JPH10264074A - ロボットの配線構造 - Google Patents

ロボットの配線構造

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JPH10264074A
JPH10264074A JP8754997A JP8754997A JPH10264074A JP H10264074 A JPH10264074 A JP H10264074A JP 8754997 A JP8754997 A JP 8754997A JP 8754997 A JP8754997 A JP 8754997A JP H10264074 A JPH10264074 A JP H10264074A
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JP
Japan
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arm
wiring
pipe
cover
robot
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JP8754997A
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Inventor
Koji Nagumo
考司 南雲
Minetaka Gotou
峰隆 後藤
Toshiyuki Chigusa
俊之 千種
Yoshinobu Katou
喜紳 加藤
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線の保守性を向上させ得ると共に、配線の
耐久性を向上させ得るロボットの配線構造を提供する。 【解決手段】 可撓性を有するパイプ80内に配線82
を収容し、第1アーム40、第2アーム60を結ぶ軸線
から前方へオフセットした位置に接続する。係合ピン8
6A、86Bが、パイプ80に取り付けられたストッパ
88と当接し、パイプ80の屈曲量を大きくし、該パイ
プ内の配線82のねじれ量を小さくすることにより、配
線の耐久性を向上させる。該係合ピン86A、86B、
ストッパ88、パイプ80を第2カバー32に一体的に
取り付けることで、保守性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロボットの配線
構造に関し、特に、産業用の多関節ロボットの配線構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロボットにおいても、故障等が発生した
際に迅速に対応し得るように保守性を高める必要があ
る。このため、本出願人は、実公平5−6075にて、
断線等の故障を生じ易い配線を管に収容し、該管をロボ
ットの外部に取り付けることによって保守性を向上させ
る技術を提案した。このロボットにおいては、補助カバ
ーを外すことにより、ロボット内部の配線から該管側の
配線を容易に分離、或いは、接続できるようにしてい
る。
【0003】しかし、このような構成では、アームが旋
回する際に、管から延在している部分で配線がねじられ
るため、該部分にて配線の耐久性が低下することがある
問題があった。特に、ダイレクトドライブ等のアームが
大きく旋回するロボットにおいては、このねじれが問題
となる。
【0004】ねじれを解決するための技術としては、特
願昭63−132629号がある。この技術では、ロボ
ットのアーム内に摺動軸を配設し、該摺動軸上にクラン
プ部材を摺動自在に取り付け、該クランプ部材にて配線
をクランプさせる。そして、アームの揺動に伴い配線が
ねじれた際に、該クランプ部材が摺動軸上に摺動するこ
とで、配線に加わるねじれを軽減している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願昭
63−132629号の構成においては、アーム内部で
クランプ部材に配線を固定することが必要となるため、
製造時に組み付け性が悪いのに加えて、故障等が発生し
た際に、配線を交換するためには、アーム内部のクラン
プ部材から配線を外することが必要となり、作業性が低
かった。
【0006】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、配線の
保守性を向上させ得ると共に、配線の耐久性を向上させ
得るロボットの配線構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1の発明は、支持台に揺動可能に支
持されたアームを備えたロボットの配線構造であって、
前記アームの旋回に応じて揺動し、両端が前記支持台と
前記アームに支持された配線収容用の可撓性パイプと、
前記パイプの両端を回動可能に支持するともに、ロボッ
ト本体内の配管接続部を覆うカバーと、前記パイプの回
動部に取り付けられた第1係合部と、前記カバーに取り
付けられ、前記アームの旋回に応じ、前記第1係合部と
係合して前記可撓性パイプを撓ませる第2係合部と、を
備えることを技術的特徴とする。
【0008】また、請求項2のロボットの配線構造で
は、前記カバーに、配線を支持する可撓性を有するフロ
ーティングブラケットの基部が取り付けられていること
を技術的特徴とする。
【0009】また、請求項3のロボットの配線構造で
は、請求項1又は2において、前記アームは、前記支持
台に揺動可能に支持された第1アームと、この第1アー
ムに揺動可能に支持された第2アームとからなり、前記
パイプは、前記第1アーム及び前記第2アームを支持す
る点を結んだ軸線からオフセットした位置に設けられ、
各アームを旋回するモータは、各支点において減速機、
アームと直列に結合されていることを技術的特徴とす
る。
【0010】請求項1の発明では、第1係合部及び第2
係合部にて、可撓性パイプの屈曲量を大きくし、可撓性
パイプ内の配線のねじれ量を小さくすることにより、配
線の耐久性を向上させる。また、該第1、第2係合部、
カバー及び可撓性パイプが一体となったユニット構造で
あるため、カバーを取り外すことで第1、第2係合部と
パイプを一体的に取り外すことができ、保守及び交換が
容易である。
【0011】請求項2の発明では、可撓性を有するフロ
ーティングブラケットに配線を支持させることによっ
て、配線のねじれを軽減することができる。更に、該フ
ローティングブラケットもカバー側に取り付けてあるた
め、一体的に取り外すことができ、保守及び交換が容易
である。
【0012】可撓性パイプとモータとがオフセットして
いるため、それぞれの保守が容易である。また、モータ
を直列配置しているためロボットを廉価に構成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のロボットの実施形
態について図を参照して説明する。図1は本発明の第1
本実施形態に係るダイレクトドライブ型ロボットの構成
を示すものである。図1(A)は、該ロボットの正面を
示し、図1(B)は、側面を示している。
【0014】固定ベース20にはローテータ22(支持
台)が、垂直軸線A1の回りに旋回可能に支持され、後
述する第1軸モータによって旋回駆動されるようになっ
ている。ローテータ22に、第1アーム40が水平軸線
(支点)A2のまわりに旋回可能に片持ち支持され、こ
の第1アーム40の先端部に第2アーム60が、上記水
平軸線A2に平行な軸線A3のまわりに旋回可能に支持
されている。第2アーム60の先端側には、軸線A4、
A5、A6上の3つの自由度を持つリスト部120が備
えられている。これにより全体として6軸の自由度を有
する多関節のダイレクトドライブ型ロボットが構成され
ている。
【0015】上記固定ベース20には、外部からの給電
線26が接続されている。また、ローテータ22と第2
アーム60との間には、第1アーム40の取り付け側と
反対側に可撓性パイプ80が取り付けられている。該パ
イプ80内には、上記リスト部120を駆動するための
電力及び制御線を束ねた配線が収容されている。該パイ
プ80は、下端のジョイント部84B及び上端のジョイ
ント部84Aにてローテータ22と第2アーム60とに
回転可能に支持されている。該パイプ80は、第1アー
ムの軸線A2及び第2アームの軸線A3から前方へオフ
セットし、且つ、後方へ屈曲させて取り付けられてい
る。
【0016】第2アーム60に支持されたパイプ80の
ジョイント部84Aの周囲には、該ジョイント部84A
に取り付けられたストッパ(図示せず)と当接して該パ
イプ80の屈曲量を増大させる係合ピン86A、86B
が第2アーム60側に立設されている。同様に、ローテ
ータ22に支持されたパイプ80のジョイント部84B
の周囲には、該ジョイント部84Bに取り付けられたス
トッパ(図示せず)と当接して該パイプ80の屈曲量を
増大させる係合ピン86C、86Dがローテータ22側
に立設されている。
【0017】該ローテータ22には、内部の補修・点検
用の第1カバー31、第2カバー32、第3カバー33
が、ネジ止めされている。同様に、第2アーム60に
は、第4カバー64、第5カバー65、第6カバー66
がネジ止めされている。
【0018】図2〜図9を参照して該ロボットの各部の
構成について更に詳細に説明する。図2は、図1(A)
中のローテータ22を拡大して示す側面図である。該ロ
ーテータ22内には、図1中に示す垂直軸線A1に沿っ
てローテータ22を回動するための1軸モータ24と、
図1中に示す水平軸線A2に沿って第1アーム40を回
動するための2軸モータ28が収容されている。また、
該ローテータ22には、カバー外しネジ38を介して第
1カバー31が取り付けられ、カバー外しネジ36を介
して第2カバー32が取り付けられている。該第2カバ
ー32には、塩化ビニール等から成るパイプ80が回動
可能に支持されている。また係合ピン86C、86Dは
カバー外しネジを兼ねており、係合ピン86C、86D
とカバー外しネジ36の位置は相互に交換することによ
り位置を変更できるようになっている。
【0019】図3は、図2に示すローテータ22のA−
A断面を示している。パイプ80の端部には、L字形状
のジョイント部84Bが取り付けられている。該ジョイ
ント部84Bの先端には、段部90aの形成されたアダ
プタ90が取り付けられている。該ジョイント部84B
とアダプタ90との間には、ストッパ88が挟さみ込ま
れている。このストッパ88は、係合ピン86C、86
Dと当接してパイプ80を撓ませるための図4に示す形
状に形成された金具であって、通孔88aが該ジョイン
ト部84Bに挿通されると共に、凹部88bにて該ジョ
イント部84Bを挟持する。
【0020】パイプ80は、アダプタ90の先端に形成
されたネジ山90bに締めナット98を締め付けること
により、第2カバー32側に取り付けられている。該ア
ダプタ90の段部90aと締めナット98との間には、
リング状のインナ92、ライナ94、カラー96が介挿
されて、これら部材の滑りによって、パイプ80が第2
カバー32に対して回動可能に支持されている。
【0021】また、該第2カバー32には、ネジ102
によってフローティングブラケット100が固定されて
いる。該フローティングブラケット100は、可撓性を
備えるようにクランク状に鋼鈑を曲げて作られており、
先端部100aには、配線82を支持するサドル104
が接続されている。該配線82には、樹脂製のスリーブ
106が填め込まれており、ローテータ22の内壁側で
擦られることが防がれている。
【0022】図5は、該第2カバー32及び第1カバー
31をローテータ22から外した状態を示す図である。
図6は、第2カバー32と一体的に外されたパイプ8
0、配線82、フローティングブラケット100を示す
平面図である。説明の便宜上、図5においては、第2カ
バー32と共に外されたフローティングブラケット10
0及び配線82を一点鎖線で示している。該配線82か
ら分岐されたケーブル82Aは、ローテータ22内に設
けられた第2アーム60側の端子108へ接続されてい
る。該端子108と内部結線された外部接続用の端子1
10側には、外部からのケーブル112が接続されてい
る。
【0023】上述したように、パイプ80及びフローテ
ィングブラケット100は、第2カバー32に取り付け
られているため、第1カバー31を外して、端子108
から配線82のケーブル82Aを外し、第2カバー32
をローテータ22側から外すことにより、該第2カバー
32と共に、パイプ80、配線82、係合ピン86C、
86D、ストッパ88及びフローティングブラケット1
00を一体的に取り外すことができる(図6参照)。こ
のため本実施態様においては、製造時の組み付けが容易
であるのに加えて、配線等に故障が発生した際は、第2
カバー32を外し配線を含めてパイプ80をアッセンブ
リ交換することで、短時間で復旧することができる。
【0024】図7は、図1(A)に示すローテータ22
と第1アーム40との連結部分のB−B断面を示す図で
ある。第1アーム40を駆動する2軸モータ28の出力
軸28Aは、2軸減速機42に直接連結されており、ま
た、2軸減速機42の出力軸42Aは、第1アーム40
に直接連結されている。即ち、本実施態様のロボットに
おいては、2軸モータ28、2軸減速機42及び第1ア
ーム40が、図1を参照して上述した軸線A2上に直列
に配置されている。このため複雑な歯車機構を用いるこ
となく2軸モータの動力を減速機側へ伝達することがで
きる。配線とモータとの収容場所を別々にすることで、
保守性を向上させることができる。
【0025】図1(B)中のロボットの第2アーム60
の基部を拡大して図8に示し、該第2アーム60を裏面
側から透視して見た状態を図9に示す。即ち、図8は、
図1(A)に示す第2アーム60をC矢印に沿って見た
側面図であり、図9は、D矢印側から見た透視図であ
る。
【0026】図8に示すようにパイプ80の端部には、
L字形状のジョイント部84Aが取り付けられている。
該ジョイント部84Aの先端には、図3を参照した上述
したジョイント部84Bと同様にアダプタ(図示せず)
が取り付けられ、アダプタの先端に形成されたネジ山に
締めナット(図示せず)を締め付けることにより、該パ
イプ80は第5カバー65側に取り付けられている。該
ジョイント部とアダプタとの間には、図4を参照して上
述したストッパ(図示せず)が挟さみ込まれている。該
ストッパが、係合ピン86A、86Bと当接してパイプ
80を撓ませる役割を果たす。
【0027】第2アーム60には、第4カバー64、第
5カバー65、第6カバー66がカバー外しネジ70、
68、74によって取り付けられている。係合ピン86
A、86Bはカバー外しネジ68を兼ねており、係合ピ
ン86A、86Bとカバー外しネジ68の位置は相互に
交換することにより位置を変更できるようになってい
る。該第5カバー65には、ネジ202によってフロー
ティングブラケット200が固定されている。該フロー
ティングブラケット100は、可撓性を備えるようにク
ランク状に鋼鈑を曲げて作られており、先端部に取り付
けられたサドル204が配線82を図3に示すと同様に
して支持している。該第2アーム60の軸線A3上に
は、3軸モータ72が配設されている。該3軸モータ7
2と直列に図示しない減速機及び第2アーム60が接続
されている。このため図7を参照して上述した第1アー
ム側と同様に、複雑な歯車機構を用いることなく3軸モ
ータ72の動力を減速機側へ伝達することができる。
【0028】図9は、図8に示す第2アーム60を裏面
側から見た透視図である。配線82からのケーブル82
Bは、リスト部接続側の端子208へ接続されている。
該端子208と内部結線された端子210側には、リス
ト部側へのケーブル212が接続されている。
【0029】上述したように、パイプ80及びフローテ
ィングブラケット200は、第5カバー65に取り付け
られているため、第4カバー64を外して、端子208
から配線82のケーブル82Bを外し、第5カバー65
を第2アーム60側から外すことにより、図6を参照し
て上述した第2カバー32と同様に、該第5カバー65
と共に、パイプ80、配線82、係合ピン86A、86
B、ストッパ及びフローティへングブラケット200を
一体的に取り外すことができる。
【0030】引き続き、本実施態様のロボットの動作に
ついて説明する。ここでは、まず、パイプ80の屈曲量
を大きくするための調整手段として、係合ピン86A〜
86D及びストッパ88が配設されていない場合を例に
挙げ図10を参照して説明する。
【0031】図10中の(A)〜(F)は、ロボット
が、第1アーム40と第2アーム60とを各角度へ旋回
した際のパイプ80の屈曲状態を示している。図中に示
すように調整手段を設けない場合でも、本実施態様のロ
ボットは、パイプ80が第1アーム、第2アームを結ぶ
軸線から前方へオフセットした位置で、後方へ屈曲して
接続されているため、後方へ屈曲したパイプ80が下方
にある固定ベース20と干渉することがない。即ち、ロ
ボット外部に設けられたパイプ80に配線82を通すこ
とにより、該配線の保守性が向上する他、ロボットを廉
価に構成することができる。
【0032】引き続き、パイプ80の屈曲量を大きくす
るための調整手段として、係合ピン86A〜86D及び
ストッパ88を配設した場合について図11を参照して
説明する。
【0033】図11中の(A)〜(F)は、ロボット
が、第1アーム40と第2アーム60とを各角度へ旋回
した際のパイプ80の屈曲状態を示している。該第1ア
ーム40と第2アーム60との各角度は、上記図10中
の(A)〜(F)とそれぞれと対応している。図中に示
すように調整手段を設けることにより、パイプ80の屈
曲量が増大している。
【0034】ここで、配線は、一般的に曲げに強いが、
ねじれには弱い特性を有している。特に、本実施態様で
は、パイプ80内に収容される配線82は、相対的に長
い距離となるパイプ80中で屈曲されても大きなストレ
スを受けていないのに対して、図3に示すように、ねじ
れは配線82の固定点、即ちフローティングブラケット
100に保持されている部位からパイプ80の入り口ま
での図中でLで示す長さで受けることになるため、大き
なストレスとなる。ここで、上述したように本実施態様
では、調整手段にてパイプ80の屈曲量を増大させ、ね
じれ量を少なくすることにより、配線82の耐久性を高
めている。なお、このパイプ80の屈曲量と、配線82
のねじれ量の比率は、各ジョイント部84A、84Bの
円周方向に設けられた係合ピン86A〜86Dの円周方
向の位置を調節することにより変更できる。また、フロ
ーティングブラケット100の長さLを変更してもよ
い。
【0035】更に、本実施態様では、該配線82を可撓
性を有するフローティングブラケット100にて支持す
ることで、配線82にねじれが加わった際に、該フロー
ティングブラケット100側も僅かにねじれることで、
配線に加わるねじれ量を小さくしている。
【0036】なお、この実施態様では、ストッパ88に
凹部を設けてジョイント部84A、84Bを挟持させた
が、ストッパ88とジョイント部84A、84Bとをボ
ルト等によって連結することも可能である。また、ジョ
イントとしてフランジの形成されたものを用いること
で、ストッパを廃止し、該フランジを係合ピン86A〜
86Dに当接させるようにも構成できる。更に、上記実
施態様では、係合ピン86A〜86Dとして短いボルト
を用いたが、ジョイント部のL字形部分まで届く長いボ
ルトを用いることで、ストッパを介することなく該長い
ボルトで直接ジョイント部を撓ませるようにも構成可能
である。
【0037】また、上記実施態様では、配線82中にケ
ーブルのみを収容する例を挙げたが、本発明は、ケーブ
ルと共にエアー、油等の圧送用パイプを収容する場合に
も好適に用いることができる。また、ジョイント及びパ
イプとして樹脂製品を用いたが、必要な可撓性を有する
限り金属線のものを用いることも可能である。さらに本
実施態様では、フローティングブラケット100により
配線を支持しているが、このフローティングブラケット
100を用いず、ロボット内面等に直接配線を支持する
構成としてもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明では、第1係合部及び第
2係合部にて、可撓性パイプの屈曲量を大きくし、可撓
性パイプ内の配線のねじれ量を小さくするため、ロボッ
ト内にねじれ防止用の部材を設ける必要なしに、配線の
耐久性を向上させることができる。また、該第1、第2
係合部、カバー及び可撓性パイプが一体となったユニッ
ト構造であるため、カバーを取り外すことで第1、第2
係合部とパイプを一体的に取り外すことができ、保守及
び交換が容易である。
【0039】請求項2の発明では、可撓性を有するフロ
ーティングブラケットに配線を支持させているため、配
線のねじれを軽減することができる。更に、該フローテ
ィングブラケットもカバー側に取り付けてあるため、フ
ローティングブラケットも一体的に取り外すことがで
き、保守及び交換が容易である。
【0040】可撓性パイプとモータとがオフセットして
いるため、それぞれの保守が容易である。また、モータ
をアームに直列配置しているためロボットを廉価に構成
することが可能となる。また、可撓性パイプがオフセッ
トした位置にあるので、第1アームと可撓性パイプとが
ロボットの横幅方向に重なって配置されないため、ロボ
ットの横幅を短くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の一実施態様に係るロボッ
トの正面図であり、図1(B)は該ロボットの側面図で
ある。
【図2】ローテータの側面図である。
【図3】図2に示すローテータのA−A断面を示す断面
図である
【図4】ストッパの斜視図である。
【図5】ローテータから第1カバー及び第2カバーを外
した状態を示す側面図である。
【図6】ローテータ22から外された第2カバーを示す
平面図である。
【図7】図1(A)に示すローテータ及び第1アームの
B−B断面図である。
【図8】図1(B)に示すロボットの第2アームの基部
を拡大して示す側面図である。
【図9】図1(A)に示すロボットの第2アームの基部
をD矢印側から見た透視図である。
【図10】調整手段を用いない際のパイプの屈曲状態を
示す説明図である。
【図11】調整手段を用いた際のパイプの屈曲状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
20 固定ベース 22 ローテータ 31 第1カバー 32 第2カバー(カバー) 33 第3カバー 40 第1アーム 42 減速機 60 第2アーム 64 第4カバー 65 第5カバー(カバー) 66 第6カバー 80 パイプ(可撓性パイプ) 82 配線 86A〜86D 係合ピン(第2係合部) 88 ストッパ(第1係合部) 100、200 フローティングブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 喜紳 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持台に揺動可能に支持されたアームを
    備えたロボットの配線構造であって、前記アームの旋回
    に応じて揺動し、両端が前記支持台と前記アームに支持
    された配線収容用の可撓性パイプと、前記パイプの両端
    を回動可能に支持するともに、ロボット本体内の配管接
    続部を覆うカバーと、前記パイプの回動部に取り付けら
    れた第1係合部と、前記カバーに取り付けられ、前記ア
    ームの旋回に応じ、前記第1係合部と係合して前記可撓
    性パイプを撓ませる第2係合部と、を備えることを特徴
    とするロボットの配線構造。
  2. 【請求項2】 前記カバーに、配線を支持する可撓性を
    有するフローティングブラケットの基部が取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載のロボットの配
    線構造。
  3. 【請求項3】 前記アームは、前記支持台に揺動可能に
    支持された第1アームと、この第1アームに揺動可能に
    支持された第2アームとからなり、前記パイプは、前記
    第1アーム及び前記第2アームを支持する点を結んだ軸
    線からオフセットした位置に設けられ、各アームを旋回
    するモータは、各支点において減速機、アームと直列に
    結合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のロボットの配線構造。
JP8754997A 1997-03-22 1997-03-22 ロボットの配線構造 Pending JPH10264074A (ja)

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JP (1) JPH10264074A (ja)

Cited By (3)

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