JPH1034588A - 工業用ロボットの配線ケーブル支持装置 - Google Patents

工業用ロボットの配線ケーブル支持装置

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JPH1034588A
JPH1034588A JP20770096A JP20770096A JPH1034588A JP H1034588 A JPH1034588 A JP H1034588A JP 20770096 A JP20770096 A JP 20770096A JP 20770096 A JP20770096 A JP 20770096A JP H1034588 A JPH1034588 A JP H1034588A
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JP
Japan
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cable
bracket
wiring cable
industrial robot
base
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JP20770096A
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English (en)
Inventor
Koji Nagumo
考司 南雲
Minetaka Gotou
峰隆 後藤
Toshiyuki Chigusa
俊之 千種
Yoshinobu Katou
喜紳 加藤
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業用ロボットにおいて配線ケーブルの撓み
や捩りによる損傷を防ぐ配線ケーブル支持装置の提供 【解決手段】 配線ケーブル支持装置は、外周面に円周
溝が形成され、且つ工業用ロボットの相対回動域での回
動軸線に配線されたケーブルの外周面を保持し得るケー
ブル保持部材とケーブル保持部材の円周溝に係合し得る
円弧状切欠部が先端縁に形成され、基端部が工業用ロボ
ットの構体内の配線ケーブル取付け箇所に固着され得る
弾性板材で形成された一対の取付部材とより構成された
第1ブラケット、並びに工業用ロボットの構体内で配線
ケーブルの外周面を保持し得るケーブル保持部材と、先
端部がケーブル保持部材に固着され、基端部が配線ケー
ブル取付け箇所に固着され得る弾性板材で形成された取
付部材とより構成された第2ブラケットを備え、相対回
動する各部に配線取付けられた配線ケーブルに捩りや引
張りが加えられても、取付位置が変位可能・傾き可能で
あるため、撓みない配線時の張力に大きな変動が生じな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工業用ロボット
のケーブル支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工業用ロボットの旋回軸における配線ケ
ーブルの取り廻しは、旋回軸の旋回での配線ケーブルへ
の応力の掛り方により、曲げ方式と捩じり方式とに大別
される。そして、従来の技術における曲げ方式の取り廻
しとしては、例えば特開昭61−274897号公報に
記載のものや実公昭62−5912号公報に記載のもの
がある。
【0003】特開昭61−274897号公報に記載の
ものは、旋回ボディの旋回軸線を中心としたドーナツ状
空間を固定ボディに形成し、そのドーナツ状空間内に半
径方向に重なるように屈曲されて収納され、一端が固定
ボディに他端が旋回ボディに夫々取り付けられた可撓性
支持体に配線ケーブルを沿わせて取り付けている。そし
て旋回ボディの旋回に伴って屈曲部がドーナツ状空間内
で移動するようになっている。
【0004】実公昭62−5912号公報に記載のもの
は、固定部と旋回部との間で軸線方向に重なるったよう
に屈曲され、且つ旋回部の旋回軸線を中心とした円弧状
に湾曲され、一端が固定部に他端が旋回部に夫々取り付
けられた可撓性支持体に配線ケーブルを沿わせて取り付
けている。そして、旋回部の旋回に伴って屈曲部が円弧
に沿って移動するようになっている。
【0005】又、捩じり方式の取り廻しとしては、例え
ば図9に示すものがある。側方に開口部1aが開口した
中空部1bが形成された基台1の上には、中空体の旋回
台2が直立軸線L1 回りに回転自在に載置され、旋回台
2は、基台1に装置されたモータ3’により減速機4’
を介して回動されるようになっている。旋回台2には、
第1腕5の基部が水平軸線L2 回りに回転自在に支持さ
れモータにより旋回されるようになっている。
【0006】基台1の周面の開口部1aから内部空間に
嵌挿され、基台1の底面を直立軸線L1 に向って半径方
向に伸びた配線ケーブル20は、直立軸線L1 付近でブ
ラケット51により内部空間の底面に固定された上、直
立軸線L1 に一致するように直角に曲げられて、直立し
て旋回台2の内部空間内に入り、旋回台2の内部空間上
面において再び直角に曲げられて、直立軸線L1 付近で
ブラケット52により固定された上、水平に取り廻され
る。従って、旋回台2が直立軸線L1 回りで回動すると
き、ブラケット51による固定保持点とブラケット52
による固定保持点との間の直立軸線L1 上で配線ケーブ
ル20は捩じられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭61−2748
97号公報に記載のものや実公昭62−5912号公報
に記載のものは、配線ケーブルの曲げ半径が大きいため
ロボット自体が大きくなる(特開昭61−274897
号公報に記載のものにおいては、特に幅方向に大きくな
り、実公昭62−5912号公報に記載のものにおいて
は、特に高さ方向に大きくなる)と共に、部品点数が多
くなり、コスト高に繋がる問題がある。
【0008】又、図9に示す従来の技術のものは、組付
けの際の配線ケーブルに加える張力の設定作業が難しい
という問題がある。即ち、張力が強過ぎると捩じれによ
って配線ケーブルが断線する恐れがあり、逆に張力が弱
過ぎると撓みが生じ、他の部材との干渉や接触摩擦が問
題となる。
【0009】配線ケーブルをとぐろ状にして上記の問題
を解決した形式もあるが、配線ケーブルの設置スペース
が増大する問題が生じる。特に基台内にとぐろ状の配線
ケーブルを存在させるために、基台内面にリブを形成さ
せることが難くなり、基台の強度に影響を及ぼす。又、
この形式は、ロボットを床置き使用する場合はよいが、
天吊り使用する場合には適用不能である。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の工業用ロボッ
トの配線ケーブル支持装置は、工業用ロボットの相対回
動域での回転軸線上に配設されたケーブルの外周面を保
持し得る第1の保持部材と、先端が前記第1のケーブル
保持部材に取り付けられ基端部が工業用ロボットの相対
回転する一方の部材の配線ケーブル取付け箇所に取り付
けられる弾性板で形成された取付部材とより構成される
第1ブラケット、並びに工業用ロボットの相対回動域で
の回転軸線上に配設されたケーブルの外周面を保持し得
る第2の保持部材と、先端が前記第2のケーブル保持部
材に取り付けられ基端部が工業用ロボットの相対回転す
る他方の部材の配線ケーブル取付け箇所に取り付けられ
る弾性板で形成された取付部材とより構成される第2ブ
ラケットを備えている。そして、第1ブラケット及び第
2ブラケットの少なくとも一方において、ケーブル保持
部材は外周面に円周溝が形成され、取付部材の先端縁は
前記ケーブル保持部材の円周溝に係合し得る円弧状切欠
部が形成されている。
【0011】工業用ロボットにおいて互に相対回動する
各部(基台、旋回台、各段の回動腕、及び手首部)に第
1ブラケット及び第2ブラケットにより撓みなく適正な
張力で組付けられた配線ケーブルは、各部の相対回動に
おいて2箇所のブラケット間で捩りや引張りが加えられ
ても、2箇所のブラケットにおける取付位置が上記のよ
うに変位可能・傾き可能であるため、適切に設定された
配線時の張力に大きな変動が生じない。
【0012】
【発明の実施の形態】先ず、この発明の実施の形態にお
ける工業用ロボットの配線ケーブル支持装置が適用され
る工業用ロボットの一例を図1、図2、図7及び図8に
従って説明する。なお、上下・水平方向は、図7におけ
る方向とする。直径方向で開口部1a,1aが開口した
中空部1bが形成された基台1の上には、中空体の旋回
台2が直立軸線L1 回りに回転自在に載置され、旋回台
2は、内蔵された第1モータ3により内蔵された第1減
速機4を介して回動されるようになっている。
【0013】旋回台2の側面には、第1腕5の基部の側
面が第2減速機6を介して係合し、第1腕5の基部は、
水平軸線L2 回りに回転自在に支持され、中空体の第1
腕5は、旋回台2に内蔵された第2モータ7により第2
減速機6を介して旋回されるようになっている。第1腕
5の先端部の側面には、第2腕8の基部の側面が第3減
速機9を介して係合し、第2腕3の基部は、水平軸線L
2 と平行な水平軸線L3 回りに回転自在に支持され、中
空体の第2腕8は、第2腕8に内蔵された第3モータ1
0により第3減速機9を介して旋回されるようになって
いる。
【0014】第2腕8の先端部に取り付けられている手
首部11は、第2腕8の先端部に第2腕8の軸線L4 回
りに回転自在に取り付けられ、軸線L4 方向に伸びた管
状の基部11a、基部11aの先端部に軸線L4 と直交
する軸線L5 回りに回転自在に取り付けられた中空体の
中間部11b及び中間部11bに軸線L5 と直交する軸
線L6 回りに回転自在に取り付けられた管状の工具取付
部11c(中心軸線L6 )から構成されている。手首部
11の基部11a、中間部11b及び工具取付部11c
は、夫々の回転軸線L4 、L5 、L6 回りに第2腕8に
内蔵された夫々の第4モータ12、第5モータ13及び
第6モータ14により回転駆動されるようになってい
る。
【0015】基台1の周面には、開口部1a,1aと9
0度位相がずれて第1コネクタ15が設けられ、旋回台
2の中空部には第2コネクタ16が設けられ、第2腕8
の中空部には第3コネクタ17が設けられている。そし
て、第1コネクタ15には、外部装置からの配線ケーブ
ル(図示しない)が接続され、第1コネクタ15と第2
コネクタ16とは基台1及び旋回台2の中空部に嵌挿さ
れている第1配線ケーブル20aで接続され、第2コネ
クタ16と第3コネクタ17とは旋回台2の中空部、第
1腕5内及び第2腕8内に嵌挿されている第2配線ケー
ブル20bで接続されている。第1モータ3及び第2モ
ータ7は、図示しない配線ケーブルで第2コネクタ16
と接続され、第3乃至第6モータ(10,12,13,
14)は、図示しない配線ケーブルで第3コネクタ17
と接続されている。
【0016】例えば図1に示すように、第1コネクタ1
5からの第1配線ケーブル20aは、基台1の内部空間
において、基台1の底面を直立軸線L1 に向って半径方
向に伸び、直立軸線L1 に一致するように直角に曲げら
れて直立し、後に述べる第1ブラケット30で支持され
て基台1の底面に取り付けられる。そして、直立軸線L
1 上を上方の旋回台2内に伸び、旋回台2の内部空間に
おいて、後に述べる第2ブラケット40で支持されて内
部空間側面に取り付けられ、内部空間頂面で直角に曲げ
られ水平方向に伸び、第2コネクタ16に接続される。
【0017】第2コネクタ16からの第2配線ケーブル
20bは、旋回台2の内部空間において、水平軸線L2
に一致するように下方で反転して第1腕5の基部内に伸
び、直角に曲げられて直立し、第1腕5の内部空間内で
後に述べる第2ブラケット40で支持されて内部空間側
面に取付けられ、同空間内を上方に伸び、第1腕5の先
端で再び第2ブラケット40で支持されて内部空間側面
に取り付けられる。そして、第1腕5の先端内部空間内
で水平軸線L3 に一致するように直角に曲げられて第2
腕8の基部内に伸び、第2腕8の内部空間内で第2ブラ
ケット40で支持されて内部空間側面に取付けられた
上、反転するように曲げられ第3コネクタ17に接続さ
れている。
【0018】そこで、この発明の実施の形態における工
業用ロボットの配線ケーブル支持装置、即ち第1ブラケ
ット30及び第2ブラケット40を図面に従って説明す
る。第1ブラケット30は、図3及び図4に示すように
配線ケーブルに固着される一対の第1取付部材31,3
1とハウジングに固着される一対の第2取付部材32,
32とから構成されている。
【0019】各第1取付部材31は、内周面が配線ケー
ブル20の外周面に略当接し得、外周面には両端部にお
いて半円周溝31a,31aが形成された半円筒状部分
31bと両半円周溝31a,31a間において半円筒状
部分31bの両側縁から半径方向に突出した耳部31
c,31cとで形成されており、2つの第1取付部材3
1,31が後記のように組合わされたとき、対向する耳
部31c,31cを貫通するように、各耳部31cに
は、ボルト孔が穿設されている。
【0020】一対の第1取付部材31,31の半円筒状
部分31b,31bで配線ケーブル20の外周面の略全
周を囲い、対向する一対の第1取付部材31,31の耳
部31c,31cのボルト孔にボルト33a,33aが
嵌挿され、ナット33b,33bがねじ込まれ、配線ケ
ーブル20の適宜の位置に第1取付部材31,31が固
着される。
【0021】各第2取付部材32は、段差のある平面部
32a,32bとを直立部32cで接続した2重鉤型に
形成された板ばねであり、一方の平面部32aの先端縁
には第1取付部材31の半円周溝31aに係合される半
円形切欠部32dが形成され、他方の平面部32bの先
端部にはボルト孔32e,32eが穿設されている。
【0022】一方の第2取付部材32の平面部32aの
半円形切欠部32d先端縁を第1取付部材31の一方の
半円周溝31aに係合し、他方の第2取付部材32の平
面部32aの半円形切欠部32dを第1取付部材31の
他方の半円周溝31aに係合し、その上、各第2取付部
材32のボルト孔32e,32eにボルト34,34を
嵌挿し、ハウジングの適宜の箇所に穿設されたねじ穴に
ねじ込むことにより、第2取付部材32,32、即ち、
配線ケーブル20は、ハウジングに取り付け支持され
る。
【0023】2つの第2取付部材32,32における直
立部32cの高さには差があり、その差は、例えば、第
1取付部材31の2つの半円周溝31a,32aの間隔
に相当し、それにより、2つの第2取付部材32,32
は、ハウジングの同一平面上に固着され得る。又は、2
つの第2取付部材32,32における直立部32cの高
さを個別に適宜の高さにすることによりハウジングの段
差面に固着することもできる。
【0024】板ばねである第2取付部材32,32の弾
性撓みにより、一対の第1取付部材31,31で把持さ
れた配線ケーブル20の軸線方向の多少の変位及び傾き
が許される。そして、ハウジングへのケーブル取付けに
おいて、第2取付部材32,32の可撓性と相俟って、
配線ケーブル20を把持した第1取付部材31,31に
対し各第2取付部材32の半円形切欠部32dを係合さ
せて第2取付部材32をハウジングの所定位置に取り付
けるので、狭い開口・空間においても作業が容易であ
る。
【0025】特に、基台1へのブラケットの取付けに際
して、基台1の中空部1bは非常に狭い空間であるの
で、従来は、クレーンによりロボット本体を持ち上げ、
下側から固定作業を行っており、非常に作業性が悪いも
のであったのに対し、この発明の支持装置は、第2取付
部材32を基台1の開口部1aに近い位置に取り付ける
ことが可能であり、基台1の開口部1aから作業が可能
となるので、クレーンによりロボット本体を持ち上げる
必要がなくなり作業性が向上する。
【0026】第2ブラケット40は、図5及び図6に示
すように配線ケーブル20に固着される第1取付部41
とハウジングに固着される第2取付部42とが一体的に
なって構成されている。第1取付部41は、配線ケーブ
ル20の外周面に外接する平面部41aと、平面部41
aの一側縁に続いて配線ケーブル20の外周面に当接す
るよう湾曲した鞍状部41bと、更に鞍状部41bに続
いて平面部41aの他側縁部と対向する平坦な耳部41
cとから形成され、対向する平面部41aの他側縁部と
耳部41cとを貫通するように、平面部41aの他側縁
部と耳部41cとには、ボルト孔が穿設されている。
【0027】第2取付部42は、段差のある平面部42
a,42bとを直立部42cで接続した2重鉤型に形成
された板ばねであり、先端縁部が第1取付部41の平面
部41aの外側面に溶接等で固着された一方の平面部4
2aは、第1取付部41の幅方向、即ち鞍状部41bの
軸線方向に伸び、それに直立部42cが続き、他方の平
面部42bには、ボルト孔42d,42dが穿設されて
いる。
【0028】第1取付部41の平面部41aと鞍状部4
1bとで囲む筒状部で配線ケーブル20の外周面の略全
周を囲い、対向する平面部41aの他側縁部と耳部41
cとのボルト孔にボルト43a,43aが嵌挿され、ナ
ット43b,43bがねじ込まれ、配線ケーブル20の
適宜の位置に第1取付部41が固着される。他方、第2
取付部42のボルト孔42d,42dにボルト44,4
4を嵌挿し、ハウジングの適宜の箇所に穿設されたねじ
穴にねじ込むことにより、第2取付部42、即ち、配線
ケーブル20は、ハウジングに取り付け支持される。
【0029】図1における図示から理解し得るように、
種々の配線ケーブル20の取り付け支持位置に対応する
ように、第2ブラケット40は、種々の寸法の第2取付
部42の平面部42a,42b及び直立部42cが種々
の寸法のものが用意される。第2ブラケット40により
ハウジングに取り付け支持された配線ケーブル20は、
取り付け箇所において、板ばねである第2取付部42,
42の弾性撓みにより、第1取付部41で把持された配
線ケーブル20の軸線方向の多少の変位及び傾きが許さ
れる。
【0030】そして、ハウジングへのケーブル取付けに
おいて、第2取付部42の可撓性により配線ケーブル2
0を第2ブラケット40をハウジングの所定位置に取り
付ける作業が容易である。上記のように工業用ロボット
において互に相対回動する各部(基台1、旋回台2、第
1腕5、第2腕8、手首部11)に第1ブラケット30
及び第2ブラケット40により、他の部材への影響や無
駄なスペースを省くために撓みなく適宜な張力で取り付
けられた配線ケーブル20は、各部の相対回動において
2箇所のブケット間で捩りや引張りが加えられても、2
箇所のブラケットにおける取付位置が上記のように変位
可能・傾き可能であるため、撓みがないよう適切に設定
された配線時の張力に大きな変動が生じない。
【0031】
【発明の効果】この発明の配線ケーブル支持装置により
工業用ロボットの構体に配線ケーブルを支持した場合、
配線ケーブルに撓みが生じないので、据置き型は勿論の
こと、天吊り型の工業用ロボットにも適用できると共
に、狭いスペースで、ケーブルを配線取付けることがで
きる。
【0032】そして、工業用ロボットの構体に配線ケー
ブルを支持した場合、工業用ロボットにおいて互に相対
回動する各部(基台、旋回台、各段の回動腕及び手首
部)に他の部材との接触影響や無駄なスペースを省くた
めに撓みなく第1ブラケット及び第2ブラケットにより
適宜な張力で取り付けられた配線ケーブルは、各部の相
対回動において2箇所のブケット間で捩りや引張りが加
えられても、2箇所のブラケットにおける取付位置が上
記のように変位可能・傾き可能であるため、適切に設定
された配線時の張力に大きな変動が生じないので、配線
ケーブルは損傷しない。
【0033】そして、工業用ロボットの構体への配線ケ
ーブルの取付け作業において、取付部材の可撓性であ
り、取付位置における配線ケーブルが変位し得るので、
特に第1ブラケットの場合、取付部材の可撓性と相俟っ
て、ケーブル保持部材に対し係合させた上で取付部材を
構体の所定位置に取り付けるので、狭い開口・空間にお
いても作業が容易である。そして、第1ブラケットの2
つの取付部材における直立部の高さを適宜選定すること
により同一平面上に固着したり、段差面に固着すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の態様における工業用ロボット
の正面断面図である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】この発明の実施の態様における工業用ロボット
の配線ケーブル取付け支持用の第1ブラケットの正面図
である。
【図4】この発明の実施の態様における工業用ロボット
の配線ケーブル取付け支持用の第1ブラケットの平面図
である。
【図5】この発明の実施の態様における工業用ロボット
の配線ケーブル取付け支持用の第2ブラケットの正面図
である。
【図6】図5のVI−VI線における断面図である。
【図7】この発明の実施の態様における配線ケーブル支
持装置が適用される工業用ロボットの側面図である。
【図8】この発明の実施の態様における配線ケーブル支
持装置が適用される工業用ロボットの正面図である。
【図9】従来の技術における配線ケーブル取付け支持状
態の工業用ロボットの断面部分図である。
【符号の説明】
1 基台 1a 開口部 1b 中空部 2 旋回台 3 第1モータ 4 第1減速機 5 第1腕 6 第2減速機 7 第2モータ 8 第2腕 9 第3減速機 10 第3モータ 11 手首部 11a 基部 11b 中間部 11c 工具取付部 12 第4モータ 13 第5モータ 14 第6モータ 15 第1コネクタ 16 第2コネクタ 17 第3コネクタ 20 配線ケーブル 20a 第1配線ケーブル 20b 第2配線ケーブル 30 第1ブラケット 31 第1取付部材 31a 半円周溝 31b 半円筒状部分 31c,41c 耳部 31d,42d ボルト孔 32 第2取付部材 32a,32b,41a,42a,42b 平面部 32c,42c 直立部 32d 半円形切欠部 33a,34,43a,44 ボルト 33b,43b ナット 40 第2ブラケット 41 第1取付部 41b 鞍状部 42 第2取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 喜紳 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工業用ロボットの相対回動域での回転軸
    線上に配設されたケーブルの外周面を保持し得る第1の
    保持部材と、先端が前記第1のケーブル保持部材に取り
    付けられ基端部が工業用ロボットの相対回転する一方の
    部材の配線ケーブル取付け箇所に取り付けられる弾性板
    で形成された取付部材とより構成される第1ブラケッ
    ト、 並びに工業用ロボットの相対回動域での回転軸線上に配
    設されたケーブルの外周面を保持し得る第2の保持部材
    と、先端が前記第2のケーブル保持部材に取り付けられ
    基端部が工業用ロボットの相対回転する他方の部材の配
    線ケーブル取付け箇所に取り付けられる弾性板で形成さ
    れた取付部材とより構成される第2ブラケットを備えた
    工業用ロボット配線ケーブル支持装置。
  2. 【請求項2】 第1ブラケット及び第2ブラケットの少
    なくとも一方において、ケーブル保持部材は外周面に円
    周溝が形成され、取付部材の先端縁は前記ケーブル保持
    部材の円周溝に係合し得る円弧状切欠部が形成されてい
    る請求項1に記載の工業用ロボット配線ケーブル支持装
    置。
JP20770096A 1996-07-19 1996-07-19 工業用ロボットの配線ケーブル支持装置 Pending JPH1034588A (ja)

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JP20770096A JPH1034588A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 工業用ロボットの配線ケーブル支持装置

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