロトンポンプ阻害剤の鑑別方法 |
KR101128990B1 (ko) | 2009-10-20 | 2012-03-23 | 안도림 | 피부 미백 효능을 가지는 식물 추출물로 이루어진 조성물 및 이를 포함하는 화장료 조성물 |
JP2019026605A (ja) * | 2017-08-01 | 2019-02-21 | 学校法人九州文化学園 | メラニン合成促進組成物の製造方法 |
-
1997
- 1997-01-21 JP JP9008696A patent/JPH10203948A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030025975A (ko) * | 2001-09-24 | 2003-03-31 | 주식회사 콧데 | 신이화추출물을 함유하는 피부면역조절용 조성물 |
JP2010200680A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-09-16 | Pola Chem Ind Inc | プロトンポンプ阻害剤の鑑別方法 |
KR101128990B1 (ko) | 2009-10-20 | 2012-03-23 | 안도림 | 피부 미백 효능을 가지는 식물 추출물로 이루어진 조성물 및 이를 포함하는 화장료 조성물 |
JP2019026605A (ja) * | 2017-08-01 | 2019-02-21 | 学校法人九州文化学園 | メラニン合成促進組成物の製造方法 |
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