JP3233813B2 - チロシナーゼ生合成促進剤及び白髪改善用又は白髪防止用頭髪用化粧料並びに日焼け用化粧料 - Google Patents

チロシナーゼ生合成促進剤及び白髪改善用又は白髪防止用頭髪用化粧料並びに日焼け用化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はチロシナーゼ生合成促
進剤及び白髪改善用又は白髪防止用頭髪用化粧料並びに
日焼け用化粧料に係り、その目的は細胞に毒性を与える
ことなくチロシナーゼの生合成を促進させることがで
き、化粧料配合剤として、或いは白髪の黒色化や白髪防
止用の化粧料として、さらには肌の褐色化促進用化粧料
として安全に使用することのできるチロシナーゼ生合成
促進剤及び白髪改善用又は白髪防止用頭髪用化粧料並び
に日焼け用化粧料を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】人の皮膚及び毛髪の色調を決定するメラ
ニン色素には2種類あり、黒色に近い褐色の色素をユー
メラニン、赤又は黄色の色素をフェオメラニンといい、
どちらも色素細胞内の小器官である色素顆粒で生合成さ
れる。健常人体の皮膚の色素細胞は、表皮・真皮境界部
に存在し、一つの色素細胞が一定個数の角化細胞に対応
して色素顆粒を供給する。人の同一部位の色素細胞の分
布は、人種、肌色によらず同様であり、人種による皮膚
色の差異は、色素細胞の数の差ではなく、色素細胞のメ
ラニン形成の活性の差であることが証明されている。毛
の色調は、毛母色素細胞が産生する2種類のメラニン
と、その量に左右される。即ち、ユーメラニンにより毛
は黒からブロンドまでの色調を呈し、フェオメラニンに
より赤毛を生じる。毛母の色素細胞は毛母の上半分に存
在し、毛髪の成長期に毛髪の皮質の角化細胞に色素顆粒
を供給している。
【0003】毛髪の白毛化は、禿頭と同様に、進行的で
大部分は遺伝及び年齢に関係する。白毛化は成人後いつ
でも始まる可能性があるが、これには遺伝による個人差
が著明に認められ、また、臨床的に多くの皮膚疾患の症
候としても知られている。このような白毛化は、毛包内
色素細胞が、体内的要素によってあるいは化学的物質ま
たは物理的に障害を受け、消耗されたときに起こるとさ
れている。白髪を黒色化する方法としては、マウスにお
いて大量のp−アミノ安息香酸の投与によって成功した
例が報告されている。
【0004】他方、皮膚においてメラニンは紫外線の有
害な作用から皮膚を守る働きをしており、紫外線照射時
に生成され、肌の褐色化等に大きく影響している。しか
し、メラニンの生成を促進させて肌を褐色化する日光浴
等は、皮膚の老化や皮膚癌発生などの可能性があること
から、皮膚の健康上極めて有害である。従って、照射を
受ける紫外線量をできるだけ最小限にすることが望まし
いが、皮膚の健康に影響を与えず、メラニンの生成のみ
を促進させることは非常に困難で、生理的に肌の褐色化
を促進する方法が存在しないため、現在は美容上の手段
としてジヒドロキシアセトンとアミノ酸類によるMailla
rd反応により肌を褐色に見せかけることが行われている
にすぎない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た毛髪の黒色化のため大量のp−アミノ安息香酸を投与
する方法については人への応用には至っておらず、しか
もp−アミノ安息香酸には毛髪の黒色化に影響を与える
チロシナーゼ生合成促進作用が認められていない。すな
わち、生理的な老化現象としての毛髪の白髪化に対する
根本的な治療法や予防法は社会的要求が多大であるにも
かかわらず有効な手法が確立されていないのが現状であ
る。このため現在は美容上の手段として、染毛剤による
白髪染めが行われているにすぎない。そこでこの発明で
は人の毛髪や皮膚の色に重要な影響を与えるメラニンの
生成に関与するチロシナーゼの生合成を、細胞に毒性を
与えることなく促進させることができ、化粧料や医薬
品、医薬部外品等の配合材料として好適に使用すること
のできるチロシナーゼ生合成促進剤及び白髪防止或いは
白髪黒色化等に有効で、しかも頭皮等に対する安全性も
高い優れた頭髪化粧料の提供を目的とする。さらに、こ
の発明では日焼け促進および褐色肌化等の効果が充分発
揮され、且つ皮膚に対する安全性も高い優れた肌用化粧
料の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するためになされたものであって、請求項1の発明で
はガラナ(Paullinia cupana Kunth.)抽出物を有効成
分としてなることを特徴とするチロシナーゼ生合成促進
剤を提供する。請求項2の発明ではガラナ(Paullinia
cupana Kunth.)抽出物を有効成分としてなることを特
徴とする白髪改善用又は白髪防止用頭髪用化粧料を提供
する。請求項3の発明ではガラナ(Paullinia cupana K
unth.)抽出物を有効成分としてなることを特徴とする
日焼け用化粧料を提供する。
【0007】
【作用】請求項1のチロシナーゼ生合成促進剤では、チ
ロシナーゼの生合成を細胞に毒性を与えることなく促進
し、人の毛髪や皮膚の色に重要な影響を与えるメラニン
の生成を促進させることができる。従ってメラニン生成
促進を目的に、化粧料や医薬品、医薬部外品等の配合剤
として好適に使用することができる。請求項2の白髪改
善用又は白髪防止用頭髪用化粧料では、メラニンの生成
に関与するチロシナーゼの生合成を頭皮細胞に毒性を与
えることなく、且つ使用者に不快感を与えることなく促
進し、白髪を黒色化することができる。請求項3の日焼
け用化粧料では、メラニンの生成に関与するチロシナー
ゼの生合成を皮膚細胞に毒性を与えることなく、且つ使
用者に不快感を与えることなく促進し、肌を褐色化する
ことができる。
【0008】
【発明の構成】以下、この発明に係るチロシナーゼ生合
成促進剤及び白髪改善用又は白髪防止用頭髪用化粧料並
びに日焼け用化粧料の構成を詳述する。この発明ではガ
ラナ(Paullinia cupana Kunth.)抽出物を必須成分と
して使用する。ガラナ(Paullinia cupana Kunth.)
は、ブラジルアマゾン河流域原産のガラナ属(Guaran
a)のつる性低木で、樹高は10m程で、葉は互生につ
き葉えきから長さ6〜20cmの総状花序を出し、白色
の小形の花を開き、開裂して3カ月後に褐色、球形の果
実が熟する。
【0009】この発明において用いられるガラナ(Paul
linia cupana Kunth.)の部位としては、特に限定はさ
れず、葉部、茎部、花部等の地上部、種子、根部、或い
は全草が適宜任意に使用できるが、より望ましくは種子
を使用するのが、有効成分を多量に得ることができるた
め好ましい。また、ガラナ(Paullinia cupana Kunt
h.)は、生のままでも、或いは乾燥したものでもいず
れも使用することができ、必要に応じて切断又は粉砕さ
れて、適宜な溶媒にて抽出される。
【0010】抽出溶媒としては極性溶媒、非極性溶媒或
いはこれらの混合物など、植物抽出に用いられる溶媒で
あればいずれのものでも限定されることなく使用するこ
とができる。
【0011】具体的に、極性溶媒としては水(或いは熱
水)、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−プロパノール、イソブタノール、n−ヘキサノール、
メチルアミルアルコール、2−エチルブタノール、n−
オクタノール等のアルコール類、エチレングリコール、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコー
ル等の多価アルコール又はその誘導体類、アセトン、メ
チルアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、メチル−n−プロピルケトン等のケトン類、酢
酸エチル、酢酸イソプロピル等のエステル類、エチルエ
ーテル、イソプロピルエーテル、n−ブチルエーテル等
のエーテル類のうちの一種或いは二種以上の混合溶媒が
好適に使用できる。
【0012】非極性溶媒としては、石油エーテル、n−
ヘキサン、n−ペンタン、n−ブタン、n−オクタン、
シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、四塩化炭素、ク
ロロホルム、ジクロロメタン、トリクロロエチレン、ベ
ンゼン、トルエン等のうちの一種或いは二種以上の混合
溶媒が好適に使用できる。また前記した極性溶媒と非極
性溶媒との混合溶媒もこの発明においては特に限定され
ることなく使用することができる。
【0013】この発明においてガラナ(Paullinia cupa
na Kunth.)抽出物は濾液状のまま使用してもよく、或
いは溶液を蒸発乾固して粉末状として使用してもよく、
適宜任意なものを採用することができる。また、この液
体又は粉末はそのままの状態でチロシナーゼ生合成促進
剤とすることもできるが、より好ましくは公知の賦形剤
や希釈剤、或いは他の任意の配合剤とともに混合して顆
粒、エマルション、溶液、懸濁液などの剤型に調製して
使用される。
【0014】さらに白髪改善用又は白髪防止用頭髪用化
粧料とする場合、その剤型は任意であり、ローション、
乳液、クリーム、軟膏、パック、ゲル、ムース等いずれ
の剤型にも調製することができ、しかもガラナ(Paulli
nia cupana Kunth.)抽出物以外にこの発明の効果を損
なわない範囲で、塩化カルプロニウム、ペンタデカン酸
グリセリド、センブリエキス、ビタミンE、トウガラシ
チンキ、卵胞ホルモン、イオウ、塩酸クロルヘキシジ
ン、ヒノキチオール、プラセンタエキス、アミノ酸類等
の育毛・養毛薬効成分、或いは紫外線吸収剤、界面活性
剤、抗酸化剤、色素、香料等通常の頭髪用化粧料に使用
される各種配合剤を適宜併用して使用することができ
る。また、頭髪用化粧料中におけるガラナ(Paullinia
cupana Kunth.)抽出物の配合量は化粧料全量中0.0
1〜10重量部、より好ましくは0.1〜5重量部とさ
れるのが望ましい。この理由は0.01重量部未満では
この発明の目的とする白髪の黒色化を有効に発現するこ
とができず、一方10重量部を超えて配合しても、配合
量に比例した効果が得られず、いずれの場合も好ましく
ないからである。
【0015】一方、ガラナ(Paullinia cupana Kunt
h.)抽出物を用いて日焼け用化粧料とする場合、その
剤型は任意であり、ローション、乳液、クリーム、軟
膏、パック等いずれの剤型にも適宜調製することができ
る。さらに、ガラナ(Paullinia cupana Kunth.)抽出
物以外にこの発明の効果を損なわない範囲で、ヒアルロ
ン酸、コラーゲン等の保湿剤、紫外線吸収剤、各種ビタ
ミン類、ホルモン類、動植物抽出物、油性成分、水性成
分、界面活性剤、抗酸化剤、色素、香料等通常の皮膚用
化粧料に使用される各種配合剤を適宜併用して使用する
ことができる。また、日焼け用化粧料中におけるガラナ
Paullinia cupana Kunth.)抽出物の配合量は化粧料
全量中0.01〜10重量部、より好ましくは0.1〜
5重量部とされるのが望ましい。この理由は0.01重
量部未満ではこの発明の目的とする肌の褐色化を有効に
発現することができず、一方10重量部を超えて配合し
ても、配合量に比例した効果が得られず、いずれの場合
も好ましくないからである。
【0016】(処方例) 以下、処方例を示すことによりこの発明の頭髪用化粧料
及び日焼け用化粧料の構成をより具体的に詳述する。 (処方例1)白髪改善育毛剤 重量部 酢酸トコフェロール 0.1 セファラチン 0.002 ニコチン酸ベンジル 0.1 ヒノキチオール 0.1 ガラナエタノール抽出液 10.0 プロピレングリコール 2.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.60) 0.3 香料 0.1 エチルアルコール 60.0 精製水 残 部 100.00 (処方例2)日焼けクリーム 重量部 ステアリルアルコール 5.0 オクチルドデカノール 10.0 水添ラノリン 3.0 ステアリン酸 2.0 スクワラン 10.0 α−ビサボロール 0.1 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール(MW1500) 5.0 ポリオキシエチレンセチルアルコールエーテル 3.0 モノステアリン酸グリセリン 2.0 ブチルパラベン 0.05 メチルパラベン 0.3 ガラナ水抽出液 5.0 グリチルリチン酸ジカリウム 0.05 香料 0.1 精製水 残 部 100.00
【0017】
【実施例】以下この発明に係るチロシナーゼ生合成促進
剤及び白髪改善用又は白髪防止用頭髪用化粧料並びに日
焼け用化粧料の効果を実施例を挙げて一層明確に詳述す
る。但し、この発明は以下の実施例には限定されない。 (実施例1) ガラナ(Paullinia cupana Kunth.)の種子粉砕物10
gに水100mlを加え、室温にて一昼夜浸漬して抽出
し、抽出液を濾過した後、濾液を濃縮してガラナ水抽出
物1.23gを得た。これを実施例1のチロシナーゼ生
合成促進剤とした。 (実施例2) ガラナ(Paullinia cupana Kunth.)の種子粉砕物10
gにエタノール100mlを加え、室温にて一昼夜浸漬
して抽出し、抽出液を濾過した後、濾液を濃縮してガラ
ナエタノール抽出物0.27gを得た。これを実施例2
のチロシナーゼ生合成促進剤とした。 (比較例1) p−アミノ安息香酸を比較例1のチロシナーゼ生合成促
進剤とした。
【0018】
【試験例】(試験例1)チロシナーゼ生合成率の測定 10%FBS−DMEMで培養したB16メラノーマ4
F5(理研細胞銀行)を96well plateに5
×10cells/wellとなるように播種し(全
量195μl)、37℃、5%−COの条件で24時
間培養した。ここに前記実施例及び比較例で調製したチ
ロシナーゼ生合成促進剤を最終濃度がそれぞれ5,1
0,50,100,500ppmとなるように50%エ
タノール/PBS溶液で調製し、さらに0.2μmのメ
ンブランフィルターにて濾過滅菌したものを5μlずつ
添加し、同一条件下でさらに24時間培養した。24時
間培養後、培養液を取り除き、1%Triton X−
100/PBS溶液50μlで細胞膜を可溶化した後、
基質として10mM L−DOPA 100μlを加え
て、37℃で4時間反応させた。この反応系にメタノー
ル50μlを加えて反応を停止させ、マイクロプレート
リーダーにて波長475nmにおける吸光度を測定し
た。尚、対照として実施例及び比較例のチロシナーゼ生
合成促進剤を添加しない場合の反応系の吸光度を測定
し、次式1(化1)に基づいてチロシナーゼ生合成率
(%)を算出した。この結果を表1に示す。
【化1】
【0019】
【表1】
【0020】(試験例2)細胞生存率の測定 10%FBS−DMEMで培養したB16メラノーマ4
F5(理研細胞銀行)を96well plateに5
×10cells/wellとなるように播種し(全
量195μl)、37℃、5%−COの条件で24時
間培養した。ここに前記実施例及び比較例で調製したチ
ロシナーゼ生合成促進剤を最終濃度がそれぞれ5,1
0,50,100,500ppmとなるように50%エ
タノール/PBS溶液で調製し、さらに0.2μmのメ
ンブランフィルターにて濾過滅菌したものを5μlずつ
添加し、同一条件下でさらに24時間培養した。この培
養細胞について生存率をMTT試験法によって測定し
た。まず、培養液を取り除き、各wellに10%の5
mg/mlMTT溶液を含むD−MEM培地100μl
を加えた。これを37℃で4時間反応させた。反応後、
0.04N塩酸−イソプロパノール溶液100μlを加
え、30分間発色させた後、マイクロプレートリーダー
にて波長570nm及び655nmにおける吸光度を測
定した。尚、対照として実施例及び比較例のチロシナー
ゼ生合成促進剤を添加しない場合の吸光度を測定し、こ
れらの吸光度から次式2(化2)に基づいて細胞生存率
(%)を算出した。この結果を表2に示す。
【化2】
【0021】
【表2】
【0022】試験例1の結果から明らかな如く、実施例
のチロシナーゼ生合成促進剤では、500ppmという
低い濃度であるにもかかわらず、約50%のチロシナー
ゼ生合成促進作用を示し、十分な白髪防止及び白髪黒色
化、さらには日焼け促進及び肌の褐色化効果を発現でき
ることが認められる。さらに、十分なチロシナーゼ生合
成促進作用が認められた500ppmレベルの濃度で
は、試験例2の結果から明らかな如く、細胞に対する毒
性が認められず、安全性が高いことが判る。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明はガ
ラナ(Paullinia cupana Kunth.)抽出物を有効成分と
してなることを特徴とするチロシナーゼ生合成促進剤で
あるから、細胞に毒性を与えることなくチロシナーゼの
生合成を促進し、人の毛髪や皮膚の色に重要な影響を与
える色素メラニンの生成を安全に促進させることがで
き、このメラニン生成促進を目的に、化粧料や医薬品、
医薬部外品等の配合剤として好適に使用することができ
るという優れた効果を奏する。請求項2の発明はガラナ
Paullinia cupana Kunth.)抽出物を有効成分として
なることを特徴とする白髪改善用又は白髪防止用頭髪用
化粧料であるから、メラニンの生成に関与するチロシナ
ーゼの生合成を頭皮細胞に毒性を与えることなく、且つ
使用者に不快感を与えることなく促進し、白髪の黒色化
や白髪の防止を目的として安全且つ効果的に使用できる
優れた化粧料であるという効果を奏する。請求項3の発
明はガラナ(Paullinia cupana Kunth.)抽出物を有効
成分としてなることを特徴とする日焼け用化粧料である
から、メラニンの生成に関与するチロシナーゼの生合成
を皮膚細胞に毒性を与えることなく、且つ使用者に不快
感を与えることなく促進し、安全に肌を褐色化すること
ができる優れた化粧料であるという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−33673(JP,A) 特開 昭56−63920(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 A61K 35/78

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラナ(Paullinia cupana Kunth.)抽
    出物を有効成分としてなることを特徴とするチロシナー
    ゼ生合成促進剤。
  2. 【請求項2】 ガラナ(Paullinia cupana Kunth.)抽
    出物を有効成分としてなることを特徴とする白髪改善用
    又は白髪防止用頭髪用化粧料。
  3. 【請求項3】 ガラナ(Paullinia cupana Kunth.)抽
    出物を有効成分としてなることを特徴とする日焼け用化
    粧料。
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